JP2006063391A - 皮膜形成用ワーク保持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ワークの大きさに応じてワークの自転の軸間距離をより小さくし、且つワークの公転の軌道径をより大きくすることができ、一度にPVD処理できるワークの数をより多くすることができる皮膜形成用ワーク保持装置の提供。
【解決手段】 回転不能の中央歯車11に同軸的に、回転可能なテーブル12が設けられ、テーブル12の周縁部にはガイド部12Bが設けられている。ガイド部12Bと中央歯車11との間には、ギヤユニット20が設けられており、ギヤユニット20の1次遊星ギヤ21は中央歯車11に噛合し、2次遊星ギヤ22は1次遊星ギヤ21に噛合する。ワークたるピストンリング2は2次遊星ギヤ22の回転軸22Aと一体に回転する載置台に載置される。回転軸22Aにはスペーサ23が設けられ、スペーサ23はガイド部12Bに当接するとともに、スペーサ23どうしが互いに当接する。
【選択図】図1

Description

本発明は皮膜形成用ワーク保持装置に関し、特に、ピストンリング等の外周表面に均一にPVD皮膜等を生成するための皮膜形成用ワーク保持装置に関する。
皮膜形成用ワーク保持装置を用いてPVD処理を行うことによりピストンリング等のワークの外周表面にPVD皮膜を生成する際には、当該PVD皮膜をワークの外周表面全体に均一に生成するために、ワークの外周表面全体に均一にPVD処理を行う必要がある。そこで、従来より、皮膜形成用ワーク保持装置の、ピストンリング等のワークを載置するための載置台は、自転しながら中央に配置された太陽歯車の周囲を公転するように構成されており、皮膜形成用ワーク保持装置に対向配置されたイオン源から、イオン化された蒸発物質を均一に照射することができるように構成されている。
特公平7−94711号公報には、この構成の皮膜形成用ワーク保持装置が記載されている。皮膜形成用ワーク保持装置は、回転不能な太陽歯車と、ワーク載置台をなす円形のホルダ保持ディスクと、ホルダ保持ディスクを支承するための回転体と、回転体に固定された歯車と、ワークと一体回転可能なピニオンとを備えている。
回転体は、太陽歯車に同軸的に配置されており、太陽歯車と同軸的に回転可能である。ホルダ保持ディスクは歯車により構成されており、回転体上においてその周方向に等間隔で複数配置されており、回転体に対して回転可能であり、太陽歯車に噛合している。従って、太陽歯車に同軸的に回転体が回転すると、ホルダ保持ディスクは、あたかも太陽歯車の回りを転がるように自転することで遊星運動するように構成されている。
歯車は、ホルダ保持ディスクと同軸的に設けられている。ピニオンは、ホルダ保持ディスク上の周方向に等間隔で複数配置されて、その軸がホルダ保持ディスクを貫通することによりホルダ保持ディスクに回転可能に支承されており、歯車に噛合している。歯車は前述のように回転体に固定されているため、回転体が太陽歯車に同軸的に回転すると、前述のようにホルダ保持ディスクが回転し、これに伴いピニオンがホルダ保持ディスクと一体にホルダ保持ディスクの回転軸を中心として公転する。このときピニオンは、回転体に対して回転不能な歯車と噛合しているためワークと一体で自転する。
皮膜形成用ワーク保持装置から離間した位置には、ワークの外周表面に向けてイオン化された蒸発物質を照射するためのイオン源が設けられている。ワークは、太陽歯車の周囲を公転しながら自転するため、イオン源からの蒸発物質は、ワーク外周表面に均一に照射されるように構成されている。
特公平7−94711号公報(2〜3頁、図2、図3)
上述した従来の皮膜形成用ワーク保持装置では、ワーク載置台をなす円形のホルダ保持ディスク上には、複数のワークを載置することができ、一度に複数のワークをPVD処理することができる。しかし、ホルダ保持ディスク上で回転するワークの回転軸の位置は、ピニオンの回転軸の位置と一致しており、ピニオンの回転軸はホルダ保持ディスクを貫通していることからワークの大きさに応じて任意にワークの自転の軸の位置を変えることはできなかった。
また、ワークが小さい場合には、ワークの自転の軸間の距離を小さくできれば、ホルダ保持ディスク上により多くのワークを載置させることができ、一度にPVD処理することができるワークの数をより多くすることができる。しかし、自転の軸の位置を変えることはできないため自転軸間の距離を小さくすることはできず、ワーク間の隙間が大きくなってしまうことを余儀なくされていた。
