JP2006078672A - 複数の光学素子を有する光学系及びそれを備えた撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光学素子の屈折面に赤外カットコートを施した場合であっても膜厚のばらつきが少なく、歩留まりの高い光学系及びそれを備えた撮像装置。
【解決手段】 有限の屈折力を有する光学素子を複数備える光学系と、該光学系の像側に配置された電子撮像素子とを備えた撮像装置において、光学素子における複数面r8 、r9 に赤外カットコートが施されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の光学素子を有する光学系及びそれを備えた撮像装置に関し、例えばレンズ部材やプリズム等の複数の光学素子を有する光学系と、それを備えたデジタルカメラ、携帯電話用撮像モジュール等の撮像装置に関するものである。より詳しくは、光学素子の屈折面に赤外カットコートを施した光学系及びそれを備えた撮像装置に関するものである。
近年、銀塩35mmフィルム(通称ライカ版)カメラに代わる次世代カメラとしてデジタルカメラ(電子カメラ)が注目されてきている。さらに、それは業務用高機能タイプからポータブルな普及タイプまで幅広い範囲での使用が検討されている。また、携帯電話にも撮像モジュールが内蔵され、気軽に記念撮影が楽しめるようになっている。
これらのデジタルカメラや携帯電話の撮像モジュールでは、撮像素子としてCCD、CMOS等が用いられている。
CCD、CMOS等の撮像素子は可視域(一般的に、波長が約380nm〜約780nm程度と言われている。)より波長の長い領域、いわゆる赤外線領域においても高い感度を有しているため、受光した赤外線により解像度の低下や画像の劣化が生じてしまう。このため、CCD、CMOS等の撮像素子を用いたカメラ等の撮像装置では、赤外線を除去する赤外カットフィルターが必要になる。
一般的に、赤外カットフィルターの透過率特性は、約780nm以上の波長の透過率が極力ゼロになるように設計されている。
赤外線カットフィルターには、フィルターの材質自体が赤外線を吸収する吸収型と、フィルター表面に赤外線をカットする赤外カットコートを施した反射型があり、デジタルカメラやビデオカメラ等の撮像装置では、どちらか一方、若しくは、両方の性質を有するフィルターを撮影レンズと撮像素子との間に配置している。
赤外カットコーティングの方法としては、例えば真空蒸着法、スパッタ法等があげられる。真空蒸着法は、高真空中で蒸着物質を加熱蒸発させ、蒸発物質を基板上に堆積させて薄膜を形成する方法である。一方、スパッタ法は、高エネルギーの原子や分子を蒸着物質(ターゲット)に衝突させて叩き出した原子を基板上に堆積させることにより薄膜を形成する方法である。
吸収型赤外カットフィルターの波長による透過率特性の一例を図35に、反射型赤外カットフィルターの波長による透過率特性の一例を図36に示す。ここで、図35は、HOYA(株)製吸収型赤外カットフィルターCD5000(厚み0.45mm)の波長特性である。図36は、平板状のフィルターの一面に44層のコーティングを行った場合の波長特性の例である。
ところで、吸収型及び反射型の何れであっても、上述のように赤外カットフィルターを配置する場合、フィルター自体の物理的強度を確保するために、厚みを最低でも0.5mm程度は確保しなくてはならない。さらに、フィルター前後のレンズとの間隔をある程度空けておく必要があるので、光学系の全長が長くなるという問題がある。
加えて、赤外カットフィルター自体を光学系とは別に配置することになるので、その分コストアップにつながる。
特許文献1及び特許文献2には、これらの問題を解決するために、カメラの光学系内の何れか1つのレンズ面に多層膜の赤外カットコートを施すことにより小型化を図ることが記載されている。また、特許文献3には、単レンズのレンズ面に赤外カットコートを蒸着することが記載されている。さらに、特許文献4には、多数のガラス製平凸レンズの何れか一方の面に一括して赤外カットコートを施すことにより、成膜コストの低減を図ることが記載されている。
特開平5−207350号公報 特開2002−277738号公報 特開2004−88181号公報 特開2004−139035号公報
赤外カットコートを施す場合、温度、湿度、気圧等の環境変化により、1層当たりの膜厚が設計値からある程度ズレが生じることがある。ここで、特許文献1〜特許文献4に記載されているような多層膜をレンズ面に形成する場合、膜厚のばらつきが重なることになる。一般的に、赤外カットコートは、普通のARコートに比べ、所望の波長特性を得るために層数を多くしなけらばならない。このため、膜厚のばらつきがARコートよりも多く、不良品が排出されやすくなってしまい、歩留まりが低いという問題がある。
加えて、コーティングが比較的容易な平面のガラスに赤外カットコートを施した赤外カットフィルター(例えば、上述の反射型赤外カットフィルター)とは異なり、特許文献1〜特許文献4に記載のように、レンズ面に赤外カットコートを施す場合、レンズに曲率がついているため、レンズ中心部と周辺部とで膜厚に差が生じる。このため、膜厚のばらつきの許容値をより厳しくする必要があり、その結果、歩留まりがさらに悪化してしまうという問題が生じる。
本発明は従来技術の上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、光学素子の屈折面(例えば、レンズ部材のレンズ面等)に赤外カットコートを施した場合であっても膜厚のばらつきが少なく、歩留まりの高い光学系及びそれを備えた撮像装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の撮像装置は、有限の屈折力を有する光学素子を複数備える光学系と、該光学系の像側に配置された電子撮像素子とを備えた撮像装置において、
前記光学素子における複数面に赤外カットコートが施されていることを特徴とするものである。
また、本発明の複数の光学素子を有する光学系は、複数の光学素子を備えた光学系において、
前記光学系における複数面に赤外カットコートが施されていることを特徴とするものである。
以下に、本発明において上記構成をとる理由と作用を説明する。
複数面に赤外カットコートを施すことにより、1面のみに赤外カットコートを施す場合と比べて、1つの面における層数を少なくすることが可能となり、膜厚のばらつきが低減できる。これにより、不良品の発生を少なくすることが可能となり、歩留まりの向上と共にコスト低下にも有効である。
また、本発明において、赤外カットコートは、複数の屈折面に施されるようにしてもよく、赤外カットコートは、少なくとも3面以上に施されていることが好ましい。
このような構成とすることにより、1つの面における層数をさらに少なくすることができ、各赤外カットコートの膜厚のばらつきがより低減できる。これにより、不良品の発生が少なくすることが可能となり、歩留まりの向上と共にコスト低下にも有効である。
また、1つのレンズ面の層数をより少なくすることにより、コーティング工程に要する時間をさらに短くすることができる。
さらに、本発明において、少なくとも1つの面における赤外カットコートの層数が25層以下であることを特徴とする。より好ましくは、15層以下の構成とすることである。
また、本発明において、少なくとも1つの面における赤外カットコートの層数が5層以上であることを特徴とする。
そして、赤外カットコートは、互いに異なる光学素子の面に施されていることが好ましい。
このように、複数の光学素子による複数面に分けて赤外カットコートを施すことにより、1つの光学素子の両面に赤外カットコートを施す場合に比べ、例えば、真空蒸着時の温度上昇による光学素子の変形を有効に防ぐことができ、面精度の悪化による結像性能の低下が起こり難い。これは、光学素子の材料としてプラスチックを用いているときに特に有効である。
さらに、本発明において、光学系が単焦点光学系の場合、その単焦点光学系の最大像高の主光線の赤外カットコートが施されている各面への入射角の平均値が、赤外カットコートが施されていない少なくとも1つの面への入射角よりも小さいことを特徴とする。
