JP2006044702A - キャップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 天板部5と、天板部5の周縁からほぼ垂下して設けられた周壁部7と、天板部5の内面に設けられたライナー材8とを有し、ボトル缶の開口部に被着されるキャップ本体4と、キャップ本体4の内面に設けられた識別子6とを備える。また、天板部5が、基材3と、キャップ内面側になる基材3の表面に形成されたサイズコート層11と、サイズコート層11の上面に形成された内面塗装層12とを有し、識別子6が、内面塗装層12に刻印されている。
【選択図】 図2
Description
このキャップは、ナール部の外面に切欠きを形成することによって識別子を設けたものである。
この発明によれば、検査者は、ライナー材を剥離して接着層に刻印された識別子を視認する。ここで、基材がベースコート層に覆われていて外部に露出しないので、基材の耐腐食性を維持することができる。
また、キャップが、容器の開口部に被着した際に、開口部と非接触である天板部の内面に識別子が刻印されているので、容器の開栓への影響を抑制できる。
この発明によれば、上述と同様に、基材が外部に露出しないので、基材の耐腐食性を維持することができると共に、容器の開栓への影響を抑制できる。また、識別子がマスキング層及び内面塗装層を貫通するように形成されており、天板部の周縁に内面塗装層が露出しないので、天板部の周縁とライナー材とが接着することを抑制する。
この発明によれば、容器の開口部と当接しないナール部に識別子を刻印することで、容器とキャップとの密封性や開栓への影響を抑制できる。
この発明によれば、CO2レーザ光源から出射するレーザ光の波長が10.6μm近傍であるので、金属基材は、レーザ光を吸収することがない。したがって、金属基材がレーザ光によって加工されて傷付くことを回避できる。
この発明によれば、上述と同様に開口部と非接触であるライナー材の中央部に識別子を設けることで、キャップの密封性や開栓時の開栓トルクへの影響を抑制できる。
本実施形態におけるキャップ1は、図1に示すように、ボトル缶(容器)2に螺着されることでキャップ付ボトル缶として用いられるものである。
キャップ本体4は、ほぼ円形状の天板部5と、天板部5の周縁からほぼ垂下して設けられた周壁部7と、天板部5の内面に設けられたライナー材8とによって構成されており、天板部5と周壁部7とがカッピングプレスによって一体的に構成されている。
塗料層9は、キャップ内面側になる基材3の表面に形成されたサイズコート層(下地塗装層)11と、サイズコート層11の上面に形成された内面塗装層12と、平面視O字状となるように内面塗装層12の周縁に形成されたマスキング層13とによって構成されており、内面塗装層12に識別子6が刻印されている。
内面塗装層12は、天板部5とライナー材8とを接着するために形成された塗膜であって、PE(ポリエチレン)を含有する接着層形成用塗料によって構成されている。
マスキング層13は、天板部5とライナー材8とが非接着となるように形成された塗膜であって、マスキング層形成用塗料であるラッカーや印刷によって形成されている。
ここで、前記レーザ光源としては、CO2レーザ光源が用いられている。このCO2レーザ光源は、出力波長が10.6μmであって、内面塗装層12を貫通してサイズコート層11を傷付けない、1W以上30W以下の出力であるレーザ光を出射する。
また、周壁部7の他端側には、周壁部7の周方向にわたって線状の貫通孔であるスコア線16及びブリッジ17が形成されている。ここで、開栓時にブリッジ17が破断することでリング部18が周壁部7から離間するように構成されている。そして、周壁部7には、ライナー材8が後述する口金部23に当接するように被着、圧着されることで後述するネジ部24が転写されるネジ形成予定部19が設けられている。
また、口金部23には、キャップ1が螺着されるネジ部24が形成されている。
また、ボトル缶2の表面には、これを被覆する塗料層(図示略)が適宜形成されている。
このキャップ1の製造方法は、塗装工程と、カップ成形工程と、刻印工程と、ライナー成形工程と、ナール成形工程とによって構成されている。
まず、塗装工程において、アルミニウム板の表面に下地塗装層形成用塗料及び接着層形成用塗料を塗布することでサイズコート層11及び内面塗装層12を形成する。そして、内面塗装層12の上面であってライナー材8と接着させない所定位置にマスキング層形成用塗料を塗布することでマスキング層13を形成する。
次に、カップ成形工程において、アルミニウム板を打ち抜いてカップ状のキャップを形成する。
そして、ライナー成形工程において、ライナー材8を天板部5の内面に設け、加熱することで内面塗装層12を熱融解し、ライナー材8と天板部5とを接着する。