また、ワークの回転は、ホルダ保持ディスクと同軸的に設けられた歯車の周囲を公転するピニオンの遊星運動によるものであり、太陽歯車の周囲を公転する公転の軌道径を大きくすることができれば、より多くのワークをホルダ保持ディスク上に載置することができるようになる。しかし、上述のようにワークの回転軸の位置をホルダ保持ディスク上で変えることができないため、公転の軌道径をワークの大きさに応じて任意に大きくすることはできなかった。
従って、上述の従来の皮膜形成用ワーク保持装置では、一度にPVD処理できるワークの数は、ワークの大きさに因らず一定であり、ワークの大きさに応じて皮膜形成用ワーク保持装置の処理能力を最大限に高めることはできなかった。
そこで本発明は、ワークの大きさに応じてワークの自転の軸間距離をより小さくし、且つワークの公転の軌道径をより大きくすることができ、一度にPVD処理できるワークの数をより多くすることができる皮膜形成用ワーク保持装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、回転不能に固定された中央歯車と、該中央歯車と同心に配置され、軸心を中心に回転駆動され、該中央歯車を取り囲む内周円形のガイド部を備えるテーブルと、該中央歯車と該ガイド部との間に配置された複数のギヤユニットと、該複数のギヤユニットにそれぞれ着脱可能に設けられ、該ガイド部にガイドされ、少なくとも該テーブルの周方向に関して第1の幅を有する複数の第1スペーサと、第1の幅よりも大きい第2の幅を有する複数の第2スペーサと、それぞれの該ギヤユニットに設けられワークを載置する載置台とを備え、それぞれの該ギヤユニットは、支持部材と、該支持部材に支持され該中央歯車に噛合して自己の軸心を中心に回転可能な1次遊星ギヤと、該1次遊星ギヤと噛合する2次遊星ギヤと、該支持部材に対して回転可能に支持され該2次遊星ギヤと一体回転可能な支持軸とを有し、該載置台は該支持軸に同軸に着脱可能にかつ該支持軸に対して回転不能に設けられて、該中央歯車の周りを公転しながら該支持軸と共に該支持軸の軸心を中心に回転し、該複数のスペーサは、該支持軸に対して同軸に着脱可能に設けられるともに、隣合う該ギヤユニットの該支持軸に装着されている状態で、該テーブルの回転により隣り合う該スペーサは互いに当接可能であり、装着された該スペーサの幅に応じて、隣り合う支持軸間の距離が変更可能となる皮膜形成用ワーク保持装置を提供している。
ここで、該中央歯車に同軸に第1ボスが一体に設けられ、該1次遊星ギヤと同軸に該第1ボスと当接する第2ボスが一体に設けられて、該中央歯車と該1次遊星ギヤとの過度の噛合を規制することすることが好ましい。
また、該複数の第1スペーサ及び第2スペーサは、円形であるのが好ましい。又は、該複数の第1スペーサ及び第2スペーサはそれぞれ、対向する2辺が該テーブルの半径方向に延びる一対の直線辺部と、該直線辺部の外端同士をつなぎ該ガイド部の曲率に合致する外周側湾曲辺部と、該直線辺部の内端同士をつなぎ、該外周側湾曲辺部より短い内周側湾曲辺部とを有して4辺からなる略扇形形状をなしているのが好ましい。
また、本発明は、軸心を中心に回転駆動される中央歯車と、該中央歯車と同心にかつ回転不能に配置され、該中央歯車を取り囲む内周円形のガイド部を備えるテーブルと、該中央歯車と該ガイド部との間に配置された複数のギヤユニットと、該複数のギヤユニットにそれぞれ着脱可能に設けられ、該ガイド部にガイドされ、少なくとも該テーブルの周方向に関して第1の幅を有する複数の第1スペーサと、第1の幅よりも大きい第2の幅を有する複数の第2スペーサと、該ギヤユニットの少なくとも1つを該中央歯車の回転方向と反対方向に付勢する付勢手段と、それぞれの該ギヤユニットに設けられワークを載置する載置台と、を備え、それぞれの該ギヤユニットは、支持部材と、支持部材に支持され該中央歯車に噛合して自己の軸心を中心に回転可能な1次遊星ギヤと、該1次遊星ギヤと噛合する2次遊星ギヤと、該支持部材に対して回転可能に支持され該2次遊星ギヤと一体回転可能な支持軸とを有し、該載置台は該支持軸に同軸に着脱可能にかつ該支持軸に対して回転不能に設けられて、該中央歯車の周りを公転しながら該支持軸と共に該支持軸の軸心を中心に回転し、該付勢手段は該支持軸を付勢し、該複数のスペーサは、該支持軸に対して同軸に着脱可能に設けられるともに、隣合う該ギヤユニットの該支持軸に装着されている状態で、該付勢手段の付勢により隣り合う該スペーサは互いに当接可能であり、装着された該スペーサの幅に応じて、隣り合う該支持軸間の距離が変更可能とする皮膜形成用ワーク保持装置を提供している。
