JP2010066454A - レンズ鏡筒、及び光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 外力を受けても、レンズ保持枠のカムフォロアピンとカム溝の係合状態を保持させること。
【解決手段】 カム筒のカム溝からレンズ保持枠に設けたカムフォロアピンの係合がはずれないように、レンズ保持枠に庇部を設け、固定筒に庇部に対応する段差部を設ける。
【選択図】 図7

Description

本発明は、複数のレンズ群からなる撮影光学系において非撮影時には各レンズ群をそれぞれ移動させてレンズ鏡筒の全長を撮影時に対して短縮させ、撮影装置としての携帯性を向上させた所謂沈胴式レンズ鏡筒に関すものである。更には、このような沈胴式レンズ鏡筒を有する光学機器に関するものである。
従来、銀塩フィルムを使用するコンパクトカメラや、CCD等の撮像素子に光学像を結像させ、画像情報を電気的に読み出してメモリ等の記録用媒体に記録するデジタルスチルカメラ等の撮影装置が知られている。
この撮像装置では、携帯性を向上させるために非撮影時にはレンズ鏡筒全長を撮影時に対して短縮させる所謂沈胴式レンズ鏡筒が搭載されている。
このような沈胴式レンズ鏡筒においては、一般にカム筒と称する円筒状の部材の内周面もしくは外周面に複数のカム溝を形成し、このカム筒を円筒軸中心に回転させる構造になっている。したがって、カム筒が回転すると、カム筒内側に設けられた案内筒と称される部材に設けられた直進案内部により、それぞれのカム溝にカムフォロアピンを介して係合された複数のレンズ群を、光軸方向に進退させる構造になっている。以上により、変倍動作を行うと共に、レンズ鏡筒全体を沈胴させるように構成されている。
一方、レンズ鏡筒が繰り出した状態(撮影状態)にあるとき、最も先端に位置する筒部材は、撮影装置を落下させてしまった場合や、ストラップを用いて撮影装置を吊り下げて障害物に振り当ててしまった場合に、大きな衝撃を受けるおそれがある。このため、大きな衝撃力によって、カム溝からカムフォロアピンの係合が外れないような構造を有するレンズ鏡筒が知られている。(例えば、特許文献1参照)
特許文献1のレンズ鏡筒では、変倍動作及び沈胴動作を行うカムフォロアピンの他にテ−パ角度の小さいカムフォロアピンとを交互に配置させることにより、衝撃力によってカムフォロアピンがカム溝部から外れるのを防止している。
特開2006−47723号公報(段落番号0036〜0043)
しかしながら、特許文献1のレンズ鏡筒では、レンズ鏡筒の最も先端に位置する筒部材の第1レンズ鏡筒及び第2レンズ鏡筒については言及してあるが、第3レンズ鏡筒については述べられていない。特許文献1の第3レンズ鏡筒は、レンズユニットを光軸と略直交する面内で移動させるシフトユニットである。したがって、マグネット、ヨ−ク、コイル等の磁気回路を形成する部品重量がレンズ重量に上乗せされるため、シフト無し構成時に比べ、衝撃時カムフォロアピンがカム溝から外れやすくなるという問題があった。
また、特許文献1では第3レンズ鏡筒を変倍動作及び沈胴動作させるための直進案内部材として、ガイドバ−構成が取られている。一般的にガイドバ−は金属で構成されるため、カムフォロアピンをガイドバ−近傍に配置できれば、強度的に衝撃時カムフォロアピンがカム溝から外れる可能性は低くなる。しかしながら、近年のデジタルスチルカメラ等は高倍化が加速し、前記ガイドバ−の長さが長くなり、特にカムフォロアピンがガイドバ−中間部に位置される焦点距離の場合、衝撃時ガイドバ−がたわみ、カムフォロアピンがカム溝より外れる可能性も皆無ではなかった。
本発明の目的は、外力が加わってもレンズ枠のカムフォロアピンとカム溝の係合が維持させることのできるレンズ鏡筒と、該レンズ鏡筒を備えた撮像装置を提供することにある。
本発明のレンズ鏡筒は、レンズと、レンズが保持されカムフォロアピンが設けられたレンズ保持枠と、カムフォロアピンが係合するカム溝を有するカム筒と、カム筒の内側に設けられた前記レンズ保持枠を直進案内するガイド軸の一端を固定する固定筒(案内筒)と、前記ガイド軸の他端を固定する後部鏡筒とからなり、前記カム筒は光軸を中心に回動され、前記レンズ保持枠が光軸方向に移動するレンズ鏡筒において、前記レンズ保持枠には、前記カム筒のカム溝から前記カムフォロアピンの係合がはずれないように庇部が設けられていることを特徴としている。
