JP2006039075A - カメラ - Google Patents
カメラ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006039075A JP2006039075A JP2004216808A JP2004216808A JP2006039075A JP 2006039075 A JP2006039075 A JP 2006039075A JP 2004216808 A JP2004216808 A JP 2004216808A JP 2004216808 A JP2004216808 A JP 2004216808A JP 2006039075 A JP2006039075 A JP 2006039075A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- battery
- camera
- locking
- locking portion
- chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Abstract
【課題】電池の脱落を防止しかつ電池係止部の操作性がよいカメラを提供する。
【解決手段】電池が収容される収容空間部21を有する電池室20と、電池室20に設けられた回転軸62と、収容空間部21に電池が挿入される通路内に突き出した係止位置と、通路から外側へ退避した退避位置との間を、回転軸62を中心に回転して移動する電池係止部61とを備え、係止位置における電池係止部61の電池との接触面は、その少なくとも一部が、回転軸62を含みかつ接触面に対して垂直な面よりも退避位置側において電池と接するカメラとする。
【選択図】図1
【解決手段】電池が収容される収容空間部21を有する電池室20と、電池室20に設けられた回転軸62と、収容空間部21に電池が挿入される通路内に突き出した係止位置と、通路から外側へ退避した退避位置との間を、回転軸62を中心に回転して移動する電池係止部61とを備え、係止位置における電池係止部61の電池との接触面は、その少なくとも一部が、回転軸62を含みかつ接触面に対して垂直な面よりも退避位置側において電池と接するカメラとする。
【選択図】図1
Description
本発明は、電池収容部を改良したカメラに関するものである。
デジタルカメラ、フィルムカメラ等のカメラは、電源用の電池が収容される電池室を備えている。カメラの電源用の電池は、電池室の蓋が開いた場合にも、その脱落を防止し、電源の供給を確保することが要求される場合がある。
例えば、デジタルカメラの場合には、カメラボディ内に挿入される着脱式の記憶媒体のスロットを、電池室と同じ蓋によってカバーする場合がある。この場合、撮影中に記憶媒体を交換するために蓋を開いた場合でも、カメラの電源がオンの状態に維持すべき場合があるから、電池の脱落を防止することが要望される。
また、カメラの使用中に、誤って電池室蓋が開いても、電池の脱落を防止し、電源の供給を確保すべき場合がある。例えば、デジタルカメラにおいて、撮影済み画像の記憶媒体への書き込み中に電源が切断されると、書き込み中の画像データが損なわれるおそれがある。
例えば、デジタルカメラの場合には、カメラボディ内に挿入される着脱式の記憶媒体のスロットを、電池室と同じ蓋によってカバーする場合がある。この場合、撮影中に記憶媒体を交換するために蓋を開いた場合でも、カメラの電源がオンの状態に維持すべき場合があるから、電池の脱落を防止することが要望される。
また、カメラの使用中に、誤って電池室蓋が開いても、電池の脱落を防止し、電源の供給を確保すべき場合がある。例えば、デジタルカメラにおいて、撮影済み画像の記憶媒体への書き込み中に電源が切断されると、書き込み中の画像データが損なわれるおそれがある。
これに対し、従来、電池の脱落を防止するため、電池の排出方向側の端部に接する爪状の電池係止部を設けることが知られている(例えば、特許文献1を参照。)。これによれば、電池係止部は、電池室の側壁に設けられた軸周りに回転し、電池を着脱するときには、電池を係止する位置から、電池の通路上から退避する退避位置まで移動する。また、電池係止部は、バネによって電池係止位置側に付勢されている。
しかし、カメラ側と電池との導電を確保するために、弾性材料によって形成され電池側の接点を押圧するいわゆるバネ電極を用いる場合には、電池室内の電池は、常時その排出方向側に付勢される。電池が付勢されると、上述した電池係止部には、退避位置側に回転する回転モーメントが生ずるから、電池係止部を確実に係止位置側に留めるためには、電池係止部を付勢するバネを強力にしなければならない。しかし、このバネを強力にすると、電池の着脱時に爪部を退避させるのに大きな力が要求され、その操作性を損なうことになる。
特開2002−287225号公報
