しかしながら、上記のVoIP電話機では、使用者が第一の相手と通話中に、第二の相手が使用者に電話をかけた場合、第二の相手からの着信を受け付けて現在第一の相手と通話中の使用者に割込音等で第二の相手からの着信を報知する点では従来のPSTNの割込みサービスと同様であるけれども、第二の相手からの着信に対して着信応答待ちの状態となる。このため、第二の相手には、話中音(ビジートーン)ではなく、呼出音(リングバックトーン)が聞こえている。したがって、第二の相手は、使用者が通話中であることを認識することができない。第一の相手との通話を中断することが困難な場合、第二の相手からの着信が報知されても、使用者は第二の相手へ応答するまでに、通常の呼出に応答するよりも時間がかかることがある。第二の相手は、使用者がなかなか着信に応答しないと、精神的ストレスを感じるものである。
また、使用者側も第一の相手と大事な用件での通話の最中に、第二の相手からの着信を報知する割込音が聞こえて、第一の相手との通話を中断して第二の相手の着信に応答して通話すると、それほど緊急性のない用件である場合もあり、従来の割込みサービスの機能は、必ずしも使い勝手がよくない。
もし、上記のような場合に、使用者への報知の前に、第二の相手に使用者が現在通話中であることを通知することができれば、第二の相手は、使用者の通話に割り込んでまで電話をするべき用件であるか否かを判断することができる。このため、第二の相手にとっては、自分の用件が特に緊急性のないものであれば、後で電話をかけ直すなどの対処をすることができ、無駄な時間を省略することができるとともに、精神的ストレスの減少にも繋がる。
使用者にとっては、通話中に緊急性のない電話が割り込むことがないため、VoIP電話機の使い勝手の向上に繋がる。
本発明の目的は、上記従来の割込みサービスの実情に鑑み、使用者が第一の相手と通話中に第二の相手からの着信がある場合には、使用者への報知の前に、第二の相手に使用者が現在通話中である旨を報知することができる電話通信装置および方法を提供することである。
本発明は、複数の通話が同時に可能な電話通信装置において、
相手側からの着信を検出する着信検出手段と、
電話通信装置の使用者が第一の相手と通話中に、着信検出手段が第二の相手から着信を検出する場合、使用者に対しては第二の相手からの着信を報知せずに、第二の相手からの着信に対しては通話中である旨を通知するように制御する通話制御手段とを、含むことを特徴とする電話通信装置である。
本発明に従えば、複数の通話が可能なVoIP電話機などの電話通信装置は、着信検出手段と、通話制御手段とを含む。使用者が第一の相手と通話中に、第二の相手から着信を受けた場合、その着信は着信検出手段によって検出される。通話制御手段は、第二の相手からの着信を使用者に報知しないので、第二の相手からの着信を受けたとしても、無条件で着信の報知のための割込音などが重畳されることなく、使用者は着信を知らない状態で現在の通話を継続することができ、電話通信装置の使い勝手の向上に繋がる。第二の相手に対しては通話中である旨を通知するようにしたので、第二の相手は、通話中であることを知ることができるので、使用者が応答するまで待つ必要がなくなり、待ち時間による精神的ストレスなどから解放される。また、第二の相手は、少なくとも使用者が不在ではないことを確認することができる。
また本発明では、予め定める音声帯域の信号を相手側に送信可能な送信手段をさらに含み、
前記通話制御手段は、前記通話中である旨を通知する際に、送信手段によって音声帯域の信号を第二の相手に送信するように制御することを特徴とする。
本発明に従えば、使用者が第一の相手と通話中に、第二の相手から着信を受けた場合、第二の相手からの着信を使用者に報知せずに、第二の相手に通話中である旨を通知する際に、予め定める音声帯域の信号、たとえば音声ガイダンスや可聴音を第二の相手に送信する。使用者が現在通話中である旨の音声ガイダンスや可聴音を第二の相手に送信すれば、第二の相手は、使用者が現在通話中であることを容易に知ることができ、後で電話をかけ直すなどの対処も可能となり、無駄な時間を省略することができるとともに精神的ストレスの減少に繋がる。
また本発明で、前記通話制御手段は、前記通話中である旨を通知の後、前記第二の相手との通信を終了するように制御することを特徴とする。
本発明に従えば、使用者が第一の相手と通話中に、第二の相手から着信を受けた場合、第二の相手からの着信を使用者に報知せずに、第二の相手に対して、通話中である旨の通知で応答し、たとえば音声ガイダンスや可聴音を第二の相手に送信した後、第二の相手との通信を終了することができる。使用者は第二の相手からの着信を受けたとしても、通話の最中に割込音の重畳などで報知されることなく、現在の通話を第二の相手からの着信がない場合と何も変わることなく継続することができるので、電話通信装置の使い勝手の向上に繋がる。また、第二の相手は、使用者が現在通話中であることを知ることができるので、後で電話をかけ直すなどの対処ができ、無駄な時間を省略することができるとともに精神的ストレスの減少に繋がる。
