以下に本発明の実施の形態を説明するが、本明細書に記載の発明と、発明の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本明細書に記載されている発明をサポートする実施の形態が本明細書に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、発明に対応するものとして、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、本明細書に記載されている発明の全てを意味するものではない。換言すれば、この記載は、本明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により出現、追加される発明の存在を否定するものではない。
即ち、本発明の情報処理システムは、第1の情報処理装置が、放送局より送信されてくる放送番組に関連する情報を含む放送番組を受信する第1の受信手段(例えば、図5のチューナ210)と、第1の受信手段により受信された放送番組を表示する表示手段(例えば、図1のテレビジョン受像機6)と、表示手段により表示された放送番組のシーンをマーキングするマーキング手段(例えば、図5のリモートコントローラ5)と、マーキング手段によりマーキングされたシーンの情報からなるマーキング情報を生成するマーキング情報生成手段(例えば、図5のマーキング情報記録部8)と、マーキング情報を第2の情報処理装置に送信する第1の送信手段(例えば、図11のフローチャートにおけるステップS58の処理を実行する図5の通信部202)と、マーキング情報に基づいて、第2の情報処理装置より送信されてくるナビゲーションデータを受信する第2の受信手段(例えば、図11のフローチャートにおけるステップS61の処理を実行する図5の通信部202)とを備え、第2の情報処理装置が、第1の情報処理装置より送信されてくるマーキング情報を受信する第3の受信手段(例えば、図11のフローチャートにおけるステップS72の処理を実行する図6の通信部234)と、第3の受信手段により受信されたマーキング情報に基づいて、ナビゲーションデータを生成するナビゲーションデータ生成手段(例えば、図6のパーソナライズエンジン8a)と、ナビゲーションデータ生成手段により生成されたナビゲーションデータを第1の情報処理装置に送信する第2の送信手段(例えば、図11のフローチャートにおけるステップS76の処理を実行する図6の通信部234)とを備えることを特徴とする。
本発明の第1の情報処理装置は、放送局より送信されてくる放送番組に関連する情報を含む放送番組を受信する第1の受信手段(例えば、図5のチューナ210)と、第1の受信手段により受信された放送番組を表示する表示手段(例えば、図1のテレビジョン受像機6)と、表示手段により表示された放送番組のシーンをマーキングするマーキング手段(例えば、図5のリモートコントローラ5)と、マーキング手段によりマーキングされたシーンの情報からなるマーキング情報を生成するマーキング情報生成手段(例えば、図5のマーキング情報記録部8)と、マーキング情報を他の情報処理装置に送信する送信手段(例えば、図11のフローチャートにおけるステップS58の処理を実行する図5の通信部202)と、マーキング情報に基づいて、他の情報処理装置より送信されてくるナビゲーションデータを受信する第2の受信手段(例えば、図11のフローチャートにおけるステップS61の処理を実行する図5の通信部202)とを備えることを特徴とする。
前記ナビゲーションデータの生成における制約条件を入力する制約条件入力手段(例えば、図5のユーザ付加情報生成部204)をさらに設けるようにさせることができ、送信手段には、制約条件が付されたマーキング情報を他の情報処理装置に送信させるようにすることができる。
前記ナビゲーションデータをリムーバブルメディアに記録するナビゲーションデータ記録手段(例えば、図5のドライブ205)をさらに設けるようにさせることができる。
本発明の第1の情報処理方法は、放送局より送信されてくる放送番組に関連する情報を含む放送番組を受信する第1の受信ステップ(例えば、図10のフローチャートにおけるステップS11の処理)と、第1の受信ステップの処理で受信された放送番組を表示する表示ステップ(例えば、図10のフローチャートにおけるステップS12の処理)と、表示ステップの処理で表示された放送番組のシーンをマーキングするマーキングステップ(例えば、図10のフローチャートにおけるステップS13の処理)と、マーキングステップの処理でマーキングされたシーンの情報からなるマーキング情報を生成するマーキング情報生成ステップ(例えば、図10のフローチャートにおけるステップS14の処理)と、マーキング情報を他の情報処理装置に送信する送信ステップ(例えば、図11のフローチャートにおけるステップS58の処理)と、マーキング情報に基づいて、他の情報処理装置より送信されてくるナビゲーションデータを受信する第2の受信ステップ(例えば、図11のフローチャートにおけるステップS61の処理)とを含むことを特徴とする。
本発明の第2の情報処理装置は、他の情報処理装置より送信されてくるマーキングされた放送番組上のシーンの情報からなるマーキング情報を受信する受信手段(例えば、図11のフローチャートにおけるステップS72の処理を実行する図6の通信部234)と、受信手段により受信されたマーキング情報に基づいて、ナビゲーションデータを生成するナビゲーションデータ生成手段(例えば、図6のパーソナライズエンジン8a)と、ナビゲーションデータ生成手段により生成されたナビゲーションデータを他の情報処理装置に送信する送信手段(例えば、図11のフローチャートにおけるステップS76の処理を実行する図6の通信部234)とを備えることを特徴とする。
前記放送番組に対応付けられた基本ナビゲーションデータを記憶する記憶手段(例えば、図6のナビデータDB232)をさらに設けるようにさせることができ、受信手段には、他の情報処理装置より送信されてくるマーキング情報と共に、ナビゲーションデータの生成における制約条件を受信させるようにし、ナビゲーションデータ生成手段には、マーキング情報に基づいて、基本ナビゲーションデータを選択し、制約条件によりフィルタリングすることでナビゲーションデータを生成させるようにすることができる。
前記ナビゲーションデータ生成手段により過去に生成されたナビゲーションデータをユーザ毎の履歴情報として記憶する履歴情報記憶手段(例えば、図6のポイント履歴情報DB249)をさらに設けるようにさせることができ、ナビゲーションデータ生成手段には、放送番組上の位置の情報に基づいて選択された基本ナビゲーションデータと、履歴情報とに基づいて、ナビゲーションデータを生成させるようにすることができる。
本発明の第2の情報処理方法は、他の情報処理装置より送信されてくるマーキングされた放送番組上のシーンの情報からなるマーキング情報を受信する受信ステップ(例えば、図11のフローチャートにおけるステップS72の処理)と、受信ステップの処理で受信されたマーキング情報に基づいて、ナビゲーションデータを生成するナビゲーションデータ生成ステップ(例えば、図11のフローチャートにおけるステップS75の処理)と、ナビゲーションデータ生成ステップの処理で生成されたナビゲーションデータを他の情報処理装置に送信する送信ステップ(例えば、図11のフローチャートにおけるステップS76の処理)とを含むことを特徴とする。
尚、記録媒体およびプログラムについての対応関係は、情報処理方法と同様であるので、その説明は省略する。
図1は、本発明を適用したナビゲーションデータ配信システムの一実施の形態の構成を示す図である。
放送局1は、アンテナ2を介して、旅番組などの放送番組を放送する。その際、放送局1は、放送番組を放送するための放送信号の垂直ブランキング(垂直帰線期間)などに、放送番組で紹介されている場所の関連HP(Home Page)を保持する図示せぬサーバのアドレスを示すURI(Universal Resource Identifier)を含ませた状態で放送する。
HDDレコーダ4は、アンテナ3を介して放送局1のアンテナ2より放送される番組を受信し、所定の信号に変換してテレビジョン受像機6に表示すると共に、内蔵するHDD(Hard Disc Drive)に記録する。HDDレコーダ4は、ユーザがマーキングしたいときにリモートコントローラ5が操作されることにより発せられる信号に基づいて、放送番組の放送時刻の情報とチャンネルの情報をマーキング情報として記録する。
HDDレコーダ4は、マーキング情報に基づいて、HDDに録画した番組のサムネイル画像を表示して、リモートコントローラ5により選択されると、対応する放送時刻の番組を再生したり、または、対応する放送時刻に垂直ブランキングなどに合成されているURIを読み出し、インターネット7を介して、そのURIのアドレスに存在する図示せぬサーバに保持されているHPの情報をダウンロードしてテレビジョン受像機6に表示する。また、表示されたHPの情報がリモートコントローラ5により操作されると、HDDレコーダ4は、対応する情報を、インターネット7を介して図示せぬサーバよりダウンロードして表示させる。
以上により、例えば、放送番組が旅番組などであれば、放送番組が放送されているタイミング、または、放送番組を録画した後に、録画された番組が再生されているタイミングなどで、放送番組における自らが興味を持った場面で(行ってみたいと思うような場所を案内する場面で)、ユーザは、リモートコントローラ5を操作することで、その放送番組の放送時刻に対応して合成されているURIに基づいて、図示せぬサーバにアクセスし、関連するHPをダウンロードして表示させることができる。さらに、リモートコントローラ5が操作されることにより、後述する処理によりナビゲーションデータにおけるポイントに組み込みたいような場合、マーキング情報として記録させることが可能となる。
