JP2006023576A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 音鳴りを解消しつつ、かつ、低消費電力化を達成する液晶表示装置を実現する。
【解決手段】 対向電極電位VCOMの極性を一水平走査期間の前半と後半とで反転させる。奇数行目の映像データDATAは、一水平走査期間の前半で正極性を書き込み、偶数行目の映像データDATAは、一水平走査期間の後半で負極性を書き込む。さらに、次のフレームでは、奇数行目の映像データDATAは、一水平走査期間の前半で負極性を書き込み、偶数行目の映像データDATAは、一水平走査期間の後半で正極性を書き込む。これにより、対向電極が2倍の反転周期となり音鳴りを回避できる。また、フレームレートを上げることがないため、データ信号線の充電電力が増大しない。
【選択図】 図1


Description

本発明は、データ信号線駆動回路や走査信号線駆動回路等の駆動回路を備えた液晶表示装置に関するものである。
従来、中小型の液晶表示装置にはライン反転駆動が使われていたが、最近携帯電話用で主流の240ドット×320ドットクラスの液晶表示装置では、液晶表示装置から振動に伴う音鳴りが発生して問題になっていた。
音鳴りは対向電極電位の極性の反転周波数が人間の可聴周波数帯域にある時に発生し、特に数百Hz〜15kHzの時に顕著となる。
音鳴りの回避策としては、以下のようなものがある。
(1)フレーム反転駆動方式のように、対向電極電位の反転周期をフレームごとに下げる。これにより、反転周波数が30Hz程度となり、音鳴りを回避できる。
(2)反転周波数を可聴周波数帯域よりも高くする。
(3)制振材を用いる。
なお、上記(2)・(3)については、特許文献1で言及されている。
特開平8−179285号公報(公開日1996年7月12日)
しかしながら、上記(1)の回避策では、音鳴りを解消することができるが、一つのフレームにおける液晶印加電圧の極性が同じであり、該極性がフレームごとに変わる。そのため、正極性・負極性の差によるフリッカーが目立つという問題が生じる。
特許文献1では、反転周波数を可聴周波数帯域よりも高くすることを言及しているが、その具体的な構成が記載されていない。反転周波数を高くするには、単純に一水平走査期間を短くし、フレームレートを上げればよい(例えば、フレームレートを60kHzから120kHz以上に上げる)。しかしながら、フレームレートを上げると、単位時間当たりのフレーム切り替え回数が増え、データ信号線の充電電力が増大するという問題が生じる。
また、上記(3)の回避策では、音鳴りの低減効果が小さいという問題がある。また、制振材の材料費・加工費によりコストアップとなり、表示装置の厚みが増してしまう。さらに、表示パネルのサイズ毎に、制振材の組み込み調整が必要となるという問題もあった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、音鳴りやフリッカーの発生を抑制し、かつ、低消費電力化を達成する液晶表示装置を提供することにある。
本発明の液晶表示装置は、上記の課題を解決するために、液晶を挟持する画素電極と対向電極とを含む複数の画素と、該画素を駆動するための複数のデータ信号線および複数の走査信号線と、一水平走査期間ごとに走査信号線を順に選択し、選択した走査信号線に接続された画素への映像データの書き込みを可能とする走査信号線駆動回路と、前記データ信号線を介して、前記走査信号線駆動回路が選択した走査信号線に接続された画素に映像データを書き込むデータ信号線駆動回路とを備える液晶表示装置において、一水平走査期間を複数の分割期間に分割し、前記分割期間ごとに前記対向電極の電位の極性を反転させる対向電極極性反転手段を備え、前記データ信号線駆動回路は、一水平走査期間のうち任意の分割期間において、対向電極極性に応じた極性の映像データを画素に書き込むことを特徴としている。
上記の構成によれば、対向電極極性反転手段が一水平走査期間を複数の分割期間に分割し、該分割期間ごとに対向電極の電位の極性を反転させる。したがって、対向電極極性の反転周波数は、水平同期信号の周波数よりも高くなる。例えば、一水平走査期間を2つの分割期間に分割する場合、対向電極極性の反転周波数は、従来よりも2倍になる。これにより、該反転周波数が人間の可聴周波数よりも高くなり、音鳴りを解消することができる。この結果、該液晶表示装置が携帯型電話機に利用されても、通話支障を回避できる。また、上記構成では、フレームレートを上げることがない。そのため、単純に水平走査期間を短くしフレームレートを上げて対向電極極性の反転周波数を高くする構成と比較して、データ信号線の充電電力を低減することができる。
また、データ信号線駆動回路は、任意の分割期間において、対向電極極性に応じた極性の映像データを画素に書き込む。上述したように、対向電極極性反転手段は分割期間ごとに対向電極の電位の極性を反転させる。したがって、一水平走査期間内において、正側の対向電極極性を持つ分割期間と、負側の対向電極極性を持つ分割期間とが存在する。つまり、データ信号線駆動回路は、走査信号線ごとに、該走査信号線に接続された画素に書き込む映像データの極性を任意に選択できる。これにより、従来のフレーム反転駆動方式のように映像データの極性が1フレーム内において固定されることがなく、フレームごとに液晶印加電圧の極性が反転することに起因するフリッカーは発生しない。
さらに、本発明の液晶表示装置は、上記の構成に加えて、前記データ信号線駆動回路は、隣合う走査信号線に接続された画素について、異なる極性の映像データを書き込むことを特徴としている。
上記の構成によれば、隣合う走査信号線に接続された画素には、異なる極性の映像データが書き込まれる。これにより、走査信号線ごとに映像データの極性が変わるため、極性の違いによる表示ムラが画面全体で均一化され、表示品位が向上する。
さらに、本発明の液晶表示装置は、上記の構成に加えて、前記対向電極極性反転手段は、フレームごとに、各分割期間の対向電極極性を切り替え、前記データ信号線駆動回路は、各フレーム間で、各走査信号線に接続された画素に映像データを書き込む分割期間を同じにすることを特徴としている。
各画素に書き込まれる映像データの極性がすべてのフレームで同じである場合、極性の違いによる明暗の差が強調される可能性がある。