請求項1記載の皮膜形成用ワーク保持装置によれば、載置台の公転軌道は、スペーサとガイド部との当接により規定され、テーブルの回転によりなされる。また載置台の自転は、テーブルの回転と、中央歯車と1次遊星ギヤとの噛合と、1次遊星ギヤと2次遊星ギヤとの噛合とによりなされる。そしてPVD皮膜を形成すべきワークのサイズが小さいときは、第1の幅を有する第1スペーサをそれぞれの支持軸に装着することにより、隣り合う支持軸間の距離を小さく設定できる。従ってテーブル上の限定された領域内において、載置台を密に配置することができ、結果的にワークを密に配置することができる。また、PVD皮膜を形成すべきワークのサイズが大きいときは、第2の幅を有する第2スペーサをそれぞれの支持軸に装着することにより、支持軸間の距離を大きく設定できる。よって、大きなサイズのワークであっても互いに干渉することなく載置台をそれぞれ支持軸に互いに干渉することなく固定できる。また、第1の幅を有する第1スペーサと第2の幅を有する第2スペーサを混在させて、互いに当接させることにより、サイズの異なる複数のワークに同時にPVD皮膜を形成することができる。
また、スペーサは、中央歯車を取り囲む内周円形のガイド部にガイドされるため、ワークの外周面表面位置をスペーサの周縁部近傍の位置、即ち、テーブルのガイド部近傍の位置に維持することができ、ワークの最外周位置の変化、即ち、イオン源とワークとの間の距離の変化を少なくすることができ、一度にPVD処理される複数のワークの大きさが互いに異なっている場合であっても、それぞれのワークの外周表面に生成される皮膜の質の変化を少なくすることができる。
請求項2記載の皮膜形成用ワーク保持装置によれば、第1ボスと第2ボスとが互いに当接して、中央歯車と1次遊星ギヤとの過度の噛合を規制しているので、1次遊星ギヤが過度に中央歯車に噛み込んで回転が停止してしまうことが防止できる。
請求項3記載の皮膜形成用ワーク保持装置によれば、第1スペーサ及び第2スペーサは円形であるので、製造が容易である。
請求項4記載の皮膜形成用ワーク保持装置によれば、複数の第1スペーサ及び第2スペーサはそれぞれ、対向する2辺が該テーブルの半径方向に延びる一対の直線辺部と、直線辺部の外端同士をつなぎガイド部の曲率に合致する外周側湾曲辺部と、直線辺部の内端同士をつなぎ、外周側湾曲辺部より短い内周側湾曲辺部とを有して4辺からなる略扇形形状をなしているので、隣り合うスペーサの直線辺部同士を当接させて、スペーサ自体を自転不能とすることができる。一般に被膜材料はワークのみならず、ワーク保持装置にも付着するが、少なくともスペーサとそれより下側のワーク保持装置部分に対して被膜材料の付着を防止する目的で、スペーサと載置台との間に複数のカバーを設ける場合に、スペーサ自体が自転しないために、それぞれのカバーはそれぞれのスペーサに容易に固定できる。
請求項5記載の皮膜形成用ワーク保持装置によれば、載置台の公転軌道は、スペーサとガイド部との当接により規定され、付勢手段の付勢によりなされる。また載置台の自転は、中央歯車の回転と、中央歯車と1次遊星ギヤとの噛合と、1次遊星ギヤと2次遊星ギヤとの噛合とによりなされる。そして請求項1記載の皮膜形成用ワーク保持装置と同様に、PVD皮膜を形成すべきワークのサイズが小さいときは、第1の幅を有する第1スペーサをそれぞれの支持軸に装着することにより、隣り合う支持軸間の距離を小さく設定できる。従ってテーブル上の限定された領域内において、載置台を密に配置することができ、結果的にワークを密に配置することができる。また、PVD皮膜を形成すべきワークのサイズが大きいときは、第2の幅を有する第2スペーサをそれぞれの支持軸に装着することにより、支持軸間の距離を大きく設定できる。よって、大きなサイズのワークであっても互いに干渉することなく載置台をそれぞれ支持軸に互いに干渉することなく固定できる。また、第1の幅を有する第1スペーサと第2の幅を有する第2スペーサを混在させて、互いに当接させることにより、サイズの異なる複数のワークに同時にPVD皮膜を形成することができる。
また、スペーサは、中央歯車を取り囲む内周円形のガイド部にガイドされるため、ワークの外周面表面位置をスペーサの周縁部近傍の位置、即ち、テーブルのガイド部近傍の位置に維持することができ、ワークの最外周位置の変化、即ち、イオン源とワークとの間の距離の変化を少なくすることができ、一度にPVD処理される複数のワークの大きさが互いに異なっている場合であっても、それぞれのワークの外周表面に生成される皮膜の質の変化を少なくすることができる。
