JP2004215209A - インターネット電話アダプタ - Google Patents
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Abstract
【課題】インターネット電話手段を備えたコンピュータと電話機とを中継するアダプタシステムにおいて、パソコンとアダプタとを接続していたデータ通信用のケーブル(電線)を不要にする。
【解決手段】アダプタ1は、電話線11接続用のモジュラジャック3aと、コンピュータ8との通信線(音信号伝送ケーブル12)接続用の入出力端7子と、電話機側状態検出部4と、ネットワーク側通信状態検出部6と、制御部5とを備え、制御部5には、電話機2発の所定の信号を音信号に変換し、コンピュータ8発の所定の音信号を電話機2が理解できる制御信号に変換する音信号変換プログラム15が搭載されている。
【選択図】 図1
【解決手段】アダプタ1は、電話線11接続用のモジュラジャック3aと、コンピュータ8との通信線(音信号伝送ケーブル12)接続用の入出力端7子と、電話機側状態検出部4と、ネットワーク側通信状態検出部6と、制御部5とを備え、制御部5には、電話機2発の所定の信号を音信号に変換し、コンピュータ8発の所定の音信号を電話機2が理解できる制御信号に変換する音信号変換プログラム15が搭載されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パーソナルコンピュータのようなコンピュータと電話機とを接続するインターネット電話アダプタに関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネット電話アダプタないしインターネット電話用アダプタ(以後、電話機アダプタとも、または単にアダプタとも言う)という装置は、コンピュータ、例えばパーソナルコンピュータ(以後、パソコンとも言う)にヘッドセットなど、すなわちマイクロフォンとスピーカなどを設けて、インターネットを介しての通話を行なうインタフェース装置である。言い換えれば、インターネット電話アダプタは、このようなパソコン利用のいわゆるインターネット電話を、ハンドセットを有する通常の電話機(固定電話機やコードレス電話機など)を利用して行なうことを可能にするアダプタ(一種の中継装置)である。
このようなインターネット電話アダプタ技術は、例えば特開2001−313687号公報に公開されている。
ハンドセットを有する通常の(固定)電話機などで、インターネット電話を可能にするには、電話機とインターネット電話用アダプタを該電話機(用)の通話線で接続し、インターネット電話用アダプタを公衆回線に接続する。よって、該電話機で従来通り、電話を掛けることができる。また、インターネット電話用アダプタは、該電話機でインターネットを介しての通話を可能にするべく、パソコンと音声信号線で接続するとともに、データ通信用の伝送路を確保するためにパソコンのディジタルポート(例、RS232Cなどのシリアルポート)とも接続する。
なお、このデータ通信用のデータというのは、例えば、電話機のオフフック検出信号、電話機からのDP(Dial Pulse)信号、またはパソコンからの着信信号(電話機を呼び出す信号)などである。
このような、電話機、電話機アダプタ及びパソコンの接続の様子は、前記特開2001−313687号公報の図1に示されている。
従来のインターネット電話(用)アダプタは、アダプタとパソコンとを音声信号用のケーブルで接続する他に、RS232Cケーブルなどのデータ通信用のケーブルで接続する必要があった。また、アダプタの内部には、そのデータ通信用のケーブルを介してパソコンと通信をする通信部(通信ドライバ)が必要であった。さらにまた、そのデータ通信用のケーブルがパソコンのディジタルポートを専有するという問題点もあった。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−313687号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明に係るインターネット電話アダプタは、上記した従来の技術が有する問題点に鑑み成されたものであり、次の課題を解決することを目的とする。
音声信号通信線以外の、パソコンとアダプタとを接続していたデータ通信用のケーブル(電線)を不要にしてコストダウンを図るとともに、パソコンのディジタルポート(データ通信用のポート)を専有しないインターネット電話アダプタを提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりのインターネット電話アダプタであり、次のようなものである。
インターネット電話手段を備えたコンピュータと電話機とを中継するアダプタであって、以下の構成要素を備えている。
前記電話機との通信線を接続する電話線接続手段と、前記コンピュータとの通信線である音信号伝送用の電線を接続する音信号伝送線接続手段と、前記電話機のフック状態及び選択信号出力状態を検出する端末側状態解析手段と、前記端末側状態解析手段が検出する前記電話機のフック状態及び選択信号出力状態を、所定の音信号として定義するとともに、前記音信号伝送線接続手段を介して該音信号を前記コンピュータへ出力する音信号生成手段と、前記インターネット電話手段とインターネットとの接続状態を、前記インターネット電話手段が出力する音信号によって検出するネットワーク側通信状態解析手段と、である。
また、前記音信号生成手段は、前記ネットワーク側通信状態解析手段が検出した前記接続状態を電話機用の制御信号に変換するとともに、前記電話線接続手段を介して前記電話機へ該制御信号を出力する構成である。
