JP2004202140A - Ptp包装薬剤の調剤監査支援システム - Google Patents

Ptp包装薬剤の調剤監査支援システム Download PDF

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Abstract

【課題】PTP包装薬剤についての調剤過誤防止を促進することが期待でき、ひいては調剤監査を行う薬剤師の負担を軽減し得る調剤監査支援システムを提供する。
【解決手段】本発明に係る調剤監査支援システム100は、薬剤名称が記載されたPTP包装の表裏面の少なくとも何れか一方を撮像する撮像手段1と、撮像手段1によって撮像された画像を表示する表示手段22と、前記画像から薬剤名称を抽出する画像認識手段21と、前記抽出された薬剤名称を一処方箋単位に纏めて印刷する印刷手段3と、撮像手段1、表示手段22、画像認識手段21及び印刷手段3の動作を制御する制御手段23とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、PTP包装薬剤の調剤監査を支援するシステムに関し、特に、調剤過誤防止を促進することが期待できる調剤監査支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、保険薬局等においては、医師の発行する処方箋に基づいて薬剤を調剤した後、当該調剤内容(調剤した薬剤の種類や分量など)に間違いがないかどうかを確認する調剤監査が行われている。
【0003】
ここで、薬剤の包装形態として、プラスチックフィルムを薬剤が入るようにドーム状に成型し、アルミ箔を含むラミネートでヒートシールした、PTP(Press Through Package)と称される包装形態が知られている。
【0004】
斯かるPTP包装が施された薬剤(以下、PTP包装薬剤という)についての調剤監査は、調剤監査を行う薬剤師がPTP包装の表裏面の少なくとも何れか一方に記載された薬剤名称を目視で確認して、処方箋の内容と照合しているに留まるものであり、調剤監査記録も残していないのが現状である。
【0005】
このように、従来におけるPTP包装薬剤の調剤監査は、専ら調剤監査を行う薬剤師のPTP包装薬剤の現物目視のみに頼っており、記録も残していないため、調剤過誤を防止する上で十分とは言えないばかりか、当該薬剤師の精神的負担も大きいという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、斯かる従来技術の問題点を解決するべくなされたものであり、PTP包装薬剤についての調剤過誤防止を促進することが期待でき、ひいては調剤監査を行う薬剤師の負担を軽減し得る調剤監査支援システムを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
斯かる課題を解決するべく、本発明は、請求項1に記載の如く、薬剤名称が記載されたPTP包装の表裏面の少なくとも何れか一方を撮像する撮像手段と、前記撮像手段によって撮像された画像を表示する表示手段と、前記画像から薬剤名称を抽出する画像認識手段と、前記抽出された薬剤名称を一処方箋単位に纏めて印刷する印刷手段と、前記撮像手段、前記表示手段、前記画像認識手段及び前記印刷手段の動作を制御する制御手段とを備えることを特徴とするPTP包装薬剤の調剤監査支援システムを提供するものである。
【0008】
請求項1に係る発明によれば、PTP包装の表裏面の少なくとも何れか一方を撮像した画像が表示手段に表示(表示手段の構成によっては拡大表示することも可能)されるため、調剤監査を行う薬剤師は、当該画像中の薬剤名称を目視し易いと共に、PTP包装薬剤の現物と照合することも可能であり、調剤された個々のPTP包装薬剤を確実に認識することが可能である。また、画像認識手段によって前記画像から薬剤名称が自動的に抽出され、抽出された薬剤名称が一処方箋単位毎に纏めて印刷されるため、当該印刷物を処方箋と照合することにより、調剤内容と処方箋内容とを照合し易いと共に、当該印刷物を調剤監査記録とすることも可能である。このように、請求項1に係る発明によれば、調剤された個々のPTP包装薬剤の認識や、調剤内容と処方箋内容との照合を確実に行うことができると共に、調剤監査記録を得ることもできるため、PTP包装薬剤についての調剤過誤防止を促進することが期待でき、ひいては調剤監査を行う薬剤師の負担を軽減することが可能である。なお、本明細書における「薬剤名称」とは、薬剤の名称そのものの他、製薬会社名、薬品コード、重量、これらの何れかの組合せなど、一の薬剤を他の薬剤と識別し得る情報を総称する意味で使用する。
