JP2006058769A - 沈胴式レンズ鏡筒および撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型化を図りつつ組み立て作業を簡素化する。
【解決手段】鏡筒10は、ベース12と、2群レンズ16を保持する第2レンズ保持枠1602と、1群レンズ14を保持する第1レンズ保持枠1402と、カム環20と、固定環22とを有している。第2レンズ保持枠1602は環板部1606の外周部で周方向に等間隔をおいた3箇所からそれぞれ軸方向に延在するガイド部1608とを備えている。ガイド部1608が環板部1606の半径方向内側に面した箇所にはガイド溝が形成されている。各ガイド溝にはそれぞれガイド柱50が係合され、これにより第2レンズ保持枠1602は3つのガイド柱50により回転不能かつ軸方向に移動可能に支持されている。
【選択図】 図8
【解決手段】鏡筒10は、ベース12と、2群レンズ16を保持する第2レンズ保持枠1602と、1群レンズ14を保持する第1レンズ保持枠1402と、カム環20と、固定環22とを有している。第2レンズ保持枠1602は環板部1606の外周部で周方向に等間隔をおいた3箇所からそれぞれ軸方向に延在するガイド部1608とを備えている。ガイド部1608が環板部1606の半径方向内側に面した箇所にはガイド溝が形成されている。各ガイド溝にはそれぞれガイド柱50が係合され、これにより第2レンズ保持枠1602は3つのガイド柱50により回転不能かつ軸方向に移動可能に支持されている。
【選択図】 図8
Description
本発明は沈胴式レンズ鏡筒および撮像装置に関する。
デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置に組み込まれたレンズ鏡筒として、内周面にカム溝が形成されたカム環と、カム環の径方向内側に回転不能かつ軸方向に移動可能に配置されレンズを保持するレンズ保持枠とを備え、レンズ保持枠のカムピンをカム溝に係合させ、カム環の回転によりレンズ保持枠が軸方向に移動するものがある(例えば特許文献1参照)。
このようなレンズ鏡筒として、図30に示すように、レンズ保持枠1の外周とカム環2の内周との間に直進案内環3を設けたものがある。
直進案内環3はレンズ鏡筒に対して回転不能に配置され、その軸方向に直線状に形成された案内溝3Aを有し、レンズ保持枠1のカムピン1Aが案内溝3Aを通ってカム環2のカム溝2Aに係合されることでレンズ保持枠1は回転不能かつ軸方向に移動可能に配置されている。
このようなレンズ鏡筒として、図30に示すように、レンズ保持枠1の外周とカム環2の内周との間に直進案内環3を設けたものがある。
直進案内環3はレンズ鏡筒に対して回転不能に配置され、その軸方向に直線状に形成された案内溝3Aを有し、レンズ保持枠1のカムピン1Aが案内溝3Aを通ってカム環2のカム溝2Aに係合されることでレンズ保持枠1は回転不能かつ軸方向に移動可能に配置されている。
このようなレンズ鏡筒では、レンズ保持枠1の外周とカム環2の内周との間に直進案内環3が配置されるため、レンズ鏡筒の直径を短縮しレンズ鏡筒を小型化する上で不利があった。
また、レンズ保持枠1が2つ設けられる場合(図30ではレンズ保持枠1は1つだけ示す)、各レンズ保持枠1のカムピン1A、1Bに係合されるカム環2のカム溝2Aが周方向に一周以上連続して形成され、各カムピン1A、1Bが直進案内環3の案内溝3Aの異なった箇所で案内される構成とされることが多い。
この場合、各レンズ保持枠1を直進案内環3を介してカム環2に組み込む手順は次のようになっている。
まず、直進案内環3をカム環2内に挿入し、直進案内環3を回転させてその案内溝3Aをカム環2のカム溝2Aの開放端2Bに合致させ、その状態で一方のレンズ保持枠1のカムピン1Aを開放端2Bに挿入しカム溝2Aに係合させる。
次いで、カム環2を一周回転させることによって一方のレンズ保持枠1を軸方向に移動させる。
さらに、直進案内環3を回転させてその案内溝3Aをカム環2の開放端2Bに合致させ、その状態で他方のレンズ保持枠1のカムピン1Bを開放端2Bに挿入しカム溝2Aに係合させる。
次いで、カム環2を回転させることによって他方のレンズ保持枠1を軸方向に移動させる。
このように直進案内環3の案内溝3Aとカム溝2Aの開放端2Bとの位置合わせを2回行い、また、直進案内環3を一回転させるなど組み立て作業が繁雑なものとなっている。
本発明はこのような事情に鑑みなされたもので、その目的は小型化を図りつつ組み立て作業を簡素化する上で有利な沈胴式レンズ鏡筒および撮像装置を提供することにある。
また、レンズ保持枠1が2つ設けられる場合(図30ではレンズ保持枠1は1つだけ示す)、各レンズ保持枠1のカムピン1A、1Bに係合されるカム環2のカム溝2Aが周方向に一周以上連続して形成され、各カムピン1A、1Bが直進案内環3の案内溝3Aの異なった箇所で案内される構成とされることが多い。
この場合、各レンズ保持枠1を直進案内環3を介してカム環2に組み込む手順は次のようになっている。
まず、直進案内環3をカム環2内に挿入し、直進案内環3を回転させてその案内溝3Aをカム環2のカム溝2Aの開放端2Bに合致させ、その状態で一方のレンズ保持枠1のカムピン1Aを開放端2Bに挿入しカム溝2Aに係合させる。
次いで、カム環2を一周回転させることによって一方のレンズ保持枠1を軸方向に移動させる。
さらに、直進案内環3を回転させてその案内溝3Aをカム環2の開放端2Bに合致させ、その状態で他方のレンズ保持枠1のカムピン1Bを開放端2Bに挿入しカム溝2Aに係合させる。
次いで、カム環2を回転させることによって他方のレンズ保持枠1を軸方向に移動させる。
このように直進案内環3の案内溝3Aとカム溝2Aの開放端2Bとの位置合わせを2回行い、また、直進案内環3を一回転させるなど組み立て作業が繁雑なものとなっている。
本発明はこのような事情に鑑みなされたもので、その目的は小型化を図りつつ組み立て作業を簡素化する上で有利な沈胴式レンズ鏡筒および撮像装置を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明は、ベースと、前記ベースに、回転可能かつ軸方向に移動不能に設けられたカム環と、前記カム環の内周面に周方向に延在形成されたカム溝と、前記カム環の径方向内側に回転不能かつ軸方向に移動可能に配置されレンズを保持するレンズ保持枠と、前記レンズ保持枠の外周部から突設され前記カム溝に係合するカムピンとを備え、前記カム環の回転により前記カムピンが前記カム溝により案内されて前記レンズ保持枠が軸方向に移動する沈胴式レンズ鏡筒であって、前記ベースには前記カム環の周方向に間隔をおいて2つ以上のガイド柱が前記軸方向と平行をなすように突設され、前記レンズ保持枠の内周部に前記各ガイド柱に係合することでそれら各ガイド柱により前記レンズ保持枠が径方向に回転不能かつ軸方向に移動可能に支持されるガイド溝が形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、ベースと、前記ベースに、回転可能かつ軸方向に移動不能に設けられたカム環と、前記カム環の内周面に周方向に延在形成されたカム溝と、前記カム環の径方向内側に回転不能かつ軸方向に移動可能に配置され第1レンズを保持する第1レンズ保持枠と、前記第1レンズ保持枠の径方向内側に回転不能かつ軸方向に移動可能に配置され第2レンズを保持する第2レンズ保持枠と、前記第1レンズ保持枠の外周部から突設され前記カム溝に係合する第1カムピンと、前記第2レンズ保持枠の外周部から前記第1レンズ保持枠の外周部を貫通して前記第1レンズ保持枠の外周部から突設され前記カム溝に係合する第2カムピンとを備え、前記カム環の回転により前記第1、第2カムピンが前記カム溝により案内されて前記第1、第2レンズ保持枠が個別に軸方向に移動する沈胴式レンズ鏡筒であって、前記ベースには前記カム環の周方向に間隔をおいて2つ以上のガイド柱が前記軸方向と平行をなすように突設され、前記第2レンズ保持枠の内周部に前記各ガイド柱に係合することでそれら各ガイド柱により前記第2レンズ保持枠が径方向に回転不能かつ軸方向に移動可能に支持されるガイド溝が形成され、前記第1レンズ保持枠は前記第2レンズ保持枠の外周部により回転不能かつ軸方向に移動可能に支持されていることを特徴とする。
