JP2020177595A - 処方箋情報受付装置、方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
調剤薬局における処方箋に記載の情報は従来、レセプトコンピュータと称されるコンピュータ端末に入力されるが、かかるコンピュータ端末では、医薬品と、当該医薬品ごとに設定された用法や用量がセットになったコードを指定して情報を入力するようになっていた。即ち、所定のコードを入力すると、所定の医薬品、用法、及び用量の組み合わせが自動的に受け付けられる。
医薬品の名称と共に、当該医薬品の用法と用量の入力を受け付ける処理と、上記医薬品情報記憶手段を参照して、入力を受け付けた上記医薬品の用法の種類と用量の範囲の適否を判断する処理と、上記医薬品の用法の種類と用量の範囲の適否の判断結果を出力する処理と、を実行させる。
なお、コンピュータプログラムは、インターネット等のネットワークを介したダウンロードによって提供したり、CD−ROMなどのコンピュータ読取可能な各種の記録媒体に記録して提供したりすることができる。
本実施形態に係る処方箋情報受付装置は、調剤薬局において処方箋の情報を受け付け、かかる情報を管理したり、かかる情報に基づいた明細書を出力したりする装置であり、レセプトコンピュータとも称されるものである。
図1に示される、本発明の第一の実施形態に係る処方箋情報受付装置1は、専用のコンピュータ、あるいは専用のソフトウェアがインストールされた汎用コンピュータによって構成され、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、ハードディスクドライブといったハードウェア資源、CPUが実行するコンピュータプログラム等のソフトウェア資源により、レイアウト記憶部1A、医薬品情報記憶部1B、患者情報記憶部1C、患者情報記憶部1C、処方情報記憶部1D、読取処理部11、画像生成部12、識別処理部13、判別処理部14、判断処理部15、入力受付部16、出力部17、印刷部18からなる機能部を備える。
なお、本例に言うところのコンピュータには、所謂パーソナルコンピュータのほか、タブレット端末等の可搬型端末など、広くデータの処理を実行可能な端末が含まれる。
処方箋は、紙に処方薬に関する情報を記載したものであり、発行した医療機関名、患者の氏名、処方された医薬品の名称や用法、用量など、所定の情報が記載されている。この処方箋のレイアウトは、発行する医療機関ごとに異なっているため、医療機関ごとのレイアウトを参照することにより、処方箋のどの部分に何の情報が記載されているかを把握することができる。
この医薬品情報記憶部1Bには例えば、図2に示されるように、医薬品ごとに、名称、製薬会社、用法、用量、副作用、注意事項、相互作用、添付文書などの情報が記憶されている。
この患者情報記憶部1Cには例えば、図3に示されるように、患者の氏名や生年月日等の基本情報、保険に関する被保険者氏名や資格取得年月日等の保険情報、既往歴や医薬品の禁忌等の個人情報が記憶されている。
この処方情報記憶部1Dには例えば、図4に示されるように、患者ごとに、処方日、処方を行った医療機関、処方内容など、処方の履歴に関する情報が記憶されている。
この処方履歴は、処方箋に基づいて患者に医薬品を処方する都度、登録され、蓄積されていく。
この読取処理部11は、CCDカメラ等の撮像手段等によって構成され、他の機能部を備えた処方箋情報受付装置1とは物理的に分離して設けられたスキャナ等によって実現することもできる。
本例では、処方箋に記載されている内容の識別においては、レイアウト記憶部1Aを参照することにより、処方箋中の記載項目や記載位置などを判別し、記載内容を精度よく識別することができる。ただし、本例にかかわらず、レイアウト記憶部1Aを参照することなく、AI(Artificial Intelligence)等によってその意味内容等を判別することにより、記載内容を識別し、文字コードに変換することも可能である。
具体的な判断処理の一つは、医薬品情報記憶部1Bを参照して、入力を受け付けた医薬品の用法の種類と用量の範囲の適否を判断する。これにより、医薬品自体の性質に基づいた用法、用量の適否が判断される。
また、他の判断処理の一つは、患者情報記憶部1Cを参照して、入力を受け付けた医薬品の服用、用法の種類、及び用量の範囲の適否を判断する。これにより、患者自身の薬剤に対する禁忌、小児あるいは大人といった区別、あるいは妊娠の有無等に基づいた医薬品自体の服用、用法、用量の適否が判断される。
この出力部17は例えば、ディスプレイ等によって実現される。
なお、この印刷部18は、他の機能部を備える処方箋情報受付装置1とは物理的に分離して設けられたプリンタ等によって実現することもできる。
続いて、本実施形態に係る処方箋情報受付装置1によって実行される処理の流れについて説明する。
