JP2017192453A - 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】診断に適さないと判定される可能性がある医用画像の情報を、利用に先立ってユーザに知らせることができる情報処理装置を提供する。【解決手段】情報処理装置100は、医用画像を特定するための情報と、医用画像が診断に適さない画像であると判定される可能性があることを示す情報とを含む予告情報を出力し、医用画像を特定するための情報と、医用画像が診断に適さない画像であるか否かを示す情報とを含む確定情報を出力する。【選択図】図2
Description
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びシステムに関する。
昨今、多様な医用画像が診療に活用され、医用画像を管理するための情報システムが構築されている。医師や技師といったユーザはこのような情報システムを活用し、撮影された医用画像が診断に適した画像であるか否かを確認する。そしてユーザは、診断に適さないと判定される画像に対して、修正や再撮影を行う場合がある。特許文献1には、診断に適さないと判定された医用画像に対してNG画像であることを示す情報を付帯させて、当該医用画像を検像装置から外部装置に送信することが開示されている。
特許文献1に開示されているような技術においては、診断に適さないと確定した判定がなされてから、NG画像であることを示す情報とともに当該医用画像が送信されることになる。既に外部装置に送信された医用画像をユーザが参照した際に、診断に適さない画像であって修正や再撮影を行うべきか検討がなされた場合には、診断に適さない画像であると判定される可能性があるにもかかわらず、検討が終わる前に他の端末を介して画像が診断に供されてしまうおそれがある。
上記のような課題を解決するため、請求項1に記載の情報処理装置は、医用画像を特定するための情報と、前記医用画像が診断に適さない画像であると判定される可能性があることを示す情報とを含む予告情報を出力する第一の出力手段と、前記医用画像を特定するための情報と、前記医用画像が診断に適さない画像であるか否かを示す情報とを含む確定情報を出力する第二の出力手段と、を有することを特徴とする情報処理装置。
本発明によれば、診断に適さないと判定される可能性がある医用画像に対して、その可能性を予告する予告情報を出力することにより、当該医用画像を利用しようとするユーザは利用に先だってその可能性を知ることができる。これにより、ユーザは当該医用画像を利用するにあたり、より適切な判断を行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
[第一の実施形態]
図1は、本発明の第一の実施形態にかかる情報処理装置100と、情報処理装置100を含む医用画像撮影システム107の各構成と、医用画像撮影システム107と接続されている各構成について説明する図である。図1に示される各構成は、通信ケーブルや通信システムを介して互いに接続されていればよく、同一の施設内に配置されていることを要しない。
図1は、本発明の第一の実施形態にかかる情報処理装置100と、情報処理装置100を含む医用画像撮影システム107の各構成と、医用画像撮影システム107と接続されている各構成について説明する図である。図1に示される各構成は、通信ケーブルや通信システムを介して互いに接続されていればよく、同一の施設内に配置されていることを要しない。
第一の実施形態においては、医用画像撮影システム107の一例としてX線を用いた放射線画像撮影システムを説明する。以下、医用画像撮影システム107をX線撮影システム107と称する場合がある。
X線撮影システム107はX線源101と、FPD(Flat Panel Detector)102と、撮影制御部104と、情報処理装置100とを有する。
撮影制御部104は、RIS112から検査オーダを取得する。撮影制御部104は、RIS112から取得した検査オーダに基づいて、撮影条件を読みだし、X線源101とFPD102とを制御する。検査が終了すると、撮影制御部104は、検査が終了したことを示す情報をRIS112に出力する。
X線源101は、撮影制御部104から制御される撮影条件に基づいて、放射線を発生させるための準備を行う。FPD102は、撮影制御部104から制御される撮影条件に基づいて、放射線を受信するための準備を行う。撮影制御部104は、情報処理装置100による制御に基づいて上述した制御を行う。撮影制御部104は情報処理装置100に含まれていても、情報処理装置100とは別体の装置で構成されていてもよい。
撮影制御部104は、ユーザが曝射スイッチ(不図示)を押下するのに伴い、高圧発生装置(不図示)からX線源101に高圧パルスを与えるように制御する。X線源101は高圧パルスに応じて、被写体103が配置されている領域にX線を曝射する。被写体を透過もしくは被写体の周囲を通過したX線は、FPD102に入射する。
FPD102に入射したX線に基づいて、医用画像の一例である放射線画像が生成される。情報処理装置100は、生成された放射線画像を取得する。FPD102は撮影制御部104に制御され、入射したX線を電気信号に変換した後、デジタル画像として情報処理装置100に送信する。たとえば、FPD102は入射したX線を蛍光体(不図示)により可視光に変換し、可視光をフォトダイオード(不図示)により検出し、A/D変換器(不図示)により電気信号に変換する。あるいは、FPD102はX線をアモルファスセレン(不図示)により電気信号に変換する。放射線画像の画素値はFPD102を構成する放射線検出素子(不図示)からの出力により得られる。放射線検出素子(不図示)は、例えば蛍光体(不図示)とフォトダイオード(不図示)で構成される。別の例では、アモルファスセレン(不図示)で構成される。
情報処理装置100には、表示部105と操作部106とが接続されている。表示部105は、たとえば液晶ディスプレイ等で構成される。表示部105は、情報処理装置100の制御に基づいて、ユーザに向けて医用画像や医用画像の撮影にかかる検査情報を画面に表示し、GUIを提供する。操作部106は、たとえばマウス、キーボード、曝射スイッチである。ユーザは操作部106を介して指示を情報処理装置100に対して入力することができる。
情報処理装置100は、撮影された放射線画像に、当該撮影の撮影条件や患者情報等を付帯させる。たとえばDICOM(DigitalImaging and Communications in Medicine)規格に則って情報を付帯させ、放射線画像のデータ、患者情報、及び撮影条件等の情報を含むDICOM画像ファイルを生成する。また、情報処理装置100は、撮影された放射線画像やDICOM画像ファイルをPACS114といった外部装置に送信する。
情報処理装置100には、各種の外部装置が接続されている。外部装置とは、たとえばHIS111、RIS112、WS113、PACS114、Viewer115、Printer116である。
