JP2006053361A - 複数の光学素子を有する光学系及びそれを備えた撮像装置 - Google Patents

複数の光学素子を有する光学系及びそれを備えた撮像装置 Download PDF

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Noriyuki Iyama
紀之 猪山
Kazuyuki Hosokawa
一幸 細川
Takeshi Kawamata
健 川俣
Nobuyoshi Toyohara
延好 豊原
Seiji Sakamoto
静児 坂元
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Abstract

【課題】 小型化・軽量化に有効であり、かつ、安価に製造できる光学系及びそれを備えた撮像装置。
【解決手段】 有限の屈折力を有する光学素子を複数備える光学系と、該光学系の像側に配置された電子撮像素子とを備えた撮像装置において、複数の光学素子の中の少なくとも1つはプラスチックからなり、プラスチックからなる光学素子の少なくとも1面r9 に赤外カットコートが施されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の光学素子を有する光学系及びそれを備えた撮像装置に関し、例えばレンズ部材やプリズム等の複数の光学素子を有する光学系と、それを備えたデジタルカメラ、携帯電話用撮像モジュール等の撮像装置に関するものである。より詳しくは、光学素子の屈折面に赤外カットコートを施した光学系及びそれを備えた撮像装置に関するものである。
近年、銀塩35mmフィルム(通称ライカ版)カメラに代わる次世代カメラとしてデジタルカメラ(電子カメラ)が注目されてきている。さらに、それは業務用高機能タイプからポータブルな普及タイプまで幅広い範囲での使用が検討されている。また、携帯電話にも撮像モジュールが内蔵され、気軽に記念撮影が楽しめるようになっている。
これらのデジタルカメラや携帯電話の撮像モジュールでは、撮像素子としてCCD、CMOS等が用いられている。
CCD、CMOS等の撮像素子は可視域(一般的に、波長が約380nm〜約780nm程度と言われている。)より波長の長い領域、いわゆる赤外線領域においても高い感度を有しているため、受光した赤外線により解像度の低下や画像の劣化が生じてしまう。このため、CCD、CMOS等の撮像素子を用いたカメラ等の撮像装置では、赤外線を除去する赤外カットフィルターが必要になる。
一般的に、赤外カットフィルターの透過率特性は、約780nm以上の波長の透過率が極力ゼロになるように設計されている。
赤外線カットフィルターには、フィルターの材質自体が赤外線を吸収する吸収型と、フィルター表面に赤外線をカットする赤外カットコートを施した反射型があり、デジタルカメラやビデオカメラ等の撮像装置では、どちらか一方、若しくは、両方の性質を有するフィルターを撮影レンズと撮像素子との間に配置している。
赤外カットコーティングの方法としては、例えば真空蒸着法、スパッタ法等があげられる。真空蒸着法は、高真空中で蒸着物質を加熱蒸発させ、蒸発物質を基板上に堆積させて薄膜を形成する方法である。一方、スパッタ法は、高エネルギーの原子や分子を蒸着物質(ターゲット)に衝突させて叩き出した原子を基板上に堆積させることにより薄膜を形成する方法である。
ところで、吸収型及び反射型の何れであっても、上述のように赤外カットフィルターを配置する場合、フィルター自体の物理的強度を確保するために、厚みを最低でも0.5mm程度は確保しなくてはならない。さらに、フィルター前後のレンズとの間隔をある程度空けておく必要があるので、光学系の全長が長くなるという問題がある。
加えて、赤外カットフィルター自体を光学系とは別に配置することになるので、その分コストアップにつながる。
特許文献1及び特許文献2には、これらの問題を解決するために、カメラの光学系内の何れか1つのレンズ面に多層膜の赤外カットコートを施すことにより小型化を図ることが記載されている。また、特許文献3には、単レンズのレンズ面に赤外カットコートを蒸着することが記載されている。
特開平5−207350号公報 特開2002−277738号公報 特開2004−88181号公報 特開2004−139035号公報
また、近年、デジタルカメラ、ビデオカメラ等の撮像装置を製品としてできるだけ安く製造することが求められている。このため、光学系にかかるコストもできるだけ安くすることが必須である。特許文献4には、多数のガラス製平凸レンズの何れか一方の面に一括して赤外カットコートを施すことにより、成膜コストの低減を図ることが記載されている。
加えて、デジタルカメラ、ビデオカメラ等の撮像装置の小型化と共に、軽量化の要望も高まってきている。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型化・軽量化に有効であり、かつ、安価に製造できる光学系及びそれを備えた撮像装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の撮像装置は、有限の屈折力を有する光学素子を複数備える光学系と、該光学系の像側に配置された電子撮像素子とを備えた撮像装置において、
前記複数の光学素子の中の少なくとも1つはプラスチックからなり、前記プラスチックからなる光学素子の少なくとも1面に赤外カットコートが施されていることを特徴とするものである。
また、本発明の複数の光学素子を有する光学系は、有限の屈折力を有する光学素子を備えた光学系において、
前記複数の光学素子の中の少なくとも1つはプラスチックからなり、前記プラスチックからなる光学素子の少なくとも1面に赤外カットコートが施されていることを特徴とするものである。
なお、本発明において、屈折力を有する光学素子とは、光学素子の有効面内の何れかにおいてゼロでない屈折力を有する光学素子と定義する。
以下に、本発明において上記構成をとる理由と作用を説明する。
本発明の光学系によれば、複数の光学素子の少なくとも1つはプラスチックから構成されているため、光学系全体を軽量化でき、それを用いた本発明の撮像装置等の軽量化、小型化に有効である。
さらに、プラスチックからなる光学素子は、ガラスからなる光学素子よりも安価に製造できるため、光学系製品や撮像装置等の製造コストを抑えることができる。また、プラスチックはガラスよりも成形しやすいため、所望の形状の光学素子(例えば、レンズ部材)を容易に製造することが可能である。
さらに、本発明の撮像装置又は光学系において、赤外カットコートは、プラスチックからなる光学素子の1面を含む複数の屈折面に施されていることが好ましい。これにより、各赤外カットコートの膜厚のばらつきが低減でき、不良品の発生を少なくすることが可能となり、歩留まりの向上と共にコスト低下にも有効である。
また、1つの屈折面の層数が少ないと、コーティング工程に要する時間が短くて済み、コーティング工程における光学素子の温度上昇を抑制することが可能になる。この結果、温度上昇によるプラスチックからなる光学素子の変形を防ぐことができ、面精度の悪化による結像性能の低下が起こり難い。
より好ましくは、光学系全体の透過率は、波長750nm〜850nmに亘って、波長500nm〜550nmにおける透過率の平均値の10%以下である。
また、本発明の光学素子として用いられるプラスチック材料は、熱変形温度が100℃〜130℃の範囲である。また、屈折率は、1.45〜1.65の範囲であり、アッベ数は、20〜60の範囲である。
本発明の撮像装置及び光学系によれば、光学系内の複数の光学素子の中の少なくとも1つはプラスチックから構成されており、このプラスチックからなる光学素子の少なくとも1面に赤外カットコートを施すようにしたため、光学系全体を軽量化できる。すなわち、それを用いた撮像装置等の軽量化、小型化にも有効である。
