JP2006049873A - 機能素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動耐久特性が非常に良く、かつ、良好な性能を持つ機能素子を提供する。
【解決手段】シリコン基板213上に、下から第一電極膜214と、第一電極膜214に対向する第二電極膜205,206と、第一電極膜214と第二電極膜205,206の間に存在する光電変換膜207,208,209,210と、第一電極膜214及び第二電極膜205,206に電位を与える配線218とを有する光電変換膜積層型固体撮像素子であって、第二電極膜206と配線218の間にバリヤーメタル228を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光電変換膜や発光膜を基板上に積層した機能素子に関する。
有機材料を用いた機能素子は、有機発光素子を代表として近年目覚しい進歩をとげており、有機発光素子の代表例である有機ELディスプレイなどは、実用化に成功している。また、機能素子の一例である光電変換素子は、製造化には成功していないものの、近年著しく進歩を遂げており、以下に述べる従来の撮像素子の問題を克服する可能性を秘めている。従来のCCD型固体撮像素子やCMOS型固体撮像素子では、半導体基板の表面に、受光部となる多数の光電変換素子(フォトダイオード)と、各光電変換素子で得られた光電変換信号を外部に読み出す信号読出回路が形成されている。信号読出回路は、CCD型であれば電荷転送回路と転送電極、CMOS型であればMOSトランジスタ回路と信号配線で構成される。
従って従来の固体撮像素子では、多数の受光部と信号読出回路とを同一半導体基板の表面に形成しなければならず、受光部の面積を十分に広くとることができないという問題がある。受光部の面積が大きくできないと光利用効率が大きく低下するため、従来の固体撮像素子では、上方にマイクロレンズやインナーレンズを設置することで受光部に光を集光することにより、光利用効率の低下を補ってきた。しかし、光学的な反射による光量ロスの増大等の問題は避けられず、現状の撮像素子では数十%の光量ロスがあるといわれている。また、固体撮像素子に要求される微細化は年々厳しくなる一方で、受光部の微細化が進むと撮像素子の周辺部と中心部の光入射角度の違いにより、マイクロレンズによる集光率に違いを生じ、シェーディングが起こるという問題が生じている。
そこで、例えば下記特許文献1に記載されている固体撮像素子の構造が見直されている。この固体撮像素子では信号読出回路を表面に形成した半導体基板上に、感光層を積層することで、これらの感光層を受光部とし、各感光層で得られた光電変換信号を、信号読出回路によって、外部に取り出すという構造、すなわち、光電変換膜積層型の構造になっている。
このような構造にすることで、受光面積を大きくとることができ、先ほど触れた問題を解決することが可能となり、近年では下記特許文献2,3,4,5に記載されている光電変換膜積層型固体撮像素子が提案されている。このような構造の光電変換膜に有機材料を用いた素子を用いることは、以下の観点で非常に望ましい。有機材料はその化合物の構造を変化させることで、分光波長を比較的容易に調節することが可能で、かつ、有機半導体を用いた光電変換膜は、100nmオーダーの厚みで実現することができ、積層しても総膜厚をおさえることができる。
特開昭58―103165号公報 特開2002―83946号公報 特表2002―502120号公報 特表2003―502847号公報 特許第3405099号公報
しかし、有機材料を用いた機能素子の形成に際しては、機能膜上の電極をパターニングする必要があるが、従来の方法で微細加工を行うと素子性能が著しく悪化するという問題を抱えていた。特にフォトリソグラフィ工程においては、露光後現像工程が必須となるが、この現像工程において水洗処理に用いられる純水が有機半導体膜に到達してしまうと有機半導体膜が劣化し素子機能の低下が著しくなるという問題がある。
また、有機材料を用いた機能素子の場合、駆動時に有機膜を挟む電極や配線に電界が印加されると、電極や配線に用いられている金属が、隣接する層に拡散(マイグレーション)して、劣化を生じることがある。特に、発光素子や受光素子などの光機能素子の場合、コンタクト領域は、遮光領域となるため、受光面積を増大するためには、できるだけコンタクト領域の面積を小さくするのが望ましいが、微細化されたコンタクト領域で、上述したような拡散が生じると、コンタクト性能が低下し、素子機能が大幅に低下する。
特に、光機能素子において透光性電極として広く用いられている導電性材料はITOなどの金属酸化物が主流であるが、これをアルミニウム配線と直接コンタクトさせると、アルミニウムと酸素との反応で、コンタクト性能が著しく低下してしまうという問題がある。
本発明は、前記実情に鑑みてなされたものであり、駆動耐久特性が非常に良く、かつ、微細化に際しても信頼性の高い良好な性能を持つ機能素子を提供することを目的とする。
本発明の機能素子は、基板上に少なくとも1つ積層された有機材料を含む機能膜と、前記機能膜を機能させるための複数の電極とを有する機能素子であって、前記複数の電極の各々に接続される配線を備え、前記複数の電極の少なくとも1つと、これに接続される前記配線との間にバリヤーメタルが介在せしめられている。
この構成により、電界が印加された場合にも、電極または配線に含まれる金属が隣接する層に拡散し、コンタクト不良が生じるのを防止することができ、駆動耐久性能を向上させることができる。
本発明の機能素子は、前記複数の電極が、前記基板上に積層された第一電極膜と、前記第一電極膜より上に形成され、前記第一電極膜と前記機能膜を挟んで対向する第二電極膜である。
本発明の機能素子は、前記第一電極膜、前記機能膜、及び前記第二電極膜からなる層構造を前記基板上に複数積層した。
本発明の機能素子は、前記第一電極膜及び第二電極膜が、それぞれITO、IZO、SnO、ATO、ZnO、TiO、FTOの少なくとも1つを含んで構成される。
本発明の機能素子は、前記第二電極膜が透光性の酸化物導電性膜であり、前記配線がアルミニウムを含有する。例えば、配線としてAl−Si、Al−Cu合金等のアルミニウムを含有する合金を用いることができる。
透光性の酸化物導電性膜とアルミニウムを含有する合金とをコンタクトする場合には、マイグレーションが特に問題となるため、効果的である。
本発明の機能素子は、前記有機材料が少なくともホール輸送性有機材料及び電子輸送性有機材料を含む。
本発明の機能素子は、前記ホール輸送性有機材料と、前記電子輸送性有機材料が、この順番で下から順に積層されている。
本発明の機能素子は、前記機能膜が、画像を形成するために機能する膜であり、前記第二電極膜が画素毎に分割形成されており、前記各画素が、前記第二電極膜と前記配線とのコンタクト領域を有している。
本発明の機能素子は、前記バリヤーメタルが、TaN、Ta、WN、TiW、WSi、TiSi、MoSi、Mo、Cr、TiN、TiSiNのいずれかで構成される。
本発明の機能素子は、前記バリヤーメタルが少なくとも1層の絶縁膜に形成された開口内に設けられ、前記絶縁膜の水透過率が10g/m・day以下である。
この構成により、バリヤーメタル形成プロセスにおけるフォトリソグラフィ工程等において、機能膜が損傷してしまうのを防ぐことができる。
本発明の機能素子は、前記バリヤーメタルの最小辺の長さが1mm以下である。
本発明の機能素子は、前記機能膜が光電変換膜である。
この構成により、機能素子を用いた撮像素子等において、その性能を向上させることができる。
本発明の機能素子は、前記機能膜が発光膜である。
この構成により、機能素子を用いた表示素子等において、その性能を向上させることができる。
本発明によれば、駆動耐久特性が非常に良く、かつ、良好な性能を持つ機能素子を提供することができる。
本発明は、基板上に少なくとも1つ積層された有機材料を含む機能膜と、前記機能膜を機能させるための複数の電極とを有する機能素子であって、前記複数の電極の各々に接続される配線を備え、前記複数の電極の少なくとも1つと、これに接続される前記配線との間にバリヤーメタルが介在せしめられたことを特徴としている。機能素子としては、機能膜として光電変換膜を用いた光電変換膜積層型固体撮像素子や、機能膜として発光膜を用いた発光素子等が例として挙げられる。これら機能素子には、機能膜を挟む2つの電極膜に電位を与えるため、2つの電極膜の各々にボンディングPADに接続された配線が接続される構成をとるのが一般的である。本発明は、特に、これら2つの電極膜の少なくとも一方と、配線との間にバリヤーメタルを介在させたことを特徴とし、この構成によって駆動耐久特性の向上を実現した。以下、このような特徴を持つ機能素子として、光電変換膜積層型固体撮像素子と発光素子を例にして、その構成を説明する。
(第一実施形態)
光電変換膜積層型固体撮像素子としては、2つの電極膜で挟まれた有機材料からなる光電変換膜を3つシリコン基板上に積層して、シリコン基板上で3色の光を検出してカラー撮像を可能にする第1の構成や、2つの電極膜で挟まれた有機材料からなる光電変換膜をシリコン基板上に1つ積層し、シリコン基板内の深さの異なる位置にpn接合を2つ形成し、シリコン基板内で2色の光を検出し、シリコン基板上で1色の光を検出してカラー撮像を可能にする特開2003−332551号公報の図5に記載のような第2の構成等、様々な構成が存在するが、本実施形態では、第2の構成を例にして説明する。
