JP2006062105A - 画像書込装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 2値の画像データに応じて発光制御される複数個の発光素子が一方向に列設された複数の発光素子アレイを備えた発光素子アレイユニットと、画像データを前記発光素子アレイユニットに転送する画像データ転送制御手段とを有し、前記複数の発光素子アレイが、前記感光体の軸線方向を主走査方向とした場合、副走査方向に所定量ずれると共に主走査方向で所定量重なるように千鳥状に配列され、前記画像データ転送制御手段が、1ライン分の画像データを前記発光素子アレイ毎に分割し、その分割された画像データを各発光素子アレイに転送して画像データの書き込みを行う画像書込装置において、前記画像データ転送制御手段が、主走査1ライン間に1ライン分の画像データを前記各発光素子アレイに転送するにあたり、偶数画素データを転送後に奇数画素データを転送する動作を複数回繰り返すように画像データ転送制御する構成となっている。
【選択図】 図4
Description
この発光素子アレイ方式では、2値の画像を画像形成装置より出力すると、プロセス条件により、1ドットの印字が横太りの楕円系に印字される。これが、1ドットの格子画像(5mm間隔の画像)だとより鮮明に現れてきて、縦線が横線よりも太く印字されて縦横比が問題となっていた。
この間題を解決するために、LEDのバランス補正データを利用して制御する方式がある。すなわち、LED毎の階調データと、複数のLEDからなるブロックの単位で出力バラツキを補正するデータと、ブロックの平均値に対する出力バラツキに対する出力バラツキを補正するデータとを加算し、加算したデータによりLEDのバラツキを抑えるようにしている。しかしながら、この方式は、多値データに対する方式であり、2値での方式としては、2値の画像のデータとLED個々の補正データを加算させ階調を忠実に再現する制御方式があるが、ドットの印字パワー(印字駆動電流制御)を調整しているので、線画の向上にはなるが、縦横線幅の改善には効果がなかった。また、LED発光素子アレイによっては、補正データと印字画像データを加算する方式を採用していないものもあった。
そこで、従来のLED発光素子アレイでは、点灯回数を数回行って制御しているが、画像データを偶数画素データ転送後、奇数画素データ転送を行う発光素子アレイユニットにおいて一度の画像転送で各2回ずつの点灯としている。
なお、先行技術としては、特許文献1としてシフトレジスタ12にばらつき補正後の階調印画データを記憶させ、シフトレジスタ22とアンドゲートA1〜A5を用いて、ビットスライスしたデータを取り出す。これと同期してシフトレジスタ24とスイッチS1〜S5で基準抵抗R1〜R5を切り替えて基準電流を変化させ、各発光体2への発光電流を変化させる等が挙げられる。
本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、斜め線の線画を忠実に印字できると共に、より一層の印字画像の縦横比改善を達成することができる画像形成装置を提供することである。
また、請求項2記載の発明は、請求項1に記載の画像書込装置において、前記画像データ転送制御手段が、数回の画像データの転送を、主走査1ライン内の最大制御有効範囲で行うことを特徴とする。
また、請求項3記載の発明は、請求項2に記載の画像書込装置において、前記画像データ転送制御手段は、各点灯間隔が均等になるように転送制御することを特徴とする。
また、請求項4記載の発明は、請求項1、2、3の内の1つに記載の画像書込装置において、前記画像データ転送制御手段は、前記主走査1ライン周期内における第1の偶数画素データと第2の偶数画素データの点灯時間、また、前記主走査1ライン周期内における第1の奇数画素データと第2の奇数画素データの点灯時間を比率制御することを特徴とする。