さらに、プラスチックからなる光学素子は、ガラスからなる光学素子よりも安価に製造できるため、光学系製品や撮像装置等の製造コストを抑えることができる。また、プラスチックはガラスよりも成形しやすいため、所望の形状の光学素子(例えば、レンズ部材)を容易に製造することが可能である。
以下、本発明に用いられる光学系の実施例1〜5について説明する。
実施例1及び2のズームレンズ系の無限遠物点合焦時の広角端(a)、中間状態(b)、望遠端(c)のレンズ断面図を図1に、実施例3及び4のズームレンズ系の無限遠物点合焦時の広角端(a)、中間状態(b)、望遠端(c)のレンズ断面図を図2に示す。また、実施例5の結像レンズ系の無限遠物点合焦時のレンズ断面図を図3に示す。
図1及び図2において、第1レンズ群はG1、開口絞りはS、第2レンズ群はG2、第3レンズ群はG3、電子撮像素子のカバーガラスはCG、像面はIで示してある。また、図3において、開口絞りはS、第1正レンズはL1、第2正レンズはL2、第3負レンズはL3、電子撮像素子のカバーガラスはCG、像面はIで示してある。
実施例1のズームレンズ系は、図1に示すように、物体側から順に、負の屈折力を有し、両凹レンズL11からなる第1レンズ群G1、開口絞りS、正の屈折力を有し、両凸レンズL21及び両凹レンズL22からなる第2レンズ群G2、正の屈折力を有し、両凸レンズL31からなる第3レンズ群G3、カバーガラスCGにより構成されている。
本実施例では、第1レンズ群G1〜第3レンズ群G3におけるレンズは全てプラスチックから構成されている。
広角端から望遠端へのズーミング時には、第1レンズ群G1が望遠端近傍で像側に凸となるように移動し(すなわち、物体側に凹の軌跡を描いて移動する。)、第2レンズ群G2が開口絞りSと共に物体側へ移動する。なお、第3レンズ群G3は固定されている。
また、非球面は、第1レンズ群G1の両凹レンズL11の両面と、第2レンズ群G2の両凸レンズL21の両面と、第2レンズ群G2の両凹レンズL22の像側面と、第3レンズ群G3の両凸レンズL31の像側面に設けられている。
実施例1では、第3レンズ群G3における両凸レンズL31の像側面(第9面)の44層の赤外カットコートを施している。
実施例1の光学系の第9面に施した赤外カットコートの膜構成を、基板(すなわち、レンズ面)側から順に以下の表1に示す。また、実施例1の光学系全体の光軸上における透過率特性は図4に示す通りである。
図4に示すように、この実施例においては、赤外線を良好にカットして所望の波長特性を得ることができる。
表1
──────────────────
層数 膜材料 光学的膜厚
──────────────────
1 TiO2 0.2071×λ/4
2 SiO2 0.395 ×λ/4
3 TiO2 1.9539×λ/4
4 SiO2 1.7543×λ/4
5 TiO2 1.6061×λ/4
6 SiO2 1.6097×λ/4
7 TiO2 1.5417×λ/4
8 SiO2 1.5714×λ/4
9 TiO2 1.5146×λ/4
10 SiO2 1.5589×λ/4
11 TiO2 1.5051×λ/4
12 SiO2 1.5563×λ/4
13 TiO2 1.4976×λ/4
14 SiO2 1.5567×λ/4
15 TiO2 1.5026×λ/4
16 SiO2 1.5647×λ/4
17 TiO2 1.5137×λ/4
18 SiO2 1.5811×λ/4
19 TiO2 1.5388×λ/4
20 SiO2 1.6133×λ/4
21 TiO2 1.5979×λ/4
22 SiO2 1.6941×λ/4
23 TiO2 1.783 ×λ/4
24 SiO2 1.9277×λ/4
25 TiO2 1.9895×λ/4
26 SiO2 2.0126×λ/4
27 TiO2 2.0378×λ/4
28 SiO2 2.0446×λ/4
29 TiO2 2.062 ×λ/4
30 SiO2 2.0531×λ/4
31 TiO2 2.068 ×λ/4
32 SiO2 2.0626×λ/4
33 TiO2 2.069 ×λ/4
34 SiO2 2.0591×λ/4
35 TiO2 2.0707×λ/4
36 SiO2 2.0552×λ/4
37 TiO2 2.0612×λ/4
38 SiO2 2.0468×λ/4
39 TiO2 2.0475×λ/4
40 SiO2 2.0273×λ/4
41 TiO2 2.0072×λ/4
42 SiO2 1.9692×λ/4
43 TiO2 1.9273×λ/4
44 SiO2 0.9515×λ/4
──────────────────
注)λ=500nm
実施例2のズームレンズ系は、赤外カットコートが施されている面が異なる以外は、上述の実施例1のズームレンズ系と同様の構成であるため、同様の構成に関してはその説明を省略する。
実施例2では、第3レンズ群G3における両凸レンズL31の物体側面(第8面)及び像側面(第9面)の2面それぞれに22層の赤外カットコートを施している。
実施例2の光学系の第8面及び第9面に施した赤外カットコートの膜構成を、基板側から順に表2に示す。また、実施例2の光学系の広角端焦点距離状態における最大像高の主光線の各面への入射角データを表3に、さらに、赤外カットコート(IRコート)が施されていない面及び施されている面への上記入射角の平均値を表4に示す。
第8面及び第9面の何れか1つの面での透過率特性は図5に示す通りである。
また、両凸レンズL31の物体側面(第8面)及び像側面(第9面)の2面の赤外カットコートによる実施例2の光軸上における透過率特性は図6に示す通りである。
図6に示すように、この実施例においては、赤外線を良好にカットして所望の波長特性を得ることができる。
表2
──────────────────
層数 膜材料 光学的膜厚
──────────────────
1 TiO2 0.181 ×λ/4
2 SiO2 0.4108×λ/4
3 TiO2 1.9224×λ/4
4 SiO2 1.7824×λ/4
5 TiO2 1.6345×λ/4
6 SiO2 1.6908×λ/4
7 TiO2 1.5826×λ/4
8 SiO2 1.6646×λ/4
9 TiO2 1.5763×λ/4
10 SiO2 1.664 ×λ/4
11 TiO2 1.6346×λ/4
12 SiO2 1.7215×λ/4
13 TiO2 1.8085×λ/4
14 SiO2 1.9642×λ/4
15 TiO2 2.0516×λ/4
16 SiO2 2.0597×λ/4
17 TiO2 2.0654×λ/4
18 SiO2 2.0675×λ/4
19 TiO2 2.0706×λ/4
20 SiO2 2.0256×λ/4
21 TiO2 1.9937×λ/4
22 SiO2 1.0126×λ/4
──────────────────
注)λ=500nm
表3
─────────────────
面 入射角(°) ─────────────────
1 51.5
2 0.8
3
4 22.2
5 2.3
6 6.2
7 22.9
8 27.0 (IRコート)
9 7.1 (IRコート)
─────────────────
表4
──────────────────
面 入射角平均値(°) ──────────────────
IRコートなし面 17.7
IRコート有り面 17.0
──────────────────
実施例3のズームレンズ系は、図2に示すように、物体側から順に、負の屈折力を有し、両凹レンズL11からなる第1レンズ群G1、開口絞りS、正の屈折力を有し、両凸レンズL21及び両凹レンズL22からなる第2レンズ群G2、正の屈折力を有し、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL31からなる第3レンズ群G3、カバーガラスCGにより構成されている。
