JP2004097639A - X線撮影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】X線撮影装置において、患者リスト内に同一患者名が存在する場合、警告を表示して患者の取り違えを防止する。
【解決手段】患者情報を受信する手段と受信した複数の患者情報を比較する比較手段と表示手段を有し、比較手段による比較の結果、一致する場合、前記表示手段により、患者を取り違えないよう注意を喚起する警告メッセージを表示する。
【選択図】 図1
【解決手段】患者情報を受信する手段と受信した複数の患者情報を比較する比較手段と表示手段を有し、比較手段による比較の結果、一致する場合、前記表示手段により、患者を取り違えないよう注意を喚起する警告メッセージを表示する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部から患者情報を受信するX線撮影装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、医療診断を目的としたX線撮影装置においては、X線検出部に増感紙とフィルムとを組み合わせたX線写真方式が広く使用されている。この方式によれば、患者を透過したX線が増感紙に入射すると、その増感紙に含まれる蛍光体が入射したX線エネルギーを吸収して蛍光を発し、この蛍光がX線フィルムを感光させる。そして、このフィルムを現像処理することによってX線画像を可視化し、診断を行っている。
【0003】
ところが近年、デジタル技術の進歩によりX線画像をデジタルデータとして検出・生成する装置が活発に開発されている。その一つの例として、X線に対して感度を持ち、検出したX線の強度に応じた電気信号に変換・出力する固体撮像素子を利用して、これらの素子から出力されるアナログ信号をA(アナログ)/D(デジタル)変換によってデジタル画像データとして取り出す平面センサパネルを用いたX線撮影装置等が提案されている。
【0004】
また、機器のデジタル化にともなって、HISと呼ばれる病院内情報システムや、RISと呼ばれる放射線情報システムとネットワークで接続されるようになり、ネットワーク経由で患者情報を入力し、デジタル画像データに患者情報を付加する機器が普及して、患者情報の入力の手間がなくなった。
【0005】
ネットワーク経由で患者情報が入力されるこのようなX線撮影装置は、以下のように動作する。まず、HISやRISから患者情報を受信すると、X線撮影装置は患者リスト内に受信した患者情報を追加する。X線撮影装置はコンソールにこの患者リストを表示する。技師は表示されたリストを見て、リストの順または任意の順に患者を待合室から撮影室に呼び入れて、撮影を行う。前記平面センサパネルを使用したX線撮影装置においては、撮影直後に画像を表示することができ、患者情報を付加したデジタル画像データを自動的にネットワーク経由で画像サーバー等に転送することもできる。
【0006】
このように、デジタル化、ネットワーク化により、フィルムの設定や現像の手間がなく、短時間かつ簡単な操作で撮影を行うことができるようになった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来例においては、以下のような問題点があった。
【0008】
これから撮影を行う患者リスト内に同姓同名の氏名情報がある場合、待合室には同じ名前の患者がいる可能性が高い。このような場合、技師や看護婦が患者の名前を呼ぶ際、同じ名前の違う患者が撮影室に入ってしまう可能性があり、患者を取り違えて撮影してしまうかもしれないという問題点があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、前記の目的は、外部から名前の項目を含む患者情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した複数の患者情報を比較する比較手段と、表示手段を有し、前記比較手段により比較した結果、前記患者情報内の名前の項目が一致する場合、名前が一致した患者の撮影の際、前記表示手段により、患者を取り違えないよう注意を喚起するメッセージを表示することを特徴とするX線撮影装置によって達成される。
【0010】
また、前記の目的は、前記比較手段により名前の項目の姓のみを比較することを特徴とする前記X線撮影装置によって達成される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0012】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態で使用するX線撮影装置のブロック図を図1に示す。X線撮影装置制御部100は、X線撮影装置操作部101、X線撮影装置センサ部102、X線発生装置制御部201、ネットワーク300が接続されている。X線撮影装置操作部101は、タッチパネルになっており、情報の表示手段と操作の入力手段を兼ねている。X線撮影装置センサ部102は、患者を透過してきたX線の強度に応じたアナログ信号をA/D変換によってデジタル画像データとして取り出す平面センサパネルである。
【0013】
X線の照射は、技師がX線発生装置操作部202から管電圧、管電流、照射時間等の条件を指定し、それらの条件をX線発生装置制御部201がX線管球200に出力することにより行われる。X線撮影装置制御部100は、X線発生装置制御部201に対して、撮影の準備が整った時のみ照射を許可し、普段は照射を許可しないようにする安全のための信号を送信し、照射終了時には照射終了の信号を受信する。
【0014】
また、X線撮影装置制御部100は、HISと呼ばれる院内情報システムやRISとよばれる放射線科情報システムとリンクされているネットワーク300を介して、患者情報の入力、撮影済み画像の出力などができるようになっている。
【0015】