また、請求項6記載の発明は、2値の画像データに応じて発光制御される複数個の発光素子が一方向に列設された複数の発光素子アレイと、当該発光素子アレイの発光を感光体に結像させる結像部を備えた発光素子アレイユニットと、画像データを前記発光素子アレイユニットに転送する画像データ転送制御手段とを有し、前記複数の発光素子アレイが、前記感光体の軸線方向を主走査方向とした場合、副走査方向に所定量ずれると共に主走査方向で所定量重なるように千鳥状に配列され、前記画像データ転送制御手段が、1ライン分の画像データを前記発光素子アレイ毎に分割し、その分割された画像データを各発光素子アレイに転送して、当該発光素子アレイの各発光素子を主走査方向に駆動させて画像データの書き込みを行う画像書込装置において、前記画像データ転送制御手段が、主走査1ライン間に1ライン分の画像データを前記各発光素子アレイに転送するにあたり、第1の出力モードの場合、偶数画素データを転送後に奇数画素データを転送する動作を複数回繰り返すように画像データ転送制御し、第2の出力モードの場合、偶数画素データを転送後に奇数画素データを転送する動作を1回行うように画像データ転送制御することを特徴とする。
また、請求項7記載の発明は、請求項6に記載の画像書込装置において、前記画像データ転送制御手段は、第1の出力モードの場合、前記主走査1ライン周期内における第1の偶数画素データと第2の偶数画素データの点灯時間、また、前記主走査1ライン周期内における第1の奇数画素データと第2の奇数画素データの点灯時間を比率制御することを特徴とする。
また、本発明によれば、数回の画像データの転送を、主走査1ライン内の最大制御有効範囲で転送し、点灯回数も主走査1ライン周期分、最大に点灯制御することにより、複数回の点灯間隔が広がり、横線を太らせることができ1ドットの縦・横の比率を改善することができる。
また、本発明によれば、各点灯間隔を均等に制御することにより、ドット径を変形することなく、かつ偶数画素と奇数画素の投差を狭くすることで忠実に線画を再現することができる。
また、本発明によれば、前記主走査1ライン周期内における第1の偶数画素データと第2の偶数画素データの点灯時間、また、前記主走査1ライン周期内における第1の奇数画素データと第2の奇数画素データの点灯時間を比率制御することにより、通常コピー時(点灯は偶数発光素子1回、奇数発光素子1回)の画像濃度と同じにし、かつ1ライン内でのエッジ濃度をあげることでより横線を太らせることができ、1ドットの縦・横の比率を改善することができる。
また、本発明によれば、前記画像データ転送制御手段が、主走査1ライン間に1ライン分の画像データを前記各発光素子アレイに転送するにあたり、第1の出力モードの場合、偶数画素データを転送後に奇数画素データを転送する動作を複数回繰り返すように画像データ転送制御し、第2の出力モードの場合、偶数画素データを転送後に奇数画素データを転送する動作を1回行うように画像データ転送制御することにより、線画を忠実に出力することができる。
また、本発明によれば、前記画像データ転送制御手段は、第1の出力モードの場合、前記主走査1ライン周期内における第1の偶数画素データと第2の偶数画素データの点灯時間、また、前記主走査1ライン周期内における第1の奇数画素データと第2の奇数画素データの点灯時間を比率制御することにより、濃度ムラを抑制することができる。
図1は、本発明による原稿搬送型デジタル複写機の一実施形態の概略ブロック構成図であり、図2は、図1に示した原稿搬送型デジタル複写機の内部構成を示す側面図である。
まず、図1に示すように、このデジタル複写機(画像書込装置)は、原稿を読み取る読取手段としての原稿読取部100、読み取られた原稿情報を記憶する記憶手段としての画像情報記憶部300、記憶された情報を転写紙に複写するための書込部500、また一連のプロセスを実行制御するシステム制御装置302、このシステム制御装置にキー入力を行う操作手投としての操作部400等で構成されている。
次に、図1及び図2を参照して原稿読取部100について説明する。
まず、オペレータが原稿を挿入口から挿入すると、原稿は、図2に示すローラ1の回転に応じて、密着センサ2と白色ローラ3との間を搬送され、搬送中の原稿には、密着センサ2に取り付いているLEDにより光が照射され、その反射光は密着センサ2に結像され、原稿画像情報が読み取られる。
図1に示す密着センサ2上に結像した原稿画像は電気信号に変換され、このアナログ信号は、画像増幅回路102で増幅される。A/D変換回路103は、画像増幅回路102で増幅されたアナログ画像信号を画素毎の多値デジタル画像信号に変換する。変換されたデジタル画像信号は、同期制御回路106から出力されるクロックに同期して出力され、シェーディング補正回路104により、光量ムラ、コンタクトガラスの汚れ、センサの感度ムラ等による歪みが補正される。この補正されたデジタル画像情報は、画像処理回路105で画像処理されてデジタル記録画像情報に変換された後、画像メモリ部301に書き込まれ、書き込み処理が行なわれる。
