JP2006065231A - 表示装置およびその駆動方法 - Google Patents

表示装置およびその駆動方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006065231A
JP2006065231A JP2004250642A JP2004250642A JP2006065231A JP 2006065231 A JP2006065231 A JP 2006065231A JP 2004250642 A JP2004250642 A JP 2004250642A JP 2004250642 A JP2004250642 A JP 2004250642A JP 2006065231 A JP2006065231 A JP 2006065231A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
driving
common electrode
mode
circuit
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004250642A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Todo
英男 藤堂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2004250642A priority Critical patent/JP2006065231A/ja
Publication of JP2006065231A publication Critical patent/JP2006065231A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】制振材などの部材を必要とせず、画像を表示するための駆動信号に起因する音鳴りを低減できる表示装置を提供する。
【解決手段】この液晶表示装置は、表示制御回路200と、走査信号線駆動回路300と、映像信号線駆動回路400と、液晶パネル500と、電源回路700とを備え、表示制御回路200には、EEPROM20と、コントロール回路21と、共通電極駆動回路24とが含まれる。コントロール回路21は、装置外部から受け取った切替コマンド信号Swに応じて、EEPROM20から低周波数駆動モードまたは通常モードのいずれかに相当する駆動パラメータPを読み出すことにより駆動回路を制御する。この構成により、低周波数駆動モードで駆動する場合、共通電極信号Vcomの周波数を聴覚上の音の大きさとして小さい音に感じられる周波数に下げることにより、従来に比べて音鳴りを低減することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置に関し、特に、携帯電話等に採用されている小型の液晶表示装置において振動を防止するための駆動回路および駆動方法に関する。
従来より、スイッチング素子としてTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)を備えるアクティブマトリクス型液晶表示装置が知られている。この液晶表示装置は、互いに対向する2枚の絶縁性の基板から構成される液晶パネルを備えている。液晶パネルの一方の基板には、走査信号線(ゲートバスライン)と映像信号線(ソースバスライン)とが格子状に設けられ、走査信号線と映像信号線との交差部近傍にTFTが設けられている。TFTは、走査信号線に接続されたゲート電極、映像信号線に接続されたソース電極、およびドレイン電極とから構成される。ドレイン電極は、画像を形成するために基板上にマトリクス状に配置された画素電極と接続されている。また、液晶パネルの他方の基板には、液晶層を介して画素電極との間に電圧を印加するための電極(以下「共通電極」という)が設けられており、画素電極と共通電極と液晶層とによって個々の画素形成部が実現されている。そして、各TFTのゲート電極が走査信号線からアクティブな走査信号(ゲート信号)を受けたときに当該TFTのソース電極が映像信号線から受ける映像信号(ソース信号)と、共通電極に供給される共通電極信号とに基づいて、画素形成部の液晶層に電圧が印加される。これにより液晶が駆動され、画面上に所望の画像が表示される。
ところで、液晶には、直流電圧が加わり続けると劣化するという性質がある。このため、液晶表示装置では、液晶層には交流電圧が印加される。これについて、図7および図8を参照しつつ説明する。図7は、アクティブマトリクス型液晶表示装置の液晶パネルの断面を模式的に示した図である。図7に示すように、液晶パネルは、TFTガラス基板53と画素電極59と液晶層52と共通電極58とCF(Color Filter)ガラス基板51とによって構成されている。この液晶層52への交流電圧の印加は、例えば、上述した各画素形成部に印加する電圧の極性を1フレーム期間毎に反転させることにより実現される。具体的には、共通電極58の電位を基準とした場合のソース電極の電圧(映像信号電圧)の極性が1フレーム期間毎に反転するように、液晶表示装置の駆動が行われている。なお、1フレーム期間とは、液晶表示装置の全ての画素形成部に電圧を印加し、1画面分の画像を画面上に表示するための期間である。
上述のような液晶表示装置の駆動を実現する技術として、例えば、1ライン反転駆動と呼ばれる駆動方式が知られている。図8は、駆動方式として1ライン反転駆動が採用されている液晶表示装置における信号波形図である。図8において、符号THn(TH1、TH2、TH3、・・・)はn行目の走査信号線が選択されている期間を示し、符号TFは1フレーム期間を示している。映像信号Vsは、図8に示すように、1水平走査期間毎に極性が反転し、さらに、1フレーム期間毎にも極性が反転している。同様に、共通電極信号Vcomも、1水平走査期間毎に極性が反転し、さらに、1フレーム期間毎にも極性が反転している。また、映像信号Vsと共通電極信号Vcomとは、位相が1/2周期(1水平走査期間)ずれている。これにより、液晶層に印加される電圧の極性が1水平走査期間毎に反転し、液晶表示装置の交流駆動が実現されている。なお、ここでの映像信号Vsおよび共通電極信号Vcomの極性は、図8に示すように、各信号の最大電位および最小電位の中間の電位(通常はゼロ電位)を基準としてこれより大きい場合を正極性といい、これより小さい場合を負極性という。
