JP2005045382A - Ip電話端末および電話転送方法 - Google Patents

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Akihiro Sakurai
章広 櫻井
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Abstract

【課題】ユーザが交換機にアクセスして転送先の電話番号などの設定を行なわなくても、発信者からの着信の転送を可能としたIP電話端末を提供すること。
【解決手段】記憶部26は、予め設定された転送先情報を格納する。呼検出回路20によって発信者の電話機からのPSTN着信が検出された場合に、制御部29は記憶部26に記憶された転送先情報に基づいて、転送先のIP電話機への発呼を行なう。そして、制御部29は、転送先のIP電話機からの応答に応じて、スイッチA22および23をPSTN側へ切替え、発信者の電話機と転送先のIP電話機との転送接続を行なう。したがって、ユーザが交換機にアクセスして転送先の電話番号などの設定を行なう必要がなくなり、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、公衆交換電話網(PSTN)接続機能とIP(Internet Protocol)電話機能とを有するIP電話端末に関し、特に、着信があった場合に予め指定した電話番号に自動的に転送する機能(ボイスワープ機能)を有するIP電話端末およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ブロードバンド回線などによるインターネット利用が広く普及し、インターネットプロトコルを利用したIP電話が盛んに開発されるようになってきている。一般に、CATV(CAble TeleVision)、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、FTTH(Fiber To The Home)等を利用して電話機をIP電話網に接続するIP電話端末は、PSTN接続機能を有していることが多い。
【0003】
また、契約によって、利用者はボイスワープ機能を利用することができる。このボイスワープ機能は、PSTN着信があった場合に予め指定した電話番号に自動的に転送するものである。これに関する技術として、特開2001−333147号公報に開示された発明がある。
【0004】
特開2001−333147号公報に開示された応答後の複数転送先選択方法においては、複数の氏名等および登録番号の組を複数組含むメッセージの録音と、登録番号および転送先電話番号の組の複数組とを登録しておくことにより、任意の外線電話機からの呼出し信号を受信したボイスワープ契約電話回線の直流ループ閉成とメッセージの送出とを行わせると共に、外線電話機から送出される何れかの登録番号を示すPB(Push Button)信号またはDP(Dial Pulse)音信号を受信する。
【0005】
そして、PB信号またはDP音信号の受信により契約電話回線を瞬断してボイスワープサービスを起動させると共に、登録番号に該当する転送先電話番号を送出させ、転送先が受話器をオフフックしたことを示す信号を検出することによって、契約電話回線の直流ループの閉成を解除して転送を完了する。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−333147号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
PSTN接続機能とIP電話機能とを有するIP電話端末において、PSTN着信があった場合に、電話機への呼出しが行なわれる。しかし、ユーザが不在等で呼出しに応答しない場合には、通話には至らない。また、ユーザは外出先等の電話番号を交換機に設定し、上述したボイスワープ等のサービスを用いて外出先等でその呼出しに応答することも可能である。しかし、ユーザが交換機にアクセスして電話番号の設定等を行なわなければならず、その操作が煩わしいといった問題点があった。
【0008】
また、ボイスワープ等のサービスは有料である。また、転送先の電話番号を1箇所だけしか登録できないため、外出先等が複数ある場合にはボイスワープ等のサービスを利用できない場合があるといった問題点があった。
【0009】
さらには、特開2001−333147号公報に開示された応答後の複数転送先選択方法を用いた場合であっても、複数の転送先に呼出しを行なうことができないため、外出先等が複数ある場合には呼出しの転送を受けることができない場合があるといった問題点があった。
【0010】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、第1の目的は、ユーザが交換機にアクセスして転送先の電話番号などの設定を行なわなくても、発信者からの着信の転送を可能としたIP電話端末および電話転送方法を提供することである。
【0011】
第2の目的は、複数の転送先に着信の転送を行なうことが可能なIP電話端末を提供することである。
【0012】
第3の目的は、着信の転送を安価に実現することが可能なIP電話端末を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のIP電話端末は、予め設定された転送先情報を格納するための格納手段と、発信者の電話機からの着信があった場合に、格納手段によって格納された転送先情報に基づいて転送先のIP電話機への発呼を行ない、転送先のIP電話機からの応答に応じて発信者の電話機と転送先のIP電話機との転送接続を行なうための転送手段とを含む。
【0014】
転送手段が予め設定された転送先情報に基づいて転送先のIP電話機への発呼を行ない、転送先のIP電話機からの応答に応じて発信者の電話機と転送先のIP電話機との転送接続を行なうので、ユーザが交換機にアクセスして転送先の電話番号などの設定を行なう必要がなくなり、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
【0015】
請求項2に記載のIP電話端末は、請求項1記載のIP電話端末であって、転送手段は、発信者の電話機からのPSTN着信があった場合に、発信者の電話機と転送先のIP電話機との転送接続を行なう。
【0016】
したがって、PSTN着信を予め設定されたIP電話機に転送することが可能となる。
【0017】
請求項3に記載のIP電話端末は、請求項1記載のIP電話端末であって、転送手段は、発信者の電話機からのIP電話着信があった場合に、発信者の電話機と転送先のIP電話機との転送接続を行なう。
【0018】
したがって、IP電話着信を予め設定されたIP電話機に転送することが可能となる。
【0019】
請求項4に記載のIP電話端末は、請求項2または3記載のIP電話端末であって、転送手段は発信者の電話機からの着信があった場合に、直ちに格納手段によって格納された転送先情報に基づいて転送先のIP電話機への発呼を行なう。
