JP2016062885A - 表示装置およびその製造方法、ならびに電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】より良好な表示性能を有する表示装置を提供する。【解決手段】この表示装置は、基体と、基体上に第1電極層と有機発光層と第2電極層とが順に積層された積層構造を含む有機発光素子と、基体上に設けられ、有機発光素子を駆動する駆動素子と、基体上に設けられ、第2電極層と接する端面を含む補助電極層とを有する。【選択図】図4

Description

本開示は、有機発光素子を有する表示装置およびその製造方法、ならびにこの表示装置を備えた電子機器に関する。
近年、有機EL(Electro Luminescence)現象を利用して映像を表示する有機EL表示装置が注目されている。
有機EL表示装置には、各有機EL素子からの光を上記駆動パネル側に射出する下面発光(ボトム・エミッション)方式と、逆にこの光を上記封止パネル側に射出する上面発光(トップエミッション)方式とがあるが、後者のほうが開口率を高くすることができるため、開発の主流となっている。
ここで、上面発光方式の有機EL表示装置では、光取り出し側、すなわち封止パネル側の電極は、各有機EL素子に共通の電極であると共に、例えばITO(Indium Tin Oxide;酸化インジウムスズ)などの光透過性の導電材料により構成されている。ところが、このような光透過性の導電材料は通常の金属材料などと比べ、抵抗率が2〜3桁程度高くなっている。よって、この光取り出し側の電極へ印加された電圧が面内で不均一となるため、各有機EL素子間の発光輝度に位置ばらつきが生じ、表示品質が低下してしまうという問題があった。
そこで、本出願人は、低抵抗の補助配線と光取り出し側の電極とを、導電性のコンタクト部を介して接続するようにした技術を開示している(例えば特許文献1参照)。
特開2012―230928号公報
しかしながら上記特許文献1の技術では、その製造過程において蒸着マスクを用いた塗り分けが必要となる。このため、そのような製造過程が有機EL表示装置におけるさらなる高集積化や微細化を図る上での妨げとなる可能性がある。
本開示はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、より高集積化に適し、良好な表示性能を発揮することのできる表示装置およびその製造方法、ならびにこの表示装置を備えた電子機器を提供することにある。
本開示の一実施形態としての表示装置は、基体と、その基体上に第1電極層と有機発光層と第2電極層とが順に積層された積層構造を含む有機発光素子と、基体上に設けられ、有機発光素子を駆動する駆動素子と、基体上に設けられ、第2電極層と接する端面を含む補助電極層とを有する。また、本開示の一実施形態としての電子機器は、上記表示装置を備えたものである。
本開示の一実施形態としての表示装置の製造方法は、以下の<1>〜<7>の各操作を含むものである。
<1>基体上に、駆動素子および補助電極層を形成すること。
<2>駆動素子および補助電極層を覆うように第1絶縁層を形成すること。
<3>第1絶縁層の一部に第1の開口を形成し、補助電極層の端面を露出させること。
<4>第1絶縁層の上に第1電極層を選択的に形成すること。
<5>第1絶縁層の上に、第1電極層と対応する位置に第2の開口を有すると共に補助配線層と対応する位置に第1の開口と連通する第3の開口を有する第2の絶縁層を形成すること。
<6>補助配線層の端面を覆うことなく第1電極層を覆うように有機発光層を形成すること。
<7>有機発光層を覆うと共に補助配線層の端面をも覆うように第2電極層を形成すること。
本開示の一実施形態としての表示装置およびその製造方法、ならびに電子機器では、第2電極層が補助配線層の端面と接するようにしたので、微小領域であっても接続抵抗が十分に低減される。
本開示の一実施形態としての表示装置およびその製造方法、電子機器によれば、高集積化を実現しつつ、良好な表示性能を発揮することができる。なお、本開示の効果はこれに限定されるものではなく、以下の記載のいずれの効果であってもよい。
本開示の一実施の形態に係る表示装置の全体構成を表す概略図である。 図1に示した画素駆動回路の一例を表す図である。 図1に示した表示領域の一例を表す平面図である。 図3に示したIV−IV線に沿った断面を表す断面図である。 図1に示した表示装置の製造方法の一工程を表す断面図である。 図5Aに続く一工程を表す断面図である。 図5Bに続く一工程を表す断面図である。 図5Cに続く一工程を表す断面図である。 図5Dに続く一工程を表す断面図である。 図5Eに続く一工程を表す断面図である。 図5Fに続く一工程を表す断面図である。 第1の参考例としての表示装置の要部構成を表す断面図である。 第2の参考例としての表示装置の要部構成を表す断面図である。 第3の参考例としての表示装置の要部構成を表す断面図である。 第1の変形例としての表示装置の要部構成を表す断面図である。 図1および図7に示した表示装置を含むモジュールの概略構成を表す平面図である。 図1および図7に示した表示装置の適用例としてのスマートフォンの外観を表す斜視図である。
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.一実施の形態(基本構成の表示装置)
2.変形例
3.適用例
4.実験例
<1.実施の形態>