本発明の課題は、電池の脱落を防止しかつ電池係止部の操作性がよいカメラを提供することにある。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施例に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、電池が収容される収容空間部(21)を有する電池室(20)と、前記電池室(20)に設けられた回転軸(62)と、前記収容空間部(21)に前記電池が挿入される通路内に突出した係止位置と、前記通路から外側へ退避した退避位置との間を、前記回転軸(62)を中心に回転して移動する電池係止部(61)とを備え、前記係止位置における前記電池係止部(61)の前記電池との接触面は、その少なくとも一部が、前記回転軸(62)を含みかつ前記接触面に対して垂直な面よりも前記退避位置側において前記電池と接することを特徴とするカメラである。
請求項2の発明は、電池が収容される収容空間部(21)を有する電池室(20)と、前記電池室(20)に設けられた回転軸(62)と、前記収容空間部(21)に前記電池が挿入される通路内に突出した係止位置と、前記通路から外側へ退避した退避位置との間を、前記回転軸(62)を中心に回転して移動する電池係止部(61)とを備え、前記回転軸(62)は、その軸方向に沿った延長線が、前記収容空間部(21)内を通るように配置されていることを特徴とするカメラである。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のカメラにおいて、前記電池係止部(61)は、前記収容空間部(21)を挟んで前記回転軸(62)に沿った方向の両側においてそれぞれ軸支されていることを特徴とするカメラである。
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2に記載のカメラにおいて、前記電池係止部(61)は、前記収容空間部(21)の片側において軸支されていることを特徴とするカメラである。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のカメラにおいて、前記電池係止部(61)を前記係止位置側に付勢する電池係止部付勢部(65)を備えることを特徴とするカメラである。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のカメラにおいて、前記電池係止部(61)は、前記収容空間部(21)に挿入される前記電池から受ける押圧力によって、この電池係止部(61)を前記退避位置側に移動させる退避機構部(64)を備えることを特徴とするカメラである。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のカメラにおいて、前記電池室(20)は、前記収容空間部(21)に収容された前記電池をその排出方向に付勢する電池付勢部(40,50)を備えることを特徴とするカメラである。
請求項8の発明は、請求項7に記載のカメラにおいて、前記電池付勢部は、前記電池の電極と接する電極(40)であることを特徴とするカメラである。
本発明によれば、以下のような効果を奏することができる。
(1)電池係止部の電池との接触面のうち少なくとも一部は、電池によって押されたときに、電池係止部を、回転軸を中心として、係止位置に対して退避位置の反対側に回転させる回転モーメントを生ずるから、電池係止部が退避位置に移動することを防止できる。このため、電池係止部を係止位置側に付勢する場合に、その付勢力を弱くすることができ、退避位置に移動させる際の操作性が向上される。
(2)電池係止部を電池室の収容空間部の両側で軸支することによって、電池係止部の支持剛性を向上することができる。
(3)電池係止部を電池室の収容空間部の片側で軸支することによって、電池収容部をコンパクトにすることができる。
(4)収納空間部に挿入される電池から受ける押圧力によって電池係止部を退避位置側に移動させる退避機構部を備えることによって、電池を挿入する際に手動等によって電池係止部を移動させる必要がなく、操作性がより向上する。また、電池係止部を付勢する場合には、その付勢力を小さくすることができるから、退避機構部によって電池係止部を移動させることが容易である。
(1)電池係止部の電池との接触面のうち少なくとも一部は、電池によって押されたときに、電池係止部を、回転軸を中心として、係止位置に対して退避位置の反対側に回転させる回転モーメントを生ずるから、電池係止部が退避位置に移動することを防止できる。このため、電池係止部を係止位置側に付勢する場合に、その付勢力を弱くすることができ、退避位置に移動させる際の操作性が向上される。
(2)電池係止部を電池室の収容空間部の両側で軸支することによって、電池係止部の支持剛性を向上することができる。
(3)電池係止部を電池室の収容空間部の片側で軸支することによって、電池収容部をコンパクトにすることができる。
(4)収納空間部に挿入される電池から受ける押圧力によって電池係止部を退避位置側に移動させる退避機構部を備えることによって、電池を挿入する際に手動等によって電池係止部を移動させる必要がなく、操作性がより向上する。また、電池係止部を付勢する場合には、その付勢力を小さくすることができるから、退避機構部によって電池係止部を移動させることが容易である。
