JP2006043323A - 摘まみ付きジッパー部材及び収納袋 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 長細く形成された本体部の一側面において突条を長手方向に設けると共に摘まみ用の突片を短手方向へ突出させた突条部材と、長細く形成された本体部の一側面において前記突条を圧入できる溝を長手方向に設けると共に摘まみ用の突片を短手方向へ突出させた溝部材とからなり、前記突条部材の突条を前記溝部材の溝に圧入させることにより両部材が結合されるようにした摘まみ付きジッパー部材。この摘まみ付きジッパー部材を開口部に取り付けた収納袋。
【選択図】 図1
Description
上記課題を解決するための本願第1発明の構成は、長細く形成された本体部の一側面において突条を長手方向に設けると共に摘まみ用の突片を短手方向へ突出させた突条部材と、長細く形成された本体部の一側面において前記突条を圧入できる溝を長手方向に設けると共に摘まみ用の突片を短手方向へ突出させた溝部材とからなり、前記突条部材の突条を前記溝部材の溝に圧入させることにより両部材が結合される構成である、摘まみ付きジッパー部材である。
上記課題を解決するための本願第2発明の構成は、前記第1発明に係る突条部材と溝部材とが、それぞれ合成樹脂を用いた一体成形品である、摘まみ付きジッパー部材である。
上記課題を解決するための本願第3発明の構成は、前記第1発明又は第2発明に係る突条部材と溝部材とに設けた摘まみ用の突片を、両者の正しい結合状態において互いに重複しない位置に設けた、摘まみ付きジッパー部材である。
上記課題を解決するための本願第4発明の構成は、前記第1発明〜第3発明のいずれかに係る突条部材と溝部材との本体部には、薄い接着プレート部を短手方向へ延設した、摘まみ付きジッパー部材である。
上記課題を解決するための本願第5発明の構成は、シート状材料からなる収納袋であって、その開口部の内周の対向する各半周部には第1発明〜第4発明のいずれかに係る突条部材と溝部材とを接合した、収納袋である。
上記課題を解決するための本願第6発明の構成は、シート状材料からなり内容物が充填された収納袋であって、その開口部の内周の対向する各半周部には第1発明〜第4発明のいずれかに係る突条部材と溝部材とを接合して互いに結合させ、かつ、この結合部に隣り合う袋開口部側又は袋奥行部側の部位には前記シート状材料を気密に接着したシール部を帯状に設けた、収納袋である。
第1発明の摘まみ付きジッパー部材を袋の開閉用ジッパーとして用いる場合、袋の開口部の内周の対向する部位において、突条部材と溝部材とを、それぞれの摘まみ用の突片が開口部の外側方向へ向く状態において接合する。そうすることにより、突条部材と溝部材との摘まみ用の突片を手指で摘んで操作すれば、結合した突条部材と溝部材との離脱(袋の開口)操作を容易に行うことができる。
上記の第1発明に係る摘まみ付きジッパー部材の構成材料は限定されないが、突条部材の突条と溝部材の溝とを容易かつ確実に繰り返し結合・離脱させることを考慮した場合、突条部材と溝部材とが合成樹脂製であることが好ましい。又、製造プロセスのコストダウンの観点からは、これらの部材が合成樹脂製の一体成形品であることが好ましい。
突条部材と溝部材とにおける摘まみ用の突片の形成位置は任意に設定することができるが、両手の手指で各一方の突片を摘むと言う操作の容易性と確実性とを考慮した場合、これらの突片を、突条部材と溝部材との正しい結合状態における互いに重複しない位置、即ちオフセット位置に設けることが好ましい。
第4発明のように、突条部材と溝部材との本体部から薄い接着プレート部を短手方向へ延設しておくと、突条部材と溝部材とを袋の開口部内周に接合する際に、その接合が熱接着であれ、接着材を用いた接着であれ、その他の手段による接着であれ、接合加工が容易かつ確実になり、接合強度も高い。
第5発明の収納袋は、その開口部に、上記いずれかの実施形態に係る摘まみ付きジッパー部材の突条部材と溝部材とを接合しているので、第1発明〜第4発明の効果を確保することができる。収納袋の内容物が保管のために高度の気密性を要しない物品である場合、収納袋の開口部に気密性のシール部を設ける必要はなく、摘まみ付きジッパー部材による開口部全体の封止作用のみで十分である。
第6発明の収納袋は、その開口部に上記いずれかの実施形態に係る摘まみ付きジッパー部材を接合させ、かつ、内容物の気密保持用のシール部も設けている。従ってシール部の気密を破って収納袋を開封するまでは内容物の気密性が高度に保持される。そして上記第5発明の場合と同様に、第6発明の収納袋は、第1発明〜第4発明の効果を確保することができる。又、収納袋開口部の内周の対向する各半周部に突条部材と溝部材を接合しているので、収納袋の開封後においても摘まみ付きジッパー部材によって一応の気密性を維持することができる。
本発明に係る摘まみ付きジッパー部材は突条部材と溝部材とからなる。突条部材とは、長細く形成された本体部の一側面において突条を長手方向に設けると共に、この本体部から摘まみ用の突片を短手方向へ突出させた部材である。溝部材とは、長細く形成された本体部の一側面において溝を長手方向に設けると共に、この本体部から摘まみ用の突片を短手方向へ突出させた部材である。
突条部材と溝部材との構成材料は限定されないが、突条と溝との結合時における突条部材と溝部材との弾性的な歪み変形能力や、突条と溝との結合及び離脱の繰り返しに耐える能力を考慮すると、いずれも合成樹脂製であることが特に好ましい。更に、突条部材と溝部材としては、いずれも合成樹脂製の一体成形品を用いることが好ましい。
