JP5592365B2 - El表示パネル、el表示装置及びel表示パネルの製造方法 - Google Patents

El表示パネル、el表示装置及びel表示パネルの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5592365B2
JP5592365B2 JP2011518615A JP2011518615A JP5592365B2 JP 5592365 B2 JP5592365 B2 JP 5592365B2 JP 2011518615 A JP2011518615 A JP 2011518615A JP 2011518615 A JP2011518615 A JP 2011518615A JP 5592365 B2 JP5592365 B2 JP 5592365B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring
power supply
electrode
gate
display panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011518615A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2012042567A1 (ja
Inventor
有宣 鐘ヶ江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Publication of JPWO2012042567A1 publication Critical patent/JPWO2012042567A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5592365B2 publication Critical patent/JP5592365B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/80Constructional details
    • H10K50/805Electrodes
    • H10K50/82Cathodes
    • H10K50/824Cathodes combined with auxiliary electrodes
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/10OLED displays
    • H10K59/12Active-matrix OLED [AMOLED] displays
    • H10K59/131Interconnections, e.g. wiring lines or terminals
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K10/00Organic devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching; Organic capacitors or resistors having potential barriers
    • H10K10/40Organic transistors
    • H10K10/46Field-effect transistors, e.g. organic thin-film transistors [OTFT]
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/30Organic light-emitting transistors
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/10OLED displays
    • H10K59/12Active-matrix OLED [AMOLED] displays
    • H10K59/121Active-matrix OLED [AMOLED] displays characterised by the geometry or disposition of pixel elements
    • H10K59/1213Active-matrix OLED [AMOLED] displays characterised by the geometry or disposition of pixel elements the pixel elements being TFTs
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/10OLED displays
    • H10K59/12Active-matrix OLED [AMOLED] displays
    • H10K59/131Interconnections, e.g. wiring lines or terminals
    • H10K59/1315Interconnections, e.g. wiring lines or terminals comprising structures specially adapted for lowering the resistance
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/80Constructional details
    • H10K59/805Electrodes
    • H10K59/8052Cathodes
    • H10K59/80522Cathodes combined with auxiliary electrodes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Description

