以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
本発明において取り扱うコンテンツとは、映像、音声、画像などのデジタルデータおよびそれらに関連する関連情報などを意図している。当然のことながら、上記コンテンツと同様の扱い方をされるものであれば、コンテンツはデジタルデータに限定されるものではない。また、コンテンツが、テレビ放送、インターネット放送、携帯電話網などのネットワークを介して提供されるならば、一つのコンテンツが複数のネットワークから提供されることも可能である。
<第1の実施の形態>
(システムの構成)
図1は、本実施の形態におけるネットワークシステム1000の構成を示す図である。図1を参照して、ネットワークシステム1000には、ホームネットワーク501.1,501.2,・・・,501.nが含まれる。以下においては、ホームネットワーク501.1,501.2,・・・,501.n(n:自然数)を総括的に、ホームネットワーク501ともいう。
ホームネットワーク501は、たとえば、宅内に設けられたネットワークである。宅内とは、たとえば、ユーザの自宅内、会社内等である。ホームネットワーク501には、通信端末装置500と、映像表示装置600と、通信部50とが含まれる。
通信端末装置500は、携帯電話である。なお、通信端末装置500は、携帯電話に限定されることなく、通信機能を備え、携帯可能な装置であればどのような装置(たとえば、PDA(Personal Digital Assistance)、PC(Personal Computer))でもよい。
通信端末装置500は、電話網60と、無線によりデータ通信可能である。電話網60は、たとえば、携帯電話のための電話網である。なお、通信端末装置500は、電話網60とデータ通信をした場合、データ通信時に使用したデータ量に応じたパケット料金が発生する。
映像表示装置600は、テレビジョン受信機である。なお、映像表示装置600は、テレビジョン受信機の一例として、液晶テレビである。なお、映像表示装置600は、液晶テレビに限定されることなく、画像を表示可能な装置であればどのような装置であってもよい。映像表示装置600は、たとえば、プラズマテレビであってもよい。また、映像表示装置600は、画像を表示するための表示装置と、当該表示装置に表示させるための画像データを送信する画像データ送信装置とから構成される装置であってもよい。画像データ送信装置は、たとえば、PC、STB(Set Top Box)、HDD(Hard Disk Drive)レコーダ、DVD(Digital Versatile Disc)レコーダ等である。この場合、画像データ送信装置と表示装置の接続方法は特に規定されない。
通信端末装置500と、映像表示装置600とは、無線または有線でデータ通信を行なう。すなわち、通信端末装置500と、映像表示装置600とを含む映像表示システムが構成される。
通信部50は、通信端末装置500、映像表示装置600およびネットワーク70の各々と、データ通信を行なう機能を有する。ネットワーク70は、インターネットなどの外部のネットワークである。
通信部50は、無線LANの規格である、IEEE802.11gに基づく無線技術を利用して、複数の機器と同時にデータ通信を行なう機能を有する。なお、無線技術は、IEEE802.11gに基づく技術に限定されることはなく、その他の無線技術であってもよい。したがって、通信部50は、通信端末装置500、映像表示装置600およびネットワーク70の各々と、無線でデータ通信を行なうことが可能である。
また、通信部50は、さらに、イーサネット(登録商標)を利用した通信用インターフェースを有し、ホームネットワーク501内の装置がネットワーク70への接続要求を出した場合、機器が有するアドレスをネットワーク70におけるアドレスに変換するNAT(Network Address Translation)機能を含むルータ機能を持つ。
したがって、通信部50は、たとえば、LANケーブルを介して、通信端末装置500、映像表示装置600およびネットワーク70の各々とデータ通信を行なうことができる。すなわち、通信部50は、通信端末装置500、映像表示装置600およびネットワーク70の各々と、有線でデータ通信を行なうことが可能である。
また、ネットワーク70は、電話網60と、無線または有線によりデータ通信可能である。したがって、通信端末装置500は、電話網60を介して、ネットワーク70とデータ通信可能である。
ネットワークシステム1000には、さらに、サービスサーバ800Aと、検索サーバ800Sと、Webサーバ800Wとが含まれる。
サービスサーバ800Aは、コンテンツおよび、コンテンツに関連する情報等を提供するサーバである。コンテンツは、たとえば、動画像、音楽データ等である。コンテンツが、たとえば、番組の動画像である場合、コンテンツに関連する情報とは、たとえば、番組情報である。サービスサーバ800Aは、PCである。なお、サービスサーバ800Aは、PCに限定されることなく、動画像等のコンテンツ、音楽データ等のコンテンツ、コンテンツに関連する情報等を提供する機能を有した装置であればどのような装置であってもよい。
サービスサーバ800Aは、現在の日時から、所定期間(たとえば、24時間)前の日時までの期間における、全てのチャンネルの全ての番組を録画し、番組を録画した録画データを記憶している。なお、サービスサーバ800Aは、現在の日時から、所定期間(たとえば、24時間)経過後の録画データを自動的に削除する。したがって、サービスサーバ800Aには、現在の日時から、所定期間前の日時までの期間における、全てのチャンネルの全ての番組の録画データが記憶されている。
また、サービスサーバ800Aは、放送される番組の録画データとは別に、装置からの配信要求に応じて配信する、映画などの映像コンテンツを記憶している。なお、サービスサーバ800Aは、録画データの配信要求があれば、録画データの配信要求を行なった装置へ、配信要求された録画データを、送信またはストリーミング配信する。
また、サービスサーバ800Aは、現在、放送中の番組およびこれから放送予定の動画像データを所定期間(たとえば、24時間)分予め記憶している。そして、現在、放送中の番組の動画像データの配信要求があれば、動画像データの配信要求を行なった装置へ、配信要求された動画像データをストリーミング配信する。
検索サーバ800Sは、ネットワーク70に接続された端末装置から、検索情報としてのキーワードを受信すると、受信したキーワードに関連する情報のWebページのURL(Uniform Resource Locator)を検索するサーバである。検索サーバ800Sは、PCである。なお、検索サーバ800Sは、PCに限定されることなく、ネットワーク70に接続された端末装置からキーワードを受信した場合、受信したキーワードに関連する情報のWebページのURL(Uniform Resource Locator)を検索する機能を有する装置であればどのような装置であってもよい。
Webサーバ800Wは、複数種類の情報の各々に対応する複数のWebページのデータを提供するサーバである。Webサーバ800Wは、たとえば、映画に関連する情報に対応する複数のWebページのデータを提供する。Webサーバ800Wは、PCである。なお、Webサーバ800Wは、PCに限定されることなく、複数種類の情報の各々に対応する複数のWebページのデータを提供する機能を有する装置であればどのような装置であってもよい。
サービスサーバ800A、検索サーバ800SおよびWebサーバ800Wの各々は、ネットワーク70と、無線または有線でデータ通信を行なう。
本実施の形態では、通信部50は、通信端末装置500、映像表示装置600およびネットワーク70の各々と、高速にデータ通信が可能であるとする。通信部50は、通信端末装置500、映像表示装置600およびネットワーク70の各々と、たとえば、最大で100Mbps(Mega bit per second)の速度でデータ通信が可能であるとする。
また、ネットワーク70は、通信部50、電話網60、サービスサーバ800A、検索サーバ800SおよびWebサーバ800Wの各々と、高速にデータ通信が可能であるとする。ネットワーク70は、通信部50、電話網60、サービスサーバ800A、検索サーバ800SおよびWebサーバ800Wの各々と、たとえば、最大で100Mbpsの速度でデータ通信が可能であるとする。したがって、たとえば、映像表示装置600とネットワーク70とのデータ通信の最大速度は100Mbpsであるとする。また、たとえば、通信端末装置500とネットワーク70とのデータ通信の最大速度は100Mbpsであるとする。
なお、通信端末装置500と電話網60とのデータ通信の速度は、通信端末装置500とネットワーク70とのデータ通信の速度よりも遅いとする。通信端末装置500と電話網60とのデータ通信の最大速度は、たとえば、256kbpsであるとする。
また、通信端末装置500と映像表示装置600とのデータ通信の速度は、通信端末装置500と電話網60とのデータ通信の速度よりも、十分に速いとする。通信端末装置500と映像表示装置600とのデータ通信の最大速度は、たとえば、4Mbpsであるとする。
(通信端末装置)
次に、通信端末装置500について詳細に説明する。
図2は、通信端末装置500の外観を正面から示した図である。図2を参照して、通信端末装置500は、表示部530と、音声出力部570と、LED576と、入力部540とを備える。
表示部530は、文字や画像等を表示する機能を有する。表示部530は、LCDパネル(Liquid Crystal Display Panel)を使用した装置である。なお、表示部530は、上記以外の表示方式のパネルを使用した装置であってもよい。
表示部530の解像度は、横240(ドット)×縦400(ドット)である。なお、表示部530の解像度は、横240(ドット)×縦400(ドット)に限定されることなく、他の解像度であってもよい。
また、表示部530は、ユーザが、画面に直接触れることで、情報入力可能なタッチパネル機能を有する。表示部530は、ユーザが画面にタッチした位置情報を、後述する制御部510へ送信する。制御部510は、受信した位置情報に基づいて、所定の処理を行なう。
音声出力部570は、電話の音声を出力する機能を有する。音声出力部570には、音声を出力するスピーカが含まれる。音声出力部570は、後述する制御部510から受信した音声データに基づく音声をスピーカから出力する。
LED576は、通信端末装置500で行なわれる処理に応じて、光による報知を行なう。たとえば、LED576は、電話の着信があった場合、光を点滅させる。
入力部540は、ボタン群541を含む。ボタン群541は、方向ボタン541A,541B,541C,541Dと、決定ボタン541Eとを含む。方向ボタン541A,541B,541C,541Dは、ユーザによる短時間(たとえば、1秒未満)の押下操作(以下、短押操作ともいう)により、表示部530に画像が表示されている場合、画像内の移動させる対象となる物(たとえば、カーソル等)を上下左右に移動させるためのボタンである。
具体的には、短押操作があった、方向ボタン541A,541B,541C,541Dは、たとえば、カーソルを、それぞれ、上,下,左,右に移動させるためのボタンである。また、方向ボタン541A,541B,541C,541Dは、ユーザによる長時間(たとえば、一秒以上)の押下操作(以下、長押操作ともいう)により、たとえば画面をそれぞれ、上,下,左,右に画面スクロールすることも可能である。
決定ボタン541Eは、短押操作により、たとえば、方向ボタン541A,541B,541C,541Dの短押操作により選択された項目等を決定するためのボタンである。
入力部540は、さらに、機能ボタン542A,542B,543A,543Bを含む。機能ボタン542A,542Bの各々は、短押操作により、たとえば、ユーザにより予め設定されたプログラム等を起動させるためのボタンである。
機能ボタン543Aは、電話をかけるためのボタンである。たとえば、機能ボタン543Aは、後述する数字ボタン群546の短押操作により電話番号を入力した後に、短押操作されることで、入力した電話番号の端末装置に電話をかける処理が行なわれる。また、機能ボタン543Aは、通信端末装置500に電話がかかってきた場合、短押操作により通話開始を行なうためのボタンである。機能ボタン543Bは、通信端末装置500が通話中である場合、短押操作により通話を終了させるためのボタンである。また、機能ボタン543Bは、ユーザによる長時間(たとえば、1秒以上)の押下操作(以下、長押操作ともいう)により、通信端末装置500の電源のオンとオフとの切替えを行なうためのボタンである。
入力部540は、さらに、数字ボタン群546を含む。数字ボタン群546は、12個の数字ボタンを含む。なお、数字ボタン群546に含まれる数字ボタンの数は、12個に限定されない。12個の数字ボタンの各々は、短押操作により、数字、文字または記号等を入力するためのボタンである。12個の数字ボタンの名称は、それぞれ、0ボタン,1ボタン,2ボタン,3ボタン,4ボタン,5ボタン,6ボタン,7ボタン,8ボタン,9ボタン,記号ボタン1、記号ボタン2という。
入力部540は、入力部540に含まれる複数のボタンのうち、短押操作または長押操作されたボタンに対応するボタン信号を、後述する制御部510へ送信する。すなわち、入力部540は、ユーザが通信端末装置500を操作するためのインターフェースである。以下においては、ユーザによる、入力部540の操作または表示部530に対するタッチ操作を、インターフェース操作Mともいう。
通信端末装置500は、さらに、音声入力部574と、生体情報取得部577とを備える。音声入力部574は、通話のときに、音声を入力する機能を有する。音声入力部574には、音声を入力するマイクが含まれる。音声入力部574は、マイクにより取得した音声を音声データに変換して、音声データを、通信端末装置500内の後述する制御部510へ送信する。
生体情報取得部577は、人間の生体情報を取得する機能を有する。本実施の形態では、生体情報は、人間の体の一部である指紋をデータ化した情報であるとする。この場合、生体情報は、指紋の画像データ、指紋の特徴部分を抽出したデータ等となる。なお、生体情報は、指紋をデータ化した情報に限定されることなく、静脈、網膜、虹彩、顔等をデータ化した情報であってもよい。また、生体情報は、人間が発した声に基づく声紋等であってもよい。
生体情報取得部577は、人間の体の一部が接触すると、接触した体の一部をデータ化した生体情報を、後述する制御部510へ送信する。
携帯端末装置500は、さらに、記録媒体挿入部550Aを備える。記録媒体挿入部550Aは、携帯端末装置500に後述する記録媒体を挿入する部分である。
図3は、通信端末装置500の外観を背面から示した図である。図3を参照して、通信端末装置500は、さらに、音声出力部572と、撮像部578とを備える。音声出力部572は、後述する制御部510で行なわれる処理に対応した音声を出力する機能を有する。音声出力部572には、音声を出力するスピーカが含まれる。音声出力部572は、後述する制御部510から受信した音声データに基づく音声をスピーカから出力する。
撮像部578は、撮像対象となる被写体を撮像する撮像処理を行なう機能を有する。撮像部578は、図示しない、撮像レンズ、受光部およびカラーフィルタ部とを含む。受光部は、入力された光を電気信号に変換する機能を有する。受光部は、複数の受光素子から構成される。受光素子は、たとえば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサまたはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等を使用した素子である。
カラーフィルタ部は、複数のカラーフィルタから構成される。カラーフィルタは、R、G、Bの各々に対応したフィルタである。複数のカラーフィルタは、複数の受光素子にそれぞれ対応して設けられる。
撮像処理では以下の処理が行なわれる。まず、撮像部578が、撮像対象となる被写体に反射されて撮像レンズに入射した光を、カラーフィルタ部を介して、受光部に入力させる。受光部は入力された光を電気信号に変換する。そして、撮像部578は、変換した電気信号をデジタルデータ(以下、撮像画像データともいう)に変換する。
図4は、通信端末装置500の内部構成を示したブロック図である。なお、図4には、説明のために、記録媒体555も示している。記録媒体555には、後述するプログラム180が記録されている。すなわち、プログラム180は、媒体等に記録されてプログラム製品として流通される。また、記録媒体555もプログラム製品として流通される。
図4を参照して、通信端末装置500は、さらに、制御部510と、一時記憶部522と、記憶部520とを備える。
記憶部520は、データを不揮発的に記憶する機能を有する。記憶部520は、制御部510によってデータアクセスされる。記憶部520は、電源を供給されなくてもデータを不揮発的に保持可能な媒体(たとえば、フラッシュメモリ)である。記憶部520には、プログラム180、後述する録画データ、その他の各種データ等が記憶されている。プログラム180は、後述する、リモコンプログラムを含む。
制御部510は、記憶部520に記憶されたプログラム180に従って、通信端末装置500内の各部に対する各種処理や、演算処理等を行なう機能を有する。制御部510は、CPU(Central Processing Unit)である。なお、制御部510は、CPUに限定されることなく、演算機能を有するその他の回路であってもよい。
一時記憶部522は、制御部510によってデータアクセスされ、一時的にデータを記憶するワークメモリとして使用される。一時記憶部522は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)である。なお、一時記憶部522は、DRAMに限定されることなく、データを揮発的に記憶可能なその他の回路であってもよい。
通信端末装置500は、さらに、アンテナ502と、チューナ505と、データ処理部507とを備える。
アンテナ502は、チューナ505と接続されている。チューナ505は、制御部510により指示された周波数の放送信号を、アンテナ502を介して受信する。チューナ505は、ディジタル放送およびアナログ放送に基づく放送信号を受信する機能を有する。
放送信号は、画像データ、音声データ、テキストデータ、EPG(Electric Program Guide)データを含む。なお、放送信号が、ディジタル放送に基づく信号である場合、放送信号は、さらに、BML(Broadcast Markup Language)データ等が含まれる。EPGデータは、複数の番組情報を示すデータである。BMLデータは、画像データ、音声データおよびテキストデータの各々の配置位置や、動作などの制御を行なうためのデータである。チューナ505は、受信した放送信号を、データ処理部507へ送信する。
データ処理部507は、受信した放送信号を復調し、復調データとする。受信した放送信号が、アナログ放送に基づく信号である場合、データ処理部507は、以下の処理を行なう。まず、データ処理部507は、復調データを、デコード処理し、画像データ、音声データを得るとともに、放送信号の垂直帰線区間(VBI:Vertical Blanking Interval)から、テキストデータ、EPGデータを得る。
