JPWO2013108326A1 - 薄膜トランジスタアレイ装置及びそれを用いたel表示装置 - Google Patents

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Abstract

EL表示装置は、一対の電極間に発光層を配置した発光部と、発光部の発光を制御する薄膜トランジスタアレイ装置とを備えている。また、発光部と薄膜トランジスタアレイ装置との間に層間絶縁膜を配置するとともに、発光部の一方の陽極(2)が層間絶縁膜(34)のコンタクトホール(35)を介して薄膜トランジスタアレイ装置と電気的に接続されている。さらに、薄膜トランジスタアレイ装置は、層間絶縁膜(34)のコンタクトホール(35)を介して発光部の陽極(2)に電気的に接続される電流供給用の中継電極(31)を有し、かつ発光部の一方の陽極(2)と薄膜トランジスタアレイ装置の電流供給用の中継電極(31)の界面に拡散防止膜(36)を形成した構成である。

Description

本開示は、多結晶シリコンや微結晶シリコンなどを活性層とする薄膜トランジスタアレイ装置及びそれを用いたEL表示装置に関するものである。
薄膜トランジスタは、有機ELディスプレイや液晶ディスプレイなどの表示装置の駆動基板に用いられ、現在、高性能化に向けた開発が盛んに行われている。特に、ディスプレイの大型化や高精細化に伴い、薄膜トランジスタの高い電流駆動能力が要求される中、活性層に結晶化した半導体薄膜(多結晶シリコン・微結晶シリコン)を用いたものが注目されている。
半導体薄膜の結晶化プロセスとしては、既に確立されている1000℃以上の処理温度を採用した高温プロセス技術に代えて、600℃以下の処理温度を採用した低温プロセスが開発されている。低温プロセスでは、耐熱性に優れた石英などの高価な基板を用いる必要がなく、製造コストの低減化を図ることができる。
低温プロセスの一環として、レーザビームを用いて加熱するレーザアニールが注目されている。これは、ガラスなどの低耐熱性絶縁基板上に成膜された非晶質シリコンや多結晶シリコンなどの非単結晶性の半導体薄膜に、レーザビームを照射して局部的に加熱溶融した後、その冷却過程において半導体薄膜を結晶化するものである。この結晶化した半導体薄膜を活性層(チャネル領域)として薄膜トランジスタを集積形成する。結晶化した半導体薄膜はキャリアの移動度が高くなるため、薄膜トランジスタを高性能化できる。
このような薄膜トランジスタの構造としては、ゲート電極が半導体層より下に配置されたボトムゲート型の構造が主流であり、特許文献1、2に示すような構造のものが知られている。
特許文献1には、トランジスタに接続された配線(電極)を基板上に形成し、この配線(電極)を覆う状態でスピンコート法によって感光性ポリイミドからなる平坦化絶縁膜(層間絶縁膜)を形成する。次いで、この平坦化絶縁膜(層間絶縁膜)に、リソグラフィー法によって接続孔(コンタクトホール)を形成する。その後、この接続孔(コンタクトホール)を介して配線(電極)に接続される有機EL素子を、平坦化絶縁膜(層間絶縁膜)上に形成されている。
また、特許文献2では、第2金属層(電極)上に積層された絶縁保護膜及び絶縁保護膜上に積層された絶縁平坦化膜(層間絶縁膜)は、第2金属層(電極)とアノード電極(下部電極)とを電気的に接続する接続コンタクトを上下方向に通す穴状のコンタクトホールを備え、コンタクトホールは、絶縁保護膜の内周面と絶縁平坦化膜(層間絶縁膜)の内周面とが段差なくつながって形成された下に凸の錐形状となっている。
特開2001−28486号公報 特開2009−229941号公報
本開示のEL表示装置は、一対の電極間に発光層を配置した発光部と、発光部の発光を制御する薄膜トランジスタアレイ装置とを備えている。また、発光部と薄膜トランジスタアレイ装置との間に層間絶縁膜を配置するとともに、発光部の一方の電極が層間絶縁膜のコンタクトホールを介して薄膜トランジスタアレイ装置と電気的に接続されている。さらに、薄膜トランジスタアレイ装置は、層間絶縁膜のコンタクトホールを介して発光部の電極に電気的に接続される電流供給用の電極を有し、かつ発光部の一方の電極と薄膜トランジスタアレイ装置の電流供給用の電極の界面に拡散防止膜を形成している。
また、本開示の薄膜トランジスタアレイ装置は、発光部との間に層間絶縁膜を配置するとともに、発光部の一方の電極が層間絶縁膜のコンタクトホールを介して電気的に接続される電流供給用の電極を有する。また、発光部の一方の電極と電流供給用の電極の界面に拡散防止膜を形成している。
この構成により、電気的なコンタクト特性と相互拡散の防止性能の両立を実現することができる。
図1は一実施の形態におけるEL表示装置の斜視図である。 図2は一実施の形態におけるEL表示装置のピクセルバンクの例を示す斜視図である。 図3は一実施の形態における薄膜トランジスタの画素回路の回路構成を示す電気回路図である。 図4は一実施の形態における薄膜トランジスタの画素の構成を示す正面図である。 図5は図4の5−5線で切断した断面図である。 図6は図4の6−6線で切断した断面図である。 図7Aは一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置の図5に対応した要部の製造工程を示す断面図である。 図7Bは一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置の図5に対応した要部の製造工程を示す断面図である。 図7Cは一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置の図5に対応した要部の製造工程を示す断面図である。 図7Dは一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置の図5に対応した要部の製造工程を示す断面図である。 図7Eは一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置の図5に対応した要部の製造工程を示す断面図である。 図7Fは一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置の図5に対応した要部の製造工程を示す断面図である。 図8Aは一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置の図6に対応した要部の製造工程を示す断面図である。 図8Bは一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置の図6に対応した要部の製造工程を示す断面図である。 図8Cは一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置の図6に対応した要部の製造工程を示す断面図である。 図8Dは一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置の図6に対応した要部の製造工程を示す断面図である。 図8Eは一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置の図6に対応した要部の製造工程を示す断面図である。 図8Fは一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置の図6に対応した要部の製造工程を示す断面図である。 図8Gは一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置の図6に対応した要部の製造工程を示す断面図である。 図8Hは一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置の図6に対応した要部の製造工程を示す断面図である。 図9Aは図6の領域Aに対応した要部の製造工程を示す断面図である。 図9Bは図6の領域Aに対応した要部の製造工程を示す断面図である。 図9Cは図6の領域Aに対応した要部の製造工程を示す断面図である。 図9Dは図6の領域Aに対応した要部の製造工程を示す断面図である。 図9Eは図6の領域Aに対応した要部の製造工程を示す断面図である。 図9Fは図6の領域Aに対応した要部の製造工程を示す断面図である。 図9Gは図6の領域Aに対応した要部の製造工程を示す断面図である。
以下、一実施の形態による薄膜トランジスタアレイ装置及びそれを用いたEL表示装置について、図1〜図8Hの図面を用いて説明する。
図1は一実施の形態におけるEL表示装置の斜視図、図2は一実施の形態におけるEL表示装置のピクセルバンクの例を示す斜視図、図3は一実施の形態における薄膜トランジスタの画素回路の回路構成を示す図である。
