JP2006026014A - 遊技機 - Google Patents

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JP2006026014A JP2004207751A JP2004207751A JP2006026014A JP 2006026014 A JP2006026014 A JP 2006026014A JP 2004207751 A JP2004207751 A JP 2004207751A JP 2004207751 A JP2004207751 A JP 2004207751A JP 2006026014 A JP2006026014 A JP 2006026014A
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Abstract

【課題】 何度でも遊技球の流通面の清掃を容易に行うことが可能な遊技機の提供を課題とする。
【解決手段】 本発明においては遊技領域31にて遊技球の流通面を構成する流通板80を備えさせ、同流通板80を遊技盤30から離反する方向に引き出し可能とすることにより、同流通板80の清掃を容易に行うことができる。特に、遊技盤30に多数の釘30h,30h・・打ち込まれた遊技機においても、釘30h,30h・・の頭部30h1,30h1・・と同等の位置まで流通板80を引き出すことにより、流通板80から釘30h,30h・・が突出しないようにすることができる。従って、突出する釘30h,30h・・によって阻害されることなく流通板80の清掃を行うことができる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、遊技領域にて遊技球を流通させて遊技を行う遊技機に関する。
従来、この種の遊技機として、遊技領域において遊技球の流通面を形成する遊技盤面を覆うように、除去可能な保護フィルムを貼り付けたものが知られている(例えば、特許文献1、参照。)。
かかる構成によれば、遊技球の流通に伴って遊技球から転写される汚れを保護フィルムに付着させることができる。すなわち、遊技盤自体に汚れが付着することを防止することができる。さらに、保護フィルムとともに付着した汚れも除去することができるため、容易に遊技領域の美観を維持することが可能であった。
特開2001−17628号公報
上述した遊技機において、保護フィルムを貼り付けた枚数分しか保護フィルムを剥がすことができないため、清掃の回数が制限されるという課題があった。また、保護フィルムの貼り付け枚数を増加させると、積層された保護フィルムの厚みが増加したり弾性が変化したりすることから、遊技球の流通に悪影響が及ぼされるという問題があった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、何度でも遊技球の流通面の清掃を容易に行うことが可能な遊技機の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明では、遊技領域にて遊技球を流通させて遊技を行う遊技機において、
略平面状の遊技面を有する支持板と、上記支持板の上記遊技面上に積層され、同支持板と対向する面と反対側の面上に遊技球が流通する上記遊技領域が形成されるとともに、同支持板から離反する方向に引き出し可能な略板状の流通板とを具備する構成としてある。
上記のように構成した請求項1の発明において、略平面状の遊技面を有する支持板が備えられ、その遊技面上に略板状の流通板が積層される。そして、上記流通板における上記支持板と対向する面と反対の面上において遊技球が流通する。つまり、上記流通板における上記支持板と対向する面と反対の面上に上記遊技領域が形成される。上記流通板は上記支持板から離反する方向に引き出し可能とされる。かかる構成により、上記流通板を上記支持板から離反する方向に引き出して、手近な位置にて同流通板の清掃を行うことが可能となる。すなわち、上記支持板自体が遊技球の接触により汚染されることを防止するとともに、代わりに汚染される上記流通板の清掃を容易に行うことができる。上記流通板を上記支持板から離反する方向に引き出す態様は種々考えられる。例えば、上記流通板が上記支持板から離反する方向にスライドしても良いし、上記流通板が上記支持板から離反する方向に回動しても良い。
本発明は、上記の構成に限られるものではなく、以下の手段も含むものである。
手段1
手段1にかかる発明は、請求項1に記載した発明において、上記支持板は各種機構部材が備えられる遊技盤である構成としてある。
すなわち、各種機構部材が備えられる遊技盤上に上記遊技領域を形成するとともに、上記流通板が上記遊技領域における遊技球の流通面を構成する。これにより、上記遊技盤自体が遊技球の接触により汚染されることを防止するとともに、代わりに汚染される上記流通板の清掃を容易に行うことができる。なお、一般的な遊技機において上記遊技盤の背面側に上記各種機構部材として、基板ボックスやタンクレールや機構板等が備えられる。
手段2
手段2にかかる発明は、請求項1に記載した発明において、上記支持板は透明板であり、上記流通板が透明に形成されるとともに、
上記支持板および上記流通板の背面側には電気的に表示状態を変えることができる表示パネルが備えられる構成としてある。
すなわち、電気的に表示状態を変えることができる表示装置が備えられ、その前面側に上記支持板としての透明板と、透明な上記流通板が配設される。このような上記支持板と上記流通板によれば前面側から上記表示パネルの表示状態を透視することができる。そして、透明板としての上記支持板が遊技球の接触により汚染されることを防止するとともに、代わりに汚染される上記流通板の清掃を容易に行うことができる。上記表示装置は電気的に表示状態を変えることができれば良く、例えば液晶パネルやプラズマパネルやELシートを利用したものを上記表示装置として適用することができる。むろん、設置箇所を確保することができればブラウン管を利用した表示装置等も適用することができる。
手段3
手段3にかかる発明は、請求項1または手段1のいずれかに記載した発明において、上記流通板は着色される構成としてある。
すなわち、上記流通板に着色したり、装飾模様等が印刷されたセルシートを貼り付けることにより、上記流通板を濃色に形成することができる。従って、上記流通板に付着した汚れを目立ちにくくすることができる。
手段4
手段4にかかる発明は、請求項1、または、手段1から手段3のいずれかに記載した発明において、上記支持板の上記遊技面に遊技球の流通経路を規制するための釘が打ち付けられるとともに、
上記流通板には同釘を貫通させる釘穴が形成される構成としてある。