そして、データ処理部507は、制御部510から、表示部530に画像を表示させるための表示指示を受信すると、画像データを、後述するVDP(Video Display Processor)532へ送信する。VDP532は、画像データを受信すると、表示部530に画像データに基づく画像(動画像または静止画像)を表示させる。
また、データ処理部507は、制御部510から、録画処理を行なうための録画指示を受信すると、画像データおよび音声データを圧縮して、録画データとして、記憶部520に記憶させる。この場合の録画データを、以下においては、コンテンツともいう。録画データは、H.264形式で圧縮されたデータである。なお、録画データは、H.264形式で圧縮されたデータに限定されることなく、他の形式で圧縮されたデータであってもよい。ここで、他の形式とは、たとえば、MPEG(Moving Picture Experts Group)1、MPEG2等の形式である。
また、受信した放送信号が、ディジタル放送に基づく信号である場合、データ処理部507は、以下の処理を行なう。まず、データ処理部507は、復調データを、ディジタル放送のプロトコルに基づいてデコード処理し、デコードデータにする。デコードデータには、画像データ、音声データ、テキストデータ、EPGデータ、BMLデータが含まれる。デコードデータに含まれる、画像データおよび音声データは、H.264形式で圧縮されたデータである。なお、デコードデータに含まれる、画像データおよび音声データは、H.264形式で圧縮されたデータに限定されることなく、他の形式で圧縮されたデータであってもよい。ここで、他の形式とは、たとえば、MPEG1、MPEG2等の形式である。
そして、データ処理部507は、制御部510から、表示部530に画像を表示させるための表示指示を受信すると、表示指示により指定されたチャンネルのデコードデータに含まれる画像データを、後述するVDP532へ送信する。VDP532は、画像データを受信すると、表示部530に画像データに基づく画像(動画像または静止画像)を表示させる。
また、データ処理部507は、制御部510から、録画処理を行なうための録画指示を受信すると、録画指示により指定されたチャンネルのデコードデータを、録画データとして、記憶部520に記憶させる。この場合の録画データを、以下においては、コンテンツともいう。この場合、録画データには、画像データ、音声データ、テキストデータおよびBMLデータが含まれる。
通信端末装置500は、さらに、VDP532と、VRAM(Video Random Access Memory)536とを備える。
VRAM536は、画像データを一時的に記憶する機能を有する。
制御部510は、記憶部520に記憶されたプログラム180に従って、VDP532に対し、描画指示を出す。描画指示とは、画像を生成し、当該画像を表示部530に表示させる指示である。
VDP532は表示部530と接続されている。VDP532は、制御部510からの描画指示に応じて、記憶部520内の後述するプログラム180からフォントデータ、図形データ等を読出し、VRAM536を利用して画像を生成する。そして、VDP532は、VRAM536に記憶された画像データを読出し、表示部530に、当該画像データに基づく画像を表示させる。
通信端末装置500は、さらに、入力部540と、記録媒体アクセス部550を備える。
制御部510は、入力部540に含まれる、前述した複数のボタンのうち、短押操作または長押操作があったボタンに対応するボタン信号を、入力部540から受信する。制御部510は、受信したボタン信号に応じた処理を行なう。
記録媒体アクセス部550は、記録媒体555が前述の記録媒体挿入部550Aから通信端末装置500に挿入(装着)されると、記録媒体555にデータアクセス可能となる。これにより、記録媒体アクセス部550は、プログラム180が記録された記録媒体555から、プログラム180を読出すことが可能となる。
記録媒体555に記憶されているプログラム180は、制御部510のインストール処理により、記録媒体アクセス部550により読み出され、制御部510が、プログラム180を、記憶部520に記憶させる。このインストール処理用プログラムは、予め、記憶部520に格納されており、インストール処理は、制御部510が、インストール処理用プログラムに基づいて行なう。
なお、記憶部520には、プログラム180がインストールされていなくてもよい。この場合、制御部510は、記録媒体アクセス部550を介して、記録媒体555に記憶されたプログラム180を読み出して、プログラム180に基づいた所定の処理を行なう。記録媒体555には、さらに、コンテンツデータ等も記録されている。コンテンツデータは、たとえば、音楽データ、動画像データ等である。
記録媒体555は、SD(Secure Digital(登録商標))メモリーカードである。なお、記録媒体555は、SDメモリーカード(登録商標)に限定されることなく、データを不揮発的に記録可能なその他の媒体であってもよい。
通信端末装置500は、さらに、通信部560と、通信部562とを備える。
通信部560は、制御部510とデータの送受信を行なう。また、通信部560は、映像表示装置600と有線または無線で、データの送受信を行なう機能を有する。
通信部560は、USB(Universal Serial Bus)2.0の規格に基づく、シリアル転送を行なう通信用インターフェースの機能を有する。なお、シリアル転送を行なう通信用インターフェースの規格は、USB2.0に限定されることなく他の規格であってもよい。
なお、通信部560は、パラレル転送を行なう通信用インターフェースの機能を有していてもよい。パラレル転送を行なう通信用インターフェースは、たとえば、セントロニクス準拠の規格に準拠したインターフェースである。また、通信部560は、IEEE1394またはSCSI規格に基づく通信用インターフェースの機能を有していてもよい。
また、通信部560は、さらに、無線データ通信機能を有する。無線データ通信機能は、Bluetooth(登録商標)を使用して、無線でデータ通信を行なう機能を有する。なお、無線データ通信は、Bluetooth(登録商標)を使用した方式に限定されることなく、たとえば、赤外線等を使用した他の通信方式であってもよい。通信部560は、制御部510からの制御指示に応じて、映像表示装置600と無線でデータ通信を行なう。
通信部562は、制御部510と、データの送受信を行なう。通信部562は、無線LANの規格である、IEEE802.11gに基づく無線技術を利用してデータ通信を行なう機能を有する。なお、無線技術は、IEEE802.11gに基づく技術に限定されることはなく、その他の無線技術であってもよい。したがって、通信部562は、無線により、通信部50とデータ通信を行なうことができる。
また、通信部562は、さらに、イーサネット(登録商標)を利用した通信用インターフェースの機能を有する。したがって、通信部562は、たとえば、LANケーブルを介して、通信部50とデータ通信を行なうことができる。
通信端末装置500は、さらに、アンテナ564と、通信部566とを備える。
アンテナ564は、通信部566と接続されている。通信部566は、アンテナ564を利用して、無線通信信号を送受信する機能を有する。通信部566は、制御部510により指示された周波数の無線通信信号を、アンテナ564を介して受信する。無線通信信号は、音声データ、文字データおよび画像データ等を含む信号である。
通信部566は、アンテナ564を利用して、無線通信信号により、図示しない最寄の基地局と通信を行なう。最寄の基地局は、電話網60と通信を行なうことができる。したがって、通信部566は、アンテナ564を利用して、無線通信信号により、最寄の基地局を介して、電話網60と通信を行なう。通信部566は、無線通信信号を受信した場合、当該無線通信信号を復調し、復調した無線通信信号に基づくデータを、制御部510へ送信する。また、通信部566は、無線通信信号を送信する場合、制御部510からデータ(たとえば、音声データ)を受信し、当該データを、所定のプロトコルに基づいて、無線通信信号に変換する。そして、通信部566は、アンテナ564を利用して、変換した無線通信信号を、図示しない最寄の基地局を介して、電話網60へ送信する。
通信部566は、最寄の基地局と通信を行なうことで、基地局の位置を示す情報(以下、基地局位置情報ともいう)も取得可能である。通信部566は、制御部510からの制御指示に応じて、取得した基地局位置情報を、制御部510へ送信する。制御部510は、受信した基地局位置情報に基づいて、通信端末装置500の位置を大まかに把握することができる。
また、通信部566は、GPS(Global Positioning System)機能を有する。GPS機能とは、人口衛星と通信して、通信端末装置500の位置(緯度、経度、高度等に基づく位置)の情報(以下、GPS位置情報ともいう)を取得する機能である。通信部566は、制御部510からの制御指示に応じて、GPS位置情報を取得し、制御部510へ送信する。
携帯端末装置500は、制御部510および通信部566の処理により、電話網60を介して、ネットワーク70からプログラムのダウンロード処理を行ない、記憶部520に格納することもできる。この場合、当該ダウンロードしたプログラムは、プログラム180である。
制御部510は、ネットワーク70からダウンロードしたプログラム(プログラム180)に従って、所定の処理を行なう。このダウンロード用プログラムは、予め、記憶部520に格納されており、ダウンロード処理は、制御部510が、ダウンロード用プログラムに基づいて行なう。
制御部510は、前述した音声出力部570,572、音声入力部574とデータ通信する。
制御部510が、音声データを音声出力部570へ送信すると、音声出力部570は、制御部510から受信した音声データに基づく音声をスピーカから出力する。制御部510が、音声データを音声出力部572へ送信すると、音声出力部572は、制御部510から受信した音声データに基づく音声をスピーカから出力する。
ユーザが音声入力部574に含まれるマイクに対して音声を発すると、音声入力部574は、マイクにより取得した音声を音声データに変換して、音声データを、制御部510へ送信する。
制御部510は、前述したLED576、撮像部578および生体情報取得部577の各々とデータ通信する。LED576は、制御部510からの制御指示に基づいて、光を発する。
撮像部578は、制御部510からの制御指示に基づいて、前述の撮像処理を行ない、撮像画像データを制御部510へ送信する。制御部510は、撮像画像データを受信すると、撮像画像データを、一時記憶部522、記憶部520および記録媒体555のいずれかに記憶させる。
生体情報取得部577は、生体情報を取得すると、取得した生体情報(たとえば、指紋情報)を、制御部510へ送信する。
通信端末装置500は、さらに、振動部579を備える。振動部579は、制御部510からの制御指示に基づいて、振動部579自身が振動することにより、通信端末装置500を振動させる機能を有する。振動部579は、たとえば、電話の着信、電子メールの受信時に、制御部510からの制御指示に基づいて、通信端末装置500を振動させる。
通信端末装置500は、さらに、RFID(Radio Frequency Identification)580を備える。RFID580は、制御部510からの制御指示に基づいて、端末、IC(Integrated Circuit)カード等と、無線により通信を行なう機能を有する。RFID580は、たとえば、FeliCa(登録商標)などのセキュリティ機能をもったRFIDに基づく集積回路である。
(映像表示装置)
次に、映像表示装置600について詳細に説明する。
図5は、映像表示装置600の内部構成を示したブロック図である。なお、図5には、説明のために、記録媒体555Aも示している。記録媒体555Aには、後述するプログラム180Aが記録されている。すなわち、プログラム180Aは、媒体等に記録されてプログラム製品として流通される。また、記録媒体555Aもプログラム製品として流通される。
図5を参照して、映像表示装置600は、表示部630と、音声出力部670とを備える。表示部630は、文字や画像等を表示する機能を有する。表示部630は、LCDパネル(Liquid Crystal Display Panel)を使用した装置である。なお、表示部530は、上記以外の表示方式のパネルを使用した装置であってもよい。
表示部630が表示可能な画像のサイズは、表示部530が表示可能な画像のサイズより大きい。また、表示部630の解像度は、表示部530の解像度より大きい。たとえば、表示部630の解像度は、横1920(ドット)×縦1080(ドット)の解像度である。なお、表示部630の解像度は、横1920(ドット)×縦1080(ドット)に限定されることなく、他の解像度であってもよい。
音声出力部670は、映像表示装置600の外部に設けられる。音声出力部670は、後述する制御部610で行なわれる処理に対応した音声を出力する機能を有する。音声出力部670には、音声を出力するスピーカが含まれる。音声出力部670は、後述する制御部610から受信した音声データに基づく音声をスピーカから出力する。
映像表示装置600は、さらに、制御部610と、一時記憶部622と、記憶部620とを備える。
記憶部620は、データを不揮発的に記憶する機能を有する。記憶部620は、制御部610によってデータアクセスされる。記憶部620は、大容量のデータを記憶可能なハードディスクである。なお、記憶部620は、ハードディスクに限定されることなく、電源を供給されなくてもデータを不揮発的に保持可能な媒体(たとえば、フラッシュメモリ)であればよい。記憶部620には、プログラム180A、後述する録画データ、映像表示装置600を識別するための装置ID、その他の各種データ等が記憶されている。
制御部610は、記憶部620に記憶されたプログラム180Aに従って、映像表示装置600内の各部に対する各種処理や、演算処理等を行なう機能を有する。制御部610は、前述の制御部510と同様なものであるので詳細な説明は繰り返さない。
一時記憶部622は、制御部610によってデータアクセスされ、一時的にデータを記憶するワークメモリとして使用される。一時記憶部622は、前述の一時記憶部522と同様なものであるので詳細な説明は繰り返さない。
映像表示装置600は、さらに、アンテナ602と、チューナ605と、データ処理部607とを備える。
アンテナ602は、チューナ605と接続されている。チューナ605は、制御部610により指示された周波数の放送信号を、アンテナ602を介して受信する。チューナ605は、ディジタル放送およびアナログ放送に基づく放送信号を受信する機能を有する。
放送信号は、画像データ、音声データ、テキストデータ、EPGデータを含む。なお、放送信号が、ディジタル放送に基づく信号である場合、放送信号は、さらに、前述したBMLデータ等が含まれる。チューナ605は、受信した放送信号を、データ処理部607へ送信する。
データ処理部607は、受信した放送信号を復調し、復調データとする。受信した放送信号が、アナログ放送に基づく信号である場合、データ処理部607は、以下の処理を行なう。まず、データ処理部607は、復調データを、デコード処理し、画像データおよび音声データを取得するとともに、放送信号の垂直帰線区間から、テキストデータ、EPGデータを取得する。
そして、データ処理部607は、制御部610から、表示部630に画像を表示させるための表示指示を受信すると、画像データを、後述するVDP632へ送信する。VDP632は、画像データを受信すると、表示部630に画像データに基づく画像(動画像または静止画像)を表示させる。
また、データ処理部607は、制御部610から、録画処理を行なうための録画指示を受信すると、画像データおよび音声データを圧縮して、録画データとして、記憶部620に記憶させる。録画データは、MPEG2形式で圧縮されたデータである。なお、録画データは、MPEG2形式で圧縮されたデータに限定されることなく、他の形式で圧縮されたデータであってもよい。ここで、他の形式とは、たとえば、H.264等の形式である。
また、受信した放送信号が、ディジタル放送に基づく信号である場合、データ処理部607は、以下の処理を行なう。まず、データ処理部607は、復調データを、ディジタル放送の規格に基づいてデコード処理し、デコードデータにする。デコードデータには、画像データ、音声データ、テキストデータ、EPGデータ、BMLデータが含まれる。デコードデータに含まれる、画像データおよび音声データは、MPEG2形式で圧縮されたデータである。なお、デコードデータに含まれる、画像データおよび音声データは、MPEG2形式で圧縮されたデータに限定されることなく、他の形式で圧縮されたデータであってもよい。ここで、他の形式とは、たとえば、H.264等の形式である。
そして、データ処理部607は、制御部610から、表示部630に画像データを表示させるための表示指示を受信すると、表示指示により指定されたチャンネルのデコードデータに含まれる画像データを、後述するVDP632へ送信する。VDP632は、画像データを受信すると、表示部630に画像データに基づく画像(動画像または静止画像)を表示させる。
以下においては、チューナ605が受信した放送信号に基づく画像であって、かつ、表示部630に表示される画像を、TV画像ともいう。なお、映像表示装置600を操作するための後述するリモコン300に設けられる、“1”〜“12”の数字ボタンの押下操作で、直接、選局可能なTV画像のチャンネルの種類の数は、最大で12個であるとする。当然のことながら、リモコン300に設けられる数字ボタンの数が多ければ多いほど、直接、選局可能なTV画像のチャンネルの種類の数は多くなる。
リモコン300の“1”〜“12”の数字ボタンには、それぞれ、“1”〜“12”のリモコンチャンネル番号が設定される。たとえば、“3”の数字ボタンには、リモコンチャンネル番号“3”が設定される。また、1つのリモコンチャンネル番号には、1つのTV画像のチャンネルを登録可能である。たとえば、リモコンチャンネル番号“1”に対し、TV画像のチャンネル番号“8”が登録されているとする。この場合、リモコン300の“1”の数字ボタンが、ユーザにより押下処理されることにより、リモコン300から、チャンネル番号“8”のTV画像を選局するためのリモコン信号が、映像表示装置600へ送信される。
なお、映像表示装置600は、複数種類のTV画像を同時に、表示部630に表示する機能を有する。また、映像表示装置600は、TV画像と、他の種類の画像とを同時に、表示部630に表示する機能を有する。
また、データ処理部607は、制御部610から、録画処理を行なうための録画指示を受信すると、録画指示により指定されたチャンネルのデコードデータを、録画データとして、記憶部620に記憶させる。この場合の録画データを、以下においては、コンテンツともいう。この場合、録画データには、画像データ、音声データ、テキストデータおよびBMLデータが含まれる。
映像表示装置600は、さらに、VDP632と、VRAM636とを備える。
VRAM636は、画像データを一時的に記憶する機能を有する。
制御部610は、記憶部620に記憶されたプログラム180Aに従って、VDP632に対し、描画指示を出す。描画指示とは、画像を生成し、当該画像を表示部630に表示させる指示である。
VDP632は表示部630と接続されている。VDP632は、制御部610からの描画指示に応じて、記憶部620内の後述するプログラム180Aからフォントデータ、図形データ等を読出し、VRAM636を利用して画像を生成する。そして、VDP632は、VRAM636に記憶された画像データを読出し、表示部630に、当該画像データに基づく画像を表示させる。
