JP2006057271A - コンクリートポンプ車のブーム作動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コンクリートポンプ車の旋回フレームに設置する油配管用旋回継手に形成する油通路を2系統のみとする。
【解決手段】 旋回フレーム3に設置する油配管用旋回継手38にスリップリング装置46を設置する。スリップリング装置46から電気配線を油配管用旋回継手38の旋回筒16内を通して旋回フレーム3の上方へ導く。各ブーム起伏用油圧シリンダ9,10,11への油ポンプ41からの圧油の給排の切り換えを行う電磁切換弁27,28,29を旋回フレーム3上に設置する。旋回フレーム3上で各電磁切換弁27,28,29のソレノイドに電気配線で通電させるようにして旋回フレーム3上の電磁切換弁27,28,29に導く圧油配管を圧油供給用と圧油排出用の配管43aと44aとし、油配管用旋回継手38に形成する油通路を39と40の2系統とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブーム付きのコンクリートポンプ車において、旋回駆動装置により旋回フレームとともに旋回させられるようにしてあるブームを起伏させて伸縮させるようにするコンクリートポンプ車のブーム作動装置に関するものである。
ブーム付コンクリートポンプ車は、高所でのコンクリート打設作業等において広く利用されるもので、図4にその一例の概略を示す如く、コンクリートポンプ車の車体1上に、ホッパ2と該ホッパ2内のコンクリートを吸入して吐出するように作動するコンクリートポンプ(図示せず)を設置すると共に、車体1上に、旋回フレーム3を水平旋回可能に載置し、該旋回フレーム3上に、下段ブーム5の下端部を支持フレーム4を介して起伏可能に取り付け、該下段ブーム5の上端部(先端部)に中段ブーム6の基端を、又、中段ブーム6の上端部(先端部)に上段ブーム7の基端を、それぞれ起伏可能に連結して多段式ブーム8を構築している。更に、上記旋回フレーム3上の支持フレーム4と下段ブーム5との間には、2本の起伏用油圧シリンダ9が介装してあり、下段ブーム5と中段ブーム6との間、及び中段ブーム6と上段ブーム7との間には、それぞれ起伏用油圧シリンダ10及び11が介装されており、各起伏用油圧シリンダ9,10,11を伸縮作動させることにより、下段ブーム5、中段ブーム6、上段ブーム7が各々起伏させられて伸縮させられるようにしてある。
又、上記コンクリートポンプから吐出されるコンクリートを輸送するためのコンクリート配管12は、コンクリートポンプの吐出側に接続されていて、上記車体1に沿わされてから、図5に示す如く旋回フレーム3の中心部に設置してある油配管用旋回継手14を通して上部旋回体A側へ立上げられており、更に下段ブーム5に沿わされてから、該下段ブーム5と中段ブーム6とを連結する中空連結軸内を横方向に通されて中段ブーム6に沿わされ、同様に中段ブーム6と上段ブーム7とを連結する中空連結軸内を通して上段ブーム7に沿わされて支持され、先端に先端ホース13が接続されるようにしてある。
上記油配管用旋回継手14は、円筒体としての固定筒15の内側に、軸心部にコンクリート配管12を通すための孔17をあけた円筒体としての旋回筒16を旋回できるように同心状に配置した構成としてあり、上記固定筒15は、外周部に設けたフランジ部18を介して固定部材19に取り付けて固定支持するようにすると共に、上記旋回筒16は、上端に取り付けた支持部材20を旋回フレーム3に取り付け支持されて、旋回筒16が旋回フレーム3とともに旋回できるようにしてある。更に、図6に示す如く、上記固定筒15と旋回筒16に、上部旋回体A側の起伏用油圧シリンダ9,10,11の数に対応させた所要系統(図6の場合は6系統)の油通路21を形成して、車体側としての下部固定側Bの配管と上部旋回体A側の配管とを油通路21を介してそれぞれ連通させることができるようにしてある。
各段のブーム5,6,7を起伏させる起伏用油圧シリンダ9,10,11のヘッド側とロッド側に接続されている圧油給排用配管22a,23a,24aは、油配管用旋回継手14の旋回筒16側の各配管接続口21aに接続させるようにし、又、車体1に搭載されている油ポンプ25の吐出側とタンク26に電磁切換弁27,28,29を介して接続させてある各起伏用油圧シリンダ9,10,11への圧油給排用配管22b,23b,24bは、上記油配管用旋回継手14の固定筒15側の各配管接続口21bに接続させるようにしてある。これにより各起伏用油圧シリンダ9,10,11に対応する電磁切換弁27,28,29を、下部固定側Bで切換え操作することにより起伏用油圧シリンダ9又は10又は11のヘッド側又はロッド側へ配管22b,23b,24b、油通路21、配管22a,23a,24aを通して圧油の給排が行われるようにしてある。