さらに、HDDレコーダ4は、以上のように生成されたマーキング情報を番組連動Webサーバ8に送信させる。そして、HDDレコーダ4は、送信したマーキング情報に基づいて、生成されたナビゲーションデータを番組連動Webサーバ8により受信する。さらに、HDDレコーダ4は、このようにして、番組連動Webサーバ8より送信されてきたナビゲーションデータをリムーバブルメディア9に記録する。
カーナビゲーション装置11は、このナビゲーションデータが記録されたリムーバブルメディア9が装着されることにより、記録されたナビゲーションデータに基づいて、放送番組により紹介された場所(例えば、旅番組で案内された場所)を訪ねるようなルート案内を実行する。
また、HDDレコーダ4は、番組連動Webサーバ8に対してマーキング情報によりナビゲーションデータを生成する料金の決済処理を、ICカード10を利用して決済サーバ12に対して実行する。さらに、HDDレコーダ4は、番組連動Webサーバ8よりナビゲーションデータを取得する際、例えば、ナビゲーションデータに基づいて、カーナビゲーション装置11によりルート案内されるルート上に存在する放送番組のスポンサとなる店舗または提携店舗において利用可能なクーポン情報を取得すると、そのクーポン情報をICカード10に記録する。このような処理により、放送番組を見てナビゲーションデータを生成したユーザが、クーポン情報が記録されたICカード10を利用して、例えば、放送番組のスポンサである店舗で、所定の料金を支払うための決済処理を決済サーバ12に実行させる際、そのスポンサとなっている店舗に備え付けられた店舗端末13により所定の金額だけ割り引いた金額で、決済サーバ12に対して決済処理を行わせると言ったサービスをユーザに対して提供することが可能となる。
番組連動Webサーバ8は、放送局1(または、放送局1により委託された業者)により管理運営されるサーバであり、放送局1により放送される放送番組に対応するナビゲーションデータの生成サービスを管理運営するサーバである。番組連動Webサーバ8は、HDDレコーダ4に代表される電子機器などよりマーキング情報が供給されると、パーソナライズエンジン8aを利用して、対応するナビゲーションデータを生成し、要求のあったHDDレコーダ4に対して送り返す。これにより、番組連動Webサーバ8を管理運営する放送局1は、ナビゲーションデータの生成サービスの料金の決済処理を、ナビゲーションデータの生成を求めるユーザに対して行う。ここでは、ナビゲーションデータの生成サービスに対する料金は、決済サーバ12とHDDレコーダ4間で行われるが、例えば、決済サーバ12とカーナビゲーション装置11間で行うようにしても良い。
決済サーバ12は、HDDレコーダ4に対して決済処理を行う際、ユーザのICカード10の認証するため、いわゆるチャレンジアンドレスポンス方式の認証処理を行い、認証が認められたとき、決済処理を実行する。尚、決済処理については、詳細を後述する。
カーナビゲーション装置11は、一般に自動車に搭載されるものであり、HDDレコーダ4によりカーナビゲーションデータが記録されたリムーバブルメディア9が装着されると、記録されたカーナビゲーションデータに基づいて、自車位置と走行情報などにより、目的地までのルート案内を実行する。また、カーナビゲーション装置11は、リムーバルメディア9に記録された情報に基づいて、目的地までのルート上に存在する観光地(以下、ポイントとも称する)などの情報を提示する。
店舗端末13は、各種の店舗でICカード10による決済処理を決済サーバ12に対して実行する端末である。店舗端末13は、ICカード10に自らの店舗の決済処理に対して有効となるクーポンの情報などが記録されている場合、対応するサービス、例えば、割引を施して決済処理を実行する。
尚、図1においては、テレビジョン受像機6は、HDDレコーダ4に接続された、いわばモニタとして利用する場合の例について説明するが、チューナによる選局をテレビジョン受像機6が行うようにしても良い。また、リモートコントローラ5は、HDDレコーダ4に対して信号を発するのみならず、テレビジョン受像機6に対して認識可能な信号を発するようにしても良い。
次に、図2を参照して、HDDレコーダ4の構成について説明する。
CPU(Central Processing Unit)31は、ROM(Read Only Memory)32、または記憶部38に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)33には、CPU31が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU31、ROM32、およびRAM33は、バス34により相互に接続されている。
CPU31には、バス34を介して入出力インタフェース35が接続されている。入出力インタフェース35には、キーボード、マウス、マイクロフォン、またはリモートコントローラ5からの信号を受光する受光部などよりなる入力部36、並びに、ディスプレイ、スピーカ、音声出力端子、または画像出力端子などよりなる出力部37が接続されている。CPU31は、入力部36から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。
入出力インタフェース35に接続されている記憶部38は、例えばハードディスクなどで構成され、CPU31が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。また、記憶部38は、CPU31により制御された周波数で送信されてくる放送信号がチューナ40により受信されるとき、受信された放送番組を記録する。さらに、チューナ40により受信された放送信号の放送番組、または、記録されている放送番組を出力部37の音声出力端子、および、画像出力端子を介して、テレビジョン受像機6に表示させるとき、リモートコントローラ5などにより放送番組のマーキングが要求されると、要求されたタイミングの放送番組の放送時刻とその放送番組を放送しているチャンネルの情報を記憶する。
通信部39は、インターネット7などのネットワークを介して通信機能を有する、例えば、番組連動Webサーバ8、または決済サーバ12などの各種の装置と各種のデータの授受を行う。
入出力インタフェース35に接続されているドライブ41は、磁気ディスク51、光ディスク52、光磁気ディスク53、或いは半導体メモリ54などのリムーバブルメモリが装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記憶部38に転送され、記憶される。尚、磁気ディスク51、光ディスク52、光磁気ディスク53、或いは半導体メモリ54などは、リムーバブルメモリ9に対応するものである。
カードリーダ42は、CPU31の指令により、ICカード10に情報を記録する、または、記録された情報を読み出すものであり、例えば、クーポン情報などが記録される。
次に、図3を参照して、番組連動Webサーバ8の構成について説明する。番組連動Webサーバ8の構成は、基本的に、図2のHDDレコーダ4と同様であり、番組連動Webサーバ8のCPU71、ROM72、RAM73、バス74、入出力インタフェース75、入力部76、出力部77、記憶部78、通信部79、ドライブ80、磁気ディスク91、光ディスク92、光磁気ディスク93、および、半導体メモリ94は、HDDレコーダ4のCPU31、ROM32、RAM33、バス34、入出力インタフェース35、入力部36、出力部37、記憶部38、通信部39、ドライブ41、磁気ディスク51、光ディスク52、光磁気ディスク53、および、半導体メモリ54に対応するものである。
ただし、HDDレコーダ4と番組連動webサーバ8においては、それぞれ基本的な用途が画像記録再生装置とコンピュータという点で異なるため、個々の構成についての性能は、それぞれの用途に合わせて必要に応じて、特化したものが用いられている。また、番組連動Webサーバ8においては、記憶部78には、後述するパーソナライズエンジン8aを実行させるためのプログラムが格納されている点で、HDDレコーダ4とは用途が異なるものである。
次に、図4を参照して、カーナビゲーション装置11の構成について説明する。カーナビゲーション装置11の構成は、基本的に、図2のHDDレコーダ4と同様であり、カーナビゲーション装置11のCPU111、ROM112、RAM113、バス114、入出力インタフェース115、入力部116、出力部117、記憶部118、通信部119、ドライブ122、カードリーダ123、磁気ディスク131、光ディスク132、光磁気ディスク133、および、半導体メモリ134は、HDDレコーダ4のCPU31、ROM32、RAM33、バス34、入出力インタフェース35、入力部36、出力部37、記憶部38、通信部39、ドライブ41、カードリーダ42、磁気ディスク51、光ディスク52、光磁気ディスク53、および、半導体メモリ54に対応するものである。
ただし、HDDレコーダ4とカーナビゲーション装置11においては、それぞれ基本的な用途が画像記録再生装置と経路を案内するナビゲーション装置という点で異なるため、個々の構成についての性能は、それぞれの用途に合わせて特化したものが用いられている。また、カーナビゲーション装置11においては、記憶部118には、リムーバルメディア9(磁気ディスク131、光ディスク132、光磁気ディスク133、または、半導体メモリ134など)に記録されたナビゲーションデータを読み出して、経路を案内するためのプログラムが格納されている点で、HDDレコーダ4とは用途が異なるものである。
