JP2005235650A - 電池パック及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 接触不良の発生を低減させる電池パック及び電子機器を提供する。
【解決手段】 電池ケース7には、単三乾電池と形状の等しい円筒形の二次電池5,6の周面にそれぞれ沿う円弧面を備えた凹部10a〜10dが形成されている。電池ケース7の長手方向の両側面には、大きさの異なる半円状の切欠き12、13が形成されている。二次電池5、6は、正極および負極が互いに逆向きで凹部10a、10bに嵌め込まれる。窪み18を中心に電池ケース7が折り曲げられて、係合爪15と被係合部材16を係合させると電池パック2になる。電池パック2の開口部20,21から二次電池5、6の正極及び負極が露呈し、二次電池5,6は、その軸心を中心に回転自在に収容されている。【選択図】 図1
【解決手段】 電池ケース7には、単三乾電池と形状の等しい円筒形の二次電池5,6の周面にそれぞれ沿う円弧面を備えた凹部10a〜10dが形成されている。電池ケース7の長手方向の両側面には、大きさの異なる半円状の切欠き12、13が形成されている。二次電池5、6は、正極および負極が互いに逆向きで凹部10a、10bに嵌め込まれる。窪み18を中心に電池ケース7が折り曲げられて、係合爪15と被係合部材16を係合させると電池パック2になる。電池パック2の開口部20,21から二次電池5、6の正極及び負極が露呈し、二次電池5,6は、その軸心を中心に回転自在に収容されている。【選択図】 図1
Description
本発明は、複数の円筒形の2次電池を収容する電池パック及び二次電池を使用する電子機器に関するものである。
近時、各種の電子機器の電源としてニッケル・水素電池やニッケル・カドミウム電池等の二次電池が用いられている。消費電力の大きいデジタルカメラ等の電子機器には、複数の二次電池を装填する電池室が設けられている。このような電子機器では、使いやすさを考慮して、複数の二次電池を合成樹脂等の電池ケースによって一体に収容した電池パックを使用するものがある。電池パックを使用する際には、電子機器の電池室に電池パックを装填し、電池パックから露呈した正極及び負極に電池室や電池室の蓋に設けられた端子を当接させる。
電池パックに収容されている二次電池は、繰り返し充電が可能である。また、一般の電池パックでは、二次電池が電池ケース内でしっかりと固定されている。そのため、電池パックが電子機器で繰り返し使用されると、電池パックに収容された二次電池の正極及び負極に対して、電子機器の電池室及び電池室に設けられた蓋に備えられている端子は、正極及び負極の同じ場所に繰り返し当接する。二次電池の正極及び負極は、鉄にニッケルメッキが3〜4ミクロンの厚さで施されている。しかし、正極及び負極の同じ場所に端子が繰り返し当接すると、この端子によってニッケルメッキを傷つけてしまい鉄が露出する。この露出した鉄の部分では、時間の経過とともに錆が発生する。すると、錆の部分に当接している端子部分の抵抗が増大して接触不良を起こすので、電子機器の動作時間の低下や電子機器が動作しなくなるという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、接触不良の発生を低減させることで、より多くの繰り返し使用が可能な電池パック及び電子機器を提供することを目的とする
上記目的を達成するために、本発明の電池パックは、円筒形状の両端に電極を備えた複数の二次電池と、その長手方向を一致させて並べた前記複数の二次電池を一体に収容する電池ケースとからなる電池パックにおいて、前記電池ケースは、前記二次電池の長手方向に設けられた両端面から前記電極を露呈させ、かつ前記複数の各二次電池を、その軸心を中心に回転可能に収容したことを特徴とするものである。また、前記電池ケースには、ヒンジ部又は折曲げ部が設けられており、前記電池ケースは前記ヒンジ部又は折り曲げ部によって開閉自在の蓋が設けられており、前記複数の二次電池を着脱自在に収容してもよい。また、前記電池ケースは、少なくとも2つのケース部材から構成されており、前記ケース部材は互いに着脱自在にされ、前記複数の二次電池を着脱自在に収容してもよい。
