以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成処理システムの全体構成を示すシステム図である。
図1において、本画像形成処理システム1は、サーバとしての機能を有するコンピュータ102と、クライアントとしての機能を有するコンピュータ103と、複数の機能を有するネットワーク・デバイスであるMFP(Multi Function Peripheral)105,106と、印刷機能のみを有するネットワーク・デバイスであるプリンタ107と、データを格納するためのメモリ108とで構成され、これらがネットワーク101を介して互いに接続されている。なお、コンピュータ103は、図示ではコンピュータ103a,103bとしてネットワーク101に複数台接続されているが、「コンピュータ103」として説明する。
MFP105,106は、フルカラーでスキャン、プリントなどが可能な画像形成装置である。MFP105は、6種類の現像剤(トナー)を用いた高画質(階調表現が優れている)カラー印刷出力が可能である。MFP106は、4種類のトナーを用いたカラー印刷出力が可能である。プリンタ107は、印刷機能に関して、MFP105又はMFP106と略同等の機能を有する。
メモリ108は、MFP105,106やプリンタ107等のデバイス、コンピュータ102,103等の装置からネットワーク101を経由して受信した文書や図形等の各種データを一時的に保存/格納する記憶装置である。なお、図示では、メモリ108は、独立した構成を有しているが、コンピュータ102又は他のコンピュータに内蔵された記憶装置であってもよい。
情報処理装置であるコンピュータ102,103は、それぞれCPU、ROM、RAM、ハードディスク、CD−ROMドライブ、マウス、キーボード、ディスプレイ等を備える。コンピュータ102,103では、いわゆる周知のDTP(Desk Top Publishing)用のアプリケーションソフトウェアがそれぞれ複数動作し、これらのソフトウェアにより各種文書や図形を作成したり、編集することが可能である。
コンピュータ102,103上で作成された文書及び図形は、PDL(Page Description Language:ページ記述言語)データに変換され、ネットワーク101を経由してMFP105,106やプリンタ107に送られる。
また、コンピュータ102,103は、MFP105等の起動ソフトウェアとして後述するプリンタドライバを有し、起動したプリンタドライバにより表示された印刷設定画面上で所定の設定を行うことにより、MFP105等に対して、PDLデータに変換された文書等を印刷出力させることができる。
MFP105,106は、コンピュータ102,103からのスキャナドライバと呼ばれる起動ソフトウェアの指示により、後述するスキャナ部にて読み取った原稿等の画像データをネットワーク101上へ送る。この画像データは、メモリ108に保存されたり、コンピュータ102,103のディスプレイに表示されたり、MFP105,106、プリンタ107等に送られて印刷出力される。
また、MFP105,106、プリンタ107は、それぞれコンピュータ102,103とネットワーク101を介して情報交換できる通信手段を有しており、MFP105,106、プリンタ107の設定情報や装置状態を示す情報等をコンピュータ102,103側に逐次知らせる仕組みとなっている。一方、コンピュータ102,103は、それらの情報を受けて動作するユーティリティソフトウェアをそれぞれ有しており、ネットワーク101上のMFP105などのデバイスを一元管理している。
ネットワーク101には、図示していないが、コンピュータ102,103以外のクライアントや各種サーバ、上記以外のMFPを初め、スキャナ、プリンタ、あるいはファクシミリなどその他の機器が接続されていてもよい。
[MFP105,106の構成]
次に、MFP105,106について図2〜図13を用いて説明する。
MFP105,106は、それぞれがプリンタ部、スキャナ部、及びフィニッシャ部等で構成されているが、通常、ネットワークユーティリティソフトウェアなどから一体型の装置として扱われる。
図2は、図1のMFP105,106の基本的な内部構成を示すブロック図である。
図2において、201は原稿の画像読み取りを行うスキャナ部、202はその画像データを画像処理するRGB−IP部(画像処理部)、203はファクシミリなどに代表される電話回線を利用した画像データの送受信を行うFAX部、204はネットワーク101を利用して画像データや装置情報をやりとりするNIC(Network Interface Card)部、205はコンピュータ102等から送られてきたページ記述言語(PDL)を画像信号に展開するPDL部、212は、通常、データがスルーされるがアドオン情報の付加と解除を行う際には有効になるアドオン部である。アドオン部212は、MFP105,106の使い方に応じて、コア部206で画像信号を受信して画像データとして一時保存したり、画像信号の経路を決定する。
コア部206から出力される画像データは、CMYK−IP部207を経由してPWM部208に送られた後、画像形成出力を行うプリンタ部209に送られ、用紙の出力仕上げの処理を行うフィニッシャ部210により印刷出力される。ディスプレイ部211は、画像を表示したり、プリント状態の是非を判断するためのプレビュー機能として動作する。
[スキャナ部201の構成]
次に、図2のスキャナ部201の概略内部構造について図3を用いて説明する。
図3は、図2のスキャナ部201の内部構造を示す概略図である。
図3において、まず、原稿を複写する場合、原稿台ガラス301上に読み取られるべき原稿302が載置される。原稿302が照明303により光照射されると、その反射光がミラー304,305,306から光学系ユニット307を介してCCDセンサ308上に像として結ばれる。CCDセンサ308は、入力された光学的信号を電気信号に変換して、RGB−IP部202に出力する。
照明303、ミラー304を含む第一ミラーユニット310が、モータ309により速度vで機械的に駆動され、ミラー305,306を含む第二ミラーユニット311が速度1/2vで駆動されて原稿302の全面が走査される。
[RGB−IP部202の構成]
次に、図2のRGB−IP部202について図4を用いて説明する。
図4は、図2のRGB−IP部202の内部構成を示すブロック図である。