しかしながら、上記の構成によれば、データ信号線駆動回路が各フレーム間で各走査信号線に接続された画素に映像データを書き込む分割期間を同じにする。そして、対向電極極性反転手段は、フレームごとに各分割期間の対向電極極性を切り替える。すなわち、データ信号線駆動回路は、各走査信号線に接続された画素に書き込む映像データの極性を、フレームごとに切り替える。これにより、極性の違いによる明暗がフレーム間で均一化され、表示ムラの発生を回避することができる。
さらに、本発明の液晶表示装置は、上記の構成に加えて、前記対向電極極性反転手段は、2以上の所定数フレームごとに、各分割期間の対向電極極性を切り替え、前記データ信号線駆動回路は、前記対向電極極性反転手段がフレーム間で各分割期間の対向電極極性を切り替えるとき、各走査信号線に接続された画素に映像データを書き込む分割期間を同じとし、前記対向電極極性反転手段がフレーム間で各分割期間の対向電極極性を切り替えないとき、各走査信号線に接続された画素に映像データを書き込む分割期間を、異なる対向電極極性の分割期間に切り替えることを特徴としている。
上記の構成によれば、対向電極極性反転手段は、2以上の所定数フレームごとに、各分割期間の対向電極極性を切り替える。そして、データ信号線駆動回路は、対向電極極性反転手段がフレーム間で各分割期間の対向電極極性を切り替えるとき、各走査信号線に接続された画素に映像データを書き込む分割期間を同じとする。すなわち、データ信号線駆動回路は、各走査信号線に接続された画素に書き込む映像データの極性を、上記所定数フレームごとに切り替える。これにより、極性の違いによる明暗が所定数フレーム間で均一化され、表示ムラの発生を回避することができる。
また、各走査信号線に接続された画素に映像データを書き込む分割期間がすべてのフレームで同じである場合、該分割期間の時間などの影響により、走査信号線ごとに映像データの書き込み条件が異なる可能性がある。この場合、該書き込み条件の違いに起因する表示ムラが生じてしまう。しかしながら、上記の構成によれば、データ信号線駆動回路は、対向電極極性反転手段がフレーム間で各分割期間の対向電極極性を切り替えないとき、各走査信号線に接続された画素に映像データを書き込む分割期間を、異なる対向電極極性の分割期間に切り替える。すなわち、上記所定数フレーム間において、各走査信号線に接続された画素に映像データを書き込む分割期間が変化する。これにより、分割期間が同じであることに起因する明暗が所定数フレーム間で均一化され、表示ムラの発生を回避することができる。
さらに、本発明の液晶表示装置は、上記の構成に加えて、前記対向電極極性反転手段は、一水平走査期間を前半と後半との2つの分割期間に分割することを特徴としている。
上記の構成によれば、対向電極極性反転手段は、一水平走査期間を前半と後半との2つの分割期間に分割する。分割期間が2つだけであるため、対向電極極性反転手段が対向電極極性を反転させるために要する消費電力の増大を抑制することができる。また、対向電極極性反転手段の回路構成を比較的簡略化できる。
以上のように、本発明の液晶表示装置は、一水平走査期間を複数の分割期間に分割し、前記分割期間ごとに前記対向電極の電位の極性を反転させる対向電極極性反転手段を備え、データ信号線駆動回路は、一水平走査期間のうち任意の分割期間において、対向電極極性に応じた極性の映像データを画素に書き込む。
それゆえ、対向電極極性の反転周波数が人間の可聴周波数よりも高くなり、音鳴りを解消することができる。この結果、該液晶表示装置が携帯型電話機に利用されても、通話支障を回避できる。また、単純に水平走査期間を短くしフレームレートを上げて対向電極極性の反転周波数を高くする構成と比較して、データ信号線の充電電力を低減することができる。さらに、従来のフレーム反転駆動方式のように映像データの極性が1フレーム内において固定されることがなく、フレームごとに液晶印加電圧の極性が反転することに起因するフリッカーは発生しない。
本発明の一実施形態について図1ないし図9に基づいて説明すると以下の通りである。
図2は、本実施形態の液晶表示装置の構成を示すブロック図である。図2に示されるように、液晶表示装置は、液晶パネル1と、走査信号線駆動回路2と、データ信号線駆動回路3とを備えている。
液晶パネル1は、所定の間隔を隔てて平行に対向配列されたマトリクス基板11と対向基板12との2枚の透明基板からなり、これら両基板間に液晶が充填されている。
このうち、マトリクス基板11には、複数(本実施形態では、例えばM本)の互いに平行なデータ信号線SLi(i=1〜M)と、該データ信号線SLiに交差する複数(本実施形態では、例えばN本)の互いに平行な走査信号線GLj(j=1〜N)とが設けられている。隣接する2本の走査信号線GLjおよびGL(j+1)と隣接する2本のデータ信号線SLiおよびSL(i+1)とで囲まれた各部分に、画素PIXijが設けられている。
また、もう一枚の透明基板である対向基板12側には、すべての画素PIXに対して、共通の対向電極12aが設けられている。該対向電極12aには、対向電極電位VCOMが与えられている。なお、本実施形態では、対向電極電位VCOMは、データ信号線駆動回路3より与えられている。
図3は、上記画素PIXijの平面図を示している。画素PIXijには、画素電極7と、データ信号線SLiおよび画素電極7を接続/非接続に切り替えるためのスイッチング素子であるTFT(薄膜トランジスタ)素子6とが配設されている。TFT素子6のゲート電極は、その近傍を通る走査信号線GLjに接続されている。また、TFT素子6のソース電極は、データ信号線SLiに接続されているとともに、そのドレイン電極は、画素電極7に接続されている。
また、TFT素子6がオフになっても、液晶に所望の電圧を印加し続けられるように、TFT素子6のドレイン電極には補助容量CSが接続されている。該補助容量CSのベース電位VCSは、データ信号線駆動回路3からの出力により、対向電極電位VCOMに一定値が加算された電位となっている。
そして、上記画素電極7の電位と対向電極電位VCOMとの差分の電圧が各画素PIXに印加され、上記2枚の基板間に挟まれた液晶が光学的シャッターとして働く。これにより、所望の輝度表示が可能となる。
走査信号線駆動回路2は、液晶パネル1に設けられた複数の走査信号線GLj(j=1〜N)に対して、ハイレベルまたはローレベルの電圧を出力するためのものである。