図1〜図3に示すように、EL表示装置は、下層より、複数個の薄膜トランジスタを配置した薄膜トランジスタアレイ装置1と、下部電極である陽極2と有機材料からなる発光層であるEL層3と透明な上部電極である陰極4とからなる発光部との積層構造により構成されている。この発光部は薄膜トランジスタアレイ装置1により発光制御される。
また、発光部は、一対の電極である陽極2と陰極4との間にEL層3を配置した構成である。陽極2とEL層3の間には正孔輸送層が積層形成され、EL層3と透明な陰極4の間には電子輸送層が積層形成されている。薄膜トランジスタアレイ装置1には、複数の画素5がマトリックス状に配置されている。
各画素5は、それぞれに設けられた画素回路6によって駆動される。また、薄膜トランジスタアレイ装置1は、行状に配置される複数のゲート配線7と、ゲート配線7と交差するように列状に配置される複数の信号配線としてのソース配線8と、ソース配線8に平行に延びる複数の電源配線9(図1では省略)とを備える。
ゲート配線7は、画素回路6のそれぞれに含まれるスイッチング素子として動作する薄膜トランジスタ10のゲート電極10gを行毎に接続する。ソース配線8は、画素回路6のそれぞれに含まれるスイッチング素子として動作する薄膜トランジスタ10のソース電極10sを列毎に接続する。電源配線9は、画素回路6のそれぞれに含まれる駆動素子として動作する薄膜トランジスタ11のドレイン電極11dを列毎に接続する。
図2に示すように、EL表示装置の各画素5は、3色(赤色、緑色、青色)のサブ画素5R、5G、5Bによって構成され、これらのサブ画素5R、5G、5Bは、表示面上に複数個マトリクス状に配列されるように形成されている(以下、サブ画素列と表記する)。各サブ画素5R、5G、5Bは、バンク5aによって互いに分離されている。バンク5aは、ゲート配線7に平行に延びる突条と、ソース配線8に平行に延びる突条とが互いに交差するように形成されている。そして、この突条で囲まれる部分(すなわち、バンク5aの開口部)にサブ画素5R、5G、5Bが形成されている。
陽極2は、薄膜トランジスタアレイ装置1上の層間絶縁膜上でかつバンク5aの開口部内に、サブ画素5R、5G、5B毎に形成されている。同様に、EL層3は、陽極2上でかつバンク5aの開口部内に、サブ画素5R、5G、5B毎に形成されている。透明な陰極4は、複数のEL層3及びバンク5a上で、かつ全てのサブ画素5R、5G、5Bを覆うように、連続的に形成されている。
さらに、薄膜トランジスタアレイ装置1には、各サブ画素5R、5G、5B毎に画素回路6が形成されている。そして、各サブ画素5R、5G、5Bと、対応する画素回路6とは、後述するコンタクトホール及び中継電極によって電気的に接続されている。なお、サブ画素5R、5G、5Bは、EL層3の発光色が異なることを除いて同一の構成である。そこで、以降の説明では、サブ画素5R、5G、5Bを区別することなく、全て画素5と表記する。
図3に示すように、画素回路6は、スイッチ素子として動作する薄膜トランジスタ10と、駆動素子として動作する薄膜トランジスタ11と、対応する画素に表示するデータを記憶するキャパシタ12とで構成される。
薄膜トランジスタ10は、ゲート配線7に接続されるゲート電極10gと、ソース配線8に接続されるソース電極10sと、キャパシタ12及び薄膜トランジスタ11のゲート電極11gに接続されるドレイン電極10dと、半導体層(図示せず)とで構成される。この薄膜トランジスタ10は、接続されたゲート配線7及びソース配線8に電圧が印加されると、当該ソース配線8に印加された電圧値を表示データとしてキャパシタ12に保存する。
薄膜トランジスタ11は、薄膜トランジスタ10のドレイン電極10dに接続されるゲート電極11gと、電源配線9及びキャパシタ12に接続されるドレイン電極11dと、陽極2に接続されるソース電極11sと、半導体層(図示せず)とで構成される。この薄膜トランジスタ11は、キャパシタ12が保持している電圧値に対応する電流を電源配線9からソース電極11sを通じて陽極2に供給する。すなわち、上記構成のEL表示装置は、ゲート配線7とソース配線8との交点に位置する画素5毎に表示制御を行うアクティブマトリックス方式を採用している。
次に、図4〜図6を参照して、薄膜トランジスタアレイ装置1を構成する画素5の構造を説明する。なお、図4は画素5の構成を示す正面図である。図5は図4の5−5線で切断した断面図である。図6は図4の6−6線で切断した断面図である。
図4〜図6に示すように、画素5は、基板21、導電層である第1の金属層22、ゲート絶縁膜23、半導体層24、25、導電層である第2の金属層26、パッシベーション膜27、ITOなどで構成した導電酸化物膜28、及び導電層である第3の金属層29の積層構造体により構成される。
基板21上に積層される第1の金属層22には、薄膜トランジスタ10のゲート電極10gと、薄膜トランジスタ11のゲート電極11gとが形成される。また、基板21及び第1の金属層22上には、ゲート電極10g、11gを覆うように、ゲート絶縁膜23が形成されている。
半導体層24は、ゲート絶縁膜23上(ゲート絶縁膜23と第2の金属層26との間)で、かつゲート電極10gと重なり合う領域内に配置される。同様に、半導体層25は、ゲート絶縁膜23上(ゲート絶縁膜23と第2の金属層26との間)で、かつゲート電極11gと重なり合う領域内に配置される。
ゲート絶縁膜23及び半導体層24、25上に積層される第2の金属層26には、ソース配線8と、電源配線9と、薄膜トランジスタ10のソース電極10s及びドレイン電極10dと、薄膜トランジスタ11のドレイン電極11d及びソース電極11sとが形成されている。ソース電極10s及びドレイン電極10dは、互いに対向する位置で、かつそれぞれが半導体層24の一部に重なり合うように形成される。また、ソース電極10sは、同層に形成されているソース配線8から延長されるように形成されている。同様に、ドレイン電極11d及びソース電極11sは、互いに対向する位置で、かつそれぞれが半導体層25の一部に重なり合うように形成される。また、ドレイン電極11dは、同層に形成されている電源配線9から延長されるように形成されている。
このように薄膜トランジスタ10、11は、ゲート電極10g、11gがソース電極10s、11s及びドレイン電極10d、11dより下層に形成されるボトムゲート型のトランジスタ構造である。
また、ゲート絶縁膜23には、ドレイン電極10d及びゲート電極11gに重なり合う位置に、厚み方向に貫通するコンタクトホール30が形成されている。そして、ドレイン電極10dは、コンタクトホール30を介して、第1の金属層22に形成されたゲート電極11gと電気的に接続されている。
さらに、ゲート絶縁膜23及び第2の金属層26上には、ソース電極10s、11s、及びドレイン電極10d、11dを覆うように、パッシベーション膜27が形成されている。このパッシベーション膜27は、層間絶縁膜34と薄膜トランジスタ10、11との間に介在するように形成されている。
パッシベーション膜27上には、導電酸化物膜28が積層されている。さらに、導電酸化物膜28上には、第3の金属層29が積層されている。導電酸化物膜28上に積層される第3の金属層29には、ゲート配線7及び中継電極31が形成される。導電酸化物膜28は、ゲート配線7及び中継電極31に重なり合う位置に選択的に形成されており、ゲート配線7に重なり合う部分と中継電極31に重なり合う部分とは、電気的に非接続の状態となっている。
また、ゲート絶縁膜23及びパッシベーション膜27には、ゲート配線7及びゲート電極10gに重なり合う位置に、厚み方向に貫通するコンタクトホール32が形成されている。そして、ゲート配線7は、コンタクトホール32を介して、第1の金属層22に形成されたゲート電極10gと電気的に接続されている。なお、ゲート配線7とゲート電極10gとは、直接接触しておらず、両者の間には導電酸化物膜28が介在している。
同様に、パッシベーション膜27には、薄膜トランジスタ11のソース電極11s及び中継電極31に重なり合う位置に、厚み方向に貫通するコンタクトホール33が形成されている。そして、中継電極31は、コンタクトホール33を介して、第2の金属層26に形成されたソース電極11sと電気的に接続されている。なお、ソース電極11sと中継電極31とは、直接接触しておらず、両者の間には導電酸化物膜28が介在している。
さらに、パッシベーション膜27及び第3の金属層29上には、ゲート配線7及び中継電極31を覆うように、層間絶縁膜34が形成されている。層間絶縁膜34は、積層構造であり、平坦化膜として機能させる層間絶縁膜34aと、パッシベーション膜として機能させる層間絶縁膜34bとから構成される。層間絶縁膜34aは、有機膜やハイブリッド膜で形成し、陽極2に接する側(上層)に配置される。層間絶縁膜34bは、無機膜で形成し、ゲート配線7及び中継電極31に接する側(下層)に配置されている。