[表示装置1の構成]
図1〜図4を参照して、本開示における一実施の形態としての有機EL表示装置1(以下、単に表示装置1という。)について説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、表示装置1の全体構成を表すものである。表示装置1は、極薄型の有機ELカラーディスプレイ装置などとして用いられるものであり、例えば、透明な基板10Aの上に、後述する複数の有機EL素子ELがマトリクス状に配置されてなる表示領域110が形成されると共に、この表示領域110の周辺に、映像表示用のドライバである信号線駆動回路120および走査線駆動回路130が形成されたものである。
表示領域110内には画素駆動回路140が形成されている。図2は、画素駆動回路140の一例を表したものである。この画素駆動回路140は、後述する第1電極18Aの下層、すなわち基板10Aと第1電極18Aとの間に形成されている。画素駆動回路140は、駆動トランジスタTr1および書き込みトランジスタTr2と、その間のキャパシタ(保持容量)Csと、有機EL素子ELとを有するアクティブ型の駆動回路である。有機EL素子ELは、第1の電源ライン(Vcc)と第2の電源ライン(GND)との間において駆動トランジスタTr1に直列に接続されている。駆動トランジスタTr1および書き込みトランジスタTr2は、一般的な薄膜トランジスタ(TFT(Thin Film Transistor))により構成される。駆動トランジスタTr1および書き込みトランジスタTr2は、例えば逆スタガー構造(いわゆるボトムゲート型)を有する。ただし、スタガー構造(トップゲート型)でもよい。
画素駆動回路140は、例えば列方向に伸びる複数の信号線120Aと、行方向に伸びる複数の走査線130Aとを有する。各信号線120Aと各走査線130Aとの各交差点に対応して、複数の有機EL素子ELのいずれか1つ(サブピクセル)が設けられている。各信号線120Aは信号線駆動回路120に接続され、この信号線駆動回路120から信号線120Aを介して書き込みトランジスタTr2のソース電極に画像信号が供給されるようになっている。各走査線130Aは走査線駆動回路130に接続され、この走査線駆動回路130から走査線130Aを介して書き込みトランジスタTr2のゲート電極に走査信号が順次供給されるようになっている。
図3は、表示装置1の表示領域110の平面構成を表すものであり、図4は図3におけるIV−IV線に沿った矢視方向の断面構成を示している。
図4に示したように、表示装置1は、一対の絶縁性の基板10A,10Bの間に、例えば薄膜トランジスタTrを含む第1の階層L1と、有機EL素子ELを含む第2の階層L2とが順に積層された構造を有している。薄膜トランジスタTrは、基板10Aの上にゲート電極11と、ゲート絶縁膜12と、シリコン膜13Aと、ストッパ絶縁膜14と、n+非晶質シリコン膜13Bと、ソース電極およびドレイン電極としての配線層15Aとが順に積層されたものである。さらに、薄膜トランジスタTrの上には、絶縁性の保護絶縁膜(パッシベーション膜)16と平坦化絶縁膜17Aとが順に積層されている。有機EL素子ELは、平坦化絶縁膜17Aの上に形成されている。
基板10A,10Bは、例えばガラス材料やプラスチック材料などの透明な絶縁性材料により構成される。
薄膜トランジスタTrは、各有機EL素子ELを発光駆動させるための駆動トランジスタTr1である。このうち、ゲート電極11は、例えばモリブデン(Mo)などにより構成される。また、シリコン膜13Aは薄膜トランジスタTrのチャネル領域を形成する部分であり、例えば非晶質シリコン膜などにより構成される。
配線層15Aは、薄膜トランジスタTrのソース電極およびドレイン電極を構成すると共に、信号線などの配線としての機能をも有している。配線層15Aの構成材料としては、例えば、チタン(Ti)、窒化チタン(TiN)、Al、Mo、タングステン(W)、クロム(Cr)、金(Au)、白金(Pt)、銅(Cu)、ITO、IZO(Indium Zinc Oxide ;酸化インジウム亜鉛)もしくは銀(Ag)、またはこれらの金属材料を主成分とする合金などが挙げられる。
また、配線層15Aは、例えばMo/Al/Ti、Mo/(AlSi合金)/ Ti、Mo/(AlSiCu合金)/TiまたはMo/(AlCe(セリウム)合金)/ Ti、のような積層構造を有していてもよい。
保護絶縁膜16は、薄膜トランジスタTrを保護するためのものであり、例えばSiO2、SiNまたはSiONのうちの少なくとも1種からなる絶縁材料により構成される。また、平坦化絶縁膜17Aは、層構造を平坦化してその上に有機EL素子ELを形成するためのものであり、例えば感光性のポリイミド樹脂、ポリベンズオキサゾール樹脂、ノボラック樹脂、ポリヒドロキシスチレンまたはアクリル樹脂などの絶縁性材料により構成される。
各有機EL素子ELは、平坦化絶縁膜17Aの上に、第1電極18Aと、有機発光層19と、第2電極20とが順に積層された積層構造を有している。このうち第1電極18Aおよび有機発光層19は、平坦化絶縁膜17A上の電極間絶縁膜21によって互いに分離され、例えば図3に示したような矩形状によって基板10A,10B内でマトリクス状に配置されている。一方、第2電極20は、各有機EL素子ELに対して共通の電極であり、図4に示したように、基板10A,10B内に一様に形成されている。なお、電極間絶縁膜21は、例えば感光性のポリイミド樹脂などの絶縁性材料により構成される。このような有機EL素子ELの第2電極20上には、たとえば保護膜(図示せず)が一様に形成され、この保護膜(図示せず)と透明基板10Bとの層間には、封止樹脂17Bが一様に形成されている。このような構成により、表示装置1は、有機発光層19から発せられた光を、最終的に第2電極20側(基板10B側)、すなわち上方から射出するようになっており、いわゆる上面発光型の構造をなしている。