HIS(Hospital Information System)111は、患者情報や放射線撮影による検査等を含む診療情報を総合的に管理するシステムである。RIS(Radiography Information System)112は、放射線撮影のオーダを管理するシステムである。WS(Work Station)113は、画像処理端末である。WS113は、X線撮影システム107で撮影された放射線画像に画像処理を施したり、放射線画像が診断に適した画像であるか否かを判定する、いわゆる検像を行ったりする。PACS(Picture Archivingand Communication System)114は、医用画像撮影システム107やその他の医用画像撮影システムで得られた画像を保持するデータベースシステムである。PACS114は医用画像及びかかる医用画像の撮影条件や患者情報等の付帯情報を記憶する記憶部(不図示)と、当該記憶部に記憶される情報を管理するコントローラ(不図示)とを有する。Viewer115は、画像診断用の端末であり、PACS114等に記憶された画像を読み出し、診断のために表示する。Printer116はたとえばフィルムプリンタであり、PACS114等に記憶された画像をフィルムに出力する。
ユーザは、操作部106を介して情報処理装置100に撮影の指示を入力する。撮影制御部104により撮影は制御される。撮影制御部104ならびに情報処理装置100により、検査を開始するための処理、検査を終了するための処理、撮影された放射線画像に対する画像処理、放射線画像や検査情報を保存する処理が行われる。情報処理装置100は、撮影された放射線画像をWS113、PACS114、Viewer115、Printer116に出力する。
図7は、情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。情報処理装置100は、たとえばコンピュータである。情報処理装置100は、主制御部であるCPU(Central Processing Unit)701、記憶部であるRAM(Random Access Memory)702、ROM(Read Only Memory)703、SSD(Solid State Drive)704、通信部である通信回路705、グラフィック制御部であるGPU(Graphics Processing Unit)706、接続部であるUSB(Universal Serial Bus)707、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)708を有し、これらは内部バスにより通信可能に接続されている。
CPU701は情報処理装置100及びこれに接続する各部を統合的に制御する制御回路である。CPU701は情報処理装置100の中に複数含まれていてもよい。RAM702は情報処理装置100を及びこれに接続する各部における処理を実行するためのプログラムや、画像処理で用いる各種パラメータを記憶するためのメモリである。RAM702は、CPU701が実行する制御プログラムを格納し、CPU701が各種制御を実行する際の様々なデータを一時的に格納する。ROM703は、CPU701による制御の手順を記憶させたプログラムやデータを格納する。SSD704は上述したようなプログラムや、撮影により得られる放射線画像、付帯情報、その他各種パラメータが記憶される。
通信回路705は、たとえば放射線撮影を行う施設のアクセスポイントに接続している。通信回路705は、たとえばNIC(Network Interface Card)である。目的に応じて、情報処理装置100は複数の通信回路を有するようにしてもよい。たとえば、情報処理装置100は、複数のアクセスポイントとの接続に対応する、複数のNICを有していてもよい。
GPU706は画像処理ユニットであり、CPU701からの制御に応じて画像処理を実行する。USB707は操作部106と接続している。GPU706による画像処理の結果得られる画像はHDMI(登録商標)708を介して表示部105に出力され、表示される。表示部105及び操作部106はタッチパネルモニタとして統合されていても良い。表示部105に対する表示制御は、CPU701及びGPU706により行われる。この際にCPU701はGPU706に対して表示部105への所定の情報の表示を指示し、GPU706が表示部105に表示させるための表示データを生成及び当該表示データの表示部105への出力を行う。
図2は、情報処理装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。情報処理装置100は、出力部200、判定部210、データベース220を有する。出力部200は、画像出力部201、予告出力部202、確定出力部203を有する。以下、詳述する。
出力部200は、情報処理装置100からPACS114といった外部装置への情報を出力する。出力部200は、CPU701の制御により通信回路705を介して外部装置へ情報を出力する。
画像出力部201は、医用画像をデータベース220からPACS114といった外部装置に出力する。第一の実施形態においては、医用画像の一例としてX線撮影システム107において撮影された放射線画像を、データベース220からPACS114といった外部装置に出力する。画像出力部201は、出力処理キュー204に含まれる、ユーザからの出力指示や外部装置からの要求を順に実施することで、外部装置に放射線画像を出力する。画像出力部201は、外部装置への出力が完了すると、当該放射線画像が外部装置に出力されたことを示す情報をデータベース220に出力する。
予告出力部202は、判定部210による判定に基づいて、ユーザによる所定の操作の対象の医用画像である対象画像を特定するための情報と、当該対象画像が診断に適さない画像とされる可能性があることを示す情報とを含む予告情報を出力する。第一の実施形態においては、予告出力部202はPACS114といった外部装置に予告情報を出力する。予告出力部202は、第一の出力手段の一例である。予告出力部202による処理の詳細については後述する。
確定出力部203は、判定部210による判定に基づいて、予告出力部202により予告情報が出力された対象画像を特定するための情報と、当該対象画像が診断に適さない画像であるか否かを示す情報とを含む確定情報を出力する。第一の実施形態においては、確定出力部203はPACS114といった外部装置に確定情報を出力する。確定出力部203は、第二の出力手段の一例である。確定出力部203による処理の詳細については後述する。以下では、診断に適さない画像を無効画像と称する。
予告情報を受け付けたPACS114や、PACS114を介して医用画像を参照するためのWS113やViewer115は、ユーザに対して、当該医用画像が無効画像とされる可能性があることを報知することができる。したがって、予告出力部202は報知手段の一例として機能する。また、確定情報を受け付けたPACS114や、PACS114を介して医用画像を参照するためのWS113やViewer115は、ユーザに対して当該医用画像が無効画像であると確定したこと、あるいは無効画像ではないと確定したことを報知することができる。したがって、確定出力部203もまた、報知手段の一例として機能する。
