図1は、実施形態にかかる薬剤管理システム10の概要構成を示すブロック図である。図1に示すように、薬剤管理システム10は、電子カルテサーバ11と、医師用の情報処理端末装置12と、看護師用の情報処理端末装置13と、薬剤監査装置14と、無線基地局15及び公衆通信ネットワーク16を介して通信ネットワーク17に接続された医師用の携帯情報処理端末装置18と、薬剤部サーバ19と、手術室用の薬剤登録装置20と、執務室用の薬剤登録装置20aと、を備えている。
電子カルテサーバ11は、電子カルテを管理し、記憶するための装置である。また、電子カルテサーバ11は、使用された薬剤について記憶している。
医師用の情報処理端末装置12は、電子カルテの記入などを行うための装置である。看護師用の情報処理端末装置13は、電子カルテサーバ11が管理する電子カルテの参照及び確認を行うための装置である。薬剤監査装置14は、電子カルテに含まれる指示書情報(例えば、処方箋情報)に基づいて薬剤の取揃え等の支援および監査を行うための装置である。薬剤部サーバ19は、薬剤部に配置され薬剤払出等を管理するための装置である。また、薬剤部サーバ19は、薬剤のコード情報または薬剤の外面情報(薬剤のラベルを表す特徴量、薬剤の色合いや表面の凹凸状況等の表面の状態を表す特徴量など)に対応付けて薬剤に係る薬剤情報(名称、量など)を登録している。
手術室用の薬剤登録装置20は、手術室に配置され、看護師によって手術中に使用された薬剤、あるいは救急の場などにおいて看護師や薬剤師等によって緊急的に使用された薬剤の登録支援を行うための情報処理装置である。
執務室用の薬剤登録装置20aは、医師などの執務室に配置され、手術室用の薬剤登録装置20で登録された記録の参照や、承認に使用される情報処理装置である。執務室用の薬剤登録装置20aは、手術室用の薬剤登録装置20と同様の構成となっている。
上記構成において、電子カルテサーバ11、情報処理端末装置12、情報処理端末装置13、薬剤監査装置14、薬剤部サーバ19、手術室用の薬剤登録装置20及び執務室用の薬剤登録装置20aは、通信ネットワーク17に接続されている。
図2は、手術室用の薬剤登録装置20の外観を示す正面図である。図2に示すように、手術室用の薬剤登録装置20は、大別すると、手術室用の薬剤登録装置20の制御主体となる装置本体部24と、スキャナ22と、各種情報をプリントアウトするためのプリンタ23とを備えている。
装置本体部24は、オペレータとなる看護師が各種操作を行うとともに、使用された薬剤のリスト等の各種情報を表示可能なタッチパネルディスプレイ21を備えている。
スキャナ22は、カラーCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやカラーCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサ等のイメージセンサとLED(Light Emitting Diode)などの光源とを有している。スキャナ22は、看護師ID(IDentification)のコードシンボル、患者IDのコードシンボル、薬剤のコードシンボル、薬剤の画像、伝票のコードシンボルなどの撮像を行う。スキャナ22が所定のフレームレートで順次撮像したフレーム画像(撮像画像)は、後述するRAM(Random Access Memory)33(図3参照)に保存される。
なお、スキャナ22は、図2に示すようなテーブル上に載置する形状に限るものではなく、床上に立設させるスタンド形状であってもよい。
また、手術室用の薬剤登録装置20は、薬剤の重量を測定する秤や、薬剤に付されたRFID(Radio Frequency IDentification)との間でデータの読取り/書込みを行うRFIDリーダライタ等を備えていてもよい。
また、執務室用の薬剤登録装置20aは、手術室用の薬剤登録装置20と同様の外観となっている。
次に、手術室用の薬剤登録装置20のハードウェア構成について説明を行う。
図3は、手術室用の薬剤登録装置20のハードウェア構成を示すブロック図である。図3に示すように、手術室用の薬剤登録装置20は、装置全体を制御するMPU(Micro Processing Unit)31と、ROM(Read Only Memory)32と、RAM33と、外部記憶装置34と、通信インタフェース動作を行う通信インタフェース(I/F)38とを装置本体部24に備えている。ROM32は、制御プログラムを含む各種データを不揮発的に記憶する。RAM33は、ワークエリアとして機能するとともに、各種データを一時的に記憶する。外部記憶装置34は、データベース等の大容量データや制御プログラムを記憶可能なハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)によって構成されている。
ここで、タッチパネルディスプレイ21、スキャナ22、プリンタ23、スピーカ37及び通信インタフェース38は、入出力I/O39を介してバス40に接続されている。このバス40には、MPU31、ROM32、RAM33及び外部記憶装置34が接続されている。スピーカ37は、警告音を発する場合などに使用される。