さらに、本発明の電子機器は、二次電池が装填される電池室を備え、前記二次電池を電源として駆動する電子機器において、前記二次電池に設けられた電極と当接する第1突起と、この第1突起の近傍に前記第1突起より高さの低い第2突起とを有する端子を前記電池室に設けたことを特徴とするものである。また、前記電池室は、スライドによって開閉する蓋を有しており、前記端子が蓋に設けられている場合には、前記蓋に設けられた端子の前記第1及び第2突起は、前記蓋のスライドに伴う前記第1及び第2突起のスライド経路がお互いに干渉しないように配置されていることが好ましい。また、本発明の電子機器は、上記記載の電池パックが装填可能な電池室を備えてもよい。
さらにまた、本発明の電子機器は、電極の配置方向を交互に逆向きにして並べた偶数の二次電池を一体に収容した電池パックが装填される電池室を備え、前記電池パックを電源として駆動する電子機器において、前記電池室には前記電池パックの電極と当接する端子が設けられており、前記端子は前記電池室内で隣接する二次電池の同電極に当接する位置が、互いに異なるように配置したものである。
本発明によれば、円筒形状の両端に電極を備えた複数の二次電池と、その長手方向を一致させて並べた複数の二次電池を一体に収容する電池ケースとからなる電池パックにおいて、電池ケースは、二次電池の長手方向に設けられた両端面から電極を露呈させ、かつ複数の各二次電池を、その軸心を中心に回転可能に収容しているので、繰り返し使用される二次電池の正極及び負極の同一箇所が電子機器などの端子によって傷付くことを低減できるので、接触不良を防止となる。また、二次電池を収容した電池パックをより多く繰り返して使用することができる。
また、二次電池が装填される電池室を備え、二次電池を電源として駆動する電子機器において、二次電池に設けられた電極と当接する第1突起と、この第1突起の近傍に第1突起より高さの低い第2突起とを有する端子を電池室に設けたり、さらに、電池室を構成する蓋に第1及び第2突起を有した端子を備え、蓋のスライドに伴う第1及び第2突起のスライド経路がお互いに干渉しないように配置されているので、第1及び第2突起が二次電池の正極及び負極の同一箇所を傷つけることは無い。よって、第1突起が接触不良を起こしても、第2突起が二次電池の正極及び負極に当接するので、接触不良による電子機器の動作不良などを防止できる。
また、電極の配置方向を交互に逆向きにして並べた偶数の二次電池を一体に収容した電池パックが装填される電池室を備え、電池パックを電源として駆動する電子機器において、電池室には電池パックの電極と当接する端子が設けられており、端子は電池室内で隣接する二次電池の同電極に当接する位置が、互いに異なるように配置されているので、電池室に装填する電池パックの挿入方向によって二次電池の正極及び負極と当接する端子の当接位置が異なり、電池パックを繰り返して使用することによる接触不良を低減できる。また、電池パックをより多く繰り返して使用することができる。
図1(A)に示すように、電池パック2は、例えば単三乾電池と形状の等しい円筒形の二次電池5,6と、これら二次電池5,6を一体に収容する電池ケース7とから構成されている。この二次電池5,6としては、ニッケル・水素電池が使用されている。電池ケース7は合成樹脂で形成されており、各二次電池5、6の周面にそれぞれ沿う円弧面を備えた凹部10a〜10dが並列に形成されている。この凹部10a〜10dは、二次電池5、6の周面よりもやや大きく形成されている。さらに、電池ケース7の長手方向の両側面の凹部10a〜10dに対応する部分には、大きさの異なる半円状の切欠き12、13が形成されている。さらに、長さの短い一方の側面には係合爪15が、他方の側面には被係合部材16が設けられている。なお、二次電池5、6はニッケル・水素電池を使用したが、ニッケル・カドミウム電池等の二次電池を使用してもよい。
