JP2006039043A - 照明光学系、照明光学系を用いた照明装置、及び照明光学系又は照明光学系を用いた照明装置を用いた観察システム - Google Patents

照明光学系、照明光学系を用いた照明装置、及び照明光学系又は照明光学系を用いた照明装置を用いた観察システム Download PDF

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Abstract

【課題】従来の照明光学系に比べて配光ムラや色ムラ等の照明ムラを低減させた性能の安定した小型で配光範囲の広い照明光学系、この照明光学系を用いた照明装置、及びこの照明光学系又はこの照明光学系を用いた照明装置を用いた観察システムを提供する。
【解決手段】光源から出射される照明光を拡散させるために配置された照明光学系2において、照明光学系2を構成する光学素子の少なくとも一面r2を砂目状とし、該砂目状の面の算術平均粗さを0.05〜0.75[μm]の範囲となるように構成されている。また、砂目状の面r2における面形状のうねり回数が、該光学素子の直径方向に対して20回以下となっている。光学素子の砂目状の面r2における面形状のうねりのPV値が50[μm]以下となっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、照明光学系、照明光学系を用いた照明装置、及び照明光学系又は照明光学系を用いた照明装置を用いた観察システムに関するものである。
従来、ランプ、ライトガイドファイバ束、発光体等の光源からの出射光を拡散させて被写体を照明するための照明光学系には、凹レンズや凸レンズなどを設けて構成されたものがある。
しかし、凹レンズを用いて構成した照明光学系では、凹レンズで配光範囲を広げようとする場合、凹レンズの外径を大きくしないと光量損失が生じてしまう。
例えば、凹レンズでは、射出角度が120゜を上回る広さに配光範囲を広げることは難しい。また、配光範囲を広げようとすると、凹レンズの凹面の曲率半径が小さくなり加工が困難になってしまう。
一方、凸レンズを用いて構成した照明光学系では、凸レンズの外径が小さくても配光範囲を広げることができる。しかし、より広配光化する場合には、凸レンズの光線屈折作用を強くしなければならないため、凸レンズの曲率半径が小さくなり凸レンズの加工性が低下してしまう。
さらに、広配光に対応させることができるといっても、射出角度が150゜を超えるような配光特性を有する照明光学系を凸レンズで構成するのは難しい。
また、照明光学系に光を供給するライトガイドファイバ束には、次のような配光ムラの問題がある。
ライトガイドファイバ束1は、単ファイバ(ファイバ単繊維)を複数束ねた状態に構成され、コア部分のみが光を透過するようになっており、出射端面が図32(a)に示すような網目状になっている。
しかるに、凸レンズで構成された照明光学系を用いると、図32(b)に示すように、ライトガイドファイバ束1の出射端面が拡大されて物体面4に投影される。
このため、照明光は、図32(c)に示すように、物体面4上で網目状の配光ムラを生じてしまう。
また、照明光学系を構成するレンズの硝材の分散特性により光が分光するため、照明光の周辺部で色ムラが発生するという問題がある。
この点に関し、照明光学系を凸レンズで構成した場合に生じる色ムラを図33(a)を用いて説明する。ライトガイドファイバ束の端面から凸レンズの光軸と平行に入射する光線は、凸レンズの入射面において、光の波長によって光線の屈折力に差が生じ、凸レンズから出射する光線は色分離する。このため、例えば、照射範囲の外側はやや青くなるというような色ムラが生じてしまう。
そして、配光を広くするために凸レンズの曲率半径を小さくし、凸レンズの屈折力を強くしたレンズ系ほど、この色ムラは顕著になる。
しかるに、従来、ライトガイドファイバ束を用いた照明光学系では、上述した配光ムラや色ムラ等の発生を抑えるためのレンズ構成が、例えば、次の特許文献1に提案されている。
特開平6−148519号公報
特許文献1には、ライトガイドファイバ束の出射端面に配置される照明光学系として、凸レンズのみで構成した照明光学系、及び凸レンズと単ファイバとを組合せて構成し、単ファイバをライトガイドファイバ束の出射端面に配置した照明光学系が示されている。凸レンズは、凸面を非球面形状とした平凸レンズで構成されている。
しかし、凸レンズのみで構成した照明光学系では、上述したようにライトガイドファイバ束の網目構造によって生じる配光ムラが顕著に発生してしまう。
また、ライトガイドファイバ束の出射端面に単ファイバを配置した構成の照明光学系によれば、配光ムラをかなり低減することできるが、完全には除去できない。
また、凸レンズを用いた照明光学系には、上述したようにレンズ硝材の分散特性によって照明光の周辺部に色ムラが発生してしまうという問題があるが、特許文献1の照明光学系では、凸レンズの凸面を非球面形状に形成して観察領域外で色ムラが生じるように配光範囲を広くすることで、観察の妨げにならないようにしている。
しかし、観察領域外で色ムラが生じるように、より広配光化するのでは光量損失が増えて出射光量が低下してしまう。
また、広配光化のためにレンズの屈折力を強くなりレンズの曲率半径も小さくなるため、レンズの加工はますます難しいものになってしまう。
さらに、通常、非球面レンズの製作はプレス成形で加工するが、高屈折率の硝材は転移点が非常に高いものが多いため、使用する硝材の屈折率が低めになってしまう。このため、さらにレンズの曲率半径が小さくなってしまい、加工が難しくなる。
即ち、ガラスを成形してレンズを製作する場合、金型に高温、高圧力がかかる。そのため、金型の温度が高くなるほど、金型の成形面に構成されている膜が剥離したり、硝材内のガラス組成の一成分が溶け出すことで金型の成形面に曇りを生じたりしてしまい、金型の耐久性がなくなってしまう。そのため、高価な金型を多数準備しなければならない。
そこで、成形する硝材の転移点はなるべく低いものを用いることで、金型への負荷を少なくできる。硝材の転移点は組成成分等によって変わるが、例えば、S-BSL7(オハラ製:nd=1.516) の転移点565℃に対して、S-LAH58(オハラ製:nd=1.883) の転移点730℃のように、低屈折率硝材の方が転移点は低くなる傾向にある。
しかし、低屈折率の硝材を用いると、レンズの曲率半径が小さくなってしまい、形状的に金型の加工も難しくなる。
またさらに、プレス加工時に使用する金型が高価なためレンズ原価が高くなるという問題もある。
このような照明ムラを低減するために、特許文献1では、照明光学系のレンズ面を砂目状に形成することが提案されている。
即ち、凸レンズ面を通常の鏡面で構成した照明光学系では,図33(a)に示すように、照明光に色ムラが生じてしまう。しかし、図33(b)に示すように、凸レンズ面を砂目状に形成すると、この砂目状の面に入射する光線は波長に依存することなくランダムな方向に拡散するため、色特性を生じず、照射範囲を均一な明るさにすることができる。
また、砂目状の面による光線のランダムな拡散により、照射範囲も広くなり、照明の広角化が図られる。
しかし、レンズ面を砂目状に形成した場合には、砂目状の面による光の拡散効果により観察に不要な方向に光が拡散される量がその分増加し、また、砂目状の面に反射防止コーティングを施すことができないため、凸レンズ面を通常の鏡面で構成した照明光学系と比べて光量損失が生じやすく明るさが低下してしまう。
また、砂目を粗くすると、光の拡散効果が大きくなり、ライトガイドファイバ束の網目構造に起因する照明ムラの低減効果も大きくなるが、光量損失が多くなり照明が暗くなってしまう。
一方、砂目を細かくすると、レンズ表面での光量損失は少なくなるため、照明系の明るさの低下は改善されるが、光の拡散効果が低下してしまい、ライトガイドファイバ束による配光ムラや、凸レンズによる色ムラが低減できない。さらに、広配光化も達成できなくなる。
しかるに、次の特許文献2には、研削研磨加工によるレンズ加工によってレンズ面を光拡散面、すなわち砂目状の面とし、さらに研削加工後のレンズ面をフッ化水素も用いた化学処理をすることで、砂目状の面による光量損失を抑えて透過率を上げるとともに、この化学処理の時間を規定することで、照明光の光量損失と配光ムラとのバランスをとることが記載されている。
特開2000−193894号公報
しかし、このようなレンズ加工および化学処理を併用するのは非常な手間がかかる。さらに、レンズ面の粗さにばらつきがあると、実際に個々のレンズごとに化学処理の時間を変えなければならない。このため、このようなレンズは、製造上の経済的、時間的負担を考慮すると、とても生産はできない。
また、特許文献2には、照明光学系を構成する平凸レンズとして平面側の砂目のレベルを、通常の鏡面仕上げのレンズと比べて約10%の光量損失に抑えた平凸レンズが開示されている。この平凸レンズの配光分布は通常の鏡面仕上げのレンズと同一であり、砂目状の粗さレベルは鏡面に非常に近い。しかし、これでは上述した照明光周辺部の略放射状の配光ムラは十分には改善できない。
また、特許文献2には、砂目状のレンズ面の加工に関し、粗さ800番程度の砥石における研削加工が例示されている。しかし、砥石の表面状態は、レンズ加工をしているうちにその表面塗粒の磨耗や研磨くずなどが砥石表面に目詰まりすることなどで変わってしまう。さらに、砥石や加工レンズの回転数や時間などの加工条件によっても加工するレンズ面の表面状態は変わってしまう。つまり、加工する砥石の番数によってレンズ面の砂目状態は規定できないため、必要な光学特性を確保するためにどのようなレンズ面の粗さ状態にしなければならないかは全く不明であった。
また、次の特許文献3には、砂目状のレンズ面を形成した凹レンズや凸レンズの構成が例示されている。
特開2001−292956号公報
しかし、特許文献3においては、単に砂目レンズを使用したこと、及び上記従来技術と同じく加工用の砥石の粗さについて言及しているだけであり、レンズ面の粗さ状態そのものについては言及されていない。
さらに、従来の照明光学系においては、上述した網目状の配光ムラが目立たないようにしても、照明光の周辺部に放射状の配光ムラが発生することがあった。照明ムラの低減が不十分な場合は、図34に示すような配光ムラが生じてしまう。
なお、図34の例では、照明光を平面上に照射し、照明光の周辺部が見やすいように照明光の中心部は黒く遮光している。
以上のように、従来技術では、照明光学系の砂目レンズとして必要な粗さ等の必要精度については全く着目されていなかった。これでは、単にレンズ面を砂目状態にしているだけであり、照明光学系として必要な品質を安定的に確保することは到底できなかった。
本発明は、上記従来の問題点を鑑みてなされたものであり、従来の照明光学系に比べて配光ムラや色ムラ等の照明ムラを低減させた性能の安定した小型で配光範囲の広い照明光学系、この照明光学系を用いた照明装置、及びこの照明光学系又はこの照明光学系を用いた照明装置を用いた観察システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明による照明光学系は、光源から出射される照明光を拡散させるために配置された照明光学系において、前記照明光学系を構成する光学素子の少なくとも一面を砂目状とし、該砂目状の面の算術平均粗さを0.05〜0.75[μm]の範囲となるように構成したことを特徴としている。
また、本発明の照明光学系においては、前記照明光学系を構成する光学素子の砂目状の面における面形状のうねり回数が、該光学素子の直径方向に対して20回以下であるのが好ましい。
また、本発明の照明光学系においては、前記照明光学系における光学素子の砂目状の面における面形状のうねりのPV値が50[μm]以下であるのが好ましい。
また、本発明による照明装置は、上記いずれかの本発明の照明光学系を用いたことを特徴としている。
