JP5595392B2 - El表示パネル、el表示装置及びel表示パネルの製造方法 - Google Patents

El表示パネル、el表示装置及びel表示パネルの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、薄膜半導体装置及びそれを用いたEL表示パネル、EL表示装置及びEL表示パネルの製造方法に関し、特にアクティブマトリクス方式の表示装置に用いられる薄膜半導体装置及びその製造方法に関する。
従来、液晶表示装置又は有機EL表示装置等のアクティブマトリクス駆動型の表示装置では、画素を選択するスイッチング素子又は画素を駆動する駆動素子として、薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)が用いられている。
薄膜トランジスタは、表示装置のアクティブマトリクス基板に用いられ、現在、高性能化に向けた開発が盛んに行われている。特に、表示装置の大型化や高精細化に伴い、薄膜トランジスタの高い駆動能力が要求される中、チャネル層(活性層)として、結晶化した半導体薄膜(多結晶シリコン・微結晶シリコン)を用いたものが注目されている。
半導体薄膜の結晶化プロセスとしては、既に確立されている1000℃以上の処理温度を採用した高温プロセス技術に代えて、600℃以下の処理温度を採用した低温プロセスが開発されている。低温プロセスでは、耐熱性に優れた石英などの高価な基板を用いる必要がなく、製造コストの低減化を図ることができる。
低温プロセスの一環として、レーザビームを用いて加熱するレーザアニールが注目されている。これは、ガラスなどの低耐熱性絶縁基板上に成膜された非晶質シリコン等の非単結晶性の半導体薄膜に、レーザビームを照射して局部的に加熱溶融した後、その冷却過程において半導体薄膜を結晶化するものである。結晶化した半導体薄膜はキャリアの移動度が高くなるので、薄膜トランジスタを高性能化できる(例えば、特許文献1参照)。
ところで、薄膜トランジスタの構造としては、ゲート電極がチャネル層より下に配置されたボトムゲート型の構造が主流である。以下、従来のボトムゲート型の薄膜トランジスタについて、図25、図26A〜図26C及び図27を用いて説明する。図25は、表示装置の1つの画素における従来の表示装置用薄膜半導体装置の平面図である。図26Aは、図25のX1−X1’線に沿って切断した、従来の表示装置用薄膜半導体装置の断面図である。図26Bは、図25のX2−X2’線に沿って切断した、従来に係る表示装置用薄膜半導体装置の断面図である。図26Cは、図25のY−Y’線に沿って切断した、従来に係る表示装置用薄膜半導体装置の断面図である。図27は、図26Aに対応し、図25のX1−X1’の断面から見たときにおける従来に係る表示装置用薄膜半導体装置の主要部分を示す斜視図である。
図25、図26A〜図26C及び図27に示すように、従来に係る表示装置用薄膜半導体装置9は、画素の行方向(横方向)に沿って形成されたゲート配線921と、画素の列方向(縦方向)に沿って形成されたソース配線922と、ゲート配線921とソース配線922とが交差する箇所に設けられた薄膜トランジスタ910とを備える。
図26Aに示すように、薄膜トランジスタ910は、ボトムゲート型の薄膜トランジスタであって、基板900上に順次形成された、ゲート電極910G、ゲート絶縁膜930、半導体層911(チャネル層)、並びに、ソース電極910S及びドレイン電極か910Dからなる積層構造体である。
図25及び図26Aに示すように、ゲート電極910Gは、ゲート配線921から延設され、ゲート配線921と同層の第1金属層ML1’に形成される。ゲート絶縁膜930は、ゲート配線921及びゲート電極910Gを覆うようにして基板900上に形成される。半導体層911は、ゲート電極910Gと重畳するようにゲート絶縁膜930上に島状に形成される。ソース電極910S及びドレイン電極910Dは、半導体層911の一部に重畳するように形成されており、また、互いに対向するように離間して配置される。ソース電極910S及びドレイン電極910Dは、ソース配線922と同層の第2金属層ML2’に形成される。なお、薄膜トランジスタ910、ゲート配線921及びソース配線922を覆うようにして、層間絶縁膜940が積層されている。
ここで、ボトムゲート型の薄膜トランジスタ910において、半導体層911を、ゲート電極910G上に非晶質シリコンを形成し、これをレーザアニールによって結晶化させることによって形成する場合、非晶質シリコンの溶融時にレーザアニールの熱がゲート電極910Gを伝って放散する。従って、ゲート電極910Gは、レーザアニールの熱の放散を抑制するために、熱伝導率の小さい材料で構成することが好ましい。
一方、ゲート配線921については、配線抵抗が高いと、信号が遅延したり電圧降下によって表示装置の発光輝度にムラが生じたりする。特に、表示装置のパネル面積が大型化し駆動周波数が増大化すると、配線抵抗の影響が大きくなる。従って、ゲート配線921は、抵抗率(比抵抗)の低い材料で構成することが好ましい。
ゲート電極910G及びゲート配線921は、上述のとおり、同一の層に形成されるので、同一の材料で構成されることが多い。従って、上記の半導体層911の結晶化の観点からゲート電極910Gを熱伝導率の小さい材料で構成すると、ゲート配線921も同じ熱伝導の小さい材料で構成することになる。他方、ゲート配線921の配線抵抗の観点からゲート配線921を抵抗率の低い材料で構成すると、ゲート電極910Gも同じ抵抗率の低い材料で構成することになる。
しかしながら、熱伝導率の小さい金属材料は抵抗率が高い物質がほとんどであり、半導体層911の結晶化の観点とゲート配線921の配線抵抗の観点の両方を同時に満たすことが難しい。
そこで、従来、両方の観点を同時に満たす表示装置用薄膜半導体装置が提案されている(特許文献2参照)。特許文献2には、ゲート電極の熱伝導性とゲート配線の低抵抗化とを両立させることを目的として、ゲート配線を2つの部分に分けた構成とすることが開示されている。
すなわち、特許文献2に係る表示装置用薄膜半導体装置では、ゲート配線が、ゲート電極と一体的に形成された一体部と、当該一体部とコンタクトホールを介して接続された別体部とで構成される。また、ゲート配線の一体部とソース配線とは、ゲート絶縁膜を挟んで立体交差させた構造となっている。そして、ゲート電極とゲート配線の一体部については、ゲート配線の別体部よりも低い熱伝導率を有する材料を用いる。一方、ゲート配線の別体部については、ゲート電極よりも低い抵抗率を有する材料を用いる。
特開平07−235490号公報 特開2007−047808号公報
しかしながら、特許文献2に開示された表示装置用薄膜半導体装置において、ゲート電極とゲート配線の一体部とが同じ材料で構成されるので、ゲート電極を熱伝導率の低い材料で構成すると、ゲート配線の一体部は抵抗率が高くなり高抵抗化してしまう。この結果、ゲート配線の配線抵抗を十分に低減することができず、表示装置の発光輝度にムラが生じるという問題がある。
また、ゲート配線における一体部と別体部とが、画素毎にコンタクトホールを介して接続されているので、一体部と別体部との接続部分においてIRドロップ(配線上に生じる電流Iと抵抗Rの積による電圧降下)が生じるという問題もある。しかも、1ラインのゲート配線が、一体部と別体部と交互に接続された構造であるため、一体部と別体部の接続部分のうち一箇所でも接続不良があると、ゲート配線に沿った1ライン全ての画素が不良となってしまうという問題もある。
また、ゲート電極とドレイン電極と間の間隔は、ゲート絶縁膜の膜厚により規定される。ゲート絶縁膜の膜厚は、例えば200nm程度である。ゲート電極と同層に設けられたゲート配線からゲート電極を延設し、ドレイン電極と同層に設けられた電源配線から前記ドレイン電極を延設すると、ゲート配線とドレイン配線との間の間隔も、ゲート電極とドレイン電極と間の間隔と同様に、ゲート絶縁膜の膜厚である200nm程度となる。この場合、ゲート配線と電源配線とが交差する領域では、ゲート配線とドレイン配線との間隔が狭いため、ゲート配線と電源配線との間の寄生容量が大きくなるという問題がある。この寄生容量により、表示装置の発光輝度にムラが生じるおそれがある。また、寄生容量を小さくするために、ゲート絶縁膜の膜厚を厚くするとしても、薄膜半導体装置としての性能を保障するために限界があり、それ程厚くできない。
さらに、例えばEL表示装置の場合、各画素において、発光層を有するEL部に電源供給するためのEL補助電源線がEL部に設けられるので、EL電源線が表示装置のパネルの開口率を低下させ、結果、EL表示装置の寿命が十分得られないという問題が生じる。
また、複数の画素の電源配線が画素ごとに設けられているので、薄膜トランジスタの配置スペースが配線スペースによって制限されることとなる。
本発明は上記課題を解決するものであり、発光輝度にムラが生じず、寿命を向上することができ、薄膜トランジスタの配置領域が配線スペースによって制限されないEL表示パネルを提供することを目的とする。
本発明の一形態に係るEL表示パネルは、EL部と、前記EL部の発光を制御する薄膜半導体部とを備えるEL表示パネルであって、前記EL部は、陽極電極と、陰極電極と、前記陽極電極と前記陰極電極との間に介在する発光層と、を含み、前記薄膜半導体部は、基板と、基板上に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極を覆って前記基板上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上であって前記ゲート電極の上方に形成された半導体層と、前記半導体層の上方に形成された第1電極と、前記第1電極と同層に形成された第2電極と、前記第1電極及び前記第2電極を覆って前記ゲート絶縁膜の上方に形成され、前記ゲート電極が形成された層とは異なる層である層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜上に配置されたゲート配線と、前記ゲート配線が形成された前記層間絶縁膜上に、前記ゲート配線と同層で、かつ、前記ゲート配線と並行して配置された電源配線と、前記層間絶縁膜上に前記ゲート配線及び前記電源配線と同層で、かつ、前記ゲート配線及び前記電源配線と並行して配置された補助配線と、を具備し、前記ゲート電極と前記ゲート配線とは、前記ゲート絶縁膜及び前記層間絶縁膜とを貫通するように設けられた第1導電部を介して電気的に接続され、前記第1電極及び前記第2電極のいずれか一方と前記電源配線とは、前記層間絶縁膜を貫通するように設けられた第2導電部を介して電気的に接続され、前記補助配線は、前記陰極電極と電気的に接続される。
本発明に係るEL表示パネルによれば、ゲート配線とゲート電極とを別の層で構成することができるので、それぞれに適した材料を選び、配線抵抗を低減してEL表示パネルの発光輝度を向上することができる。
また、TFT電源線としての電源配線がゲート配線と同層に形成されるので、電源配線とゲート配線間に生じていた寄生容量を低減することができる。また、EL電源線としての補助配線がゲート配線と同層に形成されるため、EL部に補助配線を設ける必要がないので、EL表示パネルの開効率を向上し、寿命を向上することができる。
さらに、電源配線及び補助配線が、ゲート配線と同層に形成されるとともにゲート配線と並行して配置されているので、層間絶縁膜上のゲート配線によって生じる凹凸を電源配線及び補助配線によって減少することができる。これにより、平坦度を向上させEL表示パネルの寿命を向上することができる。