図4において、CCDセンサ308は、RGB3ラインのカラーセンサであり、RGBそれぞれの画像信号をA/D変換部401に出力する。A/D変換部401では、画像信号のゲイン調整、オフセット調整がなされた後、A/Dコンバータにより、各色信号毎に8bitのデジタル画像信号R0,G0,B0に変換される。その後、シェーディング部402にて、シェーディング補正により、色毎に基準白色板の読み取り信号を用いた公知のシェーディング補正が施される。更に、CCDセンサ308の各色ラインセンサは、相互に所定の距離を隔てて配置されているため、ライン補間部403(ラインディレイ調整回路)において副走査方向の空間的ずれが補正される。
入力マスキング部404は、CCDセンサ308のR,G,Bフィルタの分光特性で決まる読取色空間をNTSCの標準色空間に変換する部分であり、CCDセンサ308の感度特性や照明ランプのスペクトル特性等の諸特性を考慮した装置固有の定数を用いた3×3のマトリックス演算を行い、入力された(R0,G0,B0)信号を標準的な(R,G,B)信号に変換する。
LOG変換部405(輝度/濃度変換部)は、ルックアップテーブル(LUT)RAMにより構成され、RGBの輝度信号をC1,M1,Y1の濃度信号になるように変換してコア部206へ出力する。
[FAX部203の構成]
次に、図2のFAX部203について図5を用いて説明する。
図5は、図2のFAX部203の内部構成を示すブロック図である。
図5において、FAX部203は、NCU部501と、モデム部502と、圧縮部505と、伸張部506と、メモリ部507とで構成される。モデム部502は、変調部503及び復調部504で構成される。
電話回線からのデータ受信時には、そのデータをNCU部501で受け取って電圧の変換を行い、モデム部502内の復調部504でA/D変換及び復調操作を行った後、伸張部506でラスタデータに展開する。一般に、FAXでの圧縮伸張にはランレングス法などが用いられるが、公知であるためここではその説明を省略する。
ラスタデータに変換された画像は、メモリ部507に一時保管され、画像データに転送エラーがないことが確認された後、コア部206へ送られる。
一方、電話回線へのデータ送信時には、コア部206より受け取ったラスタイメージの画像信号に対して、圧縮部505でランレングス法などの圧縮を施し、モデム部502内の変調部503にてD/A変換及び変調操作を行った後、NCU部501を介して電話回線へと送られる。
[NIC部204及びPDL部205の構成]
次に、図2のNIC部204及びPDL部205について図6を用いて説明する。
図6は、図2のNIC部及びPDL部の内部構成を示すブロック図である。
図6において、NIC部204は、トランス部601及びLANコントローラ部602で構成され、ネットワーク101に対するインターフェイス機能を有し、例えば10Base-T/100Base-TXなどのEthernet(登録商標)ケーブルなどを利用して外部からの情報を入手したり、外部へ情報を流す役割を果たす。
外部より情報を入手する場合、ネットワーク101から入力された情報がトランス部601で電圧変換され、LANコントローラ部602に送られる。LANコントローラ部602は、その内部にバッファメモリ1(不図示)を有し、受け取った情報が必要な情報か否かを判断した上で、バッファメモリ2(不図示)に送った後、PDL部205に信号を出力する。
一方、外部に情報を提供する場合、PDL部205より送られてきたデータは、LANコントローラ部602で必要な情報が付加され、トランス部601を経由してネットワークに出力される。
図6において、PDL部205は、CPU部603と、メモリ604,605とで構成される。PDL部205は、PDLデータからラスタ(画像)データへの変換処理を行う。NIC部204から送られてきたPDLデータは、CPU部603を経由してハードディスク等で構成された大容量メモリ604(HDD)に一度格納され、ここで各プリントジョブ(以下、単に「ジョブ」という。)毎に管理され、保存される。
一般に、コンピュータ上で動作するアプリケーションソフトウェアによって作成された画像データは、文書、図形、及び写真などで構成されており、それぞれは、文字コード、図形コード、及びラスタ(画像)データなどによる画像記述の要素の組み合わせから成っている。これが、いわゆるPDLであり、Adobe社のPostScript(登録商標)言語に代表されるものである。
CPU部603は、必要に応じてRIP(Raster Image Processing)と呼ばれるラスタ化画像処理を行って、PDLデータをラスタイメージに展開する。展開されたラスタイメージデータは、CMYKの色成分毎にDRAMなどの高速アクセス可能なメモリ605にジョブ毎にページ単位で格納され、プリンタ部208の状況に合わせて、再びCPU部603を介してコア部206へ送られる。
[コア部206及びCMYK−IP部207の構成]
次に、図2のコア部206及びCMYK−IP部207の構成について図7を用いて説明する。
図7は、図2のコア部206及びCMYK−IP部207の内部構成を示すブロック図である。
図7において、コア部206は、バスセレクタ部701と、圧縮部702と、メモリ部703(HDD)と、伸張部704とで構成される。
バスセレクタ部701は、MFP105,106の利用における、いわば交通整理の役割を担っている。すなわち、スタンドアローンとしての複写機能、ネットワークスキャン機能、ネットワークプリント機能、ファクシミリ送信/受信機能、あるいはディスプレイ表示機能などMFP105,106における各種機能に応じてバスの切り替えを行うところである。バス切り替えのフローとしては、例えば、以下の機能が考えられる。但し、ディスプレイ表示機能の入力元はFAX部203やNIC部204でも構わない。
スタンドアローン複写機能:スキャナ部201→コア部206→プリンタ部209
ネットワークスキャン機能:スキャナ部201→コア部206→NIC部204
ネットワークプリント機能:NIC部204→コア部206→プリンタ部209
ファクシミリ送信機能:スキャナ201→コア部206→FAX部203
ファクシミリ受信機能:FAX部203→コア部206→プリンタ部209
ディスプレイ表示機能:スキャナ部201→コア部206→ディスプレイ部211
