JP2006043260A - スロットマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技に積極的に参加することによって生ずる演出をして、遊技の進行を知ることができるスロットマシンを提供する。
【解決手段】 操作スイッチが傾倒されたときに、役抽選手段によって抽選された役が所定の役である場合に、通常の第1の角度とは異なる第2の角度だけ基準位置から傾倒した位置まで操作可動部を変位可能にする。
【選択図】 図3

Description

遊技者が操作可能な操作ボタンが設けられたスロットマシンに関する。
従来からスロットマシンには、スロットゲームを開始するためのスタートスイッチや、終了させるためのストップスイッチ等の遊技者が操作できる各種のスイッチが設けられている。
このスロットマシンにおける遊技は、複数種類の役から1つの役を抽選処理により予め抽選しておき、遊技者が所定のタイミングでストップスイッチを操作することにより、その役に対応する図柄の組合せとなるようにリールを停止させるものである。上述した抽選される役は、演算処理等の内部的な処理で行われるため、原則として遊技者には判断できないようにされている。
しかし、近年のスロットマシンにおいては、液晶表示装置等の演出手段により何らの役に当選したことやその役の種類を間接的に遊技者に報知するものが増えてきている。さらに、液晶表示装置等の演出手段による報知を遊技者が見逃すことを想定して、遊技者が必ず触れるスタートスイッチやストップスイッチを利用して何らかの役に当選したことを報知するスロットマシンもある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−310826号公報
上述した従前のスロットマシンは、スタートスイッチを振動させたりすることにより、遊技の進行について予告するようなものであった。
しかし、この従来のスロットマシンのスタートスイッチは、遊技者が触れていれば振動を感じることができ、スタートスイッチを実際に操作するよりも前に遊技者は遊技の進行が判ってしまうものであった。このため、従来のスロットマシンは、遊技者がスタートスイッチを操作する前に、遊技への期待感を低めてしまう可能性のあるものであった。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、遊技に積極的に参加することによって生ずる演出をして、遊技への期待感を持続させつつ、遊技の進行を知ることができるスロットマシンを提供することにある。
以上のような目的を達成するために、本発明においては、役抽選手段によって抽選された役に基づいて、遊技者の操作に応じて略直線状に移動可能な可動部が移動し得る距離を変更する。
具体的には、本発明は、操作スイッチが傾倒されたときに、役抽選手段によって抽選された役が所定の役である場合に、通常の第1の角度とは異なる第2の角度だけ基準位置から傾倒した位置まで操作可動部を変位可能にする。
遊技者の操作に基づいて回転又は停止し、かつ、複数種類の図柄が各々に付された回転可能な複数のリールが停止したときにおける図柄の表示の態様によって遊技の進行が定まるスロットマシンであって、
遊技者の傾倒操作に応じて、基準となる基準位置から所定の第1の角度だけ傾倒した第1傾倒位置まで傾動できる操作可動部を含む操作スイッチであって、前記操作可動部の変位に基づいて操作信号を発する操作スイッチと、
前記操作スイッチから発せられた前記操作信号に基づいて前記リールに駆動信号を発して前記リールの回転制御又は停止制御をするリール駆動制御手段と、
前記遊技の役を抽選処理によって定める役抽選手段と、
前記操作スイッチが傾倒されたときに、前記操作可動部と係止して前記操作可動部の変位を制限する変位制限手段と、
前記操作スイッチが傾倒されたときに、前記役抽選手段によって抽選された役が所定の役である場合に、前記変位制限手段を移動して、前記第1の角度とは異なる所定の第2の角度だけ前記基準位置から傾倒した第2傾倒位置まで前記操作可動部を変位可能にする変位制限手段駆動手段と、を含むことを特徴とする。
上述した発明によれば、操作スイッチが傾倒されたときに、役抽選手段によって抽選された役が所定の役である場合には、通常の位置とは異なる位置まで操作可動部を変位可能にするので、遊技者が遊技に積極的に参加することによって、遊技の進行を知ることができる。また、操作手段が通常の位置とは異なる位置まで変位させることができるので、遊技者に違和感を与えることができ、遊技の進行に何らかの変化が生ずるのではないかという期待感を遊技者の操作を介して遊技者に伝えることができる。
また、遊技者の傾倒操作がないときに、傾倒された前記操作可動部を前記基準位置に向かって付勢する付勢手段を含むものが好ましい。
上述した発明によれば、遊技者の傾倒操作がないときには、操作可動部を基準位置に位置付けることができる。
さらに、前記役抽選手段によって抽選された役が所定の当選役であるときに、前記変位制限手段を移動するか否かを抽選処理によって定める変更抽選手段を含むものが望ましい。
上述した発明によれば、役抽選手段によって抽選された役が所定の当選役であっても、変位が変更されない場合もあり、遊技者に緊張感をも与えることができ、さらに継続して遊技を行わせる可能性が生ずる。
遊技者が、遊技に積極的に参加することによって生ずる演出をして、遊技への参加を介して遊技の進行を遊技者が知ることができる。
以下に、本発明の実施例について図面に基づいて説明する。
<<スロットマシン10の構成>>
図1は、本実施形態に係るスロットマシン10の前面を示す正面図である。また、図2は、スロットマシン10の内部構造を示す図である。
図1及び図2に示すように、スロットマシン10は、箱形形状の基体部20と、前面扉40と、を含む。前面扉40は、基体部20の左側側部で枢支されて、基体部20の前面側で開閉可能に設けられている。図1は、前面扉40を基体部20に対して閉じた状態を示し、図2は、前面扉40を基体部20に対して略180度開放した状態を示す。
<前面扉40の前面>