なお、タッチパネルディスプレイ21は、ディスプレイ35及びタッチパネル36を主体に構成されている。
また、外部記憶装置34は、薬剤マスタDB1と、使用薬剤記録情報341とを備える。薬剤マスタDB1は、コード情報と、薬剤名称と、薬剤情報と、を関連付けて記憶する。コード情報は、薬剤を識別するための識別子である。例えば、コード情報とは、バーコードに付されている番号である。
薬剤情報とは、薬剤の情報である。薬剤情報とは、例えば、形状、製薬会社、成分、効能効果、用法用量、対象疾患名、剤形、禁忌薬剤などの情報である。形状とは、アンプルやバイアルなどの容器の形状を示す。製薬会社とは、薬剤を製造した企業を示す。成分とは、薬剤の効力をもつ成分を示す。効能効果とは、薬剤を使用したことにより得られる効果を示す。用法用量とは、薬剤の使用方法を示す。対象疾患名とは、薬剤が治療の対象としている疾患名を示す。剤形とは、錠剤、散剤、カプセル、注射剤などの目的や用途により加工された薬剤の形状を示す。禁忌薬剤とは、併用すると危険をもたらす薬剤を示す。
使用薬剤記録情報341は、使用された薬剤に関して施術毎に記録された使用記録情報を記憶する。ここで、図4は、使用薬剤記録情報341のデータ構成例を示す図である。使用薬剤記録情報341は、大別すると、使用薬剤記録識別情報と、基本情報と、1以上の使用薬剤情報とを有する。
使用記録識別情報は、使用薬剤記録情報341を識別する識別情報である。基本情報は、薬剤を使用した日時や場所や患者などの情報を記憶している。具体的には、基本情報は、出力日時と、処置日時と、発行場所と、作業者識別情報と、患者識別情報と、使用薬剤合計数と、を備える。出力日時は、使用薬剤記録情報を出力した日時についての情報である。処置日時は、患者に薬剤を使用した日時についての情報である。発行場所は、使用薬剤記録情報を発行した場所についての情報である。言い換えると、発行場所は、使用薬剤記録情報を発行した薬剤登録装置20が設置されている場所についての情報である。なお、設置場所は、薬剤登録装置20を導入した際に、設定される情報である。作業者識別情報は、使用情報を作成した作業者についての情報である。患者識別情報は、患者を識別する情報である。使用薬剤合計数は、患者に使用された薬剤の合計数についての情報である。
使用薬剤情報は、薬剤識別情報と、使用本数と、定数と、を備える。薬剤識別情報は、使用された薬剤の識別情報である。使用本数は、薬剤識別情報を有している薬剤が使用された本数を示す情報である。定数は、薬剤識別情報を有している薬剤が処置場所に常備されている本数を示す情報である。
次に、執務室用の薬剤登録装置20aのハードウェア構成について説明を行う。
図5は、執務室用の薬剤登録装置20aのハードウェア構成を示すブロック図である。図5に示すように、執務室用の薬剤登録装置20aのハードウェア構成は、外部記憶装置34aに記憶された情報を除き、手術室用の薬剤登録装置20と同様の構成となっている。
外部記憶装置34aは、承認情報341aと、承認者マスタDB2とを備える。承認情報341aは、使用された薬剤であることを承認したことを示す情報である。ここで、図6は、承認情報341aのデータ構成例を示す図である。承認情報341aは、承認識別情報と、署名情報と、を備える。承認識別情報は、承認情報341aを識別する識別情報である。署名情報は、承認したことを示す情報である。承認したことを示す情報とは、例えば、承認者によって書かれた署名(サイン)の画像データなどである。
承認者マスタDB2は、承認者識別情報と、照合元情報とを備える。承認者識別情報は、承認者を識別する識別情報である。承認者識別情報は、例えば、承認者(医師)が有している医師IDなどである。照合元情報は、予め登録された承認者の署名(サイン)である。照合元情報は、入力された署名情報が、承認者識別情報を有している者によって入力された情報であるか否かを判定する際に照合元となる。
次に、電子カルテサーバ11のハードウェア構成について説明を行う。電子カルテサーバ11は、一般的なサーバ装置と同様の構成となっている。
図7は、電子カルテサーバ11のハードウェア構成を示すブロック図である。図7に示すように、装置全体を制御するMPU51は、バス56を介して、ROM52と、RAM53と、外部記憶装置54と、入出力I/O55と接続されている。入出力I/O55は、ディスプレイ57と、スキャナ58と、キーボード59と、プリンタ60と、通信インタフェース61とが接続されている。ROM52は、制御プログラムを含む各種データを不揮発的に記憶する。RAM53は、ワークエリアとして機能するとともに、各種データを一時的に記憶する。外部記憶装置54は、データベース等の大容量データや制御プログラムを記憶可能なハードディスクドライブ、SSDによって構成されている。
また、記憶部である外部記憶装置54は、使用薬剤記録情報テーブルT1と、承認情報テーブルT2とを備える。承認情報テーブルT2は、承認情報341aを記憶する。
