JP5430629B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
このようなパチンコ機では、国家公安委員会での型式検定で適合評価を受けていることを明示するため、遊技盤の前面の所定部分に証紙(そのパチンコ機の機械番号等が記載された証紙)を付す必要がある。近年では、遊技盤の右下隅に証紙台を設け、この証紙台の前面に証紙を貼着する構成が知られている。
しかしながら、引出し状態にある証紙部材(証紙台)をいちいち閉じるのは面倒である。そのため、証紙部材に対して個別の閉動作を行うことなく、前扉を保持枠に対して閉じることができることが望ましい。
この構成によれば、証紙部材が回動自在に設けられている。この証紙部材は、閉位置と、この閉位置よりも正面側との間で変位可能に設けられている。証紙部材が閉位置よりも正面側に位置している状態で、開けられている前扉が閉じられると、当該前扉が証紙部材に当接し、これにより、証紙部材が閉位置側に向けて移動するようになる。そのため、前扉を閉じる動作(単に、「閉動作」と言う場合がある。)において、前扉と証紙部材とが干渉しない。したがって、証紙部材を引き出した状態でも、前扉を保持枠に対して確実に閉じることができる。
前記証紙部材は、前記閉動作中の前記前扉と当接するための当接部(52)を有していてもよい。
図1は、本発明の一実施形態に係る遊技機1主要部の外観構成を示す斜視図である。図2〜図5は、それぞれ、遊技機1の背面図、右側面図、左側面図および平面図である。この実施形態では、遊技機1は、遊技盤5に向けて遊技玉を発射して遊技を行うパチンコ機である。
前枠3は上下左右の枠を有し、正面形状が矩形をなしている。前枠3はたとえば合成樹脂製であり、外枠の前面側に当接する正面視矩形状の枠本体2(図6A参照)と、枠本体2の内側上部に配置される上部装着部3A(図6A参照)と、この枠本体2の内側の下部分に配置される下部装着部3B(図6A参照)とを一体に備えている。上部装着部3Aには遊技盤5が収容保持されており、下部装着部3Bには、発射手段(図示しない)が収容保持されている。上部装着部3Aの正面側には、当該部分を覆うように前扉6が取り付けられている。
前扉6には、遊技盤5に対向する位置に略円形の開口8が形成されている。この開口8は大型化しており、前扉6に対して高い比率を占めている。開口8にはガラス板などの透明板9が嵌められていて(覆われていて)、前扉6を閉じた状態(閉状態)で、その透明板9を介して、透明板9の奥側の遊技盤5を視認することができるようになっている。前扉6の前面上部には、左右一対のスピーカ10が配設されている。前扉6の前面下部には、遊技機1の演出用に用いられる、一または複数(図1ではたとえば3つ)の演出ボタン13が配設されている。また、前扉6の前面における開口8、スピーカ10および演出ボタン13が配設されている領域を除く領域には、種々の装飾ランプ11が分散して配設されている。
下部装着部3Bの正面側には、当該部分を覆うように下部開閉板(図示しない)が取り付けられている。下部開閉板には、遊技に使用する遊技玉を貯留しておくための上皿(図示しない)と、上皿から溢れた遊技玉を、オーバーフロー路(図示しない)を通して受け止める下皿(図示しない)とが上下に並んで設けられている。また、下皿の右側には、遊技玉を遊技盤5に打ち出す際に操作されるハンドル(図示しない)が配設されている。
図2に示すように、前枠3はたとえば樹脂材料を用いて形成されていて、その中央部および右部(図2に示す左部)には窓15が形成されている。窓15内は、主制御基板や電源基板など種々の基板を配置するためのスペースである。
図3および図4に示すように、右辺ユニット22の下部分25の前端面は、前面部21の前面よりもやや正面側に位置する平坦面である。また、右辺ユニット22における下部分25を除く部分には、正面側に向けて膨出する略扁平状をなす膨出部26が設けられている。膨出部26は、右辺ユニット22の上半分に相当する上部分27と、右辺ユニット22の上下方向の中央部に相当する中央部分28とを備えている。上部分27の前端面は、下部分25の前端面よりも一定量正面側に向けて膨出し、かつ下部分25の前端面と平行をなしている。中央部分28の前端面は、上方に向かうに従って正面側に向かうように傾斜する傾斜面である。中央部分28の前端面の上端部は上部分27の前端面につながっており、また、中央部分28の前端面の下端部は下部分25の前端面につながっている。