層間絶縁膜34上には、隣接する画素5との境界部分にバンク5aが形成されている。そして、バンク5aの開口部には、画素5単位で形成される陽極2と、色(サブ画素列)単位またはサブ画素単位で形成されるEL層3とが形成される。さらに、EL層3及びバンク5a上には、透明な陰極4が形成される。
さらに、図6に示すように、陽極2及び中継電極31に重なり合う位置に、層間絶縁膜34を厚み方向に貫通するコンタクトホール35が形成されている。そして、陽極2は、コンタクトホール35を介して、第3の金属層29に形成された中継電極31に電気的に接続される。中継電極31は、コンタクトホール33に充填される中央領域31aと、コンタクトホール33の上部周縁に延在する平坦領域31bとを有している。そして陽極2は、中継電極31の平坦領域31bにおいて電気的に接続されている。
ここで、本開示においては、発光部の陽極2はAlを主体とした導電性の金属材料から形成され、薄膜トランジスタアレイ装置1の電流供給用の中継電極31は、陽極2とは異なる導電性の金属材料であるCu系材料から形成され、そして陽極2と中継電極31との界面には、発光部の陽極2と同じ金属材料であるAlを主体とした金属材料の酸化物からなる拡散防止膜36が形成されている。具体的には、拡散防止膜36は、エネルギー分散型X線分析装置(EDS)等で測定される元素が、AlxCuyz、x>y≧0、z>0を満たす材料組成を有するものである。
表1は、Alを主体とした陽極2とCuを主体とした中継電極31との界面に形成した拡散防止膜36について、拡散防止膜36の膜厚を変化させた本開示の実施例によるサンプル(実施例1〜4)と、比較例によるサンプル(比較例1〜3)を作成し、それらのサンプルについて、陽極2と中継電極31とのコンタクト不良と、相互拡散量を比較して示すものである。なお、表1において、コンタクト不良については、接続抵抗が単位面積当たり1kΩ未満を良品(○)とし、1kΩ以上を不良(×)として示している。また、相互拡散量については、100nm未満であれば、AlとCuの相互拡散に起因したエレクトロマイグレーションによる断線不良が発生しにくいことが実験により確認されたため、100nm未満を良品(○)とし、100nm以上を不良(×)として示している。
Figure 2013108326
表1に示すように、拡散防止膜36としては、膜厚tが1nm〜6nmの膜を形成すれば、コンタクト不良及び相互拡散量の評価項目において良品を得ることができる。なお、拡散防止膜36の膜厚tは、薄く形成すればするほど、より低いコンタクト抵抗が得られ、電気特性的には優位となることから、拡散防止膜36としては、膜厚tは、0<t≦6nmとすればよい。ただし、拡散防止膜36を形成した後の製造工程における熱履歴によって、AlとCuの相互拡散が発生しやすくなることから、製造工程上のばらつきを考慮すると、拡散防止膜36の膜厚は、1nm〜6nmとするのが望ましい。
拡散防止膜36の膜厚を薄く形成するための方法としては、例えば、ドライエッチングによりコンタクトホール35を形成した後に、大気開放せず、真空中で連続して陽極2をスパッタ法等で形成すれば、実現可能である。また、拡散防止膜36の膜厚は、陽極2を形成する前に、Cuを主体とした酸化膜の膜厚を調整することで、制御可能である。酸化膜の膜厚を調整する方法としては、酸化膜を形成した後に、Arプラズマによる酸化膜の物理的な除去やH2プラズマによる還元処理などで、酸化膜を所望の膜厚に制御することができる。
このように本開示においては、Alを主体とした導電性材料からなる陽極2と、この陽極2とは異なる導電性材料であるCu系材料からなる中継電極31との界面に、Alを主体とした酸化物からなる拡散防止膜36を形成したもので、AlとCuの相互拡散を起因としたエレクトロマイグレーションによる断線不良を防止することができる。また、拡散防止膜36の膜厚を1nm〜6nmに調整することで、十分なコンタクト特性を得ることができるとともに、相互拡散による断線不良を防止することができる。
次に、図7A〜図7F、図8A〜図8Hを用いて、一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置1を製造する製造工程について説明する。なお、図7A〜図7Fは一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置の図5に対応した要部の製造工程を示す図である。図8A〜図8Hは、一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置の図6に対応した要部の製造工程を示す図である。
まず、図7A〜図7F、図8A〜図8Hを用いて説明する。
図7A及び図8Aに示すように、基板21を準備する。基板21には、一般的に、ガラス、石英等、絶縁性の材料を使用する。基板21からの不純物の拡散を防止するために、図示していないが、酸化珪素膜もしくは窒化珪素膜を基板21の上面に形成しても良い。膜厚は100nm程度である。
続いて、図7B及び図8Bに示すように、基板21上に耐熱性を有する第1の金属層22を形成した後、フォトリソグラフィー法、エッチング法などによりパターニングを行い、ゲート電極10g、11gを形成する。材料としては、耐熱性のあるMo、W、Ta、Ti、Niのいずれかあるいはそれらの合金が挙げられる。本実施の形態ではMoを用いた。厚みは100nm程度が望ましい。
続いて、図7C及び図8Cに示すように、基板21及び第1の金属層22上にゲート絶縁膜23を形成し、ゲート絶縁膜23上に半導体層24、25を形成する。なお、ゲート絶縁膜23及び半導体層24、25は、プラズマCVD法等により、真空状態で連続的に形成する。ゲート絶縁膜23としては、酸化珪素膜、窒化珪素膜、もしくはその複合膜が形成される。厚みは、200nm程度である。また、半導体層24、25は、50nm程度の非晶質シリコン膜である。
この後、例えば、図8Dの矢印で示すように、半導体層25上にエキシマレーザ等を照射することにより、半導体層25を非結晶性半導体層から多結晶性半導体層へ改質する。結晶化の方法としては、例えば400℃〜500℃の炉内で脱水素を行った後、エキシマレーザによって結晶化させ、その後、真空中で数秒〜数10秒の水素プラズマ処理を行う。具体的には、エキシマレーザ等を照射して、非結晶性半導体層の温度を所定の温度範囲まで上昇させることにより、結晶化させる。ここで、所定の温度範囲とは、例えば、210℃〜1414℃である。また、多結晶性半導体層内の平均結晶粒径は、20nm〜60nmである。
ここで、ゲート電極10g、11gを構成する第1の金属層22は、上記の工程で高温に曝されるので、温度範囲の上限値(1414℃)より融点が高い金属で形成される必要がある。一方、以降の工程で積層される第2の金属層26及び第3の金属層29は、温度範囲の下限値(210℃)より融点が低い金属で形成してもよい。
次に、図8Eに示すように、フォトリソグラフィー法、エッチング法等により、半導体層を島状の半導体層25に加工する。なお、図示していないが、ゲート絶縁膜23に、同じくフォトリソグラフィー法、エッチング法等により、コンタクトホール30を形成する。
その後、図7D及び図8Fに示すように、ゲート絶縁膜23及び半導体層24、25上に第2の金属層26を形成し、パターニングによりソース配線8、電源配線9、ソース電極10s、11s、ドレイン電極10d、11d、及び中継電極31をそれぞれ加工する。このとき、第2の金属層26を構成する材料がコンタクトホール30にも充填され、コンタクトホール30が形成される。この工程により、ゲート電極11gとドレイン電極10dとが第2のコンタクトホール30を介して電気的に接続される。第2の金属層26を構成する材料としては、低抵抗金属であるAl、Cu、Agのいずれかあるいはそれらの合金が挙げられる。本実施の形態ではCuを使用し、厚みは、300nm程度である。
また、ソース電極10sと半導体層24との間、及びドレイン電極10dと半導体層24との間には、一般的に低抵抗の半導体層が形成される。この低抵抗半導体層は、一般的に、リン等のn型ドーパントがドーピングされた非晶質シリコン層、もしくはボロン等のp型ドーパントがドーピングされた非晶質シリコン層が使用される。厚みは、20nm程度である。結晶化された半導体層24とドーピングされた非晶質シリコン層との間にさらに非晶質シリコン等の半導体層があってもよい。これらの膜はデバイス特性を向上させるために必要になる場合がある。半導体層25についても同様である。
