JP5392514B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
また、遊技領域を広く(略遊技盤前面)、有効に利用すること等を目的として、遊技盤が光透過性素材、例えば、透明のアクリル樹脂、ポリカーボネイト等の釘打ち、穿孔加工が可能な合成樹脂で成形されたものが提案されている。
そして、上述のような盤面部品を裏面側から取り付ける構成の遊技機については、例えば、次の文献を挙げることができる。
しかし乍ら、その遊技盤は透明な素材で構成されたものではなく、従って、ランプ風車を遊技盤の背後の集合板に設けても、その集合板が前面から見えるものではなく、問題はない。
しかし、遊技領域を広く(略遊技盤前面)、有効に利用するために遊技盤が光透過性素材で構成されている場合には、このようにランプ風車を背後の集合板に設けることはできない。
これまでは、例えば、こうしたランプ風車を設けようとするなら、透明な遊技盤に穿孔し、そこに個々にランプ風車を挿入して、取り付けるという方法が取られている。
前面に遊技領域を形成すると共に、光透過性素材により形成され、貫通孔を有する遊技盤と、
前記遊技盤の裏面に設けられ、前記貫通孔の開口を覆わないように前記貫通孔より大きい開口の貫通孔を有し、所定の装飾の施された装飾部と、
前記遊技盤の裏面側に設けられると共に、一部が前記遊技盤の貫通孔及び前記装飾部の貫通孔に挿通されて前記遊技領域を流下する遊技球と接触可能とされる盤面部品と、
を備える遊技機において、
前記盤面部品は、前記遊技盤の貫通孔及び前記装飾部の貫通孔を塞ぐように裏面側から覆う基端部分と、前記基端部分から前記遊技盤の貫通孔及び前記装飾部の貫通孔を通して前記遊技盤の前面側に突出する突出部とを含み、
前記装飾部の貫通孔の内側において前記突出部の外縁に前記基端部分の配色が前記遊技盤及び前記装飾部を介さずに視認される第1領域と前記第1領域の外周縁に前記遊技盤を透過した前記基端部分の配色が視認される第2領域とが形成され、前記第1領域及び前記第2領域の各々は前記装飾部と同一又は類似する色相の配色である、
ことを特徴としている。
遊技盤を構成する光透過性の素材とは、アクリル樹脂、ポリカーボネイト等の特殊な合成樹脂であり、誘導釘の打ち込みや、貫通孔の穿孔等の加工が可能なもので、透明であるのが好ましいが、光が十分に透過するように極く薄く着色されている素材も含まれる。
本発明の装飾部材の装飾層がセル板又は塗着される装飾画像等から構成されるが、これには、それ自体発光機能を持つフィルム状とされたEL(エレクトロルミネセンス)も含まれる。また、これらの遊技盤に対する取り付け方法は、接着剤による接着、熱溶着等適宜の手段を用いてよい。また、装飾画像についても、プリント方式、転写方式等適宜の手段を用い得る。
また、本発明に言う装飾部とは、前記装飾部材と前記枠部材とから成るものであるが、枠部材を含まないものであっても、この装飾部に属する。
遊技領域を前面側に形成し、光透過性素材により形成した遊技盤を備え、該遊技盤には前記遊技領域から該遊技盤の裏面側にかけて貫通した貫通孔が形成されると共に該貫通孔を介して盤面部品が設けられ、該盤面部品が前記遊技領域を流下する遊技球が該盤面部品に接触可能な位置に構成された遊技機において、
前記盤面部品が、前記遊技盤の裏面側に配置されて少なくとも前記貫通孔の開口部の全周を囲う領域に対応する有色の装飾層を有する装飾部に設けられて盤面部品ユニット体が構成され、前記盤面部品が、該盤面部品ユニット体として前記遊技盤の裏面側から取り付けられるように構成されていることを特徴とする。
遊技領域を前面側に形成し、光透過性素材により形成した遊技盤を備え、該遊技盤には前記遊技領域から該遊技盤の裏面側にかけて貫通した貫通孔が形成されると共に該貫通孔を介して盤面部品が設けられ、該盤面部品が前記遊技領域を流下する遊技球が該盤面部品に接触可能な位置に構成された遊技機の製造方法において、