図2に示されるように、走査信号線駆動回路2には、データ信号線駆動回路3からゲートクロック信号GCKおよびゲートスタートパルス信号GSPが出力される。走査信号線駆動回路2は、ゲートスタートパルス信号GSPを合図に、全走査信号線GLjに対してハイレベルの電圧を出力する。このとき、走査信号線駆動回路2は、ゲートクロック信号GCKのタイミングに従って、各走査信号線GLjへの印加電圧を、j=1から順にハイレベルとする。なお、走査信号線駆動回路2は、各走査信号線について印加電圧をハイレベルとする期間を、一水平走査期間の1/2より僅かに短い期間とする。
データ信号線駆動回路3は、データ信号線SLi(i=1〜M)に対して、各データ信号線SLiに対応する映像信号(以下映像データとよぶ)を、後述するタイミングで出力するものである。
また、データ信号線駆動回路3には、水平同期信号HS、垂直同期信号VS、映像データDATA、クロック信号CLKが入力される。そして、データ信号線駆動回路3は、入力された水平同期信号HS、垂直同期信号VS、映像データDATA、クロック信号CLKを基に、後述するタイミングで、対向電極電位VCOMおよび補助容量CSのベース電位VCSを供給するとともに、ゲートスタートパルス信号GSPおよびゲートクロック信号GCKを出力する。
次に、データ信号線駆動回路3の詳細な構成について説明する。図4は、データ信号線駆動回路3の構成を示すブロック図である。
図4で示されるように、データ信号線駆動回路3は、制御部31、出力バッファ32、サンプリングメモリ33、ホールドメモリ34、レベルシフタ35、DA変換回路(DAC)36、アナログスイッチ37および出力回路38からなる。
制御部31は、走査信号線駆動用信号発生部311、共通電極駆動部312、極性信号発生部313、およびスイッチ切替信号発生部314を備えている。なお、制御部31には、水平同期信号HS、垂直同期信号VS、クロック信号CLKが入力される。
走査信号線駆動用信号発生部311は、ゲートスタートパルス信号GSPおよびゲートクロック信号GCKを生成し、走査信号線駆動回路2に出力するためのものである。走査信号線駆動用信号発生部311は、水平同期信号HS、垂直同期信号VS、およびクロック信号CLKを基にして、後述する周期・位相で上記信号を出力する。
共通電極駆動部312は、出力バッファ32を駆動して、対向電極電位VCOMおよび補助容量のベース電位VCSを供給するためのものである。共通電極駆動部312は、水平同期信号HS、垂直同期信号VS、およびクロック信号CLKを基にして、後述する周期・位相で、対向電極電位VCOMおよび補助容量のベース電位VCSの極性を切り替える。
極性信号発生部313は、DA変換回路36がD/A変換を行うときに、正極性とするか、負極性とするかを表す極性信号REVを発生するためのものである。ここでは、極性信号REVは、その電圧がハイレベルであるときに正極性を、ローレベルであるときに負極性を示す。極性信号発生部313は、水平同期信号HS、垂直同期信号VH、クロック信号CLKを基にして、後述するタイミングで極性信号REVを生成し、生成した極性信号REVをDA変換回路36へ出力する。
スイッチ切替信号発生部314は、アナログスイッチ37を切り替えるためのスイッチ切替信号OPCNTLを生成し、生成したスイッチ切替信号OPCNTLをアナログスイッチ37に出力するものである。スイッチ切替信号発生部314が信号OPTNCLを出力するタイミングについては、後述する。
サンプリングメモリ33は、クロック信号CLKに同期して、一水平走査期間分(すなわち、1行分)の映像データを取り込むためのものである。サンプリングメモリ33は、上述のデータ信号線SLと同数(つまり、M個)のデータ格納領域を有しており、各データ信号線SLに対応する映像データを、各データ信号線SLに対応するデータ格納領域に取り込む。
サンプリングメモリ33が取り込んだ一水平走査期間分の映像データは、後段のホールドメモリ34からの要求にしたがって、サンプリングメモリ33からホールドメモリ34に転送される。ホールドメモリ34に映像データが転送されると、サンプリングメモリ33は、次の一水平期間分のデジタル映像データ(つまり、次の行の映像データ)の取り込み状態に移る。
ホールドメモリ34は、水平同期信号HSのタイミングに従って、サンプリングメモリ33から一水平期間分の映像データを取得し、取得した映像データを後段のレベルシフタ35に出力する。
レベルシフタ35は、次段のDA変換回路37に適合させるため、入力信号のレベルを昇圧等により変換して出力する回路である。
DA変換回路36は、制御部31から出力される極性信号REVに応じて、レベルシフタ35にてレベル変換されたデジタル形式の映像データをアナログ電圧に変換する。極性信号REVがハイ状態であるとき、DA変換回路36は、レベルシフタ35から出力された映像データを正極性としてD/A変換する。一方、極性信号REVがロー状態であるとき、DA変換回路36は、レベルシフタ35から出力された映像データを負極性としてD/A変換する。DA変換回路36は、D/A変換したアナログ電圧を後段のアナログスイッチ37に出力する。
アナログスイッチ37は、出力回路38に対して出力する電圧を、DA変換回路36からのアナログ電圧、または、所定の基準電圧(ここでは、対向電極電位VCOMとする)のいずれかに切り替えるためのものである。アナログスイッチ37は、上記スイッチ切替信号発生部314から出力されるスイッチ切替信号OPCNTLに応じて、上記切り替え処理を行う。ここでは、アナログスイッチ37は、出力回路38に対して出力する電圧を、スイッチ切替信号OPCNTLがハイレベルである場合にDA変換回路36からのアナログ電圧とし、スイッチ切替信号OPCNTLがローレベルである場合に対向電極電位VCOMとする。
出力回路38は、アナログスイッチ37から出力される電圧を、液晶パネル1のデータ信号線SLに印加するものである。出力回路38は、バッファ回路として機能し、例えば差動増幅回路を用いたボルテージフォロア回路で構成されるものである。
次に、制御部31が各種信号(ゲートスタートパルス信号GSP、ゲートクロック信号GCK、極性信号REV、スイッチ切替信号OPCNTL)を出力するタイミング、および、制御部31が対向電極電位VCOMの極性を切り替えるタイミングの具体的な実施例について以下に説明する。
<実施例1>