本発明の実施の形態による皮膜形成用ワーク保持装置について図1乃至図3に基づき説明する。皮膜形成用ワーク保持装置1はPVD皮膜をワークたるピストンリング2(図2)の外周表面に生成するための装置であり、イオン化された蒸発物質を照射する図示せぬイオン源に所定の距離を隔てて対向配置されており、図1又は図2に示されるように、太陽歯車をなす中央歯車11と、テーブル12と、ギヤユニット20とを備えている。また、PVD皮膜としては、例えば、イオンプレーティングや真空蒸着やスパッタ等の皮膜が挙げられる。
中央歯車11は、図示せぬイオン源が固定されている図示せぬ装置本体に対して回転不能である。中央歯車11の径は、後述の1次遊星ギヤ21、2次遊星ギヤ22のいずれよりも遥かに大きく、後述のテーブル12に対向する中央歯車11の図2における下側には、中央歯車11の全周に渡って中央歯車11の周縁部から半径方向外方に突出して全体として円形状をなす第1ボス11A(図2)が、中央歯車11と一体且つ同軸的に設けられている。なお、図1、図3では、説明の便宜上、中央歯車11、1次遊星ギヤ21、2次遊星ギヤ22については円で簡略化して表している。
テーブル12は略円形の板状をなし、中央歯車11と同心の位置関係で配置されている。図2に示されるように、テーブル12の軸心位置には貫通孔12aが形成されており、貫通孔12aには軸受12Aが設けられている。また、貫通孔12aには中央歯車11に対して回転不能な中央歯車11の軸11Bが貫通しており、テーブル12は、軸受12Aを介して中央歯車11の軸11Bに、当該軸11Bを中心として回転可能に支承されている。中央歯車11はテーブル12の上面側、即ち、図2の上方側に位置している。テーブル12の周囲には、テーブル12の周囲を取囲むようにしてガイド部12Bが設けられている。ガイド部12Bは、テーブル12の周縁部からテーブル12の軸方向へ延出する壁部からなり、テーブル12の全周に渡って設けられ、内周が円形をなす。テーブル12の上面には支持部材案内溝12bが形成されている。支持部材案内溝12bは、テーブル12の上面上において中央歯車11と同軸的に中央歯車11よりも径の大きい円を描くように形成されており、後述の支持部材25を貫通する回転軸21Aの突出部21Cが係合可能である。
テーブル12の外周には、全周に渡ってギヤ12C(図2)が設けられており、ギヤ12Cは、図示せぬモータの出力軸31の一端に設けられた歯車32に噛合している。テーブル12は、図示せぬモータが駆動することにより、中央歯車11の軸心を中心として図1の時計方向に回転するように構成されている。図示せぬイオン源は、テーブル12の半径方向外方に所定の距離だけ離間した位置に、テーブル12に向けて配置されている。
ギヤユニット20は、図1に示されるように、中央歯車11とテーブル12のガイド部12Bとの間に複数配置されており、1次遊星ギヤ21と、2次遊星ギヤ22と、スペーサ23と、載置台24(図2)とを備えている。なお、図1においてはギヤユニット20は5つ現れているが、図示を省略した図1の左側の部分においても、中央歯車11とガイド部12Bとの間に隙間なく密に設けられている。
1次遊星ギヤ21と2次遊星ギヤ22は、テーブル12の軸方向から見て略楕円形状をなす支持部材25(図2)の、図2に示される上面側にそれぞれ設けられており、支持部材25の一端部と他端部とにおいてテーブル12の軸方向に貫通する貫通孔25a、25bにそれぞれ挿嵌された回転軸21A、22Aを中心に、回転可能に支承されている。1次遊星ギヤ21と2次遊星ギヤ22とは互いに噛合し合い、1次遊星ギヤ21は、自己の軸心を中心として回転可能である。図2に示されるように、テーブル12に対向する支持部材25の下面はテーブル12に当接しており、テーブル12に対して摺動可能である。
1次遊星ギヤ21の回転軸21Aは、支持部材25の貫通孔25aに圧入されており、支持部材25に対して回転不能である。1次遊星ギヤ21の軸心位置には貫通孔21aが形成されており、貫通孔21a内には軸受21Bが設けられ、また、回転軸21Aが貫通している。軸受21Bを介して1次遊星ギヤ21は回転軸21Aに対して回転可能に構成されている。