なお、前記選択信号というのは、電話機などの発信端末が通話相手先を選ぶための信号のことで、非可聴信号のDP信号や可聴信号の一種であるDTMF信号などのことである。
前記可聴信号というのは、いわゆるtone信号のことであり、所定周波数のアナログ信号もしくはディジタル信号の断続信号のことである。電話機の受話器やコンピュータシステムのスピーカなどから発する音を人間が耳で聞くことを想定している信号である。
前記呼び出し信号というのは、電話機などの端末に着信を知らせる信号である。本明細書においては、前記可聴信号には、この呼び出し信号を含めないものとする。すなわち、電話機をリンギングするための呼び出し信号は、可聴信号ではないとする。
【0006】
上記課題を解決するための本発明の第2発明は、請求項2に記載されたとおりのインターネット電話アダプタであり、次のようなものである。
請求項1記載のインターネット電話アダプタにおいて、電話網からの加入者線を接続する電話回線接続手段と、前記電話網からの着信を検出して、及び前記電話機からの発信を検出して、前記電話網と前記電話機を中継する電話回線中継手段と、を具備する構成である。
【0007】
上記課題を解決するための本発明の第3発明は、請求項3に記載されたとおりのインターネット電話アダプタであり、次のようなものである。
請求項1記載のインターネット電話アダプタにおいて、前記インターネット電話と前記インターネットとの接続は、電話回線によるものである
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係わるの実施の一形態を示すブロック図である。
コンピュータ8は、例えばパーソナルコンピュータ、ワークステーションなどであり、インターネット電話手段を備えている。すなわちコンピュータ8は、望ましくはマイクロフォン(図示せず)やスピーカ(図示せず)を備えている。そして、コンピュータ8は、インターネット14での通話が可能となる制御ソフトウェア10(例、市販のアプリケーションソフトウェア)を必ず備え、アクセス線13を介してインターネット14にアクセス可能である。アクセス線13の例としては、電話網へのアナログ加入者線、無線LAN、ISDN、ADSL、CATVのケーブル、(IP網に接続する)光ファイバなどがある。
また、コンピュータ8は、音信号を送受信するための入出力インタフェースを備えている。音源ボード9がその入出力インタフェースに相当する。音源ボード9は、コンピュータ8が例えばパーソナルコンピュータであれば、その拡張スロットに装着することが可能である。もちろん、予め音信号通信手段である音源ボード9を具備するパーソナルコンピュータをコンピュータ8に使用することもよい。
なお、音信号というのは、音声信号(通話信号、代表的には人間の話し声)と通信状態を表す可聴信号のことである。すなわち、受話器から出力される音の元となる信号のことである。
本発明に係るインターネット電話アダプタ(以後、単にアダプタとも称する)は、このように構成されたコンピュータ8に音信号伝送ケーブル12を介して接続可能な構成を具備している。当然、音信号伝送ケーブル12を流れる信号は、双方向とも全て音信号である。
【0009】
アダプタ1は、電話機2との接続部として、例えば電話機が固定電話機ならモジュラジャック3aを備えている。従って、電話機2とアダプタ1とは、電話線11で接続が可能で、両者間で通信も可能である。もちろん、電話機2のオフフック情報、オンフック情報、ダイヤル入力部で入力される情報も、アダプタ1は受信することができる。逆に、アダプタ1は、電話機2のベル(図示せず)を鳴らす情報、発信者電話番号情報など、必要な情報を電話機2へ送信することができる。なお、電話機2及び電話線11は、無線通話用の電話機及び電話線でもよい。
電話機側状態検出部4というのは、電話機2とアダプタ1間の通信路が電話線11の場合、電話線11を流れる電流をモニタし、電話機2のオフフック及びオンフックを検出する手段である。電話機2とアダプタ1間の通信路が無線の場合、電話機側状態検出部4は、モジュラジャック3aに置き換わる無線の電話線接続手段の状態をモニタすれよい。また、電話機側状態検出部4は、電話機2が出力する選択信号も受信してその意味を解析する。すなわち、電話機2がどの端末(通話相手先、図示せず)を呼び出そうと欲しているのかを検出する。
【0010】
アダプタ1の制御部5は、電話機2が送信する音信号を受信する。また、アダプタ1の制御部5は、自身で生成するかもしくはコンピュータ1から受信する音信号を電話機2へ送信する。
なお、前記オンフック信号というのは、電話機ないしその電話線がオフフック状態(送受話器が電話機の上に置かれていない状態)、すなわち端末−網間接続状態からオンフック状態(送受話器が電話機の上に置かれている状態)すなわち端末−網間非接続状態に移行したことを意味する信号である。前記オフフック信号というのは、電話機ないし電話線がオフフック状態からオンフック状態に移行したことを意味する信号である。
また、前記選択信号というのは、発信側(電話機2)が着信側(呼び出し先、通話相手側端末)を選ぶための信号であり、例えば、DP(ダイヤルパスル)信号、プッシュボタン(PB、Push Button)信号、もしくはマルチ周波数(MF、Multi Frequency)信号などである。MF信号の代表例がDTMF(Dual Tone Multi Frequency)信号であり、これは、選択信号の一種でありながら、可聴信号の一種でもある。
前記可聴信号というのは、ネットワーク(例、インターネット14、電話網)及びそれに繋がり得る端末の通信状態ないし通信状況を示す人間の耳で聞くことが可能な信号である。例えば、発信音(DT、Dial Tone)信号、呼び出し音(RBT、Ring Back Tone)信号、無音(No Tone)信号、話中音(BT、Busy Tone)信号などである。上述のDTMF信号も可聴信号の一種であるとする、