GPS120は、図示せぬ複数の衛星より送信されてくる信号を取得して、今現在の地球上の位置情報(緯度および経度の情報)を計算する。車速検出部121は、自動車の車輪の回転に応じて発生する車速パルスを検出すると共に、内蔵する3次元方向の加速度計の計測結果に基づいて、今現在の自動車の走行方向および走行速度を計算する。
尚、決済サーバ12、および、店舗端末13については、その構成が、番組連動Webサーバ8と基本的に同様のものであるので、その説明は省略する。ただし、店舗端末13については、HDDレコーダ4におけるカードリーダ42、または、カーナビゲーション装置11におけるカードリーダ123と同様のものが接続されており、決済処理に必要とされるICカード10に記録された情報を読み出す、または、決済処理に係る所定の情報を記録することができる。
次に、図5を参照して、HDDレコーダ4により実現される機能について説明する。
制御部201は、HDDレコーダ4の動作の全体を制御する。通信部202は、例えば、モデムのようなものであり、制御部201により制御され、インターネット7を介して番組連動Webサーバ8、および、決済サーバ12などと通信し、各種の情報を授受する。
受光部207は、リモートコントローラ5がユーザにより操作され、その操作内容に応じた赤外線などの信号が発せられると、これを受光し所定の信号に変換して制御部201に供給する。制御部201は、受光部207より供給される信号に基づいて、各種の処理を実行する。尚、リモートコントローラ5からの信号に基づいて動作するのみではなく、例えば、図示せぬHDDレコーダ4の本体に設けられている操作ボタンなどにより操作されるようにしても良い。
チューナ210は、制御部201により制御され、所定の周波数で送信され、アンテナ3を介して受信される放送信号を所定の画像信号に変換して、画像記録部212および出力部211に供給する。画像記録部212は、制御部201により制御され、チューナ210より供給される画像信号を記録する、または、記録した画像信号を読み出して出力部211に出力する。出力部211は、例えば、出力端子であり、チューナ210または画像記録部212より供給される画像信号を図1のテレビジョン受像機6に出力し表示させる。
マーキング情報記録部208は、出力部211に画像信号が供給されている状態で、すなわち、放送番組がチューナ210、または、画像記録部212より画像信号が出力されてテレビジョン受像機6に表示されている状態で、リモートコントローラ5がマーキングを指示するように操作されると、RTC(Real Time Clock)209より現在時刻を読み出し、放送番組の放送時刻を求め、その放送番組のチャンネルの情報と共にマーキング情報として記録する(マーキングする)。
また、マーキング情報記録部208は、記録されているマーキング情報に基づいて、画像記録部212に録画されているマーキングされたタイミングの画像をサムネイル画像として出力部211に出力する。また、このサムネイル画像が選択された場合、マーキング情報記録部208は、制御部201を介して画像記録部212を制御し、選択されたサムネイル画像のマーキングの位置から録画された番組を再生させる。
さらに、マーキング情報記録部208は、マーキングされたタイミングの放送信号のURIを記憶しており、サムネイル画像が指定された場合、制御部201を介して通信部202を制御し、そのタイミングの放送信号のURIに基づいて、図示せぬサーバにアクセスさせて、所定のHPなどのデータをダウンロードさせ、出力部211を介してテレビジョン受像機6に表示させる。
このような構成により、放送番組が放送されているタイミングはもちろんのこと、画像記録部212に録画された放送番組を見ながらでも、ユーザは、放送番組を所望とするタイミングでマーキングすることが可能な構成となっており、必要に応じて繰り返し放送番組を見ながらマーキングすることができる。尚、当然のことながら、一度マーキングした情報は、削除することも可能である。
また、放送番組が旅番組であるような場合、ユーザは、旅番組で放送されている放送番組のなかで紹介されている場所に関連する情報を素早く取得することが可能になると共に、興味のある場所をマーキング情報として記録していくことが可能となる。
さらに、制御部201は、マーキング情報記録部208に記録されているマーキング情報を読み出し、通信部202を制御して番組連動Webサーバ8に対してナビゲーションデータの生成を要求することができ、この要求に応じて生成されたナビゲーションデータを取得すると、ドライブ205を制御して、リムーバブルメモリ9に取得したナビゲーションデータを記録させる。
ユーザ付加情報生成部204は、上述のように制御部201が、マーキング情報に基づいて、番組連動Webサーバ8に対してナビゲーションデータの生成を要求する際に、制約条件となるユーザ付加情報を生成させ、その情報をマーキング情報に付加する。より具体的には、ユーザ付加情報は、ナビゲーションデータの生成における制約条件となる、出発地および目的地や、出発日時および到着日時(または、朝、昼、夜、深夜)等のスケジュール情報等の各種の選択情報などである。ここで、選択情報とは、例えば、目的として「家族」、「カップル」、「グルメ」など、または、地域として「ラーメン特集」などの番組における「池袋」などの放送番組およびナビゲーションデータを生成する製作者側などで予め設定された制約条件となる情報である。
認証処理部203は、HDDレコーダ4に接続されたカードリーダ207に装着されたICカード208を利用して決済サーバ12に対して決済処理を要求するとき、その決済に必要な認証処理を実行する。
次に、図6を参照して、番組連動Webサーバ8により実現される機能について説明する。
制御部231は、番組連動Webサーバ8の全体の動作を制御している。
ナビデータDB(ナビゲーションデータデータベース)232には、放送番組の各放送毎の番組向け基本ナビ情報(番組向け基本ナビゲーション情報)233−1乃至233−oが記録されている。番組向け基本ナビ情報233には、ルート案内に必要な起点終点、または、その間の分岐の区間毎に路線情報がポイント単位で記録されている。尚、番組向け基本ナビ情報233の詳細については後述する。
通信部234は、制御部231により制御されインターネット7などのネットワークを介してHDDレコーダ4、または、決済サーバ12と通信し、各種のデータを授受する。
パーソナライズエンジン8aは、HDDレコーダ4より送信されてきたマーキング情報、ポイント履歴情報、および、制約条件(ユーザ付加情報)に基づいて、ユーザの興味と嗜好に合ったナビゲーションデータ(パーソナライズナビゲーションデータ)を生成する。
マーキング情報取得部242は、HDDレコーダ4より供給されたマーキング情報を取得し、取得したマーキング情報を認識して、マーキングがなされた放送時刻とチャンネルの情報を検索エンジン243に供給する。また、マーキング情報取得部242は、マーキングがなされた放送時刻とチャンネルの情報に加えて、マーキング情報に付加されているユーザ付加情報、すなわち、ナビゲーションデータの生成にあたりユーザにより指定された制約条件の情報をパーソナライズナビ情報生成部241に供給する。
検索エンジン243は、供給された放送時刻とチャンネルの情報から対応する放送番組のシーンとなる情報を、URIと対応付けた状態で番組シーン情報DB244から検索すると共に読み出して、ブラウザ部245に供給する。番組シーン情報DB244には、放送番組で放送された番組の各シーンに対応する画像(音声情報を含む)と、放送時において垂直ブランキングに合成されていたURIとが対応付けられてデータベースとして記録されている。
すなわち、検索エンジン243は、例えば、放送番組が旅番組等の場合、放送番組を見ながらユーザによりマーキングされたタイミングにおけるシーンと、放送番組で紹介されている場所に関連したHPのURIとを番組シーン情報DB244から読み出し、ブラウザ部245に供給する。
ブラウザ部245は、検索エンジン243より供給された、URIを読み出すと共に、読み出したURIにアクセスし、所定のHPを図示せぬサーバなどからダウンロードし、ダウンロードの結果を抽出部246に供給する。
抽出部246は、ブラウザ部245より供給された所定のHPを構成する情報、すなわち、例えば、テキスト情報から住所や電話番号などの位置を示す情報を抽出して、位置情報生成部247に供給する。より詳細には、抽出部246による位置を示す情報は、例えば、テキスト文字を抽出して表示し、ユーザに選択させるようにしても良いし、検索機能を利用するようにしても良い。例えば、住所の文字列を検索機能により抽出する場合、抽出部246は、「県」や「府」、「市」や「町」のような住所を示すキーワードを検索し、この前後の文字列は住所であると判断して、抽出する。
また、抽出部246は、電話番号の文字列をとして、例えば、「電話」や「TEL」のようなキーワードを検索し、これに続く文字列は電話番号であると判断して、抽出する。さらに、抽出部246は、「03−」や「048−」のような特定パターンの数字列を検索し、電話番号であると判断して抽出する。
位置情報生成部247は、抽出部246より供給された住所や電話番号などの位置を示す情報を用いて、対応する緯度および経度の情報を位置データベース248から検索して読み出すことで、位置情報を生成し、パーソナライズナビ情報生成部241に供給する。すなわち、位置データベース248には、住所や電話番号と、緯度および経度からなる位置情報とが対応したデータベースが記録されている。そこで、位置情報生成部247は、抽出部246より供給された住所や電話番号に基づいて、対応する緯度および経度からなる位置情報を検索し、検索された位置情報をパーソナライズナビ情報生成部241に供給する。