近年、上述のような液晶表示装置は、携帯電話等の電子機器のメイン画面として採用されている。例えば、このような液晶表示装置の1つに、320×240の解像度をもつQVGA(Quarter Video Graphics Array)と呼ばれる規格のものがある。このような液晶表示装置において、上述のような交流駆動に起因して、図7に示しているCFガラス基板51が振動し、その振動が耳障りな音として感じられることが指摘されている。このような、振動による耳障りな音の発生(以下、「音鳴り」という。)を防止するため、特開平8−179285号公報には、液晶表示装置の液晶パネル上に制振材を貼付することにより液晶表示装置の交流駆動に起因する振動を減衰させる技術が開示されている。また、特開2000−10570号公報には、EL(Electro Luminescence)素子によるバックライトが採用されている携帯電話において、EL素子の交流駆動に起因する雑音を防止するために、EL素子を駆動する交流電圧と逆位相の電圧を生成し、その逆位相の電圧に基づく音をスピーカから出力することにより雑音を除去する技術が開示されている。さらに、特開2001−36607号公報には、携帯型音響再生装置において、装置の使用者の周囲の騒音を騒音信号として抽出し、その騒音信号とは逆位相の信号と出力すべき音声信号とを合成した信号をヘッドホンから出力することにより騒音を除去する技術が開示されている。
特開平8−179285号公報 特開2000−10570号公報 特開2001−36607号公報
しかし、上記特開平8−179285号公報に開示された技術では、制振材によって振動が減衰され音鳴りは低減されるが、液晶パネル上に制振材を貼付しなければならないので、小型化や軽量化の点では好ましくない。また、特開2000−10570号公報に開示された技術ではEL素子の交流駆動に起因する雑音が除去され、特開2001−36607号公報に開示された技術では装置の周囲の騒音が除去されるが、ともに画像を表示するための駆動信号に起因する振動による音鳴りを防止できるものではない。
そこで、本発明では、制振材などの部材を必要とせず、表示装置を駆動するための駆動信号に起因する音鳴りを低減することができる表示装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、画像を表示するための表示部において複数の映像信号線と複数の走査信号線との交差部にそれぞれ対応してマトリクス状に配置された複数の画素形成部に設けられた画素電極と、前記画素電極との間に電圧を印加するために前記画素電極に対応して設けられた共通電極と、前記画像を表す画像信号を受け取り前記画像信号に応じて前記複数の映像信号線に電圧を印加する映像信号線駆動回路と、前記複数の走査信号線を選択的に駆動する走査信号線駆動回路と、前記共通電極を駆動する共通電極信号を出力する共通電極駆動回路と、前記映像信号線駆動回路、前記走査信号線駆動回路、および共通電極駆動回路が所定の駆動態様で駆動するよう、前記映像信号線駆動回路、前記走査信号線駆動回路、および共通電極駆動回路を制御する表示制御回路とを備える表示装置であって、
前記表示制御回路は、前記駆動態様を示す切替信号を受け取り、聴覚上の音の大きさが互いに異なる周波数で駆動する前記共通電極駆動回路の複数の駆動態様から1つの駆動態様を前記切替信号に応じて選択し、選択された駆動態様で駆動するよう前記映像信号線駆動回路、前記走査信号線駆動回路、および前記共通電極駆動回路を制御することを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、
前記表示制御回路は、
聴覚上の音の大きさが互いに異なる周波数で前記共通電極駆動回路を駆動する複数の駆動態様を実現するためのパラメータ情報を記憶するメモリと、
前記メモリから前記切替信号により示される駆動態様に応じた前記パラメータ情報を読み出し、読み出されたパラメータ情報に基づき前記映像信号線駆動回路、前記走査信号線駆動回路、および前記共通電極駆動回路を制御する手段と
を含むことを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明および第2の発明において、
前記表示制御回路は、1水平走査期間毎に前記共通電極信号の極性が反転される1ライン反転駆動を行う駆動態様である通常駆動モードと、1水平走査期間より長い所定の期間毎に前記共通電極信号の極性が反転される駆動態様である低周波数駆動モードとを少なくとも含む複数の駆動態様から1つの駆動態様を前記切替信号に応じて選択することを特徴とする。
第4の発明は、第3の発明において、
前記表示制御回路は、前記低周波数駆動モードとして、1フレーム期間を3等分して得られる各フィールド期間毎に前記共通電極信号の極性が反転される3ラインインタレース走査を行う駆動態様を少なくとも含む複数の駆動態様から1つの駆動態様を前記切替信号に応じて選択することを特徴とする。
第5の発明は、画像を表示するための表示部において複数の映像信号線と複数の走査信号線との交差部にそれぞれ対応してマトリクス状に配置された複数の画素形成部に設けられた画素電極と、前記画素電極との間に電圧を印加するために前記画素電極に対応して設けられた共通電極とを備える表示装置の駆動方法であって、
前記画像を表す画像信号を受け取り前記画像信号に応じて前記複数の映像信号線に電圧を印加する映像信号線駆動ステップと、
前記複数の走査信号線を選択的に駆動する走査信号線駆動ステップと、
前記共通電極を駆動する共通電極信号を出力する共通電極駆動ステップと、
前記映像信号線駆動ステップ、前記走査信号線駆動ステップ、および共通電極駆動ステップにおいて所定の駆動態様で駆動するよう制御する表示制御ステップとを含み、
前記表示制御ステップでは、前記駆動態様を示す切替信号を受け取り、聴覚上の音の大きさが互いに異なる周波数で駆動する前記共通電極駆動ステップでの複数の駆動態様から1つの駆動態様を前記切替信号に応じて選択し、前記映像信号線駆動ステップ、前記走査信号線駆動ステップ、および前記共通電極駆動ステップにおいて選択された駆動態様で駆動するよう制御することを特徴とする。
第6の発明は、第5の発明において、
前記表示制御ステップでは、1水平走査期間毎に前記共通電極信号の極性が反転される1ライン反転駆動を行う駆動態様である通常駆動モードと、1水平走査期間より長い所定の期間毎に前記共通電極信号の極性が反転される駆動態様である低周波数駆動モードとを少なくとも含む複数の駆動態様から1つの駆動態様を前記切替信号に応じて選択することを特徴とする。
