JP2006282252A - 開封容易な密封容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 取り扱い時に開封の不安を与えることが少なく、かつより容易に開封し得るようにする。またプラスチックの材質を選ばずに実施可能な密封容器を提供する。
【解決手段】 プラスチック製パック容器の開口部を密封するために、開口部を密封用フィルムで覆いかつシールした構成を有する密封容器であって、開口部を囲むように設けられている、フランジ部12の下面に補強用フィルム16を接着し、この接着によって、開口部寄りの内側部分13と周縁部寄りの外側部分14との内外2部分に分離可能なフランジ部12の一体性を保持し、開口部を密封する密封用フィルム21を、フランジ部12の上面における、分離部15の内側部分13と外側部分14の2部分にわたって接着し、補強用フィルム16の内側部分13に剥離開始部19を設けて開封手段とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プラスチック製パック容器の開口部を密閉するために、開口部を密封用フィルムで覆いかつシールした構成を有する開封容易な密封容器に関するものである。
例えばパック入りの豆腐は、熱溶着性プラスチックより成るパック容器に中に豆腐を入れ、同じく熱溶着性プラスチックより成るフィルムにより熱溶着し、密封したものであるが、商品の性質上、熱溶着が完全に行われているため、パックの溶着部を手で剥がすことは非常に困難であり、そのため類似商品の中でも最も開けにくい包装の筆頭に挙げられている。このような豆腐パックは陳列ケースにある間、不用意に取り扱われても剥がれる恐れがなく、その点安心していられるが、いざ開けるとなるとナイフや包丁でフィルムを切り開く作業が必要となる。豆腐は重く、形をくずしやすい点他に類がなく、密封の完全性と開封の容易性という矛盾した要求を満たす容器を必要とする。しかし、このような要求を満足する容器は他に知られていない。
内容物を充填包装する技術については特開平10−119936号のものがあり、同号の発明は底材に蓋材と非融着性の剥離部を部分的に形成したもので、剥離部を指先でつまんで開封することにより、開封のきっかけを与えようとするものである。しかし、パック容器の隅に非融着性の剥離部を設けても、熱溶着の完全な豆腐パックの開封が容易化することは考えられない。容器が柔軟なため、力を込めて押さえていることができないからである。また特開2002−211647号は、液汁を含む漬け物が入っている包装用容器について、密閉性を十分に得るとともに開封を簡単に行えるようにするために、開閉扉を覆うラベルを蓋体表面に貼付するという構成を有している。しかしこれでは切り込みで囲まれた開閉扉から液漏れの生ずる恐れがあり、また開閉扉が容器本体より相当小さいため豆腐類を取り出すのが困難である。
そこで本発明者は先にパック容器の開口を取り巻くフランジ部を折って切断することにより、強固なシール部にてフィルムを剥がさなくても容易に内容物を取り出し得るようにした、折り切り部付き密封容器を開発し、その成果について特許出願を行っている。それらの発明は、フランジ部を折り切るために折り切り用溝を形成したものである。しかし溝部分の強度を低く設定する必要上、容器メーカーの出荷時点からフランジ部が折れ曲がる可能性があり、食品包装工程や店頭陳列時においても折れ曲がる機会があるため、取り扱いに不安があるという指摘があった。溝部分で折れ曲がってもそれだけでは内容物が漏れ出てしまう心配はないが、折れているということが不安感をひき起こすものである。しかし開封方法を説明しても良くは分からない人もおり、折り切るためにはフランジ部を端から端まで完全にしかも180度折り曲げることが必要であり、ワンタッチ開封とはいい難いという面があった。開封にてこずると容器を破損して思わぬ箇所から内容物が漏れ出る可能性もあり、材料によっては折り切ることができず、なお改良の余地があった。
特開平10−119936号 特開2002−211647号