パーソナライズナビ情報生成部241は、ナビデータDB232よりマーキングされた放送時刻に基づいて、その放送番組が放送された回(放送日)を確定し、対応する番組向け基本ナビ情報233を読み出す。さらに、パーソナライズナビ情報生成部241のフィルタ処理部241aは、読み出した番組向け基本ナビ情報233に含まれる各区間に存在するポイントを、マーキング情報に付加されていたユーザ付加条件に基づいた制約条件によりフィルタリング処理する。また、パーソナライズナビ情報生成部241の情報付加部241bは、フィルタリング処理された情報により設定された複数の区間に含まれる各ポイントの近傍のポイントがポイント履歴情報データベース249に含まれているか否かを検索し、過去に生成したパーソナライズナビゲーション情報のポイントが、現在生成しているナビゲーション情報のポイントの近傍である場合、これをパーソナライズナビゲーション情報のポイントとして付加する。
すなわち、ポイント履歴情報データベース249には、ユーザ毎に過去に生成したナビゲーション情報が、位置情報(緯度と経度)に対応付けて履歴ポイント261−1乃至261−mとして蓄積されている。そこで、パーソナライズナビ情報生成部241の情報付加部241bは、現在生成中のパーソナライズナビゲーション情報のポイントの各位置と、履歴ポイント261−1乃至261−mの各位置を比較し、所定の距離範囲内に存在するものが検索された場合、新たなポイントとして、現在生成中のパーソナライズナビゲーション情報に付加する。
さらに、パーソナライズナビ情報生成部241の情報付加部241bは、フィルタリングされ、さらに、履歴ポイントが付加されたパーソナライズナビゲーション情報に含まれるポイントの近傍にクーポンを提供する提携店舗が存在するか否かを提携店舗情報(クーポン情報)DB250に記録されている情報から検索し、クーポン情報を提供する提携店舗が存在する場合、その店舗の位置をナビゲーション情報のポイントとして付加すると共に、クーポン情報も付加する。
また、パーソナライズナビ情報生成部241の情報付加部241bは、位置情報生成部247より供給されるマーキング情報に基づいて抽出された位置情報を、ナビゲーション情報にポイントとして付加する。
そして最終的に、パーソナライズナビ情報生成部241は、これらの処理により生成されたナビゲーション情報に基づいて、カーナビゲーション装置11により認識可能な、ユーザの興味と嗜好に適合したルート案内を実行するためのデータ、すなわち、パーソナライズナビゲーションデータを生成する。
すなわち、パーソナライズナビ情報生成部241は、放送番組に基づいた番組向け基本ナビ情報を基礎として、制約条件によるフィルタリング、履歴ポイントの付加、提携店舗情報による店舗およびクーポン情報の付加、並びに、マーキング情報により検索されたポイントの情報をそれぞれ付加して放送番組を見たユーザの興味と嗜好に合ったポイントを選択的に抽出してナビゲーションデータを生成する。
次に、図7を参照して、カーナビゲーション装置11により実現される機能について説明する。
制御部281は、カーナビゲーション装置11の動作の全体を制御する。
操作部282は、図4の入力部116に対応するものであり、カーナビゲーション装置11に対してユーザが所望の動作を指示するコマンドを入力するとき操作され、操作内容に応じた信号を発生し制御部281に供給する。
ドライブ289は、制御部281により制御され、リムーバブルメディア9が装着されると、記録されている情報を読み出し、制御部281に供給する。リムーバルメディア9に、HDDレコーダ4によりナビゲーションデータが記録されていた場合、ドライブ289は、ナビゲーションデータを読み出し、制御部281に供給する。制御部281は、供給されたナビゲーションデータをカーナビゲーション画像生成部283に供給する。
カーナビゲーション画像生成部283は、制御部281より供給されたナビゲーションデータ、車速検出部121より供給される車速信号、GPS120より供給される位置情報、および、地図データ284に基づいて、カーナビゲーション画像を生成し、表示部290に表示させる。
通信部285は、制御部281により制御されインターネット7などのネットワークを介して番組連動Webサーバ8や決済サーバ12にアクセスし、各種のデータを授受する。
認証処理部286およびユーザ付加情報生成部287は、図5の認証処理部203およびユーザ付加情報生成部204と同様のものである。すなわち、カーナビゲーション装置11においても、HDDレコーダ4と同様に番組連動Webサーバ8にアクセスし、ナビゲーションデータの生成を要求することができる。ただし、この場合、リムーバブルメディア9に記録されているナビゲーションデータにユーザ付加情報による制約条件を付加することによるナビゲーションデータの生成である。従って、このナビゲーションデータの生成に当たり、発生する決済処理が、カードリーダ288に装着されたICカード10により行われる。
次に、図8を参照して、決済サーバ12の構成について説明する。
制御部311は、決済サーバ12の動作の全体を制御する。通信部313は、制御部311により制御され、インターネット7などのネットワークを介して、HDDレコーダ4、番組連動Webサーバ8、および店舗端末13などにアクセスし、各種のデータを授受する。
認証処理部312は、サービスの対価となる料金の決済処理を実行する際、決済を要求する装置(その装置を操作するユーザ)との間で認証処理を実行する。認証が認められると、制御部311は、決済情報データベース314に記録されたユーザのクレジットカードや銀行口座の情報を更新し、決済処理を実行する。
次に、図9を参照して、店舗端末13により実現される機能について説明する。
店舗端末13の制御部331は、店舗端末13の動作の全体を制御する。
操作部332は、入力部76に対応するものであり、ユーザが、商品の購入やサービスの提供を受けるときの、その料金の決済処理にICカード10が利用されるとき、店舗の従業員などに操作される。
制御部カードリーダ336は、制御部311により制御され、装着されたICカード10に記録されているデータを読み出して制御部331に供給すると共に、制御部331により指定されたデータをICカード10に記録する。認証処理部333は、通信部334を介して決済サーバ12と認証処理を実行したのち、決済処理を実行し、決済処理の処理結果をICカード10に記録させる。さらに、表示部335は、決済処理の処理結果などを表示する。
また、ドライブ337は、制御部331により制御され、装着されたリムーバブルメディア9に記録されているデータを読み出して制御部331に供給すると共に、制御部331により指定されたデータをリムーバブルメディア9に記録する。
次に、図10のフローチャートを参照して、放送局1とHDDレコーダ4による番組送受信処理について説明する。尚、以降の説明においては、放送番組は、旅番組であるものとし、その旅番組で紹介される場所などのいわゆるポイントに関連するHPなどの情報が記録された図示せぬサーバがURIで指定されるインターネット7上のアドレスに存在するものとする。
ステップS1において、放送局1は、番組情報を読み出す。すなわち、放送局1は、番組を構成する画像データや音声データからなる番組情報を読み出す。
ステップS2において、放送局1は、読み出した番組情報を送信する際、垂直ブランキングにURIの情報を合成する。
ステップS3において、放送局1は、アンテナ2を介してURIが垂直ブランキングに含まれた放送番組を放送する。
ステップS11において、HDDレコーダ4は、番組を受信する。すなわち、制御部201は、リモートコントローラ5が操作されることにより設定されたチャンネルに対応する周波数の電波を受信できる状態にチューナ210を設定し、チューナ210により放送局1より放送されてくる番組情報をアンテナ3を介して受信させ、受信した放送信号を所定の画像信号に変換して、出力部211を介してテレビジョン受像機6に表示させると共に、画像記録部212に供給する。
ステップS12において、画像記録部212は、チューナ210より供給されてくる放送番組を録画する。
ステップS13において、制御部201は、リモートコントローラ5が操作され、マーキングを指示する信号が受光部207で受光されたか否かを判定する。例えば、ユーザが、テレビジョン受像機6に表示されている旅番組で紹介されている場所を見ながら、自らが興味を持ったシーン、または、ナビゲーションデータのポイントに組み込みたいと思ったシーンが表示されたタイミングでリポートコントローラ5を操作してマーキングを指示すると、マーキングが指示されたと判定され、その処理は、ステップS14に進む。
ステップS14において、制御部201は、マーキング情報記録部208を制御して、マーキング情報を更新させる。より詳細には、マーキング情報記録部208は、制御部201からの指示に基づいて、RTC209より出力される時刻情報をマーキングが指示されたタイミングの放送時刻として記録し、さらに、チャンネルの情報と併せて、マーキング情報を生成し、記憶する。
ステップS15において、制御部201は、チューナ210を制御して放送が終了したか否かを判定し、放送が終了していないと判定された場合、その処理は、ステップS11に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS4において、放送局1は、放送が終了したか否かを判定し、放送が終了していない場合、その処理は、ステップS1に戻り、それ以降の処理が繰り返される。そして、ステップS4において、放送が終了したと判定された場合、放送局1による放送番組の送信処理は終了する。