図1は、本発明の第一実施形態を説明するための光電変換膜積層型固体撮像素子の断面模式図である。図1では、光を検出して電荷を蓄積する部分である画素部における2画素分の断面と、その画素部にある電極に接続される配線や、その配線に接続されるボンディングPAD等が形成される部分である周辺回路部との断面を併せて示した。
画素部のp型シリコン基板213には、表面部にn型不純物領域221が形成され、n型不純物領域221の表面部にはp型不純物領域222が形成され、p型不純物領域222の表面部にはn型不純物領域223が形成され、n型不純物領域223の表面部にはp型不純物領域224が形成されている。
n型不純物領域221は、p型シリコン基板213とのpn接合により光電変換された赤色(R)成分の信号電荷を蓄積する。R成分の信号電荷が蓄積されたことによるn型不純物領域221の電位変化が、p型シリコン基板213の表面に形成されたMOSトランジスタ226から、そこに接続されたメタル配線219を介して信号読み出しPAD227に読み出される。
n型不純物領域223は、p型不純物領域222とのpn接合により光電変換された青色(B)成分の信号電荷を蓄積する。B成分の信号電荷が蓄積されたことによるn型不純物領域223の電位変化が、p型シリコン基板213の表面に形成されたMOSトランジスタ226’から、そこに接続されたメタル配線219を介して信号読み出しPAD227に読み出される。
p型不純物領域224内には、p型シリコン基板213上方に積層された光電変換膜で発生した緑色(G)成分の信号電荷を蓄積するn型不純物領域からなる電荷蓄積領域225が形成されている。G成分の信号電荷が蓄積されたことによる電荷蓄積領域225の電位変化が、p型シリコン基板213の表面に形成されたMOSトランジスタ226’’から、そこに接続されたメタル配線219を介して信号読み出しPAD227に読み出される。通常、信号読み出しPAD227は、各色成分が読み出されるトランジスタ毎に別々に設けられる。
ここでp型不純物領域、n型不純物領域、トランジスタ、メタル配線等は模式的に示したが、それぞれの構造等はこれに限らず、適宜最適なものが選ばれる。B光、R光はシリコン基板の深さにより分別しているのでpn接合等のシリコン基板表面からの深さ、各不純物のドープ濃度の選択などは重要である。光電変換膜積層型固体撮像素子の信号読み出し回路となるCMOS回路には、通常のCMOSイメージセンサーに用いられている技術を適用することができる。低ノイズ読出カラムアンプやCDS回路を初めとして、画素部のトランジスタ数を減らす回路構成を適用することができる。
また、図1では、電荷蓄積領域225と、R光及びB光を検出するフォトダイオードとが、平面視上重なった位置に配設されているが、これに限定されるものではない。例えば、電荷蓄積領域225と、R光及びB光を検出するフォトダイオードとを、平面視上重ならないように配置しても良い。
p型シリコン基板213上には、酸化シリコン、窒化シリコン等を主成分とする透明な絶縁膜212が形成され、絶縁膜212上には酸化シリコン、窒化シリコン等を主成分とする透明な絶縁膜211が形成されている。絶縁膜212の膜厚は薄いほど好ましく5μm以下、好ましくは3μm以下、さらに好ましくは2μm以下、さらに好ましくは1μm以下である。
絶縁膜211,212内には、光電変換膜と電荷蓄積領域としてのn型不純物領域225とを電気的に接続する例えばタングステンを主成分としたプラグ215が形成されており、プラグ215は絶縁膜211と絶縁膜212との間でパッド216によって中継接続されている。パッド216はアルミニウムを主成分としたものが好ましく用いられる。絶縁膜212内には、前述したメタル配線219やトランジスタ226,226’,226’’のゲート電極等も形成されている。メタル配線も含めてバリヤー層が設けられていることが好ましい。プラグ215は、1画素毎に設けられている。
絶縁膜211内には、p型不純物領域224とn型不純物領域225のpn接合による電荷の発生に起因するノイズを防ぐために、遮光膜217が設けられている。遮光膜217は通常、タングステンやアルミニウム等を主成分としたものが用いられる。絶縁膜211内には、ボンディングPAD220(外部から電源を供給するためのPAD)と、信号読み出しPAD227が形成され、ボンディングPAD220と後述する画素電極膜214とを電気的に接続するためのメタル配線(図示せず)も形成されている。
絶縁膜211内の各画素のプラグ215上にはパッド216’が形成され、パッド216’上に透明な第一電極膜である画素電極膜214が形成されている。パッド216’は、プラグ215と画素電極膜214との電気的接続を良好にするためのものであり、アルミニウムやモリブデン等が用いられる。画素電極膜214は、画素毎に分割されており、この大きさによって受光面積が決定される。画素電極膜214には、ボンディングPAD220からの配線を通じてバイアスがかけられる。後述する対向電極膜に対して画素電極膜214に正のバイアスをかけることで、電荷蓄積領域225に電子を蓄積できる構造が好ましい。
この構造を実現するために、画素電極膜214上には、ホールブロッキング層210、n型半導体層209、p型半導体層208、及び電子ブロッキング層207がこの順に積層され、これらがG光を検出してそれに応じた信号電荷を発生する光電変換膜を構成する。光電変換膜の厚みは好ましくは0.5μm以下、より好ましくは0.3μm以下、特に好ましくは0.2μm以下である。
光電変換膜上には透明な第二電極膜である対向電極膜が形成されている。対向電極膜は、透明電極膜206,205をこの順に積層した2層構造となっているが、1層構造であっても良い。対向電極膜は、各画素で共通して使用することができるため、画素毎に分離しなくても良い。対向電極膜及び画素電極膜214のそれぞれの厚みは、好ましくは0.2μm以下である。
対向電極膜上には光電変換膜を保護する機能を持つ窒化シリコン等を主成分とする保護膜204が形成されている。透明電極膜205及び保護膜204には、画素部の画素電極膜214と重ならない位置に開口が形成され、絶縁膜211及び保護膜204には、ボンディングPAD220上の一部に開口が形成されている。そして、この2つの開口によって露出する透明電極膜206とボンディングPAD220とを電気的に接続して、対向電極膜に電位を与えるためのアルミニウム等からなる配線218が、開口内部及び保護膜204上に形成されている。配線218の材料としては、Al−Si、Al−Cu合金等のアルミニウムを含有する合金を用いることもできる。
透明電極膜206と配線218との間には、タングステン等を主成分とするバリヤーメタル228が形成されている。このバリヤーメタル228は、配線218や透明電極膜206に電界が印加されたときに、これら配線や電極膜に用いられている金属が、隣接する層に拡散(マイグレーション)して劣化が生じてしまうのを防ぐために設けられる。配線218と透明電極膜206とのコンタクト領域を大きくしておけば、マイグレーションが起こっても、コンタクト性能を維持することはできるが、図1に示す固体撮像素子では、配線218と透明電極膜206とのコンタクト領域を、画素部に設けているため、コンタクト領域を大きくすることは難しい。そこで、本実施形態のようにバリヤーメタル228を設けることにより、コンタクト領域を小さくしながらも、配線218と透明電極膜206とのコンタクト性能を維持することができ、駆動耐久特性を向上させることが可能となる。コンタクト領域の大きさ(バリヤーメタル228のサイズと等価)は、形状が四角形だとした場合、その最小辺の長さが1mm以下であることが好ましい。より好ましくは10μm以下、より好ましくは3μm以下、より好ましくは0.5μm以下である。
尚、バリヤーメタル228は、ボンディングPAD220と配線218との間に設けてあっても良いし、画素電極膜214とボンディングPAD220とを接続する配線と、画素電極膜214との間に設けてあっても良い。または、これらの間のいずれかだけに設けてあっても良い。最も好ましいのは、画素部にバリヤーメタルを設ける場合、つまり、画素電極膜214とボンディングPAD220とを接続する配線と、画素電極膜214との間と、透明電極膜206と配線218の間に設ける場合である。本実施形態のように、有機材料を含む光電変換膜を用いた場合には、画素電極膜及び対向電極膜と配線とのコンタクト領域においてマイグレーションが起こりやすいためである。
又、本実施形態では、対向電極膜を各画素で共通して使用するものとしたが、対向電極膜は画素毎に分割してあっても良い。この場合は、分割された対向電極膜毎に配線218を接続する必要があるが、各対向電極膜と配線218とを接続するためのコンタクト領域は、該対向電極膜上において、該対向電極膜と対向する画素電極膜と平面視上重ならない位置に形成し、このコンタクト領域にバリヤーメタルを介して配線を接続して、ボンディングPAD220と対向電極膜を電気的に接続すれば良い。該コンタクト領域を小さくすればするほど、画素電極膜を大きくすることができ、受光面積を大きくすることが可能である。このような構成にした場合には、コンタクト領域を大きくすることがより困難となるため、バリヤーメタルを設けることが重要となる。
配線218上には、配線218を保護するための窒化シリコン等を主成分とする保護膜203が形成され、保護膜203上には赤外カット誘電体多層膜202が形成され、赤外カット誘電体多層膜202上には反射防止膜201が形成されている。保護膜204は、後述するが、有機材料を含む層の製造プロセスを容易にするためのものでもある。特にこれらの層は配線218作成時のレジストパタ−ン作成、エッチング時等の光電変換膜に対するダメ−ジを低減させることができる。