映像表示装置600は、さらに、入力部640と、記録媒体アクセス部650とを備える。
入力部640は、図示されない複数のボタンを含む。複数のボタンは、映像表示装置600の外部に設けられている。複数のボタンのうち、いずれかのボタンがユーザにより押下操作されると、入力部640は、押下操作されたボタンに対応するボタン信号を、制御部610へ送信する。制御部610は、受信したボタン信号に基づいて、所定の処理を行なう。以下においては、ユーザによる、入力部640のボタン操作を、インターフェース操作Tともいう。
記録媒体アクセス部650は、プログラム180Aが記録された記録媒体555Aから、プログラム180Aを読出す機能を有する。記録媒体555Aに記憶されているプログラム180Aは、制御部610のインストール処理により、記録媒体アクセス部650により読み出され、制御部610が、プログラム180Aを、記憶部620に記憶させる。このインストール処理用プログラムは、予め、記憶部620に格納されており、インストール処理は、制御部610が、インストール処理用プログラムに基づいて行なう。
なお、記憶部620には、プログラム180Aがインストールされていなくてもよい。この場合、制御部610は、記録媒体アクセス部650を介して、記録媒体555Aに記憶されたプログラム180Aを読み出して、プログラム180Aに基づいた所定の処理を行なう。記録媒体555Aには、さらに、コンテンツデータ等も記録されている。コンテンツデータは、たとえば、音楽データ、動画像データ等である。
記録媒体555Aは、SDメモリーカード(登録商標)である。なお、記録媒体555は、SDメモリーカード(登録商標)に限定されることなく、データを不揮発的に記録可能なその他の媒体、たとえば、Blu-ray Disc(登録商標)、HD−DVD(High-Definition Digital Versatile Disc)(登録商標)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、等であってもよい。
映像表示装置600は、さらに、通信部660と、通信部662とを備える。
通信部660は、制御部610とデータの送受信を行なう。また、通信部660は、通信端末装置500と有線または無線で、データの送受信を行なう機能を有する。なお、通信部660は、前述の通信部560と同様な構成および機能を有するので詳細な説明は繰り返さない。
通信部662は、制御部610と、データの送受信を行なう。通信部662は、前述の通信部562と同様な構成および機能を有するので詳細な説明は繰り返さない。したがって、通信部662は、無線により、通信部50とデータ通信を行なうことができる。また、通信部662は、たとえば、LANケーブルを介して、通信部50とデータ通信を行なうことができる。
したがって、本実施の形態における映像表示装置600は、ネットワーク70から、通信部50および通信部662を介して、プログラムのダウンロード処理を行ない、記憶部620に格納することもできる。この場合、当該ダウンロードしたプログラムは、プログラム180Aである。
制御部610は、ネットワーク70からダウンロードしたプログラム(プログラム180A)に従って、所定の処理を行なう。このダウンロード用プログラムは、予め、記憶部620に格納されており、ダウンロード処理は、制御部610が、ダウンロード用プログラムに基づいて行なう。
映像表示装置600は、さらに、リモコン信号受信部680を備える。リモコン信号受信部680は、リモコン(リモートコントローラー)300から出力される、映像表示装置600を操作するためのリモコン信号を受信する機能を有する。リモコン信号受信部680は、受信したリモコン信号を制御部610へ送信する。制御部610は、受信したリモコン信号に応じて、対応する処理を行なう。なお、リモコン300には、前述したように、TV画像を選局するための“1”〜“12”の数字ボタンが設けられる。以下においては、ユーザによる、リモコン300の操作も、インターフェース操作Tともいう。
なお、前述した通信端末装置500がリモコン300の機能を有することも想定でき、通信端末装置500、リモコン300は、2つが存在する場合、および一方のみしか存在しない場合なども想定できる。
制御部610は、前述した音声出力部670とデータ通信する。制御部610が、音声データを音声出力部670へ送信すると、音声出力部670は、制御部610から受信した音声データに基づく音声をスピーカから出力する。
映像表示装置600は、さらに、RFID690を備える。RFID690は、制御部610からの制御指示に基づいて、端末、ICカード等と、無線により通信を行なう機能を有する。RFID690は、前述したRFID580と同様な回路であるので詳細な説明は繰り返さない。
(サービスサーバ、検索サーバおよびWebサーバ)
図6は、サービスサーバ800Aの内部構成を示したブロック図である。図6を参照して、サービスサーバ800Aは、表示部830と、制御部810と、一時記憶部822と、記憶部820とを備える。
表示部830は、文字や画像等を表示する機能を有する。表示部830は、前述の表示部630と同様なものであるので詳細な説明は繰り返さない。
記憶部820は、データを不揮発的に記憶する機能を有する。記憶部820は、制御部810によってデータアクセスされる。記憶部820は、大容量のデータを記憶可能なハードディスクである。なお、記憶部820は、ハードディスクに限定されることなく、電源を供給されなくてもデータを不揮発的に保持可能な媒体(たとえば、フラッシュメモリ)であればよい。記憶部820には、プログラム180B、録画データ、コンテンツデータ、その他の各種データ等が記憶されている。
制御部810は、記憶部820に記憶されたプログラム180Bに従って、サービスサーバ800A内の各部に対する各種処理や、演算処理等を行なう機能を有する。制御部810は、前述の制御部510と同様なものであるので詳細な説明は繰り返さない。
一時記憶部822は、制御部810によってデータアクセスされ、一時的にデータを記憶するワークメモリとして使用される。一時記憶部822は、前述の一時記憶部522と同様なものであるので詳細な説明は繰り返さない。
サービスサーバ800Aは、さらに、VDP832と、VRAM836とを備える。
VRAM836は、画像データを一時的に記憶する機能を有する。
制御部810は、記憶部820に記憶されたプログラム180Bに従って、VDP832に対し、描画指示を出す。描画指示とは、画像を生成し、当該画像を表示部830に表示させる指示である。
VDP832は表示部830と接続されている。VDP832は、制御部810からの描画指示に応じて、記憶部520内の後述するプログラム180Bからフォントデータ、図形データ等を読出し、VRAM836を利用して画像を生成する。そして、VDP832は、VRAM836に記憶された画像データを読出し、表示部830に、当該画像データに基づく画像を表示させる。
サービスサーバ800Aは、さらに、入力部840を備える。
入力部840には、マウス842と、キーボード844とが接続されている。ユーザは、マウス842またはキーボード844を利用して、サービスサーバ800Aに指示を与える。マウス842またはキーボード844からの入力指示は、入力部840を介して制御部810へ送信される。制御部810は、入力部840からの入力指示に基づいて所定の処理を行なう。
サービスサーバ800Aは、さらに、通信部860と、通信部862とを備える。
通信部860は、制御部810とデータの送受信を行なう。また、通信部860は、図示しない他の装置と有線または無線で、データの送受信を行なう機能を有する。なお、通信部860は、前述の通信部560と同様な構成および機能を有するので詳細な説明は繰り返さない。
通信部862は、制御部810と、データの送受信を行なう。通信部862は、前述の通信部562と同様な構成および機能を有するので詳細な説明は繰り返さない。したがって、通信部862は、無線により、ネットワーク70とデータ通信を行なうことができる。また、通信部862は、たとえば、LANケーブルを介して、ネットワーク70とデータ通信を行なうことができる。
なお、検索サーバ800SおよびWebサーバ800Wの各々も、前述したサービスサーバ800Aと同様な構成を有するので詳細な説明は繰り返さない。
(リモコン)
次に、通信端末装置500を、映像表示装置600を操作するためのリモコン(以下、表示装置リモコンともいう)として使用するための処理について説明する。インターフェース操作Mにより、制御部510がプログラム180のリモコンプログラムを実行すると、通信端末装置500を、表示装置リモコンとして使用することが可能となる。この場合、表示部530には、以下のリモコン画像MG100が表示される。
図7は、一例としてのリモコン画像MG100を示す図である。図7を参照して、リモコン画像MG100には、ボタン画像MBG110,MBG120,MBG130が配置される。
ボタン画像MBG110,MBG120,MBG130の各々は、インターフェース操作Mにより、押下処理されることで、制御部510が、後述の対応するリモコン信号を、通信部560を利用して、映像表示装置600へ送信するためのボタン画像である。
ボタン画像MBG110は、インターフェース操作Mにより、押下処理されることで、電源リモコン信号を、映像表示装置600へ送信するためのボタン画像である。ここで、映像表示装置600は、待機モードを有する。待機モードとは、表示部630に画像を表示させるための電源がオフであるために、表示部630が画像を表示できない状態であって、主電源がオフでない状態である。すなわち、待機モードとは、表示部630に画像が表示されていない状態であって、主電源がオフでない状態である。以下においては、表示部630に画像を表示させるための電源を画像表示電源ともいう。
したがって、映像表示装置600が待機モードの場合、電源リモコン信号を受信することにより、画像表示電源がオンされることにより、表示部630に画像を表示させることができる。なお、以下においては、画像表示電源がオンの状態の映像表示装置600を通常モードともいう。すなわち、電源リモコン信号は、映像表示装置600において、待機モードと、通常モードとを切替えるためのリモコン信号である。
ボタン画像MBG120は、インターフェース操作Mにより、押下処理されることで、番組表表示リモコン信号を、映像表示装置600へ送信するためのボタン画像である。番組表表示リモコン信号は、映像表示装置600の表示部630に、後述する番組表画像を表示させるためのリモコン信号である。
ボタン画像MBG130は、インターフェース操作Mにより、押下処理されることで、メニュー表示リモコン信号を、映像表示装置600へ送信するためのボタン画像である。メニュー表示リモコン信号は、映像表示装置600の表示部630に、後述するメニュー画像を表示させるためのリモコン信号である。
リモコン画像MG100には、さらに、ボタン画像MBG142,MBG144,MBG152,MBG154が配置される。ボタン画像MBG142,MBG144,MBG152,MBG154の各々は、インターフェース操作Mにより、押下処理されることで、制御部510が、後述の対応するリモコン信号を、通信部560を利用して、映像表示装置600へ送信するためのボタン画像である。
ボタン画像MBG142は、インターフェース操作Mにより、押下処理されることで、音量アップリモコン信号を、映像表示装置600へ送信するためのボタン画像である。音量アップリモコン信号は、映像表示装置600の音声出力部670から出力される音声を大きくさせるためのリモコン信号である。ボタン画像MBG144は、インターフェース操作Mにより、押下処理されることで、音量ダウンリモコン信号を、映像表示装置600へ送信するためのボタン画像である。音量ダウンリモコン信号は、映像表示装置600の音声出力部670から出力される音声を小さくさせるためのリモコン信号である。
ボタン画像MBG152は、インターフェース操作Mにより、押下処理されることで、チャンネルプラスリモコン信号を、映像表示装置600へ送信するためのボタン画像である。チャンネルプラスリモコン信号は、映像表示装置600の表示部630にTV画像が表示されている場合に、前述のリモコンチャンネル番号を1インクリメントさせるためのリモコン信号である。なお、リモコンチャンネル番号が“12”の場合に、上記の1インクリメントされる処理が行われた場合、リモコンチャンネル番号は、“1”になる。なお、チャンネルプラスリモコン信号は、TV画像のチャンネル番号を、1インクリメントさせるためのリモコン信号であってもよい。
ボタン画像MBG154は、インターフェース操作Mにより、押下処理されることで、チャンネルマイナスリモコン信号を、映像表示装置600へ送信するためのボタン画像である。チャンネルマイナスリモコン信号は、映像表示装置600の表示部630にTV画像が表示されている場合に、前述のリモコンチャンネル番号を1デクリメントさせるためのリモコン信号である。なお、リモコンチャンネル番号が“1”の場合に、上記の1デクリメントされる処理が行われた場合、リモコンチャンネル番号は、“12”になる。なお、チャンネルマイナスリモコン信号は、TV画像のチャンネル番号を、1デクリメントさせるためのリモコン信号であってもよい。
リモコン画像MG100には、さらに、ボタン画像MBG170,MBG180が配置される。ボタン画像MBG170およびボタン画像MBG180の各々は、インターフェース操作Mにより、押下処理されることで、制御部510が、後述の対応するリモコン信号を、通信部560を利用して、映像表示装置600へ送信するためのボタン画像である。
以下においては、通信端末装置500が、映像表示装置600へリモコン信号を送信することで映像表示装置600を操作可能な場合における、通信端末装置500の動作モードを、リモコンモードともいう。
なお、リモコンモードの通信端末装置500において、数字ボタン群546に含まれる12個の数字ボタンのいずれかが短押操作された場合、制御部510は、押下された数字ボタンに対応するリモコン信号を出力する。
(データ通信)
次に、リモコンモードの通信端末装置500で行なわれる処理(以下、操作判定処理Mともいう)と、通信端末装置500から送信されるリモコン信号を受信した場合に映像表示装置600で行なわれる処理(以下、制御信号対応処理Tともいう)について説明する。
図8は、操作判定処理Mおよび制御信号対応処理Tのフローチャートである。図8を参照して、通信端末装置500が行なう操作判定処理Mでは、まず、ステップS10の処理が行なわれる。
ステップS10では、制御部510が、制御操作があるか否かを判定する。ここで、制御操作は、表示部530に対するタッチ操作、または、通信端末装置500の外部に設けられた複数の外部ボタンのいずれかの押下操作である。
複数の外部ボタンは、方向ボタン541A,541B,541C,541D、決定ボタン541E、機能ボタン542A,542B,543A,543B、数字ボタン群546に含まれる12個の数字ボタンである。ステップS10において、YESならば、ステップS12に進む。一方、ステップS10において、NOならば、再度、ステップS10の処理が行なわれる。
ステップS12では、制御部510が、通信部560を利用して、制御操作に対応する、映像表示装置600を操作するための制御信号としてのリモコン信号を、映像表示装置600へ送信する。ステップS12の処理が終了すると、再度、ステップS10の処理が行なわれる。
映像表示装置600が行なう制御信号対応処理Tでは、まず、ステップS20の処理が行なわれる。
ステップS20では、制御部610が、制御信号としてのリモコン信号を受信したか否かを判定する。ステップS20において、YESならば、ステップS22に進む。一方、ステップS20において、NOならば、再度、ステップS20の処理が行なわれる。
ステップS22では、制御信号対応処理が行なわれる。制御信号対応処理では、制御部610が、受信したリモコン信号に応じた処理を行なう。ステップS22の処理が終了すると、再度、ステップS20の処理が行なわれる。
(初期設定)
次に、映像表示装置600の初期設定を行なうための処理について説明する。映像表示装置600の初期設定は、たとえば、初めて、映像表示装置600の電源をオンにする場合に行なわれる処理(以下、初期設定処理Tともいう)である。
図9は、初期設定処理Tのフローチャートである。図9では、通信端末装置500およびサービスサーバ800Aの各々において行なわれる処理も示している。初期設定処理Tでは、まず、ステップS141の処理が行なわれる。
ステップS141では、初期画像表示処理Tが行なわれる。初期画像表示処理Tでは、制御部610が、VDP632を利用して、以下の初期画像G100を生成し、表示部630に、初期画像G100を表示させる。そして、ステップS141の処理は終了する。
図10は、一例としての初期画像G100を示す図である。図10を参照して、初期画像G100には、通信端末装置500を、データ通信部に近づける旨のメッセージが表示される。ここで、データ通信部は、映像表示装置600の外部に設けられた、図示されない通信部である。データ通信部の近傍であって、映像表示装置600の内部には、RFID690が配置される。すなわち、データ通信部は、RFID690により、通信端末装置500と、無線通信可能な通信部である。
再び、図9を参照して、ステップS141の処理の後、ステップS142に進む。
ステップS142では、通信端末装置500が検出されたか否かが判定される。具体的には、制御部610が、RFID690を利用して、通信端末装置500とデータ通信可能となったか否かを判定する。ステップS142において、YESならば、ステップS143に進む。一方、ステップS142において、NOならば、再度、ステップS142の処理が行なわれる。
ここで、通信端末装置500のユーザが、通信端末装置500を、データ通信部から所定距離以内になるよう、データ通信部に近づけることにより、制御部610が、RFID690により、通信端末装置500と、無線通信可能となったとする。ここで、所定距離は、一例として、5センチメートルであるとする。この場合、ステップS142において、YESと判定され、ステップS143に進む。
ステップS143では、制御部610が、RFID690を利用して、以下のサービス利用必要データTD100を、通信端末装置500へ送信する。サービス利用必要データTD100は、通信端末装置500および映像表示装置600が、サービスサーバ800Aからサービスを享受するために必要なデータである。なお、サービス利用必要データTD100に示される情報は、予め、記憶部620に記憶されている情報である。そして、ステップS143の処理は終了する。
なお、サービス利用必要データTD100の送信方法は、RFID690を利用した方法に限定されることはない。サービス利用必要データTD100の送信方法は、たとえば、赤外線、Bluetooth(登録商標)等を利用した無線通信による送信方法であってもよい。また、LAN、RS232C、USB(Universal Serial Bus)等を利用した有線通信であってもよい。
また、サービス利用必要データTD100の送信方法は、表示部630に、サービス利用必要データTD100の情報を示すQR(Quick Response)コード(登録商標)を表示する方法であってもよい。この場合、通信端末装置500は、表示部630に表示されたQRコード(マトリックス型の二次元バーコード)(登録商標)を、通信端末装置500のカメラ(撮像部578)にて撮像・解析することにより、通信端末装置500は、サービス利用必要データTD100を取得することが可能となる。