判定部210は、医用画像に対してユーザが行った処理に基づいて、当該医用画像が診断に適さない画像すなわち無効画像であるか否かを判定する。より詳細には、所定の操作が行われたことに基づいて、当該医用画像が無効画像であるとされる可能性があるか否かを判定する。さらに、判定部210は、所定の操作が行われたことに基づいて、当該医用画像が無効画像であると確定したか、無効画像ではないと確定したかを判定する。所定の操作とは、たとえば医用画像に関する変更を開始したことを示す操作として、予めユーザにより登録された操作である。判定部210は判定の結果を予告出力部202と確定出力部203に出力する。判定部210は、判定手段の一例である。判定部210による処理の詳細については後述する。
データベース220は、医用画像と検査情報とを記憶するデータベースである。第一の実施形態においては、X線撮影システム107において撮影された放射線画像と、検査オーダといった検査情報とがデータベース220に保存される。データベース220は、たとえばSSD704により構成される。
図2に示した各機能構成は、たとえばRAM702、ROM703、SSD704に格納されているプログラムをCPU701が実行することにより実現される。別の実施形態では、図2に示した各機能構成は、上述のCPU701に加えて図示しないFPGA等のハードウェア回路により実現される。この場合、このFPGAに対する入力、パラメータ設定、出力の受け取りの少なくともいずれかの処理はCPU701により制御される。
図3は、情報処理装置100により表示部105に表示される画面の一例を示す図である。ウィンドウ301には、検査の情報が表示される。ウィンドウ301上には、画像表示部302、患者情報表示部303、検査情報表示部304、操作のためのアイコン308〜313が表示される。
画像表示部302は、X線撮影システム107で撮影された放射線画像や、データベース220やPACS114から取得した医用画像を表示するための領域である。画像表示部302には、ウィンドウ301に表示される検査に対応する医用画像が表示される。患者情報表示部303は、ウィンドウ301に表示される検査に対応する患者情報が表示される。
検査情報表示部304は、検査オーダを特定するための番号や、データベース220および画像表示部302に表示されている医用画像の付帯情報から取得した検査情報などを表示するための領域である。検査情報表示部304には、ウィンドウ301に表示される検査に対応する検査情報が表示される。図3に示す例においては、検査情報表示部304には、撮影情報305及び306が表示されている。撮影情報とは、たとえば撮影対象の部位や撮影手技に関する情報である。ユーザにより選択された撮影情報は、選択状態307となる。選択された撮影情報に対応する医用画像が画像表示部302に表示され、アイコン308〜313を介したユーザの操作の対象となる。
検査終了ボタン308が押下されると、検査を終了することができる。第一の実施形態において、検査とは医用画像を取得するための一連の作業であり、少なくとも一回の撮影を含む。検査に含まれる全ての撮影が完了すると、ユーザは検査終了ボタン308を押下し、検査を終了する。検査終了ボタン308の押下に伴って、後述する検査出力ボタン310の押下に伴い行われる処理と同様の処理が行われるようにしてもよい。
画像出力ボタン309が押下されると、選択中の撮影情報に対応する医用画像が画像出力部201によりPACS114に出力される。検査出力ボタン310が押下されると、実施中の検査の検査情報と撮影された医用画像が画像出力部201によりPACS114に出力される。
写損ボタン311が押下されると、選択中の撮影情報に対応する医用画像の写損の理由を入力するための画面が表示部105に表示される。写損の理由の入力が完了すると、当該医用画像は写損画像として設定され、PACS114への出力対象から除外される。写損画像として設定された医用画像に対して、再度写損ボタン311が押下されると、当該医用画像の写損画像の設定が解除される。写損とは、たとえば線量が適切でなかったり、患者が撮影中に動いてしまったりした場合など、撮影に失敗することである。写損画像は、診断に適さない無効画像である。
再撮影ボタン312が押下されると、ユーザは選択中の撮影情報に対応する医用画像の撮影を再度行うための処理が開始される。まず、写損の理由を入力するための画面が表示部105に表示される。写損の理由の入力が完了すると、当該医用画像は写損画像として設定され、PACS114への出力対象から除外される。ウィンドウ301は撮影を準備するための画面に遷移し、ユーザは再撮影を行うことができる。
アノテーションボタン313が押下されると、画像表示部302に表示されている医用画像に対して、アノテーションを配置するための画面が表示部105に表示される。ユーザは、配置するアノテーションを選択し、画像表示部302に表示されている医用画像上にアノテーションを配置する位置を指定することができる。アノテーションとは、画像に付帯させる情報であり、患者や検査の情報、撮影の実施状況に関する情報など、任意の情報を含めることができる。一般的なアノテーションとしては、患者名、撮影方向、視野方向、視野記述、撮影日時などが挙げられる。たとえば、撮像された被検体の臓器に関する左右の別や、撮影方向を示すための標識が、アノテーションとして画像上に表示される。
図4は、情報処理装置100が予告情報及び確定情報を出力する一連の処理の一例を示すフローチャートである。以下では、アノテーションを配置した医用画像をPACS114に出力した後に、ユーザが当該アノテーションの誤りに気付いて修正を行う場合を例に説明する。
X線撮影システム107において撮影された放射線画像は、図3に示すウィンドウ301の画像表示部302に表示される。ユーザは、アノテーションボタン313を押下して、当該放射線画像に左右の別を示す標識をアノテーションとして配置する。ユーザは、画像出力ボタン309を押下して、当該アノテーションが配置された放射線画像を、PACS114に出力する。その後、ユーザは配置したアノテーションの誤りに気付き、修正を開始する。
ステップS401において、判定部210は画像表示部302に表示されている医用画像が無効画像とされる可能性があるか否かを判定する。ユーザは当該医用画像に配置したアノテーションが示す左右の別の誤りに気付き、操作部106を介してアノテーションボタン313を押下し、当該アノテーションを変更する処理を開始する。変更の処理を開始する操作に伴って、判定部210は当該操作の対象となった医用画像である対象画像が無効画像とされる可能性があると判定して、ステップS402に進む。画像表示部302に表示されている医用画像に対するユーザの操作に基づいて、当該医用画像が無効画像とされる可能性はないと判定部210により判定される場合には、処理を終了する。引き続き当該医用画像に対してユーザが何らかの操作を行った場合には、再度ステップS401の処理が行われる。ステップS401における判定部210の処理の詳細については、図5に基づいて後述する。