前記遊技盤の裏面側に配置され、少なくとも前記貫通孔の開口部の全周を囲う領域に対応する有色の装飾層を有する装飾部材に、所定の盤面部品を相通させて一体化させて盤面部品ユニット体を形成し、
しかる後、この盤面部品ユニット体を前記遊技盤に組み付ける、
ことを特徴とする。
前記遊技盤の裏面側に配置され、少なくとも前記貫通孔の開口部の全周を囲う領域に対応して設けられる有色の装飾層を有する装飾部材が、前記盤面部品ユニット体に設けられていることを特徴とする。
この装飾部材(一般にセル板)を前記盤面部品ユニット体に設けることで、盤面部品と共に装飾部材(一般にセル板)の取り付けも一挙に可能となり、組み付けが簡単となる。
前記枠部材に、演出用ランプ及び状態報知ランプユニットを設ける枠部が該枠部材と一体成形で設けられていることを特徴とする。
このように、演出用ランプ及び状態報知ランプユニットを設ける枠部が該枠部材と一体成形で設けられることで、演出用ランプ及び状態報知ランプユニットを個々に取り付けるための構造が不要であり、前記枠部に演出用ランプ及び状態報知ランプユニットを収納させた状態で、前記枠部材を遊技盤に取り付けるだけで、これらの敷設を行い得る。
これら演出用ランプ及び状態報知ランプユニットは、遊技盤の前面に突出する盤面部材ではないが、こうした部品についても、ユニット化による取り付けの簡略化が図れるのである。
前記盤面部品には少なくとも一つのスルーゲートが含まれていることを特徴とする。
前記枠部材に設ける盤面部品がスルーゲートである場合、このスルーゲートが、予め枠部材に取り付けられていることで、遊技盤に対して個々に取り付ける場合に比べて遊技盤に対する敷設が非常に楽に行い得ると共にスルーゲートは遊技領域の目立つ位置に存するとことから、この位置においてスルーゲートの取り付けネジ或いはネジ孔等が現れることがなく、また、センサーのハーネスについても、枠部材の背後に沿って導くことで、前面から見えないようにすることができる。
前記装飾部材を介して前記枠部材に設けられる前記盤面部品には少なくともステージが含まれており、該ステージの一部が前記遊技盤の前面に突出していることを特徴とする。
このように、盤面部品として、遊技盤の略中央に位置するステージについても、枠部材の側にユニット化させておいて、一挙に遊技盤に取り付けることができるので、組み付け作業が簡単に行い得る。
前記ステージには、遊技球を誘導する誘導片が備えられており、該誘導片は、前記遊技盤の前面に突出していることを特徴とする。
この誘導片についても、盤面部品として遊技盤に取り付けられなければならないが、これを前記ステージに一体的に設けておくことで、このステージを前記枠部材にユニット化し、この枠部材を遊技盤に取り付けることで、簡単に、自動的に誘導片を敷設することができる。
前記装飾部材を介して前記枠部材に設けられる前記盤面部品にワープ通路部材が含まれ、該ワープ通路部材の入球口部が前記遊技盤の前面に突出していることを特徴とする。
このように、盤面部品として、遊技盤の略中央に位置するワープ通路部材についても、枠部材の側にユニット化させておいて、一挙に遊技盤に取り付けることができるので、組み付け作業が簡単に行い得る。
前記枠部材が、前記遊技盤の背面側に位置する前記盤面部品の前後幅を被覆する前後幅を備え、前記遊技盤の背後に配置される図柄表示装置の形状に対応して正面視で矩形に構成されていることを特徴とする。
このように枠部材に前後幅を持たせることで、盤面部品の遊技盤の背面に位置する部分をその枠部材内に収めることができ、保護することが可能であり、同時に枠部材としての強度を保持させることが出来ると共に背後に位置される図柄表示装置(一般に液晶パネル)に対応する矩形状とすることで、その図柄表示装置の視界を妨げるものではない。
前記遊技盤の裏面側から前記貫通孔に挿入された状態で配設される所定の前記盤面部品が、前記遊技盤の前面より突出した突出部を有すると共に該突出部が、前記貫通孔に容易に挿脱可能な程度に、その横断面積が前記貫通孔の横断面積よりも小さく構成され、且つ、