第1電極18Aは、有機発光層19に電圧を印加するための電極(アノード電極またはカソード電極)であると共に、この有機発光層19からの光を反射して上方へ導くための反射電極としても機能している。よって、この第1電極18Aは、反射率の高い金属、例えばAlや、AlNd(ネオジム)合金またはAlCe合金などのAlを主成分とする合金などにより構成される。なお、このような第1電極18Aの構成材料は、表面が酸化されやすいという性質(表面酸化性)を有している。
有機発光層19は、図示しない正孔輸送層、発光層および電子輸送層を順次堆積させたものであり、第1電極18Aおよび第2電極20によって挟持されている。そしてこれら第1電極18Aと第2電極20との間に所定の電圧を印加すると、発光層内に注入された正孔および電子のキャリア再結合によって、発光が得られるようになっている。
発光層は例えば白色発光用の発光層であり、例えば赤色発光膜、緑色発光膜および青色発光膜(いずれも図示せず)の積層体を有している。赤色発光膜,緑色発光膜および青色発光膜は、電界をかけることにより、第1電極18Aから正孔注入層および正孔輸送層を介して注入された正孔の一部と、第2電極20から電子注入層および電子輸送層を介して注入された電子の一部とが再結合して、それぞれ赤色,緑色および青色の光を発生させるものである。
赤色発光膜は、例えば、赤色発光材料,正孔輸送性材料,電子輸送性材料および両電荷輸送性材料のうち少なくとも1種を含んでいる。赤色発光材料は、蛍光性のものでも燐光性のものでもよい。赤色発光膜は、例えば4,4−ビス(2,2−ジフェニルビニン)ビフェニル(DPVBi)に2,6−ビス[(4’−メトキシジフェニルアミノ)スチリル]−1,5−ジシアノナフタレン(BSN)を30重量%混合したものにより構成されている。
緑色発光膜は、例えば、緑色発光材料,正孔輸送性材料,電子輸送性材料および両電荷輸送性材料のうち少なくとも1種を含んでいる。緑色発光材料は、蛍光性のものでも燐光性のものでもよい。緑色発光膜は、例えば、DPVBiにクマリン6を5重量%混合したものにより構成されている。
青色発光膜は、例えば、青色発光材料,正孔輸送性材料,電子輸送性材料および両電荷輸送性材料のうち少なくとも1種を含んでいる。青色発光材料は、蛍光性のものでも燐光性のものでもよい。青色発光膜は、例えば、DPVBiに4,4’−ビス[2−{4−(N,N−ジフェニルアミノ)フェニル}ビニル]ビフェニル(DPAVBi)を2.5重量%混合したものにより構成されている。
第2電極20も、有機発光層19に電圧を印加するための電極(アノード電極またはカソード電極)である。第2電極20は、この有機発光層19からの光を透過して上方へ射出するため、透明または半透明の電極となっている。よって、この第2電極20は、例えば、透明材料であるITOやIZO、または半透明材料であるMgAg合金やCu、Ag、Mg、Alなどにより構成される。したがって、第2電極20の光透過率は、後述の補助電極層18Bの光透過率よりも高い。また、第2電極20は、例えばスパッタ成膜法により形成されたものである。
図3および図4に示したように、隣り合う第1電極18A同士の間の領域には、補助電極層18Bがさらに設けられている。補助電極層18Bは、薄膜トランジスタTrを含む第1の階層L1に設けられており、その端面18Tが、後述する第2電極20と接している(図4参照)。補助電極層18Bは、例えば基板10Aの表面10ASを覆うゲート絶縁膜12の上に形成されている。補助電極層18Bは、例えば真空蒸着法により形成されたものである。補助配線層18Bが第2電極20と電気的に接続されていることにより、第2電極20における電極電圧の面内不均一性が緩和される。したがって、補助電極層18Bの導電率は、第2電極20の導電率よりも高いことが望ましい。具体的には、補助電極層18Bは、例えば薄膜トランジスタTrの配線層15Aの構成と同じ構成である。したがって、例えば第2電極20の光透過率は、補助電極層18Bの光透過率よりも高い。
補助電極層18Bの厚さは、例えば有機発光層19の厚さよりも大きい。有機発光層19の厚さは例えば最大で400nm程度とすれば、補助電極層18Bの厚さは例えば450nm以上であるとよい。また、補助電極層18Bの端面18Tは、基板10Aの表面10ASに対して垂直をなし、または、基板10Aから離れる方向(すなわち上方)へオーバーハング状に伸びている。補助配線層18Bは、平坦化絶縁膜17Aおよび電極間絶縁膜21に覆われている。但し、平坦化絶縁膜17Aおよび電極間絶縁膜21のうちの補助配線層18Bの一部に対応する領域(図4参照)には、基板10Aから基板10Bへ向かうほど幅が拡大する順テーパ状の開口Kが設けられている。開口Kは、電極間絶縁膜21に形成された開口21K1と、平坦化絶縁膜17Aに形成された開口17AKとが連通したものである。この開口Kの底部では補助配線層18Bが露出しており、その端面18Tが第2電極20と接している。有機発光層19は、補助電極層18Bの端面18Tには形成されていない。端面18Tは第2電極20により覆われている。すなわち、第2電極20は、表示領域110を全面的に覆うように、全ての有機EL素子ELに対して共通に設けられている。また、電極間絶縁膜21の開口21K1における、補助電極層18Bの端面18Tと対向する上端縁21UTと、端面18Tにおける上端縁18UTとを結ぶ直線と、基板10Aの表面10ASに垂直な方向とのなす角度θは45°以下であるとよい。表示装置1を形成する際、端面18Tに有機発光層19が付着するのをより確実に回避するためである。また、電極間絶縁膜21の、第1電極18Aと対応する領域には開口21K2が形成されている。