ここで、図8は、使用薬剤記録情報テーブルT1のデータ構成例を示す図である。使用薬剤記録情報テーブルT1は、使用薬剤記録情報341と、対応する承認情報341aを特定する承認識別情報とを記憶する。これにより、使用薬剤記録情報テーブルT1を参照し、承認識別情報の有無を判定することで、使用薬剤記録情報341が承認済みであるか否かがわかる。また、承認識別情報を用いることで、承認情報テーブルT2に記憶された署名情報を参照することができる。
通信インタフェース61は、通信ネットワーク17を介して薬剤部サーバ19や、手術室用の薬剤登録装置20や、執務室用の薬剤登録装置20aと通信することが可能である。そして、通信ネットワーク17は、インターネット等を介して健康保険組合の情報処理端末と通信することができてもよい。
次に、実施形態にかかる手術室用の薬剤登録装置20と、電子カルテサーバ11と、執務室用の薬剤登録装置20aとが有する特徴的な機能について説明する。図9は、手術室用の薬剤登録装置20と、電子カルテサーバ11と、執務室用の薬剤登録装置20aとの機能構成を示すブロック図である。
手術室用の薬剤登録装置20のMPU31は、ROM32や外部記憶装置34に記憶された制御プログラムに従って動作することで、図9に示すように、読取手段311と、識別手段312と、登録手段313と、表示制御手段314と、印字制御手段315と、通信手段316と、として機能する。
電子カルテサーバ11のMPU51は、ROM52や外部記憶装置54に記憶された制御プログラムに従って動作することで、図9に示すように、通信手段511と、記憶手段512と、として機能する。
執務室用の薬剤登録装置20aのMPU31aは、ROM32aや外部記憶装置34aに記憶された制御プログラムに従って動作することで、図9に示すように、通信手段311aと、選択手段312aと、承認手段313aと、読取手段314aと、表示制御手段315aと、照合手段316aと、として機能する。
まず、手術室用の薬剤登録装置20が有する機能構成について説明を行う。
読取手段311は、スキャナ22がスキャンした撮像画像から、薬剤の識別子を読み取る。具体的には、読取手段311は、使用される薬剤に付されたコードシンボルのコード情報または使用される薬剤の全部または一部の外面情報を読み取る。バーコードや二次元コードなどのコードシンボルからコード情報を検出する処理については、従来からある技術なのでここでの説明は省略する。
識別手段312は、読取手段311による読み取り結果として得られた情報(コード情報または外面情報)に基づいて薬剤を識別して薬剤情報を抽出する。また、薬剤の外面情報に基づいて薬剤を識別する方法は、予めコード情報に対応付けて薬剤の外面情報をテーブルとして記憶しておき、外面情報に基づく薬剤の薬剤情報をテーブルから抽出するようにすればよい。
登録手段313は、識別手段312で識別された薬剤を外部記憶装置34の使用薬剤記録情報341に登録する。具体的には、登録手段313は、薬剤の使用に関する情報として使用本数などの情報を使用薬剤記録情報341に登録する。
印字制御手段315は、使用薬剤記録情報341に登録された基本情報と、使用薬剤情報とを印字部であるプリンタ23に印字させる制御を行う。また、印字制御手段315は、使用薬剤記録識別情報をコード化して生成したコードシンボルを合せて印字する。
通信手段316は、通信インタフェース38を用いて通信ネットワーク17にアクセスすることにより各種装置と通信する。例えば、通信手段316は、使用薬剤記録情報341を電子カルテサーバ11に送信する。
次に、電子カルテサーバ11が有している機能構成について説明を行う。
通信手段511は、通信インタフェース61を用いて通信ネットワーク17にアクセスすることにより各種装置と通信する。例えば、通信手段511は、手術室用の薬剤登録装置20や、執務室用の薬剤登録装置20aと通信する。通信手段511は、手術室用の薬剤登録装置20から使用薬剤記録情報341を受信する。また、通信手段511は、執務室用の薬剤登録装置20aから承認情報341aと、使用薬剤記録識別情報とを受信する。これにより、何れの使用薬剤記録情報341が承認されたかを判別することができる。
記憶手段512は、手術室用の薬剤登録装置20から受信した使用薬剤記録情報341を使用薬剤記録情報テーブルT1に記憶させる。また、記憶手段512は、執務室用の薬剤登録装置20aから受信した承認情報341aを承認情報テーブルT2に記憶させる。承認情報341aを承認情報テーブルT2に記憶させる際に、記憶手段512は、使用薬剤記録情報341と、承認情報341aとを関連付けて記憶させる。具体的には、記憶手段512は、受信した承認情報341aの承認識別情報を、使用薬剤記録情報テーブルT1の該当する使用薬剤記録情報341に付加して記憶させる。
次に、執務室用の薬剤登録装置20aが有している機能構成について説明を行う。