また、本発明による観察システムは、光源からの出射光を被写体に照射するための照明装置および該被写体画像を目視観察あるいは外部表示装置に表示させて観察するための観察装置を含む観察システムにおいて、上記本発明のいずれかの照明光学系又は本発明の照明装置を用いたことを特徴としている。
以上述べたように、本発明の照明光学系によれば、従来の照明光学系に比べて配光ムラや色ムラ等の照明ムラを低減させた性能の安定した小型で配光範囲の広い照明光学系が得られる。
また、本発明の照明装置、又は観察システムによれば、上記効果を有する本発明の照明光学系を適用することで、さらなる性能良好で品位の向上を実現した照明装置及び観察システムが得られる。
特に、本発明の照明光学系を内視鏡を用いた観察システムに適用した場合、配光ムラや色ムラ等の照明ムラを低減させた性能の安定した小型で配光範囲の広い照明光学系の効果が非常に大きく発揮される。
実施例の説明に先立ち、本発明の作用効果について説明する。
本発明の照明光学系のように、照明光学系における砂目状の面の粗さを算術平均粗さ0.05〜0.75[μm]の範囲として最適化すると、例えば、ライトガイドの網目構造に起因して発生する配光ムラ、特に照明光の周辺部に発生する放射状の配光ムラや、レンズ硝材の分散特性によって発生する色ムラなどの照明ムラを良好に低減でき、さらに砂目状の面の拡散効果に伴う光量損失を少なく抑えた配光範囲の広い照明光学系が得られる。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
上述したように、照明ムラの低減が不十分な場合は、図34に示すように、照明光の周辺部に配光ムラが生じる。
そこで、照明光の周辺部に発生する配光ムラについて図35を用いて説明する。なお、ここでは、照明光学系の粗面の影響は考慮しないものとする。
図35(a)〜(c)は照明光学系から出射される照明光の様子を示す説明図であり、(a)はNAが0.5の照明光学系における、ライトガイドファイバ束の光線高が0.45のときの出射光線を実線、ライトガイドファイバ束の光線高が0.42のときの出射光線を破線で示す説明図、図35(b)はNAが0.2の照明光学系における、ライトガイドファイバ束の光線高が0.45のときの出射光線を実線、ライトガイドファイバ束の光線高が0.42のときの出射光線を破線で示す説明図、図35(c)は図35(b)の照明光学系を1/2の係数倍に小型化した照明光学系における、ライトガイドファイバ束の光線高が0.225のときの出射光線を実線、ライトガイドファイバ束の光線高が0.21のときの出射光線を破線で示す説明図である。
図35(a),(b)では、実線と破線とで示すライトガイドファイバ束の光線高に0.03の差をつけて、この差の部分をコア以外の暗い部分と考えて示してある。ライトガイドファイバ束の場合は図35(d)のように、コアとコアとの隙間部分の間隔が暗い部分であり、主にクラッドから成っている。以後この間隔をPcとして表わす。なお、LEDのような光源を複数用いる場合は、光源間の光らない部分の間隔をPcとする。
この間隔Pcが大きいほど、ライトガイドファイバ束内における光を通さない暗い部分が増えるため配光ムラが目立ちやすい。
なお、図35(a)に示すような照明光学系2のNAが大きい場合は、図35(b)に示すような照明光学系2のNAが小さい場合に比べて光の出射範囲が広くなる。
図35に示す照明光学系2では、実線と破線で示す各々の範囲の間にコア以外の暗い部分が投影されていると考えられる。しかるに、図35(a),(b)に示す照明光学系2は、いずれも、明暗の部分が、かなり広範囲で重なり合うことから、照射面上では、この明暗の区別は付き難くなる。
すなわち、NAが大きい方が配光ムラは目立ちにくくなる。
また、図35(c)に示すように、図35(b)の照明光学系2を1/2に係数倍して小型化し焦点距離を小さくした場合には、照射面上の実線と破線の各範囲のずれが大きくなる。このため、照射面上の明暗の区別がはっきりしてくる。
即ち、照明光学系の焦点距離が小さくなると、物体側のライトガイドファイバ束の像を拡大する倍率が大きくなるため、物体側の明暗の分布も拡大されて目立つことになる。
つまり、配光ムラが生じやすいのは、ライトガイドファイバ束からの出射光の光線高が小さい場合で、照明光学系の焦点距離が小さい場合である。具体的には、出射光の光線高が小さい光源を用いたり、調光に際し光源の光量を変えることにより出射光の光線高が小さくなる場合などは、配光ムラが目立ちやすくなる。
以上のように、ライトガイドファイバ束のコアとコアとの間隔Pcが大きくなると配光ムラは目立ちやすくなり、照明光学系の砂目状の粗さRaが粗くなると配光ムラは目立ちにくくなる。
つまり、配光ムラが目立たないようにするためには、次の条件式を満足することが好ましい。
1×10-3<Pc/Ra<1×103
但し、Pcはライトガイドファイバ束のコアとコアとの間隔、Raは照明光学系の砂目状の粗さである。なお、LEDのような光源を複数用いる場合は、光源間の光らない部分の間隔をPcとする。
上記条件式の下限値を下回ると、配光ムラや色ムラは目立たなくなるが、照明光学系の面の粗さが粗くなるため光量損失が大きくなり、暗い照明系となってしまう。
一方、上記条件式の上限値を上回ると、光量損失は少なくなるが配光ムラは抑えられなくなる。
また、照明光学系として平行平板以外のレンズ系を用いる場合、照明光学系の焦点距離fが小さくなると配光ムラは目立ちやすくなるため、配光ムラが目立たないようにするためには、次の条件式を満足することが望ましい。
1×10-4[1/mm]<|1/f|×Pc/Ra<1×104[1/mm]
但し、Pcはライトガイドファイバ束のコアとコアとの間隔、Raは照明光学系の砂目状の粗さ、fは照明光学系の焦点距離、|1/f|は1/fの大きさである。なお、LEDのような光源を複数用いる場合は、光源間の光らない部分の間隔をPc、砂目状レンズの焦点距離は光軸近傍の形状を球面形状で近似した場合のレンズの焦点距離とする。
上記条件式の下限値を下回ると、配光ムラや配光ムラは目立たなくなるが、照明光学系の面の粗さが粗くなるため光量損失が大きくなり、暗い照明系となってしまう。
さらに、ライトガイドファイバ束のNAが小さくなると配光ムラは目立ちやすくなるため、配光ムラが目立たないようにするためには、次の条件式を満足するとさらに望ましい。
1×10-4[1/mm]<|1/f|×Pc/Ra×(1/NA)<1×105[1/mm]
但し、Pcはライトガイドファイバ束のコアとコアとの間隔、Raは照明光学系の砂目状の粗さ、fは照明光学系の焦点距離、|1/f|は1/fの大きさ、NAはライトガイドファイバのNAである。なお、LEDのような光源を複数用いる場合は、光源間の光らない部分の間隔をPc、砂目状レンズの焦点距離は光軸近傍の形状を球面形状で近似した場合のレンズの焦点距離、LEDのような光源の場合は、光源からの出射光の広がり角度の正弦値をNAとする。
上記条件式の下限値を下回ると、配光ムラや色ムラは目立たなくなるが、照明光学系の面の粗さが粗くなるため光量損失が大きくなり、暗い照明系となってしまう。
本発明の照明光学系は、結像光学系ではないため、結像倍率は定義できない。しかし、上述したように、物体側の明暗分布の拡大の程度は、照射面上の配光ムラの発生に影響する。
そこで、図1(b)に示すように、ライトガイドファイバ束の最大径の光線高と、ライトガイドファイバ束から出射される光軸に平行な光線が照明光学系を透過後に照明光学系の出射端からある距離tに配置された照射面に照射されたときの照射面上の光線高との比率をとる。即ち、ライトガイドファイバ束の出射光の最大光線高h0、照射面上の光線高h1、光線高比Δh=h1/h0 を考える。この光線高比Δhが大きいと、照射面上に光源側の明暗分布が拡大されて投影されるため、放射状の配光ムラとなって目立ちやすくなる。なお、光線高は照明光学系2の光軸からの距離である。
また、図1(b)の例では、照明光学系2の出射端から照射面までの距離tを1.5mmと設定してある。
この場合、光線高比Δhを少なくとも1以上となるように照明光学系を構成すると、光源からの照明光の広がりや照明光学系に設けた砂目状の面による光線の拡散効果によって、照射範囲を広くすることができる。
照射範囲をより広くするには、光線高比Δhが2以上となるように照明光学系を構成するのが好ましい。
なお、このような光線高比となるように照明光学系を構成すると、配光ムラが生じやすくなるが、砂目状の面を設ければ、配光ムラの影響を低減することができる。
この場合、照明光学系の物体側近傍の平面を砂目状に構成すると、光線の拡散効果により配光ムラや色ムラが低減できる。
なお、砂目状の面は最も物体側に近い面に設けるのがよいが、最も物体側に近い面では汚れ等により砂目の効果がでにくくなる。このため、物体側近傍として、最も物体側に近い面だけでなく、物体側から第2面、第3面に平面が構成される場合には、これらのいずれの場所に設けてもよい。
ところで、通常の照明光学系は、平面だけでなく、屈折力を有するレンズ面で構成されることが多い。
配光ムラや色ムラは、いずれも照射範囲の周辺部で目立つが、光線を大きく曲げる、即ち屈折力が大きいレンズ面の影響を大きく受ける。このため、屈折力の大きい面を砂目状とすると、配光ムラや色ムラを効果的に低減することができる。
ここで、屈折力を有するレンズ面を有する光学素子における、砂目状にする面の屈折力をψ、出射側の屈折率をn'、入射側の屈折率をn、砂目状にする面の曲率半径をrとすると、砂目状にする面の屈折力は、
ψ=(n'−n)/r
と表すことができる。
屈折力の大きさを考えると、
|ψ|>0.1
を満足する面を砂目状にするとよい。
また、砂目状にする面は、照明光学系を構成する屈折力を有する面のうち、最も物体側近くに配置された面に設けると、配光ムラや色ムラを低減するのに有効である。
また、照明光学系の小型化に伴いレンズ面の屈折力も大きくなるため、小型の照明光学系に対しては、
|ψ|>0.2
を満足する面を砂目状とするのがよい。
ここで、砂目状の面を定義するレンズ面の粗さについて説明する。
本発明における光学面の表面粗さの定義は、JIS B 0601:2001(ISO 4287:1997)によるもので、そこで定義される粗さ曲線を求めるための基準長さlr(カットオフ値λcに等しい)は、0.08mmで計算している。
また、そこで定義されている算術平均粗さRaと二乗平均平方根粗さRqは、次の式で表される。
但し、Z(x)は縦座標値で、粗さ曲線の位置xにおける高さである。
そして、本発明では、粗さの定義をこの算術平均粗さRaにて規定し、通常の研磨レンズ面である鏡面をRa<0.005[μm]、砂目状の面をRa≧0.005[μm]として扱うこととする。
砂目状の面の粗さ評価は、粗さ計を用いて行う。粗さ計による測定方法には、レンズ表面を接触針で直接的に測定する方法と、レンズ表面には非接触で間接的に測定する方法の2通りの方法がある。
まず、レンズ表面の粗さを直接的に測定する方法について説明する。
図27(a),(b)はレンズ表面に形状測定用の接触針を直接当てて測定する方法の概略を示す説明図である。
測定対象である被検査レンズ52は、レンズの保持や測定のしやすさのために金属製のレンズヤトイ53に固定されている。
このように固定された状態の被検査レンズ52のレンズ面上を直接、接触針51で形状をなぞるようにして測定すると、接触針51の振れによる位置データが得られる。このデータを解析することで、被検査レンズ52の面形状データを得ることができ、面の粗さはそのまま面形状データとして表われる。
なお、通常は、図27(a)に示すように、接針計51に対して被検査レンズ52の光軸がほぼ垂直になるように配置して測定することが多い。しかし、レンズ面の曲率半径が小さい場合や、レンズ面が非球面形状等に形成されていてレンズ周辺部にいくほどレンズ面に接触針51が当たりにくい場合など、レンズ面の形状により測定面52に接触針51を当て難いことがある。