封止樹脂17Bと基板10Bとの間には、カラーフィルタ層CFが設けられている。カラーフィルタ層CFは、例えば、赤色(R)フィルタ、緑色(G)フィルタおよび青色(B)フィルタの3色のフィルタを含んでいる。各有機EL素子ELには、赤色フィルタ、緑色フィルタまたは青色フィルタのいずれかが割り当てられている。このため、有機発光層19からの白色光が赤色フィルタ、緑色フィルタまたは青色フィルタをそれぞれ透過することにより赤色光、緑色光または青色光にそれぞれ変換されたのち、基板10Bを介して外部へ発せられる。
次に、図5A〜図5Gを参照して、表示装置1の製造方法について説明する。図5A〜図5Gはそれぞれ、有機EL表示装置1の製造工程の一部を断面図で表したものである。
まず、図5Aに示したように、前述した材料よりなる基板10A上に、例えばスパッタ法、CVD(Chemical Vapor Deposition ;化学気相成長)法およびフォトリソグラフィ法を用いて、ゲート電極11、ゲート絶縁膜12、シリコン膜13A、ストッパ絶縁膜14、n+非晶質シリコン膜13Bおよび配線層15Aをこの順に積層し、例えばマトリクス状に配置された複数の薄膜トランジスタTrをそれぞれ形成する。
ここで、配線層15Aを例えばスパッタ法により形成する際に、この配線層15Aと同一の材料を用いて、配線層15Aと同じ積層構造として、補助電極層18Bをゲート絶縁膜12上に同時に形成するとよい。補助電極層18Bの形成位置は、図3に示したように、隣り合う第1電極18A同士の間の領域とする。なお、これら配線層15Aおよび補助電極層18Bの各材料は、後述する金属層18のエッチング方法により適宜選択され、例えば後述するようにリン酸、硝酸および酢酸の混合酸を用いてウエットエッチングにより行う場合、Ti/Al/Tiの多層膜とすることができ、その場合の膜厚としては、例えばTi/Al/Ti=200nm/500nm/200nm程度とする。
薄膜トランジスタTrおよび補助電極層18Bを形成したのち、これら薄膜トランジスタTrおよび補助電極層18Bを覆うように、保護絶縁膜16を、例えばCVD法により一様に形成する。但し、補助電極層18Bの上面の一部が露出するようにするとよい。
続いて、図5Bに示したように、保護絶縁膜16上に、例えばスピンコート法やスリットコート法により平坦化絶縁膜17Aを一様に塗布形成する。そののち、補助電極層18Bに対応する領域の平坦化絶縁膜17Aに対し例えばフォトリソグラフィ法によって露光および現像を行い、さらに焼成を行うことにより、順テーパ形状の斜面17ASを有する開口17AKを形成する。この際、補助電極層18Bの端面18Tが露出するように、端面18Tの近傍の平坦化絶縁膜17Aおよび保護絶縁膜16を除去する。なお、この順テーパ形状の開口17AKにおける斜面17ASの斜度は、のちに形成する第2電極20の膜厚や形成方法によって適宜設定する。
次に、図5Cに示したように、平坦化絶縁膜17Aおよび補助電極層18B上に、例えば前述した第1電極18Aおよび補助電極層18Cの構成材料(この例では、金属材料)を用いて、例えばスパッタ法により金属層18を一様に形成する。
そののち、図5Dに示したように、金属層18を例えばフォトリソグラフィ法によって選択的にエッチングすることにより、図3および図4に示した形状を有する第1電極18Aおよび補助電極層18Cをそれぞれ形成する。この際、第1電極18Aを、各薄膜トランジスタTrに対応する位置に形成する。また、補助電極層18Cの一部が補助電極層18Bと電気的に接続されるようにパターニングする。ここで、補助電極層18Bは、金属層18に対してエッチング選択比の高い材料から構成されている。このため、金属層18をエッチングする際に補助電極層18Bも同時にエッチングされてしまうのを回避することができる。なお、このときのエッチングは、例えばリン酸、硝酸および酢酸の混合酸を用いたウエットエッチングにより行う。
次に、図5Eに示したように、平坦化絶縁膜17A、第1電極18Aおよび補助電極層18B,18C上に、前述した材料よりなる電極間絶縁膜21を、例えばスピンコート法やスリットコート法により一様に塗布形成し、例えばフォトリソグラフィ法によって所定の形状、すなわち各第1電極18Aが互いに分離されるようにパターニングする。また、この際、補助電極層18Bに対応する領域を例えばフォトリソグラフィ法によって選択的に除去し、順テーパ形状の側面を有する開口21K1を形成することで、開口21K1と開口17AKとが連通してなる開口Kを得る。このとき、開口Kの、斜面21Sおよび斜面17ASを含む側面が階段状となるように形成されてもよいし、開口Kの側面を、段差を有さないものとしてもよい。また、電極間絶縁膜21の開口21K1における、補助電極層18Bの端面18Tと対向する上端縁21UTと、端面18Tにおける上端縁18UTとを結ぶ直線と、基板10Aの表面10ASに垂直な方向とのなす角度θを45°以下とするとよい。有機発光層19を形成する際、端面18Tに有機発光層19が付着するのをより確実に回避するためである。また、開口21K1の形成と併せて、第1電極18Aと対応する領域を同様にして選択的に除去し、順テーパ形状の側面を有する開口21K2を形成する。