以上のような構成により、1画素でBGR3色の光を検出してカラー撮像を行うことが可能となる。図1の構成では、2つの画素においてR,Bを共通の値として用い、Gの値だけを別々に用いるが、画像を生成する際はGの感度が重要となるため、このような構成であっても、良好なカラー画像を生成することが可能である。
尚、第一電極膜は単一の構造である必要は全くない。異なる材料からなる2層以上の積層構造でも良い。このような2層以上の構成の場合に、これら2層以上の第一電極膜の中から選ばれる二つの電極膜の間にバリヤーメタルを介在させることでも、駆動耐久性の良好な光電変換膜積層型固体撮像素子を得ることができる。バリヤーメタルとして特に好ましい材料は、TaN、Ta、WN、TiW、WSi、TiSi、MoSi、Mo、Cr、TiN、TiSiNのいずれかである。また、バリヤーメタルとして上記材料を選択した場合には、第一電極膜を構成する材料としてITO、IZO、SnO、ATO、ZnO、TiO、FTOの中の少なくとも1つを用いることが特に好ましい。
また、第一電極膜及び第二電極膜の材料としては、基本的に何であっても構わない。例えば、金属、合金、金属酸化物、有機導電性化合物、これらの混合物等が好適に挙げられ、具体例としては例えば、「Li、Na、Mg、K、Ca、Rb、Sr、Cs、Ba、Fr、Ra、Sc、Ti、Y、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Tc、Re、Fe,Ru、Os、Co、Rh、Ir、Ni、Pd、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Al、Ga、In,Tl、Si、Ge、Sn、Pb、P、As、Sb、Bi、Se、Te、Po、Br、I、At、B、C、N、F、O、S、N」の中から選ばれる任意の組み合わせで良いが、特に好ましいものは、Al、Pt、W、Au、Ag、Ta、Cu、Cr、Mo、Ti、Ni、Pd、Znの中から選ばれる任意の組み合わせである。尚、配線218やボンディングPAD220の材料も、第一電極膜及び第二電極膜の材料と同じものを用いることができる。
また、第一電極膜及び第二電極膜として透明なものを用いることは大変好ましい。具体的な材料として酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化インジウム亜鉛(IZO)、酸化インジウム錫(ITO)等の導電性金属酸化物、金、白金、銀、クロム、ニッケル等の金属を用いて作成した厚みの薄い半透過性電極、更にこれらの金属と導電性金属酸化物との混合物又は積層物、ヨウ化銅、硫化銅などの無機導電性物質、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロ−ル等の有機導電性材料、これらとITOとの積層物、などが挙げられる。また、沢田豊監修「透明導電膜の新展開」(シーエムシー刊、1999年)、日本学術振興会著「透明導電膜の技術」(オーム社、1999年)等に詳細に記載されているものを用いても良い。本発明において特に好ましいのは、第一電極膜及び第二電極膜が、それぞれITO、IZO、SnO、ATO、ZnO、TiO、FTOの少なくとも1つを含んで構成されることである。
上記のような材料を一例として第一電極膜を製膜することができるが、この第一電極膜のパターニングはどのような方法を用いても良い。印刷法やマスク法を用いてパターンを作成しても良いが、好ましいのはフォトリソグラフィによる方法である。
また、光電変換膜の構成は、図1に示したように、電子ブロッキング層とホールブロッキング層とで電子輸送性材料層とホール輸送性材料層とをはさんだ構造の他、下から、[1]電子輸送性材料層、ホール輸送性材料層という構成、[2]ホール輸送性材料層、電子輸送性材料層という構成などが挙げられるが、これに限定されるものではない。例えば、電子輸送性材料を二つ以上の層に分割しても良いし、ホール輸送性材料層を二つ以上に分割しても構わない。この場合は、光電変換膜が、下から[3]電子輸送性材料層,電子輸送性材料層、ホール輸送性材料層という構成、[4]電子輸送性材料層、ホール輸送性材料層、ホール輸送性材料層という構成、[5]電子輸送性材料層,電子輸送性材料層、ホール輸送性材料層、ホール輸送性材料層という構成が考えられる。
また、光電変換膜を構成する材料は、無機材料であっても、有機材料であっても構わないが、有機材料が含まれている場合、本発明は特に有効である。このため、上述した電子輸送性材料やホール輸送性材料として、電子輸送性有機材料やホール輸送性有機材料を用いることが極めて望ましい。
電子輸送性有機材料としては、例えば、アクセプター性有機半導体(化合物)を好ましく用いることができる。アクセプター性有機半導体(化合物)とは主に電子輸送性有機化合物に代表され、電子を受容しやすい性質がある有機化合物をいう。さらに詳しくは2つの有機化合物を接触させて用いたときに電子親和力の大きい方の有機化合物をいう。したがって、アクセプター性有機化合物は、電子受容性のある有機化合物であればいずれの有機化合物も使用可能である。例えば、縮合芳香族炭素環化合物(ナフタレン誘導体、アントラセン誘導体、フェナントレン誘導体、テトラセン誘導体、ピレン誘導体、ペリレン誘導体、フルオランテン誘導体)、窒素原子、酸素原子、硫黄原子を含有する5ないし7員のヘテロ環化合物(例えばピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、トリアジン、キノリン、キノキサリン、キナゾリン、フタラジン、シンノリン、イソキノリン、プテリジン、アクリジン、フェナジン、フェナントロリン、テトラゾール、ピラゾール、イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、インダゾール、ベンズイミダゾール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、カルバゾール、プリン、トリアゾロピリダジン、トリアゾロピリミジン、テトラザインデン、オキサジアゾール、イミダゾピリジン、ピラリジン、ピロロピリジン、チアジアゾロピリジン、ジベンズアゼピン、トリベンズアゼピン等)、ポリアリーレン化合物、フルオレン化合物、シクロペンタジエン化合物、シリル化合物、含窒素ヘテロ環化合物を配位子として有する金属錯体などが挙げられる。なお、これに限らず、ドナー性有機化合物として用いた有機化合物よりも電子親和力の大きな有機化合物であればアクセプター性有機半導体として用いてよい。
ホール輸送性有機材料としては、例えば、ポリ-N-ビニルカルバゾール誘導体、ポリフェニレンビニレン誘導体、ポリフェニレン、ポリチオフェン、ポリメチルフェニルシラン、ポリアニリン、トリアゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、ポリアリールアルカン誘導体、ピラゾリン誘導体及びピラゾロン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、アリールアミン誘導体、アミノ置換カルコン誘導体、オキサゾール誘導体、カルバゾール誘導体、スチリルアントラセン誘導体、フルオレノン誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチルベン誘導体、ポリフィリン誘導体(フタロシアニン等)、芳香族三級アミン化合物及びスチリルアミン化合物、ブタジエン化合物、ベンジジン誘導体、ポリスチレン誘導体、トリフェニルメタン誘導体、テトラフェニルベンジン誘導体、スターバーストポリアミン誘導体等が使用可能である。
また、有機色素を用いることも非常に好ましく、上記の材料に光を吸収する構造を持たせることや、他にも金属錯体色素、シアニン系色素、メロシアニン系色素、フェニルキサンテン系色素、トリフェニルメタン系色素、ロダシアニン系色素、キサンテン系色素、大環状アザアヌレン系色素、アズレン系色素、ナフトキノン、アントラキノン系色素、アントラセン、ピレン等の縮合多環芳香族及び芳香環乃至複素環化合物が縮合した鎖状化合物、キノリン、ベンゾチアゾール、ベンゾオキサゾール等の2ケの含窒素複素環、スクアリリウム基及びクロコニツクメチン基により結合したシアニン系類似の色素等を好ましく用いることができる。
金属錯体色素である場合、ジチオール金属錯体系色素、金属フタロシアニン色素、金属ポルフィリン色素又はルテニウム錯体色素が好ましく、ルテニウム錯体色素が特に好ましい。ルテニウム錯体色素としては、例えば米国特許4927721号、同4684537号、同5084365号、同5350644号、同5463057号、同5525440号、特開平7-249790号、特表平10-504512 号、WO98/50393号、特開2000-26487号等に記載の錯体色素等が挙げられる。また、シアニン色素、メロシアニン色素、スクワリリウム色素などのポリメチン色素の具体例としては特開平11-35836号、特開平11-67285号、特開平11-86916号、特開平11-97725号、特開平11-158395号、特開平11-163378号、特開平11-214730 号、特開平11-214731号、特開平11-238905号、特開2000-26487号、欧州特許892411号、同911841号及び同991092号の各明細書に記載の色素である。