図11は、一例としてのサービス利用必要データTD100を示す図である。図11を参照して、サービス利用必要データTD100において、「サービスURL」とは、サービスサイトのURLである。
ここで、サービスサイトは、サービスを提供するWebサイトである。また、サービスサイトが提供するサービスは、たとえば、コンテンツの配信である。配信されるコンテンツは、たとえば、動画像データである。ここで、サービスサイトは、サービスサーバ800Aが提供するサイトであるとする。サービスサイトが提供するデータは、サービスサーバ800Aの記憶部820に記憶されている。
サービス利用必要データTD100において、「サービスID」とは、映像表示装置600が享受するサービスを特定するためのIDである。「装置ID」とは、装置を識別するための情報である。ここで、装置ID“11TA”は、映像表示装置600の装置IDであるとする。
再び、図9を参照して、通信端末装置500では、ステップS111の処理が行なわれる。
ステップS111では、制御部510が、サービス利用必要データTD100を受信したか否かを判定する。ステップS111において、YESならば、ステップS112に進む。一方、ステップS111において、NOならば、再度、ステップS111の処理が行なわれる。ここでは、サービス利用必要データTD100を受信したとして、ステップS112に進む。
ステップS112では、位置情報取得処理Mが行なわれる。位置情報取得処理Mは、通信端末装置500の位置が、映像表示装置600のデータ通信部から所定距離以内にある場合に行なわれるとする。ここで、所定距離は、一例として、5センチメートルであるとする。
位置情報取得処理Mでは、制御部510が、通信部566から、前述したGPS位置情報を取得する。ここで、取得されたGPS位置情報は、通信端末装置500の経度および緯度を示す。GPS位置情報により示される経度および緯度は、一例として、それぞれ、東経135度40分および北緯34度25分であるとする。そして、制御部510は、取得したGPS位置情報に基づく位置データを、記憶部520に記憶させる。そして、ステップS112の処理は終了する。ここで、記憶部520に記憶される位置データは、以下の位置データMD100であるとする。
図12は、一例としての位置データMD100を示す図である。図12を参照して、位置データMD100において、「位置」とは、取得されたGPS位置情報が示す情報である。「位置」の項目のX、Yは、それぞれ、通信端末装置500の経度および緯度を示す。したがって、位置データMD100では、一例として、通信端末装置500の経度および緯度が、それぞれ、東経135度40分および北緯34度25分であることを示す。
なお、前述したように、位置情報取得処理Mは、通信端末装置500の位置が、映像表示装置600のデータ通信部から5センチメートル以内の近距離にある場合に行なわれる。したがって、位置データMD100により示される経度および緯度は、それぞれ、映像表示装置600の経度および緯度でもある。
再び、図9を参照して、ステップS112の処理の後、ステップS113に進む。
ステップS113では、制御部510が、サービス利用必要データAとしての以下のサービス利用必要データTD110を、図11のサービス利用必要データTD100に示されるサービスURL“http://www.bb.com/”により特定されるサービスサイトを提供するサービスサーバ800Aへ送信する。また、制御部510は、サービス利用必要データTD110を、記憶部520に記憶させる。そして、ステップS113の処理は終了する。
図13は、一例としてのサービス利用必要データTD110を示す図である。図13を参照して、サービス利用必要データTD110において、「サービスID」とは、図11のサービス利用必要データTD100に示される「サービスID」であるので詳細な説明は繰り返さない。
「コンテンツ受信装置ID」とは、サービスサーバ800Aから、フルHD方式の映像コンテンツ(以下、高解像度コンテンツともいう)を受信する装置(映像表示装置600)の装置IDである。なお、映像表示装置600が、サービスサーバ800Aから受信するコンテンツは、フルHD方式のコンテンツに限定されることはなく、映像コンテンツであれば、他の解像度のコンテンツであってもよい。
「データ送信装置ID」とは、サービス利用必要データTD110を送信する装置の装置IDである。すなわち、通信端末装置500の装置IDは、“09011110000”である。「装置形名」とは、通信端末装置500の形名である。「位置」とは、位置データMD100に示される位置情報である。すなわち、サービス利用必要データTD110に示される位置情報は、通信端末装置500および映像表示装置600の経度および緯度を示す。すなわち、通信端末装置500に搭載されているGPS機能を利用することで映像表示装置600の位置の判別にも利用できる。
再び、図9を参照して、サービスサーバ800Aでは、まず、ステップS181の処理が行なわれる。
ステップS181では、制御部810が、サービス利用必要データAとしてのサービス利用必要データTD110を受信したか否かを判定する。ステップS181において、YESならば、ステップS182に進む。一方、ステップS181において、NOならば、再度、ステップS181の処理が行なわれる。ここでは、サービス利用必要データAとしてのサービス利用必要データTD110を受信したとして、ステップS182に進む。
ステップS182では、記憶処理Sが行なわれる。記憶処理Sでは、制御部810が、受信したサービス利用必要データTD110を、記憶部820に記憶させる。そして、ステップS183に進む。
ステップS183では、制御部810が、ユーザ登録用Webデータを、通信端末装置500へ送信する。ここで、ユーザ登録用Webデータは、後述する情報登録Webページ画像を、通信端末装置500の表示部530に表示させるためのデータである。そして、ステップS183の処理は終了する。
通信端末装置500では、ステップS113の処理の後、ステップS114に進む。
ステップS114では、情報登録画像表示処理Mが行なわれる。情報登録画像表示処理Mでは、制御部510がユーザ登録用Webデータを受信すると、制御部510が、Webブラウザプログラムを実行することにより、受信したユーザ登録用Webデータに基づく、以下のWebブラウザ画像MG200を、表示部530に表示させる。なお、Webブラウザプログラムは、前述のプログラム180に含まれるプログラムである。そして、ステップS114の処理は終了する。なお、ユーザ登録用Webデータ受信時に実行されるプログラムは、Webブラウザプログラムに限定されるものではなく、通信手段を活用したアプリケーションであってもよい。
図14は、一例としてのWebブラウザ画像MG200を示す図である。図14を参照して、Webブラウザ画像MG200には、URL表示画像MG210と、情報登録Webページ画像MG220とが配置される。
URL表示画像MG210には、サービスURLが表示される。
情報登録Webページ画像MG220は、サービスサイトに登録するための情報を入力するための画像である。なお、情報登録Webページ画像MG220に示される「名前」、「ユーザID]、「メールアドレスT」、「メールアドレスM」、「住所」および「嗜好キーワード」の各々の項目には、説明のために、一例としての情報を示している。
しかしながら、ステップS114の処理により、表示部530にWebブラウザ画像MG200が表示された直後には、「名前」、「ユーザID]、「メールアドレスT」、「メールアドレスM」、「住所」および「嗜好キーワード」の各々の項目には、情報が入力されていない状態である。「名前」、「ユーザID]、「メールアドレスT」、「メールアドレスM」、「住所」および「嗜好キーワード」の各々の項目の情報は、インターフェース操作Mにより入力される。
情報登録Webページ画像MG220において、「ユーザID」とは、登録したサービスサイトにおいて識別されるIDである。「メールアドレスT」とは、サービスサーバ800Aから高解像度コンテンツを受信する映像表示装置600に設定されたメールアドレスである。「メールアドレスM」とは、通信端末装置500に設定されたメールアドレスである。
「嗜好キーワード」とは、ユーザの嗜好に応じたキーワードである。すなわち、嗜好キーワードは、嗜好情報である。なお、嗜好キーワードの入力は任意であるとする。Webページ画像MG220では、嗜好キーワードの一例として、「アクション」、「コメディ」、「スポーツ」というキーワードが入力されている。なお、嗜好キーワードは、3つに限定されることはない。
情報登録Webページ画像MG220には、ボタン画像MBG285が配置されている。ボタン画像MBG285は、押下処理されることにより、入力された情報を、サービスサイトに登録する処理を行なうためのボタン画像である。
再び、図9を参照して、ステップS114の処理の後、ステップS115に進む。
ステップS115では、制御部510が、登録操作Mがあるか否かを判定する。登録操作Mは、ボタン画像MBG285を押下処理するためのインターフェース操作Mである。ステップS115において、YESならば、ステップS116に進む。一方、ステップS115において、NOならば、再度、ステップS115の処理が行なわれる。ここでは、図14に示す、「名前」、「ユーザID]、「メールアドレスT」、「メールアドレスM」、「住所」および「嗜好キーワード」の各々の情報が入力された状態で、登録操作Mがあったとして、ステップS116に進む。
ステップS116では、制御部510が、登録操作Mが行なわれたときに、情報登録Webページ画像MG220に入力されている情報を、ユーザデータとして、サービスサーバ800Aへ送信する。ここで、サービスサーバ800Aへ送信されるユーザデータは、以下のユーザデータMD200であるとする。
図15は、一例としてのユーザデータMD200を示す図である。図15を参照して、ユーザデータMD200に示される各項目は、前述したので詳細な説明は繰り返さない。
再び、図9を参照して、サービスサーバ800Aでは、ステップS183の処理の後、ステップS184に進む。
ステップS184では、ユーザデータ登録処理Sが行なわれる。ユーザデータ登録処理Sでは、制御部810が、ユーザデータを受信した場合、受信したユーザデータを、記憶部820に記憶させる。ここでは、ユーザデータMD200を受信したとする。記憶部820に、ユーザデータが記憶されると、ステップS185に進む。
ステップS185では、制御部810が、サービス利用データを、通信端末装置500へ送信する。サービス利用データは、通信端末装置500および映像表示装置600が、サービスサーバ800Aからサービスを享受するためのデータである。ここで、サービス利用データには、コンテンツ管理プログラムと、以下のサービス享受データSD300とが含まれる。そして、再度、ステップS181の処理が行なわれる。コンテンツ管理プログラムは、コンテンツを管理するためのプログラムである。また、コンテンツ管理プログラムは、サービスサーバ800Aに対して、後述する予約指示等により遠隔操作を行なうためのリモート操作プログラムでもある。
図16は、一例としてのサービス享受データSD300を示す図である。図16を参照して、「サービス利用ID」とは、サービスサーバ800Aが提供するサービスを利用するためのIDである。「ユーザID」は、前述したので詳細な説明は繰り返さない。「サービス利用パスワード」は、サービスサーバ800Aが提供するサービスを、映像表示装置600に利用可能とさせるためのパスワードである。「プログラム名」とは、サービス利用データに含まれるプログラムの名称である。「登録後サービスURL」とは、サービスサーバ800Aにおいて、図9のステップS184のユーザデータ登録処理Sが行なわれた後に、通信端末装置500および映像表示装置600が、アクセスを許可されたURLである。
再び、図9を参照して、通信端末装置500では、ステップS116の処理の後、ステップS117に進む。
ステップS117では、サービス利用データ受信処理Mが行なわれる。サービス利用データ受信処理Mでは、制御部510が、サービス利用データを受信した場合、受信したサービス利用データを、記憶部520に記憶させる。ここでは、コンテンツ管理プログラムと、サービス享受データSD300とが含まれるサービス利用データを受信したとする。記憶部520にサービス利用データが記憶されると、ステップS118に進む。
ステップS118では、制御部510が、サービス享受データSD310を、映像表示装置600へ送信する。そして、ステップS118の処理は終了する。
図17は、一例としてのサービス享受データSD310を示す図である。図17を参照して、サービス享受データSD310は、図16のサービス享受データSD300と比較して、「プログラム名」の項目がない点が異なる。それ以外は、サービス享受データSD300と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
映像表示装置600では、ステップS143の処理の後、ステップS146に進む。
ステップS146では、設定最終処理Tが行なわれる。設定最終処理Tでは、制御部610が、サービス享受データSD310を受信した場合、制御部610は、受信したサービス享受データSD310を、記憶部620に記憶させる。
そして、制御部610は、サービス享受データSD310に示されるサービス利用パスワード“aabbcc”を利用して、映像表示装置600に対し、サービスサーバ800Aが提供するサービス(高解像度コンテンツの配信)を利用可能とさせるための各種設定処理を行なう。そして、制御部610は、VDP632を利用して、表示部630に、たとえば、初期設定が完了した旨のメッセージを所定時間(たとえば、1分)表示させる。そして、初期設定処理Tは終了する。
以上の処理により、映像表示装置600の初期設定が完了する。すなわち、通信端末装置500にてサービス経由にて設定した情報を、映像表示装置に提供することで複数の機器を連携させた初期設定も簡易に実現可能になる。
なお、サービスサーバ800Aは、ステップS185の処理の後、設定完了メールを、通信端末装置500に設定されたメールアドレスに送信してもよい。設定完了メールには、たとえば、映像表示装置600の初期設定が完了した旨のメッセージが表示された電子メールである。
通信端末装置500は、自装置宛の設定完了メールを、図示しないメールサーバから受信することにより、映像表示装置600の初期設定が完了した旨を知ることができる。
(コンテンツの予約)
次に、サービスサーバ800Aから送信された、コンテンツの紹介メールに基づいて、コンテンツのダウンロード予約をするための処理(以下、コンテンツ予約処理ともいう)について説明する。以下においては、コンテンツ予約処理において、通信端末装置500が行なう処理を、コンテンツ予約処理Mともいう。
なお、コンテンツ予約処理Mは、通信端末装置500において、制御部510が、図9のステップS117の処理において受信したコンテンツ管理プログラムを実行することにより行なわれる処理でもある。コンテンツ管理プログラムは、サービスサーバ800Aに対して、後述する予約指示等により遠隔操作を行なうためのリモート操作プログラムでもある。
また、コンテンツ予約処理において、映像表示装置600が行なう処理を、コンテンツ予約処理Tともいう。また、コンテンツ予約処理において、サービスサーバ800Aが行なう処理を、コンテンツ予約処理Sともいう。
ここで、サービスサーバ800Aの記憶部820には、所定期間(たとえば、1週間)毎に、新規の高解像度コンテンツが追加記憶されるとする。また、記憶部820に記憶されている、複数の高解像度コンテンツの各々には、対応する高解像度コンテンツの関連情報を示すコンテンツ関連データが対応づけられる。複数の高解像度コンテンツの各々に対応づけられたコンテンツ関連データは、記憶部820に記憶される。ここで、記憶部820には、以下のコンテンツ関連データCTD400が対応付けられた高解像度コンテンツが記憶されているとする。
図18は、一例としてのコンテンツ関連データCTD400を示す図である。図18を参照して、コンテンツ関連データCTD400において、「コンテンツID」とは、コンテンツを特定するIDである。「ファイル名」は、コンテンツのファイル名である。「タイトル」は、コンテンツのタイトルである。「ジャンル」は、コンテンツの属するジャンルである。「時間(分)」は、コンテンツの再生時間である。「内容」は、コンテンツのあらすじ等である。ここでは、ファイル名の拡張子が、“mpg”になっているが、それに限定されるものではない。
「再生許可期間」は、コンテンツの再生が許可される期間である。「再生許可時間帯」は、「再生許可期間」のうち、コンテンツの再生が許可される時間帯である。「再生許可時間帯」は、対応するコンテンツの配信業者等が設定する。「価格(円)」は、コンテンツの価格である。「ダウンロード時間」は、コンテンツを、所定速度(たとえば、10Mbps)においてダウンロードするのに要する時間である。「利用可能日」の項目の「予約日から7日以降」とは、後述するダウンロード予約をした日(予約日)から、少なくとも7日経過後に、コンテンツの再生が可能となることを示す。
「キーワード」は、コンテンツの関連キーワードが示される。関連キーワードは、たとえば、コンテンツのタイトル、コンテンツのジャンル、コンテンツの出演者名等である。「許可再生制御」は、コンテンツに対して、許可されている再生制御を示す。「禁止再生制御」は、コンテンツに対して、禁止されている再生制御を示す。
「DL予約パスワード」は、後述するダウンロード予約が行なわれたときに発行されるパスワードである。「DL済パスワード」は、コンテンツのダウンロードが終了したときに発行されるパスワードである。「再生許可日時」は、コンテンツの再生が許可される日時である。「再生許可日時」は、「再生許可期間」に示される最初の日の午前0時0分である。したがって、「再生許可期間」が、“2007年5月1日〜2007年8月31日”である場合、「再生許可日時」は、“2007年5月1日午前0時0分”となる。
なお、記憶部820に記憶されている、複数の高解像度コンテンツの各々は、対応づけられたコンテンツ関連データが示す「再生許可期間」が過ぎると、対応するコンテンツ関連データとともに、制御部810により削除される。
図19は、コンテンツ予約処理T、コンテンツ予約処理Mおよびコンテンツ予約処理Sのフローチャートである。図19を参照して、コンテンツ予約処理Sでは、まず、ステップS281の処理が行なわれる。
ステップS281では、制御部810が、記憶部820に、嗜好コンテンツが記憶されているか否かを判定する。ここで、嗜好コンテンツとは、記憶部820に記憶されているユーザデータに示される嗜好キーワードを示すコンテンツ関連データに対応付けられた高解像度コンテンツである。
前述したように、嗜好キーワードは、ユーザの嗜好に応じたキーワードである。すなわち、嗜好コンテンツは、ユーザの嗜好に応じたコンテンツである。ステップS281において、YESならば、ステップS282に進む。一方、ステップS281において、NOならば、再度、ステップS281の処理が行なわれる。
ここで、記憶部820には、図18のコンテンツ関連データCTD400が対応付けられた高解像度コンテンツが記憶されているとする。また、記憶部820に記憶されているユーザデータは、図15のユーザデータMD200であるとする。この場合、ユーザデータMD200に示される嗜好キーワード“アクション”を示すコンテンツ関連データCTD400に対応付けられた嗜好コンテンツが記憶部820に記憶されているので、ステップS282に進む。