図1は、本実施例における制御部31が出力する信号のタイミングチャートを示している。図1において、上から順に、水平同期信号HS、サンプリングメモリ33が取り込んだ映像データDATA、スイッチ切替信号OPCNTL、極性信号REV、対向電極電位VCOM(図中実線で示される)および出力回路38における出力電位VOUT(図中破線で示される)、走査信号線GL1,GL2,…の電位GDOUT1,GDOUT2,…を示している。なお、補助容量CSのベース電位VCSは、対向電極電位VCOMに一定値を加算したものであり、VCOMと相似波形であるため、図示を省略している。
なお、図中において、nフレーム目(n=1,2,…)の水平同期信号HSの立ち上がり時間を時間T(n),T(n),…とする。また、該時間T(n),T(n),…から水平同期信号HSの1/2周期だけ経過した時間をそれぞれ時間T1h(n),T2h(n),…とする。
まず、1フレーム目について説明する。図1に示されるように、水平同期信号HSの立ち上がりタイミングの時刻T(1)よりも前に、サンプリングメモリ33は、一行目の映像データを取り込んでいる。そして、水平同期信号HSのタイミング時刻T(1)に合わせて、サンプリングメモリ33は、1行目の映像データをホールドメモリ34に転送する。
また、時刻T(1)において、共通電極駆動部312および出力バッファ32は、負側の極性となるように、対向電極電位VCOMおよび補助容量CSのベース電位VCSを出力する。また、極性信号発生部313は、DA変換回路36に対して、正極性のアナログ電圧に変換させることを示すハイレベルの極性信号REVを出力する。さらに、スイッチ切替信号発生部314は、アナログスイッチ37に対して、DA変換回路36で変換されたアナログ電圧を出力回路38に出力する旨を示すハイレベルのスイッチ切替信号OPCNTLを出力する。
また、走査信号線駆動用信号発生部311は、時刻T(1)に合わせて、ゲートスタート信号GSPおよびゲートクロック信号GCKを、走査信号線駆動回路2に出力する。ゲートスタート信号GSPおよびゲートクロック信号GCKを受けた走査信号線駆動回路2は、時刻T(1)から一水平走査期間の1/2の期間だけ、1番目の走査信号線GL1の電圧GDOUT1をハイレベルとする。これにより、1行目の画素PIX1jのTFT素子6がオン状態となる。
以上により、時刻T(1)から一水平走査期間の1/2の期間(水平走査期間の前半)において、ホールドメモリ34に転送された1行目の映像データが、DA変換回路36において正極性のアナログ電圧に変換される。そして、該正極性のアナログ電圧がデータ信号線SLを介して1行目の画素PIXの各画素電極7に印加され、負側の極性電位の対向電極と画素電極7との間の液晶が所望の光学的シャッターとして働く。
次に、時刻T(1)から一水平走査期間の1/2が経過した時刻T1h(1)において、共通電極駆動部312および出力バッファ32は、対向電極電位VCOMおよびベース電位VCSを、正側の極性に切り替える。また、スイッチ切替信号発生部314は、アナログスイッチ37に対して、対向電極電位VCOMを出力回路38に出力する旨を示すローレベルのスイッチ切替信号OPCNTLを出力する。
そして、次の水平走査期間HSの立ち上がり時刻T(1)において、共通電極駆動部312および出力バッファ32は、対向電極電位VCOMおよびベース電位VCSを、負側の極性に切り替える。
次に、時刻T(1)から一水平走査期間の1/2が経過した時刻T2h(1)において、共通電極駆動部312および出力バッファ32は、対向電極電位VCOMおよびベース電位VCSを、正側の極性に切り替える。また、極性信号発生部313はDA変換回路36に対してローレベルの極性信号REVを出力し、スイッチ切替信号発生部314はアナログスイッチ37に対してハイレベルのスイッチ切替信号OPCNTLを出力する。
また、走査信号線駆動用信号発生部311は、時刻T2h(1)に合わせて、ゲートクロック信号GCKを走査信号線駆動回路2に出力する。これにより、走査信号線駆動回路2は、次番目(ここでは、2番目)の走査信号線GL2の電圧GDOUT2をハイレベルとし、2行目の画素PIX2jのTFT素子6をオン状態とする。
以上により、時刻T2h(1)から一水平走査期間の1/2の期間(つまり、水平走査期間の後半)において、ホールドメモリ34に転送された2行目の映像データが、DA変換回路36において負極性のアナログ電圧に変換される。そして、該負極性のアナログ電圧がデータ信号線SLを介して2行目の画素PIXの各画素電極7に印加され、正側の極性電位の対向電極と画素電極7との間の液晶が所望の光学的シャッターとして働く。
1フレーム目の残りの行については、上記1,2行目と同様の処理が繰り返される。すなわち、T3(1)〜T5(1),T5(1)〜T7(1),…における処理は、T1(1)〜T3(1)と同様である。ただし、j行目における処理において、走査信号線駆動回路2は、j番目の走査信号線GLjの電圧GDOUTjをハイレベルとする。
次に、2フレーム目の書き込みについて説明する。2フレーム目では、液晶を交流駆動させるように、1フレーム目と逆極性を印加するようにする。
図1で示されるように、2フレーム目において、共通電極駆動部312および出力バッファ32は、一水平走査期間の前半に正側の極性となる対向電極電位VCOMおよびベース電位VCSを出力し、一水平走査期間の後半に負側の極性となる対向電極電位VCOMおよびベース電位VCSを出力する。
そして、奇数行目の書き込みを行う水平同期信号HSの立ち上がりタイミングの時刻T(2),T(2),T(2),…において、極性信号発生部313はDA変換回路36に対してローレベルの極性信号REVを出力し、スイッチ切替信号発生部314はアナログスイッチ37に対してハイレベルのスイッチ切替信号OPCNTLを出力する。
また、走査信号線駆動用信号発生部311は、時刻T(2),T(2),T(2),…に合わせて、ゲートクロック信号GCKを走査信号線駆動回路2に出力する。これにより、走査信号線駆動回路2は、時刻T(2),T(2),T(2),…から一水平走査期間の1/2より短い所定の期間だけ、走査信号線GL1,GL3,GL5,…の電圧GDOUT1,GDOUT3,GDOUT5,…をハイレベルとする。
次に、一水平走査期間の1/2が経過した時刻T1h(2),T3h(2),T5h(2),…において、スイッチ切替信号発生部314はアナログスイッチ37に対してローレベルのスイッチ切替信号OPCNTLを出力する。