呼び出し信号というのは、リンギング信号とも称せられる着信を知らせる信号である。これは、いわゆる公衆電話網用の電話機においては、可聴信号でもなく音信号でもなく、電話機用の制御信号である。一般に、公衆電話網用の電話機2は、呼び出し信号を受信すると、呼び鈴が鳴るように設計されている。
【0011】
また、アダプタ1は、音信号伝送ケーブル12を接続するための入出力端子7をも具備している。従って、アダプタ1は、コンピュータ8と音信号によって通信が可能である。アダプタ1とコンピュータ8間の通信は、全て音信号による。本発明に係るアダプタ1は、そのようなコンピュータ8と接続して使用する。
アダプタ1の制御部5は、音信号生成手段を実現する一例として音信号変換プログラム15を有しており、電話機2から音信号をそのまま通過させてコンピュータ8へ送信する。また、制御部5は、オンフック信号、オフフック信号及び音信号でない選択信号(例、DP信号)をコンピュータ8が理解できる音信号に変換するとともに、それらの信号をコンピュータ8へ送信する。
また、制御部5は、コンピュータ8からの音信号を受信するととともに、該音信号に含まれる通話信号と可聴信号は、そのままアダプタ1内を通過させて、電話機2へ送信する。これに対して、制御部5は、通話信号と可聴信号以外のコンピュータ8から受信した音信号は、電話機2が理解できる制御信号に変換するとともに、それらの制御信号を電話機2へ送信する。制御信号の例としては、呼び出し信号及び発信者番号情報などである。
【0012】
図2は、本発明に係わるインターネット電話アダプタの別の実施の一形態を示すブロック図である。
アダプタ1には、電話網17にアクセスするための加入者線16を収容するモジュラジャック3bを設けている。モジュラジャック3bと制御部5は、ネットワーク側通信状態検出部6を介して通信路が形成されている。よって、ネットワーク側通信状態検出部6は、電話網17からの着信を検出し、制御部5は、それを認識して、電話機2を呼び出すことができる。つまり、ネットワーク側通信状態検出部6と制御部5とは、アダプタ1への着信があった場合、電話回線中継手段の役割を務める。
また、電話機2からの電話網17の加入端末(図示せず)への発信において、電話機2と電話網17の間に通信路を形成させることもできる。つまり、電話機側状態検出部4と制御部5とは、電話機2から電話網17への呼び出し要求(発信)があった場合、電話回線中継手段の役割を務める。
電話機2からの発信が電話網17への呼びか、インターネット14への呼びかは、電話機側状態検出部4で検出する選択信号を制御部5が判断することで行なう。
【0013】
図3は、制御部5の信号変換の実施の一形態を示すブロック図である。
まず、電話線11、すなわち電話機2からモジュラジャック3aを介してアダプタ1が受信する情報ないし信号を、制御部5が通過または変換して、音信号伝送ケーブル12、すなわちパソコンなどのコンピュータ8へ送信する点について説明する。
電話機2は、音信号以外の信号として、オンフック信号n、オフフック信号f及び選択信号dなどを出力する。ただし、選択信号dは、ここではDP(ダイヤルパルス)信号であるとする。これらの信号は、音信号ではないので、そのままではコンピュータ8が理解できない。そこで、制御部5は、これらの信号をコンピュータ8が理解できる音信号Sに変換するとともに入出力端子7を介して音信号伝送ケーブル12に出力する。よって、コンピュータ8は、音信号Sであるオンフック信号N、オフフック信号F及び選択信号Dなどを受信し、その信号を認識するとともに、所定の動作を実行してインターネットにアクセスすることができる。
なお、電話機2が電話線11へ出力する音信号sである通話信号aは、音信号であるから、コンピュータ8が理解できる。よって、制御部5は、通話信号aを変換することなく、そのまま通過させればよい。
また、端末である電話機2に付されている加入者番号、いわゆる電話番号を発信者番号として、コンピュータ8に知らせるときは、アダプタ1は、例えば制御部5に音信号Sの一種として発信者番号情報Hを予め格納しておき、それをコンピュータ8に送信する構成としてもよい。もちろん、制御部5は、電話機2の発信者番号情報を非音信号として受け取り、それを音信号Sの一種である発信者番号情報Hに変換してコンピュータ8に出力する構成でもよい。
【0014】
次に、コンピュータ8にインターネットから電話機2を呼び出す着信があったときのアダプタ1が行なう信号変換について説明する。
コンピュータ8がインターネット電話の着信を受け、電話機2を呼び出すときは、アダプタ1の制御部5は、次のような信号変換を行なう。
コンピュータ8がアダプタ1へ出力する信号は、全て音信号Tである。着信通知情報である呼び出し信号Gも、当然、音信号である。しかし、通常の電話回線用の端末である電話機2においては、呼び出し信号は音信号では処理していないので、そのままでは、アダプタ1は、電話機2を呼び出すことができない。すなわち電話機2をリンギングさせることができない。そこで、制御部5は、コンピュータ8から受信する呼び出し信号G(音信号Tの一種)を、電話機2が処理し得る制御信号である呼び出し信号g(非音信号)に変換して電話機2へ送信する。よって、電話機2は、アダプタ1に呼び出される。電話機2がオフフックすれば、電話機2は、アダプタ1及びコンピュータ8を介して、インターネット電話による通話ができる。
