JP3133605U - 食品用の密封袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来、食品密封袋を開封した際は直線状にカットされて開けにくいので、その開閉が楽にできる段差状の開封口を形成した密封袋を提供する。
【解決手段】表フィルム2と裏フィルム3の二枚で形成されるチャック付7き密封袋1において、表フィルム2はチャック7寄りに近くに開放縁6を有し、かつ裏フィルム3は一定の長さの延長部を形成するものとし、その延長部の中ほど折り返し部8の側部に切り口9を設けた上部を封止片10とし、その角部に非接着部11を有する封止片10を、手で剥すことができる剥離接着部12をもって開放縁6側を接着封止した密封袋1とする。
【選択図】図1
【解決手段】表フィルム2と裏フィルム3の二枚で形成されるチャック付7き密封袋1において、表フィルム2はチャック7寄りに近くに開放縁6を有し、かつ裏フィルム3は一定の長さの延長部を形成するものとし、その延長部の中ほど折り返し部8の側部に切り口9を設けた上部を封止片10とし、その角部に非接着部11を有する封止片10を、手で剥すことができる剥離接着部12をもって開放縁6側を接着封止した密封袋1とする。
【選択図】図1
Description
本考案は、食品を封入した密封袋を開封した際に、開封口を段差に形成することができる密封袋に関する。
従来より、健康補助食品のサプリメントや各種調味料、ココア、その他の食品を収納する密封袋として、切り取り開封口寄りに咬合型のチャックを備え、かつ、その端部を密封接着した袋がある。使用する際は前記したチャックと端部の間の端に設けた切り口から切り取って後にチャックを開けて中身を取り出し、再びチャックを閉じて繰り返して開閉することができる食品用の密封袋が提供されている。
また、二枚の基材フィルムによる袋の内側に開閉自在の咬合具付き袋において、前記咬合具と開口側シ−ルとの間に位置する一方の基材フィルムの内側に、該咬合具と平行な切断誘導部を形成するとともに、該咬合具付き袋の一方の側端側シ−ル部外方における2本の切断誘導部と連続する帯状部材の端部を、前記一方の基材フィルムと一緒に切断して開封できる咬合具付き袋の技術がある。(特許文献1参照)
特公平6−33092号公報(第2−3頁)、(図1)
上記するような食品封入用の密封袋や技術があり、いずれも開封後でも再度密封保存できる袋である。しかしいずれも次のような不便や欠点があった。まず従来より提供されている密封袋は、開封口寄りの内部に雄雌二つが噛み合うチャックを備えた端部寄りの左右いずれかに設けた切り口から直線状に引き裂いたり、鋏みで切り取って開封する袋であるので、二枚のフイルムで形成される開封口は直線状に切り取られる。その結果、再度袋を開けようとする際は、切り口がほぼ直線状にカットされるとともに、二枚のフィルムが密着しているため、開封口を開ける際に簡単に開けられないなどの不便や欠点があった。
さらに特公平6−33092号公報による技術は、二枚の基材フィルムによる袋の内側に開閉自在の咬合具付き袋における、咬合具と開口側シ−ルとの間に位置する一方の基材フィルムの内側に設けた咬合具と平行な切断誘導部を形成するとともに、該咬合具付き袋の一方の側端側シ−ル部外方における二本の切断誘導部と連続する帯状部材の端部を、前記一方の基材フィルムと一緒に切断して開封できる咬合具付き袋であり、開放する際は、前記した一方の側端側シ−ル部外方における二本の切断誘導部と連続する帯状部材の端部を、基材フィルムと一緒に切断して開封する袋である。しかしこの開封方法では、開封した後でも基材フィルム端部のシ−ル部は残るため、中身を取り出す際に袋を傾けただけでは、切り残ったシ−ル部に引っ掛かってスム−ズに取り出せないため、その部分を裏に折り返して取り出すか、もしくは切り取った開口部より中身をつまみ出すしかないなどの不便や欠点がある咬合具付き袋の技術であった。
本考案は、上記するような不便や欠点を解消するために成されたものであって、請求項1においては、表フィルムと裏フィルムの二枚で形成される袋体内部に開閉自在のチャックを有する密封袋において、表フィルムはチャック寄り近くに開放縁を有し、かつ裏フィは一定の長さの延長部を形成するとともに、その延長部の中ほどの折り返し部の側部に切り口を設け、その上部を封止片とする角部を非接着部とする封止片を折り返して、剥がすことができる剥離接着部で封止することで、切り取った開封口を段差状に形成する食品用の密封袋とする。