本発明は、係止位置と退避位置との間を、回転軸を中心に回転移動する電池係止部は、その係止位置における電池との接触面の一部が、回転軸を含みかつ接触面に対して垂直な面よりも退避位置側において電池と接するようにしたことによって上述した課題を解決する。
以下、図面等を参照して、本発明の実施例をあげて、さらに詳しく説明する。
図1は、本発明を適用したカメラの実施例1の電池収容部の構成を示す図であって、電池の収容時の状態を示す図である。図2は、図1の電池収容部における電池の着脱時の状態を示す図である。図3は、図1のIII部拡大図である。
図1は、本発明を適用したカメラの実施例1の電池収容部の構成を示す図であって、電池の収容時の状態を示す図である。図2は、図1の電池収容部における電池の着脱時の状態を示す図である。図3は、図1のIII部拡大図である。
図1に示すように、電池Bを収容する電池収容部10は、電池室20と、電池室蓋30と、電極40と、電池排出バネ50と、電池係止装置60とを有する。以下、各部について説明する。
電池Bは、例えば、略矩形の横断面形状を有する角柱状に形成され、その長手方向の一方の端面に、正負の接点Btがそれぞれ1箇所ずつ形成されている。
電池室20は、電池Bがその長手方向に沿って挿入され、収容される収容空間21を有し、矩形の箱状に形成されている。電池室20は、その一方側の端部に、電池Bが挿入される開口22が形成されている。なお、電池室20は、図示しないカメラボディに収容される際には、正位置撮影時においては、開口22を下方に向けて配置される。
電池室20は、電池Bがその長手方向に沿って挿入され、収容される収容空間21を有し、矩形の箱状に形成されている。電池室20は、その一方側の端部に、電池Bが挿入される開口22が形成されている。なお、電池室20は、図示しないカメラボディに収容される際には、正位置撮影時においては、開口22を下方に向けて配置される。
電池室蓋30は、開口22の外周縁部の一つの短辺に沿って配置された回転軸31回りに回転可能に軸支された板状の部材であり、この回転動作によって開口22を開閉するものである。
電極40は、電池室20の開口22と反対側の端部の端面23から立設され、電池Bの2箇所の接点Btにそれぞれ対応して2つ設けられている。この電極40は、弾性を有する金属によって形成され、その弾性力によって電池Bの接点Btに押圧するいわゆるバネ電極となっている。
電池排出バネ50は、電池室20の端面22から立設され、上述した2つの電極40の間に設けられている。電池排出バネ50は、例えばバネ用合金等の弾性を有する材料によって形成されたコイルバネであり、電池Bをその排出方向に付勢するものである。
電池係止装置60は、電池室20の開口22付近に設けられ、電池Bに当接する電池係止部61と、電池室の側壁に設けられた回転軸62と、電池係止部61及び回転軸62を連結する連結部63と、電池係止部付勢バネ64とを備えている。
電池係止部61は、矩形の板状に形成され、電池室20に収容された電池Bの排出方向側の端面に接触するものである。なお、このように電池係止部61が、電池室20に電池Bが挿入される通路内に突出し、電池Bに接しているときの電池係止装置60の位置を、「係止位置」と称する。
電池係止部61は、開口22の周縁部において、電池室蓋30の回転軸31の反対側に設けられ、その長手方向を回転軸31側に向けて配置されている。
また、電池係止部61は、電池Bとの接触面と反対側の面の回転軸31側の先端部に、斜面65が形成されている。斜面65は、電池係止部61の回転軸31側の先端部が、先細りのテーパ状となるように形成されている。
電池係止部61は、矩形の板状に形成され、電池室20に収容された電池Bの排出方向側の端面に接触するものである。なお、このように電池係止部61が、電池室20に電池Bが挿入される通路内に突出し、電池Bに接しているときの電池係止装置60の位置を、「係止位置」と称する。
電池係止部61は、開口22の周縁部において、電池室蓋30の回転軸31の反対側に設けられ、その長手方向を回転軸31側に向けて配置されている。
また、電池係止部61は、電池Bとの接触面と反対側の面の回転軸31側の先端部に、斜面65が形成されている。斜面65は、電池係止部61の回転軸31側の先端部が、先細りのテーパ状となるように形成されている。
回転軸62は、その方向を電池室蓋30の回転軸31と並行とし、電池室20の電池Bを挟んだ両側の側壁から、それぞれ垂直に立設されている。
回転軸62は、その軸方向からみたときに、電池Bと重なった位置に配置され、また、電池係止部61と電池Bとの接触面におけるその長手方向の中央部から、この接触面の法線方向上に配置されている。
連結部63は、電池係止部61の側面と、各回転軸62との間にわたしてそれぞれ設けられている。