上記第1の発明によれば、聴覚上の音の大きさが互いに異なる周波数で駆動する共通電極駆動回路の複数の駆動態様から1つの駆動態様が切替信号に応じて選択され、選択された駆動態様で駆動されるので、切替信号により共通電極の駆動周波数を聴覚上の音の大きさとして小さい音に感じられる周波数に変更することができる。よって、その場合には従来に比べて画像を表示するための駆動信号に起因する音鳴りを低減した表示装置が実現される。
上記第2の発明によれば、複数の駆動態様を実現するためのパラメータ情報を記憶するメモリと、当該パラメータ情報に基づき映像信号線駆動回路、走査信号線駆動回路、および共通電極駆動回路を制御する手段とにより、第1の発明と同様の効果を奏する表示装置が実現される。
上記第3の発明によれば、1ライン反転駆動を行う通常駆動モードと、1水平走査期間より長い所定の期間毎に共通電極信号の極性が反転される低周波数駆動モードとを切り替えることができるので、所定の場合に駆動回路の駆動モードを通常駆動モードから低周波数駆動モードに切り替えることにより、第1の発明と同様の効果を奏する表示装置が実現される。
上記第4の発明によれば、低周波数駆動モードとして3ラインインタレース走査を行う駆動態様を使用することにより、表示品質を比較的良好に保ちながら第1の発明と同様の効果を奏する表示装置が実現される。
上記第5の発明によれば、第1の発明に相当する効果を奏する表示装置の駆動方法が実現される。
上記第6の発明によれば、第3の発明に相当する効果を奏する表示装置の駆動方法が実現される。
<1.基礎検討>
<1.1 測定装置の構成>
まず、上述のような液晶表示装置における音鳴りの原因を究明するために以下のような実験を行った。図9は、基礎検討における測定装置を模式的に示した図である。この測定装置は、簡易防音箱90と信号源基板91とマイク92とパーソナルコンピュータ93とで構成されている。図9に示すように、簡易防音箱90の中に信号源基板91とマイク92を設置し、信号源基板91およびマイク92とパーソナルコンピュータ93とを接続する。ここで、信号源基板91とは、液晶表示装置を駆動するための駆動回路やガラス基板で構成される一般に「液晶パネル」と呼ばれているもののことである。信号源基板91の駆動回路は、パーソナルコンピュータ93から出力される指示信号に基づいて駆動される。マイク92は、簡易防音箱90の中の音を取り込む。そして、マイク92で取り込まれた音はWAVEファイル(パーソナルコンピュータにおいて一般的に採用されているオペレーションシステムである「Windows(登録商標)」における標準の音声ファイル)に変換され、パーソナルコンピュータ93に取り込まれる。パーソナルコンピュータ93は、WAVEファイルに基づきフーリエ変換を行うことによって、マイク92で取り込まれた音の周波数成分と振幅(音量)とを測定する。これにより、簡易防音箱90の中で発生している音の周波数成分と振幅とを測定することができ、駆動回路の駆動周波数の違いによる音の発生の違い等を把握することができる。
<1.2 測定結果>
まず、現在音鳴りの低減が課題となっている2.4インチ型QVGAと呼ばれる規格の液晶パネル(信号源基板)について上記測定を行った。その結果、周波数スペクトルにおいて10kHz近傍にピークが見られた。ここで、測定に採用された液晶パネルにおける共通電極の駆動周波数は約10kHzである。この周波数は、測定の結果周波数スペクトルにおいてピークが見られた周波数と一致している。したがって、共通電極の駆動が音鳴りを引き起こしている可能性があると言える。
次に、上記パネルにおいて、共通電極に直流電圧を供給して測定を行った。その結果、共通電極の駆動周波数が10kHzであったときに見られた、周波数スペクトルにおいて10kHz近傍に現れるピークが見られなくなった。
さらに、上記パネルにおいて、共通電極を駆動する共通電極信号Vcomの示す電圧と映像信号線に供給される映像信号Vsの示す電圧とを図10に示すように設定して測定を行った。なお、このとき液晶パネルの液晶層に印加される電圧は図10に示すように一定に保持される。これにより、図11に示すような、共通電極信号Vcomの振幅と音量との関係を示す結果が得られた。図11より、共通電極信号Vcomの振幅が大きいほど音量が大きくなることが把握される。
以上の測定結果より、液晶表示装置における音鳴りが共通電極の駆動に起因していると言うことができる。これを踏まえ、本発明では、表示装置を後述のような構成とすることで音鳴りを解消している。以下、添付図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。
<2.全体構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るアクティブマトリクス型液晶表示装置の全体構成を示すブロック図である。この液晶表示装置は、表示制御回路200と、走査信号線駆動回路300と、映像信号線駆動回路400と、液晶パネル500と、電源回路700とを備えている。表示制御回路200には、電気的に書き替え可能な読み出し専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory:以下「EEPROM」と略称する)20と、コントロール回路21と、アナログ出力回路(画像信号生成回路)22と、タイミング信号生成回路23と、共通電極駆動回路24とが含まれている。なお、本実施形態において、液晶表示装置の解像度は240×320(映像信号線が240本、走査信号線が320本)である。
液晶パネル500は、前述したように図7に示す断面構造を有しており、TFTガラス基板53には、走査信号線(ゲートバスライン)と映像信号線(ソースバスライン)とが格子状に設けられ、走査信号線と映像信号線との交差部近傍にTFTが設けられている。そして、各TFTのゲート電極が走査信号線からアクティブな走査信号を受けたときに当該TFTのソース電極が映像信号線から受ける映像信号と、共通電極に供給される共通電極信号とに基づいて、画素形成部の液晶層に電圧が印加される。これにより液晶が駆動され、画面上に所望の画像が表示される。
表示制御回路200は、液晶パネル500に表示すべき画像を表す(狭義の)画像データおよび表示動作のタイミング等を決める要素となるデータ(以下、「表示制御データ」という)を外部の信号源から受け取る(以下、外部から送られるこれらのデータDwを「広義の画像データ」といい、(狭義の)画像データを符号Dvで示し、表示制御データを符号Dcで示す。)。狭義の画像データDvと表示制御データDcとを含む広義の画像データDwは、表示制御回路200内のコントロール回路21に入力される。