前面扉40は、閉じられたときに基体部20の前面を覆うように、基体部20に開閉可能に取り付けられている。図1に示すように、前面扉40の前面には、主に、操作に関する部材と、表示に関する部材とが設けられている。また、前面扉40の背面には、主に、制御用の回路基板が設けられている。
<操作に関する部材>
図1に示すように、前面扉40の前面側(遊技者側)の略中央には、水平方向に伸長する操作パネル41が設けられている。操作パネル41の前面側には、スタートスイッチ42や、3つのストップスイッチ44a、44b及び44cが設けられている。また、操作パネル41の上面側には、1ベットスイッチ62、2ベットスイッチ64及び最大ベットスイッチ66や、メダル投入口46が設けられている。尚、前面扉40の下部には、遊技の結果に基づいて払い出されたメダルを受けるための受け皿48も設けられている。
スタートスイッチ42や、3つのストップスイッチ44a、44b及び44cは、遊技を進めるために遊技者によって操作されるスイッチである。スタートスイッチ42を遊技者が操作することによって、後述する3つのリール30L、30C及び30Rの回動が開始される。また、3つのストップスイッチ44a、44b及び44cを遊技者が操作することによって、後述するように操作されたストップスイッチに対応するリール30L〜30Rが停止される。
尚、スタートスイッチ42の構造については、後述する図3〜図6において説明する。また、1ベットスイッチ62、2ベットスイッチ64及び最大ベットスイッチ66の機能については後述する。
<リール表示窓50とリール30L,30C,30R>
図1及び図2に示すように、前面扉40の前面の略中央部には、リール表示窓50が形成されている。図2に示すように、3つリール30L〜30Rが、前面側が開放されたリールユニット28内に回転可能に収容されている。リールユニット28は、基体部20に固定された支持板26によって支持されている。前面扉40が閉じられたときには、リール表示窓50は、リールユニット28の開放された前面の一部に位置する。リール表示窓50は、透明な部材で覆われており、前面扉40が閉じられたときには、遊技者は、リール表示窓50を介してリール30L〜30Rに描かれている図柄の種類を視認することができる。
3つのリール30L〜30Rの各々には複数種類の図柄が付されている。図柄の種類は、例えば、数字の「7」や、果物の「チェリー」等の遊技者が識別できるものである。また、後述するように、3つのリール30L〜30Rが停止したときには、リール表示窓50において、9個の図柄が視認可能に停止表示される。
<リール30L,30C,30Rとストップスイッチ44a,44b,44c>
左リール30Lは、左側のストップスイッチ44aに対応し、中リール30Cは、中央のストップスイッチ44bに対応し、右リール30Rは、右側のストップスイッチ44cに対応する。これにより、左側のストップスイッチ44aを遊技者が操作したときには左リール30Lが停止し、中央のストップスイッチ44bを遊技者が操作したときには中リール30Cが停止し、右側のストップスイッチ44cを遊技者が操作したときには右リール30Rが停止する。
<リール表示窓50と入賞ラインL1〜L5>
上述したように、リール表示窓50は、透明な部材からなり、図1に示すように、リール表示窓50には、5つの入賞ラインL1〜L5が描かれている。入賞ラインL1は、中段の水平に延びる直線であり、入賞ラインL2は、上段の水平に延びる直線であり、入賞ラインL3は、下段の水平に延びる直線である。また、入賞ラインL4は、左上から右下へ向かって延びる直線であり、入賞ラインL5は、左下から右上へ向かって延びる直線である。
<ベットスイッチ62、64及び66と入賞ラインL1〜L5>
上述した操作パネル41のメダル投入口46に規定枚数以上のメダルが投入されると、メダルカウンタ(図示せず)により投入されたメダルの枚数が計数され、その枚数はクレジット数として記憶される。上述した1ベットスイッチ62は、記憶されたクレジット数のうちの1枚のメダルを遊技の賭けの対象とするためのスイッチである。また、2ベットスイッチ64は、クレジット数のうちの2枚のメダルを遊技の賭けの対象とするためのスイッチであり、最大ベットスイッチ66は、クレジット数のうちの3枚のメダルを遊技の賭けの対象とするためのスイッチである。
上述したように、表示窓50には5本の入賞ラインL1〜L5が描かれている。1ベットスイッチ62を遊技者が操作したときには、5本の入賞ラインのうちの1本、例えば入賞ラインL1を有効化し、2ベットスイッチ64を操作したときには、5本の入賞ラインのうちの3本、例えば入賞ラインL1、L2及びL3を有効化し、最大ベットスイッチ66を操作したときには、5本の入賞ラインの全て、即ちL1、L2、L3、L4及びL5を有効化する。このようにベットスイッチ62〜66は、遊技の賭けの対象となるメダルの枚数を定めるとともに、入賞ラインL1〜L5を有効化する選択手段として機能する。
<有効ライン>
上述したように、ベットスイッチ62〜66は、遊技者が操作することにより、入賞ラインL1〜L5を有効化する選択手段として機能する。1ベットスイッチ62を遊技者が操作したときには、入賞ラインL1が有効化され、2ベットスイッチ64を操作したときには、入賞ラインL1、L2及びL3が有効化され、最大ベットスイッチ66を操作したときには、入賞ラインL1〜L5の全てが有効化される。上述したように、有効化された入賞ラインを有効ラインと称する。有効ライン上に停止した図柄の組合せによって入賞したか否かの判断と対象となる。
例えば、上述した有効ラインL1上に「7」−「7」−「7」の組合せとなったとき、ビッグボーナスという役に入賞したと判断される。尚、役の種類については、後述する。また、有効ラインL1上に役を構成しない図柄の組合せが停止したときには、入賞しなかったと判断される。これに対して、入賞ラインであっても、有効化されていないときには、その入賞ライン上に「7」−「7」−「7」の組合せとなった場合であっても、その入賞ラインは入賞したか否かの判断の対象とはされない。
<基体部20>