二次電池5、6は、正極および負極が互いに逆向きに並列で配置され、電池ケース7の凹部10a、10bに嵌め込まれる。その際に、二次電池5、6に設けられた正極側の突出部17が、電池ケース7の長手方向に設けられた半円状の切欠き12に嵌め込まれる。切欠き12に嵌め込まれた突出部17の端面は、電池ケース7の長手方向の側面と略同一平面上に配置される。二次電池5、6が凹部10a、10bに嵌め込まれると、電池ケース7は、その長手方向の略中間部分に設けられた折り曲げ部である窪み18を中心に、蓋である凹部10c、10dを有する電池ケース7の図中奥側半分を、凹部10a、10bと凹部10c、10dが対向するように折り曲げられる。そして、係合爪15と被係合部材16を係合させることで、二次電池5は電池ケース7の凹部10a、10dに収容され、二次電池6は凹部10b、10cに収容されているので、図1(B)に示す電池パック2となる。なお、二次電池5、6は、係止爪15及び被係合部16の係合を外すことで着脱自在に収容されている。また、電池ケース7を折り曲げるために折り曲げ部である窪み18を設けたが、ヒンジを設けてもよい。
図1(B)に示すように、電池パック2の両端面2a、2bには、切欠き12、13によって開口部20、21が形成されている。開口部20は外径が二次電池5,6の正極側の突出部17の外径よりやや大きい形状をしており、開口部21は、二次電池5,6の負極部とほぼ同じ外径である。また、負極は電池ケースの中に電池ケースの厚み分だけ引っ込んでいる。従って、二次電池5、6の正極及び負極が電池パック2の両端面2a、2bから露呈している。また、電池ケース7に設けられた凹部10a〜10dは、二次電池5,6の円周よりもやや大きいために、電池パック2に収容された二次電池5、6は、その軸心を中心にして回転自在に収容されている。なお、二次電池5,6を電池ケース7に配置する際には、正極側の突出部17を嵌め込む切欠き12が設けられているため、二次電池5、6の配置方向を間違えることはない。
図2に示すように、充電された二次電池5、6を収容した電池パック2は、デジタルカメラ23の電源として使用される。デジタルカメラ23は、その底面に電池室24を設けている。電池室24は、装填室25と蓋33から構成されている。装填室25は電池パック2と略同形状をしており、装填室25の底面には正極端子26及び負極端子27が設けられている。装填室25の正極端子26及び負極端子27は、図中点線で示すように、金属製の薄板が折り曲げられて弾性変形が可能に形成されている。さらに、図3及び図4にも示すように、金属製の薄板には、装填される電池パック2の方向に突出した高さの異なる正規突起28、29(第1突起)及び予備突起30、31(第2突起)が設けられている。図3の拡大図に示すように、予備突起30は正規突起28よりも0.1〜0.3ミリ程度低く形成されているので、電池パック2が装填室25に装填された際には、開口部20から露呈している正極及び負極には正規突起28のみが当接する。なお、予備突起30と正規突起28の高さの差を0.1〜0.3ミリ程度にしたが、これに限らず、適宜高さの差を設定することが好ましい。また、負極端子27の正規突起29及び予備突起31も正極端子26の正規突起28及び予備突起30と同様の構成である。
図2に示す蓋33は、デジタルカメラ23の底面の一部を構成し、スライドによって着脱が可能である。蓋33の裏側には、金属製の接続端子34が設けられている。図3及び図5にも示すように、この接続端子34には、所定の間隔をあけて正規突起28及び予備突起30からなる正極接続部35、及び正規突起29及び予備突起31からなる負極接続部36が形成されている。正規突起28、29及び予備突起30、31は、装填室25の正規突起28、29及び予備突起30、31と同様の構成である。また、所定の間隔としては、蓋33が取り付けられた際に、電池室25に装填された電池パック2の開口部20、21から露呈している正極及び負極に対応する位置である。さらに、正極及び負極接続部35、36の正規突起28、29及び予備突起30、31は、蓋33をデジタルカメラ23の本体に取り付ける際のスライド方向と直交する方向に並べられている。そのため、蓋33をスライドさせた時の正規突起28及び予備端子30のスライド経路と、正規端子29及び予備端子31のスライド経路とが互いに干渉することはない。なお、接続部材34には、正極接続部35及び負極接続部36が共に設けられているので、装填室25に装填された電池パック2の二次電池5,6は直列に接続される。また、正極及び負極端子26、27と接続端子34に設けられている正規突起28、29及び予備突起30、31は、二次電池5、6の軸心から外れた位置に設けることが好ましい。