更に、前記固定筒には前記レンズ保持枠の庇部に対応する段差部が設けられていることを特徴としている。
本発明によれば、外力が加わってもレンズ保持枠の庇部が固定筒の段差部に当接するので、カムフォロアピンとカム溝の係合状態を保持させることができる。
次に、本発明の詳細を実施例の記述に従って説明する。
以下、本発明の実施例について説明する。
図1〜図10には、本発明の実施例であるレンズ鏡筒(レンズ装置)の構成を示している。本実施例のレンズ鏡筒は、いわゆる4群レンズユニット構成の変倍光学系を有し、非使用状態では各レンズユニット間の間隔を使用時に対して縮めて不図示のカメラボディに対して沈胴させるタイプのレンズ鏡筒である。
図1はレンズ鏡筒の分解斜視図、図2はレンズ鏡筒の沈胴時の断面図、図3はレンズ鏡筒の最望遠時(TELE端)の断面図である。また、図4〜図7は、第1鏡筒ユニット1、第2鏡筒ユニット2、シフトユニット3、フォーカスユニット4、絞りシャッターユニット5等の斜視図である。図8は、カム筒の外カム展開図、図9はカム筒の内カム展開図である。
これらの図において、前側(物体側)から順に、L1は第1レンズユニット、L2は第2レンズユニット、L3は光軸直交面内で移動して像振れ補正を行う第3レンズユニット、L4は光軸方向に移動してフォーカスを行う第4レンズユニットである。
1は第1レンズユニットL1が保持されている第1鏡筒ユニット、2は第2レンズユニットL2を保持する第2鏡筒ユニット、3は第3レンズユニットL3を光軸直交面内で移動可能に保持するシフトユニット、4は第4レンズユニットL4を保持するフォーカスユニット、5は光量を調節する絞りシャッターユニットである。
6はシフトユニット3の後端部に設けられた円錐形状のカムフォロワピン、7は絞りシャッターユニット5の後端部に圧入等により固定された円錐形状のカムフォロワピンである。
8,9,10はシフトユニット3、フォーカスユニット4および絞りシャッターユニット5を光軸方向に移動可能に支持するガイドバーである。シフトユニット3はガイドバー8,9により、フォーカスユニット4はガイドバー10,9により、絞りシャッターユニット5はガイドバー9,10によりそれぞれ支持される。
11はガイドバー8,9,10の後端部を位置決め固定し、更にCCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子51(図10参照)が取り付けられる後部鏡筒である。
12はガイドバー8,9,10の前端部を位置決め固定する固定筒であり、後部鏡筒11にビスにて固定されている。
13はカム筒であり、光軸方向に固定筒12と後部鏡筒11により位置決めされ、固定筒12の外周に回転可能に保持されている。カム筒13は、その外周面に第1鏡筒ユニット1を光軸方向に駆動する駆動用の第1カム溝部13aと衝撃受け用の耐衝撃カム溝部13bを有する。また、内周面には、第2鏡筒ユニット2を光軸方向に駆動するための第2カム溝部13cとシフトユニット3を光軸方向に駆動するための第3カム溝部13dと、絞りシャッターユニット5を光軸方向に駆動するためのカム溝部13eを有する。
これらのカム溝部には、後述する各鏡筒に設けられたカムフォロワピンが係合しており、カム筒13が固定筒12に対して光軸回りで回転することで、第1鏡筒ユニット1、第2鏡筒ユニット2,シフトユニット3、および絞りシャッターユニット5を光軸方向に進退させ、変倍動作を行ったり、沈胴/突出動作を行ったりする。
14は後部鏡筒11にビスにて固定される支持枠、15はフォ−カスユニット4を光軸方向に駆動してフォーカス動作を行なわせるフォーカスモータである。該フォーカスモータ15においては、ロータと同軸のリードスクリュー15aがフォ−カスユニット4に取り付けられたラック35と噛み合っている。このため、ロータの回転によりフォ−カスユニット4を駆動することができる。また、不図示のねじりコイルバネで、フォ−カスユニット4、ガイドバー9,10、ラック35およびリードスクリュー15aが片寄せされ、各部材間のガタ付きをなくしている。なお、フォーカスモータ15はビスで支持枠14に固定されている。