また、光学系がズーム光学系の場合は、そのズーム光学系の広角端焦点距離状態における最大像高の主光線の前記赤外カットコートが施されている各面への入射角の平均値が、赤外カットコートが施されていない少なくとも1つの面への入射角よりも小さいことを特徴とする。すなわち、ズーム光学系における広角端焦点距離が単焦点光学系の焦点距離に相当する。
このようにすると、画像最周辺の主光線の赤外カットコートを施した各レンズ面への入射角を垂直入射に近くすることができる。その結果、レンズ面に施した赤外カットコートの斜め入射による波長毎の反射率変化を少なくすることができるので、画像最周辺の色ムラを少なくすることができる。
また、本発明における光学系全体の光軸上の透過率は、波長750nm〜850nmに亘って、波長500nm〜550nmにおける透過率の平均値の10%以下であることを特徴とする。
これにより、CCD/CMOSに有害な光線を遮断することができる。
さらに、複数の光学素子の少なくとも1つはプラスチックから構成されてもよく、複数の光学素子の少なくとも1つはプラスチックからなり、少なくとも1つはガラスからなるものであってもよい。
このように、光学系にプラスチックの光学素子を含むことにより、光学系・撮像装置の軽量化を図ることができる。
また、赤外カットコートは、ガラスからなる光学素子の少なくとも1面及びプラスチックからなる光学素子の少なくとも1面に施され、かつ、ガラスからなる光学素子の少なくとも1面に施された赤外カットコートの層数は、プラスチックからなる光学素子の少なくとも1面に施された赤外カットコートの層数よりも多いことが好ましい。
ガラスからなる光学素子の層数を多くすることにより、プラスチックからなる光学素子の層数を少なくすることができるため、プラスチックからなる光学素子へのコーティング工程に要する時間が少なくて済み、コーティング工程におけるプラスチックからなる光学素子の温度上昇を抑制することができる。その結果、温度上昇によるプラスチックからなる光学素子の変形を防ぐことが可能となる。
以上、本発明によれば、CCD/CMOS等の撮像素子に有害な赤外光をカットする赤外カット技術について、光学系の複数面に赤外カットコートを施すことにより、1面のみに赤外カットコートを施している場合と比べて、1つの面における層数を少なくすることが可能となり、膜厚のばらつきが低減できる。これにより、不良品の発生が少なくすることが可能となり、歩留まりの向上と共にコスト低下にも有効である。
以下、本発明に用いられる光学系の実施例1〜4について説明する。
実施例1及び2のズームレンズ系の無限遠物点合焦時の広角端(a)、中間状態(b)、望遠端(c)のレンズ断面図をそれぞれ図1及び図2に示す。また、実施例4の結像レンズ系の無限遠物点合焦時のレンズ断面図を図3に示す。
図1及び図2において、第1レンズ群はG1、開口絞りはS、第2レンズ群はG2、第3レンズ群はG3、電子撮像素子のカバーガラスはCG、像面はIで示してある。また、図3において、開口絞りはS、第1負レンズはL1、第2正レンズはL2、第3負レンズはL3、電子撮像素子のカバーガラスはCG、像面はIで示してある。
実施例1のズームレンズ系は、図1に示すように、物体側から順に、負の屈折力を有し、両凹レンズL11からなる第1レンズ群G1、開口絞りS、正の屈折力を有し、両凸レンズL21及び両凹レンズL22からなる第2レンズ群G2、正の屈折力を有し、両凸レンズL31からなる第3レンズ群G3、カバーガラスCGにより構成されている。
本実施例では、第1レンズ群G1〜第3レンズ群G3におけるレンズは全てプラスチックから構成されている。
広角端から望遠端へのズーミング時には、第1レンズ群G1が望遠端近傍で像側に凸となるように移動し(すなわち、物体側に凹の軌跡を描いて移動する。)、第2レンズ群G2が開口絞りSと共に物体側へ移動する。なお、第3レンズ群G3は固定されている。
また、非球面は、第1レンズ群G1の両凹レンズL11の両面と、第2レンズ群G2の両凸レンズL21の両面と、第2レンズ群G2の両凹レンズL22の像側面と、第3レンズ群G3の両凸レンズL31の像側面に設けられている。
実施例1では、第3レンズ群G3における両凸レンズL31の物体側面(第8面)及び像側面(第9面)の2面それぞれに22層の赤外カットコートを施している。
実施例1の光学系の第8面及び第9面に施した赤外カットコートの膜構成を、基板(すなわち、レンズ面)側から順に以下の表1に示す。また、実施例1の光学系の広角端焦点距離状態における最大像高の主光線の各面への入射角データを表2に、さらに、赤外カットコート(IRコート)が施されていない面及び施されている面への上記入射角の平均値を表3に示す。
第8面及び第9面の何れか1つの面での透過率特性は図4に示す通りである。
また、両凸レンズL31の物体側面(第8面)及び像側面(第9面)の2面の赤外カットコートによる実施例1の光軸上における透過率特性は図5に示す通りである。
図5に示すように、この実施例においては、赤外線を良好にカットして所望の波長特性を得ることができる。
表1
──────────────────
層数 膜材料 光学的膜厚
──────────────────
1 TiO2 0.181 ×λ/4
2 SiO2 0.4108×λ/4
3 TiO2 1.9224×λ/4
4 SiO2 1.7824×λ/4
5 TiO2 1.6345×λ/4
6 SiO2 1.6908×λ/4
7 TiO2 1.5826×λ/4
8 SiO2 1.6646×λ/4
9 TiO2 1.5763×λ/4
10 SiO2 1.664 ×λ/4
11 TiO2 1.6346×λ/4
12 SiO2 1.7215×λ/4
13 TiO2 1.8085×λ/4
14 SiO2 1.9642×λ/4
15 TiO2 2.0516×λ/4
16 SiO2 2.0597×λ/4
17 TiO2 2.0654×λ/4
18 SiO2 2.0675×λ/4
19 TiO2 2.0706×λ/4
20 SiO2 2.0256×λ/4
21 TiO2 1.9937×λ/4
22 SiO2 1.0126×λ/4
──────────────────
注)λ=500nm
表2
─────────────────
面 入射角(°) ─────────────────
1 51.5
2 0.8
3
4 22.2
5 2.3
6 6.2
7 22.9
8 27.0 (IRコート)
9 7.1 (IRコート)
─────────────────
表3
──────────────────
面 入射角平均値(°) ──────────────────
IRコートなし面 17.7
IRコート有り面 17.0
──────────────────
実施例2のズームレンズ系は、図2に示すように、物体側から順に、負の屈折力を有し、両凹レンズL11からなる第1レンズ群G1、開口絞りS、正の屈折力を有し、両凸レンズL21及び両凹レンズL22からなる第2レンズ群G2、正の屈折力を有し、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL31からなる第3レンズ群G3、カバーガラスCGにより構成されている。
本実施例では、第2レンズ群G2の両凸レンズL21がガラスから構成されているが、それ以外のレンズは全てプラスチックから構成されている。
広角端から望遠端へのズーミング時には、第1レンズ群G1が望遠端近傍で像側に凸となるように像側へ移動し(すなわち、物体側に凹の軌跡を描いて移動する。)、第2レンズ群G2が開口絞りSと共に物体側へ移動する。なお、第3レンズ群G3は固定されている。
また、非球面は、第1レンズ群G1の両凹レンズL11の両面と、第2レンズ群G2の両凸レンズL21の両面と、第2レンズ群G2の両凹レンズL22の像側面と、第3レンズ群G3の正メニスカスレンズL31の像側面に設けられている。
実施例2では、第2レンズ群G2における両凸レンズL21の物体側面(第4面)、両凹レンズL22の物体側面(第6面)、第3レンズ群G3における正メニスカスレンズL31の物体側面(第8面)及び像側面(第9面)の4面それぞれに6層の赤外カットコートが施されている。本実施例では、互いに異なるレンズ部材であっても、対向するレンズ面(例えば、第5面及び第6面)には赤外カットコートを施していない。これにより、ゴーストの発生等を防ぐことができる。
