JP2004187082A - 電話通信装置 - Google Patents

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JP2004187082A
JP2004187082A JP2002352685A JP2002352685A JP2004187082A JP 2004187082 A JP2004187082 A JP 2004187082A JP 2002352685 A JP2002352685 A JP 2002352685A JP 2002352685 A JP2002352685 A JP 2002352685A JP 2004187082 A JP2004187082 A JP 2004187082A
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Takeshi Koyama
小山  剛
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Abstract

【課題】複数の通話回線に接続され、1つの通話回線での二者間の通話中に、第三者からの着信を報知して、適切に応答する。
【解決手段】電話通信装置100は、ADSL化された加入者線22に接続され、スプリッタ17で分離されるPSTN回線23とADSL回線24とで、複数の通話回線に接続される。1つの通話回線を使用しての通話中に、他の通話回線に着信があると、使用者に対して着信表示音が報知され、着信の発信者に対しては呼出し音が送出される。使用者が操作パネル14のキャッチボタンを押すと、通話中の相手に対しては保留状態となり、発信者に対して応答することができる。キャッチボタンをもう一度押すと、保留と応答とを切換えることができる。通話回線の種類を問わず、同一の操作でキャッチホンと同等の機能を実現することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の通話回線に接続される電話通信装置、特にキャッチホン機能を備える電話通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、公衆電話網(以下、Public Switched Telephone Network から「PSTN」と略称することもある。)を介する通話を行う電話通信装置では、通話中に第三者からの着信がある場合に、電話局の交換機が着信表示音を報知して、通話を保留状態にして着信に対する応答を可能にするキャッチホンサービスを利用することができる。ただし、キャッチホンは、電話通信装置自体の機能のみでは利用することができず、通信事業者によって提供されるキャッチホンサービスに加入することで初めてキャッチホンを利用することができた。キャッチボタンを押すことで通話回線にフッキング信号が送出され、着信してきた呼を取って、通話中の呼は局側で保留しなければならなかった。
【0003】
近年、インターネットなどのデジタル通信網が発達し、VoIP(Voice overInternet Protocol)を用いて、電話通話を行うことも可能になっている。インターネットを介する電話通話では、インターネットに接続するためのサーバで、通信相手をIPアドレスによって特定するようにしている。インターネット内でのデータ通信は、電話通話に要する通信速度に比較して充分に高速で行うことができる。サーバと電話通話のための端末との通信速度も、ブロードバンド化された通信線を使用すれば、充分に高速で行うことができる。この通信は、多重化することも比較的容易であり、物理的には単一の通信線に、複数の通話回線を収容することもできる。さらに、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line )などのxDSL技術で、PSTNの加入者線に高周波のデジタル信号を重畳し、アナログ通信回線と、複数のデジタル通信回線とを収容することも可能になっている。
【0004】
インターネットを介する電話通話を、インターネットに接続するためにISP(Internet Service Provider )まではPSTNの加入者線を利用し、モデムで音声データを圧縮して、1つの電話回線で複数の通話を行い、3者通話や割り込み通話、通話の転送等を自在に行えるとする通話システムの端末装置も提案されている(たとえば、特許文献1参照)。インターネットを介する通話中に、第三者からの着信を知らせるキャッチホンと同様なコールウェイティングサービスを、ISPなどのサーバ側で行う技術も提案されている(たとえば、特許文献2および特許文献3参照)。
【0005】
また、ISDN(Integrated Services Digital Network )などのデジタル公衆通信回線や、複数のPSTNのアナログ通信回線に接続可能な電話装置に複数の子機を設け、キャッチホンの可否を子機毎に設定することも提案されている(たとえば、特許文献4参照)。複数人通話を行うシステムで、音声の送信元を表示する通信端末も提案されている(たとえば、特許文献5参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−168064公報
【特許文献2】
特開2001−168989号公報
【特許文献3】
特開平2001−345931号公報
【特許文献4】
特開2002−9886号公報
【特許文献5】
特開2002−27143号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ADSLは、既存のPSTNをブロードバンド化して、インターネットに対して常時接続状態を容易に実現することが可能であり、急速に普及しつつある。PSTNの加入者線をADSLでブロードバンド化したADSL回線に接続して、ADSL回線を利用したVoIPとPSTNの両方で通話可能な電話機では、PSTNでの通話中のVoIP着信に対して、キャッチボタンでフッキング信号を送出しても着信を取れない。PSTNの局側で対応できないので、キャッチホンやコールウェイティングの機能を実現するためには、新たな方法が必要である。特許文献4や特許文献5の開示内容は、キャッチホンやコールウェイティングを実現することには関係がない。
【0008】