図2に示すように、電池パック2が装填室25に装填されると、電池パック2の一方の端面2aが僅かにデジタルカメラ23の本体に設けられた支持枠40の上面から突出する。蓋33を閉める際には、支持枠40の上面から突出した電池パック2の一方の端面2aを蓋33の裏面で押圧しながら、蓋33をデジタルカメラ23の本体の支持枠40に沿ってスライドさせ、蓋33に設けられた突起部41a〜41d(図5参照)をそれぞれデジタルカメラ23の位置決め穴43a〜43dに挿入させるとともに、フック45をフック穴46に引っ掛けることにより装填室25を閉じている。これにより、蓋33の裏に設けられた正極及び負極接続部35,36の正規突起28,29は、電池パック2の一方の端面2aから露呈している正極及び負極に当接しながらスライドを行う。さらに、図3にも示すように、電池パック2の他方の端面2bから露呈している正極及び負極は、装填室25の正極及び負極端子26,27を図2の点線で示す無負荷状態から図3に示す負荷状態に変形させ、電池パック2が電池室24に収容される。
これにより、電池パック2に一方の端面2aでは、開口部20、21から露呈している正極及び負極に対して、正極及び負極接続部35、36の正規突起28、29が当接しており、電池パック2の他方の端面2bでは、開口部20、21から露呈している正極及び負極が正極及び負極端子26、27の正規突起28,29と当接しているので、デジタルカメラ23に給電が行われる。また、蓋33を取り外す場合は、滑止部47を押圧してフック45を外し、蓋33を図2の矢印と逆方向にスライドさせる。すると、電池パック2は装填室25の正極及び負極端子26、27は負荷状態から無負荷状態に弾性変形するために、支持枠40の上面から電池パック2の一方の端面2aが突出する。
また、デジタルカメラ23の電池室24は、電池パック2の他に市販の単三乾電池が使用可能に、互換性を持って収容できる構成とされている。電池パック2が出力不足になった場合には、図6に示すように、単三乾電池50を装填室25に装填することでデジタルカメラ23の使用が可能となる。装填室25に単三乾電池50が装填されると、装填室25の側壁と単三乾電池50の間に電池ケース7の厚み分の隙間が生じる。しかし、二次電池5、6の円筒面を覆う部分の電池ケース7の厚みは薄く形成されているので、単三乾電池50が装填室25内の隙間の間で動いても、正極及び負極端子26,27と接続端子34に設けられた正規突起28、29及び予備突起30、31は、単三乾電池50の正極及び負極から外れることはない。
次に、上記構成の電池パック2及びデジタルカメラ23の作用について説明する。単三乾電池と同形状の二次電池5、6を電池ケース7に収容した電池パック2をデジタルカメラ23に使用する。電池パック2の二次電池5、6は充電が可能な為、繰り返して使用することができる。電池ケース7に設けられた凹部10a〜10d及び開口部20は、二次電池5、6の円周及び突出部17の外径よりも僅かに大きく形成されている。そのために、電池ケース7に収容された二次電池5、6は、装填室25に電池パック2を装填する場合や電池パック2を抜取る場合に、電池パック2の姿勢の変化に伴って、二次電池5、6は、その軸心を中心に回転する。従って、電池パック2が再び装填室25に装填された場合でも、正極及び負極端子26、27と接続端子34側に設けられた正規突起28、29は、正極及び負極の前回当接した場所と異なる場所に当接する。これにより、正規突起28、29によって、二次電池5,6の正極及び負極のニッケルメッキが傷つけられることを低減できる。
さらに、正極及び負極端子26、27と接続端子34は、正規突起28、29の他に僅かに高さの低い予備突起30、31を有している。そのため、電池パック2を繰り返して使用することで、正規突起28、29が正極及び負極に施されたニッケルメッキに傷を付けて溝ができてしまい、この溝の部分に錆が発生して接触不良を起こしても、予備突起30、31が正極や負極の傷ついていないニッケルメッキ部分に当接するので、接触不良によってデジタルカメラ23の動作時間が短くなったり、動作しなくなることを低減できる。
