JPWO2004015972A1 - 音声通信システムおよびその方法 - Google Patents
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Abstract
着呼側のVoIP端末において、マルチキャスト通話の着呼があった場合に、SLIC(218)は、スピーカIF(220)に対してリンギング信号を送出する。スピーカIF(220)は、リンギング信号を受けると、ユーザが応答しなくても、音声をスピーカ(222)から出力する状態となる。ネットワークから受信したIPパケットから圧縮された音声データが取り出され、DSP(214)において伸長されて音声データとされる。さらに、音声データは、CODEC(216)により音声信号とされ、スピーカ(222)から出力される。
Description
本発明は、VoIP(Voice over Internet Protocol)方式などにより音声通信を行う音声通信システムおよびその方法に関する。
例えば、「電話屋が書いたIPの本(小林佳和著・(株)リックテレコム刊・2002年3月20日)」(文献1)の312頁〜347頁などに開示されているように、近年、VoIP(Voice over Internet Protocol)と呼ばれ、IPパケットに収容された音声データをネットワークを介して伝送し、音声通信を行う方式が提案されている。
このVoIP方式においては、従来の電話通信と同様な1体1の通信の他に、1つの端末から多くの端末に対して一斉に発呼するマルチキャスト通話を行うことができる。
また、例えば、「特開2001−333177号公報」、「特開2001−1362272号公報」、「特開2000−324229号公報」、「特開2000−216875号公報」、「特開2000−059499号公報」および「特開2002−077437号公報」(文献2〜7)は、様々な電話応答方式を開示する。
しかしながら、これらのいずれも、VoIPのマルチキャスト通話の特徴を活かした応答を行う音声通信方式を開示していない。
このVoIP方式においては、従来の電話通信と同様な1体1の通信の他に、1つの端末から多くの端末に対して一斉に発呼するマルチキャスト通話を行うことができる。
また、例えば、「特開2001−333177号公報」、「特開2001−1362272号公報」、「特開2000−324229号公報」、「特開2000−216875号公報」、「特開2000−059499号公報」および「特開2002−077437号公報」(文献2〜7)は、様々な電話応答方式を開示する。
しかしながら、これらのいずれも、VoIPのマルチキャスト通話の特徴を活かした応答を行う音声通信方式を開示していない。
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、VoIPのマルチキャスト通話方式の特徴を活かした応答を行う音声通信システムおよびその方法を提供することを目的とする。
[音声通信システム]
上記目的を達成するために、本発明にかかる音声通信システムは、ネットワークと、前記ネットワークに接続された複数の音声通信装置とを含む音声通信システムであって、前記複数の音声通信装置それぞれは、他の1つ以上の音声通信装置それぞれに対する第1の発呼処理、または、他のいずれかの音声通信装置に対する第2の発呼処理を行い、前記ネットワークは、前記第1の発呼処理に応じて、前記他の1つ以上の音声通信装置それぞれに対して第1の着呼処理を行い、または、前記第2の発呼処理に応じて、前記他のいずれかの音声通信装置に対して第2の着呼処理を行い、発呼側の音声通信装置から、前記第1の着呼処理または前記第2の着呼処理に応答した音声通信装置それぞれに対して音声信号を伝送し、前記第1の着呼処理を受ける音声装置それぞれは、前記第1の着呼処理を受けた場合に、前記発呼側の音声通信装置からの音声信号を出力し、前記第2の着呼処理を受けた場合に、着呼を通知し、前記着呼に対する応答を受けてから、前記発呼側の音声通信装置からの音声信号を出力する。
[音声通信装置]
また、本発明にかかる音声通信装置は、ネットワークに接続された音声通信装置であって、前記音声通信装置それぞれは、他の1つ以上の音声通信装置それぞれに対する第1の発呼処理、または、他のいずれかの音声通信装置に対する第2の発呼処理を行い、前記ネットワークは、前記第1の発呼処理に応じて、前記他の1つ以上の音声通信装置それぞれに対して第1の着呼処理を行い、または、前記第2の発呼処理に応じて、前記他のいずれかの音声通信装置に対して第2の着呼処理を行い、発呼側の音声通信装置から、前記第1の着呼処理または前記第2の着呼処理に応答した音声通信装置それぞれに対して音声信号を伝送し、前記第1の着呼処理を受けた場合に、前記発呼側の音声通信装置からの音声信号を出力する第1の着呼処理手段と、前記第2の着呼処理を受けた場合に、着呼を通知し、前記着呼に対する応答を受けてから、前記発呼側の音声通信装置からの音声信号を出力する第2の着呼処理手段とを有する。
好適には、音声信号を変換して得られた音声データを所定のパケットに収容して前記ネットワークを介して伝送し、前記ネットワークを介して伝送されてきた所定のパケットから音声データを取り出すパケット処理手段と、音声信号を前記音声データに変換し、前記所定のパケットから取り出された音声データを音声信号に変換する変換手段と、前記音声データを変換して得られる音声信号、または、所定の呼び出し音を出力する音声出力手段と、外部から入力される音声を受けて前記音声信号を生成する音声入力手段と、着呼に対する応答を検出する応答検出手段とを有し、前記第1の着呼処理手段は、前記第1の着呼処理を受けた場合に、前記音声出力手段を制御して、発呼側の音声通信装置からネットワークを介して伝送されてきたパケットから取り出された音声データを変換して得られる音声信号を出力させ、前記第2の着呼処理手段は、前記第2の着呼処理を受けた場合に、前記音声出力手段を制御して、前記呼び出し音を出力させ、前記着呼に対する応答が検出された場合に、前記発呼側の音声通信装置からネットワークを介して伝送されてきたパケットから取り出された音声データを変換して得られる音声信号を出力させ、前記音声入力手段を制御して、前記音声データに変換され、前記所定のパケットに収容されてネットワークを介して発呼側の音声装置装置に対して伝送される音声信号を生成させる。
好適には、所定の呼び出し音を生成する呼び出し音生成手段をさらに有し、前記変換手段は、前記第1の着呼処理の際に伝送されてくる音声データを第1の音声信号に変換する第1のD/A変換手段と、前記第2の着呼処理の際に伝送されてくる音声データを第2の音声信号に変換する第2のD/A変換手段とを有し、前記音声出力手段は、前記第1の音声信号または第2の音声信号、または、所定の呼び出し音を出力する第1の音声出力装置と、前記第2の音声信号を出力する第2の音声出力装置とを含み、前記第1の着呼処理手段は、前記第1の着呼処理を受けた場合に、前記呼び出し音生成手段を制御して呼び出し音を生成させ、前記第1のD/A変換手段を制御して、前記音声データを第1の音声信号に変換させ、前記第2の着呼処理手段は、前記第2の着呼処理を受けた場合に、前記呼び出し音生成手段を制御して呼び出し音を生成させ、前記第2のD/A変換手段を制御して、前記音声データを第2の音声信号に変換させ、前記第1の音声出力装置は、前記第1のD/A変換手段から前記第1の音声信号が供給される場合に、前記所定の呼び出し音に応じて、前記供給された第1の音声信号を出力し、前記第1の音声出力装置または第2の音声出力装置は、前記第2のD/A変換手段から前記第2の音声信号が供給される場合に、前記所定の呼び出し音および前記第2の音声信号を出力する。
好適には、前記呼び出し音生成手段は、リンガ音を発生し、前記第1の音声出力装置は、前記第1のD/A変換手段から前記第1の音声信号が供給される場合に、前記リンガ音に応じて、前記供給された第1の音声信号を出力する。
好適には、前記ネットワークおよび前記音声通信装置は、VoIP(Voice over Internet Protocol)方式により音声通信を行う。