同様にして、ステップS15においても、放送が終了したと判定されることになるので、HDDレコーダ4による放送番組の受信処理は終了することになる。
ステップS13において、マーキングが指示されていないと判定された場合、ステップS14の処理はスキップされることになる。すなわち、マーキング情報は更新されないことになる。
以上の処理により、放送番組が放送中にユーザが番組を見ながら興味を持ったシーンが放送された放送時刻とチャンネルの情報が蓄積されて、マーキング情報が生成されていく。尚、以上の例においては、放送番組が放送中であった場合について説明してきたが、ステップS12において、録画された放送番組を放送番組が放送されている時刻とは異なる時刻に再生して、ステップS13,S14の処理を繰り返すことによりマーキング情報を生成するようにしても良い。また、放送番組の放送中や、録画された放送番組を再生しながら生成したマーキング情報に、再度録画された放送番組を見ながらマーキング情報を繰り返し更新するようにしても良い。この際、一度設定したマーキングを削除するようにしても良いことはいうまでもない。
次に、図11のフローチャートを参照して、パーソナライズナビゲーションデータの生成サービスの処理(パーソナライズナビデータ生成サービスの処理)について説明する。
ステップS51において、制御部201は、ドライブ205を制御して、マーキング情報が記録されたリムーバブルメディア9が装着され、さらに、受光部207からパーソナライズナビデータ(パーソナライズされたナビゲーションデータ)の生成が要求する信号が受光されたか否かを判定し、リムーバブルメディア9がドライブ205に装着され、パーソナライズナビデータ(パーソナライズされた(ユーザの興味や嗜好に合った)ナビゲーションデータ)の生成が要求されるまでその処理を繰り返す。
例えば、マーキング情報が記録されたリムーバブルメディア9がドライブ205に装着され、リモートコントローラ5が操作されると、その処理は、ステップS52に進む。
ステップS52において、制御部201は、ドライブ205を制御して装着されているリムーバブルメディア9に記録されたマーキング情報を読み出す。さらに、制御部201は、マーキング情報に基づいて、画像記録部212を制御して、対応する放送時刻の画像からなるサムネイル画像を生成し出力部211より出力して、テレビジョン受像機6に表示させる。
ステップS53において、制御部201は、受光部207に問い合わせて、リモートコントローラ5が操作されて、マーキング情報が変更されたか否かを判定する。ステップS53において、例えば、マーキング情報が変更されたと判定された場合、すなわち、サムネイル画像として表示されているマーキングの情報が削除または追加されたような場合、ステップS54において、制御部201は、マーキング情報記録部208を制御し、リムーバブルメディア9に記録されているマーキング情報、すなわち、マーキングされたタイミングの放送番組の放送時刻およびチャンネルの情報を更新させる。
一方、ステップS53において、マーキングが変更されなかった場合、ステップS54の処理はスキップされる。
ステップS55において、制御部201は、受光部207を制御して、リモートコントローラ5が操作されて、ユーザ付加情報による制約条件が入力されたか否かを判定する。制御部201は、例えば、出発地および目的地や、出発日時および到着日時(または、朝、昼、夜、深夜)等のスケジュール情報などのユーザ付加情報からなる制約条件が別途入力されたか否かを判定する。
ステップS55において、制約条件が入力されたと判定された場合、ステップS56において、制御部201は、ユーザ付加情報生成部204を制御して、リモートコントローラ5が操作されることによって入力された制約条件となるユーザ付加情報を生成させ、リムーバブルメディア9に記録されているマーキング情報に付加させる。
一方、ステップS55において、制約条件、すなわち、ユーザ付加情報が入力されなかった場合、ステップS56の処理は、スキップされる。
ステップS57において、制御部201は、受光部207を制御して、リモートコントローラ5が操作されて、マーキング情報の確定が指示されたか否かを判定し、確定が指示されなかった場合、その処理は、ステップS53に戻り、確定が指示されるまで、ステップS53乃至S57の処理が繰り返される。
ステップS57において、リモートコントローラ5が操作されて、マーキング情報が確定されたと判定された場合、ステップS58において、制御部201は、通信部202を制御して、マーキング情報を番組連動Webサーバ8に対して送信すると共に、パーソナライズナビデータの生成を要求する。
ステップS71において、番組連動Webサーバ8の制御部231は、通信部234を制御して、HDDレコーダ4よりパーソナライズナビデータの生成が要求されたか否かを判定し、要求されるまでその処理を繰り返す。例えば、ステップS57の処理により、パーソナライズナビデータの生成が要求された場合、その処理は、ステップS72に進む。
ステップS72において、制御部231は、通信部234を制御して、HDDレコーダ4より送信されてきたマーキング情報を取得する。ステップS73において、制御部231は、通信部234を制御して、HDDレコーダ4に対してパーソナライズナビデータの生成サービスに係る料金の情報と共に、その利用料金の決済処理を要求する。
ステップS59において、HDDレコーダ4の制御部201は、通信部202を介して決済処理の要求に基づいて、決済サーバ12に対して決済処理を実行する。
ここで、図12のフローチャートを参照して、決済処理について説明する。
ステップS81において、HDDレコーダ4の制御部201は、通信部202を制御して、決済サーバ12に対してパーソナライズナビデータの生成に係る利用料金の決済処理を要求させる。このとき、制御部201は、カードリーダ206を制御してICカードのIDやユーザの情報を併せて決済サーバ12に送信する。
ステップS111において、決済サーバ12の制御部311は、通信部313を制御して、決済処理が要求されたか否かを判定し、決済処理が要求されるまで、その処理を繰り返す。例えば、ステップS81の処理により、パーソナライズナビデータの生成サービスに係る料金の決済処理が要求された場合、ステップS112において、制御部311は、認証処理部312を制御して、決済処理の要求と共に送信されてきたICカードのIDやユーザ情報に基づいて、乱数Raを発生させる。
ステップS113において、制御部311は、認証処理部312を制御して、ユーザの公開鍵Pbで乱数Raを暗号化Pb(Ra)させる。ステップS114において、制御部311は、通信部313を制御して、暗号化された乱数Pb(Ra)をHDDレコーダ4に送信する。
ステップS82において、HDDレコーダ4の制御部201は、通信部202を制御して、暗号化された乱数Pb(Ra)が送信されてきたか否かを判定し、送信されてくるまでその処理を繰り返す。例えば、ステップS114の処理により、暗号化された乱数Pb(Ra)が送信されてきたような場合、ステップS83において、送信されてきた暗号化されている乱数Pb(Ra)を受信する。
ステップS84において、制御部201は、ICカード10に記録されている秘密鍵Sbを読み出し、認証処理部203に供給して、送信されてきた暗号化された乱数Pb(Ra)を自らの秘密鍵Sbで復号Sb(Pb(Ra))させる。すなわち、この段階で、乱数Raの暗号化に使用したHDDレコーダ4の公開鍵と復号に用いた秘密鍵Sbが対応したものであれば、自らの秘密鍵で復号した乱数Sb(Pb(Ra))は、もとの乱数Raに戻っていることになる。
ステップS85において、制御部201は、認証処理部203を制御して、自らの秘密鍵で復号した乱数Sb(Pb(Ra))を決済サーバ12の公開鍵Paで暗号化Pa(Sb(Pb(Ra)))させる。
ステップS86において、制御部201は、通信部202を制御して、決済サーバ12の公開鍵Paで暗号化された乱数Pa(Sb(Pb(Ra)))を決済サーバ12に送信する。
ステップS115において、制御部231は、通信部234を制御して、決済サーバ12の公開鍵Paで暗号化された乱数Pa(Sb(Pb(Ra)))が送信されてきたか否かを判定し、送信されてくるまで、その処理を繰り返す。例えば、ステップS86の処理により、決済サーバ12の公開鍵Paで暗号化された乱数Pa(Sb(Pb(Ra)))が送信されてきた場合、その処理は、ステップS116に進む。
ステップS116において、制御部311は、通信部313を制御し、送信されてきた決済サーバ12の公開鍵Paで暗号化された乱数Pa(Sb(Pb(Ra)))を受信させる。ステップS117において、制御部311は、認証処理部312を制御して、送信されてきた決済サーバ12の公開鍵Paで暗号化された乱数Pa(Sb(Pb(Ra)))を自らの秘密鍵Saで復号Sa(Pa(Sb(Pb(Ra))))する。
ステップS118において、制御部311は、認証処理部312を制御して、ステップS112の処理で生成した乱数Raと、自らの秘密鍵Saで復号した乱数Sa(Pa(Sb(Pb(Ra))))が一致するか否かを判定する。すなわち、上述したように、ステップS84の処理の段階で、自らの秘密鍵で復号した乱数Sb(Pb(Ra))が、元の乱数Raに戻っていれば、決済サーバ12の公開鍵で暗号化された乱数Pa(Sb(Pb(Ra)))はPa(Ra)であるはずである。さらに、決済サーバ12の公開鍵Paと秘密鍵Saが対応したものであれば、決済サーバ12の復号鍵Saにより復号された乱数は、元の乱数Raに戻っていることになり、結果として認証が正しい、すなわち、正規のICカード10を所持したユーザであることが認められることになる。