16はカム環13を回転駆動するズームモータであり、カム筒13の後端部に設けられたギア部13fと噛み合ってカム筒13を回転させ、変倍動作を行わせる。ズームモータ16は、後部鏡筒11にビスで固定されている。
17はフォトインタラプタからなるフォーカスリセットスイッチであり、フォ−カスユニット4に形成された遮光部4cの光軸方向への移動による遮光状態と透光状態の切り替わりを検出する。これにより、フォ−カスユニット4の基準位置を検出することができる。
18および19はフォトインタラプタからなるズームリセットスイッチであり、カム筒13の後端部に形成された遮光部13gの回転移動による遮光状態と透光状態の切り替わりを検出する。これにより、カム筒13の複数の基準位置を検出することができる。
20はフォトインタラプタ18および19に接続された配線板であり、コネクタ部20aを介して不図示のカメラ回路と接続されている。
33はシフトユニットと配線板20とを接続するシフトユニット配線板である。34は絞りシャッターユニット5と配線板20とを接続する絞りシャッターユニット配線板である。
21はフォーカスモータ15とフォトインタラプタ17とに接続された配線板であり、配線板20と接続されている。22は後部鏡筒11に固定された外筒である。
次に、第1鏡筒ユニットおよび第2鏡筒ユニットの支持構造について説明する。固定筒12の先端には、3つのキー12aが光軸回り(周方向)において均等な角度位置に設けられている。第1鏡筒ユニット1の円筒部分の内周面には、前述した3つのキー12aにそれぞれ係合する3本の直進溝部1aが設けられており、該3つのキー12aと3本の直進溝部1aとの係合によって、第1鏡筒ユニット1は固定筒12に対して光軸直交方向に位置決めされる。
また、第1鏡筒ユニット1は直進溝部1aによって光軸方向に案内される。また、第1鏡筒ユニット1の後端部には、3つのカムフォロワピン1bと3つの耐衝撃用ピン1cとが均等角度位置に取り付けられている。カムフォロワピン1bはカム筒13の外周面に設けられた3本の第1カム溝部13aに係合し、耐衝撃用ピン1cは耐衝撃カム溝部13bと係合している。これらカムフォロワピン1bと耐衝撃用ピン1cが各カム溝部に係合することによって、第1鏡筒ユニット1の倒れを抑制するとともに、カム筒13の回転によってカムフォロワピン1bが第1カム溝部13aから力を受けて第1鏡筒ユニット1を光軸方向に進退させる。
カムフォロワピン1bは第1カム溝部13aと常に係合しているテーパーピンであり、耐衝撃用ピン1cはほぼ円筒形状に近い角度のテーパーピンである。耐衝撃用ピン1cは耐衝撃カム溝部13bと対応した位置にあるが、通常は耐衝撃カム溝部13bとは係合していない。第1鏡筒ユニット1に落下等により衝撃的な力が加わると、カムフォロワピン1bが第1カム溝部13aのテーパー面に沿ってせり上がり、第1カム溝部13aから脱落しそうになるが、この状態で耐衝撃用ピン1cが耐衝撃カム溝部13bと係合(当接)することによって、カムフォロワピン1bの第1カム溝部13bからの脱落を防止する。
第2鏡筒ユニット2の後端部には、直進キーとして機能する3つの円筒ピン23が周方向における均等角度位置に設けられている。また、第2鏡筒ユニット2の後端部には、2本のカムフォロワピン24が周方向における均等角度位置に設けられている。各円筒ピン23はその根元に軸部を有し、該軸部が第2鏡筒ユニット2に圧入されている。また、カムフォロワピン24はその根元に軸部を有し、該軸部が第2鏡筒ユニット2の穴部に挿入され、板バネ25によって第2カム溝部13cに係合する方向に片寄せされている。
固定筒12には、3本の直進溝部12bが形成されており、3つの円筒ピン23とこれら3本の直進溝部12bとの係合により、第2鏡筒ユニット2は固定筒12に対して光軸直交方向に位置決めされ、直進溝部12bに沿って光軸方向に案内される。