さらに、複数の画素の電源配線を共通に設けているので画素ごとに設けられていた電源配線の配置スペースを削減することができる。従って、薄膜トランジスタの配置スペースが配線スペースによって制限されないEL表示パネルを提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルの一部切り欠き斜視図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルにおける表示装置用薄膜半導体アレイ装置のマザー基板を示した図である。 図3は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルにおける一画素の回路構成図である。 図4は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルにおける一画素の一部を模式的に表した画素構成の断面図である。 図5は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルにおける表示装置用薄膜半導体アレイ装置の平面図である。 図6は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルにおける表示装置用薄膜半導体アレイ装置(一部透過)の平面図である。 図7は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルにおける表示装置用薄膜半導体アレイ装置(一部透過)の平面図である。 図8は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルにおける表示装置用薄膜半導体装置の平面図である。 図9は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルにおける表示装置用薄膜半導体装置(一部透過)の平面図である。 図10は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルにおける表示装置用薄膜半導体装置(一部透過)の平面図である。 図11は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルにおける表示装置用薄膜半導体装置の断面図である(図8のX1−X1’線断面図)。 図12は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルにおける表示装置用薄膜半導体装置の断面図である(図8のX2−X2’線断面図)。 図13は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルにおける表示装置用薄膜半導体装置の断面図である(図8のX3−X3’線断面図)。 図14は、図9の表示装置用薄膜半導体装置の斜視図である。 図15は、図9の表示装置用薄膜半導体装置の斜視図である。 図16Aは、第1の実施形態に係るEL表示パネルの製造工程を示す断面図である。 図16Bは、第1の実施形態に係るEL表示パネルの製造工程を示す断面図である。 図16Cは、第1の実施形態に係るEL表示パネルの製造工程を示す断面図である。 図16Dは、第1の実施形態に係るEL表示パネルの製造工程を示す断面図である。 図16Eは、第1の実施形態に係るEL表示パネルの製造工程を示す断面図である。 図16Fは、第1の実施形態に係るEL表示パネルの製造工程を示す断面図である。 図16Gは、第1の実施形態に係るEL表示パネルの製造工程を示す断面図である。 図16Hは、第1の実施形態に係るEL表示パネルの製造工程を示す断面図である。 図16Iは、第1の実施形態に係るEL表示パネルの製造工程を示す断面図である。 図16Jは、第1の実施形態に係るEL表示パネルの製造工程を示す断面図である。 図17は、本発明の第1の実施形態に係る表示装置用薄膜半導体装置における薄膜トランジスタのTFT特性を説明するための図である。 図18は、本発明の第1の実施形態の変形例に係るEL表示パネルにおける表示装置用薄膜半導体装置の断面図である。 図19は、本発明の第2の実施形態に係るEL表示パネルにおける表示装置用薄膜半導体装置の平面図である。 図20は、本発明の第2の実施形態に係るEL表示パネルにおける表示装置用薄膜半導体装置の断面図である(図19のX2−X2’線断面図)。 図21は、本発明の第2の実施形態に係る表示装置用薄膜半導体装置における薄膜トランジスタのTFT特性を説明するための図である。 図22は、本発明の第2の実施形態の変形例に係るEL表示パネルにおける表示装置用薄膜半導体装置の断面図である。 図23Aは、本発明に係るEL表示パネルの一例を示す断面斜視図である。 図23Bは、本発明に係るEL表示パネルの他の例を示す断面斜視図である。 図24は、本発明に係るEL表示装置の一例を示す外観斜視図である。 図25は、表示装置の1つの画素における従来に係る表示装置用薄膜半導体装置の平面図である。 図26Aは、従来に係る表示装置用薄膜半導体装置の断面図である(図25のX1−X1’線断面図)。 図26Bは、従来に係る表示装置用薄膜半導体装置の断面図である(図25のX2−X2’線断面図)。 図26Cは、従来に係る表示装置用薄膜半導体装置の断面図である(図25のY−Y’線断面図)。 図27は、図25のX1−X1’の断面から見たときにおける従来に係る表示装置用薄膜半導体装置の主要部分を示す斜視図である。
本発明に係るEL表示パネルの一形態は、EL部と、前記EL部の発光を制御する薄膜半導体部とを備えるEL表示パネルであって、前記EL部は、陽極電極と、陰極電極と、前記陽極電極と前記陰極電極との間に介在する発光層と、を含み、前記薄膜半導体部は、基板と、基板上に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極を覆って前記基板上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上であって前記ゲート電極の上方に形成された半導体層と、前記半導体層の上方に形成された第1電極と、前記第1電極と同層に形成された第2電極と、前記第1電極及び前記第2電極を覆って前記ゲート絶縁膜の上方に形成され、前記ゲート電極が形成された層とは異なる層である層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜上に配置されたゲート配線と、前記ゲート配線が形成された前記層間絶縁膜上に、前記ゲート配線と同層で、かつ、前記ゲート配線と並行して配置された電源配線と、前記層間絶縁膜上に前記ゲート配線及び前記電源配線と同層で、かつ、前記ゲート配線及び前記電源配線と並行して配置された補助配線と、を具備し、前記ゲート電極と前記ゲート配線とは、前記ゲート絶縁膜及び前記層間絶縁膜とを貫通するように設けられた第1導電部を介して電気的に接続され、前記第1電極及び前記第2電極のいずれか一方と前記電源配線とは、前記層間絶縁膜を貫通するように設けられた第2導電部を介して電気的に接続され、前記補助配線は、前記陰極電極と電気的に接続される。
本態様によると、ゲート配線及び電源配線は、EL表示パネルにおける薄膜半導体部の特性に影響を与えるゲート絶縁膜を介在させて配置されるのではなく、薄膜半導体部の特性に影響を与えない層間絶縁膜上に配置される。そのため、ゲート絶縁膜の膜厚を厚く設計できないことに起因してゲート配線と電源配線との間の寄生容量が発生することを防止できる。
その上、ゲート配線及び電源配線は、それぞれゲート電極及び第1電極及び第2電極とは異なる層に配置されるので、ゲート配線と電源配線とを層間絶縁膜上において平行に配置することが可能となる。そのため、ゲート配線及び電源配線は、同一層である層間絶縁膜上に配置される。従って、ゲート配線と電源配線とのクロスポイトンは発生しない。その結果、ゲート配線と電源配線とが交差する領域があることに起因する寄生容量の発生を、完全に防止できる。
さらに、本態様によると、EL表示パネルの大画面化に伴い表示画面の中央領域にて生ずる電圧降下を防止するための補助配線(EL電源線)を、EL部ではなく、薄膜半導体部に設けている。しかも、この補助配線を、薄膜半導体の上部である層間絶縁膜の上面に、ゲート配線及び電源配線と共に並行して配置している。そのため、ゲート配線及び電源配線の配置に利用している既存層を有効活用して、補助配線をも配置していることになる。その結果、EL部に設けていた補助配線を、薄膜半導体部の既存層に移すことで、薄膜半導体部にスペース上の負担をかけることなく、EL部の補助配線を配置していたスペースを開放できる。従って、前記EL部の設計の自由度を拡大し、EL部に含まれる各画素の開口率を増大できる。
また、本態様によると、電源配線及び補助配線が、ゲート配線と同層に形成されるとともにゲート配線と並行して配置されているので、層間絶縁膜上のゲート配線によって生じる凹凸を電源配線及び補助配線によって減少することができる。これにより、平坦度を向上させEL表示パネルの寿命を向上することができる。
さらに、本態様によると、電源配線を層間絶縁膜上に共通に配置し、例えば、赤、緑、青の各々の画素へは共通の電源配線から電源供給をすればよいので、例えば、赤、緑、青の各々の画素毎に個別に電源配線を配置する必要がなくなり、その分、例えば、赤、緑、青の各々の画素毎の電源配線の配置スペースを削減できる。これにより、トランジスタの設計の自由度を拡大し、トランジスタの配置スペースが配線スペースによって制限されないEL表示パネルを提供することができる。
また、本発明に係るEL表示パネルの一形態において、前記電源配線及び前記補助配線は、前記ゲート配線と同一又は所定の近似値の高さに形成されていることが好ましい。
本態様によると、層間絶縁膜上のゲート配線によって生じる凹凸を、より減少することができる。これにより、平坦度をより向上させEL表示パネルの寿命を向上することができる。
また、本発明に係るEL表示パネルの一形態において、前記電源配線及び前記補助配線は、前記ゲート配線と、前記ゲート配線と並行して前記ゲート配線に隣り合う他のゲート配線との間に配置され、前記電源配線及び前記補助配線の双方を組み合わせた幅は、前記ゲート配線と、前記ゲート配線と並行して配置された前記ゲート配線に隣り合う他のゲート配線との間の幅に対応して、隣り合う2つの前記ゲート配線間を埋めるようにして、隣り合う2つの前記ゲート配線と近接して配置されることが好ましい。
ゲート配線のみが層間絶縁膜上に形成される場合、薄膜半導体部の上面がゲート配線の膜厚分程、ゲート配線が形成されていない領域よりも突出することとなる。
一方、本態様によると、薄膜半導体部の上面を平坦化するために、電源配線及び補助配線を用い、電源配線と補助配線の双方を組み合わせた幅が、ゲート配線と、ゲート配線と平行であってゲート配線に隣接する他のゲート配線との間の幅に対応しているため、この薄膜半導体部上にEL素子を有するEL部を配置して、EL表示パネルを構成する場合、EL部は、その下層となる薄膜半導体部の上面の凹凸の影響を受け難くなる。その結果、既存材料である電源配線及び補助配線を用いて簡易な構成で平坦性の確保し、平坦性が不十分なことに起因する寿命低下を容易に防止できる。
また、本発明に係るEL表示パネルの一形態において、前記ゲート配線と前記電源配線、前記電源配線と前記補助配線、前記補助配線と前記ゲート配線との距離は、それぞれ4μm以上であることが好ましい。
本態様によれば、ゲート配線、電源配線及び補助配線とを互いに影響することなく配置して、薄膜半導体部の平坦性を向上させることができる。
また、本発明に係るEL表示パネルの一形態において、前記電源配線及び前記補助配線の少なくともいずれかは、前記ゲート配線の幅より広い幅を有することが好ましい。
本態様によると、電源配線を幅広の配線とすることにより、電源配線を用いて薄膜半導体部の上面を平坦化することができる。例えば、この薄膜半導体部上にEL素子を有するEL部を配置して、EL表示パネルを構成する場合、EL部は、その下層となる薄膜半導体部の上面の凹凸の影響を受ける。電源配線を幅広の配線とすることにより、既存材料である電源配線を用いて簡易な構成で平坦性の確保し、平坦性が不十分なことに起因する寿命低下を容易に防止することができる。