そこで、ステップS118において、ステップS112の処理で生成した乱数Raと、自らの秘密鍵で復号した乱数Sa(Pa(Sb(Pb(Ra))))が一致した場合、認証が成立したものとみなし、ステップS119において、制御部311は、決済情報データベース314の情報を更新し、パーソナライズナビデータの生成サービスに係る料金をユーザのクレジットカードの口座や銀行口座より、パーソナライズナビデータを生成する業者の口座に引き落とす。
ステップS120において、制御部311は、通信部313を制御して、HDDレコーダ4に決済処理が完了したことを示す決済OKの通知を送信させ、その処理は、ステップS111に戻る。
一方、ステップS118において、ステップS112の処理で生成した乱数Raと、自らの秘密鍵で復号した乱数Sa(Pa(Sb(Pb(Ra))))が一致しない場合、ICカード10が正規のものではない、すなわち、登録されたものではないとみなし、ステップS121において、制御部311は、決済処理を中止し、通信部313を制御して、決済処理が完了しなかったことを示す決済NGの通知をHDDレコーダ4に通知し、その処理は、ステップS111に戻る。
ステップS87において、制御部201は、決済結果が決済サーバ12より送信されてきたか否かを判定し、例えば、ステップS120,S121の処理により決済結果が送信されてきた場合、その処理は、ステップS88に進む。
ステップS88において、制御部201は、送信されてきた決済結果が決済OKであった、すなわち、決済処理が完了したことを示す通知であったか否かを判定し、例えば、ステップS120の処理により、決済処理が完了したと通知されてきた場合、ステップS89において、制御部201は、通信部202を制御して、決済処理完了を示す決済OKの通知を取得する。
一方、ステップS121の処理により、決済処理が完了しなかったことを示す決済NGの通知が送信されたきた場合、ステップ90において、決済NGの通知を取得する。
以上の処理により、正規のICカード10を持ったユーザが認証されて、正規のICカードを利用したユーザであったときにのみサービスにかかる利用料金の決済処理が実行されることになる。尚、ここでいう決済OKの通知は、例えば、決済サーバ12により正規の発行されたものであることを示す、例えば、電子透かしなどをいれて通知するようにしてもよい。
ここで、図11のフローチャートの説明に戻る。
ステップS60において、制御部201は、通信部202を制御して、上述の決済処理の処理結果を番組連動Webサーバ8に送信する。
ステップS74において、番組連動Webサーバ8の制御部231は、通信部234を制御して、HDDレコーダ4より送信されてくる決済処理結果が決済OKであるか否かを判定する。例えば、図13のフローチャートにおけるステップS89の処理により、決済OKの通知が受信されていた場合、ステップS75において、制御部231は、取得したマーキング情報をパーソナライズエンジン8aに供給すると共に、パーソナライズナビデータ生成処理を実行させる。
ここで、図13のフローチャートを参照して、パーソナライズナビデータ生成処理について説明する。
ステップS131において、マーキング情報取得部242は、HDDレコーダ4より供給されたマーキング情報を取得し、取得したマーキング情報を認識して、マーキングがなされた放送時刻とチャンネルの情報を検索エンジン243に供給する。また、マーキング情報取得部242は、マーキングがなされた放送時刻とチャンネルの情報に加えて、マーキング情報に付加されているユーザ付加情報、すなわち、ナビゲーションデータの生成にあたりユーザにより指定された制約条件の情報をパーソナライズナビ情報生成部241に供給する。
ステップS132において、パーソナライズナビ情報生成部241は、ナビデータDB232に格納されている番組向け基本ナビ情報233−1乃至233−oのうち、マーキングがなされた放送時刻とチャンネルの情報に対応する基本ナビデータ233を取得する。
ここで、図14を参照して、番組向け基本ナビ情報233の構造について説明する。
番組向け基本ナビ情報233は、起点情報401、分岐情報402−1乃至402−n、終点情報403、および区間情報404−1乃至404−(n+1)からなる経路情報と、その経路に沿った位置に存在するポイント情報406−1乃至406−kからなる路線情報405から構成される。
経路情報は、起点から複数の分岐を経た終点までの情報であり、各放送番組で案内する経路を、実際にカーナビゲーション装置11により案内させるための情報である。起点情報401には、起点となる位置の緯度経度の情報、起点となる位置の目標物、および起点となる位置を走行する際の走行案内の情報が含まれている。
分岐情報402−1乃至402−n、および、終点情報403については、起点情報と同様の構成であるので、その説明は省略する。また、起点と分岐、分岐と分岐、および、分岐と終点の間に区間情報404−1乃至404−(n+1)が記録されている。区間情報404は、路線情報、区間起点、区間終点、前区間、および次区間の情報が記録されている。
また路線情報405の各ポイント406は、それぞれポイントの位置を示す情報である緯度経度、ポイントの名称、ポイントの存在する区間404を識別するための区間情報
、および、付加情報が記録されている。ここでいう付加情報は、制約情報の分類項目、例えば、日時や目的などの情報のなどである。
番組向け基本ナビ情報233は、基本的に、放送番組で案内された順序になるように起点情報401、分岐情報402−1乃至402−n、および終点情報403が設けられている。そのため、特にユーザから制約条件が指定されていなければ、この番組向け基本ナビ情報233がそのままパーソナライズナビデータとして生成されることになる。
また、路線情報405の各ポイント406−1乃至406−kは、経路上に存在する位置の情報であって、カーナビゲーション装置11が生成されたナビゲーションデータを読み込んでルート案内をする際、そのポイントの付近に近づいたとき案内される情報である。
ここで、図13のフローチャートの説明に戻る。
ステップS133において、フィルタ処理部241aは、マーキング情報にユーザ付加情報、すなわち、制約条件が付加されているか否かを判定する。例えば、ユーザ付加情報、すなわち、制約条件が付加されていると判定された場合、ステップS134において、フィルタ処理部241aは、フィルタリング処理を実行する。
ここで、図15のフローチャートを参照して、フィルタリング処理について説明する。
ステップS161において、フィルタ処理部241aは、番組向け基本ナビ情報のうち、未処理の区間情報を選択する。
ステップS162において、フィルタ処理部241aは、選択された区間が制約条件を満たすか否かを判定する。すなわち、制約条件においては、起点と終点が設定されることがあるため、選択された区間情報が制約条件を満たしているか否かが判定される。つまり、番組向け基本ナビ情報においては、起点が起点情報401であって、終点が終点情報403により設定される位置であるが、例えば、図14で示されるように、分岐402−2を起点として、分岐402−(n−1)を終点として設定するように制約条件が設けられていた場合、区間情報404−1,404−n,404−(n+1)は、制約条件を満たさないことになる。そこで、このような場合、処理を行わず、その処理は、ステップS169に進む。
一方、ステップS162において、選択された区間情報が制約条件を満たすと判定された場合、ステップS163において、フィルタ処理部241aは、選択された区間の未処理ポイントを選択する。すなわち、フィルタ処理部241aは、路線情報405の各ポイントの区間情報に基づいて、今現在選択されている区間に対応するポイント406のうち1のポイント406を選択する。
ステップS164において、フィルタ処理部241aは、選択されたポイント406の付加情報を読み出し、制約条件を満たすか否かを判定する。すなわち、制約条件として、例えば、目的として「カップル」が指定されていた場合、ポイント406に含まれる付加情報のうちの目的の項目が「カップル」であるか否かを判定し、それらを満たす場合、その処理は、ステップS165に進む。
ステップS165において、フィルタ処理部241aは、選択したポイント406をパーソナライズナビ情報のポイントとして登録する。
また、ステップS164において、選択されたポイントの付加情報が制約条件を満たさない場合、ユーザが望んでいない情報であるとみなし、選択したポイント406をパーソナライズナビ情報から削除する。
ステップS166において、フィルタ処理部241aは、選択された区間内に未処理のポイントが存在するか否かを判定し、未処理のポイントがあると判定された場合、その処理は、ステップS164に戻る。すなわち、未処理のポイントがある限りステップS164乃至S166の処理が繰り返される。そして、ステップS166において、選択された区間内に未処理のポイントが存在しないと判定された場合、その処理は、ステップS167に進む。
ステップS167において、フィルタ処理部241aは、選択された区間内で、一箇所でもパーソナライズナビ情報として選択されたポイントが存在したか否かを判定し、例えば、選択された区間内で少なくとも一箇所以上パーソナライズナビ情報として選択されたポイントが存在した場合、ステップS168において、フィルタ処理部241aは、選択した区間情報をパーソナライズナビ情報に登録する。すなわち、少なくとも1箇所でも登録されたポイントが存在したと言うことは、ユーザが興味を持っている制約条件を満たすポイントが存在するので、その区間情報は、目的地までの経路に含ませるように設定される。