すなわち、上記流通板に形成された釘穴に釘を貫通させつつ、上記支持板の上記遊技面に上記釘を打ち付けることができる。このようにすることにより、上記支持板に阻害されることなく上記釘を上記支持板に打ち付けることができ、遊技球の流通経路を規制することができる。また、上記釘が多数打ち込まれた場合、多くの上記釘が上記流通板を貫通して突出することとなる。そうすると、多数の上記釘に阻害されて上記流通板の清掃が困難となるが、同流通板は上記支持板から離反する方向に引き出すことができる。すなわち、上記支持板に打ち付けられた上記釘の突出量を、上記流通板が上記支持板から離反するにしたがって減少させることができる。さらに、上記釘が上記流通板から突出しなくなるまで、同流通板を同支持板から離反させることができる。この状態において、上記流通板の清掃が上記釘の突出により阻害されることはなくなるため、同流通板の清掃を容易に行うことができる。
手段5
手段5にかかる発明は、請求項1、または、手段1から手段4のいずれかに記載した発明において、上記流通板は上記支持板に対して平行にスライドさせて引き出すことができる構成としてある。
すなわち、本発明の一態様として、上記流通板を上記支持板に対して平行となる状態のままスライドさせて引き出すようにしても良い。
手段6
手段6にかかる発明は、手段5に記載した発明において、上記流通板を引き出したとき同流通板と上記釘の頭部とが同一面を形成する構成としてある。
すなわち、上記流通板と上記釘の頭部とが同一面を形成するとき、同釘は同流通板から突出しなくなる。従って、この状態において上記流通板の清掃を容易に行うことができる。
手段7
手段7にかかる発明は、手段6に記載した発明において、上記釘穴の開口部位には、上記流通板を引き出したとき上記釘の頭部が入り込む凹部が形成される構成としてある。
すなわち、上記流通板と上記釘の頭部によって同一面を形成することができる。従って、上記流通板の清掃を容易に行うことができる。
手段8
手段8にかかる発明は、請求項1、または、手段1から手段7のいずれかに記載した発明において、上記支持板には各種遊技部材が突設されるとともに、
上記流通板にはこれらを貫通させる穴が形成される構成としてある。
すなわち、上記支持板に各種遊技部材が突設しつつ、上記流通板を配設することが可能となる。上記各種遊技部材は、上記流通板に形成された上記穴を貫通し、同流通板から突出する。なお、上記各種遊技部材は、上記遊技領域に設置される各種機能部材であり、風車や入賞口や可変入賞口や案内板や装飾部材等が例として挙げられる。
手段9
手段9にかかる発明は、請求項1、または、手段1から手段8のいずれかに記載した発明において、上記流通板が引き出された状態で、同流通板を固定する固定手段が備えられる構成としてある。
すなわち、固定手段を備えることにより、上記流通板を引き出した状態で固定することができる。従って、上記流通板が引き出された状態から、不用意に上記支持板側に押し戻されるようなことを防止することができる。
手段10
手段10にかかる発明は、請求項1、または、手段1から手段9のいずれかに記載した発明において、上記流通板が引き出されるときに同流通板と上記支持板とが接触する部位には、両者の相対移動の方向を案内するガイド部が備えられる構成としてある。
すなわち、上記流通板の引き出し方向が上記ガイド部によって案内されるため、同流通板を適正な方向に引き出すことができる。
手段11
手段11にかかる発明は、手段10に記載した発明において、上記ガイド部には摩擦低減機構が備えられる構成としてある。
すなわち、上記流通板が引き出されるときに同流通板と上記支持板とが接触する部位には摩擦抵抗が発生するが、これを摩擦低減機構により低減させることにより、同流通板をスムーズに引き出すことが可能となる。
手段12
手段12にかかる発明は、手段11に記載した発明において、上記摩擦低減機構は、回転可能に枢支されたローラである構成としてある。
すなわち、ローラが転動することにより、上記流通板と上記支持板との摩擦抵抗を大幅に低減することができる。
手段13
手段13にかかる発明は、手段12に記載した発明において、上記摩擦低減機構は、上記流通板と上記支持板とが摺接する部位に備えられた低摩擦部材である構成としてある。
すなわち、上記流通板と上記支持板とが摺接するとともに、この摺接部位に低摩擦部材が備えられる。このようにすることにより、摺接部位における摩擦抵抗を低減することができ、上記流通板をスムーズに引き出すことが可能となる。
手段14
手段14にかかる発明は、手段13に記載した発明において、上記流通板が引き出されるとき、同流通板と上記支持板とが摺接する部位にて、同流通板が重力に抗して同支持板に支持される構成としてある。
すなわち、上記流通板と上記支持板とが摺接する部位にて、同流通板を重力に抗して同支持板に支持させることができる。このようにすることにより、上記流通板の作用する重力による荷重を上記流通板と上記支持板とが摺接する部位にて吸収し、同荷重が上記釘に作用することを防止することができる。従って、同荷重が上記釘に作用して、同釘の角度がずれることを防止することができる。
手段15
手段15にかかる発明は、請求項1、または、手段1から手段14のいずれかに記載した発明において、上記流通板の曲げ剛性を向上させる剛性化機構が備えられる構成としてある。
すなわち、上記流通板の曲げ剛性を向上させることにより、同流通板を引き出す際に同流通板が撓むことを防止することができる。従って、上記流通板を安定して引き出すことが可能となる。
手段16
手段16にかかる発明は、手段15に記載した発明において、上記剛性化機構は上記流通板の厚み方向に突設されたリブである構成としてある。
すなわち、上記流通板の厚み方向にリブを突設することにより、同流通板の曲げ剛性を高めることができる。
手段17
手段17にかかる発明は、請求項1、または、手段1から手段16のいずれかに記載した発明において、上記流通板には同流通板を引き出す際に同流通板を掴むための取っ手が備えられる構成としてある。
すなわち、上記流通板が取っ手を備えることにより、同取っ手を掴んで同流通板を引き出すことができる。従って、上記流通板をスムーズに引き出すことが可能となる。
手段18
手段18にかかる発明は、請求項1、または、手段1から手段17のいずれかに記載した発明において、上記流通板に遊技領域を区画するための遊技レールが取り付けられる構成としてある。
すなわち、上記遊技レールを上記流通板に取り付けることができる。上記遊技レールは、上記遊技領域を区画する性質上、上記流通板の全周にわたって取り付けられるとともに、同流通板から突出する壁面を構成する。従って、上記リブと同様に上記流通板の曲げ剛性を向上させることができるとともに、上記取っ手としても利用することができる。
手段19
手段19にかかる発明は、請求項1、または、手段1から手段17のいずれかに記載した発明において、
上記支持板の上記遊技面上に遊技領域を区画する遊技レールが立設されるとともに、 上記流通板は上記遊技面上における上記遊技レールに囲まれた領域のみを覆うように積層される構成としてある。