なお、これらの材料を必要に応じて、ポリマ−バインダ−内に含有させても良い。そのように用いられるポリマ−バインダ−としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリカ−ボネ−ト、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレ−ト、ポリブチルメタクリレ−ト、ポリエステル、ポリスルホン、ポリフェニレンオキシド、ポリブタジエン、炭化水素樹脂、ケトン樹脂、フェノキシ樹脂、ポリアミド、エチルセルロ−ス、酢酸ビニル、ABS樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ポリビニルブチラ−ル、ポリビニルアセタ−ル等を挙げることができる。
以上のような構成の光電変換膜積層型固体撮像素子の製造プロセスについて、図面を参照して説明する。
図2〜図12は、図1に示す光電変換膜積層型固体撮像素子の製造工程を示す断面模式図である。図2は、第一電極膜214までを作成した状態であり、これ以降を詳しく説明する。なぜなら、ここまでは通常の半導体プロセスにて作成することができるからである。
第一電極膜214を形成後、図3に示すように、第一電極膜214上に、ホール(正孔)ブロッキング層210、n型半導体層209、p型半導体層208、及び電子ブロッキング層207をこの順に形成して、光電変換膜を形成する。次に、図4に示すように、光電変換膜上に透明電極膜206,205をこの順に形成して、対向電極膜を形成する。次に、図5に示すように、周辺回路部上の光電変換膜及び対向電極膜を選択的にエッチング除去する。
次に、図6に示すように、保護膜204を形成する。次に、対向電極膜の一部である透明電極膜206を露出させるために、図7に示すように、保護膜204の一部及び対向電極膜の一部を選択的にエッチング除去する。このとき、ボンディングPAD220上の保護膜204もエッチング除去しておく。次に、図8に示すように、タングステン等のバリヤーメタル228を、透明電極膜206の露出面のみに成膜する。次に、図9に示すように、ボンディングPAD220上の絶縁膜211を選択的にエッチング除去して、ボンディングPAD220の一部を露出させる。
次に、図10に示すように、アルミニウム等の配線材料218’を成膜する。このとき、透明電極膜206上の開口と、ボンディングPAD220上の開口には、それぞれ配線材料218’が入り込む。次に、透明電極膜206とボンディングPAD220とが配線材料218’によって接続される状態を維持しながら、不要な配線材料218’を、図11に示すように選択的にエッチング除去し、配線218を形成する。次に、保護膜204及び配線218上に保護膜203を形成し、その上に赤外カット誘電体多層膜202を形成し、その上に反射防止膜201を形成して、図1に示すような光電変換膜積層型固体撮像素子を得る。
以上のような製造プロセスによれば、図6と図7の間において、図7に示す開口を形成するためのマスクパターンをフォトリソグラフィによって形成するに際し、絶縁性の保護膜204によって光電変換膜が保護された状態でマスクパターンを形成することができる。このため、光電変換膜の特性劣化を防ぐことができるといった利点がある。光電変換膜が有機材料を含む場合には、特性劣化が特に懸念されるため、本方法はより効果的である。このような効果は、図11において配線218を形成する際のマスクパターン形成時にも同様に得られる。
尚、光電変換膜の特性劣化を防ぐ上で必要な保護膜204の条件は、その水透過率が、10g/m・day以下であることが好ましく、より好ましくは、1g/m・day以下、より好ましくは、1×10−9〜1×10−2g/m・day、より好ましくは1×10−9g/m・day以上1×10−2g/m・day以下、より好ましくは1×10−9g/m・day以上1×10−4g/m・day以下である。水透過性は、例えば米国MOCON社製の水透過性測定装置で測定することができる。フォトリソグラフィにおいてレジストパターンを形成する際には、水洗処理等に純水が用いられるが、このような条件に設定しておくことで、この純水が光電変換膜に到達してしまうといったことを確実に防ぐことができる。また、保護膜204は1層構造である必要はなく、複数の絶縁膜からなる多層構造であっても良い。多層構造の場合には、光電変換膜の保護性能をより向上させることができる。
配線218とボンディングPAD220との間にもバリヤーメタル228を形成する場合には、図7において、ボンディングPAD220上の絶縁膜211にも開口を空けてボンディングPAD220の一部を露出させておき、次の工程で、ボンディングPAD220の露出面上にもバリヤーメタル228を成膜すれば良い。
または、図7において、ボンディングPAD220上の絶縁膜211にも開口を空けてボンディングPAD220の一部を露出させておき、次の工程で、バリヤーメタル228を全面に成膜し、その上に配線材料218’を成膜した後、バリヤーメタル228と配線材料218’を一緒にパターニングすることで、配線218と透明電極膜206との間及び配線218とボンディングPAD220との間に、バリヤーメタル228を介在させるようにしても良い。
以上説明した光電変換膜積層型固体撮像素子では、光電変換膜が、少なくともホール輸送性有機材料及び電子輸送性有機材料を含み、これらが下からホール輸送性有機材料、電子輸送性有機材料という順番で位置する構造をとることが特に好ましい。ホール輸送性有機材料及び電子輸送性有機材料を用いて光電変換膜を作成した場合には、上述した構造にした方が、素子の性能が高くなることが実験的に証明されているためである。
(第二実施形態)
本実施形態では、第二電極膜が画素毎に分割されており、分割された各第二電極膜にバリヤーメタルを介して配線が接続された構成の機能素子として発光素子を例にして説明する。発光素子は、ディスプレイ等に用いられる素子であり、画像の1画素を表現するための光を発する部分を1画素として以下では説明する。
図13(a)は発光素子の2画素分の概略構成を示す表面模式図、(b)は(a)に示すα−α’線での断面模式図、(c)は発光素子の駆動回路の1例を示す図、(d)は発光素子の駆動回路の従来例を示す図である。この図では、第一電極膜を全画素で共通して用いる場合を示したが、第一電極膜が画素毎に分割されていても良い。
図13(b)に示すように、シリコン基板2407の表面部にはpウェル層2408が形成され、ここに駆動回路に含まれる駆動トランジスタのドレイン2404が形成されている。pウェル層2408上には絶縁膜2412が形成され、その上には絶縁膜2413が形成されている。絶縁膜2412内の駆動トランジスタのドレイン2404上にはプラグ2410が形成され、プラグ2410は絶縁膜2413内に形成された電極パッド2411に接続されている。電極パッド2411上にはプラグ2410’が形成され、プラグ2410’は絶縁膜2415内に形成された電極パッド2411’に接続されている。このように、電極パッド2411’と駆動トランジスタのドレイン2404とは電気的に接続されている。
絶縁膜2413内には、電極パッド2411と第一電極膜2402を電気的に接続するための図示しないメタル配線が形成されている。絶縁膜2415内には、下から順に第一電極膜2402、有機材料からなる発光膜2405、画素毎に分割された第二電極膜2401、絶縁性の保護膜2414が形成されている。絶縁膜2415内の第二電極膜上の一部及び電極パッド2411’上の一部には開口が形成され、この開口内部と絶縁膜2401上にはバリヤーメタル2406が形成されている。バリヤーメタル2406上には、第二電極膜2401と電極パッド2411’とを電気的に接続するための配線2403が形成されている。配線2403上には配線2403を保護する保護膜2416が形成されている。本実施形態では、平面視上、第二電極膜2401と重なる部分を画素と定義する。
図13(c)に示すように、本実施形態の発光素子の駆動回路は、NMOSトランジスタ2420と、駆動トランジスタであるNMOSトランジスタ2421と、コンデンサ2422と、ダイオード2423と、走査信号線2424と、電源供給線2425と、データ信号線2426とを備える。従来の駆動回路は、図13(d)に示すように、駆動トランジスタとしてPMOSトランジスタ2421’を用いている。このように、本実施形態の発光素子の構成によれば、駆動回路の駆動トランジスタとしてNMOS型のものを用いることができる。
NMOSトランジスタはキャリアーが電子であるため移動度が高く、トランジスタの面積を半分程度に小さくできる。特に、発光素子に有機材料が含まれている場合その駆動電流が大きくその面積は比較的大きくなりやすいため、これは想像以上に大きなメリットである。また、基板にSi単結晶基板を用いる場合、NMOSトランジスタとPMOSトランジスタを共存させるためには、どちらかをキャリアーと逆特性のWell上に作成しなければならない。このWell作成が、デザインルールに大変大きな束縛を与える(例えば、PMOS側をNwell上に作成した場合、NwellとNMOSトランジスタの距離を十分とらなくてはならない)。この二つの効果は画素部が小さい機能素子においては、性能差に決定的に影響する。
図13に示す発光素子は、配線2403と第二電極膜2401との間にバリヤーメタル2406が介在する構成のため、第一実施形態と同様に、その駆動耐久特性を向上させることができる。本実施形態で説明した第一電極膜、第二電極膜、バリヤーメタル、プラグ、配線、及び電極パッド等は、第一実施形態で説明した材料をそのまま用いることができる。発光膜としては、有機材料を含むものを用いた場合に、本発明の効果が発揮される。