また、第2鏡筒ユニット2の先端部には、3つのキー2aが周方向における均等角度位置に設けられている。これらキー2aが第1鏡筒ユニット1の円筒部分の内周面に形成された3本の直進溝部1aに係合することで、第1鏡筒ユニット1に対して第2鏡筒ユニット2の先端側を光軸直交方向において位置決めする。
このように、第2鏡筒ユニット2は、固定筒12と第1鏡筒ユニット1とにより光軸に対する倒れが抑制されている。このため、第1鏡筒ユニット1が、その支持・案内部位のガタ付きや3本の第1カム溝部13aの不均一などで光軸直交方向に動くと、第2鏡筒ユニット2の先端側がそれに追従して動く。これにより、第2レンズユニットL2と第1レンズユニットL1との相対的な位置ずれが最小限に抑えられる。
カムフォロワピン24は、カム筒13の内周面に設けられた2本の第2カム溝部13cと常に係合し、カム筒13の回転により第2カム溝部13cからの力を受けて第2鏡筒ユニット2を光軸方向に進退させる。第2鏡筒ユニット2の光軸直交方向の位置は、3箇所の円筒ピン23と直進溝部12bとの係合によって精度良く決められている。また、第2鏡筒ユニット2の光軸方向の駆動は、板バネ25によって第2カム溝部13cにガタなく片寄せされた2つのカムフォロワーピン24を介して行われるので、第2鏡筒2ユニットを傾きなどの発生なく精度良く駆動できる。
また、第2カム溝部13cを2本としたことにより、カム筒13の回転角度を大きくとることができる。なお、本実施例では、直進溝部12bと係合する円筒ピン23を第2鏡筒ユニット2とは別部材としているが、該円筒ピン23を第2鏡筒ユニット2の鏡筒に一体成形してもよい。
また、円筒ピン23とカムフォロワーピン24が別々になっているので、円筒ピン23を第2鏡筒ユニット2の鏡筒にガタなく圧入固定または一体成形することができ、直進溝部12bとの係合による第2鏡筒ユニット2の位置精度を向上させることができる。
次に、シフトユニット3、フォーカスユニット4および絞りシャッターユニット5の支持構造について説明する。シフトユニット3、フォーカスユニット4および絞りシャッターユニット5を光軸方向に移動自在に支持するバー8,9,10は、後部鏡筒11と固定筒12とに挟まれて、光軸方向に対して略平行に支持されている。バー9は、バー8,10に対して光軸を挟んで反対側に配置されている。シフトユニット3のスリーブ部3aは、バー8に光軸方向に移動可能に係合しており、該シフトユニット3に設けられたカムフォロワ6は、カム筒13の第3カム溝部13dに係合している。これにより、カム筒13の回転により該シフトユニット3は光軸方向に駆動される。バー8の長さとしては、スリーブ部3aの長さにシフトユニット3の移動量を加えた長さが最低限必要である。
なお、カムフォロワ6はコイルバネ6bによって第3カム溝部13dに係合する方向に片寄せされており、図2及び図3にその構成を示す。
絞りシャッターユニット5のスリーブ部5aはバー9に光軸方向に移動自在に係合している。また、シフトユニット3に設けられたU溝部3bは、バー9に対して絞りシャッターユニット5のスリーブ部5aの内側において係合しており、フォーカスユニット4に設けられたU溝部4bは、スリーブ部5aの後側でバー9に対して係合している。
絞りシャッターユニット5にはカムフォロワ7が設けられており、該カムフォロワ7は、カム筒13のシャッターカム溝部13eに係合している。これにより、絞りシャッターユニット5は、カム筒13の回転によって光軸方向に駆動される。バー9の長さとしては、スリーブ部5aの長さに絞りシャッターユニット5の移動量を加えた長さ、さらにこれにU溝部4bの厚さとフォーカスユニット4の移動量とを加えた長さが最低限必要である。但し、シフトユニット3のU溝部3bがスリーブ部5aの内側にあるため、スリーブ部5aの前側又は後側にU溝部3bを配置した場合よりもバー9に必要な長さを短くすることができる。
また、絞りシャッターユニット5のスリーブ部5aにおいて、バー9の外周側には穴があいており、バー9の円周方向でバー9を挟んで対向する位置において前後がつながっている。このように、スリーブ部5aにおけるバー9の外周側に穴をあけたことにより、スリーブ部5aが外周方向に大きくならない。また、バー9を挟んで対向する位置にて前後をつなげているので、スリーブ部5aの位置および形状の精度が向上し強度も増している。