図2に示す基体部20は、木材等によって組み立られて、前面が開口された箱形に形成されている。基体部20の内部の下部には、スロットマシン10に搭載された種々の装置に電源を供給する電源ユニット22や、メダルを貯留しておくホッパーを含むメダル払出し装置24が設けられている。また、これらの電源ユニット22及びメダル払出し装置24の上方には、支持板26が設けられている。この支持板26によって、リール30L、30C及び30Rを回転可能に収容するリールユニット28が支持されている。さらに、基体部20の内部の上部には、スロットマシン10で行われる遊技を全体的に制御するメイン制御基板32が設けられている。
<メイン制御基板32>
メイン制御基板32は、3つのリール30L、30C及び30Rの回転の開始及び停止制御をするとともに、スロットマシン10で行われる遊技の進行等の遊技全体を制御するための制御基板である。メイン制御基板32は、演算等を行うCPU(中央処理装置)(図示せず)、遊技プログラムを記憶したROM(リードオンリーメモリー)(図示せず)、及び各データを一時的に記憶するRAM(ランダムアクセスメモリー)(図示せず)等を含む。例えば、ROMは、後述する図8のフローチャートに示す処理を実行するためのプログラムを記憶する。また、RAMは、このプログラムで用いる変数の値を記憶する。これらのCPU、ROM及びRAMは、入出力バスによって電気的に接続されており、データ信号やアドレス信号が入出力できるようになされている。
また、メイン制御基板32は、上述したベットスイッチ62、64及び66と電気的に接続されている。ベットスイッチ62、64及び66を遊技者が操作したときには、ベット指示信号がベットスイッチ62、64及び66の各々からメイン制御基板32へ発せられる。
さらに、メイン制御基板32は、上述したスタートスイッチ42や、3つのストップスイッチ44a、44b及び44cと電気的に接続されている。スタートスイッチ42や、3つのストップスイッチ44a、44b及び44cを遊技者が操作したときには、操作信号がスタートスイッチ42や、3つのストップスイッチ44a、44b及び44cからメイン制御基板32へ発せられる。
<サブ制御基板52>
サブ制御基板52は、図2に示すように、前面扉40の背面の上部に配置されている。サブ制御基板52は、主に、遊技中における演出を制御する基板であり、音声の出力や、ランプ類の点灯のほか、後述するスタートスイッチ42が変位できる範囲を変更する制御を行う。サブ制御基板52には、演算等を行うCPU(図示せず)、演出プログラム及び演出データを記憶したROM(図示せず)、及び各データを一時的に記憶するRAM(図示せず)等を含む。例えば、ROMは、後述する図9のフローチャートに示す処理を実行するためのプログラムを記憶する。また、RAMは、このプログラムで用いる変数の値を記憶する。これらのCPU、ROM及びRAMは、入出力バスによって電気的に接続されており、データ信号やアドレス信号が入出力できるようになされている。
サブ制御基板52は、メイン制御基板32に、図示しないハーネスにより電気的に接続されている。メイン制御基板32は、サブ制御基板52に対して命令や情報等を送信する。上述したメイン制御基板32は、遊技全体を統括的に制御するのに対して、サブ制御基板52は、メイン制御基板32の下位に属し、メイン制御基板32から送られた命令や情報等に基づいて、演出の全体を制御する。さらに、サブ制御基板52は、後述する駆動体172に含まれるソレノイドに接続されており、駆動体172を駆動して変位制限体170の移動を制御する。
<スロットマシン10における遊技>
スロットマシン10における遊技は、停止した複数のリール30L、30C又は30Rの停止位置により定まる図柄の組合せによって遊技結果が定まる遊技である。遊技者は、有効ライン上に停止させる図柄の組合せが、所定の役を構成する図柄の組合せとなるように、3つのストップスイッチ44a、44b及び44cを操作して、リール30L、30C又は30Rを停止させる。また、この遊技は、スタートスイッチ42を遊技者が操作する度に行われ、複数のリール30L、30C又は30Rの回転開始から回転停止までを単一の行程として繰り返され得る遊技である。
上述した役の種類には、例えば、特別役や、小役、及び再遊技役等の種類がある。特別役は、通常遊技から特別遊技(遊技者にとって有利な遊技)に移行することができる役である。この特別役には、ビックボーナス(以下、BBと称する。)及びレギュラーボーナス(以下、RBと称する。)がある。
上述したBBは、特別遊技の1つであるBBゲームに移行させる役である。このBBゲームは、一般遊技を行うとともに、特典遊技に移行できるようにしたゲームである。この特典遊技とは、所定役が高確率で当選する遊技を行うゲームであり、遊技者がより多くのメダルを取得する可能性を高めた特典を遊技者に付与し得るゲームである。BBゲームは、所定の終了条件を満たすまで、例えば、払い出されるメダルの枚数が所定の枚数を超えるまで、一般遊技と特典遊技とを繰り返し行えるゲームである。
また、RBは、特別遊技の1つであるRBゲームに移行させる役である。このRBゲームは、BBゲーム中の特典遊技に相当するゲームを1セット、即ち、所定役が高確率で当選する遊技を一定条件下で所定回数行うゲームである。
また、小役とは、予め定めた枚数のメダルの払出しを行う役である。更にまた、再遊技役とは、現在行われた遊技での賭数(ベット枚数)を維持した再遊技(以下、RPと称する。)が行えるようにした役である。
<<スタートスイッチ42の構成>>
図3は、スタートスイッチ42の立体分解図である。図4は、図3に示したI−I線に沿った断面を示す断面図である。以下においては、図3及び図4を用いて、スタートスイッチ42の構成について説明する。また、図3及び図4においては、矢印Xで示す向きが操作パネル41の前面側であり、矢印Yで示す向きが操作パネル41の奥行き側である。
<ベース100>
遊技を開始するためのスタートスイッチ42は、ベース100を介して操作パネル41に取り付けられる。ベース100は、頭部102と、頭部102よりも細い径の雄ネジ形成部104及び軸部106とからなる。操作パネル41には、ベース100を固定するための貫通孔70が形成されている。貫通孔70は、略円形状をしており、雄ネジ形成部104と軸部106との双方を挿通できる程度の大きさに形成されている。
