JP2008015295A - 電気光学装置及び電気光学装置の駆動方法並びに電気機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路規模の増大化を回避しつつ、雑音の発生を低減し得る電気光学装置及びその駆動方法を提供すること。
【解決手段】走査線を選択する選択部13と、選択部13により選択された走査線に印加するゲート電圧を生成する第1の電圧生成部14と、共通電極線に印加するコモン電圧を生成する第2の電圧生成部16と、コモン電圧を所定期間ごとに反転させる反転部17と、データ線に画像信号を供給するデータ線駆動回路19と、垂直同期信号S1と、水平同期信号S2と、画像信号S3とに基づいて、所定の信号S4、S5、S6を生成し、信号S4を走査線駆動回路15に供給し、信号S5をデータ線駆動回路19に供給し、信号S6をコモン線駆動回路18に供給するタイミング/コントローラ20と、水平同期信号S7の周波数を所定範囲内で変調する周波数変調部21を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、液晶表示装置などの電気光学装置及び電気光学装置の駆動方法並びに電気機器に関する。
従来より、電気光学装置として、アクティブマトリクス型の液晶表示装置が知られている。このアクティブマトリクス型の液晶表示装置は、複数の走査線およびコモン線、これら走査線およびコモン線に略直交する複数のデータ線、ならびに、走査線及びデータ線の交差に対応して設けられた複数の画素回路を有する第1の基板と、この第1の基板に対向して設けられた第2の基板と、前記第1の基板および前記第2の基板の間に設けられた電気光学物質である液晶と、を備えている。
また、液晶表示装置には、走査線を駆動する走査線駆動回路と、データ線を駆動するデータ線駆動回路と、が設けられている。
ここで、液晶の分子配列方向は、第2の基板の表面に形成された共通電極に印加される電圧と、各液晶のセルごとに設けられたトランジスタのオン/オフ動作によって、第1の基板に形成されている画素電極に印加される電圧とによって、制御される。
また、一般に、液晶表示装置は、液晶材料の信頼性を確保するために、所定期間ごとに、各画素の液晶に印加される電圧の極性を反転させる交流駆動によって駆動される。このような交流駆動による液晶表示装置の駆動方式には、ライン反転方式や、ソース反転方式、ドット反転方式等がある。このうち、ライン反転方式では、ラインごとに極性を反転させて、各液晶セルに画像信号を印加する。例えば、1水平(1H)期間ごとに、共通電極に印加される電圧と、液晶セルに印加される画像信号の電圧とを変化させることにより、液晶セルに印加される電圧の極性を反転させるようになっている。
このように、液晶表示装置がライン反転方式によって駆動されると、共通電極への電圧の印加(共通電極の駆動)に合わせて、第2の基板が振動することになる。共通電極の駆動周波数は、現在の携帯電話用の液晶パネル(QVGA)で、約10kHzであるため、液晶表示装置の駆動時に、理論的には、耳障りな音鳴り(雑音)としてユーザに知覚される可能性がある。
このような液晶表示装置で発生する雑音を低減させるために、種々の技術が提案されており、例えば、消費電力の増加を抑えつつ、共通電極の駆動周波数を人間の可聴帯域よりも高くする技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−234139号公報
しかしながら、先行技術では消費電力の増加を抑えることは可能であるが、駆動周波数を高くすることで水平表示期間が短くなってしまう。そのために、液晶に電圧がかかる時間が十分に取れない場合がある。
また、共通電極の駆動周波数を可聴周波数以上に変更するために専用の処理部が必要となり、回路規模が増大してしまい、コスト増につながってしまう。
また、実際に雑音が発生するのは、ゲート信号(走査線信号)がオンの期間である。
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであって、回路規模の増大化を回避しつつ、雑音の発生を低減し得る電気光学装置及びその駆動方法を提供することにある。
本発明の電気光学装置は、複数の走査線と複数のデータ線との交差に対応して画素電極が設けられた第1の基板と、前記画素電極に対向して共通電極が設けられた第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に挟持された電気光学物質と、を備えた電気光学装置であって、前記複数の走査線を所定の順番で選択する走査線駆動回路と、前記共通電極に印加する電圧を供給する共通電極駆動回路と、前記走査線が選択されたときに前記データ線に画像信号を供給するデータ線駆動回路と、を備え、前記共通電極駆動回路は、水平同期信号の周波数の変調に応じて、前記共通電極に印加する電圧を反転させるタイミングを所定範囲内で変化させることを特徴とする。