バー10には、フォーカスユニット4のスリーブ部4aが光軸方向に移動可能に係合している。さらに、バー10には、絞りシャッターユニット5のU溝部5bが係合している。このため、バー10の長さとしては、スリーブ部4aの長さとフォーカスユニット4の移動量とU溝部5bの厚さと絞りシャッターユニット5の移動量とを加えた長さが最低限必要になる。
このように、スリーブ部の内側に他の移動部材のU溝部を配置することにより、バーの本数を少なくすることができるだけでなく、バーの長さも短くすることができ、その結果、レンズ鏡筒全体を短くすることができる。本実施例では、スリーブ部の内側に配置されるU溝部は1つであるが、複数のU溝部を配置してもよい。
ここで、本発明の主旨であるシフトユニット3のカムフォロワ6のはずれ対策について述べる。
第一鏡筒ユニット1に落下等により衝撃力が加わった時、耐衝撃用ピン1cが耐衝撃カム溝部13bと係合(当接)することによって、カムフォロワピン1bの第一カム溝部13bからの脱落を防止することは前述した通りである。シフトユニット3においては、第3レンズユニットL3を光軸直交方向する面内で移動させるシフトユニットである。したがって、マグネット、ヨーク、コイル等の磁気回路を形成する部品重量がレンズ重量に上乗せされるため、シフト無し構成時に比べ、カムフォロワピン6が外れやすいという問題があった(従来構成 図11参照)。本発明ではシフトユニット3のカムフォロワピン6の近傍に庇部3cと固定筒12に段差部12cを設けて、カムフォロワピン6がカム溝13dから外れにくい構成としている。また、図3TELE断面図において、カムフォロワピン6の位置が図2沈胴断面図の位置に比べてガイドバ−中間部に近くなっているため、衝撃時のガイドバーたわみがおきやすく、カムフォロワピン6の外れに対して不利である。しかしながら、本発明では該庇部3cと段差部12cを設けているので、衝撃時にガイドバーのたわみが発生しても、カムフォロワピン6の外れが発生しにくい構成になっている。
図10には、像振れ補正機能を有する本実施例のレンズ鏡筒を搭載した撮影装置のシステム構成を示す。50は被写体の空間周波数の高域成分を除去するための光学ローパスフィルタ、51はレンズ鏡筒の像面に配置され、光学像を電気信号に変換するCCDセンサ、CMOSセンサ等の撮像素子である。撮像素子51から読み出された電気信号aはカメラ信号処理回路52により画像信号bとなる。
53はレンズ駆動を制御するマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)である。電源が投入されると、マイコン53は、フォーカスリセット回路54およびズームリセット回路55の出力を監視しながら、フォーカスモータ駆動回路56およびズームモータ駆動回路57によりそれぞれのステッピングモータを回転させて各レンズユニットを光軸方向に移動させる。
フォーカスリセット回路54およびズームリセット回路55の出力は、それぞれの検出対象である移動部材が予め設定された所定位置(基準位置)まで移動すると(該移動部材に設けられた遮光部がフォトインタラプタが透光状態から遮光状態に切り換わったとき)反転し、マイコン53は、その位置を基準として以後のステッピングモータの駆動ステップ数を計数することにより各レンズユニットの絶対位置を検知する。これにより正確な焦点距離情報や被写体情報等が得られる。
58は絞りシャッターユニット5を駆動する絞り駆動回路であり、マイコン53に取り込まれた映像信号の明るさ情報に基づいて絞りの開口径やシャッタ速度を制御する。59および60は撮像装置のpitch角度(縦方向の傾き角)およびyaw角度(横方向の傾き角)を検出する角度検出回路である。角度の検出は、例えば撮影装置に固定された振動ジャイロ等の角速度センサの出力を積分して行う。そして、両角度検出回路59,60の出力、すなわち、撮影装置の傾き角度の情報はマイコン53に取り込まれる。