実施例2の光学系の第4面、第6面、第8面及び第9面に施した赤外カットコートの膜構成を基板側から順に表4に示す。また、実施例2の光学系の広角端焦点距離状態における最大像高の主光線の各面への入射角データを表5に、さらに、赤外カットコートが施されていない面及び施されている面への上記入射角の平均値を表6に示す。
第4面、第6面、第8面及び第9面の何れか1つの面での透過率特性は図6に示す通りである。
また、実施例2の光学系全体の光軸上における透過率特性は図7に示す通りである。
図7に示すように、この実施例においては、赤外線を良好にカットして所望の波長特性を得ることができる。
表4
──────────────────
層数 膜材料 光学的膜厚
──────────────────
1 TiO2 0.1398×λ/4
2 SiO2 2.1496×λ/4
3 TiO2 1.7933×λ/4
4 SiO2 1.7406×λ/4
5 TiO2 1.61 ×λ/4
6 SiO2 0.8669×λ/4
──────────────────
注)λ=500nm
表5
─────────────────
面 入射角(°) ─────────────────
1 46.8
2 3.6
3
4 18.6 (IRコート)
5 5.6
6 7.9 (IRコート)
7 30.2
8 32.7 (IRコート)
9 4.1 (IRコート)
─────────────────
表6
──────────────────
面 入射角平均値(°) ──────────────────
IRコートなし面 21.5
IRコート有り面 15.9
──────────────────
実施例3のズームレンズ系は、赤外カットコートが施されている面が異なる以外は、上述の実施例2のズームレンズ系と同様の構成であるため、同様の構成に関してはその説明を省略する。
実施例3では、第2レンズ群G2における両凸レンズL21の物体側面(第4面)に22層の赤外カットコート、第3レンズ群G3における正メニスカスレンズL31の像側面(第9面)に8層の赤外カットコートが施されている。
実施例3の光学系の第4面に施した赤外カットコートの膜構成を、基板側から順に表7に示す。第9面に施した赤外カットコートの膜構成を、基板側から順に表8に示す。また、実施例3の光学系の広角端焦点距離状態における最大像高の主光線の各面への入射角データを表9に、さらに、赤外カットコートが施されていない面及び施されている面への上記入射角の平均値を表10に示す。
第4面の1つの面での透過率特性は図4に示す通りである。第9面の1つの面での透過率特性は図8に示す通りである。また、実施例3の光学系全体の光軸上における透過率特性は図9に示す通りである。
図9に示すように、この実施例においては、赤外線を良好にカットして所望の波長特性を得ることができる。
表7
──────────────────
層数 膜材料 光学的膜厚
──────────────────
1 TiO2 0.1431×λ/4
2 SiO2 2.0867×λ/4
3 TiO2 1.7065×λ/4
4 SiO2 1.6211×λ/4
5 TiO2 1.5306×λ/4
6 SiO2 1.6518×λ/4
7 TiO2 1.5314×λ/4
8 SiO2 0.8312×λ/4
──────────────────
注)λ=500nm
表8
──────────────────
層数 膜材料 光学的膜厚
──────────────────
1 TiO2 0.181 ×λ/4
2 SiO2 0.4108×λ/4
3 TiO2 1.9224×λ/4
4 SiO2 1.7824×λ/4
5 TiO2 1.6345×λ/4
6 SiO2 1.6908×λ/4
7 TiO2 1.5826×λ/4
8 SiO2 1.6646×λ/4
9 TiO2 1.5763×λ/4
10 SiO2 1.664 ×λ/4
11 TiO2 1.6346×λ/4
12 SiO2 1.7215×λ/4
13 TiO2 1.8085×λ/4
14 SiO2 1.9642×λ/4
15 TiO2 2.0516×λ/4
16 SiO2 2.0597×λ/4
17 TiO2 2.0654×λ/4
18 SiO2 2.0675×λ/4
19 TiO2 2.0706×λ/4
20 SiO2 2.0256×λ/4
21 TiO2 1.9937×λ/4
22 SiO2 1.0126×λ/4
──────────────────
注)λ=500nm
表9
─────────────────
面 入射角(°) ─────────────────
1 46.8
2 3.6
3
4 18.6 (IRコート)
5 5.6
6 7.9
7 30.2
8 32.7
9 4.1 (IRコート)
─────────────────
表10
──────────────────
面 入射角平均値(°) ──────────────────
IRコートなし面 21.1
IRコート有り面 11.4
──────────────────
実施例4の結像レンズ系は、図3に示すように、物体側から順に、開口絞りS、物体側に凸面を向けた物体側面非球面の第1正メニスカスレンズL1、両凸の像面側面非球面の第2正レンズL2、両凹の両面非球面の第3負レンズL3、カバーガラスCGから構成されている。
本実施例では、第1レンズL1〜第3レンズL3は全てプラスチックから構成されている。
また、実施例4の仕様は、焦点距離f=3.83mm、像高2.30mmであり、Fナンバー=2.98、全画角2ω=63.0°の光学系である。
実施例4では、第2正レンズL2の像側面(第5面)及び第3負レンズL3の像側面(第7面)の2面ぞれぞれに18層の赤外カットコートが施されている。
実施例4の光学系の第5面及び第7面に施した赤外カットコートの膜構成を基板側から順に表11に示す。また、実施例4の光学系における最大像高の主光線の各面への入射角データを表12に、さらに、赤外カットコートが施されていない面及び施されている面への上記入射角の平均値を表13に示す。
第5面及び第7面の何れか1つの面での透過率特性は図10に示す通りである。また、実施例4の光学系全体の光軸上における透過率特性は図11に示す通りである。
図11に示すように、この実施例においては、赤外線を良好にカットして所望の波長特性を得ることができる。
表11
──────────────────
層数 膜材料 光学的膜厚
──────────────────
1 TiO2 0.16 ×λ/4
2 SiO2 0.3227×λ/4
3 TiO2 1.7027×λ/4
4 SiO2 1.6784×λ/4
5 TiO2 1.512 ×λ/4
6 SiO2 1.592 ×λ/4
7 TiO2 1.4907×λ/4
8 SiO2 1.5923×λ/4
9 TiO2 1.539 ×λ/4
10 SiO2 1.6504×λ/4
11 TiO2 1.7057×λ/4
12 SiO2 1.8937×λ/4
13 TiO2 1.95 ×λ/4
14 SiO2 1.9611×λ/4
15 TiO2 1.9477×λ/4
16 SiO2 1.9599×λ/4
17 TiO2 1.8952×λ/4
18 SiO2 0.9414×λ/4
──────────────────
注)λ=500nm
表12
─────────────────
面 入射角(°) ─────────────────
1 32.8
2 32.8
3 26.1
4 50.2
5 15.6 (IRコート)
6 37.0
7 7.9 (IRコート)
─────────────────
表13
──────────────────
面 入射角平均値(°) ──────────────────
IRコートなし面 36.5
IRコート有り面 11.7
──────────────────
以下に、上記各実施例の数値データを示すが、記号は上記の外、fは全系焦点距離、FNOはFナンバー、2ωは画角、WEは広角端、STは中間状態、TEは望遠端、r1 、r2 …は各レンズ面の曲率半径、d1 、d2 …は各レンズ面間の間隔、nd1、nd2…は各レンズのd線の屈折率、νd1、νd2…は各レンズのアッベ数である。なお、非球面形状は、xを光の進行方向を正とした光軸とし、yを光軸と直交する方向にとると、下記の式にて表される。
x=(y2 /r)/[1+{1−(K+1)(y/r)2 1/2
+A44 +A6 6 +A8 8