【0009】
好ましくは、請求項2に記載の如く、予め各種PTP包装薬剤の薬剤名称が登録された登録手段を更に備え、前記画像認識手段は、前記撮像手段によって撮像された画像と、前記登録手段に登録された薬剤名称とに基づいて、前記画像から薬剤名称を抽出するように構成される。
【0010】
請求項2に係る発明によれば、予め各種PTP包装薬剤の薬剤名称(例えば、本発明に係る調剤監査支援システムが設置される保険薬局で取扱う全ての薬剤名称)が登録手段に登録され、撮像された画像から薬剤名称を抽出するに当たって、当該登録手段に登録された薬剤名称が利用されることになる。つまり、撮像された画像のみに基づいて薬剤名称を抽出するのではなく、予め登録された薬剤名称が利用される(例えば、抽出した薬剤名称の候補と、予め登録された薬剤名称とを順次マッチングし、マッチングの度合いが最も高い(該当する可能性が最も高い)登録名称を抽出結果とする)ため、薬剤名称の抽出精度を高めることができる。
【0011】
さらに好ましくは、請求項3に記載の如く、前記登録手段には、予めPTP包装の表裏面の少なくとも何れか一方を撮像した画像が更に登録されており、前記画像認識手段は、前記撮像手段によって撮像された画像から薬剤名称を抽出する前に、当該画像が前記登録手段に登録されているか否かを判定し、前記制御手段は、前記画像認識手段によって前記画像が未登録であると判定された場合、前記画像を前記登録手段に登録した後、前記画像認識手段に前記画像から薬剤名称を抽出させるか、或いは、未登録のまま薬剤名称を入力させて、当該入力した薬剤名称を前記抽出した薬剤名称と同様に取扱うか、の少なくとも何れか一方を選択可能にする。
【0012】
請求項3に係る発明によれば、登録手段に予めPTP包装の表裏面の少なくとも何れか一方を撮像した画像が登録されており、撮像手段によって撮像された画像が登録されているか否かを薬剤名称を抽出する前に判定する(例えば、撮像された画像と登録されている画像とのマッチングを行い、マッチングの度合いが高い登録画像が存在するか否かによって判定する)ため、判定の結果、未登録であれば表示手段等にエラー表示して薬剤師の注意を喚起するような構成を採用することが可能であり、調剤過誤の防止に万全を期することができる。さらに、撮像された画像が未登録であると判定された場合、前記画像を登録手段に登録した後、前記画像から薬剤名称を抽出するか、或いは、未登録のまま薬剤名称を入力し、当該入力した薬剤名称を前記抽出した薬剤名称と同様に取扱うか、の少なくとも何れか一方を選択可能である。すなわち、未登録の画像を登録手段に登録した後に通常の処理(薬剤名称の抽出)を行うか、或いは、時間的な余裕が無いとき等には、画像の登録を行わずに未登録のまま(更には、薬剤名称の抽出も行わずに)調剤監査を優先するかを選択可能(更に他の選択肢を設定した場合には当該他の選択肢を選択可能)であり、調剤監査を行う薬剤師にとっては自由度の高い利便性に優れたシステムが提供される。なお、薬剤名称の「入力」とは、表示手段に表示された画像等を目視しながらキーボード等の入力手段によって入力する構成の他、登録手段に登録された薬剤名称の中から選択する構成を採用することも可能である。また、「当該入力した薬剤名称を前記抽出した薬剤名称と同様に取扱う」とは、入力した薬剤名称も、抽出された薬剤名称と同様に、一処方箋単位に纏めて印刷する対象とすることを意味する。
【0013】
なお、好ましくは、請求項4に記載の如く、前記印刷手段は、前記抽出された薬剤名称を一処方箋単位に纏めて複数部印刷するように構成される。
【0014】