X線撮影装置制御部100は、X線撮影装置の中核であり、撮影に必要な一連の制御を行う。具体的には、ネットワークから患者情報を受信し、受信した患者情報のリストをX線撮影装置操作部101へ表示し、次に撮影する患者をリストから選択させ、X線発生装置に対して曝射の許可不許可を行い、曝射後X線撮影装置センサ部102から画像データを読み込み、読み込んだ画像データに対する適切な画像処理をして、画像データをX線撮影装置操作部101へ表示し、ネットワーク300に接続された図示されていないプリンターや画像サーバー等へ画像データを出力する。X線撮影装置は、上記のような機能を有する。
【0016】
次に、本発明のX線撮影装置における撮影の手順を図2、図3に示すフローチャートで説明する。
【0017】
図2は、本発明のX線撮影装置における患者情報受信時のフローチャートである。HISやRISは、患者情報を送信するタイミングは決まっていないので、このフローチャートのアルゴリズムは、X線撮影装置制御部100において非同期で(患者情報を受信したときはいつも)実行される。まず、ステップS100において、ネットワーク300から患者情報を取得する。次にステップS101において、先ほど受信した患者情報を図4に示す患者リストに追加する。
【0018】
図4の患者リストは、X線撮影装置制御部100が内部に持っているもので、HIS、RISから受信する患者情報(患者ID、患者名(姓)、患者名(名)、年齢、性別)、撮影部位情報(撮影部位ID)の他に警告フラグがあるのが特徴である。この警告フラグは、この患者リスト内に同じ名前の患者がいるかどうかを示すフラグであり、この値が0なら同じ名前の患者はいないことを示し、値が1のときは同じ名前の患者がいることを示すものとする。このリストに患者情報を新規に追加した場合、このフラグの値の初期値は0である。撮影部位IDは撮影部位に対応しており、例えば11は「胸部正面AP」、12は「胸部正面PA」、13は「胸部側面」などのような対応であり、数値と部位の対応は病院ごとに決められている。また、1人の患者が複数の撮影を行う場合は、図4の患者ID00854の患者のように、撮影部位IDが複数指定される。
【0019】
ステップS102では、先ほど患者リストに追加した患者情報とすでに患者リスト内に存在する全ての患者情報を比較する。比較は患者名(姓)と患者名(名)が一致するかどうか判断する。リスト内の全ての患者情報と順に比較し、患者名(姓)と患者名(名)が一致する患者が存在する場合、ステップS103で今回追加した患者情報の警告フラグと、すでに患者リスト内に存在していた患者情報の警告フラグの両方の警告フラグを1にセットしてステップS104に進む。ステップS102において、一致する患者情報がなかった場合は、警告フラグはセットせずにステップS104に進む。X線撮影装置制御部100は、ステップS100で複数の患者情報を同時に受信する可能性もある。複数の患者情報を同時に受信した場合は、ステップS104で全ての患者情報を追加したか判断して、ステップS101に戻り、患者情報を1件ずつ患者リストに追加していく。
【0020】
このように、患者情報を1件追加するたびに患者リスト内の全ての患者情報と比較し警告フラグをセットすることにより、撮影時に「警告メッセージ」を表示するための準備をしているのである。以上が患者情報受信時の処理である。
【0021】
次に、本発明のX線撮影装置の撮影時のアルゴリズムを図3に示すフローチャートで説明する。X線撮影装置制御部100は、既に説明したように様々な処理をしているが、図3は撮影時の処理のみを示している。ステップS200の前にX線撮影装置操作部101には、既に患者リストが表示されているものとする。撮影時に操作を行う技師は、ステップS200において、X線撮影装置操作部101から任意の患者を選択する。
【0022】
ステップS201において、選択された患者の警告フラグがセットされているか確認する。警告フラグがセットされていた場合は、ステップS202で図5に示すような警告メッセージ表示する。
【0023】
この警告メッセージはモーダルなダイアログボックスで、ダイアログボックス内のOKボタンを押下しないと次のステップS203に進めないようになっている。このようにすることで、技師は必ずOKボタンを押下しなければならず、同じ名前の患者が存在することを確実に通知できる。
【0024】
OKボタンを押下するとステップS203に進む。警告フラグがセットされていない場合は、そのままステップS203に進む。
【0025】
ステップS203では、撮影部位IDで指定された全ての部位の撮影を行う。撮影が終了した後、ステップS204において撮影が終了した患者の患者情報を患者リストから削除する。ステップS205では、患者リスト内にまだ患者情報が残っているか確認し、残っている場合には、ステップS200に戻って次の患者の撮影を行う。患者リストが空の場合は、図示していないが患者情報待ちの状態になり、ネットワーク300から患者情報が入力されるのを待つ。患者情報が入力されれば、X線撮影装置操作部101に患者リストを表示して、再びステップS200から処理を開始することになる。
【0026】
以上のように、本発明のX線撮影装置は、同姓同名の患者が患者リスト内に存在する場合、撮影時に警告メッセージを表示して注意を促すので、患者を取り違える危険性を少なくする。
【0027】
(第2の実施の形態)
次に本発明の第2の実施の形態を説明する。上記第1の実施の形態ではステップS102において患者の名前を比較する際、患者名(姓)と患者名(名)の両方を比較して同じかどうか判断していたが、第2の実施の形態では、患者名(姓)のみを比較して同じかどうか判断する。それ以外の処理は全て第1の実施の形態と同様である。
【0028】
このように姓のみを比較することによって、姓が同じだけでも警告メッセージが表示されるので、患者を取り違える危険性をさらに少なくする。
【0029】