また本発明では、相手側から送信される予め定める特定信号を受信する信号受信手段をさらに含み、
前記通話制御手段は、前記通話中である旨を通知中、または通知後に、信号受信手段が前記第二の相手から特定信号を受信する場合、前記使用者に第二の相手から着信を受けている旨の報知を行うように制御することを特徴とする。
本発明に従えば、使用者が第一の相手と通話中に、第二の相手から着信を受けた場合、第二の相手からの着信を使用者に報知せずに第二の相手に対して通話中である旨を通知し、たとえば音声ガイダンスや可聴音を第二の相手に送信するとともにその送信中あるいはその送信後に、信号受信手段が第二の相手から特定の信号を受信した場合、使用者に第二の相手から着信を受けている旨の報知を行う。第二の相手は、使用者が現在通話中であることを知ることができ、使用者の通話に割り込んでまで電話をするべき用件か否かを判断することができる。このため、第二の相手は、自分の用件が特に緊急性のないものであれば、後で電話をかけ直すなどの対処ができ、無駄な時間を省略することができるとともに精神的ストレスの減少に繋がる。また、第二の相手の用件が緊急性の高いものであれば、予め定める特定信号を送信することによって、使用者に着信を知らせることができるので、使用者にとっては、緊急性の高い用件のみが現在の通話に割り込んで報知されるので、電話通信装置の使い勝手の向上に繋がる。
また本発明では、相手側から送信される予め定める特定信号を受信する信号受信手段をさらに含み、
前記通話制御手段は、
前記通話中である旨の通知後、前記第二の相手との通信を終了するように制御する第一の動作と、
前記通話中である旨の通知中、または通知後に、信号受信手段が前記第二の相手から特定信号を受信する場合、前記使用者に第二の相手から着信を受けている旨の報知を行うように制御する第二の動作とを、
使用者からの予め定める操作で切換え可能であることを特徴とする。
本発明に従えば、使用者が予め定める登録などの操作を行って、通話制御手段の第一の動作と第二の動作とを切換えることができる。第一の動作では、使用者が第一の相手と通話中に、第二の相手から着信を受けた場合、第二の相手からの着信を使用者に報知せずに、第二の相手に対して、通話中である旨の通知で応答し、たとえば音声ガイダンスや可聴音を第二の相手に送信した後、第二の相手との通信を終了することができる。第二の動作では、使用者が第一の相手と通話中に、第二の相手から着信を受けた場合、第二の相手からの着信を使用者に報知せずに第二の相手に対して通話中である旨を通知し、たとえば音声ガイダンスや可聴音を第二の相手に送信するとともにその送信中あるいはその送信後に、信号受信手段が第二の相手から特定の信号を受信した場合、使用者に第二の相手から着信を受けている旨の報知を行う。第二の相手は、使用者が現在通話中であることを知ることができ、使用者の通話に割り込んでまで電話をするべき用件か否かを判断することができる。このため、第二の相手は、自分の用件が特に緊急性のないものであれば、後で電話をかけ直すなどの対処ができ、無駄な時間を省略することができるとともに精神的ストレスの減少に繋がる。また、第二の相手の用件が緊急性の高いものであれば、予め定める特定信号を送信することによって、使用者に着信を知らせることができるので、使用者にとっては、緊急性の高い用件のみが現在の通話に割り込んで報知されるので、電話通信装置の使い勝手の向上に繋がる。たとえば、使用者は現在通話中の電話が非常に重要であり、他の着信の割込みを禁止したいときは第一の動作を、そうでないときは、第二の動作を選ぶことができ、電話通信装置の使い勝手の向上に繋がる。
また本発明で、前記送信手段には、前記音声帯域の信号が複数設定され、前記使用者によって予め選択可能であることを特徴とする。
本発明に従えば、第一の相手との通話中に着信がある第二の相手に、通話中である旨を通知する音声帯域の信号は複数設定され、使用者によって予め選択可能であるので、第一の相手との通話の重要性などの用途や状況、予想される第二の相手、あるいは好みなどに従って、適切に通知する音声帯域での信号を選択することができる。
また本発明で、前記送信手段には、前記音声帯域の信号として、音声ガイダンスまたは可聴音が設定されることを特徴とする。
本発明に従えば、第二の相手に通話中である旨を通知する際に、音声ガイダンスや可聴音が送信されるので、第二の相手は通話中であることや、どのようにしたらよいかなどを、判りやすく知ることができる。
また本発明では、前記相手側からの着信時の相手側への応答状況を、着信記録として残す記録手段をさらに含むことを特徴とする。
本発明に従えば、第一の相手との通話中には第二の相手からの着信を無条件では使用者に報知しないので、着信の有無や相手側への応答状況を、着信記録で後から確認することができる。
さらに本発明は、前述のいずれか1つに記載の電話通信装置として、コンピュータを機能させるためのプログラムである。
