JP2006072732A - 伝票プリンタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 伝票プリンタ10は、患者診察カード21からデータを読み出すカードリーダ2と、読み出したデータを処理し、印字部3に印刷させるコントローラ1を備えている。コントローラは、全体を制御するデータ処理部11、患者診察カードの生年月日データから年齢を算出する年齢算出部13、患者診察カードの氏名データを蓄積記憶する氏名記憶部14を備えている。新たに患者診察カードのデータを読み込んだとき、データ処理部は、類似氏名検索部15においてすでに氏名記憶部に記憶している氏名と比較させ、同一氏名、類似氏名を検索させ、それがあれば出力制御部16によりディスプレイ4とスピーカ5に注意喚起情報を提示させる。同様にデータ処理部は、算出された年齢が所定の範囲のとき、注意喚起情報を提示させる。
【選択図】 図1
Description
したがって、病院における各受付は、患者診察カードの上記データが印字された伝票から患者氏名や、年齢などを読み取って、(1)患者カルテの検索、(2)診察室への患者の案内、(3)薬剤調合時の患者確認、などの作業をおこなっていた。
本発明は、上記の問題点を解決するために、必要に応じて操作者に類似氏名者または同一氏名者の存在の注意喚起情報を出力する伝票プリンタを提供することを目的とする。
図1は実施の形態の伝票プリンタのブロック構成図である。
本実施の形態の伝票プリンタ10は、記録媒体で構成された患者診察カード21に記録されたデータを読み出すカードリーダ2と、読み出したデータを処理するコントローラ1と、読み出したデータを伝票用紙に印字する印字部3と、読み出したデータまたは注意喚起情報を表示するディスプレイ4と、注意喚起情報を音声で出力するスピーカ5と、操作部6とから構成されている。
コントローラ1は、顧客ファイルである患者カルテを管理する医事システム18とオンラインで接続可能である。
データ処理部11は、コントローラ1全体を制御する部分であり、カードリーダ2が読み取ったデータを一時記憶し、年齢算出部13、氏名記憶部14、類似氏名検索部15、出力制御部16に必要に応じたデータを転送する。
さらに、データ処理部11は、データ通信を行うためのI/O制御をする通信制御部17を介して医事システム18と接続し、読み出した患者診察カード21のデータを必要に応じて医事システム18に送信したり、逆に医事システム18側から情報を受信したりする。
年齢算出部13は、データ処理部11に一時記憶されたデータから生年月日データを取得し、カレンダ・時計部12の格納しているカレンダのデータと、現在の年月日から患者の年齢を算出し、出力制御部16に出力する。
なお、年齢算出部13における年齢の算出は、たとえば、生年月日と現在の年月日をそれぞれ西暦0年からの総日数に置き直し、現在の日付から生年月日を減算して行う。
なお、氏名記憶部14に蓄積記憶されたデータは、データ処理部11の制御により、例えば日付が変わると、またはその日の起動時に自動的に一括消去される。
また、出力制御部16は、必要に応じて注意喚起情報の文字情報をディスプレイ4に表示させ、また注意喚起情報の音声情報をスピーカ5から出力させる。
上部筐体8は、手前側に前部パネル9を有している。前部パネル9は、カードリーダ2、操作部6、ディスプレイ4を有している。前部パネル9の正面右側に患者診察カード21を通すカードリーダ2のスリットが設けられ、その左側に伝票プリンタの警報機能の設定などの操作を行うためのボタンスイッチを有する操作部6が配置されている。さらにその左側に液晶のディスプレイ4が配置されている。
印字部3の印字機構は、隙間部3cの上側に配され、挿入された伝票用紙の上面に印字する。
