JP2006071311A - 蛍光x線分析装置およびそれに用いるプログラム - Google Patents

蛍光x線分析装置およびそれに用いるプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 FP法で試料の組成を分析する蛍光X線分析装置などにおいて、非測定元素を多く含み、その原子番号を特定できない種々の試料について十分正確に分析できるものを提供する。
【解決手段】 仮定した元素の濃度に基づいて、試料13中の各元素から発生する2次X線4 の理論強度を計算し、その理論強度と検出手段9 で測定した測定強度を理論強度スケールに換算した換算測定強度とが一致するように、仮定した元素の濃度を逐次近似的に修正計算して、試料13における元素の濃度を算出する算出手段10を備え、その算出手段10が、蛍光X線4 を測定しない非測定元素については、平均原子番号を仮定して、対応する2次X線として散乱線4 を用い、理論強度と換算測定強度とが一致するように、仮定した平均原子番号を逐次近似的に修正計算する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、FP法で試料の組成や面積密度を分析する蛍光X線分析装置およびそれに用いるプログラムに関する。
従来、ファンダメンタルパラメータ法(以下、FP法という)を利用して、試料の組成や面積密度を分析する蛍光X線分析装置がある。FP法では、仮定した元素の濃度に基づいて、試料中の各元素から発生する2次X線の理論強度を計算し、その理論強度と検出手段で測定した測定強度を理論強度スケールに換算した換算測定強度とが一致するように、前記仮定した元素の濃度を逐次近似的に修正計算して、試料における元素の濃度を算出する。ここで、酸素、炭素など蛍光X線を測定しない元素(強度が小さく吸収による減衰も大きいために事実上蛍光X線を測定できない元素で、以下、非測定元素という)は、通常は残分として扱われるが、汚泥、焼却灰、生体試料などのように、非測定元素を多く含み、その原子番号を特定できない試料が問題となる。これに関連し、以下のような従来技術がある。
特許文献1に記載の技術では、実施例として、炭素、酸素および水素のみからなることが既知である試料において、炭素および酸素は測定元素としてそれぞれの蛍光X線の強度を対応させ、水素のみを非測定元素として、蛍光X線強度に代えて、コンプトン散乱線とトムソン(レーリー)散乱線の強度比を対応させている。
非特許文献1に記載の技術では、コンプトン散乱線とトムソン散乱線の強度比に基づいて、試料全体の平均原子番号を求め、試料の重量を得ている。
非特許文献2に記載の技術では、非測定元素について、平均原子番号を仮定し、対応する2次X線として散乱線を用いている。
特開2001−255289号公報 P. Van Espen et.al, Effective Sample Weight from Scatter Peaks in Energy-Dispersive X-Ray Fluorescence, "ANALYTICAL CHEMISTRY", (USA), 1979, VOL.51, NO.7, p.961-967 K. K. Nielson et.al, COMPARISON OF X-RAY BACKSCATTER PARAMETERS FOR COMPLETE SAMPLE MATRIX DEFINITION, "Advances in X-ray Analysis", (USA), 1984, Vol.27, p.449-457