特許文献1には、3者通話や割り込み通話、通話の転送を自在に行えるシステムをどのように実現するかについての開示はなく、このシステムがインターネットを利用して構築されていることを前提として、このシステムを利用可能な端末装置についての発明が開示されている。このため、端末装置自体には、3者通話や割り込み通話、通話の転送を自在に行うことを可能にする構成は含まれていない。
【0009】
特許文献2や特許文献3のようにして、インターネットを利用するデジタル電話回線でキャッチホンやコールウェイティングを行うとすれば、サーバがキャッチホンやコールウェイティングを可能にする機能を備えておく必要がある。しかし、電話会社や、インターネット利用の電話サービスを提供するISPなどの通信事業者にとっても、キャッチホンやコールウェイティング対応の交換機やサーバを導入するにおいては、多額の費用がかかり、キャッチホンやコールウェイティングのサービス契約者が少ない場合、これらの設備投資の減価償却がなかなか進まなくなる可能性があるなど、リスクの大きい事柄である。
【0010】
本発明の目的は、複数の通話回線に接続され、1つの通話回線での二者間の通話中に、第三者からの着信を報知して、適切に応答することが可能な電話通信装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の通話回線に接続可能な電話通信装置であって、
使用者が1つの通話回線で通話中に、他の通話回線への着信を検出する着信検出手段と、
着信検出手段によって着信が検出されるとき、予め定める着信表示音を発生させて使用者に報知する着信報知手段と、
着信検出手段によって着信が検出されるとき、予め定めるリングバックトーンを該他の通話回線の発信者に送出して応答する着信応答手段と、
着信検出手段によって着信が検出されるとき、使用者によって予め定める切換操作が行われるか否かを検出する切換検出手段と、
切換検出手段によって使用者による切換操作が検出されるとき、該1つの通話回線を保留状態として、該他の通話回線と通話可能な状態に切換える回線切換手段とを含むことを特徴とする電話通信装置である。
【0012】
本発明に従えば、電話通信装置は、複数の通話回線に接続可能であり、着信検出手段と、着信報知手段と、着信応答手段と、切換検出手段と、回線切換手段とを含む。着信検出手段は、使用者が1つの通話回線で通話中に、他の通話回線への着信を検出する。着信報知手段は、着信検出手段によって着信が検出されるとき、予め定める着信表示音を発生させて使用者に報知するので、通話中の使用者は第三者からの着信を知ることができ、従来からのキャッチホンと同様な機能を実現することができる。着信応答手段は、着信検出手段によって着信が検出されるとき、予め定めるリングバックトーンを該他の通話回線の発信者に送出して応答するので、他の通話回線の発信者は、使用者を呼出し中であることが判る。切換検出手段は、着信検出手段によって着信が検出されるとき、使用者によって予め定める切換操作が行われるか否かを検出するので、使用者が切換操作を行えば検出することができる。回線切換手段は、切換検出手段によって使用者による切換操作が検出されるとき、該1つの通話回線を保留状態として、該他の通話回線と通話可能な状態に切換えるので、使用者は1つの通話回線での二者間の通話中に、第三者からの着信の報知を受けて、適切に応答することができる。
【0013】
また本発明で、前記複数の通話回線は、公衆電話網の局交換機に接続されるアナログ通話回線と、デジタル通信網を介する電話通信サービスを提供するサーバに接続されるデジタル通話回線とを含み、
前記1つの通話回線および前記他の通話回線は、それぞれ、該アナログ通話回線または該デジタル通話回線の一方および他方であることを特徴とする。
【0014】
本発明に従えば、公衆電話回線網の局交換機とデジタル通信網を介する電話通信サービスを提供するサーバとは、それぞれ電話通信サービスを独立して提供するので、提供する電話通信サービスの範囲内では二者間の通話中に、第三者からの着信を報知するような機能を備えていても、その範囲外に第三者からの着信を報知するような機能を拡張することは困難である。複数の通話回線に接続される電話通信装置側で第三者からの着信を報知するような機能を備えるので、使用者はデジタル通話回線またはアナログ通話回線のうちの一方の通話回線での二者間の通話中に、他の通話回線での第三者からの着信の報知を受けて、適切に応答することができる。
【0015】
また本発明で、前記デジタル通話回線は、前記アナログ通話回線の通信線に、高周波信号を重畳させて形成され、
発呼時に、相手側の電話番号に基づいて、予め設定される条件に従い、デジタル通話回線とアナログ通話回線とのいずれかを選択する回線選択手段をさらに含むことを特徴とする。
【0016】
本発明に従えば、デジタル通話回線は、xDSLなどのように、アナログ通話回線の通信線に、高周波信号を重畳させて形成されるので、物理的に接続する通信線はアナログ通話回線の通信線のみで、同時にデジタル通話回線にも接続することができる。発呼時にデジタル通話回線を選択するかアナログ通話回線を選択するかは、相手側の電話番号に基づいて、予め設定される条件に従い、回線選択手段が決定するので、使用者は通話に使用中の通話回線の種類の違いに注意する必要はなく、従来のアナログ通話回線で局交換機が提供するキャッチホンのサービスと同様な感覚で、いずれの通話回線を使用しているときであっても、同様の操作で第三者からの着信に応答することができる。
【0017】
また本発明で、前記複数の通話回線は、デジタル通信網を介する電話通信サービスを提供するサーバに接続されるデジタル通話回線であることを特徴とする。
【0018】
本発明に従えば、デジタル通話回線による電話通信サービスを提供するサーバに、第三者からの着信を報知して応答させる機能が設けられていなくても、電話装置として適切に応答することができる。
【0019】
さらに、前述の本発明を総合的に適用すると、通話中の着信は、たとえば「プププ」等の着信表示音で使用者に報知し、発信者に対してはリングバックトーンを送出することができる。ここで、通常の着信と通話中のキャッチホン機能での着信とでリングバックトーンの音を別のものにすることにより、発信者にもわかるようにすることができる。使用者は、デジタル通話回線を介するVoIPなどによる通話とPSTNのアナログ通話回線を介する通話との切換え、またはVoIP通話同士など、使用している通話回線の種類を気にすることなく、たとえばキャッチボタンなどの操作対象の操作により、電話通信装置側で通話回線を切換えることができる。これによって、使用者は、VoIP着信でも意識することなくキャッチホン機能を利用することができ、また、通信事業者が提供するサービスに加入することなくキャッチホン機能を利用することができ、電話通信装置としての使い勝手の向上につながる。