ステップS282では、嗜好コンテンツデータが送信される。具体的には、制御部810が、電子メールとしての嗜好コンテンツ報知メールを、通信端末装置500に設定されたメールアドレス“taro-m@aaa.ne.jp”を送信先として、図示しないメールサーバへ送信する。ここで、嗜好コンテンツ報知メールは、ステップS281により存在が確認された嗜好コンテンツの情報を報知するための電子メールである。
また、嗜好コンテンツ報知メールには、以下のコンテンツ関連データCTD400Aが添付される。すなわち、送信される嗜好コンテンツ報知メールは、コンテンツ関連データCTD400Aが添付された、嗜好コンテンツデータとしての電子メールである。
なお、コンテンツ関連データの送信方法は、電子メールを使用した方法に限定されず、サービスサーバ800Aが、ネットワークを利用して、直接、通信端末装置500へ送信してもよい。そして、ステップS282の処理は終了する。
図20は、一例としてのコンテンツ関連データCTD400Aを示す図である。図20を参照して、コンテンツ関連データCTD400Aに示される、「登録位置」以外の項目は、図18を参照して説明したので詳細な説明は繰り返さない。なお、初期状態では、「DL予約パスワード」および「DL済パスワード」の項目の情報は「なし」となっている。
「登録位置」は、サービスサーバ800Aに登録された映像表示装置600の位置である。具体的には、「登録位置」は、図9のステップS182の処理により、記憶部820に記憶された図13のサービス利用必要データTD110に示される、映像表示装置600の経度および緯度である。
メールサーバは、メールアドレス“taro-m@aaa.ne.jp”を送信先とする電子メールとしての嗜好コンテンツ報知メールを受信した場合、受信した嗜好コンテンツ報知メールを、メールアドレス“taro-m@aaa.ne.jp”が設定された通信端末装置500へ送信する。なお、送信される嗜好コンテンツ報知メールには、コンテンツ関連データCTD400Aが添付される。
再び、図19を参照して、コンテンツ予約処理Mでは、まず、ステップS211の処理が行なわれる。
ステップS211では、制御部510が、コンテンツ関連データが添付された、嗜好コンテンツデータとしての嗜好コンテンツ報知メールを受信したか否かを判定する。ステップS211において、YESならば、ステップS212に進む。一方、ステップS211において、NOならば、再度、ステップS211の処理が行なわれる。ここでは、コンテンツ関連データCTD400Aが添付された嗜好コンテンツ報知メールを、メールサーバから受信したとして、ステップS212に進む。
ステップS212では、報知画像表示処理Mが行なわれる。報知画像表示処理Mでは、制御部510が、VDP532を利用して、受信した嗜好コンテンツ報知メールおよびコンテンツ関連データCTD400Aに基づく以下の報知画像MG300を生成し、報知画像MG300を、表示部530に表示させる。そして、ステップS212の処理は終了する。
図21は、一例としての報知画像MG300を示す図である。図21を参照して、報知画像MG300には、受信したコンテンツ関連データCTD400Aに示される、タイトル、内容、公開日(再生許可日時)、価格等の情報が表示される。また、報知画像MG300には、受信したコンテンツ関連データCTD400Aにより特定されるコンテンツのダウンロード予約が可能な旨のメッセージが表示される。また、報知画像MG300には、ボタン画像MBG380が配置される。ボタン画像MBG380は、押下処理されることにより、サービスサーバ800Aに対し、コンテンツ関連データCTD400Aにより特定されるコンテンツのダウンロード予約をするためのボタン画像である。
再び、図19を参照して、ステップS212の処理の後、ステップS213に進む。
ステップS213では、制御部510が、予約操作Mがあるか否かを判定する。予約操作Mは、ボタン画像MBG380を押下処理するためのインターフェース操作Mである。ステップS213において、YESならば、ステップS214に進む。一方、ステップS213において、NOならば、再度、ステップS213の処理が行なわれる。ここでは、予約操作Mがあったとして、ステップS214に進む。
ステップS214では、予約処理Mが行なわれる。予約処理Mでは、制御部510が、予約指示Mを、サービスサーバ800Aへ送信する。予約指示Mは、コンテンツのダウンロード予約を行なうための指示である。すなわち、予約指示Mは、サービスサーバ800Aに対しコンテンツを要求するための要求指示でもある。予約指示Mには、受信したコンテンツ関連データCTD400Aに示されるコンテンツID“HD−CT0123”が含まれる。
コンテンツ予約処理Sでは、ステップS282の処理の後、ステップS283に進む。
ステップS283では、制御部810が、予約指示Mを受信したか否かを判定する。ステップS283において、YESならば、ステップS284に進む。一方、ステップS283において、NOならば、再度、ステップS283の処理が行なわれる。ここでは、コンテンツID“HD−CT0123”が含まれる予約指示Mを受信したとして、ステップS284に進む。
ステップS284では、予約受付け処理Sが行なわれる。予約受付け処理Sでは、制御部810が、予約受付データSを、通信端末装置500へ送信する。予約受付データSには、受信した予約指示Mに含まれるコンテンツID“HD−CT0123”を示す図18のコンテンツ関連データCTD400に示されるDL予約パスワード“DLRabc”と、予約指示Mを受信した日時(以下、予約受付日時ともいう)とを含む。DL予約パスワードは、コンテンツのダウンロード予約を受付けたときに発行されるパスワードである。ここで、予約受付日時は、一例として、2007年4月1日14時30分であるとする。
以下においては、予約受付データSに含まれるコンテンツID(たとえば、“HD−CT0123”)により特定されるコンテンツを、予約済コンテンツともいう。そして、ステップS284の処理は終了する。
コンテンツ予約処理Mでは、ステップS214の予約処理Mにおいて、制御部510は、予約受付データSを受信すると、受信した予約受付データSに含まれるDL予約パスワード“DLRabc”と、予約受付日時“2007年4月1日14時30分”とを、図20のコンテンツ関連データCTD400Aに追記する。この場合、コンテンツ関連データCTD400Aは、以下のコンテンツ関連データCTD400Bとなる。すなわち、記憶部520には、コンテンツ関連データCTD400Bが記憶されることになる。
図22は、一例としてのコンテンツ関連データCTD400Bを示す図である。図22を参照して、コンテンツ関連データCTD400Bは、図20のコンテンツ関連データCTD400Aと比較して、DL予約パスワードの情報が記述されている点と、予約受付日時の項目が追加されている点とが異なる。それ以外は、コンテンツ関連データCTD400Aと同様なので詳細な説明は繰り返さない。
そして、ステップS214の予約処理Mでは、制御部510が、VDP532を利用して、以下の予約完了画像MG400を生成し、予約完了画像MG400を、表示部530に表示させる。そして、ステップS214の処理は終了する。
図23は、一例としての予約完了画像MG400を示す図である。図23を参照して、予約完了画像MG400には、ダウンロード予約が完了した旨のメッセージと、再生可能な日付等が表示される。また、予約完了画像MG400には、ボタン画像MBG480が配置される。ボタン画像MBG480が、押下処理されると、コンテンツ予約処理プログラムは一旦終了する。
再び、図19を参照して、コンテンツ予約処理Sでは、ステップS284の処理の後、ステップS285に進む。
ステップS285では、制御部810が、ダウンロード指示データSを、図13のサービス利用必要データTD110に示されるコンテンツ受信装置ID“11TA”により特定される映像表示装置600へ送信する。ダウンロード指示データSは、映像表示装置600に対し、コンテンツのダウンロードを指示するためのデータである。ダウンロード指示データSは、以下の指示データDLD500を含む。そして、ステップS285の処理は終了する。
図24は、一例としての指示データDLD500を示す図である。図24を参照して、指示データDLD500において、「コンテンツID」とは、予約済コンテンツを特定するためのIDである。「タイトル」とは、予約済コンテンツのタイトルである。
「関連コンテンツID」とは、予約済コンテンツに関連するコンテンツを特定するためのIDである。予約済コンテンツに関連するコンテンツは、予約済コンテンツが、たとえば、シリーズ物のコンテンツである場合、たとえば、予約済コンテンツの前作または続編のコンテンツである。「関連コンテンツタイトル」とは、「関連コンテンツID」に特定されるコンテンツのタイトルである。なお、予約済コンテンツに関連するコンテンツがない場合は、「関連コンテンツID」および「関連コンテンツタイトル」の項目の情報はなしとなる。
再び、図19を参照して、コンテンツ予約処理Tでは、まず、ステップS241の処理が行なわれる。
ステップS241では、制御部610が、ダウンロード指示データSを受信したか否かを判定する。ステップS241において、YESならば、ステップS242に進む。一方、ステップS241において、NOならば、再度、ステップS241の処理が行なわれる。ここでは、図24の指示データDLD500を含むダウンロード指示データSを受信したとして、ステップS242に進む。
ステップS242では、関連コンテンツがあるか否かが判定される。具体的には、制御部610が、受信した指示データに、関連コンテンツIDの情報があるか否かを判定する。ステップS242において、YESならば、ステップS243に進む。一方、ステップS242において、NOならば、後述するステップS245に進む。ここでは、受信した指示データは、指示データDLD500であるとして、ステップS243に進む。
ステップS243では、関連コンテンツデータがあるか否かが判定される。具体的には、記憶部620に、関連コンテンツIDにより特定されるコンテンツのデータが記憶されているか否かが判定される(もしくは、履歴データに基づき、過去に視聴されたものかどうか判別される)。ステップS243において、YESならば、後述するステップS245に進む。一方、ステップS243において、NOならば、ステップS244に進む。ここでは、記憶部620に、関連コンテンツIDにより特定されるコンテンツのデータが記憶されていないとして、ステップS244に進む。
ステップS244では、関連コンテンツ取得処理Tが行なわれる。関連コンテンツ取得処理Tでは、制御部610が、関連コンテンツを要求するための指示である関連コンテンツ要求指示Tを、サービスサーバ800Aへ送信する。以下においては、関連コンテンツ要求指示Tにより要求される関連コンテンツを要求関連コンテンツともいう。関連コンテンツ要求指示Tには、関連コンテンツID“HD−CT0124”が含まれる。
ここで、関連コンテンツ取得処理Tは、シリーズモノなどにおいて前作の見忘れを自動的に防止したり、既に次回作が公開されている場合に同時にユーザーに提供することによるユーザーの利便性を考慮した処理である。
再び、図19を参照して、コンテンツ予約処理Sでは、ステップS285の処理の後、ステップS286に進む。
ステップS286では、制御部810が、コンテンツ送信処理Sを実行する。コンテンツ送信処理Sは、他の処理とは独立して行なわれる処理である。そして、ステップS286の処理は終了する。
コンテンツ送信処理Sでは、制御部810が、受信した指示に基づくコンテンツと、当該コンテンツに対応するコンテンツ関連データとを、ネットワーク70および通信部50を介して、映像表示装置600へ送信する。ここで、受信した指示は、関連コンテンツID“HD−CT0124”を含む関連コンテンツ要求指示Tであるとする。この場合、制御部810は、関連コンテンツID“HD−CT0124”により特定される要求関連コンテンツと、要求関連コンテンツに対応するコンテンツ関連データとを、ネットワーク70および通信部50を介して、映像表示装置600へ送信する。
ステップS244の関連コンテンツ取得処理Tでは、制御部610が、要求関連コンテンツを受信しながら、要求関連コンテンツを、記憶部620に記憶させる。また、制御部610は、コンテンツ関連データを受信すると、受信したコンテンツ関連データを記憶部620に記憶させる。要求関連コンテンツの受信が完了すると、ステップS245に進む。
ステップS245では、コンテンツ取得処理Tが行なわれる。コンテンツ取得処理Tでは、制御部610が、コンテンツを要求するための指示であるコンテンツ要求指示Tを、サービスサーバ800Aへ送信する。以下においては、コンテンツ要求指示Tにより要求されるコンテンツを要求コンテンツともいう。コンテンツ要求指示Tには、コンテンツID“HD−CT0123”が含まれる。
コンテンツ送信処理Sでは、前述したのと同様な処理が行なわれる。ここで、受信した指示は、コンテンツID“HD−CT0123”を含むコンテンツ要求指示Tであるとする。この場合、制御部810は、コンテンツID“HD−CT0123”により特定される要求コンテンツと、要求コンテンツに対応する図18のコンテンツ関連データCTD400とを、ネットワーク70および通信部50を介して、映像表示装置600へ送信する。
ステップS245のコンテンツ取得処理Tでは、制御部610が、要求コンテンツを受信しながら、要求コンテンツを、記憶部620に記憶させる。また、制御部610は、コンテンツ関連データCTD400を受信すると、受信したコンテンツ関連データCTD400を記憶部620に記憶させる。ここで、サービスサーバ800Aから受信する要求コンテンツは、データ容量の大きい高解像度コンテンツである。要求コンテンツのデータ容量は、たとえば、20ギガバイトであるとする。したがって、要求コンテンツの受信完了までには、かなりの時間が必要である。
そこで、現在、映像表示装置600が、要求コンテンツの全容量の何%までを受信したか、所定時間(たとえば、5分)毎に、サービスサーバ800Aに通知してもよい。要求コンテンツの受信が完了すると、ステップS246に進む。なお、前述したステップS242、S243、S244の処理は、ステップS245の後に行なわれてもよい。
ステップS246では、制御部610が、ダウンロード完了通知を、サービスサーバ800Aへ送信する。ダウンロード完了通知には、受信(ダウンロード)が完了したコンテンツID“HD−CT0123”が含まれる。そして、このコンテンツ予約処理Tは終了する。
コンテンツ予約処理Sでは、ステップS286の処理の後、ステップS287に進む。
ステップS287では、制御部810が、ダウンロード完了通知を受信したか否かを判定する。ステップS287において、YESならば、ステップS288に進む。一方、ステップS287において、NOならば、再度、ステップS287の処理が行なわれる。ここでは、コンテンツID“HD−CT0123”が含まれるダウンロード完了通知を受信したとして、ステップS288に進む。なお、ダウンロード完了通知を受信した場合、他の処理とは独立して実行されているコンテンツ送信処理Sも終了する。
ステップS288では、制御部810が、コンテンツのダウンロードが終了したときに発行するDL済パスワードを、通信端末装置500へ送信する。送信されるDL済パスワードは、コンテンツID“HD−CT0123”を示す、図18のコンテンツ関連データCTD400に示される“DLFabc”である。そして、このコンテンツ予約処理Sは終了する。
コンテンツ予約処理Mでは、ステップS214の処理の後、ステップS216に進む。
ステップS216では、制御部510が、DL済パスワードを受信したか否かを判定する。ステップS216において、YESならば、ステップS217に進む。一方、ステップS216において、NOならば、再度、ステップS216の処理が行なわれる。ここでは、DL済パスワード“DLFabc”を受信したとして、ステップS217に進む。
ステップS217では、関連データ更新処理Mが行なわれる。関連データ更新処理Mでは、制御部510が、受信したDL済パスワード“DLFabc”を、図22のコンテンツ関連データCTD400Bに追記することにより、コンテンツ関連データを更新する。この場合、コンテンツ関連データCTD400Bは、以下のコンテンツ関連データCTD400Cとなる。すなわち、記憶部520には、コンテンツ関連データCTD400Cが記憶されることになる。そして、このコンテンツ予約処理Mは終了する。
図25は、一例としてのコンテンツ関連データCTD400Cを示す図である。図25を参照して、コンテンツ関連データCTD400Cは、図22のコンテンツ関連データCTD400Bと比較して、DL済パスワードの情報が記述されている点が異なる。それ以外は、コンテンツ関連データCTD400Bと同様なので詳細な説明は繰り返さない。
以上説明したように、通信端末装置500は、サービスサーバ800Aから送信された、コンテンツ関連データが添付された嗜好コンテンツ報知メールを受信する。嗜好コンテンツ報知メールは、ユーザが登録した嗜好キーワードに基づく嗜好コンテンツの情報を報知するための電子メールである。前述したように、嗜好コンテンツは、ユーザの嗜好に応じたコンテンツである。したがって、ユーザは、嗜好に応じた嗜好コンテンツの情報を容易に得ることができるという効果を奏する。
また、通信端末装置500において、ユーザが、図21のボタン画像MBG380を押下処理するための予約操作を行なうだけで、嗜好コンテンツを、映像表示装置600の記憶部620に記憶させることができる。すなわち、簡単な操作で、嗜好コンテンツを取得することができるという効果を奏する。
以上説明した図19の処理が繰り返されることにより、映像表示装置600の記憶部620には、嗜好コンテンツとしての複数の高解像度コンテンツが記憶される。また、通信端末装置500の記憶部520には、記憶部620に記憶された複数の高解像度コンテンツに、それぞれ対応する複数のコンテンツ関連データが記憶される。
(コンテンツの管理)
次に、通信端末装置500において、制御部510が、図9のステップS117の処理において受信したコンテンツ管理プログラムを実行することにより、表示部530に表示されるコンテンツ管理画像MG500を示す。
図26は、一例としてのコンテンツ管理画像MG500を示す図である。図26を参照して、コンテンツ管理画像MG500には、現在の日時(たとえば、2007年4月20日17時45分)が表示される。また、コンテンツ管理画像MG500には、予約済リスト画像MG510が配置される。
予約済リスト画像MG510は、制御部510が、記憶部520に記憶された、複数のコンテンツ関連データに基づいて生成した画像である。予約済リスト画像MG510は、複数の予約済コンテンツ情報を示す。予約済リスト画像MG510において、「番号」とは、複数の予約済コンテンツ情報のいずれかを特定するための番号である。複数の予約済コンテンツ情報の各々は、「タイトル」と、「状態」の情報を含む。
「タイトル」とは、対応するコンテンツ関連データに示されるコンテンツのタイトルである。「状態」とは、対応するコンテンツ関連データに示される再生許可日時に基づいた状態を示す。