2次遊星ギヤ22の回転軸22Aが挿嵌されている支持部材25の貫通孔25b内には軸受25Aが設けられており、また、回転軸22Aが貫通している。軸受25Aを介して2次遊星ギヤ22の回転軸22Aは支持部材25に対して回転可能である。2次遊星ギヤ22の軸心位置には貫通孔22aが形成されており、回転軸22Aは貫通孔22aに圧入されて2次遊星ギヤ22を貫通し、回転軸22Aに対して2次遊星ギヤ22は回転不能である。
1次遊星ギヤ21は2次遊星ギヤ22よりも小径のギヤからなり、1次遊星ギヤ21を支承する回転軸21Aは、1次遊星ギヤ21が支承されている支持部材25の、図2における上面側に対する下面側から突出しており、当該突出している部分は突出部21Cをなす。突出部21Cは、支持部材案内溝12bに係合して案内されることにより、1次遊星ギヤ21の回転軸21Aの位置を、常に中央歯車11の軸11Bから所定の半径の円の位置に維持することができる。このため、常に1次遊星ギヤ21を中央歯車11に噛合させた状態に維持させておくことができる。支持部材25は、1次遊星ギヤ21の回転軸21Aを中心としてテーブル12の上面上で振り子状に揺動可能である。
テーブル12に対向する1次遊星ギヤ21の図2における下側には、1次遊星ギヤ21の全周に渡って1次遊星ギヤ21の周縁部から半径方向内方に位置する第2ボス21Dが設けられている。第2ボス21Dは全体として円形状をなし、1次遊星ギヤ21と一体且つ同軸的に設けられている。1次遊星ギヤ21の第2ボス21Dは中央歯車11の第1ボス11Aと当接可能であり、中央歯車11が1次遊星ギヤ21と噛合しているときに第1ボス11Aと第2ボス21Dとが当接することにより、過度の噛合を規制し過度のバックラッシュを防止することができる。このため、1次遊星ギヤ21が回転不能の状態となって1次遊星ギヤ21又は中央歯車11の歯のカケを防止することができる。
支持部材25を貫通している2次遊星ギヤ22の回転軸22Aの一端に対する他端部22Bは、その軸方向に垂直な面で切った断面が多角形状をなしており、当該他端部22Bには載置台24が設けられている。2次遊星ギヤ22の回転軸22Aは載置台24の支持軸をなし、載置台24は当該支持軸に同軸的な位置関係をなす。載置台24は、略円盤形状をなす底部24Aと、底部24Aからその軸心方向に同軸的に延出する円筒状部24Bとを備えている。底部24Aの軸心位置には、底部24Aの軸方向に垂直に切った断面が、2次遊星ギヤ22の回転軸22Aの他端部22Bの多角形状と一致する形状をなす凹部24aが形成されている。凹部24aには、2次遊星ギヤ22の回転軸22Aの他端部22Bが嵌合可能であり、また、回転軸22Aの他端部22Bは凹部24aから取外し可能である。
他端部22Bが凹部24aに嵌合した状態で2次遊星ギヤ22が回転することにより、2次遊星ギヤ22と2次遊星ギヤ22の回転軸22Aと載置台24の底部24Aとが一体で、2次遊星ギヤ22の軸心を中心に回転する。他端部22Bが凹部24aから外された状態のときに、後述のスペーサ23を2次遊星ギヤ22の回転軸22Aから着脱可能に構成されている。
載置台24の底部24Aの周縁部は、底部24Aの軸方向に肉厚の薄い薄肉部24Cとなっている。薄肉部24Cの形状は円筒状部24Bの一端の形状に一致しており、円筒状部24Bの一端が薄肉部24Cに嵌合することにより載置台24と円筒状部24Bが同軸的に一体となるように構成されている。円筒状部24Bの外周には、図2に示されるように、PVD処理されるワークたる複数のピストンリング2が円筒状部24Bと同軸的に、円筒状部24Bの軸方向に積層された状態で環装されて最置台に載置される。円筒状部24Bの外周へのピストンリング2の環装に際しては、ピストンリング2の合口が広げられてピストンリング2の内周面側に円筒状部24Bが挿通されて環装が行われる。
スペーサ23は、2次遊星ギヤ22と載置台24の底部24Aとの間に延びる回転軸22Aの位置に設けられている。スペーサ23は円盤形状をなし、複数のギヤユニット20にそれぞれ1つずつ設けられている。スペーサ23は、図1に示されるような大径のスペーサ23−1と、図2、図3に示されるような小径のスペーサ23−2との2種類が用意されており、小径のスペーサ23−2は第1の直径を有し、大径のスペーサ23−1は第1の直径よりも大きい第2の直径を有する。いずれのスペーサ23−1、23−2も複数のギヤユニット20それぞれに対して1つずつ用意されており、大径のスペーサ23−1と小径のスペーサ23−2とのいずれか一方のみをギヤユニット20に装着することができるように構成されている。