すなわち、上記流通板が上記遊技面における上記遊技領域が形成される領域のみを覆うようにすることにより、同流通板の面積を最小限に抑えることができる。従って、上記流通板が引き出されるとき同流通板が撓みにくくなる。
手段20
手段20にかかる発明は、請求項1、または、手段1から手段19のいずれかに記載した発明において、上記遊技機には回動可能に枢支されたガラス扉枠が備えられるとともに、
同ガラス扉枠が所定の位置に回動することにより上記遊技領域が閉じられるとき、同ガラス扉枠が上記流通板に当接することにより、同流通板が上記支持板側に押し付けられる構成としてある。
すなわち、上記遊技機には回動可能に枢支されたガラス扉枠が備えられ、同ガラス扉枠を所定の位置に回動させること上記遊技領域を閉じることができる。その際に、上記ガラス扉枠が上記流通板に当接することにより、同流通板が上記支持板側に押し付けられる。このようにすることにより、上記遊技領域が開いた状態においては上記流通板を引き出して清掃を行うこと容易とするとともに、同遊技領域が閉じた状態においては同流通板を上記支持板側に押し付けて固定することができる。
手段21
手段21にかかる発明は、手段4から手段20のいずれかに記載した発明において、上記釘穴の径が遊技球の径よりも小さく形成される構成としてある。
すなわち、上記釘穴の径を遊技球の径よりも小さく形成することにより、同釘穴の中央に打ち込まれた上記釘と上記釘穴の壁面との間隔を遊技球の半径よりも小さくすることができる。これにより、遊技球が上記釘に衝突する際に上記釘穴の角部と遊技球とを接触させないようにすることができる。
手段22
手段22にかかる発明は、手段20に記載した発明において、上記釘穴の径は、同釘穴の壁面と上記釘とを接触させることなく同釘の角度を調整可能な大きさとされる構成としてある。
すなわち、上記釘穴の径をある程度大きく形成しておくことにより、上記釘穴の壁面と上記釘とを接触させることなく、同釘の角度調整を行うことができる。例えば、上記釘の径が2mm、上記流通板の厚みが3mmである場合に上記釘穴の径を8mm以上確保することにより、上記釘の角度を5度程度調整することができる。
手段23
手段23にかかる発明は、手段4から手段22のいずれかに記載した発明において、単一の上記釘穴に対して複数の上記釘が貫通する構成としてある。
すなわち、単一の上記釘穴に対して複数の上記釘を貫通させてもよい。例えば上記釘穴の形状を長穴状にすることにより、多くの上記釘を貫通させることができる。このようにすることにより、上記釘穴の形成個数を減少させることができる。
手段24
手段24にかかる発明は、請求項1、または、手段1から手段23のいずれかに記載した発明において、上記流通板は上記遊技機に対して着脱可能に取り付けられる構成としてある。
すなわち、上記流通板を上記遊技機から取り外して洗浄することができる。
手段25
手段25にかかる発明は、手段24に記載した発明において、上記釘穴の径が上記釘の頭部の径よりも大きく形成される構成としてある。
すなわち、上記釘穴の径を上記釘の頭部の径よりも大きく形成することにより、上記流通板が上記釘の頭部よりも上記支持板から離反するように同流通板を引き出しても、同釘穴の周囲と同釘の頭部とが干渉しないようにすることができる。従って、上記釘と上記流通板との干渉が、同流通板を引き出すことにより同流通板を上記支持板から離脱させることを阻害しないようにすることができる。すなわち、上記流通板を引き出すことにより同流通板を上記支持板から離脱させることが可能となる。
手段26
手段26にかかる発明は、請求項1、または、手段1から手段25のいずれかに記載の発明において、上記遊技機はパチロットであり、同パチロットにおいて遊技球の流通面を構成する上記流通板が備えられる構成としてある。
すなわち、パチロットに対しても本発明を同様に適用することができる。
なお、パチロットは、メダルの代わりに一定数のパチンコ球を使用して絵合わせを行うパチンコ機とスロットマシンの両方の特徴を備えた遊技機である。パチロットにおいても遊技球が流通されるため、本発明を適用することが可能である。
以上説明したように、請求項1にかかる発明によれば、何度でも遊技球の流通面の清掃を容易に行うことが可能な遊技機を提供することができる。
手段1にかかる発明によれば、遊技盤を流通板で覆って保護するとともに、流通板を清潔に保つことができる。
手段2にかかる発明によれば、表示装置を透視可能とする透明板を流通板で覆って保護するとともに、流通板を清潔に保つことができる。
手段3にかかる発明によれば、流通板の汚れを目立ちにくくすることができる。
手段4にかかる発明によれば、流通板を配設しつつ遊技球の流通経路を規制する釘を備えさせるとともに、流通板の清掃を容易に行うことができる。
手段5にかかる発明によれば、流通板を平行にスライドさせることにより、支持板と平行な状態で流通板を清掃することができる。
手段6にかかる発明によれば、流通板において突出物を存在させなくすることができるため、清掃を容易に行うことができる。
手段7にかかる発明によれば、釘の頭部が突出することを防止することができる。
手段8にかかる発明によれば、流通板を配設しつつ各種遊技部材を備えさせることができる。
手段9にかかる発明によれば、清掃中に流通板が不用意に動くことを防止することができる。
手段10にかかる発明によれば、流通板を適正な方向に引き出すことができる。
手段11にかかる発明によれば、流通板をスムーズに引き出すことができる。
手段12にかかる発明によれば、流通板を極めてスムーズに引き出すことができる。
手段13にかかる発明によれば、簡易な構成によって流通板に対する摩擦抵抗を低減することができる。
手段14にかかる発明によれば、釘の調整が狂うことを防止することができる。
手段15にかかる発明によれば、流通板を安定して引き出すことができる。
手段16にかかる発明によれば、簡易な構成により流通板の曲げ剛性を高めることができる。
手段17にかかる発明によれば、流通板を簡単に引き出すことができる。
手段18にかかる発明によれば、遊技レールによって流通板の剛性を確保することができる。
手段19にかかる発明によれば、流通板を撓みにくくすることができる。
手段20にかかる発明によれば、遊技機の稼働時において確実に流通板を固定することができる。
手段21にかかる発明によれば、釘穴が遊技球の流通に影響を与えないようにすることができる。
手段22にかかる発明によれば、釘の角度調整を行うことができる。
手段23にかかる発明によれば、流通板を簡易に形成することができる。
手段24にかかる発明によれば、洗浄することによって、流通板をより清潔に保つことができる。
手段25にかかる発明によれば、不正な基板ボックスに取り替えられることを防止することができる。