上記のように構成されているコンクリートポンプ車においては、油配管用旋回継手14の旋回中心にコンクリート配管12があるため、旋回フレーム3は360度以上旋回させる、いわゆる全旋回可能とすることができるが、全旋回可能とした場合は、下部固定側Bから上部旋回体A側へ旋回継手14を通さないで電気信号の伝送を行わせることはできない。そのため、旋回フレーム3を全旋回可能としたコンクリートポンプ車の場合には、上部旋回体Aへの電気配線はできないものと考えられていた。
近年、コンクリートポンプ車の旋回フレームを無限旋回可能として旋回フレーム上のブームを全旋回できるようにしたものにおいて、ブームにリミットスイッチの如き電気的機構を設けて車体側のケーブルとブーム側のケーブルとを接続できるようにしたものが提案されている。すなわち、図7に示す如く、車体1上に設置されている旋回フレーム3の中心部に油配管用の旋回継手30が設置してある。この油配管用の旋回継手30は、車体1に取り付けられて旋回軸線0上に位置させられた円筒体としての固定筒31と、旋回フレーム3に取り付けられて旋回軸線0上に位置させられた円筒体としての旋回筒32とからなるもので、固定筒31の内側に旋回筒32が旋回可能に組み合わされていて、旋回筒32の軸心部をコンクリート配管12が余裕をもって挿通させられるようにしてある。又、上記固定筒31には、車体1側の圧油配管33bが接続されるようにしてあり、又、上記旋回筒32には各段のブームごとの起伏用シリンダに接続されている圧油配管33aが接続されるようにしてあり、該車体側の配管33bとブーム側の配管33aとを、旋回継手30の内部に形成した油通路34を通して連通させられるようにしてある。又、上記旋回継手30の固定筒31の周囲には、車体側ケーブル35bが接続されるようにしてある固定接触体36があり、一方、旋回筒32の周囲には、ブーム側ケーブル35aが接続されるようにしてある可動接触体37が設けられて、車体側ケーブル35bとブーム側ケーブル35aを接続できるようにし、ブームが全旋回式であっても、旋回フレーム3の上方へ車体側から電気配線できるようにしたものが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2002−4582号公報
ところが、従来のコンクリートポンプ車における油配管用旋回継手14は、ブームの起伏用油圧シリンダ9,10,11に対応する数の供給用と排出用の油通路21が形成されている構成であり、油通路21を多数形成しなければならないという問題がある。又、特許文献1に記載されたものは、旋回フレーム3を全旋回式にして該旋回フレーム3の上方へ電気配線を可能にしたものであるが、各起伏用油圧シリンダの作動用の油圧回路は、図6に示す如き電磁切換弁を車体側に設置した構成と同様のものであり、油配管用旋回継手30に形成された油通路34は多段式ブームの各起伏用油圧シリンダの数に合わせた多数系統を必要とするものであり、上述の場合と同様の問題がある。
そこで、本発明は、従来のコンクリートポンプ車の旋回フレームに装備されている油配管用旋回継手に形成される油通路を2系統にすることができるようにしようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、車体上の旋回フレーム上に、多段式ブームの最下段のブームを起伏可能に支持させて、各段のブームを起伏用油圧シリンダにより起伏できるようにし、且つ該各起伏用油圧シリンダに接続した圧油給排用配管と車体側の圧油給排用配管を、旋回フレームに設置した油配管用旋回継手の油通路を介して連通させるようにして、各起伏用油圧シリンダを起伏させてブームを伸縮作動させるようにしてあるコンクリートポンプ車のブーム作動装置において、上記旋回フレーム上に、上記起伏用油圧シリンダへの圧油給排を切り換える電磁切換弁を設置し、且つ上記油配管用旋回継手にスリップリング装置を設置して、該スリップリング装置から旋回フレーム上へ導いた電気配線を、上記電磁切換弁のソレノイドに接続させるようにし、上記油配管用旋回継手の油通路を、圧油供給用と圧油排出用の2系統とするようにした構成とする。
又、上記構成に、油配管用旋回継手の下側にスリップリング装置を設置して、該スリップリング装置からの電気配線を、上記油配管用旋回継手の旋回筒に設けた配線用貫通孔を通して旋回フレーム上へ導くようにした構成を付加したものとする。
本発明のコンクリートポンプ車のブーム作動装置によれば、次の如き優れた効果を奏し得る。