61および62は像振れ補正を行うために第3レンズユニットL3を光軸直交方向、すなわちpitch(縦方向)およびyaw(横方向)にシフトさせるためのコイル駆動回路である。該コイル駆動回路61,62は、第3レンズユニットL3に搭載され、マグネットを含む磁気回路のギャップに配置されたコイルへの通電を制御することにより、第3レンズユニットL3のシフト駆動する。
63および64は第3レンズユニットL3の光軸に対するpitch(縦方向)およびyaw(横方向)のシフト量を検出するための位置検出回路であり、その出力はマイコン53に取り込まれる。第3レンズユニットL3がシフトすると、該第3レンズユニットL3を通過する光束が曲げられて、撮像素子51上に結像している被写体像の位置が変化する。このときの被写体像の移動方向を実際に撮影装置が傾いたことによって被写体像が移動する方向とは逆方向とし、移動量を同じとするように第3レンズユニットL3の駆動をマイコン53で制御することによって、手ぶれ等により撮影装置が傾いても結像している被写体像は動かない。これにより、像振れ補正を実現できる。
マイコン53内では、pitch角度検出回路59およびyaw角度検出回路60により得られた撮影装置の傾き信号と、pitch位置検出回路63およびyaw位置検出回路64から得られた第3レンズユニットL3のシフト量信号との差を求め、それぞれの方向の差を示す信号を増幅し、かつ位相補償を行う。こうして得られた信号に基づいて、pitchコイル駆動回路61およびyawコイル駆動回路62を介して第3レンズユニットL3を駆動する。こうして上記差信号がより小さくなるように像振れ補正制御が行なわれる。
なお、本実施例では、第1〜第3レンズユニットL1〜L3の相対移動により変倍動作を行っているので、第3レンズユニットL3のシフト量に対する像の移動量が焦点距離によって変化してしまう。このため、pitch角度検出回路59およびyaw角度検出回路60によって得られる撮影装置の傾き信号をそのまま用いて第3レンズユニットL3のシフト量を決定せず、焦点距離情報により補正する。
以上が本実施例の説明であるが、本発明は上記実施例の構成に限定されるものではなく、請求項で示された構成であればどのような構成であってもよい。また、発明は、レンズ一体型の撮像装置はもとより、交換レンズ装置にも適用できる。
本発明のレンズ鏡筒の分解斜視図。 本発明のレンズ鏡筒の断面図(沈胴時)。 本発明のレンズ鏡筒の断面図(TELE端)。 本発明の第1・第2鏡筒ユニット及び固定筒の斜視図。 本発明のシフトユニット3のスリーブ部を示す斜視図。 本発明の絞りシャッターユニットのスリーブ部を示す斜視図。 本発明のシフトユニット3の庇部と固定筒の段差部を示す斜視図。 本発明のカム筒の外カム展開図。 本発明のカム筒の内カム展開図。 本発明のレンズ鏡筒の駆動及び振れ補正システムを示すブロック図。 従来のカムフォロワ6回りを示す斜視図。
符号の説明
1 第1鏡筒ユニット
2 第2鏡筒ユニット
3 シフトユニット
3c 庇部
4 フォーカスユニット
5 絞りシャッターユニット
11 後部鏡筒
12 固定筒
12c 段差部
13 カム筒
14 支持枠
22 外筒

Claims (3)

  1. レンズと、前記レンズが保持されカム従動子が設けられたレンズ保持枠と、前記カム従動子が係合するカム溝を有するカム筒と、前記カム筒の内側に設けられた前記レンズ保持枠を直進案内するガイド軸の一端を固定する固定筒と、前記ガイド軸の他端を固定する後部鏡筒とを有し、
    前記カム筒は光軸を中心に回動され、前記レンズ保持枠が光軸方向に移動するレンズ鏡筒において、前記レンズ保持枠には、前記カム筒のカム溝から前記カム従動子の係合がはずれないように庇部が設けられていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記固定筒には、前記レンズ保持枠の庇部に対応する段差部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 請求項1、又は請求項2に記載のレンズ鏡筒を備えたことを特徴とする光学機器。
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