請求項2においては、上記する延長部の折り返し部に設ける切り口に代えて、左右に至るミシン目を設けることで、同様に段差状の開封口を形成する。
この考案における食品用の密封袋は、チャックを備えた開封側の裏フィルムを延長させた中ほど折り返し部に、切り口またはミシン目を設けた上部に非接着部を有する封止片を形成し、その封止片が手で剥がせる剥離接着部で封止する構成であるので、開封する際は封止片の角部をつまんで引き剥すと、切り口またはミシン目より封止片が切り離されるとともに、開封口を段差に形成することができる。したがって中身を取り出す際に開封口が密着していても容易に開くことができる。さらに裏ファイル側は少し延長して皿状を成すので、取り出す際に食品の数を確認しながら取り出せるなど、従来には見られない機能的にして扱いやすい密封袋を提供することができる。
何回でも開閉して使用する密封袋において、切り取った開封口が簡単に開けられるように、開封口を段差に形成できる食品用密封袋とする。
本考案の実施例1の密封袋を、図1に示す一部剥離した斜視図と図2に示す開封部の拡大縦断面図、図3の開口部を示す拡大展開図、図4の封止片を切り取った参考図を示す。
実施例1の密封袋1は、合成樹脂素材による表フィルム2の対向側に、上部が一定の長さ延長する裏フィルム3を位置した左右及び下部を、強固に溶着して剥せない非剥離接着部4,4,4による袋体5を形成し、かつ、その袋体5の開放縁6寄り内部に、雄雌一組として着脱自在のチャック7を設けるとともに、前記裏フィルム3の延長面端部と、表フィルム2のチャック7部位までの中ほどを折り返し部8とし、その折り返し部8の左右に三角状の切り口9,9を設けた上部を封止片10とする。さらに、その角部に非接着部12を有する封止片10を折り返し、手で容易に引き剥すことが可能な剥離接着部12をもって開放縁6部位を接着封止して成る密封袋1を構成する。
実施例1の密封袋1は、合成樹脂素材による表フィルム2の対向側に、上部が一定の長さ延長する裏フィルム3を位置した左右及び下部を、強固に溶着して剥せない非剥離接着部4,4,4による袋体5を形成し、かつ、その袋体5の開放縁6寄り内部に、雄雌一組として着脱自在のチャック7を設けるとともに、前記裏フィルム3の延長面端部と、表フィルム2のチャック7部位までの中ほどを折り返し部8とし、その折り返し部8の左右に三角状の切り口9,9を設けた上部を封止片10とする。さらに、その角部に非接着部12を有する封止片10を折り返し、手で容易に引き剥すことが可能な剥離接着部12をもって開放縁6部位を接着封止して成る密封袋1を構成する。
実施例1の密封袋1におけるチャック7付き袋体5の開放縁6は、裏フィルム3を延長させた封止片10を折り返して封止するが、その接着手段は、プリンや豆腐などを収めた容器の蓋などに採用されているように、手で容易に剥せて、かつ再接着しないタイプの剥離接着部12をもって、開放縁6側に掛け渡すようにして接着封止するとともに、封止片10の両角は接着剤の無い非接着部11であるので、食品Aを収めた袋を開封する際は、図1のように前記非接着部11の角部をつまんで引き剥すと、折り返し部8の切り口9よりほぼ直線状に切れ目が入って封止片10が切り離されるため、図4に示すように、表フィルム2と裏フィルム3による開封口が段差状に形成される。したがって開封口が密着していても容易に開封することができる密閉袋1を形成する。尚、折り返し部8の端部に設ける切り口9は両側に設けているが、片側の一方のみでも差し支えない。
実施例2の密封袋を、図5に示す開封部の拡大展開図で説明する。
本実施例における密封袋1の基本構成は、前記実施例1と同様に非剥離接着部4による袋体5の開放縁6寄りの内部にチャック7を備え、かつ裏ファイル3の上部を延長した中ほど折り返し部8には、左右端部に至るミシン目13を設け、そのミシン目13の上部を封止片10とする角部を非接着部11,11とする封止片10を折り返して、剥離接着部12をもって接着封止する密封袋1を構成する。