本発明は前記の事情に着目してなされたもので、その課題は、取り扱う者に開封の不安を与えることが少なく、より容易に開封し得るようにすることである。また本発明の他の課題は、プラスチックの材質を選ばずに実施可能な密封容器を提供することである。また本発明の他の課題は、製造の容易な密封容器を提供することである。
前記の課題を解決するため、本発明は、プラスチック製パック容器の開口部を密閉するために、開口部を密封用フィルムで覆いかつシールした構成を有する密封容器について、開口部を囲むように設けられている、フランジ部の一面に補強用フィルムを接着し、この接着によって、開口部寄りの内側部分と周縁部寄りの外側部分との2部分に分離可能なフランジ部の一体性を保持し、開口部を密封する密封用フィルムを、フランジ部の上面における、分離部の内側部分と外側部分の内外2部分にわたって接着し、補強用フィルムの内側部分に剥離開始部を設けて開封手段とするという手段を講じたものである。
本発明に係る密封容器は、プラスチック製パック容器の開口部を、密封用フィルムで覆いかつシールしたものであり、このシール部を手で剥がすことが非常に困難なものであることは、従来のものと共通していると考えて良い。この困難性を克服しかつ密封の完全性を維持するために、本発明では、開口部を囲むように設けられている、フランジ部の一面に補強用フィルムを接着するとともに、フランジ部の上面には密封用フィルムを接着し、下面及び上面に補強用と密封用のフィルムが夫々接着されるフランジ部を、内側部分と外側部分に予め分離された状態にしておくものである。
このフランジ部が内側部分と外側部分に分離されているために、フランジ部が折れ曲がってしまうということはない。何故なら内側部分と外側部分に分離された状態にあるフランジ部は、開口部を密封する密封用フィルムで上面が接着されると同時に、補強用フィルムによっても下面にて接着されており、従って上面、下面の両面においてフィルムで内側部分と外側部分の一体性を保持しているからである。
また、後者の場合には、フランジ部の外側部分に補強用フィルムが接着されており、フランジ部の内側部分の外周縁に、上記フランジ部の外側部分の内周縁を突き合わせ、内側部分と外側部分が突き合わせ状態にあるフランジ部の一面にて補強用フィルムをフランジ部の内側部分に接着し、またフランジ部の上面にて、密封用フィルムを分離部の内側部分と外側部分の両側部分にわたって接着し、フランジ部の一体性を保持するようにして形成することができる。後者の内側部分と外側部分は、元々一体であったものでも良いし、初めから別々に作られたものであっても良い。
分離部は、どのような手段、方法で形成しても良い。つまり一体のフランジ部を切断により内側部分と外側部分に分離しても良いし、内側部分だけを有する幅の狭いフランジ部に、外側部分を突き合わせて、一体的に形成しても良い。前者の場合、分離部は、フランジ部の下面に補強用フィルムが接着されている状態において、フランジ部のみ上面から切り離すことによって形成することができる。
分離部は、パック容器の開口部を囲むように設けられているフランジ部の全域に設けられていても良いし、また一部だけに設けられていても良い。また分離部は、一筆書き式につながったものであっても良いし、またそうでなくても良い。但し、分離部が複数部分から成る場合には各部分は何処かで交叉ないし接触している必要がある。
フランジ部の下面と上面のどちらの面においても、補強用フィルムと密封用フィルムが接着されており、かつ接着箇所がフランジ部の内側部分と外側部分の両側部分にわたっていることは、どれも必要な要件である。しかし接着には、強い接着即ち剥がし難い接着
と、弱い接着即ち剥がし易いとを併用することができる。この強接着部は補強用フィルム及び密封用フィルムともに外側部分との接着部に適用し、また弱接着部は補強用フィルム及び密封用フィルムともに内側部分との接着部に適用することが望ましい。