本発明は、EL表示パネル、EL表示装置及びEL表示パネルの製造方法に関し、特に、アクティブマトリクス方式の表示装置に用いられる、EL表示パネル、EL表示装置及びEL表示パネルの製造方法に関する。
液晶表示装置又は有機EL表示装置等のアクティブマトリクス駆動型の表示装置では、画素を選択するスイッチング素子又は表示素子を駆動する駆動素子として、薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)が用いられている。
薄膜トランジスタは、表示装置のアクティブマトリクス基板に用いられ、現在、高性能化に向けた開発が盛んに行われている。特に、表示装置の大型化や高精細化に伴い、薄膜トランジスタの高い駆動能力が要求される中、チャネル層(活性層)として結晶化した半導体薄膜(多結晶シリコン・微結晶シリコン)を用いたものが注目されている。
半導体薄膜の結晶化プロセスとしては、既に確立されている1000℃以上の処理温度を採用した高温プロセス技術に代えて、600℃以下の処理温度を採用した低温プロセスが開発されている。低温プロセスでは、耐熱性に優れた石英などの高価な基板を用いる必要がなく、製造コストの低減化を図ることができる。
低温プロセスの一環として、レーザビームを用いて加熱するレーザアニールが注目されている。これは、ガラスなどの低耐熱性絶縁基板上に成膜された非晶質シリコン等の非単結晶性の半導体薄膜に、レーザビームを照射して局部的に加熱溶融した後、その冷却過程において半導体薄膜を結晶化するものである。結晶化した半導体薄膜はキャリアの移動度が高くなるので、薄膜トランジスタを高性能化できる(例えば、特許文献1参照)。
ところで、薄膜トランジスタの構造としては、ゲート電極がチャネル層より下に配置されたボトムゲート型の構造が主流である。以下、従来のボトムゲート型の薄膜トランジスタについて、図23、図24A〜図24C及び図25を用いて説明する。図23は、表示装置の1つの画素における従来に係る表示装置用薄膜半導体装置の平面図である。また、図24Aは、図23のX1−X1’線に沿って切断した従来に係る表示装置用薄膜半導体装置の断面図である。図24Bは、図23のX2−X2’線に沿って切断した従来に係る表示装置用薄膜半導体装置の断面図である。図24Cは、図23のY−Y’線に沿って切断した従来に係る表示装置用薄膜半導体装置の断面図である。図25は、図24Aに対応し、図23のX1−X1’の断面から見たときにおける従来に係る表示装置用薄膜半導体装置の主要部分を示す斜視図である。
図23、図24A〜図24C及び図25に示すように、従来に係る表示装置用薄膜半導体装置9は、画素の行方向に沿って形成されたゲート配線921と、画素の列方向に沿って形成されたソース配線922と、ゲート配線921とソース配線922とが交差する箇所に設けられた薄膜トランジスタ910とを備える。
図24Aに示すように、薄膜トランジスタ910は、ボトムゲート型の薄膜トランジスタであって、基板900上に順次形成された、ゲート電極910G、ゲート絶縁膜930、半導体層911(チャネル層)、並びに、一対のソース電極910S及びドレイン電極910Dからなる積層構造体である。
図23及び図24Aに示すように、ゲート電極910Gは、ゲート配線921から延設され、ゲート配線921と同層の第1金属層ML1’に形成される。ゲート絶縁膜930は、ゲート配線921及びゲート電極910Gを覆うようにして基板900上に形成される。半導体層911は、ゲート電極910Gと重畳するようにゲート絶縁膜930上に島状に形成される。一対のソース電極910S及びドレイン電極910Dは、半導体層911の一部に重畳するように形成されており、また、互いに対向するように離間して配置される。ソース電極910S及びドレイン電極910Dは、ソース配線922と同層の第2金属層ML2’に形成される。なお、薄膜トランジスタ910、ゲート配線921及びソース配線922を覆うようにして、層間絶縁膜940が積層されている。
ここで、ボトムゲート型の薄膜トランジスタ910において、半導体層911を、ゲート電極910G上に非晶質シリコンを形成し、これをレーザアニールによって結晶化させることによって形成する場合、非晶質シリコンの溶融時にレーザアニールの熱がゲート電極910Gを伝って放散する。従って、ゲート電極910Gは、半導体層911の結晶化の際におけるレーザアニールの熱の放散を抑制するために、熱伝導率の小さい材料で構成することが好ましい。
一方、ゲート配線921については、配線抵抗が高いと、信号が遅延したり電圧降下によって表示ムラが生じたりする。特に、パネル面積が大型化し駆動周波数が増大化すると、配線抵抗の影響が大きくなる。従って、ゲート配線921は、抵抗率(比抵抗)の低い材料で構成することが好ましい。
ゲート電極910G及びゲート配線921は、上述のとおり、同一の層に形成されるので、同一の材料で構成されることが多い。従って、上記の半導体層911の結晶化の観点からゲート電極910Gを熱伝導率の小さい材料で構成すると、ゲート配線921も同じ熱伝導の小さい材料で構成することになる。他方、ゲート配線921の配線抵抗の観点からゲート配線921を抵抗率の低い材料で構成すると、ゲート電極910Gも同じ抵抗率の低い材料で構成することになる。
しかしながら、熱伝導率の小さい金属材料は抵抗率が高い物質がほとんどであり、半導体層911の結晶化の観点とゲート配線921の配線抵抗の観点の両方の観点を同時に満たすことが難しい。
そこで、従来、両方の観点を同時に満たす表示装置用薄膜半導体装置が提案されている(特許文献2参照)。特許文献2には、ゲート電極の熱伝導性とゲート配線の低抵抗化とを両立させることを目的として、ゲート配線を2つの部分に分けた構成とすることが開示されている。
すなわち、特許文献2に係る表示装置用薄膜半導体装置では、ゲート配線が、ゲート電極と一体的に形成された一体部と、当該一体部とコンタクトホールで接続された別体部とで構成される。また、ゲート配線の一体部とソース配線とは、ゲート絶縁膜を挟んで立体交差させた構造となっている。そして、ゲート電極とゲート配線の一体部については、ゲート配線の別体部よりも低い熱伝導率を有する材料を用い、一方、ゲート配線の別体部については、ゲート電極よりも低い抵抗率を有する材料を用いる。
特開平07−235490号公報 特開2007−047808号公報
しかしながら、特許文献2に開示された表示装置用薄膜半導体装置において、ゲート電極とゲート配線の一体部とは依然として同じ材料で構成されることになる。従って、半導体層の結晶化の観点から、ゲート電極を熱伝導率の低い材料で構成すると、ゲート配線の一体部の抵抗率が高くなりゲート配線の一体部は高抵抗化してしまう。この結果、一体部を含めたゲート配線全体として配線抵抗を十分に低減することができないという問題がある。
また、ゲート配線における一体部と別体部とが、画素毎に2箇所のコンタクトホールで接続されているので、一体部と別体部との接続部分においてIRドロップ(配線上に生じる電流Iと抵抗Rの積による電圧降下)が生じるという問題もある。しかも、1ラインのゲート配線が、一体部と別体部と交互に接続された構造であるため、一体部と別体部の接続部分のうち一箇所でも接続不良があると、ゲート配線に沿った1ライン全ての画素が不良となってしまうという問題もある。
さらに、ゲート配線と薄膜トランジスタに接続される電源配線とは膜厚が200nm程度のゲート絶縁膜を介して立体交差している。このため、薄膜トランジスタの高性能化のためにゲート絶縁膜を薄膜化しようとすると、ゲート配線と電源配線との間隔がさらに狭くなり、配線間の寄生容量が増加してしまうという問題もある。
さらに、表示装置用薄膜半導体装置が用いられる表示装置が、例えばEL表示装置である場合、各画素において、有機EL素子が形成されるEL層に、上部電極(陰極)に電気的に接続される補助配線が形成されている。このため、補助配線によって、画素の開口率が低下するという問題もある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、ゲート電極及びゲート配線をそれぞれに適した材料で構成することを可能とするとともに、ゲート配線と電源配線との間の寄生容量を低減することができるEL表示パネル、EL表示装置及びEL表示パネルの製造方法を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、本発明に係るEL表示パネルの一態様は、EL部と、前記EL部の発光を制御する薄膜半導体部とを備えるEL表示パネルであって、前記EL部は、陽極電極と、陰極電極と、前記陽極電極と前記陰極電極との間に介在する発光層と、を含み、前記薄膜半導体部は、基板と、前記基板上に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極を覆って前記基板上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上であって前記ゲート電極の上方に形成された半導体層と、前記半導体層の上方に形成された第1電極と、前記第1電極と同層に形成された第2電極と、前記第2電極と電気的に接続され、当該第2電極と同層に形成された第1電源配線と、前記第1電極及び前記第2電極を覆って前記ゲート絶縁膜の上方に形成された第1層間絶縁膜と、前記ゲート電極が形成された層とは異なる層である前記第1層間絶縁膜上に形成され、前記第1電源配線と交差するように配置されたゲート配線と、前記ゲート配線と同層に形成されるとともに前記ゲート配線と並行して配置された第2電源配線と、前記第2電源配線と同層に形成されるとともに前記第2電源配線と並行して配置された補助配線と、を含み、前記ゲート電極と前記ゲート配線とは、前記ゲート絶縁膜及び前記第1層間絶縁膜を貫通するように設けられた第1導電部を介して電気的に接続され、前記第1電源配線と前記第2電源配線とは、前記第1層間絶縁膜を貫通するように設けられた第2導電部を介して電気的に接続され、前記補助配線は、前記陰極電極と電気的に接続されるものである。
本発明に係るEL表示パネルによれば、ゲート配線とゲート電極とを別の層で構成することができるので、それぞれに適した材料を選ぶことができる。
さらに、ゲート配線は第1層間絶縁膜の上層に形成され、第1電源配線は第1層間絶縁膜よりも下層に形成されるので、第1層間絶縁膜の膜厚を大きくすることによってゲート配線と第1電源配線との膜厚間距離を確保することができる。これにより、ゲート配線と第1電源配線との間の寄生容量を低減することができる。
さらに、第2電極は第1電源配線と電気的に接続されるとともに第1電源配線は第2電源配線と電気的に接続され、また、第1電源配線と第2電源配線とが交差するように配置される。これにより、第2電極は第1電源配線と第2電源配線との双方向から電源供給を受けることができるので、大画面化するに伴って表示領域の中央領域で生ずるIRドロップに対して、IRドロップ量を低減することができる。
さらに、第2電源配線及び補助配線が、ゲート配線と同層に形成されるとともにゲート配線と並行して配置されているので、第1層間絶縁膜上のゲート配線によって生じる凹凸を第2電源配線及び補助配線によって軽減することができる。これにより、EL部下層の平坦性を向上させることができる。
さらに、第2電極に対して第1電源配線及び第2電源配線の2つの電源配線によって電力を供給することができる。これにより、画素不良を抑制することができるので、表示装置における表示ムラを抑制することができる。
さらに、補助配線がゲート配線と同層に形成されており、EL部に別途補助配線を形成する必要がない。これにより、画素の開口率を向上させることができるので、表示パネルの寿命を向上させることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る有機EL表示パネルの一部切り欠き斜視図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係る表示装置用薄膜半導体アレイ装置のマザー基板を示した図である。 図3は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルにおける一画素の回路構成図である。 図4Aは、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルの一画素における薄膜トランジスタを含む断面を模式的に表した断面図である。 図4Bは、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルの一画素における補助配線を含む断面を模式的に表した断面図である。 図5は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル(一部透過)の平面図である。 図6は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル(一部透過)の平面図である。 図7は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル(一部透過)の平面図である。 図8は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル(一部透過)の一画素における平面図である。 図9は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル(一部透過)の一画素における平面図である。 図10は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル(一部透過)の一画素における平面図である。 図11Aは、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルの断面図である(図9のX1−X1’線断面図)。 図11Bは、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルの断面図である(図9のX2−X2’線断面図)。 図11Cは、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルの断面図である(図8のX3−X3’線断面図)。 図12Aは、図9のX4−X4’断面から見たときにおける本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルの斜視図である。 図12Bは、図10のX3−X3’断面から見たときにおける本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルの斜視図である。 図13Aは、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルの製造方法における基板準備工程を模式的に示した断面図である。 図13Bは、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルの製造方法における第1金属層(ゲート電極)形成工程を模式的に示した断面図である。 図13Cは、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルの製造方法におけるゲート絶縁膜形成工程を模式的に示した断面図である。 図13Dは、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルの製造方法における非結晶性半導体膜形成工程及び結晶性半導体膜形成工程(レーザ照射工程)を模式的に示した断面図である。 図13Eは、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルの製造方法における半導体層形成工程(島化工程)を模式的に示した断面図である。 図13Fは、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルの製造方法における第4コンタクトホール形成工程を模式的に示した断面図である。 図13Gは、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルの製造方法における第2金属層形成工程を模式的に示した断面図である。 図13Hは、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルの製造方法における第1層間絶縁膜形成工程を模式的に示した断面図である。 図13Iは、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルの製造方法における第2コンタクトホール形成工程を模式的に示した断面図である。 図13Jは、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルの製造方法における第3金属層工程を模式的に示した断面図である。 図14は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルにおける薄膜トランジスタのTFT特性を説明するための図である。 図15は、本発明の第1の実施形態の変形例に係るEL表示パネルの断面図である。 図16は、本発明の第2の実施形態に係るEL表示パネル(一部透過)の平面図である。 図17は、本発明の第2の実施形態に係るEL表示パネル(一部透過)の平面図である。 図18は、本発明の第2の実施形態に係るEL表示パネルの断面図である(図16のX2−X2’線断面図)。 図19は、本発明の第2の実施形態に係るEL表示パネルにおける薄膜トランジスタのTFT特性を説明するための図である。 図20は、本発明の第2の実施形態の変形例に係るEL表示パネルの断面図である。 図21Aは、本発明に係る有機EL表示パネルの一例を示す断面斜視図である。 図21Bは、本発明に係る有機EL表示パネルの他の例を示す断面斜視図である。 図22は、本発明に係るEL表示装置の一例を示す外観斜視図である。 図23は、表示装置の1つの画素における従来に係る表示装置用薄膜半導体装置の平面図である。 図24Aは、従来に係る表示装置用薄膜半導体装置の断面図である(図23のX1−X1’線断面図)。 図24Bは、従来に係る表示装置用薄膜半導体装置の断面図である(図23のX2−X2’線断面図)。 図24Cは、従来に係る表示装置用薄膜半導体装置の断面図である(図23のY−Y’線断面図)。 図25は、図23のX1−X1’の断面から見たときにおける従来に係る表示装置用薄膜半導体装置の主要部分を示す斜視図である。
本発明に係るEL表示パネルの一態様は、EL部と、前記EL部の発光を制御する薄膜半導体部とを備えるEL表示パネルであって、前記EL部は、陽極電極と、陰極電極と、前記陽極電極と前記陰極電極との間に介在する発光層と、を含み、前記薄膜半導体部は、基板と、前記基板上に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極を覆って前記基板上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上であって前記ゲート電極の上方に形成された半導体層と、前記半導体層の上方に形成された第1電極と、前記第1電極と同層に形成された第2電極と、前記第2電極と電気的に接続され、当該第2電極と同層に形成された第1電源配線と、前記第1電極及び前記第2電極を覆って前記ゲート絶縁膜の上方に形成された第1層間絶縁膜と、前記ゲート電極が形成された層とは異なる層である前記第1層間絶縁膜上に形成され、前記第1電源配線と交差するように配置されたゲート配線と、前記ゲート配線と同層に形成されるとともに前記ゲート配線と並行して配置された第2電源配線と、前記第2電源配線と同層に形成されるとともに前記第2電源配線と並行して配置された補助配線と、を含み、前記ゲート電極と前記ゲート配線とは、前記ゲート絶縁膜及び前記第1層間絶縁膜を貫通するように設けられた第1導電部を介して電気的に接続され、前記第1電源配線と前記第2電源配線とは、前記第1層間絶縁膜を貫通するように設けられた第2導電部を介して電気的に接続され、前記補助配線は、前記陰極電極と電気的に接続されるものである。
本態様によれば、ゲート配線が、ゲート電極が形成された層とは異なる層である第1層間絶縁膜上に配置されるので、ゲート配線とゲート電極とはそれぞれに適した材料を選ぶことができる。