コントロール回路21は、表示制御データDcにより生成される基準クロックに基づいて、電源回路700を制御するための制御信号S、タイミング信号生成回路23および共通電極駆動回路24の動作タイミングを制御するための切換指示信号Kおよび映像信号線駆動回路400の動作タイミングを示すクロック信号CKを出力する。
また、コントロール回路21は、図示されないメモリを内蔵しており、狭義の画像データDvをこのメモリに一旦保持し、基準クロックに基づいて適宜メモリに保持された出力画像データDmを出力する。アナログ出力回路22は、上記出力画像データDmに基づいてアナログ画像信号Daを出力する。
さらに、コントロール回路21は、切替コマンド信号Swに基づき、後述する所定の2つの駆動態様のうちの1つに相当する駆動パラメータPを読み出すための読み出し要求信号RQをEEPROM20へ与え、この読み出し要求信号RQに応じてEEPROM20から出力される読み出し出力信号ROを受け取り、この読み出し出力信号ROに含まれる駆動パラメータPをタイミング信号生成回路23に与える。
タイミング信号生成回路23は、コントロール回路21から出力されるクロック信号CK、切換指示信号K、および駆動パラメータPに基づいて、水平同期信号HSY、垂直同期信号VSY、および走査信号線駆動回路300の駆動態様を制御する駆動制御信号Sdを出力するとともに、コントロール回路21から受け取ったクロック信号CKを出力する。このように、タイミング信号生成回路23およびコントロール回路21は、走査信号線駆動回路300、映像信号線駆動回路400、および共通電極駆動回路24を制御するための手段として機能する。
共通電極駆動回路24は、コントロール回路21から出力される切換指示信号Kに基づいて、共通電極を駆動する共通電極信号Vcomを出力する。本実施形態では、映像信号線の電圧の振幅を抑えるために、交流化駆動に応じて共通電極の電位をも変化させている。すなわち、共通電極駆動回路24は、切換指示信号Kに応じて、2種類の基準電圧の間で切り換わる電圧を生成し、これを共通電極信号Vcomとして液晶パネル500の共通電極に供給する。
電源回路700は、表示制御回路200内のコントロール回路21から出力される制御信号Sに基づいて、外部から供給される電源電圧から所定のレベルの電圧を生成し、表示制御回路200および走査信号線駆動回路300にそれぞれ電圧V、VGを供給する。
走査信号線駆動回路300は、表示制御回路200内のタイミング信号生成回路23から出力される水平同期信号HSY、垂直同期信号VSY、および駆動制御信号Sdに基づき、液晶パネル500における走査信号線を1水平走査期間ずつ後述する所定の順番に選択するために各走査信号線に印加すべき走査信号G(1),G(2)、G(3),…を生成し、全走査信号線のそれぞれを選択するためのアクティブな走査信号の各走査信号線への印加を1垂直走査期間を周期として繰り返す。例えば、走査信号線駆動回路300は、2つのシフトレジスタを含んでおり、駆動制御信号Sdに応じて適宜にこれらのシフトレジスタを動作させることにより、駆動態様が切り替えられる。
映像信号線駆動回路400は、表示制御回路200内のアナログ出力回路22から出力される映像信号Daと、タイミング信号生成回路23から出力されるクロック信号CKと、水平同期信号HSYとを受け取り、液晶パネル500に画像を表示するための映像信号(以下「駆動用映像信号」という)D(1),D(2),D(3),…を生成し、これを液晶パネル500の各映像信号線に印加する。この駆動用映像信号D(1),D(2),D(3),…は、液晶パネル500の交流化駆動のために、切換指示信号Kに応じてその極性が反転する。
以上のようにして、走査信号線駆動回路300から走査信号が、映像信号線駆動回路400から駆動用映像信号が、共通電極駆動回路24から共通電極信号Vcomがそれぞれ出力されることにより、各画素形成部には画素電極と共通電極との電位差に相当する電圧が印加され、所望の画像が表示される。この画素形成部は、マトリクス状に配置されて画素形成マトリクスを構成し、これに伴い、画素形成部に含まれる画素電極も、マトリクス状に配置されて画素電極マトリクスを構成する。ところで、画素形成部の主要部である画素電極は、液晶パネルに表示される画像の画素と1対1に対応し同一視できる。そこで、以下では、説明の便宜上、画素形成部または画素電極と画素とを同一視するものとし、「画素形成マトリクス」または「画素電極マトリクス」を単に「画素マトリクス」ともいう。以下、上記のような駆動回路の動作についてさらに詳しく説明する。
<3.駆動回路の動作>
表示制御回路200は、駆動回路における所定の2つの駆動動作の態様(以下「駆動モード」という)のうち1つを選択することにより駆動回路の制御を行う。以下、この2つの駆動モードである通常駆動モードおよび低周波数駆動モードにつき図を参照して順に説明する。
<3.1 通常駆動モード>
図2は、本実施形態に係る液晶表示装置の通常駆動モードでの駆動方法を説明するための概念図であり、行を構成する各矩形は画素マトリクスを構成しており、この画素マトリクスを構成する矩形に付された記号“+”または“−”は、画素液晶に印加される電圧すなわち共通電極を基準とする画素電極の電圧(以下「画素電圧」という)の極性を示しており、画素マトリクスを構成する各矩形に沿って描かれた矢印は、走査方向(行番号の昇順方向)を示している。なお、本液晶表示装置の実際の表示行数は320であり、表示列数は240であるが、図では簡略に記載している。
より詳しくは、図2(a)は、或るフレーム(以下では、これを第nフレームとし、記号“F(n)”で表すものとする)において、図2(b)は、第nフレームF(n)に続く第n+1フレームF(n+1)において、図2(c)は、第n+1フレームF(n+1)に続く第n+2フレームF(n+2)において、それぞれ映像信号D(1)〜D(240)によって書き換えられる画素値に相当する画素電圧の極性を簡略に示した図である。
また、図3は、通常駆動モードでの駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。より詳しくは、図3(a)〜(f)は走査信号G(1)、G(2)、G(3)、G(318)、G(319)、G(320)を示しており、走査信号G(k)がHレベルのとき、当該走査信号G(k)の印加される走査信号線が選択され、走査信号G(k)がLレベルのとき、当該走査信号G(k)の印加される走査信号線は非選択状態となる(k=1〜320)。また、図3(g)は、共通電極に印加される共通電極信号Vcomの電圧極性を、図3(h)は、映像信号線に印加される駆動用の映像信号D(1)〜D(240)の電圧極性を、それぞれ1水平走査期間Th毎に示している。なお、1水平走査期間はここでは約50μ秒である。