【0020】
したがって、転送時間を短縮することができ、発信者が応答を待つ時間を短くすることが可能となる。
【0021】
請求項5に記載のIP電話端末は、請求項2または3記載のIP電話端末であって、転送手段は、発信者の電話機からの着信があり、当該IP電話端末に接続される電話機によるオフフックが所定時間なかった場合に、格納手段によって格納された転送先情報に基づいて転送先のIP電話機への発呼を行なう。
【0022】
したがって、ユーザがIP電話端末が設置されている場所にいる場合であっても、発信者からの着信に応答することが可能となる。
【0023】
請求項6に記載のIP電話端末は、請求項4または5記載のIP電話端末であって、転送手段は、格納手段によって格納された転送先情報に基づいて、複数の転送先のIP電話機へ順次発呼を行なう。
【0024】
したがって、ユーザの外出先が複数ある場合であっても、着信の転送を受けることが可能となる。
【0025】
請求項7に記載のIP電話端末は、請求項4または5記載のIP電話端末であって、転送手段は、格納手段によって格納された転送先情報に基づいて、複数の転送先のIP電話機へ同時に発呼を行なう。
【0026】
したがって、ユーザの外出先が複数ある場合であっても、着信の転送を受けることが可能となる。
【0027】
請求項8に記載のIP電話端末の電話転送方法は、発信者の電話機からの着信があった場合に、予め設定された転送先情報に基づいて転送先のIP電話機への発呼を行なうステップと、転送先のIP電話機からの応答に応じて発信者の電話機と転送先のIP電話機との転送接続を行なうステップとを含む。
【0028】
予め設定された転送先情報に基づいて転送先のIP電話機への発呼を行ない、転送先のIP電話機からの応答に応じて発信者の電話機と転送先のIP電話機との転送接続を行なうので、ユーザが交換機にアクセスして転送先の電話番号などの設定を行なう必要がなくなり、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の形態におけるIP電話端末の接続例を示す図である。IP電話端末1は、TELインタフェース(以下、TEL IFと略す。)11および12を介して電話機2および3に接続され、10BaseTインタフェース(以下、LAN(Local Area Network)IFとも呼ぶ。)13を介してLAN4に接続され、PSTNインタフェース(以下、PSTN IFと略す。)14を介して公衆交換網8に接続される。
【0030】
PC5は、LAN4を介してIP電話端末1からログ情報などを取得したり、後述する自動転送のための情報を設定したりすることが可能である。また、PC5は、インターネット7およびGW(ゲートウェイ)6を介してIP電話端末1からログ情報などを取得したり、後述する自動転送のための情報を設定したりすることも可能である。
【0031】
なお、IP電話端末1は、電話機2または3と一体であってもよいし、IP電話端末のアダプタと通常の電話機との組合わせであってもよい。
【0032】
図2は、本発明の実施の形態におけるIP電話端末の他の接続例を示す図である。IP電話端末1は、TEL IF11および12を介して電話機2および3と接続され、10BaseTインタフェース13を介してLAN4に接続され、PSTN IF14を介して公衆交換網8に接続され、ADSLなどのDSLインタフェース15を介してインターネット7に接続される。
【0033】
PC5は、LAN4を介してIP電話端末1からログ情報などを取得したり、後述する自動転送のための情報を設定したりすることが可能である。また、PC5は、インターネット7およびDSLインタフェース15を介してIP電話端末1からログ情報などを取得したり、後述する自動転送のための情報を設定したりすることも可能である。
【0034】
図3は、本発明の実施の形態におけるIP電話端末の概略構成を示すブロック図である。このIP電話端末1は、TEL IF11および12と、LAN IF13と、PSTN IF14と、DSL IF15と、各種信号処理を行なうDSP(Digital Signal Processor)16と、音声信号の圧縮/伸長を行なうCODEC17と、電話機2および3に対応して設けられるSLIC(Subscriber Line Interface Circuit)18および19と、PSTN IF14を介して公衆交換網8からの発呼を検出する呼検出回路20と、スイッチA22および23と、スイッチB24および25と、IP電話端末1の制御プログラム、PC5によって設定された転送先情報、自動転送方法、ログ情報などが格納される記憶部26と、LANの物理層を制御するPHY部27と、DSLの物理層を制御するPHY部28と、IP電話端末1全体の制御を行なう制御部29とを含む。
【0035】
制御部29は、CPU(Central Processing Unit)が記憶部26に格納される制御プログラムを実行することによって実現される。なお、制御プログラムは、DSL IF15およびインターネット7を介してダウンロードされて、記憶部26に格納されてもよいし、LAN IF13およびLAN4を介してダウンロードされて、記憶部26に格納されてもよい。
【0036】
発信時において、制御部29は電話機2または3から入力された電話番号や特定のダイアル等によってPSTNかIP電話かを判別する。PSTN発信の場合には、PSTN IF14を介して発呼を行なってスイッチB24および25をPSTN側(図3においては下側)に接続する。また、IP電話発信の場合には、PHY部27または28を制御してIP電話交換網に対する発呼を行なう。
【0037】
また、PSTN着信時において、呼検出回路20が着信を検出すると、制御部29はスイッチB24および25をPSTN側に接続する。また、IP電話着信時において、制御部29はPHY部27または28を制御してIP電話交換網からの呼出通知を受信することによって着信を検出する。
【0038】
PHY部27は、LANの物理層を制御する部分であり、制御部29の制御によってLAN4に接続されたPC5などの機器とデータ通信などを行なう。また、PHY部28は、DSLの物理層を制御する部分であり、制御部29の制御によってインターネット7に接続されたIP電話交換機、PCなどの機器とデータ通信を行なう。
【0039】
SLIC18および19は、それぞれ電話機2および3のオフフックの検出処理、リンガ信号の生成処理などを行なう。
【0040】
以下、本発明の実施の形態におけるIP電話端末の自動転送処理について説明するが、この自動転送処理は交換機に設定された情報に基づいて行なわれるのではなく、IP電話端末に予め設定された情報に基づいて行なわれる。自動転送として、無条件転送、無応答時の転送、複数順転送および複数同時転送の4種類について説明する。
【0041】
図4は、PSTN電話機からIP電話機に対する着信があった場合の通常のシーケンスを説明するための図である。