本発明に従えば、インターネットなどに接続されるコンピュータを、プログラムで、使用者が第一の相手と通話中に第二の相手からの着信がある場合には、使用者への報知の前に、第二の相手に使用者が現在通話中である旨を報知することができる電話通信装置として機能させることができる。
さらに本発明は、電話通信装置で複数の通話を同時に可能にしておき、
電話通信装置で第一の相手と通話中に、第二の相手から着信を検出する場合、電話通信装置の使用者に対しては第二の相手からの着信を報知せずに、第二の相手からの着信に対しては通話中である旨を通知することを特徴とする電話通信方法である。
本発明に従えば、複数の通話が可能な電話通信装置で、使用者が第一の相手と通話中に、第二の相手から着信を受けた場合、第二の相手からの着信を使用者に報知しないので、使用者は着信を知らない状態で現在の通話を継続することができ、電話通信装置の使い勝手の向上に繋がる。第二の相手に対しては通話中である旨を通知するようにしたので、第二の相手は、通話中であることを知ることができ、使用者が応答するまで待つ必要がなくなり、待ち時間による精神的ストレスなどから解放される。
本発明によれば、複数の通話が可能なVoIP電話機などの電話通信装置で、使用者が第一の相手と通話中に第二の相手からの着信がある場合には、使用者への報知の前に、第二の相手に使用者が現在通話中である旨を報知することができる。使用者が第一の相手と通話中に、第二の相手から着信を受けた場合、第二の相手からの着信を使用者に報知せずに第二の相手からの着信に応答するようにしたので、使用者は第二の相手からの着信を受けたとしても、無条件で割込音が重畳されることなく、現在の通話が継続できるので、電話通信装置の使い勝手の向上に繋がる。
また本発明によれば、使用者が第一の相手と通話中に第二の相手から着信を受けた場合、第二の相手に予め定める音声帯域の信号、たとえば音声ガイダンスや可聴音で通話中である旨を通知するので、第二の相手は、使用者が現在通話中であることを容易に知ることができ、後で電話をかけ直すなどの対処も可能となり、無駄な時間を省略することができるとともに精神的ストレスの減少に繋がる。
また本発明によれば、使用者が第一の相手と通話中に、第二の相手から着信を受けた場合、第二の相手からの着信を使用者に報知せずに、第二の相手に対して、通話中である旨の通知で応答し、第二の相手との通信を終了することができる。使用者は、現在の通話を第二の相手からの着信がない場合と何も変わることなく継続することができ、第二の相手は、使用者が現在通話中であることを知ることができるので、無駄な時間を省略することができるとともに精神的ストレスの減少に繋がる。
また本発明によれば、使用者が第一の相手と通話中に、第二の相手から着信を受けた場合、第二の相手にはたとえば音声ガイダンスや可聴音で通話中である旨を通知するとともに、第二の相手から特定の信号を受信した場合には、使用者に第二の相手から着信を受けている旨の報知を行う。第二の相手は、使用者が現在通話中であることを知り、通話に割り込む必要性があれば、特定の信号を送信し、必要性がなければ後で電話をかけ直すなどの対処ができ、無駄な時間を省略することができるとともに精神的ストレスの減少に繋がる。第二の相手の用件が緊急性の高いものなどであれば、使用者に着信を知らせることができるので、使用者にとっては、緊急性の高い用件のみが現在の通話に割り込んで報知され、電話通信装置の使い勝手の向上に繋がる。
また本発明によれば、使用者が予め定める登録などの操作を行って、使用者が第一の相手と通話中に第二の相手から着信を受けた場合の第一の動作と第二の動作とを切換えることができる。第一の動作では、第二の相手からの着信を使用者に報知せずに、第二の相手に対して、通話中である旨の通知で応答した後、第二の相手との通信を終了することができる。第二の動作では、第二の相手からの着信を使用者に報知せずに第二の相手に対して通話中である旨を通知し、第二の相手から特定の信号を受信すれば、使用者に第二の相手から着信を受けている旨の報知を行う。使用者は現在通話中の電話が非常に重要であり、他の着信の割込みを禁止したいときは第一の動作を、そうでないときは、第二の動作を選ぶことができ、電話通信装置の使い勝手の向上に繋がる。
また本発明によれば、第一の相手との通話中に着信がある第二の相手には、複数設定される音声帯域の信号から選択して、通話中である旨を通知することができるので、用途や状況、あるいは好みなどに従って、通知する音声帯域での信号を選択することができる。
また本発明によれば、第二の相手に通話中である旨を通知する際に、音声ガイダンスや可聴音を送信するので、第二の相手に対し、通話中であることや、どのようにしたらよいかなどを、判りやすく知らせることができる。
また本発明によれば、第一の相手との通話中には第二の相手からの着信を無条件では使用者に報知しないけれども、着信の有無や相手側への応答状況は、着信記録で後から確認することができる。