そのような場合は、図27(b)に示すように、接触針51に対して被検査レンズ52の光軸を傾けて、レンズ面周辺部の形状測定を行う。
このときの傾斜角度θは、被検査レンズ52の面形状に応じて、例えば、30゜や40゜等にするとよい。
なお、図27に示す形状測定では、レンズ面のうちのある一箇所の断面形状を測定するにすぎない。このため、同じようにレンズ中心を通る複数箇所の断面形状を測定することが望ましい。
この測定回数は多いほどよいが、測定時間がかかってしまうため、現実的には、例えば、方位45゜、方位30゜おきに複数箇所測定すればよい。また、面形状の加工が安定していれば、1方向のみの測定や方位90゜おきの2方向測定によって、レンズ面全体の加工精度を判断することも可能である。
また、図27では凸レンズの場合の測定について示したが、凹レンズの場合でも同様の方法で形状測定が可能である。
図28は砂目状のレンズ面のある半径方向に対する形状測定結果の一例を示すグラフである。図28中、縦軸は基準レンズ形状に対する形状ずれ(μm)、横軸はレンズの直径方向の距離(mm)を示している。
ここで、基準レンズ形状とは、実際のレンズ形状と最もよく形状が一致した設計レンズ形状もしくはその相似変形させたレンズ形状(もとのレンズ形状を係数倍したもの)のことである。
つまり、図28では、設計レンズ形状もしくはその相似変形させたレンズ形状に対する実際のレンズ面形状のずれを表している。
図28に示すように、砂目状の面では細かく規則性のないランダムな凹凸形状をしている。
そして、図28に示す算術平均粗さRaは、約0.3μmとなっている。
この砂目状の粗さ状態によって、配光ムラや色ムラのレベル、照明光学系からの出射光量などの光学特性が変わる。
図2は図1に示す本発明の一実施形態にかかる照明光学系を構成する平凸レンズの凸面の算術平均粗さRaを変えた場合の配光特性を示すグラフである。
図2中、縦軸は中心光量を1に規格化したときの光量(%)、横軸はレンズ中心からの角度(゜)である。なお、図2では被写体が球面形状である場合における特性を示している。
図2に示すように、砂目状態が粗くなる、つまり算術平均粗さRaが大きくなるほど射出角度が70゜を上回る範囲における光量値が上がり、配光特性が広くなる。
図3は鏡面形状の面のみ有し砂目状の面を有していない従来の照明光学系の配光特性と、砂目状の面を設けて広配光化した本発明の照明光学系の配光特性との比較例を示すグラフである。
図3中、縦軸は中心光量を1に規格化したときの光量(%)、横軸はレンズ中心からの角度(゜)である。なお、図3では被写体が球面形状である場合における特性を示している。そして、図3の太線は砂目状の面を設けた照明光学系、他は従来の照明光学系である。
図3に示すように、射出角度が80゜を上回る範囲での配光値は、砂目状の面を設けた照明光学系の方が高くなる。射出角度が80゜を上回る範囲は、通常の照明光学系ではほとんど照明光が照射されない範囲であるが、砂目状の照明光学系では、射出角度が85゜付近でも3%以上の光量がある。このような光量は、通常の鏡面形状の面のみ有する砂目状の面を有していない照明光学系で実現するのは難しい。
次に、レンズ表面の粗さを間接的に測定する方法について説明する。
砂目状の面の間接的な形状測定には、通常の研磨面の性質を利用した測定機を使用できない。このため、非接触式測定機としてCNC(computerized numerical control)画像測定機(例えば、株式会社ミツトヨ製のクイックビジョンシリーズ)を使用した例を示す図を用いて説明する。
図29は非接触式測定機によるレンズ面の形状測方法を示す図で、測定の原理としてCNC画像測定機の観察部のみを模式的に示す説明図である。
図29に示すように、レンズヤトイ51に固定した被検査レンズ52を側面から観察レンズ51で観察することで、図30に示すような画像を取得し、被検査レンズ52の形状測定に必要な輪郭点の位置を求める。
このようにして得られた測定点の位置を解析することで、砂目状の面形状や粗さなどを得ることができる。
図31はCNC画像測定機による測定結果の一例を示すグラフである。図31中、縦軸は基準レンズ形状に対する形状ずれ(μm)、横軸はレンズの直径方向の距離(mm)である。
なお、CNC画像測定機による測定方法は、凸面の形状を非接触に測定する場合に適用できる方法である。凹面形状の場合には、非接触測定機として三次元形状測定機(例えば、非接触式である三鷹光器株式会社製のNH−3SP)を用いれば、非接触での形状測定が可能である。
なお、砂目状の面の粗さについては、上記のいずれの方法でも非接触での測定が可能である。
次に、砂目状のレンズ面の粗さ(算術平均粗さ)Raと光学特性との関係について説明する。
図4は図1に示す本発明の一実施形態にかかる照明光学系を構成する平凸レンズにおける砂目状の面(凸面)の算術平均粗さRaを変えた場合の光量特性を示すグラフである。
図4中、縦軸は通常の鏡面レンズ面構成の照明光学系の光量を1としたときの砂目レンズの光量(%)、横軸はRa(μm)である。
図4に示すように、レンズ面の粗さ、即ち、算術平均粗さRaと光量とは負の相関関係があり、算術平均粗さRaが大きくなるほど光量、即ち、レンズからの出射光量が少なくなる。
図4に示す例では、算術平均粗さRaが約0.75μmのとき光量が約70%確保できる。即ち、光量を70%以上確保するには算術平均粗さRaを約0.75μm以下にする必要がある。
本発明の照明光学系の砂目状のレンズ面の形成に際しては、照明ムラの低減や配光特性、光量損失とのバランスを勘案して必要な算術平均粗さRaの値を決定する。
但し、光量損失を少なくしつつも広配光化することに重点をおく場合であっても、算術平均粗さRaは約0.75μm以下とするのが望ましい。これ以上の粗さでは、光量損失が大きくなってしまう。
一方、光量損失の低減に重点をおく場合であっても、算術平均粗さRaは少なくとも約0.05μm以上とするのが望ましい。これ以下の粗さでは、配光ムラや色ムラなどの照明ムラが低減できない。
特に、照明範囲として射出角度を150゜以上に広配光化する必要がある場合には、算術平均粗さRaは0.1μm〜0.75μm程度の範囲にするのが望ましい。
一方、射出角度を150゜以上に広配光化する必要がなければ、算術平均粗さRaは0.05μm〜0.5μm程度の範囲にするのが望ましい。このようにすれば、光量を75%以上確保することができる。
図5は図1に示す本発明の一実施形態にかかる照明光学系を構成する平凸レンズにおける砂目状の面(凸面)の算術平均粗さRaと配光ムラとの関係を示すグラフである。
図5中、縦軸は配光ムラの強度の相対比較値、横軸は算術平均粗さRa(μm)である。
図5に示すように、砂目状態の算術平均粗さRaが0.8弱以上の場合には、配光ムラの強度はほとんど変わらない。すなわち、これ以上粗くしても配光ムラは変わらない。
但し、図4に示したように、算術平均粗さRaが大きくなるにしたがって、光量損失が大きくなる。このため、算術平均粗さRaは配光ムラにほとんど影響のない0.75以下とする必要がある。
一方、図5に示しすように、算術平均粗さRaが小さくなると、配光ムラが少しずつ目立ってくる。しかし、算術平均粗さRaが0.05程度あれば従来の照明光学系よりも配光ムラが目立たないことが本件出願人の検討において確認されている。
以上のことから、照明光のムラを低減するには、砂目状の面は粗い方がよいが、あまり粗いと光量損失が大きくなる。一方、粗い方が面の拡散効果による配光特性は広くなるため、広配光化をする場合には有利である。
従って、実際の砂目の加工に際しては、レンズ面の粗さ(算術平均粗さ)Raと光学特性とのバランスがとれる最適な砂目の粗さレベルを決める必要がある。
実際のレンズ面の形状を上述した基準レンズ形状からの形状ずれとして扱った場合、上述の面の算術平均粗さRaと、算術平均粗さRaに比べて低周波で形状が変化するうねりとに分けて考えることができる。
本発明では、1周期として0.05mm以上の形状変化をうねりとして扱うことにする。
図6はレンズ面のうねりについての概略説明図である。図6中、縦軸は基準レンズ形状に対する形状ずれ(μm)、横軸はレンズ中心から半径方向の距離(mm)である。
本発明では、図6で示す形状ずれの周期的な繰り返し数をうねりの回数もしくはうねり数とし、この形状の振幅をうねりの振幅とする。
通常、レンズ面は、レンズの中心に対して回転対称な形状に形成される。
したがって、図6のような分布形状は、あらゆる半径方向について同じとなり、レンズの直径方向に対しても同様な分布となる。このため、直径方向のうねり回数は、半径方向のうねり回数の2倍となる。図6の場合は、レンズ半径方向でうねり回数が約3回、レンズ直径方向ではうねり回数が約6回となる。
また、うねりの振幅をPV値で考えると、PV=振幅×2 となる。しかし、振幅値が一定でない場合は、振幅の最大値をPV値とする。
うねりの回数および振幅は、配光ムラや光量、配光特性などに影響する。
うねりの回数が多いと、特に照射範囲の中心付近での配光特性に明暗の変化が出て照明ムラとなってしまう。また、うねりの振幅が大きいと、特に照射範囲の中心の光量が低下してしまう。
しかし、本発明の光学系は、結像光学系と異なり照明光学系である。このため、それほどレンズ形状に関して高精度である必要はなく、レンズの加工性と照明ムラなどの光学特性を考慮しつつ、うねりの回数とうねりの振幅を決めることができる。
本件出願人による検討結果によれば、うねりの回数は、レンズの直径範囲内で20回以下であれば照明ムラを抑えることができレンズの性能への影響が少なかった。しかし、レンズ性能をより安定なものとするためには、うねりの回数は、できれば10回以下とするのが望ましい。
また、うねりの振幅は、25μm程度までは、照射範囲の中心の光量が大きく低下することがなかった。しかし、より安定的な光学特性を確保するためには、うねりの振幅は、20μm以下にするのが望ましく、できれば10μm以下にすれば光学特性への影響を考慮しなくて済むので望ましい。なお、うねりの振幅をPV値で考えた場合には、上記数値の2倍が許容範囲となる。
なお、このうねりの形状については、レンズ直径範囲で考える。また、直径の方向によって多少はレンズ形状が異なるので、複数箇所での測定をするとよい。ただし、レンズに光線が通過しない領域がある場合には、光線の通過する有効範囲内において考えるものとする。
また、うねりの形状はsin関数的な形状であるが、レンズの中心領域でのうねりの形状は、図7に示すようなM型形状や図8に示すようなW型形状であっても構わない。
また、レンズ面を非球面とすると、球面に比べて自由に配光性能を変えることができる。このため、非球面形状の面に砂目を施せば、面の拡散効果により一層広配光化できる。なお、非球面形状Z(y)は、光軸方向をZ、光軸からの高さをyとして、光の進行方向を正としたとき、次式にて表される。
但し、Rはレンズの曲率半径、kは円錐係数、A2は2次の非球面係数、A4は4次の非球面係数、Anはn次の非球面係数である。また、レンズ形状は光軸中心に対して対称形であるため、このように偶数次数にて構成する必要がある。
また、配光ムラの発生レベルは、ライトガイドファイバ束の端面の網目構造によって変わる。
ライトガイドファイバ束は、光を導光するコアの部分とコア内に光を閉じ込めるためのクラッドからなるファイバ単繊維(単ファイバ)が多く集まってできており、ライトガイドファイバ束を構成する各ファイバ単繊維のクラッド間には接着剤等々による隙間がある。
ライトガイドファイバ束の断面積内に含まれるファイバ単繊維の断面積の総和とライトガイドファイバ束の断面積との比率である充填率は、通常70%〜80%程度である。しかし、ファイバ単繊維の断面の中でも、実際に光るのはコアの部分だけであり、クラッドの部分は光らない。また、ライトガイドファイバ束としてみた場合にはクラッド間の隙間も光らない。このため、ファイバ充填率では、ライトガイドファイバ束の端面で光るコア部分の範囲を有効に表わすことにはならない。