また、絶縁膜2415及び保護膜2414の水透過率は10g/m・day以下であることが好ましく、より好ましくは、1g/m・day以下、より好ましくは、1×10−9〜1×10−2g/m・day、より好ましくは1×10−9g/m・day以上1×10−2g/m・day以下、より好ましくは1×10−9g/m・day以上1×10−4g/m・day以下である。また、バリヤーメタルは、第一電極膜2402と、それに接続されるメタル配線との間に設けてあっても良い。
以上説明した発光素子では、発光膜が、少なくともホール輸送性有機材料及び電子輸送性有機材料を含むことが好ましい。特に、これらが下からホール輸送性有機材料、電子輸送性有機材料という順番で位置する構造をとる場合には、第二電極膜を画素毎に分割することが重要となる。ホール輸送性有機材料及び電子輸送性有機材料を用いて発光膜を作成した場合には、上述した構造にした方が、素子の性能が高いことが実験的に証明されている。
なお、本実施形態の機能膜が光電変換膜になっても、そのまま非常に好ましい例として上述構造を挙げることができる。具体的には、光電変換膜の構造が下からホール輸送性有機材料、電子輸送性有機材料という順番で位置する素子であって、第二電極膜から電子を基板側に取り出す構造を持つものである。その理由は、光電変換膜の構造が下からホール輸送性有機材料、電子輸送性有機材料という順番で位置する素子の光電変換特性が非常に高く、かつ、電子を光信号電荷として基板内で処理できるからである。
以上のような構成の発光素子の製造プロセスについて、図面を参照して説明する。
図14〜図25は、図13に示す発光素子の製造工程を示す断面模式図である。図14は、第一電極膜2402までを作成した状態であり、これ以降を詳しく説明する。なぜなら、ここまでは通常の半導体プロセスにて作成することができるからである。
第一電極膜2402を形成後、図15に示すように、第一電極膜2402上に、発光膜2405及び第二電極膜2401をこの順に積層する。次に、図16に示すように、第二電極膜2401上に発光膜2405を保護するための保護膜2414を形成する。次に、発光膜2405を画素毎に分離するために、図17に示すように、所定のレジストパターンRを保護膜2414上に形成する。
次に、図18に示すように、レジストパターンRをマスクにして保護膜2414をエッチングする。次に、図19に示すように、レジストパターンRを除去する。次に、図20に示すように、保護膜2414をマスクにして、第一電極膜2402、発光膜2405、及び第二電極膜2401をエッチングする。次に、図21に示すように、全面に絶縁膜2415を形成する。次に、図22に示すように、絶縁膜2415上にレジストパターンRを形成する。次に、レジストパターンRをマスクにして絶縁膜2415及び保護膜2415をエッチングして、図23に示すように、第二電極膜2401上の一部及び電極パッド2411’上の一部に開口を形成する。
次に、バリヤーメタル2406を全面に形成した後、図24に示すように、第二電極膜2401と電極パッド2411’とを接続する部分のみを残してバリヤーメタル2406をパターニングする。この状態で、第二電極膜2401及び電極パッド2411’上の開口にはバリヤーメタル2406が埋まった状態となる。次に、配線材料を成膜した後、バリヤーメタル2406上にのみ配線材料が残るようにパターニングを行って、図25に示すように配線2403を形成する。最後に、配線2403上に保護膜2416を形成して、図13に示すような発光素子を得る。なお、配線2403とバリヤーメタル2406のパターニングは同時に行っても良い。
この製造方法では、発光膜上に保護膜2414と絶縁膜2415の2つの絶縁膜が存在した状態で、バリヤーメタル2406及び配線2403をパターニングして形成することができる。このため、バリヤーメタル2406及び配線2403形成時のフォトリソグラフィ工程において、発光膜2405へのダメージ、特に水洗工程における水の浸透をこの保護膜2414と絶縁膜2415との2層の絶縁膜の存在によって極力少なくすることができ、性能劣化を防ぐことができる。また、図13に示す発光素子は、各画素に、第二電極膜2401と配線2403とのコンタクト領域が設けられている。このため、このコンタクト領域が小さければ小さいほど発光面積を大きくすることができるといった効果がある。尚、本実施形態のように第二電極膜を分割する構成は、次の例のような三層積層構造にも適用することができる。
(第三実施形態)
本実施の形態では、光電変換膜積層型固体撮像素子の構成として、2つの電極膜で挟まれた光電変換膜を3つシリコン基板上に積層して、シリコン基板上で3色の光を検出してカラー撮像を可能にする第1の構成を例にして説明する。
図26は、本発明の第三実施形態を説明するための光電変換膜積層型固体撮像素子の表面模式図である。図26に示す光電変換膜積層型固体撮像素子1000には、多数の受光部(画素)1101が、この例では縦横に格子状に配列されている。
光電変換膜積層型固体撮像素子1100の受光部1101の下側に設けられた半導体基板の表面には、列方向に並ぶ受光部1101の各列の夫々に対応して3本の垂直転送路(列方向CCDレジスタ)1102b,1102g,1102r(添え字b,g,rは、以下も同様であるが、夫々、青色(B),緑色(G),赤色(R)に対応する。)が形成されており、該半導体基板の下辺部には水平転送路(行方向CCDレジスタ)1103が形成されている。
水平転送路1103の出口部分には増幅器1104が設けられ、各受光部1101で検出された信号電荷は、先ず、垂直転送路1102b,1102g,1102rによって水平転送路1103に転送され、次に水平転送路1103によって増幅器1104まで転送され、増幅器1104から出力信号1105として出力される。
半導体基板の表面には、垂直転送路1102b,1102g,1102rに重ねて設けられた図示しない4相の転送電極に接続され4相の転送パルスが印加される電極端子1106,1107,1108,1109と、後述の第二電極膜に接続される電極端子1110と、水平転送路1103の2相の転送用電極端子1111,1112とが設けられる。
図27(a)は、図26に示す点線矩形枠II内の拡大模式図であり、9画素分の受光部1101と、電極端子1110が接続される第二電極膜用の縦配線1119部分を図示している。尚、この図27(a)では、図26に示す垂直転送路1102r,1102g,1102bは省略している。
各受光部1101は、矩形の第一電極膜(画素毎に分離されているため画素電極膜ともいう)1120によって画成されている。図27(a)に示す第一電極膜1120は、図27(b)に示す様に、3枚の第一電極膜1120r,1120g,1120bが後述の光電変換膜等を介して光入射方向に整列して設けられている。
赤色用の第一電極膜1120rには該第一電極膜1120rと同一平面上に縦配線接続用のパッド1117rが突設され、緑色用の第一電極膜1120gにも同様に縦配線接続用のパッド1117gが突設され、青色用の第一電極膜1120bにも同様に縦配線接続用のパッド1117bが突設されている。同一画素(受光部)1101の各パッド1117r,1117g,1117bは、図27(a)に示す様に、位置がずれるように突設される。
図27(a)に示す符号1122は、第二電極膜を示す。本実施形態では、この第二電極膜1122も、後述する様に、赤色用の第二電極膜1122rと緑色用の第二電極膜1122gと青色用の第二電極膜1122bとが、光電変換膜等を介して重ねて設けられる。
図28は、図27(a)のIII―III線断面模式図であり、パッド1117r,1117g,1117b部分の断面を示し、図29は、図27(a)のIV―IV線断面模式図であり、画素の中央部分の断面を示す。
n型半導体基板1130の表面部分にはPウェル層1131が形成され、Pウェル層1131の表面部分にはn型領域でなる電荷蓄積部1138r,1138g,1138bが形成されると共に、チャネルストップ1115で画成された垂直転送路(n型半導体層)1102r,1102g,1102bが形成される。各電荷蓄積部1138r,1138g,1138bの中央部にはn+領域でなる縦配線接続部1137r,1137g,1137bが形成される。
半導体基板1130の表面には、ゲート絶縁膜1132が形成され、その上に、ポリシリコンでなる転送電極1139が形成され、その上部に絶縁膜1134が形成される。この絶縁膜1134中には光遮蔽膜1133が形成され、入射光が垂直転送路に入射しないようになっている。
絶縁膜1134の上には、導電膜が形成され、パターニングすることにより、図28に示す横配線1124r,1124g,1124bが形成される。電荷蓄積部1138r,1138g,1138bの縦配線接続部1137r,1137g,1137bと横配線1124r,1124g,1124bとは第1縦配線1126r,1126g,1126bによって接続される。
横配線1124r,1124g,1124bが設けられた層の上部には絶縁層1125が形成され、その上に、透明な導電膜が積層される。この導電膜はパターニングされ、受光部1101毎に区分けされた第一電極膜1120rが形成される。また、このパターニングにより、図27(b)に示すパッド1117rが形成されると共に、パッド1117b,1117gに光入射方向に整列し他から分離した導電膜1116b,1116gが残される。
これらの第一電極膜1120r,パッド1117r,導電膜1116b,1116gの上部には、赤色(R)を検出する光電変換膜1121rが積層される。この光電変換膜1121rは受光部毎に区分けして設ける必要はなく、各受光部1101が集合する受光面全面に対し1枚構成で積層される。