その後、図7E〜図7F及び図8Gに示すように、酸化珪素膜、窒化珪素膜、もしくはそれらの膜の積層膜からなるパッシベーション膜27を、ゲート絶縁膜23、半導体層24、25及び第2の金属層26上に形成する。また、パッシベーション膜27に、フォトリソグラフィー法、エッチング法等により、ゲート絶縁膜23及びパッシベーション膜27を連続的に貫通するコンタクトホール32と、パッシベーション膜27を厚み方向に貫通するコンタクトホール33とを形成する。
ここで、第2の金属層26及び第3の金属層29に挟まれたパッシベーション膜27に形成される単位面積あたりの容量は、第1の金属層22及び第2の金属層26に挟まれたゲート絶縁膜23により形成される単位面積あたりの容量より小さくなるように、ゲート絶縁膜23及びパッシベーション膜27の材料や膜厚を決定する。具体的には、パッシベーション膜27に形成される単位面積当たりの容量は、1.5×10-4(F/m2)未満とするのが望ましい。一方、ゲート絶縁膜23に形成される単位面積当たりの容量は、1.5×10-4(F/m2)以上とするのが望ましい。
さらに、図6及び図8Hに示すように、パッシベーション膜27上に導電酸化物膜28を形成し、導電酸化物膜28上に第3の金属層29を形成する。そして、第3の金属層29は、パターニングによりゲート配線7及び中継電極31に加工される。導電酸化物膜28を構成する材料としては、インジウムおよび錫を含む酸化物膜、あるいはインジウムおよび亜鉛を含む酸化物膜のいずれかを用いる。一方、第3の金属層29を構成する材料としては、低抵抗であることが求められるため、第2の金属層26と同じ金属でも良い。特に本開示では、安価で低抵抗が実現できるCu系材料が好ましい。厚みは、300nm程度である。
このとき、導電酸化物膜28及び第3の金属層29を構成する材料がコンタクトホール32、33にも充填され、コンタクトホール32、33が形成される。これにより、コンタクトホール32を介してゲート配線7とゲート電極10gとが電気的に接続され、コンタクトホール33を介してソース電極11sと中継電極31とが電気的に接続される。
次に、図9A〜図9Gを用いて、図6の領域Aを形成する工程を詳細に説明する。具体的には、セルフアラインを用いて、中継電極31と陽極2の接続部を加工する例を説明する。
まず、上記図8A〜図8Hの製造工程から、図9Aに示す構成を作製する。
続いて、図9Bに示すように、パッシベーション膜27及び中継電極31上に層間絶縁膜34bを形成する。層間絶縁膜34bは、プラズマCVD法等により形成される。層間絶縁膜34bとしては、酸化珪素膜、窒化珪素膜、もしくはその複合膜が形成される。厚みは、200nm程度であり、パッシベーション膜としての役割を持つ。
次に、図9Cに示すように、層間絶縁膜34b上に層間絶縁膜34aを形成する。層間絶縁膜34aは、平坦化膜としての役割を持つため、厚膜が形成できる塗布材料であることが好ましく、スピンコーターやスリットコーターで形成される。層間絶縁膜34aとしては、感光性材料であることが好ましく、アクリル樹脂やポリイミド樹脂などの有機材料、もしくはSi−O結合を有したSOG材料などのハイブリッド材料が用いられる。厚みは、4000nm程度である。
次に、図9Dに示すように、感光性材料である層間絶縁膜34aをフォトリソグラフィー法により加工し、層間絶縁膜34aを貫通するコンタクトホール35を形成する。その後、塗布材料からなる層間絶縁膜34aを230℃程度で焼成し、硬化させる。無機膜からなる層間絶縁膜34bは、層間絶縁膜34aの焼成時に層間絶縁膜34aから発生する水分などのガスにより中継電極31が腐食するのを防ぐ役目を果たす。
次に、図9E〜図9Gを用いて、拡散防止膜36を形成する工程を説明する。
まず、図9Eに示すように、パターニングしたコンタクトホール35をマスクとして用い、層間絶縁膜34bをドライエッチングにより加工し、コンタクトホール35が層間絶縁膜34bを貫通するまで形成する。
次に、図9Fに示すように、コンタクトホール35内の中継電極31上にCuを主体とした酸化膜31aを形成する。続いて、図9Gに示すように、陽極2を構成する材料をコンタクトホール35に充填し、このコンタクトホール35を介して、陽極2と中継電極31とを電気的に接続する。陽極2の材料としては、例えば、Mo、Al、Ag、Au、Cuなどの導電性金属、若しくはそれらの合金、PEDOT:PSSなどの有機導電性材料、酸化亜鉛、または鉛添加酸化インジウムのいずれかの材料が用いられるが、安価で反射率が高いAlを主成分とする金属であることが好ましい。これらの材料からなる膜を真空蒸着法、電子ビーム蒸着法、RFスパッタ法、または、印刷法などにより作成し、電極パターンを形成する。
このとき、Cuを主体とした酸化膜31aとAlを主体とした陽極2が接続されるが、Alの方がCuよりもイオン化傾向が高いために、Alを主体とした酸化物からなる拡散防止膜36が形成される。なお、酸化還元反応を加速するために焼成工程を追加してもよい。
ここで、上記製造工程において、図9E〜図9Gの工程は、層間絶縁膜34aをマスクとしたセルフアラインで行うことにより、フォトレジスト剥離時の薬液の影響などを回避可能であり、さらにマスクの削減ができ、製造工程の簡略化、製造コストの削減ができるようになる。
図9Gに示すように陽極2を形成した後、続いて上記薄膜トランジスタアレイ装置1上にバンク5a、EL層3、及び透明な陰極4を順次積層することによりEL表示装置を作製する。
具体的には、まず層間絶縁膜34上の各画素5の境界に対応する位置に、バンク5aを形成する。EL層3は、陽極2上で、バンク5aの開口部内に色(サブ画素列)毎またはサブ画素毎に形成する。このEL層3は、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、及び電子注入層などの各層が積層されて構成される。例えば、正孔注入層として銅フタロシアニンを、正孔輸送層として、ナフチルジアミン(α−NPD(Bis[N−(1−Naphthyl)−N−Phenyl]benzidine))を、発光層として、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(Alq3(tris(8−hydroxyquinoline)aluminum))を、電子輸送層としてオキサゾール誘導体を、電子注入層としてAlq3をそれぞれ用いることができる。なお、これらの材料は、あくまで一例であって他の材料を用いてもよい。
透明な陰極4は、EL層3上に連続的に形成される透過性を有する電極である。透明な陰極4の材料としては、例えば、ITO、SnO2、In23、ZnOまたはこれらの組み合わせなどを用いることができる。
なお、本実施の形態においては、画素5を構成する薄膜トランジスタが2個の場合を示しているが、画素5内の薄膜トランジスタのばらつきを補償するために、3個以上の複数個の薄膜トランジスタにより構成する場合でも同様の構成を採用することが可能である。また、本実施の形態においては、有機EL素子を駆動するための画素構成を示したが、これに限るものではない。液晶、無機EL等、TFTを使って構成される薄膜トランジスタアレイ装置全てに適用可能である。
以上のように本実施の形態におけるEL表示装置は、一対の電極間に発光層を配置した発光部と、発光部の発光を制御する薄膜トランジスタアレイ装置1とを備えている。また、発光部と薄膜トランジスタアレイ装置1との間に層間絶縁膜を配置するとともに、発光部の一方の電極が層間絶縁膜のコンタクトホールを介して薄膜トランジスタアレイ装置1と電気的に接続されている。さらに、薄膜トランジスタアレイ装置1は、層間絶縁膜のコンタクトホールを介して発光部の電極に電気的に接続される電流供給用の電極を有し、かつ発光部の一方の電極と薄膜トランジスタアレイ装置1の電流供給用の電極の界面に拡散防止膜36を形成している。
この構成により、十分なコンタクト特性を得ることができるとともに、相互拡散による断線不良を防止することができる。
以上のように本開示によれば、EL表示装置に用いる薄膜トランジスタアレイ装置において、特性向上を図る上で有用である。
1 薄膜トランジスタアレイ装置
2 陽極
3 EL層
4 陰極
5 画素
6 画素回路
7 ゲート配線
8 ソース配線
9 電源配線
10,11 薄膜トランジスタ
21 基板
22 第1の金属層
23 ゲート絶縁膜
24,25 半導体層
26 第2の金属層
27 パッシベーション膜
28 導電酸化物膜
29 第3の金属層
30,32,33,35 コンタクトホール
31 中継電極
34,34a,34b 層間絶縁膜
36 拡散防止膜
本開示は、多結晶シリコンや微結晶シリコンなどを活性層とする薄膜トランジスタアレイ装置及びそれを用いたEL表示装置に関するものである。
薄膜トランジスタは、有機ELディスプレイや液晶ディスプレイなどの表示装置の駆動基板に用いられ、現在、高性能化に向けた開発が盛んに行われている。特に、ディスプレイの大型化や高精細化に伴い、薄膜トランジスタの高い電流駆動能力が要求される中、活性層に結晶化した半導体薄膜(多結晶シリコン・微結晶シリコン)を用いたものが注目されている。