通信手段311aは、通信インタフェース61を用いて通信ネットワーク17にアクセスすることにより各種装置と通信する。通信手段311aは、電子カルテサーバ11と通信することにより、使用薬剤記録情報テーブルT1に記憶された使用薬剤記録情報341を受信する。また、通信手段311aは、使用薬剤記録識別情報と、承認情報341aとを電子カルテサーバ11に送信する。
第1入力手段である選択手段312aは、施術毎の使用薬剤を記録した使用薬剤記録情報341を記憶する使用薬剤記録情報テーブルT1の中から、承認対象の使用薬剤記録情報341を選択する指示入力を受け付ける。具体的には、選択手段312aは、後述する読取手段314aで読み取られた使用薬剤記録識別情報を含む使用薬剤記録情報341を承認対象として受け付ける。または、選択手段312aは、後述する表示制御手段315aがタッチパネルディスプレイ21aに表示した使用薬剤記録情報341の一覧の中から選択された使用薬剤記録情報341を承認対象として受け付ける。
第2入力手段である承認手段313aは、選択手段312aが選択した使用薬剤記録情報341に記録されている薬剤に関し、使用したことを承認する情報の入力を受け付ける。承認する情報として承認手段313aは、承認者を特定することが可能な情報を受け付ける。具体的には、承認手段313aは、承認者を特定することが可能な情報として、手書き入力された承認者の署名(サイン)を受け付ける。
なお、承認者を特定することが可能な情報は、手書き入力された承認者の署名(サイン)以外であってもよい。例えば、承認者であることを確認することができるパスワードや、承認者が所持しているカードキー(身分証明書)などであってもよい。
読取手段314aは、一の施術に係る使用薬剤記録情報341が印字された使用品伝票Dから、使用薬剤記録情報341を識別する使用薬剤記録識別情報を読み取る。具体的には、読取手段314aは、使用薬剤記録識別情報をコード化したコードシンボルを、スキャナ22aを用いて使用品伝票Dから読み取る。
表示制御手段315aは、使用薬剤記録情報テーブルT1に記憶された使用薬剤記録情報341の一覧を表示部であるタッチパネルディスプレイ21aに表示する。
照合手段316aは、承認手段313aによって入力された、承認者を特定することが可能な情報である手書き入力された承認者のサインと、承認者マスタDB2に記憶された照合元情報とを照合する。具体的には、照合手段316aは、ログイン中の承認者(医師)の医師IDを用いて承認者識別情報を検索する。そして、照合手段316aは、検索条件と一致した承認者識別情報を有する照合元情報と照合する。これにより、照合手段316aは、ログイン中の承認者(医師)によって入力された署名(サイン)であるか否かを照合することができる。
次に、上述した実施形態にかかる薬剤登録装置20のMPU31が制御プログラムに従って実行する使用薬剤登録処理について説明する。実施形態にかかる薬剤登録装置20は、使用された薬剤のコードシンボルや薬剤の画像などをスキャンし、薬剤登録処理を実行する。
図10は、薬剤登録装置20のMPU31が制御プログラムに従って実行する使用薬剤登録処理の流れを示すフローチャートである。図10に示すように、薬剤登録装置20のMPU31は、初期状態として、ディスプレイ35にログイン画面(不図示)を表示する(ステップS11)。薬剤登録装置20の操作が許可されている各オペレータ(看護師)は、IDカードを有し、IDカードの認証により薬剤登録装置20の操作が可能になるものとする。
ログイン画面は、「IDカードを読み取らせてください。」というガイドコメントが表示される。また、ログイン画面は、IDカードに付されている看護師IDのコードシンボルをスキャナ22に読み込ませることを促すガイド画像を表示する。したがって、オペレータ(看護師)は、ログイン処理を行うために、自己のIDカードに付された看護師IDのコードシンボルをスキャナ22の前にかざして、看護師IDを読み込ませる。
薬剤登録装置20のMPU31は、ログイン処理により看護師IDを認証すると(ステップS12;Yes)、ディスプレイ35の表示画面に患者登録画面G1を表示する(ステップS13)。なお、薬剤登録装置20のMPU31は、看護師IDが認証できない場合に(ステップS12;No)、ステップS11に戻り、ログイン画面を再度表示する。
図11は、患者登録画面G1の一例を示す説明図である。患者登録画面G1には、図11に示すように、「患者IDを読み取らせてください。」というガイドコメントが表示される。また、患者登録画面G1は、患者のリストバンドに付されている患者IDのコードシンボルをスキャナ22に読み込ませることを促すガイド画像を表示する。
また、患者登録画面G1は、業務選択ボタンB1を備える。業務選択ボタンB1は、薬剤登録処理以外の業務を行う場合に押下するボタンである。
したがって、オペレータ(看護師)は、薬剤登録処理の前処理である患者登録処理を行うために、患者のリストバンドに付されている患者IDのコードシンボルをスキャナ22の前にかざして、患者IDを読み込ませる。