手段26にかかる発明によれば、清掃が容易なパチロットを提供することができる。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施形態について説明する。
(1)第一の実施形態:
(2)第二の実施形態:
(3)第三の実施形態:
(4)第四の実施形態:
(5)第五の実施形態:
(6)まとめ:
(1)第一の実施形態:
図1は、本発明にかかる遊技機を適用したパチンコ遊技機を正面から見て示した正面図である。同図において、パチンコ遊技機1の外枠10は、鋼材をプレス加工あるいは木材枠を組み合わせて形成されている。この外枠10は、矩形板状の樹脂製の本体枠20よりも僅かに大きいサイズの矩形開口10aを有している。この本体枠20は、矩形開口10aの図に向かって左端にて枢支されており、図示しない回転軸を中心に回動し、外枠10に対して開閉可能かつ着脱可能に装着されている。この本体枠20の上部には、矩形板状の遊技盤30が取り付けられている。また、本体枠20の下部には、遊技球の発射機構40と、概略矩形形状に形成された樹脂製の流路板50とが取り付けられている。さらに、当該流路板50の前面側にて下皿70が本体枠20に取り付けられている。遊技盤30の前面には、下端中央から右巻きに概略一回転する遊技レール33が前方へ立設されており、この遊技レール33に取り囲まれる略円形の領域が遊技領域31となっている。
この遊技領域31は、樹脂製のガラス扉枠60を介して視認可能となっている。遊技領域31には、風車30cや入賞口30dが備えられており、遊技球が入賞する入口の大きさが変化する可変入賞口30eも設けられている。また、遊技球を案内するとともに遊技領域31の装飾も行う装飾ユニット30jも遊技レール33の内側に沿うように取り付けられている。さらに、入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト球回収口30fや、遊技の状況を表示する主表示器34などが配設されている。入賞口30dや可変入賞口30eやアウト球回収口30fにて捕捉された遊技球は遊技盤30を前後に貫通する穴を利用して、遊技盤30の背面側に案内され、同背面側にて計数処理等が行われる。
遊技盤30の前面側には、樹脂製のガラス扉枠60が本体枠20の左端にて枢支されている。このガラス扉枠60には、遊技領域31を対面してガラス61が嵌め込まれているとともに、ガラス61の周囲を取り囲むように装飾ランプ62および上皿63が配設されている。また、ガラス扉枠60の下方の本体枠20には、発射機構40の一部を構成する発射ハンドル41が取り付けられている。この発射機構40は、発射ハンドル41の回転量に応じて遊技球を発射棹にて打ち出し、遊技盤30に向けて放出する。放出された遊技球は、遊技盤30の前面側に立設された遊技領域を一周取り囲む遊技レール33の外側レール36と、遊技領域の中央下端から左巻きに上記遊技レールに沿って遊技領域の上方まで立接された内側レール35との間の発射経路32を通り抜けて、遊技領域31に投入される。
図2は、本体枠20から取り外した状態の遊技盤30を斜めから見て示している。同図において、遊技盤30は、略矩形板状に形成されており、略平面状の前面側に略板状の流通板80が積層されている。なお、遊技盤30の前面側の平面を遊技面というものとする。遊技盤30の略中央部に主表示器34が組み込まれている。主表示器34は、同主表示器34を装飾するための装飾部30gにより取り囲まれており、さらにその外側から遊技レール33により取り囲まれている。主表示器34と遊技レール33とによって囲まれる円環状の領域は略平面状に形成されており、この部位の上において遊技球が流通する遊技領域31が形成される。この遊技領域31はパチンコ遊技機1の使用時において略鉛直に正立され、前面側からガラス61により略閉鎖される。そして、略閉鎖された遊技領域31において遊技レール33から射出された遊技球が流下することが可能となっている。また、ガラス61は透視可能であるため遊技者は遊技領域31にて流通する遊技球の様子や主表示器34の表示状態を目視しつつ遊技を楽しむことが可能となっている。
遊技領域31には多数の釘30h,30h,30h,30h・・・が遊技盤30の板面と略垂直となるように打ち込まれている。各釘30h,30h,30h,30h・・・に遊技球が衝突することにより、遊技球の流通経路を規制することが可能となっている。多数の釘30h,30h,30h,30h・・・を所定の設計位置に打ち込んでおくことにより、ある程度規則的な経路で遊技球を流通させることが可能となっている。従って、各釘30h,30h,30h,30h・・・の打ち込み角度を微調整することにより、遊技球の流通経路を微調整することができ、物理的に遊技球の入賞確率等を調整することが可能となっている。また、釘30h,30h,30h,30h・・・の角度調整は、ガラス扉枠60を開放させた状態において行われる。
図3は、遊技盤30に流通板80を取り付ける様子を斜めから見て示している。同図において、流通板80は例えばABS樹脂といった合成樹脂により形成されており、厚みが3mm程度とされている。また、流通板80の外形の大きさは遊技盤30とほぼ同じとされており、流通板80が遊技盤30の遊技面のほぼ全体を覆うことが可能となっている。流通板80の表面に、彩色を施したり、予め装飾模様が印刷されたセルシートを貼り付けることにより、流通板80に装飾模様が付されている。この装飾模様はガラス61を介して視認することができるため、パチンコ遊技機1の使用時において前面側から視認することができる。遊技盤30の四隅には上方に開口する固定穴30a,30a,30a,30aおよびガイド穴30b,30b,30b,30bが穿設されている。一方、流通板80の四隅には固定ネジ81,81,81,81が備えられており、固定ネジ81,81,81,81はそれぞれ固定穴30a,30a,30a,30aと螺合することが可能となっている。
固定ネジ81,81,81,81は、それぞれ遊技盤30に向かってネジ止めされることにより、それぞれ固定穴30a,30a,30a,30aと螺合する。固定ネジ81,81,81,81が固定穴30a,30a,30a,30aと螺合することにより、流通板80を遊技盤30側に拘束することができ、流通板80を遊技盤30に密着した状態で保持することが可能となっている。
流通板80の四隅の裏側には遊技盤30に向かって略垂直に突出する略円柱状のガイド柱82,82,82,82が形成されている。固定ネジ81,81,81,81がそれぞれ固定穴30a,30a,30a,30aに螺合する際には、ガイド柱82,82,82,82はそれぞれガイド穴30b,30b,30b,30bに挿入されるようになっている。遊技盤30上は略平面状に形成されるものの、部分的に突出物が取り付けられており、凹凸を有している。具体的には、風車30cや入賞口30dや可変入賞口30eや装飾ユニット30jや装飾部30g等が遊技盤30の遊技面から突出するように設けられている。