バスセレクタ部701から出力された画像データは、圧縮部702、ハードディスク(HDD)などの大容量メモリからなるメモリ部703、及び伸張部704を介してCMYK−IP部207、又はディスプレイ部210へ送られる。ここで用いられる圧縮方式は、JPEG,JBIG,ZIPなど一般的なものであればよい。
圧縮された画像データは、ジョブ毎に管理され、ファイル名、作成者、作成日時、及びファイルサイズなどの付加データと一緒にメモリ部703に格納される。更に、ジョブの番号とパスワードを設けて、それらも一緒に格納すれば、パーソナルボックス機能をサポートすることができる。これは、データの一時保存や特定の人にしかプリントアウト(HDDからの読み出し)ができない親展機能である。メモリ部703に格納されているそれぞれのジョブに対して、ジョブを指定して呼び出しが行われた場合は、パスワードの認証が行われた後、HDDより画像データを呼び出し、画像伸張を行ってラスタイメージに戻してCMYK−IP部207に送る。
図7において、CMYK−IP部207は、出力マスキング/UCR回路部706と、ガンマ変換部707と、空間フィルタ部708とで構成される。
コア部206から送られたデータは、出力マスキング/UCR回路部706に入力され、上記LOG変換部405によりLOG変換された後のC1,M1,Y1信号を画像形成装置のトナー色であるY,M濃,M淡C濃,C淡K信号にマトリクス演算を用いて変換する部分であり、CCDセンサ308で読み込まれたRGB信号に基づいたC1,M1,Y1,K1信号をトナーの分光分布特性に基づいたY,M濃,M淡C濃,C淡K信号に補正して出力する。
また、M(マゼンタ)、C(シアン)には、それぞれ濃と淡とがあり、濃色及び淡色トナーは、分光特性が等しい顔料の量を変えて作成される。従って、薄いマゼンタトナー(M淡)は、含有する顔料の分光特性はマゼンタ(M濃)と等しいが含有量が少なく、薄いシアントナー(C淡)は、含有する顔料の分光特性はシアン(C濃)と等しいが含有量が少ない。
ガンマ変換部707(ガンマ補正部)は、トナーの色味諸特性を考慮したルックアップテーブル(LUT)RAMを使って、画像信号を画像出力するためのY,M濃,M淡C濃,C淡K信号データに変換する。空間フィルタ部708は、ガンマ変換部707から受け取ったデータに対してシャープネス又はスムージングを施した後、PWM部208へと送る。ここで、画像が白黒かカラーかの判定は、Y,M濃,M淡C濃,C淡K信号のバランスによって判定される。
[PWM部208の構成]
次に、図2のPWM部208について図8及び図9を用いて説明する。
図8は、図2のPWM部208の内部構成を示す概略図であり、図9は、PWM部208から出力される信号波形を示す図である。
CMYK−IP部207から出力されたイエロー(Y)、マゼンタ(M濃、M淡)、シアン(C濃、C淡)、ブラック(K)の4色に色分解された画像データは、それぞれがPWM部208を通ってそれぞれ画像形成される(なお、MFP106の場合、淡信号は未使用となる)。
図8において、CMYK−IP部207は、三角波発生部801と、D/A変換部802と、コンパレータ803と、レーザ駆動部804とで構成される。
三角波発生部801は、図9に示す三角波信号9aを発生する。D/A変換部802は、入力したデジタル画像信号をアナログ信号に変換する。これらの2つの信号は、コンパレータ803に送られて大小比較され、図9に示す矩形波信号9bとしてレーザ駆動部804に送られ、Y,M濃,M淡C濃,C淡Kそれぞれが、レーザ出力部805でレーザビームに変換される。レーザ出力部805から出力されたレーザビームは、ポリゴンミラー35により走査されて、感光ドラム1aに照射される。
[MFP105におけるプリンタ部209の構成]
図10は、MFP105の内部構造の概略を示す縦断面図である。
図10において、MFP105は、上部にデジタルカラー画像リーダ部300、下部にデジタルカラー画像プリンタ部100を有する。
デジタルカラー画像プリンタ部100には、大きく分けて2つの画像形成部、即ち第一の感光ドラム1aを含む第一の画像形成部Sa、第二の感光ドラム1bを含む第二の画像形成部Sbが設けられている。これら画像形成部Sa,Sbはコストダウンの目的から互いに略同じ構成(形状)となっている。例えば、後述する現像器の構成、形状は略同じである。これにより、現像器41〜46の相互の入れ替え等を行っても対応可能な構成となっている。
像担持体としての2個のドラム状の感光ドラム(感光体)、即ち第一の感光ドラム1a及び第二の感光ドラム1bは、各々図中矢印A方向に回転自在に担持されている。感光ドラム1a,1bの周りには、前露光ランプ11a,11b、コロナ帯電器(帯電手段)2a,2b、レーザ露光光学系(露光手段)である第一の露光装置3a、第二の露光装置3b、電位センサ12a,12b、回転式現像器保持部である移動体(現像ロータリー)4a,4b、各々の保持部に色の異なるトナーを収容した現像器41〜43,44〜46、一次転写手段である一次転写ローラ5a,5b、クリーニング器6a,6bがそれぞれ配置されている。
現像器41にはマゼンタトナー、現像器42にはシアントナー、現像器43には薄いマゼンタトナー、現像器44にはイエロートナー、現像器45にはブラックトナー、現像器46には薄いシアントナーが装填されている。
ここで、濃色及び淡色トナーは、分光特性が等しい顔料の量を変えて作成される。従って、薄いマゼンタトナーは、含有する顔料の分光特性がマゼンタと等しいが含有量が少なく、薄いシアントナーは、含有する顔料の分光特性がシアンと等しいが含有量が少ない。マゼンタとシアンに対して濃い色と薄い色を用いたのは、人の肌のような淡い画像の再現性を飛躍的に向上させるのが狙いである(粒状性の低減を達成することが狙いである)。
第一の露光装置3a及び第二の露光装置3bにおいて、画像信号は、レーザ出力部(不図示)により光信号に変換され、該光信号に変換されたレーザ光Eがポリゴンミラー35で反射され、レンズ36及び各反射ミラー37を経て感光ドラム1a,1b表面上の露光位置38a,38bに投影される。
デジタルカラー画像プリンタ部100の画像形成時には、感光ドラム1a及び1bを、矢印A方向に回転させて前露光ランプ11a,11bで除電した後、コロナ帯電器2a,2bにより一様に帯電させて、それぞれ分解色毎にレーザ光(光像)Eを照射し、感光ドラム1a,1b上に潜像を形成する。