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0030】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。その場合、プログラムの機能を有していれば、形態は、プログラムである必要はない。
【0031】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明のクレームでは、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0032】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0033】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0034】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明のクレームに含まれるものである。
【0035】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0036】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0037】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、以上説明したように、本発明のX線撮影装置は、同姓同名の患者が患者リスト内に存在する場合、撮影時に警告メッセージを表示して注意を促すので、患者を取り違える危険性を少なくする効果がある。
【0039】
また、本発明の第2の実施の形態によれば、姓が同じだけで警告メッセージが表示して注意を促すので、患者を取り違える危険性をさらに少なくする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】X線撮影装置のブロック図である。
【図2】本発明の患者情報受信時の手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の撮影時の手順を示すフローチャートである。
【図4】X線撮影装置内の患者リストの例を示す図である。
【図5】表示する警告の例を示す図である。
【符号の説明】
100 X線撮影装置制御部
101 X線撮影装置操作部
102 X線撮影装置センサ部
200 X線管球
201 X線発生装置制御部
202 X線発生装置操作部
300 ネットワーク
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部から患者情報を受信するX線撮影装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、医療診断を目的としたX線撮影装置においては、X線検出部に増感紙とフィルムとを組み合わせたX線写真方式が広く使用されている。この方式によれば、患者を透過したX線が増感紙に入射すると、その増感紙に含まれる蛍光体が入射したX線エネルギーを吸収して蛍光を発し、この蛍光がX線フィルムを感光させる。そして、このフィルムを現像処理することによってX線画像を可視化し、診断を行っている。
【0003】
ところが近年、デジタル技術の進歩によりX線画像をデジタルデータとして検出・生成する装置が活発に開発されている。その一つの例として、X線に対して感度を持ち、検出したX線の強度に応じた電気信号に変換・出力する固体撮像素子を利用して、これらの素子から出力されるアナログ信号をA(アナログ)/D(デジタル)変換によってデジタル画像データとして取り出す平面センサパネルを用いたX線撮影装置等が提案されている。
【0004】
また、機器のデジタル化にともなって、HISと呼ばれる病院内情報システムや、RISと呼ばれる放射線情報システムとネットワークで接続されるようになり、ネットワーク経由で患者情報を入力し、デジタル画像データに患者情報を付加する機器が普及して、患者情報の入力の手間がなくなった。
【0005】
ネットワーク経由で患者情報が入力されるこのようなX線撮影装置は、以下のように動作する。まず、HISやRISから患者情報を受信すると、X線撮影装置は患者リスト内に受信した患者情報を追加する。X線撮影装置はコンソールにこの患者リストを表示する。技師は表示されたリストを見て、リストの順または任意の順に患者を待合室から撮影室に呼び入れて、撮影を行う。前記平面センサパネルを使用したX線撮影装置においては、撮影直後に画像を表示することができ、患者情報を付加したデジタル画像データを自動的にネットワーク経由で画像サーバー等に転送することもできる。
【0006】
このように、デジタル化、ネットワーク化により、フィルムの設定や現像の手間がなく、短時間かつ簡単な操作で撮影を行うことができるようになった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来例においては、以下のような問題点があった。
【0008】
これから撮影を行う患者リスト内に同姓同名の氏名情報がある場合、待合室には同じ名前の患者がいる可能性が高い。このような場合、技師や看護婦が患者の名前を呼ぶ際、同じ名前の違う患者が撮影室に入ってしまう可能性があり、患者を取り違えて撮影してしまうかもしれないという問題点があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、前記の目的は、外部から名前の項目を含む患者情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した複数の患者情報を比較する比較手段と、表示手段を有し、前記比較手段により比較した結果、前記患者情報内の名前の項目が一致する場合、名前が一致した患者の撮影の際、前記表示手段により、患者を取り違えないよう注意を喚起するメッセージを表示することを特徴とするX線撮影装置によって達成される。