半導体薄膜の結晶化プロセスとしては、既に確立されている1000℃以上の処理温度を採用した高温プロセス技術に代えて、600℃以下の処理温度を採用した低温プロセスが開発されている。低温プロセスでは、耐熱性に優れた石英などの高価な基板を用いる必要がなく、製造コストの低減化を図ることができる。
低温プロセスの一環として、レーザビームを用いて加熱するレーザアニールが注目されている。これは、ガラスなどの低耐熱性絶縁基板上に成膜された非晶質シリコンや多結晶シリコンなどの非単結晶性の半導体薄膜に、レーザビームを照射して局部的に加熱溶融した後、その冷却過程において半導体薄膜を結晶化するものである。この結晶化した半導体薄膜を活性層(チャネル領域)として薄膜トランジスタを集積形成する。結晶化した半導体薄膜はキャリアの移動度が高くなるため、薄膜トランジスタを高性能化できる。
このような薄膜トランジスタの構造としては、ゲート電極が半導体層より下に配置されたボトムゲート型の構造が主流であり、特許文献1、2に示すような構造のものが知られている。
特許文献1には、トランジスタに接続された配線(電極)を基板上に形成し、この配線(電極)を覆う状態でスピンコート法によって感光性ポリイミドからなる平坦化絶縁膜(層間絶縁膜)を形成する。次いで、この平坦化絶縁膜(層間絶縁膜)に、リソグラフィー法によって接続孔(コンタクトホール)を形成する。その後、この接続孔(コンタクトホール)を介して配線(電極)に接続される有機EL素子を、平坦化絶縁膜(層間絶縁膜)上に形成されている。
また、特許文献2では、第2金属層(電極)上に積層された絶縁保護膜及び絶縁保護膜上に積層された絶縁平坦化膜(層間絶縁膜)は、第2金属層(電極)とアノード電極(下部電極)とを電気的に接続する接続コンタクトを上下方向に通す穴状のコンタクトホールを備え、コンタクトホールは、絶縁保護膜の内周面と絶縁平坦化膜(層間絶縁膜)の内周面とが段差なくつながって形成された下に凸の錐形状となっている。
特開2001−28486号公報 特開2009−229941号公報
本開示のEL表示装置は、一対の電極間に発光層を配置した発光部と、前記発光部の発光を制御する薄膜トランジスタアレイ装置と、前記発光部と前記薄膜トランジスタアレイ装置との間に配置された層間絶縁膜と、前記発光部の一方の電極が前記層間絶縁膜のコンタクトホールを介して前記薄膜トランジスタアレイ装置に電気的に接続される電流供給用の電極とを有し、前記発光部の一方の電極と前記電流供給用の電極の界面に拡散防止膜を形成し、かつ前記拡散防止膜は、前記発光部の一方の電極を構成する金属材料と同じ金属を主成分とする酸化物により構成している。
また、本開示の薄膜トランジスタアレイ装置は、発光部との間に層間絶縁膜を配置するとともに、前記発光部の一方の電極が前記層間絶縁膜のコンタクトホールを介して電気的に接続される電流供給用の電極を有する薄膜トランジスタアレイ装置であって、前記発光部の一方の電極と前記電流供給用の電極の界面に拡散防止膜を形成し、かつ前記拡散防止膜は、前記発光部の一方の電極を構成する金属材料と同じ金属を主成分とする酸化物により構成している。
この構成により、電気的なコンタクト特性と相互拡散の防止性能の両立を実現することができる。
一実施の形態におけるEL表示装置の斜視図である。 一実施の形態におけるEL表示装置のピクセルバンクの例を示す斜視図である。 一実施の形態における薄膜トランジスタの画素回路の回路構成を示す電気回路図である。 一実施の形態における薄膜トランジスタの画素の構成を示す正面図である。 図4の5−5線で切断した断面図である。 図4の6−6線で切断した断面図である。 一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置の図5に対応した要部の製造工程を示す断面図である。 一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置の図5に対応した要部の製造工程を示す断面図である。 一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置の図5に対応した要部の製造工程を示す断面図である。 一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置の図5に対応した要部の製造工程を示す断面図である。 一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置の図5に対応した要部の製造工程を示す断面図である。 一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置の図5に対応した要部の製造工程を示す断面図である。 一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置の図6に対応した要部の製造工程を示す断面図である。 一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置の図6に対応した要部の製造工程を示す断面図である。 一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置の図6に対応した要部の製造工程を示す断面図である。 一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置の図6に対応した要部の製造工程を示す断面図である。 一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置の図6に対応した要部の製造工程を示す断面図である。 一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置の図6に対応した要部の製造工程を示す断面図である。 一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置の図6に対応した要部の製造工程を示す断面図である。 一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置の図6に対応した要部の製造工程を示す断面図である。 図6の領域Aに対応した要部の製造工程を示す断面図である。 図6の領域Aに対応した要部の製造工程を示す断面図である。 図6の領域Aに対応した要部の製造工程を示す断面図である。 図6の領域Aに対応した要部の製造工程を示す断面図である。 図6の領域Aに対応した要部の製造工程を示す断面図である。 図6の領域Aに対応した要部の製造工程を示す断面図である。 図6の領域Aに対応した要部の製造工程を示す断面図である。
以下、一実施の形態による薄膜トランジスタアレイ装置及びそれを用いたEL表示装置について、図1〜図8Hの図面を用いて説明する。
図1は一実施の形態におけるEL表示装置の斜視図、図2は一実施の形態におけるEL表示装置のピクセルバンクの例を示す斜視図、図3は一実施の形態における薄膜トランジスタの画素回路の回路構成を示す図である。
図1〜図3に示すように、EL表示装置は、下層より、複数個の薄膜トランジスタを配置した薄膜トランジスタアレイ装置1と、下部電極である陽極2と有機材料からなる発光層であるEL層3と透明な上部電極である陰極4とからなる発光部との積層構造により構成されている。この発光部は薄膜トランジスタアレイ装置1により発光制御される。
また、発光部は、一対の電極である陽極2と陰極4との間にEL層3を配置した構成である。陽極2とEL層3の間には正孔輸送層が積層形成され、EL層3と透明な陰極4の間には電子輸送層が積層形成されている。薄膜トランジスタアレイ装置1には、複数の画素5がマトリックス状に配置されている。
各画素5は、それぞれに設けられた画素回路6によって駆動される。また、薄膜トランジスタアレイ装置1は、行状に配置される複数のゲート配線7と、ゲート配線7と交差するように列状に配置される複数の信号配線としてのソース配線8と、ソース配線8に平行に延びる複数の電源配線9(図1では省略)とを備える。
ゲート配線7は、画素回路6のそれぞれに含まれるスイッチング素子として動作する薄膜トランジスタ10のゲート電極10gを行毎に接続する。ソース配線8は、画素回路6のそれぞれに含まれるスイッチング素子として動作する薄膜トランジスタ10のソース電極10sを列毎に接続する。電源配線9は、画素回路6のそれぞれに含まれる駆動素子として動作する薄膜トランジスタ11のドレイン電極11dを列毎に接続する。