ベース部7の上面は手前側に延長されて伝票用紙挿入時のガイドテーブル3aを構成している。ガイドテーブルの左側には左右方向に所定の範囲にわたり可動となり、伝票用紙の左端位置を規定するガイド3bが設けられている。
操作部6には、動作/メンテナンス・モード切替ボタン、カーソル移動ボタン、選択ボタンが用意されている。
動作/メンテナンス・モード切替ボタンにより、データ処理部11に対して、通常動作モードとメンテナンス・モードの切り替えが可能である。
メンテナンス・モードでは、ディスプレイ4に表示されたメニュー画面において、カーソルボタンと選択ボタンを操作して、年齢警報機能/類似氏名警報機能の設定、オンライン・システム警報機能の設定、年齢警報機能の年齢範囲設定、類似氏名警報機能の類似氏名検索モードの設定、警報用の注意喚起情報のメッセージ入力設定が可能となっている。
なお、表示と一緒にスピーカ5から出力させる音声情報についても、ここで説明する。
患者診察カード21に記録されたデータのうち、例えば、図3の表示画面22aに示すように、患者のID31、読み仮名氏名32、漢字氏名33、生年月日34、診療科35、担当医氏名36、診察日37が表示される。
通常デフォルトでこのモードが表示されるようになっており、年齢警報機能、類似氏名警報機能、オンライン・システム警報機能のいずれかが設定されていても、なんら操作者に警報を発する必要がない場合はこの表示となる。また、なんら表示すべき注意喚起情報がない場合はスピーカ5からの音声による注意喚起も行わない。
伝票プリンタ10を年齢警報機能の動作状態に設定したとき、警報の必要があると判定された場合の表示モードである。
この年齢警報機能は、たとえば処方箋に従って薬剤を調剤する部門の受付に設置する伝票プリンタ10において用いられる。
例えば、表1のような年齢範囲と注意喚起情報の選定の組み合わせとする。
なお、この注意喚起情報の表示に併せて、スピーカ5から警報音または注意喚起情報の内容を音声情報で出力する。
なお、上記注意喚起情報のメッセージはメンテナンス・モードにおいて、カードに記録されたメッセージデータをカードリーダ2から読み込ませて登録することができる。
伝票プリンタ10を類似氏名警報機能の動作状態に設定したとき、警報の必要があると判定された場合の表示モードである。
この類似氏名警報機能は、患者カルテの取り扱い受付または診療科の受付に伝票プリンタ10を設置するときに用いられる。
データ処理部11は類似氏名警報機能動作時には、操作部6を用いて操作者が予め設定した後述の複数の類似氏名検索モードの中の一つまたは組み合わせにしたがって、類似氏名検索部15において氏名記憶部14に蓄積記憶されている氏名を検索させる。類似氏名検索部15が検索した結果類似氏名または同一氏名が存在する場合、その旨の注意喚起情報を出力制御部16に出力する。それを受けて出力制御部16は、ディスプレイ4に注意喚起情報を表示させる。
なお、この注意喚起情報の表示にあわせて、スピーカ5から警報音または注意喚起情報の内容を音声情報で出力する。
(a)漢字(またはアルファベット)氏名完全一致
このモードでは、類似氏名検索部15は、漢字(またはアルファベット)氏名が完全一致する人数をカウントして、出力制御部16に、たとえば、「注意! 同姓同名患者 xx名受診」と注意喚起情報を出力する。
類似氏名警報機能を設定すると、このモードが予めデフォルト設定されるようになっており、操作部6を用いて、他の類似氏名検索モードに切り替え可能である。
このモードでは類似氏名検索部15は、読み仮名氏名が完全一致する人数をカウントして、出力制御部16に、たとえば、「注意! ヨミカナ同姓同名患者 xx名受診」と注意喚起情報を出力する。
以下では、読み仮名としてカタカナ表示の例で以下に示す。
カードリーダ2で読み出した漢字(またはアルファベット)の氏名に対して、前方一致でかつ、一字多いまたは一字少ない氏名を検索するモードである。