【0010】
また、前記の目的は、前記比較手段により名前の項目の姓のみを比較することを特徴とする前記X線撮影装置によって達成される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0012】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態で使用するX線撮影装置のブロック図を図1に示す。X線撮影装置制御部100は、X線撮影装置操作部101、X線撮影装置センサ部102、X線発生装置制御部201、ネットワーク300が接続されている。X線撮影装置操作部101は、タッチパネルになっており、情報の表示手段と操作の入力手段を兼ねている。X線撮影装置センサ部102は、患者を透過してきたX線の強度に応じたアナログ信号をA/D変換によってデジタル画像データとして取り出す平面センサパネルである。
【0013】
X線の照射は、技師がX線発生装置操作部202から管電圧、管電流、照射時間等の条件を指定し、それらの条件をX線発生装置制御部201がX線管球200に出力することにより行われる。X線撮影装置制御部100は、X線発生装置制御部201に対して、撮影の準備が整った時のみ照射を許可し、普段は照射を許可しないようにする安全のための信号を送信し、照射終了時には照射終了の信号を受信する。
【0014】
また、X線撮影装置制御部100は、HISと呼ばれる院内情報システムやRISとよばれる放射線科情報システムとリンクされているネットワーク300を介して、患者情報の入力、撮影済み画像の出力などができるようになっている。
【0015】
X線撮影装置制御部100は、X線撮影装置の中核であり、撮影に必要な一連の制御を行う。具体的には、ネットワークから患者情報を受信し、受信した患者情報のリストをX線撮影装置操作部101へ表示し、次に撮影する患者をリストから選択させ、X線発生装置に対して曝射の許可不許可を行い、曝射後X線撮影装置センサ部102から画像データを読み込み、読み込んだ画像データに対する適切な画像処理をして、画像データをX線撮影装置操作部101へ表示し、ネットワーク300に接続された図示されていないプリンターや画像サーバー等へ画像データを出力する。X線撮影装置は、上記のような機能を有する。
【0016】
次に、本発明のX線撮影装置における撮影の手順を図2、図3に示すフローチャートで説明する。
【0017】
図2は、本発明のX線撮影装置における患者情報受信時のフローチャートである。HISやRISは、患者情報を送信するタイミングは決まっていないので、このフローチャートのアルゴリズムは、X線撮影装置制御部100において非同期で(患者情報を受信したときはいつも)実行される。まず、ステップS100において、ネットワーク300から患者情報を取得する。次にステップS101において、先ほど受信した患者情報を図4に示す患者リストに追加する。
【0018】
図4の患者リストは、X線撮影装置制御部100が内部に持っているもので、HIS、RISから受信する患者情報(患者ID、患者名(姓)、患者名(名)、年齢、性別)、撮影部位情報(撮影部位ID)の他に警告フラグがあるのが特徴である。この警告フラグは、この患者リスト内に同じ名前の患者がいるかどうかを示すフラグであり、この値が0なら同じ名前の患者はいないことを示し、値が1のときは同じ名前の患者がいることを示すものとする。このリストに患者情報を新規に追加した場合、このフラグの値の初期値は0である。撮影部位IDは撮影部位に対応しており、例えば11は「胸部正面AP」、12は「胸部正面PA」、13は「胸部側面」などのような対応であり、数値と部位の対応は病院ごとに決められている。また、1人の患者が複数の撮影を行う場合は、図4の患者ID00854の患者のように、撮影部位IDが複数指定される。
【0019】
ステップS102では、先ほど患者リストに追加した患者情報とすでに患者リスト内に存在する全ての患者情報を比較する。比較は患者名(姓)と患者名(名)が一致するかどうか判断する。リスト内の全ての患者情報と順に比較し、患者名(姓)と患者名(名)が一致する患者が存在する場合、ステップS103で今回追加した患者情報の警告フラグと、すでに患者リスト内に存在していた患者情報の警告フラグの両方の警告フラグを1にセットしてステップS104に進む。ステップS102において、一致する患者情報がなかった場合は、警告フラグはセットせずにステップS104に進む。X線撮影装置制御部100は、ステップS100で複数の患者情報を同時に受信する可能性もある。複数の患者情報を同時に受信した場合は、ステップS104で全ての患者情報を追加したか判断して、ステップS101に戻り、患者情報を1件ずつ患者リストに追加していく。
【0020】
このように、患者情報を1件追加するたびに患者リスト内の全ての患者情報と比較し警告フラグをセットすることにより、撮影時に「警告メッセージ」を表示するための準備をしているのである。以上が患者情報受信時の処理である。
【0021】
次に、本発明のX線撮影装置の撮影時のアルゴリズムを図3に示すフローチャートで説明する。X線撮影装置制御部100は、既に説明したように様々な処理をしているが、図3は撮影時の処理のみを示している。ステップS200の前にX線撮影装置操作部101には、既に患者リストが表示されているものとする。撮影時に操作を行う技師は、ステップS200において、X線撮影装置操作部101から任意の患者を選択する。
【0022】
ステップS201において、選択された患者の警告フラグがセットされているか確認する。警告フラグがセットされていた場合は、ステップS202で図5に示すような警告メッセージ表示する。
【0023】
この警告メッセージはモーダルなダイアログボックスで、ダイアログボックス内のOKボタンを押下しないと次のステップS203に進めないようになっている。このようにすることで、技師は必ずOKボタンを押下しなければならず、同じ名前の患者が存在することを確実に通知できる。