たとえば、予約済リスト画像MG510に示される番号“1”の予約済コンテンツ情報に対応するコンテンツ関連データは、図25のコンテンツ関連データCTD400Cである。また、現在の日時は、2007年4月20日17時45分であるとする。この場合、コンテンツ関連データCTD400Cに示される再生許可日時は、“2007年5月1日0時0分”であるので、「状態」の項目には、2007年5月1日から再生可能と表示される。
なお、予約済コンテンツ情報に対応するコンテンツ関連データが示す再生許可日時が、現在の日時である2007年4月20日17時45分より前の日時である場合、「状態」の項目には、「再生可能」と表示される。
また、予約済リスト画像MG510には、選択枠MSL520が配置される。選択枠MSL520は、複数の予約済コンテンツ情報のうちの1つを選択するための枠である。選択枠MSL520は、方向ボタン541Aを押下されることにより上に移動する。また、選択枠MSL520は、方向ボタン541Bを押下されることにより下に移動する。
コンテンツ管理画像MG500には、さらに、ボタン画像MBG582、MBG584とが配置される。
ボタン画像MBG582は、押下処理されることにより、ダウンロード予約が行なわれていないコンテンツのリストを表示するためのボタン画像である。すなわち、ボタン画像MBG582が押下処理されると、図19のステップS213、S214の処理が行なわれていない複数のコンテンツのタイトルが表示される。
ボタン画像MBG584は、押下処理されることにより、選択枠MSL520により選択されている予約済コンテンツ情報に対応するコンテンツ関連データが示すコンテンツの詳細情報を示すためのボタン画像である。
ここで、選択枠MSL520により、番号“1”の予約済コンテンツ情報が選択された状態で、ボタン画像MBG584を押下処理するためのインターフェース操作Mがあったとする。この場合、番号“1”の予約済コンテンツ情報に対応する図25のコンテンツ関連データCTD400Cに基づいて、制御部510は、VDP532を利用して、以下のコンテンツ詳細画像MG600を生成し、コンテンツ詳細画像MG600を、表示部530に表示させる。
図27は、一例としてのコンテンツ詳細画像MG600を示す図である。図27を参照して、コンテンツ詳細画像MG600には、コンテンツ関連データCTD400Cに示される、タイトル、内容、公開日(再生許可日時)、価格等の情報が表示される。また、コンテンツ詳細画像MG600には、現在の日時から、コンテンツ関連データCTD400Cに示される再生許可日時までの時間が示される。
また、コンテンツ詳細画像MG600には、ボタン画像MBG680、MBG690が表示される。ボタン画像MBG680には、現在の日時が、コンテンツ関連データCTD400Cに示される再生許可日時“2007年5月1日0時0分”より前の日時である場合にメッセージが表示される。表示されるメッセージは、たとえば、再生許可日時である“2007年5月1日0時0分”から再生可能である旨のメッセージである。この場合、ボタン画像MBG680はグレー表示などで表現され、ボタン画像MBG680が押下されても何も起こらない。
ボタン画像MBG690は、押下処理されることにより、表示部530に、コンテンツ管理画像MG500を表示させるためのボタン画像である。すなわち、ボタン画像MBG690が押下処理されると、コンテンツ管理画像MG500に戻る。
なお、現在の日時が、コンテンツ関連データCTD400Cに示される再生許可日時“2007年5月1日0時0分”以降になると、コンテンツ詳細画像MG600は、以下のコンテンツ詳細画像MG600Aとなる。
図28は、一例としてのコンテンツ詳細画像MG600Aを示す図である。図28を参照して、コンテンツ詳細画像MG600Aは、コンテンツ詳細画像MG600と比較して、コンテンツが再生可能である旨のメッセージが表示される点と、ボタン画像MBG680の代わりに、ボタン画像MBG680Aが配置される点とが異なる。それ以外は、コンテンツ詳細画像MG600と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
ボタン画像MBG680Aは、押下処理されることにより、コンテンツ関連データCTD400Cに示されるコンテンツを再生するためのボタン画像である。
(コンテンツの再生)
次に、映像表示装置600の記憶部620に記憶された、嗜好コンテンツとしての高解像度コンテンツを再生するための処理(以下、コンテンツ再生処理ともいう)について説明する。
ここで、サービスサーバ800Aは、NTP(Network Time Protocol)に基づく正確な日時の情報(以下、NTP日時情報ともいう)を、要求に応じて送信する機能(以下、NTP日時情報管理機能ともいう)を有する。また、サービスサーバ800Aは、前述したGPS位置情報等により報知された位置に対応する、NTP日時情報(以下、位置対応NTP日時情報ともいう)を、要求に応じて送信する機能(以下、位置対応NTP日時情報管理機能ともいう)を有する。
一般的に、電子機器が管理する日時(以下、管理日時ともいう)は、一度、正確な日時に合わせたとしても、時間の経過とともに正確な日時から誤差が生じる。そのため、電子機器は、所定期間(たとえば、1ヶ月)毎に、NTPに基づく日時情報を取得することにより、管理日時を、正確な日時に補正することにより、管理日時の誤差を所定値以下に保つことができる。すなわち、NTPに基づく日時情報は、日時を補正するための情報でもある。
以下においては、コンテンツ再生処理において、通信端末装置500が行なう処理を、コンテンツ再生処理Mともいう。また、コンテンツ再生処理において、映像表示装置600が行なう処理を、コンテンツ再生処理Tともいう。また、コンテンツ再生処理において、サービスサーバ800Aが行なう処理を、コンテンツ再生処理Sともいう。なお、コンテンツ再生処理Sは、サービスサーバ800Aではなく、前述のNTP日時情報管理機能および位置対応NTP日時情報管理機能を有する他の装置が行なってもよい。
ここで、通信端末装置500の記憶部520には、図13のサービス利用必要データTD110と、図25のコンテンツ関連データCTD400Cとが記憶されているとする。また、通信端末装置500では、制御部510が、コンテンツ管理プログラムを実行し、表示部530に、コンテンツ関連データCTD400Cに基づいて生成された図28のコンテンツ詳細画像MG600Aが表示されているとする。
また、映像表示装置600の記憶部620には、図18のコンテンツ関連データCTD400が記憶されているとする。また、通信端末装置500および映像表示装置600では、現在の日時を管理するための日時管理処理が行なわれる。日時管理処理は、他の処理とは独立して行なわれる処理である。
図29は、コンテンツ再生処理T、コンテンツ再生処理Mおよびコンテンツ再生処理Sのフローチャートである。図29を参照して、コンテンツ再生処理Mでは、まず、ステップS311の処理が行なわれる。
ステップS311では、制御部510が、再生操作Mがあるか否かを判定する。再生操作Mは、ボタン画像MBG680Aを押下処理するためのインタフェース操作Mである。ステップS311において、YESならば、ステップS312に進む。一方、ステップS311において、NOならば、再度、ステップS311の処理が行なわれる。以下においては、再生操作Mにより再生対象となったコンテンツを再生対象コンテンツともいう。ここでは、再生対象コンテンツは、コンテンツ関連データCTD400Cに示されるコンテンツIDにより特定される高解像度コンテンツであるとする。ここでは、再生操作Mがあったとして、ステップS312に進む。
ステップS312では、再生対象コンテンツが、ダウンロード予約済であるか否かが判定される。具体的には、制御部510が、再生対象コンテンツに対応するコンテンツ関連データに、DL予約パスワードの情報があるか否かを判定する。ステップS312において、YESならば、ステップS313に進む。一方、ステップS312において、NOならば、後述するステップS328に進む、ここで、再生対象コンテンツに対応するコンテンツ関連データは、図25のコンテンツ関連データCTD400Cであるとして、ステップS313に進む。
ステップS313では、利用可能日の条件を満たすか否かが判定される。具体的には、制御部510が、現在の日時が、再生対象コンテンツに対応するコンテンツ関連データに示される利用可能日の条件を満たす日時であるか否かを判定する。ステップS313において、YESならば、ステップS314に進む。一方、ステップS313において、NOならば、後述するステップS328に進む。
ここで、再生対象コンテンツに対応するコンテンツ関連データは、コンテンツ関連データCTD400Cであるとする。また、現在の日時は、“2007年5月2日17時30分”であるとする。この場合、現在の日時“2007年5月2日17時30分”は、予約受付日時“2007年4月1日14時30分”から、7日経過した日時であり、利用可能日の条件を満たす日時であるので、ステップS314に進む。
ステップS314では、再生対象コンテンツのダウンロードが完了しているか否かが判定される。具体的には、再生対象コンテンツに対応するコンテンツ関連データに、DL済パスワードの情報があるか否かを判定する。ステップS314において、YESならば、ステップS315に進む。一方、ステップS314において、NOならば、後述するステップS328に進む。ここで、再生対象コンテンツに対応するコンテンツ関連データは、コンテンツ関連データCTD400Cであるとして、ステップS315に進む。
ステップS315では、日時情報取得処理Mが行なわれる。日時情報取得処理Mでは、制御部510が、日時情報要求指示Mを、サービスサーバ800Aへ送信する。日時情報要求指示Mは、サービスサーバ800Aに、位置対応NTP日時情報を要求するための指示である。日時情報要求指示Mには、図13のサービス利用必要データTD110に示される、映像表示装置600の位置情報(経度:東経135度40分および緯度:北緯34度25分)が含まれる。
コンテンツ再生処理Sでは、まず、ステップS381の処理が行なわれる。
ステップS381では、制御部810が、日時情報要求指示Mを受信したか否かを判定する。ステップS381において、YESならば、ステップS382に進む。一方、ステップS381において、NOならば、再度、ステップS381の処理が行なわれる。ここでは、映像表示装置600の位置情報(経度:東経135度40分および緯度:北緯34度25分)が含まれる日時情報要求指示Mを受信したとして、ステップS382に進む。
ステップS382では、制御部810が、位置対応NTP日時情報を、通信端末装置500へ送信する。ここで、送信される位置対応NTP日時情報は、受信した日時情報要求指示Mに含まれる映像表示装置600の位置情報(経度:東経135度40分および緯度:北緯34度25分)に対応する日時情報である。送信される位置対応NTP日時情報が示す日時は、一例として、“2007年5月2日17時30分30秒”であるとする。
コンテンツ再生処理MのステップS315の日時情報取得処理Mでは、制御部510が、位置対応NTP日時情報を受信し、受信した位置対応NTP日時情報を記憶部520に記憶させる。ここで、記憶部520に記憶される位置対応NTP日時情報が示す日時は、“2007年5月2日17時30分30秒”であるとする。そして、ステップS316に進む。
ステップS316では、制御部510が、位置対応NTP日時情報が示す日時が、再生対象コンテンツに対応するコンテンツ関連データに示される再生許可日時以降であるか否かを判定する。ステップS316において、YESならば、ステップS317に進む。一方、ステップS316において、NOならば、後述するステップS328に進む。
ここで、再生対象コンテンツに対応するコンテンツ関連データは、コンテンツ関連データCTD400Cであるとする。また、位置対応NTP日時情報が示す日時は、“2007年5月2日17時30分30秒”であるとする。この場合、位置対応NTP日時情報が示す日時“2007年5月2日17時30分30秒”は、再生許可日時“2007年5月1日0時0分”以降であるので、ステップS317に進む。
ステップS317では、制御部510が、位置対応NTP日時情報が示す日時が、再生対象コンテンツに対応するコンテンツ関連データに示される再生許可時間帯内であるか否かを判定する。ステップS317において、YESならば、ステップS320に進む。一方、ステップS317において、NOならば、後述するステップS328に進む。
ここで、再生対象コンテンツに対応するコンテンツ関連データは、コンテンツ関連データCTD400Cであるとする。また、位置対応NTP日時情報が示す日時は、“2007年5月2日17時30分30秒”であるとする。この場合、位置対応NTP日時情報が示す日時 “2007年5月2日17時30分30秒”は、再生許可時間帯“8時00分〜22時00分”内であるので、ステップS320に進む。
ここで、再生許可時間帯とは、コンテンツ作成者、コンテンツ配信業者などが指定している時間帯である。再生許可時間帯は、例えば、「子供向けコンテンツ」、「成人向けコンテンツ」のように視聴する時間帯を決めるものである。また、再生許可時間帯は、例えば、テレフォンショッピング連携番組で、電話窓口が対応可能な時間により時間帯が定められたりすることがある。
ステップS320では、購入処理Mが行なわれる。購入処理Mでは、制御部510が、サービスサーバ800Aに対し、再生対象コンテンツを購入するための決済処理を行なう。決済処理は、通信端末装置500およびサービスサーバ800Aで行われる。決済処理は、たとえば、電子マネーを利用した決済である。なお、サービスサーバ800Aで行なわれる決済処理は、他の処理とは独立して行なわれる処理である。
ここで、購入されたコンテンツは、コンテンツIDが、“HD−CT0123”のコンテンツであるとする。決済処理が終了すると、制御部510が、VDP532を利用して、表示部530に、再生対象コンテンツのコンテンツを購入した旨のメッセージを所定時間(たとえば、20秒)表示し、ステップS322に進む。なお、再生対象コンテンツが無料である場合は、前述の決済処理が行なわれることなく、ステップS322に進む。
ステップS322では、再生指示データ生成処理Mが行なわれる。再生指示データ生成処理Mは、再生指示データを生成するための処理である。再生指示データは、映像表示装置600に対し、再生対象コンテンツを再生させるための指示を行なうためのデータである。すなわち、再生指示データは、再生対象コンテンツを再生させるための再生情報でもある。
再生指示データ生成処理Mでは、制御部510が、受信した位置対応NTP日時情報が示す日時“2007年5月2日17時30分30秒”と、図25のコンテンツ関連データCTD400Cに示される、コンテンツID“HD−CT0123”、DL予約パスワード“DLRabc”、DL済パスワード“DLFabc”および再生許可日時“2007年5月1日0時0分”とに基づいて、以下の再生指示データPLD600を生成する。そして、ステップS322の処理は終了する。
図30は、一例としての再生指示データPLD600を示す図である。
再び、図29を参照して、コンテンツ再生処理Mでは、ステップS322の処理の後、ステップS323に進む。
ステップS323では、制御部510が、生成した再生指示データPLD600を、映像表示装置600へ送信する。そして、ステップS324に進む。
ステップS324では、制御部510が、通信端末装置500をリモコンモードに設定する。そして、このコンテンツ再生処理Mは終了する。
コンテンツ再生処理Tでは、まず、ステップS341の処理が行なわれる。ここで、リモコンモードとは、通信端末装置500が、通信端末装置500の操作により、映像表示装置600をコントロールすることが可能な状態(リモコン状態)になることを意味する。
ステップS341では、制御部610が、再生指示データを受信したか否かを判定する。ステップS341において、YESならば、ステップS342に進む。一方、ステップS341において、NOならば、再度、ステップS341の処理が行なわれる。ここでは、再生指示データPLD600を受信したとして、ステップS342に進む。
ステップS342では、制御部610が、受信した再生指示データに示される位置対応NTP日時情報が示す日時が、再生指示データに示される再生許可日時以降であるか否かを判定する。ステップS342において、YESならば、ステップS343に進む。一方、ステップS342において、NOならば、後述するステップS348に進む。
ここでは、受信した再生指示データは、再生指示データPLD600であるとする。この場合、位置対応NTP日時情報が示す日時“2007年5月2日17時30分30秒”は、再生許可日時“2007年5月1日0時0分”以降である。したがって、ステップS342において、YESと判定され、ステップS343に進む。
以上のように、位置対応NTP日時情報を利用して、ステップS342のような判定処理を行なうことにより、映像表示装置600が管理している日時を、不正に変更して、再生対象コンテンツを再生させるといった不正行為を防ぐことができる。また、映像表示装置600を、時差のある他の国へもって、再生させるといった不正行為も防ぐことができる。
ここで、再生対象コンテンツが、たとえば、日本およびアメリカ合衆国の各々の午前10時に、再生(上映)が許可された映画であるとする。この場合、前述したように、位置対応NTP日時情報を利用して、判定処理を行なうことにより、映像表示装置600が、日本およびアメリカ合衆国のいずれにあっても、午前10時まで、再生対象コンテンツが不正に再生されるのを防ぐことができる。
ステップS343では、再生情報が一致するか否かが判定される。ここで、再生情報とは、再生対象コンテンツを再生するために必要な情報である。再生情報は、受信した再生指示データに示されるコンテンツIDを示すコンテンツ関連データが示す、DL予約パスワード、DL済パスワードおよび再生許可日時を含む情報である。
具体的には、制御部610が、再生情報に含まれる、DL予約パスワード、DL済パスワードおよび再生許可日時と、受信した再生指示データに含まれる、DL予約パスワード、DL済パスワードおよび再生許可日時とが、それぞれ、一致するか否かを判定する。ステップS343において、YESならば、ステップS344に進む。一方、ステップS343において、NOならば、後述するステップS348に進む。
ここで、受信した再生指示データは、再生指示データPLD600である。したがって、再生指示データPLD600に示されるコンテンツID“HD−CT0123”を示すコンテンツ関連データは、記憶部620に記憶されている図18のコンテンツ関連データCTD400である。
この場合、再生情報は、DL予約パスワード“DLRabc”、DL済パスワード“DLFabc”および再生許可日時“2007年5月1日0時0分”を含む。したがって、再生情報に含まれる、DL予約パスワード“DLRabc”、DL済パスワード“DLFabc”および再生許可日時“2007年5月1日0時0分”は、受信した再生指示データPLD600に含まれる、DL予約パスワード、DL済パスワードおよび再生許可日時と、それぞれ、一致する。したがって、ステップS343において、YESと判定され、ステップS344に進む。
ステップS344では、再生処理Tが行なわれる。再生処理Tでは、制御部610が、コンテンツID“HD−CT0123”により特定される再生対象コンテンツを再生し、再生している再生対象コンテンツの画像を、表示部630に表示させる。
なお、再生対象コンテンツの再生中に、制御部610が、リモコンモードの通信端末装置500から、再生対象コンテンツの再生を制御するためのリモコン信号を受信した場合、制御部610は、受信したリモコン信号に応じて、再生対象コンテンツの再生を制御する。