また、電源配線を幅広の略平板形状の配線とすることで、電源配線を低抵抗な配線とすることができる。そのため、配線抵抗の低い電源配線から、第1電極又は第2電極に対して直接、電源供給がなされることになるので、EL表示パネルを大画面化するに伴って表示領域の中央領域で生ずる電圧ドロップ(IRドロップ)に対して、そのドロップ量を大幅に低減することができる。
また、本発明に係るEL表示パネルの一形態において、前記半導体層は、pチャネル型であり、前記電源配線は、前記半導体層と重なるように形成されることが好ましい。
薄膜半導体部のチャネル領域において半導体層表面と層間絶縁膜表面には、製造時での格子欠陥が存在する。この格子欠陥が発生すると不安定な界面順位が発生し、チャネル領域のバックチャネルの電位を不安定とすることとなる。
本態様によると、半導体層がpチャネル型の薄膜半導体部のチャネル領域の上方において、正電位の電源配線又は補助配線により層間絶縁膜上を覆う構成である。このことにより、バックチャネルの電位を安定にすることができる。その結果、薄膜半導体部のオフリークを抑制することが実現できるため、オフ特性の優れた薄膜半導体部を有するEL表示パネルを実現できる。
また、本発明に係るEL表示パネルの一形態において、前記半導体層は、nチャネル型であり、前記電源配線及び前記補助配線は、前記半導体層と重ならないように形成されることが好ましい。
半導体層がnチャネル型の薄膜半導体部のチャネル領域の上方において、正電位の電源配線及び補助配線の少なくともいずれか一方が層間絶縁膜上を覆った場合、チャネル領域のバックチャネルには負のキャリアが誘起されるため、負のキャリアによって電流が発生するようになる。このようにして発生したキャリアによって、電流は薄膜半導体部のオフリーク電流となる。従って、ゲート電圧を印加しなくても電流が発生することとなるため薄膜半導体部のオフ特性を低下させることとなる。
本態様によると、補助配線によってnチャネル型TFTのバックチャネルにキャリアが誘起されなくなるようにすることができる。その結果、薄膜半導体部のオフリークを抑制することが実現できるため、オフ特性の優れた薄膜半導体部を有するEL表示パネルを実現できる。
また、本発明に係るEL表示パネルの一形態において、前記第1電極はソース電極であり、前記第2電極はドレイン電極であることが好ましい。
本態様によると、第1電極はソース電極であり、第2電極はドレイン電極とすることができる。
また、本発明に係るEL表示パネルの一形態において、前記第1電極はドレイン電極であり、前記第2電極はソース電極であることが好ましい。
本態様によると、第1電極はドレイン電極であり、第2電極はソース電極とすることができる。
また、本発明に係るEL表示パネルの一形態において、前記半導体層は、多結晶性半導体層を含むことが好ましい。
本態様によると、多結晶性半導体層によってキャリアの移動度を高くすることができる。これにより、オン特性に優れた薄膜トランジスタを有するEL表示パネルを実現することができる。
また、本発明に係るEL表示パネルの一形態において、前記電源配線及び前記補助配線を構成する材料は、Al、Cu、Agのいずれか1を含むことが好ましいい。
本態様によると、電源配線及び補助配線は、配線用材料の中でも抵抗率が小さいAl、Cu、Agを含む材料で構成することができるようになるため、電源配線及び補助配線の電気抵抗を一層小さくすることができるようになる。
また、本発明に係るEL表示パネルの一形態において、前記EL部は、前記発光層として有機発光層を備えた有機EL部であることが好ましい。
本態様によると、表示性能に優れたEL表示パネルを実現することができる。
また、本発明に係るEL表示装置の一形態は、上記した特徴を備えるEL表示パネルを備えている。
本態様によると、上記特徴を有するEL表示装置を実現することができる。
また、本発明の一形態に係るEL表示パネルの製造方法は、基板を準備する第1工程と、前記基板上にゲート電極を形成する第2工程と、前記ゲート電極を覆って前記基板上にゲート絶縁膜を形成する第3工程と、前記ゲート絶縁膜上であって前記ゲート電極の上方に半導体層を形成する第4工程と、前記半導体層の上方に第1電極を形成するとともに、第1電極と電気的に接続されるソース配線及び第2電極を形成する第5工程と、前記第1電極及び前記第2電極を覆って前記ゲート絶縁膜の上方に第1層間絶縁膜を形成する第6工程と、前記ゲート絶縁膜及び前記第1層間絶縁膜を貫通する第1コンタクトホールを形成する第7工程と、前記ゲート電極の上方に存在する前記第1層間絶縁膜を貫通し前記第1コンタクトホールとは異なる第2コンタクトホールを形成する第8工程と、前記第1層間絶縁膜上に金属膜を成膜しパターニングすることにより、前記第1コンタクトホールを介して前記ゲート電極と電気的に接続されるゲート配線と、前記ゲート配線と並行となるように前記第2コンタクトホールを介して前記第1電極又は前記第2電極のいずれか一方と電気的に接続される前記電源配線と、前記ゲート配線及び前記電源配線と並行となるように前記陰極電極と電気的に接続される補助配線とを形成する第9工程と、前記第1層間絶縁膜、前記電源配線、及び前記補助配線の上面を覆うように第2層間絶縁膜を形成する第10工程と、前記第2層間絶縁膜を貫通する第3コンタクトホールを形成する第11工程と、前記第2層間絶縁膜の上方に一組の陽極電極と陰極電極と、前記陽極電極と陰極電極の間に介在する発光層とを含むEL部を形成する第12工程と、を含み、前記第12工程において、前記第3コンタクトホールを介して前記陰極電極と前記補助配線とを電気的に接続する。
本態様によれば、上記の本発明に係るEL表示装置を容易に製造することができる。
また、本発明に係るEL表示パネルの製造方法の一形態において、前記第4工程で形成する半導体層は非結晶性半導体層であり、前記第4工程と前記第5工程との間に、前記非結晶性半導体層の上方から所定のレーザ光を照射し、前記所定のレーザ照射により前記非結晶性半導体層の温度を所定の温度範囲とし、前記非結晶性半導体層を結晶化する工程を含むことが好ましい。
本態様によると、多結晶性半導体膜を含む半導体層を形成することができる。
また、本発明に係るEL表示パネルの製造方法の一形態において、前記EL部は、前記発光層を有機発光層で形成した有機EL部であることが好ましい。
本態様によると、表示性能に優れたEL表示パネルを製造することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態に係るEL(Electro Luminescence)パネルについて、図1を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る有機EL表示パネルの一部切り欠き斜視図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル1は、有機EL表示パネル(有機ELディスプレイ)であって、自発光型表示素子である有機EL素子10と、薄膜トランジスタ及び各種配線等が形成されたアクティブマトリクス基板からなる表示装置用薄膜半導体アレイ装置20とを備えている。なお、有機EL素子10が、本発明におけるEL部、表示装置用薄膜半導体アレイ装置20が、本発明における薄膜半導体部に相当する。
有機EL素子10は、表示装置用薄膜半導体アレイ装置20上に順次形成された、下部電極12、有機EL層13及び上部電極14を備えている。有機EL層13は、電子輸送層、発光層、正孔輸送層等が積層された構成である。
表示装置用薄膜半導体アレイ装置20は、複数の画素100がマトリクス状(行列状)に配置された画素100を備え、各画素100には薄膜トランジスタ(不図示)を含む画素回路30が設けられている。また、表示装置用薄膜半導体アレイ装置20は、マトリクス状に配置されたゲート配線21及びソース配線22を備えている。ゲート配線21は行方向(横方向)に複数本配列されており、ソース配線22は列方向(縦方向)に複数本配列されている。また、ゲート配線21とソース配線22とは直交するように配置されており、それぞれ各画素回路30と制御回路(不図示)とを接続している。
各画素回路30には、画素100を選択するためのスイッチング素子及び有機EL素子10を駆動するための駆動素子として、少なくとも2つの薄膜トランジスタが設けられている。
なお、図1では図示しないが、表示装置用薄膜半導体アレイ装置20は、行方向に配列された複数の電源配線23を備えている。複数の電源配線23は、各画素100の駆動素子としての薄膜トランジスタに接続されている。電源配線23については、後に詳細に説明する。
このように、本実施形態に係る有機EL表示パネル1では、ゲート配線21とソース配線22とで区画された画素100毎に表示制御を行うアクティブマトリクス方式が採用されている。
次に、本発明の第1の実施形態に係る表示装置用薄膜半導体アレイ装置の一例について、図2を用いて説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係る表示装置用薄膜半導体アレイ装置のマザー基板を示したものである。
図2に示すように、マザー基板は、2つの表示部200を含み、このマザー基板を2つに切断することによって、2つの表示装置用薄膜半導体アレイ装置20を得ることができる。各表示部200は、上述のとおり、画素100がマトリクス状(行列状)に配置された構成である。なお、図2においては、画素100は画素100の角部のみの画素を図示している。また、図2において、マザー基板は、2つの表示部200を含むとしたが、マザー基板は、2以上の複数の表示部200を含んでいてもよく、また、1つのみであってもよい。
次に、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルにおける画素の回路構成について、図3を用いて説明する。図3は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル1における一画素の回路構成図である。また、以下、及び図3〜図18に示す第1の実施形態では、第1薄膜トランジスタ、第2薄膜トランジスタがpチャネル型であるTFTについて説明する。
図3に示すように、各画素100は、第1薄膜トランジスタ310、第2薄膜トランジスタ320及びコンデンサ300Cを含む画素回路30と、有機EL素子10とを備える。第1薄膜トランジスタ310は、画素100を選択するための選択トランジスタ(スイッチングトランジスタ)であり、第2薄膜トランジスタ320は、有機EL素子10を駆動するための駆動トランジスタである。
第1薄膜トランジスタ310は、第1ソース電極310S、第1ドレイン電極310D及び第1ゲート電極310Gを有する。第1ソース電極310Sはソース配線22に接続され、第1ゲート電極310Gはゲート配線21に接続される。また、第1ドレイン電極310Dは、コンデンサ300C(キャパシタ)及び第2薄膜トランジスタ320の第2ゲート電極320Gに接続される。第1薄膜トランジスタ310は、ゲート配線21及びソース配線22に電圧が印加されると、ソース配線22に印加された電圧値を表示データとしてコンデンサ300Cに保存する。
第2薄膜トランジスタ320は、第2ソース電極320S、第2ドレイン電極320D及び第2ゲート電極320Gを有する。第2ドレイン電極320Dは、有機EL素子10の陽極(アノード)に接続され、第2ソース電極320Sは、電源配線23に接続されている。また、第2ゲート電極320Gは、第1薄膜トランジスタ310の第1ドレイン電極310Dに接続されている。第2薄膜トランジスタ320は、コンデンサ300Cが保持している電圧値に対応する電流を、電源配線23から第2ソース電極320S、第2ドレイン電極320Dを通じて有機EL素子10の下部電極12に供給する。
このように構成される画素100において、ゲート配線21にゲート信号が入力され、第1薄膜トランジスタ310をオン状態にすると、ソース配線22を介して供給された信号電圧がコンデンサ300Cに書き込まれる。そして、コンデンサ300Cに書き込まれた保持電圧は、1フレーム期間を通じて保持される。この保持電圧により、第2薄膜トランジスタ320のコンダクタンスがアナログ的に変化し、発光階調に対応した駆動電流が、有機EL素子10の陽極である下部電極12から陰極である上部電極14へと流れる。これにより、有機EL素子10が発光し、画像として表示される。