【0024】
OKボタンを押下するとステップS203に進む。警告フラグがセットされていない場合は、そのままステップS203に進む。
【0025】
ステップS203では、撮影部位IDで指定された全ての部位の撮影を行う。撮影が終了した後、ステップS204において撮影が終了した患者の患者情報を患者リストから削除する。ステップS205では、患者リスト内にまだ患者情報が残っているか確認し、残っている場合には、ステップS200に戻って次の患者の撮影を行う。患者リストが空の場合は、図示していないが患者情報待ちの状態になり、ネットワーク300から患者情報が入力されるのを待つ。患者情報が入力されれば、X線撮影装置操作部101に患者リストを表示して、再びステップS200から処理を開始することになる。
【0026】
以上のように、本発明のX線撮影装置は、同姓同名の患者が患者リスト内に存在する場合、撮影時に警告メッセージを表示して注意を促すので、患者を取り違える危険性を少なくする。
【0027】
(第2の実施の形態)
次に本発明の第2の実施の形態を説明する。上記第1の実施の形態ではステップS102において患者の名前を比較する際、患者名(姓)と患者名(名)の両方を比較して同じかどうか判断していたが、第2の実施の形態では、患者名(姓)のみを比較して同じかどうか判断する。それ以外の処理は全て第1の実施の形態と同様である。
【0028】
このように姓のみを比較することによって、姓が同じだけでも警告メッセージが表示されるので、患者を取り違える危険性をさらに少なくする。
【0029】
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0030】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。その場合、プログラムの機能を有していれば、形態は、プログラムである必要はない。
【0031】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明のクレームでは、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0032】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0033】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0034】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明のクレームに含まれるものである。
【0035】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0036】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0037】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、以上説明したように、本発明のX線撮影装置は、同姓同名の患者が患者リスト内に存在する場合、撮影時に警告メッセージを表示して注意を促すので、患者を取り違える危険性を少なくする効果がある。
【0039】
また、本発明の第2の実施の形態によれば、姓が同じだけで警告メッセージが表示して注意を促すので、患者を取り違える危険性をさらに少なくする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】X線撮影装置のブロック図である。
【図2】本発明の患者情報受信時の手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の撮影時の手順を示すフローチャートである。
【図4】X線撮影装置内の患者リストの例を示す図である。
【図5】表示する警告の例を示す図である。
【符号の説明】
100 X線撮影装置制御部
101 X線撮影装置操作部
102 X線撮影装置センサ部
200 X線管球
201 X線発生装置制御部
202 X線発生装置操作部
300 ネットワーク
Claims (2)
- 外部から名前の項目を含む患者情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した複数の患者情報を比較する比較手段と、表示手段を有し、前記比較手段により比較した結果、前記患者情報内の名前の項目が一致する場合、名前が一致した患者の撮影の際、前記表示手段により、患者を取り違えないよう注意を喚起するメッセージを表示することを特徴とするX線撮影装置。
- 前記比較手段により名前の項目の姓のみを比較することを特徴とする請求項1に記載のX線撮影装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002265979A JP2004097639A (ja) | 2002-09-11 | 2002-09-11 | X線撮影装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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ID=32264955
Family Applications (1)
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Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2002
- 2002-09-11 JP JP2002265979A patent/JP2004097639A/ja not_active Withdrawn
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