請求項4に係る発明によれば、一処方箋単位に纏められた薬剤名称が複数部印刷されるため、当該複数部の印刷物の一部を調剤監査記録として保険薬局等で保管する一方、他の一部を調剤監査記録として患者に手渡す運用が可能であり、患者にとっては、単に調剤・投薬されるよりも安心感を得ることができるという利点が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る調剤監査支援システムの概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る調剤監査支援システム100は、撮像手段1と、画像認識手段21と、表示手段22と、制御手段23と、印刷手段3とを備えている。より具体的に説明すれば、本実施形態に係る調剤支援システム100は、撮像手段1と、所定のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ2と、印刷手段3とがUSB接続等によって互いに接続されて構成されており、パーソナルコンピュータ2が、前述した画像認識手段21、表示手段22、制御手段23としての機能を奏する他、登録手段24及び入力手段25としての機能も奏している。
【0016】
撮像手段1は、薬剤名称が記載されたPTP包装の表裏面の少なくとも何れか一方(本実施形態では裏面を撮像するものとして説明する)を撮像する手段であり、図2に概略構成を示すように、上面の一部に光学窓111が設けられた筐体11と、筐体11に内蔵されたハロゲンランプ等の照明12と、PTP包装P裏面での反射光を受光するCCDカメラ等の撮像装置13とを備えている。斯かる構成において、照明12から出射された光は光学窓111を介してPTP包装P裏面に照射され、その反射光が光学窓111を介して撮像装置13で受光されることにより、PTP包装Pの裏面が撮像される。図3は、撮像手段1によって撮像したPTP包装裏面の画像例を示す。なお、撮像手段1は、図2に示す構成に何ら限定されるものではなく、薬剤名称が記載されたPTP包装の裏面を撮像することができる限りにおいて種々の構成を採用可能である。
【0017】
表示手段22は、撮像手段1によって撮像され、パーソナルコンピュータ2に送信された画像を表示(本実施形態では、所定の倍率で拡大表示)するものであり、本実施形態では、タッチパネル型のモニタとされているが、通常のモニタを適用することも無論可能である。
【0018】
画像認識手段21は、撮像手段1によって撮像された画像から薬剤名称を抽出するものであり、パーソナルコンピュータ2のCPU及びパーソナルコンピュータ2にインストールされた画像認識プログラム(公知の認識プログラムであるため、その詳細なアルゴリズムについては説明を省略する)によって具現化されている。図3に示す例では、画像中の所定領域Sが切り出され、当該領域Sに記載された薬剤名称(図3に示す例では、「クラリチン10mg」)が抽出される。
なお、本実施形態では、薬剤名称の抽出精度を高めるべく、後述する登録手段24に予め各種PTP包装薬剤の薬剤名称が登録されており、画像認識手段21は、前記領域Sに記載された薬剤名称を抽出するに際し、登録手段21に登録された薬剤名称を利用する(抽出した薬剤名称の候補と、予め登録された薬剤名称とを順次マッチングし、マッチングの度合いが最も高い(該当する可能性が最も高い)登録名称を抽出結果とする)ように構成されている。
【0019】
印刷手段3は、抽出された薬剤名称を一処方箋単位に纏めて印刷するものであり、本実施形態では、パーソナルコンピュータ2に接続されたジャーナルプリンタとされているが、通常のプリンタを適用することも無論可能である。
【0020】
入力手段25は、後述するように薬剤名称を入力するものであり、本実施形態では、キーボードとされているが、タッチパネル型の表示手段22を入力手段25として併用することも可能である。
【0021】
登録手段24は、前述したように、予め各種PTP包装薬剤の薬剤名称(調剤監査支援システム100が設置される保険薬局で取扱う全ての薬剤名称)が登録されている他、撮像手段1によって予めPTP包装の裏面を撮像した画像も登録されている(前述した所定領域Sなど、撮像画像の一部のみを登録する構成としてもよい)。薬剤名称は、入力手段25によってキー入力することにより、登録手段24に登録される。画像は、前記登録された薬剤名称に対応付けられて登録され(ただし、全ての薬剤名称に対応する画像が登録されているとは限らない)、表示手段22に適宜表示可能とされている。表示手段22に表示すべき画像は、薬剤名称を検索キーとして、検索可能とされている。なお、本実施形態では、登録手段24は、パーソナルコンピュータ2に内蔵されたハードディスクとされているが、これに限るものではなく、外付けのハードディスクの他、スマートメディア、コンパクトフラッシュ(登録商標)、メモリスティック、PCカード、MOディスク、フロッピー(登録商標)ディスク等の着脱自在な記憶手段を利用することも可能である。