ベース100の雄ネジ形成部104の外周面には、雄ネジが形成されている。操作パネル41に形成された貫通孔70にベース100を操作パネル41の前面側から挿入し、操作パネル41の奥行き側から雄ネジ形成部104にナット130を螺合することで、図4に示すように、ベース100を操作パネル41に固定することができる。
ベース100の頭部102は、略円板形状を有し、その略中央には開口108が形成されている。雄ネジ形成部104と軸部106とには、軸方向に沿った貫通孔110及び112が形成されており、雄ネジ形成部104と軸部106とは、略円筒型の形状を有する。頭部102の開口108と雄ネジ形成部104の貫通孔110との間には、連結孔114が形成されている。これらの開口108と連結孔114と雄ネジ形成部104の貫通孔110と軸部106の貫通孔112とを介して、後述する軸体140をベース100に挿通することができる。
図3に示すように、雄ネジ形成部104の側面には、2つの貫通孔116が互いに向かい合うように形成されている。尚、図3は、一方の貫通孔116のみを示す。これらの貫通孔116の各々には、支持棒取付体118が取り付けられる。支持棒取付体118は、略円板形であり、略中央には、支持棒122を取り付けるための取付孔120が形成されている。貫通孔116の各々に支持棒取付体118が取り付けられたときには、2つの支持棒取付体118の各々に形成された取付孔120が互いに向かい合う。2つの取付孔120の間には、後述する軸体140を揺動可能に支持するための支持棒122が渡設される。
<軸体140>
軸体140は、長尺な形状を有し、頭部142と連結部144と支持部146と軸部148とからなる。頭部142と連結部144と支持部146と軸部148との各々は、略円柱状の形状を有し、同軸上に形成されている。
頭部142には、球体150が取り付けられる。球体150には、挿入孔152が形成されており、頭部142が球体150の挿入孔152に挿入される。この球体150は、遊技者がスタートスイッチ42を操作をする際に操作し易くする。
軸体140の支持部146には、直径方向に貫通孔154が形成されている。貫通孔154は、上述した支持棒122が遊挿できる程度の大きさに形成されている。軸体140をベース100に取り付けるには、まず、軸体140をベース100に開口108から挿通した後、軸体140の貫通孔154とベース100の貫通孔116とが一直線上になるように位置を合せる。この状態で、軸体140の貫通孔154に支持棒122を挿入し、支持棒122の2つの端部の各々を支持棒取付体118の取付孔120に取り付けるとともに、2つ支持棒取付体118をベース100の貫通孔116に取り付ける。このようにすることで、支持棒122を中心にして軸体140を揺動可能にベース100に取り付けることができる。具体的には、図3又は図4に示す矢印aの向きに球体150が遊技者によって動かされたときには、軸体140の先端は、矢印Aの向きに変位する。また、矢印bの向きに球体150が遊技者によって動かされたときには、軸体140の先端は、矢印Bの向きに変位する。このようにして、軸体140は、遊技者の操作によって、矢印Aの向き又は矢印Bの向きに揺動することができる。
<バネ160及びバネ保持体162>
後述するように、支持棒122によってベース100に取り付けられた軸体140は、バネ160により付勢される。バネ160は、螺旋状をしており、一端は太い直径を有し、他端は細い直径を有する。ベース100の雄ネジ形成部104の内周面には、バネ保持突起124が形成されている。バネ保持突起124は、バネ160の太い直径側の端部を支持する。
軸体140の軸部148には、バネ保持体162が固定されている。図3に示すように、バネ保持体162は略円板状をしている。バネ保持体162は、バネ160の細い直径側の端部を支持する。
遊技者の操作によって軸体140が矢印Aの向き又は矢印Bの向きに変位し、その後に操作者が軸体140から手を離したときには、軸体140は、バネ160の付勢力により、中心軸Lまで戻ることができる。
バネ160によって、「付勢手段」が構成される。「付勢手段」は、遊技者によるスタートスイッチ42の傾倒操作がないときには、傾倒された軸体140を基準位置である中心軸Lに向かって付勢する。即ち、遊技者によってスタートスイッチ42が傾倒された後、遊技者がスタートスイッチ42から手を離したときには、付勢手段の一つの例であるバネ160によって、軸体140は基準位置に向かって付勢されることを意味する。この付勢手段により、遊技者によってスタートスイッチ42が傾倒されていないときには、スタートスイッチ42を基準位置に位置付けることができる。
<変位制限体170>
軸体140が揺動によって変位する範囲を制限するための変位制限体170が、ベース100の軸部106の奥行き側に配置される。変位制限体170は円筒形状を有し、軸方向に形成された貫通孔176には、軸体140の軸部148が挿通される。変位制限体170は駆動体172に設けられている。変位制限体170の長さと、変位制限体170の貫通孔176の直径の長さとは、軸体140を変位させる範囲に応じて適宜定められる。
駆動体172は、バネ(図示せず)とソレノイド(図示せず)とを含む。ソレノイドには、ソレノイドの磁力によって、溝174に沿って移動することができる可動体(図示せず)が設けられている。溝174は、中心軸Lに沿って駆動体172の側面に形成されている。可動体には、上述した変位制限体170が連結されており、変位制限体170は、ソレノイドの磁力によって駆動体172によって、中心軸Lに沿って移動することができる。
バネは、変位制限体170を矢印Nの方向に付勢する。ソレノイドには、電源供給回路(図示せず)が接続されており、ソレノイドに電流が供給されたときには、バネの付勢力に抗して変位制限体170を矢印Mの方向に移動させる(後述する図5参照)。ソレノイドへの電流が断たれたときには、バネの付勢力によって、変位制限体170を矢印Nの方向に移動させる(後述する図6参照)。ソレノイドを駆動することにより、変位制限体170を中心軸Lに沿って移動させることができる。