【0042】
(1)発信処理
まず、PSTN交換機32が発信者の電話機(PSTN電話機)31によるオフフックを検出すると、PSTN交換機32は電話機31に対して発信音を送出する。次に、発信者がダイアル入力を行なうと、PSTN交換機32はIP電話端末33を介して電話機(IP電話機)A34に対して呼出信号を送出すると共に、電話機31に対して呼出音を送出する。
【0043】
そして、PSTN交換機32は、IP電話端末33を介して電話機A34によるオフフックを検出すると、電話機31に対して応答信号を送出する。これによって、通話が開始される。
【0044】
(2)発信側切断
PSTN交換機32は、電話機31によるオンフックを検出すると、IP電話端末33を介して電話機A34に切断信号を送出する。そして、PSTN交換機32は、IP電話端末33を介して電話機34に話中音を送出する。PSTN交換機32は、電話機A34によるオンフックを検出すると、処理を終了する。
【0045】
(3)着信側切断
PSTN交換機32は、IP電話端末33を介して電話機A34によるオンフックを検出すると、電話機31に切断信号を送出する。そして、PSTN交換機32は、電話機31に対して話中音を送出する。PSTN交換機32は、電話機31によるオンフックを検出すると、処理を終了する。
【0046】
図5は、PSTN電話機からIP電話機に対する着信があった場合の無条件転送のシーケンスを説明するための図である。
【0047】
(1)発信処理
まず、PSTN交換機32が発信者の電話機31によるオフフックを検出すると、PSTN交換機32は電話機31に対して発信音を送出する。次に、発信者がダイアル入力を行なうと、PSTN交換機32はIP電話端末A33に対して呼出信号を送出すると共に、電話機31に対して呼出音を送出する。
【0048】
IP電話端末A33は、PSTN交換機32から呼出信号を受けると、予め設定された転送先の情報に基づいて、IP電話交換機35に対して発信通知を行なう。IP電話交換機35は、IP電話端末A33から発信通知を受けると、IP電話端末B36に対して呼出通知を送出する。IP電話端末B36は、IP電話交換機35から呼出通知を受けると、転送先の電話機B37に呼出信号を送出する。
【0049】
次に、IP電話端末B36は、電話機B37によるオフフックを検出すると、IP電話交換機35を介してIP電話端末A33に応答通知を送出する。IP電話端末A33は応答通知を受けると、PSTN交換機32に対してオフフックを示す信号を送出する。そして、PSTN交換機32が電話機31に対して応答信号を送出する。このようにして、無条件転送が行なわれる。
【0050】
(2)発信側切断
PSTN交換機32は、電話機31によるオンフックを検出すると、IP電話端末A33に対して切断信号を送出する。そして、PSTN交換機32は、IP電話端末A33に対して話中音を送出する。
【0051】
IP電話端末A33はPSTN交換機32から切断信号を受けると、IP電話交換機35を介してIP電話端末B36に切断通知を送出する。IP電話端末B36はIP電話交換機35から切断通知を受けると、電話機B37に対して切断信号を送出する。そして、IP電話端末B36は電話機B37に対して話中音を出力する。
【0052】
IP電話端末B36が電話機B37によるオンフックを検出すると、処理を終了する。一方、IP電話端末A33はPSTN交換機32から話中音を受けると、PSTN交換機32に対してオンフックを示す信号を送出する。PSTN交換機32は、IP電話端末A33からのオンフックを示す信号を検出すると、処理を終了する。
【0053】
(3)着信側切断
IP電話端末B36は電話機B37によるオンフックを検出すると、IP電話交換機35を介してIP電話端末A33に切断通知を送出する。IP電話端末A33は切断通知を受けると、PSTN交換機32に対してオンフックを示す信号を送出する。PSTN交換機32はオンフックを示す信号を受けると、電話機31に対して切断信号を送出する。そして、PSTN交換機32は電話機31に対して話中音を送出する。PSTN交換機32は、電話機31によるオンフックを検出すると、処理を終了する。
【0054】
図6は、PSTN電話機からIP電話機に対する着信があった場合の無応答時の転送のシーケンスを説明するための図である。
【0055】
(1)発信処理
まず、PSTN交換機32が発信者の電話機31によるオフフックを検出すると、PSTN交換機32は電話機31に対して発信音を送出する。次に、発信者がダイアル入力を行なうと、PSTN交換機32はIP電話端末A33に対して呼出信号を送出すると共に、電話機31に対して呼出音を送出する。
【0056】
IP電話端末A33は、PSTN交換機32から呼出信号を受けると、電話機A34に対して呼出信号を送出する。その後、IP電話端末A33は、所定時間だけ電話機A34によるオフフックの検出を行なう。そして、所定時間内に電話機A34によるオフフックを検出しないと(タイムアウト)、IP電話端末A33は、予め設定された転送先の情報に基づいて、IP電話交換機35に対して発信通知を行なう。IP電話交換機35は、IP電話端末A33から発信通知を受けると、IP電話端末B36に対して呼出通知を送出する。IP電話端末B36は、IP電話交換機35から呼出通知を受けると、転送先の電話機B37に呼出信号を送出する。
【0057】
次に、IP電話端末B36は、電話機B37によるオフフックを検出すると、IP電話交換機35を介してIP電話端末A33に応答通知を送出する。IP電話端末A33は応答通知を受けると、PSTN交換機32に対してオフフックを示す信号を送出する。そして、PSTN交換機32が電話機31に対して応答信号を送出する。このようにして、無応答時の転送が行なわれる。
【0058】
(2)発信側切断
図5の(2)に示す発信側切断のシーケンスと同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
【0059】
(3)着信側切断
図5の(3)に示す着信側切断のシーケンスと同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
【0060】
図7は、PSTN電話機からIP電話機に対する着信があった場合の複数順転送のシーケンスを説明するための図である。図7においては、転送先B、転送先C…に対して順次発信を行ない、転送先Cから応答があった場合のシーケンスを示している。
【0061】
(1)発信処理
まず、PSTN交換機32が発信者の電話機31によるオフフックを検出すると、PSTN交換機32は電話機31に対して発信音を送出する。次に、発信者がダイアル入力を行なうと、PSTN交換機32はIP電話端末A33に対して呼出信号を送出すると共に、電話機31に対して呼出音を送出する。
【0062】