また、アウト球回収口30fは遊技盤30に穴を形成することにより設けられている。遊技盤30における入賞口30dや可変入賞口30eや装飾ユニット30jが取り付けられた部位には、これらによって捕捉された遊技球を遊技盤30の背面側に案内するための図示しない貫通穴がそれぞれ形成されている。また、遊技盤30の遊技面の所定位置には、多数の釘30h,30h,30h,30h・・・をスムーズに打ち込むための多数の釘打ち込み穴30i,30i,30i,30i,30i・・・が形成されており、多数の釘打ち込み穴30i,30i,30i,30i,30i・・・のそれぞれに対して多数の釘30h,30h,30h,30h・・・を打ち込むことが可能となっている。従って、各釘30h,30h,30h,30h・・・を適正な位置にスムーズに打ち込むことが可能となっている。
図4は、流通板80を正面から見て示している。同図において、略板状の流通板80の各部位には所定の形状の穴が形成されている。流通板80の略中央部には、装飾部30gよりもわずかに大きく形成された穴80gが形成されている。同様に、風車30cや入賞口30dや可変入賞口30eやアウト球回収口30fや装飾ユニット30jに対応する部位にも、それぞれの外形よりもやや穴径の大きい穴80c,80d,80e,80f,80jが形成されている。さらに、多数形成された釘打ち込み穴30i,30i,30i,30i,30i・・・のそれぞれに対応する部位に釘穴80i,80i,80i,80i・・・が形成されている。
図5は、遊技レール33を示している。同図において、円環状の遊技レール33には互いに略平行に立設する外側レール36と内側レール35によって樋状に囲まれた発射経路32が形成されており、外側レール36と内側レール35とが発射経路32の床面32aによって連結されている。これにより、遊技レール33を一体成型により形成することが可能となっている。外側レール36の外側には、ネジ止め穴37aが複数形成された略円環板状の取り付け部37が延設されている。そして、取り付け部37におけるネジ止め穴37aを利用して、図3上段に示すように遊技レール33を流通板80に取り付けることが可能となっている。このとき、流通板80の板面に、遊技レール33における取り付け部37および床面32aが密着する。
図3に示すようして流通板80が遊技盤30に密着するように取り付けた後に、多数の釘30h,30h,30h,30h・・・が釘打ち込み穴30i,30i,30i,30i,30i・・・に打ち込まれる。流通板80を遊技盤30に取り付けることにより、遊技盤30が流通板80によって覆われることとなるが、遊技盤30における多数の釘打ち込み穴30i,30i,30i,30i,30i・・・のそれぞれに対応する部位に釘穴80i,80i,80i,80i・・・が形成されているため、各釘穴80i,80i,80i,80i,80i・・・を貫通して各釘30h,30h,30h,30h・・・を遊技盤30における釘打ち込み穴30i,30i,30i,30i,30i・・・に打ち込むことが可能となっている。このようにして、多数の釘30h,30h,30h,30h・・・を打ち込むことにより、図2に示すような遊技領域31が形成される。
図6は、遊技盤30における釘30hが打ち込まれた部位の断面を見て示している。同図において、各釘30h,30h,30hの先端が遊技盤30における釘打ち込み穴30i,30i,30iに入り込んでおり、各釘30h,30h,30hは遊技盤30および流通板80の遊技面と略垂直となっている。各釘30h,30h,30hはそれぞれ流通板80に形成された釘穴80i,80i,80iを貫通することにより、遊技盤30に先端を到達させている。釘穴80i,80i,80iは各釘30h,30h,30hの先端部分よりもわずかに広径とされており、その開口部付近には各釘30h,30h,30hの頭部30h1,30h1,30h1の厚みとほぼ同等の深さ、かつ、頭部30h1,30h1,30h1よりもわずかに広径に形成された凹部80i1,80i1,80i1がそれぞれ形成されている。なお、同図において遊技盤30に対して流通板80が密着している。
このようにすることにより、図7のように流通板80を引き出して遊技盤30から離反させたときに、各釘30h,30h,30hの頭部30h1,30h1,30h1を流通板80の凹部80i1,80i1,80i1に入り込ませることができる。すなわち、各釘30h,30h,30hの頭部30h1,30h1,30h1と流通板80の平面部分とが同一面状となり、フラットな面を形成することができる。従って、クロスや雑巾等で容易に流通板80の清掃を行うことができる。すなわち、流通板80を引き出すことにより、各釘30h,30h,30hに阻害されることなく流通板80の清掃を行うことが可能となる。また、流通板80の引き出し方向はパチンコ遊技機1における前面側であるため、手近にて清掃を行うことができる。
特に、無数の遊技球が流通板80上を流通するため、遊技球に付いた汚れが流通板80に転写、付着される。従って、流通板80は汚れやすく、また遊技者の目に付きやすいことからも、清掃の頻度が高い。そのため、上述のように清掃が容易となれば、ホールの従業員等パチンコ遊技機1を管理する者の手間を大幅に軽減することができる。むろん、清掃の効果も向上することから、遊技者に気持ちよく遊技を楽しんでもらうことができる。なお、釘穴80i,80i,80iは各釘30h,30h,30hの先端部分よりもわずかに広径とされているものの、各釘30h,30h,30hの角度調整を行うことができる程度に隙間が確保されている。なお、各釘30h,30h,30hの打ち込み量は同等とされているため、全ての頭部30h1,30h1,30h1を各凹部80i1,80i1,80i1に入り込ませることにより、流通板80と遊技盤30とを平行とすることができる。
なお、釘穴80iにおいて凹部80i1が形成された部位のみ釘穴80iの径が他の部分よりも大きい径となっている。この大きい方の径を径Rと表記すると、径Rが下記の条件を満たすことが望ましい。
8<R<11[mm]
径Rを11mmよりも小さく形成することにより、直径が11mmとなるように形成された遊技球が釘30hに衝突する際に、釘穴80iの角部と遊技球が接触することを防止することができる。従って、遊技球の流通に支障がないようにすることができる。なお、釘30hは釘穴80iの中央部を貫通するものとする。また、径Rを8mmよりも大きく形成することにより、釘穴80iの壁面と釘30hとの間に所定量のクリアランスを確保することができる。そして、このクリアランスの範囲において釘30hの角度調整を行うことができる。例えば釘30hの径を2mmとし流通板80の厚みを3mmとしたときに径Rを8mmよりも大きくすることにより、最低限5度程度は釘30hの角度調整を行うことができる。