システム制御装置302は、全体制御を行う機能があり、読取制御回路107、同期制御回路106、画像メモリ部301、LED書込制御回路502、駆動制御回路504を介してスキャナ駆動装置108およびプリンタ駆動装置505を制御し、原稿の読み取り、読み取った原稿データの記憶、記憶された原稿の転写紙への書き込みを制御している。
書込部500では、画像メモリ部301より同期信号クロックにより転送された画像信号をLED書込制御回路502で1画素単位ビット変換し、LPH503で赤外光に変換出力される。
次に、図2を参照して原稿データの書き込み動作について説明する。
帯電装置4は、感光体ドラム5を−1200Vに一様に帯電させるグリッド付きのスコロトロンチャージャと呼ばれるものであり、発光素子アレイユニット6は、LEDをアレイ状に並べたもので、SLA(セルフォックレンズアレー)を介して感光体ドラム5にLED光が照射される。
ここで、図2に示す発光素子アレイユニット6は、2値の画像データに応じて発光制御される複数個の発光素子が一方向に列設された複数の発光素子アレイ(図1および図3におけるLEDヘッド1−3:503)と、当該発光素子アレイの発光を感光体に結像させる結像部とを備えており、複数の発光素子アレイ(LEDヘッド1−3:503)が、感光体5の軸線方向を主走査方向とした場合、副走査方向に所定量ずれると共に主走査方向で所定量重なるように千鳥状に配列されている。
感光体ドラム5にデジタル画像情報に基づいたLED光が照射されると、光導電現象で感光体表面の電荷がドラム5のアースに流れて消滅する。ここで原稿濃度の淡い部分は、LEDを発光させないようにし、原稿濃度の濃い部分は、LEDを発光させる。これにより感光体ドラム5のLED光非照射部は画像の濃淡に対応した静電潜像が形成される。この静電潜像を現像ユニット7によって現像する。現像ユニット内のトナーは撹拌により負に帯電されておりバイアスは−700V印加されているためLED光照射部分だけにトナーが付着する。
一方転写紙は、3つの給紙台及び手差しから選択し、レジストローラ8で所定のタイミングで感光体ドラム5の下部を通過し、この時に転写チャージャ9によりトナー像が記録紙上に転写される。記録紙は、次に感光体ドラム5より分離チャージャ10により分離され、搬送タンク11により搬送されて定着ユニット12に送られ、そこでトナーが記録紙に定着される。トナーが定着された記録紙は排紙トレイ14または13により機外の前後に送られ排紙される。
画像信号の流れは、画像メモリ部301から奇数画素(ODD)、偶数画素(EVEN)の2値画像データが同時に転送速度16MHzでLED書込制御回路502に送られてくる。2画素パラレルで送られてきた画像信号は、LED書込制御回路502内部で一旦、1ラインに合成された後、3分割され、LEDヘッド503A、503B、503Cに割り当てられ、4画素同時に転送される。
次に、図3を参照してLED書込制御回路502内の各ブロックについて説明する。図3は、図2に示すLED書込制御回路内のブロック図である。
まず、画像データ入力部について説明すると、2値画像信号、奇数画素(ODD)、偶数画素(EVEN)及びタイミング信号は、画像データメモリ部301より低電圧作動信号素子であるLVDSレシーバー512を用いてパラレルからシリアルに変換され(LED書込制御回路502に16MHzで送られてくるため、シリアル信号からパラレル信号に変換)、PKDE、PKDO、CLKA、LSYNC_N、LGATE_N、FGATEIPU_Nとして第1IC510に入力される。タイミング信号のLSYNC_NとFGATEIPU_Nは、第1IC510の内部クロックと同期させ、画像信号処理時間分遅らせ、RLSYNC、RFGATEとして第2にIC511に入力される。
第1IC510に入力された奇数画素(ODD)、偶数画素(EVEN)の画像信号は、4画素単位にし、SRAMDI(3.0)としてSRAMアドレス信号ADRA(10.0)及びADRB(10.0)により、A群SRAM3個(514A−1〜514A−3)、B群SRAM3個(514B−1〜514B−3)に転送速度8MHzで格納される。