なお、コンピュータ8が音信号伝送ケーブル12に出力する音信号Tのうち、通話信号B及び可聴信号Cなどは、電話機2にも通用する音信号の一種であるので、制御部5は、それらの信号をそのまま通過させる。但し、発信者番号情報Eは、音信号Tの一種であるけれども、通常の電話機では、発信者番号情報は、音信号として処理していない。そこで、制御部5は、受信した発信者番号情報Eについては、電話機用2の制御信号の一種である発信者番号情報e(非音信号)へと変換して出力する。よって、電話機2が発信者番号通知の機能があるものであれば、発信者番号を表示したりすることができる。
【0015】
図4は、制御部5の信号変換の別の実施の一形態を示すブロック図である。
音信号Tの一種である呼び出し信号Gを、非音信号である電話機2用の制御信号である呼出信号gに変換する以外は、図3と図4は同様である。
通常の電話回線用の電話機が電話線に出力する各種信号ないし情報のうち、選択信号がDTMF信号である機種のことがある。このDTMF信号は、前述したDP信号とは異なり、選択信号であっても音信号の一種である。電話機2が選択信号dとして、DTMF信号(音信号sの一種)を電話線11へ出力し、アダプタ1の制御部5が該DTMF信号(選択信号d)を受信すると、そのままDTMF信号(選択信号d)を通過させてコンピュータ8の方へ送り出す。つまり、アダプタ1は、選択信号d(DTMF信号)を含め、電話機2が出力する全ての音信号sは、そのまま通過させてコンピュータ8へ送信するる。
逆に、上述したように、アダプタ1は、コンピュータ8が出力する音信号Tにいては、電話機2が処理できない種類の音信号については、電話機2用の制御信号に変換して電話機2の方へ出力する。また、アダプタ1は、コンピュータ8、電話機2共通の音信号である通和信号B及び可聴信号Cなどは、そのまま通過させる。
このように、アダプタ1は、電話機2がコンピュータ8に送信する非音信号をコンピュータが理解できる音信号にへと変換する。また、アダプタ1は、コンピュータ8が出力する音信号のうち、電話機2が処理できない信号については、該電話機2用の制御信号へと変換する。
よって、本発明を実施すれば、従来インターネット電話アダプタ実施において存在していた音信号以外の信号を伝送するアダプタ−コンピュータ間接続ケーブルが不要となる。本発明では、コンピュータ8とアダプタ1との通信は、全て音信号で行なう。
【0016】
【発明の効果】
本発明に係るインターネット電話アダプタは、以上説明してきたような構成であるので、以下に記載する効果を奏する。
電話線及びコンピュータとの通信用の音信号伝送線を接続しうる構成のアダプタは、電話機が送信する音信号以外の信号をコンピュータが理解し得る音信号に変換してコンピュータへ送信する構成である。また、アダプタは、インターネット電話手段を有する該コンピュータが送信する音信号のうち、電話機が理解できない音信号を電話機が理解し得る制御信号に変換して電話機へ送信する構成である。
従って、本発明に係るインターネット電話アダプタを電話機とインターネット電話手段を具備するコンピュータとの中継に用いれば、音声信号通信線以外の、コンピュータとアダプタとを接続していたデータ通信用のケーブル(電線)を不要にして、アダプタのコストダウンが図れるとともに、パソコンなどのコンピュータのディジタルポート(データ通信用のポート)を該アダプタとの接続でもって専有しないインターネット電話アダプタを提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるインターネット電話アダプタの実施の一形態を示すブロック図である。
【図2】本発明に係わるインターネット電話アダプタの別の実施の一形態を示すブロック図である。
【図3】制御部5の信号変換の実施の一形態を示すブロック図である。
【図4】制御部5の信号変換の別の実施の一形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 アダプタ
2 電話機
3a、3b モジュラジャック
4 電話機側状態検出部
5 制御部
6 ネットワーク側通信状態検出部
7 入出力端子
8 コンピュータ
9 音源ボード
10 制御ソフトウェア
11 電話線
12 音信号伝送ケーブル
13 アクセス線
14 インターネット
15 音信号変換プログラム
16 加入者線
17 電話網
18 ダイヤル入力部
a (電話機2出力)通話信号
d (電話機2出力)選択信号
e (アダプタ1出力)発信者番号情報
f (電話機1出力)オフフック信号
n (電話機1出力)オンフック信号
g (電話機2制御用の)呼び出し信号
s (発信元が電話機2の)音信号
B (コンピュータ8出力)通話信号
C (コンピュータ8出力)可聴信号
D (アダプタ1出力)選択信号
E (コンピュータ8出力)発信者番号情報
F (アダプタ1出力)オフフック信号
G (コンピュータ8出力)呼び出し信号
H (アダプタ1出力)発信者番号情報
N (アダプタ1出力)オンフック信号
S (アダプタ1出力)音信号
T (発信元がコンピュータ8)の音信号
【発明の属する技術分野】
本発明は、パーソナルコンピュータのようなコンピュータと電話機とを接続するインターネット電話アダプタに関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネット電話アダプタないしインターネット電話用アダプタ(以後、電話機アダプタとも、または単にアダプタとも言う)という装置は、コンピュータ、例えばパーソナルコンピュータ(以後、パソコンとも言う)にヘッドセットなど、すなわちマイクロフォンとスピーカなどを設けて、インターネットを介しての通話を行なうインタフェース装置である。言い換えれば、インターネット電話アダプタは、このようなパソコン利用のいわゆるインターネット電話を、ハンドセットを有する通常の電話機(固定電話機やコードレス電話機など)を利用して行なうことを可能にするアダプタ(一種の中継装置)である。