図8は、図6に示すように遊技盤30に対して流通板80が密着する状態における固定ネジ81と固定穴30aとガイド柱82とガイド穴30bの様子を断面から見て示している。同図において、固定ネジ81が固定穴30aに対してネジ止め固定されている。固定ネジ81の頭部が流通板80を遊技盤30側に押し付けることより、流通板80を遊技盤30に密着させることができる。なお、図示しないが流通板80の四隅に備えられた全ての固定ネジ81,81,81,81において同様のネジ止めを行うことができる。従って、流通板80を安定して遊技盤30に密着させることができる。
一方、ガイド柱82はガイド穴30bに挿入されており、その先端がガイド穴30bにおける遊技盤30の裏側の開口まで到達している。ガイド穴30bは木製の遊技盤30に所定形状の穴明け加工をし、その内側にテフロン製の筒状部材30b1を嵌め込むことにより形成されている。筒状部材30b1の内径はガイド柱82とほぼ同じ径とされており、筒状部材30b1における一端側には略箱状のバネ保持部30b2が形成されており、同バネ保持部30b2の内部には金属製の板バネ30b3が収容されている。板バネ30b3は、くの字状に屈曲されており、その屈曲部がガイド穴30bの内側とバネ保持部30b2とを連通させる窓部30b4から同ガイド穴30bの内側に臨むように収容されている。
なお、板バネ30b3は、その屈曲角を狭めようとする方向に復元力を有している。従って、図に示すように板バネ30b3が収容された状態では、常時、板バネ30b3はその屈曲部をガイド穴30bの内側に向かって突出させように付勢されている。しかしながら、図8の状態ではガイド穴30bの内部にはガイド穴30bの内径とほぼ同径とされたガイド柱82が挿し込まれているため、板バネ30b3の屈曲部がガイド穴30bの内側に向かって突出することが妨げられる。
図9は、図7に示すように流通板80が遊技盤30から離反するように引き出された状態における固定穴30aとガイド柱82とガイド穴30bの様子を断面から見て示している。同図において、固定ネジ81は取り外されており、流通板80と遊技盤30とが平行な状態を維持したまま、流通板80が遊技盤30から離反している。ガイド穴30bに挿し込まれたガイド柱82は、流通板80が遊技盤30から離反した分だけガイド穴30bの外側に引き抜かれている。このとき、ガイド柱82はガイド穴30bの内壁を構成する筒状部材30b1と摺接するが、筒状部材30b1はテフロンで形成されているため、少ない摩擦抵抗でスムーズにガイド柱82を摺動させることができる。ガイド柱82が筒状部材30b1内部を隙間のない状態で摺動することにより、摺動方向を常に一定に保つことができる。すなわち、ガイド柱82が直交する流通板80を、遊技盤30と平行にスライドさせることができる。なお、筒状部材30b1が本発明にいう摩擦低減機構を構成し、ガイド柱82とガイド穴30bとがガイド部を構成する。
また、釘30hの頭部30h1が釘穴80iの開口部位に形成された凹部80i1に入り込んで当接するまで、流通板80は遊技盤30から離反することができる。釘30hの頭部30h1が凹部80i1に入り込むとき、ガイド柱82の軸方向の一部に形成されたくびれ部82aとバネ保持部30b2の窓部30b4とが対面する。このとき、板バネ30b3は自身の屈曲部をくびれ部82aに侵入させつつ復元力を解放することができる。くびれ部82aに板バネ30b3の屈曲部が侵入した状態のガイド柱82は、軸方向に摺動する際に板バネ30b3が干渉して同摺動の抵抗となる。
従って、流通板80を前面側に引き出した状態を安定して維持することができる。すなわち、流通板80の清掃を行う際には流通板80を押し込むような荷重が及ぶことが考えられるが、それによって流通板80が不用意に遊技盤30側へスライドすることを防止することができる。なお、図示しないが流通板80の四隅に備えられた全てのガイド柱82,82,82,82も同様な摺動をすることができる。従って、流通板80を安定、かつ、遊技盤30と平行に引き出すことができる。
また、ガイド柱82,82,82,82をガイド穴30b,30b,30b,30bに挿入させておくことにより、ガイド柱82,82,82,82とガイド穴30b,30b,30b,30bとの接触部位において流通板80を重力に抗して保持することができる。これにより、各釘30h,30h,30h,30h・・・に対して流通板80に作用する重力が及ぼされることを防止することができる。従って、各釘30h,30h,30h,30h・・・が流通板80に作用する重力によって下方に押し曲げられることを防止することができ、微調整された各釘30h,30h,30h,30h・・・の角度を正確に保つことができる。
なお、各釘30h,30h,30h,30h・・・に対して流通板80に作用する重力が及ぼされないように、各釘30h,30h,30h,30h・・・と各釘穴80i,80i,80i,80i・・・の内壁とのクリアランスは、ガイド柱82,82,82,82とガイド穴30b,30b,30b,30bとの径の差異よりも大きく形成しておくと良い。
さらに、流通板80は略板状であるため曲げに対する剛性が良好とは言えないが、流通板80に遊技レール33を取り付けることにより、上記の曲げ剛性を向上させている。すなわち、遊技レール33は遊技領域31を区画することから流通板80の全周にわたって分布するとともに、外側レール36および内側レール35が流通板80に直交する方向に立設するため、良好な曲げ剛性を実現することができる。従って、流通板80を引き出したり、遊技盤30側に押し込んだりする際に、流通板80が撓むことを防止することができる。また、流通板80から前面側に遊技レール33が突出するため、清掃者は同遊技レール33を掴んで流通板80を引き出すことができる。つまり、遊技レール33は本発明にいう剛性化機構および取っ手を構成する。
なお、各釘30h,30h,30h,30h・・・に対して必ずしも個別に各釘穴80i,80i,80i,80i・・・を設けなくてもよい。図10は複数の釘30h,30h,30h,30h・・・に対して単一の釘穴80iが形成される様子を示している。このように一の釘穴80iに対して複数の釘30h,30h,30h,30h・・・を貫通させるようにしても良い。同図のように、釘穴80iを長穴状に形成することにより、多くの釘30h,30h,30h,30h・・・を貫通させることができる。むろん、釘穴80iを他の形状に形成しても良い。