本実施例では、第2レンズ群G2の両凸レンズL21がガラスから構成されているが、それ以外のレンズは全てプラスチックから構成されている。
広角端から望遠端へのズーミング時には、第1レンズ群G1が望遠端近傍で像側に凸となるように像側へ移動し(すなわち、物体側に凹の軌跡を描いて移動する。)、第2レンズ群G2が開口絞りSと共に物体側へ移動する。なお、第3レンズ群G3は固定されている。
また、非球面は、第1レンズ群G1の両凹レンズL11の両面と、第2レンズ群G2の両凸レンズL21の両面と、第2レンズ群G2の両凹レンズL22の像側面と、第3レンズ群G3の正メニスカスレンズL31の像側面に設けられている。
実施例3では、第2レンズ群G2における両凸レンズL21の物体側面(第4面)、両凹レンズL22の物体側面(第6面)、第3レンズ群G3における正メニスカスレンズL31の物体側面(第8面)及び像側面(第9面)の4面それぞれに6層の赤外カットコートが施されている。本実施例では、互いに異なるレンズ部材であっても、対向するレンズ面(例えば、第5面及び第6面)には赤外カットコートを施していない。これにより、ゴーストの発生等を防ぐことができる。
実施例3の光学系の第4面、第6面、第8面及び第9面に施した赤外カットコートの膜構成を基板側から順に表5に示す。また、実施例3の光学系の広角端焦点距離状態における最大像高の主光線の各面への入射角データを表6に、さらに、赤外カットコートが施されていない面及び施されている面への上記入射角の平均値を表7に示す。
第4面、第6面、第8面及び第9面の何れか1つの面での透過率特性は図7に示す通りである。
また、実施例3の光学系全体の光軸上における透過率特性は図8に示す通りである。
図8に示すように、この実施例においては、赤外線を良好にカットして所望の波長特性を得ることができる。
表5
──────────────────
層数 膜材料 光学的膜厚
──────────────────
1 TiO2 0.1398×λ/4
2 SiO2 2.1496×λ/4
3 TiO2 1.7933×λ/4
4 SiO2 1.7406×λ/4
5 TiO2 1.61 ×λ/4
6 SiO2 0.8669×λ/4
──────────────────
注)λ=500nm
表6
─────────────────
面 入射角(°) ─────────────────
1 46.8
2 3.6
3
4 18.6 (IRコート)
5 5.6
6 7.9 (IRコート)
7 30.2
8 32.7 (IRコート)
9 4.1 (IRコート)
─────────────────
表7
──────────────────
面 入射角平均値(°) ──────────────────
IRコートなし面 21.5
IRコート有り面 15.9
──────────────────
実施例4のズームレンズ系は、赤外カットコートが施されている面が異なる以外は、上述の実施例3のズームレンズ系と同様の構成であるため、同様の構成に関してはその説明を省略する。
実施例4では、第2レンズ群G2における両凸レンズL21の物体側面(第4面)に22層の赤外カットコート、第3レンズ群G3における正メニスカスレンズL31の像側面(第9面)に8層の赤外カットコートが施されている。
実施例4の光学系の第4面に施した赤外カットコートの膜構成を基板側から順に表8に示す。第9面に施した赤外カットコートの膜構成を基板側から順に表9に示す。また、実施例4の光学系の広角端焦点距離状態における最大像高の主光線の各面への入射角データを表10に、さらに、赤外カットコートが施されていない面及び施されている面への上記入射角の平均値を表11に示す。
第4面の1つの面での透過率特性は図5に示す通りである。第9面の1つの面での透過率特性は図9に示す通りである。また、実施例4の光学系全体の光軸上における透過率特性は図10に示す通りである。
図10に示すように、この実施例においては、赤外線を良好にカットして所望の波長特性を得ることができる。
表8
──────────────────
層数 膜材料 光学的膜厚
──────────────────
1 TiO2 0.181 ×λ/4
2 SiO2 0.4108×λ/4
3 TiO2 1.9224×λ/4
4 SiO2 1.7824×λ/4
5 TiO2 1.6345×λ/4
6 SiO2 1.6908×λ/4
7 TiO2 1.5826×λ/4
8 SiO2 1.6646×λ/4
9 TiO2 1.5763×λ/4
10 SiO2 1.664 ×λ/4
11 TiO2 1.6346×λ/4
12 SiO2 1.7215×λ/4
13 TiO2 1.8085×λ/4
14 SiO2 1.9642×λ/4
15 TiO2 2.0516×λ/4
16 SiO2 2.0597×λ/4
17 TiO2 2.0654×λ/4
18 SiO2 2.0675×λ/4
19 TiO2 2.0706×λ/4
20 SiO2 2.0256×λ/4
21 TiO2 1.9937×λ/4
22 SiO2 1.0126×λ/4
──────────────────
注)λ=500nm
表9
──────────────────
層数 膜材料 光学的膜厚
──────────────────
1 TiO2 0.1431×λ/4
2 SiO2 2.0867×λ/4
3 TiO2 1.7065×λ/4
4 SiO2 1.6211×λ/4
5 TiO2 1.5306×λ/4
6 SiO2 1.6518×λ/4
7 TiO2 1.5314×λ/4
8 SiO2 0.8312×λ/4
──────────────────
注)λ=500nm
表10
─────────────────
面 入射角(°) ─────────────────
1 46.8
2 3.6
3
4 18.6 (IRコート)
5 5.6
6 7.9
7 30.2
8 32.7
9 4.1 (IRコート)
─────────────────
表11
──────────────────
面 入射角平均値(°) ──────────────────
IRコートなし面 21.1
IRコート有り面 11.4
──────────────────
実施例5の結像レンズ系は、図3に示すように、物体側から順に、開口絞りS、物体側に凸面を向けた物体側面非球面の第1正メニスカスレンズL1、両凸の像面側面非球面の第2正レンズL2、両凹の両面非球面の第3負レンズL3、カバーガラスCGから構成されている。
本実施例では、第1レンズL1〜第3レンズL3は全てプラスチックから構成されている。
また、実施例5の仕様は、焦点距離f=3.83mm、像高2.30mmであり、Fナンバー=2.98、全画角2ω=63.0°の光学系である。
実施例5では、第2正レンズL2の像側面(第5面)及び第3負レンズL3の像側面(第7面)の2面ぞれぞれに18層の赤外カットコートが施されている。
実施例5の光学系の第5面及び第7面に施した赤外カットコートの膜構成を基板側から順に表12に示す。また、実施例5の光学系における最大像高の主光線の各面への入射角データを表13に、さらに、赤外カットコートが施されていない面及び施されている面への上記入射角の平均値を表14に示す。
第5面及び第7面の何れか1つの面での透過率特性は図11に示す通りである。また、実施例5の光学系全体の光軸上における透過率特性は図12に示す通りである。
図12に示すように、この実施例においては、赤外線を良好にカットして所望の波長特性を得ることができる。
表12
──────────────────
層数 膜材料 光学的膜厚
──────────────────
1 TiO2 0.16 ×λ/4
2 SiO2 0.3227×λ/4
3 TiO2 1.7027×λ/4
4 SiO2 1.6784×λ/4
5 TiO2 1.512 ×λ/4
6 SiO2 1.592 ×λ/4
7 TiO2 1.4907×λ/4