ただし、rは光軸上の曲率半径、Kは円錐係数、A4 、A6 、A8 はそれぞれ4次、6次、8次の非球面係数である。

実施例1
1 = -7.898 (非球面) d1 = 0.67 nd1 =1.52542 νd1 =55.78
2 = 6.245 (非球面) d2 = (可変)
3 = ∞(絞り) d3 = 0.75
4 = 2.581 (非球面) d4 = 1.40 nd2 =1.52542 νd2 =55.78
5 = -3.679 (非球面) d5 = 1.02
6 = -8.795 d6 = 0.99 nd3 =1.60687 νd3 =27.03
7 = 3.222 (非球面) d7 = (可変)
8 = 19.576 d8 = 0.88 nd4 =1.52542 νd4 =55.78
9 = -7.913 (非球面) d9 = 1.40
10 = ∞ d10 = 0.50 nd5 =1.51633 νd5 =64.14
11 = ∞
非球面係数
第1面
K = 0.000
4 =-4.4963 ×10-3
6 = 1.1928 ×10-3
8 =-6.1456 ×10-5
第2面
K = 0.000
4 =-5.9954 ×10-3
6 = 1.8182 ×10-3
8 = 5.4713 ×10-6
第4面
K =-1.9920
4 = 6.8196 ×10-3
6 =-4.6381 ×10-4
8 = 0
第5面
K = 0.000
4 = 1.1181 ×10-2
6 =-1.2020 ×10-3
8 = 8.4288 ×10-5
第7面
K = 3.1471
4 =-1.3938 ×10-2
6 = 4.6177 ×10-3
8 =-1.5879 ×10-3
第9面
K =-0.7915
4 = 6.5630 ×10-3
6 =-1.1630 ×10-3
8 = 7.0550 ×10-5
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f(mm) 3.219 5.073 8.487
NO 2.80 3.52 4.84
2ω(°) 76.2 49.4 28.8
2 5.83321 3.29698 1.52569
7 0.65023 2.25107 5.19828 。

実施例2及び実施例3
1 = -9.540 (非球面) d1 = 0.50 nd1 =1.52542 νd1 =55.80
2 = 7.264 (非球面) d2 = (可変)
3 = ∞(絞り) d3 = 0.30
4 = 2.328 (非球面) d4 = 1.11 nd2 =1.48749 νd2 =70.23
5 = -3.540 (非球面) d5 = 1.65
6 = -7.568 d6 = 0.50 nd3 =1.60686 νd3 =27.04
7 = 2.371 (非球面) d7 = (可変)
8 = -80.915 d8 = 1.45 nd4 =1.52542 νd4 =55.80
9 = -2.771 (非球面) d9 = 0.35
10 = ∞ d10 = 0.50 nd5 =1.51633 νd5 =64.14
11 = ∞
非球面係数
第1面
K = 0.000
4 =-1.9086 ×10-2
6 = 4.9653 ×10-3
8 =-3.5838 ×10-4
第2面
K = 0.000
4 =-2.0726 ×10-2
6 = 5.9923 ×10-3
8 =-3.1807 ×10-4
第4面
K =-1.9712
4 = 7.5983 ×10-3
6 =-8.6524 ×10-4
8 = 0
第5面
K = 0.000
4 = 1.1441 ×10-2
6 =-1.5539 ×10-3
8 = 1.0720 ×10-4
第7面
K = 2.1787
4 =-1.7149 ×10-2
6 = 4.6266 ×10-3
8 =-8.1781 ×10-3
第9面
K =-5.2351
4 =-2.1273 ×10-3
6 =-1.1166 ×10-3
8 = 8.9849 ×10-5
ズームデータ(∞)
WE ST TE
f(mm) 3.700 4.971 10.115
NO 2.80 3.30 5.28
2ω(°) 65.6 47.4 24.6
2 5.55135 3.83147 1.28395
7 0.89118 1.73424 5.14757 。

実施例4
1 = ∞(絞り) d1 = 0.10
2 = 1.365 (非球面) d2 = 0.63 nd1 =1.50913 νd1 =56.20
3 = 2.622 d3 = 0.46
4 = 2.750 d4 = 0.70 nd2 =1.50913 νd2 =56.20
5 = -47.775 (非球面) d5 = 0.60
6 = -5.474 (非球面) d6 = 0.62 nd3 =1.57268 νd3 =33.51
7 = 2.645 (非球面) d7 = 0.40
8 = ∞ d8 = 0.50 nd4 =1.51633 νd4 =64.14
9 = ∞
非球面係数
第2面
K =-0.664
4 = 7.93801×10-3
6 = 1.59402×10-2
8 =-2.69710×10-3
第5面
K =612.567
4 =-2.69780×10-2
6 =-1.22057×10-2
8 = 4.19450×10-2
第6面
K =-43.850
4 =-4.22561×10-1
6 =-5.25463×10-2
8 =-7.90009×10-2
第7面
K = 0.000
4 =-2.59494×10-1
6 = 5.15201×10-2
8 =-4.92327×10-3
上記実施例1〜4の無限遠合焦時での球面収差、非点収差、歪曲収差を示す収差図をそれぞれ図12〜図14示す。図12及び図13において、(a)は広角端、(b)は中間状態、(c)は望遠端での状態を示している。なお、これらの収差図中、“FIY”は像高を示す。
ここで、プラスチックレンズについて説明する。
近年、デジタルカメラ、ビデオカメラ等の撮像装置を製品としてできるだけ安く製造することが求められている。このため、光学系にかかるコストもできるだけ安くすることが必須である。その解決策の1つとして、撮像装置に用いられる光学系を構成するレンズ部材(光学素子)の材料としてプラスチックを用いる場合がある。
一般的に、プラスチックレンズは、プラスチック材料を射出成型により製造する。射出成型とは、加熱により流動化したプラスチックを金型に射出して成型する方法である。
この方法を用いることにより、ガラス研磨やガラスの成型によりレンズを製造する場合に比べて、レンズ1枚当りのコストを低く抑えることが可能になる。その結果、光学系のコストを低く抑えることができる。
次に、プラスチックレンズに赤外カットコートを施す場合について説明する。
プラスチックレンズに赤外カットコートを施す場合、以下の点に留意する必要がある。すなわち、前述のように、真空蒸着によるコーティング作業を行う場合、蒸着する物質を加熱するため、コーティングを行う基板(本実施例の場合、レンズ)にも熱が伝わることになる。
例えば、図36に示すような波長特性を得るために、蒸着面に44層の赤外カットコートを施すような場合、(1)蒸着物質の加熱、(2)蒸着物質の蒸発、(3)蒸着面(本実施例の場合、レンズ面)にコーティングの(1)〜(3)の工程を44回繰り返すことになり、層数の増加と共に基板(レンズ)の温度が上昇することになる。
通常、プラスチック材料の熱変形温度は120℃前後と撮像系に用いられるガラスレンズやガラスフィルターよりも低いため、ガラスレンズやガラスフィルターの場合と同様の方法でプラスチック材料にコーティングを行うと、無加熱環境下でもプラズマや蒸発源から発する輻射熱によりプラスチック材料の温度が徐々に上昇して熱変形温度に達し、多層を形成する内に形状変化が生じる場合がある。
しかしながら、本発明のように、プラスチック製のレンズ面にコーティングする膜の層数を少なくすることにより、熱変形温度に達する前に蒸着を完了できるため、蒸着時における形状変化を防止することができる。