さらに本発明によれば、インターネットなどに接続されるコンピュータを、使用者が第一の相手と通話中に第二の相手からの着信がある場合には、使用者への報知の前に、第二の相手に使用者が現在通話中である旨を報知することができる電話通信装置として利用することができる。
さらに本発明によれば、複数の通話が可能な電話通信装置の使用者が第一の相手と通話中に、第二の相手から着信を受けても、第二の相手からの着信を使用者に報知しないので、使用者は着信を知らない状態で現在の通話を継続することができる。第二の相手に対しては通話中である旨を通知するので、第二の相手は、通話中であることを知ることができ、使用者が応答するまで待つ時間による精神的ストレスなどから解放される。
図1は、本発明の実施の一形態の電話通信装置としてのVoIP電話機1を含む電話通信システムの概略的な構成を示す。VoIP電話機1は、xDSL、光ファイバ、CATV、有線または無線のデジタル通信回線などのブロードバンド回線2を介して、インターネット9に接続されている。インターネット9には、VoIP電話機1の使用者等が契約しているISP(Internet Service Provider )などが設置するVoIPサーバ10が接続される。VoIP電話機1には、インターネット電話機として、固有の電話番号が付与されている。しかしながら、VoIP電話機1は、インターネット9に接続される端末として、固有のIPアドレスやポート番号が付与されて、データ通信が可能となっている。VoIPサーバ10は、VoIP電話機1に対しての電話番号での呼出しに対して、電話番号をURIに変換し、さらにIPアドレスやポート番号などに変換するサービスと、PSTNでの電話交換機に相当するサービスを行う。
たとえば、インターネット9には、ブロードバンド化された通信線を介して、またはPSTNを介して、電話通信の相手となりうるコンピュータや電話機などの端末機11,12,…が多数接続されている。VoIP電話機1は、ブロードバンド回線2を介してインターネット9に接続されているので、同時に複数の通話が可能であり、そのため固有の電話番号Aが付与されている。たとえば端末機11から電話番号AでVoIP電話機1を呼出すように発呼すると、VoIPサーバ10によって電話番号AがVoIP電話機1のIPアドレスやポート番号に変換されて、端末機11に通知される。端末機11は、音声データをパケット化して、VoIP電話機1のIPアドレスやポート番号を宛先とし、自己のIPアドレスやポート番号を発信元として付加して、送信する。以下、VoIP電話機1と端末機11との間で、パケット化された音声データを送受信しながら、通話が行われる。
電話番号Aの電話機として、VoIP電話機1が第一の相手の端末機11と通話中に、第二の相手の端末機12から電話番号Aの電話機として呼出しを受ける場合がある。このような場合、従来のPSTNでは、通信事業者と「キャッチホン」などの割込みサービスを契約しておけば、電話交換機によって第二の相手からの着信が報知され、キャッチボタンなどと呼ばれる操作部を操作すれば、第一の相手との通話を保留状態にして、第二の相手との通話を行うことができる。
図2は、従来のPSTNでの割込みサービスの提供状態を簡略化して示す。PSTN電話機19は、交換機20を介してPSTNに接続される。第一の相手の電話機21と交換機20を介して通話中に、第二の相手の電話機22からの呼出があると、交換機1はPSTN電話機19と第一の相手の電話機21の接続状態を保ちながら、PSTN電話機19に対する音声信号に、キャッチ音と呼ばれる着信表示音を重畳する。NTTのキャッチホンサービスでは、400Hzを0.05秒間続け、0.45秒間停止することを繰返す。第二の相手の電話機22に対しては、リングバックトーンと呼ばれる呼出音が送られる。リングバックトーンでは、400Hzを16Hzで変調した信号を1秒間続け、2秒間休むことを繰返す。
図1のVoIP電話機1でも、第一の相手の端末機11と通話中に第二の相手の端末機12から着信を受ければ、VoIP電話機1に対しては着信表示音を重畳させ、第二の相手の端末機12に対しては呼出音を送るようにして、図2のPSTNと同様の割込みサービスを実現することは可能である。しかしながら、VoIP電話機1では、使い勝手をさらに向上させるために、第一の相手との通話中に第二の相手からの着信があっても、VoIP電話機1の使用者には無条件では報知しないで、第二の相手に通話中であることを先に通知する。通知は、音声ガイダンスやPSTNの通話中音などで行うことができ、第二の相手は、使用者が不在などではなく、他の相手と通話中であることを容易に知ることができる。第二の相手の用件に緊急性などがある場合は、特定の信号を送信すれば、PSTNの割込みサービスと同様な着信の報知を行うように、動作を設定することもできる。