8 SiO2 1.5923×λ/4
9 TiO2 1.539 ×λ/4
10 SiO2 1.6504×λ/4
11 TiO2 1.7057×λ/4
12 SiO2 1.8937×λ/4
13 TiO2 1.95 ×λ/4
14 SiO2 1.9611×λ/4
15 TiO2 1.9477×λ/4
16 SiO2 1.9599×λ/4
17 TiO2 1.8952×λ/4
18 SiO2 0.9414×λ/4
──────────────────
注)λ=500nm
表13
─────────────────
面 入射角(°) ─────────────────
1 32.8
2 32.8
3 26.1
4 50.2
5 15.6 (IRコート)
6 37.0
7 7.9 (IRコート)
─────────────────
表14
──────────────────
面 入射角平均値(°) ──────────────────
IRコートなし面 36.5
IRコート有り面 11.7
──────────────────
以下に、上記各実施例の数値データを示すが、記号は上記の外、fは全系焦点距離、FNOはFナンバー、2ωは画角、WEは広角端、STは中間状態、TEは望遠端、r1 、r2 …は各レンズ面の曲率半径、d1 、d2 …は各レンズ面間の間隔、nd1、nd2…は各レンズのd線の屈折率、νd1、νd2…は各レンズのアッベ数である。なお、非球面形状は、xを光の進行方向を正とした光軸とし、yを光軸と直交する方向にとると、下記の式にて表される。
x=(y2 /r)/[1+{1−(K+1)(y/r)2 1/2
+A44 +A6 6 +A8 8
ただし、rは光軸上の曲率半径、Kは円錐係数、A4 、A6 、A8 はそれぞれ4次、6次、8次の非球面係数である。

実施例1及び実施例2
1 = -7.898 (非球面) d1 = 0.67 nd1 =1.52542 νd1 =55.78
2 = 6.245 (非球面) d2 = (可変)
3 = ∞(絞り) d3 = 0.75
4 = 2.581 (非球面) d4 = 1.40 nd2 =1.52542 νd2 =55.78
5 = -3.679 (非球面) d5 = 1.02
6 = -8.795 d6 = 0.99 nd3 =1.60687 νd3 =27.03
7 = 3.222 (非球面) d7 = (可変)
8 = 19.576 d8 = 0.88 nd4 =1.52542 νd4 =55.78
9 = -7.913 (非球面) d9 = 1.40
10 = ∞ d10 = 0.50 nd5 =1.51633 νd5 =64.14
11 = ∞
非球面係数
第1面
K = 0.000
4 =-4.4963 ×10-3
6 = 1.1928 ×10-3
8 =-6.1456 ×10-5
第2面
K = 0.000
4 =-5.9954 ×10-3
6 = 1.8182 ×10-3
8 = 5.4713 ×10-6
第4面
K =-1.9920
4 = 6.8196 ×10-3
6 =-4.6381 ×10-4
8 = 0
第5面
K = 0.000
4 = 1.1181 ×10-2
6 =-1.2020 ×10-3
8 = 8.4288 ×10-5
第7面
K = 3.1471
4 =-1.3938 ×10-2
6 = 4.6177 ×10-3
8 =-1.5879 ×10-3
第9面
K =-0.7915
4 = 6.5630 ×10-3
6 =-1.1630 ×10-3
8 = 7.0550 ×10-5
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f(mm) 3.219 5.073 8.487
NO 2.80 3.52 4.84
2ω(°) 76.2 49.4 28.8
2 5.83321 3.29698 1.52569
7 0.65023 2.25107 5.19828 。

実施例3及び実施例4
1 = -9.540 (非球面) d1 = 0.50 nd1 =1.52542 νd1 =55.80
2 = 7.264 (非球面) d2 = (可変)
3 = ∞(絞り) d3 = 0.30
4 = 2.328 (非球面) d4 = 1.11 nd2 =1.48749 νd2 =70.23
5 = -3.540 (非球面) d5 = 1.65
6 = -7.568 d6 = 0.50 nd3 =1.60686 νd3 =27.04
7 = 2.371 (非球面) d7 = (可変)
8 = -80.915 d8 = 1.45 nd4 =1.52542 νd4 =55.80
9 = -2.771 (非球面) d9 = 0.35
10 = ∞ d10 = 0.50 nd5 =1.51633 νd5 =64.14
11 = ∞
非球面係数
第1面
K = 0.000
4 =-1.9086 ×10-2
6 = 4.9653 ×10-3
8 =-3.5838 ×10-4
第2面
K = 0.000
4 =-2.0726 ×10-2
6 = 5.9923 ×10-3
8 =-3.1807 ×10-4
第4面
K =-1.9712
4 = 7.5983 ×10-3
6 =-8.6524 ×10-4
8 = 0
第5面
K = 0.000
4 = 1.1441 ×10-2
6 =-1.5539 ×10-3
8 = 1.0720 ×10-4
第7面
K = 2.1787
4 =-1.7149 ×10-2
6 = 4.6266 ×10-3
8 =-8.1781 ×10-3
第9面
K =-5.2351
4 =-2.1273 ×10-3
6 =-1.1166 ×10-3
8 = 8.9849 ×10-5
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f(mm) 3.700 4.971 10.115
NO 2.80 3.30 5.28
2ω(°) 65.6 47.4 24.6
2 5.55135 3.83147 1.28395
7 0.89118 1.73424 5.14757 。

実施例5
1 = ∞(絞り) d1 = 0.10
2 = 1.365 (非球面) d2 = 0.63 nd1 =1.50913 νd1 =56.20
3 = 2.622 d3 = 0.46
4 = 2.750 d4 = 0.70 nd2 =1.50913 νd2 =56.20
5 = -47.775 (非球面) d5 = 0.60
6 = -5.474 (非球面) d6 = 0.62 nd3 =1.57268 νd3 =33.51
7 = 2.645 (非球面) d7 = 0.40
8 = ∞ d8 = 0.50 nd4 =1.51633 νd4 =64.14
9 = ∞
非球面係数
第2面
K =-0.664
4 = 7.93801×10-3
6 = 1.59402×10-2
8 =-2.69710×10-3
第5面
K =612.567
4 =-2.69780×10-2
6 =-1.22057×10-2
8 = 4.19450×10-2
第6面
K =-43.850
4 =-4.22561×10-1
6 =-5.25463×10-2
8 =-7.90009×10-2
第7面
K = 0.000
4 =-2.59494×10-1
6 = 5.15201×10-2
8 =-4.92327×10-3
上記実施例1〜5の無限遠合焦時での球面収差、非点収差、歪曲収差を示す収差図をそれぞれ図13〜図15示す。図13及び図14において、(a)は広角端、(b)は中間状態、(c)は望遠端での状態を示している。なお、これらの収差図中、“FIY”は像高を示す。
上記実施例における光学系に用いるプラスチック材料としては、例えば、アクリル系樹脂、シクロオレフィン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、非晶質ポリエステル共重合樹脂等があげられるが、吸湿性の観点からシクロオレフィン系樹脂及びポリカーボネート系樹脂が特に好ましい。