【0022】
制御手段23は、以上に説明した撮像手段1、画像認識手段21、表示手段22及び印刷手段3の他、本実施形態では、登録手段24及び入力手段25の動作(各手段間のデータの入出力動作を含む)を制御するものであり、パーソナルコンピュータ2のCPU及びパーソナルコンピュータ2にインストールされた制御用プログラムによって具現化されている。
【0023】
以下、斯かる構成を有する調剤監査支援システム100の動作について、より具体的に説明する。
【0024】
図4は、表示手段22に表示される初期画面を概略的に示す図である。調剤監査支援システム100を起動する(パーソナルコンピュータ2の制御用プログラムを起動する)と、図4に示すような初期画面が表示され、「PTP監査」ボタンB1を押すことにより、PTP包装薬剤の調剤監査用制御プログラムが起動し、図5に示すような画面が表示される。なお、図4に示す初期画面には、「PTP監査」ボタンB1の他、登録手段24に薬剤名称やPTP包装の裏面撮像画像を登録するための「マスター登録」ボタンB2と、調剤監査支援システム100の動作を終了する「終了」ボタンB3とが表示される。
【0025】
図6は、調剤監査用制御プログラムに基づく調剤監査支援システムの動作を概略的に示すフローチャートである。図6に示すように、PTP包装薬剤を撮像手段1の筐体11(光学窓111)(図2)上に載置することにより、PTP包装の裏面が撮像され、撮像画像が表示手段22の「読み取り画像表示枠」221(図5)に拡大表示される(S1)。従って、調剤監査を行う薬剤師は、「読み取り画像表示枠」221に表示された画像中の薬剤名称を目視し易いと共に、PTP包装薬剤の現物と照合することも可能であり、調剤された個々のPTP包装薬剤を確実に認識することが可能である。なお、本実施形態において、撮像手段11(撮像装置13)によって撮像された画像は、常時パーソナルコンピュータ2に送信される構成とされており、「読み取り画像表示枠」221に表示される画像も撮像対象に応じてその都度変化することになる。
【0026】
次に、画像認識手段21が、撮像手段11によって撮像された画像が登録手段24に登録されているか否かを判定する(S2)。具体的には、表示手段22に表示された「確定」ボタンB4(図5)を押すことによって、撮像された画像が固定され(判定対象となる画像が決定される)、当該撮像画像と登録されている画像とのマッチング(公知のマッチング手法を適用しているため、その詳細な説明は省略する)が順次行われ、マッチングの度合いが高い登録画像が存在するか否かによって、登録されているか否かが判定される。
【0027】
撮像手段1によって撮像された画像が登録手段24に既に登録されている場合、画像認識手段21は既述した方法で前記画像から薬剤名称を抽出し、当該抽出した薬剤名称が表示手段22の「読み取り薬剤名表示枠」222(図5)に表示される(S3)。
【0028】
次に、薬剤名称が「読み取り薬剤名表示枠」222に表示されてから5秒経過後、又は5秒経過前に表示手段22の「確定」ボタンB4(図5)を押すことにより(S4)、「読み取り薬剤名リスト」223(図5)に薬剤名称が追加表示される(S5)。
【0029】
以上に説明した一連の動作により一つのPTP包装薬剤についての撮像、画像表示、薬剤名称抽出、リスト223への追加表示動作が終了し、一処方箋に他のPTP包装薬剤が含まれる場合には、当該他のPTP包装薬剤を撮像手段1に載置することにより、一連の動作が繰り返される(S6の「はい」)。
【0030】
このようにして、一処方箋分の全てのPTP包装薬剤についての一連の動作が終了した場合(S6の「いいえ」)には、表示手段22の「監査完了」ボタンB5を押すことにより(S7)、印刷手段3によって、抽出された薬剤名称が一処方箋単位に纏めて印刷される(S8)。つまり、「読み取り薬剤名リスト」223に表示された全ての薬剤名称が纏めて印刷されることになる。このように、画像認識手段21によって撮像画像から薬剤名称が自動的に抽出され、抽出された薬剤名称が印刷手段3によって一処方箋単位毎に纏めて印刷されるため、当該印刷物を処方箋と照合することにより、調剤内容と処方箋内容とを照合し易いと共に、当該印刷物を調剤監査記録とすることも可能である。なお、本実施形態において、印刷手段3は、抽出された薬剤名称を一処方箋単位に纏めて複数部印刷するように構成されている。従って、当該複数部の印刷物の一部を調剤監査記録として保険薬局等で保管する一方、他の一部を調剤監査記録として患者に手渡す運用が可能であり、患者にとっては、単に調剤・投薬されるよりも安心感を得ることができるという利点がある。