通常駆動モードでの駆動方法では、図3(a)〜(f)に示すように第nフレームF(n)において、図2(a)に示す画素マトリクスにおける1行目から320行目までに対応する走査信号G(1)〜G(320)がこの順にアクティブとなることで走査が行われる。そして、画素マトリクスにおける1行目から320行目までの各画素形成部に書き込むべき画素値に相当する電圧が、それぞれ走査信号G(1)〜G(320)のアクティブ期間において、図3(h)に示すように正極性または負極性の映像信号D(1)〜D(240)として各映像信号線に印加される。例えば、映像信号D(1)〜D(240)の極性は、走査信号G(1)のアクティブ期間では正極性であり、走査信号G(2)のアクティブ期間では負極性である。このように、映像信号D(1)〜D(240)は、1水平走査期間毎に極性が反転する。さらに、図3(a)〜(f)に示すように第n+1フレームF(n+1)においては、第nフレームF(n)における映像信号D(1)〜D(240)の電圧極性とは逆の電圧極性となるように映像信号D(1)〜D(240)の極性が反転し、第n+2フレームF(n+2)においては、第nフレームF(n)における電圧極性と同様になる。すなわち、映像信号D(1)〜D(240)は、1水平走査期間毎に極性が反転し、さらに、1フレーム期間毎にも極性が反転している。
また、図3(g)に示すように共通電極信号Vcomは、映像信号線の電圧の振幅を抑えるために、映像信号D(1)〜D(240)の電圧極性とは逆の電圧極性となるように1水平走査期間毎に極性が反転し、さらに1フレーム期間毎にも極性が反転しているので、映像信号D(1)〜D(240)とは位相が1/2周期(1水平走査期間)ずれている。このような1ライン反転駆動がなされている液晶表示装置における信号波形図は、図8に示したとおりであり、上述した通常駆動モードは1ライン反転駆動方式により駆動される態様を指す。
ここで、1水平走査期間は約50μ秒であり、共通電極信号Vcomは2水平走査期間で1周期となるから、共通電極信号Vcomの周波数は約10kHzとなる。したがって、前述した基礎検討の結果から、通常駆動モードで駆動される本液晶表示装置は、約10kHzの音鳴りを生じている。
<3.2 低周波数駆動モード>
図4は、本実施形態に係る液晶表示装置の低周波数駆動モードでの駆動方法を説明するための概念図であり、行を構成する各矩形は画素マトリクスを構成している。より詳しくは、図4(a)は、第nフレームF(n)を3つに等しく時分割したときの第1から第3までの期間(以下「第1ないし第3フィールド」という)のうちの第1フィールドT1において、図4(b)は、第1フィールドT1に続く第2フィールドT2において、図4(c)は、第2フィールドT2に続く第3フィールドT3において、それぞれ映像信号D(1)〜D(240)によって書き換えられる画素値に相当する画素電圧の極性を簡略に示した図である。
また、図5は、低周波駆動モードでの駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。すなわち、図5(a)〜(j)は走査信号G(1)、G(2)、G(3)、G(4)、G(5)、G(6)、G(7)、G(318)、G(319)、G(320)を示しており、走査信号G(k)がHレベルのとき、当該走査信号G(k)の印加される走査信号線が選択され、走査信号G(k)がLレベルのとき、当該走査信号G(k)の印加される走査信号線は非選択状態となる(k=1〜320)。また図5(k)は、共通電極に印加される共通電極信号Vcomの電圧極性を、図5(l)は、映像信号線に印加される駆動用の映像信号D(1)〜D(240)の電圧極性を、それぞれ1水平走査期間Th毎に示している。
低周波駆動モードでの駆動方法では、図5(a)〜(j)に示すように第nフレームF(n)の第1フィールドT1において、図4(a)に示す画素マトリクスにおける1行目、4行目、7行目、…、319行目に対応する走査信号G(1)、G(4)、G(7)、…、G(319)がこの順にアクティブとなることで、すなわち(3k−2)番目の走査信号線が順に選択されることで、(2つの信号線をあけて)3つの信号線毎に飛び越し走査が行われる。この飛び越し走査を、以下「3ラインインタレース走査」という。そして、画素マトリクスにおける1行目、4行目、7行目、…、319行目の各画素形成部に書き込むべき画素値に相当する電圧が、それぞれ走査信号G(1)、G(4)、G(7)、…、G(319)のアクティブ期間において、図5(l)に示すように正極性または負極性の映像信号D(1)〜D(240)として各映像信号線に印加される。第1フィールドT1において、映像信号D(1)〜D(240)の極性は、各走査信号G(k)のアクティブ期間では全て正極性である。
次に、図5(a)〜(j)に示すように第nフレームF(n)の第2フィールドT2において、図4(b)に示す画素マトリクスにおける2行目、5行目、…、320行目に対応する走査信号G(2)、G(5)、…、G(320)がこの順にアクティブとなることで、3ラインインタレース走査が行われる。そして、画素マトリクスにおける2行目、5行目、…、320行目の各画素形成部に書き込むべき画素値に相当する電圧が、それぞれ走査信号G(2)、G(5)、…、G(320)のアクティブ期間において、図5(l)に示すように正極性または負極性の映像信号D(1)〜D(240)として各映像信号線に印加される。第2フィールドT2において、映像信号D(1)〜D(240)の極性は、各走査信号G(k)のアクティブ期間では全て負極性であり、第1フィールドT1における極性とは逆の極性である。
続いて、図5(a)〜(j)に示すように第nフレームF(n)の第3フィールドT3において、図4(c)に示す画素マトリクスにおける3行目、6行目、…、318行目に対応する走査信号G(3)、G(6)、…、G(318)がこの順にアクティブとなることで、3ラインインタレース走査が行われる。そして、画素マトリクスにおける3行目、6行目、…、318行目の各画素形成部に書き込むべき画素値に相当する電圧が、それぞれ走査信号G(3)、G(6)、…、G(318)のアクティブ期間において、図5(l)に示すように正極性または負極性の映像信号D(1)〜D(240)として各映像信号線に印加される。第3フィールドT3において、映像信号D(1)〜D(240)の極性は、各走査信号G(k)のアクティブ期間では全て正極性であり、第2フィールドT2における極性とは逆の極性である。