次に、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル1における画素の構成について、図4を用いて説明する。図4は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル1における一画素の一部を模式的に表した画素構成の断面図である。
図4に示すように、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル1における各画素は、スイッチングトランジスタである第1薄膜トランジスタ310と、有機EL素子10を駆動するための駆動トランジスタである第2薄膜トランジスタ320とを備えている。上述のとおり、第1薄膜トランジスタ310は、第1ソース電極310S、第1ドレイン電極310D及び第1ゲート電極310Gを有する。また、第2薄膜トランジスタ320は、第2ソース電極320S、第2ドレイン電極320D及び第2ゲート電極320Gを有する。
図4に示すように、各画素において、基板300上に、第1ゲート電極310G及び第2ゲート電極320Gが形成されている。また、第1ゲート電極310G及び第2ゲート電極320Gを覆うようにして、ゲート絶縁膜330が形成されている。
第1ゲート電極310Gの上方であってゲート絶縁膜330上には、第1半導体層311が形成されている。また、第2ゲート電極320Gの上方であってゲート絶縁膜330上には、第2半導体層321が形成されている。
第1ソース電極310S及び第1ドレイン電極310Dは、第1半導体層311の一部を覆うようにして、互いに対向するように離間して配置されている。また、第2ドレイン電極320D及び第2ソース電極320Sは、第2半導体層321の一部を覆うようにして、互いに対向するように離間して配置されている。
第1薄膜トランジスタ310の第1ソース電極310Sは、ソース配線22と電気的に接続されている。
さらに、第1薄膜トランジスタ310及び第2薄膜トランジスタ320を覆うようにして、第1層間絶縁膜340(下部層間絶縁膜)が形成されている。
第1層間絶縁膜340上には、電源配線23が形成されている。電源配線23は、第1層間絶縁膜340に形成されたコンタクトホールを介して、第2ソース電極320Sと電気的に接続されている。
また、電源配線23を覆うようにして、第1層間絶縁膜340上に第2層間絶縁膜350(上部層間絶縁膜)が形成されている。
第2層間絶縁膜350上には、下部電極12、有機EL層13及び上部電極14が順次積層された有機EL素子10が形成されている。第2層間絶縁膜350上には、隣接する画素との境界部分にバンク15が形成されている。隣接するバンク15によって構成される開口に、下部電極12及び有機EL層13が形成されている。
下部電極12は、画素単位で配置された陽極(アノード)であり、第2層間絶縁膜350上に形成されている。下部電極12は、第1層間絶縁膜340及び第2層間絶縁膜350を貫通するコンタクトホールを介して、第2薄膜トランジスタの第2ドレイン電極320Dと電気的に接続されている。
有機EL層13(有機発光層)は、色(サブ画素列)単位又はサブ画素単位で形成されており、所定の有機発光材料で構成されている。
上部電極14は、有機EL層13の上方に配置され、複数の画素を跨ぐように形成された陰極(カソード)であり、ITO等の透明電極によって構成されている。本実施形態において、上部電極14は全ての画素に共通の共通電極である。
このように構成されるEL表示パネル1において、最下層の薄膜トランジスタが形成される層をTFT層(TFT部)L1とし、最上層の有機EL素子10が形成される層を有機EL層(有機EL部)L3とし、TFT層L1と有機EL層L3との間の層であって各種配線が形成される層を配線層(配線部)L2とする。
配線層L2には、図4に示すように、例えば、電源配線23、補助配線25(図6参照)、ゲート配線21(図6参照)が形成されている。補助配線25は、有機EL素子10の上部電極14と電気的に接続され、EL電源線として上部電極14に所定の電圧を印加したり、上部電極14を接地したりする機能を有する。補助配線25は、EL表示パネルの大画面化に伴い、EL表示パネル1の中央領域にて生ずる電圧降下を防止するために設けられている。なお、TFT層L1及び配線層L2が本発明における薄膜半導体部、有機EL層L3が本発明におけるEL部に相当する。
また、TFT層L1において、第1ゲート電極310G及び第2ゲート電極320Gが形成される層を第1金属層ML1とする。また、第1ソース電極310S及び第1ドレイン電極310Dと、第2ソース電極320S及び第2ドレイン電極320Dが形成される層を第2金属層ML2とする。従って、図4に示すように、本実施形態において、ソース配線22は、第2金属層ML2に形成される。
また、配線層L2において、ゲート配線21(図6参照)、電源配線23、補助配線25(図6参照)が形成される層を第3金属層ML3とする。
これらの第1金属層ML1〜第3金属層ML3において、同一の金属層に形成される電極及び配線等の金属部材は、同一の金属膜をパターニングすることによって同時に形成することができる。
次に、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル1について、図5〜図7を参照して説明する。図5は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル1を構成する表示装置用薄膜半導体アレイ装置20の平面図である。また、図6は、本発明の第1の実施形態に係る表示装置用薄膜半導体アレイ装置20の平面図であって、有機EL層L3に形成されるアノード及び第2層間絶縁膜を透過した状態を示している。また、図7は、本発明の第1の実施形態に係る表示装置用薄膜半導体アレイ装置20の平面図であって、配線層L2に形成される配線及び絶縁膜を透過した状態を示している。
図5に示すように、本発明の第1の実施形態に係る表示装置用薄膜半導体アレイ装置20は、マトリクス状(行列状)に配列された画素100を備えている。図6に示すように、下部電極12の下には、画素100の行方向に沿って複数のゲート配線21、複数の電源配線23及び複数の補助配線25が配置されている。
電源配線23は、ゲート配線21と並行して配置されている。また、補助配線25は、電源配線23と隣接する画素100のゲート配線21の間に、電源配線23及びゲート配線21と並行して配置されている。つまり、ゲート配線21、電源配線23及び補助配線25は、行方向に互いに並行して配置されている。また、ゲート配線21、電源配線23及び補助配線25は、同層に形成されている。
図6は、図5において、ゲート配線21、電源配線23及び補助配線25を透過した状態の図である。
図6に示すように、本発明の第1の実施形態に係る表示装置用薄膜半導体アレイ装置20は、画素100の列方向に沿って互いに平行に配置された複数のソース配線22を備えている。ソース配線22は、図4に示すTFT層L1の第2金属層ML2に形成されており、上層の配線層L2に形成されたゲート配線21、電源配線23及び補助配線25と立体交差するように配置されている。また、表示装置用薄膜半導体アレイ装置20は、第1薄膜トランジスタ310及び第2薄膜トランジスタ320とを備えている。
また、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル1を構成する1つの画素100について、図8〜図13を参照して説明する。図8は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルの画素100の平面図であって、アノードを配置した状態を示している。また、図9は、本発明の第1の実施形態に係る画素100の平面図であって、有機EL層L3に形成されるアノードを透過した状態を示している。また、図10は、本発明の第1の実施形態に係る画素100の平面図であって、配線層L2に形成される配線及び絶縁膜を透過した状態を示している。また、図11は、図8〜図10のX1−X1’線に沿って切断した画素100の断面図である。図12は、図8〜図10のX2−X2’線に沿って切断した画素100の断面図である。図13は、図8〜図10のX3−X3’線に沿って切断した画素100の断面図である。
図8〜図10に示すように、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル1を構成する画素100は、基板300と、第1薄膜トランジスタ310及び第2薄膜トランジスタ320と、ゲート配線21と、ソース配線22と、電源配線23と、補助配線25と、第1層間絶縁膜340とを備えている。なお、図9〜図12では、第1層間絶縁膜340より上の構成は図示を省略している。
第1薄膜トランジスタ310は、第1ゲート電極310Gと、ゲート絶縁膜330と、第1半導体層311(チャネル層)と、第1ソース電極310S及び第1ドレイン電極310Dとの積層構造体である。また、第2薄膜トランジスタ320は、第2ゲート電極320Gと、ゲート絶縁膜330と、第2半導体層321(チャネル層)と、第2ソース電極320S及び第2ドレイン電極320Dとの積層構造体である。
本実施形態において、第1薄膜トランジスタ310、第2薄膜トランジスタ320、ソース配線22は、図4に示すTFT層L1に形成される。また、ゲート配線21、電源配線23及び補助配線25は、図4に示す配線層L2に形成される。
以下、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル1の各構成要素について、下層の構成要素から順に詳述する。
図8〜図12に示すように、第1ゲート電極310G及び第2ゲート電極320Gは、図4に示す基板300上に島状にパターン形成されている。
また、図11及び図12に示すように、基板300上には、第1ゲート電極310G及び第2ゲート電極320Gを覆うように、ゲート絶縁膜330が形成されている。
また、図11及び図12に示すように、ゲート絶縁膜330上の第1ゲート電極310Gの上方には、第1半導体層311が島状にパターン形成されている。また、ゲート絶縁膜330上の第2ゲート電極320Gの上方には、第2半導体層321が島状にパターン形成されている。
ここで、第1半導体層311及び第2半導体層321には、pチャネル型の半導体を用いている。電源配線23には、正の電位が供給される。
また、第1薄膜トランジスタ310において、第1ソース電極310S及び第1ドレイン電極310Dは、図10及び図12に示すように、第1半導体層311の上方に第1半導体層311と一部が重畳するように形成されている。また、第1ソース電極310S及び第1ドレイン電極310Dは、図10に示した平面図において、第1半導体層311を挟んで互いに対向する位置に形成されている。これらの第1ソース電極310S及び第1ドレイン電極310Dは、図4に示すTFT層L1であって第2金属層ML2に形成されている。なお、本明細書中において、「重畳する」とは、画素100の上下方向から見て互いに重なり合う位置関係にあることを意味する。
また、図11及び図12に示すように、第1ドレイン電極310Dは、第2薄膜トランジスタ320の第2ゲート電極320Gと重畳するように形成されている。第1ドレイン電極310Dと第2ゲート電極320Gとは、第4コンタクト部114(第4の導電部)によって電気的に接続されている。第4コンタクト部114は、第1ドレイン電極310Dと第2ゲート電極320Gとが重畳する位置において厚み方向に形成されたコンタクトホール(孔部)に、導電部材が埋め込まれることによって構成されている。本実施形態では、図12に示すように、第4コンタクト部114は、ゲート絶縁膜330を貫通するように形成されたコンタクトホールに第1ドレイン電極310Dの一部が埋め込まれることによって構成されている。