ただし、一の釘穴80iに対して貫通する複数の釘30h,30h,30h,30h・・・のうち隣接するもの同士の間隔は11mmよりも小さくすることが望ましい。間隔が11mmよりも小さい隣接釘30h,30hの間は遊技球が通過することができないため、隣接釘30h,30hの間の釘穴80iの角部に遊技球が衝突しないようにすることができるからである。これにより、釘穴80iが遊技球の流通に支障を来さないようにすることができる。また、長穴状の釘穴80iの場合、釘穴80iの壁面と釘30h,30h,30h,30h・・・とのクリアランスを遊技球の半径にあたる5.5mmより小さくすることにより、遊技球が釘穴80iの角部に衝突することが防止できる。釘穴80iの壁面と釘30h,30h,30h,30h・・・とのクリアランスを5.5mmより小さくするために、破線のように釘穴80iにおける釘30h,30h,30h,30h・・・の間の部分の幅を狭めるような形状に釘穴80iを形成しても良い。
(2)第二の実施形態:
図11は、第二の実施形態にかかる遊技盤に流通板を取り付ける様子を斜めから見て示している。同図において、流通板180は略円形に形成されており、前実施形態と同様に穴180c,180d,180e,180f,180g,180j、および、多数の釘穴180i,180i,180i,180i・・・が形成されている。一方、遊技盤130上には、前実施形態と同様に風車130cや入賞口130dや可変入賞口130eや装飾ユニット130jや装飾部130g等が遊技盤130の板面から突設されている。
しかし、本実施形態においては図5と同様に形成された遊技レール133が遊技盤130に取り付けられている。すなわち、本実施形態においては、予め遊技レール133が流通板180に取り付けられていない。また、遊技盤130には各釘穴180i,180i,180i,180i・・・に対応する多数の釘打ち込み穴130i,130i,130i,130i,130i・・・が穿設されており、そのそれぞれに対して釘を打ち込むことが可能となっている。遊技盤130には軸方向が中央から外側に向かって放射状に配向する四本の断面矩形状の溝130k,130k,130k,130kが形成されている。
図12は、流通板180を裏側から見て示している。同図において、流通板180の裏側には軸方向が中央から外側に向かって放射状に配向する四本の断面矩形状のリブ180k,180k,180k,180kが突設されている。リブ180k,180k,180k,180kは、溝130k,130k,130k,130kに対応する位置において、溝130k,130k,130k,130kよりわずかに小さく形成されている。
図13は、装飾部130gの断面を側方から見て示している。同図において、流通板180における装飾部130gに上方から接触する部位には、略円形のローラ180lが配設されている。ローラ180lは円心に回転軸180l1を有し、同回転軸180l1が流通板180に枢支されている。流通板180にはローラ180lを取り付けるための切り欠き180mが形成されており、ローラ180lが流通板180の切り欠き180mに下方から挿入して取り付けられる。回転軸180l1の軸方向は流通板180と平行とされており、ローラ180lの回転により、流通板180を前後に進退させることが可能となっている。
すなわち、摩擦低減機構およびガイド部としてのローラ180lによって流通板180をスムーズに引き出すことが可能となっている。流通板180はリブ180k,180k,180k,180kにより曲げ剛性が向上しているため、流通板180を引き出す際に流通板180が撓んでしまうこともない。さらに、流通板180がカバーする領域を遊技レール133の内側に限ることにより流通板180の面積を小さくしているため、流通板180が撓むことをより効果的に防止している。流通板180を遊技盤130側に押し込んだときには、リブ180k,180k,180k,180kが溝130k,130k,130k,130kに入り込むことができるため、遊技盤130と流通板180とを密着させることが可能である。なお、遊技盤130と流通板180とが密着した状態で両者を固定するには、ネジ止め等を行えばよい。ネジ止め等を行う場合には、ネジ等を装飾部材で目隠しをしたり、ネジ等を遊技領域における目立ちにくい位置に配置したりすることにより、良好な見栄えを確保することが望ましい。
(3)第三の実施形態:
図14は、第三の実施形態にかかるパチンコ遊技機を分解した状態を斜めから見て示している。同図において、矩形枠状に形成された本体枠220の内側に液晶パネル290と透明板230と流通板280とを組み付けることが可能となっている。本体枠220にはガラス扉枠260が回動可能に枢支されており、液晶パネル290と透明板230と流通板280とが順に前面側に位置するように組み付けた状態で、ガラス扉枠260を閉じることが可能となっている。最終的にガラス扉枠260がパチンコ遊技機2と平行となる位置まで同ガラス扉枠260を回動させることにより、前面側に開放していた遊技領域を外部から閉鎖することができる。透明板230は透明な合成樹脂で形成されており、風車230cや入賞口230dや装飾ユニット230jが前面側に突設されている。また、透明板230には釘を打ち込むための多数の釘打ち込み穴230i,230i,230i,230i,230i・・・が穿設されている。また、透明板230は、前面側に遊技面を有する支持板であり、その遊技面上に流通板280が積層されることとなる。
流通板280は第一の実施形態とほぼ同様の構成とされている。ただし、略中央部に配設される主表示器34を装飾するための装飾部30gを貫通させるための穴80gに相当する穴は形成されていない。また、流通板280の四隅に配設されたガイド柱282が挿入されるガイド穴230b,230b,230b,230bは、透明板230に形成されている。一方、ガラス扉枠260の四隅には、パチンコ遊技機2側に突出する固定突起260a,260a,260a,260aが設けられている。固定突起260a,260a,260a,260aはゴム等の弾性部材によって形成されている。
パチンコ遊技機2の使用状態において、透明板230と流通板280、および、ガラス扉枠260は透明に形成されているため、液晶パネル290の表示状態を前面側から視認することができる。液晶パネル290は本発明にいう表示装置であり、電気的に表示状態を変動させることができる。液晶パネル290は、RGBの各要素色について輝度階調の制御が可能な複数の画素を有している。これにより、任意の画像を表示することが可能となっている。入賞口230dや装飾ユニット230j等にて捕捉された遊技球は、図15に示すような経路230nによって液晶パネル290の外側まで案内される。そして、液晶パネル290の幅方向(上下方向)外側まで案内された遊技球は液晶パネル290の幅方向(上下方向)外側に形成された通路290aを通過して、パチンコ遊技機2の背面側に誘導される。