さらに剥離開始部を、補強用フィルムの内側部分に設けてここから剥離を開始させるものとする。剥離開始部は、補強用フィルムの内縁を延張するなどの手段方法によって設けることができるが、補強用フィルムの内縁の全域にわたって設けても良いし、また一部だけに設けても良い。この構成により、剥離開始部はパック容器のフランジ部の下面内隅に位置することになり、この位置は、外観上、目に付きにくい位置であるが、手でパック容器を持った場合には、フランジ部を摘み持つ指先が触れる位置であるので、何だろうか?という疑問を持たせ、開封手段であるということに気付くきっかけを与えることになる。
以上の説明において、補強用フィルム及び密封用フィルムと、ともにフィルムという文言を用いているが、これはどちらも同じか或いは同様のものであるということを意味しない。補強用フィルムは、分離部において内側部分と外側部分に2分されるフランジ部を補強するものであり、そのために厚手の素材を使用するのに対して、密封用フィルムはその必要がなく従来と同様に薄手の素材で良い。この条件を反映する必要があるならば、100分の1インチ即ち約0.25mm以上の厚さに対する通称シートの方が補強用にはより適切であり、密封用には約0.25mm以下で良いから、夫々補強用シート、密封用フィルムと記載し分けることが望ましい。
本発明は以上の如く構成されかつ作用するものであるから、パック容器を取り扱う製造業者、豆腐などの商品をパックする業者、パック容器入り商品を運搬する業者及び販売する業者、或いは末端の消費者に、開封の不安、例えば製造、流通過程で誤って開封してしまうのではないかという不安や、商品を手にした消費者が、途中で開封されているのではないかという不安を抱かせることがなく、さらに消費者にとっては、開封が容易であるという効果を奏する。また本発明の密封容器は、パック容器の材質とは、無関係に開封されるので、使用するプラスチック材料の制約がなく、商品の性質その他の条件に応じて選択することが可能であるとともに、製造が容易である。
以下図示の実施形態を参照して本発明を、より詳細に説明する。図1、図2は、本発明に係る開封容易な密封容器の第1の例を示すもので、11はパック容器、12はフランジ部で、内側部分13と外側部分14とを有している。また、15は分離部、16は補強用フィルムであり、フランジ部12の下面に内側部分13と外側部分14の2部分にわたって接着されており、17は内側接着部、18は外側接着部である。
第1の例において、分離部15は、フランジ部12の下面に補強用フィルム16を接着したのち、フランジ部12に対して上方から刃物を操作し、フランジ部12のみ切断するように溝を入れるという手段、方法によって形成されている。19は剥離開始部であり、補強用フィルム16の内縁に設けられている。このようなパック容器11には、フランジ部12の上面における分離部15の両側部分13、14にわたって密封用フィルム21が接着される。従って、密封用フィルム21の接着は、パック容器11に、例えば豆腐などの商品が収められたのちに行われる。
第1の例の密封容器を形成する場合、補強用フィルム16はフランジ部12の下面に、内側接着部17と外側接着部18で接着しておく。この段階において内側接着部17は弱い接着であるが、外側接着部18は強い接着でも、また弱い接着でもどちらでも良い(図2)。そして、補強用フィルム16がフランジ部12の下面に接着されている状態において、フランジ部12の上面に刃物を入れてフランジ部12のみを切断する分離部15を形成する。その後、密封用フィルム21をフランジ部上面に内側部分13と外側部分14の2部分にわたって接着する。23は内側接着部で、弱い接着とし、24は外側接着部で、強い接着とする。上面外側接着部24が強い接着となるため、下面外側接着部18も弱い接着であった場合には強い接着に変わる。
図3、図4は、本発明の第2の例を示すもので、フランジ部12′が内側部分13′と外側部分14′とに分かれて形成されており、その外側部分14′の下面に補強用フィルム16が強い接着の外側接着部18にて接着され、その内側部分13′の外周縁に上記の外側部分14′の内周縁を突き合わせ、その突き合わせ部22にて内側部分13′と外側部分14′が一体的となる。そして、パック容器11の開口部を覆っている密封用フィルム21をフランジ部12′の上面における内側部分13′と外側部分14′に接着する。接着の形態は、第1の例と同じく、内側部分13′については上面、下面ともに弱い接着とし、外側部分14′については強い接着とするほか、その他の構成も第1の例と同じで良いので符号を援用し、詳細な説明は省略する(図4)。