ステップS402において、予告出力部202はPACS114に予告情報を出力する。予告情報には、画像表示部302に表示されており、ユーザがアノテーションを変更する処理を開始する操作の対象となった対象画像を特定するための情報が含まれる。また、予告情報には、当該対象画像が無効画像とされる可能性があることを示す情報が含まれる。
予告情報を受信したPACS114は、当該対象画像を特定するための情報に基づいて、PACS114に記憶されており、無効画像とされる可能性がある医用画像を特定することができる。PACS114はWS113やViewer115といった外部装置から当該対象画像を参照するための要求を受信した際に、当該対象画像が無効画像とされる可能性があることを示す情報とともに、当該対象画像を外部装置に出力する。これにより、当該対象画像をWS113やViewer115において参照しようとするユーザは、当該対象画像が無効画像とされる可能性があることを知ることができる。ユーザは、当該対象画像が無効画像とされる可能性があることに基づいて、適切な診断を行うことができる。予告出力部202は、WS113やViewer115に予告情報を出力してもよい。以上のように、予告情報はこれを受信する装置において、当該対象画像が無効画像とされる可能性があることをユーザに報知できるようにするための情報である。
ステップS403において、判定部210は当該対象画像が無効画像であると確定したか、無効画像ではないと確定したかを判定する。判定部210は、ステップS401で当該対象画像が無効画像とされる可能性があると判定した操作に伴う変更が確定された場合には、当該対象画像が無効画像であると確定したと判定し、ステップS404に進む。たとえばユーザが、配置されたアノテーションを削除し、新たなアノテーションを選択して画像表示部302上に配置場所を指定する操作を行う。そしてユーザは、検査終了ボタン308、画像出力ボタン309、検査出力ボタン310のいずれかを押下し、新たなアノテーションが配置された医用画像をPACS114に出力するとする。この場合には、左右の別を示す標識であるアノテーションの変更を確定する操作が行われたので、判定部210は当該対象画像が無効画像であると確定したと判定する。また、判定部210は、ステップS401で当該対象画像が無効画像とされる可能性があると判定した操作に伴う変更が破棄された場合には、当該対象画像が無効画像ではないと確定したと判定し、ステップS405に進む。たとえば、ユーザがアノテーションを変更しなかった場合には、判定部210は当該対象画像が無効画像ではないと確定したと判定する。アノテーションを変更しなかった場合とは、たとえばユーザがアノテーションボタン313を押下したものの、画像上のアノテーションの内容に変更を加えないまま、再度アノテーションボタン313を押下して処理を終了した場合である。
ステップS404において、確定出力部203はPACS114に確定情報を出力する。確定情報には、ステップS402において予告情報が出力された対象画像を特定するための情報が含まれる。また、ステップS404で出力される確定情報には、当該対象画像が診断に適さない無効画像であると確定したことを示す情報が含まれる。
確定情報を受信したPACS114は、当該対象画像を特定するための情報に基づいて、ステップS402において予告情報が出力された対象画像を特定する。PACS114は、確定情報が出力された対象画像をWS113やViewer115に出力された履歴がある場合には、当該対象画像が無効画像であると確定したことを示す情報をWS113やViewer115に出力する。
ステップS405において、確定出力部203はPACS114に確定情報を出力する。確定情報には、ステップS402において予告情報が出力された対象画像を特定するための情報が含まれる。また、ステップS405で出力される確定情報には、当該対象画像が診断に適さない無効画像ではないと確定したことを示す情報が含まれる。
確定情報を受信したPACS114は、当該対象画像を特定するための情報に基づいて、ステップS402において予告情報が出力された対象画像を特定する。PACS114は、確定情報が出力された対象画像をWS113やViewer115において参照中の場合には、当該対象画像が無効画像ではないと確定したことを示す情報をWS113やViewer115に出力する。これにより、ユーザは当該対象画像が診断に適した画像であることを知ることができ、適切な診断を行うことができる。
検査完了後にデータベース220やPACS114から取得された医用画像について、診断に不適切な画像であることにユーザが気付き、当該医用画像に関する変更の処理を開始した場合についても、図4に示す処理が実施される。なお、予告情報が出力された医用画像をWS113やViewer115において表示させる際には、ユーザに当該医用画像が無効画像であるとされる可能性があることを報知するために、たとえば当該医用画像に対して重畳してアイコンを表示させる。表示の方法はこれに限らず、当該医用画像を表示させずに、無効画像とされる可能性があることを示す画面を表示させてもよい。確定情報が出力された医用画像をWS113やViewer115において表示させる場合も同様である。予告情報が出力されたものの、無効画像ではないことが確定して確定情報が出力された医用画像に対しては、たとえば、予告情報が破棄されたことを示す情報を表示させる。あるいは、予告情報を受けて表示されていた、無効画像とされる可能性があることを示す情報の表示を中止する。
以上のような処理により、ある医用画像に対して、無効画像とされる可能性がある操作がなされた場合に、当該操作による変更が確定する前に予告情報をPACS114に出力することができる。上述した例のように、既にPACS114に送信された医用画像が無効画像とされる可能性がある場合には、PACS114にアクセスして当該医用画像を参照する医師が不適切な画像で診断を行ってしまうリスクがある。PACS114にアクセスして医用画像を参照して診断を行う医師は、当該医用画像に対する変更が完了する前に、当該医用画像が無効画像とされる可能性があることを知ることができる。これにより、PACS114にアクセスして医用画像を参照して診断を行う医師が、無効画像に基づいて診断を行ってしまうリスクを低減することができる。
図5は、対象画像が無効画像とされる可能性があるか否かを判定するための、判定部210による処理の一例を示すフローチャートである。ステップS501とステップS502の処理は、図4に示すステップS401の処理に対応する。