なお、VoIP電話機1は、同時に複数の通話が可能であるので、複数の電話番号A,Bの付与を受けることもある。VoIP電話機1に子機が接続されていれば、同一のブロードバンド回線2を使用して、複数の通話を別々に行うことができる。ただし、VoIP電話機1のみを使用して、複数の相手との同時通話も可能である。本発明は、VoIP電話機1に複数の電話番号が付与されていて、一つの電話番号Aで第一の相手の端末機11と通話中に、第二の相手の端末機12から電話番号Bで着信を受ける場合も、同一の電話番号に着信を受ける場合と同様に取扱うことができる。
以下、図1のVoIP電話機1の構成および動作について、図3〜図5の図面に基づいて説明する。図3は、VoIP電話機1の電気的構成を概略的に示す。図4および図5は、VoIP電話機1の動作の一部を示す。
図3に示すように、VoIP電話機1は、図1のブロードバンド回線2として、PSTNの加入者線をADSLでブロードバンド化したADSL回線30を介して、図1のインターネット9に接続される。ADSL回線30とVoIP電話機1との間には、ADSL回線30を使って送受信を行うためにデジタル信号を変復調するADSLモデム31が設けられる。ADSL回線30から送られてきたデジタル音声は、2チャンネルの音声信号経路を有するDSP(Digital Signal Processor)32で、それぞれのチャンネルごとにアナログ音声に変換される。DSP32は切換回路33を介してハンドセット34およびスピーカ35に接続される。DSP32は、ハンドセット34で拾ったアナログ音声をデジタル音声に変換したり、ADSL回線30から送られて来て変換されたアナログ音声をスピーカ35から音響出力として導出させる。デジタル音声は、留守録DSP36によって、音声メモリ37に記録させることもできる。VoIP電話機1には、さらに、メモリ38、表示部39および操作パネル40なども設けられている。
VoIP電話機1は、制御部50によって全体的な制御を受ける。制御部50は、電話制御部51、データ処理制御部52、表示制御部53、操作検出部54、VoIP呼制御部55、ADSL制御部56、VoIP音声制御部207およびDSP制御部208を含む。このような制御部50は、1または複数のCPUと、予めプログラムが設定されているROMと、RAMと、タイマなどの周辺機能部分などを含んで実現される。
切換回路33は、ハンドセット34、DSP32、および留守録DSP36の信号入力経路と、ハンドセット34、DSP32、留守録DSP36およびスピーカ35の信号出力経路とを有し、電話制御部51からの信号に応じて、信号経路の接続を切り換える。留守録DSP36は、留守用件をデジタル音声で記録したり再生したりする処理を行う。留守用件は、音声メモリ37に記録される。メモリ38は、データ処理制御部52によって制御され、使用者が登録した各種のデータが記録される。表示部39は、LCDなどで構成され、表示制御部203によってVoIP電話機1の動作状態などの各種表示を行うように制御される。VoIP電話機1への使用者による操作は、操作パネル40に対して行うことができ、操作検出部54によって検出される。
制御部50の電話制御部51は、使用者の操作を監視して、電話の状態に応じて切換回路33を駆動したり、VoIP通話を行うようVoIP制御部55へ信号を与えたり、メモリ38にアクセスするためデータ処理部52に信号を与えたりするなどの動作を制御する。データ処理制御部52は、メモリ38に各種のデータを書き込んだり、読み込んだりするデータ処理を制御する。表示制御部53は、表示部39を駆動し、各種の情報を表示させる。操作検出部54は、操作パネル40やハンドセット34への操作を監視し、操作に応じて電話制御部51に信号を与える。VoIP呼制御部55は、VoIP電話の発着信を行うための呼制御やPPP(Point-to-Point Protocol )セッションの確立、図1のVoIPサーバ10との認証手順等の制御処理を行う。ADSL制御部56は、ADSLモデム31を制御する。VoIP音声制御部57は、VoIP呼制御部55による呼制御にて相手端末機と音声の通信が可能になった後、相手端末機との音声のやり取りをチャンネルごとに制御する。DSP制御部58は、2チャンネルの音声経路を有するDSP32をチャンネル毎に制御する。
次に図3のVoIP電話機1の動作について、制御部50による制御動作について、図4および図5に従って説明する。VoIP電話機1に搭載されたソフトウェアは、複数のタスクが同時に動作するマルチタスク構成となっている。