LEDヘッド503A〜503Bは、総dot数23040dot(A3幅7680dot×3本)で画像信号転送が3分割方式のため、主走査1ライン分の画像信号をA群のSRAM514Aに、すなわち、LEDヘッド503Aの画像信号をSRAM514A−1に、LEDヘッド503Bの画像信号をSRAM514A−2に、LEDヘッド503Cの画像信号をSRAM514A−3に格納する。
8MHzでA群3個のSRAM514A−1〜514A−3に順次格納された画像信号は、8MHzでA群3個のSRAM(514A−1〜514A−3)から同時に読み出され、再び第1IC510へ入力され更に変換される。
ここで、SRAM514からの読出しは、主走査1ライン間で2回よみだし、1回目の読出しで、奇数画素画像データのみを取り出し8画素単位に変換し、2回目の読出しで今度は偶数画素画像データを取り出して8画素単位にして、画像遅延メモリ部のフィールドメモリ515A〜515Cに転送速度2MHZで送られる。
この時、LEDヘッド503Aの画像データは、そのまま第2IC511へ転送され、LEDヘッド503Bの画像データは、フィールドメモリ515Aへ転送され、LEDヘッド503Cの画像データは、フィールドメモリ515Cへ転送される。
1ライン目のSRAMからの読出し制御を行っている間に、次のラインをB群の3個のSRAM514B−1〜514B−3に、A群と同様に画像信号を格納する。
このリード、ライト動作をA群3個のSRAM514A−1〜514A−3とB群3個のSRAM514B−1〜514B−3とをトグル動作させることによりライン間の繋ぎを行う。
(1)LEDヘッド503Bの画像信号遅延部515A、515Bについて、ここでは、A3幅LEDヘッド515A〜515Cの3本を千鳥配置している為、LEDヘッド503Aを基準とし、LEDヘッド503Bはメカレイアウト上、副走査方向に17.5mmずらして取り付けている。
このため、A群3個のSRAM514A−1〜514A−3、B群3個のSRAM514B−1〜514B−3から出力された画像信号を同時に処理し、LEDヘッド503Bへ転送すると、LEDヘッド503Aに対してLEDヘッド503Bは、副走査方向に17.5mm(17.5mm/42.3m(600dpiの1dot)=416ライン)ずれて印字してしまう。
このメカ的なずれを補正するため、8MHzでA群SRAM514A−2、B群SRAM514B−2から出力されたLEDヘッド503Bの画像信号を8画素単位としてフィールドメモリ515Aに転送ライン順に2MHzで180ライン(固定)書き込む。
次に、書き込まれた順に、2MHzでフィールドメモリ515Aより画像信号を読み出すと同時に、カスケード接続されたフィールドメモリ515Bに236ライン(可変)書き込む。
(2)LEDヘッド503Cの画像データ遅延部について、ここでは、A3幅LEDヘッド503A〜503Cの3本を千鳥配置している為、LEDヘッド503Aを基準とし、LEDヘッド503Cは、メカレイアウト上、副走査方向に0.5mmずらして取り付けている。このため、A群3個のSRAM514A−1〜514A−3、B群3個のSRAM514B−1〜514B−3から出力された画像信号を同時に処理し、LEDヘッド503Cへ転送すると、LEDヘッド503Aに対してLEDヘッド503Cは、副走査方向に0.5mm(0.5mm/42.3μm(600dpiに1dot)=12ライン)ずれて印字してしまう。
このメカ的なずれを補正するため、8MHzでA群SRAM514A−3、B群SRAM514B−3から出力されたLEDヘッド503Cの画像信号を8画素単位としてフィールドメモリ515Cに転送ライン順に2MHzで12ライン書き込む。
次に、書き込まれた順に2MHzでフィールドメモリ515Cより画像信号を読み出し、L3DFMO(7.0)として第2IC511へ入力する。これにより、LEDヘッド503Cの画像信号は12ライン遅延された事になる。
遅延させるライン数は、LEDヘッド503Cの部品精度、組付のバラツキにより個々に異なるため、ライン(42.3μm)単位での制御が可能となる。
各LEDヘッド503A〜503Cには、各LED素子の光量バラツキを補正するためにLED素子毎の補正データ及びLEDアレイチップごとの補正データを格納するため、光量補正ROMが搭載されている。