薬剤登録装置20のMPU31は、患者IDが登録できない場合に(ステップS14;No)、ステップS13に戻り、患者登録画面G1を再度表示する。一方、薬剤登録装置20のMPU31は、患者登録処理により患者IDを登録すると(ステップS14;Yes)、ディスプレイ35の表示画面に薬剤登録開始画面(不図示)を表示させる(ステップS15)。薬剤登録開始画面は、薬剤のコードシンボルの読み取らせ方を表示する画面である。
したがって、オペレータ(看護師)は、薬剤登録処理を行うために、薬剤に付されているコードシンボルをスキャナ22の前にかざして、薬剤の識別情報を読み込ませる。
薬剤登録装置20のMPU31は、薬剤の識別情報を検知するか否かを判定する(ステップS16)。薬剤の識別情報を検知しない場合に(ステップS16;No)、薬剤登録装置20のMPU31は、ステップS16に待機する。一方、薬剤の識別情報を検知した場合に(ステップS16;Yes)、薬剤登録装置20のMPU31は、読み取った薬剤の識別情報を使用薬剤記録情報341に記憶する(ステップS17)。
次いで、薬剤登録装置20のMPU31は、薬剤登録画面G2を表示する(ステップS18)。薬剤登録画面G2は、登録された薬剤の一覧を表示する画面である。ここで、図12は、薬剤登録画面G2の一例を示す説明図である。薬剤登録画面G2は、大別すると、薬剤一覧表示領域R1と、印刷ボタンB2とを備える。
薬剤一覧表示領域R1は、薬剤名表示領域R11と、数量表示領域R12と、合計点数表示領域R13とを備える。薬剤名表示領域R11は、薬剤名称を表示する領域である。数量表示領域R12は、薬剤名表示領域R11に登録された薬剤の数量を表示する領域である。合計点数表示領域R13は、登録された薬剤の合計数を表示する領域である。印刷ボタンB2は、使用薬剤記録情報341に登録された薬剤の伝票を印刷する場合に押下するボタンである。
次いで、薬剤登録装置20のMPU31は、印刷ボタンB2の押下を検知するか否かを判定する(ステップS19)。印刷ボタンB2の押下が検知されない場合に(ステップS19;No)、薬剤登録装置20のMPU31は、ステップS16に戻る。一方、印刷ボタンB2の押下を検知した場合に(ステップS19;Yes)、薬剤登録装置20のMPU31は、薬剤の使用品伝票Dを印刷する(ステップS20)。
ここで、図13は、薬剤の使用品伝票Dを示す正面図である。使用品伝票Dは、図13に示すように、使用薬剤記録情報341に登録された薬剤の一覧を印字した伝票である。使用品伝票Dは、大別すると、ヘッダ欄D11と、基本情報欄D12と、使用薬剤データ欄D13と、承認印欄D14とを備えている。ヘッダ欄D11は、伝票名称が印字される欄である。
基本情報欄D12は、薬剤登録装置20に薬剤を読み取らせる際に設定された情報が印字される欄である。すなわち、基本情報欄D12は、使用薬剤記録情報341に記憶された基本情報が印字される欄である。そして、基本情報欄D12は、出力日時と、処置日時と、発行場所と、作業者情報と、患者情報と、識別用コードシンボルMとが印字される。出力日時は、使用薬剤記録情報を出力した日時が印字される。処置日時は、患者に薬剤を使用した日時が印字される。発行場所は、使用薬剤記録情報を発行した薬剤登録装置20が設置されている場所が印字される。作業者情報は、薬剤登録を行った作業者氏名が印字される。すなわち、作業者情報は、使用薬剤記録情報341に記憶された作業者識別情報に関連付けられている作業者氏名が印字される。患者情報は、患者の氏名、年齢および性別が印字される。すなわち、患者情報は、使用薬剤記録情報341に記憶された患者識別情報に関連付けられている患者氏名、年齢および性別が印字される。識別用コードシンボルMは、使用薬剤記録情報341を識別する使用薬剤記録識別情報をコード化したものである。また、識別用コードシンボルMの下には、使用薬剤記録識別情報が印字される。図13は、使用薬剤記録識別情報として1101234567890が印字されている状態を示している。
使用薬剤データ欄D13は、使用された薬剤に関する情報を印字する欄である。使用薬剤データ欄D13は、No列と、薬品名列と、単位列と、本数列と、定数列とを印字する。No列は、分類名と、項目Noとが印字される。分類名は、薬剤の分類の名称である。図13は、常用薬剤と、アブレーションと、その他とが印字された状態を示している。項目Noは、薬剤種別ごとに付与される一連の番号であって、分類名が異なる場合であっても一連の番号が継続して付与される。
薬品名列は、薬剤名と、薬剤のコード番号と、を印字する列である。薬剤名は、薬剤の名称が印字される。薬剤のコード番号は、薬剤のコードシンボルに付されている番号である。承認印欄D14は、承認印を捺印する欄が印字される領域である。
次に、上述した実施形態にかかる薬剤登録装置20のMPU31が制御プログラムに従って実行する承認登録処理について説明する。