好適には、前記第1の発呼処理は、他の1つ以上の音声装置装置それぞれに対して同じ音声信号を伝送するマルチキャスト通話の発呼処理であり、前記第2の発呼処理は、他のいずれかの音声装置装置との間で音声信号を双方向に伝送する1対1通話の発呼処理であり、前記第1の着呼処理は、前記マルチキャスト通話の着呼処理であり、前記第2の発呼処理は、前記1対1通話の着呼処理である。
[音声通信装置の説明]
以下、本発明にかかる音声通信装置を、例を示して説明する。
なお、以下に示す例は、本発明を具体化して、その理解を助けることを意図したものであって、本発明の技術的範囲の限定を意図するものではない。
本発明にかかる音声通信装置は、インターネット・イーサネットなどのネットワークに接続され、音声信号をデジタル形式に変換し、圧縮してIPパケットに収容して音声通信を行う、いわゆるVoIP方式による音声通信を行う。
この方式においては、従来の電話通信と同様に、1つの端末に対して発呼(第2の発呼処理)する1対1通話、および、1つの端末から複数(1つ以上)の端末に対して、一斉に発呼(第1の発呼処理)するマルチキャスト通話とを行うことができる。
ネットワークは、マルチキャスト通話の場合には、発呼側の端末において着呼先に指定された複数の端末装置それぞれに対してマルチキャスト通話のための着呼(第1の発呼処理)を行い、上述のようにIPパケットに収容された音声データを、発呼側の端末から着呼側の端末に対して1方向に伝送する。
また、ネットワークは、1対1通話の場合には、発呼側の端末において着呼先に指定された1つの端末装置に対して1対1通話のための着呼(第2の発呼処理)を行い、上述のようにIPパケットに収容された音声データを、発呼側の端末と着呼側の端末との間で双方向に伝送する。
着呼側の端末において、マルチキャスト通話の制御を行う構成部分(第1の着呼処理手段)は、マルチキャスト通話の着呼を受けた場合に、ユーザがオフフックしたか否かにかかわらず、発呼側の端末から送られてきた音声データを、端末に備えられたスピーカなどから出力するように、端末装置の各構成部分を制御する。
また、着呼側の端末において、1対1通話の制御を行う構成部分(第2の着呼処理手段)は、1対1通話の着呼を受けた場合に、従来の電話通信と同様の処理を行う。
つまり、1対1通話の制御を行う構成部分は、まず、着呼を受けて呼び出し音を出力し、これにユーザが応答した後に、発呼側の端末と着呼側の端末との間で双方向の音声伝送が行えるように、端末装置の各構成部分を制御する。
このように、マルチキャスト通話に対しては、ユーザの応答を待たずに早急に、比較的大きな音量の音声をスピーカから出力することにより、例えば、緊急時の通信を、効果的に行うことができる。
[音声出力装置]
また、本発明にかかる音声出力装置は、上記いずれかの音声通信装置の第1の音声出力装置である。
また、本発明にかかる画像出力装置は、ネットワークに接続された音声通信装置において、前記音声通信装置それぞれは、他の1つ以上の音声通信装置それぞれに対する第1の発呼処理、または、他のいずれかの音声通信装置に対する第2の発呼処理を行い、前記ネットワークは、前記第1の発呼処理に応じて、前記他の1つ以上の音声通信装置それぞれに対して第1の着呼処理を行い、または、前記第2の発呼処理に応じて、前記他のいずれかの音声通信装置に対して第2の着呼処理を行い、発呼側の音声通信装置から、前記第1の着呼処理または前記第2の着呼処理に応答した音声通信装置それぞれに対して音声信号を伝送し、前記第1の着呼処理を受けた場合に、前記発呼側の音声通信装置からの音声信号を出力し、前記第2の着呼処理を受けた場合に、着呼を通知し、前記着呼に対する応答を受けてから、前記発呼側の音声通信装置からの音声信号を出力する。
[プログラム]
また、本発明にかかるプログラムは、ネットワークに接続され、コンピュータを含む音声通信装置において、前記音声通信装置それぞれは、他の1つ以上の音声通信装置それぞれに対する第1の発呼処理、または、他のいずれかの音声通信装置に対する第2の発呼処理を行い、前記ネットワークは、前記第1の発呼処理に応じて、前記他の1つ以上の音声通信装置それぞれに対して第1の着呼処理を行い、または、前記第2の発呼処理に応じて、前記他のいずれかの音声通信装置に対して第2の着呼処理を行い、発呼側の音声通信装置から、前記第1の着呼処理または前記第2の着呼処理に応答した音声通信装置それぞれに対して音声信号を伝送し、前記第1の着呼処理を受けた場合に、前記発呼側の音声通信装置からの音声信号を出力する第1の着呼処理ステップと、前記第2の着呼処理を受けた場合に、着呼を通知し、前記着呼に対する応答を受けてから、前記発呼側の音声通信装置からの音声信号を出力する第2の着呼処理ステップとを前記コンピュータに実行させる。
[音声通信システム]
上記目的を達成するために、本発明にかかる音声通信システムは、ネットワークと、前記ネットワークに接続された複数の音声通信装置とを含む音声通信システムであって、前記複数の音声通信装置それぞれは、他の1つ以上の音声通信装置それぞれに対する第1の発呼処理、または、他のいずれかの音声通信装置に対する第2の発呼処理を行い、前記ネットワークは、前記第1の発呼処理に応じて、前記他の1つ以上の音声通信装置それぞれに対して第1の着呼処理を行い、または、前記第2の発呼処理に応じて、前記他のいずれかの音声通信装置に対して第2の着呼処理を行い、発呼側の音声通信装置から、前記第1の着呼処理または前記第2の着呼処理に応答した音声通信装置それぞれに対して音声信号を伝送し、前記第1の着呼処理を受ける音声装置それぞれは、前記第1の着呼処理を受けた場合に、前記発呼側の音声通信装置からの音声信号を出力し、前記第2の着呼処理を受けた場合に、着呼を通知し、前記着呼に対する応答を受けてから、前記発呼側の音声通信装置からの音声信号を出力する。
[音声通信装置]
また、本発明にかかる音声通信装置は、ネットワークに接続された音声通信装置であって、前記音声通信装置それぞれは、他の1つ以上の音声通信装置それぞれに対する第1の発呼処理、または、他のいずれかの音声通信装置に対する第2の発呼処理を行い、前記ネットワークは、前記第1の発呼処理に応じて、前記他の1つ以上の音声通信装置それぞれに対して第1の着呼処理を行い、または、前記第2の発呼処理に応じて、前記他のいずれかの音声通信装置に対して第2の着呼処理を行い、発呼側の音声通信装置から、前記第1の着呼処理または前記第2の着呼処理に応答した音声通信装置それぞれに対して音声信号を伝送し、前記第1の着呼処理を受けた場合に、前記発呼側の音声通信装置からの音声信号を出力する第1の着呼処理手段と、前記第2の着呼処理を受けた場合に、着呼を通知し、前記着呼に対する応答を受けてから、前記発呼側の音声通信装置からの音声信号を出力する第2の着呼処理手段とを有する。
好適には、音声信号を変換して得られた音声データを所定のパケットに収容して前記ネットワークを介して伝送し、前記ネットワークを介して伝送されてきた所定のパケットから音声データを取り出すパケット処理手段と、音声信号を前記音声データに変換し、前記所定のパケットから取り出された音声データを音声信号に変換する変換手段と、前記音声データを変換して得られる音声信号、または、所定の呼び出し音を出力する音声出力手段と、外部から入力される音声を受けて前記音声信号を生成する音声入力手段と、着呼に対する応答を検出する応答検出手段とを有し、前記第1の着呼処理手段は、前記第1の着呼処理を受けた場合に、前記音声出力手段を制御して、発呼側の音声通信装置からネットワークを介して伝送されてきたパケットから取り出された音声データを変換して得られる音声信号を出力させ、前記第2の着呼処理手段は、前記第2の着呼処理を受けた場合に、前記音声出力手段を制御して、前記呼び出し音を出力させ、前記着呼に対する応答が検出された場合に、前記発呼側の音声通信装置からネットワークを介して伝送されてきたパケットから取り出された音声データを変換して得られる音声信号を出力させ、前記音声入力手段を制御して、前記音声データに変換され、前記所定のパケットに収容されてネットワークを介して発呼側の音声装置装置に対して伝送される音声信号を生成させる。