次に、第一の現像ロータリー4a及び第二の現像ロータリー4bを回転させ、所定の現像器41,44を、感光ドラム1a,1b上の各現像器41〜43の間で又は現像器44〜46の間で共通の現像部40a,40bに移動させた後に作動させて、感光ドラム1a,1b上の静電潜像を反転現像し、感光ドラム1a,1b上に樹脂と顔料を基体とした現像剤像(トナー像)を形成する。このとき、現像器には現像バイアスが印加される。
また、現像器41〜46内のトナーは、図示のように、第一の露光装置3a及び第二の露光装置3bの間及び横に配置された色毎のトナー収納部61〜66(ホッパー)から現像器内のトナー比率(或いはトナー量)を一定に保つように、所望のタイミングにて随時補給される。
それぞれの感光ドラム1a,1b上に形成されたトナー像は、それぞれの一次転写ローラ5a,5bによって、転写媒体としての中間転写体(中間転写ベルト)5上にトナー像が重ねて形成されるように順次一次転写される。このとき、一次転写ローラ5a,5bに一次転写バイアスが印加される。その結果、中間転写ベルト5上にそれぞれのトナー像が順次重ねられてフルカラートナー像が形成される。その後、転写媒体である中間転写ベルト5上のフルカラートナー像は、記録材としての用紙に一括して二次転写される。このとき、二次転写ローラ54に二次転写バイアスが印加される。
中間転写ベルト5は、駆動ローラ51によって駆動される。駆動ローラ51に対向する位置に配置された転写クリーニング装置50は、中間転写ベルト5を挟んで当該駆動ローラ51に接離可能に構成される。感光ドラム1a,1bは、中間転写ベルト5が2つのローラ51,52によって張架されて形成された同一平面部分である転写面tに設けられており、これら感光ドラム1a,1bとの中間転写ベルト5を挟んだ対向部に一次転写ローラ5a,5bが設けられている。
この転写面tを形成し、中間転写ベルト5の移動方向Bの下流側に配置された従動ローラ52に対向する位置には、それぞれの感光ドラム1a,1bから転写された画像の位置ズレ及び濃度の検知を行うセンサ53が配置されており、随時各画像形成部Sa,Sbに画像濃度、トナー補給量、画像書き込みタイミング、及び画像書き込み開始位置等に対して補正をする制御を行っている。
また、転写クリーニング装置50は、中間転写ベルト5上に必要色だけ画像を重ね終えた後に、対向する駆動ローラ51に加圧され、記録材に転写した後の中間転写ベルト5上の残トナーをクリーニングする。クリーニング終了後、転写クリーニング装置50は中間転写ベルト5より離間する。
記録材は、収納部71,72,73又は手差しトレイ74から各々の給紙装置81,82,83,84によって1枚ずつ搬送され、レジストローラ85にて斜行が補正される。補正された記録材は、中間転写ベルト5上のトナー像を所望のタイミングで記録材に転写する二次転写手段である二次転写ローラ54と中間転写ベルト5との間の二次転写部に搬送される。二次転写部にてトナー像が転写された記録材は、搬送部86を通り、熱ローラ定着器9にてトナー像が定着され、排紙トレイ89或いはシート処理装置(不図示)の搬送路へ搬送される。
二次転写後の中間転写ベルト5は、転写残トナーが転写クリーニング装置50によりクリーニングされ、再び各画像形成部Sa,Sbの一次転写工程に供される。
記録材の両面に画像を形成する場合には、記録材が定着器9を通過後すぐに搬送パス切換ガイド91を駆動し、記録材を搬送縦パス75を経て反転パス76に一端導いた後、反転ローラ87の逆転により、送り込まれた際の後端を先頭にして、送り込まれた方向と反対向きに退出させ、両面搬送パス77へと送られる。その後、両面搬送パス77を通過し両面搬送ローラ88にて斜行補正とタイミング取りを行い、所望のタイミングにてレジストローラ85へと搬送され、再び上述した画像形成工程によってもう一方の面に画像が転写される。
MFP105は、上記6種のトナーを用いた画像形成を行うが、MFP106と同様に、マゼンタトナー、シアントナー、イエロートナー、ブラックトナーを使用した4トナー動作による画像出力も可能である。この場合、薄いシアントナー、薄いマゼンタトナーは使用されることはない。
[MFP106におけるプリンタ部209の構成]
図11は、MFP106の内部構成の概略を示す縦断面図である。
図11において、MFP106は、上部にデジタルカラー画像リーダ部300、下部にデジタルカラー画像プリンタ部900を有する。なお、デジタルカラー画像リーダ部300は、上記図10のデジタルカラー画像リーダ部300と同一の構成を有するものである。
デジタルカラー画像プリンタ部900は、異なるサイズの用紙(シート)Sを積載した複数の用紙格納部953,954と、シートSを給紙する用紙給紙部955,956とを有している。給紙されたシートSは、シート搬送路957を介してシート搬送路958へ搬送される。
レーザ露光光学系(露光手段)である露光装置903において、画像信号は、レーザ出力部(不図示)により光信号に変換され、該光信号に変換されたレーザ光がポリゴンミラー935で反射され、レンズ936及び各反射ミラー937を経て感光ドラム960表面上の露光位置938に投影される。
感光ドラム960は、図中矢印方向に回転自在に担持されている。感光ドラム960の周りには、露光装置903、電位センサ912、回転式現像器保持部である移動体(現像ロータリー)904、各々の保持部に色の異なるトナーを収容した現像器941〜944、転写ドラム964、分離器913(分離手段)、クリーニング器906が配置されている。
現像ロータリー904は、ブラックの現像器941(bk)、イエローの現像器942(y)、シアンの現像器943(c)、及びマゼンタの現像器944(m)により構成され、4つの現像器が交互に感光ドラム960に接し、感光ドラム960上に形成された静電潜像をトナーで現像する。
現像器941〜946内のトナーは、図示のように、露光装置903の間及び横に配置された色毎のトナー収納部921〜924(ホッパー)から現像器内のトナー比率(或いはトナー量)を一定に保つように、所望のタイミングにて随時補給される。転写ドラム964は、給紙されてきたシートSを巻きつけ、感光ドラム960上に現像された像を当該シートSに転写する。感光ドラム960に巻きついていたシートSは、M、C、Y、及びBkの4色が順次転写された後に、分離器913によって感光ドラム960から分離された後、搬送ベルト963、定着ユニット970を通過し、搬送ローラ965により、シート処理装置(不図示)の搬送路へ搬送される。