また、本態様によれば、ゲート配線は第1層間絶縁膜の上層に形成され、第1電源配線は第1層間絶縁膜よりも下層に形成されるので、第1層間絶縁膜の膜厚を大きくすることによってゲート配線と第1電源配線との膜厚間距離を確保することができる。これにより、ゲート配線と第1電源配線との間の寄生容量を低減することができる。
さらに、本態様によれば、第2電極は第1電源配線と電気的に接続されるとともに第1電源配線は第2電源配線と電気的に接続され、また、第1電源配線と第2電源配線とが交差するように配置される。これにより、第2電極は第1電源配線と第2電源配線との双方向から電源供給を受けることができるので、大画面化するに伴って表示領域の中央領域で生ずるIRドロップに対して、IRドロップ量を低減することができる。
また、第2電源配線及び補助配線が、ゲート配線と同層に形成されるとともにゲート配線と並行して配置されているので、第1層間絶縁膜上のゲート配線によって生じる凹凸を第2電源配線によって軽減することができる。これにより、薄膜半導体部の平坦度を向上させることができる。
さらに、第2電極に対して第1電源配線及び第2電源配線の2つの電源配線によって電力を供給することができる。これにより、画素不良を抑制することができるので、表示装置における表示ムラを抑制することができる。
また、本態様によれば、補助配線が、EL部ではなく薄膜半導体部に配置されるとともに、ゲート配線及び第2電源配線に並行して配置している。すなわち、補助配線は、EL部以外の層であって、ゲート配線及び第2電源配線を配置するために既に利用している層に配置されている。これにより、薄膜半導体部にスペース上の負担をかけることなく、EL部における設計の自由度を拡大することができる。また、補助配線がEL部に配置する必要がないので、各画素の開口率を増大することができ、EL表示パネルとして発光量を大きくすることができる。また、発光量を大きくできるため単位面積あたりの発光強度が小さくしてもEL表示パネルとしては従来の技術によるEL表示パネルと同等の輝度を実現できるようになるため、その結果、寿命の長いEL表示パネルを実現することができる。
さらに、本発明に係るEL表示パネルの一態様の一態様において、前記第2電源配線及び前記補助配線は、前記ゲート配線と同一又は所定の近似値の高さに形成されており、前記第2電源配線及び前記補助配線は、隣り合う2つの前記ゲート配線の間に配置され、前記第2電源配線及び前記補助配線の双方を組合せた幅は、前記隣り合う2つのゲート配線の間の幅に対応することが好ましい。
本態様によれば、EL表示パネルの平坦性を一層向上させることができる。すなわち、ゲート配線が第1層間絶縁膜上に形成されると、このままでは、ゲート配線の膜厚分、ゲート配線が形成されていない領域よりも突出することになる。これに対して、本態様によれば、第2電源配線及び補助配線の双方を組み合わせた幅は、隣り合う2つのゲート配線の間の幅に対応する幅を有する配線である。従って、第2電源配線及び補助配線を平坦化用の構成としても利用することができるので、簡易な構成で半導体薄膜部の平坦性を確保することができる。
さらに、本発明に係るEL表示パネルの一態様において、前記第2電源配線又は前記補助配線と、前記隣り合う2つのゲート配線との距離は、それぞれ、4μm以上であることが好ましい。
本態様によれば、第2電源配線又は補助配線とゲート配線とが影響することなく配置させることができるとともに、薄膜半導体部の平坦性を向上させることができる。
さらに、本発明に係るEL表示パネルの一態様において、前記第2電源配線及び前記補助配線は、前記ゲート配線と同一又は所定の近似値の高さに形成されており、前記第2電源配線及び前記補助配線は、隣り合う2つの前記ゲート配線の間を埋めるようにして、当該ゲート配線と近接して配置されることが好ましい。
本態様によれば、薄膜半導体部の平坦性を一層向上させることができる。
さらに、本発明に係るEL表示パネルの一態様において、前記第2電源配線及び前記補助配線は、前記ゲート配線と同一又は所定の近似値の高さに形成されており、前記第2電源配線及び前記補助配線は、前記第1電源配線の幅より広い幅を有する配線であることが好ましい。
本態様によれば、薄膜半導体部の平坦性を一層向上させることができる。また、第2電源配線を第1電源配線よりも低抵抗化することができ、IRドロップを大幅に軽減することができる。
さらに、本発明に係るEL表示パネルの一態様において、前記第2電源配線及び前記補助配線は、いずれも、均一な膜厚を有し、かつ、当該電源配線及び当該補助配線の下層の表面形状に従って形成されることが好ましい。
本態様によれば、第2電源配線の平面視形状を略平板形状とすることができる。これにより、第2電源配線を、第1電源配線の幅より広い幅を有する平板形状の配線とすることができ、第2電源配線を低抵抗配線とすることができる。従って、配線抵抗の低い第2電源配線から第1電源配線を介して第2電極に対して電源供給がなされることになるので、大画面化するに伴って表示領域の中央領域で生ずるIRドロップに対して、そのドロップ量を大幅に低減することができる。
さらに、本発明に係るEL表示パネルの一態様において、前記半導体層は、nチャネル型であり、前記第2電源配線の少なくとも一部が、前記半導体層と重ならないように配置されることが好ましい。
本態様によれば、nチャネル型である半導体層が第2電源配線と重ならないように構成されているので、バックチャネルにキャリアが誘起することを抑制することができる。これにより、オフリーク電流の発生を抑制することができるので、オフ特性に優れた薄膜トランジスタを有するEL表示パネルを実現することができる。
さらに、本発明に係るEL表示パネルの一態様において、前記半導体層は、pチャネル型であり、前記第2電源配線の少なくとも一部が、前記半導体層と重なるように配置されることが好ましい。
本態様によれば、pチャネル型である半導体層が第2電源配線と重なるように構成されるので、バックチャネルの電位を安定させることができる。これにより、オフリーク電流を低減することができるので、オフ特性に優れた薄膜トランジスタを有するEL表示パネルを実現することができる。
さらに、本発明に係るEL表示パネルの一態様において、前記第1電極はソース電極であり、前記第2電極はドレイン電極である。また、本発明に係るEL表示パネルの一態様において、前記第1電極はドレイン電極であり、前記第2電極はソース電極であるとしてもよい。
さらに、本発明に係るEL表示パネルの一態様において、前記ゲート配線が形成された層と前記第1電源配線が形成された層とで挟まれた前記第1層間絶縁膜により形成される単位面積あたりの容量は、前記ゲート電極が形成された層と前記第1電源配線が形成された層とで挟まれた前記ゲート絶縁膜により形成される単位面積あたりの容量より小さいことが好ましい。この場合、本発明に係るEL表示パネルの一態様において、前記第2層間絶縁膜により形成される容量は、1.5×10-4F/m未満であり、前記ゲート絶縁膜に形成される容量は、1.5×10-4F/m以上であることが好ましい。
本態様によれば、第1層間絶縁膜とゲート絶縁膜とが同一材料の場合、第1層間絶縁膜の膜厚がゲート絶縁膜の膜厚より厚くなる。これにより、第1層間絶縁膜上のゲート配線と第1層間絶縁膜下の第1電源配線との間の間隔を、ゲート絶縁膜の膜厚以上に離間させることができるので、ゲート配線と第1電源配線との間の寄生容量を一層低減することができる。
さらに、本発明に係るEL表示パネルの一態様において、前記半導体層は、多結晶性半導体層を含むことが好ましい。
本態様によれば、多結晶性半導体層によってキャリアの移動度を高くすることができるので、オン特性に優れた薄膜トランジスタを備えるEL表示パネルを実現することができる。
さらに、本発明に係るEL表示パネルの一態様において、前記第2電源配線及び前記補助配線を構成する材料は、Al、Cu、Agから選択されるいずれか1つの元素を含むことが好ましい。さらに、本発明に係るEL表示パネルの一態様において、前記第2電源配線及び前記補助配線は、多層配線であり、前記第2電源配線及び前記補助配線を構成する主配線は、Al、Cu、Agから選択されるいずれか1つからなることが好ましい。
本態様によれば、配線用材料の中でも抵抗率が小さい金属材料で構成することができるので、第2電源配線の電気抵抗を一層小さくすることができる。
さらに、本発明に係るEL表示パネルの一態様において、前記EL部は、前記発光層が有機発光層である有機EL部であることが好ましい。
本態様によれば、表示性能に優れた有機EL表示パネルを実現することができる。
また、本発明に係るEL表示装置の一態様は、上記のEL表示パネルを備えるものである。
本態様によれば、表示性能に優れたEL表示装置を実現することができる。
また、本発明に係るEL表示パネルの製造方法の一態様は、基板を準備する第1工程と、前記基板上にゲート電極を形成する第2工程と、前記ゲート電極を覆って前記基板上にゲート絶縁膜を形成する第3工程と、前記ゲート絶縁膜上であって前記ゲート電極の上方に半導体層を形成する第4工程と、前記半導体層の上方に第1電極を形成するとともに、前記第1電極と同層に第2電極及び当該第2電極と電気的に接続される第1電源配線を形成する第5工程と、前記第1電極及び前記第2電極を覆って前記ゲート絶縁膜の上方に第1層間絶縁膜を形成する第6工程と、前記ゲート絶縁膜及び前記第1層間絶縁膜を貫通する第1コンタクトホール、及び、前記第1層間絶縁膜を貫通する第2コンタクトホールを形成する第7工程と、前記第1層間絶縁膜上に金属膜を成膜して当該金属膜をパターニングすることにより、前記第1電源配線と交差するように前記第1コンタクトホールを介して前記ゲート電極と電気的に接続されるゲート配線を形成するとともに、前記ゲート配線と並行するように前記第2コンタクトホールを介して前記第1電源配線と電気的に接続される第2電源配線を形成し、さらに、前記第2電源配線と並行するように補助配線を形成する第8工程と、前記第1層間絶縁膜、前記第2電源配線、及び前記補助配線の上面を覆うように、第2層間絶縁膜を形成する第9工程と、前記補助電極上における前記第2層間絶縁膜を貫通する第3コンタクトホールを形成する第10工程と、前記第2層間絶縁膜の上方に、陽極電極と、陰極電極と、前記陽極電極と前記陰極電極との間に介在する発光層とを含むEL部を形成する第11工程と、を含み、前記第11工程において、前記第3コンタクトホールを介して前記陰極電極と前記補助配線とを電気的に接続するものである。
本態様によれば、上記の本発明に係るEL表示パネルを容易に製造することができる。
さらに、本発明に係るEL表示パネルの製造方法の一態様において、前記第4工程で形成する半導体層は非結晶性半導体膜であり、前記第4工程と前記第5工程との間に、前記非結晶性半導体膜に対して所定のレーザ光を照射し、前記所定のレーザ光の照射により前記非結晶性半導体膜の温度を所定の温度範囲とし、前記非結晶性半導体膜を結晶化する工程を含むことが好ましい。
本態様によれば、多結晶性半導体膜を含む半導体層を形成することができ、オン特性に優れた薄膜トランジスタを含むEL表示パネルを製造することができる。
さらに、本発明に係るEL表示パネルの製造方法の一態様において、前記EL部は、前記発光層を有機発光層で形成した有機EL部であることが好ましい。
本態様によれば、表示性能に優れた有機EL表示パネルを製造することができる。
以下、本発明に係るEL表示パネル、EL表示パネルの製造方法、及び、EL表示装置の実施形態及び実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、各図は、説明のための模式図であり、膜厚及び各部の大きさの比などは、必ずしも厳密に表したものではない。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態に係るEL(Electro Luminescence)パネルについて、図1を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る有機EL表示パネルの一部切り欠き斜視図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル1は、有機EL表示パネル(有機ELディスプレイ)であって、自発光型表示素子である有機EL素子10と、薄膜トランジスタ及び各種配線等が形成されたアクティブマトリクス基板からなる表示装置用薄膜半導体アレイ装置20とを備える。
有機EL素子10は、表示装置用薄膜半導体アレイ装置20上に順次形成された、下部電極12、有機発光層13及び上部電極14を備える。有機発光層13は、電子輸送層、発光層、正孔輸送層等が積層されて構成される。
表示装置用薄膜半導体アレイ装置20は、複数の画素100がマトリクス状(行列状)に配置された画素部を備え、各画素100には薄膜トランジスタ(不図示)を含む画素回路30が設けられている。また、表示装置用薄膜半導体アレイ装置20は、マトリクス状に配置されたゲート配線21及びソース配線22を備える。ゲート配線21は行方向に複数本配列されており、ソース配線22は列方向に複数本配列されている。また、ゲート配線21及びソース配線22は直交するように構成されており、それぞれ各画素回路30と制御回路(不図示)とを接続する。
各画素回路30には、画素100を選択するためのスイッチング素子及び有機EL素子10を駆動するための駆動素子として、少なくとも2つの薄膜トランジスタが設けられている。
なお、図1では図示しないが、表示装置用薄膜半導体アレイ装置20は、列方向に配列された複数の第1電源配線23A及び行方向に配列された複数の第2電源配線23Bを備える。複数の第1電源配線23Aは、ソース配線22と平行に配置され、各画素100の駆動素子に接続される。
このように、本実施形態に係る有機EL表示パネル1は、ゲート配線21とソース配線22とで区画された画素100毎に表示制御を行うアクティブマトリクス方式が採用されている。
次に、本発明の第1の実施形態に係る表示装置用薄膜半導体アレイ装置を作製する一例について、図2を用いて説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係る表示装置用薄膜半導体アレイ装置のマザー基板を示したものである。図2に示すように、マザー基板は2つの表示部200を含み、このマザー基板を2つに切断することによって、2つの表示装置用薄膜半導体アレイ装置20を得ることができる。各表示部200は、上述のとおり、画素100がマトリクス状(行列状)に配置されて構成されている。なお、図2においては、画素100は表示部200の角部のみの画素を図示している。また、図2において、マザー基板は2つの表示部200を含むとし、二枚取りの例を示したが、表示部200は2以上の複数とすることもでき、また、表示部200を1つのみとすることもできる。
次に、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルにおける画素の回路構成について、図3を用いて説明する。図3は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルにおける一画素の回路構成図である。以下、図3〜図15に示す本発明の第1の実施形態では、第1薄膜トランジスタ及び第2薄膜トランジスタがpチャネル型のTFTとして説明する。
図3に示すように、各画素100は、第1薄膜トランジスタ310、第2薄膜トランジスタ320及びコンデンサ300Cを含む画素回路30と、有機EL素子10とを備える。第1薄膜トランジスタ310は、画素100を選択するための選択トランジスタ(スイッチングトランジスタ)であり、第2薄膜トランジスタ320は、有機EL素子10を駆動するための駆動トランジスタである。
第1薄膜トランジスタ310は、第1ソース電極310S、第1ドレイン電極310D及び第1ゲート電極310Gを有する。第1ソース電極310Sはソース配線22に接続され、第1ゲート電極310Gはゲート配線21に接続される。また、第1ドレイン電極310Dは、コンデンサ300C(キャパシタ)及び第2薄膜トランジスタ320の第2ゲート電極320Gに接続される。第1薄膜トランジスタ310は、ゲート配線21及びソース配線22に電圧が印加されると、ソース配線22に印加された電圧値を表示データとしてコンデンサ300Cに保存する。
第2薄膜トランジスタ320は、第2ソース電極320S、第2ドレイン電極320D及び第2ゲート電極320Gを有する。第2ドレイン電極320Dは有機EL素子10の陽極(下部電極)に接続され、第2ソース電極320Sは第1電源配線23Aに接続される。また、第2ゲート電極320Gは、第1薄膜トランジスタ310の第1ドレイン電極310Dに接続される。第2薄膜トランジスタ320は、コンデンサ300Cが保持している電圧値に対応する電流を第1電源配線23Aから第2ドレイン電極320Dを通じて有機EL素子10の陽極に供給する。
このように構成される画素100において、ゲート配線21にゲート信号が入力され、第1薄膜トランジスタ310をオン状態にすると、ソース配線22を介して供給された信号電圧がコンデンサ300Cに書き込まれる。そして、コンデンサ300Cに書き込まれた保持電圧は、1フレーム期間を通じて保持される。この保持電圧により、第2薄膜トランジスタ320のコンダクタンスがアナログ的に変化し、発光階調に対応した駆動電流が、有機EL素子10の陽極から陰極(カソード)へと流れる。これにより、有機EL素子10が発光し、画像として表示される。
次に、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル1における画素の構成について、図4A及び図4Bを用いて説明する。図4Aは、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルの一画素における薄膜トランジスタを含む断面を模式的に表した断面図である。図4Bは、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルの一画素における補助配線を含む断面を模式的に表した断面図である。
図4Aに示すように、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル1における各画素は、画素を選択するためのスイッチングトランジスタである第1薄膜トランジスタ310と、有機EL素子10を駆動するための駆動トランジスタである第2薄膜トランジスタ320とを備える。上述のとおり、第1薄膜トランジスタ310は、第1ソース電極310S、第1ドレイン電極310D及び第1ゲート電極310Gを有する。また、第2薄膜トランジスタ320は、第2ソース電極320S、第2ドレイン電極320D及び第2ゲート電極320Gを有する。
図4Aに示すように、各画素において、基板300上に、第1ゲート電極310G及び第2ゲート電極320Gが形成される。また、第1ゲート電極310G及び第2ゲート電極320Gを覆うようにして、ゲート絶縁膜330が形成される。
第1ゲート電極310Gの上方であってゲート絶縁膜330上には第1半導体層311が形成される。また、第2ゲート電極320Gの上方であってゲート絶縁膜330上には第2半導体層321が形成される。
第1半導体層311の一部を覆うようにして一対の第1ソース電極310S及び第1ドレイン電極310Dが互いに対向するように離間して配置される。また、第2半導体層321の一部を覆うようにして一対の第2ソース電極320S及び第2ドレイン電極320Dが互いに対向するように離間して配置される。
第1薄膜トランジスタ310の第1ソース電極310Sは、ソース配線22と電気的に接続されている。また、第2薄膜トランジスタ320の第2ソース電極320Sは、第1電源配線23Aと電気的に接続されている。
さらに、第1薄膜トランジスタ310及び第2薄膜トランジスタ320を覆うようにして、第1層間絶縁膜340(下部層間絶縁膜)が形成される。第1層間絶縁膜340は、例えば、第1薄膜トランジスタ310及び第2薄膜トランジスタ320を保護するためのパシベーション膜として機能する。
第1層間絶縁膜340上には、第2電源配線23Bが形成される。第2電源配線23Bは、第1層間絶縁膜340に形成されたコンタクトホールを介して第1電源配線23Aと電気的に接続されている。