(1)旋回フレームが旋回しても車体側から旋回フレーム上へ圧油を給排できるように旋回フレームに設けた油配管用旋回継手に、スリップリング装置を設置して、旋回フレーム上に電気配線できるようにすると共に、各段のブームの起伏用油圧シリンダへの圧油給排を切り換える電磁切換弁を上記旋回フレーム上に設置して、旋回フレーム上で電磁切換弁を切り換えて各段のブームを起伏動作させて伸縮作動させるようにしてあるので、車体側から旋回フレーム上へ導くため油配管用旋回継手に形成する油通路を、供給と排出の2系統のみとすることができる。
(2)上記(1)により油配管用旋回継手を小型化し、簡素化することができ、旋回フレーム上に有効スペースを確保できる。
(3)油配管用旋回継手の下側にスリップリング装置を設置して、該スリップリング装置からの電気配線を、上記油配管用旋回継手の旋回筒に設けた配線用貫通孔を通して旋回フレーム上へ導くようにした構成とすることにより、旋回フレーム側へ導く配線が容易である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3は本発明の実施の一形態として、3段式ブームを備えて全旋回できるようにしたコンクリートポンプ車に適用した場合を示すもので、車体側としての下部固定側Bから、全旋回式とした油配管用旋回継手38を通してブーム側となる上部旋回体A側へ電気配線をして、該上部旋回体A側に、各段のブームの各起伏用油圧シリンダ9,10,11への圧油の供給、排出を切り換えるブーム用操作弁としての電磁切換弁27,28,29を設置できるようにして、油配管用旋回継手38に設ける油通路を供給と排出の2系統のみとするようにし、これにより該各電磁切換弁27,28,29を上部旋回体A側で切換操作することにより各段のブーム起伏用油圧シリンダ9,10,11を個別に伸縮作動させることができるようにする。
詳述すると、図5に示した油配管用旋回継手14と同様に、円筒体としての固定筒15の内側に、軸心部にコンクリート配管12を通すための孔17をあけた円筒体としての旋回筒16を旋回できるように同心状に配置してなる構成において、図5に示す如く、3段式ブームの場合は3つのブーム起伏用油圧シリンダ9,10,11毎の給排用として合計6系統(4段式ブームの場合は8系統)の油通路21を形成していた油配管用旋回継手14に代えて、圧油供給用と圧油排出用の油通路39と40の2系統のみとして、固定筒15の下端に開口させてある2つの配管接続口39b,40bに下部固定側Bの油ポンプ41の吐出側の圧油供給用配管43とタンク42に接続されている圧油排出用配管44を各々接続するようにする。又、旋回筒16の上端に開口させてある2つの配管接続口39a,40aに、圧油供給用配管43aと圧油排出用配管44aを接続するようにし、更に、上記旋回筒16の所要個所に軸方向に貫通する配線用貫通孔45を設けた油配管用旋回継手38とする。
更に、上記油配管用旋回継手38の下側に、電気用旋回継手としてのスリップリング装置46を設置し、該スリップリング装置46により固定側から回転側へ給電できるように導かれた回転側の電気配線47を、上記油配管用旋回継手38の配線用貫通孔45に通して上方へ配線するようにする。
上記のようにスリップリング装置46を下側に設置した油配管用旋回継手38を、旋回フレーム3の中心部に取り付けて支持させることにより、ブーム操作弁としての電磁切換弁27,28,29を、旋回フレーム3の上方位置、すなわち、上部旋回体A側に設置することができることになって、該電磁切換弁27,28,29を介して各起伏用油圧シリンダ9,10,11に圧油の給排を行う圧油供給用配管43aと圧油排出用配管44aを、油配管用旋回継手38の2系統の油通路39,40を介して下部固定側Bの圧油供給用配管43と圧油排出用配管44に接続することができるようにした図1に示す如き油圧回路を備える。又、上記油配管用旋回継手38を通して上方へ導いた電気配線47を、各電磁切換弁27,28,29のソレノイドSOL.1,SOL.2,SOL.3,SOL.4,SOL.5,SOL.6に接続して、ブーム毎にソレノイドを励磁、消磁させることにより電磁切換弁27,28,29を切り換え操作させるようにした図2に示す如き電気回路を備える。
上記油配管用旋回継手38とスリップリング装置46を、旋回フレーム3に支持させる一例を図3に示す。すなわち、油配管用旋回継手38の下側にスリップリング装置46を設置する場合は、設置スペースの関係から、油配管用旋回継手38を旋回フレーム3の旋回中心部に設けた開口部に上方へ突出するような姿勢に位置させ、旋回フレーム3上に立てた架台48上に取り付けた支持部材49を、油配管用旋回継手38の旋回筒16の上端面に取り付けて、該旋回筒16を旋回フレーム3とともに旋回できるようにする。一方、油配管用旋回継手38の固定筒15は、下端部の外周部に張り出して取り付けたフランジ部18を、図5の場合と同様に固定部材19に取り付けて支持させるようにする。