好適には、所定の呼び出し音を生成する呼び出し音生成手段をさらに有し、前記変換手段は、前記第1の着呼処理の際に伝送されてくる音声データを第1の音声信号に変換する第1のD/A変換手段と、前記第2の着呼処理の際に伝送されてくる音声データを第2の音声信号に変換する第2のD/A変換手段とを有し、前記音声出力手段は、前記第1の音声信号または第2の音声信号、または、所定の呼び出し音を出力する第1の音声出力装置と、前記第2の音声信号を出力する第2の音声出力装置とを含み、前記第1の着呼処理手段は、前記第1の着呼処理を受けた場合に、前記呼び出し音生成手段を制御して呼び出し音を生成させ、前記第1のD/A変換手段を制御して、前記音声データを第1の音声信号に変換させ、前記第2の着呼処理手段は、前記第2の着呼処理を受けた場合に、前記呼び出し音生成手段を制御して呼び出し音を生成させ、前記第2のD/A変換手段を制御して、前記音声データを第2の音声信号に変換させ、前記第1の音声出力装置は、前記第1のD/A変換手段から前記第1の音声信号が供給される場合に、前記所定の呼び出し音に応じて、前記供給された第1の音声信号を出力し、前記第1の音声出力装置または第2の音声出力装置は、前記第2のD/A変換手段から前記第2の音声信号が供給される場合に、前記所定の呼び出し音および前記第2の音声信号を出力する。
好適には、前記呼び出し音生成手段は、リンガ音を発生し、前記第1の音声出力装置は、前記第1のD/A変換手段から前記第1の音声信号が供給される場合に、前記リンガ音に応じて、前記供給された第1の音声信号を出力する。
好適には、前記ネットワークおよび前記音声通信装置は、VoIP(Voice over Internet Protocol)方式により音声通信を行う。
好適には、前記第1の発呼処理は、他の1つ以上の音声装置装置それぞれに対して同じ音声信号を伝送するマルチキャスト通話の発呼処理であり、前記第2の発呼処理は、他のいずれかの音声装置装置との間で音声信号を双方向に伝送する1対1通話の発呼処理であり、前記第1の着呼処理は、前記マルチキャスト通話の着呼処理であり、前記第2の発呼処理は、前記1対1通話の着呼処理である。
[音声通信装置の説明]
以下、本発明にかかる音声通信装置を、例を示して説明する。
なお、以下に示す例は、本発明を具体化して、その理解を助けることを意図したものであって、本発明の技術的範囲の限定を意図するものではない。
本発明にかかる音声通信装置は、インターネット・イーサネットなどのネットワークに接続され、音声信号をデジタル形式に変換し、圧縮してIPパケットに収容して音声通信を行う、いわゆるVoIP方式による音声通信を行う。
この方式においては、従来の電話通信と同様に、1つの端末に対して発呼(第2の発呼処理)する1対1通話、および、1つの端末から複数(1つ以上)の端末に対して、一斉に発呼(第1の発呼処理)するマルチキャスト通話とを行うことができる。
ネットワークは、マルチキャスト通話の場合には、発呼側の端末において着呼先に指定された複数の端末装置それぞれに対してマルチキャスト通話のための着呼(第1の発呼処理)を行い、上述のようにIPパケットに収容された音声データを、発呼側の端末から着呼側の端末に対して1方向に伝送する。
また、ネットワークは、1対1通話の場合には、発呼側の端末において着呼先に指定された1つの端末装置に対して1対1通話のための着呼(第2の発呼処理)を行い、上述のようにIPパケットに収容された音声データを、発呼側の端末と着呼側の端末との間で双方向に伝送する。
着呼側の端末において、マルチキャスト通話の制御を行う構成部分(第1の着呼処理手段)は、マルチキャスト通話の着呼を受けた場合に、ユーザがオフフックしたか否かにかかわらず、発呼側の端末から送られてきた音声データを、端末に備えられたスピーカなどから出力するように、端末装置の各構成部分を制御する。
また、着呼側の端末において、1対1通話の制御を行う構成部分(第2の着呼処理手段)は、1対1通話の着呼を受けた場合に、従来の電話通信と同様の処理を行う。
つまり、1対1通話の制御を行う構成部分は、まず、着呼を受けて呼び出し音を出力し、これにユーザが応答した後に、発呼側の端末と着呼側の端末との間で双方向の音声伝送が行えるように、端末装置の各構成部分を制御する。
このように、マルチキャスト通話に対しては、ユーザの応答を待たずに早急に、比較的大きな音量の音声をスピーカから出力することにより、例えば、緊急時の通信を、効果的に行うことができる。
[音声出力装置]
また、本発明にかかる音声出力装置は、上記いずれかの音声通信装置の第1の音声出力装置である。
また、本発明にかかる画像出力装置は、ネットワークに接続された音声通信装置において、前記音声通信装置それぞれは、他の1つ以上の音声通信装置それぞれに対する第1の発呼処理、または、他のいずれかの音声通信装置に対する第2の発呼処理を行い、前記ネットワークは、前記第1の発呼処理に応じて、前記他の1つ以上の音声通信装置それぞれに対して第1の着呼処理を行い、または、前記第2の発呼処理に応じて、前記他のいずれかの音声通信装置に対して第2の着呼処理を行い、発呼側の音声通信装置から、前記第1の着呼処理または前記第2の着呼処理に応答した音声通信装置それぞれに対して音声信号を伝送し、前記第1の着呼処理を受けた場合に、前記発呼側の音声通信装置からの音声信号を出力し、前記第2の着呼処理を受けた場合に、着呼を通知し、前記着呼に対する応答を受けてから、前記発呼側の音声通信装置からの音声信号を出力する。
[プログラム]
また、本発明にかかるプログラムは、ネットワークに接続され、コンピュータを含む音声通信装置において、前記音声通信装置それぞれは、他の1つ以上の音声通信装置それぞれに対する第1の発呼処理、または、他のいずれかの音声通信装置に対する第2の発呼処理を行い、前記ネットワークは、前記第1の発呼処理に応じて、前記他の1つ以上の音声通信装置それぞれに対して第1の着呼処理を行い、または、前記第2の発呼処理に応じて、前記他のいずれかの音声通信装置に対して第2の着呼処理を行い、発呼側の音声通信装置から、前記第1の着呼処理または前記第2の着呼処理に応答した音声通信装置それぞれに対して音声信号を伝送し、前記第1の着呼処理を受けた場合に、前記発呼側の音声通信装置からの音声信号を出力する第1の着呼処理ステップと、前記第2の着呼処理を受けた場合に、着呼を通知し、前記着呼に対する応答を受けてから、前記発呼側の音声通信装置からの音声信号を出力する第2の着呼処理ステップとを前記コンピュータに実行させる。
図1は、本発明にかかる音声通信方法が適応されるVoIP(Voice over Internet Protocol)通信システムの構成を例示する図である。
図2は、図1に示したVoIP端末のハードウェア構成を示す図である。
図3は、本発明にかかる音声通信方法を実現するVoIP端末プログラムの構成を示す図である。
図4は、VoIP端末(VoIP端末プログラム)の動作(S12)を示すフローチャートである。
図5は、VoIP通信システムにおけるマルチキャスト通話(S10)の信号シーケンス図である。
図6は、VoIP通信システムにおける1対1通話(S14)の信号シーケンス図である。
図2は、図1に示したVoIP端末のハードウェア構成を示す図である。
図3は、本発明にかかる音声通信方法を実現するVoIP端末プログラムの構成を示す図である。
図4は、VoIP端末(VoIP端末プログラム)の動作(S12)を示すフローチャートである。
図5は、VoIP通信システムにおけるマルチキャスト通話(S10)の信号シーケンス図である。
図6は、VoIP通信システムにおける1対1通話(S14)の信号シーケンス図である。
以下、本発明の実施形態を説明する。
[VoIP通信システム1]
図1は、本発明にかかる音声通信方法が適応されるVoIP(Voice over Internet Protocol)通信システム1の構成を例示する図である。
図1に示すように、VoIP通信システム1は、n+1台のVoIP端末#0〜#n(2−0〜2−n、但し、図1にはn=3の場合を例示)が、インターネット・イーサネットなどのネットワーク10を介して相互に通信可能に接続されて構成される。