図5に示す処理に先だって判定部210には、ユーザの入力により、ある医用画像が無効画像とされる可能性があると判定する基準となる操作が登録される。ここで登録される操作の例としては、写損ボタン311の押下や、再撮影ボタン312の押下や、アノテーションボタン313の押下が挙げられる。
ステップS501において判定部210は、ステップS401において行われた操作が、ステップS501において登録された操作に含まれるか否かを判定する。含まれる場合にはステップS503に進み、含まれない場合には図5に示す処理を終了する。たとえば、X線撮影システム107において撮影され、画像表示部302に表示された放射線画像に対して、ユーザが写損画像であると判断して写損ボタン311を押下したとする。写損ボタン311の押下はステップS501において登録された操作であるので、ステップS502に進む。
ステップS502において判定部210は、ステップS401において行われた操作の対象となる医用画像すなわち対象画像が、無効画像とされる可能性があると判定する。すなわち、判定部210は予め登録された操作に関する情報に基づいて、対象画像が無効画像とされる可能性があるか否かを判定する。
図8は、情報処理装置100からPACS114といった外部装置に出力される情報の構造の一例である。情報処理装置100からPACS114といった外部装置に出力されるメッセージは、たとえば複数の情報から構成される。たとえば、当該メッセージは患者情報と、検査情報と、シリーズ情報と、装置情報と、画像情報と、ドキュメントを含む。患者情報とは、たとえば患者氏名や患者を一意に識別するための患者IDである。検査情報とは、たとえば検査を行った日付や、検査を一意に識別するための検査UIDである。シリーズ情報とは、たとえばある検査に含まれるシリーズのそれぞれを一意に識別するためのシリーズUIDである。装置情報とは、たとえば検査に用いられた装置(モダリティ)の名称や、モダリティを一意に識別するためのIDである。画像情報とは、たとえば画像の画素数や、患者の向きや、画像を一意に識別するためのインスタンスUIDである。ドキュメントとは、画像に関連付ける種々の情報である。情報処理装置100からPACS114といった外部装置に出力されるメッセージは、その目的に応じて上述した情報のうち、必要な情報のみで構成されていてもよいし、上述した例以外の情報を含んでいてもよい。情報処理装置100からPACS114といった外部装置に出力されるメッセージは、あらかじめ定められたルールに則って、所定のタグや値を用いて表現されてもよい。DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)規格に則って表現されることが好ましい。
図8(a)は予告情報の一例であり、図8(b)は確定情報の一例である。図8(a)の例では、予告情報は、ドキュメントとして「無効画像予告」と題された情報を含む。別の例では、予告情報はドキュメントとして、ステップS401で行われている操作を示す情報を含んでいてもよい。予告情報を受け取ったユーザは、対象画像に対して行われている処理の内容から、無効画像とされる可能性があることを知ることができる。
図8(b)の例では、無効画像であることを示す確定情報は、ドキュメントとして「無効画像確定」と題された情報を含む。別の例では、無効画像であることを示す確定情報は、ドキュメントとしてたとえば「線量不足による写損」など、無効画像であると判断された理由を含む情報を含んでいてもよい。その場合、ドキュメントに含まれる情報は、ユーザが写損ボタン311や再撮影ボタン312を押下した際に入力する写損理由に基づいて取得される。
無効画像ではないことを示す確定情報は、ドキュメントとして「無効画像予告の破棄」と題された情報を含む。予告情報や確定情報が出力されたPACS114といった外部装置は、検査UIDやシリーズUID、インスタンスUIDに基づいて、その対象となる医用画像を特定することができる。また、当該外部装置はドキュメントに含まれている情報に基づいて、当該対象画像が無効画像とされる可能性があるか否か、無効画像であるか否かといった情報を取得することができる。情報処理装置100は、予告情報や確定情報で特定したい医用画像に応じて、外部装置に出力する情報を変更してもよい。たとえば、ある検査において取得された医用画像のすべてが、無効画像とされる可能性がある場合には、検査UIDを「無効画像予告」のドキュメントを有する予告情報を外部装置に出力することとする。このとき、すべてのシリーズUIDやインスタンスUIDを含んでいなくてもよい。
図8に示した例では、予告情報と確定情報がそれぞれ異なる情報の項目により構成される場合について説明したが、同じ情報の項目により構成されていてもよい。すなわち、予告情報と確定情報が同一の情報の項目からなる構造を有していてもよい。その場合、同じタグによりそれぞれの情報の項目が表現されていてもよい。予告情報は、無効画像とされる可能性がある医用画像を特定するための情報と、無効画像とされる可能性があることを示す情報以外の項目については、ブランクでもよい。予告出力部202は、確定情報に含まれる情報のうち、少なくとも一部の情報を有している場合に予告情報を出力可能とする。予告情報及び確定情報を受け付けた外部装置は、特定の情報以外がブランクであることに基づいて、そのメッセージが予告情報であることを識別するようにしてもよい。
図9は、予告情報及び確定情報を受信したViewer115における処理の一例を示すフローチャートである。Viewer115はたとえばコンピュータであり、図7に示すのと同様のハードウェア構成を有する。
ステップS901において、Viewer115は医用画像を表示する。ステップS901において表示される医用画像は、ユーザの操作入力や、Viewer115と接続している装置からの制御に基づいて選択される。
ステップS902において、Viewer115は予告情報を外部装置から受信したか否かを判定する。ここで外部装置とは、たとえば情報処理装置100やPACS114である。情報処理装置100から予告情報を受信したPACS114が、当該予告情報に基づいて何らかの情報をViewer115に出力した場合も、これに含まれる。予告情報を受信した場合はステップS903に進む。
ステップS903において、Viewer115は当該予告情報に基づいてユーザに対する報知を行う。たとえば、Viewer115は表示中の医用画像が、無効画像とされる可能性があることを報知する画面を表示する。報知のための画面は、文字列から構成されてもよいし、予め定められた図形やアイコンでもよい。
ステップS904において、Viewer115は確定情報を外部装置から受信したか否かを判定する。ここで外部装置とは、たとえば情報処理装置100やPACS114である。情報処理装置100から確定情報を受信したPACS114が、当該確定情報に基づいて何らかの情報をViewer115に出力した場合も、これに含まれる。確定情報を受信した場合はステップS905に進む。