大径のスペーサ23−1は、PVD処理されるワークたるピストンリング2の径が、当該大径のスペーサ23−1の径と略同一の場合にギヤユニット20に装着される。小径のスペーサ23−2は、ピストンリング2の径が当該小径のスペーサ23−2の径と略同一の場合にギヤユニット20に装着される。小径のスペーサ23−2の直径は第1の直径に相当し、大径のスペーサ23−1の直径は第2の直径に相当する。
図2に示されるように、スペーサ23の軸心位置にはそれぞれ貫通孔23aが形成されており、貫通孔23a内には軸受23Aが設けられ、また、2次遊星ギヤ22の回転軸22Aが貫通している。スペーサ23は、軸受23Aを介して2次遊星ギヤ22の回転軸22Aに回転可能に支承されており、スペーサ23の周縁部はテーブル12のガイド部12Bに当接可能である。図示せぬモータが駆動することによりテーブル12が回転しているときには、ガイド部12Bの周縁部がテーブル12のガイド部12Bに当接して、スペーサ23はテーブル12のガイド部12Bにガイドされるように構成されている。
軸受23Aと貫通孔23aを画成するスペーサ23の部分との間は、50μm程度のプラス公差のクリアランスで緩みばめされているため、軸受23Aからスペーサ23を容易に取外すことができる。一方、軸受23Aと2次遊星ギヤ22の回転軸22Aとの間は、圧入によりマイナス公差で締まりばめされているため、2次遊星ギヤ22の回転軸22Aから軸受23Aは簡単には外れないようになっている。
図示せぬモータが駆動してテーブル12が図1の時計方向に回転すると、テーブル12とギヤユニット20の支持部材25との摺動により、ギヤユニット20が1次遊星ギヤ21の回転軸21Aを中心として時計方向に揺動し、スペーサ23の周縁部がテーブル12のガイド部12Bの内周面に当接する。この状態でテーブル12が回転し続けると、スペーサ23の周縁部はガイド部12Bの内周面に対して摺動せず、また、スペーサ23は2次遊星ギヤ22の回転軸22Aを中心に回転せずに、ガイド部12Bとともに一体となって中央歯車11の周囲を公転する。スペーサ23の公転に伴い、スペーサ23が設けられているギヤユニット20は中央歯車11の周囲を公転する。
このとき、中央歯車11に噛合する1次遊星ギヤ21は、中央歯車11の周りを公転しながら自転し、同様に、1次遊星ギヤ21に噛合する2次遊星ギヤ22は、中央歯車11の周りを公転しながら自転する。これに伴い、ピストンリング2が載置されている載置台24の支持軸をなす2次遊星ギヤ22の回転軸22Aも回転し、載置台24は、中央歯車11の周りを公転しながら支持軸と共に支持軸の軸心を中心に回転する。このため、図示せぬイオン源からのイオン化された蒸発物質の照射を、載置台24に載置されたワークたるピストンリング2の外周面に均一に行うことができる。
テーブル12が回転し続けると、各ギヤユニット20間の距離は互いに狭められてゆき、各スペーサ23の周縁部は互いに当接し、図1に示されるように、中央歯車11とテーブル12のガイド部12Bとの間にギヤユニット20が密に配置された状態となる。
ワークたるピストンリング2の径が小さい場合には、大径のスペーサ23−1の代わりに小径のスペーサ23−2を用いられるが、この場合であっても図3に示されるように、中央歯車11とテーブル12のガイド部12Bとの間にギヤユニット20が密に配置され、従って載置台24が密に配置された状態となり、この結果として、載置台24に載置されたピストンリング2が密に配置される。
テーブル12のガイド部12Bに当接するスペーサ23によって載置台24の支持軸間の距離を規定するようにしたため、ピストンリング2が載置されている載置台24の支持軸をなす2次遊星ギヤ22の回転軸22Aの、中央歯車11の周囲を公転する際の公転軌道径を、スペーサ23がテーブル12のガイド部12Bの内周面に当接することで決定することができる。また、テーブル12上における、ワークたるピストンリング2を載置するための載置台24の数も、スペーサ23により決定することができる。
このため、ギヤユニット20に装着されたスペーサ23の直径に応じて、隣り合う支持軸間の距離を変更可能とすることができる。この結果、ピストンリング2の直径に応じたスペーサ23をギヤユニット20に装着することにより、ピストンリング2の直径に応じた半径が最大の公転軌跡を規定することができ、且つ、載置されているピストンリング2の軸心及び載置台24の支持軸に一致する2次遊星ギヤ22の回転軸22Aどうしの距離を最小にすることができ、一度にPVD処理することができるピストンリング2数を、ピストンリング2の直径に応じた最大数とすることができる。また、大きな径のピストンリングであっても、回転している最中に互いに干渉することなく載置台24をそれぞれ支持軸に互いに干渉することなく固定することができる。