光電変換膜1121rの上には、赤色信号を検出する各受光部1101に共通の第二電極膜(第一電極膜に対向するため、「対向電極膜」ともいう。)1122rがこれも一枚構成で積層され、その上部に、透明の絶縁膜1127が積層される。
絶縁膜1127の上部には、透明な導電膜が積層され、この導電膜がパターニングされ、上記と同様に、受光部1101毎に区分けされた第一電極膜1120g及びパッド1117gと、他から分離し図27(b)に示すパッド1117bに整列する導電膜1118bが形成される。これらの第一電極膜1120g等の上には、緑色(G)を検出する光電変換膜1121gが上記と同様に1枚構成で積層され、更にその上部に、第二電極膜1122gが積層され、その上部に、透明の絶縁膜1128が積層される。
この絶縁膜1128の上部には、透明な導電膜が積層され、パターニングされることで、受光部1101毎に区分けされた第一電極膜1120b及びパッド1117bが形成され、その上に、青色(B)を検出する光電変換膜1121bが上記と同様に1枚構成で積層され、更にその上部に、第二電極膜1122bが積層され、最上層に透明の保護膜1129が積層される。
横配線1124bと青色第一電極膜1120bのパッド1117bとは第2縦配線1114bによって接続され、横配線1124gと緑色第一電極膜1120gのパッド1117gとは第2縦配線1114gによって接続され、横配線1124rと赤色第一電極膜1120rのパッド1117rとは第2縦配線1114rによって接続される。各縦配線1114r,1114g,1114b,1126r,1126g,1126bは、対応の第一電極膜のパッド,導電膜1116g,1116b,1118b、横配線以外とは、詳細は後述するように、電気的に絶縁して製造される。
図30は、図27(a)のV―V線断面模式図であり、図26の電極端子1110と、各第二電極膜1122b,1122g,1122rとの接続構成を示す図である。n型半導体基板1130の表面部に形成されたPウェル層1131の表面部には、高濃度P層1141が形成され、その上部に、フィールド領域(絶縁膜)1142が形成される。
この高濃度P層1141は、図28,図29に示すチャネルストップ1115と同一工程で形成しても、また、別工程で形成してもよい。絶縁膜1142は、図28,図29に示すゲート絶縁膜1132の形成と同時に形成すると共に、ゲート絶縁膜1132の形成後にも引き続き絶縁膜形成工程を続け、膜厚をゲート絶縁膜1132より厚くする。
絶縁膜1142の上には、図28,図29と同じ絶縁膜1134が形成され、その上に、導電膜1124kが積層される。この導電膜1124kは、図28,図29に示す横配線1124r,1124g,1124bを形成する導電膜をパターニングすることで形成され、図26に示す電極端子1110はこの導電膜1124kに接続される。
第一電極膜1120rを形成する導電膜をパターニングすることにより導電膜1120k―1が形成され、導電膜1124kと導電膜1120k―1との間に縦配線1143―1が形成される。
同様に、第一電極膜1120gを形成する導電膜をパターニングすることにより導電膜1120k―2が形成され、第二電極膜1122rと導電膜1120k―2との間に縦配線1143―2が形成されると共に、導電膜1120k―2と導電膜1120k―1との間に縦配線1143―3が形成される。これにより、第二電極膜1122rと導電膜1124kとが電気的に接続され、第二電極膜1122rが電極端子1110に接続される。
同様に、第一電極膜1120bを形成する導電膜をパターニングすることにより導電膜1120k―3が形成され、第二電極膜1122gと導電膜1120k―3との間に縦配線1143―4が形成されると共に、導電膜1120k―3と導電膜1120k―2との間に縦配線1143―5が形成される。これにより、第二電極膜1122gと導電膜1124kとが電気的に接続され、第二電極膜1122gが電極端子1110に接続される。
保護膜1129の上面部隅には透明導電膜1144が積層され、第二電極膜1122bと導電膜1144との間に縦配線1143―6が形成されると共に、導電膜1144と導電膜1120k―3との間に縦配線1143―7が形成される。これにより、第二電極膜1122bと導電膜1124kとが電気的に接続され、第二電極膜1122bが電極端子1110に接続される。
本実施形態の光電変換膜積層型固体撮像素子は、2つの異なる電極間、例えば、第二電極膜1122rと縦配線1143―2との間、第二電極膜1122gと縦配線1143―4との間、第二電極膜1122bと縦配線1143―6との間、導電膜1120k―1と縦配線1143―3の間、導電膜1120k―2と縦配線1143―5の間、導電膜1120k―3と縦配線1143―7の間に、図30に示すようにバリヤーメタル1200が介在していることを特徴としている。この構成により、駆動耐久特性を向上させることができる。第二電極膜やバリヤーメタルの材料は、第一実施形態と同じものを用いることができる。尚、バリヤーメタルは、上述した間の少なくとも1つに存在していれば良い。
均質な透明の電極膜1122r,1122g,1122b,1120r,1120g,1120b等としては、酸化錫(SnO2)、酸化チタン(TiO2)、酸化インジウム(InO2)、酸化インジウム−錫(ITO)薄膜を用いるが、これに限るものではない。
光電変換膜1121r,1121,1121bとしては、単層膜でも多層膜でもよく、膜材料としては、シリコンや化合物半導体等の無機材料,有機半導体,有機色素などを含む有機材料,ナノ粒子で構成した量子ドット堆積膜など種々の材料が使用できる。好ましい構成は、第一実施形態で説明した構成である。
また、本実施形態では、シリコン基板上に光電変換膜が複数積層される構成である。例えばシリコン基板上に2つの光電変換膜を積層する際は、各光電変換膜の構成を、第一実施形態で説明した構成例[1]、[2]、[3]、[4]、[5]から選ばれる組み合わせで任意に構成しても良いし、[1]、[2]、[3]、[4]、[5]以外の他の構成と[1]、[2]、[3]、[4]、[5]とを任意に組み合わせても良い。シリコン基板上に複数の光電変換膜を積層することは、一つの場合よりも単位面積あたりの光利用効率が上がるため、本発明ではより好ましく構成要件として挙げることができる。さらに、本実施形態のように、シリコン基板上に3つ以上の光電変換膜を積層することは、さらに光利用効率を上げることができるため、本発明では特に好ましい。特に3つ以上の場合では、青色光電変換膜、緑色光電変換膜、赤色光電変換膜を作成することができるため、フルカラー撮像素子を作成することが可能となる。そのため、本発明では非常に好ましい。当然のことながら、基板上に3つ以上の光電変換膜を積層する場合の構成は、二つの場合と同様に、構成例[1]、[2]、[3]、[4]、[5]から選ばれる任意の組み合わせや、他の構成と構成例[1]、[2]、[3]、[4]、[5]との組み合わせが挙げられ、もちろん、それ以外の組み合わせでも構わない。
斯かる構成の光電変換膜積層型固体撮像素子1100に被写体からの光が入射すると、入射光のうちの青色の光量に応じた光電荷が青色光電変換膜1121bにて発生し、この光電荷が縦配線1114b,横配線1124b,縦配線1126bを通って電荷蓄積部1138bに蓄積される。同様に、緑色の入射光量に応じた光電荷が電荷蓄積部1138gに蓄積され、赤色の入射光量に応じた光電荷が電荷蓄積部1138rに蓄積される。各電荷蓄積部1138r,1138g,1138bに蓄積された電荷(信号電荷)は、垂直転送路1102r,1102g,1102bに読み出されて水平転送路1103まで転送され、水平転送路1103を転送されてこの光電変換膜積層型固体撮像素子1100から出力される。
図31〜図46は、図28〜図30に示した光電変換膜積層型固体撮像素子の製造手順を示す図であり、各図(a)は図28と同じ位置における断面模式図であり、各図(b)は図30と同じ位置における断面模式図である。製造完了を示す図46(a)は図28と同じとなり、図46(b)は図30と同じとなる。
図31に示す状態までは、従来のCCD型,CMOS型の固体撮像装置と同様の半導体製造手順で製造され、半導体基板1130のPウェル層1131に、電荷蓄積部1138r,1138g,1138bや垂直転送路1102r,1102g,1102bが形成され、表面部に絶縁膜1134が形成される。この絶縁膜1134に第1縦配線1126r,1126g,1126b用の開口がエッチングにより形成された後、各開口がタングステンや銅等の金属あるいは導電性を有する多結晶シリコンで埋められ、第1縦配線1126r,1126g,1126bが形成される。そして、表面部に透明の導電膜が形成され、パターニングされることで、横配線1124r,1124g,1124bおよび導電膜1124kが形成される。パターニングは、例えば、レジスト塗布、露光、現像、エッチングの順に行われる。
次に、図32に示す様に、表面部に絶縁膜1125が積層され、図33に示す様に、横配線1124r,1124g,1124b,導電膜1124kに夫々到達する開口1150r,1150g,1150b,1150kがエッチングにより形成される。そして、図34に示す様に、透明な導電材料で開口1150r,1150g,1150b,1150kが埋められ、縦配線1114r,1114g,1114bの一部と、図31で説明した縦配線1143―1が形成される。そして更に、図35に示す様に、表面部に透明の導電膜1151が形成される。