また、本発明は、被写体像を導くレンズと、このレンズによって導かれた被写体像を撮像する撮像素子とを有する沈胴式レンズ鏡筒を備えた撮像装置であって、前記沈胴式レンズ鏡筒は、ベースと、前記ベースに、回転可能かつ軸方向に移動不能に設けられたカム環と、前記カム環の内周面に周方向に延在形成されたカム溝と、前記カム環の径方向内側に回転不能かつ軸方向に移動可能に配置されレンズを保持するレンズ保持枠と、前記レンズ保持枠の外周部から突設され前記カム溝に係合し前記カム環の回転により前記レンズ保持枠を軸方向に移動させるカムピンとを備え、前記ベースには前記カム環の周方向に間隔をおいて2つ以上のガイド柱が前記軸方向と平行をなすように突設され、前記レンズ保持枠の内周部に前記各ガイド柱に係合することでそれら各ガイド柱により前記レンズ保持枠が径方向に回転不能かつ軸方向に移動可能に支持されるガイド溝が形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、被写体像を導くレンズと、このレンズによって導かれた被写体像を撮像する撮像素子とを有する沈胴式レンズ鏡筒を備えた撮像装置であって、前記沈胴式レンズ鏡筒は、ベースと、前記ベースに、回転可能かつ軸方向に移動不能に設けられたカム環と、前記カム環の内周面に周方向に延在形成されたカム溝と、前記カム環の径方向内側に回転不能かつ軸方向に移動可能に配置され第1レンズを保持する第1レンズ保持枠と、前記第1レンズ保持枠の径方向内側に回転不能かつ軸方向に移動可能に配置され第2レンズを保持する第2レンズ保持枠と、前記第1レンズ保持枠の外周部から突設され前記カム溝に係合し前記カム環の回転により前記第1レンズ保持枠を軸方向に移動させる第1カムピンと、前記第2レンズ保持枠の外周部から前記第1レンズ保持枠の外周部を貫通して前記第1レンズ保持枠の外周部から突設され前記カム溝に係合し前記カム環の回転により前記第2レンズ保持枠を軸方向に移動させる第2カムピンとを備え、前記ベースには前記カム環の周方向に間隔をおいて2つ以上のガイド柱が前記軸方向と平行をなすように突設され、前記第2レンズ保持枠の内周部に前記各ガイド柱に係合することでそれら各ガイド柱により前記第2レンズ保持枠が径方向に回転不能かつ軸方向に移動可能に支持されるガイド溝が形成され、前記第1レンズ保持枠は前記第2レンズ保持枠の外周部により回転不能かつ軸方向に移動可能に支持されていることを特徴とする。
また、本発明は、ベースと、前記ベースに、回転可能かつ軸方向に移動不能に設けられたカム環と、前記カム環の内周面に周方向に延在形成されたカム溝と、前記カム環の径方向内側に回転不能かつ軸方向に移動可能に配置され第1レンズを保持する第1レンズ保持枠と、前記第1レンズ保持枠の径方向内側に回転不能かつ軸方向に移動可能に配置され第2レンズを保持する第2レンズ保持枠と、前記第1レンズ保持枠の外周部から突設され前記カム溝に係合する第1カムピンと、前記第2レンズ保持枠の外周部から前記第1レンズ保持枠の外周部を貫通して前記第1レンズ保持枠の外周部から突設され前記カム溝に係合する第2カムピンとを備え、前記カム環の回転により前記第1、第2カムピンが前記カム溝により案内されて前記第1、第2レンズ保持枠が個別に軸方向に移動する沈胴式レンズ鏡筒であって、前記ベースには前記カム環の周方向に間隔をおいて2つ以上のガイド柱が前記軸方向と平行をなすように突設され、前記第2レンズ保持枠の内周部に前記各ガイド柱に係合することでそれら各ガイド柱により前記第2レンズ保持枠が径方向に回転不能かつ軸方向に移動可能に支持されるガイド溝が形成され、前記第1レンズ保持枠は前記第2レンズ保持枠の外周部により回転不能かつ軸方向に移動可能に支持されていることを特徴とする。
また、本発明は、被写体像を導くレンズと、このレンズによって導かれた被写体像を撮像する撮像素子とを有する沈胴式レンズ鏡筒を備えた撮像装置であって、前記沈胴式レンズ鏡筒は、ベースと、前記ベースに、回転可能かつ軸方向に移動不能に設けられたカム環と、前記カム環の内周面に周方向に延在形成されたカム溝と、前記カム環の径方向内側に回転不能かつ軸方向に移動可能に配置されレンズを保持するレンズ保持枠と、前記レンズ保持枠の外周部から突設され前記カム溝に係合し前記カム環の回転により前記レンズ保持枠を軸方向に移動させるカムピンとを備え、前記ベースには前記カム環の周方向に間隔をおいて2つ以上のガイド柱が前記軸方向と平行をなすように突設され、前記レンズ保持枠の内周部に前記各ガイド柱に係合することでそれら各ガイド柱により前記レンズ保持枠が径方向に回転不能かつ軸方向に移動可能に支持されるガイド溝が形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、被写体像を導くレンズと、このレンズによって導かれた被写体像を撮像する撮像素子とを有する沈胴式レンズ鏡筒を備えた撮像装置であって、前記沈胴式レンズ鏡筒は、ベースと、前記ベースに、回転可能かつ軸方向に移動不能に設けられたカム環と、前記カム環の内周面に周方向に延在形成されたカム溝と、前記カム環の径方向内側に回転不能かつ軸方向に移動可能に配置され第1レンズを保持する第1レンズ保持枠と、前記第1レンズ保持枠の径方向内側に回転不能かつ軸方向に移動可能に配置され第2レンズを保持する第2レンズ保持枠と、前記第1レンズ保持枠の外周部から突設され前記カム溝に係合し前記カム環の回転により前記第1レンズ保持枠を軸方向に移動させる第1カムピンと、前記第2レンズ保持枠の外周部から前記第1レンズ保持枠の外周部を貫通して前記第1レンズ保持枠の外周部から突設され前記カム溝に係合し前記カム環の回転により前記第2レンズ保持枠を軸方向に移動させる第2カムピンとを備え、前記ベースには前記カム環の周方向に間隔をおいて2つ以上のガイド柱が前記軸方向と平行をなすように突設され、前記第2レンズ保持枠の内周部に前記各ガイド柱に係合することでそれら各ガイド柱により前記第2レンズ保持枠が径方向に回転不能かつ軸方向に移動可能に支持されるガイド溝が形成され、前記第1レンズ保持枠は前記第2レンズ保持枠の外周部により回転不能かつ軸方向に移動可能に支持されていることを特徴とする。
本発明によれば、ベースにはカム環の周方向に間隔をおいて2つのガイド柱が軸方向と平行をなすように突設され、レンズ保持枠の内周部が各ガイド柱に係合することでそれら各ガイド柱によりレンズ保持枠が径方向に回転不能かつ軸方向に移動可能に支持されるので、光軸を中心とし各ガイド柱を通る円周上で各ガイド柱の間のスペースを利用して鏡筒の構成部材を配設でき、従来のように直進案内環をレンズ保持枠の外周とカム環の内周の間に配置する場合に比較して、鏡筒の直径方向の寸法を縮小する上で有利となり、撮像装置の小型化を図る上でも有利となる。
また、第1レンズ保持枠が第2レンズ保持枠の外周部により回転不能かつ軸方向に移動可能に支持されているので、鏡筒の直径方向の寸法を縮小する上でより有利となり、撮像装置の小型化を図る上でもより有利となる。
また、レンズ保持枠をベースに組み込む場合には、ベースの各ガイド柱にレンズ保持枠のガイド溝を係合させてレンズ保持枠をベース方向に挿入するので、レンズ保持枠の組み立てを簡単に行うことができる。
また、第1レンズ保持枠が第2レンズ保持枠の外周部により回転不能かつ軸方向に移動可能に支持されているので、鏡筒の直径方向の寸法を縮小する上でより有利となり、撮像装置の小型化を図る上でもより有利となる。
また、レンズ保持枠をベースに組み込む場合には、ベースの各ガイド柱にレンズ保持枠のガイド溝を係合させてレンズ保持枠をベース方向に挿入するので、レンズ保持枠の組み立てを簡単に行うことができる。
小型化を図りつつ組み立て作業を簡素化するという目的を、ベースにはカム環の周方向に間隔をおいて2つ以上のガイド柱を設けるとともに、レンズ保持枠の内周部に各ガイド柱に係合するガイド溝を設けることによって実現した。
次に本発明の実施例1について図面を参照して説明する。
図1は実施例1の撮像装置を前方から見た斜視図、図2は実施例1の撮像装置を後方から見た斜視図、図3は実施例1の撮像装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施例の撮像装置100はデジタルスチルカメラであり、外装を構成するケース102を有している。なお、本明細書において左右は、撮像装置100を前方から見た状態でいうものとし、また、光学系の光軸方向で被写体側を前方といい、撮像素子側を後方という。
ケース102の前面右側部寄りの箇所には撮影光学系104を収容保持する沈胴式の鏡筒10が設けられ、ケース102の前面上部寄りの箇所には閃光を発光するフラッシュ部106などが設けられている。
鏡筒10はケース102の内部に組み込まれた駆動部146(図3)によってケース102の前面から前方に突出した使用位置(広角状態、望遠状態、および広角乃至望遠の中間状態)とケース102の前面に収容された収容位置(沈胴状態)との間を出没するように構成されている。
ケース102の上端面には、撮像を行うためのシャッタボタン108、撮影光学系104のズームを調整するためのズーム操作スイッチ110、再生モードの切り換えなどを行なうためのモード切り換えスイッチ112、電源のオンオフを行うための電源スイッチ114が設けられ、ケース102の後面には、撮像した映像を表示するディスプレイ116、撮影、記録、映像表示などの種々の動作にまつわる操作を行うための複数の操作スイッチ118、ディスプレイ116上に表示されるメニューを選択するなどの操作を行うための制御スイッチ120などが設けられている。
本実施例では、モード切り換えスイッチ112は、いわゆるスライドスイッチで構成され、ケース102の上端面から突出する操作部材112Aを有し、この操作部材112Aを指で左右方向にスライドすることでモードの切り換え動作がなされるように構成されている。
また、制御スイッチ120は、ケース102の後面から後方に突出する操作部材120Aを有し、操作部材120Aはその先端面を指で動かすことにより上下方向および左右方向の4方向に傾動可能に、かつ、その先端面を指でケース102の厚さ方向に押圧可能に構成されている。