突条部材及び/又は溝部材の本体部には薄い接着プレート部を短手方向へ延設することが特に好ましい。突条部材と溝部材との本体部は細い部材であるため、後述のように収納袋の開口部の内周に強固に接合させ難い場合がある。しかし、接着プレート部を本体部の短手方向へ延設しておくと、この接着プレート部を利用して収納袋に強固に接合させることができる。
本発明に係る収納袋には、前記第5発明に係る実施形態(第1の実施形態)と、前記第6発明に係る実施形態(第2の実施形態)とがある。これらのいずれの実施形態においても、「突条部材と溝部材とを接合する」とは、突条部材及び/又は溝部材が上記の接着プレート部を備える場合には、「本体部及び接着プレート部を接合する」との意味である。
収納袋の用途は、任意の内容物を収納する目的を持つ限りにおいて、全く限定されない。内容物の種類も全く任意に選択することができるが、ごく一部の例示として、化粧品、湿布薬、菓子類、加工調味品等を例示することができる。
本発明の収納袋の第2の実施形態において、流通・保管時の気密な収納により内容物の劣化や吸湿を防止する上で、シール部は有益である。内容物を収納した収納袋を消費者が購入し、ジッパー及びシール部を開封した後はジッパーのみによって収納袋が封鎖されるので、高度の気密性は期待できない。しかし、このような場合には内容物は比較的短期間に消費されるため、余り不具合はない。
図1に示す摘まみ付きジッパー部材8は突条部材9と溝部材10とからなる。図において、突条部材9と溝部材10は、便宜上、いずれも両端部と中間の要部のみを図示するが、実際にはいずれも長細く形成された合成樹脂製の部材であり、それらの全体が一体成形品であり、かつ、突条部材9と溝部材10は同じ長さに形成されている。
図4に示す収納袋22は、本発明に係る収納袋の前記第1の実施形態に相当するものである。
図6には、本発明に係る収納袋の前記第2の実施形態に相当する収納袋24の要部の断面図を示す。この収納袋24においては、実施例2と同様に突条部材9と溝部材10とを接合した部分のすぐ下側(袋奥行部側)の部分に、シート状材料23を気密に接着したシール部25を帯状に設けている。
9 突条部材
10 溝部材
12 突条
14 溝
15,16 摘まみ用の突片
17,18 接着プレート部
22,24 収納袋
25,26 シール部
Claims (6)
- 長細く形成された本体部の一側面において突条を長手方向に設けると共に摘まみ用の突片を短手方向へ突出させた突条部材と、長細く形成された本体部の一側面において前記突条を圧入できる溝を長手方向に設けると共に摘まみ用の突片を短手方向へ突出させた溝部材とからなり、前記突条部材の突条を前記溝部材の溝に圧入させることにより両部材が結合される構成であることを特徴とする摘まみ付きジッパー部材。
- 前記突条部材と溝部材とが、それぞれ合成樹脂を用いた一体成形品であることを特徴とする請求項1に記載の摘まみ付きジッパー部材。
- 前記突条部材と溝部材とに設けた摘まみ用の突片を、両者の正しい結合状態において互いに重複しない位置に設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の摘まみ付きジッパー部材。
- 前記突条部材と溝部材との本体部には、薄い接着プレート部を短手方向へ延設したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の摘まみ付きジッパー部材。
- シート状材料からなる収納袋であって、その開口部の内周の対向する各半周部には請求項1〜請求項4のいずれかに記載の突条部材と溝部材とを接合したことを特徴とする収納袋。
- シート状材料からなり内容物が充填された収納袋であって、その開口部の内周の対向する各半周部には請求項1〜請求項4のいずれかに記載の突条部材と溝部材とを接合して互いに結合させ、かつ、この結合部に隣り合う袋開口部側又は袋奥行部側の部位には前記シート状材料を気密に接着したシール部を帯状に設けたことを特徴とする収納袋。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004232177A JP2006043323A (ja) | 2004-08-09 | 2004-08-09 | 摘まみ付きジッパー部材及び収納袋 |
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Publications (1)
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JP2004232177A Pending JP2006043323A (ja) | 2004-08-09 | 2004-08-09 | 摘まみ付きジッパー部材及び収納袋 |
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JP (1) | JP2006043323A (ja) |
Cited By (1)
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2004
- 2004-08-09 JP JP2004232177A patent/JP2006043323A/ja active Pending
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