VoIP通信システム1においては、VoIP端末2−0〜2−nおよびネットワーク10が提供する音声通信のためのRTP(Realtime Transfer Protocol)、端末間の接続のためのH.323,H.243,SIP(Session Initiation Protocol)などの機能により、いわゆるVoIP方式の音声通信が行われる。
つまり、VoIP通信システム1においては、音声信号がデジタル形式に変換され、圧縮され、IPパケットに収容されてVoIP端末2間で伝送され、双方向または片方向の通話が行われる。
なお、以下、「VoIP端末2−0〜2−n」など、複数ある構成部分のいずれかを特定せずに示す場合には、単に、「VoIP端末2」などと略記する。
[VoIP端末2のハードウェア]
図2は、図1に示したVoIP端末2のハードウェア構成を示す図である。
図2に示すように、VoIP端末2は、ネットワークインターフェース(ネットワークIF)200、CPU202、メモリ204、キーボード210およびLCDなどのディスプレイ212を含むユーザインターフェース(UI)208、ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)214、A/D変換回路およびD/A変換回路(図2において図示せず)を2回路ずつ含むCODEC216、および、SLIC(Subscriber Line Interface Circuit)218がバス206を介して接続されて構成される。
SLIC218には、スピーカIF220(第1の音声出力装置)を介してスピーカ(SP)222が接続される。
また、SLIC218には、スピーカおよびマイクを含む受話器224(第2の音声出力装置)、および、受話器224が置かれ、そのオフフック/オンフックを検出するクレードル226が接続される。
つまり、VoIP端末2は、ネットワーク10を介してVoIP方式で音声通信を行うためのデジタル電話機としての構成部分を含んでいる。
ネットワークIF200は、ネットワーク10と、VoIP端末2の他の構成部分との間のデータの送信・受信のためのインターフェース機能を提供する。
CPU202は、例えば、ROMに書かれた状態でメモリ204に提供されるVoIP端末プログラム24(図3を参照して後述)を実行し、VoIP端末2の各構成部分を制御して、本発明にかかる音声通信方法を提供する。
DSP214は、ネットワークIF200およびバス206などを介して、ネットワーク10から入力されるIPパケットから、圧縮された音声データを取り出し、伸長してCODEC216に対して出力する。
また、DSP214は、SLIC218およびCODEC216を介して入力される非圧縮の音声データを圧縮し、圧縮された音声データをIPパケットに収容し、バス206およびネットワークIF200などを介して、ネットワーク10に対して出力する。
CODEC216に含まれる2つのA/D回路ch1,ch2の内、A/D回路ch1は、2つのVoIP端末2の間で音声データを双方向に伝送して音声通信を行う1対1通話の際に、SLIC218から入力される音声信号ch1をデジタル形式の非圧縮音声データに変換し、DSP214に対して出力する。
また、他の複数(1つ以上)のVoIP端末2に対して同じ音声データを片方向に伝送して音声通信を行うマルチキャスト通話の発呼側のVoIP端末2において、A/D回路ch2は、1つのVoIP端末2から、SLIC218から入力される音声信号ch2をデジタル形式の音声データch1に変換し、DSP214に対して出力する。
また、CODEC216に含まれる2つのD/A回路ch1,ch2の内、D/A回路ch1は、1対1通話の際に、DSP214から入力される非圧縮音声データをアナログ形式の音声信号ch1に変換し、SLIC218に対して出力する。
なお、D/A回路ch2は、マルチキャスト通話の着呼側のVoIP端末2において、DSP214から入力される音声信号ch2をデジタル形式の非圧縮音声データch2に変換し、SLIC218に対して出力する。
[SLIC218]
SLIC218は、ユーザが、クレードル226に置かれている受話器224を持ち上げた場合に、VoIP端末2の状態がオンフック状態からオフフック状態に変化したことを検出し、また、ユーザが、クレードル226に受話器224を置くと、VoIP端末2の状態がオフフック状態からオンフック状態に変化したことを検出する。
但し、ユーザによるディスプレイ212に対する所定の操作があった場合にも、CPU202は、オフフック・オンフックの状態変化を検出する。
また、SLIC218は、1対1通話の着呼があると、スピーカIF220を介して呼び出し音信号(後述のリンギング信号と同じでもよい)を出力する。
VoIP端末2の状態がオフフック状態に変化すると、SLIC218は、CODEC216から入力される音声信号ch1を、ユーザの操作に応じて、スピーカIF220または受話器224のスピーカから出力する。
また、SLIC218は、1対1通話の際に、受話器224から入力される音声を、電気的な音声信号に変換し、音声信号ch1として、CODEC216に対して出力する。
また、SLIC218は、マルチキャスト通話の際の発呼側のVoIP端末2において、受話器224から入力される音声信号を、音声信号ch2として、CODEC216に対して出力する。
また、SLIC218は、マルチキャスト通話の際の着呼側のVoIP端末2において、スピーカIF220に対してリンギング信号を送出することによりオフフック状態とさせ、さらに、CODEC216から入力される音声信号ch2を、スピーカIF220を介してスピーカ222から出力する。
[スピーカIF220]
スピーカIF220は、1対1通話の際には、SLIC218から入力される呼び出し音信号(リンギング信号)および音声信号ch1を、スピーカ222から出力する。
また、スピーカIF220は、マルチキャスト通話の際に、SLIC218からリンギング信号を受けるとオフフック状態となり、リンギング信号に続いてSLIC218から入力される音声信号ch2を、スピーカ222から出力する。
[VoIP端末2のソフトウェア]
図3は、本発明にかかる音声通信方法を実現するVoIP端末プログラム24の構成を示す図である。
図3に示すように、VoIP端末プログラム24は、UI制御部240、通信制御部242、CODEC制御部244、SLIC制御部246および通話制御部26から構成され、通話制御部26は、1対1通話制御部260(第2の着呼処理手段)およびマルチキャスト通話制御部262(第1の着呼処理手段)を含む。
UI制御部240は、SLIC218により検出されたオンフック・オフフックの状態変化、および、キーボード210に対するユーザの操作を受け入れ、通話制御部26に対して出力する。
通信制御部242は、ネットワークIF200などを制御し、VoIP通信に必要な通信制御を行う。
CODEC制御部244およびSLIC制御部246それぞれは、上述したCODEC216およびSLIC218それぞれの動作を制御する。
[1対1通話制御部260]
通話制御部26において、1対1通話制御部260は、VoIP端末2が1対1通話を行う際の動作を制御する。
つまり、1対1通話制御部260は、ネットワーク10を介して他のVoIP端末2からの1対1通話の着呼を受けた場合に、スピーカIF220を介してスピーカ222から呼び出し音信号(リンギング信号)を出力する。
また、1対1通話制御部260は、ユーザが応答のための操作を行った場合に、受話器224から入力される音声から音声信号ch1を生成し、音声データch1に変換し、圧縮し、IPパケットに収容し、ネットワーク10に対して送信するように、CODEC制御部244およびSLIC制御部246などを介してVoIP端末2の各構成部分(図2)を制御する。
また、1対1通話制御部260は、ユーザが応答のための操作を行った場合に、ネットワーク10から受信したIPパケットから圧縮された音声データを取り出し、伸長して音声データch1とし、音声信号ch1としてスピーカ222または受話器224のスピーカから出力するように、CODEC制御部244およびSLIC制御部246などを介してVoIP端末2の各構成部分を制御する。
[マルチキャスト通話制御部262]
マルチキャスト通話制御部262は、VoIP端末2がマルチキャスト通話を行う際の動作を制御する。