具体的には、制御スイッチ120は、操作部材120Aを上下方向および左右方向に動かすことで、例えばディスプレイ116上に表示されるカーソルの位置を上下左右に動かしたり、ディスプレイ116上に表示される数値などを変更(増減)させることができるように構成されている。また、制御スイッチ120は、操作部材120Aを押圧することでディスプレイ116上に表示される複数の選択項目(メニュー)の決定や入力欄に表示されている数値の入力を行うことができるように構成されている。
図1は実施例1の撮像装置を前方から見た斜視図、図2は実施例1の撮像装置を後方から見た斜視図、図3は実施例1の撮像装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施例の撮像装置100はデジタルスチルカメラであり、外装を構成するケース102を有している。なお、本明細書において左右は、撮像装置100を前方から見た状態でいうものとし、また、光学系の光軸方向で被写体側を前方といい、撮像素子側を後方という。
ケース102の前面右側部寄りの箇所には撮影光学系104を収容保持する沈胴式の鏡筒10が設けられ、ケース102の前面上部寄りの箇所には閃光を発光するフラッシュ部106などが設けられている。
鏡筒10はケース102の内部に組み込まれた駆動部146(図3)によってケース102の前面から前方に突出した使用位置(広角状態、望遠状態、および広角乃至望遠の中間状態)とケース102の前面に収容された収容位置(沈胴状態)との間を出没するように構成されている。
ケース102の上端面には、撮像を行うためのシャッタボタン108、撮影光学系104のズームを調整するためのズーム操作スイッチ110、再生モードの切り換えなどを行なうためのモード切り換えスイッチ112、電源のオンオフを行うための電源スイッチ114が設けられ、ケース102の後面には、撮像した映像を表示するディスプレイ116、撮影、記録、映像表示などの種々の動作にまつわる操作を行うための複数の操作スイッチ118、ディスプレイ116上に表示されるメニューを選択するなどの操作を行うための制御スイッチ120などが設けられている。
本実施例では、モード切り換えスイッチ112は、いわゆるスライドスイッチで構成され、ケース102の上端面から突出する操作部材112Aを有し、この操作部材112Aを指で左右方向にスライドすることでモードの切り換え動作がなされるように構成されている。
また、制御スイッチ120は、ケース102の後面から後方に突出する操作部材120Aを有し、操作部材120Aはその先端面を指で動かすことにより上下方向および左右方向の4方向に傾動可能に、かつ、その先端面を指でケース102の厚さ方向に押圧可能に構成されている。
具体的には、制御スイッチ120は、操作部材120Aを上下方向および左右方向に動かすことで、例えばディスプレイ116上に表示されるカーソルの位置を上下左右に動かしたり、ディスプレイ116上に表示される数値などを変更(増減)させることができるように構成されている。また、制御スイッチ120は、操作部材120Aを押圧することでディスプレイ116上に表示される複数の選択項目(メニュー)の決定や入力欄に表示されている数値の入力を行うことができるように構成されている。
図3に示すように、鏡筒10の後部には、撮影光学系104によって結像された被写体像を撮像するCCDやCMOSセンサなどで構成された撮像素子140が配設され、撮像装置100は、撮像素子140から出力された撮像信号に基づいて画像データを生成し、メモリカードなどの記憶媒体141に記録する画像処理部142、前記画像データをディスプレイ116に表示させる表示処理部144、前記駆動部146、制御部148などを備えている。制御部148は、シャッタボタン108、ズーム操作スイッチ110、モード切替スイッチ112、電源スイッチ114、操作スイッチ118、制御スイッチ120の操作に応じて画像処理部142、表示処理部144、駆動部146を制御するものであり、制御プログラムによって動作を行うCPUを有している。
次に、鏡筒10の概略構成について説明する。
図4は鏡筒10の状態を説明する斜視図で、(A)が不使用時のレンズ収納状態すなわち沈胴状態を示し、(B)が使用時のレンズ突出状態(広角状態あるいは望遠状態)を示す。
図5は沈胴状態にある鏡筒10の断面図、図6は広角状態にある鏡筒10の断面図、図7は望遠状態にある鏡筒10の断面図である。
図8は鏡筒10を前方から見た分解斜視図、図9は図8のうち第3レンズ保持枠、ベース、フレキシブル基板を示す分解斜視図、図10は図8のうち第1レンズ保持枠、第2レンズ保持枠、自動露光装置を示す分解斜視図、図11は図8のうち固定環、カム環を示す分解斜視図である。
図12は第1レンズ保持枠、第2レンズ保持枠、ベースを示す分解斜視図、図13は図12の組み立て図、図14はカム環、第1レンズ保持枠、第2レンズ保持枠、ベースを示す分解斜視図、図15は図14の組み立て図である。
図16は鏡筒10を後方から見た分解斜視図、図17は図16のうち第3レンズ保持枠、ベース、フレキシブル基板を示す分解斜視図、図18は図16のうち第1レンズ保持枠、第2レンズ保持枠、自動露光装置、第3レンズ保持枠を示す分解斜視図、図19は図16のうち固定環、カム環、第1レンズ保持枠を示す分解斜視図である。
図20は第1レンズ保持枠、第2レンズ保持枠、ベースを示す分解斜視図、図21は固定環、カム環、第1レンズ保持枠、第2レンズ保持枠、第3レンズ保持枠、フレキシブル基板の組み立て図である。
図22は第3レンズ保持枠、ベースの分解斜視図、図23は図22の組み立て図、図24は図23のA矢視図、図25は図24のXX線断面図である。
図26は第1レンズ保持枠、第2レンズ保持枠、ベースが組み立てられた状態で光軸と平行な面で破断した状態を示す斜視図、図27はレンズ鏡筒を光軸と平行な面で破断した断面図、図28はレンズ鏡筒を光軸と平行な面で破断した断面図、図29は図28のYY線断面図である。
なお、本明細書の図面においては、レンズの表面あるいは各部材の表面、各部品の表面に複数の直線が描かれている箇所が存在しているが、これは作図上表示されているものであり、これら複数の直線が描かれた箇所は、実際には円筒面あるいは曲面あるいは球面をなしている箇所である。
図4は鏡筒10の状態を説明する斜視図で、(A)が不使用時のレンズ収納状態すなわち沈胴状態を示し、(B)が使用時のレンズ突出状態(広角状態あるいは望遠状態)を示す。
図5は沈胴状態にある鏡筒10の断面図、図6は広角状態にある鏡筒10の断面図、図7は望遠状態にある鏡筒10の断面図である。
図8は鏡筒10を前方から見た分解斜視図、図9は図8のうち第3レンズ保持枠、ベース、フレキシブル基板を示す分解斜視図、図10は図8のうち第1レンズ保持枠、第2レンズ保持枠、自動露光装置を示す分解斜視図、図11は図8のうち固定環、カム環を示す分解斜視図である。
図12は第1レンズ保持枠、第2レンズ保持枠、ベースを示す分解斜視図、図13は図12の組み立て図、図14はカム環、第1レンズ保持枠、第2レンズ保持枠、ベースを示す分解斜視図、図15は図14の組み立て図である。
図16は鏡筒10を後方から見た分解斜視図、図17は図16のうち第3レンズ保持枠、ベース、フレキシブル基板を示す分解斜視図、図18は図16のうち第1レンズ保持枠、第2レンズ保持枠、自動露光装置、第3レンズ保持枠を示す分解斜視図、図19は図16のうち固定環、カム環、第1レンズ保持枠を示す分解斜視図である。
図20は第1レンズ保持枠、第2レンズ保持枠、ベースを示す分解斜視図、図21は固定環、カム環、第1レンズ保持枠、第2レンズ保持枠、第3レンズ保持枠、フレキシブル基板の組み立て図である。
図22は第3レンズ保持枠、ベースの分解斜視図、図23は図22の組み立て図、図24は図23のA矢視図、図25は図24のXX線断面図である。
図26は第1レンズ保持枠、第2レンズ保持枠、ベースが組み立てられた状態で光軸と平行な面で破断した状態を示す斜視図、図27はレンズ鏡筒を光軸と平行な面で破断した断面図、図28はレンズ鏡筒を光軸と平行な面で破断した断面図、図29は図28のYY線断面図である。
なお、本明細書の図面においては、レンズの表面あるいは各部材の表面、各部品の表面に複数の直線が描かれている箇所が存在しているが、これは作図上表示されているものであり、これら複数の直線が描かれた箇所は、実際には円筒面あるいは曲面あるいは球面をなしている箇所である。
図5〜図7に示すように、鏡筒10に収容された撮影光学系104は光学的には3群構成である。すなわち、鏡筒10(撮影光学系104)の光軸方向で被写体側を前方とし、前記光軸方向で撮像素子116側を後方としたとき、撮影光学系を構成する3群は、前方から後方に向かってこの順番で配設された1群レンズ14、2群レンズ16、3群レンズ18によって構成されている。
鏡筒10は、1群レンズ14と2群レンズ16が所定のカムカーブにより前記光軸方向に駆動されることによってズーミングを行い、3群レンズ18が前記光軸方向に微小に変位されることによってフォーカッシングを行う。すなわち、1群レンズ14と2群レンズ16の変位によって焦点距離を可変し、この焦点距離の変化によって生じた合焦位置のずれを3群の変位によって修正し適切に合焦させるように構成されている。