【0020】
また本発明は、前記複数の通話回線に接続可能な親機と、
親機に接続され、親機を介して通話回線に接続される子機とを有し、
前記着信報知手段は、前記着信検出手段によって検出される着信が親機の通話中であるか子機の通話中であるかを判断し、親機または子機のうちの通話中であると判断する方に、前記着信表示音を報知し、
前記切換検出手段は、該通話中であると判断する親機または子機に対し、使用者によって予め定める切換操作が行われるか否かを検出することを特徴とする。
【0021】
本発明に従えば、親機と子機とのうちのいずれかで通話中に、通話中の通話回線とは異なる通話回線に第三者からの着信があると、親機または子機のうちの通話中の方に着信報知手段による着信表示音を報知するので、通話を行っている使用者に適切に着信を報知することができる。切換検出手段は、親機または子機のうちの通話中の方で使用者によって予め定める切換操作が行われるか否かを検出するので、着信表示音の報知に続く適切な応答を行わせることができる。
【0022】
また本発明は、前記親機または子機のうちの通話中であると判断する方とは異なる方で、着呼のための呼び出し音を報知し、該異なる方の親機または子機に対して該呼び出し音に対する応答操作が行われると、該異なる方の親機または子機を前記他の通話回線に接続するように制御する着信制御手段をさらに含むことを特徴とする。
【0023】
本発明に従えば、通話中であると判断されて着信表示音の報知や切換操作の検出を行う親機または子機とは異なる方に対して、着呼のための呼び出し音を報知し、応答操作が行われると、通話中の割り込みではなく、独立した通話を行うことができる。
【0024】
すなわち、親機および子機を有する場合に本発明を適用すると、親機あるいは子機で通話中に着信があった場合、通話中の機器に報知するだけでなく、空いている機器にも呼び出し音を送出する。これにより、使用者は両方の機器で通話中の着信を受けることができ、使い勝手の向上につながる。
【0025】
また本発明で、前記切換検出手段は、前記着信検出手段によって着信が検出されるとき、前記使用者によって前記予め定める切換操作とは異なるように予め定められる移行操作が行われるか否かも検出し、
切換検出手段によって使用者による移行操作が検出されるとき、前記1つの通話回線と前記他の通話回線との間を音声信号に関して相互に接続し、三者通話に移行させる三者通話手段をさらに含むことを特徴とする。
【0026】
本発明に従えば、使用者によって他の通話回線への着信に切換える切換操作とは異なるように予め定められる移行操作が行われることを切換検出手段が検出すると、三者通話手段によって、通話中の相手と着信があった相手との三者通話に移行させることができる。
【0027】
また本発明で、前記切換検出手段は、前記移行操作として、前記切換操作と同一の操作対象に対して、該切換操作とは異なる態様となるように予め定められる操作を検出することを特徴とする。
【0028】
本発明に従えば、通話中の着信に応答するための切換操作と、三者通話に移行するための移行操作とを、同一の操作対象に対する異なる態様の操作で行うことができるので、使用者は複数の通話回線に関して通話中に着信があるときの操作を同一の操作対象で行うことができ、通話回線の種類に応じて操作対象を選択する必要もなく、判り易く電話通信装置を使用することができる。
【0029】
たとえば、Aと通話中に、Bから着信があった場合、キャッチボタンなどの操作対象を短押しすると通話回線を切換え、長押しすると三者通話に移行するようにすることができる。三者通話中にキャッチボタンを短押しすると、Bを保留し、Aと通話することもできる。これによって、使用者は直感的な操作で、通話回線の切換えや三者通話を行うことができ、電話通信装置としての使い勝手の向上につながる。
【0030】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態である電話通信装置100の概略的な電気的構成を示す。電話通信装置100は、回線捕捉回路1、スピーチネットワーク2、切換回路3、ハンドセット4、スピーカ5、ダイヤル回路6、着信検出回路7、発信者電話番号受信回路8、メモリ9、表示部10、VoIP使用可能LED11、PSTN LED12、VoIP LED13、操作パネル14、DSP(Digital Signal Processor)15、ADSLモデム16、スプリッタ17、音声メモリ18、留守録DSP19、アンテナ20、無線機21、および制御部30を含む。制御部30は、電話制御部31、データ処理制御部32、表示制御部33、操作検出部34、使用回線判定部35、VoIP制御部36、DSP制御部37、ADSL制御部38および無線制御部39を含む。
【0031】
電話通信装置100には、PSTNの交換局からの加入者線22が接続される。加入者線22は、ADSLとしてデジタル通話回線用の高周波信号が重畳され、スプリッタ17でPSTN回線23とADSL回線24とに分離される。PSTNの交換局側にもスプリッタが設けられ、PSTNのアナログ通話信号と、ADSLのデジタル通話信号とを分離する。スプリッタ17や交換局側に設けられるスプリッタは、アナログ通話信号にデジタル通話信号の高周波が重畳されている信号をPSTN回線23とADSL回線24とに分離するとともに、アナログ通話信号にデジタル通話信号の高周波を重畳させて合成することも行う。ADSL回線24はブロードバンド化されており、多重化によって複数のデジタル通話回線を同時に使用することができる。
【0032】
回線捕捉回路1は、ダイヤル回路6からの信号によってPSTN回線23を閉結したり開放したりし、またその状態を信号で電話制御部31に与えることができる。スピーチネットワーク2は、PSTN回線23からの受話信号を切換回路3に送るとともに、切換回路3からの送話信号をPSTN回線23を介して公衆電話回線網に送出したり、ダイヤル回路6が発信したDTMF(Dual ToneMuti Frequency)信号を、PSTN回線23に送出するために回線捕捉回路1に送る。