第2電源配線23Bを覆うようにして第1層間絶縁膜340上に第2層間絶縁膜350(上部層間絶縁膜)が形成される。第2層間絶縁膜350は、例えば、表示装置用薄膜半導体装置(薄膜半導体部)の上面を平坦化するための平坦化膜として機能する。これにより、上層の有機EL素子10を平坦に形成することができる。
第2層間絶縁膜350上には、下部電極12、有機発光層13及び上部電極14が順次積層された有機EL素子10が形成される。第2層間絶縁膜350上には、隣接する画素との境界部分にバンク15が形成されている。隣接するバンク15によって構成される開口に、下部電極12及び有機発光層13が形成される。
下部電極12は、画素単位で配置された陽極電極(アノード)であり、第2層間絶縁膜350上に形成される。下部電極12は、第1層間絶縁膜340及び第2層間絶縁膜350を貫通するコンタクトホールを介して、第2薄膜トランジスタの第2ドレイン電極320Dと電気的に接続される。
有機発光層13(有機EL層)は、色(サブ画素列)単位又はサブ画素単位で形成されており、所定の有機発光材料で構成されている。
上部電極14は、有機発光層13の上方に配置され、複数の画素を跨ぐように形成された陰極電極(カソード)であり、ITO等の透明電極によって構成される。本実施形態において、上部電極14は全ての画素に共通の共通電極である。なお、上部電極14は、本実施形態では、接地電位である。
また、図4Bに示すように、第1層間絶縁膜340上には、補助配線25が形成されている。補助配線25は、有機EL素子10の上部電極14と電気的に接続されており、上部電極14の表示画面の中央領域にて生ずる電圧降下を防止する。補助配線25は、上部電極14に所定の電源を供給するEL電源線として機能を有する。
なお、本実施形態において、有機EL層L3には、上部電極14と電気的に接続される補助配線は形成されていない。
電極部120は、第2薄膜トランジスタ320の第2ドレイン電極320Dから延設された構成されている。図4Bに示すように、電極部120は、中継電極を介して有機EL素子10の下部電極12と電気的に接続されている。これにより、第2薄膜トランジスタ320の第2ドレイン電極320Dと下部電極12とが電気的に接続される。
このように構成されるEL表示パネル1において、最下層の薄膜トランジスタが形成される層をTFT層(TFT部)L1とし、最上層の有機EL素子10が形成される層を有機EL層(有機EL部)L3とし、TFT層L1と有機EL層L3との間の層であって各種配線が形成される層を配線層(配線部)L2とする。この配線層L2には、図4A及び図4Bに示すように、例えば、第2電源配線23B及び補助配線25等が形成される。また、本実施形態において、TFT層L1と配線層L2とによって薄膜半導体部が構成される。
また、TFT層L1において、第1ゲート電極310G及び第2ゲート電極320Gが形成される層を第1金属層ML1とする。また、一対の第1ソース電極310S及び第1ドレイン電極310Dと一対の第2ソース電極320S及び第2ドレイン電極320Dが形成される層を第2金属層ML2とする。従って、図4A及び図4Bに示すように、本実施形態において、ソース配線22は、第2金属層ML2に形成される。
また、配線層L2において、電源配線23が形成される層を第3金属層ML3とする。なお、後述するが、第3金属層ML3には、第2電源配線23B及び補助配線25以外に、ゲート配線21も形成される。
これらの第1金属層ML1〜第3金属層ML3において、同一の金属層に形成される電極及び配線等の金属部材は、同一の金属膜をパターニングすることによって同時に形成することができる。
次に、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル1について、図5〜図7を用いて説明する。図5は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルの平面図であって、有機EL素子10の上部電極及び発光層を透過した状態を示している。図6は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルの平面図であって、有機EL層L1及び第2層間絶縁膜を透過した状態を示している。また、図7は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルの平面図であって、有機EL層L1、配線層L2及び第1層間絶縁膜を透過した状態を示している。
図5に示すように、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル1は、マトリクス状(行列状)に配列された画素100を備え、各画素100には、下部電極12が配置されている。
また、図6に示すように、画素100の行方向に沿って、複数のゲート配線21、複数の第2電源配線23B及び複数の補助配線25が互いに平行に配置されている。
隣り合うゲート配線21の間には、第2電源配線23B及び補助配線25が配置されており、第2電源配線23B及び補助配線25は、ゲート配線21と同層に形成されるとともにゲート配線21と並行して配置される。
なお、ゲート配線21、第2電源配線23B及び補助配線25は、図4A及び図4Bに示す配線層L2の第3金属層ML3に形成される。また、ゲート配線21、第2電源配線23B及び補助配線25は、第1層間絶縁膜340(不図示)の上に形成されている。
図7は、図6において、ゲート配線21、第2電源配線23B及び補助配線25を透過した状態の図である。なお、図6において、ゲート配線21、第2電源配線23B及び補助配線25が形成される領域については破線で示している。
図7に示すように、本発明の第1の実施形態に係るEL表示装置1は、画素100の列方向に沿って互いに平行に配置された複数のソース配線22及び複数の第1電源配線23Aを備える。
第1電源配線23Aとソース配線22とは、図4Aに示すTFT層L1の第2金属層ML2に形成されており、上層の配線層L2に形成された、ゲート配線21、第2電源配線23B及び補助配線25と立体交差するように配置される。
次に、図5〜図7における各画素100の詳細構成について、図8〜図10、図11A、図11B、図11C、図12A及び図12Bを用いて説明する。図8〜図10は、それぞれ図5〜図7の各画素100に対応し、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルの平面図である。図11Aは、図9のX1−X1’線に沿って切断した断面図であり、図11Bは、図9のX2−X2’線に沿って切断した断面図であり、図11Cは、図8のX3−X3’線に沿って切断した断面図である。また、図12Aは、図9のX4−X4’断面から見たときにおける本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルの斜視図である。図12Bは、図10のX3−X3’断面から見たときにおける本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルの斜視図である。
図8〜図10に示すように、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル1は、基板300と、第1薄膜トランジスタ310及び第2薄膜トランジスタ320と、ゲート配線21と、ソース配線22と、第1電源配線23Aと、第2電源配線23Bと、補助配線25と、第1層間絶縁膜340とを有する表示装置用薄膜半導体装置を備える。
第1薄膜トランジスタ310は、第1ゲート電極310Gと、ゲート絶縁膜330と、第1半導体層311(チャネル層)と、一対の第1ソース電極310S及び第1ドレイン電極310Dとの積層構造体である。また、第2薄膜トランジスタ320は、第2ゲート電極320Gと、ゲート絶縁膜330と、第2半導体層321(チャネル層)と、一対の第2ソース電極320S及び第2ドレイン電極320Dとの積層構造体である。
本実施形態において、第1薄膜トランジスタ310、第2薄膜トランジスタ320、ソース配線22及び第1電源配線23Aは、図4Aに示すTFT層L1に形成される。また、ゲート配線21、第2電源配線23B及び補助配線25は、図4A及び図4Bに示す配線層L2に形成される。
以下、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル1の各構成要素について、下層の構成要素から順に詳述する。
第1ゲート電極310G及び第2ゲート電極320Gは、図10、図11A、図11B及び図12Bに示すように、基板300上に島状にパターン形成される。第1ゲート電極310G及び第2ゲート電極320Gは、図4Aに示す第1金属層ML1に形成される。
ゲート絶縁膜330は、図11A及び図11Bに示すように、第1ゲート電極310G及び第2ゲート電極320Gを覆うように、基板300上に形成される。また、ゲート絶縁膜330は、コンタクトホールが形成される以外の領域には、基板300上の全面に形成される。
第1半導体層311は、図10及び図11Bに示すように、ゲート絶縁膜330上であって第1ゲート電極310Gの上方に島状にパターン形成される。また、第2半導体層321は、ゲート絶縁膜330上であって第2ゲート電極320Gの上方に島状にパターン形成される。
なお、第1半導体層311及び第2半導体層321は、nチャネル型又はpチャネル型とすることができる。本実施形態では、第1半導体層311及び第2半導体層321は、正電位の第2電源配線23Bで覆われているので、第1半導体層311も第2半導体層321もpチャネル型とした。
第1薄膜トランジスタ310における一対の第1ソース電極310S及び第1ドレイン電極310Dは、図10及び図11Bに示すように、第1半導体層311の上方に第1半導体層311と重畳するように、また、互いに対向するようにして形成される。これらの第1ソース電極310S及び第1ドレイン電極310Dは、図4Aに示すTFT層L1であって第2金属層ML2に形成される。
なお、本明細書中において、「重畳する」とは、上下方向から見て互いに重なり合う位置関係にあることを意味する。
さらに、第1ドレイン電極310Dは、図10及び図11Bに示すように、第2薄膜トランジスタ320の第2ゲート電極320Gと重畳するように形成されている。第1ドレイン電極310Dと第2ゲート電極320Gとは、第4コンタクト部114(第4導電部)によって電気的に接続されている。第4コンタクト部114は、第1ドレイン電極310Dと第2ゲート電極320Gとが重畳する位置において厚み方向に形成された第4コンタクトホール(孔)に導電部材が埋め込まれることによって構成される。本実施形態では、図11Bに示すように、第4コンタクト部114は、ゲート絶縁膜330を貫通するように形成された第4コンタクトホールに第1ドレイン電極310Dの一部が埋め込まれることによって構成されている。
なお、図11Bに示すように、第4コンタクト部114に対応する第4コンタクトホールは、ゲート絶縁膜330に形成される。本実施形態において、第4コンタクト部114は、図10に示すように、3個形成した。
また、第2薄膜トランジスタ320における一対の第2ソース電極320S及び第2ドレイン電極320Dは、図10及び図11Bに示すように、第2半導体層321の上方に第2半導体層321と重畳するように、また、互いに対向するようにして形成される。これらの第1ソース電極310S及び第1ドレイン電極310Dは、TFT層L1であって第2金属層ML2に形成される。
さらに、図10及び図12Bに示すように、第2ドレイン電極320Dは、列方向(縦方向)に沿って直線状に延設されており、第2半導体層321との反対側部分には延設部分よりも幅広の島状の電極部120が形成されている。
電極部120は、第3コンタクト部113(第3導電部)及びゲート配線21と同層の中継電極を介して有機EL素子10の下部電極12と電気的に接続される。第3コンタクト部113は、電極部120の上層に形成される第1層間絶縁膜340及び第2層間絶縁膜350を貫通するようにして形成された第3コンタクトホール(孔部)に導電材料が埋め込まれることによって構成されている。
ソース配線22は、図10、図11A、図11B及び図12Bに示すように、画素100の列方向(縦方向)に沿ってライン状に形成される。ソース配線22は、第1薄膜トランジスタ310の近傍を通るように配置され、第1ソース電極310Sと電気的に接続されるように構成されている。
本実施形態では、ライン状のソース配線22の一部が第1ソース電極310Sとして機能するように、ソース配線22と第1半導体層311とが重畳するように形成されている。本実施形態において、ソース配線22は、図4A及び図4Bに示すTFT層L1であって第2金属層ML2に形成される。
なお、ソース配線22は、第1薄膜トランジスタ310との重畳部分以外については、ゲート絶縁膜330上に形成される。また、ソース配線22は、後述するゲート配線21、第2電源配線23B及び補助配線25と、第1層間絶縁膜340を介して立体交差するようにして構成されている。
第1電源配線23Aは、ソース配線22と同様に、画素100の列方向(縦方向)に沿ってライン状に形成されている。第1電源配線23Aは、第2薄膜トランジスタ320の近傍を通るように配置され、第2ソース電極320Sと電気的に接続されるように構成されている。
本実施形態では、ライン状の第1電源配線23Aの一部が第2ソース電極320Sとして機能するように、第1電源配線23Aと第2半導体層321とが重畳するように形成されている。第1電源配線23Aは、正電位であり、第2薄膜トランジスタ320の第2ソース電極320Sに対して電源が供給される。本実施形態において、第1電源配線23Aは、図4Aに示すTFT層L1であって第2金属層ML2に形成される。
なお、第1電源配線23Aは、第2薄膜トランジスタ320との重畳部分以外については、ゲート絶縁膜330上に形成される。また、第1電源配線23Aは、後述するゲート配線21及び第2電源配線23Bと、第1層間絶縁膜340を介して立体交差するようにして構成されている。
このように構成されるソース配線22と第1電源配線23Aとは、互いに平行となるように配置されている。また、上述のとおり、ソース配線22及び第1電源配線23Aは、一対の第1ソース電極310S及び第1ドレイン電極310D、並びに、一対の第2ソース電極320S及び第2ドレイン電極320Dと同層の第2金属層ML2に形成され、同一の金属膜をパターニングすることによって形成される。
第1層間絶縁膜340は、図11A及び図11Bに示すように、第1薄膜トランジスタ310、第2薄膜トランジスタ320、ソース配線22及び第1電源配線23Aを覆うようにして形成される。第1層間絶縁膜340は、TFT層L1の最上層であり下部に形成される電極や配線全体を覆うように構成される。
ゲート配線21は、図9に示すように、画素100の行方向(横方向)に沿ってライン状に形成されている。さらに、ゲート配線21は、図11Aに示すように、第1層間絶縁膜340上に形成されており、図4Aに示す配線層L2であって第3金属層ML3に形成されている。すなわち、ゲート配線21は、第1ゲート電極310G等が形成された層(第1金属層ML1)及び第1電源配線23Aやソース配線22等が形成された層(第2金属層ML2)とは異なる層に形成されている。
また、ゲート配線21は、第1薄膜トランジスタ310の近傍を通るように配置され、第1ゲート電極310Gと電気的に接続されるように構成されている。本実施形態では、図10及び図11Aに示すように、ゲート配線21と第1ゲート電極310Gとは立体交差するように配置されており、その立体交差部(重畳部分)において、ゲート配線21と第1ゲート電極310Gとは、第1コンタクト部111(第1導電部)を介して電気的に接続されている。
第1コンタクト部111は、ゲート配線21と第1ゲート電極310Gとが重畳する位置において厚み方向に形成された第1コンタクトホール(孔)に導電部材が埋め込まれることによって構成される。本実施形態では、図11Aに示すように、第1コンタクト部111は、第1層間絶縁膜340及びゲート絶縁膜330を貫通するようにして形成された第1コンタクトホール(孔)にゲート配線21の一部が埋め込まれることによって構成されている。
第2電源配線23Bは、図9に示すように、画素100の行方向(横方向)に沿ってライン状に形成されている。また、図11Bに示すように、第2電源配線23Bは、第1層間絶縁膜340上に形成されており、図4Aに示す配線層L2であって第3金属層ML3に形成されている。すなわち、第2電源配線23Bは、図12Aに示すように、ゲート配線21と同層に形成されている。
また、第2電源配線23Bは、図9に示すように、ゲート配線21及び補助配線25と並行するように、ゲート配線21と補助配線25の間に配置されている。さらに、第2電源配線23Bは、第1電源配線23Aと立体交差するようにして配置されており、その立体交差部分(重畳部分)において、第2電源配線23Bと第1電源配線23Aとは、厚み方向に形成された第2コンタクト部112(第2導電部)を介して電気的に接続されている。従って、本実施形態では、第2電源配線23Bの電位は第1電源配線23Aと同じ正電位となる。
第2コンタクト部112は、図11Bに示すように、第1層間絶縁膜340を貫通するようにして形成された第2コンタクトホール(孔)に導電材料が埋め込まれることによって構成されている。本実施形態では、第2コンタクト部112は、第2コンタクトホールに第2電源配線23Bの一部が埋め込まれることによって構成されている。また、本実施形態において、第2コンタクト部112は、図9及び図10に示すように、16個(8行2列)形成した。
なお、本実施形態において、第2電源配線23Bを構成する材料は、Al(アルミニウム)、Cu(銅)、Ag(銀)から選択されるいずれか1つの元素で構成することができる。また、第2電源配線23Bを多層配線とし、第2電源配線23Bを構成する主配線が、Al、Cu、Agから選択されるいずれか1つ元素からなるように構成することもできる。
補助配線25は、図9に示すように、画素100の行方向(横方向)に沿ってライン状に形成されている。また、図11Cに示すように、補助配線25は、第1層間絶縁膜340上に形成されており、図4Bに示す配線層L2であって第3金属層ML3に形成されている。すなわち、補助配線25は、図12Aに示すように、ゲート配線21及び第2電源配線23Bと同層に形成されている。
また、補助配線25は、図9に示すように、第2電源配線23Bと並行するように配置されている。さらに、補助配線25は、第1電源配線23Aと立体交差するようにして配置されており、その立体交差部分(重畳部分)に形成された第5コンタクト部115(第5導電部)を介して、図11Cに示すように、補助配線25よりも上層に形成される上部電極14と電気的に接続されている。従って、本実施形態では、補助配線25の電位は上部電極14と同じ電位となる。
第5コンタクト部115は、図11Cに示すように、補助配線25上の第2層間絶縁膜350を貫通するようにして形成された第5コンタクトホール(孔)に導電材料が埋め込まれることによって構成されている。本実施形態では、第5コンタクト部115は、第5コンタクトホールに上部電極14の一部が埋め込まれることによって構成されている。また、本実施形態において、第5コンタクト部115は、図8〜図10に示すように、16個(8行2列)形成した。
図11Cに示すように、第2層間絶縁膜350上には、有機EL素子10が形成される。本実施形態では、第2層間絶縁膜350上には、有機EL素子10の下部電極12が形成される。下部電極12は、図8に示すように、画素100毎に形成されており、第5コンタクト部115が形成される部分を除くようにしてパターン形成される。なお、下部電極12上には、有機発光層13及び上部電極14が順次形成される。
このように、本実施形態に係るEL表示パネル1は、ゲート配線21、第2電源配線23B及び補助配線25は、ソース配線22及び第1電源配線23Aと直交するとともに立体交差するように配置されている。また、ゲート配線21、第2電源配線23B及び補助配線25は、第1層間絶縁膜340上の配線層L2であって第3金属層ML3に形成されており、TFT層L1の第1金属層ML1に形成される第1ゲート電極310G及び第2ゲート電極320Gとは異なる層に形成されている。さらに、ゲート配線21、第2電源配線23B及び補助配線25は、TFT層L1の第2金属層ML2に形成されるソース配線22及び第1電源配線23Aとも異なる層に、また、有機EL層L1とも異なる層に、形成されている。