図6Aは、図1に示す遊技機1主要部から前扉6を取り除いた状態を示す正面図である。
各遊技盤ロック部材100A,100Bのロック爪を回転させて、遊技盤5の切欠部101A,101B周辺の前面にロック爪を突出させて、遊技盤5(ベニヤ盤)の前面とロック爪とを係合させることにより、遊技盤5を支持枠201〜204内(下部装着部3B)にロックさせることができる。一方、遊技盤ロック部材100A,100Bのロック爪を回転させて、遊技盤5の切欠部101A,101B周辺の前面からロック爪を退避させることにより、遊技盤5(ベニヤ盤)とロック爪との係合を解除することができ、これにより、遊技盤5を支持枠201〜204内(下部装着部3B)から離脱させることが可能になる。なお、遊技盤ロック部材100A,100Bの構成については、たとえば特開2008-289541号に詳細に説明されているので、本明細書では、遊技盤ロック部材100A,100Bの詳細な構成は省略する。また、遊技盤ロック部材100A,100Bは、遊技盤5の前面と係合する構成に限られず、遊技盤5の端面などに形成された係合溝との係合により遊技盤5の脱落防止が図られた構成であってもよいのは言うまでもない。
右コーナー飾り34は、前扉6の前面の右部に設けられる(遊技領域Sの右縁を区画する)右区画部材37と、前扉6の前面の下部に設けられる(遊技領域Sの下縁を区画する)下区画部材38とを備えている。右区画部材37の下部を除く部分は、略円状の遊技領域Sの右縁部に沿う略円弧状をなしている。右区画部材37の左側辺は、ガイドレール31の右部分を構成している。右区画部材37の下部は、上下方向に延びる直線状をなしている。
図6Cは、右コーナー飾り34の要部背面図である。
下区画部材38には、証紙台支持部39の後述する上および下係合突起44,45にそれぞれロック係合するための上下一対の係合孔103,104(図13等も併せて参照)が、前後に貫通して形成されている。この上および下係合突起44,45(図9A等参照)に係合孔103,104がそれぞれロック係合することにより、下区画部材38に対する証紙台35(図6A参照)の固定が達成される。なお、下区画部材38には、後方に向けて突出する補強用のリブが多数本設けられている。
図6Cおよび図6Dに示すように、下区画部材38の右端部の後面には、証紙台35(図6A参照)を支持するための上下一対の飾り側支持部105,106を備えている。上および下飾り側支持部105,106は、上下方向に間隔を空けて配置されている。上および下飾り側支持部105,106は、鉛直面からなる後面105A,106Aを有している。飾り側支持部105,106の各後面105A,106Aには、半円筒溝を有する飾り側軸受け部107,108がそれぞれ形成されている。飾り側軸受け部107,108の半円筒溝は、所定の鉛直軸線を中心として形成されており、前方に向けて凹んだ半円筒面を有している。飾り側軸受け部107は、対応する上軸部59(図11等参照)の周面の前半分領域を受け、後述する支持部側軸受け部49とともに証紙台35の上軸部59を回転可能に支持している。また、飾り側軸受け部108は、対応する下軸部60(図11等参照)の周面の前半分領域を受け、後述する支持部側軸受け部50とともに証紙台35の下軸部60を回転可能に支持している。
証紙台支持部39は、前面が開放した略箱状をなしている。証紙台支持部39は、前後方向に直交する矩形の奥底板41と、奥底板41の右辺から正面側に突出する矩形の右側板42と、奥底板41の左辺から正面側に突出する矩形の左側板43と、奥底板41の上辺から正面側に突出する板状の上係合突起44と、奥底板41の下辺から正面側に突出する板状の下係合突起45とを備えている。右側板42の前端縁は、左側板43の前端面(前端縁)よりも後方に位置している。上係合突起44は、奥底板41の上辺から正面側に突出する板状の突出片44Aと当該突出片44Aの先端から上方に張り出す係合爪44Bとを備えている。下係合突起45は、それぞれ奥底板41の下辺からそれぞれ正面側に突出する板状の突出片45Aと突出片45Aの先端から下方に張り出す係合爪45Bとを備えている。上および下係合突起44,45の前端(係合爪44B,45Bの前端)は前後方向に関して、左側板43の前端面に揃っている。上および下係合突起44,45の係合爪44B,45Bが右コーナー飾り34の係合孔103,104(図13等参照)にそれぞれロック係合することにより、上および下係合突起44,45と係合孔103,104(図13等参照)と強固に係合し、これにより、証紙台支持部39の右コーナー飾り34に対する取付け固定が達成される。