次に、図5Fに示したように、各第1電極18A上に有機発光層19を、例えば真空蒸着法により形成する。このとき、電極間絶縁膜21にも有機発光層19が形成されるが、補助電極層18Bの端面18Tには有機発光層19が形成されない。補助電極層18Bの端面18Tは急斜面であるので、有機材料の回り込みが生じにくく、その結果有機材料が付着しにくいからである。また、ゲート絶縁膜12を覆う有機発光層19と、補助電極層18Bの上面を覆う有機発光層19とは、確実に分離される。有機発光層19の厚さよりも補助電極層18Bの厚さのほうが大きいからである。これに対し、開口21K2の底面として露出した第1電極18Aの上面は、有機発光層19によって全面的に覆われる。
そののち、図5Gに示したように、全体を覆うように、例えばスパッタ成膜法により前述した材料よりなる第2電極20を一様に形成する。このとき、有機発光層19が形成されなかった補助電極層18Bの端面18Tをも覆うように第2電極20が形成される。有機材料に比べ、第2電極20を構成する無機材料は、スパッタ成膜される対象物(ここでは平坦化絶縁膜17Aおよび電極間絶縁膜21)の側面への回り込みが容易であるからである。また、開口21K2を覆う有機発光層19の上にも第2電極20が形成され、有機EL素子ELが得られる。
最後に、第2電極20上に、例えばCVD法により前述した材料によりなる保護膜23を一様に形成すると共に、この保護膜23上に封止樹脂17Bを、例えば滴下注入法により一様に形成し、これを前述した材料よりなる基板10Bで挟み込むことにより、図1および図2に示した本実施の形態の表示装置1が製造される。
[表示装置1の動作]
表示装置1では、配線層15Aおよび薄膜トランジスタTrを介して第1電極18Aに電圧が印加されると、第2電極20との間の電位差に応じた輝度で有機発光層19が発光する。この有機発光層19からの光は、第1電極18Aで反射されつつ第2電極20を透過することにより、上方、すなわち基板10Bから射出される。そして各画素に配置された有機EL素子ELから画素信号に応じた光が射出されることで、有機EL表示装置1に所定の画像が表示される。 ここで、各有機EL素子ELには、例えば赤色フィルタ、緑色フィルタまたは青色フィルタのいずれかが割り当てられている。このため、各有機EL素子ELにおける有機発光層19から発せられた白色光は、それぞれ赤色光、緑色光または青色光のいずれかに変換され、基板10Bから射出される。
[表示装置1の作用・効果]
有機EL表示装置としては、各色に発光する有機発光材料からなる発光層を有機EL素子ごとに塗り分けることで、有機EL素子ごとに異なる発光色を得るものがある。この場合、各色に発光する有機発光材料からなる発光層を、それぞれの個別に区画された画素となる部分となるようにパターニングを行う必要がある。このパターニングの技術として、例えば低分子の有機発光材料についてはシャドーマスクを介した真空プロセスによる蒸着方法が知られており、高分子の有機発光材料についてはインクジェットを使用した印刷技術が知られている。ところがこれらのパターニングの技術では精細度に限界があるので、近年の表示装置における有機EL素子ELの高精細化や微細化には十分に対応できなくなりつつある。そのため、上記で説明したように、全ての有機EL素子ELにおいて共通の有機発光層19を表示領域110の全面に亘って一括形成し、その有機発光層19からの白色光をカラーフィルタ層CFを介して各色に分離する構成が注目されている。
ところで、上面発光方式の有機EL表示装置では、既に述べたように、封止パネル側の透明電極、すなわち第2電極20を構成する材料の抵抗率が銅などの抵抗率と比べて高い。したがって本実施の形態では、表示領域110における発光輝度のばらつきを低減するために、第2電極20を別途設けた補助電極層18Bと接続し、第2電極20における面内での電圧降下を低減するようにしている。しかしながら、例えば図6Aに示した第1の参考例としての表示装置101のように、単純に、第1の階層L1に設けた補助電極層18Bの上面を露出させるように開口KKを形成し、その開口KKを埋めるように有機発光層19を表示領域110の全面に亘って一括形成してしまうと、第2電極20と補助電極層18との導通が困難となる。補助電極層18Bの上面を全て有機発光層19が覆うこととなるからである。この場合、表示装置101では発光輝度が不足し、良質の画像表示が困難となる。したがって、このような問題を解消するには、図6Bに示した第2の参考例としての表示装置102のように、補助電極層18の上面を覆う有機発光層19の一部を選択的に除去したのち、第2電極20を形成する必要がある。しかし、この場合もパターニング精度が要求されるので、各有機EL素子ELのさらなる高精細化や微細化への対応が困難となる。また、製造工程の複雑化を招くことにもなる。このような問題は、例えば図6Cに示した第3の参考例としての表示装置103のように、単純に、第2の階層L2に設けた補助電極層18Bの上面を露出させるように開口KKを形成した場合も同様に生じる。