また、上記実施形態の電池パック2は、一方の端面2aの開口部20、21から正極及び負極が露呈しているのと同様に、他方の端面2bの開口部20、21からも正極及び負極が露呈している。そのため、電池パック2を装填室25へ装填する際に二次電池の正極及び負極の配置された方向に気を付ければ、装填室25に電池パック2の一方の端面2a側から装填しても、また他方の端面2b側から装填してもよい。また、本実施形態では、正極に当接する正規突起28と負極に当接する正規突起29の高さが異なっている(図3参照)。そのため、正極と負極の配置方向を間違えて電池パック2を装填室25に装填しても、蓋33に設けられた負極接続部36の正規突起29が開口部20の近傍の電池パック2の端面に当接するので、デジタルカメラ2に逆通電が起こることはない。
上記実施形態では、二次電池5、6を、その軸心を中心に回転可能に収容した電池パック2を用いており、さらに、装填室25の正極及び負極端子26、27と蓋33の接続端子34には、高さの異なる正規突起28、29及び予備突起30、31を設けることで、二次電池5、6の正極及び負極での接触不良を低減させるようにしたが、これに代えて、例えば、一方の端面2aが電池室25側又は蓋33側に配置されて電池パック2が装填室に装填された場合に、一方の端面2aから露呈している正極及び負極に対して、装填室の正極及び負極端子26,27に設けられた突起と、蓋33の正極及び負極接続部35,36の突起とが一方の端面2aから露呈している正極及び負極の異なる位置で当接するように各突起を設けてもよい。
図7は装填室25の真上から見た平面図、図8は蓋33の裏側の平面図である。図7に示すように、装填室25の正極及び負極端子51、52にも、電池パック2の正極及び負極と当接する突起56、57が設けられている。同様に、図8に示すように、蓋33の裏に設けられた接続端子34には、蓋33をデジタルカメラ23の本体に取り付けた時に、電池パック2の正極及び負極と当接する突起56、57を有した正極及び負極接続部63,64が設けられている。なお、正極及び負極端子51、52と正極及び負極接続部63、64に設けられている突起56、57の構成は同じある。
例えば、電池パック2の一方の端面2aから露呈している正極及び負極について説明する。図9は一方の端面2b側から電池パック2を装填室25に装填した際に、図2の矢視Aから見た平面図である。また、図10は他方の端面2a側から電池パック2を装填室25に装填した際に、図2の矢視Bから見た電池パック2の一方の端面2aの平面図である。
一方の端面2a側から電池パック2を装填室25に装填すると、一方の端面2aの開口部20、21から露呈している正極及び負極には、図7に示すように装填室24の正極及び負極端子51,52の正規突起56、57が当接する。このときの正極及び負極における突起28,29の当接位置は、図10に示す斜線部70、71の位置である。
他方の端面2b側から電池パック2が装填室25に装填すると、図8に示す正極及び負極接続部63,64に設けられた突起56、57が、一方の端面2aの開口部20、21から露呈している正極及び負極に当接する。このときの正極及び負極における突起56、57の当接位置は、図9に示す斜線部73、74の位置である。従って、接続端子34の正極及び負極接続部63、64の突起56、57と装填室25の正極及び負極端子51、52の突起56、57は、電池パック2の両端面から露呈している正極及び負極では異なる位置に当接するので、電池パック2の装填室25への装填方向が異なること、突起56、57の当接位置が異なること、さらに、電池ケース7に収容されている二次電池5、6が、その軸方を中心に回転することによって、突起56、57が正極及び負極の同じ場所に当接し難い。そのため、突起56、57が正極及び負極に施されているニッケルメッキを傷つけることを低減できる。
なお、二次電池5、6は、その軸心を中心に回転可能に電池ケース7に収容されているが、二次電池5、6が電池ケース7内で固定されている電池パック2を使用してもよい。また、正極及び負極端子51,52と接続端子34には突起56、57を設けたが、これに限らず、前述の正規突起28、29及び予備突起30、31を設けてもよい。さらに、単三乾電池を同形状の二次電池を電池パック2にせずにそれぞれ電池室25に装填してもよい。