回転軸62は、その軸方向からみたときに、電池Bと重なった位置に配置され、また、電池係止部61と電池Bとの接触面におけるその長手方向の中央部から、この接触面の法線方向上に配置されている。
連結部63は、電池係止部61の側面と、各回転軸62との間にわたしてそれぞれ設けられている。
電池係止部付勢バネ64は、一端部を図示しないカメラボディ、他端部を連結部63に連結されたバネであり、電池係止装置60を、その電池係止部61が電池室蓋30側に回転する方向に付勢するものである。
図2に示すように、実施例1の電池収容部10は、電池Bを着脱する際には、電池係止装置60を、その電池係止部61が電池室蓋30から離れる方向に回転させることによって、電池係止部61を電池Bが通る通路上から退避させる。なお、このときの電池係止装置60の位置を、「退避位置」と称する。
この電池係止装置60の回転は、例えば、ユーザの手動によって電池係止部61を移動させてもよい。また、電池Bを挿入する際には、電池Bの挿入方向側の角部が、電池係止装置60の斜面65に接し、これを押すことによって電池係止装置60が回転するようにしてもよい。
この電池係止装置60の回転は、例えば、ユーザの手動によって電池係止部61を移動させてもよい。また、電池Bを挿入する際には、電池Bの挿入方向側の角部が、電池係止装置60の斜面65に接し、これを押すことによって電池係止装置60が回転するようにしてもよい。
図4に示すように、実施例1では、回転軸62及び連結部63は、電池室20の両側に、回転軸62の軸に沿った方向における収容空間部21の中央部に対して対称に設けられている。
図6は、本発明のカメラに対する比較例の電池収容部の構成を示す図であって、電池の収容時の状態を示す図である。図7は、図6のVII−VII部拡大図である。以下、上述した実施例1と同様の箇所については同じ符号を付して説明を省略する。
本比較例の電池収容部110は、上述した実施例1の電池収容部10の電池係止装置60に代えて、以下説明する電池係止部160を備えている。
本比較例の電池収容部110は、上述した実施例1の電池収容部10の電池係止装置60に代えて、以下説明する電池係止部160を備えている。
電池係止部160は、爪部161と、回転軸162と、連結部163とを有し、また、爪部161には、斜面165が形成されている。
本比較例では、回転軸162は、電池室20の電池室蓋30の回転軸31とは反対側の側面部の外側に設けられている。そして、連結部163は、電池係止部160が係止位置にあるときに、この側面に沿うように設けられている。爪部161の退避位置側の端部と、連結部163の回転軸162から離れた側の端部とは、これらの長手方向が相互に略直角となるように接合され、L字状に形成されている。
本比較例では、回転軸162は、電池室20の電池室蓋30の回転軸31とは反対側の側面部の外側に設けられている。そして、連結部163は、電池係止部160が係止位置にあるときに、この側面に沿うように設けられている。爪部161の退避位置側の端部と、連結部163の回転軸162から離れた側の端部とは、これらの長手方向が相互に略直角となるように接合され、L字状に形成されている。
以下、上述した実施例1と比較例との作用、効果の違いについて説明する。
図6に示すように、電池Bは、電池室20に収容されているときに、電池排出バネ50によってその排出方向に付勢されている。
一方、電池係止部160は、爪部161の電池Bとの接触面において、電池Bを押圧し、この押圧力は、上述した電池排出バネ50による付勢力F3と釣り合っている。
このとき、爪部161には、回転軸162を中心として、退避位置側に回転しようとするモーメントM3が生ずる。このため、電池係止部付勢バネ164による付勢力F5は、このモーメントM3よりも大きくかつ反対向きの回転モーメントを生じさせ、電池係止部160の回転を防止するために、比較的大きくする必要がある。このため、電池Bの着脱時に爪部161を例えば手動によって退避位置に移動させる場合に、大きな力が必要となって、その操作性が損なわれる。また、電池係止部付勢バネ164に大きな付勢力を発揮させるために、そのサイズが大きくなってしまう。
図6に示すように、電池Bは、電池室20に収容されているときに、電池排出バネ50によってその排出方向に付勢されている。
一方、電池係止部160は、爪部161の電池Bとの接触面において、電池Bを押圧し、この押圧力は、上述した電池排出バネ50による付勢力F3と釣り合っている。
このとき、爪部161には、回転軸162を中心として、退避位置側に回転しようとするモーメントM3が生ずる。このため、電池係止部付勢バネ164による付勢力F5は、このモーメントM3よりも大きくかつ反対向きの回転モーメントを生じさせ、電池係止部160の回転を防止するために、比較的大きくする必要がある。このため、電池Bの着脱時に爪部161を例えば手動によって退避位置に移動させる場合に、大きな力が必要となって、その操作性が損なわれる。また、電池係止部付勢バネ164に大きな付勢力を発揮させるために、そのサイズが大きくなってしまう。