ソレノイドへ電流を供給する電源供給回路は、上述したサブ制御基板52によって制御される。具体的には、後述する図9のサブルーチンがサブ制御基板52において実行されることにより、制御信号が電源供給回路に発せられ、この制御信号に基づいて、ソレノイドへの電流を供給するか否かが定められる。
尚、後述するように、変位制限体170の長さと、変位制限体170の貫通孔176の直径と、変位制限体170の移動距離とによって、軸体140が変位できる範囲を定めることができる。
この変位制限体170によって、「変位制限手段」が構成される。「変位制限手段」の一つの例である変位制限体170は、スタートスイッチ42が傾倒されたときに、軸体140と係止して軸体140の変位を制限する。
また、駆動体172によって、「変位制限手段駆動手段」が構成される。「変位制限手段駆動手段」の一つの例である駆動体172は、第1の角度とは異なる所定の第2の角度だけ基準位置である中心軸Lから傾倒した第2傾倒位置まで軸体140を変位可能にする。ここで、第1の角度を図5に示すαとしたときには、第2の角度は、図6に示すβである。また、第1の角度を図6に示すβとしたときには、第2の角度は、図5に示すαである。
<センサ180>
変位制限体170の奥行き側には、センサ180が配置される。センサ180は、軸体140の軸部148の先端が矢印Aの方向又はBの方向に変位したことを検出する。センサ180には、検出孔188が中心軸Lに沿うように形成されている。検出孔188は、軸体140の軸部148の先端が変位する範囲に応じた大きさに形成されている。センサ180には、発光部(図示せず)と、発光部から発せられた光を受光する受光部186とを含む。発光部と受光部186とは、検出孔188において、互いに向かい合うように配置されている。発光部と受光部186とは、軸体140の軸部148が矢印Aの方向に変位したときでも、矢印Bの方向に変位したときでも検出できるように、二組が検出孔188に設けられている。センサ180には、電源供給用ケーブル182と信号ケーブル184とが接続されている。電源供給用ケーブル182によって発光部へ発光のための電源が供給される。信号ケーブル184には、受光部186からサブ制御基板52へ供給される検出信号が発せられる。
軸体140が中心軸L上に位置しているときには、発光部から発せられた光は、軸体140の軸部148によって遮られず、受光部186によって受光することができる。一方、軸体140が矢印Aの方向又はBの方向に変位しているときには、発光部から発せられた光は、軸体140の軸部148によって遮られ、受光部186によって受光することができない。この発光部から発せられた光を、受光部186によって受光できたか否かによって、スタートスイッチ42のスイッチとしてのオン状態又はオフ状態が定まる。本実施の形態では、軸体140が中心軸L上に位置しているとき、即ち、発光部からの光を受光できるときをオフ状態とする。一方、軸体140が矢印Aの方向又は矢印Bの方向に変位しているとき、即ち、発光部からの光を受光できないときをオン状態とする。
<<スタートスイッチ42の動作>>
<軸体140の変位範囲が広い場合>
図5は、軸体140の変位範囲が広い場合のスタートスイッチ42の断面図である。尚、図5は、図4と同様に、図3に示したI−I線に沿った断面を示す断面図である。
この場合には、駆動体172のソレノイドに電流が供給されており、ソレノイドの磁力によって、変位制限体170は最も前面側(図の上側)に位置している。遊技者の操作によって球体150が方向a又はbに傾倒されたときには、軸体140は、支持棒122を中心にして傾く。これにより、軸体140の軸部148が、変位制限体170の内壁の端部178に当接するまで、変位することができる。
変位制限体170が、最も前面側に位置しているときには、軸体140は、中心軸Lから大きい角度αまで変位することができる。この位置が、「第1の角度とは異なる所定の第2の角度だけ前記基準位置から傾倒した第2傾倒位置」である。ここで、「基準となる基準位置」とは、中心軸Lの位置を示す。
<軸体140の変位範囲が広い場合>
図5は、軸体140の変位範囲が広い場合のスタートスイッチ42の断面図である。尚、図5は、図4と同様に、図3に示したI−I線に沿った断面を示す断面図である。
この場合には、駆動体172のソレノイドへの電流が断たれており、駆動体172のバネの付勢力によって、変位制限体170は最も奥行き側(図の下側)に位置している。図5の場合と同様に、遊技者の操作によって球体150が方向a又はbに傾倒されたときには、軸体140は、支持棒122を中心にして傾く。これにより、軸体140の軸部148が、変位制限体170の内壁の端部178に当接するまで、変位することができる。
変位制限体170が、最も奥行き側に位置しているときには、軸体140は、角度αよりも小さい角度βまでしか変位することができない。この位置が、「基準となる基準位置から所定の第1の角度だけ傾倒した第1傾倒位置」である。ここでも、「基準となる基準位置」は、中心軸Lの位置を示す。
<変位制限体170の長さと、変位制限体170の貫通孔176の直径と、変位制限体170の移動距離>
変位制限体170の長さと、変位制限体170の貫通孔176の直径と、変位制限体170の移動距離を変更することで、角度α及びβを適宜変更することができる。
図5を参照すると、変位制限体170の長さを短くしたときには、角度αを大きくできる。また、変位制限体170の長さを長くしたときには、角度αを小さくできる。
図5及び図6を参照すると、変位制限体170の貫通孔176の直径を短くしたときには、角度α及びβを小さくできる。一方、変位制限体170の貫通孔176の直径を長くしたときには、角度α及びβを大きくできる。
図5及び図6を参照すると、変位制限体170の移動距離を短くしたときには、角度αとβとの差を小さくできる。一方、変位制限体170の移動距離を長くしたときには、角度αとβとの差を大きくできる。
<<スロットマシン10の機能>>
図7は、スロットマシン10における主要な制御機能の概略を示す機能ブロック図である。図7に示すように、スロットマシン10は、主に、操作手段500と、メイン制御手段200と、サブ制御手段300と、図柄表示手段400と、を含む。
<操作手段500>