【0033】
切換回路3は、電話制御部31からの制御信号に応じて、スピーチネットワーク2およびハンドセット4から音声信号を入力し、またスピーチネットワーク2、ハンドセット4およびスピーカ5へ音声信号を出力するように信号経路の接続を切換える。さらに切換回路3は、電話制御部31からの制御信号に応じて、スピーチネットワーク2、ハンドセット4、およびDSP15からの入力信号と、電話制御部31から入力される保留音信号とを、スピーチネットワーク2、ハンドセット4、スピーカ5、DSP15へ出力するように信号経路の接続を切換える。特に三者通話の場合は、たとえば、スピーチネットワーク2からの入力をハンドセット4およびDSP15に出力し、ハンドセット4およびDSP15からの入力をスピーチネットワーク2に出力するように、信号系の接続を切換える。通話中の着信は、「プププ」等の着信表示音で使用者に報知し、発信者に対してはリングバックトーンを送出する。通常の着信とキャッチホン機能での着信とで、リングバックトーンの音を別のものにすることにより、発信者にも判るようにする。
【0034】
ダイヤル回路6は、回線捕捉回路1を開閉させてダイヤルパルスを発生させたり、DTMF信号をスピーチネットワーク2に出力したりして、PSTN回線23に送出する。着信検出回路7は、PSTN回線22から到来するCAR信号やIR信号を検出し、電話制御部31に信号を与える。ここでCAR信号とは、発信者電話番号通知サービスで発信者の電話番号を通知してくる前に送られてくる信号であり、電話機はこれを受信すると回線を捕捉し、発信者の電話番号を受信する。また、IR信号とは着信鳴動信号であり、通常、電話機はこれを受信するとスピーカから呼出音を鳴らす。
【0035】
発信者電話番号受信回路8は、PSTN回線23から送られてくる発信電話番号等の情報を受信復調し、発信者識別情報となる発信者電話番号を取得する。メモリ9は、PSTN回線23やADSL回線24を使用しての発信記録や着信記録のデータ、留守応答時に受信した発信者電話番号とその使用された回線が何かを示す情報などを記憶する。
【0036】
電話通信装置100は、表示手段として、LCD(液晶表示装置)による表示部10と、LED(発光ダイオード)によるVoIP使用可能LED11、PSTN LED12およびVoIP LED13を含む。表示部10は文字列やピクトグラムで情報を表示する。VoIP使用可能LED11は、VoIP電話通信が可能な時に点灯する。PSTN LED12は、PSTN回線23を使用して電話の発着信が行われた時に点灯する。VoIP LED13は、ADSL回線24を使用してVoIP電話の発着信が行われた時に点灯する。これらの表示手段は、電話通信装置100を操作するための操作パネル14に設けられている。
【0037】
DSP5は、ADSL回線24から送られてきたデジタル音声をアナログ音声に変換したり、ハンドセット4の受話器で拾ったアナログ音声をデジタル音声に変換したりする信号処理を行う。ADSLモデム16は、ADSL回線24を使って送受信を行うためにデジタル信号を変復調する。スプリッタ17は、PSTN回線23の信号とADSL回線24の信号を一つにまとめて加入者線22に流したり、電話局から加入者線22を介して送られてくる信号をPSTN回線23の信号とADSL回線24の信号とに分離したりすることができる。
【0038】
さらに、IP電話機30には、留守録機能を実現するために、留守用件を記録する音声メモリ18と、留守用件をデジタルで記録したり再生したりする留守用件用DSP19とが設けられている。
【0039】
無線機21は、アンテナ20を介して1または複数の子機と無線電波で接続する。赤外線や有線で接続するようにしてもよい。子機も、親機となる電話通信装置100を介し、PSTN回線23とADSL回線24とを利用して通信を行うことができる。また親機と子機とは、PSTN回線23とADSL回線24とのうちの一方と他方とを使用して、同時に並行して通信することもできる。さらに、ADSL回線24では、複数の電話通信用の回線を設定することも可能であり、親機と子機、または複数の子機が同時に並行して電話通信を行うことができる。
【0040】
電話通信装置100の動作は、予め設定されるプログラムに従う制御部30によって制御する。電話制御部31は、電話をかけたり、受けたり、ダイヤルしたり、留守応答動作をしたりする動作を制御する。データ処理制御部32は、メモリ9に発信者電話番号等のデータを書き込んだり、閲覧手段として読み込んだりする制御を行う。表示制御部33は、表示部10に各種の情報を表示する制御を行う。操作検出部34は、操作パネル14を監視し、操作が行われると電話制御部31に操作に対応する信号を与える。使用回線判定部35は、回線選択手段として、電話制御部31から送られてきた電話番号に基づいて、PSTN回線23とADSL回線14とでいずれの回線を使用するかを判定し、結果を電話制御部31に返す判定手段として機能する。VoIP制御部36は、VoIP電話を行うための呼制御や、PPP(Point−to−Point Protocol )セッションの確立、VoIPサーバとの認証を行う。DSP制御部37は、DSP15を制御する。ADSL制御部38は、ADSLモデム16を制御する。
【0041】
無線制御部39は、電話制御部31からの信号に応じて、無線機21の動作を制御して無線コマンドのやり取りを行う。アンテナ20は、子機からの電波を受信したり、子機に対して電波を送信する。無線機21は子機が送信した電波を受信し、無線コマンドを無線制御部39へ送り、無線制御部39から送られてきた無線コマンドを子機に送る。
【0042】
図2は、図1の電話通信装置100の外観の一例を示す。本実施形態の電話通信装置100の外観構成には、基本的に、従来からのボタン電話と同様に、ダイヤルボタン40などが設けられているけれども、操作パネル14には、表示部10とVoIP使用可能LED11、PSTN LED12およびVoIP LED13とが設けられている。VoIP使用可能LED11は、ADSL回線24で発呼することができる条件として、3つ成立しているときに点灯する。
【0043】
▲1▼ADSL回線のADSLコネクションが接続されている。
▲2▼PPPセッションが確立している。
▲3▼VoIPサーバの認証が取れている。
【0044】