前記盤面部品の前記遊技盤の裏面側に位置する部分には、少なくとも前記突出部と前記貫通孔により形成される間隙面域を覆う有色の被覆面が備えられていることを特徴とする。
前記装飾部材と前記被覆面が同一色相又は類似の色相とされていることを特徴とする。
このように構成することで、透明な遊技盤を前面から見たときに、遊技盤の裏面に位置する装飾部材が、実際には装飾部材が存在しない前記被覆面まで延長されて存在するように見え、即ち、前記間隙面域が前記装飾部材と同一色相又は類似の色相となって、色相的に連続性を持たせることとなって、その間隙面域にクリアランスが暗部として現れるのを更に効果的に防止することができる。
前記装飾部材と前記被覆面が同一又は類似の模様とされていることを特徴とする。
このように構成することで、透明な遊技盤を前面から見たときに、遊技盤の裏面に位置する装飾部材が、実際には装飾部材が存在しない前記被覆面まで延長されて存在するように見え、即ち、前記間隙面域が前記装飾部材と同一又は類似の模様となって、模様的に連続性を持たせることとなって、その間隙面域にクリアランスが暗部として現れるのを更に効果的に防止することができる。
所定の制御を司る制御手段と、遊技領域が前面側に形成されると共に光透過性素材により成形された遊技盤と、前記遊技領域から該遊技盤の裏面側にかけて貫通するように形成された貫通孔と、前記遊技領域より突出し前記遊技領域を流下する遊技球が接触可能な突出部を有し前記貫通孔に対応した位置に設けられる盤面部品と、を備えた遊技機において、
前面に装飾層を有する装飾部が前記遊技盤の裏面に記載されるとともに、当該装飾層が少なくとも前記貫通孔の周囲部分の裏面側に対抗するように構成し、
当該装飾部には、前記盤面部品と、前記制御手段と電気的に接続され前記盤面部品に対応した位置に設けられる第1の電気部品と、当該第1の電気部品とは別に前記制御手段と電気的に接続される第2の電気部品と、が配設されていると共に、
前記突出部は、正面視した場合の外形が前記貫通孔よりも小さく構成されている、
ことを特徴とする。
また、盤面部品及び装飾部の各表面を恰も連続しているように見せることができるので、透過性素材による遊技盤の前方からこれ見た場合に、遊技盤の貫通孔が目立たず、装飾性が向上する。
上記の制御手段の一例としては、主制御装置、表示制御装置、音声制御装置、ランプ制御装置等が挙げられる。また、複数種類の制御基板の総称として捉えることもできる。
そして、電気的に接続するとは、中継基板などを介して配線により接続されるものも含まれる。
また、上記突出部の一例としては、スルーゲートの一部、入賞層の一部、ランプ装飾装置(ランプ風車を含む)の一部、等が挙げられる。
更に、上記球集合板とは、複数の通路を形成せず、単に遊技盤裏面を箱形に覆い、球を集合させるものも含む。
また、上記盤面部品に対応した位置に設けられる対応した位置とは、盤面部品を遊技として使用する際の用途に応じた位置、例えば、球を検出するセンサであれば、盤面部品の突出部でなくても、遊技盤の裏面の位置でもよいものである。
更に、上記電気部品の一例としては、遊技球検出センサ、LED基板、中継基板、表示装置等が挙げられる。
また、上記第1の電気部品は、盤面部品に組みつけられた状態で装飾部に取り付けられるものも含む。
(パチンコ機の正面構成)
そして、図4に示す通り、前記内枠12の外枠11に対する枢着部725に近い前記遊技盤30のコーナーが、図6に示すように、略三角形状(遊技盤の中心側は円弧状)に角落ち720されている。前記枢着部725は、図4に示すように、外枠11に固定のブラケット726(上端部)(下端部は図外)に、内枠12に固定の取り付け金具を枢着することで構成されている。