しかし、特許文献1に記載の技術のように、酸素、炭素を測定できるのは、真空中またにおいて試料保護膜なしで分析できる試料に限られ、液体試料や試料保護膜を使用する粉体試料では、酸素も炭素も非測定元素となるため、分析することができない。また、特許文献1の技術では、非測定元素として扱う元素が既知である試料に限られ、非測定元素が特定できない試料は分析できない。非特許文献1に記載の技術では、試料全体の平均原子番号を用いるので、平均原子番号よりも原子番号の小さい元素については正確な質量吸収係数を求めることができず、したがって、正確な分析ができない。非特許文献2に記載の技術では、散乱断面積から非測定元素の平均原子番号を求めていると解されるが、コンプトン散乱線/トムソン散乱線の強度比が使用できないため、水素、炭素、酸素を主成分とするポリマーや液体などの試料には適用できず、非測定元素の濃度が低い岩石などの試料にしか適用できない。つまり、いずれの従来技術によっても、非測定元素を多く含み、その原子番号を特定できない種々の試料について十分正確に分析できない。
本発明は前記従来の問題に鑑みてなされたもので、FP法で試料の組成や面積密度を分析する蛍光X線分析装置およびそれに用いるプログラムにおいて、非測定元素を多く含み、その原子番号を特定できない種々の試料について十分正確に分析できるものを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の第1構成は、試料に1次X線を照射するX線源と、試料から発生する2次X線の強度を測定する検出手段と、仮定した元素の濃度に基づいて、試料中の各元素から発生する2次X線の理論強度を計算し、その理論強度と前記検出手段で測定した測定強度を理論強度スケールに換算した換算測定強度とが一致するように、前記仮定した元素の濃度を逐次近似的に修正計算して、試料における元素の濃度を算出する算出手段とを備えた蛍光X線分析装置において、前記算出手段が、蛍光X線を測定しない非測定元素については、平均原子番号を仮定して、対応する2次X線として散乱線を用い、前記理論強度と前記換算測定強度とが一致するように、前記仮定した平均原子番号を逐次近似的に修正計算することを特徴とする。
第1構成の装置によれば、仮定した非測定元素の平均原子番号についても、仮定した元素の濃度と同様に、2次X線の理論強度と換算測定強度とが一致するように逐次近似的に修正計算し、前記散乱線の理論強度および測定強度として選択できる種類が多いので、非測定元素を多く含み、その原子番号を特定できない種々の試料について十分正確に分析できる。
前記散乱線の理論強度および測定強度としては、1次X線の連続X線の散乱線の理論強度および測定強度、コンプトン散乱線の理論強度および測定強度、トムソン散乱線の理論強度および測定強度、ならびに、それらの散乱線のうちいずれか2つの散乱線の理論強度比および測定強度比からなる一群から選ばれた1つを用いることができる。
第1構成の装置においては、前記算出手段が、トムソン散乱線と蛍光X線との重なりおよび/またはトムソン散乱線の測定強度と測定時間から推定した相対測定精度に基づいて、前記散乱線の理論強度および測定強度として、前記一群から1つを選択することが好ましい。この好ましい構成によれば、測定すべき散乱線が適切に自動選択される。
また、第1構成の装置においては、前記算出手段が、あらかじめ試料の種類ごとにコンプトン散乱線とトムソン散乱線の測定強度比と前記散乱線の測定強度を理論強度スケールに換算するための装置感度とを記憶しており、コンプトン散乱線とトムソン散乱線の測定強度比に基づいて試料の種類を判定し、対応する装置感度を用いて前記換算測定強度を求めることが好ましい。この好ましい構成によれば、試料の種類に応じて装置感度が適切に自動設定される。
さらに、第1構成の装置においては、前記算出手段が、前記非測定元素のうち、水素以外の元素については、平均原子番号を仮定して、対応する2次X線として散乱線を用い、水素については、その濃度を仮定して、対応する2次X線として別の散乱線を用い、前記理論強度と前記換算測定強度とが一致するように、前記仮定した平均原子番号および前記仮定した水素の濃度を逐次近似的に修正計算してもよい。この構成によれば、非測定元素を水素とそれ以外の元素に分けて扱うので、水素を多く含むポリマーや液体である試料について、より正確に分析できる。