ライトガイドファイバ束の網目構造は、光らない領域が多くなって明暗の差がはっきりすると目立ってくる。そのため、光っているコアの領域とコア以外の光らない領域の関係で配光ムラの発生レベルが変わる。
配光ムラを目立ちにくくするには、外径が同じ大きさのライトガイドファイバ束の場合は、ライトガイドファイバ束内のコアの領域を増やせばよい。そこで、外径が同じ大きさのファイバ単繊維でも充填率を上げて単繊維どうしの隙間を少なくするか、同じ充填率としても外径の大きさが同じファイバ単繊維内におけるクラッド等の構成厚を薄くしてコア径を大きくすればよい。
例えば、図9に示すようなライトガイドファイバ束では、各ファイバ単繊維間の隙間が広く、光を通さない暗い領域が多くなり網目構造が目立ちやすいため、配光ムラを生じやすい。
しかし、図10に示すようにファイバの充填率を上げると、各ファイバ単繊維間に生じる隙間の領域が狭くなるので、暗い領域が少なくなり配光ムラを生じにくい。
例えば、ライトガイドファイバ束の端部に外部より圧力を加えてかしめることによって、クラッド間の隙間を少なくしてファイバの充填率を上げた圧着ライトガイドファイバ束にするとよい。
さらには、図11に示すようにクラッドが溶融して一体化された融着ライトガイドであればなおよい。図11に示す融着ライトガイドファイバ束は、各単ファイバ間にあるクラッド間の隙間がなく、各コアの周りはクラッドのみで覆われた構成となっている。
また、ファイバ単繊維内のクラッド層の厚さをもっと薄くすれば、さらなる配光ムラの改善となり、砂目面の粗さレベルをもっと細かくすることができる。ただし、クラッド層は、光をコア内に閉じ込めるために数μm程度は必要となるため、完全にはなくすことができない。
以上述べたようなライトガイドファイバ束を使用すると、さらに配光ムラが生じにくい明るい照明光学系が構成できる。
そして、このようなライトガイドファイバ束と組合せた照明光学系では、配光ムラが低減されるため、砂目の粗さを細かくすることができる。
ただし、色ムラの低減や広配光化のためには、砂目の粗さは細かくても算術平均粗さRaが0.05程度以上が必要である。
次に、本発明の照明光学系とともに用いるのに好適なライトガイドファイバ束について構成例を示しながら説明する。
例えば、ファイバ単繊維径40μm、コア径35μm、ライトガイドファイバ束径3mm、ファイバ単繊維の構成本数4218本、充填率75%のライトガイドファイバ束がある。ここで、ライトガイドファイバ束の断面積S0は7.069mm2、ファイバ単繊維のコア断面積S1'は0.000962mm2となるから、コア部分の全断面積S1は、S1=0.000962×4218=4.058mm2となる。したがって、ライトガイドファイバ束の断面積S0に対するコア部分の全断面積S1との比率ΔSは、ΔS=S1/S0=4.058÷7.069=0.574となる。
もちろん、様々なファイバ単繊維径や充填率等のライトガイドファイバ束が構成可能である。しかるに、本発明の照明光学系に光を導くために用いるライトガイドファイバ束は、ライトガイドファイバ束の断面積に占めるコア部分の全断面積との比率ΔSが約0.5以上の場合において、良好な光学特性が得られるように構成するとよい。
なお、比率ΔSが約0.5以下となるライトガイドファイバ束であっても本発明の照明光学系に適用できないわけではない。しかし、比率ΔSが小さくなるとライトガイドファイバ束の網目構造による配光ムラが出やすくなるため、照明光学系のレンズ面に設ける砂目のレベルを本発明の照明光学系のレンズ面に設ける場合よりも粗くする必要が生じ、光量損失がより多くなり照射される光が暗くなってしまう。
そのため、なるべく配光ムラが生じにくいような比率ΔSの大きいライトガイドファイバ束を用いるのがよい。
例えば、上述のライトガイドファイバ束において、ファイバ単繊維径を38μmとしてクラッドの厚さを薄くした場合には、充填率が同じ75%でも構成本数は4674本となるから、コア部分の全断面積S1は、S1=0.000962×4674=4.496mm2となる。したがって、ライトガイドファイバ束の断面積S0に占めるコア部分の全断面積S1との比率ΔSは、ΔS=S1/S0=4.496/7.069=0.636となる。
さらに、比率ΔSが0.6以上であると、配光ムラが生じにくくなる。このため、特に明るさを優先したい場合には、比率ΔSが0.6以上のライトガイドファイバ束を用いると、照明光学系のレンズ面の砂目の粗さレベルを小さくすることができ光量損失を少なくすることができる。また、比率ΔSが0.6以上であると、上述した比率ΔSが0.574のライトガイドファイバ束に比べてコア面積が増え、ライトガイドファイバ束による導光量も増えて明るくなるため好ましい。
以下、本発明の実施例について具体的に説明する。
図1は本発明の実施例1にかかる照明光学系を示す図で、(a)は光学構成を示す光軸に沿う断面図、(b)は光軸に平行な照明光が照明光学系を経て出射される様子を示す説明図である。
実施例1の照明光学系2は、物体側が平面でライトガイドファイバ束側が凸面の平凸レンズ1枚で構成されている。
平凸レンズの凸面r2は、非球面形状に形成され、さらにその非球面形状の面に砂目加工が施されて構成されている。そして、この砂目により配光ムラおよび色ムラの発生を抑えている。
平凸レンズは、その凸面r2をライトガイドファイバ束1の出射端面r3と接触するように配置されている。
砂目状の面の算術平均粗さRaは約0.3μmである。なお、算術平均粗さRaは0.05〜0.75μmの範囲であればよい。
このように構成した実施例1の照明光学系2によれば、凸面を非球面かつ砂目状の面で構成したので、上述のように従来にない広配光な特性を得ることができる。
一方、広配光化しつつも砂目の粗さも最適化しているため、砂目による光量損失はあまり多くはない。
また、砂目でない従来の照明光学系と比べても、光量損失はせいぜい30%程度であり、広配光化にも関わらず実質的には約20〜25%程度に抑えることができる。これは従来技術の場合よりも光量損失が小さくなっている。
また、砂目は照明光の出射側に設けていないため、例えば、内視鏡に適用した場合であっても、砂目が粘液や水、ゴミ等が付着することで所望の光学特性が出なくなるようなことはない。
また、実施例1の照明光学系2によれば、平凸レンズを、その凸面がライトガイドファイバ束1の出射端面と接触するように配置したので、平凸レンズとライトガイドファイバ束1それぞれの位置合わせがしやすく、間隔環のような枠部材を不要にすることができる。
また、実施例1の照明光学系2によれば、レンズ構成枚数が平凸レンズ1枚であり少ないので原価低減ができる。また、レンズ全長が短いため、内視鏡に適用すると先端硬質部の長さを短くできる。そのため、特に、内視鏡先端部に照明光学系を傾けて配置する内視鏡であっても、内視鏡先端部の外径を細径化することができる。
次に、実施例1の照明光学系2を構成する光学部材の数値データを示す。なお、数値データ中、r1、r2・・・は各レンズ面等の曲率半径、d1、d2・・・は各レンズ等の肉厚またはそれらの空気間隔、nd1、nd2・・・は各レンズ等のd線での屈折率、νd1、νd3・・・は各レンズ等のd線でのアッベ数である。
また、各実施例中の焦点距離はd線に対する値である。
また、非球面係数は、上述した非球面形状Z(y)を示す式で用いたn次の非球面係数Anで示している。なお、実施例1では、4次の非球面係数のみを使用しているが、他の次数の非球面係数を用いても構わない。ただし、形状は光軸中心に対して対称形とするため、偶数次数にて構成する必要がある。また、記載のない次数の非球面係数は、上述の非球面式において数値0として扱っている。
また、これらの記号は、以下の各実施例において共通である。
[数値データ1]
1=∞ d1=1.85 nd1=1.883 νd1=40.76
2=-0.675(非球面、砂目) d2=0 nd2=1
3=∞(ライトガイドファイバ束の端面)

非球面係数
第2面
k=-0.625 、A4=-0.1
砂目状の面の算術平均粗さRa:0.3[μm]
砂目状の面における面形状のうねり:5回
うねりの振幅のPV値:15[μm]
レンズ外径:φ1.5
ライトガイドファイバ束の外径:φ1.35
NA:0.6
ライトガイドファイバ束のコアとコアとの間隔Pc:3μm
ライトガイドファイバ束の充填率:75.2%
ライトガイドファイバ束の断面積S0:1.431mm2
ライトガイドファイバ束の断面に占めるコア部分の断面積S1:0.873mm2
断面積の比率ΔS:S1/S0=0.61
レンズ出射端から照射面までの距離t:1.5mm
照射面上の光線高h1:3.394
ライトガイドファイバ束からの出射光の最大光線高h0:0.675
光線高比Δh:5.03
照明光学系全系の焦点距離f:0.764
砂目状の面の屈折力ψ:1.308
Pc/Ra:10
|1/f|×Pc/Ra:13.09[1/mm]
|1/f|×Pc/Ra×(1/NA):21.82[1/mm]
図12は本発明の実施例2にかかる照明光学系を示す図で、(a)は光学構成を示す光軸に沿う断面図、(b)は光軸に平行な照明光が照明光学系を経て出射される様子を示す説明図である。
実施例2の照明光学系2は、物体側が平面でライトガイドファイバ束側が凸面の平凸レンズ21と、単ファイバ22とで構成されている。
単ファイバ22の入射端面r4とライトガイドファイバ束1の出射端面r5、および単ファイバ22の出射端面r3と平凸レンズ21の凸面r2は、それぞれ接触するように配置されている。
平凸レンズ21の凸面r2は、球面形状に形成され、さらにその球面形状の面に砂目加工が施されて構成されている。
砂目の面の算術平均粗さRaは約0.2μmである。実施例2では、単ファイバ22と組合せたことにより砂目による配光ムラの低減効果は少なくて済むため、実施例2の照明光学系では、品質を確保するのに必要な砂目の算術平均粗さRaは0.05〜0.5μmの範囲でもよい。
このように構成した実施例2の照明光学系2によれば、平凸レンズ21の凸面r2に形成した球面かつ砂目状の面により配光ムラおよび色ムラの発生が抑えられるとともに、単ファイバ22でライトガイドファイバ束1の網目による配光ムラが低減される。
このため、実施例2の照明光学系2によれば、構成部品としての光学素子数は増えるものの、砂目の効果だけで配光ムラを除去するのに比べて、単ファイバ22を介して砂目の粗さレベルを細かくすることができるため、砂目による光量損失を低減することができる。
特に、内視鏡の細径化に伴いライトガイドファイバ束を構成するファイバ単繊維の本数を多くすることができないために、照明光量が少なく明るさにあまり余裕がない場合などに、実施例2の照明光学系2は非常に有効である。
また、砂目は照明光の出射側に設けていないため、例えば、内視鏡に適用した場合であっても、砂目が粘液や水、ゴミ等が付着することで所望の光学特性が出なくなるようなことはない。
また、実施例2の照明光学系2によれば、平凸レンズ21と単ファイバ22を、凸面r2と単ファイバの出射端面r3とが接触するように配置したので、レンズと単ファイバとの間に設ける間隔環のような枠部材を不要にすることができる。
なお、単ファイバ22は、ライトガイドファイバ束1からの出射光を均一化するために、ある程度の適当な長さがあるのが望ましい。
例えば、図13に示すように照明光学系2の出射端側から光軸に平行な光線を入射させたときに、その照明光学系2による集光位置にライトガイドファイバ束の出射端面が位置しないような長さにする。このようにすると、逆にライトガイドファイバ束の出射端面の網目構造が被写体側に画像として映りにくくなり、網目による配光ムラが発生しにくくなる。
従って、単ファイバ22の長さdLは長いほど、ライトガイドファイバ束からの出射光が混合されるので好ましく、少なくとも単ファイバ22の出射端側に配置されている平凸レンズ21の焦点距離f凸以上の長さは必要である。この条件を満足するには、単ファイバ22のコアの屈折率をnとすると、単ファイバ22の空気換算長はdL/nであるから、