以上により、奇数行目の画素PIXの画素電極には、水平走査期間の前半において、ホールドメモリ34に転送された映像データがD/A変換された負極性のアナログ電圧が印加される。そして、正側の極性電位の対向電極と画素電極7との間の液晶が所望の光学的シャッターとして働く。
一方、偶数行目の書き込みは以下のように行われる。
水平同期信号T(2),T(2),…から一水平走査期間の1/2が経過した時刻T2h(2),T4h(2),…において、極性信号発生部313はDA変換回路36に対してハイレベルの極性信号REVを出力し、スイッチ切替信号発生部314はアナログスイッチ37に対してハイレベルのスイッチ切替信号OPCNTLを出力する。
また、走査信号線駆動用信号発生部311は、時刻T2h(2),T4h(2),…に合わせて、ゲートクロック信号GCKを走査信号線駆動回路2に出力する。これにより、走査信号線駆動回路2は、時刻T2h(2),T4h(2),…から一水平走査期間の1/2より短い所定の期間だけ、走査信号線GL2,GL4,…の電圧GDOUT2,GDOUT4,…をハイレベルとする。
以上により、偶数行目の画素PIXの画素電極には、水平走査期間の後半において、ホールドメモリ34に転送された映像データがD/A変換された正極性のアナログ電圧が印加される。そして、負側の極性電位の対向電極と画素電極7との間の液晶が所望の光学的シャッターとして働く。
このように、本実施例の液晶表示装置では、共通電極駆動部311および出力バッファ32は、一水平走査期間を前半と後半との2つの分割期間に分割し、該分割期間ごとに(一水平走査期間の1/2ごとに)対向電極電位の極性を反転させる。この反転方式を携帯電話等で主流の240ドット×320ドットクラスの小型ディスプレイに適用させると、対向電極が従来のライン反転駆動に比べて、倍速交流駆動されるため、反転周期も2倍の20kHz程度となる。これにより、たとえディスプレイが振動しても、人間の可聴周波数以上の音になるため、通話の妨げとなる音鳴りが回避できる。
本実施形態のように、対向電極電位を倍速交流駆動する方法としては、フレームレートを倍速にする方法(単にすべての書き込み動作を倍速にする方法)が考えられる。しかしながら、単にフレームレートを倍速にすると、単位時間あたりのフレーム書き換え回数が増し、データ信号線SLへの充電電力が増えるため、消費電力が増大する。これに対して、本実施例では、フレームレートを変更しないため、単位時間あたりのデータ信号線SLへの電圧充電量は従来と同様であり、消費電力の増大を抑制することができる。
例えば、フレームレートを倍速にする場合におけるデータ信号線充電電力が10mWに対して、本実施例のようにフレームレートを変更することなく対向電極電位の反転周波数を倍速とする方法では5mWと半分の消費電力ですむ。
また、データ信号線駆動回路3は、対向電極電位の極性反転にあわせて、一水平走査期間の前半または後半で、各行の画素PIXの画素電極に所望の電圧を印加する。図5は、本実施例の液晶表示装置における画素極性分布を示す図である。図5に示されるように、1フレーム目では、奇数行目の画素PIXには、一水平走査期間の前半で正極性の電圧が画素電極7に印加され、偶数行目の画素PIXには、一水平走査期間の後半で負極性の電圧が画素電極7に印加される。2フレーム目では、1フレーム目と逆に、奇数行目の画素PIXには、一水平走査期間の後半で負極性の電圧が画素電極7に印加され、偶数行目の画素PIXには、一水平走査期間の前半で正極性の電圧が画素電極7に印加される。
このように、行ごとに画素電極7の極性を反転させ、隣合う走査信号線GLに接続された画素に異なる極性の映像データが書き込まれる。これにより、走査信号線GLごとに映像データの極性が変わるため、極性の違いによる表示ムラが画面全体で均一化され、表示品位が向上する。すなわち、フリッカーの発生を抑制することができる。
また、共通電極駆動部312および出力バッファ32は、フレームごとに、一水平走査期間の前半および後半の対向電極極性を切り替える。そして、データ信号線駆動回路3は、全フレームにおいて、奇数行目の書き込み期間を前半とし、偶数行目の書き込み期間を後半とする。これにより、データ信号線駆動回路3は、各行における映像データの極性を、フレームごとに切り替える。その結果、極性の違いによる明暗がフレーム間で均一化され、表示ムラの発生を回避することができる。
<実施例2>
上記実施例では、共通電極駆動部312および出力バッファ32は、一水平走査期間の前半における対向電極電位の極性を、奇数フレーム目では負側の極性に、偶数フレーム目では正側の極性にする。そして、共通電極駆動部312および出力バッファ32は、一水平走査期間の後半における対向電極電位の極性を、奇数フレーム目では正側の極性に、偶数フレーム目では負側の極性にする。このように、対向電極電位の極性は、フレームごとに逆のパターンとなる。しかしながら、共通電極駆動部312および出力バッファ32は、すべてのフレームにおいて、対向電極電位の極性を同じパターンとしてもよい。これにより、共通電極駆動部312の回路構成を簡略化することができる。
図6は、本実施例における制御部31が出力する信号のタイミングチャートを示している。図6に示す信号、電圧および時刻は、図1と同様である。
本実施例における1フレーム目の書き込み動作は、上記実施例1における2フレーム目の書き込み動作と同じである。すなわち、共通電極駆動部312および出力バッファ32は、対向電極電位の極性を、一水平走査期間の前半で正側の極性に、一水平走査期間の後半で負側の極性にする。そして、奇数行目の画素PIXの画素電極7には、一水平走査期間の前半で負極性の電圧が印加される。一方、偶数行目の画素PIXの画素電極7には、一水平走査期間の後半で正極性の電圧が印加される。
次に、2フレーム目の書き込み動作について説明する。図6に示されるように、2フレーム目においても、共通電極駆動部312および出力バッファ32は、対向電極電位の極性を、一水平走査期間の前半で正側の極性に、一水平走査期間の後半で負側の極性にする。
時刻T(2)から時刻T(2)の間、極性信号発生部313は、正極性を示すハイレベルの極性信号REVをDA変換回路36に出力する。また、時刻T(2)から時刻T(2)の間、スイッチ切替信号発生部314は、DA変換回路36からのアナログ電圧を出力回路38に出力する旨を示すハイレベルのスイッチ切替信号OPCNTLをアナログスイッチ37に出力する。