電源投入時、第2IC511のCPLD制御により、まずLEDヘッド503Aの光i補正データを読出し、シリアル/パラレル変換し、8ビット単位の補正データHOSEID(7.0)としてアドレスにより光量補正SRAM516に格納する。全ての補正データを格納後今度は、光量補正SRAM516から読出し、再びLEDヘッド503Aへ転送させる。この動作をLEDヘッド503B、503Cと順におこなう。
転送した光量補正データは、電源をOFFしない限り、LEDヘッド503A〜503C内部にて補正データが保持される構成となっている。
次に、ダブルコピーRAM部について説明する。
ここでは、主走査方向最大420mm(A2縦サイズ)までの画像を、最大841mm(AO縦サイズ)の用紙に同じ画像を並べて2回印字しコピー、プリンタの生産性を2倍する機能を有する。
ダブルコピー時、画像メモリ部301からの2値画像信号(E、O)は、LSYNC_Nの1/2以下でLED書き込み制御回路502に転送されてくる。これを利用して、一つのLSYNC_Nの中で、画像信号のダビング操作を行う構成としている。画像メモリ部301から16MHzで送られてきた画像信号(E、O)は、第1IC510よりWDE、WDOとしてダブルコピーSRAM513にアドレス信号WADR(12.0)と共に出力され、ダブルコピーSRAM513に画像データが格納される。それと同時に、データを4画素単位に変換後、画像データRAM部のA群SRAM3個(514A−1〜514A−3)に格納する。画像メモリ部301からの画像信号格納終了と同時にダブルコピーSRAM513に格納した画像データを読み出し、第1IC510に取り込み、画像メモリ部301から送られてきた画像データと同様に4画素単位に変換し、A群SRAM3個(514A−1〜514A−3)に追加読み込みさせる。
これによりA群SRAM3個(514A−1〜514A−3)には、ダブルコピー画像主走査1ライン分が格納されたことになる。この動作をA群SRAM3個(514A−1〜514A−3)、B群SRAM3個(514B−1〜514B−3)をトグルさせることにより、ライン間の繋ぎを行う。
第2IC511に入力されたLEDヘッド503A〜503Cの8画素単位の画像信号は、第2IC511内部にて4画素単位に変換され、1ライン合成される。そして、その画像信号は、第2IC511からタイミング信号と共に出力され、画像データ出力部(ドライバ)519を介し、各LEDヘッド503A〜503Cに4MHzのスピードで転送される。ここで、L1〜L3CLKは2MHzであり立ち上がり、立下りエッジでデータ確定される。
次に、ダウンロード部517について説明する。
第1IC510、第2IC511はSRAMタイプのCPLDであるため、電源OFFにより、第1IC510、第2IC511内部の書き込み制御プログラムが全て消去される。そのため電源ON時、ダウンロード部(EPROM)517よりプログラムのダウンロード(コンフィギュレーション)が毎回行われる。
まず、電源が投入されると、第1IC510にEPROM517よりDOWNLOAD_CPLD1としてプログラムをシリアルデータで転送し、ダウンロードを行い、第1IC510にダウンロードが終了すると同時に、第2IC511にEPROM517よりDOWNLOAD_CPLD2としてプログラムをシリアルデータで転送し、プログラムがダウンロードされる。
次に、リセット回路部518について説明する。
電源ON時及びLEDヘッド制御回路502の供給電源の電圧降下により、リセット回路部(リセットIC)518よりシステムリセット信号RESET_CPLD1及びRESET_CPLD2が出力される。システムリセット信号RESET_CPLD1は、第1IC510に、システムリセット信号RESET_CPLD2は、第2IC511にそれぞれ入力され、これを基に第1IC510及び第2IC511内部のカウンターのリセットを行いシステムの初期化をする。
LEDヘッド書込制御回路502への書き込み条件設定(ダブルコピーの有無、書き込み用紙サイズetc)は、システム制御装置302からの制御信号、入力データバスLDATA(7.0)、アドレスバスLADR(5.0)、ラッチ信号vDBCS、画像転送信号FGATEIOB_N、SGATE_Nを第1IC510、第2IC511に入力することにより行われる。
次に、LED書込制御回路502により構成される本実施例の具体的なLEDヘッドヘの画像データの転送制御と印字ドット径について以下に記載する。