dL/n>f凸/f
を満足することが必要となる。
但し、fは照明光学系の全系の焦点距離である。
なお、照明光学系を凸レンズ1枚で構成する場合であれば、f凸/f=1 となるから、
dL/n>1 即ち、dL>n
を満足することが必要となる。
よって、単ファイバ22のコアの屈折率を1.5以上で構成したときには、
dL>1.5
を満足することが必要である。
次に、実施例2の照明光学系2を構成する光学部材の数値データを示す。
[数値データ2]
1=∞ d1=1.4 nd1=1.883 νd1=40.76
2=-0.58(球面、砂目) d2=0 nd2=1
3=∞(単ファイバコア) d3=2.7 nd3=1.80518 νd3=25.42
4=∞ d4=0 nd4=1
5=∞(ライトガイドファイバ束の端面)
砂目状の面の算術平均粗さRa:0.2[μm]
砂目状の面における面形状のうねり:4回
うねりの振幅のPV値:10[μm]
レンズ外径:φ1
ライトガイドファイバ束の外径:φ0.9
NA:0.6
ライトガイドファイバ束のコアとコアとの間隔Pc:3μm
ライトガイドファイバ束の充填率:76.2%
ライトガイドファイバ束の断面積S0:0.636mm2
ライトガイドファイバ束の断面に占めるコア部分の断面積S1:0.393mm2
断面積の比率ΔS:S1/S0=0.618
レンズ出射端から照射面までの距離t:1.5mm
照射面上の光線高h1:2.481
ライトガイドファイバ束からの出射光の最大光線高h0:0.45
光線高比Δh:5.513
照明光学系全系の焦点距離f:0.657
砂目状の面の屈折力ψ:1.522
単ファイバの長さdL:2.7
単ファイバのコアの屈折率n:1.805
単ファイバの空気換算長dL/n:1.496
凸レンズの焦点距離/照明光学系全系の焦点距離:f凸/f=1
Pc/Ra:15
|1/f|×Pc/Ra:22.83[1/mm]
|1/f|×Pc/Ra×(1/NA):38.05[1/mm]
図14は本発明の実施例3にかかる照明光学系を示す図で、(a)は光学構成を示す光軸に沿う断面図、(b)は光軸に平行な照明光が照明光学系を経て出射される様子を示す説明図である。
実施例3の照明光学系2は、物体側が平面でライトガイドファイバ束側が凸面の平凸レンズ21aと、両凸レンズ21bとで構成されている。
平凸レンズ21aの凸面r2は、球面形状に形成され、さらにその球面形状の面に砂目加工が施されて構成されている。
実施例3の照明光学系2では、レンズの曲率半径が小さく、光の屈折作用が強い面を砂目状にしている。このため、拡散効果を出しやすく広配光化しやすくなっている。また、この砂目により配光ムラを抑えながら、物体面に近い面を砂目状としたので色ムラの発生も抑えられる。
次に、実施例3の照明光学系2を構成する光学部材の数値データを示す。
[数値データ3]
1=∞ d1=1.3000 nd1=1.883 νd1=40.76
2=-1.6(球面、砂目) d2=0.1000 nd2=1
3=6.0 d3=0.7500 nd3=1.883 νd3=40.78
4=-1.6 d4=0 nd4=1
5=∞(ライトガイドファイバ束の端面)
砂目状の面の算術平均粗さRa:0.4[μm]
砂目状の面における面形状のうねり:6回
うねりの振幅のPV値:12[μm]
レンズ外径:φ1.8
ライトガイドファイバ束の外径:φ1.6
NA:0.6
ライトガイドファイバ束のコアとコアとの間隔Pc:3μm
ライトガイドファイバ束の充填率:75%
ライトガイドファイバ束の断面積S0:2.011mm2
ライトガイドファイバ束の断面に占めるコア部分の断面積S1:1.224mm2
断面積の比率ΔS:S1/S0=0.609
レンズ出射端から照射面までの距離t:1.5mm
照射面上の光線高h1:2.866
ライトガイドファイバ束からの出射光の最大光線高h0:0.8
光線高比Δh:3.583
照明光学系全系の焦点距離f:0.943
砂目状の面の屈折力ψ:0.552
Pc/Ra:7.5
|1/f|×Pc/Ra:7.95[1/mm]
|1/f|×Pc/Ra×(1/NA):13.26[1/mm]
図15は本発明の実施例4にかかる照明光学系を示す図で、(a)は光学構成を示す光軸に沿う断面図、(b)は光軸に平行な照明光が照明光学系を経て出射される様子を示す説明図である。
実施例4の照明光学系2は、物体側が平面でライトガイドファイバ束側が凸面の平凸レンズ21aと、物体側が凸面でライトガイドファイバ束側が平面の平凸レンズ21b’と、物体側が凸面でライトガイドファイバ束側が平面の平凸レンズ21Cとで構成されている。
平凸レンズ21aの凸面r2は、球面形状に形成され、さらにその球面形状の面に砂目加工が施されて構成されている。
また、平凸レンズ21Cは、単ファイバで構成されている。
実施例4の照明光学系2によれば、レンズの曲率半径が小さく、光の屈折作用が強い面を砂目状にしたので、より拡散効果を出しやすくより広角化しやすい。
さらに物体面に近い面を砂目状としたので、配光ムラや色ムラの発生を抑えることができる。
また、ライトガイドファイバ束1側に単ファイバを設けたので、ライトガイドファイバ束1の網目による配光ムラの発生が低減されており、砂目状の算術平均粗さRaは小さなものとなっている。これにより砂目の拡散による光量損失はかなり少なくすることができる。
また、凸レンズ同士は、レンズ面頂部で密着している。このため、間隔環の枠部材を不要にすることができる。
次に、実施例4の照明光学系2を構成する光学部材の数値データを示す。
[数値データ4]
1=∞ d1=1.11 nd1=1.88300 νd1=40.76
2=-1.502(球面、砂目) d2=0.04 nd2=1
3=1.203 d3=0.65 nd3=1.88300 νd3=40.76
4=∞ d4=0 nd4=1
5=1.262(単ファイバコア) d5=2.75 nd5=1.80518 νd5=25.42
6=∞ d6=0 nd6=1
7=∞(ライトガイドファイバ束の端面)
算術平均粗さRa:0.1[μm]
うねり:4回
うねりの振幅のPV値:8[μm]
レンズ外径:φ1.2
ライトガイドファイバ束の外径:φ1.1
NA:0.6
ライトガイドファイバ束のコアとコアとの間隔Pc:3μm
ライトガイドファイバ束の充填率:76.1%
ライトガイドファイバ束の断面積S0:0.95mm2
ライトガイドファイバ束の断面に占めるコア部分の断面積S1:0.587mm2
断面積の比率ΔS:S1/S0=0.618
レンズ出射端から照射面までの距離t:1.5mm
照射面上の光線高h1:5.106
ライトガイドファイバ束からの出射光の最大光線高h0:0.55
光線高比Δh:9.284
照明光学系全系の焦点距離f:0.610
砂目状の面の屈折力ψ:0.588
単ファイバの長さdL:2.75
単ファイバのコアの屈折率n:1.805
凸レンズの焦点距離f凸:0.767
単ファイバの空気換算長dL/n:1.524
凸レンズの焦点距離/照明光学系全系の焦点距離:f凸/f=1.257
Pc/Ra:30
|1/f|×Pc/Ra:49.18[1/mm]
|1/f|×Pc/Ra×(1/NA):81.97[1/mm]
図16は本発明の実施例5にかかる照明光学系を示す図で、(a)は光学構成を示す光軸に沿う断面図、(b)は光軸に平行な照明光が照明光学系を経て出射される様子を示す説明図である。
実施例5の照明光学系2’は、物体側が平面でライトガイドファイバ束側が凹面の平凹レンズで構成されている。
平凹レンズの凹面r2は、球面形状に形成され、さらにその球面形状の面に砂目加工が施されて構成されており、広配光な照明範囲を得ることができるようになっている。
実施例5の照明光学系2’によれば、レンズ中心部から周辺部まで光線を一様に拡散させることができ、より均一な配光を得ることができる。
また、凹面に砂目を形成するようにしたので、砂目状の拡散効果により凹面の曲率半径をあまり小さくしなくて済み、レンズ加工上有利である。
次に、実施例5の照明光学系を構成する光学部材の数値データを示す。
[数値データ5]
1=∞ d1=0.5 nd1=1.88300 νd1=40.76
2=1.392(球面、砂目) d2=0.61 nd2=1
3=∞(ライトガイドファイバ束の端面)
砂目状の面の算術平均粗さRa:0.6[μm]
砂目状の面における面形状のうねり:14回
うねりの振幅のPV値:15[μm]
レンズ外径:φ3.4
ライトガイドファイバ束の外径:φ1.6
NA:0.6
ライトガイドファイバ束のコアとコアとの間隔Pc:3μm
ライトガイドファイバ束の充填率:75%
ライトガイドファイバ束の断面積S0:2.011mm2
ライトガイドファイバ束の断面に占めるコア部分の断面積S1:1.224mm2
断面積の比率ΔS:S1/S0=0.609
レンズ出射端から照射面までの距離t:1.5mm
照射面上の光線高h1:2.049
ライトガイドファイバ束からの出射光の最大光線高h0:0.8
光線高比Δh:2.561
照明光学系全系の焦点距離f:-1.576
砂目状の面の屈折力ψ:0.634
Pc/Ra:5
|1/f|×Pc/Ra:3.17[1/mm]
|1/f|×Pc/Ra×(1/NA):5.29[1/mm]
図17は本発明の実施例6にかかる照明光学系を示す図で、(a)は光学構成を示す光軸に沿う断面図、(b)は光軸に平行な照明光が照明光学系を経て出射される様子を示す説明図である。
実施例6の照明光学系2は、物体側が平面でライトガイドファイバ束側が凸面の平凸レンズ21の物体側に平行平板23を配置し、この平行平板23のライトガイドファイバ束側の面r2に砂目加工を施して構成されている。
実施例6の照明光学系2によれば、実施例6の照明光学系2は、実施例1〜5の照明光学系と異なり、曲面ではなく平面を砂目状としたので、配光ムラや色ムラの発生をより抑えることができる。また、砂目の加工がしやすい。
なお、実施例6の照明光学系2において、平凸レンズ21の凸面r4を砂目状の面として構成することも可能である。
次に、実施例6の照明光学系2を構成する光学部材の数値データを示す。
[数値データ6]
1=∞ d1=0.3 nd1=1.88300 νd1=40.76
2=∞(砂目) d2=0 nd2=1
3=∞ d3=0.6 nd3=1.88300 νd3=40.76
4=-0.7 d4=0 nd4=1
5=∞(ライトガイドファイバ束の端面)
砂目状の面の算術平均粗さRa:0.25[μm]
砂目状の面における面形状のうねり:3回
うねりの振幅のPV値:10[μm]
レンズ外径:φ1
ライトガイドファイバ束の外径:φ0.9
NA:0.6
ライトガイドファイバ束のコアとコアとの間隔Pc:3μm
ライトガイドファイバ束の充填率:76.2%
ライトガイドファイバ束の断面積S0:0.636mm2
ライトガイドファイバ束の断面に占めるコア部分の断面積S1:0.393mm2
断面積の比率ΔS:S1/S0=0.618
レンズ出射端から照射面までの距離t:1.5mm
照射面上の光線高h1:1.086
ライトガイドファイバ束からの出射光の最大光線高h0:0.45
光線高比Δh:2.413
照明光学系全系の焦点距離f:0.793
砂目状の面の屈折力ψ:0
Pc/Ra:12
|1/f|×Pc/Ra:15.13[1/mm]
|1/f|×Pc/Ra×(1/NA):25.22[1/mm]
図18は本発明の実施例7にかかる照明光学系を示す図で、(a)は光学構成を示す光軸に沿う断面図、(b)は光軸に平行な照明光が照明光学系を経て出射される様子を示す説明図である。
実施例7の照明光学系2”は、ライトガイドファイバ束1の物体側に配置された平行平板で構成されている。
平行平板のライトガイドファイバ束側の面r2には、砂目加工が施されている。
実施例7の照明光学系2”も実施例6と同様に、曲面ではなく平面を砂目状としたので、配光ムラや色ムラの発生をより抑えることができ、また、砂目の加工がしやすい。