特に、プラスチック製のレンズ面に赤外カットコートを施す場合、加熱による蒸着物質の蒸発は行わないマグネトロンスパッタリング法やイオンビームスパッタリング法を用いることが望ましい。マグネトロンスパッタリング法は、材料上にマグネトロンによって封じ込めたイオンによって材料を叩き出す手法で、基板の位置を材料上に生じるプラズマに曝されない距離に配置することが望ましい。また、イオンビームスパッタリング法は、イオンビームにより材料を叩き出し、基板上に材料を成膜する手法で、基板が直接イオンビームに曝されることがないため、スパッタリング法に比べてもより低温での成膜が可能である。こうした手法により、プラスチックレンズの温度の上昇を抑えることができ、形状変化を防止することが可能となる。
実施例1の光学系によれば、2つのレンズ面それぞれに22層の赤外カットコートを施して所望の波長特性を得ている。すなわち、1つのレンズ面の層数(膜数)が、1面のみに赤外カットコートを施している光学系の約半分でよいため、各赤外カットコートの膜厚のばらつきが低減できる。これにより、不良品の発生を少なくすることが可能となり、歩留まりの向上と共にコスト低下にも有効である。
特に、プラスチック製レンズに赤外カットコートを施す場合、1つのレンズ面の層数が少ないと、コーティング工程に要する時間が短くて済み、コーティング工程におけるレンズの温度上昇を抑制することが可能になる。この結果、温度上昇によるプラスチックレンズの変形を防ぐことができ、面精度の悪化による結像性能の低下が起こり難い。
実施例1では、全レンズ部材がプラスチックから構成されているため、光学系全体を軽量化でき、それらを用いた撮像装置等の軽量化、小型化に有効である。さらに、プラスチックレンズはガラスレンズよりも安価に製造できるため、光学系製品や撮像装置等の製造コストを抑えることができる。また、プラスチックはガラスよりも成形しやすいため、所望の形状のレンズを容易に製造することが可能である。
また、実施例2の光学系によれば、4つのレンズ面それぞれに6層の赤外カットコートを施して所望の波長特性を得ている。すなわち、1つのレンズ面の層数(膜数)が、1面のみに赤外カットコートを施している光学系の半分以下でよいため、各赤外カットコートの膜厚のばらつきがさらに低減できる。これにより、不良品の発生が少なくすることが可能となり、歩留まりの向上と共にコスト低下にも有効である。
さらに、1つのレンズ面の層数をより少なくすることにより、コーティング工程に要する時間をさらに短くすることができる。これにより、温度上昇によるプラスチックレンズの変形を有効に防ぐことができ、面精度の悪化による結像性能の低下が起こり難い。
また、実施例3の光学系によれば、第4面に22層の赤外カットコートを施し、第9面に8層の赤外カットコートを施して所望の波長特性を得ている。すなわち、1つのレンズ面の層数(膜数)が、1面のみに赤外カットコートを施している光学系の半分以下でよいため、各赤外カットコートの膜厚のばらつきがさらに低減できる。これにより、不良品の発生が少なくすることが可能となり、歩留まりの向上と共にコスト低下にも有効である。
さらに、1つのレンズ面の層数をより少なくすることにより、コーティング工程に要する時間をさらに短くすることができる。これにより、温度上昇によるプラスチックレンズの変形を有効に防ぐことができ、面精度の悪化による結像性能の低下が起こり難い。
また、実施例3における光学系は、少なくとも1枚のガラスレンズと少なくとも1枚のプラスチックレンズを有し、ガラスレンズの少なくとも1面に赤外カットコートを施すと共に、プラスチックレンズの少なくとも1面に赤外カットコートを施すしており、さらに、ガラスレンズに施した赤外カットコートの層数がプラスチックレンズに施した赤外カットコートの層数より多い。
このように、耐熱性のあるガラスレンズを光学系内に含ませることにより、プラスチックレンズにおける赤外カットコートの層数を少なくすることができるため、コーティング工程時の温度上昇によるプラスチックレンズの変形を防ぐことが可能となる。
実施例4の光学系によれば、実施例1と同様、全レンズ部材がプラスチックから構成されていると共に、少ないレンズ枚数であっても赤外光を良好にカットすることができる。したがって、単焦点レンズを用いた撮像装置等の軽量化、小型化にも有効である。
ところで、CCDの撮像面I上には、図15に示す通り、シアン、マゼンダ、イエロー、グリーン(緑)の4色の色フィルターを撮像画素に対応してモザイク状に設けた補色モザイクフィルターを設けている。これら4種類の色フィルターは、それぞれが略同じ数になるように、かつ、隣り合う画素が同じ種類の色フィルターに対応しないようにモザイク状に配置されている。それにより、より忠実な色再現が可能となる。
補色モザイクフィルターは、具体的には、図15に示すように少なくとも4種類の色フィルターから構成され、その4種類の色フィルターの特性は以下の通りであることが好ましい。
グリーンの色フイルターGは波長GP に分光強度のピークを有し、
イエローの色フィルターYe は波長YP に分光強度のピークを有し、
シアンの色フィルターCは波長CP に分光強度のピークを有し、
マゼンダの色フィルターMは波長MP1とMP2にピークを有し、以下の条件を満足する。
510nm<GP <540nm
5nm<YP −GP <35nm
−100nm<CP −GP <−5nm
430nm<MP1<480nm
580nm<MP2<640nm
さらに、グリーン、イエロー、シアンの色フィルターはそれぞれの分光強度のピークに対して波長530nmでは80%以上の強度を有し、マゼンダの色フィルターはその分光強度のピークに対して波長530nmでは10%から50%の強度を有することが、色再現性を高める上でより好ましい。
上記各実施例におけるそれぞれの波長特性の1例を図16に示す。グリーンの色フィルターGは525nmに分光強度のビークを有している。イエローの色フィルターYe は555nmに分光強度のピークを有している。シアンの色フイルターCは510nmに分光強度のピークを有している。マゼンダの色フィルターMは445nmと620nmにピークを有している。また、530nmにおける各色フィルターは、それぞれの分光強度のピークに対して、Gは99%、Ye は95%、Cは97%、Mは38%としている。
このような補色フイルターの場合、図示しないコントローラー(若しくは、デジタルカメラに用いられるコントローラー)で、電気的に次のような信号処理を行い、
輝度信号
Y=|G+M+Ye +C|×1/4
色信号
R−Y=|(M+Ye )−(G+C)|
B−Y=|(M+C)−(G+Ye )|
の信号処理を経てR(赤)、G(緑)、B(青)の信号に変換される。
本発明の撮像装置において、光量調整のために、明るさ絞りSを複数の絞り羽にて構成し、その開口形状を可変とすることで調整する可変絞りを用いてもよい。図17は、開口時絞り形状の例を示す説明図、図18は、2段絞り時の絞り形状の例を示す説明図である。図17、図18において、OPは光軸、Daは6枚の絞り板、Xa、Xbは開口部を示している。本発明においては、絞りの開口形状を開放状態(図17)と、所定の条件を満たすF値となる絞り値(2段絞り、図18)の2種類のみとすることができる。
又は、形状又は透過率の異なる形状固定の複数の明るさ絞りを設けたターレットを用いて、必要な明るさに応じて、何れかの明るさ絞りを結像光学系の物体側光軸上に配置する構成とすると、絞り機構の薄型化が図れる。また、そのターレット上に配された複数の明るさ絞りの開口の中の最も光量を低減させる開口に、他の明るさ絞りの透過率よりも低い透過率の光量低減フィルターを配する構成としてもよい。それにより、絞りの開口径を絞り込みすぎることがなくなり、絞りの開口径が小さいことにより発生する回折による結像性能の悪化を抑えることができる。
この場合の1例の構成を示す斜視図を図19に示す。実施例4の結像レンズ系の第1正レンズL1の物体側の光軸上の絞りSの位置に、0段、−1段、−2段、−3段、−4段の明るさ調節を可能とするターレット10を配置している。
ターレット10には、0段の調整をする開口形状が最大絞り径の円形で固定の空間からなる開口1A(波長550nmに対する透過率は100%)と、−1段補正するために開口1Aの開口面積の約半分の開口面積を有する開口形状が固定の透明な平行平板(波長550nmに対する透過率は99%)からなる開口1Bと、開口1Bと同じ面積の円形開口部を有し、−2段、−3段、−4段に補正するため、各々波長550nmに対する透過率が50%、25%、13%のNDフィルターが設けられた開口部1C、1D、1Eとを有している。