鏡筒10は、1群レンズ14と2群レンズ16が所定のカムカーブにより前記光軸方向に駆動されることによってズーミングを行い、3群レンズ18が前記光軸方向に微小に変位されることによってフォーカッシングを行う。すなわち、1群レンズ14と2群レンズ16の変位によって焦点距離を可変し、この焦点距離の変化によって生じた合焦位置のずれを3群の変位によって修正し適切に合焦させるように構成されている。
図8、図16に示すように鏡筒10は、ケース102に固定されるベース12と、第3レンズ保持枠18を保持する第3レンズ保持枠1802と、自動露光装置19と、2群レンズ16を保持する第2レンズ保持枠1602と、1群レンズ14を保持する第1レンズ保持枠1402と、カム環20と、固定環22とを有している。
図9、図17、図25に示すように、ベース12は、板状のベース本体1202と、ベース本体1202に連結されたギア収容部1250とを有し、本実施例ではベース12は合成樹脂製である。
ベース本体1202の中央には開口1204が貫通形成され、ベース本体1202が後方に臨む後面1212には、開口1204の周囲を囲むように凹部1206が設けられ、撮像素子140はその撮像面が開口1204に臨むように凹部1206に接着などによって取着されている。
図12、図29に示すように、ベース本体1202が前方に臨む前面1214には、撮影光学系104の光軸を中心とする円筒状に沿って円筒壁1208が立設されている。
円筒壁1208の外周には周方向に間隔をおいて4つの係合片1210が半径方向外方に突設されており、これら係合片1210がカム環20の内周に周方向にわたって延在形成された係合溝2002に係合することで、カム環20はベース12に対してカム環20の周方向に回転可能にかつカム環20の軸方向に移動不能に支持される。なお、図19に示すように、カム環20にはカム環20の端部に開放され係合溝2002に接続された開放溝2003が形成されており、係合片1210の係合溝2002への係合は、開放溝2003から係合片1210を係合溝2002に挿入することでなされる。
ベース本体1202の中央には開口1204が貫通形成され、ベース本体1202が後方に臨む後面1212には、開口1204の周囲を囲むように凹部1206が設けられ、撮像素子140はその撮像面が開口1204に臨むように凹部1206に接着などによって取着されている。
図12、図29に示すように、ベース本体1202が前方に臨む前面1214には、撮影光学系104の光軸を中心とする円筒状に沿って円筒壁1208が立設されている。
円筒壁1208の外周には周方向に間隔をおいて4つの係合片1210が半径方向外方に突設されており、これら係合片1210がカム環20の内周に周方向にわたって延在形成された係合溝2002に係合することで、カム環20はベース12に対してカム環20の周方向に回転可能にかつカム環20の軸方向に移動不能に支持される。なお、図19に示すように、カム環20にはカム環20の端部に開放され係合溝2002に接続された開放溝2003が形成されており、係合片1210の係合溝2002への係合は、開放溝2003から係合片1210を係合溝2002に挿入することでなされる。
図23に示すように、ベース本体1202の前面1214の円筒壁1208の内側箇所には、第3レンズ保持枠1802を前記光軸方向に案内するための2本のガイド軸1216,1218が開口1204を挟むように設けられ、これらガイド軸1216,1218は撮影光学系104の光軸と平行して延在している。
一方のガイド軸1216は、後端が前面1214に固定されている。
他方のガイド軸1218は、後端が前面1214に固定され、前端が支持部1220により支持されている。
支持部1220は、前面1214から立設された第1、第2支持壁1220A、1220Bとその前端を連結する第1連結壁1220Cとで構成され、ガイド軸1218の前端は第1連結壁1220Cに固定されている。
一方のガイド軸1216は、後端が前面1214に固定されている。
他方のガイド軸1218は、後端が前面1214に固定され、前端が支持部1220により支持されている。
支持部1220は、前面1214から立設された第1、第2支持壁1220A、1220Bとその前端を連結する第1連結壁1220Cとで構成され、ガイド軸1218の前端は第1連結壁1220Cに固定されている。
図22、図23、図24、図25に示すように、ベース本体1202の前面1214には、支持部1220に隣接してマグネット取付部1222が設けられている。
図22に示すように、マグネット取付部1222は、前記第1支持壁1220Aと、第1支持壁1220Aに対して第2支持壁1220Bとは反対方向で前記光軸の回り方向に間隔をおいて前面1214から立設された第3支持壁1222Aと、第1連結壁1220Bと接続され第1支持壁1220Aと第3支持壁1222Aの先端を連結する第2連結壁1222Bと、第1、第3支持壁1220A、1222Aの間の前面1214箇所とによって長手方向を前記光軸方向に合せた矩形枠状に形成されている。
マグネット取付部1222の内側には、帯板状の駆動用マグネット4002と、この駆動用マグネット4002よりも輪郭が一回り大きく駆動用マグネット4002の厚さ方向の一方の面に取着された帯板状のバックヨーク4004とがそれらの延在方向を前記光軸方向と合わせて挿入され取着される。
駆動用マグネット4002は、N極とS極の一方に着磁された第1領域とN極とS極の他方に着磁された第2領域が駆動用マグネット4002の長手方向に沿って交互に並べて配置され、駆動用マグネット4002が前記光軸に臨むように、かつ、駆動用マグネット4002の前記第1、第2領域が前記光軸を中心とする円周の接線と平行するように配置される。
図22に示すように、マグネット取付部1222は、前記第1支持壁1220Aと、第1支持壁1220Aに対して第2支持壁1220Bとは反対方向で前記光軸の回り方向に間隔をおいて前面1214から立設された第3支持壁1222Aと、第1連結壁1220Bと接続され第1支持壁1220Aと第3支持壁1222Aの先端を連結する第2連結壁1222Bと、第1、第3支持壁1220A、1222Aの間の前面1214箇所とによって長手方向を前記光軸方向に合せた矩形枠状に形成されている。
マグネット取付部1222の内側には、帯板状の駆動用マグネット4002と、この駆動用マグネット4002よりも輪郭が一回り大きく駆動用マグネット4002の厚さ方向の一方の面に取着された帯板状のバックヨーク4004とがそれらの延在方向を前記光軸方向と合わせて挿入され取着される。
駆動用マグネット4002は、N極とS極の一方に着磁された第1領域とN極とS極の他方に着磁された第2領域が駆動用マグネット4002の長手方向に沿って交互に並べて配置され、駆動用マグネット4002が前記光軸に臨むように、かつ、駆動用マグネット4002の前記第1、第2領域が前記光軸を中心とする円周の接線と平行するように配置される。
図9に示すように、ベース本体1202の前面1214には、円筒壁1208の周方向に等間隔をおいて3つのガイド柱50が前記光軸と平行をなすように突設され、言い換えると、3つのガイド柱50は、後述するカム環20の周方向に等間隔をおいて突設されている。
本実施例では、ガイド柱50は合成樹脂製でベース12と一体成型されている。
図27に示すように、ガイド柱50は、その断面が、ウェブ5002と、このウェブ5002の両端のフランジ5004からなるI字状を呈している。
ガイド柱50は、前記断面を構成するウェブ5002の延在方向が、ガイド柱50の半径方向外方に位置する円筒壁1208箇所を通る接線方向に平行するように配置されている。言い換えると、ガイド柱50は、後述する第2レンズ保持枠1602箇所を通る接線に平行するように配置されている。
本実施例では、ガイド柱50は合成樹脂製でベース12と一体成型されている。
図27に示すように、ガイド柱50は、その断面が、ウェブ5002と、このウェブ5002の両端のフランジ5004からなるI字状を呈している。
ガイド柱50は、前記断面を構成するウェブ5002の延在方向が、ガイド柱50の半径方向外方に位置する円筒壁1208箇所を通る接線方向に平行するように配置されている。言い換えると、ガイド柱50は、後述する第2レンズ保持枠1602箇所を通る接線に平行するように配置されている。
図8に示すように、ギア収容部1250は、前方に開放された開口1250Aと前記光軸側に臨む側方に開放された開口1250Bとを有し、ギア列からなる減速機構1252を収容している。この減速機構1252は、前記駆動部146を構成するモータ1254の駆動軸が回転された際に、その回転駆動力を減速しカム環20に伝達しカム環20を回転させるものである。
モータ1254はギア収容部1250に取着され、減速機構1252を構成する上流端のギアはモータ1254の駆動ギア1256に噛合し、減速機構1252を構成する下流端のギアは開口1250Bを介してカム環20の外周に設けられたギア部2004に噛合している。
モータ1254はギア収容部1250に取着され、減速機構1252を構成する上流端のギアはモータ1254の駆動ギア1256に噛合し、減速機構1252を構成する下流端のギアは開口1250Bを介してカム環20の外周に設けられたギア部2004に噛合している。
図9、図21に示すように、ベース12の後面1212にはフレキシブル基板60が取着されている。より詳細には、取付金具74をフレキシブル基板60の後面に当て付け、取付金具74の両側に設けられた係合凹部7402をベース12の両側の係合凸部1232に係合させることでメインフレキシブル基板60がベース12に取着されている。