例えば、「小泉 純一」が検索対象の場合、氏名記憶部14に「小泉 純一郎」が含まれていれば、類似氏名検索部15はこれを類似氏名としてカウントする。
そして類似氏名検索部15は出力制御部16に、たとえば、「注意! 類似氏名患者 xx名受診」と注意喚起情報を出力する。
なお、本類似氏名検索モードを単独で使用することは少なく、(a)+(c)の両方を組み合わせることのほうが実用的である。
カードリーダ2で読み出した読み仮名の氏名に対して、前方一致でかつ、最大二字まで多い、または最大二字まで少ない氏名を検索するモードである。
例えば、「タカハシ ジュンイチ」が検索対象の場合、氏名記憶部14に「タカハシ ジュンイチロウ」が含まれていれば、類似氏名検索部15はこれを類似氏名としてカウントする。
そして類似氏名検索部15は出力制御部16に、たとえば、「注意! ヨミカナ類似氏名患者 xx名受診」と注意喚起情報を出力する。
なお、この類似氏名検索モード単独で使用することは少なく、(b)+(d)の両方を組み合わせることのほうが実用的である。
このモードでは類似氏名検索部15は、漢字(またはアルファベット)氏名の姓部分が完全一致する人数をカウントして、出力制御部16に、たとえば、「注意! 同姓患者 xx名受診」と注意喚起情報を出力する。
このモードでは類似氏名検索部15は、読み仮名氏名の姓部分が完全一致する人数をカウントして、出力制御部16に、たとえば、「注意! ヨミカナ同姓患者 xx名受診」と注意喚起情報を出力する。
なお、患者診察カード21の氏名記録データは姓(ファミリー・ネーム)部分と、名(ファーストネーム)部分は「スペース」または「,」で区切られており自動的に姓(ファミリー・ネーム)部分と、名(ファースト・ネーム)部分は区別できる。
伝票プリンタ10をオンライン・システム警報機能(カルテ類似氏名検索)の動作状態に設定したとき、警報の必要があると判定された場合の表示モードである。
オンライン・システム警報機能(カルテ類似氏名検索)は、伝票プリンタ10を、患者カルテを検索して診療科に回す受付に設置し、医事システム18にオンラインで接続して使用する場合に用いる。
出力制御部16は、上記注意喚起情報とあわせて、患者診察カード21に記録されたデータのうち、患者のID31、読み仮名氏名32、漢字氏名33、生年月日34も表示させる。
なお、この注意喚起情報の表示にあわせて、スピーカ5から警報音または注意喚起情報の内容を音声情報で出力する。
伝票プリンタ10をオンライン・システム警報機能((処方箋警報)の動作状態に設定したとき、警報の必要があると判定された場合の表示モードである。
オンライン・システム警報機能(処方箋警報)は、診療科の発行した処方箋を見て調剤する部門に伝票プリンタ10を配置し、患者カルテを管理する医事システム18にオンラインで接続して使用する場合に用いる。
出力制御部16は、上記注意喚起情報とあわせて、患者診察カード21に記録されたデータのうち、患者のID31、読み仮名氏名32、漢字氏名33、生年月日34も表示させる。
なお、この注意喚起情報の表示にあわせて、スピーカ5から警報音または注意喚起情報の内容を音声情報で出力する。
たとえば、処方箋の処方量が大人の調合量を示していても、子供であることを注意喚起されているので、処方箋の薬剤量が正しいかどうか確認することを促すことになる。
医事システム18側で処方箋注意事項などの必要連絡事項を回答して、伝票プリンタ10に、注意喚起情報を表示または音声出力するので、薬剤師がその注意喚起情報を意識して調剤作業ができる。その結果、併用禁止薬を調剤することなどを防止できる。
2 カードリーダ
3 印字部
3a ガイドテーブル
3b ガイド
3c 間隙部
4 ディスプレイ
5 スピーカ
6 操作部
7 ベース
8 上部筐体
9 前部パネル
10 伝票プリンタ
11 データ処理部