そして、時刻T(2)から一水平走査期間の1/2が経過した時刻T1h(2)において、走査信号線駆動用信号発生部311は、ゲートスタートパルス信号GSPを走査信号線駆動回路2に出力する。これにより、走査信号線駆動回路2は、時刻T1h(2)から一水平走査期間の1/2の期間だけ、1番目の走査信号線GL1の電圧GDOUT1をハイレベルとする。これにより、1行目の画素PIX1jのTFT素子6がオン状態となる。
以上により、時刻T1h(2)から一水平走査期間の1/2の期間(水平走査期間の後半)において、ホールドメモリ34に転送された1行目の映像データが、DA変換回路36において正極性のアナログ電圧に変換される。そして、該正極性のアナログ電圧がデータ信号線SLを介して1行目の画素PIXの各画素電極7に印加され、負側の極性電位の対向電極と画素電極7との間の液晶が所望の光学的シャッターとして働く。
次に、水平走査期間HSの立ち上がり時刻T(2)において、極性信号発生部313はDA変換回路36に対してローレベルの極性信号REVを出力する。
また、走査信号線駆動用信号発生部311は、時刻T(2)に合わせて、ゲートクロック信号GCKを走査信号線駆動回路2に出力する。これにより、走査信号線駆動回路2は、次番目(ここでは、2番目)の走査信号線GL2の電圧GDOUT2をハイレベルとし、2行目の画素PIX2jのTFT素子6をオン状態とする。
そして、時刻T(2)から一水平走査期間の1/2が経過した時刻T2h(2)において、スイッチ切替信号発生部314は、対向電極電位VCOMを出力する旨を示すローレベルのスイッチ切替信号OPCNTLをアナログスイッチ37に出力する。
以上により、時刻T(2)から一水平走査期間の1/2の期間(つまり、水平走査期間の前半)において、ホールドメモリ34に転送された2行目の映像データが、DA変換回路36において負極性のアナログ電圧に変換される。そして、該負極性のアナログ電圧がデータ信号線SLを介して2行目の画素PIXの各画素電極7に印加され、正側の極性電位の対向電極と画素電極7との間の液晶が所望の光学的シャッターとして働く。
2フレーム目の残りの行については、上記1,2行目と同様の処理が繰り返される。すなわち、T(2)〜T(2),…における処理は、T(2)〜T(2)と同様である。ただし、j行目における処理において、走査信号線駆動回路2は、j番目の走査信号線GLjの電圧GDOUTjをハイレベルとする。
図7は、本実施例の液晶表示装置における画素極性分布を示す図である。図7に示されるように、1フレーム目において、奇数行目の画素PIXには、一水平走査期間の前半で負極性の電圧が画素電極7に印加され、偶数行目の画素PIXには、一水平走査期間の後半で正極性の電圧が画素電極7に印加される。一方、2フレーム目において、奇数行目の画素PIXには、一水平走査期間の前半で正極性の電圧が画素電極7に印加され、偶数行目の画素PIXには、一水平走査期間の後半で負極性の電圧が画素電極7に印加される。以降のフレームでは、1・2フレームの書き込み動作が繰り返し行われる。
このように、本実施例の液晶表示装置では、共通電極駆動部311および出力バッファ32は、すべてのフレームにおいて、対向電極電位の極性を、一水平走査期間の前半で正側とし、一水平走査期間の後半で負側とする。これにより、対向電極が従来のライン反転駆動に比べて、倍速交流駆動されるため、通話の妨げとなる音鳴りが回避できる。さらに、全フレームで対向電極電位の極性パターンが同じであるため、共通電極駆動部312の回路構成が簡略化できる。
また、上記実施例1と同様に、行ごとに画素電極の極性が反転するためにフリッカーの発生を抑制することができる。
<実施例3>
上記実施例1では、奇数行目の画素PIXの画素電極7に、常に一水平走査期間の前半で電圧が印加され、偶数行目の画素PIXの画素電極7に、常に一水平走査期間の後半で電圧が印加される。
一水平走査期間の前半で書き込む場合、図1に示されるように、スイッチ切替信号OPCNTLがハイレベルのままで(出力回路38とDA変換回路36とが接続されたままで)、書き込み処理が始まる。一方、一水平走査期間の後半で書き込む場合、図1に示されるように、ローレベルのスイッチ切替信号OPCNTLを一旦ハイレベルにした後、書き込み処理が始まる。したがって、一水平走査期間の前半で書き込む場合と後半で書き込む場合とで、書き込み開始時のデータ信号線の電位や、書き込み時間に差が生じる可能性がある。これにより、一行おきに濃淡ムラが発生する場合がある。
また、上記実施例2では、常に一水平走査期間の前半で負極性の電圧が画素電極7に印加され、常に一水平走査期間の後半で正極性の電圧が画素電極7に印加される。この場合、一行ごとの上下動フリッカーが発生する可能性がある。
本実施例は、このような場合の解決策を提示するものである。
上記実施例における1フレーム目および2フレーム目の書き込み処理は、上記実施例1の書き込み処理と同じであるため、説明を省略する。
図8は、本実施例における3フレーム目および4フレーム目の各信号のタイミングチャートを示している。
まず、3フレーム目について説明する。図8に示されるように、水平同期信号HSの立ち上がりタイミングの時刻T(3)に合わせて、サンプリングメモリ33は、1行目の映像データをホールドメモリ34に転送する。また、時刻T(3)において、共通電極駆動部312および出力バッファ32は、負側の極性となるように、対向電極電位VCOMおよび補助容量CSのベース電位VCSを出力する。また、極性信号発生部313は、DA変換回路36に対して、ローレベルの極性信号REVを出力する。さらに、スイッチ切替信号発生部314は、アナログスイッチ37に対して、DA変換回路36で変換されたアナログ電圧を出力回路38に出力する旨を示すハイレベルのスイッチ切替信号OPCNTLを出力する。
次に、一水平走査期間の1/2が経過した時刻T1h(3)において、走査信号線駆動用信号発生部311は、ゲートスタート信号GSPおよびゲートクロック信号GCKを、走査信号線駆動回路2に出力する。これにより、走査信号線駆動回路2は、時刻T1h(3)から一水平走査期間の1/2の期間だけ、1番目の走査信号線GL1の電圧GDOUT1をハイレベルとし、1行目の画素PIX1jのTFT素子6をオン状態とする。また、時刻T1h(3)において、極性信号発生部313は、DA変換回路36に対して、正極性のアナログ電圧に変換させることを示すハイレベルの極性信号REVを出力する。