このようなインターネット電話アダプタ技術は、例えば特開2001−313687号公報に公開されている。
ハンドセットを有する通常の(固定)電話機などで、インターネット電話を可能にするには、電話機とインターネット電話用アダプタを該電話機(用)の通話線で接続し、インターネット電話用アダプタを公衆回線に接続する。よって、該電話機で従来通り、電話を掛けることができる。また、インターネット電話用アダプタは、該電話機でインターネットを介しての通話を可能にするべく、パソコンと音声信号線で接続するとともに、データ通信用の伝送路を確保するためにパソコンのディジタルポート(例、RS232Cなどのシリアルポート)とも接続する。
なお、このデータ通信用のデータというのは、例えば、電話機のオフフック検出信号、電話機からのDP(Dial Pulse)信号、またはパソコンからの着信信号(電話機を呼び出す信号)などである。
このような、電話機、電話機アダプタ及びパソコンの接続の様子は、前記特開2001−313687号公報の図1に示されている。
従来のインターネット電話(用)アダプタは、アダプタとパソコンとを音声信号用のケーブルで接続する他に、RS232Cケーブルなどのデータ通信用のケーブルで接続する必要があった。また、アダプタの内部には、そのデータ通信用のケーブルを介してパソコンと通信をする通信部(通信ドライバ)が必要であった。さらにまた、そのデータ通信用のケーブルがパソコンのディジタルポートを専有するという問題点もあった。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−313687号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明に係るインターネット電話アダプタは、上記した従来の技術が有する問題点に鑑み成されたものであり、次の課題を解決することを目的とする。
音声信号通信線以外の、パソコンとアダプタとを接続していたデータ通信用のケーブル(電線)を不要にしてコストダウンを図るとともに、パソコンのディジタルポート(データ通信用のポート)を専有しないインターネット電話アダプタを提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりのインターネット電話アダプタであり、次のようなものである。
インターネット電話手段を備えたコンピュータと電話機とを中継するアダプタであって、以下の構成要素を備えている。
前記電話機との通信線を接続する電話線接続手段と、前記コンピュータとの通信線である音信号伝送用の電線を接続する音信号伝送線接続手段と、前記電話機のフック状態及び選択信号出力状態を検出する端末側状態解析手段と、前記端末側状態解析手段が検出する前記電話機のフック状態及び選択信号出力状態を、所定の音信号として定義するとともに、前記音信号伝送線接続手段を介して該音信号を前記コンピュータへ出力する音信号生成手段と、前記インターネット電話手段とインターネットとの接続状態を、前記インターネット電話手段が出力する音信号によって検出するネットワーク側通信状態解析手段と、である。
また、前記音信号生成手段は、前記ネットワーク側通信状態解析手段が検出した前記接続状態を電話機用の制御信号に変換するとともに、前記電話線接続手段を介して前記電話機へ該制御信号を出力する構成である。
なお、前記選択信号というのは、電話機などの発信端末が通話相手先を選ぶための信号のことで、非可聴信号のDP信号や可聴信号の一種であるDTMF信号などのことである。
前記可聴信号というのは、いわゆるtone信号のことであり、所定周波数のアナログ信号もしくはディジタル信号の断続信号のことである。電話機の受話器やコンピュータシステムのスピーカなどから発する音を人間が耳で聞くことを想定している信号である。
前記呼び出し信号というのは、電話機などの端末に着信を知らせる信号である。本明細書においては、前記可聴信号には、この呼び出し信号を含めないものとする。すなわち、電話機をリンギングするための呼び出し信号は、可聴信号ではないとする。
【0006】
上記課題を解決するための本発明の第2発明は、請求項2に記載されたとおりのインターネット電話アダプタであり、次のようなものである。
請求項1記載のインターネット電話アダプタにおいて、電話網からの加入者線を接続する電話回線接続手段と、前記電話網からの着信を検出して、及び前記電話機からの発信を検出して、前記電話網と前記電話機を中継する電話回線中継手段と、を具備する構成である。
【0007】
上記課題を解決するための本発明の第3発明は、請求項3に記載されたとおりのインターネット電話アダプタであり、次のようなものである。
請求項1記載のインターネット電話アダプタにおいて、前記インターネット電話と前記インターネットとの接続は、電話回線によるものである
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係わるの実施の一形態を示すブロック図である。
コンピュータ8は、例えばパーソナルコンピュータ、ワークステーションなどであり、インターネット電話手段を備えている。すなわちコンピュータ8は、望ましくはマイクロフォン(図示せず)やスピーカ(図示せず)を備えている。そして、コンピュータ8は、インターネット14での通話が可能となる制御ソフトウェア10(例、市販のアプリケーションソフトウェア)を必ず備え、アクセス線13を介してインターネット14にアクセス可能である。アクセス線13の例としては、電話網へのアナログ加入者線、無線LAN、ISDN、ADSL、CATVのケーブル、(IP網に接続する)光ファイバなどがある。