一方、図1に示すように、実施例1においても、比較例と同様に、電池Bは、電池排出バネ50によって、その排出方向に付勢されている。また、電池係止装置60の電池係止部61は、電池排出バネ50の付勢力に釣り合う力F2で、電池Bを押圧している。
図3に示すように、実施例1では、回転軸62を含み、電池係止部61の電池Bへの接触面に対して垂直な平面Pを想定した場合、この接触面は、その一部が平面Pよりも退避位置側の範囲に設けられている。そして、前述した接触面の一部は、電池Bに押圧されることによって、電池係止部61を、回転軸62周りに、退避位置に対する係止位置側(図3における反時計回り)に回転させる回転モーメントM1を発生し、接触面の他部は、これと逆回転方向の回転モーメントM2を発生させるから、これらが相殺される結果、電池排出バネ50に起因する電池係止部61の回転モーメントが生じない。
このため、実施例1では、電池係止部付勢バネ64の付勢力を弱くしても電池係止装置60の電池係止部61が誤って退避位置に移動しにくいから、この付勢力を弱くして手動により電池係止部61を移動させる際の操作性を向上することができ、また、電池係止部付勢バネ64をコンパクトにすることができる。
図3に示すように、実施例1では、回転軸62を含み、電池係止部61の電池Bへの接触面に対して垂直な平面Pを想定した場合、この接触面は、その一部が平面Pよりも退避位置側の範囲に設けられている。そして、前述した接触面の一部は、電池Bに押圧されることによって、電池係止部61を、回転軸62周りに、退避位置に対する係止位置側(図3における反時計回り)に回転させる回転モーメントM1を発生し、接触面の他部は、これと逆回転方向の回転モーメントM2を発生させるから、これらが相殺される結果、電池排出バネ50に起因する電池係止部61の回転モーメントが生じない。
このため、実施例1では、電池係止部付勢バネ64の付勢力を弱くしても電池係止装置60の電池係止部61が誤って退避位置に移動しにくいから、この付勢力を弱くして手動により電池係止部61を移動させる際の操作性を向上することができ、また、電池係止部付勢バネ64をコンパクトにすることができる。
図5は、本発明を適用したカメラの実施例2の電池収容部の構成を示す図である。なお、上述した実施例1と同様の部分については同じ符号を付して説明を省略し、主に相違点について説明する。
上述した実施例1は、電池係止装置60の電池係止部61を、電池室20の収容空間部21を挟んだ両側で軸支するものであったが、実施例2の電池係止装置60’は、図5に示すように、電池係止部61’を、電池室20の片側にのみ設けた回転軸62’によって軸支している。
上述した実施例1は、電池係止装置60の電池係止部61を、電池室20の収容空間部21を挟んだ両側で軸支するものであったが、実施例2の電池係止装置60’は、図5に示すように、電池係止部61’を、電池室20の片側にのみ設けた回転軸62’によって軸支している。
以上説明した実施例2によれば、上述した実施例1の効果に加えて、電池係止部61’を片持ちとすることによって、電池収容部をコンパクトにすることができる。
(変形例)
なお、本発明は、上述した実施例によって限定されるものではなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)本発明は、デジタルカメラ又はフィルムカメラ、レンズ一体的カメラ又はレンズ交換式カメラの別を問わず適用することができる。
(2)上述した実施例では、電池係止部61の電池との接触面は、その一部が、回転軸62を含みかつこの接触面に対して垂直な面よりも退避位置側において電池と接しているが、電池係止部の電池との接触面は、その全てが上述した面よりも退避位置側において電池と接するようにしてもよい。
(3)本発明において、電池は、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池等の2次電池、リチウム電池、アルカリ乾電池、オキシライド乾電池等の1次電池を用いることができる。また、本発明は、複数本の電池を保持して電池室に挿入される電池ホルダの脱落を防止するためにも適用することができる。
なお、本発明は、上述した実施例によって限定されるものではなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)本発明は、デジタルカメラ又はフィルムカメラ、レンズ一体的カメラ又はレンズ交換式カメラの別を問わず適用することができる。
(2)上述した実施例では、電池係止部61の電池との接触面は、その一部が、回転軸62を含みかつこの接触面に対して垂直な面よりも退避位置側において電池と接しているが、電池係止部の電池との接触面は、その全てが上述した面よりも退避位置側において電池と接するようにしてもよい。