シクロオレフィン系樹脂としては、例えば、ZEONEX(R)480R、ZEONEX(R)330R等が用いられ、ポリカーボネート系樹脂としては、例えば、パンライト(R)、ユーピロン(R)等が用いられる。ここで、(R)は商品名である。
実施例1の光学系によれば、1つの面に44層の赤外カットコートを施して所望の波長特性を良好に得ている。また、実施例1では、全レンズ部材がプラスチックから構成されているため、光学系全体を軽量化でき、それらを用いた撮像装置等の軽量化、小型化に有効である。
なお、この場合、例えば、真空蒸着によるコーティングを行う過程において、プラズマや蒸発源から発する輻射熱によりプラスチック材料の温度が上昇して熱変形温度に達することがないように注意してコーティング作業を行うとよい。
実施例2の光学系によれば、2つのレンズ面それぞれに22層の赤外カットコートを施して所望の波長特性を得ている。すなわち、1つのレンズ面の層数(膜数)が、1面のみに赤外カットコートを施している光学系の約半分でよいため、各赤外カットコートの膜厚のばらつきが低減できる。これにより、不良品の発生を少なくすることが可能となり、歩留まりの向上と共にコスト低下にも有効である。
特に、プラスチック製レンズに赤外カットコートを施す場合、1つのレンズ面の層数が少ないと、コーティング工程に要する時間が短くて済み、コーティング工程におけるレンズの温度上昇を抑制することが可能になる。この結果、温度上昇によるプラスチックレンズの変形を防ぐことができ、面精度の悪化による結像性能の低下が起こり難い。
実施例1及び実施例2では、全レンズ部材がプラスチックから構成されているため、光学系全体を軽量化でき、それらを用いた撮像装置等の軽量化、小型化に有効である。さらに、プラスチックレンズはガラスレンズよりも安価に製造できるため、光学系製品や撮像装置等の製造コストを抑えることができる。また、プラスチックはガラスよりも成形しやすいため、所望の形状のレンズを容易に製造することが可能である。
一般的に、プラスチックレンズは、プラスチック材料を射出成型により製造する。射出成型とは、加熱により流動化したプラスチックを金型に射出して成型する方法である。
この方法を用いることにより、ガラス研磨やガラスの成型によりレンズを製造する場合に比べ、レンズ1枚当りのコストを低く抑えることが可能になる。その結果、光学系のコストを低く抑えることができる。
また、実施例3の光学系によれば、4つのレンズ面それぞれに6層の赤外カットコートを施して所望の波長特性を得ている。すなわち、1つのレンズ面の層数(膜数)が、1面のみに赤外カットコートを施している光学系の半分以下でよいため、各赤外カットコートの膜厚のばらつきがさらに低減できる。これにより、不良品の発生を少なくすることが可能となり、歩留まりの向上と共にコスト低下にも有効である。
さらに、1つのレンズ面の層数をより少なくすることにより、コーティング工程に要する時間をさらに短くすることができる。これにより、温度上昇によるプラスチックレンズの変形を有効に防ぐことができ、面精度の悪化による結像性能の低下が起こり難い。
また、実施例4の光学系によれば、第4面に22層の赤外カットコートを施し、第9面に8層の赤外カットコートを施して所望の波長特性を得ている。すなわち、1つのレンズ面の層数(膜数)が、1面のみに赤外カットコートを施している光学系の半分以下でよいため、各赤外カットコートの膜厚のばらつきがさらに低減できる。これにより、不良品の発生を少なくすることが可能となり、歩留まりの向上と共にコスト低下にも有効である。
さらに、1つのレンズ面の層数をより少なくすることにより、コーティング工程に要する時間をさらに短くすることができる。これにより、温度上昇によるプラスチックレンズの変形を有効に防ぐことができ、面精度の悪化による結像性能の低下が起こり難い。
また、実施例4における光学系は、少なくとも1枚のガラスレンズと少なくとも1枚のプラスチックレンズを有し、ガラスレンズの少なくとも1面に赤外カットコートを施すと共に、プラスチックレンズの少なくとも1面に赤外カットコートを施しており、さらに、ガラスレンズに施した赤外カットコートの層数がプラスチックレンズに施した赤外カットコートの層数より多い。
このように、耐熱性のあるガラスレンズを光学系内に含ませることにより、プラスチックレンズにおける赤外カットコートの層数を少なくすることができるため、コーティング工程時の温度上昇によるプラスチックレンズの変形を防ぐことが可能となる。
通常、プラスチック材料の熱変形温度は120℃前後と撮像系に用いられるガラスレンズやガラスフィルターよりも低いため、ガラスレンズやガラスフィルターの場合と同様の方法でプラスチック材料にコーティングを行うと、無加熱環境下でもプラズマや蒸発源から発する輻射熱によりプラスチック材料の温度が徐々に上昇して熱変形温度に達し、多層を形成する内に形状変化が生じる場合がある。
しかしながら、本実施例のように、プラスチック製のレンズ面にコーティングする膜の層数を少なくすることにより、熱変形温度に達する前に蒸着を完了できるため、蒸着時における形状変化を防止することができる。
実施例5の光学系によれば、実施例1及び2と同様、全レンズ部材がプラスチックから構成されていると共に、少ないレンズ枚数であっても赤外光を良好にカットすることができる。したがって、単焦点レンズを用いた撮像装置等の軽量化、小型化にも有効である。
以上、実施例1〜5について説明したが、本発明は、上記実施例に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲内での種々の変形が可能である。
例えば、上記実施例においては、真空蒸着により赤外カットコートを施すようにしたが、本発明はこれに限定されず、スパッタリング法によってコーティングを行うようにしてもよい。
特に、プラスチック製のレンズ面に赤外カットコートを施す場合、加熱による蒸着物質の蒸発は行わないマグネトロンスパッタリング法やイオンビームスパッタリング法を用いることが望ましい。マグネトロンスパッタリング法は、材料上にマグネトロンによって封じ込めたイオンによって材料を叩き出す手法で、基板の位置を材料上に生じるプラズマに曝されない距離に配置することが望ましい。また、イオンビームスパッタリング法は、イオンビームにより材料を叩き出し、基板上に材料を成膜する手法で、基板が直接イオンビームに曝されることがないため、スパッタリング法に比べても、より低温での成膜が可能である。こうした手法により、プラスチックレンズの温度の上昇を抑えることができ、形状変化を防止することが可能となる。
ところで、CCDの撮像面I上には、図16に示す通り、シアン、マゼンダ、イエロー、グリーン(緑)の4色の色フィルターを撮像画素に対応してモザイク状に設けた補色モザイクフィルターを設けている。これら4種類の色フィルターは、それぞれが略同じ数になるように、かつ、隣り合う画素が同じ種類の色フィルターに対応しないようにモザイク状に配置されている。それにより、より忠実な色再現が可能となる。
補色モザイクフィルターは、具体的には、図16に示すように少なくとも4種類の色フィルターから構成され、その4種類の色フィルターの特性は以下の通りであることが好ましい。
グリーンの色フイルターGは波長GP に分光強度のピークを有し、
イエローの色フィルターYe は波長YP に分光強度のピークを有し、
シアンの色フィルターCは波長CP に分光強度のピークを有し、
マゼンダの色フィルターMは波長MP1とMP2にピークを有し、以下の条件を満足する。
510nm<GP <540nm
5nm<YP −GP <35nm
−100nm<CP −GP <−5nm
430nm<MP1<480nm
580nm<MP2<640nm