また、上記実施形態では、電池ケース7の凹部10a〜10dに二次電池5、6を嵌め込み、二つ折りにした電池ケース7を係止爪15と被係止部材16とを係合させることで電池パック2にしたが、2つのケース部材で二次電池5、6を着脱自在に挟み込んで収容して電池パックにしてもよい。この場合には、図11に示すように、電池ケースは第一ケース部材75、第二ケース部材76から構成される。
第一及び第二ケース部材75、76には、二次電池5、6の周面にそれぞれ沿う円弧面を備えた凹部10a、10bが並列に2つ形成されている。第一及び第二ケース部材75、76の長さの短い両側面には、大きさの異なる半円状の切欠き12,13が設けられている。また、第一ケース部材75の長手方向の両側面には、所定の間隔で係合爪15が設けられており、第一及び第二ケース部材75、76の凹部10を相対するように組合わせた際に、第二ケース部材76の長手方向の両側面には、第一ケース部材75の係合爪15と対応する位置に被係合部材16が設けられている。これにより、二次電池5、6を第一及び第二ケース部材75、76の凹部10a、10bに嵌め込んで係合爪15と被係合部材16で第一及び第二ケース部材75、76を固定することで電池パックとなる。
なお、電池パックを構成する第一及び第二ケース部材75、76の二次電池5、6の正極及び負極を電池パック2から露呈させるための半円状の切欠き12、13や、二次電池5、6の円筒面を覆う電池ケースの厚み等は、図1に示す前述の電池ケース7と同じ構成である。また、第一ケース部材75及び第二ケース部材76は係止爪15と被係止部材16とを係合させて電池パックとしたが、これに限らず、第一及び第二ケース部材75、76をビス止めで固定して電池パックにしてもよい。また、電池ケースを構成する第一ケース部材75及び第二ケース部材76は、二次電池5、6の長手方向に沿って分割したが、二次電池5、6の円周方向に分割したものでもよい。
なお、本実施形態では、電池ケース7に収容された二次電池5、6は、電池パック2の姿勢に伴って二次電池5、6の軸心を中心に回転したが、電池ケース7の凹部10a〜10dに開口を設け、装填室25に電池パック2を装填する際に、指で二次電池5、6の円筒部に触れることで二次電池5、6を回転させてもよい。また、二次電池5,6は単三乾電池と同形状のものを用いたが、これに限らず、単一、単二、単四などの乾電池と同形状の二次電池でもよい。また、電池ケース7には、2本の二次電池5、6を収容したが、2本以上の二次電池を一体に収容してもよい。
また、電池パックを使用する電子機器として、デジタルカメラ23を用いたが、これに限らず、ノートパソコン、ビデオカメラ、電子手帳、ヘッドホンステレオ等の電子機器に使用してもよい。
なお、装填室25の正規突起28,29及び予備突起30,31や蓋33の正規突起28、29及び予備突起30、31を薄い金属板に一体に形成したが、正規突起28、29と予備突起30、31、の材質を替えてもよい。例えば、正規突起28、29の材質を柔らかく、予備突起30、31の材質を硬くする。これにより、常に正極及び負極に当接している正規突起28、29の材質が柔らかいので、二次電池5、6の正極及び負極に施されたニッケルメッキが傷つくことが軽減される。
また、本実施形態では、装填室25と蓋33に正規突起及び予備突起を備えた正極及び負極端子と接続端子とを備えたが、これに限らず、正極及び負極端子と接続端子とを共に装填室に設けてもよい。
2 電池パック
5、6 二次電池
7 電池ケース
24 電池室
25 装填室
26 正極端子
27 負極端子
28、29 正規突起
30,31 負極端子
33 蓋
34 接続端子
75 第1ケース部材
76 第2ケース部材
5、6 二次電池
7 電池ケース
24 電池室
25 装填室
26 正極端子
27 負極端子
28、29 正規突起
30,31 負極端子
33 蓋
34 接続端子
75 第1ケース部材
76 第2ケース部材
Claims (7)
- 円筒形状の両端に電極を備えた複数の二次電池と、その長手方向を一致させて並べた前記複数の二次電池を一体に収容する電池ケースとからなる電池パックにおいて、