次に、図36に示す様に、導電膜1151をパターニングすることで、第一電極膜1120rを形成すると共に、パッド1117rや図28で説明した導電膜1116b,1116g,1120k―1が形成される。その後、図37に示す様に、表面部に赤色検出用の光電変換膜1121rが積層され、更に、図38に示す様に、光電変換膜1121rの上に、第二電極膜1122rが積層される。
次に、図39に示す様に、表面にレジスト膜1152が形成され、導電膜1116r,1116gの位置に整合する開口1153b,1153gがエッチングにより形成され、また、導電膜1120k―1上の光電変換膜1121r及び第二電極膜1122rの端部が、図39(b)に示す様に、削成される。
このように、本実施形態では、光電変換膜1121rの積層工程に続けて第二電極膜1122rの積層を連続して行い、第二電極膜1122rと光電変換膜1121rとを一緒にエッチングして開口1153g,1153bを形成するため、光電変換膜1121rと第二電極膜1122rとの間の界面が荒れることはなく、しかも、縦配線用開口のエッチング回数を減らすことができる。また、エッチングを行うときに、開口底部に導電膜1116g,1116bを設けてあるため、この導電膜1116g,1116bの箇所でエッチングを精度良く止めることが可能となる。
開口1153b,1153gが形成された後は、図40に示す様に、表面部に絶縁膜127を積層して開口1153b,1153gを埋めると共に、図40(b)に示す削成部に絶縁層1127を積層する。そして次に、図41に示す様に、開口1153b,1153gより小径の開口1154g,1154bをエッチングにより開けると共に、端部(図41(b))において、第二電極膜1122rに到達する開口1154k―1と、導電膜1120k―1に到達する開口1154―2とを開ける。
次に、図42(b)に示すように、開口1154k―1と開口1154k―2によって露出している第二電極膜1122r及び導電性膜1120k−1上に、バリヤーメタル1200を選択成長させて形成する。
次に、図43に示す様に、開口1154g,1154b,1154k―1,1154k―2を透明導電材料で埋め、縦配線1114g,1114b,1143―2,1143―3を形成する。各開口を透明導電材料で埋めた後は、表面を平滑処理する。これは、例えばエッチバックやCMP(ケミカルメカニカルポリッシング)にて行う。
この様に、本実施形態では、絶縁層1127と第二電極膜1122rと光電変換膜1121rの3層を貫通する縦配線1114g,1114bを同一工程にて製造するため、縦配線製造工程数が少なくなる。
そして、図35〜図43の製造手順と同様の手順を繰り返すことで、図44に示す様に、緑色検出用の光電変換膜1121g及び第二電極膜1122gを貫通する縦配線1114bを形成すると共に、端部において縦配線1143―4,1143―5を形成する。
更に、図45に示す様に、第一電極膜1120b及びパッド1117bを形成してその上に青色検出用の光電変換膜1121b、第二電極膜1122b、透明の保護膜1129を形成し、透明保護膜1129の所定箇所に開口をエッチングにより開けて導電材料で埋め、縦配線1143―6,1143―7を形成する。最後に、図46に示す様に、縦配線1143―6と縦配線1143―7とを接続する導電膜1144を形成する。
以上述べたように、本実施形態では、光電変換膜の積層工程に続けて第二電極膜の積層を連続的に行い、第二電極膜と光電変換膜とを一緒にエッチングして開口を設けるため、光電変換膜と第二電極膜との間の界面が荒れることがなくなり、しかも、縦配線用開口のエッチング回数を減らすことが可能となる。これにより、光電変換性能が向上すると共に製造コストの低減を図ることができる。
以上のような3層積層例を説明したが、以下では上記光電変換膜積層型固体撮像素子の製造方法の変形例について説明する。
図47〜図53は、図38〜図41までの製造工程の変形例を示す図であり、図28と同じ位置における断面模式図である。図47〜図53では、図41(a)に示す開口1154bの下方に位置する部位のみを図示した。
第二電極膜1122rを形成した後、図47に示すように絶縁膜1201を形成する。次に、図48に示すように、絶縁膜1201上にレジストパターン1202を形成する。このレジストパターン1202を用いて絶縁膜1201のみを図49に示すようにエッチングする。次に、図50に示すようにレジストパターン1202を除去する。第二電極膜1122rに保護機能があれば、レジストパターンを剥離液によりWET処理で除去することが可能である。もちろん、光電変換膜1121rを損傷しないようなレジスト処理があれば、図49の状態から第二電極膜1122rと光電変換膜1121rとをエッチングすることも可能である。次に、絶縁膜1201をマスクにして、図51に示すように、第二電極膜1122rと光電変換膜1121rをエッチングする。次に、図52に示すように絶縁膜1127を形成して平滑化した後、図53に示すようにビアホール1154bを形成する。
光電変換膜が損傷しやすいものである場合、図39におけるレジスト形成の際、下には第二電極膜しかないために、光電変換膜を保護することができない。レジスト形成時には、溶剤塗布、アルカリ現像液処理、水洗などの工程を経るため、これらの処理に損傷しやすいものであれば、たちまち素子特性が劣化する。特に光電変換膜に有機材料が含まれている場合顕著である。しかし、図48を見ると、レジスト形成時に光電変換膜全面に絶縁膜による保護があるため、劣化することがなく、素子特性の劣化を防ぐことができる。
(第四実施形態)
第三実施形態で説明した光電変換膜積層型固体撮像素子のシリコン基板に形成される電荷蓄積部の配置は正方格子配列としたが、これに限らず、様々な配列が採用可能である。例えば、垂直方向に並ぶ電荷蓄積部からなる電荷蓄積部列のうち、奇数列と偶数列を電荷蓄積部の垂直方向配列ピッチの略1/2ずらしたいわゆるハニカム配列を採用することもできる。ハニカム配列の詳細構成は、特開平10−136391号公報などに開示されている。
図54は、本発明の第四実施形態を説明するための光電変換膜積層型固体撮像素子の表面模式図である。
光電変換膜積層型固体撮像素子2100には、シリコン基板2107表面に多数の電荷蓄積部2101が配列され、その配列は、特開平10−136391号公報等にあるようなハニカム配列となっている。シリコン基板2107の表面には、列方向に並ぶ電荷蓄積部2101の各列に対応して垂直転送路(列方向CCDレジスタ)2102が形成されており、シリコン基板2107の下辺部には水平転送路(行方向CCDレジスタ)2103が形成されている。水平転送路2103の出口部分には、増幅器2104が設置されており信号電荷がここで増幅され出力信号2105として出力される。シリコン基板2107の両端には電源供給用のボンディングPAD2106が設けられ、ボンディングPAD2106は、シリコン基板2107上に積層された3つの光電変換膜2108をそれぞれ挟む、画素毎に分離された第一電極膜2109と画素毎に分離されていない第二電極膜2110に配線を介して接続される。
図55は、図54に示す固体撮像素子の部分拡大図である。図56は、図55に示す固体撮像素子のA−A線断面模式図である。
図55に示す固体撮像素子は、前述したように、電荷蓄積部2101と、それに隣接する垂直転送チャネル106及び転送電極111〜114からなる垂直転送路2102とが二次元平面状に配置されている。1つの電荷蓄積部2101に対し、4相の転送パルスφ1〜φ4を供給するための転送電極111〜114が配設されている。各転送電極111〜114は行方向に延在しており、電荷蓄積部2101を避けるようにしながら蛇行して形成されている。
光電変換膜で発生して電荷蓄積部2101に蓄積された信号電荷は、図において右下方に設けられた読み出しゲート107から垂直転送チャネル106に読み出される。各電荷蓄積部2101に隣接する垂直転送チャネル106は、図55において上部から下部に向かって縦方向に連なっており、ハニカム状に配列した電荷蓄積部2101の間を蛇行しながら列方向に延在し、転送電極111〜114とともに垂直転送路2102を形成している。各垂直転送路2102の端部は、遮光された水平転送路2103に接続されている。さらに水平転送路2103の末端には、フローティングディフュージョンアンプ(FDA)等を有してなる増幅器2104が接続され、ここから信号電荷に応じた信号が出力される。
電荷蓄積部2101は、図56に示すように、N型高濃度不純物層105a中にn+領域105bを形成した構成となっている。n+領域105a上にはプラグαが設けられ、この上に第一電極膜β等が積層される。垂直転送チャネル106の上部には、2層構造のポリシリコン電極による転送電極111,112,113,114が形成されている。2層ポリシリコン電極は、転送電極111,113を形成した後、端部が重なるように絶縁膜109を介して転送電極112,114を形成したものである。これらの転送電極111,112,113,114によって例えばφ1,φ2,φ3,φ4の4相の転送パルスを印加して垂直転送路2102を駆動し、全画素読み出しが可能である。
N型高濃度不純物層105aの外周の一側部には、光電変換により蓄積された電荷を垂直転送チャネル106へ読み出すための読み出しゲート107が設けられ、他方の側部には上下方向にわたって隣の画素列の垂直転送チャネルに電荷が流れないように堰き止めるP型高濃度不純物による素子分離領域(チャネルストップ)108が形成されている。