上述したとおり遊技球が流通する面は無数の遊技球が接触するため、遊技球から転写される汚れによって汚染されやすく、また多数の釘の存在により清掃が困難である。第一の実施形態では、遊技球が流通する流通板80自体に着色がされているため、この装飾の色を濃くすることにより、ある程度は汚れを目立ちにくくすることが可能であった。しかしながら、本実施形態のように遊技領域全体の装飾を液晶パネル290で行う場合には液晶パネル290を前面側から透視する必要があるため、遊技球が流通する面を透明に形成しなければならい。すなわち、汚れを遊技球の流通面に対する着色によって目立ちにくくすることが不可能である。また、遊技者の目によって捉えられる光の光源は液晶パネル290であるため、同光が透過する遊技球の流通面に付着した汚れは影となり非常に目立つこととなる。
これに対して、図15において破線で示すように流通板280を透明板230から引き出すことにより、第一の実施形態と同様に流通板280を簡単に清掃することができる。従って、透明に形成された流通板280を清潔に保つことが可能となり、汚れに阻害されることなく液晶パネル290を透視することができる。また、図15においては、ガラス扉枠260を回動させることによって遊技領域を閉鎖したときの、固定突起260aの軌道を示している。同図において、ガラス扉枠260を回動させることによって固定突起260aが前面側から流通板280を透明板230側に押し付けている。従って、遊技領域が閉鎖される状態において、流通板280が不用意にスライドすることを防止することができる。一方、清掃等を行うためにガラス扉枠260を回動させて遊技領域を開放すると、固定突起260aによる流通板280の当接が解除されるため、流通板280を手前に引き出して清掃を行うことが可能となる。
(4)第四の実施形態:
図16,16は、第四の実施形態にかかる遊技盤の断面を見て示している。図16において、流通板380に形成された釘穴380i,380i,380iの径は、各釘330h,330h,330hの頭部330h1,330h1,330h1の径よりも大きく形成されている。その他の構成は、第一の実施形態と同様であるため説明は省略する。図17に示すように、流通板380を遊技盤330から離反させるように引き出すことにより、各釘330h,330h,330hの頭部330h1,330h1,330h1と釘穴380i,380i,380iとが同じ高さとなる。しかし、本実施形態においては釘穴380i,380i,380iの径が各釘330h,330h,330hの頭部330h1,330h1,330h1に径よりも大きく形成されているため、さらに流通板380を遊技盤330から離反させるように引き出すことができる。
そして、最終的に図9に示すガイド柱382がガイド穴330bから抜け切ることにより、流通板380を遊技盤330から離脱させることができる。すなわち、各釘330h,330hの頭部330h1,330h1,330h1と流通板380における釘穴380i,380i,380iの周囲とを干渉させることなく、流通板380を取り外すことができる。取り外された流通板380はそのまま洗浄し再び取り付けても良いし、遊技球の衝突により流通板380が摩耗等している場合には新しい流通板380を取り付けても良い。いずれにしても、清潔な遊技領域を維持することができるため、気持ちよく遊技を行うことができる。
(5)第五の実施形態:
図18は、第五の実施形態にかかる遊技機としてのパチロットを斜めから見て示している。パチロット5は、パチンコ機とスロットマシンとを融合させたものであり、その基本構成としては、複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー540)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン550)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用するとともに、上記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている。パチロット5においても遊技球が発射され遊技領域531を流下することから、同遊技領域に流通板を配設することが可能である。
(6)まとめ:
以上説明したように、本発明においては遊技領域31にて遊技球の流通面を構成する流通板80を備えさせ、同流通板80を遊技盤30から離反する方向に引き出し可能とすることにより、同流通板80の清掃を容易に行うことができる。特に、遊技盤30に多数の釘30h,30h・・打ち込まれた遊技機においても、釘30h,30h・・の頭部30h1,30h1・・と同等の位置まで流通板80を引き出すことにより、流通板80から釘30h,30h・・が突出しないようにすることができる。従って、突出する釘30h,30h・・によって阻害されることなく流通板80の清掃を行うことができる。
第一の実施形態にかかるパチンコ遊技機の正面図である。 第一の実施形態にかかる遊技領域の斜視図である。 第一の実施形態にかかる遊技領域の分解斜視図である。 第一の実施形態にかかる流通板の正面図である。 第一の実施形態にかかる遊技レールの正面図である。 第一の実施形態にかかる遊技領域の断面図である。 第一の実施形態にかかる遊技領域の断面図である。 第一の実施形態にかかる遊技領域の断面図である。 第一の実施形態にかかる遊技領域の断面図である。 第一の実施形態にかかる釘穴の正面図である。 第二の実施形態にかかる遊技領域の分解斜視図である。 第二の実施形態にかかる流通板の背面図である。 第二の実施形態にかかる遊技領域の断面図である。 第三の実施形態にかかるパチンコ遊技機の分解斜視図である。 第三の実施形態にかかる遊技領域の断面図である。 第四の実施形態にかかる遊技領域の断面図である。 第四の実施形態にかかる遊技領域の断面図である。 第五の実施形態にかかる遊技機としてのパチロットの斜視図である。
符号の説明
1,2…パチンコ遊技機
5…パチロット
10…外枠
20,220…本体枠
30,130,230,330…遊技盤
30a…固定穴
30b,230b,330b…ガイド穴
30h,330h…釘
30i…釘打ち込み穴
31,531…遊技領域
33,133…遊技レール
34…主表示器
60,260…ガラス扉枠
61…ガラス
80,180,280,380…流通板
80i,180i,380i…釘穴
80i1…凹部
82,282,382…ガイド柱
180k……リブ
180l…ローラ
260a…固定突起
290…液晶パネル

Claims (1)

  1. 遊技領域にて遊技球を流通させて遊技を行う遊技機において、
    略平面状の遊技面を有する支持板と、
    上記支持板の上記遊技面上に積層され、同支持板と対向する面と反対側の面上に遊技球が流通する上記遊技領域が形成されるとともに、同支持板から離反する方向に引き出し可能な略板状の流通板とを具備することを特徴とする遊技機。
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