そして、樹脂ベース20の後側には、図4及び図6他に示す遊技盤30が着脱可能に装着されている。図6他に示すように、遊技盤30は、ここでは、特殊な樹脂配合の透明なアクリル樹脂で、略四角形状に構成され、上部一方のコーナーが肩落ちされており(後に述べる)、その周縁部が樹脂ベース20(内枠12)の裏側に当接した状態で取着されている。
この遊技盤30については、図6乃至図21を用いて後に詳述する。
図5に基づき、パチンコ機10の背面構成について全体の概要を説明する。
パチンコ機10にはその背面(実際には内枠12および遊技盤30の背面)において、各種制御基板が上下に並べられるようにして配置されており、さらに、遊技球を供給するための遊技球供給装置(払出機構)や樹脂製の保護カバー等が取り付けられている。
図6乃至図21は、遊技盤30及びこれに関わる盤面部品等の構成を示す。
遊技盤30の構成を示す正面図である。遊技盤30は、既述のとおり、特殊な樹脂配合の透明なアクリル樹脂(誘導釘の打ち込み許容し、また、穿孔が容易に行ない得る等の特性を持つ)で、約10mmの厚みで成形され、この遊技盤30の面には遊技領域に設けられる入賞装置等の盤面部品が設けられるが、この盤面部品としては、遊技盤30の表面側から設けられる誘導釘等と、遊技盤30の裏面側から貫通孔を介して表面側に突出させて設けられるスルーゲート等があるが、以下順次詳述する。
図6において、77は、演出用ランプであり、78は、状態表示ランプユニット(特別図柄・保留ランプ、普通図柄・保留ランプ)であり、遊技盤30の背後に位置する後述の枠部材69の枠部69cに収容、設置されている。
次に、遊技盤30の特徴となる具体的構造について、図6乃至図10及び図23を参照して以下詳述する。
上述の遊技領域を前面側に形成し、光透過性素材により形成した遊技盤30には、各種の盤面部品を挿入して設置するために、例えば、図8に示すように、前記遊技領域から該遊技盤30の裏面側にかけて貫通した貫通孔、ここでは、上方において、ワープ通路部材62の傘部分63用の円弧状のスリット型の貫通孔63A、そのワープ通路部材62の入球口部64用の略長円形の貫通孔64A、やや下方の遊技盤30の左右に配置されたスルーゲート34,34用のトラック型の貫通孔34A,34A、遊技球を往復転動させる波型のステージ61の入球口65を備えた一部を突出させるステージ用貫通孔61A、前記ステージの左右端部位置に前方に向けて傾斜状態で突出させた誘導片60,60用のスリット状の貫通孔60A,60A、このステージ61から排出される位置に設けた始動口33とこれに一体の羽根物の可変入賞装置67(始動入賞装置ともいう)の一部を突出させるための可変入賞装置67用の貫通孔67A、及び、最も下方に位置する大入賞装置66の一部及びこれと一体の意匠部35用の貫通孔66A等が穿孔され、或いは切削されて形成されている。
これらの盤面部品は、前記遊技盤30の裏面側から前記貫通孔(貫通孔63A、貫通孔64A,貫通孔34A,34A,貫通孔60A,60A,ステージ用貫通孔61A,貫通孔67A,貫通孔66A)に挿入された状態で配設されるが、それぞれ前記遊技盤30の前面より突出した突出部、即ち、ワープ通路部材62の傘部分63である突出部63’、スルーゲート34,34の突出部34’,34’、ステージ61の入球口65を備えた一部である突出部61’、誘導片60,60の突出部60’60’、可変入賞装置67の一部である突出部67’、大入賞装置66の一部である突出部66’を有すると共にこれらの突出部(突出部63’、突出部34’,34’、突出部61’、突出部60’,60’、突出部67’、突出部66’)が、前記貫通孔(貫通孔63A、貫通孔64A,貫通孔34A,34A,貫通孔60A,60A,ステージ用貫通孔61A,貫通孔67A,貫通孔66A)に容易に挿脱可能な程度に、その横断面積が前記貫通孔(貫通孔63A、貫通孔64A,貫通孔34A,34A,貫通孔60A,60A,ステージ用貫通孔61A,貫通孔67A,貫通孔66A)の横断面積よりも、挿入、離脱が容易な程度に小さく構成されている。