上支持板47の下面には、上係合突起109が一体的に形成されている。上係合突起109は前後方向に延びており、その前端部は、所定の鉛直軸線を中心とする、前方に凸の半円筒面状からなる上係合面111を有している。上係合突起109の上係合面111は、後述する第2係合突起67に係合可能に設けられている。
上および下支持板47,48は、それぞれ前後方向に関して右側板42の前端面と略同一の鉛直面上にある前端面を有している。上および下支持板47,48の各前端面には、半円筒溝を有する支持部側軸受け部49,50がそれぞれ形成されている。証紙台支持部39の右コーナー飾り34に対する取付け状態で、支持部側軸受け部49,50の半円筒溝は、所定の鉛直軸線を中心として形成されており、後方に向けて凹んだ半円筒面を有している。
図10、図11および図12は、それぞれ、証紙台35の構成を示す図である。図10は斜視図であり、図11は背面図であり、図12は底面図である。
証紙台35は、証紙(図示しない)を貼着するための矩形板状の証紙貼着板53と、証紙貼着板53の背面に形成され、略四角環状をなす枠部54(図11参照)と、枠部54の基端部に設けられ、証紙台35を証紙台支持部39に回動自在に取り付けるための取付け部55と、枠部54の先端部に設けられ、前扉6の後面と当接するための当接用突部(当接部)52とを備えている。証紙貼着板53、枠部54、取付け部55および当接用突部52は、合成樹脂材料を用いて一体に形成されている。
取付け部55は、枠部54の左辺部から左方に向けて突出する水平板状の上下一対のアーム57,58と、上側のアーム57の上面から上方に向けて突出する円筒突起状の上軸部59と、下側のアーム58の下面から下方に向けて突出する円筒突起状の下軸部60とを備えている。
さらに換言すると、証紙台35は、上下の支持部側軸受け部49,50と、上下の飾り側軸受け部107,108によって挟持されている。これにより、右コーナー飾り34(証紙台支持部39)からの証紙台35の脱落を未然に防止することができる。
アーム57,58はそれぞれ溝(後述する。回動規制手段)73,74を通って、右コーナー飾り34を前後方向に横断している。
図13は、証紙台35が閉位置にあるときの証紙台35の周辺の拡大斜視図である。図14は、図13の切断面線XIV-XIVから見た断面図である。図15は、第2係合突起67,68と証紙台支持部39の上下の係合突起109,110との位置関係を示す概略的な平面図である。図15(a)は証紙台35を正面側に最も引き出した状態(最大の引出し状態)を示し、図15(b)は証紙台35を閉じ動作させている状態を示している。
図13に示す状態から、作業者が証紙台35に対し、この証紙台35を正面側に引き出すように力を加えることにより、第1係合突起62と係合凹部65との係合は解除される。具体的には、第1係合突起62の係合面63が、右区画部材37の下端面における係合凹部65の前方部分を乗り越える。第1係合突起62の係合面63が、下区画部材38の下端面(水平面)とのなす角度はたとえば20〜30°であるので、第1係合突起62(係合面63)と係合凹部65との係合は強固ではない。そのため、比較的弱い力でこれらの係合を解除することができる。これにより、証紙台35を閉位置から正面側へと引き出すことができる。証紙台35は、閉位置から正面側に引き出された状態で、軸部59,60を中心として回転自在な状態とされる。
図15(a)に示すように、証紙台35の引出し角度が最大(α)になる状態(最大の引出し状態)で、上下の係合突起109,110と、第2係合突起67,68とが係合する。換言すると、上下の係合突起109,110および第2係合突起67,68の相対位置は、証紙台35の最大の引出し状態で係合するように設定されている。そして、上下の係合突起109,110と、第2係合突起67,68との係合により、証紙台35は、最大の引出し状態に保持(維持)される。