まず、基本的なLEDヘッド503ヘの転送方式について説明する。
図4(A)は、通常のLEDヘッドヘのデータ転送と点灯制御についてのタイミング図である。
まず、通常のLEDヘッド503ヘのデータ転送と点灯制御について図4(A)を参照して説明する。
図4(A)において、RLSYNCは、主走査1ライン間隔であり、この間で一連の処理が行われ、クロックの立ち上がり、立下りエッジにより、画像データを転送する。DATAは、4画素単位の画像データであり、転送画像データは、まずLEDヘッド503の7680画素分の奇数画素データODD DATAを転送する。転送後、LOAD信号によりデータをラッチさせる。次に、偶数画素データEVEN DATAを転送し、再びLOAD信号にてラッチさせる。偶数画素データEVEN DATAを転送している間に、点灯イネーブル信号ODD_DRVをイネーブルにし、点灯信号(STRB信号)によリ、ラッチされた奇数画素データがLED点灯される。なお、STRB信号がLOWアクティブ間a、LEDは発光される。その後、偶数データもEVEN_DRV信号、STRB信号によりLED発光させる。
STRB信号の制御として、奇数データの点灯をSTRB信号のLOWの期間aでLED発光し、偶数データの点灯をSTRB信号のLOWの期間bでLED発光させる。STRB信号はLOWの期間にLED発光しているので、画像濃度を調整できる。ただし、画像濃度はプロセス条件等により規制されていて、機械条件としては、主走査1ライン間隔の10%前後である。10%とは、線速と画素密度より、主走査間隔705.6μsecであり、その10%であると70.56μsec点灯期間となる。
図4(B)は、本発明の実施形態におけるLEDヘッドヘのデータ転送と点灯制御についてのタイミング図である。
図4(B)において、RLSYNCは、主走査1ライン間隔であり、この間で一連の処理が行われ、クロックの立ち上がり、立下りエッジにより、画像データを転送する。DATAは、4画素単位の画像データであり、転送画像データは、まずLEDヘッド503の7680画素分の奇数画素データODDDATAを転送する。転送後、LOAD信号によりデータをラッチさせ、次に、偶数画素データEVEN DATAを転送し、再びLOAD信号にてラッチさせる。
この実施形態では、図4(B)に示すように、主走査1ライン間に1ライン分の画像データを前記各発光素子アレイ(LEDヘッド503)に転送するにあたり、奇数画素データ・偶数画素データの順で2回ずつ交互に転送して、各々の主走査1ライン間に、点灯回数が奇数画素データ・偶数画素データの2回づつの4回となるように制御している。
すなわち、図4(B)に示すように、STRB信号のa、b、c、d区間の内、aとcの区間は奇数画素データのSTRB信号、bとdの区間は偶数画素データのSTRB信号で、感光体の回転とおよそ主走査1ライン分の期間を有効に使用しており、LED点灯時間間隔が長くなっている。
言い換えるならば、主走査1ライン間に1ライン分の画像データを前記各発光素子アレイ(LEDヘッド503)に転送するにあたり、偶数画素データを転送後に奇数画素データを転送する動作を数回(本実施形態では、2回)繰り返すことにより、データ転送回数分(本実施では4回となる)発光素子アレイユニット6が点灯するように制御している。従って、このように前記発光素子アレイを駆動させ印字することにより、1ライン間幅に対し印字密度が増すことで横線を太らせることができ1ドットの縦・横の比率を改善することができる。
また、上記数回の画像データの転送を、主走査1ライン内の最大制御有効範囲で行うように転送制御している。従って、点灯回数も主走査1ライン周期分、最大に点灯制御されることとなる。
すなわち、主走査1ライン周期内で画像データを1偶数画素データ→2奇数画素データ→3偶数画素データ→4奇数画素データと転送して2奇数画素転送時に1偶数画素データを点灯させているため、4奇数素画素データの点灯は、次のラインの1偶数画素データ時となる。よって主走査1ライン周期分最大を使用することになる。