IP電話端末A33は、PSTN交換機32から呼出信号を受けると、電話機A34に対して呼出信号を送出する。その後、IP電話端末A33は、所定時間だけ電話機A34によるオフフックの検出を行なう。そして、所定時間内に電話機A34によるオフフックを検出しないと(タイムアウト)、IP電話端末A33は、予め設定された転送先の情報に基づいて、IP電話交換機35に対して発信通知を行なう。ここで、まず転送先Bに対する発信通知が行なわれる。
【0063】
IP電話交換機35は、IP電話端末A33から発信通知を受けると、IP電話端末B36に対して呼出通知を送出する。IP電話端末B36は、IP電話交換機35から呼出通知を受けると、転送先の電話機B37に呼出信号を送出する。所定時間応答がなければ(タイムアウト)、IP電話交換機35に転送先Bに対する発信中止を通知すると共に、次の転送先Cに対する発信通知を行なう。
【0064】
IP電話端末Cは、転送先Cの電話機によるオフフックを検出すると、IP電話交換機35を介してIP電話端末A33に応答通知を送出する。IP電話端末A33は応答通知を受けると、PSTN交換機32に対してオフフックを示す信号を送出する。そして、PSTN交換機32が電話機31に対して応答信号を送出する。このようにして、複数順転送が行なわれる。
【0065】
(2)発信側切断
図5の(2)に示す発信側切断のシーケンスと同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
【0066】
(3)着信側切断
図5の(3)に示す着信側切断のシーケンスと同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
【0067】
図8は、PSTN電話機からIP電話機に対する着信があった場合の複数同時転送のシーケンスを説明するための図である。図8においては、転送先Bおよび転送先Cに対して同時発信を行ない、転送先Cから応答があった場合のシーケンスを示している。
【0068】
(1)発信処理
まず、PSTN交換機32が発信者の電話機31によるオフフックを検出すると、PSTN交換機32は電話機31に対して発信音を送出する。次に、発信者がダイアル入力を行なうと、PSTN交換機32はIP電話端末A33に対して呼出信号を送出すると共に、電話機31に対して呼出音を送出する。
【0069】
IP電話端末A33は、PSTN交換機32から呼出信号を受けると、電話機A34に対して呼出信号を送出する。その後、IP電話端末A33は、所定時間だけ電話機A34によるオフフックの検出を行なう。そして、所定時間内に電話機A34によるオフフックを検出しないと(タイムアウト)、IP電話端末A33は、予め設定された転送先の情報に基づいて、IP電話交換機35に対して発信通知を行なう。ここでは、転送先Bおよび転送先Cに対する発信通知が行なわれる。
【0070】
IP電話交換機35は、IP電話端末A33から発信通知を受けると、IP電話端末B36およびIP電話端末Cに対して呼出通知を送出する。IP電話端末B36およびIP電話端末Cは、IP電話交換機35から呼出通知を受けると、転送先の電話機B37および電話機Cに呼出信号を送出する。
【0071】
IP電話端末Cは、転送先Cの電話機によるオフフックを検出すると、IP電話交換機35を介してIP電話端末A33に応答通知を送出する。IP電話端末A33は応答通知を受けると、PSTN交換機32に対してオフフックを示す信号を送出すると共に、IP電話交換機35に対して転送先Bへの発信中止を通知する。PSTN交換機32はオフフックを示す信号を受けると、電話機31に対して応答信号を送出する。このようにして、複数同時転送が行なわれる。
【0072】
(2)発信側切断
図5の(2)に示す発信側切断のシーケンスと同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
【0073】
(3)着信側切断
図5の(3)に示す着信側切断のシーケンスと同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
【0074】
図9は、転送方法および転送先の設定画面の一例を示す図である。この画面は、図1または図2に示すPC5のディスプレイ装置に表示されたものである。PC5は、ユーザによって設定された転送方法および転送先をIP電話端末1へ送信することによって、IP電話端末1への設定が行なわれる。図9においては、無応答転送(タイムアウト時間が10秒)および複数同時転送が選択され、転送先が“05012341234”および“05055551111”であることを示している。
【0075】
図10は、転送方法の設定フォーマットの一例を示す図である。図10に示す“転送可否”、“無応答転送可否”、“無応答判定時間”および“複数転送可否”の4つの項目に設定された内容によって転送方法が決定される。たとえば、転送可否が“On”であり、無応答転送可否が“Off”であり、複数転送可否が“順転送”である場合には、無条件に複数順転送が行なわれる。また、転送可否が“On”であり、無応答転送可否が“On”であり、無応答判定時間が“10秒”であり、複数転送可否が“同時転送”である場合には、10秒間応答がなければ複数同時転送が行なわれる。
【0076】
図11は、転送先の設定フォーマットの一例を示す図である。図11においては、“05012341234”および“05055551111”への転送が行なわれ、“05011112222”および“05033334444”への転送が行なわれないように設定されている。
【0077】
図12は、本発明の実施の形態におけるIP電話端末の処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、制御部29は、呼検出回路20によってPSTN着信が検出されたか否かを判定する(S11)。呼検出回路20によってPSTN着信が検出されない場合(S11,No)、制御部29はPSTN着信があるまで待機する。
【0078】
呼検出回路20によってPSTN着信が検出された場合(S11,Yes)、制御部29は自動転送が設定されているか否かを判定する(S12)。自動転送が設定されていなければ(S12,No)、制御部29はスイッチB24および25をPSTN側に切替え(S13)、PSTN IF14を介してPSTN交換機から切断信号を受信したか、または電話機によるオンフックを検出したかを判定する(S14)。
【0079】
PSTN交換機からの切断信号および電話機によるオンフックのいずれも検出しなければ(S14,No)、ステップS14に戻って処理を繰返す。また、PSTN交換機からの切断信号または電話機によるオンフックを検出すれば(S14,Yes)、スタートに戻って処理を繰返す。
【0080】
また、自動転送が設定されていれば(S12,Yes)、制御部29は無条件転送が設定されているか否かを判定する(S16)。無条件転送が設定されていれば(S16,Yes)、図13に示す転送処理へ進む。無条件転送が設定されていなければ(S16,No)、制御部29は無応答転送が設定されているか否かを判定する(S17)。無応答転送が設定されていなければ(S17,No)、図13に示す転送処理へ進む。