また、コンピュータ8は、音信号を送受信するための入出力インタフェースを備えている。音源ボード9がその入出力インタフェースに相当する。音源ボード9は、コンピュータ8が例えばパーソナルコンピュータであれば、その拡張スロットに装着することが可能である。もちろん、予め音信号通信手段である音源ボード9を具備するパーソナルコンピュータをコンピュータ8に使用することもよい。
なお、音信号というのは、音声信号(通話信号、代表的には人間の話し声)と通信状態を表す可聴信号のことである。すなわち、受話器から出力される音の元となる信号のことである。
本発明に係るインターネット電話アダプタ(以後、単にアダプタとも称する)は、このように構成されたコンピュータ8に音信号伝送ケーブル12を介して接続可能な構成を具備している。当然、音信号伝送ケーブル12を流れる信号は、双方向とも全て音信号である。
【0009】
アダプタ1は、電話機2との接続部として、例えば電話機が固定電話機ならモジュラジャック3aを備えている。従って、電話機2とアダプタ1とは、電話線11で接続が可能で、両者間で通信も可能である。もちろん、電話機2のオフフック情報、オンフック情報、ダイヤル入力部で入力される情報も、アダプタ1は受信することができる。逆に、アダプタ1は、電話機2のベル(図示せず)を鳴らす情報、発信者電話番号情報など、必要な情報を電話機2へ送信することができる。なお、電話機2及び電話線11は、無線通話用の電話機及び電話線でもよい。
電話機側状態検出部4というのは、電話機2とアダプタ1間の通信路が電話線11の場合、電話線11を流れる電流をモニタし、電話機2のオフフック及びオンフックを検出する手段である。電話機2とアダプタ1間の通信路が無線の場合、電話機側状態検出部4は、モジュラジャック3aに置き換わる無線の電話線接続手段の状態をモニタすれよい。また、電話機側状態検出部4は、電話機2が出力する選択信号も受信してその意味を解析する。すなわち、電話機2がどの端末(通話相手先、図示せず)を呼び出そうと欲しているのかを検出する。
【0010】
アダプタ1の制御部5は、電話機2が送信する音信号を受信する。また、アダプタ1の制御部5は、自身で生成するかもしくはコンピュータ1から受信する音信号を電話機2へ送信する。
なお、前記オンフック信号というのは、電話機ないしその電話線がオフフック状態(送受話器が電話機の上に置かれていない状態)、すなわち端末−網間接続状態からオンフック状態(送受話器が電話機の上に置かれている状態)すなわち端末−網間非接続状態に移行したことを意味する信号である。前記オフフック信号というのは、電話機ないし電話線がオフフック状態からオンフック状態に移行したことを意味する信号である。
また、前記選択信号というのは、発信側(電話機2)が着信側(呼び出し先、通話相手側端末)を選ぶための信号であり、例えば、DP(ダイヤルパスル)信号、プッシュボタン(PB、Push Button)信号、もしくはマルチ周波数(MF、Multi Frequency)信号などである。MF信号の代表例がDTMF(Dual Tone Multi Frequency)信号であり、これは、選択信号の一種でありながら、可聴信号の一種でもある。
前記可聴信号というのは、ネットワーク(例、インターネット14、電話網)及びそれに繋がり得る端末の通信状態ないし通信状況を示す人間の耳で聞くことが可能な信号である。例えば、発信音(DT、Dial Tone)信号、呼び出し音(RBT、Ring Back Tone)信号、無音(No Tone)信号、話中音(BT、Busy Tone)信号などである。上述のDTMF信号も可聴信号の一種であるとする、
呼び出し信号というのは、リンギング信号とも称せられる着信を知らせる信号である。これは、いわゆる公衆電話網用の電話機においては、可聴信号でもなく音信号でもなく、電話機用の制御信号である。一般に、公衆電話網用の電話機2は、呼び出し信号を受信すると、呼び鈴が鳴るように設計されている。
【0011】
また、アダプタ1は、音信号伝送ケーブル12を接続するための入出力端子7をも具備している。従って、アダプタ1は、コンピュータ8と音信号によって通信が可能である。アダプタ1とコンピュータ8間の通信は、全て音信号による。本発明に係るアダプタ1は、そのようなコンピュータ8と接続して使用する。
アダプタ1の制御部5は、音信号生成手段を実現する一例として音信号変換プログラム15を有しており、電話機2から音信号をそのまま通過させてコンピュータ8へ送信する。また、制御部5は、オンフック信号、オフフック信号及び音信号でない選択信号(例、DP信号)をコンピュータ8が理解できる音信号に変換するとともに、それらの信号をコンピュータ8へ送信する。
また、制御部5は、コンピュータ8からの音信号を受信するととともに、該音信号に含まれる通話信号と可聴信号は、そのままアダプタ1内を通過させて、電話機2へ送信する。これに対して、制御部5は、通話信号と可聴信号以外のコンピュータ8から受信した音信号は、電話機2が理解できる制御信号に変換するとともに、それらの制御信号を電話機2へ送信する。制御信号の例としては、呼び出し信号及び発信者番号情報などである。
【0012】
図2は、本発明に係わるインターネット電話アダプタの別の実施の一形態を示すブロック図である。
アダプタ1には、電話網17にアクセスするための加入者線16を収容するモジュラジャック3bを設けている。モジュラジャック3bと制御部5は、ネットワーク側通信状態検出部6を介して通信路が形成されている。よって、ネットワーク側通信状態検出部6は、電話網17からの着信を検出し、制御部5は、それを認識して、電話機2を呼び出すことができる。つまり、ネットワーク側通信状態検出部6と制御部5とは、アダプタ1への着信があった場合、電話回線中継手段の役割を務める。