まず、図4に示すタスク1の動作について説明する。タスク1は常に動作しているタスクである。VoIP電話機1が使用されておらず、アイドル状態である時、電話制御部51は操作検出部54からの信号とVoIP呼制御部55からの信号を監視しており、使用者がOFF-HOOKしたか(ステップS101)、または着信が到来したか(ステップS102)を監視している。使用者がハンドセット34をOFF-HOOKすると、操作検出部54はそれを検出し電話制御部51に信号を与える。この信号に応じて、電話制御部51は、表示制御部52を駆動して、表示部39に発信表示をするとともに、操作検出部54からのダイヤル信号の入力を待つ(ステップS103)。使用者が操作パネル40を操作してダイヤル信号が入力されると、その操作を操作検出部54が検出し、入力されたダイヤル信号のデータを電話制御部51に与える。電話制御部51は、入力されたダイヤル信号のデータをVoIP呼制御部55に送るとともに、VoIPに従う発呼を行うようにVoIP呼制御部55を駆動する。VoIP呼制御部55は、ADSL制御部56を駆動し、ADSLモデム31を介して、図1のインターネット9にあるVoIPPサーバ10とVoIPの発呼シーケンスに従って通信を行い(ステップS104)、第一の相手を呼び出す。電話制御部51は、VoIP呼制御部55を監視し、第一の相手が応答したか(ステップS105)か否かを判断する。第一の相手が応答しないときには、操作検出部54を監視しON-HOOKされたか(ステップS106)否かを監視している。
上記ステップS112で、着信が到来した場合は、そのコマンドがADSLモデム31、ADSL制御部56を介してVoIP呼制御部55に送られる。VoIP呼制御部55は、着信が到来した旨の信号を電話制御部51に与え、電話制御部51はこの信号に応じて、切換回路33を駆動し留守録DSP36とスピーカ35との音声経路を接続する。そして、電話制御部51は、留守録DSP36を駆動し、着信音を発生させる。留守録DSP36は、音声メモリ37から着信音のデータを読み出し、着信音を合成する。合成された着信音は、切換回路33を介して、スピーカ35から放音され、着信音として鳴動される(ステップS107)。
また、電話制御部51は操作検出部54とVoIP呼制御部55とを監視しており、使用者がOFF-HOOKするか(ステップS108)否かと、着信が終わったか(ステップS109)否かとを監視している。着信が終わった場合は、そのコマンドがADSLモデム31、ADSL制御部56を介してVoIP呼制御部55に送られる。VoIP呼制御部55は、着信が終わった旨の信号を電話制御部51に与え、電話制御部51はこの信号に応じて、切換回路33を駆動し、留守録DSP36とスピーカ35との音声経路を切断するとともに、留守録DSPに36による着信音の合成を止める(ステップS110)。
一方、使用者がOFF-HOOKした場合は、ステップS111に移行し、電話制御部51は切換回路33を駆動して留守録DSP36とスピーカ35との音声経路を切断するとともに、留守録DSP36を駆動し、着信音を止める。そして、電話制御部51は、ステップS112以降の動作を開始する。すなわち、電話制御部51はタスク2を起動し、通話が開始され、使用者が第一の動作と第二の動作に関する登録を行うとそのデータがメモリ38に記録される。そして使用者がON-HOOKすると、終了処理が行われ通話が終了する。その後、電話制御部51は、再びアイドル状態に戻り、操作検出部54からの信号とVoIP呼制御部55からの信号を監視する。
一方、ステップS105で、第一の相手から応答があった場合は、そのコマンドがADSLモデム31およびADSL制御部56を介してVoIP呼制御部55に送られ、VoIP呼制御部55は、第一の相手から応答があった旨の信号を電話制御部51に与える。電話制御部51は、この信号に応じて、タクス2を起動する(ステップS112)。そして、電話制御部51は、VoIP音声制御部57に信号を与えて相手端末機11と音声信号のやり取りを開始させるとともに、切換回路33を駆動しハンドセット34とSDP32の2チャンネルの音声経路のうちの1つを接続する。VoIP音声制御部57は、ADSLモデム31、ADSL制御部56を介して音声データのやり取りを開始し、DSP制御部58に信号を送る。DSP制御部58は、DSP32を駆動してデジタル音声データとアナログ音声データとの変換を開始させる。このようにして相手端末機11とのVoIP通話が開始される(ステップS113)。
VoIP電話機1では、第一の相手との通話中に第二の相手からの着信があると、通話中である旨の通知後、第二の相手との通信を終了するように制御する第一の動作と、通話中である旨の通知中、または通知後に、第二の相手から特定信号を受信する場合、使用者に第二の相手から着信を受けている旨の報知を行う第二の動作とを、選択可能である。電話制御部51は通話中、操作検出部54を監視し、使用者が第一の動作と第二の動作との選択に関する登録操作が行うか否かを監視している(ステップS114)。使用者が第一の動作と第二の動作との選択に関する登録操作を行うと、操作検出部54はそれを検出し、電話制御部51に登録されたデータを与える。電話制御部51は、データ処理制御部52を駆動し、登録されたデータをメモリ38に記録する(ステップS115)。また、電話制御部51は通話中、ON-HOOKされるか否かも監視しており(ステップS116)、ON-HOOKされると、電話制御部51は、切換回路33を駆動してハンドセット34とDSP32との音声経路を切断し、VoIP音声制御部57に相手端末機との音声のやり取りを終了させ、VoIP呼制御部55にVoIPPサーバ10とVoIPの終話シーケンスに従って通信を行って、VoIP電話の切断を行うことを指示する終話処理を行う(ステップS117)。ステップS106でもし、使用者がON-HOOKした場合は、その操作を操作検出部54が検出し、電話制御部51に信号を与える。電話制御部51はこの信号に応じて、ステップS117へ移行してVoIP電話を終話するように、VoIP呼制御部55を駆動する。