フレキシブル基板60には、撮像素子140、第3レンズ保持枠1802の位置検出用のホール素子7002などが実装され、また、フレキシブル基板60にはモータ1254の端子部に電気的に接続される接続部が設けられている。
撮像素子140からの撮像信号はフレキシブル基板60を介して画像処理部142に供給され、ホール素子7002からの検出信号はフレキシブル基板60を介して制御部148に供給され、制御部148からの駆動信号はフレキシブル基板60を介してモータ1254に供給される。
図17に示すように、ホール素子7002はべース12の後面1212に設けられた取り付け凹部1240に収容されて配設される。
フレキシブル基板60には、撮像素子140、第3レンズ保持枠1802の位置検出用のホール素子7002などが実装され、また、フレキシブル基板60にはモータ1254の端子部に電気的に接続される接続部が設けられている。
撮像素子140からの撮像信号はフレキシブル基板60を介して画像処理部142に供給され、ホール素子7002からの検出信号はフレキシブル基板60を介して制御部148に供給され、制御部148からの駆動信号はフレキシブル基板60を介してモータ1254に供給される。
図17に示すように、ホール素子7002はべース12の後面1212に設けられた取り付け凹部1240に収容されて配設される。
図22、図27に示すように、第3レンズ保持枠1802は3群レンズ18を保持する枠本体1804を有している。
枠本体1804の前記光軸を挟む2箇所に軸受け1806、1808が設けられ、これら軸受け1806,1808に前記ガイド軸1216,1218が挿通されることで第3レンズ保持枠1802は前記光軸方向に移動可能にかつ光軸回り方向に回転不能に支持されている。
枠本体1804が前記マグネット4002に臨む箇所にはマグネット4002が第3レンズ保持枠1802に臨む面と直交する軸線回り(前記光軸と直交する軸線回り)に巻回されたコイル4006が接着剤などによって固定されている。コイル4006はコイル用フレキシブル基板4008を介して前記フレキシブル基板60に電気的に接続され、制御部148からの駆動信号がフレキシブル基板60、4008を介してコイル4006に供給される。
本実施例では、マグネット4002、バックヨーク4004、コイル4006によってリニアモータ40が構成されており、コイル4006に制御部148から駆動電流が供給されることによりコイル4006から発生された磁界と、マグネット4002の前記第1、第2領域の磁界との磁気相互作用により第3レンズ保持枠1802が前記光軸方向の前方あるいは後方に移動させる駆動力が発生するように構成されている。
図9、図22に示すように、枠本体1804が前記ホール素子7002に臨む箇所には、マグネット7004がバックヨーク7006を介して接着などにより取着されている。
本実施例では、ホール素子7002によってマグネット7004の磁力の強さ(磁束密度)が検出され、ホール素子7002によって生成された検出信号が制御部148に供給されることによって制御部148で第3レンズ保持枠1802の前記光軸方向の位置が検出されるように構成されており、これらホール素子7002、マグネット7004、制御部148によって位置検出機構70が構成されている。
枠本体1804の前記光軸を挟む2箇所に軸受け1806、1808が設けられ、これら軸受け1806,1808に前記ガイド軸1216,1218が挿通されることで第3レンズ保持枠1802は前記光軸方向に移動可能にかつ光軸回り方向に回転不能に支持されている。
枠本体1804が前記マグネット4002に臨む箇所にはマグネット4002が第3レンズ保持枠1802に臨む面と直交する軸線回り(前記光軸と直交する軸線回り)に巻回されたコイル4006が接着剤などによって固定されている。コイル4006はコイル用フレキシブル基板4008を介して前記フレキシブル基板60に電気的に接続され、制御部148からの駆動信号がフレキシブル基板60、4008を介してコイル4006に供給される。
本実施例では、マグネット4002、バックヨーク4004、コイル4006によってリニアモータ40が構成されており、コイル4006に制御部148から駆動電流が供給されることによりコイル4006から発生された磁界と、マグネット4002の前記第1、第2領域の磁界との磁気相互作用により第3レンズ保持枠1802が前記光軸方向の前方あるいは後方に移動させる駆動力が発生するように構成されている。
図9、図22に示すように、枠本体1804が前記ホール素子7002に臨む箇所には、マグネット7004がバックヨーク7006を介して接着などにより取着されている。
本実施例では、ホール素子7002によってマグネット7004の磁力の強さ(磁束密度)が検出され、ホール素子7002によって生成された検出信号が制御部148に供給されることによって制御部148で第3レンズ保持枠1802の前記光軸方向の位置が検出されるように構成されており、これらホール素子7002、マグネット7004、制御部148によって位置検出機構70が構成されている。
図10、図18に示すように、第2レンズ保持枠1602は2群レンズ16を保持する環板部1606と、環板部1606の外周部で周方向に等間隔をおいた3箇所からそれぞれ軸方向に延在するガイド部1608とを備えている。
ガイド部1608が環板部1606の半径方向内側に面した箇所(第2レンズ保持枠1602の内周部)にはガイド溝1604が形成されている。
図27に示すように、ガイド溝1604は、互いに対向する側面1604Aとそれら側面1604Aの奥部を接続する底面1604Bとで第2レンズ保持枠1602の半径方向内側に開放状に形成され、ガイド溝1604は前記光軸と平行をなして延在している。
各ガイド溝1604にはそれぞれガイド柱50が係合され、これにより第2レンズ保持枠1602は3つのガイド柱50により回転不能かつ軸方向(前記光軸方向)に移動可能に支持されている。
より詳細には、ガイド柱50を構成する両端のフランジ5004の外面5004Aが第2レンズ保持枠1602のガイド溝1604の側面1604Aに係合することで第2レンズ保持枠1602の周方向への動きが阻止され、両端のフランジ5004の端面5004Bがガイド溝1604の底面1604Bに係合することで第2レンズ保持枠1602の半径方向への動きが阻止されている。
また、ガイド部1608の延在方向と直交する方向の両側には側面1608Aが形成され、ガイド部1608が半径方向外方に臨む面には外面1608Bが形成されている。
ガイド溝1604の半径方向外側に面した第2レンズ保持枠1602の箇所(ガイド部1608の箇所)で後方寄りの箇所には第2カムピン1610が前記半径方向外方に突設されている。
図18に示すように、各ガイド部1608の第2カムピン16010は、後述する第1レンズ保持枠1402の外周部に形成された切り欠き1410を貫通して第1レンズ保持枠1402の外周部から突設され、図19に示すように、カム環20の第2カム溝2012に係合し、カム環20の回転により第2カムピン1610が第2カム溝2012により案内されて第2レンズ保持枠1602が前記光軸方向に移動するように構成されている。
ガイド部1608が環板部1606の半径方向内側に面した箇所(第2レンズ保持枠1602の内周部)にはガイド溝1604が形成されている。
図27に示すように、ガイド溝1604は、互いに対向する側面1604Aとそれら側面1604Aの奥部を接続する底面1604Bとで第2レンズ保持枠1602の半径方向内側に開放状に形成され、ガイド溝1604は前記光軸と平行をなして延在している。
各ガイド溝1604にはそれぞれガイド柱50が係合され、これにより第2レンズ保持枠1602は3つのガイド柱50により回転不能かつ軸方向(前記光軸方向)に移動可能に支持されている。
より詳細には、ガイド柱50を構成する両端のフランジ5004の外面5004Aが第2レンズ保持枠1602のガイド溝1604の側面1604Aに係合することで第2レンズ保持枠1602の周方向への動きが阻止され、両端のフランジ5004の端面5004Bがガイド溝1604の底面1604Bに係合することで第2レンズ保持枠1602の半径方向への動きが阻止されている。
また、ガイド部1608の延在方向と直交する方向の両側には側面1608Aが形成され、ガイド部1608が半径方向外方に臨む面には外面1608Bが形成されている。
ガイド溝1604の半径方向外側に面した第2レンズ保持枠1602の箇所(ガイド部1608の箇所)で後方寄りの箇所には第2カムピン1610が前記半径方向外方に突設されている。
図18に示すように、各ガイド部1608の第2カムピン16010は、後述する第1レンズ保持枠1402の外周部に形成された切り欠き1410を貫通して第1レンズ保持枠1402の外周部から突設され、図19に示すように、カム環20の第2カム溝2012に係合し、カム環20の回転により第2カムピン1610が第2カム溝2012により案内されて第2レンズ保持枠1602が前記光軸方向に移動するように構成されている。
図10、図18に示すように、自動露光装置19は第2レンズ保持枠1602の後部に設けられ、第2レンズ保持枠1602と一体的に前記光軸方向に移動するように構成されている。