本発明の第2構成は、試料に1次X線を照射するX線源と、試料から発生する2次X線の強度を測定する検出手段と、仮定した元素の濃度に基づいて、試料中の各元素から発生する2次X線の理論強度を計算し、その理論強度と前記検出手段で測定した測定強度を理論強度スケールに換算した換算測定強度とが一致するように、前記仮定した元素の濃度を逐次近似的に修正計算して、試料における元素の濃度を算出する算出手段とを備えた蛍光X線分析装置において、前記算出手段が、蛍光X線を測定しない非測定元素については、平均原子番号を仮定して、対応する2次X線として試料に所定量添加した元素の蛍光X線または試料が付着している基板を構成する元素の蛍光X線を用い、前記理論強度と前記換算測定強度とが一致するように、前記仮定した平均原子番号を逐次近似的に修正計算することを特徴とする。
つまり、前記第1構成の装置においては、非測定元素に散乱線を対応させたのに対し、第2構成の装置においては、内標準元素の蛍光X線を対応させる。第2構成の装置によっても、前記第1構成の装置と同様の作用効果が得られる。
本発明の第3構成は、前記第1または第2構成の装置が備えるコンピュータを前記算出手段として機能させるためのプログラムである。本発明の第3構成のプログラムによっても、前記第1構成の装置と同様の作用効果が得られる。
以下、本発明の第1実施形態の蛍光X線分析装置について、図にしたがって説明する。図1に示すように、この装置は、試料13が載置される試料台8と、試料13に1次X線2を照射するX線源1と、試料13から発生する蛍光X線や散乱線などの2次X線4の強度を測定する検出手段9とを備えている。検出手段9は、試料13から発生する2次X線4を分光する分光素子5と、分光された2次X線6ごとにその強度を測定する検出器7で構成される。なお、分光素子5を用いずに、エネルギー分解能の高い検出器を検出手段としてもよい。
そして、仮定した元素の濃度に基づいて、試料13中の各元素から発生する2次X線4の理論強度を計算し、その理論強度と検出手段9で測定した測定強度を理論強度スケールに換算した換算測定強度とが一致するように、仮定した元素の濃度を逐次近似的に修正計算して、試料13における元素の濃度を算出する算出手段10を備え、その算出手段10が、蛍光X線4を測定しない非測定元素については、平均原子番号を仮定して、対応する2次X線として散乱線4を用い、理論強度と換算測定強度とが一致するように、仮定した平均原子番号を逐次近似的に修正計算する。
前記散乱線の理論強度および測定強度としては、1次X線の連続X線の散乱線の理論強度および測定強度、コンプトン散乱線の理論強度および測定強度、トムソン散乱線の理論強度および測定強度、ならびに、それらの散乱線のうちいずれか2つの散乱線の理論強度比および測定強度比からなる一群から選ばれた1つを用いることができる。
この装置は、以下のように動作する。試料台8に載置された試料13に、X線源1から1次X線2を照射して、発生した2次X線4を分光素子5に入射させ、分光された2次X線6ごとにその強度を検出器7で測定する。そして、算出手段10が図2に示すフローチャートにしたがって演算を行う。
まず、ステップ1で、各測定元素の濃度の初期値、非測定元素の平均原子番号の初期値、必要に応じて試料の面積密度(または厚さ)の初期値をセットする。各測定元素の濃度の初期値は、試料の品種に応じてセットすることもできるが、すべて1mass%とセットしてもよい。非測定元素の平均原子番号の初期値は、例えば8とセットする。
次に、ステップ2で、次式(1)によって蛍光X線と散乱線の測定強度ImeasMを理論強度スケールに換算して、それぞれの換算測定強度ImeasTとする。
measT=A(ImeasM)+BImeasM+C …(1)
次に、ステップ3で、セットした初期値に基づいて、各蛍光X線の理論強度IFTiと散乱線の理論強度ISTiを計算する。計算式は公知のものを用いる。