操作手段500は、遊技者によって操作されるもので、遊技者の操作に基づいて操作された旨の信号を後述するメイン制御手段200に発する。操作手段500からメイン制御手段200へ発せられた信号によって、遊技の開始や終了の契機が定められる。操作手段500は、操作スイッチ510を含む。操作スイッチ510は、好ましくは、上述したスタートスイッチ42からなる。また、操作手段500は、3つのストップスイッチ44a、44b及び44cも含む。スタートスイッチ42から発せられる信号によって、遊技の開始の契機が定められ、ストップスイッチ44a、44b又は44cから発せられる信号によって、遊技の終了の契機が定められる。
スタートスイッチ42は、遊技者の傾倒操作に応じて、基準となる基準位置から所定の第1の角度だけ傾倒した第1傾倒位置まで傾動できる操作可動部を含む。ここで、操作可動部は、上述した軸体140が好ましい。また、スタートスイッチ42は、操作可動部の変位に基づいて操作信号を発する。例えば、上述したセンサ180は、操作信号として検出信号を発する。
<変位制限手段駆動手段520>
操作手段500は、変位制限手段駆動手段520を含む。変位制限手段駆動手段520は、変位制限手段を駆動して、第1の角度とは異なる所定の第2の角度だけ基準位置から傾倒した第2傾倒位置まで操作可動部を変位可能にする。ここで変位制限手段は、操作スイッチが傾倒されたときに、操作可動部と係止して操作可動部の変位を制限するもので、上述した変位制限体170が好ましい。また、変位制限手段駆動手段520は、変位制限体170のソレノイドが好ましい。さらに、上述したように、操作可動部は、軸体140が好ましい。
<メイン制御手段200>
メイン制御手段200には、上述した操作手段500のほか、後述する図柄表示手段400が接続されている。メイン制御手段200は、遊技の進行等の遊技全体を制御して、図柄表示手段400に制御信号を発する。このメイン制御手段200は、上述したメイン制御基板32からなるのが好ましい。
<役抽選手段220>
役抽選手段220は、予め定められている役の抽選を行うものである。ここで、役には、特別役、小役、及びリプレイが挙げられる。
特別役とは、通常遊技から特別遊技(通常遊技以上にメダルの獲得が期待できる、遊技者にとって有利となる遊技)に移行させる役である。特別役としては一般に、BB(ビックボーナス)及びRB(レギュラーボーナス)が挙げられる。なお、BB及びRBは、それぞれ、特別遊技の1つであるBB遊技及びRB遊技に移行させる役である。また、小役とは、予め定められた枚数のメダルが払い出される役である。小役の種類に応じて、メダルの払出し枚数が異なるように設定されている。さらに、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技でのメダルの投入枚数(ベット枚数)を維持した再遊技が行えるようにした役である。
役抽選手段220は、例えば、役抽選用の乱数発生手段222(ハードウェア乱数等)と、この乱数発生手段222が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段224と、乱数抽出手段224が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する乱数判定手段226とを含む。
役抽選手段220の乱数発生手段222は、所定の正の整数の範囲(例えば10進法で0〜65535)の乱数を発生させる。乱数抽出手段224は、乱数発生手段222によって発生させた乱数を、所定のタイミングで、本実施の形態では遊技者によってスタートスイッチ42が操作されたときに抽出する。乱数判定手段226は、乱数抽出手段224によって抽出された乱数値を、抽選テーブル(図示せず)と照合することにより、その乱数値が属する領域に対応する役を決定する。例えば、抽出した乱数値が小役のスイカの当選領域に属する場合は、小役のスイカに当選したと判定し、非当選領域に属する場合は、非当選と判定する。尚、この役抽選処理の役の当選確率は、図10に示すような値に定められており、乱数抽出手段214が用いる抽選テーブルは、図10に示すような確率となるように定められている。
尚、この役抽選の処理は、後述する図8のステップS12において実行される。
<リール駆動制御手段230>
リール駆動制御手段230は、3つのリール30L〜30Rの回転制御と停止制御とを行うもので、リール回転制御手段232とリール停止制御手段234とからなる。
<リール回転制御手段232>
リール回転制御手段232は、上述した操作手段500、好ましくはスタートスイッチ42から発せられた始動操作信号を検出したときには、3つのリール30L〜30Rを回転させるためのモータ86a、86b及び86cに駆動信号を発する。この駆動信号により、3つのリール30L〜30Rは、回転を開始する。この処理は、後述する図8のステップS14で実行される。
<リール停止制御手段234>
リール停止制御手段234は、上述した操作手段500、好ましくはストップスイッチ44a〜44cから発せられた停止操作信号を検出したときには、3つのリール30R〜30Lを停止させるためのモータ86a、86b及び86cに駆動信号を発する。この処理は、後述する図8のステップS17で実行される。
<サブ制御手段300>
上述したメイン制御手段200には、サブ制御手段300が接続されており、メイン制御手段200から発せられた各種の命令や情報等、例えば役抽選手段220によって抽選された役抽選結果や、ストップスイッチが操作されたことを示す情報は、サブ制御手段300に供給される。このサブ制御手段300は、上述したサブ制御基板52からなるのが好ましい。
サブ制御手段300は、変更抽選手段310を含む。
<変更抽選手段310>
変更抽選手段310は、役抽選手段220によって抽選された役が所定の当選役であるときに、上述した変位制限手段を駆動するか否かを抽選処理によって定める。例えば、変更抽選手段310は、スタートスイッチ42の変位制限体170を駆動するか否かを抽選処理によって定める。