自動露光装置19は、シャッタの機能と可変絞りの機能を備え、不図示のフレキシブル基板を介してフレキシブル基板60に電気的に接続されている。制御部148からの駆動信号がフレキシブル基板60および前記不図示のフレキシブル基板を介して自動露光装置19に供給されることで前記シャッタと可変絞りの動作が制御される。
自動露光装置19は、シャッタの機能と可変絞りの機能を備え、不図示のフレキシブル基板を介してフレキシブル基板60に電気的に接続されている。制御部148からの駆動信号がフレキシブル基板60および前記不図示のフレキシブル基板を介して自動露光装置19に供給されることで前記シャッタと可変絞りの動作が制御される。
図10、図18に示すように、第1レンズ保持枠1402は、1群レンズ14を保持する筒体1404を有し、筒体1404が半径方向内側に面した箇所(第1レンズ保持枠1402の内周部)には、第2レンズ保持枠1602のガイド部1608に係合するガイド溝1406が軸方向に沿って延在形成されている。
図27に示すように、ガイド溝1406は、互いに対向する側面1406Aとそれら側面1406Aの奥部を接続する底面1406Bとで第1レンズ保持枠1402の半径方向内側に開放状に形成されている。
第1レンズ保持枠1402の各ガイド溝1406にはそれぞれガイド部1608が係合され、これにより第1レンズ保持枠1402は3つのガイド部1608により回転不能かつ軸方向に移動可能に支持されている。
より詳細には、ガイド部1608の両側面1608Aがガイド溝1406の両側面1406Aに係合することで第1レンズ保持枠1402の周方向への動きが阻止され、ガイド部1608の外面1608Bがガイド溝1406の底面1406Bに係合することで第1レンズ保持枠1402の半径方向への動きが阻止されている。
筒体1404が半径方向外側に面した箇所(第1レンズ保持枠1402の外周部)で後方寄りの箇所には周方向に等間隔をおいて3つの第1カムピン1412が前記半径方向外方に突設されている。
各第1カムピン1412は、図19に示すように、カム環20の第1カム溝2010に係合し、カム環20の回転により第1カムピン1412が第1カム溝2010により案内されて第1レンズ保持枠1402が前記光軸方向に移動するように構成されている。
また、図4(A)に示す鏡筒10の沈胴状態で、第2レンズ保持枠1602の第2カムピン1610は、図13に示すように、第1レンズ保持枠1402の切り欠き1410内に位置し、第1レンズ保持枠1402の第1カムピン1412と、第2レンズ保持枠1602の第2カムピン1610は、前記光軸方向においてほぼ同一の箇所に位置し、かつ、周方向に間隔をおいた箇所に位置するように構成されている。
図27に示すように、ガイド溝1406は、互いに対向する側面1406Aとそれら側面1406Aの奥部を接続する底面1406Bとで第1レンズ保持枠1402の半径方向内側に開放状に形成されている。
第1レンズ保持枠1402の各ガイド溝1406にはそれぞれガイド部1608が係合され、これにより第1レンズ保持枠1402は3つのガイド部1608により回転不能かつ軸方向に移動可能に支持されている。
より詳細には、ガイド部1608の両側面1608Aがガイド溝1406の両側面1406Aに係合することで第1レンズ保持枠1402の周方向への動きが阻止され、ガイド部1608の外面1608Bがガイド溝1406の底面1406Bに係合することで第1レンズ保持枠1402の半径方向への動きが阻止されている。
筒体1404が半径方向外側に面した箇所(第1レンズ保持枠1402の外周部)で後方寄りの箇所には周方向に等間隔をおいて3つの第1カムピン1412が前記半径方向外方に突設されている。
各第1カムピン1412は、図19に示すように、カム環20の第1カム溝2010に係合し、カム環20の回転により第1カムピン1412が第1カム溝2010により案内されて第1レンズ保持枠1402が前記光軸方向に移動するように構成されている。
また、図4(A)に示す鏡筒10の沈胴状態で、第2レンズ保持枠1602の第2カムピン1610は、図13に示すように、第1レンズ保持枠1402の切り欠き1410内に位置し、第1レンズ保持枠1402の第1カムピン1412と、第2レンズ保持枠1602の第2カムピン1610は、前記光軸方向においてほぼ同一の箇所に位置し、かつ、周方向に間隔をおいた箇所に位置するように構成されている。
図11、図19に示すように、カム環20は筒体2001を有し、筒体2001の外周面の後方寄り箇所には前記ギア部2004が形成されている。
筒体2001の内周面には周方向に沿って前記第1、第2カム溝2010,2012が形成され、前記内周面の後端には第1、第2カム溝2010,2012に接続された第1、第2開放溝2010A、2012Aが形成されている。
なお、第1レンズ保持枠1402の第1カムピン1412の第1カム溝2010への係合は、第1開放溝2010Aから第1カムピン1412を第1カム溝2010に挿入することでなされる。
また、第2レンズ保持枠1602の第2カムピン1610の第2カム溝2012への係合は、第2開放溝2012Aから第2カムピン1610を第2カム溝2012に挿入することでなされる。
筒体2001の内周面には周方向に沿って前記第1、第2カム溝2010,2012が形成され、前記内周面の後端には第1、第2カム溝2010,2012に接続された第1、第2開放溝2010A、2012Aが形成されている。
なお、第1レンズ保持枠1402の第1カムピン1412の第1カム溝2010への係合は、第1開放溝2010Aから第1カムピン1412を第1カム溝2010に挿入することでなされる。
また、第2レンズ保持枠1602の第2カムピン1610の第2カム溝2012への係合は、第2開放溝2012Aから第2カムピン1610を第2カム溝2012に挿入することでなされる。
図11、図19に示すように、固定環22は、筒体2202と、筒体2202の前方寄り箇所に取着された蓋部2204とを有している。
筒体2202は、ベース12の円筒壁1208の外径よりも大きな寸法の内径を有し、ギア収容部1250の前記収容空間と連通する開口2203が形成されている。
ギア収容部1250内のギア列の下流端のギアは開口2203を介してカム環20のギア部2004に噛合している。
固定環22は、筒体2202の内側に第1レンズ保持枠1402、第2レンズ保持枠1602、第3レンズ保持枠1802、カム環20を収容し、かつ、蓋部2204でギア収容部1250の開口1250Aを閉塞した状態で、筒体2202の後端部がベース12の前面1214にねじなどによって取着される。
筒体2202は、ベース12の円筒壁1208の外径よりも大きな寸法の内径を有し、ギア収容部1250の前記収容空間と連通する開口2203が形成されている。
ギア収容部1250内のギア列の下流端のギアは開口2203を介してカム環20のギア部2004に噛合している。
固定環22は、筒体2202の内側に第1レンズ保持枠1402、第2レンズ保持枠1602、第3レンズ保持枠1802、カム環20を収容し、かつ、蓋部2204でギア収容部1250の開口1250Aを閉塞した状態で、筒体2202の後端部がベース12の前面1214にねじなどによって取着される。
次に作用効果について説明する。
本実施例によれば、ベース12にはカム環20の周方向に間隔をおいて3つのガイド柱50が軸方向と平行をなすように突設され、第2レンズ保持枠1602の内周部が各ガイド柱50に係合することでそれら各ガイド柱50により第2レンズ保持枠1602が径方向に回転不能かつ軸方向に移動可能に支持されるので、前記光軸を中心とし各ガイド柱50を通る円周上で各ガイド柱50の間のスペースを利用して例えば図27に示すようにガイド軸1216、1218やマグネット4002などのような撮像装置の構成部材を配設でき、従来のように直進案内環を第1、第2レンズ保持枠1402,1602の外周とカム環20の内周の間に配置する場合に比較して、鏡筒10の直径方向の寸法を縮小する上で有利となり、撮像装置100の小型化を図る上でも有利となる。
また、実施例では、第1レンズ保持枠1402が第2レンズ保持枠1602の外周部により回転不能かつ軸方向に移動可能に支持されているので、鏡筒10の直径方向の寸法を縮小する上でより有利となり、撮像装置100の小型化を図る上でもより有利となる。
また、第1、第2レンズ保持枠1402,1602をベース12に組み込む場合には、ベース12の各ガイド柱50に第2レンズ保持枠1602のガイド溝1604を係合させて第2レンズ保持枠1602をベース12方向に挿入し、次いで、各ガイド部1608に第1レンズ保持枠1402のガイド溝1406を係合させて第1レンズ保持枠1402をベース12方向に挿入するので、第1、第2レンズ保持枠1402,1602の組み立てを簡単に行うことができる。
また、鏡筒10の沈胴状態で、第1レンズ保持枠1402の第1カムピン1412と、第2レンズ保持枠1602の第2カムピン1610は、前記光軸方向においてほぼ同一の箇所に位置し、かつ、周方向に間隔をおいた箇所に位置するので、第1、第2カムピン1412、1610をカム環20の第1、第2開放溝2010A、2012Aから第1、第2カム溝2010,2012に同時に挿入することができ、従来のように一方のカムピンをカム溝に挿入した後、カム環20を1回転させ、その後に他方のカムピンをカム溝に挿入する場合に比べて組み立て作業を簡素化する上で有利となる。