つまり、発呼側のVoIP端末2において、マルチキャスト通話制御部262は、受話器224から入力される音声から音声信号ch2を生成し、音声データch2に変換し、圧縮し、IPパケットに収容し、ネットワーク10に対して送信するように、CODEC制御部244およびSLIC制御部246などを介してVoIP端末2の各構成部分(図2)を制御する。
また、マルチキャスト通話制御部262は、着呼側のVoIP端末2において、マルチキャスト通話の着呼があった場合に、SLIC218を制御して、スピーカIF220に対してリンギング信号を送出させる。
このリンギング信号を検出すると、スピーカIF220はオフフック状態となる。
さらに続いて、マルチキャスト通話制御部262は、ネットワーク10から受信したIPパケットから圧縮された音声データを取り出し、伸長して音声データch2とし、音声信号ch2としてスピーカ222から出力するように、CODEC制御部244およびSLIC制御部246などを介してVoIP端末2の各構成部分を制御する。
[VoIP端末2の動作]
次に、VoIP端末2(VoIP端末プログラム24)の全体的な動作を説明する。
図4は、VoIP端末2(VoIP端末プログラム24)の動作(S12)を示すフローチャートである。
図4に示すように、ステップ120(S120)において、VoIP端末プログラム24の通信制御部242(図3)は、ユーザが受話器224をオフフックし、さらに、VoIP端末2のキーボード210(図2)を操作して、他のVoIP端末2への発呼のための操作を行ったか否かを判断する。
VoIP端末プログラム24は、発呼のための操作があった場合にはS122の処理に進み、これ以外の場合にはS124の処理に進む。
ステップ122(S122)において、VoIP端末プログラム24は、ユーザの操作に応じて、1対1通話またはマルチキャスト通話のための発呼処理い、さらに、ユーザの操作、あるいは、ネットワーク10側からの要求に応じて、終話のための処理を行う。
ステップ124(S124)において、VoIP端末プログラム24は、ネットワーク10を介して他のVoIP端末2から、着呼があったか否かを判断する。
VoIP端末プログラム24は、着呼があった場合にはS126の処理に進み、これ以外の場合にはS120の処理に戻る。
ステップ126(S126)において、VoIP端末プログラム24の通信制御部242は、着呼が1対1通話の着呼であるか、マルチキャスト通話の着呼であるかを判断する。
VoIP端末プログラム24は、着呼がマルチキャスト通話の着呼である場合にはS128の処理に進み、これ以外の場合にはS130の処理に進む。
ステップ128(S128)において、1対1通話制御部260は、上述した1対1通話(通常着呼)のための処理を行い、さらに、ユーザの操作、あるいは、ネットワーク10側からの要求に応じて、終話のための処理を行う。
ステップ130(S130)において、マルチキャスト通話制御部262は、SLIC218を制御し、スピーカIF220に対してリンギング信号を送出させる。
このリンギング信号を検出すると、スピーカIF220は、オフフック状態となる。
ステップ132(S132)において、マルチキャスト通話制御部262は、リンギング信号を受けると、スピーカIF220は、続いてSLIC218から入力される音声信号ch2を、スピーカIF220から出力する。
ステップ132(S132)において、通信制御部242は、ユーザが終話のための操作を行ったか、あるいは、ネットワーク10側から終話の要求があったか否かを判断する。
VoIP端末プログラム24は、これらのいずれかがあった場合にはS136の処理に進み、これらのいずれもなかった場合にはS132における音声信号ch2の出力を続ける。
ステップ136(S136)において、通信制御部242は、終話処理を行う。
[VoIP通信システム1の全体動作]
以下、VoIP端末2−0から他のVoIP端末2−1〜2−3(図1)に対して発呼を行う場合を例に、VoIP通信システム1の全体的な動作を説明する。
図5は、VoIP通信システム1におけるマルチキャスト通話(S10)の信号シーケンス図である。
図6は、VoIP通信システム1における1対1通話(S14)の信号シーケンス図である。
[マルチキャスト通話]
まず、マルチキャスト通話を行う場合のVoIP通信システム1の全体動作を説明する。
図5に示すように、VoIP端末2−0(図1)の通信制御部242(図3)が、ユーザの操作に応じて、例えば、VoIP端末2−1〜2−3に対するマルチキャスト発呼のための信号を送出すると、ネットワーク100は、この発呼を受け付けた旨を示す信号を、VoIP端末2−0に対して返す(S100)。
ネットワーク10は、VoIP端末2−1〜2−3それぞれに対してマルチキャスト通話の着呼のための信号を送出すると、VoIP端末2−1〜2−3の通信制御部242それぞれは、ネットワーク10に対して、着呼を受け付けた旨を示す信号を返す(S102)。
VoIP端末2−1〜2−3のマルチキャスト通話制御部262(図3)それぞれは、上述したマルチキャスト通話のための処理を行い、VoIP端末2−0からの音声データを収容するIPパケットが、VoIP端末2−1〜2−3に片方向に伝送される。
VoIP端末2−1〜2−3それぞれにおいて、IPパケットから音声データが取り出され、音声信号ch2とされて、スピーカ222(図2)から出力される(S104)。
VoIP端末2−0のユーザが受話器224(図2)をクレードル226に置くなどして、終話のための操作を行うと、VoIP端末2−0の通信制御部242は、ネットワーク10に対して終話のための信号を送出し、終話のための処理を行う。
これに対して、ネットワーク10は、終話のための信号を受け付けた旨の信号を、VoIP端末2−0に対して返す(S106)。
ネットワーク10は、VoIP端末2−1〜2−3それぞれに対して終話のための信号を送出し、VoIP端末2−1〜2−3の通信制御部242それぞれは、ネットワーク10に対して、終話を受け付けた旨を示す信号を返し、終話のための処理を行う(S108)。
[1対1通話]
次に、1対1通話を行う場合のVoIP通信システム1の全体動作を説明する。
図6に示すように、VoIP端末2−0(図1)の通信制御部242(図3)が、ユーザの操作に応じて、例えば、VoIP端末2−1に対する1対1発呼のための信号を送出すると、ネットワーク100は、この発呼を受け付けた旨を示す信号を、VoIP端末2−0に対して返す(S140)。
ネットワーク10は、VoIP端末2−1に対して1対1通話の着呼のための信号を送出すると、VoIP端末2−1の通信制御部242は、ネットワーク10に対して、着呼を受け付けた旨を示す信号を返す(S142)。
VoIP端末2−1の1対1通話制御部260(図3)は、上述した1対1通話のための処理を行い、VoIP端末2−0からの音声データを収容するIPパケットが、VoIP端末2−1との間で双方向に伝送される。
VoIP端末2−1において、ユーザが受話器224を持ち上げるなど、オフフックのための操作を行うと、IPパケットから音声データが取り出され、音声信号ch1とされて、受話器224のスピーカまたはスピーカ222(図2)から出力される(S144)。
VoIP端末2−0のユーザが受話器224(図2)をクレードル226に置くなどして、終話のための操作を行うと、VoIP端末2−0の通信制御部242は、ネットワーク10に対して終話のための信号を送出し、終話のための処理を行う。
これに対して、ネットワーク10は、終話のための信号を受け付けた旨の信号を、VoIP端末2−0に対して返す(S146)。
ネットワーク10は、VoIP端末2−1に対して終話のための信号を送出し、VoIP端末2−1の通信制御部242は、ネットワーク10に対して、終話を受け付けた旨を示す信号を返し、終話のための処理を行う(S148)。
以上説明したように、本発明にかかる音声通信システムおよびその方法によれば、VoIPのマルチキャスト通話方式の特徴を活かした応答を行うことができる。
[VoIP通信システム1]