上記油配管用旋回継手38の下側のスリップリング装置46は、中心部にコンクリート配管12を通すための孔をあけた円筒状の回転筒50がスリップリングカバー51の内側に回転(旋回)自在に支持させてあり、回転筒50に絶縁して取り付けてある多数のスリップリング52の外周にブラシ53が置かれ、該ブラシ53をスリップリングカバー51に支持させて、固定側の電気配線54から回転筒50に、スリップリング52、導線を介して通電されるようにしてある。
かかる構成のスリップリング装置46は、スリップリングカバー51を回り止め部材55を介して固定部材19に取り付けて、固定部材19に支持させるようにすると共に、回転筒50は、上端面に取り付けたフランジ56と、油配管用旋回継手38の旋回筒16の下端面に取り付けたフランジ57とを結合させることにより旋回筒16に連結して、該旋回筒16と一体的に旋回できるようにする。更に、上記回転筒50側の導線を電気配線47として、回転筒50の外側から油配管用旋回継手38の旋回筒16の配線用貫通孔45に通して旋回フレーム3の上方へ導き、各電磁切換弁27,28,29の各ソレノイドに、図2に示す電気回路図の如く接続させるようにする。
なお、58はスリップリングカバー51に回転筒50を回転可能に支持させる軸受である。
本発明のコンクリートポンプ車のブーム作動装置は、上記の如き構成としてあるので、先ず、コンクリート配管12を油配管用旋回継手38の旋回筒16とスリップリング装置46の回転筒50に遊嵌状態で貫通させ、旋回フレーム3上に電磁切換弁27,28,29を設置し、車体側としての下部固定側Bの圧油供給用及び排出用の配管43,44を、上部旋回体A側の圧油供給用及び排出用の配管43a,44aに2系統の油通路39,40を介し接続させておく。
次に、コンクリート打設場所の変更等でブームを旋回させるときは、コンクリートポンプ車の車体1上の旋回フレーム3を、図示しない駆動装置で旋回させるようにする。この際、旋回フレーム3の中心部には、既存の油配管用旋回継手14と同様な構成としてある油配管用旋回継手38が設置してあり、且つ該油配管用旋回継手38の下側に、電気用旋回継手としてのスリップリング装置46が設置してあり、更に、固定側の電気配線54にスリップリング装置46を介して接線されたブーム側の電気配線47が、油配管用旋回継手38の旋回筒16の配線用貫通孔45を通されているため、上記旋回フレーム3の旋回動作で、油配管用旋回継手38の旋回筒16とスリップリング装置46の回転筒50は一緒に旋回できて、ブーム側の電気配線47も旋回筒16と一緒に旋回できる。これにより旋回フレーム3が全旋回しても、電気配線47を傷つけることなく下部固定側Bから上部旋回体A側への電気信号を伝送することができる。
多段式ブームを、たとえば、折りたたまれて格納されている状態から各起伏用シリンダ9,10,11を作動させてブームを伸長作動させる際に、下段のブームの起伏用油圧シリンダ9から順次上段側の起伏用油圧シリンダ10,11を個別に伸長作動させるようにするときは、先ず、電磁切換弁27のソレノイドSOL.1を励磁してソレノイドSOL.2を消磁させるように、図2の電気回路を制御させる。これにより電磁切換弁27はaポートに切り換えられて、圧油供給用配管43aを通して供給される圧油が該電磁切換弁27のaポートから2本の起伏用油圧シリンダ9の各ヘッド側圧力室に供給されることになり、該起伏用油圧シリンダ9の各ロッド側圧力室が圧油排出用配管44aに連通させられるので、該起伏用油圧シリンダ9は伸長作動させられることになり、下段のブームが展張させられることになる。次に、電磁切換弁28のソレノイドSOL.3を励磁してソレノイドSOL.4を消磁させると、該電磁切換弁28はaポートに切り換えられて、圧油供給用配管43aと起伏用油圧シリンダ10のヘッド側圧力室とが連通させられると共に圧油排出用配管44aと該起伏用油圧シリンダ10のロッド側圧力室とが連通させられるので、起伏用油圧シリンダ10は伸長作動させられて2段目のブームが展張させられることになる。同様にして順次電磁切換弁29のソレノイドSOL.5を励磁させてソレノイドSOL.6を消磁させるようにすることにより起伏用油圧シリンダ11を伸長作動させるようにすることができる。