また、本実施例では、ガイド柱50は、その断面が、ウェブ5002と、このウェブ5002の両端のフランジ5004からなるI字状を呈しているため、ガイド柱50の強度を確保しつつガイド柱50の占有スペースを削減する上で有利となる。
また、本実施例では、ガイド柱50を構成する両端のフランジ5004の外面5004Aが第2レンズ保持枠1602のガイド溝1604の側面1604Aに係合し、両端のフランジ5004の端面5004Bがガイド溝1604の底面1604Bに係合しているので、ウェブ5002の部分とガイド溝1604の底面1604Bとの間にデッドスペースが形成されている。したがって、ガイド溝1604の半径方向外側に面した第2レンズ保持枠1602の箇所に第2カムピン1610を圧入することで第2カムピン1610の圧入方向の先端部がレンズ保持枠1602の内周面から突出した場合に、その先端部が前記デッドスペースに収容されるので、前記ガイド柱50のデッドスペースを有効活用することによって鏡筒10の直径方向の寸法の縮小を図る上で有利となる。
本実施例によれば、ベース12にはカム環20の周方向に間隔をおいて3つのガイド柱50が軸方向と平行をなすように突設され、第2レンズ保持枠1602の内周部が各ガイド柱50に係合することでそれら各ガイド柱50により第2レンズ保持枠1602が径方向に回転不能かつ軸方向に移動可能に支持されるので、前記光軸を中心とし各ガイド柱50を通る円周上で各ガイド柱50の間のスペースを利用して例えば図27に示すようにガイド軸1216、1218やマグネット4002などのような撮像装置の構成部材を配設でき、従来のように直進案内環を第1、第2レンズ保持枠1402,1602の外周とカム環20の内周の間に配置する場合に比較して、鏡筒10の直径方向の寸法を縮小する上で有利となり、撮像装置100の小型化を図る上でも有利となる。
また、実施例では、第1レンズ保持枠1402が第2レンズ保持枠1602の外周部により回転不能かつ軸方向に移動可能に支持されているので、鏡筒10の直径方向の寸法を縮小する上でより有利となり、撮像装置100の小型化を図る上でもより有利となる。
また、第1、第2レンズ保持枠1402,1602をベース12に組み込む場合には、ベース12の各ガイド柱50に第2レンズ保持枠1602のガイド溝1604を係合させて第2レンズ保持枠1602をベース12方向に挿入し、次いで、各ガイド部1608に第1レンズ保持枠1402のガイド溝1406を係合させて第1レンズ保持枠1402をベース12方向に挿入するので、第1、第2レンズ保持枠1402,1602の組み立てを簡単に行うことができる。
また、鏡筒10の沈胴状態で、第1レンズ保持枠1402の第1カムピン1412と、第2レンズ保持枠1602の第2カムピン1610は、前記光軸方向においてほぼ同一の箇所に位置し、かつ、周方向に間隔をおいた箇所に位置するので、第1、第2カムピン1412、1610をカム環20の第1、第2開放溝2010A、2012Aから第1、第2カム溝2010,2012に同時に挿入することができ、従来のように一方のカムピンをカム溝に挿入した後、カム環20を1回転させ、その後に他方のカムピンをカム溝に挿入する場合に比べて組み立て作業を簡素化する上で有利となる。
また、本実施例では、ガイド柱50は、その断面が、ウェブ5002と、このウェブ5002の両端のフランジ5004からなるI字状を呈しているため、ガイド柱50の強度を確保しつつガイド柱50の占有スペースを削減する上で有利となる。
また、本実施例では、ガイド柱50を構成する両端のフランジ5004の外面5004Aが第2レンズ保持枠1602のガイド溝1604の側面1604Aに係合し、両端のフランジ5004の端面5004Bがガイド溝1604の底面1604Bに係合しているので、ウェブ5002の部分とガイド溝1604の底面1604Bとの間にデッドスペースが形成されている。したがって、ガイド溝1604の半径方向外側に面した第2レンズ保持枠1602の箇所に第2カムピン1610を圧入することで第2カムピン1610の圧入方向の先端部がレンズ保持枠1602の内周面から突出した場合に、その先端部が前記デッドスペースに収容されるので、前記ガイド柱50のデッドスペースを有効活用することによって鏡筒10の直径方向の寸法の縮小を図る上で有利となる。
なお、本実施例では、ガイド柱50を3つ設けた場合について説明したが、ガイド柱50は2つあるいは4つ以上設けてもよいことはもちろんである。
また、本実施例では、レンズ保持枠が第1レンズ保持枠と第2レンズ保持枠の2つである場合について説明したが、本発明はレンズ保持枠が1つの場合にも無論適用される。
また、本実施例では、撮像装置としてデジタルスチルカメラを用いて説明したが、本発明は、ビデオカメラ、その他種々の撮像装置に適用可能である。
また、本実施例では、レンズ保持枠が第1レンズ保持枠と第2レンズ保持枠の2つである場合について説明したが、本発明はレンズ保持枠が1つの場合にも無論適用される。
また、本実施例では、撮像装置としてデジタルスチルカメラを用いて説明したが、本発明は、ビデオカメラ、その他種々の撮像装置に適用可能である。
100……撮像装置、10……鏡筒、12……ベース、20……カム環、2010……第1カム溝、2012……第2カム溝、1402……第1レンズ保持枠、1602……第2レンズ保持枠、1412……第1カムピン、1610……第2カムピン、50……ガイド柱、1604……ガイド溝。
Claims (24)
- ベースと、
前記ベースに、回転可能かつ軸方向に移動不能に設けられたカム環と、
前記カム環の内周面に周方向に延在形成されたカム溝と、
前記カム環の径方向内側に回転不能かつ軸方向に移動可能に配置されレンズを保持するレンズ保持枠と、
前記レンズ保持枠の外周部から突設され前記カム溝に係合するカムピンとを備え、
前記カム環の回転により前記カムピンが前記カム溝により案内されて前記レンズ保持枠が軸方向に移動する沈胴式レンズ鏡筒であって、
前記ベースには前記カム環の周方向に間隔をおいて2つ以上のガイド柱が前記軸方向と平行をなすように突設され、
前記レンズ保持枠の内周部に前記各ガイド柱に係合することでそれら各ガイド柱により前記レンズ保持枠が径方向に回転不能かつ軸方向に移動可能に支持されるガイド溝が形成されている、
ことを特徴とする沈胴式レンズ鏡筒。 - ベースと、
前記ベースに、回転可能かつ軸方向に移動不能に設けられたカム環と、
前記カム環の内周面に周方向に延在形成されたカム溝と、
前記カム環の径方向内側に回転不能かつ軸方向に移動可能に配置され第1レンズを保持する第1レンズ保持枠と、
前記第1レンズ保持枠の径方向内側に回転不能かつ軸方向に移動可能に配置され第2レンズを保持する第2レンズ保持枠と、
前記第1レンズ保持枠の外周部から突設され前記カム溝に係合する第1カムピンと、
前記第2レンズ保持枠の外周部から前記第1レンズ保持枠の外周部を貫通して前記第1レンズ保持枠の外周部から突設され前記カム溝に係合する第2カムピンとを備え、
前記カム環の回転により前記第1、第2カムピンが前記カム溝により案内されて前記第1、第2レンズ保持枠が個別に軸方向に移動する沈胴式レンズ鏡筒であって、
前記ベースには前記カム環の周方向に間隔をおいて2つ以上のガイド柱が前記軸方向と平行をなすように突設され、
前記第2レンズ保持枠の内周部に前記各ガイド柱に係合することでそれら各ガイド柱により前記第2レンズ保持枠が径方向に回転不能かつ軸方向に移動可能に支持されるガイド溝が形成され、
前記第1レンズ保持枠は前記第2レンズ保持枠の外周部により回転不能かつ軸方向に移動可能に支持されている、
ことを特徴とする沈胴式レンズ鏡筒。 - 前記ガイド溝は、前記レンズ保持枠の半径方向内側に開放状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の沈胴式レンズ鏡筒。
- 前記ガイド溝は、前記第2レンズ保持枠の半径方向内側に開放状に形成されていることを特徴とする請求項2記載の沈胴式レンズ鏡筒。
- 前記ガイド柱は、その断面が、ウェブと、このウェブの両端のフランジからなるI字状を呈し、前記断面を構成する前記ウェブの延在方向が、前記ガイド柱の半径方向外方に位置する前記レンズ保持枠箇所を通る接線に平行するように配置されていることを特徴とする請求項1記載の沈胴式レンズ鏡筒。
- 前記ガイド柱は、その断面が、ウェブと、このウェブの両端のフランジからなるI字状を呈し、前記断面を構成する前記ウェブの延在方向が、前記ガイド柱の半径方向外方に位置する前記第2レンズ保持枠箇所を通る接線に平行するように配置されていることを特徴とする請求項2記載の沈胴式レンズ鏡筒。
- 前記ガイド溝は、互いに対向する側面とそれら側面の奥部を接続する底面とで前記レンズ保持枠の半径方向内側に開放状に形成され、前記ガイド柱は、その断面が、ウェブと、このウェブの両端のフランジからなるI字状を呈し、前記断面を構成する前記ウェブの延在方向が、前記ガイド柱の半径方向外方に位置する前記レンズ保持枠箇所を通る接線に平行するように配置され、両端のフランジの外面が前記ガイド溝の側面に係合することで前記レンズ保持枠の周方向への動きが阻止され、両端のフランジの端面が前記ガイド溝の底面に係合することで前記レンズ保持枠の半径方向への動きが阻止されることを特徴とする請求項1記載の沈胴式レンズ鏡筒。