この発明によれば、水平同期信号の周波数の変調に応じて、1Hの期間を極端に短くすることなく、共通電極に印加する電圧の反転タイミングを所定範囲内(所定周波数範囲内)で変化(変調)するので、共通電極に印加する電圧に起因して発生する音の周波数帯域を広げ(分散させ)、音圧レベルを低減することができるので、結果として、雑音の発生を低減することができる。また、本発明では、共通電極に印加する電圧を反転させるタイミングを所定範囲内で変化させるだけなので、1フレーム全体で60Hzが維持され、また、共通電極に印加する電圧を反転させるタイミングをHFP(Horizontal frontporch)又はHBP(Horizontal Backporch)の期間内で変化させているので、表示特性に影響を与えない。また、内蔵クロック付きの表示ドライバを備える電気光学装置であるならば、カウンタの水平周期を変調させるだけで良いので、回路規模の増大を伴わず、雑音の発生を低減することができる。また、本発明では、外部において水平同期信号の周波数が変調され、当該水平同期信号に応じて共通電極に印加する電圧を反転させるタイミングを変化する構成でも良く、電気光学装置に水平同期信号の周波数を変調する手段を有していなくても、雑音の音圧レベルを低減することができるので、結果として、雑音の発生を低減することができる。
また、上述の電気光学装置では、水平同期信号の周波数を所定範囲内で変調する周波数変調手段を更に備えることが好ましい。
この発明によれば、周波数変調手段により水平同期信号の周波数を任意の範囲内で変調することができるので、水平同期信号の周波数の変調に応じて共通電極に印加する電圧の反転タイミングを任意に変更することができる。したがって、電気光学装置ごとに共通電極に印加する電圧の反転タイミングの調整を行い、雑音の音圧レベルを低減し、結果として、雑音の発生を低減することができる。
また、本発明の電気光学装置は、複数の走査線と複数のデータ線との交差に対応して画素電極が設けられた第1の基板と、前記画素電極に対向して共通電極が設けられた第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に挟持された電気光学物質と、を備えた電気光学装置であって、前記複数の走査線を所定の順番で選択する走査線駆動回路と、記共通電極に印加する電圧を供給する共通電極駆動回路と、前記走査線が選択されたときに前記データ線に画像信号を供給するデータ線駆動回路と、を備え、前記共通電極駆動回路は、前記共通電極に印加される電圧の反転期間を同一にして前記共通電極に供給し、前記走査線駆動回路は、前記反転期間における前記走査線を選択する期間を当該反転期間ごとに異ならせることを特徴とする。
この発明によれば、共通電極に印加される電圧の反転期間を同一(一定)とし、当該反転期間における走査線の選択期間を当該反転期間内で変化するので、雑音の周波数帯域を広げ(分散させ)、音圧レベルを低減することができ、結果として、雑音の発生を低減することができる。また、本発明では、走査線の選択期間を共通電極に印加される電圧の反転期間内で変化させるだけなので、1フレーム全体で60Hzが維持され、また、走査線の選択期間をHFP(Horizontal frontporch)又はHBP(Horizontal Backporch)の期間内で変化させているので、表示特性に影響を与えない。
また、上述の電気光学装置では、データ線駆動回路は、前記走査線を選択する期間に応じて前記データ線に供給する画像信号の供給タイミングを変更することが好ましい。
この発明によれば、走査線を選択する期間に応じてデータ線に供給する画像信号の供給タイミングを調整することにより、消費電力を低減することができる。
また、本発明の電子機器は、上述の電気光学装置を備えたことを特徴とする。
また、本発明の駆動方法は、複数の走査線と複数のデータ線との交差に対応して画素電極が設けられた第1の基板と、前記画素電極に対向して共通電極が設けられた第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に挟持された電気光学物質と、を備えた電気光学装置の駆動方法であって、前記複数の走査線を所定の順番で選択し、前記走査線が選択されたときに前記データ線に画像信号を供給し、水平同期信号の周波数の変調に応じて、前記共通電極に印加する電圧を反転させるタイミングを所定範囲内で変化させることを特徴とする。