たとえば、制御部610が、通信端末装置500から、再生対象コンテンツを一時停止させるためのリモコン信号を受信した場合、再生中の再生対象コンテンツを一時停止させる。なお、制御部610は、図18のコンテンツ関連データCTD400に示される禁止再生再生制御(スロー再生)を行なうためのリモコン信号を受信した場合、表示部630に、指示された再生制御は禁止されている旨のメッセージを表示させる。
再生対象コンテンツの再生が終了すると、ステップS344の処理は終了し、このコンテンツ再生処理Tは終了する。
コンテンツ再生処理Mにおいて、ステップS328では、エラー処理Mが行なわれる。エラー処理Mでは、制御部510が、VDP532を利用して、表示部530にエラーメッセージを表示する。エラーメッセージは、たとえば、「再生指示されたコンテンツは再生できません。」というメッセージである。そして、このコンテンツ再生処理Mは終了する。
また、コンテンツ再生処理Tにおいて、ステップS348では、エラー処理Tが行なわれる。エラー処理Tでは、制御部610が、VDP632を利用して、表示部630にエラーメッセージを表示する。エラーメッセージは、たとえば、「再生指示されたコンテンツは再生できません。」というメッセージである。そして、このコンテンツ再生処理Tは終了する。
以上説明したように、本実施の形態では、再生対象コンテンツに設定された再生許可日時より前に、再生対象コンテンツのダウンロード予約を行なう。そして、ダウンロード予約された再生対象コンテンツは、設定された再生許可日時より前に、映像表示装置600の記憶部620に記憶される。
再生対象コンテンツの再生には、現在の日時が、再生対象コンテンツに設定された再生許可時間帯内であることが条件となる。したがって、再生対象コンテンツが、たとえば、朝、視聴するのに適した番組である場合、再生許可時間帯を、7時〜10時に設定することで、再生対象コンテンツを再生するのに適した時間帯のみ、再生を許可するといったことが可能となる。
また、再生対象コンテンツを再生させるには、再生対象コンテンツの購入処理を行なった通信端末装置500が生成した再生指示データが必要である。そのため、再生対象コンテンツが不正に再生されることを防ぐことができる。
また、前述したように、再生対象コンテンツは、設定された再生許可日時より前に、映像表示装置600の記憶部620に記憶される。再生対象コンテンツは、再生許可日時以降になると、再生可能となる。
したがって、再生対象コンテンツのデータ容量が大きい場合でも、再生許可日時以降に、迅速に再生することができる。すなわち、日時の条件が設けられたコンテンツを、迅速に再生することができるという効果を奏する。例えば、ADSL回線のように、FTTH(Fiber To The Home)に比べ低帯域の通信環境でも、高解像度コンテンツを利用することが可能になる。
また、本実施の形態では、サービスサーバ800Aから受信した位置対応NTP日時情報が示す日時が、再生対象コンテンツに対応する再生許可日時以降である場合に、通信端末装置500が、再生対象コンテンツを再生させるための再生指示データを生成する。そして、通信端末装置500は、再生指示データを、映像表示装置600へ送信する。映像表示装置600では、再生指示データを受信することにより、再生対象コンテンツを再生する。
したがって、容易に、日時の条件が設けられたコンテンツを再生することができるという効果を奏する。
<第1の実施の形態の変形例1>
(コンテンツの再生の他の例1)
次に、図29のコンテンツ再生処理Mにおいて、ステップS315の日時情報取得処理Mが行なわれる順序が異なる場合の処理(以下、コンテンツ再生処理MNともいう)について説明する。
図31は、コンテンツ再生処理T、コンテンツ再生処理MNおよびコンテンツ再生処理Sのフローチャートである。図31のコンテンツ再生処理Tおよびコンテンツ再生処理Sは、それぞれ、図29のコンテンツ再生処理Tおよびコンテンツ再生処理Sと同様なので詳細な説明は繰り返さない。
コンテンツ再生処理MNにおいて、図29のコンテンツ再生処理Mと同じステップ番号の処理は、図29で説明した処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。以下においては、図29の処理と異なる処理を主に説明する。
ステップS314において、YESと判定されると、ステップS316Nに進む。
ステップS316Nでは、制御部510が、現在の日時が、再生対象コンテンツに対応するコンテンツ関連データに示される再生許可日時以降であるか否かを判定する。ステップS316Nにおいて、YESならば、ステップS317Nに進む。一方、ステップS316Nにおいて、NOならば、ステップS328に進む。
ここで、再生対象コンテンツに対応するコンテンツ関連データは、コンテンツ関連データCTD400Cであるとする。また、現在の日時は、“2007年5月2日17時30分”であるとする。この場合、現在の日時“2007年5月2日17時30分”は、再生許可日時“2007年5月1日0時0分”以降であるので、ステップS317Nに進む。
ステップS317Nでは、制御部510が、現在の日時が、再生対象コンテンツに対応するコンテンツ関連データに示される再生許可時間帯内であるか否かを判定する。ステップS317Nにおいて、YESならば、ステップS320に進む。一方、ステップS317Nにおいて、NOならば、ステップS328に進む。
ここで、再生対象コンテンツに対応するコンテンツ関連データは、コンテンツ関連データCTD400Cであるとする。また、現在の日時は、“2007年5月2日17時30分”であるとする。この場合、現在の日時“2007年5月2日17時30分”は、再生許可時間帯“8時00分〜22時00分”内であるので、ステップS320に進む。
ステップS320では、第1の実施の形態で説明したのと同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。そして、ステップS321Nに進む。
ステップS321Nでは、図29のステップS315の日時情報取得処理Mと同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、コンテンツ再生処理Sにおいて、ステップS381、S382の処理が行なわれる。したがって、映像表示装置600から、通信端末装置500へ位置対応NTP日時情報が送信される。
そして、制御部510は、位置対応NTP日時情報を受信し、受信した位置対応NTP日時情報を記憶部520に記憶させる。そして、第1の実施の形態と同様、ステップS322以降の処理が行なわれる。
ステップS322以降の処理は、第1の実施の形態で説明したのと同様なので詳細な説明は繰り返さない。ステップS322以降の処理により、再生対象コンテンツを再生するための再生指示データが生成され、映像表示装置600に送信される。映像表示装置600では、再生指示データを受信することにより、再生対象コンテンツを再生する。
以上説明したように、本実施の形態では、現在の日時が、再生対象コンテンツに対応する再生許可日時以降である場合に、通信端末装置500が、サービスサーバ800Aから受信した位置対応NTP日時情報を利用して、再生対象コンテンツを再生させるための再生指示データを生成する。そして、通信端末装置500は、再生指示データを、映像表示装置600へ送信する。映像表示装置600では、再生指示データを受信することにより、再生対象コンテンツを再生する。
したがって、容易に、日時の条件が設けられたコンテンツを再生することができるという効果を奏する。
すなわち、日時情報取得処理Mが行なわれる順序が、図29と異なっている場合においても、第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
<第1の実施の形態の変形例2>
(コンテンツの再生の他の例2)
次に、通信端末装置500の位置に応じて、再生対象コンテンツの再生を行なうための処理(以下、コンテンツ再生処理Aともいう)について説明する。
本実施の形態におけるネットワークシステムは、第1の実施の形態におけるネットワークシステム1000と同様なので詳細な説明は繰り返さない。通信端末装置500、映像表示装置600およびサービスサーバ800Aの各々の構成は、第1の実施の形態において、説明した構成と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
以下においては、コンテンツ再生処理Aにおいて、通信端末装置500が行なう処理を、コンテンツ再生処理MAともいう。また、コンテンツ再生処理Aにおいて、映像表示装置600が行なう処理を、コンテンツ再生処理TAともいう。また、コンテンツ再生処理において、サービスサーバ800Aが行なう処理を、コンテンツ再生処理SAともいう。なお、コンテンツ再生処理SAは、サービスサーバ800Aではなく、前述した、NTP日時情報管理機能および位置対応NTP日時情報管理機能を有する他の装置が行なってもよい。
ここで、前述した、図9の初期設定処理T、図19のコンテンツ予約処理T、コンテンツ予約処理Mおよびコンテンツ予約処理Sが行なわれることにより、通信端末装置500の記憶部520には、図13のサービス利用必要データTD110と、図25のコンテンツ関連データCTD400Cとが記憶されているとする。また、映像表示装置600の記憶部620には、図18のコンテンツ関連データCTD400が記憶されているとする。
図32は、コンテンツ再生処理TA、コンテンツ再生処理MAおよびコンテンツ再生処理SAのフローチャートである。なお、図32において、図29と同じステップ番号の処理は、図29で説明した処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。以下においては、図29の処理と異なる処理を主に説明する。
図32を参照して、コンテンツ再生処理MAは、図29のコンテンツ再生処理Mと比較して、ステップS314A、S314Bが行なわれる点が異なる。それ以外は、コンテンツ再生処理Mと同様なので詳細な説明は繰り返さない。なお、コンテンツ再生処理TAおよびコンテンツ再生処理SAは、それぞれ、図29のコンテンツ再生処理Tおよびコンテンツ再生処理Sと同じなので詳細な説明は繰り返さない。
ステップS314において、YESと判定されると、ステップS314Aに進む。
ステップS314Aでは、位置情報取得処理MAが行なわれる。位置情報取得処理MAでは、制御部510が、通信部566から、前述したGPS位置情報を取得する。ここで、取得されたGPS位置情報は、通信端末装置500の経度および緯度を示す。
GPS位置情報により示される経度および緯度は、一例として、それぞれ、X’およびY’であるとする。ここで、経度X’は、図13のサービス利用必要データTD110に示される、映像表示装置600の設置位置を示す経度が東経135度40分の位置から、所定距離(たとえば、2メートル)以下の位置を示す値であるとする。また、緯度Y’は、図13のサービス利用必要データTD110に示される、映像表示装置600の設置位置を示す緯度が北緯34度25分の位置から、所定距離(たとえば、2メートル)以下の位置を示す値であるとする。
すなわち、GPS位置情報により示される経度X’および緯度Y’は、映像表示装置600の設置位置から、所定範囲(たとえば、半径2メートル)内の位置を示す値であるとする。すなわち、経度X’および緯度Y’により示される通信端末装置500の位置は、映像表示装置600の設置位置から、所定範囲(たとえば、半径2メートル)内の位置を示す値であるとする。そして、制御部510は、取得したGPS位置情報に基づく位置データを、記憶部520に記憶させる。そして、ステップS314Bに進む。
ステップS314Bでは、通信端末装置500の位置が、映像表示装置600の設置位置から所定範囲内の位置であるか否かが判定される。具体的には、制御部510が、経度X’が、図13のサービス利用必要データTD110に示される、経度の位置から、所定距離(たとえば、2メートル)以下の位置を示す値であり、かつ、緯度Y’が、サービス利用必要データTD110に示される、緯度の位置から、所定距離(たとえば、2メートル)以下の位置を示す値であるか否かを判定する。ステップS314Bにおいて、YESならば、ステップS315に進む。一方、ステップS314Bにおいて、NOならば、前述した、ステップS328に進む。
ここでは、経度X’が、サービス利用必要データTD110に示される、経度の位置から、所定距離(たとえば、2メートル)以下の位置を示す値であり、かつ、緯度Y’が、サービス利用必要データTD110に示される、緯度の位置から、所定距離(たとえば、2メートル)以下の位置を示す値であるとする。すなわち、通信端末装置500の位置は、映像表示装置600の設置位置から、所定範囲(たとえば、半径2メートル)内の位置であるとする。この場合、ステップS315に進む。
ステップS315以降の処理は、第1の実施の形態で説明したのと同様なので詳細な説明は繰り返さない。ステップS315以降の処理により、再生対象コンテンツを再生するための再生指示データが生成され、映像表示装置600に送信される。映像表示装置600では、再生指示データを受信することにより、再生対象コンテンツを再生する。
以上説明したように、本実施の形態では、通信端末装置500の位置が、映像表示装置600の設置位置から、所定範囲(たとえば、半径2メートル)内の位置にある場合、すなわち、通信端末装置500の位置が、映像表示装置600の設置位置の近傍にある場合にのみ、映像表示装置600において、再生対象コンテンツを再生することが可能となる。すなわち、通信端末装置500の位置が、映像表示装置600の設置位置の近傍にない場合、再生対象コンテンツの不正再生を防ぐことができる。
したがって、コンテンツの不正再生を防ぎつつ、容易に、コンテンツを再生することができるという効果を奏する。
なお、図32のステップS315の日時情報取得処理Mは、図31の処理と同様に、ステップS320と、ステップS322との間で行なわれてもよい。この場合も、本実施の形態と同様な効果を得ることができる。
<第2の実施の形態>
次に、通信端末装置500(以下、通信端末装置Aともいう)の位置から、遠く離れた位置にある映像表示装置600(以下、映像表示装置Aともいう)に再生対象のコンテンツ(以下、再生対象コンテンツともいう)が記憶されている場合に、映像表示装置Aとは別の装置であって、通信端末装置Aの近傍の映像表示装置600(以下、映像表示装置Bともいう)において、再生対象コンテンツを再生させるための処理(以下、コンテンツ再生処理Rともいう)について説明する。
本実施の形態におけるネットワークシステムは、第1の実施の形態におけるネットワークシステム1000と同様なので詳細な説明は繰り返さない。通信端末装置500、映像表示装置600およびサービスサーバ800Aの各々の構成は、第1の実施の形態において、説明した構成と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
ここで、図1を参照して、映像表示装置Aは、ホームネットワーク501.1に含まれる映像表示装置600であるとする。また、映像表示装置Bは、ホームネットワーク501.2に含まれる映像表示装置600であるとする。
次に、通信端末装置Aが、ホームネットワーク501.1内に存在する状態において、前述した、図9の初期設定処理T、図19のコンテンツ予約処理T、コンテンツ予約処理Mおよびコンテンツ予約処理Sが、通信端末装置A、映像表示装置Aおよびサービスサーバ800Aにより行なわれたとする。
これにより、通信端末装置Aの記憶部520に、図13のサービス利用必要データTD110と、図16のサービス享受データSD300と、図25のコンテンツ関連データCTD400Cとが記憶されたとする。また、映像表示装置Aの記憶部620には、図18のコンテンツ関連データCTD400と、コンテンツ関連データCTD400に示されるコンテンツIDにより特定されるコンテンツが記憶されたとする。ここで、記憶部620に記憶された、コンテンツ関連データCTD400に示されるコンテンツIDにより特定されるコンテンツが、再生対象コンテンツである。
そして、通信端末装置Aのユーザが、通信端末装置Aを、ホームネットワーク501.1(たとえば、自宅のネットワーク)内から、ホームネットワーク501.2(たとえば、他人の家のネットワーク)内に持ってきたとする。この場合、通信端末装置Aは、ホームネットワーク501.2に含まれる通信端末装置500となる。すなわち、通信端末装置Aは、映像表示装置Bの近傍にあることになる。
以下においては、コンテンツ再生処理Rにおいて、通信端末装置Aが行なう処理を、コンテンツ再生処理MRAともいう。また、コンテンツ再生処理Rにおいて、映像表示装置Bが行なう処理を、コンテンツ再生処理TRBともいう。また、また、コンテンツ再生処理Rにおいて、映像表示装置Aが行なう処理を、コンテンツ再生処理TRAともいう。
また、通信端末装置Aでは、制御部510が、コンテンツ管理プログラムを実行し、表示部530に、コンテンツ関連データCTD400Cに基づいて生成された図28のコンテンツ詳細画像MG600Aが表示されているとする。
図33は、コンテンツ再生処理MRA、コンテンツ再生処理TRBおよびコンテンツ再生処理TRAのフローチャートである。図33を参照して、コンテンツ再生処理MRAでは、まず、ステップS411の処理が行なわれる。
ステップS411では、制御部510が、再生操作Mがあるか否かを判定する。再生操作Mは、ボタン画像MBG680Aを押下処理するためのインタフェース操作Mである。ステップS411において、YESならば、ステップS412に進む。一方、ステップS411において、NOならば、再度、ステップS411の処理が行なわれる。
ここで、再生操作Mにより再生対象となったコンテンツは、再生対象コンテンツである。ここで、再生対象コンテンツは、コンテンツ関連データCTD400Cに示されるコンテンツIDにより特定される高解像度コンテンツであるとする。再生対象コンテンツは、前述したように、映像表示装置Aの記憶部620に記憶されているとする。ここでは、再生操作Mがあったとして、ステップS412に進む。
ステップS412では、位置情報取得処理MRが行なわれる。位置情報取得処理MRでは、制御部510が、通信部566から、前述したGPS位置情報を取得する。ここで、取得されたGPS位置情報は、通信端末装置Aの経度および緯度を示す。
GPS位置情報により示される経度および緯度は、一例として、それぞれ、X1’およびY1’であるとする。ここで、経度X1’は、図13のサービス利用必要データTD110に示される、映像表示装置Aの設置位置を示す経度が東経135度40分の位置から、所定距離(たとえば、20メートル)以上の位置を示す値であるとする。また、緯度Y1’は、図13のサービス利用必要データTD110に示される、映像表示装置Aの設置位置を示す緯度が北緯34度25分の位置から、所定距離(たとえば、20メートル)以上の位置を示す値であるとする。そして、ステップS413に進む。
ステップS413では、通信端末装置Aの位置が、ホームネットワーク501.1に含まれる映像表示装置Aの設置位置から所定範囲外の位置であるか否かが判定される。すなわち、通信端末装置Aの位置が、ホームネットワーク501.1の外部の位置(たとえば、宅外)であるか否かが判定される。