【0081】
無応答転送が設定されていれば(S17,Yes)、制御部29はスイッチB24および25をPSTN側へ切替え(S18)、PSTN IF14を介してPSTN交換機から切断信号を受信したか、または電話機によるオフフックを検出したかを判定する(S19)。
【0082】
PSTN交換機からの切断信号および電話機によるオフフックのいずれも検出しなければ(S19,No)、所定時間経過(タイムアウト)したか否かを判定する(S20)。タイムアウトでなければ(S20,No)、ステップS19に戻って処理を繰返す。タイムアウトであれば(S20,Yes)、図13に示す転送処理へ進む。
【0083】
また、PSTN交換機からの切断信号または電話機によるオフフックを検出すれば(S19,Yes)、制御部29はPSTN交換機からの切断信号を受信したか、または電話機によるオンフックを検出したかを判定する(S21)。PSTN交換機からの切断信号および電話機によるオンフックのいずれも検出しなければ(S21,No)、ステップ21の処理を繰返す。また、PSTN交換機からの切断信号または電話機によるオンフックを検出すれば(S21,Yes)、制御部29はスイッチB24および25を元に戻し(S22)、スタートに戻って処理を繰返す。
【0084】
図13は、転送処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、制御部29は複数転送が設定されているか否かを判定する(S31)。複数転送が設定されていれば(S31,Yes)、図14に示す複数転送処理へ進む。
【0085】
また、複数転送が設定されていなければ(S31,No)、制御部29はPHY部27または28などを制御して、転送先(設定された転送先の中の先頭番号の転送先)への発呼を行なう(S32)。
【0086】
次に、制御部29は、IP電話交換機から応答通知があり、かつ話中でないか否かを判定する(S33)。PSTN交換機から応答通知がないか、話中の場合には(S33,No)、制御部29はPSTN交換機から切断信号を受けたか否かを判定する。切断信号を受けていなければ(S34,No)、ステップS33へ戻って以降の処理を繰返す。また、切断信号を受けていれば(S34,Yes)、図12のスタートに戻って処理を繰返す。
【0087】
応答通知があり、かつ話中でない場合には(S33,Yes)、制御部29はスイッチA22および23をPSTN側に切替えて転送接続を行なう(S35)。そして、PSTN交換機からの切断信号またはIP電話交換機からの切断通知があるか否かを判定する(S36)。
【0088】
PSTN交換機からの切断信号およびIP電話交換機からの切断通知のいずれもなければ(S36,No)、ステップS36の処理を繰返す。また、PSTN交換機からの切断信号またはIP電話交換機からの切断通知のいずれかがあれば(S36,Yes)、制御部29はスイッチA22および23を元に戻し(S37)、図12のスタートに戻って以降の処理を繰返す。
【0089】
図14は、複数転送処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、制御部29は、複数同時転送が設定されているか否かを判定する(S41)。複数同時転送が設定されていれば(S41,Yes)、図15に示す複数同時転送処理へ進む。
【0090】
また、複数同時転送が設定されていなければ(S41,No)、制御部29はPHY部27または28などを制御して、転送先(設定された転送先の中の先頭番号の転送先)への発呼を行なう(S42)。
【0091】
次に、制御部29は、IP電話交換機から応答通知があり、かつ話中でないか否かを判定する(S43)。応答通知があり、かつ話中でない場合には(S43,Yes)、制御部29はスイッチA22および23をPSTN側に切替えて転送接続を行なう(S44)。そして、PSTN交換機からの切断信号またはIP電話交換機からの切断通知があるか否かを判定する(S45)。
【0092】
PSTN交換機からの切断信号およびIP電話交換機からの切断通知のいずれもなければ(S45,No)、ステップS45の処理を繰返す。また、PSTN交換機からの切断信号またはIP電話交換機からの切断通知があれば(S45,Yes)、制御部29はスイッチA22および23を元に戻し(S46)、図12のスタートに戻って以降の処理を繰返す。
【0093】
PSTN交換機から応答通知がないか、話中の場合には(S43,No)、制御部29はPSTN交換機から切断信号を受けたか否かを判定する。切断信号を受けていれば(S47,Yes)、発呼をキャンセルし(S48)、図12のスタートに戻って処理を繰返す。
【0094】
また、切断信号を受けていなければ(S47,No)、タイムアウトであるか否かを判定する(S49)。タイムアウトでなければ(S49,No)、ステップS43へ戻って以降の処理を繰返す。また、タイムアウトであれば(S49,Yes)、発呼をキャンセルし(S50)、次の転送先の設定があるか否かを判定する(S51)。次の転送先の設定がなければ(S51,No)、ステップS42へ戻って以降の処理を繰返す。また、次の転送先の設定があれば(S51,Yes)、次の転送先への発呼を行ない(S52)、ステップS43へ戻って以降の処理を繰返す。
【0095】
図15は、複数同時転送処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、制御部29はPHY部27または28などを制御して、転送先(設定された転送先の中の先頭番号の転送先)への発呼を行なう(S61)。
【0096】
次に、制御部29は、次の転送先が設定されているか否かを判定する(S62)。次の転送先が設定されていれば(S62,Yes)、ステップS61に戻って次の転送先への発呼を行なう。次の転送先がなければ(S62,No)、制御部29は、IP電話交換機から応答通知があり、かつ話中でないか否かを判定する(S63)。
【0097】
応答通知があり、かつ話中でない場合には(S63,Yes)、制御部29は最初に応答通知があった転送先以外の発呼を全てキャンセルし(S66)、スイッチA22および23をPSTN側に切替えて転送接続を行なう(S67)。そして、PSTN交換機からの切断信号またはIP電話交換機からの切断通知があるか否かを判定する(S68)。
【0098】
PSTN交換機からの切断信号およびIP電話交換機からの切断通知のいずれもなければ(S68,No)、ステップS68の処理を繰返す。また、PSTN交換機からの切断信号またはIP電話交換機からの切断通知のいずれかがあれば(S68,Yes)、制御部29はスイッチA22および23を元に戻し(S69)、図12のスタートに戻って以降の処理を繰返す。
【0099】