一方、ステップS167において、1箇所も登録されるポイントが無かった場合、選択した区間内にユーザが興味を持ったポイントが存在しないことになるので、ステップS168の処理がスキップされて、パーソナライズナビ情報から、選択した区間情報を削除する。
ステップS169において、フィルタ処理部241aは、番組向け基本ナビ情報233に含まれる区間情報のうち未処理の区間情報があるか否かを判定し、未処理の区間情報が存在すると判定された場合、その処理は、ステップS161に戻る。すなわち、未処理の区間情報がなくなるまで、ステップS161乃至S169の処理が繰り返される。そして、未処理の区間情報が無いと判定された場合、その処理は終了する。
すなわち、フィルタリング処理により、番組向け基本ナビ情報233からユーザが興味を持っているとみなされる情報だけが選別されて残されることになる。
ここで、図13のフローチャートの説明に戻る。
一方、ステップS133において、例えば、ユーザ付加情報、すなわち、制約条件が付加されていないと判定された場合、ステップS134の処理は、スキップされる。
ステップS135において、情報付加部241bは、ポイント履歴情報データベース249にアクセスし、マーキング情報を生成してきたユーザから過去にパーソナライズナビデータの生成が要求され、その際のポイント履歴情報が残されているか否かを判定する。
ステップS135において、ポイント履歴情報が残されていると判定された場合、ステップS136において、情報付加部241bは、履歴情報付加処理を実行する。
ここで、図16のフローチャートを参照して、履歴情報付加処理について説明する。
ステップS181において、情報付加部241bは、これまでの処理によりパーソナライズナビ情報に登録されているポイントのうち、未処理のポイント406をいずれか1選択する。
ステップS182において、選択されたポイント406の緯度経度の位置情報と、過去に生成された履歴ポイント261の位置情報と比較し、選択されたポイント406の近傍に履歴ポイントが含まれているか否かを判定する。例えば、選択されたポイントが過去に生成されたいずれかの履歴ポイントと所定の距離内である場合、近傍に存在するものとみなし、含まれていると判定され、その処理は、ステップS183に進む。
ステップS183において、情報付加部241bは、近傍に存在する履歴ポイントを、過去に興味を持っていたポイントであるものとみなし、今現在生成しているパーソナライズナビ情報の路線情報405におけるポイント406として付加する。
一方、選択されたポイントが過去に生成された履歴ポイントと所定の距離内ではない場合、ステップS183の処理は、スキップされる。
ステップS184において、情報付加部241bは、未処理の区間情報が存在するか否かを判定し、未処理の区間情報が存在すると判定された場合、その処理は、ステップS181に戻る。すなわち、未処理の区間情報がなくなるまで、ステップS181乃至S184の処理が繰り返される。そして、ステップS184において、未処理の区間情報が存在しないと判定された場合、その処理は、終了する。
以上のような履歴情報付加処理により、過去に同一のユーザが興味を持って選択したポイントが、今現在のルートに含まれる区間内のポイントの近傍であれば付加されることになるので、例えば、過去にパーソナライズナビゲーション情報として選択されていたポイントを設定することが可能となり、これを繰り返していくことにより、次第にユーザの嗜好にあったポイントを、特にユーザが制限情報などを指定しなくても設定することが可能となっていく。
ここで、図13のフローチャートの説明に戻る。
ステップS137において、情報付加部241bは、提携店舗情報DB250にアクセスし、これまでにパーソナライズナビ情報として登録されてきたポイント406の近傍にクーポン情報などを提供する提携店舗が存在するか否か、すなわち、クーポンが利用可能か否かを判定する。
例えば、ステップS137において、クーポン情報が利用可能であると判定された場合、ステップS138において、情報付加部241bは、提携店舗情報DB250より提携店舗情報を読み出してポイント406として付加すると共に、そのポイント406に対応するクーポン情報を付加する。
一方、ステップS137において、クーポン情報が利用できないと判定された場合、ステップS138の処理はスキップされる。
ステップS139において、マーキング情報取得部242は、マーキング情報に基づいて、マーキングされた時刻情報およびチャンネル情報を抽出して、検索エンジン243に供給する。
ステップS140において、検索エンジン243は、マーキング情報取得部242より供給された時刻情報とチャンネル情報に基づいて、番組シーン情報DB244にアクセスし、対応する時刻とチャンネルのシーン情報を検索し、さらに、そのシーンを放送した際に放送信号に合成されていたURIを抽出して、ブラウザ部245に供給する。
ステップS141において、ブラウザ部245は、供給されたURIで指定していされる図示せぬサーバにアクセスし、HPなどに代表される各種のデータをダウンロードし、抽出部246に供給する。
ステップS142において、抽出部246は、ブラウザ部245より供給されてきたHPなどのデータに基づいて、そこに表示される住所や電話番号などのテキスト情報から位置を示す情報を抽出し、位置情報生成部247に供給する。
より詳細には、抽出部246は、ブラウザ部245より供給された所定のHPを構成する情報、すなわち、例えば、テキスト情報から住所や電話番号などの位置を示す情報を抽出して、位置情報生成部247に供給する。また、抽出部246による位置を示す情報は、例えば、テキスト文字を抽出して表示し、ユーザに選択させるようにしても良いし、検索機能を利用するようにしても良い。例えば、住所の文字列を検索機能により抽出する場合、抽出部246は、「県」や「府」、「市」や「町」のような住所を示すキーワードを検索し、この前後の文字列は住所であると判断して、抽出する。
また、抽出部246は、電話番号の文字列をとして、例えば、「電話」や「TEL」のようなキーワードを検索し、これに続く文字列は電話番号であると判断して、抽出する。さらに、「03−」や「048−」のような特定パターンの数字列を検索し、電話番号であると判断して抽出する。
ステップS143において、位置情報生成部247は、抽出部246より供給された住所や電話番号などの位置を示す情報を用いて、対応する緯度および経度の情報を位置データベース248から検索して読み出すことで、位置情報を生成し、パーソナライズナビ情報生成部241に供給する。このとき、パーソナライズナビデータ生成部241は、位置情報生成部247より供給された位置情報を、パーソナライズナビ情報のポイント406として登録する。
この処理により、ユーザが放送番組を見ながら興味を持った場所に関連するポイントをパーソナライズナビ情報に含めるようにさせることができる。
ステップS144において、パーソナライズナビデータ生成部241は、生成されたパーソナライズナビ情報に含まれる区間情報に基づいて、起点から目的地(終点)までの経路を探索し設定する。
ステップS145において、パーソナライズナビデータ生成部241は、生成されたパーソナライズナビ情報とルート案内に使用される経路の情報に基づいて、カーナビゲーション装置11に認識可能なパーソナライズナビデータを生成する。
ステップS146において、パーソナライズナビデータ生成部241は、生成されたパーソナライズナビ情報に含まれるポイント406の情報をポイント履歴情報データベース249に記録させ、その処理は、終了する。
すなわち、以上の処理により、ユーザ付加情報、すなわち、ユーザによる制約条件、過去の履歴、および、放送番組を見ることにより設定されたマーキング情報が考慮されることにより、ユーザが興味を持ったポイントやユーザの嗜好に最も近いポイントを含んだパーソナライズナビデータが生成される。また、履歴ポイントが蓄積されていくことにより、ユーザの嗜好にあったポイントを抽出できる可能性が高くなるので、例えば、ユーザが制約条件などを設定し忘れても、経路上のポイントとして含ませるようにできる可能性を高めていくことができる。
ここで、図11のフローチャートの説明に戻る。
ステップS76において、制御部231は、通信部234を制御して、パーソナライズエンジン8aにより生成されたパーソナライズナビデータを処理結果としてHDDレコーダ4に送信する。
ステップS61において、HDDレコーダ4の制御部201は、通信部202を制御して、番組連動Webサーバ8より送信されてくる処理結果を受信する。
ステップS62において、制御部201は、受信した処理結果がパーソナライズナビデータであるか否かを判定する。例えば、ステップS76の処理により、パーソナライズナビデータが送信されてきた場合、その処理は、ステップS63に進む。
ステップS63において、制御部201は、受信したパーソナライズナビデータを、ドライブ205を制御して、リムーバルメディア9に記録させる。また、このとき、パーソナライズナビデータにクーポン情報が含まれている場合、制御部201は、クーポン情報も、カードリーダ206を制御して、ICカード10に記録させる。
一方、ステップS74において、決済OKでないと判定された場合、ステップS77において、制御部231は、通信部234を制御して、サービスの提供が不可能であることを示す通知をHDDレコーダ4に送信する。
結果として、ステップS62においては、処理結果がパーソナライズナビデータではないので、ステップS64において、制御部201は、出力部211を介して、サービスの提供が不可能であることをテレビジョン受像機6に表示させる。