また、例えば、細径内視鏡用の照明光学系として用いるなど、照明系の配置スペースが確保しにくいような場合には、平行平板は断面形状を円形以外の半円や三日月、小判型等の外形に容易に加工できるため、内視鏡の太径化を抑えることができる。
その場合の照明光学系2”の断面形状は、ライトガイドファイバ束1の出射端面の断面形状に合わせて相似的な形状にするとよい。
次に、実施例7の照明光学系2”を構成する光学部材の数値データを示す。
[数値データ7]
1=∞ d1=0.3 nd1=1.88300 νd1=40.76
2=∞(砂目) d2=0 nd2=1
3=∞(ライトガイドファイバ束の端面)
砂目状の面の算術平均粗さRa:0.2[μm]
砂目状の面における面形状のうねり:3回
うねりの振幅のPV値:8[μm]
レンズ外径:φ1
ライトガイドファイバ束の外径:φ0.9
NA:0.6
ライトガイドファイバ束のコアとコアとの間隔Pc:3μm
ライトガイドファイバ束の充填率:76.2%
ライトガイドファイバ束の断面積S0:0.636mm2
ライトガイドファイバ束の断面に占めるコア部分の断面積S1:0.393mm2
断面積の比率ΔS:S1/S0=0.618
レンズ出射端から照射面までの距離t:1.5mm
照射面上の光線高h1:0.45
ライトガイドファイバ束からの出射光の最大光線高h0:0.45
光線高比Δh:1
照明光学系全系の焦点距離f:∞
砂目状の面の屈折力ψ:0
Pc/Ra:15
図19は本発明の実施例8にかかる照明光学系を示す図で、(a)は光学構成を示す光軸に沿う断面図、(b)は光軸に平行な照明光が照明光学系を経て出射される様子を示す説明図である。
実施例8の照明光学系2は、基本的な照明光学系の形状、うねり回数や振幅などは実施例1と同様である。
但し、実施例8の照明光学系2では、平凸レンズの凸面r2に施された砂目の粗さが中心領域と周辺領域とで異なり、凸面r2の中心領域では算術平均粗さRaが約0.3、周辺領域では算出平均粗さRaが約0.6となっている。
照射範囲の周辺部は、ライトガイドファイバ束の周辺部からの光線が大きく寄与している。このため、ライトガイドファイバ束の周辺部からの光線が通るレンズ面の周辺部が配光ムラに関係する。
そこで、実施例8の照明光学系2では、照射範囲の周辺部となるライトガイドファイバ束1の周辺部からの光線を大きく拡散させるために、この周辺光を透過させるレンズ面r2の周辺部の算術平均粗さRaを粗くしている。
また、実施例8の照明光学系2では、照射範囲の中心部での光量損失を抑えて明るさを確保するために、レンズ面r2の中心部の算術平均粗さRaを小さくしている。
なお、ここでの照射範囲の中心部及び周辺部は、ライトガイドファイバ束1の半径をrとしたとき、中心部はライトガイドファイバ束1の中心より約r/2から3r/4程度の範囲、周辺部はこの中心部を除く部分を通る光線の範囲とする。実施例8の照明光学系2では、平凸レンズの外径がφ1.5であり、その中心部を約φ0.8の範囲とし、これ以外の範囲を周辺部としている。
なお、この中心部及び周辺部の照射範囲は、ライトガイドファイバ束1の出射端から出射されるライトガイドファイバ束1の光軸と平行な光線を追跡したときに、砂目状のレンズ面r2上を通過する光線がレンズr2面上において入射する範囲として規定するとよい。
実施例8の照明光学系2では、ライトガイドファイバ束1の出射端面側にレンズの砂目状の面r2が向いた配置となっている。このため、ライトガイドファイバ束1の出射端からライトガイドファイバ束の光軸と平行な光線を追ったときにはライトガイドファイバ束1の出射端の領域とレンズ面r2の入射端での領域は同じになる。
なお、砂目状の面における中心領域と周辺領域との粗さは連続的に変化することが望ましいが、砂目の加工上、領域ごとに区別しながら加工するのは難しい。
しかし、砂目により光線が拡散されるため、算術平均粗さRaの変化に不連続な箇所があっても配光特性に大きな影響はない。
なお、砂目の粗さを変えるには、加工領域ごとに砥石の回転数などの加工条件を変えればよい。
このように砂目状のレンズ面における中心領域と周辺領域との粗さを変えて加工した実施例8の照明光学系2によれば、レンズ面の中心領域での算術平均粗さRaが小さいため、中心部分の光量が上がり、明るい照明をすることができる。
次に、実施例8の照明光学系を構成する光学部材の数値データを示す。なお、実施例1の照明光学系と共通するデータについては、省略する。
[数値データ7]
中心部φ0.8の範囲内での砂目状の面の算術平均粗さRa:0.3[μm]
周辺部φ0.8〜φ1.5の範囲での砂目状の面の算術平均粗さRa:0.6[μm]
砂目状の面における面形状のうねり:5回
うねりの振幅のPV値:15[μm]
レンズ外径:φ1.5
ライトガイドファイバ束の外径:φ1.35
NA:0.6
ライトガイドファイバ束のコアとコアとの間隔Pc:3μm
ライトガイドファイバ束の充填率:75.2%
ライトガイドファイバ束の断面積S0:1.431mm2
ライトガイドファイバ束の断面に占めるコア部分の断面積S1:0.873mm2
断面積の比率ΔS:S1/S0=0.61
レンズ出射端から照射面までの距離t:1.5mm
照射面上の光線高h1:3.394
ライトガイドファイバ束からの出射光の最大光線高h0:0.675
光線高比Δh:5.03
照明光学系全系の焦点距離f:0.764
砂目状の面の屈折力ψ:1.308
Ra0.3μmのとき、
Pc/Ra:10
|1/f|×Pc/Ra:13.09[1/mm]
|1/f|×Pc/Ra×(1/NA):21.82[1/mm]
Ra0.6μmのとき、
Pc/Ra:5
|1/f|×Pc/Ra:6.54[1/mm]
|1/f|×Pc/Ra×(1/NA):10.91[1/mm]
図20は本発明の実施例9にかかる、照明光学系を用いた照明装置を示す概略構成図である。
実施例9の照明装置は、光源部10と、ライトガイドファイバ束1と、本発明にかかる上記いずれかの実施例の構成を備えた照明光学系2とで構成されている。
光源部10は、光源ランプ11と、コンデンサーレンズ12と、集光光学系14と、光学フィルタ13とを有して構成されている。
光源ランプ11からの射出光は、コンデンサーレンズ12および集光光学系14を経てライトガイドファイバ束1の入射端面に集光される。光学フィルタ13は、可視観察時に不要な赤外光や紫外光をカットするための赤外光カットフィルタや紫外光カットフィルタとして構成されており、光源ランプ11とコンデンサーレンズ12との間、及びコンデンサーレンズ12と集光光学系14との間に設けられている。
ライトガイドファイバ束1の入射端から入射した光は、ライトガイドファイバ束1内のファイバ単繊維を伝播して出射端から出射する。
照明光学系2は、ライトガイドファイバ束1の出射端側に配置されており、ライトガイドファイバ束1からの照明光を被写体に照射する。
なお、実施例9で用いられる照明光学系2は、上述したように、例えば、本発明の実施例1〜8の照明光学系の構成および作用効果を有している。このため、照射光にレンズ作用による色ムラやライトガイドファイバ束1の網目構造による配光ムラが生じず、良好に観察を行うことができる。
なお、光源ランプ11は、ハロゲンランプやキセノンランプ、水銀ランプ等の各種ランプやLEDなどの発光素子等を使用することができる。
また、光学フィルタ13は、使用する波長域に応じて、適宜特性の異なるフィルタに置き換えることができるように挿脱可能に構成されている。
例えば、赤外光を使用したい場合には赤外光カットフィルタを外せばよい。また、紫外光を使用したい場合には紫外光カットフィルタを外せばよい。また、ある特定の波長のみを取り出したい場合には、その波長のみを取り出せるように構成されたバンドパスフィルタに変更すればよい。
さらに、ライトガイドファイバ束1を光源部10と一体に構成してもよいし、照明光学系2とともに光源部10から分離可能に構成してもよい。分離可能に構成すれは、一つのライトガイドファイバ束1を複数の光源に使用できるという利点がある。
さらにまた、照明光学系2もライトガイドファイバ束1と一体に構成してもよいし、別体に構成してもよい。別体に構成すれば、例えば、配光特性の異なる照明光学系を用途に応じて取り替えて使い分けることができる。
図21は本発明の実施例10にかかる、照明光学系を備えた内視鏡を用いた観察システムの全体構成を示す概略構成図、図22は図21の観察システムにおけるスコープ挿入部21の先端部の構成を示す部分拡大断面図である。
実施例10の観察システムは、光源部10と、スコープ20と、プロセッサ30と、モニタ40とを有して構成されている。
スコープ20は、内部にライトガイドファイバ束を備えている。また、スコープ20は、光源部10およびプロセッサ30に接続されている。
光源部10は、図示していないが、内部に実施例7に示した光源ランプやコンデンサーレンズ、光学フィルタなどが設けられている。そして、光源ランプからの出射光を、スコープ20の内部に配置されているライトガイドファイバ束の入射端面に集光するようになっている。
図22に示すように、ライトガイドファイバ束1は、スコープ20の挿入部21の先端部まで延びており、光源部10からの光を挿入部21の先端部まで伝播するようになっている。
挿入部21の先端部には、ライトガイドファイバ束1の出射端側に配置された照明光学系2と、照明光学系とは異なる光路上に配置された対物光学系23と、撮像素子24を有している。
照明光学系2は、ライトガイドファイバ束1の出射端側に配置された例えば実施例1と同様の平凸レンズで構成されており、ライトガイドファイバ束1からの出射光を拡散して、被写体Mに照射するように構成されている。なお、照明光学系2は、実施例2〜8と同様に構成されたものを用いてもよい。
対物光学系23は、被写体Mの画像を撮像素子24上に結像するように構成されている。
撮像素子24は、例えばCCD等の固体撮像素子を用いて構成されており、結像された画像を撮像することで、電気信号化して出力する。
プロセッサ30は、撮像素子24で撮像した画像信号を信号処理する。モニタ40は、CRTモニタや液晶モニタなどを用いて構成されており、プロセッサ30で信号処理された画像情報を表示する。
照明光学系2は、例えば、本発明の実施例1〜8の照明光学系と同様の構成および作用効果を有している。このため、照射光にレンズ作用による色ムラやライトガイドの網目構造による配光ムラが生じず、良好な観察を行うことができる。また、被写体の配光を均一化かつ広配光化でき、また光量損失も少なくすることができる。このため、特に、スコープに細径化や操作性などに高い要求がされる医療用の内視鏡を用いた観察システムに本発明の実施例1〜8の照明光学系と同様の照明光学系2を適用する場合には大きな効果が得られる。
なお、スコープ20には、カラー化の信号処理方法の違いから同時式と面順次式といわれるものがある。
同時式の場合は、スコープ20の挿入部21の先端部に設けた撮像素子24の前方に、補色モザイクカラーフィルタまたは原色モザイクカラーフィルタを備えており、各カラーフィルタを通過する光強度をもとにカラー化処理する。
面順次式の場合には、撮像素子24の前方にカラーフィルタが設けられていない。このため、光源部10においてRGBの3原色を順次照明し、各カラー画像を撮像し、それらを合成処理する。
図23はRGB方式を採用した光源部の一構成例を示す概略構成図である。
図23の例の光源部10は、内部に光源ランプ11からの光をRGBの3原色に分離するためのRGB回転フィルタ15を備えている。RGB回転フィルタ15は、ターレット等の回転円板上の回転方向にRGBそれぞれの波長を透過する特性を有するフィルタが設けられたものであり、回転円板を回転させることにより、RGBそれぞれのフィルタに切り替わるようになっている。
なお、赤外光や紫外光を使用する場合には、使用する波長域外の光をカットするように光源部10の所定の位置に配置された光学フィルタ13を、所望の分光特性を有する光学フィルタと交換すればよい。