図2に示すように、EL表示装置の各画素5は、3色(赤色、緑色、青色)のサブ画素5R、5G、5Bによって構成され、これらのサブ画素5R、5G、5Bは、表示面上に複数個マトリクス状に配列されるように形成されている(以下、サブ画素列と表記する)。各サブ画素5R、5G、5Bは、バンク5aによって互いに分離されている。バンク5aは、ゲート配線7に平行に延びる突条と、ソース配線8に平行に延びる突条とが互いに交差するように形成されている。そして、この突条で囲まれる部分(すなわち、バンク5aの開口部)にサブ画素5R、5G、5Bが形成されている。
陽極2は、薄膜トランジスタアレイ装置1上の層間絶縁膜上でかつバンク5aの開口部内に、サブ画素5R、5G、5B毎に形成されている。同様に、EL層3は、陽極2上でかつバンク5aの開口部内に、サブ画素5R、5G、5B毎に形成されている。透明な陰極4は、複数のEL層3及びバンク5a上で、かつ全てのサブ画素5R、5G、5Bを覆うように、連続的に形成されている。
さらに、薄膜トランジスタアレイ装置1には、各サブ画素5R、5G、5B毎に画素回路6が形成されている。そして、各サブ画素5R、5G、5Bと、対応する画素回路6とは、後述するコンタクトホール及び中継電極によって電気的に接続されている。なお、サブ画素5R、5G、5Bは、EL層3の発光色が異なることを除いて同一の構成である。そこで、以降の説明では、サブ画素5R、5G、5Bを区別することなく、全て画素5と表記する。
図3に示すように、画素回路6は、スイッチ素子として動作する薄膜トランジスタ10と、駆動素子として動作する薄膜トランジスタ11と、対応する画素に表示するデータを記憶するキャパシタ12とで構成される。
薄膜トランジスタ10は、ゲート配線7に接続されるゲート電極10gと、ソース配線8に接続されるソース電極10sと、キャパシタ12及び薄膜トランジスタ11のゲート電極11gに接続されるドレイン電極10dと、半導体層(図示せず)とで構成される。この薄膜トランジスタ10は、接続されたゲート配線7及びソース配線8に電圧が印加されると、当該ソース配線8に印加された電圧値を表示データとしてキャパシタ12に保存する。
薄膜トランジスタ11は、薄膜トランジスタ10のドレイン電極10dに接続されるゲート電極11gと、電源配線9及びキャパシタ12に接続されるドレイン電極11dと、陽極2に接続されるソース電極11sと、半導体層(図示せず)とで構成される。この薄膜トランジスタ11は、キャパシタ12が保持している電圧値に対応する電流を電源配線9からソース電極11sを通じて陽極2に供給する。すなわち、上記構成のEL表示装置は、ゲート配線7とソース配線8との交点に位置する画素5毎に表示制御を行うアクティブマトリックス方式を採用している。
次に、図4〜図6を参照して、薄膜トランジスタアレイ装置1を構成する画素5の構造を説明する。なお、図4は画素5の構成を示す正面図である。図5は図4の5−5線で切断した断面図である。図6は図4の6−6線で切断した断面図である。
図4〜図6に示すように、画素5は、基板21、導電層である第1の金属層22、ゲート絶縁膜23、半導体層24、25、導電層である第2の金属層26、パッシベーション膜27、ITOなどで構成した導電酸化物膜28、及び導電層である第3の金属層29の積層構造体により構成される。
基板21上に積層される第1の金属層22には、薄膜トランジスタ10のゲート電極10gと、薄膜トランジスタ11のゲート電極11gとが形成される。また、基板21及び第1の金属層22上には、ゲート電極10g、11gを覆うように、ゲート絶縁膜23が形成されている。
半導体層24は、ゲート絶縁膜23上(ゲート絶縁膜23と第2の金属層26との間)で、かつゲート電極10gと重なり合う領域内に配置される。同様に、半導体層25は、ゲート絶縁膜23上(ゲート絶縁膜23と第2の金属層26との間)で、かつゲート電極11gと重なり合う領域内に配置される。
ゲート絶縁膜23及び半導体層24、25上に積層される第2の金属層26には、ソース配線8と、電源配線9と、薄膜トランジスタ10のソース電極10s及びドレイン電極10dと、薄膜トランジスタ11のドレイン電極11d及びソース電極11sとが形成されている。ソース電極10s及びドレイン電極10dは、互いに対向する位置で、かつそれぞれが半導体層24の一部に重なり合うように形成される。また、ソース電極10sは、同層に形成されているソース配線8から延長されるように形成されている。同様に、ドレイン電極11d及びソース電極11sは、互いに対向する位置で、かつそれぞれが半導体層25の一部に重なり合うように形成される。また、ドレイン電極11dは、同層に形成されている電源配線9から延長されるように形成されている。
このように薄膜トランジスタ10、11は、ゲート電極10g、11gがソース電極10s、11s及びドレイン電極10d、11dより下層に形成されるボトムゲート型のトランジスタ構造である。
また、ゲート絶縁膜23には、ドレイン電極10d及びゲート電極11gに重なり合う位置に、厚み方向に貫通するコンタクトホール30が形成されている。そして、ドレイン電極10dは、コンタクトホール30を介して、第1の金属層22に形成されたゲート電極11gと電気的に接続されている。
さらに、ゲート絶縁膜23及び第2の金属層26上には、ソース電極10s、11s、及びドレイン電極10d、11dを覆うように、パッシベーション膜27が形成されている。このパッシベーション膜27は、層間絶縁膜34と薄膜トランジスタ10、11との間に介在するように形成されている。
パッシベーション膜27上には、導電酸化物膜28が積層されている。さらに、導電酸化物膜28上には、第3の金属層29が積層されている。導電酸化物膜28上に積層される第3の金属層29には、ゲート配線7及び中継電極31が形成される。導電酸化物膜28は、ゲート配線7及び中継電極31に重なり合う位置に選択的に形成されており、ゲート配線7に重なり合う部分と中継電極31に重なり合う部分とは、電気的に非接続の状態となっている。
また、ゲート絶縁膜23及びパッシベーション膜27には、ゲート配線7及びゲート電極10gに重なり合う位置に、厚み方向に貫通するコンタクトホール32が形成されている。そして、ゲート配線7は、コンタクトホール32を介して、第1の金属層22に形成されたゲート電極10gと電気的に接続されている。なお、ゲート配線7とゲート電極10gとは、直接接触しておらず、両者の間には導電酸化物膜28が介在している。
同様に、パッシベーション膜27には、薄膜トランジスタ11のソース電極11s及び中継電極31に重なり合う位置に、厚み方向に貫通するコンタクトホール33が形成されている。そして、中継電極31は、コンタクトホール33を介して、第2の金属層26に形成されたソース電極11sと電気的に接続されている。なお、ソース電極11sと中継電極31とは、直接接触しておらず、両者の間には導電酸化物膜28が介在している。
さらに、パッシベーション膜27及び第3の金属層29上には、ゲート配線7及び中継電極31を覆うように、層間絶縁膜34が形成されている。層間絶縁膜34は、積層構造であり、平坦化膜として機能させる層間絶縁膜34aと、パッシベーション膜として機能させる層間絶縁膜34bとから構成される。層間絶縁膜34aは、有機膜やハイブリッド膜で形成し、陽極2に接する側(上層)に配置される。層間絶縁膜34bは、無機膜で形成し、ゲート配線7及び中継電極31に接する側(下層)に配置されている。
層間絶縁膜34上には、隣接する画素5との境界部分にバンク5aが形成されている。そして、バンク5aの開口部には、画素5単位で形成される陽極2と、色(サブ画素列)単位またはサブ画素単位で形成されるEL層3とが形成される。さらに、EL層3及びバンク5a上には、透明な陰極4が形成される。
さらに、図6に示すように、陽極2及び中継電極31に重なり合う位置に、層間絶縁膜34を厚み方向に貫通するコンタクトホール35が形成されている。そして、陽極2は、コンタクトホール35を介して、第3の金属層29に形成された中継電極31に電気的に接続される。中継電極31は、コンタクトホール33に充填される中央領域31aと、コンタクトホール33の上部周縁に延在する平坦領域31bとを有している。そして陽極2は、中継電極31の平坦領域31bにおいて電気的に接続されている。
ここで、本開示においては、発光部の陽極2はAlを主体とした導電性の金属材料から形成され、薄膜トランジスタアレイ装置1の電流供給用の中継電極31は、陽極2とは異なる導電性の金属材料であるCu系材料から形成され、そして陽極2と中継電極31との界面には、発光部の陽極2と同じ金属材料であるAlを主体とした金属材料の酸化物からなる拡散防止膜36が形成されている。具体的には、拡散防止膜36は、エネルギー分散型X線分析装置(EDS)等で測定される元素が、AlCu、x>y≧0、z>0を満たす材料組成を有するものである。