さらに、グリーン、イエロー、シアンの色フィルターはそれぞれの分光強度のピークに対して波長530nmでは80%以上の強度を有し、マゼンダの色フィルターはその分光強度のピークに対して波長530nmでは10%から50%の強度を有することが、色再現性を高める上でより好ましい。
上記各実施例におけるそれぞれの波長特性の1例を図17に示す。グリーンの色フィルターGは525nmに分光強度のビークを有している。イエローの色フィルターYe は555nmに分光強度のピークを有している。シアンの色フイルターCは510nmに分光強度のピークを有している。マゼンダの色フィルターMは445nmと620nmにピークを有している。また、530nmにおける各色フィルターは、それぞれの分光強度のピークに対して、Gは99%、Ye は95%、Cは97%、Mは38%としている。
このような補色フイルターの場合、図示しないコントローラー(若しくは、デジタルカメラに用いられるコントローラー)で、電気的に次のような信号処理を行い、
輝度信号
Y=|G+M+Ye +C|×1/4
色信号
R−Y=|(M+Ye )−(G+C)|
B−Y=|(M+C)−(G+Ye )|
の信号処理を経てR(赤)、G(緑)、B(青)の信号に変換される。
本発明の撮像装置において、光量調整のために、明るさ絞りSを複数の絞り羽にて構成し、その開口形状を可変とすることで調整する可変絞りを用いてもよい。図18は、開口時絞り形状の例を示す説明図、図19は、2段絞り時の絞り形状の例を示す説明図である。図18、図19において、OPは光軸、Daは6枚の絞り板、Xa、Xbは開口部を示している。本発明においては、絞りの開口形状を開放状態(図18)と、所定の条件を満たすF値となる絞り値(2段絞り、図19)の2種類のみとすることができる。
又は、形状又は透過率の異なる形状固定の複数の明るさ絞りを設けたターレットを用いて、必要な明るさに応じて、何れかの明るさ絞りを結像光学系の物体側光軸上に配置する構成とすると、絞り機構の薄型化が図れる。また、そのターレット上に配された複数の明るさ絞りの開口の中の最も光量を低減させる開口に、他の明るさ絞りの透過率よりも低い透過率の光量低減フィルターを配する構成としてもよい。それにより、絞りの開口径を絞り込みすぎることがなくなり、絞りの開口径が小さいことにより発生する回折による結像性能の悪化を抑えることができる。
この場合の1例の構成を示す斜視図を図20に示す。実施例4の結像レンズ系の第1正レンズL1の物体側の光軸上の絞りSの位置に、0段、−1段、−2段、−3段、−4段の明るさ調節を可能とするターレット10を配置している。
ターレット10には、0段の調整をする開口形状が最大絞り径の円形で固定の空間からなる開口1A(波長550nmに対する透過率は100%)と、−1段補正するために開口1Aの開口面積の約半分の開口面積を有する開口形状が固定の透明な平行平板(波長550nmに対する透過率は99%)からなる開口1Bと、開口1Bと同じ面積の円形開口部を有し、−2段、−3段、−4段に補正するため、各々波長550nmに対する透過率が50%、25%、13%のNDフィルターが設けられた開口部1C、1D、1Eとを有している。
そして、ターレット10に設けた回転軸11の周りの回動により何れかの開口を絞り位置に配することで光量調節を行っている。
また、図20に示すターレット10に代えて、図21の正面図に示すターレット10’を用いることができる。結像レンズ系の第1正レンズL1の物体側の光軸上の絞りSの位置に、0段、−1段、−2段、−3段、−4段の明るさ調節を可能とするターレット10’を配置している。
ターレット10’には、0段の調整をする開口形状が最大絞り径の円形で固定の開口1A' と、−1段補正するために開口1A’の開口面積の約半分となる開口面積を有する開口形状が固定の開口1B' と、さらに開口面積が順に小さくなり、−2段、−3段、−4段に補正するための形状が固定の開口部1C' 、1D' 、1E' とを有している。
そして、ターレット10’に設けた回転軸11の周りの回動により何れかの開口を絞り位置に配することで光量調節を行っている。
また、より薄型化のために、明るさ絞りSの開口を、形状、位置共に固定の絞りとし、光量調整は、撮像素子からの出力信号を電気的に調整するようにしもよい。また、レンズ系の他の空間、例えば第3負レンズL3とCCDカバーガラスCGの間にNDフィルターを抜き差して光量調整を行う構成としてもよい。図22はその1例を示す図であり、ターレット10”の開口1A”は素通し面又は中空の開口、開口1B”は透過率1/2のNDフィルター、開口1C”は透過率1/4のNDフィルター、開口1D”は透過率1/8のNDフィルター等を設けたターレット状のものを用い、中心の回転軸の周りの回動により何れかの開口を光路中の何れかの位置に配することで光量調節を行っている。
また、光量調節のフィルターとして、光量ムラを抑えるように光量調節が可能なフィルター面を設けてもよい。例えば、暗い被写体に対しては中心部の光量確保を優先して透過率を均一とし、明るい被写体に対してのみ明るさムラを補うように、図23に示すように、同心円状に光量が中心程低下するフィルターを配する構成としてもよい。
また、絞りSとしては、第1正レンズL1の入射面側の周辺部を黒塗りしたものでもよい。
また、本発明による撮像装置を、カメラ等のように映像を静止画として保存するものとする場合、光量調整のためのシャッターを光路中に配置するとよい。
そのようなシャッターとしては、CCDの直前に配置したフォーカルプレーンシャッターやロータリーシャッター、液晶シャッターでもよいし、開口絞り自体をシャッターとして構成してもよい。
図24にシャッターの1例を示す。図24に示すものは、フォーカルプレーンシャッターの1つであるロータリーフォーカルプレーンシャッターの例であり、図24(a)は裏面側から見た図、図24(b)は表面側から見た図である。15はシャッター基板であり、像面の直前又は任意の光路位置に配される構成となっている。基板15には、光学系の有効光束を透過する開口部16が設けられている。17はロータリーシャッター幕である。18はロータリーシャッター幕17の回転軸であり、回転軸18は基板15に対して回転し、ロータリーシャッター幕17と一体化されている。回転軸18は基板15の表面のギヤ19、20と連結されている。このギア19、20は図示しないモーターと連結されている。
このような構成において、図示しないモーターの駆動により、ギア19、20、回転軸18を介して、ロータリーシャッター幕17が回転軸18を中心に回転するように構成されている。
このロータリーシャッター幕17は略半円型に構成され、回転により基板15の開口部16の遮蔽と退避を行い、シャッターの役割を果たしている。シャッタースピードはこのロータリーシャッター幕17の回転するスピードを変えることで調整される。
図25(a)〜(d)は、ロータリーシャッター幕17が回転する様子を像面側からみた図である。時間を追って図の(a)、(b)、(c)、(d)、(a)の順で移動する。
以上のように、レンズ系の異なる位置に形状が固定の開口絞りSと光量調整を行うフィルターあるいはシャッターを配置することにより、回折の影響を抑えて高画質を保ちつつ、フィルターやシャッターにより光量調整が行え、かつ、レンズ系の全長の短縮化も可能とした撮像装置を得ることができる。
また、機械的なシャッターを用いずに、CCDの電気信号の一部を取り出して静止画を得るような電気的な制御で行う構成としてもよい。このような構成の1例を、図26、図27によりCCD撮像の動作を説明しながら説明する。図26は、インターレース式(飛び越し走査式)で信号の順次読み出しを行っているCCD撮像の動作説明図である。図26において、Pa〜Pcはフォトダイオードを用いた感光部、Va〜VcはCCDによる垂直転送部、HaはCCDによる水平転送部である。Aフィールドは奇数フィールド、Bフィールドは偶数フィールドを示している。