前記遊技盤30が最前部に位置され、その裏面には、セル板からなる装飾層68Aを有する装飾部材68が位置され、この装飾部材68と後述の枠部材69に対して上記盤面部品や図柄表示装置42が取り付けられて、後述の盤面部品ユニット体70が構成され、この盤面部品ユニット体70が遊技盤30の裏面側から取り付けられるのである。このように、上記盤面部品(ワープ通路部材62の入賞口部64、傘部分63、スルーゲート34,34、ステージ61の入球口65部、誘導片60,60、可変入賞装置67、大入賞装置66及びこれと一体の意匠部35)は、前記遊技盤30の裏面側に配置され、少なくとも前記貫通孔(貫通孔63A、貫通孔64A,貫通孔34A,34A,貫通孔60A,60A,ステージ用貫通孔61A,貫通孔67A,貫通孔66A)の開口部の全周を囲う領域に対応して設けられる有色の装飾層68Aを有する装飾部材68から成る装飾部68´に設けられている。この装飾部68´は、ここでは装飾部材68と後述の枠部材69とから成るが、その枠部材69を含まない場合も装飾部68´となる。
このような窓部68B(装飾部材68の開口又は透明部、遊技盤30は、盤面部品を設けることなく、且つ、実質透明である)を設けることで、透明な遊技盤30による広域の遊技領域を確保しながら、図柄表示装置42の配置位置を確保することができた。
このように枠部材69に前後幅を持たせることで、盤面部品(ワープ通路部材62の入賞口部64、傘部分63、スルーゲート34,34、ステージ61の入球口65部、誘導片60,60、可変入賞装置67、大入賞装置66及びこれと一体の意匠部35)の遊技盤30の背面に位置する部分をその枠部材内に収めることができ、保護することが可能であり、同時に枠部材69としての強度を保持させることが出来ると共に背後に位置される図柄表示装置42に対応する矩形状とすることで、その図柄表示装置42の視界を妨げない。
これら演出用ランプ77及び状態報知ランプユニット78は、遊技盤30の前面に突出する盤面部材ではないが、こうした部品についても、ユニット化による取り付けの簡略化が図れるのである。
このように、盤面部品の所定のもの、例えば、左右位置に配置されるスルーゲート等を、枠部材に取り付けておくことで、複数の盤面部品を、枠部材を取り付けることで、一度に遊技盤に取り付けることができ、製造工程を簡略化できる。
そして、この枠部材69の裏面位置に、この枠部材69に対応する面積の液晶ディスプレイである図柄表示装置42が配置される。
前記枠部材69は、前記図柄表示装置42の外縁部分とそれに対応する遊技盤裏面側との間に配置されている。このように構成することで、隙間をなくし、遊技盤裏面への不正侵入防止を果たすことができる。
即ち、図23に拡大縦断側面図を示すが、透明な遊技盤30に穿孔された貫通孔34Aに、スルーゲート34の突出部34’が挿入されるが、その突出部34’の横断面積が、前記貫通孔34Aよりも挿入離脱が容易な程度に小さくされている。これによって形成される両者間のクリアランスとして現せば、約1mm程度である。このクリアランスは、挿入離脱を行うだけであれば、0.2mm〜0.5mm程度で十分であるところ、組み付け、分解作業を行い易くするために、大幅なクリアランスとしている。
更に、図24に模式的に拡大した縦断側面図に示すように、スルーゲート34の突出部34’の付け根部分の前面部、即ち、クリアランス相当部分、即ち、間隙面域には、被覆面34Dが設けられ、そこには、前記装飾層68Aと実質同じ色相で彩色が施されている。
この場合にも、透明な遊技盤30を前面から見たときに、遊技盤30の裏面に位置する装飾部材68が、実際には装飾部材68が存在しない前記被覆面34Dまで延長されて存在するように見え、即ち、前記間隙面域が前記装飾部材68と同一又は類似の模様となって、模様的に連続性を持たせることとなって、その間隙面域にクリアランスが暗部として現れるのを更に効果的に防止することができる。