PSTN交換機から応答通知がないか、話中の場合には(S63,No)、制御部29はPSTN交換機から切断信号を受けたか否かを判定する(S64)。切断信号を受けていれば(S64,Yes)、発呼をキャンセルし(S65)、図12のスタートに戻って処理を繰返す。また、切断信号を受けていなければ(S64,No)、ステップS63へ戻って以降の処理を繰返す。
【0100】
以上の説明においては、PSTN着信があった場合の転送処理についてであった。以下に、IP電話着信があった場合の転送処理について説明する。
【0101】
図16は、IP電話機からIP電話機に対する着信があった場合の通常のシーケンスを説明するための図である。
【0102】
(1)発信処理
まず、IP電話端末42が発信者の電話機(IP電話機)41によるオフフックを検出すると、IP電話端末42は電話機41に対して発信音を送出する。次に、発信者がダイアル入力を行なうと、IP電話端末42はIP電話交換機43に対して発信通知を行なうと共に、電話機41に呼出音を送出する。
【0103】
IP電話交換機43はIP電話端末42から発信通知を受けると、IP電話端末44に対して呼出通知を行なう。IP電話端末44は、IP電話交換機43から呼出通知を受けると、電話機(IP電話機)A45に対して呼出信号を送出する。
【0104】
そして、IP電話端末44は、電話機A45によるオフフックを検出すると、IP電話交換機43を介してIP電話端末42に対して応答通知を行なう。IP電話端末42は応答通知を受けると、電話機41に対して応答信号を送出する。これによって、通話が開始される。
【0105】
(2)発信側切断
IP電話端末42は、電話機41によるオンフックを検出すると、IP電話交換機43を介してIP電話端末44に切断通知を送出する。IP電話端末44は切断通知を受けると、電話機A45に切断信号を送出すると共に、話中音を送出する。IP電話端末44は、電話機A45によるオンフックを検出すると、処理を終了する。
【0106】
(3)着信側切断
IP電話端末44は、電話機A45によるオンフックを検出すると、IP電話交換機43を介してIP電話端末42に切断通知を送出する。IP電話端末42はIP電話交換機43から切断通知を受けると、電話機41に切断信号を送出すると共に、電話機41に対して話中音を送出する。IP電話端末42は、電話機41によるオンフックを検出すると、処理を終了する。
【0107】
図17は、IP電話機からIP電話機に対する着信があった場合の無条件転送のシーケンスを説明するための図である。なお、図17に示すIP電話交換機43と46とは、同一の交換機の場合もある。
【0108】
(1)発信処理
まず、IP電話端末42が発信者の電話機41によるオフフックを検出すると、IP電話端末42は電話機41に対して発信音を送出する。次に、発信者がダイアル入力を行なうと、IP電話端末42はIP電話交換機43に対して発信通知を行なうと共に、電話機41に対して呼出音を送出する。IP電話交換機43は発信通知を受けると、IP電話端末A44に対して呼出通知を送出する。
【0109】
IP電話端末A44は、IP電話交換機43から呼出通知を受けると、予め設定された転送先の情報に基づいて、IP電話交換機46に対して発信通知を行なう。IP電話交換機46は、IP電話端末A44から発信通知を受けると、IP電話端末B47に対して呼出通知を送出する。IP電話端末B47は、IP電話交換機46から呼出通知を受けると、転送先の電話機B48に呼出信号を送出する。
【0110】
次に、IP電話端末B47は、電話機B48によるオフフックを検出すると、IP電話交換機46、IP電話端末A44およびIP電話交換機43を介してIP電話端末42に応答通知を送出する。IP電話端末42は応答通知を受けると、電話機41に対して応答信号を送出する。このようにして、無条件転送が行なわれる。
【0111】
(2)発信側切断
IP電話端末42は、電話機41によるオンフックを検出すると、IP電話交換機43、IP電話端末A44およびIP電話交換機46を介してIP電話端末B47に対して切断通知を送出する。そして、IP電話端末B47は、電話機B48に対して話中音を送出する。IP電話端末B47は、電話機B48によるオンフックを検出すると、処理を終了する。
【0112】
(3)着信側切断
IP電話端末B47は電話機B48によるオンフックを検出すると、IP電話交換機46、IP電話端末A44およびIP電話交換機43を介してIP電話端末42に切断通知を送出する。IP電話端末42は切断通知を受けると、電話機41に対して切断信号を送出する。そして、IP電話端末42は電話機41に対して話中音を送出する。IP電話端末42は、電話機41によるオンフックを検出すると、処理を終了する。
【0113】
図18は、IP電話機からIP電話機に対する着信があった場合の無応答時の転送のシーケンスを説明するための図である。なお、図18に示すIP電話交換機43と46とは、同一の交換機の場合もある。
【0114】
(1)発信処理
まず、IP電話端末42が発信者の電話機41によるオフフックを検出すると、IP電話端末42は電話機41に対して発信音を送出する。次に、発信者がダイアル入力を行なうと、IP電話端末42はIP電話交換機43に対して発信通知を送出する。
【0115】
IP電話交換機43は発信通知を受けると、IP電話端末A44に対して呼出通知を送出する。IP電話端末A44は呼出通知を受けると、電話機A45に対して呼出信号を送出する。その後、IP電話端末A44は、所定時間だけ電話機A45によるオフフックの検出を行なう。そして、所定時間内に電話機A45によるオフフックを検出しないと(タイムアウト)、IP電話端末A44は予め設定された転送先の情報に基づいて、IP電話交換機46に対して発信通知を行なう。IP電話交換機46はIP電話端末A44から発信通知を受けると、IP電話端末B47に対して呼出通知を送出する。IP電話端末B47は、IP電話交換機46から呼出通知を受けると、転送先の電話機B48に呼出信号を送出する。
【0116】
次に、IP電話端末B47は、電話機B48によるオフフックを検出すると、IP電話交換機46、IP電話端末A44およびIP電話交換機43を介してIP電話端末42に応答通知を送出する。IP電話端末42は応答通知を受けると、電話機41に対して応答信号を送出する。このようにして、無応答時の転送が行なわれる。
【0117】
(2)発信側切断
図17の(2)に示す発信側切断のシーケンスと同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
【0118】
(3)着信側切断
図17の(3)に示す着信側切断のシーケンスと同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
【0119】