このような構成の固体撮像素子では、列方向CCDレジスタを駆動するための転送電極を2層ポリシリコン構造としても全画素読み出しに対応できるため、製造プロセスを簡略化できる。また、1つの電荷蓄積部あたり4電極を配置することができる。この場合、4相の転送パルスで駆動することによって、扱う電荷量を3相駆動の場合の約1.5倍大きくすることができる。ハニカムCCDの構造では、従来の正方格子CCDに比べて、電荷蓄積部の面積を相対的に大きくでき、しかも水平・垂直の解像度が高いことから、微細化(高密度化、多画素化)していった場合でも高感度の固体撮像素子が得られる。
本実施形態では、転送電極111〜114として使用しているポリシリコン電極の電気抵抗を下げるために、ポリシリコンより比抵抗が小さい電極材料、例えばAl(アルミニウム)やW(タングステン)を金属配線125としてポリシリコン電極上に絶縁膜を介して積層したいわゆるメタル裏打ち構造を形成している。この金属配線125はコンタクトホール126を介してそれぞれの転送電極111〜114に電気接続されている。本実施形態のようなハニカム配列では、従来の正方格子配列とは異なり、2層構造のポリシリコン電極の長手方向に沿って、すなわち図において横方向(水平方向)に蛇行しながら全ての相(層)の転送電極111〜114に対応して金属配線125を敷設することができる。
この金属配線125は、図において横方向に延出され、末端が素子外部より供給される駆動用の転送パルスφ1〜φ4を伝送するための配線パターン130と電気接続されている。図55の例では、金属配線125及び配線パターン130をAlで形成し、金属配線125と他の位相の配線パターン130とが交わる部分はポリシリコン電極の上に絶縁膜を介して配線パターン130を形成して配線し、金属配線125及び配線パターン130とポリシリコン電極とをコンタクト部で電気的に導通させる構成を示している。
電極材料としては、Al、W、Cu(銅)、Ti(チタン)、Co(コバルト)、Ni(ニッケル)、Pd(パラジウム)、Pt(白金)、あるいはこれらの窒化物(WSi(タングステンシリコン)など)、シリサイド(TiSi(チタンシリコン)など)、合金、化合物、複合物が適する。Alは加工が容易で扱いやすく、電気抵抗が小さいので裏打金属配線によく用いられる。WはAlに比べてポリシリコンとの間で合金を形成しないので、合金によるポテンシャルシフト(ポテンシャルの部分的な変化)が起こりにくく、垂直転送路において効率の良い電荷転送が可能である。また、Wは固体撮像素子の遮光膜に用いられるため、遮光膜部分と合わせて使用すればよい。
本発明の第一実施形態を説明するための光電変換膜積層型固体撮像素子の断面模式図 図1に示す光電変換膜積層型固体撮像素子の製造工程を示す断面模式図 図1に示す光電変換膜積層型固体撮像素子の製造工程を示す断面模式図 図1に示す光電変換膜積層型固体撮像素子の製造工程を示す断面模式図 図1に示す光電変換膜積層型固体撮像素子の製造工程を示す断面模式図 図1に示す光電変換膜積層型固体撮像素子の製造工程を示す断面模式図 図1に示す光電変換膜積層型固体撮像素子の製造工程を示す断面模式図 図1に示す光電変換膜積層型固体撮像素子の製造工程を示す断面模式図 図1に示す光電変換膜積層型固体撮像素子の製造工程を示す断面模式図 図1に示す光電変換膜積層型固体撮像素子の製造工程を示す断面模式図 図1に示す光電変換膜積層型固体撮像素子の製造工程を示す断面模式図 図1に示す光電変換膜積層型固体撮像素子の製造工程を示す断面模式図 (a)は発光素子の2画素分の概略構成を示す表面模式図、(b)は(a)に示すα−α’線での断面模式図 図13に示す発光素子の製造工程を示す断面模式図 図13に示す発光素子の製造工程を示す断面模式図 図13に示す発光素子の製造工程を示す断面模式図 図13に示す発光素子の製造工程を示す断面模式図 図13に示す発光素子の製造工程を示す断面模式図 図13に示す発光素子の製造工程を示す断面模式図 図13に示す発光素子の製造工程を示す断面模式図 図13に示す発光素子の製造工程を示す断面模式図 図13に示す発光素子の製造工程を示す断面模式図 図13に示す発光素子の製造工程を示す断面模式図 図13に示す発光素子の製造工程を示す断面模式図 図13に示す発光素子の製造工程を示す断面模式図 本発明の第三実施形態を説明するための光電変換膜積層型固体撮像素子の表面模式図 (a)は図26に示す点線矩形枠II内の拡大模式図、(b)は受光部の第一電極膜の分解図 図27(a)のIII―III線断面模式図 図27(a)のIV―IV線断面模式図 図27(a)のV―V線断面模式図 図28〜図30に示した光電変換膜積層型固体撮像装置の製造手順を示す図 図28〜図30に示した光電変換膜積層型固体撮像装置の製造手順を示す図 図28〜図30に示した光電変換膜積層型固体撮像装置の製造手順を示す図 図28〜図30に示した光電変換膜積層型固体撮像装置の製造手順を示す図 図28〜図30に示した光電変換膜積層型固体撮像装置の製造手順を示す図 図28〜図30に示した光電変換膜積層型固体撮像装置の製造手順を示す図 図28〜図30に示した光電変換膜積層型固体撮像装置の製造手順を示す図 図28〜図30に示した光電変換膜積層型固体撮像装置の製造手順を示す図 図28〜図30に示した光電変換膜積層型固体撮像装置の製造手順を示す図 図28〜図30に示した光電変換膜積層型固体撮像装置の製造手順を示す図 図28〜図30に示した光電変換膜積層型固体撮像装置の製造手順を示す図 図28〜図30に示した光電変換膜積層型固体撮像装置の製造手順を示す図 図28〜図30に示した光電変換膜積層型固体撮像装置の製造手順を示す図 図28〜図30に示した光電変換膜積層型固体撮像装置の製造手順を示す図 図28〜図30に示した光電変換膜積層型固体撮像装置の製造手順を示す図 図28〜図30に示した光電変換膜積層型固体撮像装置の製造手順を示す図 図28〜図30に示した光電変換膜積層型固体撮像装置の製造手順の変形例を示す図 図28〜図30に示した光電変換膜積層型固体撮像装置の製造手順の変形例を示す図 図28〜図30に示した光電変換膜積層型固体撮像装置の製造手順の変形例を示す図 図28〜図30に示した光電変換膜積層型固体撮像装置の製造手順の変形例を示す図 図28〜図30に示した光電変換膜積層型固体撮像装置の製造手順の変形例を示す図 図28〜図30に示した光電変換膜積層型固体撮像装置の製造手順の変形例を示す図 図28〜図30に示した光電変換膜積層型固体撮像装置の製造手順の変形例を示す図 本発明の第四実施形態を説明するための光電変換膜積層型固体撮像素子の表面模式図 図54に示す固体撮像素子の部分拡大図 図55に示す固体撮像素子のA−A線断面模式図
符号の説明
213 シリコン基板
214 第一電極膜
205,206 第二電極膜
207 電子ブロッキング層
208 p型不純物層
209 n型不純物層
210 ホールブロッキング層

Claims (13)

  1. 基板上に少なくとも1つ積層された有機材料を含む機能膜と、前記機能膜を機能させるための複数の電極とを有する機能素子であって、
    前記複数の電極の各々に接続される配線を備え、
    前記複数の電極の少なくとも1つと、これに接続される前記配線との間にバリヤーメタルが介在せしめられた機能素子。
  2. 請求項1記載の機能素子であって、
    前記複数の電極が、前記基板上に積層された第一電極膜と、前記第一電極膜より上に形成され、前記第一電極膜と前記機能膜を挟んで対向する第二電極膜である機能素子。
  3. 請求項2記載の機能素子であって、
    前記第一電極膜、前記機能膜、及び前記第二電極膜からなる層構造を前記基板上に複数積層した機能素子。
  4. 請求項2又は3記載の機能素子であって、
    前記第一電極膜及び第二電極膜が、それぞれITO、IZO、SnO、ATO、ZnO、TiO、FTOの少なくとも1つを含んで構成される機能素子。
  5. 請求項2〜4のいずれか記載の機能素子であって、
    前記第二電極膜が透光性の酸化物導電性膜であり、前記配線がアルミニウムを含有する機能素子。
  6. 請求項2〜5のいずれか記載の機能素子であって、
    前記有機材料が少なくともホール輸送性有機材料及び電子輸送性有機材料を含む機能素子。
  7. 請求項6記載の機能素子であって、
    前記ホール輸送性有機材料と、前記電子輸送性有機材料が、この順番で下から順に積層されている機能素子。
  8. 請求項7記載の機能素子であって、
    前記機能膜が、画像を形成するために機能する膜であり、
    前記第二電極膜が画素毎に分割形成されており、
    前記各画素が、前記第二電極膜と前記配線とのコンタクト領域を有している機能素子。
  9. 請求項1〜8のいずれか記載の機能素子であって、
    前記バリヤーメタルが、TaN、Ta、WN、TiW、WSi、TiSi、MoSi、Mo、Cr、TiN、TiSiNのいずれかで構成される機能素子。
  10. 請求項1〜9のいずれか記載の機能素子であって、
    前記バリヤーメタルが少なくとも1層の絶縁膜に形成された開口内に設けられ、
    前記絶縁膜の水透過率が10g/m・day以下である機能素子。
  11. 請求項1〜10のいずれか記載の機能素子であって、
    前記バリヤーメタルの最小辺の長さが1mm以下である機能素子。
  12. 請求項1〜11のいずれか記載の機能素子であって、
    前記機能膜が光電変換膜である機能素子。
  13. 請求項1〜12のいずれか記載の機能素子であって、
    前記機能膜が発光膜である機能素子。
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