本実施形態で通話中の第三者着信によるキャッチホン機能で着信に応答するための操作のために、キャッチボタン41が設けられている。キャッチ終了ボタン42は、キャッチ機能の終了操作のために設けられている。パーティコールボタン43は、3者通話のために設けられている。ただし、本実施形態では、キャッチボタン41の操作でも、3者通話に移行することができる。操作パネル14には、電話通信装置100が備える機能に対して種々の操作指示が可能なマルチファンクションキー45なども設けられている。
【0045】
図3は、図1の電話通信装置100で、PSTN通話中におけるキャッチボタン41の押下げ操作に関しての電話制御部31による制御手順を示す。ステップa0では、PSTN回線23を使用する通話中であるとする。ステップa1で、電話制御部31は、着信検出回路7やVoIP制御部36からの信号を監視し、着信を監視し、通話中の相手とは異なる第三者からの着信があるか否かを判断する。着信があると判断するときは、ステップa2に進み、ADSL回線24を介してのVoIP着信であるか否かを判断する。VoIP着信であると判断するときには、ステップa3に進み、電話制御部31は着信報知手段として、「プププ」等の着信表示音を使用者に報知し、着信応答手段として、発信者に対しては「トルルル、トルルル」等のリングバックトーンを呼出音として送出する。着信表示音は、たとえばNTTのキャッチホンサービスで使用されている400Hzを0.05秒間続け、0.45秒間停止することを繰返すようにすることができる。これによって、使用者は、通話中に別の人から着信したことを知ることができる。リングバックトーンは、400Hzを16Hzで変調した信号を1秒間鳴らして、2秒間休むことを繰返し、相手を呼出中であることを示す。
【0046】
ステップa4で、電話制御部31は、切換検出手段として、操作検出部34からの信号を監視し、キャッチボタン41の押下を監視して、使用者がキャッチボタン41を押しているか否かを判断する。キャッチボタン41は、押しボタンスイッチであり、押すことによってOFFからONに変化する。押していないと判断するときには、ステップa1に戻る。ステップa4で、使用者がキャッチボタン41を押したと判断するときには、ステップa5で、電話制御部31は、操作検出部34からの信号を監視し、キャッチボタン押下時間を監視し、短押しであるか否かを判断する。短押しか否かは、使用者がキャッチボタン41を、たとえば2秒よりも短い時間しか押していないか否かで判断する。この時間は、押しているか否かで判断する。この時間は、従来からのフッキング操作とみなす時間である0.3〜1.1秒に合わせることもできる。電話制御部31が短押しと判断するときは、ステップa6に進み、回線切換手段として、PSTN回線23を介する通話を保留状態とし、ADSL回線24を介するVoIP通話に応答するように切換える。保留状態となる通話回線は通話を遮断し、その代りに、「ツープー ツープー」等の保留中表示音を送出する。保留中表示音は、たとえば400Hzを16Hzで変調した信号を0.5秒間続け、0.5秒間休止し、400Hzの信号を0.5秒間続け、2.5秒間休止することを繰返す。この繰返しの間、ステップa7でキャッチボタン41が押されているか否かを判断し、押されていなければステップa6に戻って保留状態を繰返す。
【0047】
ステップa7でキャッチボタン41が押されたと判断するときは、ステップa8に進み、電話制御部31は短押しか否かを判断する。短押しと判断するときは、ステップa9に進み、電話制御部31はVoIP通話を保留状態とし、PSTN回線23を介する通話に応答するように切換える。次にステップa10に進み、使用者がキャッチボタン41を押したか否かを判断する。押したと判断するときは、ステップa5に戻り、押していないと判断するときは、ステップa9の保留状態を続ける。
【0048】
ステップa5またはステップa8で、短押しと判断する時間よりも長いと判断するときは、長押しとして、ステップa11に進む。ステップa11では、先にPSTNで通話中の相手と、途中からVoIPで着信した第三者とに対する3者通話を行う。ステップa12では、使用者がキャッチボタン41を押したか否かを判断する。押していないと判断するときは、ステップa11に戻り、3者通話を続ける。ステップa12でキャッチボタン41を押したと判断するときは、ステップa13で、短押しであるか否かを判断する。短押しでなく長押しであると判断するときは、ステップa11に戻る。ステップa13で短押しであると判断するときは、ステップa9に戻る。
【0049】
ステップa2で、VoIP着信ではなく、PSTN着信であると判断するときは、ステップa14に進む。このときは、PSTN通話中のPSTN着信であるので、着信表示音はPSTNの局交換機から送られて来る。また、使用者は、キャッチホンサービスの契約をしておく必要がある。キャッチホンサービスの契約をしていないと、PSTN通話中の第三者に対しては話中音としてのビジートーンが局交換機から送出されるだけである。ステップa14では、使用者がキャッチボタン41を押したか否かを判断する。キャッチボタン41を押していないと判断するときは、ステップa1に戻り、キャッチボタン41を押していると判断するときは、ステップa15に進む。ステップa15では、電話制御部31が従来のキャッチホンとしての動作を行うように制御する。
【0050】
ステップa1で着信がないと判断するときは、ステップa16で、使用者がキャッチボタン41を押しているか否かを判断する。キャッチボタン41を押していないと判断するときは、ステップa1に戻る。ステップa16でキャッチボタン41を押していると判断するときは、ステップa17に進み、電話制御部31は、操作検出部34からの信号を確認し、PSTN回線23へフッキング信号を送出する。このような動作は、内線等への転送に用いることができる。
【0051】