【0031】
印刷手段3による薬剤名称の印刷後、再度「監査完了」ボタンB5を押すことにより(S9)、「読み取り薬剤名リスト」223の表示が消去され、次の処方箋分のPTP包装薬剤についての一連の動作が開始される。なお、全ての処方箋分についての調剤監査が終了した場合には、表示手段22の「終了」ボタンB6を押すことにより、図4に示す初期画面に戻るように構成されている。
【0032】
次に、撮像手段11によって撮像された画像が登録手段24に登録されているか否かを判定(S2)した結果、登録されていない場合の動作について説明する。
【0033】
この場合、まずエラー報知されるように、つまり、表示手段22の「メッセージ表示枠」223(図5)に、所定のエラーメッセージが表示されると共に、エラー音が鳴るように構成されており(S10)、これにより、調剤監査を行なう薬剤師の注意を喚起し、調剤過誤の防止に万全を期することができる(撮像画像が登録されていない場合には、間違ったPTP包装薬剤が混入している可能性があるため、これを報知することにより、調剤過誤の防止に通じる)。
【0034】
次に、「メッセージ表示枠」223に、次の動作を選択させるためのメッセージ及び選択ボタン(本実施形態では3つの選択ボタン)が表示される(S11)。ここで、第1の選択ボタンを押すと(▲1▼)、当該PTP包装薬剤の撮像から動作をやり直すことになる(例えば、PTP包装薬剤を載置する位置が悪く、撮像画像の精度が良くない場合等には、第1の選択ボタンを押すのが好適である)。
【0035】
第2の選択ボタンを押すと(▲2▼)、「マスター登録画面」(図4に示す「マスター登録」ボタンB2を押したときに表示される画面と同じ)に移行し(S12)、当該画面(図示せず)において、撮像画像を登録手段24に登録することが可能である(例えば、比較的時間に余裕があり、画像の登録をしておきたい場合等には、第2の選択ボタンを押すのが好適である)。なお、当該登録動作が終了すれば、図5に示す画面に復帰するように構成されており、撮像画像から薬剤名称を抽出して「読み取り画像名表示枠」222に表示した後、「確定」ボタンB4を押すことにより(S4)、「読み取り薬剤名リスト」223に抽出した薬剤名称が追加表示され(S5)、以降、撮像された画像が登録手段24に登録されている場合と同様の動作となる。
【0036】
第3の選択ボタンを押すと(▲3▼)、「メッセージ表示枠」223(図5)に、薬剤名称の入力を促すメッセージが表示され、入力手段25によって薬剤名称を入力し(S13)、「確定」ボタンB4を押すことにより(S4)、「読み取り薬剤名リスト」223に、前記入力した薬剤名称が追加表示され(S5)、以降、撮像された画像が登録手段24に登録されている場合と同様の動作となる(例えば、時間的な余裕が無いため、画像の登録よりも調剤監査を優先したい場合等には、第3の選択ボタンを押すのが好適である)。
【0037】
このように、本実施形態に係る調剤監査支援システム100は、撮像した画像が登録されていない場合の動作を選択可能に構成しているため、調剤監査を行う薬剤師にとって、状況に応じた選択自由度が高く利便性に優れるという利点を有する。
【0038】
なお、本実施形態では、調剤監査の対象をPTP包装薬剤に限定して説明したが、軟膏剤や点眼剤などの他の薬剤の調剤監査において、調剤監査支援システム100を利用することも可能である。また、本実施形態では、抽出された薬剤名称が印刷手段3によって一処方箋単位毎に纏めて印刷され、当該印刷物を処方箋と照合して調剤監査を行う例についてのみ説明したが、調剤監査システム100(パーソナルコンピュータ2)を適宜の処方箋入力用ホストコンピュータ(図示せず)と通信回線を介して接続する構成を採用することも可能である。つまり、ホストコンピュータで入力された処方箋を通信回線を介して調剤監査システム100(パーソナルコンピュータ2)に送信し、前記抽出した薬剤名称(一処方箋単位毎に纏められたもの)と、前記送信された処方箋とを、制御手段23によって自動的に照合させる構成を採用することも可能である。