以上により、時刻T1h(3)から一水平走査期間の1/2の期間(水平走査期間の後半)において、ホールドメモリ34に転送された1行目の映像データが、DA変換回路36において正極性のアナログ電圧に変換される。そして、該正極性のアナログ電圧がデータ信号線SLを介して1行目の画素PIXの各画素電極7に印加され、負側の極性電位の対向電極と画素電極7との間の液晶が所望の光学的シャッターとして働く。
次に、水平走査期間HSの立ち上がり時刻T(3)において、共通電極駆動部312および出力バッファ32は、対向電極電位VCOMおよびベース電位VCSを、正側の極性に切り替える。また、時刻T(3)において、極性信号発生部313はDA変換回路36に対してローレベルの極性信号REVを出力する。
さらに、走査信号線駆動用信号発生部311は、時刻T(3)に合わせて、ゲートクロック信号GCKを走査信号線駆動回路2に出力する。これにより、走査信号線駆動回路2は、次番目(ここでは、2番目)の走査信号線GL2の電圧GDOUT2をハイレベルとし、2行目の画素PIX2jのTFT素子6をオン状態とする。
その後、一水平走査期間の1/2が経過した時刻T2h(3)において、スイッチ切替信号発生部314は、対向電極電位VCOMを出力することを示すローレベルのスイッチ切替信号OPCNTLをアナログスイッチ37に出力する。
以上により、時刻T(3)から一水平走査期間の1/2の期間(つまり、水平走査期間の前半)において、ホールドメモリ34に転送された2行目の映像データが、DA変換回路36において負極性のアナログ電圧に変換される。そして、該負極性のアナログ電圧がデータ信号線SLを介して2行目の画素PIXの各画素電極7に印加され、正側の極性電位の対向電極と画素電極7との間の液晶が所望の光学的シャッターとして働く。
3フレーム目の残りの行については、上記1,2行目と同様の処理が繰り返される。
次に、4フレーム目の書き込みについて説明する。
図8で示されるように、4フレーム目において、共通電極駆動部312および出力バッファ32は、一水平走査期間の前半に負側の極性となる対向電極電位VCOMおよびベース電位VCSを出力し、一水平走査期間の後半に正側の極性となる対向電極電位VCOMおよびベース電位VCSを出力する。
そして、奇数行目の書き込みは以下のように行われる。
水平同期信号T(4),T(4),…において、極性信号発生部313はDA変換回路36に対してローレベルの極性信号REVを出力し、スイッチ切替信号発生部314はアナログスイッチ37に対してローレベルのスイッチ切替信号OPCNTLを出力する。
その後、一水平走査期間の1/2が経過した時刻T1h(4),T3h(4),…において、極性信号発生部313はDA変換回路36に対してハイレベルの極性信号REVを出力し、スイッチ切替信号発生部314はアナログスイッチ37に対してハイレベルのスイッチ切替信号OPCNTLを出力する。
また、走査信号線駆動用信号発生部311は、時刻T1h(4),T3h(4),…に合わせて、ゲートクロック信号GCKを走査信号線駆動回路2に出力する。これにより、走査信号線駆動回路2は、時刻T1h(4),T3h(4),…から一水平走査期間の1/2の期間だけ、走査信号線GL1,GL3,…の電圧GDOUT1,GDOUT3,…をハイレベルとする。
以上により、奇数行目の画素PIXの画素電極7には、水平走査期間の後半において、ホールドメモリ34の映像データから変換された負極性のアナログ電圧が印加される。そして、負側の極性電位の対向電極と画素電極7との間の液晶が所望の光学的シャッターとして働く。
一方、偶数行目の書き込みは以下のように行われる。偶数行目の書き込みを行う水平同期信号HSの立ち上がりタイミングの時刻T(4),T(4),…において、極性信号発生部313はDA変換回路36に対してハイレベルの極性信号REVを出力し、スイッチ切替信号発生部314はアナログスイッチ37に対してハイレベルのスイッチ切替信号OPCNTLを出力する。
また、走査信号線駆動用信号発生部311は、時刻T(4),T(4),…に合わせて、ゲートクロック信号GCKを走査信号線駆動回路2に出力する。これにより、走査信号線駆動回路2は、時刻T(4),T(4),…から一水平走査期間の1/2の期間だけ、走査信号線GL2,GL4,…の電圧GDOUT2,GDOUT4,…をハイレベルとする。
次に、一水平走査期間の1/2が経過した時刻T2h(4),T4h(4),…において、極性信号発生部313はDA変換回路36に対してローレベルの極性信号REVを出力し、スイッチ切替信号発生部314はアナログスイッチ37に対してローレベルのスイッチ切替信号OPCNTLを出力する。
以上により、偶数行目の画素PIXの画素電極7には、水平走査期間の前半において、ホールドメモリ34の映像データからD/A変換された正極性のアナログ電圧が印加される。そして、負側の極性電位の対向電極と画素電極7との間の液晶が所望の光学的シャッターとして働く。
4フレーム目の残りの行については、上記1,2行目と同様の処理が繰り返される。
また、5フレーム以降については、1〜4フレームの書き込み処理を繰り返して行う。
図9は、本実施例の液晶表示装置における画素極性分布を示す図である。図9に示されるように、1フレーム目では、奇数行目の画素PIXには、一水平走査期間の前半で正極性の電圧が画素電極7に印加され、偶数行目の画素PIXには、一水平走査期間の後半で負極性の電圧が画素電極7に印加される。2フレーム目では、奇数行目の画素PIXには、一水平走査期間の後半で負極性の電圧が画素電極7に印加され、偶数行目の画素PIXには、一水平走査期間の前半で正極性の電圧が画素電極7に印加される。さらに、3フレーム目では、奇数行目の画素PIXには、一水平走査期間の後半で正極性の電圧が画素電極7に印加され、偶数行目の画素PIXには、一水平走査期間の前半で負極性の電圧が画素電極7に印加される。さらに、4フレーム目では、奇数行目の画素PIXには、一水平走査期間の後半で負極性の電圧が画素電極7に印加され、偶数行目の画素PIXには、一水平走査期間の前半で正極性の電圧が画素電極7に印加される。