なお、第4コンタクト部114におけるコンタクトホールは、図12に示すように、ゲート絶縁膜330に形成されている。本実施形態において、第4コンタクト部114は、図10に示すように、3箇所設けられている。
また、第2薄膜トランジスタ320において、第2ソース電極320S及び第2ドレイン電極320Dは、図10及び図12に示すように、第2半導体層321の上方に第2半導体層321と重畳するように形成されている。また、第2ソース電極320S及び第2ドレイン電極320Dは、図10に示した平面図において第2半導体層321を挟んで互いに対向する位置に形成されている。これらの第2ソース電極320S及び第2ドレイン電極320Dは、TFT層L1であって第2金属層ML2に形成されている。
さらに、図10に示すように、第2ドレイン電極320Dは、列方向に沿って直線状に延設されており、第2半導体層321が設けられた端部と反対側の端部付近には、延設部分よりも幅広の島状の電極部120が形成されている。
電極部120は、第3コンタクト部113を介して有機EL素子10の下部電極12と電気的に接続されている。第3コンタクト部113は、電極部120の上層に形成される第1層間絶縁膜340及び第2層間絶縁膜350を貫通するようにして形成されたコンタクトホール(孔部)に導電材料が埋め込まれることによって構成されている。
ソース配線22は、図8〜図10に示すように、画素100の列方向に沿ってライン状に形成されている。ソース配線22は、第1薄膜トランジスタ310の近傍を通るように配置され、第1ソース電極310Sと電気的に接続されるように構成されている。
本実施形態では、ライン状のソース配線22の一部が第1ソース電極310Sとして機能するように、ソース配線22と第1半導体層311とが重畳するように形成されている。本実施形態において、ソース配線22は、図4に示すTFT層L1であって第2金属層ML2に形成されている。
なお、図12に示すように、ソース配線22は、第1薄膜トランジスタ310との重畳部分以外については、ゲート絶縁膜330上に形成されている。また、ソース配線22は、後述するゲート配線21、電源配線23及び補助配線25と、第1層間絶縁膜340を介して立体交差するようにして構成されている。
また、図11及び図12に示すように、第1薄膜トランジスタ310、第2薄膜トランジスタ320、ソース配線22及び電源配線23を覆うように、第1層間絶縁膜340が形成されている。第1層間絶縁膜340は、図4に示したTFT層L1の最上層であり下部に形成される電極や配線全体を覆うように構成されている。
さらに、第1層間絶縁膜340上には、ゲート配線21、電源配線23、補助配線25が形成されている。ゲート配線21、電源配線23及び補助配線25は、いずれも図4に示した配線層L2の第3金属層ML3に形成されている。
ゲート配線21は、図9及び図11に示すように、画素100の行方向に沿ってライン状に形成されている。さらに、ゲート配線21は、図11に示すように、第1層間絶縁膜340上に形成されており、図4に示す配線層L2であって第3金属層ML3に形成されている。すなわち、ゲート配線21は、第1ゲート電極310Gが形成された層とは異なる層に形成されている。
また、ゲート配線21は、第1薄膜トランジスタ310の近傍を通るように配置され、第1ゲート電極310Gと電気的に接続されるように構成されている。本実施形態では、図9及び図11に示すように、ゲート配線21と第1ゲート電極310Gとは重畳する位置に配置されており、第1コンタクト部111(第1の導電部)を介して第1ゲート電極310Gと電気的に接続されている。第1コンタクト部111は、ゲート配線21と第1ゲート電極310Gとが重畳する位置において厚み方向に形成されたコンタクトホール(孔部)に導電部材が埋め込まれることによって構成されている。本実施形態では、図11に示すように、第1コンタクト部111は、第1層間絶縁膜340及びゲート絶縁膜330を貫通するようにして形成されたコンタクトホール(孔部)にゲート配線21の一部が埋め込まれることによって構成されている。
電源配線23は、図9及び図12に示すように、画素100の行方向に沿ってライン状に形成されている。図12に示すように、電源配線23も第1層間絶縁膜340上に形成されており、図4に示す配線層L2であって第3金属層ML3に形成されている。すなわち、電源配線23は、ゲート配線21と同層に形成されている。
また、電源配線23は、図9に示すように、ゲート配線21と並行して配置されている。さらに、電源配線23は、図12に示すように、第2ソース電極320Sと重畳する位置に配置されており、第2コンタクト部112(第2の導電部)を介して第2ソース電極320Sと電気的に接続されている。第2コンタクト部112は、図12に示すように、電源配線23と第2ソース電極320Sとが重畳する位置において厚み方向に形成されたコンタクトホール(孔部)に、導電材料が埋め込まれることによって構成されている。本実施形態では、第2コンタクト部112は、第1層間絶縁膜340を貫通するように形成されたコンタクトホールに電源配線23の一部が埋め込まれることによって構成されている。また、本実施形態において、第2コンタクト部112は、図9に示すように、6個(2行3列)設けられている。
補助配線25は、図9及び図13に示すように、画素100の行方向に沿ってライン状に形成されている。図12に示すように、電源配線23も第1層間絶縁膜340上に形成されており、図4に示す配線層L2であって第3金属層ML3に形成されている。すなわち、補助配線25は、ゲート配線21及び電源配線23と同層に形成されている。
また、補助配線25は、図9に示すように、ゲート配線21及び電源配線23と並行して配置されている。さらに、補助配線25の上には、第2層間絶縁膜350と、図4に示した有機EL層L3が形成されている。つまり、第2層間絶縁膜350の上には、下部電極12、EL層13及び上部電極14が形成されている。そして、図13に示すように、上部電極14と補助配線25は、第5コンタクト部115(第3の導電部)を介して電気的に接続されている。第5コンタクト部115は、図13に示すように、上部電極14と補助配線25とが重畳する位置において厚み方向に形成されたコンタクトホール(孔部)に、導電材料が埋め込まれることによって構成されている。本実施形態では、第5コンタクト部115は、第2層間絶縁膜350を貫通するように形成されたコンタクトホールに上部電極14の一部が埋め込まれることによって構成されている。また、本実施形態において、第5コンタクト部115は、図9に示すように、14個(2行7列)設けられている。
なお、本実施形態において、電源配線23及び補助配線25を構成する材料は、Al(アルミニウム)、Cu(銅)、Ag(銀)から選択されるいずれか1を含む材料により形成されている。また、電源配線23及び補助配線25を多層配線とし、電源配線23及び補助配線25を構成する主配線が、Al、Cu、Agから選択されるいずれか1を含む構成としてもよい。なお、電源配線23及び補助配線25は、これらの金属の複数を含んでも良いし、その他の材料により構成されてもよい。
図14は、図9に示した表示装置用薄膜半導体装置2を、電極部120が配置された側の端部から見たときの斜視図である。図15は、図10に示した表示装置用薄膜半導体装置2を、電極部120が配置された側の端部から見たときの斜視図である。
図14に示すように、ゲート配線21、電源配線23及び補助配線25は、同層に形成されている。つまり、ゲート配線21、電源配線23及び補助配線25は、第1層間絶縁膜340上の配線層L2に形成されており、TFT層L1に形成されるソース配線22とは異なる層に形成されている。また、ゲート配線21、電源配線23及び補助配線25は、ソース配線22と直交するとともに立体交差するように配置されている。また、図15に示すように、ソース配線22、第2ソース電極320S、第2ドレイン電極320Dは、TFT層L1に形成されている。
次に、実施の形態1に係るEL表示パネル1の表示装置用薄膜半導体装置2を製造する方法について、図16A〜図16Jを参照して説明する。なお、図16A〜図16Jは、本発明の第1の実施形態に係る表示装置用薄膜半導体装置の製造方法の各工程を模式的に表した断面図である。なお、図16A〜図16Jの断面図は、図9のX2−X2’断面に対応する。
まず、図16Aに示すように、基板300を準備する。基板300には、一般的に、ガラス、石英等によって構成された絶縁性を有する材料を使用する。基板300の上面には、基板300からの不純物の拡散を防止するために、図示しない酸化珪素膜もしくは窒化珪素膜からなるアンダーコート層を形成してもよい。アンダーコート層の膜厚は、一例として100nm程度である。
次に、純水等で洗浄した後、基板300上に耐熱性を有する第1金属層を成膜する。続いて、図16Bに示すように、フォトリソグラフィー法、エッチング等により、第1金属層を所定の形状にパターニングして、ゲート電極310G、320Gを形成する。第1金属膜の材料としては、耐熱性のあるMo、W、Ta、Ti、Niのいずれかの金属、又は、これらの合金が挙げられる。本実施形態では、一例として、Moを用いて100nm程度の膜厚の第1金属膜を成膜している。
続いて、図16Cに示すように、第1ゲート電極310G及び第2ゲート電極320Gを覆うように、基板300上の全面にゲート絶縁膜330を形成する。ゲート絶縁膜330の材料としては、酸化珪素膜(SiO)、窒化珪素膜(SiN)、又はこれらの複合膜が挙げられる。本実施形態では、一例として、プラズマCVDにより、200nm程度の膜厚の酸化珪素膜からなるゲート絶縁膜330を成膜している。
さらに、図16Dに示すように、ゲート絶縁膜330上に非結晶性半導体膜301を形成する。本実施形態では、非結晶性半導体膜301として非晶質シリコン膜(アモルファスシリコン膜)を用い、プラズマCVDにより、50nm程度の膜厚の非晶質シリコン膜を成膜する。ゲート絶縁膜330及び非結晶性半導体膜301は、プラズマCVD法等により、真空を破ることなく連続的に形成してもよい。
この後、図16Dの矢印で示すように、非結晶性半導体膜301に対してエキシマレーザ等によるレーザ光を照射することにより、非結晶性半導体膜301を結晶化して多結晶性半導体膜に改質する。具体的には、例えば、非晶質シリコン膜にエキシマレーザ等を照射して、非晶質シリコン膜の温度を所定の温度範囲まで上昇させることにより非晶質シリコン膜を結晶化して結晶粒径を拡大させて多結晶性半導体膜にする。ここで、所定の温度範囲とは、例えば、1100℃〜1414℃である。また、多結晶性半導体層内の平均結晶粒径は、20nm〜60nmである。
ここで、第1ゲート電極310G及び第2ゲート電極320Gは、このレーザ光照射工程において高温に曝されるので、上記の温度範囲の上限値(1414℃)よりも融点が高い金属で構成することが好ましい。一方、以降の工程において第2金属層ML2及び第3金属層ML3に形成される配線及び電極は、上記の温度範囲の下限値(1100℃)よりも融点が低い金属で形成してもよい。
なお、レーザ光の照射前に、前処理として、400℃〜500℃で30分間のアニール処理を行うことが好ましい。また、レーザ光の照射後は、真空中で数秒〜数10秒の水素プラズマ処理を行うことが好ましい。
次に、図16Eに示すように、フォトリソグラフィー法、エッチング法等により、非結晶性半導体膜301を島状にパターニングし、第1半導体層311、第2半導体層321を形成する。
次に、図16Fに示すように、第1ドレイン電極310Dと第2ゲート電極320Gとを電気的に接続するために、フォトリソグラフィー及びウェットエッチング等により、ゲート絶縁膜330を貫通する第4コンタクトホールCH4を形成する。