図1は、本発明にかかる音声通信方法が適応されるVoIP(Voice over Internet Protocol)通信システム1の構成を例示する図である。
図1に示すように、VoIP通信システム1は、n+1台のVoIP端末#0〜#n(2−0〜2−n、但し、図1にはn=3の場合を例示)が、インターネット・イーサネットなどのネットワーク10を介して相互に通信可能に接続されて構成される。
VoIP通信システム1においては、VoIP端末2−0〜2−nおよびネットワーク10が提供する音声通信のためのRTP(Realtime Transfer Protocol)、端末間の接続のためのH.323,H.243,SIP(Session Initiation Protocol)などの機能により、いわゆるVoIP方式の音声通信が行われる。
つまり、VoIP通信システム1においては、音声信号がデジタル形式に変換され、圧縮され、IPパケットに収容されてVoIP端末2間で伝送され、双方向または片方向の通話が行われる。
なお、以下、「VoIP端末2−0〜2−n」など、複数ある構成部分のいずれかを特定せずに示す場合には、単に、「VoIP端末2」などと略記する。
[VoIP端末2のハードウェア]
図2は、図1に示したVoIP端末2のハードウェア構成を示す図である。
図2に示すように、VoIP端末2は、ネットワークインターフェース(ネットワークIF)200、CPU202、メモリ204、キーボード210およびLCDなどのディスプレイ212を含むユーザインターフェース(UI)208、ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)214、A/D変換回路およびD/A変換回路(図2において図示せず)を2回路ずつ含むCODEC216、および、SLIC(Subscriber Line Interface Circuit)218がバス206を介して接続されて構成される。
SLIC218には、スピーカIF220(第1の音声出力装置)を介してスピーカ(SP)222が接続される。
また、SLIC218には、スピーカおよびマイクを含む受話器224(第2の音声出力装置)、および、受話器224が置かれ、そのオフフック/オンフックを検出するクレードル226が接続される。
つまり、VoIP端末2は、ネットワーク10を介してVoIP方式で音声通信を行うためのデジタル電話機としての構成部分を含んでいる。
ネットワークIF200は、ネットワーク10と、VoIP端末2の他の構成部分との間のデータの送信・受信のためのインターフェース機能を提供する。
CPU202は、例えば、ROMに書かれた状態でメモリ204に提供されるVoIP端末プログラム24(図3を参照して後述)を実行し、VoIP端末2の各構成部分を制御して、本発明にかかる音声通信方法を提供する。
DSP214は、ネットワークIF200およびバス206などを介して、ネットワーク10から入力されるIPパケットから、圧縮された音声データを取り出し、伸長してCODEC216に対して出力する。
また、DSP214は、SLIC218およびCODEC216を介して入力される非圧縮の音声データを圧縮し、圧縮された音声データをIPパケットに収容し、バス206およびネットワークIF200などを介して、ネットワーク10に対して出力する。
CODEC216に含まれる2つのA/D回路ch1,ch2の内、A/D回路ch1は、2つのVoIP端末2の間で音声データを双方向に伝送して音声通信を行う1対1通話の際に、SLIC218から入力される音声信号ch1をデジタル形式の非圧縮音声データに変換し、DSP214に対して出力する。
また、他の複数(1つ以上)のVoIP端末2に対して同じ音声データを片方向に伝送して音声通信を行うマルチキャスト通話の発呼側のVoIP端末2において、A/D回路ch2は、1つのVoIP端末2から、SLIC218から入力される音声信号ch2をデジタル形式の音声データch1に変換し、DSP214に対して出力する。
また、CODEC216に含まれる2つのD/A回路ch1,ch2の内、D/A回路ch1は、1対1通話の際に、DSP214から入力される非圧縮音声データをアナログ形式の音声信号ch1に変換し、SLIC218に対して出力する。
なお、D/A回路ch2は、マルチキャスト通話の着呼側のVoIP端末2において、DSP214から入力される音声信号ch2をデジタル形式の非圧縮音声データch2に変換し、SLIC218に対して出力する。
[SLIC218]
SLIC218は、ユーザが、クレードル226に置かれている受話器224を持ち上げた場合に、VoIP端末2の状態がオンフック状態からオフフック状態に変化したことを検出し、また、ユーザが、クレードル226に受話器224を置くと、VoIP端末2の状態がオフフック状態からオンフック状態に変化したことを検出する。
但し、ユーザによるディスプレイ212に対する所定の操作があった場合にも、CPU202は、オフフック・オンフックの状態変化を検出する。
また、SLIC218は、1対1通話の着呼があると、スピーカIF220を介して呼び出し音信号(後述のリンギング信号と同じでもよい)を出力する。
VoIP端末2の状態がオフフック状態に変化すると、SLIC218は、CODEC216から入力される音声信号ch1を、ユーザの操作に応じて、スピーカIF220または受話器224のスピーカから出力する。
また、SLIC218は、1対1通話の際に、受話器224から入力される音声を、電気的な音声信号に変換し、音声信号ch1として、CODEC216に対して出力する。
また、SLIC218は、マルチキャスト通話の際の発呼側のVoIP端末2において、受話器224から入力される音声信号を、音声信号ch2として、CODEC216に対して出力する。
また、SLIC218は、マルチキャスト通話の際の着呼側のVoIP端末2において、スピーカIF220に対してリンギング信号を送出することによりオフフック状態とさせ、さらに、CODEC216から入力される音声信号ch2を、スピーカIF220を介してスピーカ222から出力する。
[スピーカIF220]
スピーカIF220は、1対1通話の際には、SLIC218から入力される呼び出し音信号(リンギング信号)および音声信号ch1を、スピーカ222から出力する。
また、スピーカIF220は、マルチキャスト通話の際に、SLIC218からリンギング信号を受けるとオフフック状態となり、リンギング信号に続いてSLIC218から入力される音声信号ch2を、スピーカ222から出力する。
[VoIP端末2のソフトウェア]
図3は、本発明にかかる音声通信方法を実現するVoIP端末プログラム24の構成を示す図である。
図3に示すように、VoIP端末プログラム24は、UI制御部240、通信制御部242、CODEC制御部244、SLIC制御部246および通話制御部26から構成され、通話制御部26は、1対1通話制御部260(第2の着呼処理手段)およびマルチキャスト通話制御部262(第1の着呼処理手段)を含む。
UI制御部240は、SLIC218により検出されたオンフック・オフフックの状態変化、および、キーボード210に対するユーザの操作を受け入れ、通話制御部26に対して出力する。
通信制御部242は、ネットワークIF200などを制御し、VoIP通信に必要な通信制御を行う。
CODEC制御部244およびSLIC制御部246それぞれは、上述したCODEC216およびSLIC218それぞれの動作を制御する。
[1対1通話制御部260]
通話制御部26において、1対1通話制御部260は、VoIP端末2が1対1通話を行う際の動作を制御する。
つまり、1対1通話制御部260は、ネットワーク10を介して他のVoIP端末2からの1対1通話の着呼を受けた場合に、スピーカIF220を介してスピーカ222から呼び出し音信号(リンギング信号)を出力する。
また、1対1通話制御部260は、ユーザが応答のための操作を行った場合に、受話器224から入力される音声から音声信号ch1を生成し、音声データch1に変換し、圧縮し、IPパケットに収容し、ネットワーク10に対して送信するように、CODEC制御部244およびSLIC制御部246などを介してVoIP端末2の各構成部分(図2)を制御する。