【0039】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係る調剤監査支援システムによれば、PTP包装の裏面を撮像した画像が表示手段に表示されるため、調剤監査を行う薬剤師は、当該画像中の薬剤名称を目視し易いと共に、PTP包装薬剤の現物と照合することも可能であり、調剤された個々のPTP包装薬剤を確実に認識することが可能である。また、画像認識手段によって前記画像から薬剤名称が自動的に抽出され、抽出された薬剤名称が一処方箋単位毎に纏めて印刷されるため、当該印刷物を処方箋と照合することにより、調剤内容と処方箋内容とを照合し易いと共に、当該印刷物を調剤監査記録とすることも可能である。このように、本発明によれば、調剤された個々のPTP包装薬剤の認識や、調剤内容と処方箋内容との照合を確実に行うことができると共に、調剤監査記録を得ることもできるため、PTP包装薬剤についての調剤過誤防止を促進することが期待でき、ひいては調剤監査を行う薬剤師の負担を軽減することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る調剤監査支援システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、図1に示す撮像手段の概略構成を示す断面図である。
【図3】図3は、図1に示す撮像手段によって撮像したPTP包装裏面の画像例を示す。
【図4】図4は、図1に示す表示手段に表示される初期画面を概略的に示す図である。
【図5】図5は、図1に示す表示手段に表示される調剤監査時の画面を概略的に示す図である。
【図6】図6は、図1に示す調剤監査支援システムの動作を概略的に示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…撮像手段 2…パーソナルコンピュータ 3…印刷手段
21…画像認識手段 22…表示手段 23…制御手段 24…登録手段25…入力手段 100…調剤監査支援システム

Claims (4)

  1. 薬剤名称が記載されたPTP包装の表裏面の少なくとも何れか一方を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段によって撮像された画像を表示する表示手段と、
    前記画像から薬剤名称を抽出する画像認識手段と、
    前記抽出された薬剤名称を一処方箋単位に纏めて印刷する印刷手段と、
    前記撮像手段、前記表示手段、前記画像認識手段及び前記印刷手段の動作を制御する制御手段とを備えることを特徴とするPTP包装薬剤の調剤監査支援システム。
  2. 予め各種PTP包装薬剤の薬剤名称が登録された登録手段を更に備え、
    前記画像認識手段は、前記撮像手段によって撮像された画像と、前記登録手段に登録された薬剤名称とに基づいて、前記画像から薬剤名称を抽出することを特徴とする請求項1に記載の調剤監査支援システム。
  3. 前記登録手段には、予めPTP包装の表裏面の少なくとも何れか一方を撮像した画像が更に登録されており、
    前記画像認識手段は、前記撮像手段によって撮像された画像から薬剤名称を抽出する前に、当該画像が前記登録手段に登録されているか否かを判定し、
    前記制御手段は、
    前記画像認識手段によって前記画像が未登録であると判定された場合、
    前記画像を前記登録手段に登録した後、前記画像認識手段に前記画像から薬剤名称を抽出させるか、
    或いは、未登録のまま薬剤名称を入力させて、当該入力した薬剤名称を前記抽出した薬剤名称と同様に取扱うか、
    の少なくとも何れか一方を選択可能にすることを特徴とする請求項2に記載の調剤監査支援システム。
  4. 前記印刷手段は、前記抽出された薬剤名称を一処方箋単位に纏めて複数部印刷することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の調剤監査支援システム。
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