その後、図16Gに示すように、ゲート絶縁膜330、第1半導体層311及び第2半導体層321を覆うように第2金属膜を成膜する。続いて、第2金属膜をフォトリソグラフィー及びウェットエッチング等により所定の形状にパターニングすることにより、ソース配線22、第1ソース電極310S及び第1ドレイン電極310D、第2ソース電極320S及び第2ドレイン電極320Dを形成する。このとき、第2金属膜を構成する材料が第4コンタクトホールCH4にも充填され、第4コンタクト部114が形成される。
第2金属層の材料としては、低抵抗金属であることが好ましく、Al、Cu、Agのいずれかの金属、又は、これらの合金が挙げられる。本実施形態では、一例としてAlを使用し、300nm程度の膜厚の第2金属層を成膜している。
さらに、Alの上部、下部、もしくは両方にMo等の高耐熱性の金属をバリアメタルとして形成することが好ましい。バリアメタルの厚みは50nm程度である。また、配線の低抵抗化がより求められる場合は、AlではなくCuを用いることが好ましい。なお、材料を代えるのではなく第2金属膜の厚みを増加させることでも低抵抗化が実現できる。
また、第1ソース電極310Sと第1半導体層311との間、及び、第1ドレイン電極310Dと第1半導体層311との間には、低抵抗半導体膜を形成することが好ましい。この低抵抗半導体膜は、一般的に、不純物としてリン等のn型ドーパントがドーピングされた非晶質シリコン膜、もしくは不純物としてボロン等のp型ドーパントがドーピングされた非晶質シリコン膜が用いられる。低抵抗半導体膜の膜厚としては20nm程度とすることができる。さらに、結晶化された第1半導体層311と低抵抗半導体膜(不純物がドーピングされた非晶質シリコン膜)との間に、非晶質シリコンからなるアンドープ(意図的に不純物をドープしない)の半導体層を形成しても構わない。これらの膜を形成することによって、TFT特性を向上させる等、所望のTFT特性を得ることができる。なお、第2薄膜トランジスタ320についても同様である。
次に、図16Hに示すように、第1ソース電極310S、第1ドレイン電極310D、第2ソース電極320S及び第2ドレイン電極320D等の露出する電極及び配線を覆うようにして、基板300上の全面に第1層間絶縁膜340を形成する。第1層間絶縁膜340は、酸化珪素膜、窒化珪素膜、又はこれらの膜の積層膜で構成することができる。
次に、図16Iに示すように、電源配線23と第2ソース電極320Sとを接続するために、フォトリソグラフィー及びエッチング等により、第1層間絶縁膜340を貫通する第2コンタクトホールCH2を形成する。このとき、第1ゲート電極310Gとゲート配線21とを接続するために、第1層間絶縁膜340及びゲート絶縁膜330を連続的に貫通する第1コンタクトホール(図11参照)も形成する。
次に、図16Jに示すように、第1層間絶縁膜340上に第3金属膜を形成し、フォトリソグラフィー及びエッチング等により第3金属膜を所定形状にパターニングすることにより、ゲート配線21、電源配線23及び補助配線25を形成する。このとき、第3金属膜を構成する材料が第2コンタクトホールCH2及び第1コンタクトホール(図11参照)にも充填され、第2コンタクト部112及び第1コンタクト部111が形成される。
なお、ゲート配線21、電源配線23及び補助配線25を構成する第3金属膜の材料は、低抵抗であることが好ましく、第2金属層と同じ金属材料で構成してもよい。例えば、バリアメタルとしてMoを50nm形成した後に、Alを300nm形成することにより、第3金属膜を構成してもよい。
以上により、本発明の第1の実施形態に係る表示装置用薄膜半導体装置2を製造することができる。
その後、図13に示したように、ゲート配線21、電源配線23及び補助配線25を覆うように第1層間絶縁膜340上に第2層間絶縁膜350を成膜する。第2層間絶縁膜350は、第1層間絶縁膜340と同様の材料で構成することができ、例えば、酸化珪素膜、窒化珪素膜、又はこれらの膜の積層膜で構成することができる。
続いて、第2層間絶縁膜350上に、図4に示した有機EL層L3を形成する。具体的には、第2層間絶縁膜350上に、下部電極12、バンク15、有機EL層13、及び上部電極14を順次積層する。
まず、フォトリソグラフィー法、エッチング法により、第2層間絶縁膜350を貫通するコンタクトホール(不図示)を形成する。このコンタクトホールは、図13に示した第5コンタクト部115となる。
次に、下部電極12は、第2層間絶縁膜350上に形成される。バンク15は、第2層間絶縁膜350上の各画素100の境界に対応する位置に形成される。また、有機EL層13は、下部電極12上で、バンク15の開口部内に画素100毎に形成される。
さらに、上部電極14は、バンク15、有機EL層13を覆うように、第2層間絶縁膜350上に形成される。このとき、上部電極14を構成する材料が第2層間絶縁膜350に形成されたコンタクトホールに充填され、第5コンタクト部115が形成される。この第5コンタクト部115を介して、上部電極14と補助配線25とが電気的に接続される。
下部電極12の材料は、例えば、Mo、Al、Au、Hg、Cu等の導電性金属のいずれか、又は、これらの合金、PEDOT:PSSなどの有機導電性材料、酸化亜鉛、又は、鉛添加酸化インジウムのいずれかの材料である。これらの材料からなる膜を真空蒸着法、電子ビーム蒸着法、RFスパッタ法、又は、印刷法などにより作成し、電極パターンを形成する。
有機EL層13は、下部電極12上で、バンク15の開口部内に色(サブ画素列)毎又はサブ画素毎に形成される。この有機EL層13は、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、及び電子注入層などの各層が積層されて構成される。例えば、正孔注入層として銅フタロシアニンを、正孔輸送層としてα−NPD(Bis[N−(1−Naphthyl)−N−Phenyl]benzidine)を、発光層としてAlq3(tris(8−hydroxyquinoline)aluminum)を、電子輸送層としてオキサゾール誘導体を、電子注入層としてAlqを用いることができる。なお、これらの材料は、あくまで一例であって他の材料を用いてもよい。
上部電極14は、有機EL層13上に連続的に形成される透過性を有する電極である。上部電極14の材料は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、SnO2、In23、ZnO又はこれらの組み合わせなどである。
以上により、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル1を製造することができる。
以上、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル1によれば、EL表示パネル1の表示装置用薄膜半導体装置2のゲート配線21は、第1層間絶縁膜340上の配線層L2に形成されており、第1ゲート電極310G(及び第2ゲート電極320G)とは別層(異なる層)に配置されている。これにより、ゲート配線21と第1ゲート電極310G(及び第2ゲート電極320G)とは、それぞれに適した材料を選ぶことができる。
また、本実施形態に係るEL表示パネル1によれば、電源配線23は、第1層間絶縁膜340上においてゲート配線21と同層に形成されるとともに、ゲート配線21と並行して配置されている。また、補助配線25は、第1層間絶縁膜340上においてゲート配線21及び電源配線23と同層に形成されるとともに、ゲート配線21及び電源配線23と並行して配置されている。これにより、第1層間絶縁膜340上にゲート配線21を配置することによって形成される凹凸の凹部を、電源配線23及び補助配線25によって埋めることができる。すなわち、電源配線23及び補助配線25によって、第1層間絶縁膜340上の凹凸を軽減し、表示装置用薄膜半導体装置2の上面の平坦度を向上させることができる。この結果、表示装置用薄膜半導体装置2上に、例えば、配線層L2又は有機EL層L3を構成する場合、第1層間絶縁膜340上の凹凸が配線層L2又は有機EL層L3に与える影響を軽減することができ、平坦性が不十分な場合に発生する寿命低下等を抑制することができる。
また、本実施形態に係る表示装置用薄膜半導体装置2において、電源配線23は、図12に示すように、第1半導体層311及び第2半導体層321を覆うように構成されているので、第1半導体層311及び第2半導体層321は、いずれもpチャネル型となるように構成することが好ましい。
薄膜トランジスタの半導体層(チャネル領域)においては、半導体層の表面と薄膜トランジスタを被覆する層間絶縁膜の表面には、製造時において格子欠陥が発生する場合がある。この格子欠陥が発生すると不安定な界面順位が発生し、半導体層のバックチャネルの電位が不安定になる。
本実施形態では、pチャネル型である第1半導体層311及び第2半導体層321が、正電位となる電源配線23と重なるように構成されるので、バックチャネルの電位を安定にすることができる。
図17は、本発明の第1の実施形態に係る表示装置用薄膜半導体装置における薄膜トランジスタのTFT特性を説明するための図である。本実施形態では、pチャネル型である第1半導体層311及び第2半導体層321が、正電位となる電源配線23と重なるように構成されており、バックゲート有りのpチャネルTFTを構成することができるので、バックチャネルの電位を安定にすることができる。この結果、図17に示すように、バックゲート有りのpチャネルTFTである第1薄膜トランジスタ310及び第2薄膜トランジスタ320については、バックゲートなしのpチャネルTFTと同等にオフ時のリーク電流(オフリーク電流)を抑制しつつ、さらに外部ノイズからの影響を低減するという降下を実現することができる。前記バックゲートがチャネル領域の上方を覆うため、外部ノイズに対する電磁波シールドの作用をするためである。従って、オフ特性も優れて外部ノイズに対しても強い薄膜トランジスタを有する表示装置用薄膜半導体装置を実現することができる。
また、本実施形態に係る表示装置用薄膜半導体装置2において、電源配線23及び補助配線25は、ゲート配線21と略同一の高さ、すなわち、同一の高さ又は近似値の高さに形成されるとともに、隣り合う2つのゲート配線21の間の幅に対応する幅を有するように形成することが好ましい。さらに、電源配線23及び補助配線25と隣り合う2つのゲート配線21との距離、つまり、ゲート配線21と電源配線23、電源配線23と補助配線25、補助配線25とゲート配線21との距離は、4μm以上とすることが好ましい。
本実施形態では、ゲート配線21が第1層間絶縁膜340上に形成されているので、このままでは、ゲート配線21の膜厚の分だけ、ゲート配線21が形成されていない領域よりも突出することになり、隣り合うゲート配線21間に凹部が形成される。
これに対し、上述のように、電源配線23及び補助配線25を、ゲート配線21と略同一の高さとするとともに、隣り合う2つのゲート配線21の間の幅に対応する幅とすることにより、電源配線23及び補助配線25によって表示装置用薄膜半導体装置2の上面の平坦性を確保することができる。これにより、有機EL素子10を形成する場合において、配線層L2上面の平坦性が不十分なことに起因する寿命低下を容易に防止することができる。
また、本実施形態に係る表示装置用薄膜半導体装置2において、電源配線23及び補助配線25は、ゲート配線21と略同一の高さに形成されるとともに、隣り合う2つのゲート配線21の間を埋めるようにして、隣り合う2つのゲート配線21と近接して配置されることが好ましい。
これにより、隣り合うゲート配線21間に凹部を電源配線23及び補助配線25によって埋めることができるので、表示装置用薄膜半導体装置2の上面の平坦性を確保することができる。さらに、電源配線23及び補助配線25を低抵抗化することができる。
(第1の実施形態の変形例)
次に、本発明の第1の実施形態の変形例に係るEL表示パネルの表示装置用薄膜半導体装置2’について、図18を用いて説明する。図18は、本変形例に係るEL表示パネルに設けられた表示装置用薄膜半導体装置2’の断面図である。なお、図18は、図12に示した第1の実施形態に係るEL表示パネルに設けられた表示装置用薄膜半導体装置2の断面図に対応する。