次に、図5(a)〜(j)に示すように第n+1フレームF(n+1)の第1フィールドT1においては、第nフレームF(n)の第1フィールドT1と同様の3ラインインタレース走査が行われるが、映像信号D(1)〜D(240)の極性は、各走査信号G(k)のアクティブ期間では全て負極性であり、第nフレームF(n)の第1フィールドT1における極性とは逆の極性である。このように、映像信号D(1)〜D(240)は、1フィールド毎に極性が反転し、さらに、1フレーム期間毎にも極性が反転している。
また、図5(k)に示すように共通電極信号Vcomは、映像信号線の電圧の振幅を抑えるために、映像信号D(1)〜D(240)の電圧極性とは逆の電圧極性となるように1フィールド毎に極性が反転し、さらに1フレーム期間毎にも極性が反転している。低周波数駆動モードはこのような3ラインインタレース走査による駆動態様(以下「3ラインインタレースモード」ともいう)を指す。
ここで、フレーム周期は60Hzであり、1フレームは3つのフィールドからなるので、2フィールドで1周期となる共通電極信号Vcomの周波数は90Hzとなる。したがって、前述した基礎検討の結果から、低周波駆動モードで駆動される本液晶表示装置は、約90Hzの音鳴りを生じている。よって、低周波駆動モードでの音鳴りの周波数は、通常駆動モードでの音鳴りの周波数よりも相当低くなっている。
ここで、人間の聴覚は所定の周波数特性を有しており、このような人間の聴覚の周波数特性を示すフレッチャー・マンソンの等感度曲線(ラウドネス曲線とも呼ばれる)を参照すると、この低周波数駆動モードでの共通電極信号Vcomの周波数である90Hzの音は、通常駆動モードでの共通電極信号Vcomの周波数である10kHzの音と比較して、実際は同じ音の強さであっても聴覚上の音の大きさとしては数dB以上小さい音に感じられ、また聞き取ることのできる最小の音の強さ(最小可聴限界とも呼ばれる)も10dB程度大きい。したがって、音鳴りを低減または解消するためには、低周波数駆動モードで駆動されることが好ましい。しかし、この低周波数駆動モード、すなわち3ラインインタレース走査による駆動モードでは、1ライン反転駆動方式を使用する通常駆動モードで駆動される場合よりも表示品質が低下する。例えば、表示画面内の輝度傾斜やシャドーイング率、γ値のばらつきなどが大きくなることがある。したがって、高い表示品質を実現するためには、通常駆動モードで駆動されることが好ましい。そこで、これらの駆動モードは適宜切り換えられることが好ましい。以下、表示制御回路200による切替動作について説明する。
<4.表示制御回路の動作>
表示制御回路200は、上述のように駆動回路を制御するが、ここで駆動回路の上述した2つの駆動モードのうち1つを選択することによる表示制御動作について、図6を参照して説明する。なお、本装置の起動当初には、通常駆動モードでの表示が行われるように初期設定されているものとする。
図6は、駆動回路の動作を選択する処理の流れを示すフローチャートである。図6を参照すると、表示制御回路200は、装置外部から与えられる切替コマンド信号Swを受け付ける(ステップS10)。
ここでこの切替コマンド信号Swは、図1に示すように装置外部から与えられ、本液晶表示装置の駆動モードを通常駆動モードおよび低周波数駆動モードのいずれに切り換えるべきかを示す切替情報を含む。典型的には、この切替情報は利用者による装置の使用状態に応じた駆動モードで駆動されるように適宜設定される。例えば、本液晶表示装置が携帯電話に備えられるとき、通話を開始する場合には表示画面が耳に近づくため、音鳴りが低減または解消されることが好ましい。そこで、通話を開始する場合、低周波数駆動モードに切り換えるべきことを示す切替情報を設定した切替コマンド信号Swが表示制御回路200に与えられる。また、通話が終了した場合には表示品質が高い方が好ましいので、通常駆動モードに切り換えるべきことを示す切替情報を設定した切替コマンド信号Swが表示制御回路200に与えられる。
ステップS20において、表示制御回路200は、装置外部から与えられる切替コマンド信号Swを受け付けたか否かを判断し、受け付けた場合にはステップS30の処理へ進み、受け付けていない場合にはステップS60の処理を行う。
表示制御回路200は、ステップS10において受け付けられた切替コマンド信号Swに含まれる切替情報が低周波数駆動モードに切り換えるべきことを示すものか否かを判断し(ステップS30)、低周波数駆動モードで駆動すべき場合には本装置の駆動モードを低周波数駆動モードに設定し(ステップS40)、その後ステップ60の処理を行う。また上記判断の結果、低周波数駆動モードで駆動すべきでない場合すなわち通常駆動モードで駆動すべき場合には本装置の駆動モードを通常駆動モードに設定し(ステップS50)、その後ステップS60の処理を行う。
ステップS40またはステップS50において上述の駆動モードが設定されると、表示制御回路200は、設定された駆動モード(低周波数駆動モードまたは通常駆動モードのいずれか)に応じて駆動回路を制御することにより液晶パネル500に所望の液晶表示を行わせる(ステップS60)。
続いて、表示制御回路200は、装置の停止などにより液晶表示を停止すべきか否かを判断し(ステップS70)、液晶表示を停止する場合には本処理を終了し、停止しない場合にはステップS10の処理に戻り液晶表示が停止されるまで上記処理を繰り返す(S70→S10→S20→…→S70)。
<5.効果>
以上のように、本実施形態においては、所定の場合に液晶駆動回路の駆動モードを通常駆動モードから低周波数駆動モードに切り替えることにより、共通電極信号Vcomの周波数を聴覚上の音の大きさとして小さい音に感じられる周波数に下げることができる。したがって、本液晶表示装置では所定の場合に、従来に比べて画像を表示するための駆動信号に起因する音鳴りを低減することができる。
なお、本実施形態における通常駆動モードでの共通電極信号の周波数は10kHzであるが、液晶パネルの大きさや表示解像度などにより上記周波数は様々に変化し、例えば6〜8kHzであることも多い。この場合、上記フレッチャー・マンソンの等感度曲線を参照すると、10kHzの場合よりも聴覚上の音の大きさとして大きい音に感じられるので、低周波数駆動モードに切り換えることによる音鳴りの低減効果はさらに大きくなる。
<6. 変形例>