図26の構成では、基本動作が次のように行われる。すなわち、(1)感光部で光による信号電荷の蓄積(光電変換)、(2)感光部から垂直転送部への信号電荷のシフト(フィールドシフト)、(3)垂直転送部での信号電荷の転送(垂直転送)、(4)垂直転送部から水平転送部への信号電荷の転送(ラインシフト)、(5)水平転送部での信号電荷の転送(水平転送)、(6)水平転送部の出力端で信号電荷の検出(検出)。このような順次読み出しは、Aフィールド(奇数フィールド)とBフィールド(偶数フィールド)の何れか一方を用いて行うことができる。
図26のインターレース式(飛び越し走査式)CCD撮像は、TV放送方式やアナログビデオ方式では、AフィールドとBフィールドの蓄積タイミングが1/60ずれている。これをそのままDSC(Dijital Spectram Compatible)用画像としてフレーム画を構成すると、動きのある被写体の場合、二重像のようなブレを起こす。そこで、このタイプのCCD撮像では、A、Bフィールドを同時露光して隣接するフィールドの信号を混合する。そして、機械的なシャッターで露光終了時に湛光した後、AフィールドとBフィールドそれぞれ別々に読み出して信号を合成する方法が取られている。
本発明においては、機械的なシャッターの役割をスミア防止用のみとして、Aフィールドのみの順次読み出し、あるいは、A、Bフィールドを同時混合読み出しとすることにより、垂直解像度は低下するが、機械的なシャッターの駆動スピードに左右されず(電子的なシャッターのみでコントロールできるため)、高速シャッターを切ることができる。図26の例では、垂直転送部のCCDの数が感光部を構成するフォトダイオードの数の半分であるので、小型化しやすいという利点がある。
図27は、信号の順次読み出しをプログレッシブ式で行うCCD撮像の動作説明図である。図27において、Pd〜Pfはフォトダイオードを用いた感光部、Vd〜VfはCCDによる垂直転送部、HbはCCDによる水平転送部である。
図27においては、画素の並び順に読み出すことができるので、電荷蓄積読み出し作業を全て電子的にコントロールすることが可能となる。したがって、露光時間を(1/10000秒)程度に短くすることができる。図27の例では、図26の場合よりも垂直CCDの数が多く、小型化が困難という不利な点があるが、前記したような利点があるので、本発明においては、図26、図27の何れの方式も採用することができる。
さて、以上のような本発明の撮像装置は、結像レンズ系で物体像を形成しその像をCCD等の撮像素子に受光させて撮影を行う撮影装置、とりわけデジタルカメラやビデオカメラ、情報処理装置の例であるパソコン、電話、特に持ち運びに便利な携帯電話等に用いることができる。以下に、その実施形態を例示する。
図28〜図30は、本発明による光学系をデジタルカメラの撮影光学系41に組み込んだ構成の概念図を示す。図28はデジタルカメラ40の外観を示す前方斜視図、図29は同後方正面図、図30はデジタルカメラ40の構成を示す模式的な透視平面図である。ただし、図28と図30においては、撮影光学系41の非沈胴時を示している。デジタルカメラ40は、この例の場合、撮影用光路42を有する撮影光学系41、ファインダー用光路44を有するファインダー光学系43、シャッター45、フラッシュ46、液晶表示モニター47、焦点距離変更ボタン61、設定変更スイッチ62等を含み、撮影光学系41の沈胴時には、カバー60をスライドすることにより、撮影光学系41とファインダー光学系43とフラッシュ46はそのカバー60で覆われる。そして、カバー60を開いてカメラ40を撮影状態に設定すると、撮影光学系41は図30の非沈胴状態になり、カメラ40の上部に配置されたシャッター45を押圧すると、それに連動して撮影光学系41、例えば実施例1のズームレンズ系を通して撮影が行われる。撮影光学系41によって形成された物体像が、ローパスフィルターLFとカバーガラスCGを介してCCD49の撮像面上に形成される。このCCD49で受光された物体像は、処理手段51を介し、電子画像としてカメラ背面に設けられた液晶表示モニター47に表示される。また、この処理手段51には記録手段52が接続され、撮影された電子画像を記録することもできる。なお、この記録手段52は処理手段51と別体に設けてもよいし、フロッピーディスクやメモリーカード、MO等により電子的に記録書込を行うように構成してもよい。また、CCD49に代わって銀塩フィルムを配置した銀塩カメラとして構成してもよい。
さらに、ファインダー用光路44上にはファインダー用対物光学系53が配置してある。ファインダー用対物光学系53は、複数のレンズ群(図の場合は3群)と2つのプリズムからなり、撮影光学系41のズームレンズ系に連動して焦点距離が変化するズーム光学系からなり、このファインダー用対物光学系53によって形成された物体像は、像正立部材である正立プリズム55の視野枠57上に形成される。この正立プリズム55の後方には、正立正像にされた像を観察者眼球Eに導く接眼光学系59が配置されている。なお、接眼光学系59の射出側にカバー部材50が配置されている。
このように構成されたデジタルカメラ40は、撮影光学系41が高性能で小型で沈胴収納が可能であるあるので、高性能・小型化が実現できる。
次に、本発明の光学系が対物光学系として内蔵された情報処理装置の1例であるパソコンが図31〜図33に示される。図31はパソコン300のカバーを開いた前方斜視図、図32はパソコン300の撮影光学系303の断面図、図33は図31の状態の側面図である。図31〜図33に示されるように、パソコン300は、外部から繰作者が情報を入力するためのキーボード301と、図示を省略した情報処理手段や記録手段と、情報を操作者に表示するモニター302と、操作者自身や周辺の像を撮影するための撮影光学系303とを有している。ここで、モニター302は、図示しないバックライトにより背面から照明する透過型液晶表示素子や、前面からの光を反射して表示する反射型液晶表示素子や、CRTディスプレイ等であってよい。また、図中、撮影光学系303は、モニター302の右上に内蔵されているが、その場所に限らず、モニター302の周囲や、キーボード301の周囲のどこであってもよい。
この撮影光学系303は、撮影光路304上に、本発明による光学系(図では略記)からなる対物レンズ112と、像を受光する撮像素子チップ162とを有している。これらはパソコン300に内蔵されている。
ここで、撮像素子チップ162上にはローパスフィルター作用を持たせたカバーガラスCGが付加的に貼り付けられて撮像ユニット160として一体に形成され、対物レンズ112の鏡枠113の後端にワンタッチで嵌め込まれて取り付け可能になっているため、対物レンズ112と撮像素子チップ162の中心合わせや面間隔の調整が不要であり、組立が簡単となっている。また、鏡枠113の先端には、対物レンズ112を保護するためのカバーガラス114が配置されている。
撮像素子チップ162で受光された物体像は、端子166を介して、パソコン300の処理手段に入力され、電子画像としてモニター302に表示される、図31には、その1例として、操作者の撮影された画像305が示されている。また、この画像305は、処理手段を介し、インターネットや電話を介して、遠隔地から通信相手のパソコンに表示されることも可能である。