そして、ターレット10に設けた回転軸11の周りの回動により何れかの開口を絞り位置に配することで光量調節を行っている。
また、図19に示すターレット10に代えて、図20の正面図に示すターレット10’を用いることができる。結像レンズ系の第1正レンズL1の物体側の光軸上の絞りSの位置に、0段、−1段、−2段、−3段、−4段の明るさ調節を可能とするターレット10’を配置している。
ターレット10’には、0段の調整をする開口形状が最大絞り径の円形で固定の開口1A' と、−1段補正するために開口1A’の開口面積の約半分となる開口面積を有する開口形状が固定の開口1B' と、さらに開口面積が順に小さくなり、−2段、−3段、−4段に補正するための形状が固定の開口部1C' 、1D' 、1E' とを有している。
そして、ターレット10’に設けた回転軸11の周りの回動により何れかの開口を絞り位置に配することで光量調節を行っている。
また、より薄型化のために、明るさ絞りSの開口を、形状、位置共に固定の絞りとし、光量調整は、撮像素子からの出力信号を電気的に調整するようにしもよい。また、レンズ系の他の空間、例えば第3負レンズL3とCCDカバーガラスCGの間にNDフィルターを抜き差して光量調整を行う構成としてもよい。図21はその1例を示す図であり、ターレット10”の開口1A”は素通し面又は中空の開口、開口1B”は透過率1/2のNDフィルター、開口1C”は透過率1/4のNDフィルター、開口1D”は透過率1/8のNDフィルター等を設けたターレット状のものを用い、中心の回転軸の周りの回動により何れかの開口を光路中の何れかの位置に配することで光量調節を行っている。
また、光量調節のフィルターとして、光量ムラを抑えるように光量調節が可能なフィルター面を設けてもよい。例えば、暗い被写体に対しては中心部の光量確保を優先して透過率を均一とし、明るい被写体に対してのみ明るさムラを補うように、図22に示すように、同心円状に光量が中心程低下するフィルターを配する構成としてもよい。
また、絞りSとしては、第1正レンズL1の入射面側の周辺部を黒塗りしたものでもよい。
また、本発明による撮像装置を、カメラ等のように映像を静止画として保存するものとする場合、光量調整のためのシャッターを光路中に配置するとよい。
そのようなシャッターとしては、CCDの直前に配置したフォーカルプレーンシャッターやロータリーシャッター、液晶シャッターでもよいし、開口絞り自体をシャッターとして構成してもよい。
図23にシャッターの1例を示す。図23に示すものは、フォーカルプレーンシャッターの1つであるロータリーフォーカルプレーンシャッターの例であり、図23(a)は裏面側から見た図、図23(b)は表面側から見た図である。15はシャッター基板であり、像面の直前又は任意の光路位置に配される構成となっている。基板15には、光学系の有効光束を透過する開口部16が設けられている。17はロータリーシャッター幕である。18はロータリーシャッター幕17の回転軸であり、回転軸18は基板15に対して回転し、ロータリーシャッター幕17と一体化されている。回転軸18は基板15の表面のギヤ19、20と連結されている。このギア19、20は図示しないモーターと連結されている。
このような構成において、図示しないモーターの駆動により、ギア19、20、回転軸18を介して、ロータリーシャッター幕17が回転軸18を中心に回転するように構成されている。
このロータリーシャッター幕17は略半円型に構成され、回転により基板15の開口部16の遮蔽と退避を行い、シャッターの役割を果たしている。シャッタースピードはこのロータリーシャッター幕17の回転するスピードを変えることで調整される。
図24(a)〜(d)は、ロータリーシャッター幕17が回転する様子を像面側からみた図である。時間を追って図の(a)、(b)、(c)、(d)、(a)の順で移動する。
以上のように、レンズ系の異なる位置に形状が固定の開口絞りSと光量調整を行うフィルターあるいはシャッターを配置することにより、回折の影響を抑えて高画質を保ちつつ、フィルターやシャッターにより光量調整が行え、かつ、レンズ系の全長の短縮化も可能とした撮像装置を得ることができる。
また、機械的なシャッターを用いずに、CCDの電気信号の一部を取り出して静止画を得るような電気的な制御で行う構成としてもよい。このような構成の1例を、図25、図26によりCCD撮像の動作を説明しながら説明する。図25は、インターレース式(飛び越し走査式)で信号の順次読み出しを行っているCCD撮像の動作説明図である。図25において、Pa〜Pcはフォトダイオードを用いた感光部、Va〜VcはCCDによる垂直転送部、HaはCCDによる水平転送部である。Aフィールドは奇数フィールド、Bフィールドは偶数フィールドを示している。
図25の構成では、基本動作が次のように行われる。すなわち、(1)感光部で光による信号電荷の蓄積(光電変換)、(2)感光部から垂直転送部への信号電荷のシフト(フィールドシフト)、(3)垂直転送部での信号電荷の転送(垂直転送)、(4)垂直転送部から水平転送部への信号電荷の転送(ラインシフト)、(5)水平転送部での信号電荷の転送(水平転送)、(6)水平転送部の出力端で信号電荷の検出(検出)。このような順次読み出しは、Aフィールド(奇数フィールド)とBフィールド(偶数フィールド)の何れか一方を用いて行うことができる。
図25のインターレース式(飛び越し走査式)CCD撮像は、TV放送方式やアナログビデオ方式では、AフィールドとBフィールドの蓄積タイミングが1/60ずれている。これをそのままDSC(Dijital Spectram Compatible)用画像としてフレーム画を構成すると、動きのある被写体の場合、二重像のようなブレを起こす。そこで、このタイプのCCD撮像では、A、Bフィールドを同時露光して隣接するフィールドの信号を混合する。そして、機械的なシャッターで露光終了時に湛光した後、AフィールドとBフィールドそれぞれ別々に読み出して信号を合成する方法が取られている。
本発明においては、機械的なシャッターの役割をスミア防止用のみとして、Aフィールドのみの順次読み出し、あるいは、A、Bフィールドを同時混合読み出しとすることにより、垂直解像度は低下するが、機械的なシャッターの駆動スピードに左右されず(電子的なシャッターのみでコントロールできるため)、高速シャッターを切ることができる。図25の例では、垂直転送部のCCDの数が感光部を構成するフォトダイオードの数の半分であるので、小型化しやすいという利点がある。
図26は、信号の順次読み出しをプログレッシブ式で行うCCD撮像の動作説明図である。図26において、Pd〜Pfはフォトダイオードを用いた感光部、Vd〜VfはCCDによる垂直転送部、HbはCCDによる水平転送部である。
図26においては、画素の並び順に読み出すことができるので、電荷蓄積読み出し作業を全て電子的にコントロールすることが可能となる。したがって、露光時間を(1/10000秒)程度に短くすることができる。図26の例では、図25の場合よりも垂直CCDの数が多く、小型化が困難という不利な点があるが、前記したような利点があるので、本発明においては、図25、図26の何れの方式も採用することができる。
さて、以上のような本発明の撮像装置は、結像レンズ系で物体像を形成しその像をCCD等の撮像素子に受光させて撮影を行う撮影装置、とりわけデジタルカメラやビデオカメラ、情報処理装置の例であるパソコン、電話、特に持ち運びに便利な携帯電話等に用いることができる。以下に、その実施形態を例示する。