本実施形態においては、低周波数駆動モードとして3ラインインタレース走査による駆動態様が例示されているが、通常駆動モードでの音鳴りよりも聴覚上の音の大きさとして小さい音に感じられる周波数で駆動される駆動態様であればよく、例えば(1つの走査信号線をあけて)2つの走査信号線毎に飛び越し走査が行われるインタレース走査による駆動態様や、1フレーム毎に共通電極信号Vcomの極性を反転させるフレーム反転駆動方式による駆動態様が採用されてもよい。ここで、低周波数駆動モードとしてフレーム反転駆動方式が採用されるとすれば、2フレームで1周期となる共通電極信号Vcomの周波数は30Hzとなるため、3ラインインタレース走査による駆動態様の場合(90Hz)よりもさらに聴覚上の音の大きさとして小さい音に感じられるが、表示品質は3ラインインタレース走査による駆動態様の方がより高くなる。よって、表示品質をより重視するときには低周波数駆動モードとして3ラインインタレース走査による駆動態様を採用することが好ましい。
また、上記低周波数駆動モードに代えて、通常駆動モードでの音鳴りよりも聴覚上の音の大きさとして小さい音に感じられる、通常駆動モードの場合よりも高い周波数で駆動される駆動態様が使用されてもよい。さらに、3つ以上の駆動モードが適宜切り換えられてもよい。
本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の全体構成を示すブロック図である。 上記実施形態における通常駆動モードでの駆動方法を説明するための概念図である。 上記実施形態における通常駆動モードでの駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。 上記実施形態における低周波数駆動モードでの駆動方法を説明するための概念図である。 上記実施形態における低周波数駆動モードでの駆動方法を説明するためのタイミングチャートである。 上記実施形態における駆動回路の動作を選択する処理の流れを示すフローチャートである。 アクティブマトリクス型液晶表示装置の液晶パネルの断面図である。 駆動方式として1ライン反転駆動が採用されている液晶表示装置における信号波形図である。 基礎検討における測定装置を模式的に示した図である。 上記基礎検討における測定条件を示す図である。 上記基礎検討において、共通電極信号の振幅と音量との関係を示す図である。
符号の説明
20…EEPROM
21…コントロール回路
22…アナログ出力回路(画像信号生成回路)
23…タイミング信号生成回路
24…共通電極駆動回路
200…表示制御回路
300…走査信号線駆動回路
400…映像信号線駆動回路
500…液晶パネル
700…電源回路
Sw…切替コマンド信号
P…駆動パラメータ
Dm…出力画像データ
Dv…(狭義の)画像データ
K…切換指示信号
Vcom…共通電極信号

Claims (6)

  1. 画像を表示するための表示部において複数の映像信号線と複数の走査信号線との交差部にそれぞれ対応してマトリクス状に配置された複数の画素形成部に設けられた画素電極と、前記画素電極との間に電圧を印加するために前記画素電極に対応して設けられた共通電極と、前記画像を表す画像信号を受け取り前記画像信号に応じて前記複数の映像信号線に電圧を印加する映像信号線駆動回路と、前記複数の走査信号線を選択的に駆動する走査信号線駆動回路と、前記共通電極を駆動する共通電極信号を出力する共通電極駆動回路と、前記映像信号線駆動回路、前記走査信号線駆動回路、および共通電極駆動回路が所定の駆動態様で駆動するよう、前記映像信号線駆動回路、前記走査信号線駆動回路、および共通電極駆動回路を制御する表示制御回路とを備える表示装置であって、
    前記表示制御回路は、前記駆動態様を示す切替信号を受け取り、聴覚上の音の大きさが互いに異なる周波数で駆動する前記共通電極駆動回路の複数の駆動態様から1つの駆動態様を前記切替信号に応じて選択し、選択された駆動態様で駆動するよう前記映像信号線駆動回路、前記走査信号線駆動回路、および前記共通電極駆動回路を制御することを特徴とする、表示装置。
  2. 前記表示制御回路は、
    聴覚上の音の大きさが互いに異なる周波数で前記共通電極駆動回路を駆動する複数の駆動態様を実現するためのパラメータ情報を記憶するメモリと、
    前記メモリから前記切替信号により示される駆動態様に応じた前記パラメータ情報を読み出し、読み出されたパラメータ情報に基づき前記映像信号線駆動回路、前記走査信号線駆動回路、および前記共通電極駆動回路を制御する手段と
    を含むことを特徴とする、請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記表示制御回路は、1水平走査期間毎に前記共通電極信号の極性が反転される1ライン反転駆動を行う駆動態様である通常駆動モードと、1水平走査期間より長い所定の期間毎に前記共通電極信号の極性が反転される駆動態様である低周波数駆動モードとを少なくとも含む複数の駆動態様から1つの駆動態様を前記切替信号に応じて選択することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記表示制御回路は、前記低周波数駆動モードとして、1フレーム期間を3等分して得られる各フィールド期間毎に前記共通電極信号の極性が反転される3ラインインタレース走査を行う駆動態様を少なくとも含む複数の駆動態様から1つの駆動態様を前記切替信号に応じて選択することを特徴とする、請求項3に記載の表示装置。
  5. 画像を表示するための表示部において複数の映像信号線と複数の走査信号線との交差部にそれぞれ対応してマトリクス状に配置された複数の画素形成部に設けられた画素電極と、前記画素電極との間に電圧を印加するために前記画素電極に対応して設けられた共通電極とを備える表示装置の駆動方法であって、
    前記画像を表す画像信号を受け取り前記画像信号に応じて前記複数の映像信号線に電圧を印加する映像信号線駆動ステップと、
    前記複数の走査信号線を選択的に駆動する走査信号線駆動ステップと、
    前記共通電極を駆動する共通電極信号を出力する共通電極駆動ステップと、
    前記映像信号線駆動ステップ、前記走査信号線駆動ステップ、および共通電極駆動ステップにおいて所定の駆動態様で駆動するよう制御する表示制御ステップとを含み、
    前記表示制御ステップでは、前記駆動態様を示す切替信号を受け取り、聴覚上の音の大きさが互いに異なる周波数で駆動する前記共通電極駆動ステップでの複数の駆動態様から1つの駆動態様を前記切替信号に応じて選択し、前記映像信号線駆動ステップ、前記走査信号線駆動ステップ、および前記共通電極駆動ステップにおいて選択された駆動態様で駆動するよう制御することを特徴とする、駆動方法。