ここに言う枠部材69に所定の盤面部品(スルーゲート34,34)を取り付ける場合、スルーゲート34,34は、この枠部材69に直接固定されている状態で盤面部品ユニット体70を構成するが、他の盤面部品(ワープ通路部材62の傘部分63、スルーゲート34,34、ステージ61の入球口65を備えた一部、誘導片60,60)は、前記枠部材69に直接固定されるものではないが、装飾部材68と共に盤面部品ユニット体70を構成するものである。
そして、当該装飾部68´には、前記盤面部品と、前記制御手段と電気的に接続され前記盤面部品に対応した位置に設けられる第1の電気部品と、当該第1の電気部品とは別に前記制御手段と電気的に接続される第2の電気部品と、が配設されていると共に、前記突出部は、正面視した場合の外形が前記貫通孔よりも小さく構成されているのである。
そして、電気的に接続するとは、ここでは直接に配線している状態を指すが、中継基板などを介して配線により接続されるものも含まれる。
また、上記突出部の一例としては、スルーゲート34の一部34´を指すが他に、入賞装置の一部、ランプ装飾装置(ランプ風車を含む)の一部等であってもよい。
更に、上記球集合板とは、複数の通路を形成せず、単に遊技盤裏面を箱形に覆い、球を集合させるものも含む。
また、上記盤面部品に対応した位置に設けられる対応した位置とは、盤面部品を遊技として使用する際の用途に応じた位置、例えば、球を検出するセンサであれば、盤面部品の突出部でなくても、遊技盤30の裏面の位置でもよいものである。
更に、上記電気部品の一例としては、遊技球検出センサ、LED基板、中継基板、表示装置等が挙げられる。
また、上記第1の電気部品は、盤面部品に組みつけられた状態で装飾部68´に取り付けられるものも含む。
次に、装飾層68A及び被覆面34Dの変形例−1について、図25に基づいて述べる。
ここでは、前記装飾部材68がセル板又は装飾画像からなり、該セル板又は装飾画像が遊技盤30の裏面に貼着又は塗着されるものにおいて、該セル板又は装飾画像が、前記貫通孔34Aよりも大きな面積で切り欠いた開口34Bの状態で前記遊技盤30に貼着又は塗着され、前記盤面部品であるスルーゲート34の被覆面34Dが前記貫通孔34Aの周縁を超えてセル板又は装飾画像に繋がる位置から前記前記突出部34’の付け根部に渡って設けられている。
34:スルーゲート
34A:貫通孔(スルーゲート用)
34B:開口(装飾部材)
34D:被覆面
42:図柄表示装置
60:誘導片
61:ステージ
62:ワープ通路部材
63:傘部材
69:枠部材
66:大入賞装置
67:可変入賞装置
68:装飾部材
68´:装飾部
68A:装飾層
70:盤面部品ユニット体
Claims (1)
- 前面に遊技領域を形成すると共に、光透過性素材により形成され、貫通孔を有する遊技盤と、
前記遊技盤の裏面に設けられ、前記貫通孔の開口を覆わないように前記貫通孔より大きい開口の貫通孔を有し、所定の装飾の施された装飾部と、
前記遊技盤の裏面側に設けられると共に、一部が前記遊技盤の貫通孔及び前記装飾部の貫通孔に挿通されて前記遊技領域を流下する遊技球と接触可能とされる盤面部品と、
を備える遊技機において、
前記盤面部品は、前記遊技盤の貫通孔及び前記装飾部の貫通孔を塞ぐように裏面側から覆う基端部分と、前記基端部分から前記遊技盤の貫通孔及び前記装飾部の貫通孔を通して前記遊技盤の前面側に突出する突出部とを含み、
前記装飾部の貫通孔の内側において前記突出部の外縁に前記基端部分の配色が前記遊技盤及び前記装飾部を介さずに視認される第1領域と前記第1領域の外周縁に前記遊技盤を透過した前記基端部分の配色が視認される第2領域とが形成され、前記第1領域及び前記第2領域の各々は前記装飾部と同一又は類似する色相の配色である、
ことを特徴とする遊技機。
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