又、逆に各ブームを折りたたんでブームの先端をコンクリートポンプ車に近付けるようにする場合とか、ブームを折りたたんで格納するような場合には、上記各電磁切換弁27,28,29の各々のソレノイドSOL.2,SOL.4,SOL.6を励磁すると共に、ソレノイドSOL.1,SOL.3,SOL.5を消磁させるようにして、各電磁切換弁27,28,29を個々にbポートに切り換えるようにすればよい。これにより圧油は各起伏用油圧シリンダ9,10,11のロッド側圧力室に供給されて、該各起伏用油圧シリンダ9,10,11が短縮作動させられ、各段のブームは短縮作動させられる。
上記において、各電磁切換弁27,28,29は、上部旋回体A側に設置させられていて、油配管用旋回継手38を通して上部旋回体A側に配線された電気配線47により各ソレノイドが励磁されるよう給電されるようにしてあるので、油配管用旋回継手38を通して上部旋回体A側の電磁切換弁27,28,29と下部固定側Bの油ポンプ41とを連通する油通路39,40を、2系統のみとすることができ、油配管用旋回継手38を小型化、簡素化することができる。又、上部旋回体A側に電気配線47が配線してあることから、全旋回可能としてある上部旋回体Aであっても、ここに電気関係装置、たとえば、角度センサー、照明装置、表示灯、スピーカ、TVカメラ等を容易に設置することができる。
なお、本発明は上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、たとえば、油配管用旋回継手38の下側にスリップリング装置46を設置した場合を示したが、スリップリング装置46を油配管用旋回継手38の上側に設置するようにすることもできる。この場合は、上方に位置するスリップリング装置46の回転筒50に各圧油供給用及び排出用の配管43と43aを沿わせるようにすればよいこと、又、図1では3段ブームに対応させて起伏用油圧シリンダ9,10,11を備えた場合を示したが、4段式のブームのものにも同様に適用できること、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明のコンクリートポンプ車のブーム作動装置の実施の一形態を示す油圧回路図である。 図1の油圧回路図における電磁切換弁に給電する電気回路図である。 図1の油圧回路図と図2の電気回路図を実現するための油配管用旋回継手とスリップリング装置の構成例の概要を示す一部切断側面図である。 ブーム付コンクリートポンプ車の一例を示す概略図である。 従来のコンクリートポンプ車で用いられている油配管用旋回継手の概略側面図である。 従来のコンクリートポンプ車の油圧回路図である。 コンクリートポンプ車のブーム側にケーブルを配線できるようにした従来の旋回接続装置を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1 車体
3 旋回フレーム
5 下段ブーム
6 中段ブーム
7 上段ブーム
8 多段式ブーム
9,10,11 起伏用油圧シリンダ
12 コンクリート配管
15 固定筒
16 旋回筒
19 固定部材
27,28,29 電磁切換弁
38 油配管用旋回継手
39 油通路
40 油通路
43,43a 圧油供給用配管
44,44a 圧油排出用配管
45 配管用貫通孔
46 スリップリング装置
47 電気配線

Claims (2)

  1. 車体上の旋回フレーム上に、多段式ブームの最下段のブームを起伏可能に支持させて、各段のブームを起伏用油圧シリンダにより起伏できるようにし、且つ該各起伏用油圧シリンダに接続した圧油給排用配管と車体側の圧油給排用配管を、旋回フレームに設置した油配管用旋回継手の油通路を介して連通させるようにして、各起伏用油圧シリンダを起伏させてブームを伸縮作動させるようにしてあるコンクリートポンプ車のブーム作動装置において、上記旋回フレーム上に、上記起伏用油圧シリンダへの圧油給排を切り換える電磁切換弁を設置し、且つ上記油配管用旋回継手にスリップリング装置を設置して、該スリップリング装置から旋回フレーム上へ導いた電気配線を、上記電磁切換弁のソレノイドに接続させるようにし、上記油配管用旋回継手の油通路を、圧油供給用と圧油排出用の2系統とするようにしたことを特徴とするコンクリートポンプ車のブーム作動装置。
  2. 油配管用旋回継手の下側にスリップリング装置を設置して、該スリップリング装置からの電気配線を、上記油配管用旋回継手の旋回筒に設けた配線用貫通孔を通して旋回フレーム上へ導くようにした請求項1記載のコンクリートポンプ車のブーム作動装置。
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