[ディスプレイ部211の構成]
図12は、図2のディスプレイ部211の内部構成を示すブロック図である。
図12において、ディスプレイ部211は、逆LOG変換部1101と、ガンマ変換部1102と、メモリ部1103と、CRTなどのディスプレイ装置1104とを備える。
コア部206より出力された画像データは、CMYデータであるため、逆LOG変換部1101によりRGBデータに変換する必要がある。次に、ディスプレイ装置1104の色の特性に合わせるためにガンマ変換部1102でルックアップテーブルを使用して出力変換を行う。変換された画像データは、一度メモリ部1103に格納され、ディスプレイ装置1104によって表示される。
ここで、ディスプレイ部210を使用する条件としては、出力画像を予め確認するプレビュー機能や、出力する画像が意図したものと間違いないかを検証するプルーフ機能、あるいはプリントの必要がない画像を確認する場合にプリント用紙の無駄を省くために行われる。
[フィニッシャ部210の構成]
図13は、図2のフィニッシャ部210の内部構成の概略を示す縦断面図である。
図13において、デジタルカラー画像プリンタ部100の定着器9又はデジタルカラー画像プリンタ部900の定着ユニット970から出力された用紙は、フィニッシャ1000に搬送される。フィニッシャ1000には、用紙の排出先としてサンプルトレイ1001及びスタックトレイ1002があり、ジョブの種類や排出される用紙の枚数に応じて切り替えて利用される。
フィニッシャ1000では、サンプルトレイ1001及びスタックトレイ1002を奥手前方向にシフトしてジョブ毎に出力用紙を振り分けるシフトソート方式によりソーティングを行うことができる。電子ソート機能は、コレートと呼ばれる。上述したコア部206が大容量メモリ(バッファメモリ)を有しているときに、このバッファメモリを利用してバッファリングしたページ順と排出順を変更する、いわゆるコレート機能を用いることで電子ソーティングの機能もサポートできる。
また、グループ機能は、ソーティングがジョブ毎に振り分けるのに対し、ページ毎に種別する機能である。更に、スタックトレイ1002に排出する場合には、用紙が排出される前の用紙をジョブ毎に蓄えておき、排出する直前にステープラ1005にてバインドすることも可能である。
そのほかフィニッシャ1000内には、上記2つのトレイに至るまでに紙をZ字状に折るためのZ折り機1004、ファイル用の2つ(又は3つ)の穴開けを行うパンチャー1006を有し、ジョブの種類に応じてそれぞれの処理を行う。
インサータトレイ1003a,1003cは、中差し機能を行うための用紙を置いたり、あるいは他のプリンタから出力された用紙を置くことでフィニッシング処理を行うことができる。また、サドルステッチャ1007は、ブックレット形式に紙を二つ折りにし、その真ん中をバインドするために使用される。この場合、用紙はブックレットトレイ1008に排出される。
そのほか、図には記載されていないが、製本のためのグルー(糊付け)によるバインドや、あるいはバインド後にバインド側と反対側の端面を揃えるためのトリマーなどを加えることも可能である。
[ネットワーク101]
次に、図1のネットワーク101について図14を参照して説明する。
図14は、図1の画像形成処理システム1を複数有するネットワーク網の全体構成を示す図である。
図14において、ネットワーク101は、図1の画像形成処理システム1がルータ1301〜1305と呼ばれるネットワークを相互に接続する装置により接続され、LAN(Local Area Network)1306と呼ばれる更なるネットワークを構成する。
LAN1306は、内部のルータ1301から専用回線1308を通して、別のLAN1307内部のルータ1305に接続され、これらのネットワーク網は幾重にも張り巡らされて、広大な接続形態を構築している。
次に、図1のネットワーク101を流れるデータについて図15を参照して説明する。
図15は、図1のネットワーク101を流れるデータを説明する図である。
図15において、デバイスA 1400a及びデバイスB 1400bは、コンピュータ102,103やMFP105,106等のネットワーク・デバイスである。
デバイスA 1400a内には、データ1401が存在する。データ1401は、画像データでも、PDLデータでも、プログラムであってもよい。これをネットワーク101を介してデバイスB 1400bに転送する場合、まず、データ1401を分割してデータ1402→データ1403のように細分化する。
送信元であるデバイスA 1400aは、細分化されたデータ1403,1404,1406に対してヘッダ1405と呼ばれる送り先アドレス(TCP/IPプロトコルを利用した場合には、送り先のIPアドレス)などを付加し、パケット1407〜1410として順次ネットワーク101上に送っていく。
受信先であるデバイスB 1400bでは、送り先アドレスとパケットのヘッダとが一致すると、パケット1407〜1410がヘッダ1411とデータ1412,1413とに分離され、デバイスAに存在していたデータの状態(データ1403→データ1402→データ1401)に再生される。
[プリンタドライバ]
次に、コンピュータ102又は103からプリンタドライバにより画像データをMFP105等に送信する動作について図16を参照して説明する。
図16は、コンピュータ102,103のプリンタドライバにより表示される印刷設定画面を示す図である。
図16において、印刷設定画面1601は、コンピュータ102,103のプリンタドライバによりMFP105,106、プリンタ107に対してプリント動作を指示するためのGUIである。この印刷設定画面上でユーザが所望のパラメータを設定することにより、所望の画像データ等をMFP105等の送信先に送り、印刷出力させることが可能となる。また、この印刷設定画面上でユーザが所定の設定を行うことで、1つのジョブを複数のMFP105やプリンタ107を使用して出力することができる。
1602は、ユーザが所望の画像データ等を出力させるべき出力先を選択する送信先選択カラムである。なお、出力先としては、MFP105,106あるいはプリンタ107であるが、保存の目的でメモリ108に画像を転送しても構わない。
1603はジョブの中から出力ページを選択するページ設定カラムであり、コンピュータ102又は103上で動作するアプリケーションソフトにより作成された画像データのどのページを出力するかを決定する。1604は印刷部数を指定する部数設定カラムである。