次に、本発明の光学系が撮影光学系として内蔵された情報処理装置の1例である電話、特に持ち運びに便利な携帯電話が図34に示される。図34(a)は携帯電話400の正面図、図34(b)は側面図、図34(c)は撮影光学系405の断面図である。図34(a)〜(c)に示されるように、携帯電話400は、操作者の声を情報として入力するマイク部401と、通話相手の声を出力するスピーカ部402と、操作者が情報を入力する入力ダイアル403と、操作者自身や通話相手等の撮影像と電話番号等の情報を表示するモニター404と、撮影光学系405と、通信電波の送信と受信を行うアンテナ406と、画像情報や通信情報、入力信号等の処理を行う処理手段(図示せず)とを有している。ここで、モニター404は液晶表示素子である。また、図中、各構成の配置位置は、特にこれらに限られない。この撮影光学系405は、撮影光路407上に配置された本発明による光学系(図では略記)からなる対物レンズ112と、物体像を受光する撮像素子チップ162とを有している。これらは、携帯電話400に内蔵されている。
ここで、撮像素子チップ162上にはローパスフィルター作用を持たせたカバーガラスCGが付加的に貼り付けられて撮像ユニット160として一体に形成され、対物レンズ112の鏡枠113の後端にワンタッチで嵌め込まれて取り付け可能になっているため、対物レンズ112と撮像素子チップ162の中心合わせや面間隔の調整が不要であり、組立が簡単となっている。また、鏡枠113の先端には、対物レンズ112を保護するためのカバーガラス114が配置されている。
撮影素子チップ162で受光された物体像は、端子166を介して、図示していない処理手段に入力され、電子画像としてモニター404に、又は、通信相手のモニターに、又は、両方に表示される。また、通信相手に画像を送信する場合、撮像素子チップ162で受光された物体像の情報を、送信可能な信号へと変換する信号処理機能が処理手段には含まれている。
本発明に用いられる実施例1のズームレンズ系の無限遠物点合焦時の広角端(a)、中間状態(b)、望遠端(c)のレンズ断面図である。 本発明に用いられる実施例3のズームレンズ系の無限遠物点合焦時の広角端(a)、中間状態(b)、望遠端(c)のレンズ断面図である。 本発明に用いられる実施例5の結像レンズ系の無限遠物点合焦時のレンズ断面図である。 実施例1の光学系全体の光軸上における透過率特性を示す図である。 実施例2のズームレンズ系の第8面及び第9面の何れか1つの面での透過率特性を示す図である。 実施例2のズームレンズ系の第8面及び第9面の2面の赤外カットコートによる光軸上の透過率特性を示す図である。 実施例3のズームレンズ系の第4面、第6面、第8面及び第9面の何れか1つの面での透過率特性を示す図である。 実施例3の光学系全体の光軸上における透過率特性を示す図である。 実施例4のズームレンズ系の第4面の赤外カットコートによる光軸上の透過率特性を示す図である。 実施例4のズームレンズ系の第9面の赤外カットコートによる光軸上の透過率特性を示す図である。 実施例5の光学系の第5面及び第7面の何れか1つの面での透過率特性を示す図である。 実施例5の光学系全体の光軸上における透過率特性を示す図である。 実施例1の無限遠合焦時の広角端(a)、中間状態(b)、望遠端(c)での球面収差、非点収差、歪曲収差を示す収差図である。 実施例3の無限遠合焦時の広角端(a)、中間状態(b)、望遠端(c)での球面収差、非点収差、歪曲収差を示す収差図である。 実施例5の無限遠合焦時の球面収差、非点収差、歪曲収差を示す収差図である。 補色モザイクフィルターの色フィルター配置を示す図である。 補色モザイクフィルターの波長特性の一例を示す図である。 絞りの開口形状を開放状態としたことを示す図である。 絞りの開口形状を2段絞りとした状態を示す図である。 形状と透過率の異なる形状固定の複数の明るさ絞りを設けたターレットを配置した本発明の結像光学系の構成を示す斜視図である。 図20に示すターレットに代わる別のターレットを示す正面図である。 本発明において利用可能な別のターレット状の光量調整フィルターを示す図である。 光量ムラを抑えるフィルターの例を示す図である。 ロータリーフォーカルプレーンシャッターの例を示す裏面図と表面図である。 図24のシャッターのロータリーシャッター幕が回転する様子を示す図である。 インターレース式CCD撮像の動作説明図である。 プログレッシブ式CCD撮像の動作説明図である 本発明による光学系をデジタルカメラの撮影光学系に組み込んだ構成の概念図である。 図28のデジタルカメラの後方斜視図である。 図28のデジタルカメラの断面図である。 本発明による光学系が対物光学系として組み込れたパソコンのカバーを開いた前方斜視図である。 パソコンの撮影光学系の断面図である。 図31の状態の側面図である。 本発明による光学系が対物光学系として組み込れた携帯電話の正面図、側面図、その撮影光学系の断面図である。
符号の説明
G1…第1レンズ群
G2…第2レンズ群
G3…第3レンズ群
S…開口絞り
CG…カバーガラス
I…像面
L11…第1レンズ群負レンズ
L21…第2レンズ群正レンズ
L22…第2レンズ群負レンズ
L31…第3レンズ群正レンズ
L1…第1正レンズ
L2…第2正レンズ
L3…第3負レンズ
OP…光軸
Da…絞り板
Xa、Xb…開口部
Pa〜Pf…感光部
Va〜Vf…垂直転送部
Ha、Hb…水平転送部
E …観察者眼球
LF…ローパスフィルター
1A、1B、1C、1D、1E…開口
1A’、1B’、1C’、1D’、1E’…開口
1A”、1B”、1C”、1D”…開口
10…ターレット
10’…ターレット
10”…ターレット
11…回転軸
15…シャッター基板
16…開口部
17…ロータリーシャッター幕
18…回転軸
19、20…ギヤ
40…デジタルカメラ
41…撮影光学系
42…撮影用光路
43…ファインダー光学系
44…ファインダー用光路
45…シャッター
46…フラッシュ
47…液晶表示モニター
49…CCD
50…カバー部材
51…処理手段
52…記録手段
53…ファインダー用対物光学系
55…正立プリズム
57…視野枠
59…接眼光学系
60…カバー
61…焦点距離変更ボタン
62…設定変更スイッチ
112…対物レンズ
113…鏡枠
114…カバーガラス
160…撮像ユニット
162…撮像素子チップ
166…端子
300…パソコン
301…キーボード
302…モニター
303…撮影光学系
304…撮影光路
305…画像
400…携帯電話
401…マイク部
402…スピーカ部
403…入力ダイアル
404…モニター
405…撮影光学系
406…アンテナ
407…撮影光路

Claims (6)

  1. 有限の屈折力を有する光学素子を複数備える光学系と、該光学系の像側に配置された電子撮像素子とを備えた撮像装置において、
    前記複数の光学素子の中の少なくとも1つはプラスチックからなり、前記プラスチックからなる光学素子の少なくとも1面に赤外カットコートが施されていることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記赤外カットコートは、前記プラスチックからなる光学素子の1面を含む複数の屈折面に施されていることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記光学系全体の透過率は、波長750nm〜850nmに亘って、波長500nm〜550nmにおける透過率の平均値の10%以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
  4. 有限の屈折力を有する光学素子を備えた光学系において、
    前記複数の光学素子の中の少なくとも1つはプラスチックからなり、前記プラスチックからなる光学素子の少なくとも1面に赤外カットコートが施されていることを特徴とする光学系。
  5. 前記赤外カットコートは、前記プラスチックからなる光学素子の1面を含む複数の屈折面に施されていることを特徴とする請求項4記載の光学系。
  6. 前記光学系全体の透過率は、波長750nm〜850nmに亘って、波長500nm〜550nmにおける透過率の平均値の10%以下であることを特徴とする請求項4又は5記載の光学系。
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