また、1対1通話制御部260は、ユーザが応答のための操作を行った場合に、ネットワーク10から受信したIPパケットから圧縮された音声データを取り出し、伸長して音声データch1とし、音声信号ch1としてスピーカ222または受話器224のスピーカから出力するように、CODEC制御部244およびSLIC制御部246などを介してVoIP端末2の各構成部分を制御する。
[マルチキャスト通話制御部262]
マルチキャスト通話制御部262は、VoIP端末2がマルチキャスト通話を行う際の動作を制御する。
つまり、発呼側のVoIP端末2において、マルチキャスト通話制御部262は、受話器224から入力される音声から音声信号ch2を生成し、音声データch2に変換し、圧縮し、IPパケットに収容し、ネットワーク10に対して送信するように、CODEC制御部244およびSLIC制御部246などを介してVoIP端末2の各構成部分(図2)を制御する。
また、マルチキャスト通話制御部262は、着呼側のVoIP端末2において、マルチキャスト通話の着呼があった場合に、SLIC218を制御して、スピーカIF220に対してリンギング信号を送出させる。
このリンギング信号を検出すると、スピーカIF220はオフフック状態となる。
さらに続いて、マルチキャスト通話制御部262は、ネットワーク10から受信したIPパケットから圧縮された音声データを取り出し、伸長して音声データch2とし、音声信号ch2としてスピーカ222から出力するように、CODEC制御部244およびSLIC制御部246などを介してVoIP端末2の各構成部分を制御する。
[VoIP端末2の動作]
次に、VoIP端末2(VoIP端末プログラム24)の全体的な動作を説明する。
図4は、VoIP端末2(VoIP端末プログラム24)の動作(S12)を示すフローチャートである。
図4に示すように、ステップ120(S120)において、VoIP端末プログラム24の通信制御部242(図3)は、ユーザが受話器224をオフフックし、さらに、VoIP端末2のキーボード210(図2)を操作して、他のVoIP端末2への発呼のための操作を行ったか否かを判断する。
VoIP端末プログラム24は、発呼のための操作があった場合にはS122の処理に進み、これ以外の場合にはS124の処理に進む。
ステップ122(S122)において、VoIP端末プログラム24は、ユーザの操作に応じて、1対1通話またはマルチキャスト通話のための発呼処理い、さらに、ユーザの操作、あるいは、ネットワーク10側からの要求に応じて、終話のための処理を行う。
ステップ124(S124)において、VoIP端末プログラム24は、ネットワーク10を介して他のVoIP端末2から、着呼があったか否かを判断する。
VoIP端末プログラム24は、着呼があった場合にはS126の処理に進み、これ以外の場合にはS120の処理に戻る。
ステップ126(S126)において、VoIP端末プログラム24の通信制御部242は、着呼が1対1通話の着呼であるか、マルチキャスト通話の着呼であるかを判断する。
VoIP端末プログラム24は、着呼がマルチキャスト通話の着呼である場合にはS128の処理に進み、これ以外の場合にはS130の処理に進む。
ステップ128(S128)において、1対1通話制御部260は、上述した1対1通話(通常着呼)のための処理を行い、さらに、ユーザの操作、あるいは、ネットワーク10側からの要求に応じて、終話のための処理を行う。
ステップ130(S130)において、マルチキャスト通話制御部262は、SLIC218を制御し、スピーカIF220に対してリンギング信号を送出させる。
このリンギング信号を検出すると、スピーカIF220は、オフフック状態となる。
ステップ132(S132)において、マルチキャスト通話制御部262は、リンギング信号を受けると、スピーカIF220は、続いてSLIC218から入力される音声信号ch2を、スピーカIF220から出力する。
ステップ132(S132)において、通信制御部242は、ユーザが終話のための操作を行ったか、あるいは、ネットワーク10側から終話の要求があったか否かを判断する。
VoIP端末プログラム24は、これらのいずれかがあった場合にはS136の処理に進み、これらのいずれもなかった場合にはS132における音声信号ch2の出力を続ける。
ステップ136(S136)において、通信制御部242は、終話処理を行う。
[VoIP通信システム1の全体動作]
以下、VoIP端末2−0から他のVoIP端末2−1〜2−3(図1)に対して発呼を行う場合を例に、VoIP通信システム1の全体的な動作を説明する。
図5は、VoIP通信システム1におけるマルチキャスト通話(S10)の信号シーケンス図である。
図6は、VoIP通信システム1における1対1通話(S14)の信号シーケンス図である。
[マルチキャスト通話]
まず、マルチキャスト通話を行う場合のVoIP通信システム1の全体動作を説明する。
図5に示すように、VoIP端末2−0(図1)の通信制御部242(図3)が、ユーザの操作に応じて、例えば、VoIP端末2−1〜2−3に対するマルチキャスト発呼のための信号を送出すると、ネットワーク100は、この発呼を受け付けた旨を示す信号を、VoIP端末2−0に対して返す(S100)。
ネットワーク10は、VoIP端末2−1〜2−3それぞれに対してマルチキャスト通話の着呼のための信号を送出すると、VoIP端末2−1〜2−3の通信制御部242それぞれは、ネットワーク10に対して、着呼を受け付けた旨を示す信号を返す(S102)。
VoIP端末2−1〜2−3のマルチキャスト通話制御部262(図3)それぞれは、上述したマルチキャスト通話のための処理を行い、VoIP端末2−0からの音声データを収容するIPパケットが、VoIP端末2−1〜2−3に片方向に伝送される。
VoIP端末2−1〜2−3それぞれにおいて、IPパケットから音声データが取り出され、音声信号ch2とされて、スピーカ222(図2)から出力される(S104)。
VoIP端末2−0のユーザが受話器224(図2)をクレードル226に置くなどして、終話のための操作を行うと、VoIP端末2−0の通信制御部242は、ネットワーク10に対して終話のための信号を送出し、終話のための処理を行う。
これに対して、ネットワーク10は、終話のための信号を受け付けた旨の信号を、VoIP端末2−0に対して返す(S106)。
ネットワーク10は、VoIP端末2−1〜2−3それぞれに対して終話のための信号を送出し、VoIP端末2−1〜2−3の通信制御部242それぞれは、ネットワーク10に対して、終話を受け付けた旨を示す信号を返し、終話のための処理を行う(S108)。
[1対1通話]
次に、1対1通話を行う場合のVoIP通信システム1の全体動作を説明する。
図6に示すように、VoIP端末2−0(図1)の通信制御部242(図3)が、ユーザの操作に応じて、例えば、VoIP端末2−1に対する1対1発呼のための信号を送出すると、ネットワーク100は、この発呼を受け付けた旨を示す信号を、VoIP端末2−0に対して返す(S140)。
ネットワーク10は、VoIP端末2−1に対して1対1通話の着呼のための信号を送出すると、VoIP端末2−1の通信制御部242は、ネットワーク10に対して、着呼を受け付けた旨を示す信号を返す(S142)。
VoIP端末2−1の1対1通話制御部260(図3)は、上述した1対1通話のための処理を行い、VoIP端末2−0からの音声データを収容するIPパケットが、VoIP端末2−1との間で双方向に伝送される。
VoIP端末2−1において、ユーザが受話器224を持ち上げるなど、オフフックのための操作を行うと、IPパケットから音声データが取り出され、音声信号ch1とされて、受話器224のスピーカまたはスピーカ222(図2)から出力される(S144)。
VoIP端末2−0のユーザが受話器224(図2)をクレードル226に置くなどして、終話のための操作を行うと、VoIP端末2−0の通信制御部242は、ネットワーク10に対して終話のための信号を送出し、終話のための処理を行う。
これに対して、ネットワーク10は、終話のための信号を受け付けた旨の信号を、VoIP端末2−0に対して返す(S146)。