そこで本実施の形態の表示装置1では、表示領域110を広く覆う第2電極20が補助電極層18Bの端面18Tと接するように設けるようにしている。このような構成とすることで、例えば第2電極20が補助電極層18Bの上面のみと接する場合と比較して、より微小な領域において接続抵抗を十分に低減することができる。補助電極層18Bの厚さを大きく確保することで、補助電極層18Bの面内方向の寸法、すなわち幅を拡大せずとも補助電極層18Bの断面積を十分に確保し、抵抗を下げることができるからである。
また、本実施の形態では、補助電極層18Bを、薄膜トランジスタTrを含む第1の階層L1に設けるようにした。このため、有機EL素子ELの発光性能を劣化させることなく、第2電極20と補助電極層18Bとの接続抵抗を十分に低減することができる。ところが補助電極層18Bを、例えば第1電極18Aと同時に第2の階層L2に設けた場合、補助電極層18Bの厚さは第1電極18Aの厚さと同じになる。第1電極18Aの厚さは、その第1電極18Aの平坦性を確保するため、あまり大きくすることはできない。第1電極18Aの平坦性が損なわれれば、有機EL素子ELの発光性能が低下するからである。そのため、補助電極層18Bの断面積を十分に確保するにはその幅を拡大せざるを得ず、その結果、占有面積の拡大を招くおそれが生じる。これに対し、本実施の形態では、補助電極層18Bを第1の階層L1に設け、十分な厚さを確保することでそのような問題を解消することができる。
また、本実施の形態では、アクティブエリアとしての表示領域110の内部に補助電極層18Bを配設すると共に、表示領域110の内部においてその補助電極層18Bと第2電極20との接続を行うようにしている。このため、例えば表示領域110の周囲に補助電極層を配設し、その補助電極層から第2電極へ電位を与えるようにした場合に必要となる、いわゆる額縁領域は不要となる。また、表示領域110の周囲に補助電極層を配設した場合、比較的大きな面積の画面では第2電極での電圧降下を緩和するため、第2電極の厚さを大きくする必要があり、その結果、第2電極の透過率が低下することとなる。これに対し、本実施の形態では、表示領域110の内部においてその補助電極層18Bと第2電極20との接続を行うようにしているので、第2電極20の厚さを低減しつつ、第2電極20での電圧降下も抑制することができる。
このように、本実施の形態の表示装置1は、より高集積化に適し、良好な表示性能を発揮することができる。
また、このような構成の表示装置1を得るために、本実施の形態では、開口Kを形成する際に補助電極層18Bの端面18Tを露出させ、真空蒸着法により有機発光層19を選択的に成膜しつつ、スパッタ成膜法により第2電極20を全面的に成膜するようにしている。すなわち、真空蒸着法による有機材料の付着特性と、スパッタ成膜法による無機材料の付着特性との差を利用しているにすぎず、成膜後の有機発光層19に対してパターニングなどの追加処理を何ら行うことはしていない。このため、製造工程の簡素化を図りつつ、有機EL素子ELのさらなる高精細化や微細化への対応が可能となる。
<2.変形例>
[表示装置2の構成]
図7は、上記実施の形態の変形例としての有機EL表示装置(表示装置2)の要部断面構成を表したものである。上記表示装置1では、第1の階層L1に含まれる補助電極層18Bの構成を、薄膜トランジスタTrの配線層15Aの構成と同じものとした。これに対し、表示装置2では、補助電極層18Bを、薄膜トランジスタTrのゲート電極11と同じ構成を有する第1の層18B1と、薄膜トランジスタTrの配線層15Aと同じ構成を有する第2の層18B2との積層構造を有するものとした。この点を除き、他は第1の実施の形態の表示装置1と同様の構成である。表示装置2を形成する際には、第1の層18B1を、ゲート電極11と共に一括形成し、第2の層18B2を、配線層15Aと共に一括形成する。但し、第2の層18B2を形成する前に、第1の層18B1を覆うゲート絶縁膜12を除去しておく。
[表示装置2の作用・効果]
表示装置2では、補助電極層18Bを第1の層18B1と第2の層18B2との2層構造としたので、上記表示装置1と比べて、全体の厚さを維持しつつ、補助電極層18Bの厚さをより増大させることができる。このため、補助電極層18Bの断面積をより増大することができ、第2電極20の電圧降下をよりいっそう低減することができる。このため、よりいっそうの表示性能の向上が期待できる。
<3.適用例>
以下、上記のような表示装置(表示装置1,2)の電子機器への適用例について説明する。電子機器としては、例えばテレビジョン装置,デジタルカメラ,ノート型パーソナルコンピュータ、スマートフォン等の携帯端末装置あるいはビデオカメラ等が挙げられる。すなわち、上記表示装置は、外部から入力された映像信号あるいは内部で生成した映像信号を、画像あるいは映像として表示するあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。
[モジュール]