表1は、Alを主体とした陽極2とCuを主体とした中継電極31との界面に形成した拡散防止膜36について、拡散防止膜36の膜厚を変化させた本開示の実施例によるサンプル(実施例1〜4)と、比較例によるサンプル(比較例1〜3)を作成し、それらのサンプルについて、陽極2と中継電極31とのコンタクト不良と、相互拡散量を比較して示すものである。なお、表1において、コンタクト不良については、接続抵抗が単位面積当たり1kΩ未満を良品(○)とし、1kΩ以上を不良(×)として示している。また、相互拡散量については、100nm未満であれば、AlとCuの相互拡散に起因したエレクトロマイグレーションによる断線不良が発生しにくいことが実験により確認されたため、100nm未満を良品(○)とし、100nm以上を不良(×)として示している。
Figure 2013108326
表1に示すように、拡散防止膜36としては、膜厚tが1nm〜6nmの膜を形成すれば、コンタクト不良及び相互拡散量の評価項目において良品を得ることができる。なお、拡散防止膜36の膜厚tは、薄く形成すればするほど、より低いコンタクト抵抗が得られ、電気特性的には優位となることから、拡散防止膜36としては、膜厚tは、0<t≦6nmとすればよい。ただし、拡散防止膜36を形成した後の製造工程における熱履歴によって、AlとCuの相互拡散が発生しやすくなることから、製造工程上のばらつきを考慮すると、拡散防止膜36の膜厚は、1nm〜6nmとするのが望ましい。
拡散防止膜36の膜厚を薄く形成するための方法としては、例えば、ドライエッチングによりコンタクトホール35を形成した後に、大気開放せず、真空中で連続して陽極2をスパッタ法等で形成すれば、実現可能である。また、拡散防止膜36の膜厚は、陽極2を形成する前に、Cuを主体とした酸化膜の膜厚を調整することで、制御可能である。酸化膜の膜厚を調整する方法としては、酸化膜を形成した後に、Arプラズマによる酸化膜の物理的な除去やHプラズマによる還元処理などで、酸化膜を所望の膜厚に制御することができる。
このように本開示においては、Alを主体とした導電性材料からなる陽極2と、この陽極2とは異なる導電性材料であるCu系材料からなる中継電極31との界面に、Alを主体とした酸化物からなる拡散防止膜36を形成したもので、AlとCuの相互拡散を起因としたエレクトロマイグレーションによる断線不良を防止することができる。また、拡散防止膜36の膜厚を1nm〜6nmに調整することで、十分なコンタクト特性を得ることができるとともに、相互拡散による断線不良を防止することができる。
次に、図7A〜図7F、図8A〜図8Hを用いて、一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置1を製造する製造工程について説明する。なお、図7A〜図7Fは一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置の図5に対応した要部の製造工程を示す図である。図8A〜図8Hは、一実施の形態における薄膜トランジスタアレイ装置の図6に対応した要部の製造工程を示す図である。
まず、図7A〜図7F、図8A〜図8Hを用いて説明する。
図7A及び図8Aに示すように、基板21を準備する。基板21には、一般的に、ガラス、石英等、絶縁性の材料を使用する。基板21からの不純物の拡散を防止するために、図示していないが、酸化珪素膜もしくは窒化珪素膜を基板21の上面に形成しても良い。膜厚は100nm程度である。
続いて、図7B及び図8Bに示すように、基板21上に耐熱性を有する第1の金属層22を形成した後、フォトリソグラフィー法、エッチング法などによりパターニングを行い、ゲート電極10g、11gを形成する。材料としては、耐熱性のあるMo、W、Ta、Ti、Niのいずれかあるいはそれらの合金が挙げられる。本実施の形態ではMoを用いた。厚みは100nm程度が望ましい。
続いて、図7C及び図8Cに示すように、基板21及び第1の金属層22上にゲート絶縁膜23を形成し、ゲート絶縁膜23上に半導体層24、25を形成する。なお、ゲート絶縁膜23及び半導体層24、25は、プラズマCVD法等により、真空状態で連続的に形成する。ゲート絶縁膜23としては、酸化珪素膜、窒化珪素膜、もしくはその複合膜が形成される。厚みは、200nm程度である。また、半導体層24、25は、50nm程度の非晶質シリコン膜である。
この後、例えば、図8Dの矢印で示すように、半導体層25上にエキシマレーザ等を照射することにより、半導体層25を非結晶性半導体層から多結晶性半導体層へ改質する。結晶化の方法としては、例えば400℃〜500℃の炉内で脱水素を行った後、エキシマレーザによって結晶化させ、その後、真空中で数秒〜数10秒の水素プラズマ処理を行う。具体的には、エキシマレーザ等を照射して、非結晶性半導体層の温度を所定の温度範囲まで上昇させることにより、結晶化させる。ここで、所定の温度範囲とは、例えば、210℃〜1414℃である。また、多結晶性半導体層内の平均結晶粒径は、20nm〜60nmである。
ここで、ゲート電極10g、11gを構成する第1の金属層22は、上記の工程で高温に曝されるので、温度範囲の上限値(1414℃)より融点が高い金属で形成される必要がある。一方、以降の工程で積層される第2の金属層26及び第3の金属層29は、温度範囲の下限値(210℃)より融点が低い金属で形成してもよい。
次に、図8Eに示すように、フォトリソグラフィー法、エッチング法等により、半導体層を島状の半導体層25に加工する。なお、図示していないが、ゲート絶縁膜23に、同じくフォトリソグラフィー法、エッチング法等により、コンタクトホール30を形成する。
その後、図7D及び図8Fに示すように、ゲート絶縁膜23及び半導体層24、25上に第2の金属層26を形成し、パターニングによりソース配線8、電源配線9、ソース電極10s、11s、ドレイン電極10d、11d、及び中継電極31をそれぞれ加工する。このとき、第2の金属層26を構成する材料がコンタクトホール30にも充填され、コンタクトホール30が形成される。この工程により、ゲート電極11gとドレイン電極10dとがコンタクトホール30を介して電気的に接続される。第2の金属層26を構成する材料としては、低抵抗金属であるAl、Cu、Agのいずれかあるいはそれらの合金が挙げられる。本実施の形態ではCuを使用し、厚みは、300nm程度である。
また、ソース電極10sと半導体層24との間、及びドレイン電極10dと半導体層24との間には、一般的に低抵抗の半導体層が形成される。この低抵抗半導体層は、一般的に、リン等のn型ドーパントがドーピングされた非晶質シリコン層、もしくはボロン等のp型ドーパントがドーピングされた非晶質シリコン層が使用される。厚みは、20nm程度である。結晶化された半導体層24とドーピングされた非晶質シリコン層との間にさらに非晶質シリコン等の半導体層があってもよい。これらの膜はデバイス特性を向上させるために必要になる場合がある。半導体層25についても同様である。
その後、図7E〜図7F及び図8Gに示すように、酸化珪素膜、窒化珪素膜、もしくはそれらの膜の積層膜からなるパッシベーション膜27を、ゲート絶縁膜23、半導体層24、25及び第2の金属層26上に形成する。また、パッシベーション膜27に、フォトリソグラフィー法、エッチング法等により、ゲート絶縁膜23及びパッシベーション膜27を連続的に貫通するコンタクトホール32と、パッシベーション膜27を厚み方向に貫通するコンタクトホール33とを形成する。
ここで、第2の金属層26及び第3の金属層29に挟まれたパッシベーション膜27に形成される単位面積あたりの容量は、第1の金属層22及び第2の金属層26に挟まれたゲート絶縁膜23により形成される単位面積あたりの容量より小さくなるように、ゲート絶縁膜23及びパッシベーション膜27の材料や膜厚を決定する。具体的には、パッシベーション膜27に形成される単位面積当たりの容量は、1.5×10−4(F/m)未満とするのが望ましい。一方、ゲート絶縁膜23に形成される単位面積当たりの容量は、1.5×10−4(F/m)以上とするのが望ましい。
さらに、図6及び図8Hに示すように、パッシベーション膜27上に導電酸化物膜28を形成し、導電酸化物膜28上に第3の金属層29を形成する。そして、第3の金属層29は、パターニングによりゲート配線7及び中継電極31に加工される。導電酸化物膜28を構成する材料としては、インジウムおよび錫を含む酸化物膜、あるいはインジウムおよび亜鉛を含む酸化物膜のいずれかを用いる。一方、第3の金属層29を構成する材料としては、低抵抗であることが求められるため、第2の金属層26と同じ金属でも良い。特に本開示では、安価で低抵抗が実現できるCu系材料が好ましい。厚みは、300nm程度である。