図27〜図29は、本発明による光学系をデジタルカメラの撮影光学系41に組み込んだ構成の概念図を示す。図27はデジタルカメラ40の外観を示す前方斜視図、図28は同後方正面図、図29はデジタルカメラ40の構成を示す模式的な透視平面図である。ただし、図27と図29においては、撮影光学系41の非沈胴時を示している。デジタルカメラ40は、この例の場合、撮影用光路42を有する撮影光学系41、ファインダー用光路44を有するファインダー光学系43、シャッター45、フラッシュ46、液晶表示モニター47、焦点距離変更ボタン61、設定変更スイッチ62等を含み、撮影光学系41の沈胴時には、カバー60をスライドすることにより、撮影光学系41とファインダー光学系43とフラッシュ46はそのカバー60で覆われる。そして、カバー60を開いてカメラ40を撮影状態に設定すると、撮影光学系41は図29の非沈胴状態になり、カメラ40の上部に配置されたシャッター45を押圧すると、それに連動して撮影光学系41、例えば実施例1のズームレンズ系を通して撮影が行われる。撮影光学系41によって形成された物体像が、ローパスフィルターLFとカバーガラスCGを介してCCD49の撮像面上に形成される。このCCD49で受光された物体像は、処理手段51を介し、電子画像としてカメラ背面に設けられた液晶表示モニター47に表示される。また、この処理手段51には記録手段52が接続され、撮影された電子画像を記録することもできる。なお、この記録手段52は処理手段51と別体に設けてもよいし、フロッピーディスクやメモリーカード、MO等により電子的に記録書込を行うように構成してもよい。また、CCD49に代わって銀塩フィルムを配置した銀塩カメラとして構成してもよい。
さらに、ファインダー用光路44上にはファインダー用対物光学系53が配置してある。ファインダー用対物光学系53は、複数のレンズ群(図の場合は3群)と2つのプリズムからなり、撮影光学系41のズームレンズ系に連動して焦点距離が変化するズーム光学系からなり、このファインダー用対物光学系53によって形成された物体像は、像正立部材である正立プリズム55の視野枠57上に形成される。この正立プリズム55の後方には、正立正像にされた像を観察者眼球Eに導く接眼光学系59が配置されている。なお、接眼光学系59の射出側にカバー部材50が配置されている。
このように構成されたデジタルカメラ40は、撮影光学系41が高性能で小型で沈胴収納が可能であるあるので、高性能・小型化が実現できる。
次に、本発明の光学系が対物光学系として内蔵された情報処理装置の1例であるパソコンが図30〜図32に示される。図30はパソコン300のカバーを開いた前方斜視図、図31はパソコン300の撮影光学系303の断面図、図32は図30の状態の側面図である。図30〜図32に示されるように、パソコン300は、外部から繰作者が情報を入力するためのキーボード301と、図示を省略した情報処理手段や記録手段と、情報を操作者に表示するモニター302と、操作者自身や周辺の像を撮影するための撮影光学系303とを有している。ここで、モニター302は、図示しないバックライトにより背面から照明する透過型液晶表示素子や、前面からの光を反射して表示する反射型液晶表示素子や、CRTディスプレイ等であってよい。また、図中、撮影光学系303は、モニター302の右上に内蔵されているが、その場所に限らず、モニター302の周囲や、キーボード301の周囲のどこであってもよい。
この撮影光学系303は、撮影光路304上に、本発明による光学系(図では略記)からなる対物レンズ112と、像を受光する撮像素子チップ162とを有している。これらはパソコン300に内蔵されている。
ここで、撮像素子チップ162上にはローパスフィルター作用を持たせたカバーガラスCGが付加的に貼り付けられて撮像ユニット160として一体に形成され、対物レンズ112の鏡枠113の後端にワンタッチで嵌め込まれて取り付け可能になっているため、対物レンズ112と撮像素子チップ162の中心合わせや面間隔の調整が不要であり、組立が簡単となっている。また、鏡枠113の先端には、対物レンズ112を保護するためのカバーガラス114が配置されている。
撮像素子チップ162で受光された物体像は、端子166を介して、パソコン300の処理手段に入力され、電子画像としてモニター302に表示される、図30には、その1例として、操作者の撮影された画像305が示されている。また、この画像305は、処理手段を介し、インターネットや電話を介して、遠隔地から通信相手のパソコンに表示されることも可能である。
次に、本発明の光学系が撮影光学系として内蔵された情報処理装置の1例である電話、特に持ち運びに便利な携帯電話が図33に示される。図33(a)は携帯電話400の正面図、図33(b)は側面図、図33(c)は撮影光学系405の断面図である。図33(a)〜(c)に示されるように、携帯電話400は、操作者の声を情報として入力するマイク部401と、通話相手の声を出力するスピーカ部402と、操作者が情報を入力する入力ダイアル403と、操作者自身や通話相手等の撮影像と電話番号等の情報を表示するモニター404と、撮影光学系405と、通信電波の送信と受信を行うアンテナ406と、画像情報や通信情報、入力信号等の処理を行う処理手段(図示せず)とを有している。ここで、モニター404は液晶表示素子である。また、図中、各構成の配置位置は、特にこれらに限られない。この撮影光学系405は、撮影光路407上に配置された本発明による光学系(図では略記)からなる対物レンズ112と、物体像を受光する撮像素子チップ162とを有している。これらは、携帯電話400に内蔵されている。
ここで、撮像素子チップ162上にはローパスフィルター作用を持たせたカバーガラスCGが付加的に貼り付けられて撮像ユニット160として一体に形成され、対物レンズ112の鏡枠113の後端にワンタッチで嵌め込まれて取り付け可能になっているため、対物レンズ112と撮像素子チップ162の中心合わせや面間隔の調整が不要であり、組立が簡単となっている。また、鏡枠113の先端には、対物レンズ112を保護するためのカバーガラス114が配置されている。
撮影素子チップ162で受光された物体像は、端子166を介して、図示していない処理手段に入力され、電子画像としてモニター404に、又は、通信相手のモニターに、又は、両方に表示される。また、通信相手に画像を送信する場合、撮像素子チップ162で受光された物体像の情報を、送信可能な信号へと変換する信号処理機能が処理手段には含まれている。
また、本発明の光学系は、内視鏡の対物光学系や顕微鏡の接眼光学系等にも適用可能である。
図34に、内視鏡の対物光学系に適用した例を示す。図34に示す内視鏡対物光学系は、物体側から順に、像側に凹面を向けた平凹レンズL1よりなる第1レンズ群G1と平行平板ガラスあるいは光学フィルターF1と、両凸レンズL2よりなる第2レンズ群G2と、明るさ絞りSと、固体撮像素子(CCD)に赤外光が入射するのを防止するためのフィルターF2と、凸面を物体側に向けた凸平レンズL3よりなる第3レンズ群G3と、CCDカバーガラスCGとにて構成されている。
図34に示す内視鏡対物光学系は、通常の赤外吸収フィルターに赤外線領域を反射する干渉コートを施し、これにより薄いフィルターF2で従来の吸収型赤外カットフィルターの分光特性に比較的近い分光特性が得られるようにして内視鏡対物光学系をコンパクトにしたものである。
本発明をこの内視鏡対物光学系に適用する場合、例えば、フィルターF2の物体側面(第8面)及び像側面(第9面)にそれぞれ22層の赤外カットコートを施すことにより、分光特性をさらに向上させるようにしてもよい。また、他の例としては、両凸レンズL2の物体側面(第5面)及び凸平レンズL3の物体側面(第10面)にそれぞれ22層の赤外カットコートを施して、フィルターF2を不要とする構成にしてもよい。これにより、内視鏡対物光学系をよりコンパクトにすることが可能となる。
また、顕微鏡においては、通常、光源から対物光学系にかけては赤外光も通す光学系として構成し、観察者が可視光から赤外光にかけて任意に波長を選べるように、可視光から赤外光とも透過する広帯域にかけて反射防止機能を有する膜を設けている。しかしながら、一般に、接眼光学系においては、コスト上の問題から有害な赤外光を透過してしまう可視用反射防止コートを設けている構成としている。
この顕微鏡の接眼光学系に、光学素子の複数面に赤外カットコートを施した本発明の光学系を適用することにより、赤外光をカットするための新たな部材を設けることなく、顕微鏡の接眼光学系で赤外光をカットさせることが可能となる。