ネットワーク10は、VoIP端末2−1に対して終話のための信号を送出し、VoIP端末2−1の通信制御部242は、ネットワーク10に対して、終話を受け付けた旨を示す信号を返し、終話のための処理を行う(S148)。
以上説明したように、本発明にかかる音声通信システムおよびその方法によれば、VoIPのマルチキャスト通話方式の特徴を活かした応答を行うことができる。
本発明にかかる音声通信システムおよびその方法は、インターネットを介して音声通信を行う通信装置に利用することができる。
Claims (9)
- ネットワークと、前記ネットワークに接続された複数の音声通信装置とを含む音声通信システムであって、
前記複数の音声通信装置それぞれは、他の1つ以上の音声通信装置それぞれに対する第1の発呼処理、または、他のいずれかの音声通信装置に対する第2の発呼処理を行い、
前記ネットワークは、前記第1の発呼処理に応じて、前記他の1つ以上の音声通信装置それぞれに対して第1の着呼処理を行い、または、前記第2の発呼処理に応じて、前記他のいずれかの音声通信装置に対して第2の着呼処理を行い、発呼側の音声通信装置から、前記第1の着呼処理または前記第2の着呼処理に応答した音声通信装置それぞれに対して音声信号を伝送し、
前記第1の着呼処理を受ける音声装置それぞれは、前記第1の着呼処理を受けた場合に、前記発呼側の音声通信装置からの音声信号を出力し、前記第2の着呼処理を受けた場合に、着呼を通知し、前記着呼に対する応答を受けてから、前記発呼側の音声通信装置からの音声信号を出力する
音声通信システム。 - ネットワークに接続された音声通信装置であって、
前記音声通信装置それぞれは、他の1つ以上の音声通信装置それぞれに対する第1の発呼処理、または、他のいずれかの音声通信装置に対する第2の発呼処理を行い、
前記ネットワークは、前記第1の発呼処理に応じて、前記他の1つ以上の音声通信装置それぞれに対して第1の着呼処理を行い、または、前記第2の発呼処理に応じて、前記他のいずれかの音声通信装置に対して第2の着呼処理を行い、発呼側の音声通信装置から、前記第1の着呼処理または前記第2の着呼処理に応答した音声通信装置それぞれに対して音声信号を伝送し、
前記第1の着呼処理を受けた場合に、前記発呼側の音声通信装置からの音声信号を出力する第1の着呼処理手段と、
前記第2の着呼処理を受けた場合に、着呼を通知し、前記着呼に対する応答を受けてから、前記発呼側の音声通信装置からの音声信号を出力する第2の着呼処理手段と
を有する音声通信装置。 - 音声信号を変換して得られた音声データを所定のパケットに収容して前記ネットワークを介して伝送し、前記ネットワークを介して伝送されてきた所定のパケットから音声データを取り出すパケット処理手段と、
音声信号を前記音声データに変換し、前記所定のパケットから取り出された音声データを音声信号に変換する変換手段と、
前記音声データを変換して得られる音声信号、または、所定の呼び出し音を出力する音声出力手段と、
外部から入力される音声を受けて前記音声信号を生成する音声入力手段と、
着呼に対する応答を検出する応答検出手段と
を有し、
前記第1の着呼処理手段は、前記第1の着呼処理を受けた場合に、前記音声出力手段を制御して、発呼側の音声通信装置からネットワークを介して伝送されてきたパケットから取り出された音声データを変換して得られる音声信号を出力させ、
前記第2の着呼処理手段は、前記第2の着呼処理を受けた場合に、前記音声出力手段を制御して、前記呼び出し音を出力させ、前記着呼に対する応答が検出された場合に、前記発呼側の音声通信装置からネットワークを介して伝送されてきたパケットから取り出された音声データを変換して得られる音声信号を出力させ、前記音声入力手段を制御して、前記音声データに変換され、前記所定のパケットに収容されてネットワークを介して発呼側の音声装置装置に対して伝送される音声信号を生成させる
請求項2に記載の音声通信装置。 - 所定の呼び出し音を生成する呼び出し音生成手段
をさらに有し、
前記変換手段は、
前記第1の着呼処理の際に伝送されてくる音声データを第1の音声信号に変換する第1のD/A変換手段と、
前記第2の着呼処理の際に伝送されてくる音声データを第2の音声信号に変換する第2のD/A変換手段と
を有し、
前記音声出力手段は、
前記第1の音声信号または第2の音声信号、または、所定の呼び出し音を出力する第1の音声出力装置と、
前記第2の音声信号を出力する第2の音声出力装置と
を含み、
前記第1の着呼処理手段は、前記第1の着呼処理を受けた場合に、前記呼び出し音生成手段を制御して呼び出し音を生成させ、前記第1のD/A変換手段を制御して、前記音声データを第1の音声信号に変換させ、
前記第2の着呼処理手段は、前記第2の着呼処理を受けた場合に、前記呼び出し音生成手段を制御して呼び出し音を生成させ、前記第2のD/A変換手段を制御して、前記音声データを第2の音声信号に変換させ、
前記第1の音声出力装置は、前記第1のD/A変換手段から前記第1の音声信号が供給される場合に、前記所定の呼び出し音に応じて、前記供給された第1の音声信号を出力し、
前記第1の音声出力装置または第2の音声出力装置は、前記第2のD/A変換手段から前記第2の音声信号が供給される場合に、前記所定の呼び出し音および前記第2の音声信号を出力する
請求項3に記載の音声通信装置。 - 前記呼び出し音生成手段は、リンガ音を発生し、
前記第1の音声出力装置は、前記第1のD/A変換手段から前記第1の音声信号が供給される場合に、前記リンガ音に応じて、前記供給された第1の音声信号を出力する
請求項4に記載の音声通信装置。 - 前記ネットワークおよび前記音声通信装置は、VoIP(Voice over Internet Protocol)方式により音声通信を行う
請求項2に記載の音声通信装置。 - 前記第1の発呼処理は、他の1つ以上の音声装置装置それぞれに対して同じ音声信号を伝送するマルチキャスト通話の発呼処理であり、
前記第2の発呼処理は、他のいずれかの音声装置装置との間で音声信号を双方向に伝送する1対1通話の発呼処理であり、
前記第1の着呼処理は、前記マルチキャスト通話の着呼処理であり、
前記第2の発呼処理は、前記1対1通話の着呼処理である
請求項6に記載の音声通信装置。 - ネットワークに接続された音声通信装置において、
前記音声通信装置それぞれは、他の1つ以上の音声通信装置それぞれに対する第1の発呼処理、または、他のいずれかの音声通信装置に対する第2の発呼処理を行い、
前記ネットワークは、前記第1の発呼処理に応じて、前記他の1つ以上の音声通信装置それぞれに対して第1の着呼処理を行い、または、前記第2の発呼処理に応じて、前記他のいずれかの音声通信装置に対して第2の着呼処理を行い、発呼側の音声通信装置から、前記第1の着呼処理または前記第2の着呼処理に応答した音声通信装置それぞれに対して音声信号を伝送し、
前記第1の着呼処理を受けた場合に、前記発呼側の音声通信装置からの音声信号を出力し、
前記第2の着呼処理を受けた場合に、着呼を通知し、前記着呼に対する応答を受けてから、前記発呼側の音声通信装置からの音声信号を出力する
音声通信方法。 - ネットワークに接続され、コンピュータを含む音声通信装置において、
前記音声通信装置それぞれは、他の1つ以上の音声通信装置それぞれに対する第1の発呼処理、または、他のいずれかの音声通信装置に対する第2の発呼処理を行い、
前記ネットワークは、前記第1の発呼処理に応じて、前記他の1つ以上の音声通信装置それぞれに対して第1の着呼処理を行い、または、前記第2の発呼処理に応じて、前記他のいずれかの音声通信装置に対して第2の着呼処理を行い、発呼側の音声通信装置から、前記第1の着呼処理または前記第2の着呼処理に応答した音声通信装置それぞれに対して音声信号を伝送し、
前記第1の着呼処理を受けた場合に、前記発呼側の音声通信装置からの音声信号を出力する第1の着呼処理ステップと、
前記第2の着呼処理を受けた場合に、着呼を通知し、前記着呼に対する応答を受けてから、前記発呼側の音声通信装置からの音声信号を出力する第2の着呼処理ステップと
を前記コンピュータに実行させるプログラム。
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