次に、ステップ4で、各測定元素の濃度、非測定元素の平均原子番号をそれぞれ所定値変更し、変更後の理論強度を計算する。つまり、蛍光X線については、j元素の濃度をdw%変化させたときの、i元素の理論強度IFTi と、非測定元素の平均原子番号をdZ変化させたときの、i元素の理論強度IFTi 、散乱線については、j元素の濃度をdw%変化させたときの、i散乱線の理論強度ISTi と、非測定元素の平均原子番号をdZ変化させたときの、i散乱線の理論強度ISTi を計算する。dZは、例えば、0.05とする。
次に、ステップ5で、差分方程式に基づいて、各測定元素の濃度、非測定元素の平均原子番号を更新する。具体的には、まず、蛍光X線ごと、散乱線ごとに、次式(2)、(3)の差分連立方程式を作成し、解くことにより、各測定元素の濃度、非測定元素の平均原子番号を更新するための修正値Δwj、ΔZを求める。
fmeasTi−IFTi=(dIFTi/dZ)ΔZ+Σ(dIFTi/dwj)Δwj …(2)
smeasTi−ISTi=(dISTi/dZ)ΔZ+Σ(dISTi/dwj)Δwj …(3)
ここで、蛍光X線については、各微分項は、次式(4)で求める。
(dIFTi/dwj)=((IFTi−IFTi )/dwj) …(4)
散乱線については、散乱線の強度としてコンプトン散乱線やトムソン散乱線などの強度を単独で用いる場合には、蛍光X線と同様に、各微分項は、次式(5)で求める。
(dISTi/dwj)=((ISTi−ISTi )/dwj) …(5)
散乱線の強度として、例えばコンプトン散乱線とトムソン散乱線の強度比を用いる場合には、単独の散乱線の強度を用いるところに両散乱線の強度比を適用する。例えば、前式(3)、(5)の散乱線の理論強度ISTiのところに、次式(6)のように、散乱線の理論強度比ISTiRとして、トムソン散乱線の理論強度ISTiThomに対するコンプトン散乱線の理論強度ISTiCompの比を適用する。
STiR=(ISTiComp/ISTiThom) …(6)
同様に、前式(3)の散乱線の換算測定強度IsmeasMiや前式(1)の散乱線の測定強度ImeasMにも、また後述するステップ6においても、散乱線の強度比を適用する。
このように作成した式(2)、(3)の差分連立方程式を解き、各測定元素の濃度wi、非測定元素の平均原子番号Zについて、修正値Δwj、ΔZを求め、次式(7)、(8)のように、もとの値wiold,Zoldに加えることにより、更新した値winew,Znewを求める。非測定元素の濃度は、100%から測定元素の濃度wiの合計を差し引いて求める。
winew=wiold+Δwj …(7)
new=Zold+ΔZ …(8)
次に、ステップ6で、更新した各測定元素の濃度winewおよび非測定元素の平均原子番号Znewに基づいて、各蛍光X線の理論強度IFTiと散乱線の理論強度ISTiを計算し、前式(1)で求めた各換算測定強度ImeasTとの差が所定値以下か否かによって、収束判定を行う。収束判定は、理論強度と換算測定強度との差が換算測定強度の所定比率(例えば0.1%)以下か否かによって行ってもよい。収束していないと判定した場合には、ステップ4に戻り、ステップ6までのステップを収束するまで繰り返す。つまり、試料から発生する2次X線(測定元素の蛍光X線と非測定元素に対応する散乱線)について、理論強度と換算測定強度とが一致するように、仮定した測定元素の濃度と仮定した非測定元素の平均原子番号を逐次近似的に修正計算する。
そして、収束したと判定した場合には、ステップ7へ進み、最新の各測定元素の濃度、非測定元素の平均原子番号、および、必要に応じて試料の面積密度(または厚さ)を結果として出力する。
なお、前記ステップ5を、次のステップ5Aとステップ5Bに分けて実行することもできる。まず、ステップ5Aで、非測定元素の平均原子番号を固定しておき、各測定元素の濃度のみを更新する。次に、ステップ5Bで、各測定元素の濃度を最新の値に固定しておき、次式(9)からΔZを求めて、非測定元素の平均原子番号のみを更新する。