この発明によれば、水平同期信号の周波数の変調に応じて、1Hの期間を極端に短くすることなく、共通電極に印加する電圧の反転タイミングを所定範囲内(所定周波数範囲内)で変化(変調)するので、共通電極に印加する電圧に起因して発生する音の周波数帯域を広げ(分散させ)、音圧レベルを低減することができるので、結果として、雑音の発生を低減することができる。また、本発明では、共通電極に印加する電圧を反転させるタイミングを所定範囲内で変化させるだけなので、1フレーム全体で60Hzが維持され、また、共通電極に印加する電圧を反転させるタイミングをHFP(Horizontal frontporch)又はHBP(Horizontal Backporch)の期間内で変化させているので、表示特性に影響を与えない。また、内蔵クロック付きの表示ドライバを備える電気光学装置であるならば、カウンタの水平周期を変調させるだけで良いので、回路規模の増大を伴わず、雑音の発生を低減することができる。
また、本発明の駆動方法は、複数の走査線と複数のデータ線との交差に対応して画素電極が設けられた第1の基板と、前記画素電極に対向して共通電極が設けられた第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に挟持された電気光学物質と、を備えた電気光学装置の駆動方法であって、前記複数の走査線を所定の順番で選択し、前記走査線が選択されたときに前記データ線に画像信号を供給し、前記共通電極に印加される電圧の反転期間を同一にして前記共通電極に供給し、前記反転期間における前記走査線を選択する期間を当該反転期間ごとに異ならせることを特徴とする。
この発明によれば、共通電極に印加される電圧の反転期間を同一(一定)とし、当該反転期間における走査線の選択期間を当該反転期間内で変化するので、雑音の周波数帯域を広げ(分散させ)、音圧レベルを低減することができ、結果として、雑音の発生を低減することができる。また、本発明では、走査線の選択期間を共通電極に印加される電圧の反転期間内で変化させるだけなので、1フレーム全体で60Hzが維持され、また、走査線の選択期間をHFP(Horizontal frontporch)又はHBP(Horizontal Backporch)の期間内で変化させているので、表示特性に影響を与えない。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態および変形例の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気光学装置1の構成を示すブロック図である。電気光学装置1は、ライン反転駆動方式を採用しており、液晶パネルAAと、図示しないバックライトユニットとを備えている。液晶パネルAAは、複数の画素50を有する表示領域Aを有している。
電気光学装置1は、図1に示すように、画素電極が設けられてなる第1の基板(以下、アレイ基板という。)10と、画素電極に対向する位置に共通電極が設けられてなる第2の基板(以下、対向基板という。)11と、アレイ基板10と対向基板11との間に挟持されてなる電気光学物質12とを備える。なお、図1は、電気光学装置の断面図を示している。
また、電気光学装置1は、図2に示すように、走査線Y1〜Ymを選択する選択部13と、選択部13により選択された走査線Y1〜Ymに印加する第1の電圧(以下、ゲート電圧という。)を生成する第1の電圧生成部14と、共通電極(コモン)線に印加する第2の電圧(以下、コモン電圧という。)を生成する第2の電圧生成部16と、コモン電圧を所定期間ごとに反転させる反転部17と、データ線X1〜Xnに画像信号を供給する画像信号供給部(以下、データ線駆動回路という。)19と、垂直同期信号S1と、水平同期信号S2と、画像信号S3とに基づいて、所定の信号S4、S5、S6を生成し、信号S4を走査線駆動回路15に供給し、信号S5をデータ線駆動回路19に供給し、信号S6をコモン線駆動回路18に供給する制御部(以下、タイミング/コントローラという。)20とを有する。また、電気光学装置1は、水平同期信号の周波数を所定範囲内で変調する周波数変調部21を備える。周波数変調部21は、外部から入力される水平同期信号S7を変調し、変調後の水平同期信号S2をタイミング/コントローラ20に供給する。また、選択部13と、第1の電圧生成部14とは、走査線駆動回路15を構成する。また、第2の電圧生成部16と、反転部17とは、コモン線駆動回路18を構成する。
ここで、液晶パネルAAの構成について説明する。液晶パネルAAは、図3に示すように、複数の画素50を有する表示領域Aを有しており、所定間隔おきに交互に設けられたそれぞれm本(mは2以上の自然数)の走査線Y1〜Ymおよびコモン線(容量線)Z1〜Zmと、これら走査線Yおよびコモン線Zに交差し所定間隔おきに設けられたn本(nは2以上の自然数)のデータ線X1〜Xnと、を備える。また、画素50は、各走査線Yと各データ線Xとの交差部に設けられる。
画素50は、画素トランジスタ51、画素電極55、この画素電極55に対向する共通電極56、および、一端が画素電極55に電気的に接続され他端がコモン線Zに電気的に接続された蓄積容量53で構成される。