以上の処理により、放送番組を見ることによりユーザが所望とするタイミングでのマーキング情報、ユーザ付加情報による制約条件、並びに、過去の履歴ポイントに基づいて、ユーザの興味と嗜好に対応して生成されるパーソナライズナビデータを生成することが可能となる。また、このようにユーザより供給される情報に基づいて、ナビゲーションデータに付加価値をつけることによりナビゲーションデータの生成サービスによりビジネスモデルを形成することが可能となる。
次に、図17のフローチャートを参照して、カーナビゲーション装置11によるカーナビゲーション処理について説明する。
ステップS201において、制御部281は、ドライブ289を制御して、図11のフローチャートを参照して説明したパーソナライズナビデータ配信処理により、パーソナライズナビデータが記録されたリムーバブルメディア9よりパーソナライズナビデータ(ナビゲーションデータ)を取得し、カーナビゲーション画像生成部283に供給する。
ステップS202において、車速検出部121は、自動車の車速パルスや、図示せぬ3次元加速度センサなどより取得される情報に基づいて、車速を検出し、カーナビゲーション画像生成部283に供給する。
ステップS203において、GPS120は、図示せぬ衛星より送信されてくる信号に基づいて、自車位置の緯度経度を検出し、検出結果をカーナビゲーション画像生成部283に供給する。
ステップS204において、カーナビゲーション画像生成部283は、GPS120より供給される自車位置、車速検出部121より供給される車速、および、地図データ284に基づいて、パーソナライズナビデータ(ナビゲーションデータ)に記録されているルート案内に対応する画像を生成する。
ステップS205において、制御部281は、カーナビゲーション画像生成部283により生成されたカーナビゲーション画像を表示部290に表示させることにより、ルート案内を実行させる。
ステップS206において、カーナビゲーションデータ画像生成部283は、GPS120により取得される自車位置が、カーナビゲーションデータに含まれているポイント406のいずれかの位置の付近であるか否かを判定する。例えば、自車位置がポイント406のいずれかの位置に付近であった場合、ステップS207において、カーナビゲーションデータ画像生成部283は、自車位置付近のポイント406の情報を読み出し、カーナビゲーション画像を生成する。制御部281は、この生成された自車位置付近のポイント406の情報のカーナビゲーション画像を表示部290に表示させる。
一方、ステップS206において、自車位置付近にポイント406がないと判定された場合、ステップS207の処理は、スキップされる。
ステップS208において、カーナビゲーション画像生成部283は、GPS120より供給された自車位置が目的地(終点)に達しているか(目的地付近であるか)否かを判定し、目的地に達していないと判定された場合、その処理は、ステップS201の処理に戻る。すなわち、目的地に到達するまで、ステップS201乃至S208の処理が繰り返されて、ルート案内が表示されつつ、ユーザにとって興味がある、または、嗜好にあっているポイント406の位置に近づくと、その情報が表示される処理が繰り返される。
ステップS208において、自車位置が目的地(終点)に達していると判定された場合、その処理は終了する。
以上の処理により、放送番組を見ることによりユーザが所望とするタイミングでなされたマーキング情報、ユーザ付加情報による制約条件、並びに、過去の履歴ポイントに基づいて、ユーザの興味と嗜好に対応して生成されるルート案内を容易に実現することが可能となる。また、ルートの要所要所において、ユーザの興味または嗜好に応じたポイントを表示することにより、例えば、立ち寄りたいと思っていた場所を忘れて通り過ぎてしまうといったことを抑制することが可能となる。
さらに、以上の処理により、放送番組を見たうえで設定されたルートに従って案内がなされることになるので、仮に初めて走るルートであっても、あたかも走り慣れたルートを走っているかのうような感覚をユーザに与えることができ、運転にゆとりと余裕を与えることが可能となり、結果として、運転時のミスを抑制することで事故の発生を未然に防止することが可能となる。
次に、図18のフローチャートを参照して、店舗端末13によるクーポンサービス処理について説明する。
ステップS221において、制御部331は、カードリーダ336を制御して、ICカード10が装着されたか否かを判定し、装着されたと判定されるまでその処理を繰り返す。例えば、ユーザが、店舗などで商品を購入するなどして、その精算処理を行うために、ICカード10がカードリーダ336に装着された場合、その処理は、ステップS222に進む。
ステップS222において、制御部331は、カードリーダ336を制御して装着されたICカード10に記録されている情報を読み出す。
ステップS223において、制御部331は、取引金額が入力されたか否かを判定し、取引金額が入力されるまでその処理を繰り返す。ステップS223において、取引金額が入力されると、ステップS224において、制御部331は、ICカード10より読み出した情報から、自らの店舗で利用可能なクーポンが記録されていたか否かを判定する。例えば、図11のフローチャートを参照して説明した処理によりクーポン情報がICカード10に記録されていた場合、クーポン情報が記録されていることになるので、その処理は、ステップS225に進む。
ステップS225において、制御部331は、クーポン情報に基づいて、取引金額から割引いた金額を決済額に設定する。
ステップS226において、制御部331は、認証処理部333を制御して、設定された決済金額の決済処理を実行させる。尚、決済処理については、図12のフローチャートを参照して説明した処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS227において、制御部331は、通信部334を制御して、決済結果を受信させる。
ステップS228において、制御部331は、決済結果が決済OKであったか否かを判定し、例えば、決済OKであると判定された場合、ステップS229において、カードリーダ336を制御して、ICカード10に記録されているクーポン情報を削除する。
一方、ステップS228において、決済OKではない、すなわち、決済結果が決済NGであると判定された場合、ステップS230において、制御部321は、表示部335にICカード10を用いた決済処理を行うサービスを提供することができないことを表示させる。
以上の処理により、例えば、旅番組などの放送番組のスポンサとなっている店舗については、クーポン情報を提供するようにすることで、旅番組を見てパーソナライズナビデータを生成してきたユーザに対してメリットのある情報を提供することが可能になると共に、放送番組、店舗、および、カーナビゲーションデータといった一体的なビジネスモデルを形成させることが可能となる。
以上においては、マーキング情報の生成やナビゲーションデータの取得に当たり、HDDレコーダ4を用いて行う場合の例について説明してきたが、これに限るものではなく、放送番組をマーキングし記録する機能を有する電子機器であればいずれの機器であってもよく、例えば、DVDレコーダなどであってもよい。
また、以上においては、クーポン情報を利用したサービスの例として割引による決済処理を行う場合について説明してきたが、それ以外のサービスを提供するようにしてもよく、例えば、クーポンではなく、電子チケットを配布し、イベント会場の入口などでICカード10を利用することで、そのままイベント会場に入場できるようにするサービスであっても良い。
上述したように、本発明のナビゲーションデータ配信システムによれば、旅番組などの放送番組と、放送番組に対応するインターネット上の情報を利用することにより、容易にユーザの興味と嗜好に合ったナビゲーションデータを生成することが可能になると共に、放送番組に基づいたナビゲーションデータの生成サービスやクーポン情報を用いたビジネスモデルを形成することが可能となる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行させることが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに記録媒体からインストールされる。
プログラムが記録されている記録媒体は、図2乃至図4に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク51,91,131(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク52,92,132(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク53,93,133(MD(Mini-Disc)を含む)、もしくは半導体メモリ54,94,134などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM32,72,112や、記憶部38,78,118に含まれるハードディスクなどで構成される。
尚、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
4 HDDレコーダ, 5 リモートコントローラ, 8 番組連動Webサーバ, 8a パーソナライズエンジン, 9 リムーバブルメディア, 10 ICカード, 11 カーナビゲーション装置, 12 決済サーバ, 13 店舗サーバ, 201 制御部, 206 カードリーダ, 208 マーキング情報記録部, 210 チューナ, 231 制御部, 232 ナビデータDB, 241 パーソナライズナビデータ生成部, 241a フィルタ処理部, 241b 情報付加部, 242 マーキング情報取得部, 249 ポイント履歴情報DB, 250 提携店舗情報DB