さらに、本実施形態では、主走査1ライン周期内における第1の偶数画素データと第2の偶数画素データの点灯時間、また、主走査1ライン周期内における第1の奇数画素データと第2の奇数画素データの点灯時間を比率制御するようにしている。すなわち、ここでは、例えば、図4(A)に示す偶数データのSTRB信号における区間aの間隔が、主走査1ライン間隔の10%幅とした場合、図4(B)に示すSTRB信号の区間aと区間cを両者の点灯時間を足して10%幅にすることで、画像濃度を変えずに1画素の横幅を太らせ、縦横比改善ができる(請求項4)。なお、STRB信号の区間bと、区間dも同様である。より詳しく説明すると、図5(A)の印字ドット径の例に示すように、2回点灯を同じSTRB信号のduty間隔であると濃度が濃くなり画像に影響してしまうので上記のように2回の点灯比をあわせることで濃度ムラの発生もなくなる。
また、図4(B)に示すSTRB信号の区間aと、区間cの比率(STRB信号の区間bと区間d)を自動制御できるようにしているが、これは、本使用では、3本のLEDヘッドをチドリ状に取り付いていて、各々のLEDヘッドの点灯DUTYが違うので、1本目のLEDヘッドの点灯幅が、10%で2本目のLEDヘッドの点灯幅9%で3本目が12%の場合、比率を3:1の設定をすると1本目が、7.5%と2.5%となり、2本目は、6.75%と2.25%、3本目は9%と3%となる。これにより各LEDヘッド間の濃度ムラはなく均一となる。
さらに、本実施形態では、前記点灯時間の比率は、前記主走査1ライン周期内における第1の偶数画素データと第2の偶数画素データの点灯時間と前記主走査1ライン周期内における第1の奇数画素データと第2の奇数画素データの点灯時間とは同比率とし、前記主走査1ライン周期内における第1の偶数画素データの点灯時間>前記主走査1ライン周期内における第2の偶数画素データの点灯時間、前記主走査1ライン周期内における第1の奇数画素データの点灯時間<前記主走査1ライン周期内における第2の奇数画素データの点灯時間、の関係となるように制御している。
すなわち、図4(B)に示すように、例えば10%dutyの場合、LEDヘッド1本目での比率3:1でのSTRB信号間隔は、奇数データ用STRB信号の区間aが7.5%、区間cが2、5%、偶数データ用STRB信号の区間bが2.5%、区間dが7.5%であり、STRB信号の区間aと区間dの点灯時間を長くすることで、エッジ部を強調でき、より1ライン内で太くできる。
さらに、本実施形態では、主走査1ライン間に1ライン分の画像データを前記各発光素子アレイに転送するにあたり、第1の出力モードの場合、偶数画素データを転送後に奇数画素データを転送する動作を複数回繰り返すように画像データ転送制御し、第2の出力モードの場合、偶数画素データを転送後に奇数画素データを転送する動作を1回行うように画像データ転送制御するようにしている。すなわち、コピアモードとプリンタモードとの出力モードに従って、出力モードがコピアモード(第2の出力モード)の場合、図4(A)に示すように主走査1ライン間に1ライン分の画像データを前記各発光素子アレイ(LEDヘッド503)に転送するにあたり、奇数画素データ・偶数画素データの順で1回転送して、各々の主走査1ライン間に、点灯回数が奇数画素データ・偶数画素データの2回となるように制御し、出力モードがプリンタモード(第1の出力モード)の場合、図4(B)に示すように、主走査1ライン間に1ライン分の画像データを前記各発光素子アレイ(LEDヘッド503)に転送するにあたり、奇数画素データ・偶数画素データの順で2回ずつ交互に転送して、各々の主走査1ライン間に、点灯回数が奇数画素データ・偶数画素データの2回づつの4回となるように制御している。
さらに、本実施形態では、前記画像データ転送制御手段は、第1の出力モードの場合、前記主走査1ライン周期内における第1の偶数画素データと第2の偶数画素データの点灯時間、また、前記主走査1ライン周期内における第1の奇数画素データと第2の奇数画素データの点灯時間を比率制御するようにしている(請求項7)。すなわち、コピアモードの点灯時間(Duty比)をプリンタモードではそのDuty比から比率計算した値を分割するようにしている。
なお、ここでは、LEDヘッド503は、1本あたり7680画素とし、1画素目を奇数画素として説明している。
このように、以前は、図6(A)に示すように奇数・偶数1回の画素データ転送で各々一回点灯すると縦線eより横線fが細くなっていたが、奇数・偶数1回の画素データを転送して各々2回連続で点灯した場合は、前より横線fの太り効果はある。そして、さらに、奇数画素データと偶数画素データを分割して転送するようにすれば、図6(B)に示すように、横線gを太らせることができ、画素間の段差も緩和させることができる。