上記表示装置は、例えば図8に示したようなモジュールとして、後述の適用例をはじめとする種々の電子機器に組み込まれる。このモジュールは、例えば、基板10Aの一辺に、基板10Bからはみ出した領域61を設け、この領域61に、信号線駆動回路120、走査線駆動回路130および電源線供給回路140の配線を延長して外部接続端子(第1周辺電極および第2周辺電極等)を形成したものである。この外部接続端子には、信号の入出力のためのフレキシブルプリント配線基板(FPC;Flexible Printed Circuit)62が設けられていてもよい。
[適用例]
図9は、上記実施の形態の表示装置が適用されるスマートフォンの外観を表したものである。このスマートフォンは、例えば、表示部230および非表示部240を有しており、この表示部230が上記実施の形態の表示装置により構成されている。
<4.実験例>
(実験例1)
上記実施の形態に係る表示装置1のサンプルを作製した。ここではモリブデンを用いてゲート電極11を形成した。ゲート絶縁膜12はSiOとSiNとの2層構造とした。シリコン膜13Aは非晶質シリコンにより形成した。また、配線層15Aおよび補助電極層18Bは、いずれもTi/Al/Tiの3層構造とした。この3層構造において、Ti(チタン)層の厚さはいずれも200nmとし、Al(アルミニウム)層の厚さはいずれも600nmとした。さらに、平坦化絶縁膜17Aと電極間絶縁膜21との合計の厚さは6000nmとした。したがって、電極間絶縁膜21の上端縁21UTと、端面18Tの上端縁18UTとの厚さ方向の距離は5000nmとした。また、有機発光層19を、全開口の蒸着マスクを用いた真空蒸着法により120nmの膜厚となるように形成した。このとき、端面18Tを覆わないようにした。また、第2電極20は、マグネトロンスパッタ成膜法により、IZOを用いて150nmの膜厚となるように形成した。保護膜23は、CVD法によりSiNxを用いて形成した。
(実験例2)
図6Aに示した表示装置101のサンプルを作製した。すなわち、補助電極層18Bの上面のみを露出させるように開口KKを形成し、その開口KKの斜面および補助電極層18Bの上面をも全面的に覆うように有機発光層19および第2電極20を形成した。
上記実験例1,2の各サンプルについて、有機EL素子ELの発光テストをそれぞれ実施した。その結果、実験例1のサンプルでは十分な輝度の発光が得られたが、実験例2のサンプルでは発光が得られなかった。
以上、実施の形態を挙げて本開示を説明したが、本開示は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態において説明した各層の材料および厚みなどは限定されるものではなく、他の材料および厚みとしてもよい。
また、上記実施の形態等では、各有機発光素子ELとして白色光を発するものを例示して説明したが、本技術はこれに限定されるものではない。例えば、赤色光、緑色光および青色光をそれぞれ発する有機発光素子ELを用いてもよい。その場合、例えば第1電極18Aと第2電極20との間隔(すなわち光学的距離)を変化させることで所望の波長光をそれぞれ取り出すようにすればよい。
さらに、上記実施の形態等では、アクティブマトリクス型の表示装置の場合について説明したが、本技術はパッシブマトリクス型の表示装置への適用も可能である。また、アクティブマトリクス駆動のための画素駆動回路の構成は、上記実施の形態で説明したものに限られず、必要に応じて容量素子やトランジスタを追加してもよい。その場合、画素駆動回路の変更に応じて、上述した信号線駆動回路120や走査線駆動回路130のほかに、他の駆動回路を追加してもよい。
なお、本明細書中に記載された効果はあくまで例示であってその記載に限定されるものではなく、他の効果があってもよい。また、本技術は以下のような構成を取り得るものである。
(1)
基体と、
前記基体上に第1電極層と有機発光層と第2電極層とが順に積層された積層構造を含む有機発光素子と、
前記基体上に設けられ、前記有機発光素子を駆動する駆動素子と、
前記基体上に設けられ、前記第2電極層と接する端面を含む補助電極層と
を有する表示装置。
(2)
前記補助電極層は、前記駆動素子を含む階層に設けられている
上記(1)記載の表示装置。
(3)
前記補助電極層の厚さは、前記有機発光層の厚さよりも大きい
上記(1)または(2)に記載の表示装置。
(4)
前記補助電極層の導電率は、前記第2電極層の導電率よりも高い
上記(1)から(3)のいずれか1つに記載の表示装置。
(5)
前記補助電極層の端面は、前記基体の表面に対して垂直をなし、または、前記基体から離れる方向へオーバーハング状に伸びている
上記(1)から(4)のいずれか1つに記載の表示装置。
(6)
前記駆動素子は配線層を有し、
前記駆動素子の配線層の構成材料と前記補助電極層の構成材料とが同じである
上記(1)から(5)のいずれか1つに記載の表示装置。
(7)
前記基体と前記補助電極層との間に下地層をさらに備え、
前記駆動素子はゲート電極を有し、
前記下地層の構成材料と前記ゲート電極の構成材料とが同じである
上記(1)から(6)のいずれか1つに記載の表示装置。
(8)
前記第2電極層の光透過率は、前記補助電極層の光透過率よりも高い
上記(1)から(7)のいずれか1つに記載の表示装置。
(9)
前記補助電極層は真空蒸着法により形成されたものであり、
前記第2電極層はスパッタ成膜法により形成されたものである
上記(1)から(8)のいずれか1つに記載の表示装置。
(10)
前記補助電極層の一部は絶縁層により覆われており、
前記絶縁層は、前記補助電極層と重なり合う領域に開口を有している
上記(1)から(9)のいずれか1つに記載の表示装置。