次に、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル1の製造方法について、図13A〜図13Jを用いて説明する。図13A〜図13Jは、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネルの製造方法の各工程を模式的に表した断面図である。なお、図13A〜図13Jは、図9のX2−X2’線断面に対応する。
まず、図13Aに示すように、基板300を準備する。基板300としては、石英ガラス等のガラス材料によって構成された絶縁性の基板を用いることができる。なお、基板300からの不純物の拡散を防止するために、酸化珪素膜又は窒化珪素膜からなるアンダーコート層を基板300の上面に形成してもよい。アンダーコート層の膜厚は100nm程度である。
次に、純水等で洗浄した後、スパッタ等によって耐熱性を有する第1金属膜を基板300上の全面に成膜し、その後、フォトリソグラフィー及びウェットエッチング等によって第1金属膜を所定形状にパターニングすることにより、図13Bに示すように、第1ゲート電極310G及び第2ゲート電極320Gを形成する。第1金属膜の材料としては、耐熱性のあるMo、W、Ta、Ti、Niのいずれかの金属、又は、これらの合金を用いることができる。本実施形態では、Moを用いて、100nm程度の膜厚で第1金属膜を成膜した。
次に、図13Cに示すように、第1ゲート電極310G及び第2ゲート電極320Gを覆うようにして、基板300上の全面にゲート絶縁膜330を形成する。ゲート絶縁膜330の材料としては、酸化珪素膜(SiO)、窒化珪素膜(SiN)、又はこれらの複合膜を用いることができる。また、本実施形態において、ゲート絶縁膜330の膜厚として、200程度の膜厚で成膜した。
続いて、図13Dに示すように、ゲート絶縁膜330上に、非結晶性半導体膜301を成膜する。本実施形態では、非結晶性半導体膜301として非晶質シリコン膜(アモルファスシリコン膜)を用い、プラズマCVDにより、50nm程度で成膜した。なお、ゲート絶縁膜330及び非結晶性半導体膜301は、真空を破ることなく連続プラズマCVD等によって成膜することができる。
この後、図13Dの矢印で示すように、非結晶性半導体膜301に対してエキシマレーザ等によるレーザ光照射を施すことにより、非結晶性半導体膜301を結晶化して多結晶性半導体膜に改質する。具体的には、例えば、非晶質シリコン膜にエキシマレーザ等を照射して、非晶質シリコン膜の温度を所定の温度範囲まで上昇させることにより非晶質シリコン膜を結晶化して結晶粒径を拡大させて多結晶性半導体膜にする。ここで、所定の温度範囲とは、例えば、1100℃〜1414℃である。また、多結晶性半導体内の平均結晶粒径は、20nm〜60nmである。
ここで、第1ゲート電極310G及び第2ゲート電極320Gは、このレーザ光照射工程において高温に曝されるので、上記の温度範囲の上限値(1414℃)よりも融点が高い金属で構成することが好ましい。一方、以降の工程において第2金属層ML2及び第3金属層ML3に形成される配線及び電極は、上記の温度範囲の下限値(1100℃)よりも融点が低い金属で形成してもよい。
なお、レーザ光の照射前に、前処理として、400℃〜500℃で30分間のアニール処理を行うことが好ましい。また、レーザ光の照射後は、真空中で数秒〜数10秒の水素プラズマ処理を行うことが好ましい。
次に、図13Eに示すように、フォトリソグラフィー及びウェットエッチング等により、結晶化した非結晶性半導体膜301を島状にパターニングし、第1半導体層311及び第2半導体層321を形成する。
次に、図13Fに示すように、第1ドレイン電極310Dと第2ゲート電極320Gとを電気的に接続するために、フォトリソグラフィー及びウェットエッチング等により、ゲート絶縁膜330を貫通する第4コンタクトホールCH4を形成する。
次に、図13Gに示すように、スパッタ等によって、ゲート絶縁膜330と第1半導体層311及び第2半導体層321とを覆うようにして第2金属膜(不図示)を成膜し、フォトリソグラフィー及びウェットエッチング等により第2金属膜をパターニングすることにより、ソース配線22、第1電源配線23A、第1ソース電極310S及び第1ドレイン電極310D、並びに、第2ソース電極320S及び第2ドレイン電極320Dを所定形状に形成する。このとき、第2金属膜を構成する材料が第4コンタクトホールCH4にも充填され、第4コンタクト部114が形成される。
なお、ソース配線22、第1電源配線23A、第1ソース電極310S及び第1ドレイン電極310D、並びに、第2ソース電極320S及び第2ドレイン電極320Dを構成する第2金属膜の材料としては、低抵抗金属であることが好ましく、Al、Cu、Agのいずれかの金属、又は、これらの合金を用いることができる。本実施形態では、Alを用いて、300nm程度の膜厚で第2金属膜を成膜した。さらに、Alの上部、下部、もしくは両方にMo等の高耐熱性の金属をバリアメタルとして形成することが好ましい。バリアメタルの厚みは50nm程度である。また、配線の低抵抗化がより求められる場合は、AlではなくCuを用いることが好ましい。なお、材料を代えるのではなく第2金属膜の厚みを増加させることでも低抵抗化が実現できる。
また、第1ソース電極310Sと第1半導体層311との間、及び、第1ドレイン電極310Dと第1半導体層311との間には、低抵抗半導体膜を形成することが好ましい。この低抵抗半導体膜は、一般的に、不純物としてリン等のn型ドーパントがドーピングされた非晶質シリコン膜、もしくは不純物としてボロン等のp型ドーパントがドーピングされた非晶質シリコン膜が用いられる。低抵抗半導体膜の膜厚としては20nm程度とすることができる。さらに、結晶化された第1半導体層311と低抵抗半導体膜(不純物がドーピングされた非晶質シリコン膜)との間に、非晶質シリコンからなるアンドープ(意図的に不純物をドープしない)の半導体膜を形成しても構わない。これらの膜を形成することによって、TFT特性を向上させる等、所望のTFT特性を得ることができる。なお、第2薄膜トランジスタ320についても同様である。
次に、図13Hに示すように、プラズマCVDによって、第1ソース電極310S、第1ドレイン電極310D、第2ソース電極320S及び第2ドレイン電極320D等の露出する電極及び配線を覆うようにして、基板300上の全面に第1層間絶縁膜340を形成する。第1層間絶縁膜340は、酸化珪素膜、窒化珪素膜、又はこれらの膜の積層膜で構成することができる。
次に、図13Iに示すように、第1電源配線23Aと第2電源配線23Bとを接続するために、フォトリソグラフィー及びエッチング等により、第1層間絶縁膜340を貫通する第2コンタクトホールCH2を形成する。このとき、図示しないが、第1ゲート電極310Gとゲート配線21とを接続するために、第1層間絶縁膜340及びゲート絶縁膜330を連続的に貫通する第1コンタクトホールも形成する。
次に、図13Jに示すように、スパッタ等によって第1層間絶縁膜340上に第3金属膜を形成し、フォトリソグラフィー及びエッチング等により第3金属膜を所定形状にパターニングすることにより、ゲート配線21、第2電源配線23B及び補助配線25を形成する。このとき、第3金属膜を構成する材料が第2コンタクトホールCH2及び第1コンタクトホール(不図示)にも充填され、第2コンタクト部112及び第1コンタクト部111が形成される。
なお、ゲート配線21、第2電源配線23B及び補助配線25を構成する第3金属膜の材料は、低抵抗であることが好ましく、第2金属層と同じ金属材料で構成することができる。例えば、バリアメタルとしてMoを50nm形成した後に、Alを300nm形成することにより、第3金属膜を構成することができる。
図示しないが、その後、プラズマCVD等によって第2層間絶縁膜350を形成する。第2層間絶縁膜350は、第1層間絶縁膜340と同様の材料で構成することができ、例えば、酸化珪素膜、窒化珪素膜、又はこれらの膜の積層膜で構成することができる。
その後、第2層間絶縁膜350上に、下部電極12、有機発光層13及び上部電極14を順次形成する。なお、途中、補助配線25を露出するようにして第2層間絶縁膜350に第5コンタクトホールを形成し、補助配線25と上部電極14とを第5コンタクトホールを介して電気的に接続させる。
以上により、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル1を製造することができる。
以上、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル1によれば、ゲート配線21は、第1層間絶縁膜340上のTFT層L2に形成されており、第1ゲート電極310G(及び第2ゲート電極320G)とは別層(異なる層)に配置される。これにより、ゲート配線21と第1ゲート電極310G(及び第2ゲート電極320G)とは、それぞれに適した材料を選ぶことができる。
さらに、本実施形態に係るEL表示パネル1によれば、ゲート配線21は第1層間絶縁膜340の上層に配置されており、一方、第1電源配線23A(又はソース配線22)は、第1層間絶縁膜340の下層であって第1ドレイン電極310D及び第2ソース電極320Sと同層の第2金属層ML2(TFT層L1)に配置される。これにより、ゲート配線21と第1電源配線23A(又はソース配線22)との間の間隔は、第1ゲート電極310G(又は第2ゲート電極320G)と第1ドレイン電極310D(又は第2ソース電極320S)との間の間隔には依存せず、第1ドレイン電極310D(又は第2ソース電極320S)上に形成された第1層間絶縁膜340の膜厚に対応する。
ここで、第1ドレイン電極310D(又は第2ソース電極320S)上に形成された第1層間絶縁膜340は、薄膜半導体部(表示装置用薄膜半導体装置)の表面を保護するものであるため、その膜厚を厚くしたとしても薄膜半導体部としての性能には影響を与えない。従って、第1層間絶縁膜340の膜厚を大きくすることにより、ゲート配線21と第1ドレイン電極310D(又は第2ソース電極320S)との間の間隔を大きくすることができる。これにより、ゲート配線21と第1電源配線23A(又はソース配線22)との間の膜厚間距離を確保することができるので、ゲート配線21と第1電源配線23A(及びソース配線22)との間の寄生容量を低減することができる。
さらに、本実施形態に係るEL表示パネル1によれば、第2ソース電極320Sと電気的に接続される第1電源配線23Aと第2電源配線23Bとが立体交差するように配置されており、これら第1電源配線23Aと第2電源配線23Bとは第2コンタクト部112によって電気的に接続されている。これにより、第2薄膜トランジスタ320の第2ソース電極320Sは、縦方向の第1電源配線23Aと横方向の第2電源配線23Bとの双方向から電源供給を受けることができる。従って、表示装置が大画面化するに伴って表示領域の中央領域で生ずるIRドロップに対して、IRドロップ量を低減することができる。この結果、表示装置の輝度ムラを低減することができる。特に、有機EL表示パネルは電流駆動型の表示パネルであるので、輝度ムラを抑制するには、配線抵抗を下げてIRドロップを小さくすることが好ましい。
さらに、本実施形態に係るEL表示パネル1によれば、第2電源配線23B及び補助配線25が、第1層間絶縁膜340上においてゲート配線21と同層に形成されるとともにゲート配線21と並行して配置されている。これにより、第1層間絶縁膜340上にゲート配線21を配置することによって形成される凹凸の凹部を、第2電源配線23B及び補助配線25によって埋めることができる。
すなわち、第2電源配線23B及び補助配線25によって、第1層間絶縁膜340上の凹凸を軽減し、薄膜半導体部の平坦度を向上させることができる。この結果、第1層間絶縁膜340上の凹凸が上層に与える影響を軽減することができる。従って、薄膜半導体部上に形成する有機EL素子10の平坦性を向上をすることができるので、EL表示パネルの発光輝度ムラ等を抑制することができる。しかも、この場合、有機EL素子10の下層に形成する第2層間絶縁膜等の平坦化膜を厚膜化する必要がないので、より薄型のEL表示パネルを実現することができる。
さらに、本実施形態に係るEL表示パネル1によれば、特定の1つの画素の第2薄膜トランジスタ320に対して、列方向の第1電源配線23A及び行方向の第2電源配線23Bの双方向から電力を供給することができる。これにより、例えば、ある画素の第2薄膜トランジスタ320に接続される第1電源配線23Aに断線不良等があったとしても、もう一方の電源配線である第2電源配線23Bによって当該画素の第2薄膜トランジスタ320に対して電力を供給することができる。すなわち、1つの画素に対して2つの電源配線によって電力を供給することができる。従って、画素不良を抑制することができるので、EL表示パネルにおける表示ムラを抑制することができる。
このように、本実施形態において、第2電源配線23Bは、電源供給用のバックアップ配線としての機能を有するとともに、平坦化膜としての機能をも有する。
さらに、本実施形態に係るEL表示パネル1によれば、EL表示パネルの大画面化に伴い表示画面の中央領域にて生ずる電圧降下を防止するための補助配線25(EL電源線)が、EL部(有機EL層L3)ではなく、配線層L2、すなわち薄膜半導体部に配置されている。しかも、この補助配線25は、第1層間絶縁膜340の上面に、ゲート配線21及び第2電源配線23Bとともに並行して配置している。これにより、ゲート配線21及び第2電源配線23Bの配置に利用している既存層を有効活用して、補助配線25を配置することができる。このように、EL部に配置していた補助配線25を、薄膜半導体部の既存層に移すことにより、薄膜半導体部にスペース上の負担をかけることなく、従来においてEL部の補助配線を配置するために利用していたスペースを開放することができる。従って、EL部における設計の自由度を拡大することができるとともに、各画素の開口率を増大することができる。
以上、本実施形態に係るEL表示パネル1においては、ゲート配線21と、第1電源配線23Aと、ゲート配線21と第1電源配線23Aとで挟まれる第1層間絶縁膜340とによって形成される単位面積あたりの容量をCPASとし、第1ゲート電極310Gと、第1電源配線23Aと、第1ゲート電極310Gと第1電源配線23Aとで挟まれるゲート絶縁膜330とによって形成される単位面積あたりの容量をCGIとすると、CPAS<CGIであることが好ましい。
すなわち、ゲート配線21が形成された層である第3金属層ML3と第1電源配線23Aが形成された層である第2金属層ML2とで挟まれた第1層間絶縁膜340により形成される単位面積あたりの容量CPASが、第1ゲート電極310Gが形成された層である第1金属層ML1と第1電源配線23Aが形成された層である第2金属層ML2とで挟まれたゲート絶縁膜330により形成される単位面積あたりの容量CGIよりも小さいことが好ましい。
これにより、第1層間絶縁膜340の膜厚をdPASとし、ゲート絶縁膜330の膜厚をdGIとすると、第1層間絶縁膜340とゲート絶縁膜330とが同一の材料である場合には、dPAS>dGIとすることができる。これにより、第1層間絶縁膜340上のゲート配線21と第1層間絶縁膜340の下の第1電源配線23Aとの間の間隔を、ゲート絶縁膜330の膜厚以上に離間させることができるので、ゲート配線21と第1電源配線23Aとの間の寄生容量を一層低減することができる。また、同様に、ゲート配線21とソース配線22との間の間隔についてもゲート絶縁膜330の膜厚以上に離間させることができるので、ゲート配線21とソース配線22との間の寄生容量についても一層低減することができる。
より具体的には、第1層間絶縁膜340により形成される容量CPASは、1.5×10−4(F/m)未満であることが好ましい。また、ゲート絶縁膜330により形成される容量CGIは、1.5×10−4(F/m)以上であることが好ましい。
また、本実施形態に係る表EL表示パネル1において、第2電源配線23Bは、図9に示すように、第1半導体層311及び第2半導体層321を覆うように構成されているので、第1半導体層311及び第2半導体層321は、いずれもpチャネル型となるように構成することが好ましい。
薄膜トランジスタの半導体層(チャネル領域)においては、半導体層の表面と薄膜トランジスタを被覆する層間絶縁膜の表面には、製造時において格子欠陥が発生する場合がある。この格子欠陥が発生すると不安定な界面順位が発生し、半導体層のバックチャネルの電位が不安定になる。
本実施形態では、pチャネル型である第1半導体層311及び第2半導体層321が、正電位となる第2電源配線23Bと重複するように構成されており、バックゲート有りのpチャネルTFTを構成することができるので、バックチャネルの電位を安定にすることができる。この結果、図14に示すように、バックゲート有りのpチャネルTFTである第1薄膜トランジスタ310及び第2薄膜トランジスタ320については、バックゲート無しのpチャネルTFTと同等に、オフリーク電流を抑制しつつ、さらに外部ノイズからの影響を低減するという効果を実現することができる。これは、前記バックゲートがチャネル領域の上方を覆うため、外部ノイズに対する電磁波シールドとして作用するからである。従って、オフ特性も優れて外部ノイズに対しても強い薄膜トランジスタを有するEL表示パネルを実現することができる。
なお、第2電源配線23Bの少なくとも一部が、第1半導体層311又は第2半導体層321と重なるように構成すれば効果はあるが、第2電源配線23Bと第1半導体層311又は第2半導体層321とは完全に重なるように構成することが好ましい。
また、本実施形態に係るEL表示パネル1において、第2電源配線23B及び補助配線25は、ゲート配線21と略同一の膜厚、すなわち、ゲート配線21と同一の高さ又は近似値の高さに形成されるとともに、第2電源配線23B及び補助配線25の双方を組合せた幅は、隣り合う2つのゲート配線21の間の幅に対応する幅を有するように形成することが好ましい。さらに、第2電源配線23B又は補助配線25と、隣り合う2つのゲート配線21との距離は4μm以上とすることが好ましい。また、第2電源配線23Bと補助配線25との距離も4μm以上とすることが好ましい。
本実施形態では、ゲート配線21が第1層間絶縁膜340上に形成されているので、このままでは、ゲート配線21の膜厚の分だけ、ゲート配線21が形成されていない領域よりも突出することになり、隣り合うゲート配線21間に凹部が形成される。
これに対し、上述のように、第2電源配線23B及び補助配線25を、ゲート配線21と略同一の高さとするとともに、隣り合う2つのゲート配線21の間の幅に対応する幅とすることにより、第2電源配線23B及び補助配線25によって平坦性を確保することができる。これにより、上層に形成する有機EL素子10の平坦性を向上することができるので、EL表示パネルに発生する発光ムラを抑制することができる。
また、本実施形態に係るEL表示パネル1において、第2電源配線23B及び補助配線25は、ゲート配線21と略同一の高さに形成されるとともに、隣り合う2つのゲート配線21の間を埋めるようにして、隣り合う2つのゲート配線21と近接して配置されることが好ましい。また、第2電源配線23B及び補助配線25も、互いの間隔を埋めるようにして、互いに近接して配置されることが好ましい。
これにより、隣り合うゲート配線21間の凹部を第2電源配線23Bによって埋めることができるので、平坦性を確保することができる。
また、本実施形態に係るEL表示パネル1において、第2電源配線23Bは、ゲート配線21と略同一の高さに形成されるとともに、第1電源配線23Aの幅よりも広い幅を有する配線とすることが好ましい。
これにより、薄膜半導体部の平坦性を向上させることができる。しかも、第2電源配線23Bを第1電源配線23Aよりも低抵抗化することができるので、大画面化するに伴って表示領域の中央領域で生ずるIRドロップに対して、そのドロップ量を大幅に低減することができる。