また、例えば、可視域の特定波長だけを透過するバンドパスフィルタなど目的用途に応じた特性を持つフィルタを、赤外光カットフィルタや紫外光カットフィルタなどのフィルタはそのままにして、或いは、赤外光カットフィルタや紫外光カットフィルタなどのフィルタを取り外して、組み込んでもよい。
また、実施例10の観察システムでは、光源10やプロセッサ30、モニタ40は、それぞれ別体構成としているが、その一部もしくは全体を一体構造としても構わない。
また、スコープ20は、挿入部21の先端部に撮像素子24を配置したものに限定される訳ではなく、挿入部21の先端部にイメージガイドファイバを配置するとともにスコープ20の本体部に撮像素子24を配置して構成したものでもよい。
また、撮像素子24には、上述したCCDの他に、CMOSその他のさまざまな固体撮像素子が使用可能である。
図24は本発明の実施例11にかかる、照明光学系を備えた内視鏡を用いた観察システムの全体構成を示す概略構成図である。
実施例11の観察システムは、スコープ20として、イメージガイドファイバを用いたファイバースコープや、リレーレンズを用いた硬性鏡を構成すると共に、スコープ20の接眼部に撮像素子を内蔵したテレビカメラ31を取り付けて、実施例10と同様な機能を有する観察システムを構成している。
スコープ20は、内部に光源部10から出射される光をスコープ挿入部21の先端部に導くライトガイドファイバ束の他に、挿入部21の先端部に設けられた対物光学系を通った光を導くイメージガイドファイバと接眼光学系(図示省略)を有している。なお、イメージガイドファイバの代わりにリレーレンズを用いて硬性鏡として構成したものを用いてもよい。
また、撮像素子は、実施例10とは異なり、挿入部21の先端部ではなく、テレビカメラ31の内部に設けられている。
テレビカメラ31は、図示を省略したが、その内部にスコープ20からの観察光を撮像面に結像する集光光学系と撮像素子を有している。
なお、光源部10やスコープ20内のライトガイドファイバ束1および照明光学系2のその他の構成については、実施例10と同様である。
実施例11の観察システムでは、スコープ20に設けられた接眼光学系を通して得られる被写体Mの画像は、テレビカメラ31の内部に設けられた集光光学系を介して撮像素子(図示省略)上に結像される。撮像素子から得られる電気信号はカメラコントロールユニット32内で信号処理され、モニタ40上に被写体画像として映し出される。
なお、撮像素子からモニタ40までの基本的な処理過程は、実施例10と同様である。
実施例11の観察システムにおいても、本発明の照明光学系を使用しているため照明ムラのない明るい良好な画像観察ができる。
図25は本発明の実施例12にかかる、照明光学系を備えた内視鏡を用いた観察システムの全体構成を示す概略構成図である。
実施例12の観察システムは、スコープ20として、イメージガイドファイバ用いたファイバースコープやリレーレンズを用いた硬性鏡を構成した、目視観察用のスコープと、光源とを組合せて構成されており、スコープ20で得られる被写体画像Mを直接目視観察することができるようになっている。
光源部10やスコープ20の基本的な構成は、実施例11の観察システムと同様である。
実施例12の観察システムによれば、本発明の照明光学系を使用しているため、人間が被写体画像を直接目視観察する場合において、照明ムラのない明るい良好な目視観察をすることができる。
なお、以上の実施例では、本発明の照明光学系の入射側に設けられるライトガイドファイバ束は、本発明の照明光学系に光を供給する手段、具体的には光源から出射される照明光を導光する導光手段、あるいは、ライトガイドファイバ束自体を光源の一部として機能する。しかるに、本発明の照明光学系に光を供給する手段を、ライトガイドファイバ束の代わりにLED(Light Emitting Diode)などの発光素子を用いた光源で構成することも可能である。
図26は本発明の実施例13にかかる照明光学系2を用いた照明装置において光源としてLED素子を用いた概略構成図で、(a)はLED素子1’を1つ用いた構成例、(b)はLED素子1’を2つ用いた構成例を夫々示している。
実施例13では、照明光学系2は、実施例1と同じものを用い、LED素子1’に近接して配置されている。なお、実施例1以外の他の実施例の照明光学系を使用することができる。
LED素子1’は、図32(a)に示すように、1個設けた構成に限定されるものではなく、例えば、図32(b)に示すように、複数個設けることも可能である。特に、LED素子1’を複数個配置する場合には、発光部間に暗部が生じるので照射面に配光ムラが生じることがある。この照明ムラを低減するのに本発明の砂目状の照明光学系が非常に有効に作用する。
以上の実施例では、本発明の照明光学系を主に内視鏡に適用する場合について説明したが、本発明の照明光学系は内視鏡以外の光学装置にも適用可能である。
また、上記実施例10〜12では、観察光学系と照明光学系とが一体となった内視鏡をあげたが、観察光学系と照明光学系が別体で構成されていても構わない。
また、本発明の照明光学系のうち、レンズ構成の少ない照明光学系は、全長を短くすることができるため、内視鏡に用いた場合において先端部の長さの短縮化に大きく寄与する。
また、照明光学系の組立時や組立後にレンズ間に混入するゴミによって、照明光にゴミの影が映ることがある。このようなゴミの影も照明ムラの原因の一つとなるところ、照明光学系を小型化していくとゴミの影が目立ちやすくなる。
しかし、本発明の照明光学系によれば、レンズ面を砂目状態にしたので、砂目の面における光の拡散効果によりゴミの影は目立ちにくくなるという効果もある。
また、本発明の各実施例では、照明光学系を構成する砂目の面を有する光学素子に、屈折率ndが1.883と高屈折率の硝材を使用した。しかし、BK7や白板(およそnd1.52)といった低屈折率の硝材やサファイアのような光学結晶材を用いても構わない。
さらに、本発明の他の実施形態の照明光学系として、単ファイバを硝材として平凸レンズを構成するとともに、その凸面に砂目状のレンズ面を形成してもよい。
また、本発明では、砂面状の面の粗さを算術平均粗さRaを用いて示したが、二乗平均平方根粗さRqを用いることも可能である。算術平均粗さRaと、二乗平均平方根粗さRqとで同じ数値にはならないが、二乗平均平方根粗さRqの値は光量や配光ムラ、配光特性などの光学特性と相関がある。そして、評価指標として、二乗平均平方根粗さRqを用いた場合でも、本発明の算術平均粗さRaの規定で必要とする光学性能をほぼ満足することができることが、本件出願人の実験を介して確認された。
なお、本発明は、以上のような実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において様々な変更が可能であることは言うまでもない。
以上説明したように、本発明の照明光学系、照明光学系を用いた照明装置、及び照明光学系又は照明光学系を用いた照明装置を用いた観察システムは、特許請求の範囲に記載した特徴と併せて以下に示す特徴を有している。
(1)前記光源として、ライトガイドファイバ束又は発光素子を用いたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の照明光学系。
(2)光源から出射される照明光を導光するライトガイドファイバ束の出射端に該照明光を拡散させるために配置された照明光学系において、前記照明光学系を構成する光学素子の少なくとも一面を砂目状とし、該砂目状の面の算術平均粗さを0.05〜0.75[μm]の範囲となるように構成したことを特徴とする照明光学系。
(3)光源から出射される照明光を導光するライトガイドファイバ束の出射端に該照明光を拡散させるために配置された照明光学系において、該ライトガイドファイバ束の出射端に一つ以上の凸レンズを配置し、該凸レンズの一面以上を砂目状とし、かつ、該砂目状の面の算術平均粗さが0.2〜0.75[μm]の範囲となるように構成したことを特徴とする照明光学系。
(4)前記照明光学系から照射される照明光の球面配光角度特性が、中心強度を1としたとき該照明光学系の射出角度が85゜で0.03以上であることを特徴とする上記(3)に記載の照明光学系。
(5)光源から出射される照明光を導光するライトガイドファイバ束の出射端に該照明光を拡散させるために配置された照明光学系において、該ライトガイドファイバ束の出射端から順に、単ファイバと、一つ以上の凸レンズを配置するとともに、該凸レンズの一面以上を砂目状とし、かつ該砂目状の面の算術平均粗さを0.05〜0.5[μm]の範囲となるように構成したことを特徴とする照明光学系。
(6)前記照明光学系を構成する光学素子に設けられた砂目状の面における面形状のうねり回数が、該砂目状の面を有する光学素子の直径方向に対して、20回以下であることを特徴とする請求項1〜3、上記(1)〜(5)のいずれかに記載の照明光学系。
(7)前記照明光学系を構成する光学素子に設けられた砂目状の面における面形状のうねりのPV値が50[μm]以下であることを特徴とする請求項1〜3、上記(1)〜(6)のいずれかに記載の照明光学系。
(8)ライトガイドファイバ束の断面積をS0、ライトガイドファイバ束を構成するコア部分の全断面積をS1とし、ライトガイドファイバ束の断面積に対するコア部分の全断面積の比率ΔSをΔS=S1/S0としたとき、次の条件式を満足することを特徴とする請求項1〜3、上記(1)〜(7)のいずれかに記載の照明光学系。
ΔS≧0.5
(9)ライトガイドファイバ束の断面積をS0、ライトガイドファイバ束を構成するコア部分の全断面積をS1とし、ライトガイドファイバ束の断面積に対するコア部分の全断面積の比率ΔSをΔS=S1/S0としたとき、次の条件式を満足することを特徴とする請求項1〜3、上記(1)〜(8)のいずれかに記載の照明光学系。
ΔS≧0.6
(10)前記照明光学系における砂目状の面を該照明光学系の出射端面を除く部分に設けたことを特徴とする請求項1〜3、上記(1)〜(9)のいずれかに記載の照明光学系。
(11)前記照明光学系の最も物体側に平行平面板を設け、該平行平面板の光源側の面もしくは該平行平面板を除く最も物体側に位置する光学素子に砂目状の面を設けたことを特徴とする請求項1〜3、上記(1)〜(10)のいずれかに記載の照明光学系。
(12)前記照明光学系を構成する光学素子の砂目状の面が、球面もしくは非球面に形成されていることを特徴とする請求項1〜3、上記(1)〜(11)のいずれかに記載の照明光学系。
(13)前記照明光学系が、少なくとも一つの単ファイバを有することを特徴とする請求項1〜3、上記(1)〜(12)のいずれかに記載の照明光学系。
(14)前記単ファイバの長さをdLとしたとき、次の条件式を満足することを特徴とする上記(13)に記載の照明光学系。
dL>1.5
(15)前記照明光学系が、1枚以上の凸レンズを含み、該凸レンズの少なくとも1面が砂目状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3、上記(1)〜(14)のいずれかに記載の照明光学系。
(16)前記照明光学系が、凹レンズを含み、該凹レンズの少なくとも1面が砂目状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3、上記(4)〜(15)に記載の照明光学系。
(17)前記照明光学系が、レンズ屈折力のない光学素子を含み、該光学素子の少なくとも1面が砂目状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3、上記(4)〜(16)のいずれかに記載の照明光学系。
(18)前記照明光学系を構成する光学素子の砂目状の面における中心部とその周辺部とで砂目の粗さが異なることを特徴とする請求項1、上記(1)〜(17)のいずれかに記載の照明光学系。
(19)前記砂目状の面における算術平均粗さが、中心部では細かく、その周辺部では粗くるようにしたことを特徴とする上記(18)に記載の照明光学系。