図19は、IP電話機からIP電話機に対する着信があった場合の複数順転送のシーケンスを説明するための図である。図19においては、転送先B、転送先C…に対して順次発信を行ない、転送先Cから応答があった場合のシーケンスを示している。なお、図19に示すIP電話交換機43と46とは、同一の交換機の場合もある。
【0120】
(1)発信処理
まず、IP電話端末42が発信者の電話機41によるオフフックを検出すると、IP電話端末42は電話機41に対して発信音を送出する。次に、発信者がダイアル入力を行なうと、IP電話端末42はIP電話交換機43に対して発信通知を行なうと共に、電話機41に対して呼出音を送出する。
【0121】
IP電話交換機43は、IP電話端末42から発信通知を受けると、IP電話端末A44に対して呼出通知を行なう。IP電話端末A44はIP電話交換機43から呼出通知を受けると、電話機A45に対して呼出信号を送出する。その後、IP電話端末A44は、所定時間だけ電話機A45によるオフフックの検出を行なう。そして、所定時間内に電話機A45によるオフフックを検出しないと(タイムアウト)、IP電話端末A44は、予め設定された転送先の情報に基づいて、IP電話交換機46に対して発信通知を行なう。ここで、まず転送先Bに対する発信通知が行なわれる。
【0122】
IP電話交換機46は、IP電話端末A44から発信通知を受けると、IP電話端末B47に対して呼出通知を送出する。IP電話端末B47は、IP電話交換機46から呼出通知を受けると、転送先の電話機B48に呼出信号を送出する。所定時間応答がなければ(タイムアウト)、IP電話交換機46に転送先Bに対する発信中止を通知すると共に、次の転送先Cに対する発信通知を行なう。
【0123】
IP電話端末Cは転送先Cの電話機によるオフフックを検出すると、IP電話交換機46、IP電話端末A44およびIP電話交換機43を介してIP電話端末42に応答通知を送出する。IP電話端末42は応答通知を受けると、電話機41に対して応答信号を送出する。このようにして、複数順転送が行なわれる。
【0124】
(2)発信側切断
図17の(2)に示す発信側切断のシーケンスと同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
【0125】
(3)着信側切断
図17の(3)に示す着信側切断のシーケンスと同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
【0126】
図20は、IP電話機からIP電話機に対する着信があった場合の複数同時転送のシーケンスを説明するための図である。図20においては、転送先Bおよび転送先Cに対して同時発信を行ない、転送先Cから応答があった場合のシーケンスを示している。なお、図20に示すIP電話交換機43と46とは、同一の交換機の場合もある。
【0127】
(1)発信処理
まず、IP電話端末42が発信者の電話機41によるオフフックを検出すると、IP電話端末42は電話機41に対して発信音を送出する。次に、発信者がダイアル入力を行なうと、IP電話端末42はIP電話交換機43に対して発信通知を行なうと共に、電話機41に対して呼出音を送出する。
【0128】
IP電話交換機43は、IP電話端末42から発信通知を受けると、IP電話端末A44に対して呼出通知を行なう。IP電話端末A44はIP電話交換機43から呼出通知を受けると、電話機A45に対して呼出信号を送出する。その後、IP電話端末A44は、所定時間だけ電話機A45によるオフフックの検出を行なう。そして、所定時間内に電話機A45によるオフフックを検出しないと(タイムアウト)、IP電話端末A44は、予め設定された転送先の情報に基づいて、IP電話交換機46に対して発信通知を行なう。ここでは、転送先Bおよび転送先Cに対する発信通知が行なわれる。
【0129】
IP電話交換機46は、IP電話端末A44から発信通知を受けると、IP電話端末B47およびIP電話端末Cに対して呼出通知を送出する。IP電話端末B47およびIP電話端末Cは、IP電話交換機46から呼出通知を受けると、転送先の電話機B48および電話機Cに呼出信号を送出する。
【0130】
IP電話端末Cは、転送先Cの電話機によるオフフックを検出すると、IP電話交換機46を介してIP電話端末A44に応答通知を送出する。IP電話端末A44は応答通知を受けると、IP電話交換機43を介してIP電話端末42に応答通知を送出すると共に、IP電話交換機46に対して転送先Bへの発信中止を通知する。IP電話端末42は、IP電話交換機43から応答通知を受けると、電話機41に対して応答信号を送出する。このようにして、複数同時転送が行なわれる。
【0131】
(2)発信側切断
図17の(2)に示す発信側切断のシーケンスと同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
【0132】
(3)着信側切断
図17の(3)に示す着信側切断のシーケンスと同様であるので、詳細な説明は繰返さない。
【0133】
以上説明したように、本実施の形態におけるIP電話端末によれば、IP電話端末に設定された情報に基づいて自動転送を行なうようにしたので、PSTN交換機にアクセスして転送先の電話番号などの設定を行なう必要がなくなり、ユーザの利便性を向上させることが可能となった。
【0134】
また、IP電話端末は、着信があった場合に、複数の転送先に順次転送する複数順転送または複数の転送先に同時に転送する複数同時転送を行なうようにしたので、ユーザが転送先を全て設定しておけば、確実に着信の転送を受けることが可能となった。
【0135】
また、PSTN着信だけでなく、IP電話着信があった場合にも着信の転送を行なえるようにしたので、ユーザの利便性を向上させることが可能となった。
【0136】
さらには、従来のボイスワープなどのサービスを受ける必要がないため、着信の転送を安価に実現することが可能となった。
【0137】
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0138】
【発明の効果】
請求項1に記載のIP電話端末によれば、転送手段が予め設定された転送先情報に基づいて転送先のIP電話機への発呼を行ない、転送先のIP電話機からの応答に応じて発信者の電話機と転送先のIP電話機との転送接続を行なうので、ユーザが交換機にアクセスして転送先の電話番号などの設定を行なう必要がなくなり、ユーザの利便性を向上させることが可能となった。
【0139】
請求項2に記載のIP電話端末によれば、発信者の電話機からのPSTN着信があった場合に、転送手段が発信者の電話機と転送先のIP電話機との転送接続を行なうので、PSTN着信を予め設定されたIP電話機に転送することが可能となった。
【0140】
請求項3に記載のIP電話端末によれば、発信者の電話機からのIP電話着信があった場合に、転送手段が発信者の電話機と転送先のIP電話機との転送接続を行なうので、IP電話着信を予め設定されたIP電話機に転送することが可能となった。
【0141】