1607は送信先選択カラム1602にて選択された出力先に関する詳細設定を行うためのプロパティキーである。ここがクリックされると、不図示の別画面を表示し、そのデバイス固有の設定情報を入力することができ、特殊な画像処理、例えば、CMYK−IP部207内のガンマ変換部707や空間フィルタ部708のパラメータを変更することにより、より細かい色再現やシャープネス調整を行うことが可能となる。
1608はフィニッシングの設定カラムである。このフィニッシング設定カラム1608は、送信先選択カラム1602にて選択された出力先に応じて設定項目が異なってくる。送信先選択カラム1602がクリックされると、印刷可能なプリンタ、MFPなどの一覧を表示するが、そのためにはネットワーク101上のプリンタやMFPを検索する必要がある。
ネットワーク101上のMFPやプリンタを検索する場合にはディレクトリサービスと呼ばれるものを利用する。ディレクトリサービスとは、いわばネットワークに関する電話帳であり、様々な情報を格納するためのものである。上記ディレクトリサービスを用いたディレクトリシステムの具体例としては、例えば、LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)がある。上記LDAPの規定は、IETF(Internet Engineering Task Foece)が発行している標準仕様であるRFC(Request For Commets)1777に記載されている。
ディレクトリサービスを用いてネットワークに接続されているデバイスや装置を検索することにより、ネットワーク上で利用可能な装置等のネットワークアドレスの一覧を得ることができる。
本実施の形態では、コンピュータ102はLDAPサーバとして機能し、ネットワーク101上のデバイスや装置に関する情報をすべて保管している。コンピュータ103は、自分でネットワーク101を検索することなく、LDAPサーバであるコンピュータ102に問い合わせることで所望のデバイスや装置を検索することが可能となる。具体的には、コンピュータ103内のプリンタドライバが、LDAPサーバであるコンピュータ102に問い合わせることで送信先選択カラム1602にMFP105,106やプリンタ107の一覧を表示させることが可能となる。
また、装置の装備情報や状態などの情報にあわせて、装置の動作モードの情報、具体的には、図17に示すように、カラー階調動作モードの能力情報(6色トナー動作、4色トナー動作、4色/6色トナー切り替え動作可能など)や、解像度動作モードの能力情報(12000dpi、9600dpi、4800dpiなど)情報を登録することによって所望のカラー動作モードを有するプリンタ(又はMFP)や所望の解像度機能を有するプリンタ(又はMFP)などといった検索も可能である。
本実施の形態では、印刷設定画面1601上に、出力先として2つのデバイスを同時に選択するための「次のプリンタ」のラジオボタン1609を設けている。この「次のプリンタ」のラジオボタン1609をONすることで、1つのジョブ(JOB)を複数のプリンタやMFPで並列処理することが可能となり、画像データ等の出力時間を短縮することができる。
「次のプリンタ」のラジオボタン1609がONされると、プリンタ選択カラム1609aを表示し、第二のプリンタとしてネットワーク上の所望のMFPやプリンタが選択可能となる。ユーザが他のプリンタ等を選択する際には、プロパティキー1607を押下して他の印刷設定画面を表示させ、プリンタやMFPの選択の優先順を変更することができる。
プリンタ選択カラム1609aの右端をマウスでクリックすると選択可能なプリンタやMFPが一覧表示される。その際に詳細設定キー1610を押下して、図18に示す第二のプリンタの選択基準を入力するためのプリンタ選択基準設定画面を表示する。
プリンタ選択基準設定画面上で所望の選択条件が設定されると、一覧表示されるプリンタやMFPの表示が変更される。例えば、送信先選択カラム1602により第一のプリンタとしてMFP105が選択された後、「次のプリンタ」のラジオボタン1609がONにされ、プリンタ選択カラム1609aの右端がマウスでクリックされると、第二のプリンタとして選択可能なプリンタやMFPを一覧表示する。このとき、図18のプリンタ選択基準設定画面上で選択基準が設定されていない場合は、MFP106及びプリンタ107がリスト表示されることになる。
プリンタ選択基準設定画面上で「カラー階調性を合わせる」が設定された場合は、MFP105のカラー階調性と同等のカラー階調性を有するMFPやプリンタがネットワーク101上にないので何も表示されない。
一方、「カラー階調性を合わせる」が設定された場合であって、送信先選択カラム1602によって第一のプリンタとしてMFP106が選択され、「次のプリンタ」のラジオボタン1609がONされ且つプリンタ選択カラム1609aの右端がマウスでクリックされた場合は、MFP105がMFP106のカラー階調性と同等のカラー階調性(4トナー出力動作)を有することからMFP105がリスト表示される。
印刷設定画面1601上で所望の設定がすべて終わり、OKキー1605が押下されることにより印刷を開始する。取り消す場合には、キャンセル(閉じる)キー1606の押下により印刷を取りやめる。
[ネットワーク・ユーティリティ・ソフトウェア]
次に、コンピュータ102又は103上で動作するネットワーク・ユーティリティ・ソフトウェアについて説明する。
MFP105,106内のネットワークインターフェース部分には、MIB(Management Information Base)と呼ばれる標準化されたデータベースが構築されており、SNMP(Simple Network Management Protocol)というネットワーク管理プロトコルを介してネットワーク上のコンピュータやデバイスと通信し、MFP105,106をはじめとしてネットワーク101上のスキャナ、プリンタ、あるいはファクシミリなどの管理が可能になっている。
一方、コンピュータ102又は103には、MIBを用いたソフトウェアプログラムが動作しており、ネットワーク101を介してSNMPの利用により、MIBを使って必要な情報交換が可能となる。