(11)
前記絶縁層の開口における、前記補助電極層の端面と対向する上端縁と前記補助電極層の端面における上端縁とを結ぶ直線と、前記基体の表面に垂直な方向とのなす角度は45°以下である
上記(10)記載の表示装置。
(12)
基体上に、駆動素子および補助電極層を形成することと、
前記駆動素子および前記補助電極層を覆うように第1絶縁層を形成することと、
前記第1絶縁層の一部に第1の開口を形成し、前記補助電極層の端面を露出させることと、
前記第1絶縁層の上に、第1電極層を選択的に形成することと、
前記第1絶縁層の上に、前記第1電極層と対応する位置に第2の開口を有すると共に前記補助配線層と対応する位置に前記第1の開口と連通する第3の開口を有する第2の絶縁層を形成することと、
前記補助配線層の端面を覆うことなく前記第1電極層を覆うように有機発光層を形成することと、
前記有機発光層を覆うと共に前記補助配線層の端面をも覆うように第2電極層を形成することと
を含む
表示装置の製造方法。
(12)
表示装置を備えた電子機器であって、
前記表示装置は、
基体と、
前記基体上に第1電極層と有機発光層と第2電極層とが順に積層された積層構造を含む有機発光素子と、
前記基体上に設けられ、前記有機発光素子を駆動する駆動素子と、
前記基体上に設けられ、前記第2電極層と接する端面を含む補助電極層と
を有する
電子機器。
1,2…有機EL表示装置、10A,10B…基板、10AS…表面、11…ゲート電極、12…ゲート絶縁膜、13A…シリコン膜、13B…n+非晶質シリコン膜、14…ストッパ絶縁膜、15A…配線層、16…保護絶縁膜(パッシベーション膜)、17A…平坦化絶縁膜、17B…封止樹脂、18…金属層、18A…第1電極、18B,18C…補助電極層、18T…端面、19…有機発光層、20…第2電極、21…電極間絶縁膜、110…表示領域、120…信号線駆動回路、130…走査線駆動回路、140…画素駆動回路。

Claims (13)

  1. 基体と、
    前記基体上に第1電極層と有機発光層と第2電極層とが順に積層された積層構造を含む有機発光素子と、
    前記基体上に設けられ、前記有機発光素子を駆動する駆動素子と、
    前記基体上に設けられ、前記第2電極層と接する端面を含む補助電極層と
    を有する表示装置。
  2. 前記補助電極層は、前記駆動素子を含む階層に設けられている
    請求項1記載の表示装置。
  3. 前記補助電極層の厚さは、前記有機発光層の厚さよりも大きい
    請求項1記載の表示装置。
  4. 前記補助電極層の導電率は、前記第2電極層の導電率よりも高い
    請求項1記載の表示装置。
  5. 前記補助電極層の端面は、前記基体の表面に対して垂直をなし、または、前記基体から離れる方向へオーバーハング状に伸びている
    請求項1記載の表示装置。
  6. 前記駆動素子は配線層を有し、
    前記駆動素子の配線層の構成材料と前記補助電極層の構成材料とが同じである
    請求項1記載の表示装置。
  7. 前記基体と前記補助電極層との間に下地層をさらに備え、
    前記駆動素子はゲート電極を有し、
    前記下地層の構成材料と前記ゲート電極の構成材料とが同じである
    請求項1記載の表示装置。
  8. 前記第2電極層の光透過率は、前記補助電極層の光透過率よりも高い
    請求項1記載の表示装置。
  9. 前記補助電極層は真空蒸着法により形成されたものであり、
    前記第2電極層はスパッタ成膜法により形成されたものである
    請求項1記載の表示装置。
  10. 前記補助電極層の一部は絶縁層により覆われており、
    前記絶縁層は、前記補助電極層と重なり合う領域に開口を有している
    請求項1記載の表示装置。
  11. 前記絶縁層の開口における、前記補助電極層の端面と対向する上端縁と前記補助電極層の端面における上端縁とを結ぶ直線と、前記基体の表面に垂直な方向とのなす角度は45°以下である
    請求項10記載の表示装置。
  12. 基体上に、駆動素子および補助電極層を形成することと、
    前記駆動素子および前記補助電極層を覆うように第1絶縁層を形成することと、
    前記第1絶縁層の一部に第1の開口を形成し、前記補助電極層の端面を露出させることと、
    前記第1絶縁層の上に、第1電極層を選択的に形成することと、
    前記第1絶縁層の上に、前記第1電極層と対応する位置に第2の開口を有すると共に前記補助配線層と対応する位置に前記第1の開口と連通する第3の開口を有する第2の絶縁層を形成することと、
    前記補助配線層の端面を覆うことなく前記第1電極層を覆うように有機発光層を形成することと、
    前記有機発光層を覆うと共に前記補助配線層の端面をも覆うように第2電極層を形成することと
    を含む
    表示装置の製造方法。
  13. 表示装置を備えた電子機器であって、
    前記表示装置は、
    基体と、
    前記基体上に第1電極層と有機発光層と第2電極層とが順に積層された積層構造を含む有機発光素子と、
    前記基体上に設けられ、前記有機発光素子を駆動する駆動素子と、
    前記基体上に設けられ、前記第2電極層と接する端面を含む補助電極層と
    を有する
    電子機器。
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