また、電話機2からの電話網17の加入端末(図示せず)への発信において、電話機2と電話網17の間に通信路を形成させることもできる。つまり、電話機側状態検出部4と制御部5とは、電話機2から電話網17への呼び出し要求(発信)があった場合、電話回線中継手段の役割を務める。
電話機2からの発信が電話網17への呼びか、インターネット14への呼びかは、電話機側状態検出部4で検出する選択信号を制御部5が判断することで行なう。
【0013】
図3は、制御部5の信号変換の実施の一形態を示すブロック図である。
まず、電話線11、すなわち電話機2からモジュラジャック3aを介してアダプタ1が受信する情報ないし信号を、制御部5が通過または変換して、音信号伝送ケーブル12、すなわちパソコンなどのコンピュータ8へ送信する点について説明する。
電話機2は、音信号以外の信号として、オンフック信号n、オフフック信号f及び選択信号dなどを出力する。ただし、選択信号dは、ここではDP(ダイヤルパルス)信号であるとする。これらの信号は、音信号ではないので、そのままではコンピュータ8が理解できない。そこで、制御部5は、これらの信号をコンピュータ8が理解できる音信号Sに変換するとともに入出力端子7を介して音信号伝送ケーブル12に出力する。よって、コンピュータ8は、音信号Sであるオンフック信号N、オフフック信号F及び選択信号Dなどを受信し、その信号を認識するとともに、所定の動作を実行してインターネットにアクセスすることができる。
なお、電話機2が電話線11へ出力する音信号sである通話信号aは、音信号であるから、コンピュータ8が理解できる。よって、制御部5は、通話信号aを変換することなく、そのまま通過させればよい。
また、端末である電話機2に付されている加入者番号、いわゆる電話番号を発信者番号として、コンピュータ8に知らせるときは、アダプタ1は、例えば制御部5に音信号Sの一種として発信者番号情報Hを予め格納しておき、それをコンピュータ8に送信する構成としてもよい。もちろん、制御部5は、電話機2の発信者番号情報を非音信号として受け取り、それを音信号Sの一種である発信者番号情報Hに変換してコンピュータ8に出力する構成でもよい。
【0014】
次に、コンピュータ8にインターネットから電話機2を呼び出す着信があったときのアダプタ1が行なう信号変換について説明する。
コンピュータ8がインターネット電話の着信を受け、電話機2を呼び出すときは、アダプタ1の制御部5は、次のような信号変換を行なう。
コンピュータ8がアダプタ1へ出力する信号は、全て音信号Tである。着信通知情報である呼び出し信号Gも、当然、音信号である。しかし、通常の電話回線用の端末である電話機2においては、呼び出し信号は音信号では処理していないので、そのままでは、アダプタ1は、電話機2を呼び出すことができない。すなわち電話機2をリンギングさせることができない。そこで、制御部5は、コンピュータ8から受信する呼び出し信号G(音信号Tの一種)を、電話機2が処理し得る制御信号である呼び出し信号g(非音信号)に変換して電話機2へ送信する。よって、電話機2は、アダプタ1に呼び出される。電話機2がオフフックすれば、電話機2は、アダプタ1及びコンピュータ8を介して、インターネット電話による通話ができる。
なお、コンピュータ8が音信号伝送ケーブル12に出力する音信号Tのうち、通話信号B及び可聴信号Cなどは、電話機2にも通用する音信号の一種であるので、制御部5は、それらの信号をそのまま通過させる。但し、発信者番号情報Eは、音信号Tの一種であるけれども、通常の電話機では、発信者番号情報は、音信号として処理していない。そこで、制御部5は、受信した発信者番号情報Eについては、電話機用2の制御信号の一種である発信者番号情報e(非音信号)へと変換して出力する。よって、電話機2が発信者番号通知の機能があるものであれば、発信者番号を表示したりすることができる。
【0015】
図4は、制御部5の信号変換の別の実施の一形態を示すブロック図である。
音信号Tの一種である呼び出し信号Gを、非音信号である電話機2用の制御信号である呼出信号gに変換する以外は、図3と図4は同様である。
通常の電話回線用の電話機が電話線に出力する各種信号ないし情報のうち、選択信号がDTMF信号である機種のことがある。このDTMF信号は、前述したDP信号とは異なり、選択信号であっても音信号の一種である。電話機2が選択信号dとして、DTMF信号(音信号sの一種)を電話線11へ出力し、アダプタ1の制御部5が該DTMF信号(選択信号d)を受信すると、そのままDTMF信号(選択信号d)を通過させてコンピュータ8の方へ送り出す。つまり、アダプタ1は、選択信号d(DTMF信号)を含め、電話機2が出力する全ての音信号sは、そのまま通過させてコンピュータ8へ送信するる。
逆に、上述したように、アダプタ1は、コンピュータ8が出力する音信号Tにいては、電話機2が処理できない種類の音信号については、電話機2用の制御信号に変換して電話機2の方へ出力する。また、アダプタ1は、コンピュータ8、電話機2共通の音信号である通和信号B及び可聴信号Cなどは、そのまま通過させる。
このように、アダプタ1は、電話機2がコンピュータ8に送信する非音信号をコンピュータが理解できる音信号にへと変換する。また、アダプタ1は、コンピュータ8が出力する音信号のうち、電話機2が処理できない信号については、該電話機2用の制御信号へと変換する。
よって、本発明を実施すれば、従来インターネット電話アダプタ実施において存在していた音信号以外の信号を伝送するアダプタ−コンピュータ間接続ケーブルが不要となる。本発明では、コンピュータ8とアダプタ1との通信は、全て音信号で行なう。