最後に、ナール形成工程において、ナール部15及びリング部18を形成する。以上のようにしてキャップ1が製造される。
検査者は、天板部5に接着されているライナー材8を剥離することで内面塗装層12に刻印された識別子6を視認し、キャップ1を製造した日時や機械などの判別を行う。
また、基材3によってそのエネルギーが吸収されない波長のレーザ光を出射するCO2レーザ光源を用いることで、基材3がレーザ光によって加工されることがない。これにより、基材3が傷付くことを抑制できる。
なお、ここで説明する実施形態はその基本的構成が上述した第1の実施形態と同様であり、上述の第1の実施形態に別の要素を付加したものである。したがって、図3においては、図2と同一構成要素に同一符号を付し、この説明を省略する。
すなわち、キャップ30は、図3(b)に示すように、識別子31が天板部5の周縁にマスキング層13及び内面塗装層12を貫通してサイズコート層11に至るように刻印されている。
なお、本実施形態において、図4に示すように、サイズコート層11の周縁にマスキング層13を形成した構造を有する天板部35に、マスキング層13及び内面塗装層12を貫通する識別子36を刻印してもよい。
なお、ここで説明する実施形態はその基本的構成が上述した第1の実施形態と同様であり、上述の第1の実施形態に別の要素を付加したものである。したがって、図5においては、図2と同一構成要素に同一符号を付し、この説明を省略する。
すなわち、キャップ40は、図5(b)に示すように、ナール部42に内面塗装層12を貫通してサイズコート層11に至るように刻印されている。
なお、ここで説明する実施形態はその基本的構成が上述した第1の実施形態と同様であり、上述の第1の実施形態に別の要素を付加したものである。したがって、図6においては、図2と同一構成要素に同一符号を付し、この説明を省略する。
例えば、上記実施形態では、基材にアルミニウム合金を用いたが、アルミニウム合金に限らず、純アルミニウムやスチールなど他の金属を用いてもよい。
また、第1から第3の実施形態において、ライナー材がボトル缶の口金部と当接する部分のみに形成されて中央に開口を有してもよい。
2 ボトル缶(容器)
3 基材
4 キャップ本体
5、32 天板部
6、31、36、41、51 識別子
7 周壁部
8 ライナー材
11 サイズコート層(下地塗装層)
12 内面塗装層
13 マスキング層
23 口金部(開口部)
Claims (6)
- 天板部と、該天板部の周縁からほぼ垂下して設けられた周壁部と、前記天板部の内面に設けられたライナー材とを有し、容器の開口部に被着されるキャップにおいて、
内面に識別子が設けられていることを特徴とするキャップ。 - 前記天板部が、基材と、キャップ内面側になる前記基材の表面に形成された下地塗装層と、該下地塗装層の上面に形成された内面塗装層とを有し、
前記識別子が、前記内面塗装層に刻印されていることを特徴とする請求項1に記載のキャップ。 - 前記天板部が、基材と、キャップ内面側になる前記基材の表面に形成された下地塗装層と、前記基材の上面に形成された内面塗装層と、マスキング層とを有し、
前記識別子が、前記マスキング層及び前記内面塗装層を貫通して前記下地塗装層に至るように刻印されていることを特徴とする請求項1に記載のキャップ。 - 前記周壁部の前記天板部側に複数の突条の集合であるナール部が形成され、
前記識別子が、前記ナール部の内面に刻印されていることを特徴とする請求項1に記載のキャップ。 - 前記天板部及び前記周壁部が、金属基材を有し、
前記識別子が、CO2レーザ光源から照射されるレーザ光によって刻印されていることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のキャップ。 - 前記ライナー材が、円板形状を有しており、
前記識別子が、前記ライナー材の中央部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
Priority Applications (1)
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JP2004225404A JP2006044702A (ja) | 2004-08-02 | 2004-08-02 | キャップ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2004
- 2004-08-02 JP JP2004225404A patent/JP2006044702A/ja active Pending
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