図5は、第1の例の密封容器10の平面図を示しており、図6は側面図、また図7は補強用フィルムの平面図である。なお、第2の例の密封容器も第1の例のものと外形上変わるところはないので、図5〜図7は第2の例のものといっても良いが、説明の便宜上第1の例のものとしているものであるので、符号は図1、図2の例のものを援用する。図5から明らかなように、分離部15は、開口部を囲むフランジ部12の4辺に夫々設けられた井桁状のものから成る。内側接着部23は、パック容器11の開口部を完全に囲んでお
り、かつまたその外周を外側接着部24が完全に囲んでいる(図5)。
図7は、第1の例の補強用フィルム16の典型的な例であり、25は補強用フィルム16の外縁、26は同じく内縁、27は4隅の調整部、28は同じく調整用切り込みで、補強用フィルム16をパック容器11に密着させるために設けられている。内縁26は、剥離開始部19の内側の縁になる。故に、図7の例では、4辺に夫々剥離開始部が設けられていることになる。
図8ないし図10は、このような本発明の第1の例の密封容器10における開封の手順を示すものである。第1の例における補強用フィルム16の剥離開始部19を指先で摘みながら、外方へ引っ張ることにより、弱い接着である内側接着部17を比較的楽に剥がすことができ(図8)、内側接着部17が剥がれると、分離部15は開くが外側接着部18、24は剥がれず、密封用フィルム21とフランジ部12の外側部分14を一体として回転させ(図9)、さらに図10に示すように反転させ、内方へ引っ張ることにより、密封用フィルム21の弱い接着より成る内側接着部23を比較的楽に剥がすことができ、このようにして少なくとも1辺ないしは2〜3辺を剥がし、開封することができる。
かくして、第1の例及び第2の例のような直方体の密封容器10を開封する操作は、剥離開始部19を引っ張って、最初外方へ、次いで反転させて内方へ引っ張れば良いので、ほぼワンタッチといって良い簡便な操作で開封できることになり、容易である。この開封容易性は、剥離開始部19を引っ張って接着面に対して直角に力を加えることができることに基くものである。これに対して、フランジ部12の下面及び上面に、内側接着部17、23及び外側接着部18、24にて補強用フィルム16と密封用フィルム21とが接着されている未剥離状態では、フランジ部12の外側部分14を上か下へ曲げようとする力が働いても平行に力が掛かることになり、内側接着部17、23が剥がれることはなく、まして強い接着である外側接着部18、24に到っては剥がれるおそれすらないと考えて良い。
図11ないし図16は、分離部15の設け方の例示である。図11は、パック容器11のフランジ部4辺に、各1本ずつ直線状の分離部15を設けた例で第1の例のものと同じである。図12は、パック容器11のフランジ部4辺の内両側の2辺のみ全幅にわたる分離部15を設け、他2辺は上記2辺で両端が終わるように分離部15aを設けた例、図13は、パック容器11のフランジ部4辺に一つながりのリング状分離部15bを設けた例を示す。また図14は、パック容器11のフランジ部3辺だけに、各1本ずつ直線状の分離部15を設けた例、図15は、図14の3辺のものを一つながりの連続状分離部15cとした例、図16は、隣接するフランジ2辺に、各1本ずつ直線状の分離部15を設けた例、図17は、図16のL字状のものを一つながりにした分離部15dの例である。図16、図17のものは、密封性が特に高いので液体や粉体用に好適である。