承認登録処理は、薬剤登録処理において登録された使用薬剤を確認し、承認したことを示す承認情報341aを登録する処理である。承認登録処理は、紙媒体に印字された伝票などを用いて確認する方法と、執務室用の薬剤登録装置20aに表示された画面を用いて確認する方法とがある。そして、承認者(医師)の執務室などに置かれた薬剤登録装置20aは、間違いがないことを確認された後に、署名(サイン)を受け付けることで承認登録処理を行う。
まず、執務室用の薬剤登録装置20aに表示された画面を用いて確認する方法の承認登録処理について説明する。
図14は、薬剤登録装置20aのMPU31aが制御プログラムに従って実行する承認登録処理の流れを示すフローチャートである。図14に示すように、薬剤登録装置20aのMPU31aは、初期状態として、ディスプレイ35aにログイン画面を表示する(ステップS41)。ログイン画面は、前述の薬剤登録処理の際に表示されたログイン画面と同じである。
したがって、承認者(医師)は、ログイン処理を行うために、自己のIDカードに付された医師IDのコードシンボルをスキャナ22aの前にかざして、医師IDを読み込ませる。
薬剤登録装置20aのMPU31aは、ログイン処理により医師IDを認証すると(ステップS42;Yes)、ディスプレイ35aの表示画面に患者登録画面G1を表示する(ステップS43)。なお、薬剤登録装置20aのMPU31aは、医師IDが認証できない場合に(ステップS42;No)、ステップS41に戻り、ログイン画面を再度表示する。患者登録画面G1は、前述の薬剤登録処理の際に表示された患者登録画面G1と同じである。
薬剤登録装置20aのMPU31aは、業務選択ボタンB1の押下が検出されるか否かを判定する(ステップS44)。業務選択ボタンB1の押下を検出しない場合に(ステップS44;No)、薬剤登録装置20aのMPU31aは、ステップS44に待機する。
一方、業務選択ボタンB1の押下を検出した場合に(ステップS44;Yes)、薬剤登録装置20aのMPU31aは、業務選択画面G3を表示する(ステップS45)。
図15は、業務選択画面G3の一例を示す説明図である。業務選択画面G3は、薬剤登録装置20aを用いて行う業務を選択する画面である。業務選択画面G3は、図15に示すように、承認登録ボタンB3と、戻るボタンB4とを備える。承認登録ボタンB3は、使用薬剤記録情報341を承認する承認登録処理を行う場合に押下するボタンである。戻るボタンB4は、患者登録画面G1に戻す場合に押下するボタンである。
薬剤登録装置20aのMPU31aは、戻るボタンB4の押下が検出されるか否かを判定する(ステップS46)。戻るボタンB4の押下を検出した場合に(ステップS46;Yes)、薬剤登録装置20aのMPU31aは、ステップS43に戻る。
一方、薬剤登録装置20aのMPU31aは、戻るボタンB4の押下を検出しない場合に(ステップS46;No)、薬剤登録装置20aのMPU31aは、承認登録ボタンB3の押下が検出されるか否かを判定する(ステップS47)。
承認登録ボタンB3の押下が検出されない場合に(ステップS47;No)、薬剤登録装置20aのMPU31aは、ステップS46に戻る。一方、承認登録ボタンB3の押下を検出した場合に(ステップS47;Yes)、薬剤登録装置20aのMPU31aは、検索画面G4を表示する(ステップS48)。
図16は、検索画面G4の一例を示す説明図である。検索画面G4は、使用薬剤記録情報341を検索する画面である。検索画面G4は、図16に示すように、大別すると、検索条件入力領域R51と、情報一覧領域R52と、中止ボタンB5と、確定ボタンB6とを備える。検索条件入力領域R51は、使用薬剤記録情報341を検索する条件を入力する領域である。具体的には、検索条件入力領域R51は、検索対象の日付を指定する領域である。検索条件入力領域R51は、日付指定開始欄R51aと、日付指定終了欄R51bと、検索ボタンB7とを備える。日付指定開始欄R51aは、検索条件である日付指定の開始を入力する欄である。ここで、日付指定は、処置日時の日付を指定するものである。日付指定終了欄R51bは、検索条件である日付指定の終了を入力する欄である。検索ボタンB7は、検索条件について検索するボタンである。
情報一覧領域R52は、検索ボタンB7が押下された場合に、検索結果を表示する領域である。情報一覧領域R52は、使用薬剤記録情報341の基本情報を表示した領域である。情報一覧領域R52は、日時列と、患者氏名列と、患者ID列と、年齢列と、性別列とを備える。日時列は、処置日時を表示する列である。患者氏名列は、患者の氏名を表示する列である。患者ID列は、患者の識別情報であるIDを表示する列である。年齢列は、患者の年齢を表示する列である。性別列は、患者の性別を表示する列である。すなわち、承認者(医師)は、情報一覧領域R52に表示された情報をもとに所望の使用薬剤記録情報341を選択する。中止ボタンB5は、使用薬剤記録情報341の選択を中止する場合に押下するボタンである。確定ボタンB6は、選択した使用薬剤記録情報341の使用薬剤情報を表示させる場合に押下するボタンである。なお、図16は、0123456789の患者IDが選択された状態を示している。