Claims (7)
- 2値の画像データに応じて発光制御される複数個の発光素子が一方向に列設された複数の発光素子アレイと、当該発光素子アレイの発光を感光体に結像させる結像部とからなる発光素子アレイユニットと、画像データを前記発光素子アレイユニットに転送する画像データ転送制御手段とを有し、前記複数の発光素子アレイが、前記感光体の軸線方向を主走査方向とした場合、副走査方向に所定量ずれると共に主走査方向で所定量重なるように千鳥状に配列され、前記画像データ転送制御手段が、1ライン分の画像データを前記発光素子アレイ毎に分割し、その分割された画像データを各発光素子アレイに転送して、当該発光素子アレイの各発光素子を主走査方向に駆動させて画像データの書き込みを行う画像書込装置であって、
前記画像データ転送制御手段が、主走査1ライン間に1ライン分の画像データを前記各発光素子アレイに転送するに際に、偶数画素データを転送後に奇数画素データを転送する動作を複数回繰り返すように画像データ転送制御することを特徴とする画像書込装置。 - 請求項1に記載の画像書込装置において、前記画像データ転送制御手段が、数回の画像データの転送を、主走査1ライン内の最大制御有効範囲で行うことを特徴とする画像書込装置。
- 請求項2に記載の画像書込装置において、前記画像データ転送制御手段は、各点灯間隔が均等になるように転送制御することを特徴とする画像書込装置。
- 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の画像書込装置において、前記画像データ転送制御手段は、前記主走査1ライン周期内における第1の偶数画素データと第2の偶数画素データの点灯時間、また、前記主走査1ライン周期内における第1の奇数画素データと第2の奇数画素データの点灯時間を比率制御することを特徴とする画像書込装置。
- 請求項4に記載の画像書込装置において、前記点灯時間の比率は、前記主走査1ライン周期内における第1の偶数画素データと第2の偶数画素データの点灯時間と前記主走査1ライン周期内における第1の奇数画素データと第2の奇数画素データの点灯時間とは同比率とし、前記主走査1ライン周期内における第1の偶数画素データの点灯時間>前記主走査1ライン周期内における第2の偶数画素データの点灯時間、前記主走査1ライン周期内における第1の奇数画素データの点灯時間<前記主走査1ライン周期内における第2の奇数画索データの点灯時間、の関係となるように制御することを特徴とすることを特徴とする画像書込装置。
- 2値の画像データに応じて発光制御される複数個の発光素子が一方向に列設された複数の発光素子アレイと、当該発光素子アレイの発光を感光体に結像させる結像部を備えた発光素子アレイユニットと、画像データを前記発光素子アレイユニットに転送する画像データ転送制御手段とを有し、前記複数の発光素子アレイが、前記感光体の軸線方向を主走査方向とした場合、副走査方向に所定量ずれると共に主走査方向で所定量重なるように千鳥状に配列され、前記画像データ転送制御手段が、1ライン分の画像データを前記発光素子アレイ毎に分割し、その分割された画像データを各発光素子アレイに転送して、当該発光素子アレイの各発光素子を主走査方向に駆動させて画像データの書き込みを行う画像書込装置であって、
前記画像データ転送制御手段が、主走査1ライン間に1ライン分の画像データを前記各発光素子アレイに転送するにあたり、第1の出力モードの場合、偶数画素データを転送後に奇数画素データを転送する動作を複数回繰り返すように画像データ転送制御し、第2の出力モードの場合、偶数画素データを転送後に奇数画素データを転送する動作を1回行うように画像データ転送制御することを特徴とする画像書込装置。 - 請求項6に記載の画像書込装置において、前記画像データ転送制御手段は、第1の出力モードの場合、前記主走査1ライン周期内における第1の偶数画素データと第2の偶数画素データの点灯時間、また、前記主走査1ライン周期内における第1の奇数画素データと第2の奇数画素データの点灯時間を比率制御することを特徴とする画像書込装置。
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