(3)本発明において、電池は、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池等の2次電池、リチウム電池、アルカリ乾電池、オキシライド乾電池等の1次電池を用いることができる。また、本発明は、複数本の電池を保持して電池室に挿入される電池ホルダの脱落を防止するためにも適用することができる。
10 電池収容部
20 電池室
21 収容空間部
22 開口
30 電池室蓋
31 回転軸
40 電極
50 電池排出バネ
60 電池係止装置
61 電池係止部
62 回転軸
63 連結部
64 電池係止部付勢バネ
65 斜面
B 電池
Bt 接点
20 電池室
21 収容空間部
22 開口
30 電池室蓋
31 回転軸
40 電極
50 電池排出バネ
60 電池係止装置
61 電池係止部
62 回転軸
63 連結部
64 電池係止部付勢バネ
65 斜面
B 電池
Bt 接点
Claims (8)
- 電池が収容される収容空間部を有する電池室と、
前記電池室に設けられた回転軸と、
前記収容空間部に前記電池が挿入される通路内に突出した係止位置と、前記通路から外側へ退避した退避位置との間を、前記回転軸を中心に回転して移動する電池係止部と
を備え、
前記係止位置における前記電池係止部の前記電池との接触面は、その少なくとも一部が、前記回転軸を含みかつ前記接触面に対して垂直な面よりも前記退避位置側において前記電池と接すること
を特徴とするカメラ。 - 電池が収容される収容空間部を有する電池室と、
前記電池室に設けられた回転軸と、
前記収容空間部に前記電池が挿入される通路内に突出した係止位置と、前記通路から外側へ退避した退避位置との間を、前記回転軸を中心に回転して移動する電池係止部と
を備え、
前記回転軸は、その軸方向に沿った延長線が、前記収容空間部内を通るように配置されていること
を特徴とするカメラ。 - 請求項1又は請求項2に記載のカメラにおいて、
前記電池係止部は、前記収容空間部を挟んで前記回転軸に沿った方向の両側においてそれぞれ軸支されていること
を特徴とするカメラ。 - 請求項1又は請求項2に記載のカメラにおいて、
前記電池係止部は、前記収容空間部の片側において軸支されていること
を特徴とするカメラ。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のカメラにおいて、
前記電池係止部を前記係止位置側に付勢する電池係止部付勢部を備えること
を特徴とするカメラ。 - 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のカメラにおいて、
前記電池係止部は、前記収容空間部に挿入される前記電池から受ける押圧力によって、この電池係止部を前記退避位置側に移動させる退避機構部を備えること
を特徴とするカメラ。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のカメラにおいて、
前記電池室は、前記収容空間部に収容された前記電池をその排出方向に付勢する電池付勢部を備えること
を特徴とするカメラ。 - 請求項7に記載のカメラにおいて、
前記電池付勢部は、前記電池の電極と接する電極であること
を特徴とするカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004216808A JP2006039075A (ja) | 2004-07-26 | 2004-07-26 | カメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004216808A JP2006039075A (ja) | 2004-07-26 | 2004-07-26 | カメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006039075A true JP2006039075A (ja) | 2006-02-09 |
Family
ID=35904155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004216808A Pending JP2006039075A (ja) | 2004-07-26 | 2004-07-26 | カメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006039075A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010186633A (ja) * | 2009-02-12 | 2010-08-26 | Canon Inc | 電子機器 |
CN102315399A (zh) * | 2010-06-29 | 2012-01-11 | 深圳富泰宏精密工业有限公司 | 电池固定装置 |
WO2013172001A1 (ja) * | 2012-05-16 | 2013-11-21 | パナソニック株式会社 | レンズアクチュエータ |