画素トランジスタ51のゲート電極には、走査線Yが接続され、画素トランジスタ51のソース電極には、データ線Xが接続され、画素トランジスタ51のドレイン電極には、画素電極55および蓄積容量53が接続されている。また、画素電極55と共通電極56との間には、電気光学物質としての液晶が挟持される。したがって、この画素トランジスタ51は、走査線Yから選択電圧が印加されると、データ線Xと画素電極55および蓄積容量53とを導通状態とする。
共通電極56は、液晶パネルAAの四隅に設けられた導通部41およびこれら導通部41同士を接続する共通配線42を介して、コモン線Zと接続される。
走査線駆動回路15は、画素トランジスタ51を導通状態にする選択電圧を走査線Y1〜Ymに線順次で供給する。例えば、ある走査線Yに選択電圧が供給されると、この走査線Yに接続された画素トランジスタ51が全て導通状態になり、この走査線Yに係る画素50が全て選択される。
コモン線駆動回路18は、負極性の第1電位又はこの第1電位よりも高い正極性の第2電位の駆動信号をコモン線Zに供給する。具体的には、このコモン線駆動回路18は、これら負極性の第1電位および正極性の第2電位の間で、1水平走査期間ごとに極性を反転させる。
データ線駆動回路19は、走査線Yが選択される期間において、画像信号を各データ線Xに供給し、導通状態の画素トランジスタ51を介して、画素50の画素電極55に画像データを順次書き込む。
また、データ線駆動回路19は、共通電極56の電位が第1電位である場合には、第1電位よりも高い正極性の電位でデータ線Xに画像信号を供給し、共通電極56の電位が第2電位である場合には、第2電位よりも低い負極性の電位でデータ線Xに画像信号を供給する。
また、タイミング/コントローラ20は、水平同期信号S2の周波数の変調に応じて、コモン電圧を反転させるタイミングを所定範囲内で変化するように反転部17を制御する制御信号S6を生成する。
ここで、タイミング/コントローラ20の動作について詳述する。タイミング/コントローラ20は、入力された画像信号S3に基づいてデータ線駆動回路19に適合した画像信号S5に変換し、変換後の画像信号S5をデータ線駆動回路19に供給する。また、タイミング/コントローラ20は、垂直同期信号S1及び水平同期信号S2に基づいて走査線駆動回路15と、コモン線駆動回路18と、データ線駆動回路19とに適合した信号をそれぞれ生成し、生成したそれぞれの信号を走査線駆動回路15と、コモン線駆動回路18と、データ線駆動回路19とに供給する。
ここで、電気光学装置1の液晶パネルAAの駆動原理について詳述する。電気光学装置1で行われる各液晶セルへの画像信号の書込みは、一般に、交流駆動によって行われる。例えば、ライン反転方式で交流駆動する際には、画素電極55に印加される画像信号の極性が、走査信号線ごとに反転するように駆動される。交流駆動によって液晶パネルAAを駆動する場合、液晶に印加される電圧の実効値は、画素電極55に印加される電圧と、共通電極56に印加されるコモン電圧との差によって決定される。そのため、ライン反転方式で電気光学装置1を駆動する際には、各画素電極55に印加される電圧の極性が反転した場合にも、液晶に印加される電圧の実効値が等しくなるように、共通電極56にコモン電圧が印加される。したがって、画素電極55に印加される電圧の極性(画像信号の極性)の反転に合わせて、共通電極56のコモン電圧の極性も反転させる必要がある。
また、共通電極56のコモン電圧の極性を反転させる駆動を行うと、共通電極56が設けられている対向基板11が、共通電極56への電圧の印加によって振動する。この対向基板11の振動の周波数が人間の可聴帯域内である場合、液晶表示装置の駆動時に音鳴り(雑音)として知覚される可能性がある。
本発明では、タイミング/コントローラ20に入力される水平同期信号S2は、周波数変調部21により所定範囲内で変調されており、タイミング/コントローラ20は、当該変調に応じた制御信号S6を生成し、生成した制御信号S6をコモン線駆動回路18に供給する。コモン線駆動回路18は、タイミング/コントローラ20から供給される制御信号S6に基づいてコモン電圧を生成し、コモン線Zに供給する。
ここで、図4に、従来のコモン線駆動回路により生成されるコモン電圧(間隔が一定となっている)と、本発明に係るコモン線駆動回路18により生成されるコモン電圧(間隔が一定範囲内で変調されている)との比較図を示す。なお、図4(A)には、従来のコモン線駆動回路により生成されるコモン電圧の波形を示し、図4(B)には、本発明に係るコモン線駆動回路により生成されるコモン電圧の波形を示す。また、従来の装置においては、図5(A)に示すように、特定の周波数(約8kHz)の音圧レベルが10dBを超えるノイズが発生しているが、本発明に係る電気光学装置1においては、図5(B)に示すように、広い範囲の周波数帯域(6kHz〜9kHz)にノイズ成分が広がっており、ノイズ成分の音圧レベルが低下している。したがって、本発明に係る電気光学装置1では、ノイズレベルを非常に低いレベルに低減することができる。