薬剤登録装置20aのMPU31aは、中止ボタンB5の押下を検出するか否かを判定する(ステップS49)。中止ボタンB5の押下が検出された場合に(ステップS49;Yes)、薬剤登録装置20aのMPU31aは、ステップS45に戻る。
一方、中止ボタンB5の押下が検出されない場合に(ステップS49;No)、薬剤登録装置20aのMPU31aは、確定ボタンB6の押下が検出されるか否かを判定する(ステップS50)。確定ボタンB6の押下が検出されない場合に(ステップS50;No)、薬剤登録装置20aのMPU31aは、ステップS49に戻る。一方、確定ボタンB6の押下が検出された場合に(ステップS50;Yes)、薬剤登録装置20aのMPU31aは、薬剤一覧画面G5を表示させる(ステップS51)。
図17は、薬剤一覧画面G5の一例を示す説明図である。薬剤一覧画面G5は、選択された使用薬剤記録情報341に記憶された薬剤識別情報を有する薬剤が表示される画面である。具体的には、薬剤一覧画面G5は、使用薬剤記録情報341の薬剤識別情報が示す薬剤の一覧である。承認者(医師)は、薬剤一覧画面G5を参照して間違いが無いことを確認する。薬剤一覧画面G5は、図17に示すように、基本情報領域R61と、使用薬剤領域R62と、戻るボタンB8と、承認ボタンB9とを備える。基本情報領域R61は、使用薬剤記録情報341の基本情報のうち、患者に関する情報を表示する領域である。また、基本情報領域R61は、基本情報の患者に関する情報以外の情報を表示してもよい。使用薬剤領域R62は、使用薬剤記録情報341の使用薬剤情報が表示される領域である。使用薬剤領域R62は、薬剤名称と、使用数量と、合計点数とを表示する。戻るボタンB8は、薬剤一覧画面G5に戻る場合に押下するボタンである。承認ボタンB9は、使用薬剤領域R62に表示された使用薬剤記録情報341に間違いが無いことを確認する場合に押下するボタンである。
薬剤登録装置20aのMPU31aは、戻るボタンB8の押下を検出するか否かを判定する(ステップS52)。戻るボタンB8の押下が検出された場合に(ステップS52;Yes)、薬剤登録装置20aのMPU31aは、ステップS48に戻る。一方、戻るボタンB8の押下が検出されない場合に(ステップS52;No)、薬剤登録装置20aのMPU31aは、承認ボタンB9が押下されたか否かを判定する(ステップS53)。承認ボタンB9の押下が検出されない場合に(ステップS53;No)、薬剤登録装置20aのMPU31aは、ステップS52に戻る。
一方、承認ボタンB9の押下が検出された場合に(ステップS53;Yes)、薬剤登録装置20aのMPU31aは、署名入力画面G6を表示させる(ステップS54)。図18は、署名入力画面G6の一例を示す説明図である。署名入力画面G6は、承認したことを示す署名(サイン)を入力する画面である。署名入力画面G6は、「署名を入力して下さい」とのメッセージを表示して署名(サイン)の入力を求める。署名入力画面G6は、署名入力欄R71と、キャンセルボタンB10と、OKボタンB11とを備える。署名入力欄R71は、署名(サイン)を入力する欄である。キャンセルボタンB10は、署名(サイン)の入力をキャンセルする場合に押下するボタンである。OKボタンB11は、署名(サイン)の入力を確定する場合に押下するボタンである。図18は、承認者(医師)の氏名である太郎が入力された状態を示している。
薬剤登録装置20aのMPU31aは、キャンセルボタンB10の押下を検出するか否かを判定する(ステップS55)。キャンセルボタンB10の押下が検出された場合に(ステップS55;Yes)、薬剤登録装置20aのMPU31aは、ステップS51に戻る。一方、キャンセルボタンB10の押下が検出されない場合に(ステップS55;No)、薬剤登録装置20aのMPU31aは、OKボタンB11が押下されたか否かを判定する(ステップS56)。OKボタンB11の押下が検出されない場合に(ステップS56;No)、薬剤登録装置20aのMPU31aは、ステップS55に戻る。
一方、OKボタンB11の押下が検出された場合に(ステップS56;Yes)、薬剤登録装置20aのMPU31aは、承認者マスタDB2に記憶された照合元情報と、手書き入力された署名(サイン)とを照合してログイン中の承認者(医師)が入力した署名(サイン)であるか否かを判定する(ステップS57)。なお、署名(サイン)の照合方法は、公知の技術を用いるものとする。
ログイン中の承認者(医師)が入力した署名(サイン)でないと判定された場合に(ステップS57;No)、薬剤登録装置20aのMPU31aは、ステップS54に戻る。一方、ログイン中の承認者(医師)が入力した署名(サイン)であると判定された場合に(ステップS57;Yes)、薬剤登録装置20aのMPU31aは、承認情報341aと、使用薬剤記録識別情報とを電子カルテサーバ11に送信して(ステップS58)、使用薬剤記録情報テーブルT1および承認情報テーブルT2に登録させる。