変更抽選手段310は、変位制限手段を駆動するか否かを抽選処理によって定めるための乱数発生手段312(ハードウェア乱数等)と、この乱数発生手段312が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段314と、乱数抽出手段314が抽出した乱数値に基づいて、変位制限手段を駆動するか否かを判定する乱数判定手段316とを含む。
変更抽選手段310の乱数発生手段312は、所定の正の整数の範囲(例えば10進法で0〜65535)の乱数を発生させる。乱数抽出手段314は、乱数発生手段312によって発生させた乱数を、所定のタイミングで、本実施の形態では後述する図9のステップS34が実行されたときに抽出する。乱数判定手段316は、乱数抽出手段314によって抽出された乱数値を、抽選テーブル(図示せず)と照合することにより、変位制限手段を駆動するか否かを判定する。
尚、変位制限手段を駆動するか否かの確率は、図11に示すような値に定められており、乱数抽出手段314が用いる抽選テーブルは、図11に示すような確率となるように定められている。
<<制御処理>>
以下に、上述したメイン制御手段200(メイン制御基板32)及びサブ制御手段300(サブ制御基板52)において行われる制御について説明する。図8は、メイン制御手段200における制御処理を実行するためのサブルーチンである。また、図9は、サブ制御手段300における制御処理を実行するためのサブルーチンである。
尚、以下においては、スロットマシン10は予め起動されており、上述したメイン制御手段200及びサブ制御手段300においては、制御に用いられる種々の変数の初期化等の起動処理を終えて、スロットマシン10は定常動作しているものとする。また、この図8に示すフローチャートは、メイン制御手段200における制御処理を実行するための1つの例を示したにすぎず、図9に示すフローチャートも、サブ制御手段300における制御処理を実行するための1つの例を示したにすぎず、この処理手順には限られない。
<メイン制御手段200における制御>
図8は、メイン制御手段200における制御を示すフローチャートである。
最初に、スタートスイッチ42が遊技者によってオンにされたか否かを判断する(ステップS11)。スタートスイッチ42がオンにされていないと判別したときには、ステップS11の処理を繰り返す。一方、スタートスイッチ42がオンにされたと判別したときには、上述した役抽選手段220によって役抽選処理を実行し、役に当選したときには、その役に当選したことを示す当選役フラグの値を1に設定する(ステップS12)。この役抽選処理は、上述したように、役抽選手段220によって特別役、小役、及びリプレイ等の役を抽選する処理である。具体的には、複数の役「BB」、「RB」、「スイカ」、「ベル」、「チェリー」、「リプレイ」又は「外れ」のうちの1つの役が抽選される確率が、図10に示した値となるように、上述した乱数判定手段226が用いる抽選テーブルが定められている。
上述した当選役フラグは、当選役の種類の各々毎に定められており、当選した役の種類に応じて、その役の種類に対応したフラグの値を1に設定する。次いで、役抽選処理による役抽選結果を示す役抽選結果情報をサブ制御手段300に送信する(ステップS13)。
次に、ステップS12の役抽選処理の役抽選結果に応じて、3つのリール30L、30C及び30Rを停止制御する際に参照する停止制御テーブル(図示せず)を選択して、3つのリール30L、30C及び30Rの回転制御を開始する(ステップS14)。
さらに、3つのストップスイッチ44a〜44cのいずれかが遊技者によってオンにされたか否かを判断する(ステップS15)。3つのストップスイッチ44a〜44cのいずれかがオンにされていないと判別したときには、この判断処理を繰り返す。3つのストップスイッチ44a〜44cのいずれかがオンにされたと判別したときには、オンにされたストップスイッチを示す操作情報をサブ制御手段300に送信する(ステップS16)。次いで、そのオンにされたストップスイッチに対応するリール30L〜30Rのうちのいずれか1つのリールを停止制御する(ステップS17)。
次に、3つのリール30L〜30Rの全てが停止したか否かを判断する(ステップS18)。全てのリール30L〜30Rが停止していないと判別したときには、処理を上述したステップS15に戻す。一方、全てのリール30L〜30Rが停止したと判別したときには、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ライン上に停止したか否か、即ち、いずれかの役に入賞したか否かを判断する(ステップS19)。いずれかの役に入賞したと判別したときには、その入賞役に応じた処理を実行する(ステップS20)。例えば、小役等に入賞したときには、その入賞した役に対応する枚数のメダルの払出処理を行い、リプレイに入賞したときには、その遊技で投入されたメダルの枚数と同一の枚数の自動投入を行う。
ステップS19でいずれかの役に入賞しなかったと判別したとき、又はステップS20の処理を実行したときには、本サブルーチンを終了する。
<サブ制御手段300における制御>
図9は、サブ制御手段300における制御を示すフローチャートである。
最初に、上述した図8のステップS13で、メイン制御手段200から発せられた役抽選結果情報を受信したか否かを判断する(ステップS31)。役抽選結果情報を受信していないと判別したときには、このステップS31の処理を繰り返す。
メイン制御手段200から発せられた役抽選結果情報を受信したと判別したときには、スタートスイッチ42の制御を解除する(ステップS32)。次いで、ステップS31で受信した役抽選結果がBBや小役等の当選役であるか否かを判断する(ステップS33)。当選役でないと判別したとき、即ち、外れであると判別したときには、直ちに本サブルーチンを終了する。
一方、受信した役抽選結果が何らかの当選役であると判別したときには、スタートスイッチ42の変位制限体170を駆動しスタートスイッチ42の変位可能範囲を変更するか否かを定めるための変更抽選処理を、当選役の種類に基づいて行う(ステップS34)。具体的には、複数の役「BB」、「RB」、「スイカ」、「ベル」、「チェリー」、「リプレイ」又は「外れ」の各々に応じて、スタートスイッチ42の変位可能範囲を変更するか否かが抽選される確率が図11に示した値となるように、上述した乱数判定手段226が用いる抽選テーブルが定められている。