また、図6に、コモン線駆動回路18から出力される変調されたコモン電圧と、走査線駆動回路15から出力されるゲート電圧と、データ線駆動回路19から出力される画像信号(ソース信号)のタイミングチャートを示す。図6に示すように、コモン電圧は、書き込み時間に影響しないように、HFP(Horizontal frontporch)の期間内で変調されている。なお、コモン電圧は、HBP(Horizontal Backporch)の期間内で変調される構成であっても良い。
また、本実施形態では、周波数変調部21により水平同期信号S7の周波数を所定範囲内で変調するが、周波数変調部21を有さない構成であっても良い。この構成の場合には、外部から周波数が所定範囲内で変調された水平同期信号S2がタイミング/コントローラ20に入力される。
<第2実施形態>
つぎに、第2実施形態について説明する。なお、上述した第1実施形態の電気光学装置1と同様の構成要素には同一の番号を付す。
電気光学装置2は、図7に示すように、走査線Y1〜Ymを選択する選択部13と、選択部13により選択された走査線Y1〜Ymに印加するゲート電圧を生成する第1の電圧生成部14と、共通電極(コモン)線に印加するコモン電圧を生成する第2の電圧生成部16と、コモン電圧を所定期間ごとに反転させる反転部17と、データ線X1〜Xnに画像信号を供給する画像信号供給部(以下、データ線駆動回路という。)19と、垂直同期信号S1と、水平同期信号S7と、画像信号S3とに基づいて、所定の信号S5、S8、S9を生成し、信号S8を走査線駆動回路15に供給し、信号S5をデータ線駆動回路19に供給し、信号S9をコモン線駆動回路18に供給する制御部(以下、タイミング/コントローラという。)30とを有する。また、選択部13と、第1の電圧生成部14とは、走査線駆動回路15を構成する。また、第2の電圧生成部16と、反転部17とは、コモン線駆動回路18を構成する。
タイミング/コントローラ30は、画像信号S3の帰線期間内でゲート電圧をオンにする期間を変化させる制御信号S8を生成し、生成した制御信号S8を走査線駆動回路15に供給する。
ここで、図8に、コモン線駆動回路18から出力されるコモン電圧と、走査線駆動回路15から出力される、オンの期間が変調されたゲート電圧と、データ線駆動回路19から出力される画像信号(ソース信号)のタイミングチャートを示す。本実施形態では、図8に示すように、1水平同期期間を不変とし、ゲート電圧のオンの期間を1水平同期期間ごとに調整している。また、ソース信号は、出力し続ける構成であっても良いが、装置全体の消費電力を考慮すると、図8に示すように、ゲート電圧のオンの期間に応じてソース信号の出力も調整した方が良い。
このようにして、電気光学装置2は、ゲート電圧をオンにする期間を変化させることにより、上述の電気光学装置1と同様に、可聴周波数付近のノイズレベルを非常に低いレベルに低減することができる。
<応用例>
つぎに、上述した実施形態に係る電気光学装置1を適用した電子機器について説明する。図9は、電気光学装置1を適用した携帯電話機の構成を示す斜視図である。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001およびスクロールボタン3002、ならびに電気光学装置1を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、電気光学装置1に表示される画面がスクロールされる。
なお、電気光学装置1が適用される電子機器としては、図9に示すものの他、パーソナルコンピュータ、情報携帯端末、デジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として、前述した電気光学装置が適用可能である。
本発明に係る電気光学装置の断面図である。 本発明に係る電気光学装置の第1の構成例を示すブロック図である。 図2に示す電気光学装置の液晶パネルの詳細を示す模式図である。 コモン電圧の波形を示す図であり、(A)は、従来のコモン線駆動回路により生成されるコモン電圧の波形を示し、(B)は、本発明に係るコモン線駆動回路により生成されるコモン電圧の波形を示す。 発生する周波数と音圧レベルとの関係を示す特性図であり、(A)は、従来の装置により発生する周波数と音圧レベルとの関係を示す図であり、(B)は、本発明に係る電気光学装置により発生する周波数と音圧レベルとの関係を示す図である。 ゲート電圧と、コモン電圧と、ソース信号との関係を示すタイミングチャートである。 本発明に係る電気光学装置の第2の構成例を示すブロック図である。 ゲート電圧と、コモン電圧と、ソース信号との関係を示すタイミングチャートである。 上述した電気光学装置を適用した携帯電話機の構成を示す斜視図である。
符号の説明