このとき、導電酸化物膜28及び第3の金属層29を構成する材料がコンタクトホール32、33にも充填され、コンタクトホール32、33が形成される。これにより、コンタクトホール32を介してゲート配線7とゲート電極10gとが電気的に接続され、コンタクトホール33を介してソース電極11sと中継電極31とが電気的に接続される。
次に、図9A〜図9Gを用いて、図6の領域Aを形成する工程を詳細に説明する。具体的には、セルフアラインを用いて、中継電極31と陽極2の接続部を加工する例を説明する。
まず、上記図8A〜図8Hの製造工程から、図9Aに示す構成を作製する。
続いて、図9Bに示すように、パッシベーション膜27及び中継電極31上に層間絶縁膜34bを形成する。層間絶縁膜34bは、プラズマCVD法等により形成される。層間絶縁膜34bとしては、酸化珪素膜、窒化珪素膜、もしくはその複合膜が形成される。厚みは、200nm程度であり、パッシベーション膜としての役割を持つ。
次に、図9Cに示すように、層間絶縁膜34b上に層間絶縁膜34aを形成する。層間絶縁膜34aは、平坦化膜としての役割を持つため、厚膜が形成できる塗布材料であることが好ましく、スピンコーターやスリットコーターで形成される。層間絶縁膜34aとしては、感光性材料であることが好ましく、アクリル樹脂やポリイミド樹脂などの有機材料、もしくはSi−O結合を有したSOG材料などのハイブリッド材料が用いられる。厚みは、4000nm程度である。
次に、図9Dに示すように、感光性材料である層間絶縁膜34aをフォトリソグラフィー法により加工し、層間絶縁膜34aを貫通するコンタクトホール35を形成する。その後、塗布材料からなる層間絶縁膜34aを230℃程度で焼成し、硬化させる。無機膜からなる層間絶縁膜34bは、層間絶縁膜34aの焼成時に層間絶縁膜34aから発生する水分などのガスにより中継電極31が腐食するのを防ぐ役目を果たす。
次に、図9E〜図9Gを用いて、拡散防止膜36を形成する工程を説明する。
まず、図9Eに示すように、パターニングしたコンタクトホール35をマスクとして用い、層間絶縁膜34bをドライエッチングにより加工し、コンタクトホール35が層間絶縁膜34bを貫通するまで形成する。
次に、図9Fに示すように、コンタクトホール35内の中継電極31上にCuを主体とした酸化膜31aを形成する。続いて、図9Gに示すように、陽極2を構成する材料をコンタクトホール35に充填し、このコンタクトホール35を介して、陽極2と中継電極31とを電気的に接続する。陽極2の材料としては、例えば、Mo、Al、Ag、Au、Cuなどの導電性金属、若しくはそれらの合金、PEDOT:PSSなどの有機導電性材料、酸化亜鉛、または鉛添加酸化インジウムのいずれかの材料が用いられるが、安価で反射率が高いAlを主成分とする金属であることが好ましい。これらの材料からなる膜を真空蒸着法、電子ビーム蒸着法、RFスパッタ法、または、印刷法などにより作成し、電極パターンを形成する。
このとき、Cuを主体とした酸化膜31aとAlを主体とした陽極2が接続されるが、Alの方がCuよりもイオン化傾向が高いために、Alを主体とした酸化物からなる拡散防止膜36が形成される。なお、酸化還元反応を加速するために焼成工程を追加してもよい。
ここで、上記製造工程において、図9E〜図9Gの工程は、層間絶縁膜34aをマスクとしたセルフアラインで行うことにより、フォトレジスト剥離時の薬液の影響などを回避可能であり、さらにマスクの削減ができ、製造工程の簡略化、製造コストの削減ができるようになる。
図9Gに示すように陽極2を形成した後、続いて上記薄膜トランジスタアレイ装置1上にバンク5a、EL層3、及び透明な陰極4を順次積層することによりEL表示装置を作製する。
具体的には、まず層間絶縁膜34上の各画素5の境界に対応する位置に、バンク5aを形成する。EL層3は、陽極2上で、バンク5aの開口部内に色(サブ画素列)毎またはサブ画素毎に形成する。このEL層3は、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、及び電子注入層などの各層が積層されて構成される。例えば、正孔注入層として銅フタロシアニンを、正孔輸送層として、ナフチルジアミン(α−NPD(Bis[N−(1−Naphthyl)−N−Phenyl]benzidine))を、発光層として、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(Alq3(tris(8−hydroxyquinoline)aluminum))を、電子輸送層としてオキサゾール誘導体を、電子注入層としてAlq3をそれぞれ用いることができる。なお、これらの材料は、あくまで一例であって他の材料を用いてもよい。
透明な陰極4は、EL層3上に連続的に形成される透過性を有する電極である。透明な陰極4の材料としては、例えば、ITO、SnO、In、ZnOまたはこれらの組み合わせなどを用いることができる。
なお、本実施の形態においては、画素5を構成する薄膜トランジスタが2個の場合を示しているが、画素5内の薄膜トランジスタのばらつきを補償するために、3個以上の複数個の薄膜トランジスタにより構成する場合でも同様の構成を採用することが可能である。また、本実施の形態においては、有機EL素子を駆動するための画素構成を示したが、これに限るものではない。液晶、無機EL等、TFTを使って構成される薄膜トランジスタアレイ装置全てに適用可能である。
以上のように本実施の形態におけるEL表示装置は、一対の電極間に発光層を配置した発光部と、発光部の発光を制御する薄膜トランジスタアレイ装置1とを備えている。また、発光部と薄膜トランジスタアレイ装置1との間に層間絶縁膜を配置するとともに、発光部の一方の電極が層間絶縁膜のコンタクトホールを介して薄膜トランジスタアレイ装置1と電気的に接続されている。さらに、薄膜トランジスタアレイ装置1は、層間絶縁膜のコンタクトホールを介して発光部の電極に電気的に接続される電流供給用の電極を有し、かつ発光部の一方の電極と薄膜トランジスタアレイ装置1の電流供給用の電極の界面に拡散防止膜36を形成している。
この構成により、十分なコンタクト特性を得ることができるとともに、相互拡散による断線不良を防止することができる。
以上のように本開示によれば、EL表示装置に用いる薄膜トランジスタアレイ装置において、特性向上を図る上で有用である。
1 薄膜トランジスタアレイ装置
2 陽極
3 EL層
4 陰極
5 画素
6 画素回路
7 ゲート配線
8 ソース配線
9 電源配線
10,11 薄膜トランジスタ
21 基板
22 第1の金属層
23 ゲート絶縁膜
24,25 半導体層
26 第2の金属層
27 パッシベーション膜
28 導電酸化物膜
29 第3の金属層
30,32,33,35 コンタクトホール
31 中継電極
34,34a,34b 層間絶縁膜
36 拡散防止膜

Claims (8)

  1. 一対の電極間に発光層を配置した発光部と、前記発光部の発光を制御する薄膜トランジスタアレイ装置とを備え、前記発光部と前記薄膜トランジスタアレイ装置との間に層間絶縁膜を配置するとともに、前記発光部の一方の電極が前記層間絶縁膜のコンタクトホールを介して前記薄膜トランジスタアレイ装置と電気的に接続されているEL表示装置であって、前記薄膜トランジスタアレイ装置は、前記層間絶縁膜のコンタクトホールを介して前記発光部の電極に電気的に接続される電流供給用の電極を有し、かつ前記発光部の一方の電極と前記薄膜トランジスタアレイ装置の電流供給用の電極の界面に拡散防止膜を形成したEL表示装置。
  2. 前記拡散防止膜は、前記発光部の一方の電極を構成する金属材料と同じ金属を主成分とする酸化物により構成した請求項1に記載のEL表示装置。
  3. 前記拡散防止膜は、AlxCuyz、x>y≧0、z>0を満たす材料組成を有する請求項2に記載のEL表示装置。
  4. 前記拡散防止膜は、膜厚が0<t≦6nmである請求項1に記載のEL表示装置。
  5. 発光部との間に層間絶縁膜を配置するとともに、前記発光部の一方の電極が前記層間絶縁膜のコンタクトホールを介して電気的に接続される電流供給用の電極を有する薄膜トランジスタアレイ装置であって、前記発光部の一方の電極と前記電流供給用の電極の界面に拡散防止膜を形成した薄膜トランジスタアレイ装置。
  6. 前記拡散防止膜は、前記発光部の一方の電極を構成する金属材料と同じ金属を主成分とする酸化物により構成した請求項5に記載の薄膜トランジスタアレイ装置。
  7. 前記拡散防止膜は、AlxCuyz、x>y≧0、z>0を満たす材料組成を有する請求項6に記載の薄膜トランジスタアレイ装置。
  8. 前記拡散防止膜は、膜厚が0<t≦6nmである請求項5に記載の薄膜トランジスタアレイ装置。
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