すなわち、共通電極駆動部312および出力バッファ32は、2フレームごとに、前半および後半の対向電極極性を切り替える。そして、データ信号線駆動回路3は、フレーム間で前半および後半の対向電極極性が切り替えられるとき、各走査信号線GLに接続された画素に映像データを書き込む期間を前半または後半で同じとする。これにより、極性の違いによる明暗が2フレーム間で均一化され、表示ムラの発生を回避することができる。
また、フレーム間で前半および後半の対向電極極性が切り替えられないとき、データ信号線駆動回路3は、各走査信号線GLに接続された画素に映像データを書き込む期間を切り替える。そのため、書き込み開始時のデータ信号線の電位や、書き込み時間に差に起因する濃淡ムラの発生を抑制することができる。また、正極性(あるいは負極性)の電圧を画素PIXに印加する期間は、2フレームごとに、一水平走査期間の前半/後半に切り替えられるため、一行ごとの上下動フリッカーの発生を抑制することができる。
なお、上記実施形態では、アナログスイッチ37がローレベルのスイッチ切替信号OPCNTLを受けた場合、対向電極電位VCOMを出力回路38に出力する構成とした。しかしながら、これに限らず、アナログスイッチ37は、ローレベルのスイッチ切替信号OPCNTLを受けた場合、出力回路38とDA変換回路36との接続を遮断すればよく、単にオープンにする構成であってもよい。
また、上記説明では、共通電極駆動部312および出力バッファ32は、一水平走査期間を前半と後半との2つの分割期間に分割し、分割期間ごとに対向電極電位の極性を反転させる構成とした。しかしながら、これに限らず、共通電極駆動部312および出力バッファ32は、一水平走査期間を複数の分割期間に分割し、分割期間ごとに対向電極電位の極性を反転させてもよい。
例えば、共通電極駆動部312および出力バッファ32は、一水平走査期間を4つの分割期間に分割してもよい。この場合、奇数行目の書き込みについては、1番目(または3番目)の分割期間で正極性の映像データを書き込み、偶数行目の書き込みについては、2番目(または4番目)の分割期間で負極性の映像データを書き込む。これにより、対向電極極性の反転周波数をより高くすることができるとともに、行ごとに極性を変えることができ、フリッカーの発生を抑制できる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の液晶表示装置では、音鳴りを防止でき、かつ、消費電力を低減することができる。そのため、液晶テレビ等の表示装置に適用ができる。また、低消費電力化の要望の強い携帯電話等のモバイル機器にも適用できる。
本発明に係る液晶表示装置における映像データの書き込みタイミングを表すタイミングチャートである。 本発明の液晶表示装置の構成を示すブロック図である。 上記液晶表示装置の画素部を示す平面図である。 上記液晶表示装置のデータ信号線駆動回路の構成を示すブロック図である。 実施例1の液晶表示装置における画素極性分布を示す図である。 実施例2の液晶表示装置における映像データの書き込みタイミングを表すタイミングチャートである。 実施例2の液晶表示装置における画素極性分布を示す図である。 実施例3の液晶表示装置における映像データの書き込みタイミングを表すタイミングチャートである。 実施例3の液晶表示装置における画素極性分布を示す図である。
符号の説明
1 液晶パネル
2 走査信号線駆動回路
3 データ信号線駆動回路
7 画素電極
11 マトリクス基板
12 対向基板
12a 対向電極
31 制御部
32 出力バッファ(対向電極極性切替手段)
33 サンプリングメモリ
34 ホールドメモリ
35 レベルシフタ
36 DA変換回路(DAC)
37 アナログスイッチ
38 出力回路
311 走査信号線駆動用信号発生部
312 共通電極駆動部(対向電極極性切替手段)
313 極性信号発生部
314 スイッチ切替信号発生部
GL 走査信号線
SL データ信号線
PIX 画素
DATA 映像データ
VCOM 対向電極電位
VOUT 出力電位

Claims (5)

  1. 液晶を挟持する画素電極と対向電極とを含む複数の画素と、
    該画素を駆動するための複数のデータ信号線および複数の走査信号線と、
    一水平走査期間ごとに走査信号線を順に選択し、選択した走査信号線に接続された画素への映像データの書き込みを可能とする走査信号線駆動回路と、
    前記データ信号線を介して、前記走査信号線駆動回路が選択した走査信号線に接続された画素に映像データを書き込むデータ信号線駆動回路とを備える液晶表示装置において、
    一水平走査期間を複数の分割期間に分割し、前記分割期間ごとに前記対向電極の電位の極性を反転させる対向電極極性反転手段を備え、
    前記データ信号線駆動回路は、一水平走査期間のうち任意の分割期間において、対向電極極性に応じた極性の映像データを画素に書き込むことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記データ信号線駆動回路は、隣合う走査信号線に接続された画素について、異なる極性の映像データを書き込むことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記対向電極極性反転手段は、フレームごとに、各分割期間の対向電極極性を切り替え、
    前記データ信号線駆動回路は、各フレーム間で、各走査信号線に接続された画素に映像データを書き込む分割期間を同じにすることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記対向電極極性反転手段は、2以上の所定数フレームごとに、各分割期間の対向電極極性を切り替え、
    前記データ信号線駆動回路は、前記対向電極極性反転手段がフレーム間で各分割期間の対向電極極性を切り替えるとき、各走査信号線に接続された画素に映像データを書き込む分割期間を同じとし、前記対向電極極性反転手段がフレーム間で各分割期間の対向電極極性を切り替えないとき、各走査信号線に接続された画素に映像データを書き込む分割期間を、異なる対向電極極性の分割期間に切り替えることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
  5. 前記対向電極極性反転手段は、一水平走査期間を前半と後半との2つの分割期間に分割することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
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