図4は、図1の電話通信装置100で、VoIP通話中におけるキャッチボタン41の押下げ操作に関しての電話制御部31による制御手順を示す。ステップb0では、1つのADSL通話回線を使用してVoIP▲1▼で通話中であるとする。ステップb1で、電話制御部31は、着信検出回路7やVoIP制御部36からの信号を監視し、着信を監視し、通話中の相手とは異なる第三者からの着信があるのを待つ。着信があると判断するときは、ステップb2に進み、使用者に対して着信表示音を報知する。ステップb3では、他のADSL通話回線を介するVoIP▲2▼の着信であるか否かを判断する。VoIP▲2▼の着信ではなく、PSTN回線23を介する着信であると判断するときには、ステップb4に進み、電話制御部31は、操作検出部34からの信号を監視し、キャッチボタン41の押下を監視して、使用者がキャッチボタン41を押しているか否かを判断する。押していないと判断するときには、ステップb1に戻る。ステップb4で、使用者がキャッチボタン41を押したと判断するときには、ステップb5で、電話制御部31は、操作検出部34からの信号を監視し、キャッチボタン押下時間を監視し、短押しであるか否かを判断する。電話制御部31が短押しと判断するときは、ステップb6に進み、VoIP▲1▼の通話を保留状態とし、PSTN回線23を介する通話に応答するように切換える。ステップb7で電話制御部31は、使用者がキャッチボタン41を押したか否かを判断する。押さないと判断するときは、ステップb5に戻る。ステップb7でキャッチボタン41が押されたと判断するときは、ステップb8に進み、電話制御部31は短押しか否かを判断する。短押しと判断するときは、ステップb9に進み、電話制御部31はPSTN通話を保留状態とし、VoIP▲1▼の通話に応答するように切換える。次にステップb10に進み、使用者がキャッチボタン41を押したか否かを判断する。押したと判断するときは、ステップb5に戻り、押していないと判断するときは、ステップb9の保留状態を続ける。
【0052】
ステップb5またはステップb8で、短押しと判断する時間よりも長いと判断するときは、長押しとして、ステップb11に進む。ステップb11では、先にVoIP▲1▼での通話中の相手と、途中からPSTNで着信した第三者とに対する3者通話を行う。ステップb12では、使用者がキャッチボタン41を押したか否かを判断する。押していないと判断するときは、ステップb11に戻り、3者通話を続ける。ステップb12でキャッチボタン41を押したと判断するときは、ステップb13で、短押しであるか否かを判断する。短押しでなく長押しであると判断するときは、ステップb11に戻る。ステップb13で短押しであると判断するときは、ステップb9に戻る。
【0053】
ステップb3で、VoIP▲2▼着信であると判断するときは、ステップb14に進む。ステップb14で、電話制御部31は、操作検出部34からの信号を監視し、キャッチボタン41の押下を監視して、使用者がキャッチボタン41を押しているか否かを判断する。押していないと判断するときには、ステップb1に戻る。ステップb14で、使用者がキャッチボタン41を押したと判断するときには、ステップb15で、電話制御部31は、操作検出部34からの信号を監視し、キャッチボタン押下時間を監視し、短押しであるか否かを判断する。電話制御部31が短押しと判断するときは、ステップb16に進み、VoIP▲1▼の通話を保留状態とし、VoIP▲2▼の通話に応答するように切換える。ステップ1b7で電話制御部31は、使用者がキャッチボタン41を押したか否かを判断する。押さないと判断するときは、ステップb15に戻る。ステップb17でキャッチボタン41が押されたと判断するときは、ステップb18に進み、電話制御部31は短押しか否かを判断する。短押しと判断するときは、ステップb19に進み、電話制御部31はVoIP▲2▼の通話を保留状態とし、VoIP▲1▼の通話に応答するように切換える。次にステップb20に進み、使用者がキャッチボタン41を押したか否かを判断する。押したと判断するときは、ステップb15に戻り、押していないと判断するときは、ステップb19の保留状態を続ける。
【0054】
ステップb15またはステップb18で、短押しと判断する時間よりも長いと判断するときは、長押しとして、ステップb21に進む。ステップb21では、先にVoIP▲1▼での通話中の相手と、途中からVoIP▲2▼で着信した第三者とに対する3者通話を行う。ステップb22では、使用者がキャッチボタン41を押したか否かを判断する。押していないと判断するときは、ステップb21に戻り、3者通話を続ける。ステップb22でキャッチボタン41を押したと判断するときは、ステップb23で、短押しであるか否かを判断する。短押しでなく長押しであると判断するときは、ステップb21に戻る。ステップb23で短押しであると判断するときは、ステップb19に戻る。
【0055】
すなわち、本実施形態では、通話中の着信に応答するための切換操作と、三者通話に移行するための移行操作とを、同一の操作対象であるキャッチボタン41に対する短押しと長押しのような異なる態様の操作で行うことができるので、使用者は複数の通話回線に関して通話中に着信があるときの操作を同一の操作対象で行うことができ、通話回線の種類に応じて操作対象を選択する必要もなく、判り易く電話通信装置を使用することができる。
【0056】
たとえば、Aと通話中に、Bから着信があった場合、キャッチボタン41を短押しすると通話回線を切換え、長押しすると三者通話に移行するようにすることができる。三者通話中にキャッチボタン41を短押しすると、Bを保留し、Aと通話することもできる。これによって、使用者は直感的な操作で、通話回線の切換えや三者通話を行うことができ、電話通信装置100としての使い勝手の向上につながる。
【0057】
ただし、三者通話への移行は、図2に示すパーティコールボタン43など、他の操作対象に対する操作で行わせることもできる。また、ハンドセット4を掛けるフックスイッチの操作でキャッチホンとしての第三者への割り込み応答や、三者通話への移行を、短押しと長押しとを区別して行わせることもできる。キャッチホン機能による第三者への応答可能な状態を解消して、元の通話に戻る機能のために、キャッチ終了ボタン42を割当てることもできる。
【0058】
特に、デジタル通話回線は、ADSL等のxDSL技術で、アナログ通話回線の通信線に、高周波信号を重畳させて形成されるので、物理的に接続する通信線はアナログ通話回線の加入者線22のみで、同時に複数のデジタル通話回線にも接続することができる。発呼時にデジタル通話回線を選択するかアナログ通話回線を選択するかは、相手側の電話番号に基づいて、予め設定される条件に従い、回線選択手段である使用回線判定部35が決定するので、使用者は通話に使用中の通話回線の種類の違いに注意する必要はなく、従来のアナログ通話回線で局交換機が提供するキャッチホンのサービスと同様な感覚で、いずれの通話回線を使用しているときであっても、同様の操作で第三者からの着信に応答することができる。なお、通信回線はデジタルとアナログとを分け、デジタルにはFTTH(Fiber To The Home )やCATV(CAble TeleVision)などブロードバンド化された通信線を使用し、アナログにPSTNの加入者線22を使用することもできる。