RFC1213で定義されたifPhysAddressやsysObjectIDまたRFC1514で定義されたhrDeviceIDなどのMIB情報を取得することで装置を特定する情報を得ることができる。プライベートMIBとして装置の装備情報や能力などが定義されており、装備情報としてフィニッシャが接続されているか否かを検知することなどが可能である。
ネットワーク上の装置同士でもMIB情報を取得することで相互に通信を行い、相手の装置の状態、能力などの情報を取得することが可能である。また、ジョブを並列処理する場合においても、並列処理を行うMFP同士が、お互いの能力の情報、すなわち、カラー階調動作モード(6トナーモード、4トナーモード)の能力情報や、出力される解像度動作モード(12000dpi、9600dpi、4800dpi)の能力情報を取得することも可能である。
コンピュータ102は、ネットワーク上の装置やデバイスとの定期的な通信あるいは装置やデバイスからの発信によって、各装置やデバイスの機能、状態等を常に把握している。各装置から収集したMIBデータを基にWEBサーバが構築されているため、コンピュータ103は、HTTPによる周知のブラウジングソフトウェアによってコンピュータ102にアクセスしても各装置の状態を把握することが可能である。ジョブを一旦すべてコンピュータ102に投げて、その後にコンピュータ102から各プリンタにジョブを投入する。
このとき、プリンタドライバの設定において、ジョブの並列処理すなわち第二のプリンタが選択されている場合は、トータルの出力部数の数は変えないで、複数のプリンタに同時に同一ジョブを投入することになる。
また、第一のプリンタとして選択されたデバイスの能力と第二のプリンタとして選択されたデバイスの能力とが異なる場合、上述したように、図18のプリンタ選択基準画面上で「カラー階調性を合わせる」や「解像度を合わせる」を選択して、2台のMFP(又はプリンタ)のうちの能力の高い一方の動作モードに対して、能力の低い他方の動作モードと同等のジョブ動作を設定してジョブを投入することになる。
具体的には、プリンタ選択基準画面上で「カラー階調性を合わせる」が選択条件として設定されている場合、MFP105とMFP106とが選択されてジョブの開始されたときは、コンピュータ102は、MFP106と同様に、MFP105に対しても4トナー動作モード及び解像度9600を設定してジョブを投入する。
また、投入したジョブのユーザ名、所属部門、ファイル名、ページ数、及びジョブ内容などを解析し、ユーザ単位や部門単位での印刷回数やトータルページ数などを記憶しておく。また、各装置のプリント数やエラーなどの回数、現在の紙やトナーの残量なども集計することでネットワーク上の装置やジョブなどの管理運営を行うことが可能である。
更に、コンピュータ102では、印刷プロトコルの変換も行っているので、例えば、MFP105がLPDしかサポートしていないのにコンピュータ103からIPP(Internet Printing Protocol)でプリントを行おうとすると、コンピュータ102が自動的にLPRに変換してMFP105にジョブを投入することが可能となる。また、プリントしたデータは、メモリ108に蓄積させてメモリ残量や日付などのパラメータによってサーバが自動的に消去を行う。
次に、図1の画像形成処理システムにおいて印刷を行う場合の各装置の処理動作を図19〜図21のフローチャートを参照して詳細に説明する。
図19は、画像形成処理システムにて実行される印刷処理のフローチャートであり、図20は、図19のステップS102の処理の詳細を示すフローチャートであり、図21は、図19のステップS103の処理の詳細を示すフローチャートである。
図19において、コンピュータ103では、ユーザ(操作者)がDTP用アプリケーションソフトウェア等を利用し、例えば、カラー/白黒混在の印刷データを作成した後に印刷実行を指示すると、プリンタドライバが起動して図16の印刷設定画面1601をディスプレイ装置1104に表示し(ステップS101)、第一のプリンタ/第二のプリンタの選択処理(ステップS102)を行う。この第一のプリンタ/第二のプリンタの選択処理の詳細を図20に示す。
図20において、印刷設定画面1601上の送信先選択カラム1602にてユーザによる第一のプリンタの選択を受け付ける(ステップS401)。例えば、ユーザがプリンタ選択カラム1602にてMFP105を選択すると、第一のプリンタとしてMFP105が設定される。なお、フィニッシング機能などが不明で、詳細を知るためにプロパティキー1607が押下されたときは、不図示の詳細な情報を表示する。
次に、ステップS402において、プリント開始が指示されたか、すなわち印刷設定画面1601上のOKキー1605が押下されたか否かを判別し、OKキー1605が押下されたときは、リターンして図19のステップS103へ進む一方、OKキー1605が押下されていないときは、ステップS403に進む。
ここで、ユーザが、例えば大量の印刷を短期間で行いたい場合は、送信先選択カラム1602で選択した第一のプリンタと同時に並列して動作する他のカラープリンタ又はMFPを第二のプリンタとして指定する必要がある。そのため、ユーザが印刷設定画面1601上の「次のプリンタ」のラジオボタン1609をONにすることで、プリンタ選択カラム1609aが有効になり、MFP105と同時に並列して動作する第二のプリンタが選択可能となる。
ステップS403において、「次のプリンタ」のラジオボタン1609がOFF状態であり、第二のプリンタあるいはフィニッシャなどの選択が禁止であると判断した場合は、第二のプリンタの選択が許可されていないので、ステップS404に進み、第二のプリンタの選択をクリアして(ステップS404)、ステップS401へ戻る。
一方、「次のプリンタ」のラジオボタン1609がON状態であり、第二のプリンタの選択が可能であると判断した場合は、第二のプリンタの選択が許可されたので、プリンタドライバにより図18のプリンタ選択基準画面を表示してステップS405へ進む。
ステップS405では、プリンタ選択基準画面上で「カラー階調性を合わせる」が選択されたか否かを判別し、「カラー階調性を合わせる」が選択されたときは、第一のプリンタのカラー階調性能と同等のカラー階調性能を有する他のプリンタ(又はMFP)を検索する(ステップS407)。具体的には、第一のプリンタとしてMFP105が選択されている場合は、MFP105のカラー階調性能と同等の6トナーの出力が可能なプリンタ(又はMFP)をネットワーク101上で検索し、また、第一のプリンタとしてMFP106が選択されている場合は、MFP106のカラー階調性能と同等の4トナーの出力が可能なプリンタ(又はMFP)をネットワーク101上で検索する。