【0016】
【発明の効果】
本発明に係るインターネット電話アダプタは、以上説明してきたような構成であるので、以下に記載する効果を奏する。
電話線及びコンピュータとの通信用の音信号伝送線を接続しうる構成のアダプタは、電話機が送信する音信号以外の信号をコンピュータが理解し得る音信号に変換してコンピュータへ送信する構成である。また、アダプタは、インターネット電話手段を有する該コンピュータが送信する音信号のうち、電話機が理解できない音信号を電話機が理解し得る制御信号に変換して電話機へ送信する構成である。
従って、本発明に係るインターネット電話アダプタを電話機とインターネット電話手段を具備するコンピュータとの中継に用いれば、音声信号通信線以外の、コンピュータとアダプタとを接続していたデータ通信用のケーブル(電線)を不要にして、アダプタのコストダウンが図れるとともに、パソコンなどのコンピュータのディジタルポート(データ通信用のポート)を該アダプタとの接続でもって専有しないインターネット電話アダプタを提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるインターネット電話アダプタの実施の一形態を示すブロック図である。
【図2】本発明に係わるインターネット電話アダプタの別の実施の一形態を示すブロック図である。
【図3】制御部5の信号変換の実施の一形態を示すブロック図である。
【図4】制御部5の信号変換の別の実施の一形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 アダプタ
2 電話機
3a、3b モジュラジャック
4 電話機側状態検出部
5 制御部
6 ネットワーク側通信状態検出部
7 入出力端子
8 コンピュータ
9 音源ボード
10 制御ソフトウェア
11 電話線
12 音信号伝送ケーブル
13 アクセス線
14 インターネット
15 音信号変換プログラム
16 加入者線
17 電話網
18 ダイヤル入力部
a (電話機2出力)通話信号
d (電話機2出力)選択信号
e (アダプタ1出力)発信者番号情報
f (電話機1出力)オフフック信号
n (電話機1出力)オンフック信号
g (電話機2制御用の)呼び出し信号
s (発信元が電話機2の)音信号
B (コンピュータ8出力)通話信号
C (コンピュータ8出力)可聴信号
D (アダプタ1出力)選択信号
E (コンピュータ8出力)発信者番号情報
F (アダプタ1出力)オフフック信号
G (コンピュータ8出力)呼び出し信号
H (アダプタ1出力)発信者番号情報
N (アダプタ1出力)オンフック信号
S (アダプタ1出力)音信号
T (発信元がコンピュータ8)の音信号
Claims (3)
- インターネット電話手段を備えたコンピュータと電話機とを中継するアダプタであって、
前記電話機との通信線を接続する電話線接続手段と、
前記コンピュータとの通信線である音信号伝送用の電線を接続する音信号伝送線接続手段と、
前記電話機のフック状態及び選択信号出力状態を検出する端末側状態解析手段と、
前記端末側状態解析手段が検出する前記フック状態及び選択信号出力状態を、所定の音信号として定義するとともに、前記音信号伝送線接続手段を介して該音信号を前記コンピュータへ出力する音信号生成手段と、
前記インターネット電話手段とインターネットとの接続状態を、前記インターネット電話手段が出力する音信号によって検出するネットワーク側通信状態解析手段と、を備えており、
前記音信号生成手段は、前記ネットワーク側通信状態解析手段が検出した前記接続状態を電話機用の制御信号に変換するとともに、前記電話線接続手段を介して前記電話機へ該制御信号を出力する構成であるインターネット電話アダプタ。 - 電話網からの加入者線を接続する電話回線接続手段と、
前記電話網からの着信を検出して、及び前記電話機からの発信を検出して、前記電話網と前記電話機を中継する電話回線中継手段と、
を具備する請求項1記載のインターネット電話アダプタ。 - 前記インターネット電話と前記インターネットとの接続は、電話回線によるものである請求項1記載のインターネット電話アダプタ。
Priority Applications (1)
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JP2003035801A JP2004215209A (ja) | 2003-01-07 | 2003-01-07 | インターネット電話アダプタ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007013604A (ja) * | 2005-06-30 | 2007-01-18 | Oki Electric Ind Co Ltd | 音声処理周辺装置及びip電話システム |
JP2008054318A (ja) * | 2006-08-25 | 2008-03-06 | Realtek Semiconductor Corp | 音声通信システム |
-
2003
- 2003-01-07 JP JP2003035801A patent/JP2004215209A/ja active Pending
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JP2008054318A (ja) * | 2006-08-25 | 2008-03-06 | Realtek Semiconductor Corp | 音声通信システム |
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