また、本実施形態に係るEL表示パネル1において、第2電源配線23B及び補助配線25は、均一の膜厚で構成されており、かつ、第2電源配線23Bの下層に形成される構成の表面形状に従って形成されることが好ましい。
これにより、第2電源配線23B及び補助配線25を、第1電源配線23Aの幅よりも広い幅を有する平板形状の配線とすることができるので、第2電源配線23B及び補助配線25を低抵抗配線とすることができる。従って、配線抵抗のより低い第2電源配線23Bから第1電源配線23Aを介して第2ソース電極320Sに対して電源供給をすることができるので、上記のIRドロップ量を大幅に低減することができる。
(第1の実施形態の変形例)
次に、本発明の第1の実施形態の変形例に係るEL表示パネル1’について、図15を用いて説明する。図15は、本発明の第1の実施形態の変形例に係るEL表示パネル1’の断面図である。なお、図15は、図11Bの本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル1の断面図に対応する。
本変形例に係るEL表示パネル1’は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル1と基本的な構成は同じである。従って、図15において、図11Bに示す構成要素と同じ構成要素については、同じ符号を付しており、詳しい説明は省略化又は簡略化する。また、図11Bに示す構成以外の構成は、第1の実施形態と同じである。
本変形例に係るEL表示パネル1’が、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル1と異なる点は、第1薄膜トランジスタ310の第1半導体層及び第2薄膜トランジスタ320の第2半導体層の構成である。
図15に示すように、本変形例に係るEL表示パネル1’は、第1薄膜トランジスタ310の第1半導体層が、多結晶性半導体膜からなる第1チャネル層311Aと非結晶性半導体膜からなる第2チャネル層311Bとで構成されている。また、第2薄膜トランジスタ320の第2半導体層も、多結晶性半導体膜からなる第1チャネル層321Aと非結晶性半導体膜からなる第2チャネル層321Bとで構成されている。
第1チャネル層311A及び第1チャネル層321Aは、非晶質シリコン膜(アモルファスシリコン膜)を結晶化することによって形成された多結晶性半導体膜で構成することができる。
第2チャネル層311B及び第2チャネル層321Bは、図11Bに示す第1半導体層311及び第2半導体層321と同様に、非晶質シリコン膜(アモルファスシリコン膜)で構成することができる。
多結晶性半導体膜からなる第1チャネル層311A及び第1チャネル層321Aは、非晶質シリコン膜(アモルファスシリコン膜)をレーザ照射によって結晶化することによって形成することができる。また、第1チャネル層311A(又は第1チャネル層321A)と、第2チャネル層311B(又は第2チャネル層321B)とは、平面視したときに同じ形状となっており、いずれもゲート絶縁膜330上に島状に形成される。
本変形例に係るEL表示パネル1’は、上述の本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル1と同様の作用効果を奏する。
さらに、本変形例に係るEL表示パネル1’は、薄膜トランジスタにおける第1半導体層及び第2半導体層が、非晶質シリコン膜からなる第2チャネル層311B(又は第2チャネル層321B)の下に、多結晶性半導体膜からなる第1チャネル層311A(又は第1チャネル層321A)が形成されている。
これにより、第1薄膜トランジスタ310及び第2薄膜トランジスタ320において、多結晶性半導体膜からなる第1チャネル層311A及び第1チャネル層321Aによって、キャリア移動度を高くすることができるので、オン特性を向上させることができる。また、半導体層の上層には、非晶質シリコン膜からなる第2チャネル層311B及び第2チャネル層321Bが形成されているので、オフ特性を維持することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係るEL表示パネル2について、図16〜図18を用いて説明する。図16は、本発明の第2の実施形態に係るEL表示パネルの平面図であって、有機EL層L1及び第2層間絶縁膜を透過した状態を示している。また、図17は、本発明の第2の実施形態に係るEL表示パネルの平面図であって、有機EL層L1、配線層L2及び第1層間絶縁膜を透過した状態を示している。図18は、図16のX2−X2’線に沿って切断した断面図である。なお、図16のX1−X1’線に沿って切断した断面は、図11Aと同じである。また、各図において、有機EL層L3に形成される構成については省略している。
本発明の第2の実施形態に係るEL表示パネル2は、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル1と基本的な構成は同じである。従って、図16〜図18において、図8〜図10に示す構成要素と同じ構成要素については、同じ符号を付しており、詳しい説明は省略化又は簡略化する。
本発明の第2の実施形態に係るEL表示パネル2が、本発明の第1の実施形態に係るEL表示パネル1と異なる点は、第1半導体層311及び第2半導体層のチャネル型がいずれもnチャネル型であることと、その結果、第1の実施形態におけるソース電極及びドレイン電極の各々が、第2の実施形態では逆にドレイン電極及びソース電極となっていること、及び、電源配線23の構成である。なお、これ以外の構成は、第1の実施形態と同じである。
図16〜図18に示すように、本発明の第2の実施形態に係るEL表示パネル2において、第2電源配線23Bは、第1半導体層311及び第2半導体層321と重ならないように構成されており、第1半導体層311上に形成された第1開口部131と第2半導体層321上に形成された第2開口部132とを備える。
また、本実施形態において、第1半導体層311及び第2半導体層321は、いずれもnチャネル型となるように構成されている。
このように構成される本発明の第2の実施形態に係るEL表示パネル2は、第1の実施形態と同様にして製造することができる。但し、本実施形態では、第2電源配線23Bに第1開口部131及び第2開口部132を形成する必要がある。これは、第3金属膜をパターニングするときに、第2電源配線23Bと第1半導体層311及び第2半導体層321とが重複する部分に開口を形成することにより、上記の第1開口部131及び第2開口部132を形成することができる。
以上、本発明の第2の実施形態に係るEL表示パネル2によれば、第1の実施形態と同様に、ゲート配線21と第1ゲート電極310Gとを別の層で構成することができるので、それぞれに適した材料を選ぶことができる。また、ゲート配線21と第1電源配線23Aとの間の膜厚間距離を確保することができるので、ゲート配線21と第1電源配線23Aとの間の寄生容量を低減することができる。
また、第1電源配線23Aと第2電源配線23Bとが交差するように配置されるので、第2ソース電極320Sは、縦方向の第1電源配線23Aと横方向の第2電源配線23Bとの双方向から電源供給を受けることができる。そのため、大画面化に伴って表示領域の中央領域で生ずるIRドロップを低減することができる。
さらに、第2電源配線23B及び補助配線25が、ゲート配線21と同層に形成されるとともにゲート配線21と並行して配置されているので、第1層間絶縁膜340上に形成したゲート配線21によって生じる凹凸を軽減することができ、平坦度を向上させることができる。
さらに、1つの画素に対して第1電源配線23A及び第2電源配線23Bの2つの電源配線によって電力を供給することができる。これにより、画素不良を抑制することができるので、表示装置における表示ムラを抑制することができる。
さらに、補助配線25が、EL部ではなく薄膜半導体部に配置されている。従って、EL部における設計の自由度を拡大することができるとともに、各画素の開口率を増大することができる。
さらに、本実施形態に係るEL表示パネル2によれば、以下の作用効果を奏する。
nチャネル型である第1半導体層311及び第2半導体層321の上方において、正電位である第2電源配線23Bが第1層間絶縁膜340上を覆った場合、第1半導体層311及び第2半導体層321のバックチャネルには負のキャリアが誘起され、これによりオフリーク電流が発生する。従って、ゲート電圧を印加しなくても電流が発生することになるので、第1薄膜トランジスタ310及び第2薄膜トランジスタ320のオフ特性を低下させることになる。
これに対し、本実施形態に係るEL表示パネル2は、nチャネル型である第1半導体層311及び第2半導体層321が、正電位の第2電源配線23Bと重複しないように構成され、バックゲート無しのnチャネルTFTとして構成されている。この結果、図19に示すように、正電位である第2電源配線23Bによって、バックゲート無しのnチャネル型TFTである第1薄膜トランジスタ310及び第2薄膜トランジスタ320については、バックゲート有りのnチャネル型TFTと比べて、バックチャネルにキャリアが誘起することを抑制することができる。この結果、第1薄膜トランジスタ310及び第2薄膜トランジスタ320におけるオフリーク電流を低減することができる。従って、オフ特性の優れた薄膜トランジスタを有するEL表示パネル2を実現することができる。
なお、第2電源配線23Bの少なくとも一部が、第1半導体層311又は第2半導体層321と重ならないように構成すれば効果はあるが、第2電源配線23Bと第1半導体層311又は第2半導体層321とは少しも重ならないように構成することが好ましい。
(第2の実施形態の変形例)
次に、本発明の第2の実施形態の変形例に係るEL表示パネル2’について、図20を用いて説明する。図20は、本発明の第2の実施形態の変形例に係るEL表示パネル2’の断面図である。なお、図20は、図18の本発明の第2の実施形態に係るEL表示パネル2の断面図に対応する。
本変形例に係るEL表示パネル2’は、本発明の第2の実施形態に係るEL表示パネル2と基本的な構成は同じである。従って、図20において、図18に示す構成要素と同じ構成要素については、同じ符号を付しており、詳しい説明は省略化又は簡略化する。また、図18に示す構成以外の構成は、第2の実施形態と同じである。
本変形例に係るEL表示パネル2’が、本発明の第2の実施形態に係るEL表示パネル2と異なる点は、第1薄膜トランジスタ310の第1半導体層及び第2薄膜トランジスタ320の第2半導体層の構成である。
図20に示すように、本変形例に係るEL表示パネル2’は、第1薄膜トランジスタ310の第1半導体層が、多結晶性半導体膜からなる第1チャネル層311Aと非結晶性半導体膜からなる第2チャネル層311Bとで構成されている。また、第2薄膜トランジスタ320の第2半導体層も、多結晶性半導体膜からなる第1チャネル層321Aと非結晶性半導体膜からなる第2チャネル層321Bとで構成されている。
第1チャネル層311A及び第1チャネル層321Aは、非晶質シリコン膜(アモルファスシリコン膜)を結晶化することによって形成された多結晶性半導体膜で構成することができる。
第2チャネル層311B及び第2チャネル層321Bは、非晶質シリコン膜(アモルファスシリコン膜)で構成することができる。
多結晶性半導体膜からなる第1チャネル層311A及び第1チャネル層321Aは、非晶質シリコン膜(アモルファスシリコン膜)をレーザ照射によって結晶化することによって形成することができる。また、第1チャネル層311A(又は第1チャネル層321A)と、第2チャネル層311B(又は第2チャネル層321B)とは、平面視したときに同じ形状となっており、いずれもゲート絶縁膜330上に島状に形成される。
本変形例に係るEL表示パネル2’は、上述の本発明の第2の実施形態に係るEL表示パネル2と同様の作用効果を奏する。
さらに、本変形例に係るEL表示パネル2’は、薄膜トランジスタにおける第1半導体層及び第2半導体層が、非晶質シリコン膜からなる第2チャネル層311B(又は第2チャネル層321B)の下に、多結晶性半導体膜からなる第1チャネル層311A(又は第1チャネル層321A)が形成されている。
これにより、第1薄膜トランジスタ310及び第2薄膜トランジスタ320において、多結晶性半導体膜からなる第1チャネル層311A及び第1チャネル層321Aによって、キャリア移動度を高くすることができるので、オン特性を向上させることができる。また、半導体層の上層には、非晶質シリコン膜からなる第2チャネル層311B及び第2チャネル層321Bが形成されているので、オフ特性を維持することができる。
(実施例1)
次に、本発明の各実施形態に係るEL表示パネルの一例である有機EL表示パネルについて、図21A及び図21Bを用いて説明する。図21Aは、本発明に係る有機EL表示パネルの一例を示す断面斜視図である。図21Bは、本発明に係る有機EL表示パネルの他の例を示す断面斜視図である。
図21A及び図21Bに示すように、有機EL表示パネルの複数の画素100は、3色(赤色、緑色、青色)のサブ画素100R、100G、100Bによって構成されている。サブ画素100R、100G、100Bは、それぞれ図21A及び図21Bの奥行き方向に複数個並んでいる(これを「サブ画素列」と表記する)。
図21Aはラインバンクの例を示す図であって、各サブ画素列は、バンク15によって互いに分離されている。図21Aに示されるバンク15は、互いに隣接するサブ画素列の間をソース配線22と平行な方向に延びる凸部からなり、表示装置用薄膜半導体アレイ装置20上に形成されている。言い換えれば、各サブ画素列は、互いに隣接する凸部の間(すなわち、バンク15の開口部)に、それぞれ形成されている。
下部電極12は、表示装置用薄膜半導体アレイ装置20上(より具体的には、第2層間絶縁膜350上)で且つバンク15の開口部内に、サブ画素100R、100G、100B毎に形成されている。有機発光層13は、下部電極12上で且つバンク15の開口部内に、サブ画素列毎(すなわち、各列の複数の下部電極12を覆うように)に形成されている。上部電極14は、複数の有機発光層13及びバンク15上で、且つ全てのサブ画素100R、100G、100Bを覆うように、連続的に形成されている。
一方、図21Bはピクセルバンクの例を示す図であって、各サブ画素100R、100G、100Bは、バンク15によって互いに分離されている。図21Bに示されるバンク15は、ゲート配線21に平行に延びる突部と、ソース配線22に平行に延びる突部とが互いに交差するように形成されている。そして、この突部で囲まれる部分(すなわち、バンク15の開口部)にサブ画素100R、100G、100Bが形成されている。
下部電極12は、表示装置用薄膜半導体アレイ装置20上(より具体的には、第2層間絶縁膜350上)で且つバンク15の開口部内に、サブ画素100R、100G、100B毎に形成されている。同様に、有機発光層13は、下部電極12上で且つバンク15の開口部内に、サブ画素100R、100G、100B毎に形成されている。上部電極14は、複数の有機発光層13及びバンク15(複数の突条)上で、且つ全てのサブ画素100R、100G、100Bを覆うように、連続的に形成されている。
なお、図21A及び図21Bでは省略するが、表示装置用薄膜半導体アレイ装置20には、各サブ画素100R、100G、100B毎に画素回路30が形成されている。また、サブ画素100R、100G、100Bは、有機発光層13の特性(発光色)が異なることを除いて同一の構成である。
(実施例2)
次に、本発明に係るEL表示パネルを適用したEL表示装置の一例について、図22を用いて説明する。図22は、本発明に係るEL表示装置の一例を示す外観斜視図である。
図22に示すように、本発明に係るEL表示装置は、テレビジョンセット400であり、本発明に係るEL表示パネルを内蔵する。
このように、本発明に係るEL表示パネルは、フラットパネルディスプレイ等として利用することができる。なお、本発明に係るEL表示パネルは、テレビジョンセット以外にも、携帯電話機又はパーソナルコンピュータなどのあらゆる表示装置に適用することができる。
以上、本発明に係るEL表示パネル、EL表示パネルの製造方法、及びEL表示装置について、実施形態及び実施例に基づいて説明したが、本発明はこれらの実施形態及び実施例に限定されるものではない。
例えば、本実施形態において、第1ソース電極310Sと第1ドレイン電極310Dとを入れ替えて構成しても構わない。具体的には、図3及び図4等に示す第1ソース電極310Sが第1ドレイン電極であり、図3及び図4等に示す第1ドレイン電極310Dが第1ソース電極である構成である。同様に、第2ソース電極320Sと第2ドレイン電極320Dとを入れ替えて構成しても構わない。具体的には、図3及び図4等に示す第2ソース電極320Sが第2ドレイン電極であり、図3及び図4等に示す第2ドレイン電極320Dが第2ソース電極である構成である。
また、本実施形態において、第1ソース電極310Sはライン状のソース配線22の一部としたが、これに限定されない。例えば、ソース配線22のパターン形成時に、ソース配線22の一部から行方向に延設した延設部をパターン形成し、当該延設部と別途形成した第1ソース電極310Sとを電気的に接続するように構成しても構わない。
同様に、本実施形態において、第2ドレイン電極320Dはライン状の第1電源配線23Aの一部としたが、これに限定されない。例えば、第1電源配線23Aのパターン形成時に、第1電源配線23Aの一部から行方向に延設した延設部をパターン形成し、当該延設部と別途形成した第2ドレイン電極320Dとを電気的に接続するように構成しても構わない。
また、本実施形態において、第2電源配線23Bは、隣り合うゲート配線21間において1本配列したが、これに限らない。例えば、隣り合うゲート配線21間において、複数本の第2電源配線23Bを配列しても構わない。
また、本実施形態において、1画素に2つの薄膜トランジスタを形成したが、これに限らない。例えば、1画素に3つ以上の薄膜トランジスタを形成しても構わない。この場合、薄膜トランジスタの個数に合わせて第2電源配線23Bを複数本配列しても構わない。これにより、複数の第2電源配線23Bを通じて、電力供給が必要な薄膜トランジスタに対して所望に電力を供給することができる。
また、本実施形態において、本発明に係るEL表示パネルとして、有機ELパネルを例示したが、これに限らない。例えば、本発明に係るEL表示パネルとして、無機ELパネルであっても構わない。
その他、各実施形態及び実施例に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施形態及び実施例における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
本発明に係るEL表示パネルは、テレビジョンセット、パーソナルコンピュータ、携帯電話などの表示装置等において広く利用することができる。
1、1’、2、2’ EL表示パネル
9 表示装置用薄膜半導体装置
10 有機EL素子
12 下部電極
13 有機発光層
14 上部電極
15 バンク
20 表示装置用薄膜半導体アレイ装置
21、921 ゲート配線
22、922 ソース配線
23A 第1電源配線
23B 第2電源配線
25 補助配線
30 画素回路
100 画素
100R、100G、100B サブ画素
111 第1コンタクト部
112 第2コンタクト部
113 第3コンタクト部
114 第4コンタクト部
115 第5コンタクト部
120 電極部
131、132 開口部
200 表示部
300、900 基板
300C コンデンサ
301 非結晶性半導体膜
310 第1薄膜トランジスタ
310D 第1ドレイン電極
310G 第1ゲート電極
310S 第1ソース電極
311、321、911 半導体層
311A、321A 第1チャネル層
311B、321B 第2チャネル層
320 第2薄膜トランジスタ
320D 第2ドレイン電極
320G 第2ゲート電極
320S 第2ソース電極
330、930 ゲート絶縁膜
340 第1層間絶縁膜
350 第2層間絶縁膜
400 テレビジョンセット
910 薄膜トランジスタ
910D ドレイン電極
910G ゲート電極
910S ソース電極
940 層間絶縁膜