表示装置用薄膜半導体装置2’は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル1の表示装置用薄膜半導体装置2と基本的な構成は同じである。従って、図18において、図12に示す構成要素と同じ構成要素については、同じ符号を付しており、詳しい説明は省略又は簡略化する。また、図12に示す構成以外の構成は、第1の実施形態と同じである。
表示装置用薄膜半導体装置2’が、表示装置用薄膜半導体装置2と異なる点は、第1薄膜トランジスタ310の第1半導体層及び第2薄膜トランジスタ320の第2半導体層の構成である。
図18に示すように、表示装置用薄膜半導体装置2’は、第1薄膜トランジスタ310の第1半導体層が、多結晶性半導体膜からなる第1チャネル層311Aと非結晶性半導体膜からなる第2チャネル層311Bとで構成されている。また、第2薄膜トランジスタ320の第2半導体層も、多結晶性半導体膜からなる第1チャネル層321Aと非結晶性半導体膜からなる第2チャネル層321Bとで構成されている。
第1チャネル層311A及び第1チャネル層321Aは、非晶質シリコン膜(アモルファスシリコン膜)を結晶化することによって形成された多晶質シリコン膜で構成することができる。
第2チャネル層311B及び第2チャネル層321Bは、図12に示す第1半導体層311及び第2半導体層321と同様に、非結晶性半導体膜で構成することができる。
このように構成される第1半導体層及び第2半導体層は、非晶質シリコン膜(アモルファスシリコン膜)の上層部をレーザ照射によって結晶化することによって形成することができる。また、第1チャネル層311A(又は第1チャネル層321A)と、第2チャネル層311B(又は第2チャネル層321B)とは、平面視したときに同じ形状となっており、いずれもゲート絶縁膜330上に島状に形成される。
表示装置用薄膜半導体装置2’は、上述の本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル1に設けられた表示装置用薄膜半導体装置2と同様の作用効果を奏する。
さらに、表示装置用薄膜半導体装置2’は、薄膜トランジスタにおける第1半導体層及び第2半導体層が、非晶質シリコン膜からなる第2チャネル層311B(又は第2チャネル層321B)と、第2チャネル層311B(又は第2チャネル層321B)下に形成された多結晶性半導体膜からなる第1チャネル層311A(又は第1チャネル層321A)により構成されている。これにより、第1薄膜トランジスタ及び第2薄膜トランジスタにおいて、オフ電流を低減することができるとともに、オン電流を大きくすることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係るEL表示パネルについて、図19〜図21を用いて説明する。図19は、本発明の第2の実施形態に係るEL表示パネルに設けられた表示装置用薄膜半導体装置の平面図である。図20は、図19のX2−X2’線に沿って切断した表示装置用薄膜半導体装置の断面図である。図21は、本実施形態に係る表示装置用薄膜半導体装置における薄膜トランジスタのTFT特性を説明するための図である。
本発明の第2の実施形態に係るEL表示パネルに設けられた表示装置用薄膜半導体装置3は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルに設けられた表示装置用薄膜半導体装置2と基本的な構成は同じである。従って、図19及び図20において、図8〜図13に示す構成要素と同じ構成要素については、同じ符号を付しており、詳しい説明は省略又は簡略化する。
表示装置用薄膜半導体装置3が、本発明の第1の実施形態に係るEL表示装置に設けられた表示装置用薄膜半導体装置2と異なる点は、第1半導体層311及び第2半導体層321のチャネル型がいずれもnチャネル型であること、その結果、第1の実施形態でのソース電極とドレイン電極の各々は第2の実施形態では逆にドレイン電極とソース電極の各々となること、及び電源配線23の構成であることである。なお、これ以外の構成は、第1の実施形態と同じである。
図19及び図20に示すように、表示装置用薄膜半導体装置3において、電源配線23は、第1半導体層311及び第2半導体層321と重ならないように構成されており、第1半導体層311上に形成された第1開口部131と第2半導体層321上に形成された第2開口部132とを備えている。
また、第1半導体層311及び第2半導体層321は、いずれもnチャネル型となるように構成されている。
このように構成される表示装置用薄膜半導体装置3は、第1の実施形態と同様にして製造することができる。但し、本実施形態では、電源配線23に第1開口部131及び第2開口部132を形成する必要がある。第1開口部131及び第2開口部132は、第3金属膜をパターニングするときに、電源配線23に形成される。
以上、表示装置用薄膜半導体装置3によれば、第1の実施形態と同様に、ゲート配線21と第1ゲート電極310Gとを別の層で構成することができるので、それぞれに適した材料を選ぶことができる。
さらに、電源配線23及び補助配線25が、ゲート配線21と同層に形成されるとともにゲート配線21と並行して配置されているので、第1層間絶縁膜340上に形成したゲート配線21によって生じる凹凸を軽減することができ、平坦度を向上させることができる。
さらに、表示装置用薄膜半導体装置3によれば、以下の作用効果を奏する。
nチャネル型である第1半導体層311及び第2半導体層321の上方において、正電位である電源配線23が第1層間絶縁膜340上を覆った場合、第1半導体層311及び第2半導体層321のバックチャネルには負のキャリアが誘起され、これによりオフリーク電流が発生する。従って、ゲート電圧を印加しなくても電流が発生することになるので、第1薄膜トランジスタ310及び第2薄膜トランジスタ320のオフ特性を低下させることになる。
これに対し、表示装置用薄膜半導体装置3は、nチャネル型である第1半導体層311及び第2半導体層321が、正電位の電源配線23と重ならないように構成されている。つまり、バックゲートなしの構成とされている。これにより、図21に示すように、バックゲート有りのときと比較して、正電位である電源配線23によって、nチャネル型TFTである第1薄膜トランジスタ310及び第2薄膜トランジスタ320においてバックチャネルにキャリアが誘起することを抑制することができる。この結果、第1薄膜トランジスタ310及び第2薄膜トランジスタ320にオフリーク電流が発生することを抑制することができるので、オフ特性の優れたEL表示パネルを実現することができる。
(第2の実施形態の変形例)
次に、本発明の第2の実施形態の変形例に係るEL表示パネルにについて、図22を用いて説明する。図22は、本発明の第2の実施形態の変形例に係るEL表示パネルに設けられた表示装置用薄膜半導体装置3’の断面図である。なお、図22は、図20の本発明の第2の実施形態に係るEL表示パネルに設けられた表示装置用薄膜半導体装置3の断面図に対応する。
表示装置用薄膜半導体装置3’は、本発明の第2の実施形態に係る表示装置用薄膜半導体装置3と基本的な構成は同じである。従って、図22において、図20に示す構成要素と同じ構成要素については、同じ符号を付しており、詳しい説明は省略又は簡略化する。また、図22に示す構成以外の構成は、第2の実施形態と同じである。
表示装置用薄膜半導体装置3’が、表示装置用薄膜半導体装置3と異なる点は、第1薄膜トランジスタ310の第1半導体層及び第2薄膜トランジスタ320の第2半導体層の構成である。
図22に示すように、表示装置用薄膜半導体装置3’は、第1薄膜トランジスタ310の第1半導体層が、多結晶性半導体膜からなる第1チャネル層311Aと非結晶性半導体膜からなる第2チャネル層311Bとで構成されている。また、第2薄膜トランジスタ320の第2半導体層も、多結晶性半導体膜からなる第1チャネル層321Aと非結晶性半導体膜からなる第2チャネル層321Bとで構成されている。
第1チャネル層311A及び第1チャネル層321Aは、非晶質シリコン膜(アモルファスシリコン膜)を結晶化することによって形成された多晶質シリコン膜で構成することができる。
第2チャネル層311B及び第2チャネル層321Bは、非結晶性半導体膜で構成することができる。
このように構成される第1半導体層及び第2半導体層は、非晶質シリコン膜(アモルファスシリコン膜)をレーザ照射によって結晶化した上に非晶質シリコン膜を形成することによって形成することができる。また、第1チャネル層311A(又は第1チャネル層321A)と、第2チャネル層311B(又は第2チャネル層321B)とは、平面視したときに同じ形状となっており、いずれもゲート絶縁膜330上に島状に形成される。
本実施形態に係るEL表示パネルは、上述の本発明の第2の実施形態に係る表示装置用薄膜半導体装置3を有するEL表示パネルと同様の作用効果を奏する。
さらに、表示装置用薄膜半導体装置3’は、薄膜トランジスタにおける第1半導体層及び第2半導体層が、非晶質シリコン膜からなる第2チャネル層311B(又は第2チャネル層321B)と、非晶質シリコン膜からなる第2チャネル層311B(又は第2チャネル層321B)下に形成された多結晶性半導体膜からなる第1チャネル層311A(又は第1チャネル層321A)により構成されている。これにより、第1薄膜トランジスタ及び第2薄膜トランジスタにおいて、オフ電流を低減することができるとともに、オン電流を大きくすることができる。
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形を行ってもよい。
例えば、有機EL表示パネル1の各画素100は、図23A及び図23Bに示すように、3色(赤色、緑色、青色)のサブ画素100R、100G、100Bによって構成されていてもよい。サブ画素100R、100G、100Bは、それぞれ図23Aの奥行き方向に複数個並んでいる(これを「サブ画素列」と表記する)。
図23Aは、ラインバンクの例を示す図である。図23Aに示すように、各サブ画素列は、バンク15によって互いに分離されていてもよい。図23Aに示されるバンク15は、互いに隣接するサブ画素列の間をソース配線22と平行な方向に延びる突条であって、薄膜半導体アレイ装置20上に形成されている。言い換えれば、各サブ画素列は、互いに隣接する突条の間(すなわち、バンク15の開口部)に、それぞれ形成されている。
下部電極12は、薄膜半導体アレイ装置20上(より具体的には、上部層間絶縁膜11上)で且つバンク15の開口部内に、サブ画素100R、100G、100B毎に形成されている。有機EL層13は、下部電極12上で且つバンク15の開口部内に、サブ画素列毎(すなわち、各列の複数の下部電極12を覆うように)に形成されている。上部電極14は、複数の有機EL層13及びバンク15(複数の突条)上で、且つ全てのサブ画素100R、100G、100Bを覆うように、連続的に形成されている。
また、図23Bはピクセルバンクの例を示す図であって、各サブ画素100R、100G、100Bは、バンク15によって互いに分離されている。図23Bに示されるバンク15は、ゲート配線21に平行に延びる突条と、ソース配線22に平行に延びる突条とが互いに交差するように形成されている。そして、この突条で囲まれる部分(すなわち、バンク15の開口部)にサブ画素100R、100G、100Bが形成されている。
下部電極12は、薄膜半導体アレイ装置20上(より具体的には、上部層間絶縁膜11上)で且つバンク15の開口部内に、サブ画素100R、100G、100B毎に形成されている。同様に、有機EL層13は、下部電極12上で且つバンク15の開口部内に、サブ画素100R、100G、100B毎に形成されている。上部電極14は、複数の有機EL層13及びバンク15(複数の突条)上で、且つ全てのサブ画素100R、100G、100Bを覆うように、連続的に形成されている。