まず、図5を参照して、一連の流れの全体を説明する。
本実施形態に係る処方箋情報受付装置1を備えた調剤薬局において、患者から処方箋を受け取ると、患者の検索を行う(S101)。患者の検索では、患者の氏名や、予め設けておいたID等に基づいて患者情報記憶部1Cに登録されている患者情報が検索され、該当する患者の患者情報が抽出される。
なお、患者が患者情報記憶部1Cに未登録であった場合には、所定のアンケート用紙等により、患者から情報を提供してもらい、患者情報記憶部1Cに登録する。
続いて、処方箋の内容が入力される際の処理の流れの詳細について、図6を参照して説明する。
まず、処方箋情報受付装置1のユーザたる入力者から、処方された医薬品の入力を受け付ける(S201)。医薬品の入力の受け付けの方法は特に問わず、医薬品の名称による直接入力、医薬品ごとに予め設定しておいた識別情報、医薬品情報記憶部1Bを参照にすることによる一覧からの選択入力や検索入力などによることができる。
そして、医薬品ごとの用法と用量の入力を受け付ける(S202)。
一方、入力された用法や用量等が適切なものと判断された場合には、適切である旨が出力されると共に、入力された情報が処方情報記憶部1Dに登録される(S206)。
ここで、医薬品の用法の入力については実際の画面例によって後述するが、判別処理部14による処理が介在する入力例の処理を図7により説明する。
図7に示した用法の入力例は、医薬品を服用する日の選択入力を受け付け、これに基づいて用法を判別するものである。
続いて、本実施形態に係る処方箋情報受付装置1において出力される画面例について説明する。
図8は、読取処理部11によって処方箋が読み取られると共に、画像生成部12による処方箋の静止画像の生成、識別処理部13による記載内容の識別が行われた後、処方された医薬品の用法や用量の入力を待機している画面を示している。
そして、医薬品を指定して状態で用法入力ボタン103が押下されると、用法を入力する画面に移行する。
この画面例では、入力者が選択した医薬品の情報表示欄104と、処方箋の画像中、該当する医薬品が記載されているエリアの拡大表示欄105が設けられており、ユーザが指定した医薬品が、処方箋に記載されているものと間違いないかを確認することができる。
この画面例では、容量入力欄106が設けられており、ここに医薬品の一日量あるいは一回量が直接入力されるようになっている。
この画面例では、「分1」や「分2」といった服用回数等の指定蘭107、毎食後や就寝前といった服用時点の指定蘭108、服用時点に替えて一日の中での服用時間を指定する指定蘭109が設けられている。これらを適宜に入力することにより、医薬品の用法が受け付けられる。
この画面例では、服用日数を入力するための日数入力欄110が設けられており、服用日数を直接入力できるようになっている。
なお、処方箋に記載されていた医薬品のリスト102では、用法と用量が入力された医薬品がわかるよう、入力済みの医薬品については色の反転等の識別が付されている。
即ち、図15の画面例では、カレンダー表記された、服用する日の指定入力欄112が設けられており、服用する日の指定入力が受け付けられるようになっている。入力者から、医薬品を服用すべき日が入力されると、判別処理部14は、当該服用すべき日の間隔を求め、その間隔から用法を判別する。例えば、医薬品を服用する日の指定入力において、「12月10日、12月12日、12月14日、12月16日・・・」と入力された場合には、服用の開始日を12月10日として、1日おきに服用するという用法であると判別する。
本実施形態に係る処方箋情報受付装置は、各医薬品について予め決められた用法や用量の範囲内で、用法や用量の入力を受け付けるようにしたものである。
図16に示される、本実施形態に係る処方箋情報受付装置2は、上述した第一の実施形態に係る処方箋情報受付装置1と同様、専用のコンピュータ、あるいは専用のソフトウェアがインストールされた汎用コンピュータによって構成され、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、ハードディスクドライブといったハードウェア資源、CPUが実行するコンピュータプログラム等のソフトウェア資源により、レイアウト記憶部1A、医薬品情報記憶部1B、患者情報記憶部1C、処方情報記憶部1D、読取処理部11、画像生成部12、識別処理部13、判別処理部14、判断処理部15、入力受付部16、出力部17、印刷部18からなる機能部を備えるほか、本実施形態に特有な抽出処理部21を備える。
続いて、本実施形態に係る処方箋情報受付装置2により、処方箋の内容が入力される際の処理の流れの詳細について、図17を参照して説明する。