具体的には、制御部510が、経度X1’が、図13のサービス利用必要データTD110に示される、経度の位置から、所定距離(たとえば、20メートル)以上の位置を示す値であり、かつ、緯度Y1’が、サービス利用必要データTD110に示される、緯度の位置から、所定距離(たとえば、20メートル)以上の位置を示す値であるか否かを判定する。ステップS413において、YESならば、ステップS414に進む。一方、ステップS413において、NOならば、このコンテンツ再生処理MRAは終了する。
ここでは、経度X1’が、サービス利用必要データTD110に示される、経度の位置から、所定距離(たとえば、20メートル)以上の位置を示す値であり、かつ、緯度Y1’が、サービス利用必要データTD110に示される、緯度の位置から、所定距離(たとえば、20メートル)以上の位置を示す値であるとする。すなわち、通信端末装置Aの位置は、映像表示装置Aの設置位置から、所定範囲(たとえば、半径20メートル)外の位置(たとえば、宅外)であるとする。この場合、ステップS414に進む。
ステップS414では、装置検出処理Mが行なわれる。装置検出処理Mでは、制御部510が、無線通信により、データ通信可能な装置を検出する。ここで、無線通信は、たとえば、Bluetooth(登録商標)を利用した通信である。データ通信可能な装置が検出されると、ステップS415に進む。
ここで、データ通信可能な装置として、映像表示装置Bが検出されたとする。なお、データ通信可能な装置が検出されない場合、ステップS414の処理が繰り返される。
ステップS415では、再生指示データ生成処理MRが行なわれる。再生指示データ生成処理MRは、再生指示データRを生成するための処理である。再生指示データRは、映像表示装置Bに対し、再生対象コンテンツを再生させるための指示を行なうためのデータである。
再生指示データ生成処理MRでは、制御部510が、図13のサービス利用必要データTD110と、図16のサービス享受データSD300と、図25のコンテンツ関連データCTD400Cとに基づいて、再生指示データRとしての、以下の再生指示データPLD700を生成する。そして、ステップS415の処理は終了する。
図34は、一例としての再生指示データPLD700を示す図である。図34を参照して、再生指示データPLD700に示される各項目の説明は、図13のサービス利用必要データTD110、図16のサービス享受データSD300、および、図25のコンテンツ関連データCTD400Cに対しての前述の説明に含まれるので、詳細な説明は繰り返さない。
再び、図33を参照して、ステップS415の処理の後、ステップS416に進む。
ステップS416では、制御部510が、生成した、再生指示データRとしての再生指示データPLD700を、映像表示装置Bへ送信する。そして、ステップS417に進む。
ステップS417では、制御部510が、通信端末装置Aをリモコンモードに設定する。そして、ステップS417の処理は終了する。
映像表示装置Bが行なうコンテンツ再生処理TRBでは、まず、ステップS441の処理が行なわれる。
ステップS441では、映像表示装置Bの制御部610が、再生指示データRを受信したか否かを判定する。ステップS441において、YESならば、ステップS442に進む。一方、ステップS441において、NOならば、再度、ステップS441の処理が行なわれる。ここでは、再生指示データRとしての再生指示データPLD700を受信したとして、ステップS442に進む。
ステップS442では、要求指示データ生成処理TRが行なわれる。要求指示データ生成処理TRは、受信した再生指示データPLD700に示されるコンテンツIDにより特定されるコンテンツを、再生指示データPLD700に示されるコンテンツ受信装置IDにより特定される装置(映像表示装置A)に要求するためのデータである。
要求指示データ生成処理TRでは、制御部610が、受信した再生指示データPLD700と、自装置の情報とに基づいて、以下の要求指示データRD800を生成する。そして、ステップS442の処理は終了する。
図35は、一例としての要求指示データRD800を示す図である。図35を参照して、要求指示データRD800は、図34の再生指示データPLD700と比較して、「IPアドレス」、「再生可能フォーマット」、「解像度」、「回線速度」の項目が追加されている点が異なる。それ以外は、再生指示データPLD700と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
要求指示データRD800において、「IPアドレス」とは、映像表示装置Bに設定されたグローバルIPアドレスである。「再生可能フォーマット」とは、映像表示装置Bが再生可能な動画像のフォーマットである。「解像度」とは、映像表示装置Bの表示部630の解像度である。この場合、映像表示装置Bの表示部630の解像度は、横1024(ドット)×縦768(ドット)である。「回線速度」とは、映像表示装置Bが、ネットワーク70とデータ通信する場合の最大の速度である。
再び、図33を参照して、ステップS442の処理の後、ステップS443に進む。
ステップS443では、制御部610が、生成した要求指示データRD800を、図34の再生指示データPLD700に示されるコンテンツ受信装置IDにより特定される映像表示装置Aへ送信する。そして、ステップS443の処理は終了する。
映像表示装置Aが行なうコンテンツ再生処理TRAでは、まず、ステップS461の処理が行なわれる。
ステップS461では、映像表示装置Aの制御部610が、要求指示データを受信したか否かを判定する。ステップS461において、YESならば、ステップS462に進む。一方、ステップS461において、NOならば、再度、ステップS461の処理が行なわれる。ここでは、要求指示データRD800を受信したとして、ステップS462に進む。
ステップS462では、外部ネットワークから要求指示データを受信したか否かが判定される。具体的には、制御部610が、受信した要求指示データRD800が、映像表示装置Aが属するホームネットワーク501.1とは異なる外部ネットワークから受信したデータであるか否かを判定する。当該判定は、要求指示データRD800に示されるIPアドレスにより行なわれる。ステップS462において、YESならば、ステップS463に進む。一方、ステップS462において、NOならば、再度、ステップS461の処理が行なわれる。
ここで、要求指示データRD800に示されるIPアドレス“111.222.111.222”は、映像表示装置Aが属するホームネットワーク501.1内の装置に割り当てられたIPアドレスではないとする。この場合、制御部610は、外部ネットワークから要求指示データRD800を受信したと判定し、ステップS463に進む。
ステップS463では、データ変換処理TAが行なわれる。データ変換処理TAでは、制御部610が、再生指示データPLD700に示されるコンテンツIDにより特定される、記憶部620に記憶されているコンテンツ(再生対象コンテンツ)のフォーマットを、要求指示データRD800に示される再生可能フォーマットであるH.264形式に変換する。なお、記憶部620に記憶されている再生対象コンテンツのフォーマットが、H.264形式である場合は、フォーマットの変換は行なわれない。
また、H.264形式の変換の際、再生対象コンテンツの解像度が、要求指示データRD800に示される解像度(横1024(ドット)×縦768(ドット))以外の解像度である場合、再生対象コンテンツの解像度を、横1024(ドット)×縦768(ドット)の解像度に変換する処理も同時に行なわれる。
ここで、記憶部620に記憶されている再生対象コンテンツは、MPEG2形式のコンテンツであるとする。また、再生対象コンテンツの解像度は、横1920(ドット)×縦1080(ドット)であるとする。この場合、制御部610は、MPEG2形式の再生対象コンテンツを、H.264形式に変換するとともに、再生対象コンテンツの解像度を、横1024(ドット)×縦768(ドット)に変換する。以下においては、変換された再生対象コンテンツを、変換済再生対象コンテンツともいう。そして、制御部610は、変換済再生対象コンテンツを、記憶部620に記憶させる。そして、ステップS464に進む。
ステップS464では、暗号化処理TAが行なわれる。暗号化処理TAでは、制御部610が、暗号鍵を用いて、変換済再生対象コンテンツを、暗号化する。ここで、暗号鍵は、たとえば、数字とアルファベットからなる文字列である。以下においては、暗号化された変換済再生対象コンテンツを、暗号化再生対象コンテンツともいう。そして、ステップS465に進む。
ステップS465では、制御部610が、暗号化再生対象コンテンツを復号するための復号データを、通信端末装置Aへ送信する。ここで、送信される復号データは、以下の復号データCD900であるとする。そして、ステップS465の処理は終了する。
図36は、一例としての復号データCD900を示す図である。図36を参照して、復号データCD900において、「コンテンツID」とは、暗号化された変換済再生対象コンテンツを特定するためのIDである。なお、変換済再生対象コンテンツのコンテンツIDは、ステップS463のデータ変換処理TAにより変換される前の再生対象コンテンツのコンテンツIDである。「暗号鍵」とは、変換済再生対象コンテンツを暗号化する際に使用した文字列である。「暗号鍵」は、たとえば、数字とアルファベットからなる文字列である。
再び、図33を参照して、再生指示データ生成処理MRでは、ステップS417の処理の後、ステップS418に進む。
ステップS418では、復号データ受信処理Mが行なわれる。復号データ受信処理Mでは、制御部510が、復号データを受信し、受信した復号データを記憶部520に記憶させる。ここで、受信された復号データは、図36の復号データCD900であるとする。そして、ステップS418Aに進む。なお、復号データを受信しなかった場合は、復号データを受信するまで、ステップS418の処理が繰り返される。
ステップS418Aでは、受信した復号データが、再生対象コンテンツに対応するデータであるか否かが判定される。具体的には、制御部510が、受信した復号データに示されるコンテンツIDが、ステップS416の処理により送信した再生指示データRに示されるコンテンツIDと一致するか否かが判定される。ステップS418Aにおいて、YESならば、ステップS419に進む。一方、ステップS418Aにおいて、NOならば、再度、ステップS418の処理が行なわれる。
ここで、受信した復号データは、図36の復号データCD900であるとする。また、ステップS416の処理により送信された再生指示データRは、図34の再生指示データPLD700であるとする。この場合、ステップS418Aにおいて、YESと判定され、ステップS419に進む。
ステップS419では、制御部510が、受信した復号データCD900を、映像表示装置Bへ送信する。そして、このコンテンツ再生処理MRAは終了する。
映像表示装置Bが行なうコンテンツ再生処理TRBでは、ステップS443の処理の後、ステップS444に進む。
ステップS444では、復号データ受信処理TBが行なわれる。復号データ受信処理TBでは、制御部610が、復号データCD900を受信し、受信した復号データCD900を記憶部620に記憶させる。記憶部620に復号データが記憶されると、ステップS444の処理は終了する。なお、復号データを受信しなかった場合は、復号データを受信するまで、ステップS444の処理が繰り返される。
映像表示装置Aが行なうコンテンツ再生処理TRAでは、ステップS465の処理の後、ステップS466に進む。
ステップS466では、制御部610が、暗号化再生対象コンテンツを、受信した要求指示データRD800に示されるIPアドレス“111.222.111.222”により特定される映像表示装置Bへ送信する。そして、このコンテンツ再生処理TRAは終了する。
映像表示装置Bが行なうコンテンツ再生処理TRBでは、ステップS444の処理の後、ステップS445に進む。
ステップS445では、暗号化コンテンツ受信処理TBが行なわれる。暗号化コンテンツ受信処理TBでは、制御部610が、暗号化再生対象コンテンツを受信し、受信した暗号化再生対象コンテンツを記憶部620に記憶させる。そして、制御部610は、記憶部620に記憶された暗号化再生対象コンテンツを、復号データCD900に示される暗号鍵“AABB11”により、復号化する。復号化された暗号化再生対象コンテンツは、前述した変換済再生対象コンテンツとなる。そして、ステップS446に進む。
ステップS446では、再生処理TBが行なわれる。再生処理TBでは、制御部610が、変換済再生対象コンテンツを再生し、再生している変換済再生対象コンテンツの画像を、表示部630に表示させる。
なお、変換済再生対象コンテンツの再生中に、制御部610が、リモコンモードの通信端末装置Aから、変換済再生対象コンテンツの再生を制御するためのリモコン信号を受信した場合、制御部610は、受信したリモコン信号に応じて、変換済再生対象コンテンツの再生を制御する。
たとえば、制御部610が、通信端末装置Aから、変換済再生対象コンテンツを一時停止させるためのリモコン信号を受信した場合、再生中の変換済再生対象コンテンツを一時停止させる。変換済再生対象コンテンツの再生が終了すると、ステップS446の処理は終了し、このコンテンツ再生処理TRBは終了する。
以上説明したように、本実施の形態では、通信端末装置Aの位置から、遠く離れた位置にある映像表示装置Aに再生対象コンテンツが記憶されている場合、通信端末装置Aが、再生指示データRとしての再生指示データPLD700を、通信端末装置Aの近傍の映像表示装置Bへ送信する。そして、映像表示装置Bは、映像表示装置Aに対し、再生対象コンテンツの要求を行なう。映像表示装置Aは、再生対象コンテンツの要求に応じて、再生対象コンテンツを、映像表示装置Bで再生可能な形式に変換した変換済再生対象コンテンツとする。また、映像表示装置Bでは、暗号鍵により、変換済再生対象コンテンツを暗号化した暗号化再生対象コンテンツとする。
映像表示装置Bは、変換済再生対象コンテンツを暗号化するのに使用した暗号鍵を含む復号データCD900を、通信端末装置Aへ送信する。通信端末装置Aは、受信した復号データCD900が、再生対象コンテンツに対応するデータであると判定した場合にのみ、復号データCD900を、映像表示装置Bへ送信する。また、映像表示装置Aは、暗号化再生対象コンテンツを、映像表示装置Bへ送信する。そして、映像表示装置Bは、受信した復号データCD900を利用して、暗号化再生対象コンテンツを復号化し、変換済再生対象コンテンツとする。そして、映像表示装置Bは、変換済再生対象コンテンツを再生する。
したがって、通信端末装置Aの位置から、遠く離れた位置にある映像表示装置Aに再生対象コンテンツが記憶されている場合であっても、通信端末装置Aの近傍の映像表示装置Bにおいて、再生対象コンテンツを変換した変換済再生対象コンテンツを再生させることができる。
また、通信端末装置Aは、受信した復号データCD900が、再生対象コンテンツに対応するデータであると判定した場合にのみ、復号データCD900を、映像表示装置Bへ送信する。したがって、再生対象コンテンツまたは変換済再生対象コンテンツが、不正に再生されることを防止することができる。
すなわち、通信端末装置Aの位置から、遠く離れた位置にある映像表示装置Aに再生対象コンテンツが記憶されている場合であっても、コンテンツの不正再生を防ぎつつ、通信端末装置Aの近傍の映像表示装置Bにおいて、変換済再生対象コンテンツを再生させることができる。
(機能ブロック図)
図37は、第1の実施の形態、および、第1の実施の形態の変形例1〜2における、制御部510、制御部610および制御部810の機能ブロック図である。図37を参照して、制御部510は、第2受信部511と、第2送信部513とを含む。制御部610は、第1受信部611と、再生部613とを含む。制御部810は、第1送信部811を含む。
第1送信部811は、コンテンツを、映像表示装置600へ送信し、かつ、コンテンツの再生が許可される再生許可日時を示す許可日時情報を通信端末装置500へ送信する。
第1受信部611は、第1送信部811から送信されるコンテンツを受信する。受信したコンテンツは、記憶部620に記憶される。
第2受信部511は、第1送信部811から送信される許可日時情報を受信する。受信した許可日時情報は、記憶部520に記憶される。第2送信部513は、許可日時情報により示される再生許可日時に基づいて、記憶部620に記憶されているコンテンツを再生するための再生指示を、映像表示装置600へ送信する。
再生部613は、第1受信部611が再生指示を受信した場合、受信した再生指示により特定される、記憶部620に記憶されているコンテンツを再生する。
なお、制御部510に含まれる、第2受信部511および第2送信部513の全てまたは一部は、ハードウエアで構成されてもよい。また、制御部610に含まれる、第1受信部611および再生部613の全てまたは一部は、ハードウエアで構成されてもよい。また、制御部810に含まれる第1送信部811は、ハードウエアで構成されてもよい。
図38は、第1の実施の形態、および、第1の実施の形態の変形例1〜2における、他の例としての制御部510および制御部810の機能ブロック図である。図38を参照して、制御部510は、受信部511Aと、判定部513Aと、生成部515Aとを含む。制御部810は、日時情報送信部811Aを含む。
日時情報送信部811Aは、日時を補正するための日時情報を、通信端末装置500へ送信する。
受信部511Aは、日時情報を受信する。判定部513Aは、日時情報により示される日時が、許可日時情報により示される、再生対象コンテンツの再生が許可される再生許可日時以降であるか否かを判定する。生成部515Aは、日時情報により示される日時が、許可日時情報により示される再生許可日時以降であると判定部513Aにより判定された場合、再生対象コンテンツを再生するための再生情報を生成する。
なお、制御部510に含まれる、受信部511A、判定部513Aおよび生成部515Aの全てまたは一部は、ハードウエアで構成されてもよい。また、制御部810に含まれる、日時情報送信部811Aは、ハードウエアで構成されてもよい。
図39は、第1の実施の形態の変形例2における、他の例としての制御部510および制御部610の機能ブロック図である。図39を参照して、制御部510は、位置情報取得部511Bと、生成部513Bと、送信部515Bとを含む。制御部610は、受信部611Bと、再生部613Bとを含む。
位置情報取得部511Bは、通信端末装置500の位置を示す端末位置情報を取得する。生成部513Bは、端末位置情報が示す通信端末装置500の位置が、予め登録された位置から所定範囲内にある場合、再生対象コンテンツを再生するための再生情報を生成する。送信部515Bは、再生情報を、映像表示装置600へ送信する。
受信部611Bは、再生情報を受信する。再生部613Bは、受信した再生情報に基づいて、再生対象コンテンツを再生する。
なお、制御部510に含まれる、位置情報取得部511B、生成部513Bおよび送信部515Bの全てまたは一部は、ハードウエアで構成されてもよい。また、制御部610に含まれる、受信部611Bおよび再生部613Bの全てまたは一部は、ハードウエアで構成されてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
50 通信部、70 ネットワーク、180,180A,180B プログラム、300 リモコン、500 通信端末装置、510,610,810 制御部、520,620,820 記憶部、530,630 表示部、540 入力部、555,555A 記録媒体、600 映像表示装置、800A サービスサーバ、800S 検索サーバ、800W Webサーバ、1000 ネットワークシステム。