(20)前記砂目状の面における算術平均粗さが、中心部では0.05〜0.5[μm]、周辺部では0.1〜0.7[μm]となるようにしたことを特徴とする上記(18)又は(19)に記載の照明光学系。
(21)前記ライトガイドファイバ束の半径をrとして、ライトガイドファイバ束の中心よりr/2〜3r/4の範囲を中心領域とし、該中心領域を除く部分を周辺領域として、ライトガイドファイバ束の出射端から光軸と平行な光線を追跡したときに、前記光学素子の砂目状の面上を通過する範囲を、夫々前記光学素子における砂目状の面の中心部および周辺部としたことを特徴とする上記(18)〜(20)のいずれかに記載の照明光学系。
(22)前記照明光学系を構成する砂目状の面を有する光学素子が、該光学素子の中心に対して回転対称形状であることを特徴とする請求項1、上記(1)〜(21)のいずれかに記載の照明光学系。
(23)前記照明光学系を構成する砂目状の面を有する光学素子の外径形状が円形とは異なる形状であることを特徴とする請求項1〜3、上記(1)〜(22)のいずれかに記載の照明光学系。
(24)前記光源の最大径から出射される光線高をh0、照射面上の光線高をh1、光線高比をΔh=h1/h0としたとき、次の条件式を満足することを特徴とする請求項1〜3、上記(1)〜(23)のいずれかに記載の照明光学系。
Δh≧2
但し、前記光線高h0、h1は、それぞれ照明光学系透過前後の光軸に平行な光線に対する光線高である。
なお、照明光学系の出射端から照射面までの距離は1.5mmとする。
(25)前記砂目状とした面の屈折力をψとしたとき、次の条件式を満足することを特徴とする請求項1〜3、上記(1)〜(24)に記載の照明光学系。
|ψ|>0.1
但し、ψは面の屈折力ψ=(n'−n)/rであり、n'は出射側の屈折率、nは入射側の屈折率、rは曲率半径である。
(26)前記照明光学系において、次の条件式を満足することを特徴とする請求項1〜3、上記(1)〜(25)のいずれかに記載の照明光学系。
1×10-3<Pc/Ra<1×103
但し、Pcはライトガイドファイバ束のコアとコアとの間隔、Raは照明光学系の砂目状の粗さである。なお、LEDのような光源を複数用いる場合は、光源間の光らない部分の間隔をPcとする。
(27)前記照明光学系において、次の条件式を満足することを特徴とする請求項1〜3、上記(1)〜(25)のいずれかに記載の照明光学系。
1×10-4[1/mm]<|1/f|×Pc/Ra<1×104[1/mm]
但し、Pcはライトガイドファイバ束のコアとコアとの間隔、Raは照明光学系の砂目状の粗さ、fは照明光学系の焦点距離、|1/f|は1/fの大きさである。なお、LEDのような光源を複数用いる場合は、光源間の光らない部分の間隔をPc、砂目状レンズの焦点距離は光軸近傍の形状を球面形状で近似した場合のレンズの焦点距離とする。
(28)前記照明光学系において、次の条件式を満足することを特徴とする請求項1〜3、上記(1)〜(25)のいずれかに記載の照明光学系。
1×10-4[1/mm]<|1/f|×Pc/Ra×(1/NA)<1×105[1/mm]
但し、Pcはライトガイドファイバ束のコアとコアとの間隔、Raは照明光学系の砂目状の粗さ、fは照明光学系の焦点距離、|1/f|は1/fの大きさ、NAはライトガイドファイバのNAである。なお、LEDのような光源を複数用いる場合は、光源間の光らない部分の間隔をPc、砂目状レンズの焦点距離は光軸近傍の形状を球面形状で近似した場合のレンズの焦点距離、LEDのような光源の場合は、光源からの出射光の広がり角度の正弦値をNAとする。
(29)前記砂目状の面の粗さの評価指標として二乗平均平方根粗さRqを用いることを特徴とする請求項1〜3、上記(1)〜(28)のいずれかに記載の照明光学系。
(30)上記(1)〜(29)のいずれかに記載の照明光学系を用いたことを特徴とする照明装置。
(31)光源からの出射光を被写体に照射するための照明装置および該被写体画像を目視観察あるいは外部表示装置に表示させて観察するための観察装置を含む観察システムにおいて、上記(1)〜(29)のいずれかに記載の照明光学系、又は上記(30)に記載の照明装置を用いたことを特徴とする観察システム。
(32)前記観察装置として内視鏡を用いたことを特徴とする上記(31)に記載の観察システム。
本発明の実施例1にかかる照明光学系を示す図で、(a)は光学構成を示す光軸に沿う断面図、(b)は光軸に平行な照明光が照明光学系を経て出射される様子を示す説明図である。 図1に示す本発明の一実施形態にかかる照明光学系を構成する平凸レンズの凸面の算術平均粗さRaを変えた場合の配光特性を示すグラフである。 鏡面形状の面のみ有し砂目状の面を有していない従来の照明光学系の配光特性と、砂目状の面を設けて広配光化した本発明の照明光学系の配光特性との比較例を示すグラフである。 図1に示す本発明の一実施形態にかかる照明光学系を構成する平凸レンズにおける砂目状の面(凸面)の算術平均粗さRaを変えた場合の光量特性を示すグラフである。 図1に示す本発明の一実施形態にかかる照明光学系を構成する平凸レンズにおける砂目状の面(凸面)の算術平均粗さRaと配光ムラとの関係を示すグラフである。 レンズ面のうねりについての概略説明図である。 M型のうねり形状を示す説明図である。 W型のうねり形状を示す説明図である。 ライトガイドファイバ束の一構成例を示す端面図である。 充填率を上げたライトガイドファイバ束の他の構成例を示す端面図である。 充填率を上げたライトガイドファイバ束のさらに他の構成例を示す端面図である。 本発明の実施例2にかかる照明光学系を示す図で、(a)は光学構成を示す光軸に沿う断面図、(b)は光軸に平行な照明光が照明光学系を経て出射される様子を示す説明図である。 実施例2の照明光学系の出射端側から光軸に平行な光線を入射させたときの光線の集光状態を示す説明図である。 本発明の実施例3にかかる照明光学系を示す図で、(a)は光学構成を示す光軸に沿う断面図、(b)は光軸に平行な照明光が照明光学系を経て出射される様子を示す説明図である。 本発明の実施例4にかかる照明光学系を示す図で、(a)は光学構成を示す光軸に沿う断面図、(b)は光軸に平行な照明光が照明光学系を経て出射される様子を示す説明図である。 本発明の実施例5にかかる照明光学系を示す図で、(a)は光学構成を示す光軸に沿う断面図、(b)は光軸に平行な照明光が照明光学系を経て出射される様子を示す説明図である。 本発明の実施例6にかかる照明光学系を示す図で、(a)は光学構成を示す光軸に沿う断面図、(b)は光軸に平行な照明光が照明光学系を経て出射される様子を示す説明図である。 本発明の実施例7にかかる照明光学系を示す図で、(a)は光学構成を示す光軸に沿う断面図、(b)は光軸に平行な照明光が照明光学系を経て出射される様子を示す説明図である。 本発明の実施例8にかかる照明光学系を示す図で、(a)は光学構成を示す光軸に沿う断面図、(b)は光軸に平行な照明光が照明光学系を経て出射される様子を示す説明図である。 本発明の実施例9にかかる、照明光学系を用いた照明装置を示す概略構成図である。 本発明の実施例10にかかる、照明光学系を備えた内視鏡を用いた観察システムの全体構成を示す概略構成図である。 図21の観察システムにおけるスコープ挿入部21の先端部の構成を示す部分拡大断面図である。 RGB方式を採用した光源部の一構成例を示す概略構成図である。 本発明の実施例11にかかる、照明光学系を備えた内視鏡を用いた観察システムの全体構成を示す概略構成図である。 本発明の実施例12にかかる、照明光学系を備えた内視鏡を用いた観察システムの全体構成を示す概略構成図である。 本発明の実施例13にかかる照明光学系2を用いた照明装置において光源としてLED素子を用いた概略構成図で、(a)はLED素子1’を1つ用いた構成例、(b)はLED素子1’を2つ用いた構成例を夫々示している。 接触式測定機によるレンズ面の形状測定方法を示す説明図であり、(a)は通常の配置におけるレンズ面の形状測定方法を示す説明図、(b)はレンズを傾けて配置した場合のレンズ面の形状測定方法を示す説明図である。 接触式測定機によるレンズ面の形状測定方法による砂目状のレンズ面のある半径方向に対する形状測定結果の一例を示すグラフである。 非接触式測定機によるレンズ面の形状測方法を示す図で、測定の原理としてCNC画像測定機の観察部のみを模式的に示す説明図である。 非接触式測定機によるレンズ面の形状測定を示す説明図である。 非接触式測定機であるCNC画像測定機による測定結果の一例を示すグラフである。 (a)ライトガイドファイバ束の構成を示す斜視図、(b)は従来の照明光学系の一構成例を示す説明図、(c)は(b)の照明光学系における配光ムラを示す説明図である。 色ムラに関する説明図であり、(a)は照明光学系を凸レンズで構成した場合においてレンズ硝材の分散によって発生する色ムラを示す説明図、(b)はレンズ面の砂目による色ムラの低減効果を示す説明図である。 照明光の周辺部に発生する配光ムラを示す説明図である。 照明光の周辺部に発生する配光ムラを示し、照明光学系から出射される照明光の様子を示す説明図であり、(a)はNAが0.5の照明光学系における、ライトガイドファイバ束の光線高が0.45のときの出射光線を実線、ライトガイドファイバ束の光線高が0.42のときの出射光線を破線で示す説明図、(b)はNAが0.2の照明光学系における、ライトガイドファイバ束の光線高が0.45のときの出射光線を実線、ライトガイドファイバ束の光線高が0.42のときの出射光線を破線で示す説明図、(c)は(b)の照明光学系を1/2の係数倍に小型化した照明光学系における、ライトガイドファイバ束の光線高が0.225のときの出射光線を実線、ライトガイドファイバ束の光線高が0.21のときの出射光線を破線で示す説明図、(d)はコアとコアとの間隔Pcを示す説明図である。
符号の説明
1 レンズガイドファイバ束
1’ LED素子
2、2’、2” 照明光学系
1 物体側が平面でライトガイドファイバ束側が凸面の平凸レンズ
1a 物体側が平面でライトガイドファイバ束側が凸面の平凸レンズ
1b 両凸レンズ
1b’、21C 物体側が凸面でライトガイドファイバ束側が平面の平凸レンズ
2 単ファイバ
3 平行平板
4 物体面
10 光源部
11 光源ランプ
12 コンデンサーレンズ
13 光学フィルタ
14 集光光学系
20 スコープ
21 挿入部
23 対物光学系
24 撮像素子
30 プロセッサ
32 カメラコントロールユニット
40 モニタ
51 接触針
52 被検査レンズ
53 レンズヤトイ
54 観察レンズ

Claims (5)

  1. 光源から出射される照明光を拡散させるために配置された照明光学系において、
    前記照明光学系を構成する光学素子の少なくとも一面を砂目状とし、該砂目状の面の算術平均粗さを0.05〜0.75[μm]の範囲となるように構成したことを特徴とする照明光学系。
  2. 前記照明光学系を構成する光学素子の砂目状の面における面形状のうねり回数が、該光学素子の直径方向に対して20回以下であることを特徴とする請求項1に記載の照明光学系。
  3. 前記照明光学系における光学素子の砂目状の面における面形状のうねりのPV値が50[μm]以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の照明光学系。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の照明光学系を用いたことを特徴とする照明装置。
  5. 光源からの出射光を被写体に照射するための照明装置および該被写体画像を目視観察あるいは外部表示装置に表示させて観察するための観察装置を含む観察システムにおいて、
    請求項1〜3のいずれかに記載の照明光学系又は請求項4に記載の照明装置を用いたことを特徴とする観察システム。
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