図4はスペーサの変形例を示す説明図である。上述した実施の形態ではスペーサ23−1、23−2は円形形状であるが、変形例では略扇形形状をしている。具体的には、スペーサ123−1はテーブル12の周方向に関して幅が大きく、スペーサ123−2は、スペーサ123−1よりも幅が小さい。それぞれのスペーサは、対向する2辺がテーブル12の半径方向に延びる一対の直線辺部123a、123bと、直線辺部123a、123bの外端同士をつなぎガイド部12Bの曲率に合致する外周側湾曲辺部123cと、直線辺部123a、123bの内端同士をつなぎ、外周側湾曲辺部123cより短い内周側湾曲辺部123dとを有して4辺からなる略扇形形状をなしている。これらスペーサはそれぞれ回転軸22Aに接続される。なお「テーブル12の周方向に関する幅」とは、スペーサ同士がテーブル周方向に当接配置されている状態で、隣り合う回転軸22Aのテーブル周方向における距離を規定する幅である。
かかる構成によれば、スペーサ123−1、123−2の外周側湾曲辺部123cが、ガイド部12Bに沿って配列され、隣り合うスペーサの直線辺部同士(例えば123aと123b)とを互いに当接させて、スペーサ自体を自転不能とすることができる。一般に被膜材料はワークのみならず、ワーク保持装置にも付着するが、少なくともスペーサ123−1、123−2とそれより下側のワーク保持装置に対して被膜材料の付着を防止する目的で、スペーサ123と載置台24との間に複数の図示せぬカバーを設ける場合に、スペーサ自体が自転しないために、それぞれのカバーはそれぞれのスペーサに容易に固定することができる。
本発明による皮膜形成用ワーク保持装置は上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば本実施の形態では、中央歯車11は回転せずにテーブル12が回転したが、テーブルを回転不能として中央歯車が回転するようにしてもよい。
この場合には、複数のギヤユニットのうちの少なくとも1つの支持軸を、中央歯車の回転方向と反対方向に付勢する付勢手段を設けるようにして、中央歯車の回転方向に対して相対的にギヤユニットを公転させるようにする。更に、ギヤユニットがテーブル上の一定の位置に止まった状態とならないようにするため、中央歯車の回転速度とギヤユニットの公転速度とが異なる値となるようにする。
また、第1の実施の形態では、すべてのギヤユニット20に小径のスペーサ23−2又は大径のスペーサ23−1を装着したが、所定のギヤユニット20に小径のスペーサ23−2を装着させ、残りのギヤユニット20には大径のギヤユニット20を装着させるようにして混在させてもよい。また、スペーサは第1スペーサと第2スペーサの2種類に限定されず、テーブルの周方向において互いに幅の異なる3種以上のスペーサを用意して、それらを適宜選択する。ワークたるピストンリングの径が様々である場合には、それらに応じた幅のスペーサを用意して、それぞれギヤユニット20に装着させるようにしてもよい。
このようにすることによって、サイズの異なる複数のピストンリングに同時にPVD皮膜を形成することができる。また、スペーサは、中央歯車を取り囲む内周円形のガイド部12Bにガイドされるため、ピストンリングの最外周位置の変化、即ち、イオン源とピストンリングとの間の距離の変化を少なくすることができ、一度にPVD処理される複数のピストンリングの大きさが互いに異なっている場合であっても、それぞれのピストンリングの外周表面に生成される皮膜の質の変化を少なくすることができる。
また、皮膜形成用ワーク保持装置1は、PVD皮膜をワークたるピストンリングの外周表面に生成するための装置であったが、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)成膜用の装置であってもよい。
本発明は、皮膜形成用ワーク保持装置の分野であって、特に、PVD皮膜やダイヤモンドライクカーボン皮膜を生成するための皮膜形成用ワーク保持装置の分野において極めて有用である。
本発明の実施の形態による皮膜形成用ワーク保持装置において、大径のスペーサがギヤユニットに装着された状態を示す部分断面平面図。 本発明の実施の形態による皮膜形成用ワーク保持装置を示す要部断面図。 本発明の実施の形態による皮膜形成用ワーク保持装置において、小径のスペーサがギヤユニットに装着された状態を示す部分断面平面図。 スペーサの変更例を示す説明図。