ステップS905において、Viewer115は確定情報に基づいてユーザに対する報知を行う。確定情報によって、当該予告情報の内容が確定される場合と、破棄される場合がある。当該予告情報の内容が確定された場合には、たとえばViewer115は表示中の医用画像が無効画像であることをユーザに報知する。報知するための画面は、文字列から構成されてもよいし、予め定められた図形やアイコンでもよい。予め定められた図形やアイコンにより、当該医用画像が無効画像であることを示す場合には、ステップS903における表示とは区別可能な表示であることが好ましい。当該予告情報の内容が破棄された場合には、Viewer115は、ステップS903において報知された内容が破棄されたことをユーザに報知する。たとえばViewer115は、ステップS903において予告情報に基づいて表示されていた画面の表示を中止する。また別の例では、Viewer115は表示中の医用画像が無効画像ではないことをユーザに報知するための画面を表示する。報知するための画面は、文字列から構成されてもよいし、予め定められた図形やアイコンでもよい。予め定められた図形やアイコンにより、予告情報が破棄され、当該医用画像が無効画像ではないことを報知する場合には、ステップS903における表示、ならびに、当該医用画像が無効画像であることを報知するための表示とは区別可能な表示であることが好ましい。
図10は、ステップS905において情報処理装置100から出力された予告情報を受信したViewer115において表示される画面の一例である。ウィンドウ1001上には、画像表示部1002、患者情報表示部1003、検査情報表示部1004、撮影情報表示部1005、操作のためのアイコン1007〜1008、報知画面1009が表示されている。また、画像表示部1002に表示されている医用画像には、アノテーション1006が表示されている。
医師はたとえばViewer115を用いて読影を行い、レポートボタン1007を押下してレポート作成のためのアプリを起動する。読影を終了すると、医師は読影終了ボタン1008を押下して、画像表示部1002に表示されている医用画像に対する読影を終了する。
Viewer115は、情報処理装置10から予告情報を受信し、報知画面1009を表示させる。あるいは、Viewer115から予告情報を受信したPACS114からの情報に基づいて、報知画面1009を表示させる。報知画面1009には、Viewer115とは異なる端末で、画像表示部1002に表示されている画像が編集されていることを報知する情報が表示されている。そして、報知画面1009には、当該医用画像が無効画像とされる可能性があることを報知する情報が表示されている。当該医用画像を読影している医師は、報知画面1009の表示を見て、当該医用画像が無効画像とされる可能性があることを知ることができる。医師は、たとえば当該医用画像の読影を一時的に中断して他の医用画像に対する読影を先に行うことができる。医師は、無効画像ではないと確定した場合には、当該医用画像に対する読影を再開することができる。また、無効画像と確定した場合には、予め予告情報を報知されていたことにより、医師は当該医用画像に基づいて誤った読影を行わずに済む。このように第一の実施形態にかかる情報処理装置100によれば、医師の読影のワークフローを向上し、無効画像とされる医用画像に基づいて読影を完了してしまう可能性を低減することができる。
[第二の実施形態]
第二の実施形態においては、情報処理装置100が出力処理キュー204で管理されている情報のうち、予告情報を優先して外部装置に出力する例について説明する。第二の実施形態において、情報処理装置100のハードウェア構成、機能構成、表示部105に表示させる画面は同様であるため、第一の実施形態における説明を援用することにより、詳しい説明を省略する。
第二の実施形態においては、情報処理装置100が出力処理キュー204で管理されている情報のうち、予告情報を優先して外部装置に出力する例について説明する。第二の実施形態において、情報処理装置100のハードウェア構成、機能構成、表示部105に表示させる画面は同様であるため、第一の実施形態における説明を援用することにより、詳しい説明を省略する。
図6は、予告情報を医用画像に優先して出力するための処理の一例を示したフローチャートである。図6は、図4に示すステップS402の変形例である。図6に示すステップS601乃至ステップS605の処理は、ステップS402の処理に対応する。ここでは、第一の実施形態の図4の説明に用いたのと同様の、アノテーションの変更に関する例に基づいて説明する。また、ステップS401において判定部210により、対象画像が無効画像とされる可能性があると判定され、ステップS402に進んだ場合について説明する。
ステップS601において、予告出力部202は予告情報を出力処理キュー204に追加する。
ステップS602において、予告出力部202は、出力処理キュー204に画像の出力要求があるか否かを判定する。出力部200は、出力処理キュー204に追加された出力要求を順に実施する。しかし、ステップS602において出力処理キュー204に未実施の画像の出力要求と、予告情報の出力要求とが存在する場合には、予告出力部202は予告情報を優先して出力するように出力部200の処理を制御する。ステップS602において出力処理キューに未実施の画像の出力要求が含まれる場合には、ステップS603に進む。
ステップS603において、予告出力部202は予告情報をPACS114といった外部装置に出力する。ステップS604において、出力処理キューに存在する画像の出力要求が実施され、画像出力部201は画像をPACS114といった外部装置に出力する。
ステップS602において出力処理キューに未実施の画像の出力要求が存在しないと判定された場合には、ステップS605に進む。ステップS605において、予告出力部202は予告情報をPACS114といった外部装置に出力する。
これにより、画像の出力に要する時間を待つことなく、情報処理装置100は予告情報を出力することができる。ユーザは、画像の出力に要する時間を待つことなく、ある医用画像が無効画像とされる可能性があることを知ることができ、適切な診断を行うことができる。
第二の実施形態においては、未実施の画像の出力要求の有無に基づいて予告情報を出力する例について示したが、これに限らない。たとえば、医用画像をPACS114に出力する処理の途中であるが、当該医用画像のデータサイズが大きいために出力が完了していない場合がある。この場合、予告出力部202は、予告情報が出力処理キュー204に追加された時点で、当該医用画像の出力を完了するまでに要する時間に基づいて、予告情報の出力の優先度を決定してもよい。たとえば予告出力部202は、処理中の画像出力が完了するまでに要する時間が所定の時間よりも短い場合には、画像出力が完了してから、予告情報を外部装置に出力する。また、予告出力部202は、処理中の画像出力が完了するまでに要する時間が所定の時間よりも長い場合には、画像出力を中断もしくは出力の速度を低下させるように画像出力部201を制御し、予告情報を出力する。予告出力部202は、予告情報を出力したのち、画像出力を再開もしくは出力の速度を向上させるように画像出力部201を制御する。