次に、プリンタ選択基準画面上で「解像度を合わせる」が選択されたか否かを判別し(ステップS408)、「解像度を合わせる」が選択されたときは、第一のプリンタの解像度性能と同等の解像度性能を有するプリンタ(又はMFP)を検索する(ステップS409)。具体的には、第一のプリンタとしてMFP105が選択されている場合は、MFP105の解像度と同等の解像度12000で出力が可能なプリンタ(又はMFP)をネットワーク101上で検索し、また、第一のプリンタとしてMFP106が選択されている場合は、MFP106の解像度と同等の解像度9600で出力が可能なプリンタ(又はMFP)をネットワーク101上で検索する。
一方、ステップS405,S408において、プリンタ選択基準画面上で何も選択されていない場合は、ネットワーク101上のすべてのプリンタ(又はMFP)を検索する(ステップS406)。
次に、ステップS410において、「次のプリンタ」のラジオボタン1609のプリンタ選択カラム1609aが右クリックされたときは、上記ステップで検索したプリンタを一覧表示する。
ステップS411では、プリンタ選択カラム1609aに一覧表示されたプリンタやMFPの中から、第二のプリンタとして特定のプリンタ(又はMFP)がユーザにより選択されたか否かを判別し、選択されているときは、選択されたプリンタ(又はMFP)を第二のプリンタとして設定して(ステップS412)、ステップS401へ戻る。
図19に戻り、ステップS103の階調性・解像度の比較処理を行う。この階調性・解像度の比較処理の詳細を図21に示す。
図21において、ステップS201では、図20のステップS401で第一のプリンタとして選択されたプリンタ(又はMFP)及びステップS412で第二のプリンタとして選択されたプリンタ(又はMFP)から、当該プリンタ(又はMFP)の階調性を性能情報としてそれぞれ収集し、それらを比較して、第二のプリンタの階調性が第一のプリンタの階調性より高いか否かを判別する。この判別の結果、第二のプリンタの階調性が第一のプリンタの階調性より高いときは、第二のプリンタに対して、第一のプリンタの階調性と同等の階調性で動作する動作モードを設定する(ステップS202)。
例えば、第一のプリンタがMFP106(4トナー出力)、第二のプリンタがMFP105(6トナー出力)である場合、MFP106が濃淡トナーを使用していない、またはMFP105が濃淡トナーを使用していると判断することができる。そこで、濃淡トナーを使用しているMFP105に対して、濃淡トナーを使用しない4トナー出力と同等の階調性で動作する動作モードを設定する。
次に、ステップS203では、第一のプリンタとして選択されたプリンタ(又はMFP)及び第二のプリンタとして選択されたプリンタ(又はMFP)から、当該プリンタ(又はMFP)の解像度を性能情報としてそれぞれ収集し、それらを比較して、第二のプリンタの解像度が第一のプリンタの解像度より高いか否かを判別する。この判別の結果、第二のプリンタの解像度が第一のプリンタの解像度より高いときは、第二のプリンタに対して、第一のプリンタの解像度と同等の解像度で動作する動作モードを設定して(ステップS204)、リターンする。
例えば、第一のプリンタがMFP106(解像度:9600,4800)、第二のプリンタがMFP105(解像度:12000,9600,4800)である場合、MFP105に対して解像度:9600(又は4800)と同等の解像度で動作する動作モードを設定する。
図19に戻り、コンピュータ103は、印刷データ(プリントジョブ)の作成・転送を行う(ステップS104)。この印刷データには、従来のPDLの描画データとともにステイプル処理、階調性、解像度処理、2台の連動処理などのコマンドが付加される。そして、ジョブの作成が終わると、ステップS102で設定された2台のプリンタ(又はMFP)にジョブを転送する。
ステップS105において、転送されたジョブを受信したプリンタ(又はMFP)は、ジョブ内のコマンドを解析し、ページを描画処理してメモリに一旦蓄積しておく。つづいて、プリント(描画)を開始し(ステップS106)、プリントが終了すると、終了通知をコンピュータ103に通知する。プリントデータは、図1のメモリ108に蓄積される。次に、プリンタ(又はMFP)は、すでにメモリ108から描画処理の終了したデータを読み込み、排紙処理を実行する(ステップS107)。
次に、すべての用紙を排紙し、ステイプルやパンチなどフィニッシング処理もすべて終了すると、コンピュータ103に対してジョブの終了通知を行い(ステップS108)、メモリ108のデータを消去して本処理を終了する。
上記実施の形態によれば、印刷設定画面1601上でネットワーク101上の複数のプリンタやMFPの中から所望の2つを選択し、選択されたプリンタ(又はMFP)の階調性及び/又は解像度を収集し、それらを比較して、選択されたプリンタ(又はMFP)の性能が互いに異なっているときは、性能の高いものに対して、性能の低いものと同等の性能で動作するように指示し、選択された2つのプリンタ(又はMFP)に対して、1つのジョブを分散して並列に印刷処理させるので、1つのジョブを複数のプリンタやMFPを使用して印刷出力する場合、プリンタやMFPのそれぞれで生成された生成物に差がなく、ユーザ所望のプリント生成物を得ることができる。
すなわち、1つのジョブを複数の画像形成装置を使用して出力する際に、該画像形成装置の性能差が大きい場合であっても、プリントした生成物の差を低減することができ、特に、ユーザが短時間でのプリント出力を望む場合、高機能なプリント能力に対して制限をかけ、画像形成装置の性能差を少なくすることによって、各プリンタで生成された生成物に差がない、ユーザが所望するプリント生成物を得ることが可能になる。
上記実施の形態では、ステップS103において、階調性・解像度の比較を行っているが、選択されたプリンタ(又はMFP)から濃淡トナーの使用有無をそれぞれ収集して比較するようにしてもよい。その場合は、濃淡トナーを使用しているものに対して、濃淡トナーを使用していないで動作するモードを設定する。
本発明の目的は、上記実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。