ステップS117で、VoIP電話の切断がなされた後は、電話制御部51は、再びステップS101のアイドル状態に戻り、上述の通り、操作検出部54からの信号とVoIP呼制御部55からの信号を監視する。
次に、図5に示すタスク2の動作について説明する。タスク2は、タスク1から起動され、VoIP電話機1がアイドル状態に戻ると終了するタスクである。タスク2が起動されると、電話制御部51は第二の着信があるか(ステップS201)、VoIP電話機1がアイドル状態に戻ったか(ステップS202)否かを監視する。タスク1での通話が終わり、VoIP電話機1がアイドル状態に戻った場合、タスク2は終了する。
ステップS201で第二の着信があった場合は、そのコマンドがADSLモデム31、ADSL制御部56を介してVoIP呼制御部55に送られる。VoIP呼制御部55は、第二の相手から着信が到来した旨の信号を電話制御部51に与え、電話制御部51はこの信号に応じて、VoIP呼制御部55にその着信に応答するよう信号を与える。VoIP呼制御部55は、VoIPの着信に応答するシーケンスを行い、相手との通話を確立する(ステップS203)。そして、電話制御部51はデータ処理制御部52を駆動して、メモリ38内から第一の動作と第二の動作とに関するデータを読み出す(ステップS204)。電話制御部51は読み出されたデータを確認する(ステップS205)。そのデータが第一の動作を行うことを示す値であれば、電話制御部51は、前述のとおりVoIP音声制御部57を駆動し、相手との音声のやり取りを可能とするとともに、切換回路33を駆動し、留守録DSP36とDSP32の2チャンネルの音声経路のうち現在使用されていないチャンネルを接続する。そして、電話制御部51は、留守録DSP36を駆動し、「ただいま、他の電話に出ております。申し分けございませんが、後ほどお掛け直しください」などの読み出したデータに対応する音声ガイダンスを発生させる(ステップS206)。発生させた音声ガイダンスは、切換回路33を介して、DSP32でデジタル化され、ADSLモデム31を介して第二の相手に送信される。音声ガイダンスを送信し終わると、電話制御部51は、VoIP呼制御部55を駆動して第二の相手との接続を切断する終話処理を行い(ステップS207)、タスク2を終了する。
ステップS205で第一の動作ではないと判断されると、ステップS208に移行し、第二の動作であるか否かが判断される。ステップS208で、読み出されたデータが第二の動作を行うことを示す値であれば、電話制御部51は、上記と同様にして、VoIP音声制御部57を駆動し、相手との音声のやり取りを可能とするとともに、切換回路33を駆動し、留守録DSP36とDSP32の2チャンネルの音声経路のうち現在使用されていないチャンネルとを接続する。そして、電話制御部51は、留守録DSP36を駆動し、「ただいま、他の電話に出ております。申し分けございませんが、後ほどお掛け直しください。緊急の場合は、*1#と押すと呼び出しを行います」などの読み出したデータに対応する音声ガイダンスを発生させる(ステップS209)。発生させた音声ガイダンスは、切換回路33を介して、DSP32でデジタル化され、ADSLモデム31を介して第二の相手に送信される。
そして、電話制御部51はVoIP呼制御部55を監視して、規定時間内に(ステップS111)に特定の信号、たとえば、DTMF(Dual Tone Multi Frequency )信号で構成された信号が受信されたか(ステップS210)否かを監視する。もし、規定時間内に特定の信号が受信されない場合は、前述したステップS207の終了処理を実行し、タスク2を終了する。
ステップS210で規定時間内に特定の信号が受信された場合は、電話制御部51は、切換回路33を駆動する。既に通話中であるため、ハンドセット34とDSP32は接続されている。切換回路33の駆動は、さらにハンドセット34と留守録DSP36とを接続させ、留守録DSP36を駆動して、現在通話中の音声経路に割込音を重畳させる(ステップS212)。
そして、電話制御部51は、操作検出部54を監視し、使用者が割り込んできた着信にキャッチ応答として応答するか否かを監視する(ステップS213)ととも、VoIP呼制御部55を監視し、第二の相手が終話するか否か監視している(ステップS214)。