なお、本実施形態に係る処方箋情報受付装置2による一連の処理の全体は、図5を参照して説明した第一の実施形態におけるのと同様である。
まず、処方箋情報受付装置2のユーザたる入力者から、処方された医薬品の入力を受け付ける(S501)。医薬品の入力の受け付けの方法は特に問わず、第一の実施形態と同様、医薬品の名称による直接入力、医薬品ごとに予め設定しておいた識別情報、医薬品情報記憶部1Bを参照にすることによる一覧からの選択入力や検索入力などによることができる。
抽出された情報に基づき、入力された各医薬品について、適切な用法と用量を選択可能に出力し(S503)、医薬品ごとの用法と用量の選択入力を受け付ける(S504)。
一方、入力された用法や用量等が適切なものと判断された場合には、入力された情報が処方情報記憶部1Dに登録される(S508)。
1A レイアウト記憶部
1B 医薬品情報記憶部
1C 患者情報記憶部
1D 処方情報記憶部
11 読取処理部
12 画像生成部
13 識別処理部
14 判別処理部
15 判断処理部
16 入力受付部
17 出力部
18 印刷部
2 処方箋情報受付装置
21 抽出処理部21
Claims (8)
- 調剤薬局において、処方箋に基づいて処方箋情報を受け付ける装置であって、
医薬品ごとの名称、医薬品ごとに定められた用法の種類と用量の範囲を記憶する医薬品情報記憶手段と、
医薬品の名称と共に、当該医薬品の用法と用量の入力を受け付ける第一の入力受付手段と、
上記医薬品情報記憶手段を参照して、入力を受け付けた上記医薬品の用法の種類と用量の範囲の適否を判断する第一の判断処理手段と、
上記医薬品の用法の種類と用量の範囲の適否の判断結果を出力する第一の出力手段と、を有する、
ことを特徴とする処方箋情報受付装置。 - 上記所第一の入力受付手段における上記医薬品の用法の入力は、上記医薬品を服用する日の指定により受け付け、
入力を受け付けた上記医薬品を服用する日の情報から、上記医薬品の用法を判別する判別処理手段、をさらに有する、
請求項1記載の処方箋情報受付装置。 - 調剤薬局において、処方箋に基づいて処方箋情報を受け付ける装置であって、
医薬品ごとの名称、医薬品ごとに定められた用法の種類と用量の範囲を記憶する医薬品情報記憶手段と、
医薬品の名称の入力を受け付ける第二の入力受付手段と、
上記医薬品情報記憶手段を参照して、入力を受け付けた上記医薬品の用法の種類と用量の範囲を選択可能に出力する第二の出力手段と、
選択可能に出力された上記医薬品の用法の種類と用量の範囲について、所定の用法と用量の選択入力を受け付ける第三の入力受付手段と、を有する、
ことを特徴とする処方箋情報受付装置。 - 上記医薬品を処方された患者について、少なくとも属性情報と当該医薬品の禁忌に係る情報を含む患者情報を記憶する患者情報記憶手段と、
上記患者情報記憶手段を参照して、入力を受け付けた上記医薬品の服用、用法の種類、及び用量の範囲の適否を判断する第二の判断処理手段と、をさらに有する、
請求項1乃至3いずれかの項に記載の処方箋情報受付装置。 - 上記処方箋を読み取る読取手段と、
読み取った上記処方箋について、所定の形式の画像を生成する生成手段と、
上記第一又は第三の入力受付手段における用法と用量の入力受付において、上記処方箋の画像を参照可能に出力する第三の出力手段と、をさらに有する、
請求項1乃至4いずれかの項に記載の処方箋情報受付装置。 - 上記処方箋に基づいて入力された上記医薬品の用法及び用量に係る情報を所定の媒体に印刷する印刷手段、をさらに有する、
請求項1乃至5いずれかの項に記載の処方箋情報受付装置。 - 調剤薬局において、処方箋に基づいて処方箋情報を受け付ける方法であって、
医薬品ごとの名称、医薬品ごとに定められた用法の種類と用量の範囲を記憶する医薬品情報記憶手段、を有するコンピュータが、
医薬品の名称と共に、当該医薬品の用法と用量の入力を受け付ける処理と、
上記医薬品情報記憶手段を参照して、入力を受け付けた上記医薬品の用法の種類と用量の範囲の適否を判断する処理と、
上記医薬品の用法の種類と用量の範囲の適否の判断結果を出力する処理と、を実行する、
ことを特徴とする処方箋情報受付方法。 - 調剤薬局において、処方箋に基づいて処方箋情報を受け付けるためのコンピュータプログラムであって、
医薬品ごとの名称、医薬品ごとに定められた用法の種類と用量の範囲を記憶する医薬品情報記憶手段、を有するコンピュータに対し、
医薬品の名称と共に、当該医薬品の用法と用量の入力を受け付ける処理と、
上記医薬品情報記憶手段を参照して、入力を受け付けた上記医薬品の用法の種類と用量の範囲の適否を判断する処理と、
上記医薬品の用法の種類と用量の範囲の適否の判断結果を出力する処理と、を実行させる、
コンピュータプログラム。
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