図18から図23までは補強用フィルム16が薄い物の場合で、食品等の包装工程で補強用フィルム16を接着後にパック容器11に分離部15を設ける場合は問題ないが、容器メーカーがこのパック容器11を作って出荷する場合はフランジ部上面にも補強が必要となる。図18と図19は薄い補強用フィルム16をフランジ下面に接着後上(表側)から溝を切り分離部15を形成したもので、図18は片面が接着不可能なフィルム29を上部補強に使う場合を、図19は両面接着可能なフィルム29′を使う場合を示す。片面が接着不可能なフィルム29の場合は幅を狭くして、密封用フィルム21を接着する場合図24のスペースを開けておき、両面接着可能なフィルム29′の場合は、フランジ部全体を接着する。図20、図21は上部補強用フィルム29、29′を先に接着して、フランジ部12の下面から溝を切って分離部15を形成し、その後補強用フィルム16を接着する場合である。図22と図23は外側部材14′を密着させて補強用フィルム16を接着する場合で、補強用フィルム16のどちらを先に接着しようが、上下を一緒に接着しようと問題ではない。図24と図25はその上から密封用フィルム21を接着したものであ
る。他の構成は図7のものと同様であるので符号を援用し、詳細な説明は省略する。
図26、図27は図7の補強用フィルム16の変形例である簡便な打ち抜き型2種を示す。軟らかい材質の場合は平らなシート状のままでも良く、多少硬い場合や厚い場合には成型してからフランジ部下面に接着するのが良い。また、打ち抜いたフィルムを使わず
に、4方向を細長いフィルムで別々の部として接着することも可能である。
図28は包装工程を示すもので、内側接着部用第1ヒーター33と外側接着部用第2ヒーター34が、接着を終えて上に持ち上がった時のものである。31は容器を乗せるバケット、32は緩衝用のゴムを示す。バケット31は1工程毎に矢印の向きに従って(B)から(C)へ、(C)から(D)へと進む。35は密封用フィルムのガイド用ローラーを示す。パック容器11が(B)の位置のときは、パック容器11と補強用フィルム16との接着面は弱い接着の状態であるが、(C)の位置の時には密封用フィルム21との部分でも接着している。(D)に来るとフランジ部12の下面及び上面共外側接着部形成の工程となり、強い接着の形成が行なわれる。この第1ヒーター33と第2ヒーター34は前後を入れ換えても差し支えない。
本発明に係る開封容易な密封容器の製造では、包装工程の直前でこの容器を製造(市販の普通容器の改造)する場合と、予め容器メーカーで製造する場合の、2通りの方法が考えられる。まず、市販の普通容器を改造して本発明の密封容器を作る場合は、図28に示す包装機のバケット上に図7又は図26か図27の補強用フィルム16を置き、その中に市販の普通容器を差し込み、密封用フィルム21を使用しないで包装機を動かして、容器と補強用フィルム16とを接着させる。その後容器のフランジ部12に、フランジ部12のみ切断するための装置を使用して分離部15を入れることにより、市販の普通容器を用いて補強フィルム付き折り切り密封容器を形成することができる。その後、容器の中に物が入っていない場合は物を入れ、密封用フィルム21を使用して再度包装機で包装し、容器入り製品を作製する。
容器メーカーで製造する場合は、前記のように1個づつ製造してもよいが経費が非常に掛かる点問題である。そこで原反シートを成型機で横一列例えば10個位づつ成型し、その後1列づつ外縁を打ち抜いて容器を作る際、この成型機と打ち抜き機との間に、中だけ一列10個位打ち抜いたシート状の補強用フィルム16を打ち抜き、前の容器に嵌め込
み、両者を接着させ、容器のみに溝を付ける装置を取り付ければ、簡単に作れると同時に大変安く製造することができる。価格の面やユーザーの使い易さの面からいって、この方式が主流になると思われる。薄いフィルムを使用する場合で、表側にもフィルムを接着するときも、同様に外縁の打ち抜き前にそれらの装置をセットすることもできる。
上記のように、本発明に係る開封容易な密封容器では、パック容器のフランジ部が内側部分と外側部分とに最初から切れているのでどんなに柔軟な材質でも使用でき、また、硬い材質でも同じように作れることができる。さらに本発明によればプラスチック製の容器ばかりではなく、アルミ箔容器や紙製容器、木材から作った合板容器等あらゆる材質の容器に応用することができる。