もし、第二の相手が終話した場合、そのコマンドがVoIP呼制御部55に到来し、VoIP呼制御部55は、第二の相手が終話した旨の信号を電話制御部51に与える。電話制御部51はこの信号に応じて、ハンドセット34と留守録DSP36との接続を切断し、留守録DSP36を駆動して、割込音を止める(ステップS215)。ステップS213で使用者が割り込んできた着信に応答した場合は、その操作が操作検出部54で検出され、電話制御部51に信号が送られる。電話制御部51はこの信号に応じて、VoIP音声制御部57を駆動し、現在通話中の第一の相手の音声と第二の相手の音声を入れ替える(ステップS216)。その後、使用者がON-HOOKするか、第二の相手が終話するかで通話が終わった場合(ステップS217)は、電話制御部51は、VoIP音声制御部56を駆動して、第一の相手との通話に戻し、タスク2を終了する。
以上のように、複数の通話が可能なVoIP電話機1などの電話通信装置は、着信検出手段してのVoIP呼制御部56と、通話制御手段としての電話制御部51とを含む。使用者が第一の相手と通話中に、第二の相手から着信を受けた場合、その着信はVoIP呼制御部56によって検出される。電話制御部51は、第二の相手からの着信を使用者に報知しないので、第二の相手からの着信を受けたとしても、無条件で着信の報知のための割込音などが重畳されることなく、使用者は着信を知らない状態で現在の通話を継続することができるので、電話通信装置の使い勝手の向上に繋がる。第二の相手に対しては通話中である旨を通知するようにしたので、第二の相手は、通話中であることを知ることができるので、使用者が応答するまで待つ必要がなくなり、待ち時間による精神的ストレスなどから解放される。また、第二の相手は、少なくとも使用者が不在ではないことを確認することができる。
また、留守録DSP36を、予め定める音声帯域の信号を相手側に送信可能な送信手段として含んでおり、通話制御手段としての電話制御部51は、通話中である旨を通知する際に、予め定める音声帯域の信号、たとえば音声ガイダンスや可聴音を第二の相手に送信する。使用者が現在通話中である旨の音声ガイダンスや可聴音を第二の相手に送信すれば、第二の相手は、使用者が現在通話中であることを容易に知ることができ、後で電話をかけ直すなどの対処も可能となり、無駄な時間を省略することができるとともに精神的ストレスの減少に繋がる。なお、音声帯域の信号は複数音声メモリ38に記憶させておき、状況等に応じて選択するようにしておくこともできる。また、通話中である旨の通知は、画像やメールなどのデータを用いて行うことができる。第二の相手がコンピュータや携帯電話機など、画像やメールを表示可能であれば、通話中であることを判りやすく通知することができる。
また、第一の動作と第二の動作とのうち、一方のみを行うようにしておくこともできる。さらに、第二の動作は、メモリ38に予め登録しておいた特定の相手に対して行うようにすることもできる。また、ガイダンスでは特定の信号について触れず、事前に、割込みを認める相手に対してのみ、特定の信号を知らせておくこともできる。なお、VoIP呼制御部56は、DTMF信号で特定の信号が形成されるときに、信号受信手段として機能させることもできる。第二の動作については、種々の条件を設定し、条件が満たされるときに選択されるようにすることもできる。
また電話機では、相手側からの着信の記録を、着信記録として残す構成が含まれることが多い。VoIP電話機1でも、メモリ38などを利用して、第二の相手側からの着信時の相手側への応答状況を、着信記録として残す記録手段として機能させることができる。第一の相手との通話中には第二の相手からの着信を無条件では使用者に報知しないので、着信の有無や相手側への応答状況を、メモリ38の着信記録で後から確認することができる。
さらに、以上で説明しているような割込みサービスの機能は、VoIP電話機1ではなく、図1のVoIPサーバ10など、インターネット9などの情報通信ネットワーク側に設けるようにすることもできる。すなわち、VoIPサーバ10に対し、第一の相手の端末機11と通話中のVoIP電話機1に対して、さらに第二の相手の端末機12から発呼があれば、IPアドレスへの変換の代りに、通話中であることの通知をVoIPサーバ10から行うようにすることもできる。
また、VoIPに従う電話端末機同士ではなく、ISDNやPSTNの加入者線がVoIP電話機1に接続され、その通話の機能を備えるようにしておけば、VoIP電話機1で同様に、割込みサービスを実現することができる。特にADSL回線30は、PSTNの加入者線に高周波信号を重畳して実現されるので、同一のVoIP電話機1でVoIP電話とPSTN電話との両機能を備えるようにすることは比較的容易である。
なお、VoIP電話機1は、専用の端末機として実現されるばかりではなく、汎用のコンピュータに、予めROMにプログラムを設定しておいたり、記録媒体からプログラムを読込ませたり、通信ネットワークを介してプログラムをダウンロードしたりして、同様に機能させて実現することもできる。