Claims (20)

  1. EL部と、前記EL部の発光を制御する薄膜半導体部とを備えるEL表示パネルであって、
    前記EL部は、
    陽極電極と、陰極電極と、前記陽極電極と前記陰極電極との間に介在する発光層と、を含み、
    前記薄膜半導体部は、
    基板と、
    前記基板上に形成されたゲート電極と、
    前記ゲート電極を覆って前記基板上に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上であって前記ゲート電極の上方に形成された半導体層と、
    前記半導体層の上方に形成された第1電極と、
    前記第1電極と同層に形成された第2電極と、
    前記第2電極と電気的に接続され、当該第2電極と同層に形成された第1電源配線と、
    前記第1電極及び前記第2電極を覆って前記ゲート絶縁膜の上方に形成された第1層間絶縁膜と、
    前記ゲート電極が形成された層とは異なる層である前記第1層間絶縁膜上に形成され、前記第1電源配線と交差するように配置されたゲート配線と、
    前記ゲート配線と同層に形成されるとともに前記ゲート配線と並行して配置された第2電源配線と、
    前記第2電源配線と同層に形成されるとともに前記第2電源配線と並行して配置された補助配線と、を含み、
    前記ゲート電極と前記ゲート配線とは、前記ゲート絶縁膜及び前記第1層間絶縁膜を貫通するように設けられた第1導電部を介して電気的に接続され、
    前記第1電源配線と前記第2電源配線とは、前記第1層間絶縁膜を貫通するように設けられた第2導電部を介して電気的に接続され、
    前記補助配線は、前記陰極電極と電気的に接続される、
    EL表示パネル。
  2. 前記第2電源配線及び前記補助配線は、前記ゲート配線と同一又は所定の近似値の高さに形成されており、
    前記第2電源配線及び前記補助配線は、隣り合う2つの前記ゲート配線の間に配置され、
    前記第2電源配線及び前記補助配線の双方を組合せた幅は、前記隣り合う2つのゲート配線の間の幅に対応する、
    請求項1に記載のEL表示パネル。
  3. 前記第2電源配線又は前記補助配線と、前記隣り合う2つのゲート配線との距離は、それぞれ、4μm以上である、
    請求項2に記載のEL表示パネル。
  4. 前記第2電源配線及び前記補助配線は、前記ゲート配線と同一又は所定の近似値の高さに形成されており、
    前記第2電源配線及び前記補助配線は、隣り合う2つの前記ゲート配線の間を埋めるようにして、当該ゲート配線と近接して配置される、
    請求項1に記載のEL表示パネル。
  5. 前記第2電源配線及び前記補助配線は、前記ゲート配線と同一又は所定の近似値の高さに形成されており、
    前記第2電源配線及び前記補助配線は、前記第1電源配線の幅より広い幅を有する配線である、
    請求項1に記載のEL表示パネル。
  6. 前記第2電源配線及び前記補助配線は、いずれも、均一な膜厚を有し、かつ、当該電源配線及び当該補助配線の下層の表面形状に従って形成される、
    請求項2ないし請求項5のいずれか1項に記載のEL表示パネル。
  7. 前記半導体層は、nチャネル型であり、
    前記第2電源配線の少なくとも一部が、前記半導体層と重ならないように配置される、
    請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のEL表示パネル。
  8. 前記半導体層は、pチャネル型であり、
    前記第2電源配線の少なくとも一部が、前記半導体層と重なるように配置される、
    請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のEL表示パネル。
  9. 前記第1電極はソース電極であり、前記第2電極はドレイン電極である、
    請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のEL表示パネル。
  10. 前記第1電極はドレイン電極であり、前記第2電極はソース電極である、
    請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のEL表示パネル。
  11. 前記ゲート配線が形成された層と前記第1電源配線が形成された層とで挟まれた前記第1層間絶縁膜により形成される単位面積あたりの容量は、前記ゲート電極が形成された層と前記第1電源配線が形成された層とで挟まれた前記ゲート絶縁膜により形成される単位面積あたりの容量より小さい、
    請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載のEL表示パネル。
  12. 前記第2層間絶縁膜により形成される容量は、1.5×10-4F/m未満であり、
    前記ゲート絶縁膜に形成される容量は、1.5×10-4F/m以上である、
    請求項11に記載のEL表示パネル。
  13. 前記半導体層は、多結晶性半導体層を含む、
    請求項1ないし請求項12のいずれか1項に記載のEL表示パネル。
  14. 前記第2電源配線及び前記補助配線を構成する材料は、Al、Cu、Agから選択されるいずれか1つの元素を含む、
    請求項1ないし請求項13のいずれか1項に記載のEL表示パネル。
  15. 前記第2電源配線及び前記補助配線は、多層配線であり、
    前記第2電源配線及び前記補助配線を構成する主配線は、Al、Cu、Agから選択されるいずれか1つからなる、
    請求項14に記載のEL表示パネル。
  16. 前記EL部は、前記発光層が有機発光層である有機EL部である、
    請求項1ないし請求項15のいずれか1項に記載のEL表示パネル。
  17. 請求項1ないし請求項16のいずれか1項に記載のEL表示パネルを備える、
    EL表示装置。
  18. 基板を準備する第1工程と、
    前記基板上にゲート電極を形成する第2工程と、
    前記ゲート電極を覆って前記基板上にゲート絶縁膜を形成する第3工程と、
    前記ゲート絶縁膜上であって前記ゲート電極の上方に半導体層を形成する第4工程と、
    前記半導体層の上方に第1電極を形成するとともに、前記第1電極と同層に第2電極及び当該第2電極と電気的に接続される第1電源配線を形成する第5工程と、
    前記第1電極及び前記第2電極を覆って前記ゲート絶縁膜の上方に第1層間絶縁膜を形成する第6工程と、
    前記ゲート絶縁膜及び前記第1層間絶縁膜を貫通する第1コンタクトホール、及び、前記第1層間絶縁膜を貫通する第2コンタクトホールを形成する第7工程と、
    前記第1層間絶縁膜上に金属膜を成膜して当該金属膜をパターニングすることにより、前記第1電源配線と交差するように前記第1コンタクトホールを介して前記ゲート電極と電気的に接続されるゲート配線を形成するとともに、前記ゲート配線と並行するように前記第2コンタクトホールを介して前記第1電源配線と電気的に接続される第2電源配線を形成し、さらに、前記第2電源配線と並行するように補助配線を形成する第8工程と、
    前記第1層間絶縁膜、前記第2電源配線、及び前記補助配線の上面を覆うように、第2層間絶縁膜を形成する第9工程と、
    前記補助電極上における前記第2層間絶縁膜を貫通する第3コンタクトホールを形成する第10工程と、
    前記第2層間絶縁膜の上方に、陽極電極と、陰極電極と、前記陽極電極と前記陰極電極との間に介在する発光層とを含むEL部を形成する第11工程と、を含み、
    前記第11工程において、前記第3コンタクトホールを介して前記陰極電極と前記補助配線とを電気的に接続する、
    EL表示パネルの製造方法。
  19. 前記第4工程で形成する半導体層は非結晶性半導体膜であり、
    前記第4工程と前記第5工程との間に、前記非結晶性半導体膜に対して所定のレーザ光を照射し、前記所定のレーザ光の照射により前記非結晶性半導体膜の温度を所定の温度範囲とし、前記非結晶性半導体膜を結晶化する工程を含む、
    請求項18に記載のEL表示パネルの製造方法。
  20. 前記EL部は、前記発光層を有機発光層で形成した有機EL部である、
    請求項18又は請求項19に記載のEL表示パネルの製造方法。
JP2011518615A 2010-09-29 2010-09-29 El表示パネル、el表示装置及びel表示パネルの製造方法 Active JP5592365B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2010/005850 WO2012042567A1 (ja) 2010-09-29 2010-09-29 El表示パネル、el表示装置及びel表示パネルの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2012042567A1 JPWO2012042567A1 (ja) 2014-02-03
JP5592365B2 true JP5592365B2 (ja) 2014-09-17