また、前扉6が閉じられるのと略同等のタイミングで、証紙台35も閉位置に配置される。具体的には、前扉6との当接によって勢い付けられた証紙台35では、第1係合突起62(係合面64)が、下区画部材38の下端面における係合凹部65の前方部分を乗り越えて係合凹部65と係合する。第1係合突起62の係合面64が、下区画部材38の下端面(水平面)とのなす角度はたとえば20〜30°であるので、第1係合突起62は比較的容易に、下区画部材38の下端面における係合凹部65の前方部分を乗り越えることができる。証紙台35が閉位置にあるときは、第1係合突起62と係合凹部65との係合により、証紙台35は、閉位置にある状態に保持される。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は他の形態で実施することもできる。
たとえば、証紙台支持部39が配設される右コーナー飾り34の下区画部材38が、右区画部材37と一体形成された構成を例に挙げたが、下区画部材38は右区画部材37と分離した状態で設けられていてもよい。また、証紙台支持部39を右区画部材37に取り付けることもできる。この場合、前述の実施形態のように下区画部材38が右区画部材37と一体的に設けられてもよいし、また下区画部材38が右区画部材37と分離された状態で設けられていてもよい。
また、証紙台35の一対のアーム57,58が右コーナー飾り34に当接することにより、証紙台35の引出し角度が規制される構成を取り上げたが、また、証紙台35のアーム57,58が、右コーナー飾り34ではなく、証紙台支持部39(たとえば左側板43の右面)に当接することにより、証紙台35の引出し角度が規制されてもよい。また、証紙台35の証紙貼着板53(の前面)が証紙台支持部39や右コーナー飾り34に当接することにより、証紙台35の引出し角度が規制されるようになっていてもよい。その他、証紙台35の引出し角度を規制するための機構を別途備える構成であってもよい。
本発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、特許請求の範囲内において種々の変更が可能である。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
3 前枠(保持枠)
5 遊技盤
6 前扉
35 証紙台(証紙部材)
39 証紙台支持部(証紙部材支持部)
52 当接用突部(当接部)
56 貼着面(証紙部材の前面)
57 アーム(回動規制手段)
58 アーム(回動規制手段)
62 第1係合突起(ロック構造)
65 第1係合凹部(ロック構造)
73 溝(回動規制手段)
74 溝(回動規制手段)
α 角度(第2角度)
β 角度(第1角度)
Claims (3)
- 遊技盤と、
前記遊技盤を保持する保持枠と、
前記保持枠の前面に開閉可能に取り付けられた前扉と、
前記遊技盤に設けられ、証紙を貼るための証紙部材と、
前記証紙部材を回動自在に支持する証紙部材支持部とを含み、
前記証紙部材は、前記証紙部材の前面が前記遊技盤の前面に沿う閉位置と、この閉位置よりも正面側との間で変位可能に設けられており、
前記前扉の前記保持枠に対する閉動作によって、前記閉位置よりも正面側に位置している前記証紙部材に前記前扉が当接することにより、前記証紙部材が前記閉位置側に向けて移動され、
前記証紙部材の正面側への回動を規制する回動規制手段をさらに含み、
前記回動規制手段は、前記前扉と前記証紙部材とが当接するときにおける、当該前扉の先端側から基端側に向かう方向と、前記証紙部材の先端側から基端側に向かう方向とがなす角度が、90°未満の予め定める第1角度より大きくなるのを規制する第1規制手段を含む、遊技機。 - 前記回動規制手段は、前記閉位置に対する前記前扉の回動角度が、90°未満の予め定める第2角度より大きくなるのを規制する第2規制手段を含む、請求項1記載の遊技機。
- 前記閉位置にある前記証紙部材を前記閉位置にロックさせるロック構造をさらに含む、請求項1または2に記載の遊技機。
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