第二の実施形態においては、未実施の画像の出力要求に対応する画像の出力よりも、予告情報の出力を優先する例について示したが、これに限らない。たとえば、未実施の画像の出力要求に対応する画像出力と、予告情報の出力と、確定情報の出力の優先度を決定してもよい。ステップS602においてさらに出力処理キュー204に確定情報が存在するか否かを判定することとする。予告情報は確定情報や画像の出力よりも優先して出力し、確定情報は画像の出力よりも優先して出力する。
[変形例]
第一の実施形態及び第二の実施形態は、医用画像撮影システム107を制御する情報処理装置100において本発明を実施する例について説明したが、これに限らない。たとえば、PACS114から医用画像を取得し、画像処理を行うことができるWS113において本発明を実施してもよい。この場合、WS113はPACS114に予告情報や確定情報を出力する。これにより、PACS114に接続する各種の装置は、WS113において行われている操作により、無効画像とされる可能性を知ることができる。
第一の実施形態及び第二の実施形態は、医用画像撮影システム107を制御する情報処理装置100において本発明を実施する例について説明したが、これに限らない。たとえば、PACS114から医用画像を取得し、画像処理を行うことができるWS113において本発明を実施してもよい。この場合、WS113はPACS114に予告情報や確定情報を出力する。これにより、PACS114に接続する各種の装置は、WS113において行われている操作により、無効画像とされる可能性を知ることができる。
第一の実施形態及び第二の実施形態においては、情報処理装置100が予告情報や確定情報をPACS114といった外部装置に出力される例について説明したが、本発明はこれに限らない。たとえば、PACS114がクライアント端末(不図示)における操作により、画像処理といった機能を提供できる画像処理モジュールを有する場合である。クライアント端末(不図示)における操作の対象となった対象画像が、無効画像とされる可能性があると判定部210により判定される場合には、画像処理モジュールから、PACS114に記憶される画像を管理するモジュールに対して、予告情報が出力される。
第一の実施形態及び第二の実施形態においては、図3に示すGUIを介して行うことができる操作を例に説明したが、本発明はこれに限らない。たとえば判定部210は、画像表示部302に表示されている医用画像に対する画像処理の内容に応じて、当該医用画像が無効画像であるとされる可能性があるか否かを判定してもよい。たとえば判定部210に、CT(Computed Tomography)画像の再構成処理を変更する処理を開始する操作を予め登録しておくことができる。判定部210はCT画像の再構成処理の変更を開始する操作に基づいて、当該再構成処理が完了する前に、当該CT画像に対する予告情報をPACS114といった外部装置に出力する。別の例では、判定部210は医用画像を解析することにより、当該医用画像が無効画像とされる可能性があるか否かを判定してもよい。たとえば、医用画像撮影システム107において撮影された医用画像を情報処理装置100が取得した際に、当該医用画像が撮影に失敗した写損画像である可能性があるか否かを判定部210は解析する。これにより、表示部105に当該医用画像を表示させる際に、判定部210による判定に基づいて、当該医用画像が写損画像である可能性があることを示す情報が表示される。写損画像である可能性があることを示す情報は、上述したようにアイコンや文字情報で示される。または、表示部105に表示された医用画像が写損画像である可能性があることを示す情報と、当該医用画像が写損画像であるか否かをユーザに選択させるための選択画面でもよい。この場合ユーザは、当該医用画像は写損画像である可能性があると解析された結果を承認するか否かを、当該選択画面に対する操作入力により選択することができる。判定部210は、当該選択画面に対する操作を介してユーザが解析の結果を承認し、当該医用画像が写損画像であることが入力された場合に、当該医用画像が写損画像であると判定する。そして、確定出力部203は判定部210の判定に基づいて、PACS114に確定情報を出力する。
第一の実施形態及び第二の実施形態においては、確定情報について図8(b)に示すような例に基づいて説明したが、本発明はこれに限らない。たとえば、確定情報として、ステップS401で対象画像が無効画像とされる可能性があると判定された処理に伴う変更が反映された画像を出力することとしてもよい。この場合、図8で例示したようなメッセージの内容を含む情報が、当該変更が反映された画像の付帯情報として出力される。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
上述の各実施形態における情報処理装置は、単体の装置として実現してもよいし、複数の装置を互いに通信可能に組合せて上述の処理を実行する形態としてもよく、いずれも本発明の実施形態に含まれる。共通のサーバ装置あるいはサーバ群で、上述の処理を実行することとしてもよい。情報処理装置および情報処理システムを構成する複数の装置は所定の通信レートで通信可能であればよく、また同一の施設内あるいは同一の国に存在することを要しない。
本発明の実施形態には、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムのコードを読みだして実行するという形態を含む。
したがって、実施形態に係る処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明の実施形態の一つである。また、コンピュータが読みだしたプログラムに含まれる指示に基づき、コンピュータで稼働しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
上述の実施形態を適宜組み合わせた形態も、本発明の実施形態に含まれる。
Claims (21)
- 医用画像を特定するための情報と、前記医用画像が診断に適さない画像であると判定される可能性があることを示す情報とを含む予告情報を出力する第一の出力手段と、
前記医用画像を特定するための情報と、前記医用画像が診断に適さない画像であるか否かを示す情報とを含む確定情報を出力する第二の出力手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。 - 前記確定情報は、前記医用画像を特定するための情報として、前記第一の出力手段により出力された前記予告情報を特定するための情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記第一の出力手段は、前記第二の出力手段により出力される前記確定情報に含まれる情報のうち、少なくとも一部の情報を含んでいる場合に予告情報を出力可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