smeasTi−ISTi=(dISTi/dZ)ΔZ …(9)
また、面積密度を同時に分析するときには、測定する散乱線を1つ追加して、その散乱線について前式(3)を追加するとともに、差分連立方程式の各式(2)、(3)の右辺に面積密度の微分項を追加すればよい。例えば、前式(3)が、コンプトン散乱線についての式と、トムソン散乱線についての式の2つになる。
次に、利用する散乱線の強度についてより詳細に説明する。まず、原子番号が1から9までの元素(水素から弗素)を試料とし、その面積密度を100〜99999mg/cmの範囲で4種類想定し、Rh 管球をX線源に用いた場合に試料から発生する、Rh −Kαのコンプトン散乱線の強度、Rh −Kαのトムソン散乱線の強度、Rh −Kαのトムソン散乱線の強度に対するRh −Kαのコンプトン散乱線の強度の比を、理論計算した結果を図3〜5に示す。これによると、コンプトン散乱線の強度は原子番号の小さい側で、トムソン散乱線は原子番号の大きい側で、面積密度の影響を強く受けるのに対し、コンプトン散乱線とトムソン散乱線の強度比は、面積密度の影響をほとんと受けずに、原子番号に対して単調減少することが分かる。
したがって、面積密度を正確に測定できない試料などについては、コンプトン散乱線とトムソン散乱線の強度比を用いるのが適切である。また、水素、炭素、酸素などを主成分とするポリマーや液体の試料などで、コンプトン散乱線またはトムソン散乱線を非測定元素全体に対応させると、蛍光X線と散乱線の双方について理論強度と換算測定強度とが合致するような平均原子番号が求められず、正確な分析結果が得られない。このような試料についても、コンプトン散乱線とトムソン散乱線の強度比を用いるのが適切である。一方、トムソン散乱線が、蛍光X線に重なったり、強度が小さかったりして、測定が困難な場合には、コンプトン散乱線の強度のみを用いる。
なお、非測定元素を水素と水素以外に分けて、水素以外の非測定元素について平均原子番号を仮定し、コンプトン散乱線の強度とトムソン散乱線の強度を両方利用することもできる。つまり、前式(3)が、コンプトン散乱線についての式と、トムソン散乱線についての式の2つになり、差分連立方程式の各式(2)、(3)の右辺に水素の濃度の微分項を追加する。
この場合、算出手段は、非測定元素のうち、水素以外の元素については、平均原子番号を仮定して、対応する2次X線として第1の散乱線(例えばコンプトン散乱線)を用い、水素については、その濃度を仮定して、対応する2次X線として第2の散乱線(例えばトムソン散乱線)を用い、前記理論強度と前記換算測定強度とが一致するように、仮定した平均原子番号および仮定した水素の濃度を逐次近似的に修正計算する。この構成によれば、非測定元素を水素とそれ以外の元素に分けて扱うので、水素を多く含むポリマーや液体である試料について、より正確に分析できる。
以上において、コンプトン散乱線に代えて、1次X線の連続X線の散乱線(バックグラウンド)を用いることもできる。
このように、散乱線の理論強度および測定強度としては、1次X線の連続X線の散乱線の理論強度および測定強度、コンプトン散乱線の理論強度および測定強度、トムソン散乱線の理論強度および測定強度、ならびに、それらの散乱線のうちいずれか2つの散乱線の理論強度比および測定強度比からなる一群から選択することができるが、その選択を、算出手段が、以下のように、トムソン散乱線と蛍光X線との重なりおよび/またはトムソン散乱線の測定強度と測定時間から推定した相対測定精度に基づいて、自動的に行うようにすることもできる。