Family

ID=45869743

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011518615A Active JP5592365B2 (ja) 2010-09-29 2010-09-29 El表示パネル、el表示装置及びel表示パネルの製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8482010B2 (ja)
JP (1) JP5592365B2 (ja)
KR (1) KR101348537B1 (ja)
CN (1) CN102741905B (ja)
WO (1) WO2012042567A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10319935B2 (en) 2017-04-05 2019-06-11 Joled Inc. Organic EL display panel and method of manufacturing organic EL display panel

Families Citing this family (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011148424A1 (ja) 2010-05-27 2011-12-01 パナソニック株式会社 表示装置用薄膜半導体装置、表示装置及び表示装置用薄膜半導体装置の製造方法
WO2012042564A1 (ja) * 2010-09-29 2012-04-05 パナソニック株式会社 表示装置用薄膜半導体装置、表示装置用薄膜半導体装置の製造方法、el表示パネル及びel表示装置
WO2012042566A1 (ja) 2010-09-29 2012-04-05 パナソニック株式会社 表示装置用薄膜半導体装置、表示装置用薄膜半導体装置の製造方法、el表示パネル及びel表示装置
KR101846589B1 (ko) 2011-10-28 2018-04-06 가부시키가이샤 제이올레드 박막 반도체 장치 및 박막 반도체 장치의 제조 방법
KR102023295B1 (ko) * 2012-06-15 2019-09-19 소니 주식회사 표시 장치, 반도체 장치 및 표시 장치의 제조 방법
KR101935539B1 (ko) * 2012-07-25 2019-01-08 삼성디스플레이 주식회사 화소 및 이를 이용한 유기전계발광 표시장치
KR101965256B1 (ko) 2012-10-17 2019-04-04 삼성디스플레이 주식회사 유기 발광 표시 장치
KR102083432B1 (ko) * 2013-05-30 2020-03-03 삼성디스플레이 주식회사 유기 발광 표시 장치
JP6223070B2 (ja) 2013-08-29 2017-11-01 株式会社ジャパンディスプレイ 有機el表示装置及び有機el表示装置の製造方法
TWI523217B (zh) 2013-09-12 2016-02-21 友達光電股份有限公司 畫素結構
KR102234236B1 (ko) 2013-09-13 2021-04-01 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 반도체 장치
KR102227455B1 (ko) * 2013-10-08 2021-03-11 엘지디스플레이 주식회사 유기 발광 표시 장치 및 그 제조 방법
US9806098B2 (en) * 2013-12-10 2017-10-31 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting device
KR102180914B1 (ko) * 2013-12-30 2020-11-20 엘지디스플레이 주식회사 표시장치
KR101640192B1 (ko) 2014-08-05 2016-07-18 삼성디스플레이 주식회사 디스플레이 장치
JP2016062885A (ja) * 2014-09-22 2016-04-25 ソニー株式会社 表示装置およびその製造方法、ならびに電子機器
TWI565081B (zh) * 2014-12-31 2017-01-01 鴻海精密工業股份有限公司 薄膜電晶體及薄膜電晶體基板
JP6568755B2 (ja) * 2015-09-11 2019-08-28 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置
US10224386B2 (en) * 2016-09-23 2019-03-05 Apple Inc. Display with power supply mesh
JP6893020B2 (ja) * 2017-04-05 2021-06-23 株式会社Joled 有機el表示パネル及び有機el表示パネルの製造方法
CN107123751B (zh) * 2017-04-28 2019-04-16 武汉华星光电技术有限公司 一种柔性有机发光二极管显示器及其制作方法
TWI691104B (zh) 2018-07-18 2020-04-11 友達光電股份有限公司 發光裝置及其製造方法
WO2020044170A1 (ja) * 2018-08-29 2020-03-05 株式会社半導体エネルギー研究所 表示パネル、表示装置、入出力装置、情報処理装置
US10957716B2 (en) * 2018-09-12 2021-03-23 Sharp Kabushiki Kaisha Array substrate, liquid crystal display panel, and organic electroluminescence display panel
JP7256622B2 (ja) * 2018-09-26 2023-04-12 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置
US11636808B2 (en) * 2019-08-09 2023-04-25 Sharp Kabushiki Kaisha Display device
KR20210035357A (ko) * 2019-09-23 2021-04-01 삼성디스플레이 주식회사 표시 장치
US20230058493A1 (en) * 2020-02-07 2023-02-23 Jsr Corporation Display
US20230157079A1 (en) * 2020-07-27 2023-05-18 Chengdu Boe Optoelectronics Technology Co., Ltd. Display panel and display apparatus
JP2022080093A (ja) * 2020-11-17 2022-05-27 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置
CN115000123A (zh) * 2021-10-12 2022-09-02 荣耀终端有限公司 一种显示面板及电子设备

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006011059A (ja) * 2004-06-25 2006-01-12 Seiko Epson Corp 電気光学装置および電子機器
JP2010003880A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Sony Corp 表示装置および電子機器
JP2010085866A (ja) * 2008-10-01 2010-04-15 Sony Corp アクティブマトリックス型表示装置
JP2010212328A (ja) * 2009-03-09 2010-09-24 Casio Computer Co Ltd 薄膜トランジスタ及び薄膜トランジスタの製造方法

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3227980B2 (ja) 1994-02-23 2001-11-12 ソニー株式会社 多結晶シリコン薄膜形成方法およびmosトランジスタのチャネル形成方法
US5529951A (en) 1993-11-02 1996-06-25 Sony Corporation Method of forming polycrystalline silicon layer on substrate by large area excimer laser irradiation
JP3649927B2 (ja) 1999-01-29 2005-05-18 三洋電機株式会社 エレクトロルミネッセンス表示装置
JP2000223279A (ja) 1999-01-29 2000-08-11 Sanyo Electric Co Ltd エレクトロルミネッセンス表示装置
JP2003108033A (ja) 2001-09-28 2003-04-11 Toshiba Corp 表示装置
JP2003108068A (ja) 2001-09-28 2003-04-11 Toshiba Corp 表示装置
KR100573132B1 (ko) 2004-02-14 2006-04-24 삼성에스디아이 주식회사 유기 전계 발광 표시장치 및 그 제조 방법
JP4715197B2 (ja) 2004-12-27 2011-07-06 セイコーエプソン株式会社 電気光学装置及び電子機器
JP4848675B2 (ja) 2005-06-08 2011-12-28 カシオ計算機株式会社 トランジスタアレイパネル及びトランジスタアレイパネルの製造方法
US20070176538A1 (en) * 2006-02-02 2007-08-02 Eastman Kodak Company Continuous conductor for OLED electrical drive circuitry
JP4240059B2 (ja) 2006-05-22 2009-03-18 ソニー株式会社 表示装置及びその駆動方法
JP4168292B2 (ja) 2006-09-11 2008-10-22 ソニー株式会社 表示装置及び表示用薄膜半導体装置
KR20100043679A (ko) * 2008-10-20 2010-04-29 엘지디스플레이 주식회사 유기전계발광표시소자 및 그의 제조방법
KR101344977B1 (ko) * 2010-09-29 2014-01-15 파나소닉 주식회사 El 표시 패널, el 표시 장치 및 el 표시 패널의 제조 방법

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006011059A (ja) * 2004-06-25 2006-01-12 Seiko Epson Corp 電気光学装置および電子機器
JP2010003880A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Sony Corp 表示装置および電子機器
JP2010085866A (ja) * 2008-10-01 2010-04-15 Sony Corp アクティブマトリックス型表示装置
JP2010212328A (ja) * 2009-03-09 2010-09-24 Casio Computer Co Ltd 薄膜トランジスタ及び薄膜トランジスタの製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10319935B2 (en) 2017-04-05 2019-06-11 Joled Inc. Organic EL display panel and method of manufacturing organic EL display panel
US10516133B2 (en) 2017-04-05 2019-12-24 Joled Inc. Organic EL display panel and method of manufacturing organic EL display panel
US10937988B2 (en) 2017-04-05 2021-03-02 Joled Inc. Organic EL display panel and method of manufacturing organic EL display panel

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2012042567A1 (ja) 2014-02-03
US20120074423A1 (en) 2012-03-29
US8482010B2 (en) 2013-07-09
CN102741905A (zh) 2012-10-17
KR101348537B1 (ko) 2014-01-07
WO2012042567A1 (ja) 2012-04-05
KR20120048531A (ko) 2012-05-15
CN102741905B (zh) 2014-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5592365B2 (ja) El表示パネル、el表示装置及びel表示パネルの製造方法
JP5595392B2 (ja) El表示パネル、el表示装置及びel表示パネルの製造方法
JP5386643B2 (ja) 表示装置用薄膜半導体装置、表示装置用薄膜半導体装置の製造方法、el表示パネル及びel表示装置
KR102448611B1 (ko) 유기 발광 표시 장치
KR101671038B1 (ko) 박막 트랜지스터 어레이 장치, 박막 트랜지스터 어레이 장치의 제조 방법
JP5909746B2 (ja) 半導体装置及び表示装置
JP5724105B2 (ja) 薄膜トランジスタアレイ装置、el表示パネル、el表示装置、薄膜トランジスタアレイ装置の製造方法、el表示パネルの製造方法
JP5576862B2 (ja) 薄膜トランジスタアレイ装置、薄膜トランジスタアレイ装置の製造方法
US8895989B2 (en) Thin-film semiconductor device for display apparatus, method for manufacturing thin-film semiconductor device for display apparatus, EL display panel, and EL display apparatus
JP5778786B2 (ja) 薄膜トランジスタアレイ装置及びそれを用いたel表示装置
JP5502996B2 (ja) 薄膜半導体装置、表示装置及び薄膜半導体装置の製造方法
WO2011138818A1 (ja) 薄膜トランジスタ装置、薄膜トランジスタアレイ装置、有機el表示装置、及び薄膜トランジスタ装置の製造方法
JP7492600B2 (ja) 表示装置および表示装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140722

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140731

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5592365

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S303 Written request for registration of pledge or change of pledge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316303

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S803 Written request for registration of cancellation of provisional registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316803

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113