JP2016110779A (ja) * | 2014-12-04 | 2016-06-20 | リコーイメージング株式会社 | 電池収納機構 |
CN106848139A (zh) * | 2017-02-28 | 2017-06-13 | 胡和萍 | 一种便于更换的电力电池 |
JP2019123611A (ja) * | 2018-01-19 | 2019-07-25 | 株式会社日立製作所 | 乗客コンベア装置の踏段及び乗客コンベア装置 |
JP2019212562A (ja) * | 2018-06-07 | 2019-12-12 | Fdk株式会社 | 電池ユニット及び電子装置 |
CN114284627A (zh) * | 2021-11-30 | 2022-04-05 | 南京华易泰电子科技有限公司 | 一种去除引发二次电池损坏的电池保护装置 |
-
2004
- 2004-07-26 JP JP2004216808A patent/JP2006039075A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010186633A (ja) * | 2009-02-12 | 2010-08-26 | Canon Inc | 電子機器 |
US8715844B2 (en) | 2009-02-12 | 2014-05-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Electronic apparatus |
CN102315399A (zh) * | 2010-06-29 | 2012-01-11 | 深圳富泰宏精密工业有限公司 | 电池固定装置 |
WO2013172001A1 (ja) * | 2012-05-16 | 2013-11-21 | パナソニック株式会社 | レンズアクチュエータ |
JP2016110779A (ja) * | 2014-12-04 | 2016-06-20 | リコーイメージング株式会社 | 電池収納機構 |
CN106848139A (zh) * | 2017-02-28 | 2017-06-13 | 胡和萍 | 一种便于更换的电力电池 |
CN106848139B (zh) * | 2017-02-28 | 2019-06-04 | 于法周 | 一种便于更换的电力电池 |
JP2019123611A (ja) * | 2018-01-19 | 2019-07-25 | 株式会社日立製作所 | 乗客コンベア装置の踏段及び乗客コンベア装置 |
JP2019212562A (ja) * | 2018-06-07 | 2019-12-12 | Fdk株式会社 | 電池ユニット及び電子装置 |
JP7122874B2 (ja) | 2018-06-07 | 2022-08-22 | Fdk株式会社 | 電池ユニット及び電子装置 |
CN114284627A (zh) * | 2021-11-30 | 2022-04-05 | 南京华易泰电子科技有限公司 | 一种去除引发二次电池损坏的电池保护装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5948825B2 (ja) | 開閉蓋装置、電子機器 | |
JP3351674B2 (ja) | 電池収納室構造 | |
JP2006039075A (ja) | カメラ | |
JP2004328215A (ja) | 撮像装置 | |
JP2005079019A (ja) | 電子機器 | |
JP2004079346A (ja) | 電子機器 | |
JP2009110874A (ja) | 電子装置 | |
JP5304202B2 (ja) | 電子機器 | |
JP2004157240A (ja) | 防水型カメラ | |
JP2007334256A (ja) | カメラ | |
JP2007234978A (ja) | 携帯型電子機器 | |
JP2007280835A (ja) | 電子機器 | |
JP4042209B2 (ja) | 電池収容装置及び電子機器 | |
JP2009070608A (ja) | 電子機器 | |
JP5250970B2 (ja) | 電池固定構造及び電子機器 | |
JP2008071592A (ja) | 電池ボックス | |
JP2008014979A (ja) | カメラ | |
JP2009054335A (ja) | 電池カプラーおよび電子機器 | |
JP5932370B2 (ja) | 電源補助装置及び電子機器 | |
JP5220360B2 (ja) | 電池室 | |
JP4516741B2 (ja) | 一次電池及び二次電池向け互換実装型電池ボックス | |
JP2002208387A (ja) | 電池格納装置およびカメラ | |
JP2005235650A (ja) | 電池パック及び電子機器 | |
JP2007165147A (ja) | 電子機器 | |
JP2003346751A (ja) | 乾電池収容構造 |