本実施例における密封袋1の基本構成は、前記実施例1と同様に非剥離接着部4による袋体5の開放縁6寄りの内部にチャック7を備え、かつ裏ファイル3の上部を延長した中ほど折り返し部8には、左右端部に至るミシン目13を設け、そのミシン目13の上部を封止片10とする角部を非接着部11,11とする封止片10を折り返して、剥離接着部12をもって接着封止する密封袋1を構成する。
実施例2における密封袋は1は前記実施例1と同様の基本構成であるが、封止片10の折り返し部8には、左右端部に至るミシン目13を設けているので、開封する際は封止片10の角部をつまんで引き剥すと、前記ミシン目13部より封止片10が直線状に切り離されて段差状の開封口を形成できる。
本考案による食品用の密封袋1は、実施例1及び実施例2いずれもチャック7上部の開放縁6部位を、延長させた裏フィルム3端部の封止片10を折り返して剥離接着部12による封止接着しているが、実施例1タイプの場合は、切り口9部を除く封止片10の左右及び端部側のみが剥離接着部12により封止される方法であっても差し支えない。
1 密封袋
2 表フィルム
3 裏フィルム
4 非剥離接着部
5 袋体
6 開放縁
7 チャック
8 折り返し部
9 切り口
10 封止片
11 非接着部
12 剥離接着部
13 ミシン目
A 食品
2 表フィルム
3 裏フィルム
4 非剥離接着部
5 袋体
6 開放縁
7 チャック
8 折り返し部
9 切り口
10 封止片
11 非接着部
12 剥離接着部
13 ミシン目
A 食品
Claims (3)
- 表フィルムと裏フィルムで形成される袋体内部に開閉自在のチャックを有する密封袋において、表フィルムはチャック寄りに近くに開放縁を有し、かつ、裏フィルムは一定の長さの延長部を形成するものとし、その延長部の中ほどを折り返した上部を封止片とする角部に非接着部を設けた前記封止片を、手で剥すことができる剥離接着部によって開放縁側を封止して成る構成を特徴とする食品用の密封袋。
- 前記する延長部の中ほど折り返し部の左右両側部に、切り口を設けて成る請求項1に記載する食品用の密閉袋。
- 前記する延長部の折り返し部に設ける切り口に代えて、左右両側に至るミシン目を設けて成る請求項1に記載する食品用の密閉袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007003554U JP3133605U (ja) | 2007-04-16 | 2007-04-16 | 食品用の密封袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007003554U JP3133605U (ja) | 2007-04-16 | 2007-04-16 | 食品用の密封袋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3133605U true JP3133605U (ja) | 2007-07-19 |
Family
ID=43284260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007003554U Expired - Fee Related JP3133605U (ja) | 2007-04-16 | 2007-04-16 | 食品用の密封袋 |
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JP (1) | JP3133605U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013501689A (ja) * | 2009-08-14 | 2013-01-17 | クライオバック・インコーポレイテツド | 開け易い封止剤を備えたパネルセクションを有する、個別積層を備えた開け易く再密閉可能な包装体 |
-
2007
- 2007-04-16 JP JP2007003554U patent/JP3133605U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2013501689A (ja) * | 2009-08-14 | 2013-01-17 | クライオバック・インコーポレイテツド | 開け易い封止剤を備えたパネルセクションを有する、個別積層を備えた開け易く再密閉可能な包装体 |
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