トムソン散乱線と蛍光X線の重なりについては、例えば、X線源にRh 管球を使用するときにはRh −Kα線のトムソン散乱線を利用するが、近接線としてMo −Kβ線やU−Lr線などの蛍光X線があるので、Mo またはUが検出されて、前記近接線がRh −Kα線に重なる強度が、Rh −Kα線の強度に対し所定割合(例えば、2%)以上のときに、重なりがあると判定して、散乱線の理論強度および測定強度としてRh −Kα線のコンプトン散乱線の理論強度および測定強度を選択する。また、管球ターゲット元素のRh が試料に含まれている場合にも、上述のMo またはUが試料に含まれている場合と同様に判定する。管球ターゲット元素Rh の検出には、1次フィルターを使用し、1次X線の管球ターゲット元素の特性X線(この例では、Rh −Kα線)をカットして測定する。また、トムソン散乱線のネット強度計算には、Rh −Kα線のピークだけでなくバックグラウンド位置も測定するが、バックグラウンド位置についても、同様に蛍光X線の重なりの判定を行う。
トムソン散乱線の相対測定精度については、例えば、相対測定精度が所定値以下のときには、散乱線の理論強度および測定強度として、コンプトン散乱線とトムソン散乱線の理論強度比および測定強度比を選択し、所定値よりも大きいときには、コンプトン散乱線の理論強度および測定強度を選択する。特に小さい試料や重元素を主成分とする試料では、トムソン散乱線の強度が小さくなり、相対測定精度が低下する。また、測定時間を短くしたときにも、相対測定精度が低下する。判定基準とする前記所定値は、トムソン散乱線の測定強度誤差が分析値に与える影響度によって決定し、例えば、2%とする。
また、利用する散乱線が同じでも、散乱線の測定強度を理論強度スケールに換算するための装置感度は、ポリマーであるか、酸化物の粉末であるかなど、試料の種類によって幾分異なる。そこで、算出手段に、あらかじめ試料の種類ごとにコンプトン散乱線とトムソン散乱線の測定強度比と装置感度とを記憶させておき、コンプトン散乱線とトムソン散乱線の測定強度比に基づいて試料の種類を自動的に判定させ、対応する装置感度を用いて適切に換算測定強度を求めさせることもできる。つまり、試料の種類に応じて装置感度を適切に自動設定させることもできる。
焼却灰である試料について、以上に説明した第1実施形態の装置で分析した結果を、従来のFP法を利用した装置で残分を酸素として分析した結果および標準値と対比して、表1に示す。
Figure 2006071311
これによると、11ある測定元素のうち、Ni においてのみ、第1実施形態の装置による分析値が従来装置による分析値よりも標準値からわずかに遠いものの、Sb においては同等で、残る9つにおいては、第1実施形態の装置による分析値が従来装置による分析値よりも標準値に近く、分析全体については第1実施形態の装置の方がより正確である。つまり、第1実施形態の装置によれば、非測定元素を多く含み、その原子番号を特定できない試料を十分正確に分析できる。
次に、本発明の第2実施形態の蛍光X線分析装置について説明する。非測定元素に対応する2次X線として、前記第1実施形態の装置では、散乱線を用いたところ、第2実施形態の装置では、内標準元素の蛍光X線、具体的には試料に所定量添加した元素の蛍光X線または試料が付着している基板を構成する元素の蛍光X線を用いる点のみが異なる。つまり、前式(2)が1つ増える代わりに、前式(3)、(5)、(6)は不要となる。また、前式(9)に代えて、次式(10)を用いる。
fmeasTi−IFTi=(dIFTi/dZ)ΔZ …(10)
第2実施形態の装置によれば、Cr ターゲットのX線管などをX線源として用いてコンプトン散乱線が測定できないような場合でも、前記第1実施形態の装置と同様の作用効果が得られる。
以上の第1、第2実施形態の装置は、通常、コンピュータを備えるが、そのコンピュータを前記算出手段として機能させるためのプログラムも、本発明の実施形態である。
本発明の第1、第2実施形態の蛍光X線分析装置を示す概略図である。 同装置が備える算出手段の動作を示すフローチャートである。 単一の軽元素からなる試料の原子番号と試料から発生するRh −Kαのコンプトン散乱線の強度との関係を、4種類の面積密度について理論計算した結果を示す図である。 同様に、試料の原子番号と試料から発生するRh −Kαのトムソン散乱線の強度との関係を示す図である。 同様に、試料の原子番号と試料から発生するRh −Kαのトムソン散乱線の強度に対するRh −Kαのコンプトン散乱線の強度の比との関係を示す図である。