- 前記ガイド溝は、互いに対向する側面とそれら側面の奥部を接続する底面とで前記第2レンズ保持枠の半径方向内側に開放状に形成され、前記ガイド柱は、その断面が、ウェブと、このウェブの両端のフランジからなるI字状を呈し、前記断面を構成する前記ウェブの延在方向が、前記ガイド柱の半径方向外方に位置する前記第2レンズ保持枠箇所を通る接線に平行するように配置され、両端のフランジの外面が前記ガイド溝の側面に係合することで前記第2レンズ保持枠の周方向への動きが阻止され、両端のフランジの端面が前記ガイド溝の底面に係合することで前記第2レンズ保持枠の半径方向への動きが阻止されることを特徴とする請求項2記載の沈胴式レンズ鏡筒。
- 前記ガイド柱は、その断面が、ウェブと、このウェブの両端のフランジからなるI字状を呈し、前記断面を構成する前記ウェブの延在方向が、前記ガイド柱の半径方向外方に位置する前記第2レンズ保持枠箇所を通る接線に平行するように配置され、前記第2カムピンは、前記ガイド溝の半径方向外方に位置する前記第2レンズ保持枠の箇所に設けられていることを特徴とする請求項2記載の沈胴式レンズ鏡筒。
- 前記ガイド溝は、互いに対向する側面とそれら側面の奥部を接続する底面とで前記第2レンズ保持枠の半径方向内側に開放状に形成され、前記ガイド柱は、その断面が、ウェブと、このウェブの両端のフランジからなるI字状を呈し、前記断面を構成する前記ウェブの延在方向が、前記ガイド柱の半径方向外方に位置する前記第2レンズ保持枠箇所を通る接線に平行するように配置され、両端のフランジの外面が前記ガイド溝の側面に係合することで前記第2レンズ保持枠の周方向への動きが阻止され、両端のフランジの端面が前記ガイド溝の底面に係合することで前記第2レンズ保持枠の半径方向への動きが阻止され、前記第2カムピンは、前記ガイド溝の半径方向外方に位置する前記第2レンズ保持枠の箇所に設けられ、前記鏡筒が最も短縮した沈胴状態で、前記第1レンズ保持枠の第1カムピンと、前記第2レンズ保持枠の第2カムピンは、前記軸方向においてほぼ同一の箇所に位置し、かつ、周方向に間隔をおいた箇所に位置することを特徴とする請求項2記載の沈胴式レンズ鏡筒。
- 前記ベースと前記ガイド柱は共に合成樹脂製で、前記ベースと前記ガイド柱は一体成型されていることを特徴とする請求項1または2記載の沈胴式レンズ鏡筒。
- 前記ガイド柱は、前記カム環の周方向に等間隔をおいて3つ設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の沈胴式レンズ鏡筒。
- 被写体像を導くレンズと、このレンズによって導かれた被写体像を撮像する撮像素子とを有する沈胴式レンズ鏡筒を備えた撮像装置であって、
前記沈胴式レンズ鏡筒は、
ベースと、
前記ベースに、回転可能かつ軸方向に移動不能に設けられたカム環と、
前記カム環の内周面に周方向に延在形成されたカム溝と、
前記カム環の径方向内側に回転不能かつ軸方向に移動可能に配置されレンズを保持するレンズ保持枠と、
前記レンズ保持枠の外周部から突設され前記カム溝に係合し前記カム環の回転により前記レンズ保持枠を軸方向に移動させるカムピンとを備え、
前記ベースには前記カム環の周方向に間隔をおいて2つ以上のガイド柱が前記軸方向と平行をなすように突設され、
前記レンズ保持枠の内周部に前記各ガイド柱に係合することでそれら各ガイド柱により前記レンズ保持枠が径方向に回転不能かつ軸方向に移動可能に支持されるガイド溝が形成されている、
ことを特徴とする撮像装置。 - 被写体像を導くレンズと、このレンズによって導かれた被写体像を撮像する撮像素子とを有する沈胴式レンズ鏡筒を備えた撮像装置であって、
前記沈胴式レンズ鏡筒は、
ベースと、
前記ベースに、回転可能かつ軸方向に移動不能に設けられたカム環と、
前記カム環の内周面に周方向に延在形成されたカム溝と、
前記カム環の径方向内側に回転不能かつ軸方向に移動可能に配置され第1レンズを保持する第1レンズ保持枠と、
前記第1レンズ保持枠の径方向内側に回転不能かつ軸方向に移動可能に配置され第2レンズを保持する第2レンズ保持枠と、
前記第1レンズ保持枠の外周部から突設され前記カム溝に係合し前記カム環の回転により前記第1レンズ保持枠を軸方向に移動させる第1カムピンと、
前記第2レンズ保持枠の外周部から前記第1レンズ保持枠の外周部を貫通して前記第1レンズ保持枠の外周部から突設され前記カム溝に係合し前記カム環の回転により前記第2レンズ保持枠を軸方向に移動させる第2カムピンとを備え、
前記ベースには前記カム環の周方向に間隔をおいて2つ以上のガイド柱が前記軸方向と平行をなすように突設され、
前記第2レンズ保持枠の内周部に前記各ガイド柱に係合することでそれら各ガイド柱により前記第2レンズ保持枠が径方向に回転不能かつ軸方向に移動可能に支持されるガイド溝が形成され、
前記第1レンズ保持枠は前記第2レンズ保持枠の外周部により回転不能かつ軸方向に移動可能に支持されている、
ことを特徴とする撮像装置。 - 前記ガイド溝は、前記レンズ保持枠の半径方向内側に開放状に形成されていることを特徴とする請求項13記載の撮像装置。
- 前記ガイド溝は、前記第2レンズ保持枠の半径方向内側に開放状に形成されていることを特徴とする請求項14記載の撮像装置。
- 前記ガイド柱は、その断面が、ウェブと、このウェブの両端のフランジからなるI字状を呈し、前記断面を構成する前記ウェブの延在方向が、前記ガイド柱の半径方向外方に位置する前記レンズ保持枠箇所を通る接線に平行するように配置されていることを特徴とする請求項13記載の撮像装置。
- 前記ガイド柱は、その断面が、ウェブと、このウェブの両端のフランジからなるI字状を呈し、前記断面を構成する前記ウェブの延在方向が、前記ガイド柱の半径方向外方に位置する前記第2レンズ保持枠箇所を通る接線に平行するように配置されていることを特徴とする請求項14記載の撮像装置。
- 前記ガイド溝は、互いに対向する側面とそれら側面の奥部を接続する底面とで前記レンズ保持枠の半径方向内側に開放状に形成され、前記ガイド柱は、その断面が、ウェブと、このウェブの両端のフランジからなるI字状を呈し、前記断面を構成する前記ウェブの延在方向が、前記ガイド柱の半径方向外方に位置する前記レンズ保持枠箇所を通る接線に平行するように配置され、両端のフランジの外面が前記ガイド溝の側面に係合することで前記レンズ保持枠の周方向への動きが阻止され、両端のフランジの端面が前記ガイド溝の底面に係合することで前記レンズ保持枠の半径方向への動きが阻止されることを特徴とする請求項13記載の撮像装置。
- 前記ガイド溝は、互いに対向する側面とそれら側面の奥部を接続する底面とで前記第2レンズ保持枠の半径方向内側に開放状に形成され、前記ガイド柱は、その断面が、ウェブと、このウェブの両端のフランジからなるI字状を呈し、前記断面を構成する前記ウェブの延在方向が、前記ガイド柱の半径方向外方に位置する前記第2レンズ保持枠箇所を通る接線に平行するように配置され、両端のフランジの外面が前記ガイド溝の側面に係合することで前記第2レンズ保持枠の周方向への動きが阻止され、両端のフランジの端面が前記ガイド溝の底面に係合することで前記第2レンズ保持枠の半径方向への動きが阻止されることを特徴とする請求項14記載の撮像装置。
- 前記ガイド柱は、その断面が、ウェブと、このウェブの両端のフランジからなるI字状を呈し、前記断面を構成する前記ウェブの延在方向が、前記ガイド柱の半径方向外方に位置する前記第2レンズ保持枠箇所を通る接線に平行するように配置され、前記第2カムピンは、前記ガイド溝の半径方向外方に位置する前記第2レンズ保持枠の箇所に設けられていることを特徴とする請求項14記載の撮像装置。
- 前記ガイド溝は、互いに対向する側面とそれら側面の奥部を接続する底面とで前記第2レンズ保持枠の半径方向内側に開放状に形成され、前記ガイド柱は、その断面が、ウェブと、このウェブの両端のフランジからなるI字状を呈し、前記断面を構成する前記ウェブの延在方向が、前記ガイド柱の半径方向外方に位置する前記第2レンズ保持枠箇所を通る接線に平行するように配置され、両端のフランジの外面が前記ガイド溝の側面に係合することで前記第2レンズ保持枠の周方向への動きが阻止され、両端のフランジの端面が前記ガイド溝の底面に係合することで前記第2レンズ保持枠の半径方向への動きが阻止され、前記第2カムピンは、前記ガイド溝の半径方向外方に位置する前記第2レンズ保持枠の箇所に設けられ、前記鏡筒が最も短縮した沈胴状態で、前記第1レンズ保持枠の第1カムピンと、前記第2レンズ保持枠の第2カムピンは、前記軸方向においてほぼ同一の箇所に位置し、かつ、周方向に間隔をおいた箇所に位置することを特徴とする請求項14記載の撮像装置。
- 前記ベースと前記ガイド柱は共に合成樹脂製で、前記ベースと前記ガイド柱は一体成型されていることを特徴とする請求項13または14記載の撮像装置。
- 前記ガイド柱は、前記カム環の周方向に等間隔をおいて3つ設けられていることを特徴とする請求項13または14記載の撮像装置。
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