本発明に係る開封容易な密封容器の第1の例を示す断面図。 密封用フィルムを接着する前のパック容器の断面図。 本発明の第2の例を示す断面図。 同じく補強用フィルムを接着する前のパック容器の断面図。 第1の例の密封容器の平面図。 同じく側面図。 典型的な補強用フィルムの打ち抜き図。 第1の例の密封容器の剥離開始時の説明図。 分離部が開いた状態の説明図。 フランジ外側部分を反転し、開封直前の説明図。 分離部の例1を示す平面図。 同じく例2を示す平面図。 同じく例3を示す平面図。 同じく例4を示す平面図。 同じく例5を示す平面図。 同じく例6を示す平面図。 同じく例7を示す平面図。 薄手の補強用フィルムをフランジ部の上下に設けた例1を示す断面図。 同じく例2を示す断面図。 分離部をフランジ部の下面に設けた例1を示す断面図。 同じく例2を示す断面図。 第2の例においてフランジ部の上下に薄手の補強用フィルムを設けた例1を示す断面図。 同じく例2を示す断面図。 図17の例に密封用フィルムを接着した状態を示す断面図。 図18の例に密封用フィルムを接着した状態を示す断面図。 補強用フィルムの他の例1を示す打ち抜き図。 同じく例2を示す打ち抜き図。 密封装置の1例を示す断面説明図。
符号の説明
10 密封容器
11 パック容器
12、12′ フランジ部
13、13′ 内側部分
14、14′ 外側部分
15、15a、15b、15c 分離部
16 補強用フィルム
17 下面の内側接着部
18 下面の外側接着部
19 剥離開始部
21 密封用フィルム
23 上面の内側接着部
24 上面の外側接着部
27 調整部
28 調整用切り込み
29 片面接着のフィルム
29′ 両面接着のフィルム

Claims (5)

  1. プラスチック製パック容器の開口部を密閉するために、開口部を密封用フィルムで覆いかつシールした構成を有する密封容器であって、開口部を囲むように設けられている、フランジ部の一面に補強用フィルムを接着し、この接着によって、開口部寄りの内側部分と周縁部寄りの外側部分との内外2部分に分離可能なフランジ部の一体性を保持し、開口部を密封する密封用フィルムを、フランジ部の上面における、分離部の内側部分と外側部分の2部分にわたって接着し、補強用フィルムの内側部分に剥離開始部を設けて開封手段としたことを特徴とする開封容易な密封容器。
  2. 分離部は、フランジ部の下面に補強用フィルムが接着されている状態において、フランジ部のみ上面から切り離すことによって形成されている請求項1記載の開封容易な密封容
    器。
  3. フランジ部の外側部分に補強用フィルムが接着されており、フランジ部の内側部分の外周縁に、上記フランジ部の外側部分の内周縁を突き合わせ、内側部分と外側部分が突き合わせ状態にあるフランジ部の下面にて補強用フィルムをフランジ部の内側部分に接着し、またフランジ部の上面にて、密封用フィルムを分離部の内側部分と外側部分の2部分にわたって接着し、フランジ部の一体性を保持するようにした請求項1記載の開封容易な密封容器。
  4. 接着には、強い接着即ち剥がし難い接着と、弱い接着即ち剥がし易いとを併用するものとし、強接着部は補強用フィルム及び密封用フィルムともに外側部分との接着部に適用し、また弱接着部は補強用フィルム及び密封用フィルムともに内側部分との接着部に適用するように構成されている請求項1記載の開封容易な密封容器。
  5. 剥離開始部は、補強用フィルムの内縁を延張するなどの手段方法によって設けることができ、補強用フィルムの内縁の全域にわたって設けるか或いは、また一部だけに設けるように構成されている請求項1記載の開封容易な密封容器。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016159956A (ja) * 2015-03-02 2016-09-05 大日本印刷株式会社 蓋付容器
JP2019034756A (ja) * 2017-08-15 2019-03-07 東京食品機械株式会社 深絞り包装容器

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