次に、紙媒体に印字された伝票などを用いて確認する方法の承認登録処理について説明を行う。
図19は、薬剤登録装置20aのMPU31aが制御プログラムに従って実行する承認登録処理の流れを示すフローチャートである。ステップS71〜ステップS77の処理は、図14のステップS41〜のステップS47と同様の内容となっている。
承認登録ボタンB3の押下を検出した場合に(ステップS77;Yes)、薬剤登録装置20aのMPU31aは、伝票読取画面G7を表示する(ステップS78)。
図20は、伝票読取画面G7の一例を示す説明図である。伝票読取画面G7は、使用品伝票Dに印字された識別用コードシンボルMを読み取らせることを促す画面である。したがって、伝票読取画面G7は、「コードシンボルを読み取らせて下さい」とのメッセージを表示させる。また、伝票読取画面G7は、中止ボタンB12を備える。
薬剤登録装置20aのMPU31aは、中止ボタンB12の押下を検出するか否かを判定する(ステップS79)。中止ボタンB12の押下を検出した場合に(ステップS79;Yes)、薬剤登録装置20aのMPU31aは、ステップS75に戻る。
一方、中止ボタンB12の押下を検出しない場合に(ステップS79;No)、薬剤登録装置20aのMPU31aは、識別用コードシンボルMを検出するか否かを判定する(ステップS80)。識別用コードシンボルMを検出しない場合に(ステップS80;No)、薬剤登録装置20aのMPU31aは、ステップS79に戻る。
一方、識別用コードシンボルMを検出した場合に(ステップS80;Yes)、署名入力画面G6を表示させる(ステップS81)。なお、紙媒体に印字された伝票を用いて確認を行っているため、薬剤一覧画面G5は、表示させなくてもよい。
署名入力画面G6を表示させた以後の処理は(ステップS81〜ステップS85)、図13のステップS54〜S58と同様の処理を行う。
以上のように、本実施形態によれば、手術室用の薬剤登録装置20で登録された使用薬剤記録情報341は、使用薬剤記録情報テーブルT1に記憶される。執務室用の薬剤登録装置20aは、使用薬剤記録情報テーブルT1に記憶された使用薬剤記録情報341を選択させる選択手段312aを備える。そして、執務室用の薬剤登録装置20aは、選択手段312aが選択した使用薬剤記録情報341に記録されている薬剤を使用したことを承認する入力を受け付ける承認手段313aを備えている。承認手段313aが受付けた承認情報341aと、使用薬剤記録情報341とは、使用薬剤記録情報テーブルT1に関連付けて記憶させる。よって、承認が得られたことを確認することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
なお、上記実施形態では、承認者として、医師を例に挙げて説明している。しかし、承認者は、医師に限らない。例えば、看護師や、薬剤師や、医事部門の管理者などであってもよい。さらに、承認者は、複数人であってもよい。
なお、上記実施形態では、使用薬剤記録情報テーブルT1および承認情報テーブルT2は、電子カルテサーバ11に記憶されると説明している。しかし、使用薬剤記録情報テーブルT1および承認情報テーブルT2は、電子カルテサーバ11以外に記憶されてもよい。例えば、薬剤部サーバ19や、その他のサーバ装置に記憶されていてもよい。または、手術室用の薬剤登録装置20や、執務室用の薬剤登録装置20aに記憶されていてもよい。
なお、上記実施形態では、使用薬剤記録情報341を検索する条件として、処置日時の日付を指定すると説明している。しかし、検索条件は、処置日時の日付に限らない。検索条件は、使用薬剤記録情報341に記憶されている、他の内容であってもよい。例えば、出力日時や、発行場所や、作業者識別情報や、患者識別情報や、使用薬剤合計数や、薬剤識別情報などであってもよい。
なお、上記実施形態では、使用薬剤記録識別情報をコード化した識別用コードシンボルMを読み取らせることで使用薬剤記録情報341を選択すると説明している。しかし、使用薬剤記録情報341を指定する方法は、識別用コードシンボルMを読み取らせる以外であってもよい。例えば、識別用コードシンボルMの下に数字で印字された使用薬剤記録識別情報を手入力することで選択してもよい。
また、上記実施形態の各装置で実行されるプログラムは、各装置が備える記憶媒体(ROM又は記憶部)に予め組み込んで提供するものとするが、これに限らず、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。さらに、記憶媒体は、コンピュータ或いは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶又は一時記憶した記憶媒体も含まれる。
また、上記実施形態の各装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよく、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。