ステップS34の変更抽選処理によって、スタートスイッチ42の変位可能範囲を変更するときには、スタートスイッチ42の変位制限体170を駆動する駆動体172のソレノイドに電流を供給してソレノイドを制御し(ステップS36)、本サブルーチンを終了する。ステップS34の変更抽選処理によって、スタートスイッチ42の変位可能範囲を変更しないときには、直ちに本サブルーチンを終了する。
上述したステップS36の処理を実行せず、スタートスイッチ42の変位制限体170を駆動する駆動体172のソレノイドに電流を供給しないときには、図6に示したように、変位制限体170は、駆動体172のバネの付勢力により、最も奥行き側(図6の下側)に位置する。この場合には、軸体140の軸部148は、角度βまでしか変位することができない。
一方、上述したステップS36の処理を実行して、スタートスイッチ42の変位制限体170を駆動する駆動体172のソレノイドに電流を供給したときには、図5に示したように、変位制限体170は、駆動体172のソレノイドの電磁力により、最も前面側(図5の上側)に位置する。この場合には、軸体140の軸部148は、角度αまで変位することができる。
このように制御することにより、通常、操作スイッチは、基準となる基準位置から所定の第1の角度だけ傾倒した第1傾倒位置までしか傾動できない。一方、役抽選手段によって抽選された役が所定の役である場合には、変位制限手段を移動することによって、第1の角度とは異なる所定の第2の角度だけ基準位置から傾倒した第2傾倒位置まで操作可動部を変位可能にすることができる。
上述した図8及び図9に示した制御は、スタートスイッチ42が遊技者によって操作された直後に、そのスタートスイッチ42が変位できる範囲を制限する制御を行うものである。即ち、スタートスイッチ42が操作されたことを検出するとともに、遊技者によって操作されつつあるスタートスイッチ42の変位の範囲を制限する制御をする必要がある。しかしながら、スタートスイッチ42が操作されたときには、遊技を開始するためのリールの回転制御等の他の制御処理も同時に行わねばならない。このため、スタートスイッチ42の制御をするには時間が不十分、即ち制御が間に合わないような場合も想定される。このような観点から、図9のステップS34の抽選処理で、スタートスイッチ42の変位可能範囲を変更すると決められたときには、そのことをフラグ等を用いて記憶しておき、次回行われる遊技のとき、即ち、今回の遊技が終了した後に、ステップS36のソレノイド制御をしてもよい。このようにすることで、スタートスイッチ42の変位可能範囲を的確に変更することができる。
また、上述した実施の形態では、通常は、狭い範囲でスタートスイッチ42を変位させ、所定の役に当選したときに、広い範囲でスタートスイッチ42を変位させることができる場合を示した。しかし、通常は、広い範囲でスタートスイッチ42を変位させ、所定の役に当選したときには、狭い範囲でスタートスイッチ42を変位させることができるようにしてもよい。
本実施形態に係るスロットマシン10の前面を示す正面図である。 スロットマシン10の内部構造を示す図である。 本発明の実施の形態におけるスタートスイッチ42の立体分解図である。 図3に示したI−I線に沿ったスタートスイッチ42の断面を示す断面図である。 軸体140の変位範囲が広い場合のスタートスイッチ42の断面図である。 軸体140の変位範囲が狭い場合のスタートスイッチ42の断面図である。 スロットマシン10における主要な制御機能の概略を示す機能ブロック図である。 メイン制御手段200における制御を示すフローチャートである。 サブ制御手段300における制御を示すフローチャートである。 役抽選手段220によって抽選される役の確率を示す表である。 変更抽選手段310における抽選確率を示す表である。
符号の説明
10 スロットマシン
30L、30C、30R リール
42 スタートスイッチ(操作スイッチ)
44a,44b,44c ストップスイッチ
160 バネ(付勢手段)
170 変位制限体(変位制限手段)
200 メイン制御手段
220 役抽選手段
230 リール制御手段
232 リール回転制御手段
234 リール停止制御手段
300 サブ制御手段
310 変更抽選手段
500 操作手段
510 操作スイッチ
520 変位制限手段駆動手段

Claims (3)

  1. 遊技者の操作に基づいて回転又は停止し、かつ、複数種類の図柄が各々に付された回転可能な複数のリールが停止したときにおける図柄の表示の態様によって遊技の進行が定まるスロットマシンであって、
    遊技者の傾倒操作に応じて、基準となる基準位置から所定の第1の角度だけ傾倒した第1傾倒位置まで傾動できる操作可動部を含む操作スイッチであって、前記操作可動部の変位に基づいて操作信号を発する操作スイッチと、
    前記操作スイッチから発せられた前記操作信号に基づいて前記リールに駆動信号を発して前記リールの回転制御又は停止制御をするリール駆動制御手段と、
    前記遊技の役を抽選処理によって定める役抽選手段と、
    前記操作スイッチが傾倒されたときに、前記操作可動部と係止して前記操作可動部の変位を制限する変位制限手段と、
    前記操作スイッチが傾倒されたときに、前記役抽選手段によって抽選された役が所定の役である場合に、前記変位制限手段を移動して、前記第1の角度とは異なる所定の第2の角度だけ前記基準位置から傾倒した第2傾倒位置まで前記操作可動部を変位可能にする変位制限手段駆動手段と、を含むことを特徴とするスロットマシン。
  2. 遊技者の傾倒操作がないときに、傾倒された前記操作可動部を前記基準位置に向かって付勢する付勢手段を含む請求項1記載のスロットマシン。
  3. 前記役抽選手段によって抽選された役が所定の当選役であるときに、前記変位制限手段を移動するか否かを抽選処理によって定める変更抽選手段を含む請求項2記載のスロットマシン。
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