本発明に用いられる実施例1のズームレンズ系の無限遠物点合焦時の広角端(a)、中間状態(b)、望遠端(c)のレンズ断面図である。 本発明に用いられる実施例2のズームレンズ系の無限遠物点合焦時の広角端(a)、中間状態(b)、望遠端(c)のレンズ断面図である。 本発明に用いられる実施例4の結像レンズ系の無限遠物点合焦時のレンズ断面図である。 実施例1のズームレンズ系の第8面及び第9面の何れか1つの面での透過率特性を示す図である。 実施例1のズームレンズ系の第8面及び第9面の2面の赤外カットコートによる光軸上の透過率特性を示す図である。 実施例2のズームレンズ系の第4面、第6面、第8面及び第9面の何れか1つの面での透過率特性を示す図である。 実施例2の光学系全体の光軸上における透過率特性を示す図である。 実施例3のズームレンズ系の第4面の1つの面での透過率特性を示す図である。 実施例3の光学系全体の光軸上における透過率特性を示す図である。 実施例4の光学系の第5面及び第7面の何れか1つの面での透過率特性を示す図である。 実施例4の光学系全体の光軸上における透過率特性を示す図である。 実施例1の無限遠合焦時の広角端(a)、中間状態(b)、望遠端(c)での球面収差、非点収差、歪曲収差を示す収差図である。 実施例2の無限遠合焦時の広角端(a)、中間状態(b)、望遠端(c)での球面収差、非点収差、歪曲収差を示す収差図である。 実施例4の無限遠合焦時の球面収差、非点収差、歪曲収差を示す収差図である。 補色モザイクフィルターの色フィルター配置を示す図である。 補色モザイクフィルターの波長特性の一例を示す図である。 絞りの開口形状を開放状態としたことを示す図である。 絞りの開口形状を2段絞りとした状態を示す図である。 形状と透過率の異なる形状固定の複数の明るさ絞りを設けたターレットを配置した本発明の結像光学系の構成を示す斜視図である。 図19に示すターレットに代わる別のターレットを示す正面図である。 本発明において利用可能な別のターレット状の光量調整フィルターを示す図である。 光量ムラを抑えるフィルターの例を示す図である。 ロータリーフォーカルプレーンシャッターの例を示す裏面図と表面図である。 図23のシャッターのロータリーシャッター幕が回転する様子を示す図である。 インターレース式CCD撮像の動作説明図である。 プログレッシブ式CCD撮像の動作説明図である 本発明による光学系をデジタルカメラの撮影光学系に組み込んだ構成の概念図である。 図27のデジタルカメラの後方斜視図である。 図27のデジタルカメラの断面図である。 本発明による光学系が対物光学系として組み込れたパソコンのカバーを開いた前方斜視図である。 パソコンの撮影光学系の断面図である。 図30の状態の側面図である。 本発明による光学系が対物光学系として組み込れた携帯電話の正面図、側面図、その撮影光学系の断面図である。 本発明による光学系を内視鏡の対物光学系に適用した例を示す断面図である。 吸収型赤外カットフィルターの波長による透過率特性の一例を示す図である。 反射型赤外カットフィルターの波長による透過率特性の一例を示す図である。
符号の説明
G1…第1レンズ群
G2…第2レンズ群
G3…第3レンズ群
S…開口絞り
CG…カバーガラス
I…像面
L11…第1レンズ群負レンズ
L21…第2レンズ群正レンズ
L22…第2レンズ群負レンズ
L31…第3レンズ群正レンズ
L1…第1正レンズ(又は、平凹レンズ)
L2…第2正レンズ(又は、両凸レンズ)
L3…第3負レンズ(又は、凸平レンズ)
F1、F2…光学フィルター
OP…光軸
Da…絞り板
Xa、Xb…開口部
Pa〜Pf…感光部
Va〜Vf…垂直転送部
Ha、Hb…水平転送部
E …観察者眼球
LF…ローパスフィルター
1A、1B、1C、1D、1E…開口
1A’、1B’、1C’、1D’、1E’…開口
1A”、1B”、1C”、1D”…開口
10…ターレット
10’…ターレット
10”…ターレット
11…回転軸
15…シャッター基板
16…開口部
17…ロータリーシャッター幕
18…回転軸
19、20…ギヤ
40…デジタルカメラ
41…撮影光学系
42…撮影用光路
43…ファインダー光学系
44…ファインダー用光路
45…シャッター
46…フラッシュ
47…液晶表示モニター
49…CCD
50…カバー部材
51…処理手段
52…記録手段
53…ファインダー用対物光学系
55…正立プリズム
57…視野枠
59…接眼光学系
60…カバー
61…焦点距離変更ボタン
62…設定変更スイッチ
112…対物レンズ
113…鏡枠
114…カバーガラス
160…撮像ユニット
162…撮像素子チップ
166…端子
300…パソコン
301…キーボード
302…モニター
303…撮影光学系
304…撮影光路
305…画像
400…携帯電話
401…マイク部
402…スピーカ部
403…入力ダイアル
404…モニター
405…撮影光学系
406…アンテナ
407…撮影光路

Claims (14)

  1. 有限の屈折力を有する光学素子を複数備える光学系と、該光学系の像側に配置された電子撮像素子とを備えた撮像装置において、
    前記光学素子における複数面に赤外カットコートが施されていることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記赤外カットコートは、複数の屈折面に施されていることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記赤外カットコートは、少なくとも3面以上に施されていることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
  4. 少なくとも1つの面における前記赤外カットコートの層数は、25層以下であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の撮像装置。
  5. 少なくとも1つの面における前記赤外カットコートの層数は、15層以下であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載の撮像装置。
  6. 少なくとも1つの面における前記赤外カットコートの層数は、5層以上であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項記載の撮像装置。
  7. 前記赤外カットコートは、互いに異なる光学素子の面に施されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項記載の撮像装置。
  8. 前記光学系はズーム光学系であって、該ズーム光学系の広角端焦点距離状態における最大像高の主光線の前記赤外カットコートが施されている各面への入射角の平均値が、前記赤外カットコートが施されていない少なくとも1つの面への入射角よりも小さいことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項記載の撮像装置。
  9. 前記光学系は単焦点光学系であって、該単焦点光学系の最大像高の主光線の前記赤外カットコートが施されている各面への入射角の平均値が、前記赤外カットコートが施されていない少なくとも1つの面への入射角よりも小さいことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項記載の撮像装置。
  10. 前記光学系全体の光軸上の透過率は、波長750nm〜850nmに亘って、波長500nm〜550nmにおける透過率の平均値の10%以下であることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項記載の撮像装置。
  11. 前記複数の光学素子の少なくとも1つはプラスチックからなることを特徴とする請求項1〜10の何れか1項記載の撮像装置。
  12. 前記複数の光学素子の少なくとも1つはプラスチックからなり、少なくとも1つはガラスからなることを特徴とする請求項1〜10の何れか1項記載の撮像装置。
  13. 前記赤外カットコートは、前記ガラスからなる光学素子の少なくとも1面及び前記プラスチックからなる光学素子の少なくとも1面に施され、かつ、前記ガラスからなる光学素子の少なくとも1面に施された赤外カットコートの層数は、前記プラスチックからなる光学素子の少なくとも1面に施された赤外カットコートの層数よりも多いことを特徴とする請求項12記載の撮像装置。
  14. 複数の光学素子を備えた光学系において、
    前記光学系における複数面に赤外カットコートが施されていることを特徴とする複数の光学素子を有する光学系。
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