  6. 前記表示制御ステップでは、1水平走査期間毎に前記共通電極信号の極性が反転される1ライン反転駆動を行う駆動態様である通常駆動モードと、1水平走査期間より長い所定の期間毎に前記共通電極信号の極性が反転される駆動態様である低周波数駆動モードとを少なくとも含む複数の駆動態様から1つの駆動態様を前記切替信号に応じて選択することを特徴とする、請求項5に記載の駆動方法。
JP2004250642A 2004-08-30 2004-08-30 表示装置およびその駆動方法 Pending JP2006065231A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004250642A JP2006065231A (ja) 2004-08-30 2004-08-30 表示装置およびその駆動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004250642A JP2006065231A (ja) 2004-08-30 2004-08-30 表示装置およびその駆動方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006065231A true JP2006065231A (ja) 2006-03-09

Family

ID=36111755

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004250642A Pending JP2006065231A (ja) 2004-08-30 2004-08-30 表示装置およびその駆動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006065231A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007080853A1 (ja) * 2006-01-10 2007-07-19 Sharp Kabushiki Kaisha 液晶表示装置、携帯端末装置及び録音装置
WO2009078204A1 (ja) * 2007-12-14 2009-06-25 Sharp Kabushiki Kaisha 対向電極駆動回路および対向電極駆動方法
JP2011112656A (ja) * 2009-11-24 2011-06-09 Casio Computer Co Ltd 電子機器
JP2011123100A (ja) * 2009-12-08 2011-06-23 Casio Computer Co Ltd 液晶表示装置、電子機器、液晶ディスプレイの駆動装置及び液晶ディスプレイの駆動方法
US9886883B2 (en) 2015-06-26 2018-02-06 Samsung Display Co., Ltd. Display apparatus and a method of operating the same

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007080853A1 (ja) * 2006-01-10 2007-07-19 Sharp Kabushiki Kaisha 液晶表示装置、携帯端末装置及び録音装置
WO2009078204A1 (ja) * 2007-12-14 2009-06-25 Sharp Kabushiki Kaisha 対向電極駆動回路および対向電極駆動方法
JP2011112656A (ja) * 2009-11-24 2011-06-09 Casio Computer Co Ltd 電子機器
JP2011123100A (ja) * 2009-12-08 2011-06-23 Casio Computer Co Ltd 液晶表示装置、電子機器、液晶ディスプレイの駆動装置及び液晶ディスプレイの駆動方法
US9886883B2 (en) 2015-06-26 2018-02-06 Samsung Display Co., Ltd. Display apparatus and a method of operating the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5819407B2 (ja) 表示装置およびその駆動方法
JP5183871B2 (ja) 液晶表示装置とその駆動方法
JP4245028B2 (ja) 電気光学装置及び電子機器
JP4501525B2 (ja) 表示装置及びその駆動制御方法
JP5319897B2 (ja) 表示装置とそれの駆動装置及び駆動方法
JP2004151222A (ja) 液晶表示制御装置および液晶表示装置
WO2010113359A1 (ja) 液晶表示装置ならびにその駆動回路および駆動方法
JP2008134291A (ja) 液晶表示装置
US20060132422A1 (en) Method of driving liquid crystal display and liquid crystal display
JP2006065231A (ja) 表示装置およびその駆動方法
JP4908813B2 (ja) 電気光学装置、電気光学装置の駆動方法、電子機器
JP4493394B2 (ja) 表示装置およびそれを備える電子機器
JP2008209690A (ja) 表示装置、表示装置の駆動方法及び電子機器
JP2008015295A (ja) 電気光学装置及び電気光学装置の駆動方法並びに電気機器
KR20150029182A (ko) 디스플레이 구동 및 부분 디스플레이 제공 장치와 방법
JP2009008869A (ja) 液晶表示装置ならびにその駆動回路および駆動方法
JP2006023645A (ja) 表示装置およびその駆動方法
US20080036720A1 (en) System and method for driving a liquid crystal display to reduce audible noise levels
WO2006126322A1 (ja) 表示装置
JP2007156336A (ja) 液晶表示装置およびその駆動方法
JP2007041155A (ja) 液晶表示装置
JP3750537B2 (ja) 液晶デバイスおよび画像表示装置
US20190043438A1 (en) Display device and control method therefor
JP2005148362A (ja) Tft液晶パネルの駆動方法及びtft液晶パネル駆動モジュール
JP2006023576A (ja) 液晶表示装置