請求項4に記載のIP電話端末によれば、転送手段は発信者の電話機からの着信があった場合に、直ちに格納手段によって格納された転送先情報に基づいて転送先のIP電話機への発呼を行なうので、転送時間を短縮することができ、発信者が応答を待つ時間を短くすることが可能となった。
【0142】
請求項5に記載のIP電話端末によれば、発信者の電話機からの着信があり、当該IP電話端末に接続される電話機によるオフフックが所定時間なかった場合に、転送手段が格納手段によって格納された転送先情報に基づいて転送先のIP電話機への発呼を行なうので、ユーザがIP電話端末が設置されている場所にいる場合であっても、発信者からの着信に応答することが可能となった。
【0143】
請求項6に記載のIP電話端末によれば、転送手段が格納手段によって格納された転送先情報に基づいて、複数の転送先のIP電話機へ順次発呼を行なうので、ユーザの外出先が複数ある場合であっても、着信の転送を受けることが可能となった。
【0144】
請求項7に記載のIP電話端末によれば、転送手段が格納手段によって格納された転送先情報に基づいて、複数の転送先のIP電話機へ同時に発呼を行なうので、ユーザの外出先が複数ある場合であっても、着信の転送を受けることが可能となった。
【0145】
請求項8に記載のIP電話端末の電話転送方法によれば、予め設定された転送先情報に基づいて転送先のIP電話機への発呼を行ない、転送先のIP電話機からの応答に応じて発信者の電話機と転送先のIP電話機との転送接続を行なうので、ユーザが交換機にアクセスして転送先の電話番号などの設定を行なう必要がなくなり、ユーザの利便性を向上させることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるIP電話端末の接続例を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるIP電話端末の他の接続例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるIP電話端末の概略構成を示すブロック図である。
【図4】PSTN電話機からIP電話機に対する着信があった場合の通常のシーケンスを説明するための図である。
【図5】PSTN電話機からIP電話機に対する着信があった場合の無条件転送のシーケンスを説明するための図である。
【図6】PSTN電話機からIP電話機に対する着信があった場合の無応答時の転送のシーケンスを説明するための図である。
【図7】PSTN電話機からIP電話機に対する着信があった場合の複数順転送のシーケンスを説明するための図である。
【図8】PSTN電話機からIP電話機に対する着信があった場合の複数同時転送のシーケンスを説明するための図である。
【図9】転送方法および転送先の設定画面の一例を示す図である。
【図10】転送方法の設定フォーマットの一例を示す図である。
【図11】転送先の設定フォーマットの一例を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態におけるIP電話端末の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図13】転送処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図14】複数転送処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図15】複数同時転送処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図16】IP電話機からIP電話機に対する着信があった場合の通常のシーケンスを説明するための図である。
【図17】IP電話機からIP電話機に対する着信があった場合の無条件転送のシーケンスを説明するための図である。
【図18】IP電話機からIP電話機に対する着信があった場合の無応答時の転送のシーケンスを説明するための図である。
【図19】IP電話機からIP電話機に対する着信があった場合の複数順転送のシーケンスを説明するための図である。
【図20】IP電話機からIP電話機に対する着信があった場合の複数同時転送のシーケンスを説明するための図である。
【符号の説明】
1 IP電話端末、2,3 電話機、4 LAN、5 PC、6 GW、7 インターネット、8 公衆交換網、11,12 TEL IF、13 LAN IF、14 PSTN IF、15 DSL IF、16 DSP、17 CODEC、18,19 SLIC、20 呼検出回路、22,23 スイッチA、24,25 スイッチB、26 記憶部、27,28 PHY部、29 制御部。

Claims (8)

  1. 予め設定された転送先情報を格納するための格納手段と、
    発信者の電話機からの着信があった場合に、前記格納手段によって格納された転送先情報に基づいて転送先のIP電話機への発呼を行ない、該転送先のIP電話機からの応答に応じて前記発信者の電話機と前記転送先のIP電話機との転送接続を行なうための転送手段とを含むIP電話端末。
  2. 前記転送手段は、発信者の電話機からのPSTN着信があった場合に、前記発信者の電話機と前記転送先のIP電話機との転送接続を行なう、請求項1記載のIP電話端末。
  3. 前記転送手段は、発信者の電話機からのIP電話着信があった場合に、前記発信者の電話機と前記転送先のIP電話機との転送接続を行なう、請求項1記載のIP電話端末。
  4. 前記転送手段は、前記発信者の電話機からの着信があった場合に、直ちに前記格納手段によって格納された転送先情報に基づいて前記転送先のIP電話機への発呼を行なう、請求項2または3記載のIP電話端末。
  5. 前記転送手段は、前記発信者の電話機からの着信があり、当該IP電話端末に接続される電話機によるオフフックが所定時間なかった場合に、前記格納手段によって格納された転送先情報に基づいて前記転送先のIP電話機への発呼を行なう、請求項2または3記載のIP電話端末。
  6. 前記転送手段は、前記格納手段によって格納された転送先情報に基づいて、複数の転送先のIP電話機へ順次発呼を行なう、請求項4または5記載のIP電話端末。
  7. 前記転送手段は、前記格納手段によって格納された転送先情報に基づいて、複数の転送先のIP電話機へ同時に発呼を行なう、請求項4または5記載のIP電話端末。
  8. 発信者の電話機からの着信があった場合に、予め設定された転送先情報に基づいて転送先のIP電話機への発呼を行なうステップと、
    前記転送先のIP電話機からの応答に応じて前記発信者の電話機と前記転送先のIP電話機との転送接続を行なうステップとを含むIP電話端末の電話転送方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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