12 カレンダ・時計部
13 年齢算出部
14 氏名記憶部
15 類似氏名検索部
16 出力制御部
17 通信制御部
18 医事システム
21 患者診察カード
22a、22b、22c 表示画面
31 ID
32 読み仮名氏名
33 漢字氏名
34 生年月日
35 診療科
36 担当医師名
37 診察日
41b、41c 注意喚起情報
Claims (9)
- 少なくとも顧客の氏名データが記録された記録媒体を読み出す読み出し部と、
前記読み出された氏名データを印字する印字部とを備えた伝票プリンタにおいて、
前記読み出された氏名データを記憶蓄積する氏名記憶部と、
操作者に表示または音声によって注意喚起情報を出力する警報出力手段と、
新たに前記読み出し部によって読み出された氏名データが、前記氏名記憶部にすでに記憶されている氏名データと所定の関係にある氏名かどうかをチェックする類似氏名検索部と、
該類似氏名検索部が前記所定の関係にある氏名を検出したとき、前記警報出力手段から類似氏名者または同一氏名者の存在の注意喚起情報を出力させる出力制御手段とを備えることを特徴とする伝票プリンタ。 - 少なくとも顧客の氏名データが記録された記録媒体を読み出す読み出し部と、
前記読み出された氏名データを印字する印字部とを備えた伝票プリンタにおいて、
前記記録媒体は顧客の生年月日データを記録し、
前記読み出し部により読み出された生年月日から年齢を算出する年齢算出部と、
操作者に表示または音声によって注意喚起情報を出力する警報出力手段と、
前記算出された年齢が予め設定された所定の年齢範囲に含まれる場合、その旨の注意喚起情報を前記警報出力手段から出力させる出力制御手段とを備えることを特徴とする伝票プリンタ。 - 前記記録媒体は顧客の生年月日データを記録し、
さらに、前記読み出し部により読み出された生年月日から年齢を算出する年齢算出部を備え、
前記出力制御手段は、前記算出された年齢が予め設定された所定の年齢範囲に含まれる場合、その旨の注意喚起情報を前記警報出力手段から出力させることを特徴とする請求項1に記載の伝票プリンタ。 - 前記予め設定された所定の年齢範囲は、複数設定可能とすることを特徴とする請求項2または3に記載の伝票プリンタ。
- 前記記録媒体は顧客のIDをも記録し、
顧客のデータを記録した顧客ファイルを管理する管理システムとオンラインで接続し、
前記記録媒体から前記読み出し部によって新たに読み出された顧客のIDと氏名データとを前記管理システムに送信し、前記新たに読み出された顧客のIDと異なるIDで、かつ前記新たに読み出された氏名データと所定の関係にある氏名の前記顧客ファイルが存在するかどうかを前記管理システムにおいてチェックし、前記所定の関係にある氏名を検出したとき、類似氏名者または同一氏名者の存在の情報の回答を前記出力制御手段が受け、
前記出力制御手段は、前記警報出力手段から類似氏名者または同一氏名者存在の注意喚起情報を出力させることを特徴とする請求項1から4のいずれか1に記載の伝票プリンタ。 - 前記所定の関係にあるとは、漢字表記の氏名またはアルファベット表記の氏名の完全一致であることを特徴とする請求項1、3、または5のいずれか1に記載の伝票プリンタ。
- 前記所定の関係にあるとは、読み仮名表記の氏名の完全一致であることを特徴とする請求項1、3、または5のいずれか1に記載の伝票プリンタ。
- 前記所定の関係にあるとは、漢字表記の氏名に対して、前方一致でかつ、1字の増減違いであることを特徴とする請求項1、3、または5のいずれか1に記載の伝票プリンタ。
- 前記所定の関係にあるとは、読み仮名表記の氏名に対して、前方一致でかつ、最大2字までの増減違いであることを特徴とする請求項1、3、または5のいずれか1に記載の伝票プリンタ。
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