- 前記第一の出力手段は、予め定められた処理が前記医用画像に対して行われた場合に、前記予告情報を出力することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
- 前記第一の出力手段は、前記医用画像を撮影に失敗した画像である写損画像とするための処理が行われた場合に、前記予告情報を出力することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
- 前記第一の出力手段は、前記医用画像の撮影を再度行うための処理が行われた場合に、前記予告情報を出力することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
- ユーザの前記医用画像に対する操作に基づいて、前記医用画像が診断に適さない画像とされる可能性があるか否かを判定する判定手段をさらに有し、
前記第一の出力手段は、前記判定手段により前記医用画像が診断に適さない画像とされる可能性があると判定された場合に、前記予告情報を出力することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記判定手段は、前記医用画像を解析することにより、前記医用画像が診断に適さない画像とされる可能性があるか否かを判定することを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
- 前記判定手段は、前記医用画像を解析することにより、前記医用画像が診断に適さない画像とされる可能性があると判定した場合に、さらに、ユーザが前記解析の結果を承認する操作に基づいて、前記医用画像が診断に適さない画像であると判定することを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
- 前記判定手段は、ユーザの前記医用画像に対する操作に基づいて、前記医用画像が診断に適さない画像であるか否かを判定することを特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
- 前記第二の出力手段は、前記判定手段により、前記医用画像が診断に適さない画像であると判定されたことに基づいて、前記確定情報を出力することを特徴とする請求項9または請求項10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
- 前記第一の出力手段は前記予告情報を外部装置に出力し、前記第二の出力手段は前記確定情報を前記外部装置に出力することを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載の情報処理装置。
- 前記第一の出力手段により出力される前記予告情報は、前記予告情報を受信した装置において前記対象画像が診断に適さない画像とされる可能性があることをユーザに報知できるようにするための情報であることを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載の情報処理装置。
- 医用画像に関する変更を加える処理に応じて、前記処理の対象の医用画像である対象画像を特定するための情報を含む予告情報を出力する第一の出力手段と、
前記第一の出力手段により出力された前記予告情報に対応する確定情報であって、前記予告情報が出力された前記対象画像を特定するための情報と、前記対象画像が診断に適さない画像であるか否かを示す情報とを含む確定情報を出力する第二の出力手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。 - 医用画像に対する処理に基づいて、前記医用画像が診断に適さない画像とされる可能性があるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により、前記医用画像が診断に適さない画像とされる可能性があると判定された場合に、前記医用画像を特定するための情報と、前記可能性を示す情報とを含む予告情報を出力する出力手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。 - 医用画像を写損画像とするための所定の操作が開始されたことに応じて、前記医用画像を特定するための情報を含む予告情報を出力する第一の出力手段と、
前記医用画像を写損画像とする理由の入力と、前記医用画像を写損画像とするための所定の操作が完了されたことに応じて、前記予告情報に対応する確定情報であって、前記医用画像を特定するための情報と、前記医用画像が写損画像であることを示す情報とを含む確定情報を出力する第二の出力手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。 - 医用画像を特定するための情報と、前記医用画像が診断に適さない画像であると判定される可能性があることを示す情報とを含む予告情報を出力する第一の出力手段と、
前記医用画像を特定するための情報と、前記医用画像が診断に適さない画像であるか否かを示す情報とを含む確定情報を出力する第二の出力手段と、
を有することを特徴とする情報処理システム。 - 前記第一の出力手段により出力された前記予告情報に基づいて、前記医用画像が診断に適さない画像とされる可能性があることを示す情報をユーザに報知するための報知手段を有することを特徴とする請求項17に記載の情報処理システム。
- 前記報知手段は、前記第二の出力手段により、前記対象画像が無効画像であることを示す確定情報が出力された場合には、前記対象画像が無効画像であることを示す情報をユーザに報知し、
また、前記第二の出力手段により、前記対象画像が無効画像ではないことを示す確定情報が出力された場合には、前記対象画像に対する、無効画像である可能性を示す情報のユーザに対する報知を中止することを特徴とする請求項18に記載の情報処理システム。 - 医用画像を特定するための情報と、前記医用画像が診断に適さない画像であると判定される可能性があることを示す情報とを含む予告情報を出力する第一の出力ステップと、
前記医用画像を特定するための情報と、前記医用画像が診断に適さない画像であるか否かを示す情報とを含む確定情報を出力する第二の出力ステップと、
を有することを特徴とする情報処理方法。 - 医用画像を特定するための情報と、前記医用画像が診断に適さない画像であると判定される可能性があることを示す情報とを含む予告情報を出力する第一の出力ステップと、
前記医用画像を特定するための情報と、前記医用画像が診断に適さない画像であるか否かを示す情報とを含む確定情報を出力する第二の出力ステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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