【0059】
図5は、図1に示す電話通信装置100を親機とする子機200の概略的な電気的構成を示す。子機200は、アンテナ201、無線機202、スピーカ203、マイク204、イヤピーススピーカ205、通話回路206、メモリ207、表示部208、操作パネル209および制御部220を含む。制御部220は、子機制御部221、無線制御部222、データ処理制御部223、表示制御部224および操作検出部225を含む。なお、子機200は、無線電波ばかりではなく、赤外線や可視光などの他の無線の手段で親機に接続するようにしてもよい。また、通信線や光ファイバなどを介して有線で親機に接続するようにしてもよい。
【0060】
アンテナ201は、親機である電話通信装置100からの電波を受信し、親機に対して電波を送信する。子機200のアンテナ201は内蔵アンテナであり、親機は外部のアンテナ20を使用する。無線機202は、親機が送信した電波を受信し、無線コマンドは無線制御部202へ、音声信号は通話回路206に送ったり、また、無線制御部302から送られてきた無線コマンドや、通話回路206から送られてきた音声信号を親機に送ったりすることができる。スピーカ203は、着信音やキータッチ音を鳴らすために、子機200に内蔵されている。マイク204は、本子機200で通話するための送話器として使用する。イヤピーススピーカ205は、本子機200で通話するための受話器として使用する。
【0061】
通話回路206は、子機制御部221からの信号に応じて、スピーカ203で着信音を鳴らしたり、無線機202からの音声信号をイヤピーススピーカ205に出力したり、マイク204に入力された音声を無線機202に送ったりすることができる。メモリ207には、発信記録や着信記録のデータやその使用された回線が何かを示す情報を記憶する。表示部208は、LCDなどで構成される。操作パネル209には、本子機200を操作するための各種スイッチ等が設けられる。
【0062】
制御部220は、本子機200の動作を制御する。制御部220は、親機と無線接続を行い、電話をかけたり、受けたり、ダイヤルしたりして、本子機200の動作を制御する子機制御部221と、子機制御部221からの信号に応じて、無線機202の動作を制御し、また無線コマンドのやり取りを行う無線制御部222と、メモリ207に発信者電話番号等のデータを書き込んだり、読み込んだりするデータ処理制御部203と、表示部208に各種の情報を表示する表示制御部224と、操作パネル209を監視し、子機制御部221に信号を与える操作検出部205とを含む。
【0063】
図6は、図5に示す子機200の外観構成の一例を示す。子機200の操作パネル209にも、ダイヤルボタン240、キャッチボタン241、キャッチ終了ボタン242、パーティコールボタン243およびマルチファンクションキー245などが設けられ、親機としての電話通信装置100で同一名称の部分と同等の機能で操作を行うことができる。したがって、子機200から電話通信装置100を介してPSTN通話やVoIP通話を親機と同様に行うことができる。なお、子機100は、1つの親機に対して複数台用いることができる。ADSL回線24で使用可能なデジタル通話回線と同数の子機100を用いれば、PSTN回線23も含めて、親機と各子機100とで、独立した通話を並行して行うことができる。
【0064】
また親機としての電話通信装置100は複数の通話回線に接続可能であり、子機200は、親機に接続され、親機を介して通話回線に接続される。親機の電話制御部31は、親機の通話中であるか子機200の通話中であるかを判断し、通話中であると判断する方の機器に、着信表示音を報知し、その機器に対し、使用者によって予め定める切換操作が行われるか否かを検出することもできる。これによって、通話を行っている使用者に適切に着信を報知し、着信表示音の報知に続く適切な応答を行わせることができる。
【0065】
さらに、親機あるいは子機で通話中に着信があった場合、通話中の機器に報知するだけでなく、空いている機器にも呼び出し音を送出することもできる。これにより、使用者は両方の機器で通話中の着信を受けることができ、使い勝手の向上につながる。
【0066】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、使用者が1つの通話回線で通話中に、他の通話回線への着信を検出すると、予め定める着信表示音を発生させて使用者に報知するので、通話中の使用者は第三者からの着信を知ることができ、従来からのキャッチホンと同様な機能を実現することができる。予め定めるリングバックトーンを他の通話回線に送出して応答するので、他の通話回線の発信者は、使用者を呼出し中であることが判る。使用者による切換操作が検出されるとき、通話中の通話回線を保留状態として、着信があった通話回線と通話可能な状態に切換えるので、使用者は、適切に応答することができる。
【0067】
また本発明によれば、複数の通話回線に接続される電話通信装置側で第三者からの着信を報知するような機能を備えるので、使用者はデジタル通話回線またはアナログ通話回線のうちの一方の通話回線での二者間の通話中に、他の通話回線での第三者からの着信の報知を受けて、適切に応答することができる。
【0068】
また本発明によれば、物理的に接続する通信線はアナログ通話回線の通信線のみで、同時にデジタル通話回線にも接続することができ、発呼時にデジタル通話回線を選択するかアナログ通話回線を選択するかは、相手側の電話番号に基づき、予め設定される条件に従って決定されるので、使用者は通話に使用中の通話回線の種類の違いに注意する必要はない。通話中に第三者からの着信があっても、従来からのアナログ通話回線で局交換機が提供するキャッチホンのサービスと同様な感覚で、使用する通話回線を意識することなく、同様の操作で第三者からの着信に応答することができる。
【0069】