符号の説明
1 皮膜形成用ワーク保持装置
2 ピストンリング
11 中央歯車
11A 第1ボス
12 テーブル
12B ガイド部
20 ギヤユニット
21 1次遊星ギヤ
21D 第2ボス
22 2次遊星ギヤ
23、123 スペーサ
23−1 大径のスペーサ
23−2 小径のスペーサ
123−1 大幅のスペーサ
123−2 小幅のスペーサ
24 載置台
25 支持部材

Claims (5)

  1. 回転不能に固定された中央歯車と、
    該中央歯車と同心に配置され、軸心を中心に回転駆動され、該中央歯車を取り囲む内周円形のガイド部を備えるテーブルと、
    該中央歯車と該ガイド部との間に配置された複数のギヤユニットと、
    該複数のギヤユニットにそれぞれ着脱可能に設けられ、該ガイド部にガイドされ、少なくとも該テーブルの周方向に関して第1の幅を有する複数の第1スペーサと、第1の幅よりも大きい第2の幅を有する複数の第2スペーサと、
    それぞれの該ギヤユニットに設けられワークを載置する載置台とを備え、
    それぞれの該ギヤユニットは、支持部材と、該支持部材に支持され該中央歯車に噛合して自己の軸心を中心に回転可能な1次遊星ギヤと、該1次遊星ギヤと噛合する2次遊星ギヤと、該支持部材に対して回転可能に支持され該2次遊星ギヤと一体回転可能な支持軸とを有し、
    該載置台は該支持軸に同軸に着脱可能にかつ該支持軸に対して回転不能に設けられて、該中央歯車の周りを公転しながら該支持軸と共に該支持軸の軸心を中心に回転し、
    該複数のスペーサは、該支持軸に対して同軸に着脱可能に設けられるともに、隣合う該ギヤユニットの該支持軸に装着されている状態で、該テーブルの回転により隣り合う該スペーサは互いに当接可能であり、装着された該スペーサの幅に応じて、隣り合う支持軸間の距離が変更可能となることを特徴とする皮膜形成用ワーク保持装置。
  2. 該中央歯車に同軸に第1ボスが一体に設けられ、該1次遊星ギヤと同軸に該第1ボスと当接する第2ボスが一体に設けられて、該中央歯車と該1次遊星ギヤとの過度の噛合を規制することを特徴とする請求項1記載の皮膜形成用ワーク保持装置。
  3. 該複数の第1スペーサ及び第2スペーサは、円形であることを特徴とする請求項1乃至2記載の被膜形成用ワーク保持装置。
  4. 該複数の第1スペーサ及び第2スペーサはそれぞれ、対向する2辺が該テーブルの半径方向に延びる一対の直線辺部と、該直線辺部の外端同士をつなぎ該ガイド部の曲率に合致する外周側湾曲辺部と、該直線辺部の内端同士をつなぎ、該外周側湾曲辺部より短い内周側湾曲辺部とを有して4辺からなる略扇形形状をなしていることを特徴とする請求項1乃至2記載の被膜形成用ワーク保持装置。
  5. 軸心を中心に回転駆動される中央歯車と、
    該中央歯車と同心にかつ回転不能に配置され、該中央歯車を取り囲む内周円形のガイド部を備えるテーブルと、
    該中央歯車と該ガイド部との間に配置された複数のギヤユニットと、
    該複数のギヤユニットにそれぞれ着脱可能に設けられ、該ガイド部にガイドされ、少なくとも該テーブルの周方向に関して第1の幅を有する複数の第1スペーサと、第1の幅よりも大きい第2の幅を有する複数の第2スペーサと、
    該ギヤユニットの少なくとも1つを該中央歯車の回転方向と反対方向に付勢する付勢手段と、
    それぞれの該ギヤユニットに設けられワークを載置する載置台と、を備え、
    それぞれの該ギヤユニットは、支持部材と、支持部材に支持され該中央歯車に噛合して自己の軸心を中心に回転可能な1次遊星ギヤと、該1次遊星ギヤと噛合する2次遊星ギヤと、該支持部材に対して回転可能に支持され該2次遊星ギヤと一体回転可能な支持軸とを有し、該載置台は該支持軸に同軸に着脱可能にかつ該支持軸に対して回転不能に設けられて、該中央歯車の周りを公転しながら該支持軸と共に該支持軸の軸心を中心に回転し、
    該付勢手段は該支持軸を付勢し、
    該複数のスペーサは、該支持軸に対して同軸に着脱可能に設けられるともに、隣合う該ギヤユニットの該支持軸に装着されている状態で、該付勢手段の付勢により隣り合う該スペーサは互いに当接可能であり、装着された該スペーサの幅に応じて、隣り合う該支持軸間の距離が変更可能となることを特徴とする皮膜形成用ワーク保持装置。
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