さらに、図23A及び図23Bでは図示を省略するが、薄膜半導体アレイ装置20には、各サブ画素100R、100G、100B毎に画素回路30が形成されている。そして、各サブ画素100R、100G、100Bと、対応する画素回路30とは、電気的に接続されている。
なお、サブ画素100R、100G、100Bは、有機EL層13の特性(発光色)が異なることを除いて同一の構成である。
また、上記した実施形態において、第1ソース電極310Sと第1ドレイン電極310Dとを入れ替えて構成しても構わない。具体的には、図3、図4の310Sが第1ドレイン電極となり、310Dが第1ソース電極である構成である。同様に、第2ドレイン電極320Dと第2ソース電極320Sとを入れ替えて構成しても構わない。具体的には、図3、図4の320Sが第1ドレイン電極となり、320Dが第1ソース電極である構成である。
また、上記した実施形態において、第1ソース電極310Sはライン状のソース配線22の一部としたが、これに限定されない。例えば、ソース配線22のパターン形成時に、ソース配線22の一部から行方向に延設した延設部をパターン形成し、当該延設部と別途形成した第1ソース電極310Sとを電気的に接続するように構成しても構わない。
同様に、上記した実施形態において、第2ソース電極320Sはライン状の第1電源配線23の一部としたが、これに限定されない。例えば、第1電源配線23Aのパターン形成時に、第1電源配線23Aの一部から行方向に延設した延設部をパターン形成し、当該延設部と別途形成した第2ソース電極320Sとを電気的に接続するように構成しても構わない。
また、上記した実施形態において、電源配線23は、隣り合うゲート配線21間において1本配列したが、これに限らない。例えば、隣り合うゲート配線21間において、複数本の電源配線23を配列しても構わない。
また、上記した実施形態において、1画素に2つの薄膜トランジスタを形成したが、これに限らない。例えば、1画素に3つ以上の薄膜トランジスタを形成しても構わない。この場合、薄膜トランジスタの個数に合わせて電源配線23を複数本配列しても構わない。これにより、複数の電源配線23を通じて、電力供給が必要な薄膜トランジスタに対して所望に電力を供給することができる。
また、上記した実施形態において、本発明に係るEL表示パネルは、有機EL表示パネルを例として示したが、これに限らない。例えば、本発明に係るEL表示パネルは、無機ELパネル又は液晶表示素子等、アクティブマトリクス基板が用いられる他の表示素子を備えたディスプレイにも適用することもできる。
また、本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。例えば、図24に示すような、本発明に係るEL表示パネル1を備えた薄型フラットテレビシステム400等のEL表示装置も本発明に含まれる。
本発明の画像表示装置用薄膜半導体装置は、有機EL表示装置や液晶表示装置などに用いられる駆動用バックプレーンとして有用である。
1 EL表示パネル
2、2’、3、3’、9 表示装置用薄膜半導体装置(薄膜半導体部)
10 有機EL素子(EL部)
12 下部電極(陽極電極)
13 有機EL層(発光層)
14 上部電極(陰極電極)
15 バンク
20 表示装置用薄膜半導体アレイ装置(薄膜半導体部)
21、921 ゲート配線
22、922 ソース配線
23 電源配線
25 補助配線
30 画素回路
100 画素
100R、100G、100B サブ画素
111 第1コンタクト部(第1導電部)
112 第2コンタクト部(第2導電部)
113 第3コンタクト部
114 第4コンタクト部
115 第5コンタクト部(第3導電部)
120 電極部
300、900 基板
300C コンデンサ
301 非結晶性半導体膜
310 第1薄膜トランジスタ
310D 第1ドレイン電極
310G 第1ゲート電極
310S 第1ソース電極
311 第1半導体層
311A、321A 第1チャネル層
311B、321B 第2チャネル層
320 第2薄膜トランジスタ
320D 第2ドレイン電極
320G 第2ゲート電極
320S 第2ソース電極
321 第2半導体層
330、930 ゲート絶縁膜
340 第1層間絶縁膜
350 第2層間絶縁膜
400 フラットテレビシステム(EL表示装置)
910 薄膜トランジスタ
910D ドレイン電極
910G ゲート電極
910S ソース電極
911 半導体層
940 層間絶縁膜

Claims (16)

  1. EL部と、前記EL部の発光を制御する薄膜半導体部とを備えるEL表示パネルであって、
    前記EL部は、
    陽極電極と、陰極電極と、前記陽極電極と前記陰極電極との間に介在する発光層と、を含み、
    前記薄膜半導体部は、
    基板と、
    基板上に形成されたゲート電極と、
    前記ゲート電極を覆って前記基板上に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上であって前記ゲート電極の上方に形成された半導体層と、
    前記半導体層の上方に形成された第1電極と、
    前記第1電極と同層に形成された第2電極と、
    前記第1電極及び前記第2電極を覆って前記ゲート絶縁膜の上方に形成され、前記ゲート電極が形成された層とは異なる層である層間絶縁膜と、
    前記層間絶縁膜上に配置されたゲート配線と、
    前記ゲート配線が形成された前記層間絶縁膜上に、前記ゲート配線と同層で、かつ、前記ゲート配線と並行して配置された電源配線と、
    前記層間絶縁膜上に前記ゲート配線及び前記電源配線と同層で、かつ、前記ゲート配線及び前記電源配線と並行して配置された補助配線と、を具備し、
    前記ゲート電極と前記ゲート配線とは、前記ゲート絶縁膜及び前記層間絶縁膜とを貫通するように設けられた第1導電部を介して電気的に接続され、
    前記第1電極及び前記第2電極のいずれか一方と前記電源配線とは、前記層間絶縁膜を貫通するように設けられた第2導電部を介して電気的に接続され、
    前記補助配線は、前記陰極電極と電気的に接続される、
    EL表示パネル。
  2. 前記電源配線及び前記補助配線は、前記ゲート配線と同一又は所定の近似値の高さに形成されている、
    請求項1に記載のEL表示パネル。
  3. 前記電源配線及び前記補助配線は、前記ゲート配線と、前記ゲート配線と並行して前記ゲート配線に隣り合う他のゲート配線との間に配置され、
    前記電源配線及び前記補助配線の双方を組み合わせた幅は、前記ゲート配線と、前記ゲート配線と並行して配置された前記ゲート配線に隣り合う他のゲート配線との間の幅に対応して、隣り合う2つの前記ゲート配線間を埋めるようにして、隣り合う2つの前記ゲート配線と近接して配置される、
    請求項1または請求項2に記載のEL表示パネル。
  4. 前記ゲート配線と前記電源配線、前記電源配線と前記補助配線、前記補助配線と前記ゲート配線との距離は、それぞれ4μm以上である、
    請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のEL表示パネル。
  5. 前記電源配線及び前記補助配線の少なくともいずれかは、前記ゲート配線の幅より広い幅を有する、
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のEL表示パネル。
  6. 前記半導体層は、pチャネル型であり、
    前記電源配線は、前記半導体層と重なるように形成される、
    請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のEL表示パネル。
  7. 前記半導体層は、nチャネル型であり、
    前記電源配線及び前記補助配線は、前記半導体層と重ならないように形成される、
    請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のEL表示パネル。
  8. 前記第1電極はソース電極であり、前記第2電極はドレイン電極である、
    請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のEL表示パネル。
  9. 前記第1電極はドレイン電極であり、前記第2電極はソース電極である、
    請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のEL表示パネル。
  10. 前記半導体層は、多結晶性半導体層を含む、
    請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載のEL表示パネル。
  11. 前記電源配線及び前記補助配線を構成する材料は、Al、Cu、Agのいずれか1を含む、
    請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載のEL表示パネル。
  12. 前記EL部は、前記発光層として有機発光層を備えた有機EL部である、
    請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載のEL表示パネル。
  13. 請求項1ないし請求項12のいずれか1項に記載のEL表示パネルを備えている
    EL表示装置。
  14. 基板を準備する第1工程と、
    前記基板上にゲート電極を形成する第2工程と、
    前記ゲート電極を覆って前記基板上にゲート絶縁膜を形成する第3工程と、
    前記ゲート絶縁膜上であって前記ゲート電極の上方に半導体層を形成する第4工程と、
    前記半導体層の上方に第1電極を形成するとともに、第1電極と電気的に接続されるソース配線及び第2電極を形成する第5工程と、
    前記第1電極及び前記第2電極を覆って前記ゲート絶縁膜の上方に第1層間絶縁膜を形成する第6工程と、
    前記ゲート絶縁膜及び前記第1層間絶縁膜を貫通する第1コンタクトホールを形成する第7工程と、
    前記ゲート電極の上方に存在する前記第1層間絶縁膜を貫通し前記第1コンタクトホールとは異なる第2コンタクトホールを形成する第8工程と、
    前記第1層間絶縁膜上に金属膜を成膜しパターニングすることにより、前記第1コンタクトホールを介して前記ゲート電極と電気的に接続されるゲート配線と、前記ゲート配線と並行となるように前記第2コンタクトホールを介して前記第1電極又は前記第2電極のいずれか一方と電気的に接続される前記電源配線と、前記ゲート配線及び前記電源配線と並行となるように前記陰極電極と電気的に接続される補助配線とを形成する第9工程と、
    前記第1層間絶縁膜、前記電源配線、及び前記補助配線の上面を覆うように第2層間絶縁膜を形成する第10工程と、
    前記第2層間絶縁膜を貫通する第3コンタクトホールを形成する第11工程と、
    前記第2層間絶縁膜の上方に一組の陽極電極と陰極電極と、前記陽極電極と陰極電極の間に介在する発光層とを含むEL部を形成する第12工程と、を含み、
    前記第12工程において、前記第3コンタクトホールを介して前記陰極電極と前記補助配線とを電気的に接続する、
    EL表示パネルの製造方法。
  15. 前記第4工程で形成する半導体層は非結晶性半導体層であり、
    前記第4工程と前記第5工程との間に、前記非結晶性半導体層の上方から所定のレーザ光を照射し、前記所定のレーザ照射により前記非結晶性半導体層の温度を所定の温度範囲とし、前記非結晶性半導体層を結晶化する工程を含む、
    請求項14に記載のEL表示パネルの製造方法。
  16. 前記EL部は、前記発光層を有機発光層で形成した有機EL部である、
    請求項14または請求項15に記載のEL表示パネルの製造方法。
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