前記電池ケースは、前記二次電池の長手方向に設けられた両端面から前記電極を露呈させ、かつ前記複数の各二次電池を、その軸心を中心に回転可能に収容したことを特徴とする電池パック。 - 前記電池ケースには、ヒンジ部又は折曲げ部が設けられており、前記電池ケースは前記ヒンジ部又は折り曲げ部によって開閉自在の蓋が設けられており、前記複数の二次電池を着脱自在に収容することを特徴とする請求項1記載の電池パック。
- 前記電池ケースは、少なくとも2つのケース部材から構成されており、前記ケース部材は互いに着脱自在にされ、前記複数の二次電池を着脱自在に収容することを特徴とする請求項1記載の電池パック
- 二次電池が装填される電池室を備え、前記二次電池を電源として駆動する電子機器において、
前記二次電池に設けられた電極と当接する第1突起と、この第1突起の近傍に前記第1突起より高さの低い第2突起とを有する端子を前記電池室に設けたことを特徴とする電子機器。 - 前記電池室は、スライドによって開閉する蓋を有しており、前記端子が蓋に設けられている場合には、前記蓋に設けられた端子の前記第1及び第2突起は、前記蓋のスライドに伴う前記第1及び第2突起のスライド経路がお互いに干渉しないように配置されていることを特徴とする請求項4記載の電子機器。
- 前記請求項1ないし3いずれか記載の電池パックを装填可能な電池室を備えたことを特徴とする請求項4または5記載の電子機器。
- 電極の配置方向を交互に逆向きにして並べた偶数の二次電池を一体に収容した電池パックが装填される電池室を備え、前記電池パックを電源として駆動する電子機器において、 前記電池室には前記電池パックの電極と当接する端子が設けられており、前記端子は前記電池室内で隣接する二次電池の同電極に当接する位置が、互いに異なるように配置されていることを特徴とする電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004044988A JP2005235650A (ja) | 2004-02-20 | 2004-02-20 | 電池パック及び電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004044988A JP2005235650A (ja) | 2004-02-20 | 2004-02-20 | 電池パック及び電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005235650A true JP2005235650A (ja) | 2005-09-02 |
Family
ID=35018372
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004044988A Pending JP2005235650A (ja) | 2004-02-20 | 2004-02-20 | 電池パック及び電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005235650A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010175630A (ja) * | 2009-01-27 | 2010-08-12 | Canon Inc | ストロボポップアップ機構及び撮影装置 |
JP2013009062A (ja) * | 2011-06-23 | 2013-01-10 | Audio Technica Corp | ヘッドホンの電池ケースおよびそれを備えたヘッドホン |
CN109690813A (zh) * | 2016-08-25 | 2019-04-26 | Fdk株式会社 | 电池用间隔件 |
US11616268B2 (en) | 2019-06-10 | 2023-03-28 | 3M Innovative Properties Company | Adapter for battery compartment |
-
2004
- 2004-02-20 JP JP2004044988A patent/JP2005235650A/ja active Pending
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