1、2…電気光学装置、13…選択部、14…第1の電圧生成部、15…走査線駆動回路、16…第2の電圧生成部、17…反転部、18…コモン線駆動回路、19…画像信号供給部(データ線駆動回路)、20、30…制御部(タイミング/コントローラ)、21…周波数変調部、3000…携帯電話機。

Claims (7)

  1. 複数の走査線と複数のデータ線との交差に対応して画素電極が設けられた第1の基板と、前記画素電極に対向して共通電極が設けられた第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に挟持された電気光学物質と、を備えた電気光学装置であって、
    前記複数の走査線を所定の順番で選択する走査線駆動回路と、
    前記共通電極に印加する電圧を供給する共通電極駆動回路と、
    前記走査線が選択されたときに前記データ線に画像信号を供給するデータ線駆動回路と、を備え、
    前記共通電極駆動回路は、水平同期信号の周波数の変調に応じて、前記共通電極に印加する電圧を反転させるタイミングを所定範囲内で変化させることを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記水平同期信号の周波数を所定範囲内で変調する周波数変調手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の電気光学装置。
  3. 複数の走査線と複数のデータ線との交差に対応して画素電極が設けられた第1の基板と、前記画素電極に対向して共通電極が設けられた第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に挟持された電気光学物質と、を備えた電気光学装置であって、
    前記複数の走査線を所定の順番で選択する走査線駆動回路と、
    前記共通電極に印加する電圧を供給する共通電極駆動回路と、
    前記走査線が選択されたときに前記データ線に画像信号を供給するデータ線駆動回路と、を備え、
    前記共通電極駆動回路は、前記共通電極に印加される電圧の反転期間を同一にして前記共通電極に供給し、
    前記走査線駆動回路は、前記反転期間における前記走査線を選択する期間を当該反転期間ごとに異ならせることを特徴とする電気光学装置。
  4. 前記データ線駆動回路は、前記走査線を選択する期間に応じて前記データ線に供給する画像信号の供給タイミングを変更することを特徴とする請求項3記載の電気光学装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電気光学装置を備えたことを特徴とする電子機器。
  6. 複数の走査線と複数のデータ線との交差に対応して画素電極が設けられた第1の基板と、前記画素電極に対向して共通電極が設けられた第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に挟持された電気光学物質と、を備えた電気光学装置の駆動方法であって、
    前記複数の走査線を所定の順番で選択し、
    前記走査線が選択されたときに前記データ線に画像信号を供給し、
    水平同期信号の周波数の変調に応じて、前記共通電極に印加する電圧を反転させるタイミングを所定範囲内で変化させることを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  7. 複数の走査線と複数のデータ線との交差に対応して画素電極が設けられた第1の基板と、前記画素電極に対向して共通電極が設けられた第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に挟持された電気光学物質と、を備えた電気光学装置の駆動方法であって、
    前記複数の走査線を所定の順番で選択し、
    前記走査線が選択されたときに前記データ線に画像信号を供給し、
    前記共通電極に印加される電圧の反転期間を同一にして前記共通電極に供給し、
    前記反転期間における前記走査線を選択する期間を当該反転期間ごとに異ならせることを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009078204A1 (ja) * 2007-12-14 2009-06-25 Sharp Kabushiki Kaisha 対向電極駆動回路および対向電極駆動方法
JP2009300728A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Panasonic Corp 画像表示装置
CN101241682B (zh) * 2008-03-25 2011-03-16 友达光电股份有限公司 驱动电路

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