符号の説明
1 X線源
2 1次X線
4 2次X線(蛍光X線、散乱線)
9 検出手段
10 算出手段
13 試料

Claims (7)

  1. 試料に1次X線を照射するX線源と、
    試料から発生する2次X線の強度を測定する検出手段と、
    仮定した元素の濃度に基づいて、試料中の各元素から発生する2次X線の理論強度を計算し、その理論強度と前記検出手段で測定した測定強度を理論強度スケールに換算した換算測定強度とが一致するように、前記仮定した元素の濃度を逐次近似的に修正計算して、試料における元素の濃度を算出する算出手段とを備えた蛍光X線分析装置において、
    前記算出手段が、蛍光X線を測定しない非測定元素については、平均原子番号を仮定して、対応する2次X線として散乱線を用い、前記理論強度と前記換算測定強度とが一致するように、前記仮定した平均原子番号を逐次近似的に修正計算することを特徴とする蛍光X線分析装置。
  2. 請求項1において、
    前記散乱線の理論強度および測定強度として、1次X線の連続X線の散乱線の理論強度および測定強度、コンプトン散乱線の理論強度および測定強度、トムソン散乱線の理論強度および測定強度、ならびに、それらの散乱線のうちいずれか2つの散乱線の理論強度比および測定強度比からなる一群から選ばれた1つを用いる蛍光X線分析装置。
  3. 請求項2において、
    前記算出手段が、トムソン散乱線と蛍光X線との重なりおよび/またはトムソン散乱線の測定強度と測定時間から推定した相対測定精度に基づいて、前記散乱線の理論強度および測定強度として、前記一群から1つを選択する蛍光X線分析装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項において、
    前記算出手段が、あらかじめ試料の種類ごとにコンプトン散乱線とトムソン散乱線の測定強度比と前記散乱線の測定強度を理論強度スケールに換算するための装置感度とを記憶しており、コンプトン散乱線とトムソン散乱線の測定強度比に基づいて試料の種類を判定し、対応する装置感度を用いて前記換算測定強度を求める蛍光X線分析装置。
  5. 請求項1において、
    前記算出手段が、前記非測定元素のうち、水素以外の元素については、平均原子番号を仮定して、対応する2次X線として散乱線を用い、水素については、その濃度を仮定して、対応する2次X線として別の散乱線を用い、前記理論強度と前記換算測定強度とが一致するように、前記仮定した平均原子番号および前記仮定した水素の濃度を逐次近似的に修正計算する蛍光X線分析装置。
  6. 試料に1次X線を照射するX線源と、
    試料から発生する2次X線の強度を測定する検出手段と、
    仮定した元素の濃度に基づいて、試料中の各元素から発生する2次X線の理論強度を計算し、その理論強度と前記検出手段で測定した測定強度を理論強度スケールに換算した換算測定強度とが一致するように、前記仮定した元素の濃度を逐次近似的に修正計算して、試料における元素の濃度を算出する算出手段とを備えた蛍光X線分析装置において、
    前記算出手段が、蛍光X線を測定しない非測定元素については、平均原子番号を仮定して、対応する2次X線として試料に所定量添加した元素の蛍光X線または試料が付着している基板を構成する元素の蛍光X線を用い、前記理論強度と前記換算測定強度とが一致するように、前記仮定した平均原子番号を逐次近似的に修正計算することを特徴とする蛍光X線分析装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか一項に記載の蛍光X線分析装置が備えるコンピュータを前記算出手段として機能させるためのプログラム。
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