また本発明によれば、デジタル通話回線による電話通信サービスを提供するサーバに、第三者からの着信を報知して応答させる機能が設けられていなくても、電話装置として適切に応答することができる。
【0070】
また本発明によれば、親機と子機とのうちのいずれかの機器で通話中に、通話中の通話回線とは異なる通話回線に第三者からの着信があると、通話中の機器に着信表示音を報知するので、適切な着信の報知を行うことができる。その機器に対して使用者が予め定める切換操作を行えば、第三者からの着信に応答することができる。
【0071】
また本発明によれば、親機あるいは子機で通話中に着信があった場合、通話中の機器に報知するだけでなく、空いている機器にも呼び出し音を送出するので、使用者は両方の機器で通話中の着信を受けることができ、使い勝手の向上につながる。
【0072】
また本発明によれば、他の通話回線への着信に応答するための切換操作と、三者通話に移行するための移行操作とを、使用者は使い分けて、機能を選択することができる。
【0073】
また本発明によれば、通話中の着信に応答するための切換操作と、三者通話に移行するための移行操作とを、同一の操作対象に対する異なる態様の操作で行うことができるので、たとえば、キャッチボタンなどの操作対象を短押しすると通話回線を切換え、長押しすると三者通話に移行するようにすることができる。使用者は直感的な操作で、通話回線の切換えや三者通話を行うことができるので、電話通信装置としての使い勝手の向上につながる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である電話通信装置100の概略的な電気的構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す電話通信装置100の操作パネル14の外観構成を示す正面図である。
【図3】図1に示す電話通信装置100でPSTN通話中に着信があるときの制御手順を示すフローチャートである。
【図4】図1に示す電話通信装置100でVoIP通話中に着信があるときの制御手順を示すフローチャートである。
【図5】図1の電話通信装置100の子機200の概略的な電気的構成を示すブロック図である。
【図6】図5の子機200の操作パネル209の外観構成を示す正面図である。
【符号の説明】
3 切換回路
7 着信検出回路
9 メモリ
10,208 表示部
11 VoIP使用可能LED
14,209 操作パネル
16 ADSLモデム
17 スプリッタ
20,201 アンテナ
21,202 無線機
30,220 制御部
31 電話制御部
34,225 操作検出部
35 使用回線判定部
36 VoIP制御部
37 ADSL 制御部
39,222 無線制御部
41,241 キャッチボタン
100 電話通信装置
200 子機

Claims (8)

  1. 複数の通話回線に接続可能な電話通信装置であって、
    使用者が1つの通話回線で通話中に、他の通話回線への着信を検出する着信検出手段と、
    着信検出手段によって着信が検出されるとき、予め定める着信表示音を発生させて使用者に報知する着信報知手段と、
    着信検出手段によって着信が検出されるとき、予め定めるリングバックトーンを該他の通話回線の発信者に送出して応答する着信応答手段と、
    着信検出手段によって着信が検出されるとき、使用者によって予め定める切換操作が行われるか否かを検出する切換検出手段と、
    切換検出手段によって使用者による切換操作が検出されるとき、該1つの通話回線を保留状態として、該他の通話回線と通話可能な状態に切換える回線切換手段とを含むことを特徴とする電話通信装置。
  2. 前記複数の通話回線は、公衆電話網の局交換機に接続されるアナログ通話回線と、デジタル通信網を介する電話通信サービスを提供するサーバに接続されるデジタル通話回線とを含み、
    前記1つの通話回線および前記他の通話回線は、それぞれ、該アナログ通話回線または該デジタル通話回線の一方および他方であることを特徴とする請求項1記載の電話通信装置。
  3. 前記デジタル通話回線は、前記アナログ通話回線の通信線に、高周波信号を重畳させて形成され、
    発呼時に、相手側の電話番号に基づいて、予め設定される条件に従い、デジタル通話回線とアナログ通話回線とのいずれかを選択する回線選択手段をさらに含むことを特徴とする請求項2記載の電話通信装置。
  4. 前記複数の通話回線は、デジタル通信網を介する電話通信サービスを提供するサーバに接続されるデジタル通話回線であることを特徴とする請求項1記載の電話通信装置。
  5. 前記複数の通話回線に接続可能な親機と、
    親機に接続され、親機を介して通話回線に接続される子機とを有し、
    前記着信報知手段は、前記着信検出手段によって検出される着信が親機の通話中であるか子機の通話中であるかを判断し、親機または子機のうちの通話中であると判断する方に、前記着信表示音を報知し、
    前記切換検出手段は、該通話中であると判断する親機または子機に対し、使用者によって予め定める切換操作が行われるか否かを検出することを特徴とする請求項1記載の電話通信装置。
  6. 前記親機または子機のうちの通話中であると判断する方とは異なる方で、着呼のための呼び出し音を報知し、該異なる方の親機または子機に対して該呼び出し音に対する応答操作が行われると、該異なる方の親機または子機を前記他の通話回線に接続するように制御する着信制御手段をさらに含むことを特徴とする請求項5記載の電話通信装置。
  7. 前記切換検出手段は、前記着信検出手段によって着信が検出されるとき、前記使用者によって前記予め定める切換操作とは異なるように予め定められる移行操作が行われるか否かも検出し、
    切換検出手段によって使用者による移行操作が検出されるとき、前記1つの通話回線と前記他の通話回線との間を音声信号に関して相互に接続し、三者通話に移行させる三者通話手段をさらに含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の電話通信装置。
  8. 前記切換検出手段は、前記移行操作として、前記切換操作と同一の操作対象に対して、該切換操作とは異なる態様となるように予め定められる操作を検出することを特徴とする請求項7記載の電話通信装置。
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