JP5035655B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、隣接する掛止体に対してこれと係合して掛止するラッチ装置を搭載した遊技機に関するものである。
従来から隣接する掛止体と係合し、この掛止体を掛止するラッチ装置が提案されている。このようなラッチ装置の一例として特許文献1に扉の錠としてサムターンとともに使用されるラッチ錠を挙げる。この特許文献1のラッチ錠ではサムターン19を回動することによってラッチヘッド6(ラッチ)を係合孔Hに突出させドアDの施錠を行うというものである。このような従来のラッチ装置は基本的にサムターンのような回動体を回動させ一方向にラッチを進出させる構造を採用している。
ところで、従来から遊技機、例えばパチンコ遊技機ではパチンコ遊技機本体の前方に扉枠が開閉可能に装着され、この扉枠の背面にガラス板を配設する構造を備えている。このように扉枠にガラス板を配設することによってパチンコ遊技機本体前面に形成された遊技面が保護されることとなる。ガラス板は近年フレームに取り付けてユニット化し、このガラス板ユニットを扉枠の背面に装着するようになってきている。パチンコ遊技機の周辺部材としてのガラス板ユニットはガラスが破損したり経年の使用で傷がついたりするケースがあることを考慮して扉枠に対して着脱可能とされている。
このようなガラス板ユニットの一例として特許文献2を挙げる。特許文献2の図5及び図6に示すように、ガラスユニット160はガラスフレーム161の取り付け部162の透孔162aに対して蝶ネジ等の締結具を使用することで扉枠13の背面に取り付けるようになっていた。
特開平1−116181号公報 特開2004−321715号公報
しかしながら、蝶ネジ等の締結具ではネジを緩めたり締めたりする必要があるため、遊技機の組立や点検における作業効率が劣ることとなる。そのために、ガラス板ユニットの着脱に上記のようなラッチ装置を利用することが考えられる。つまり、扉枠側にラッチ装置を配設し、ラッチを進出させてそのラッチの側面でガラス板フレームが扉枠から外れないように押さえるというものである。これならばサムターンの回動だけでラッチを簡単に作動させられるので作業効率は向上するはずである。また、ラッチはその側面の比較的広い面積で押さえることができることから、簡単な動作でしっかりと掛止体(ここではガラス板ユニット)押さえることが可能であるため固定手段としても優れている。
しかし、上記のような従来のラッチ装置ではラッチは一方だけにしか突出しないためラッチ装置を使用する場合にはいくつも取り付けなくてはしっかりと固定できないこととなってしまう。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、2方向にラッチが突出するようなラッチ装置を遊技機の周辺装置の取り付けに適用した遊技機を提供するものである。
記の目的を達成するために請求項1の発明では、機能の異なる複数のパネル体を前後方向に重複配置して組み立てるようにした遊技機において、同複数のパネル体から選択された一のパネル体の背面には、回動軸が設置されたベースと、同回動軸を中心に回動可能とされるとともに、同回動軸回りの異なる位相位置にそれぞれ配置された2つの第1の係合部が形成された回動体と、同回動軸を挟んで対向配置され、前記2つの第1の係合部とそれぞれ係合する第2の係合部が形成された長尺に形成された一対のラッチと、同ラッチの前記ベース面からの浮き上がりを防止する浮き上がり防止手段と、同両ラッチを長手方向に案内する案内手段とを備えたラッチ装置が装着され、前記ラッチ装置の前記回動体には前記一のパネル体厚みからはみ出して後方に向かって延出されるレバーが形成され、同レバーは前記一のパネル体の隣接するパネル体に対する閉鎖に伴って同隣接するパネル体と当接して押動されることで同回動体を回動させる一方、前記一のパネル体に対してその背面側から配設される周辺部材は、前記ラッチ装置の前記両ラッチが前記回動体の回動に伴って前記両係合部を介して押動され長手方向沿って、かつ互いに逆方向に向かって進出することで前記一のパネル体に対して同両ラッチの側面によって固定されることをその要旨とする。
また、上記の目的を達成するために請求項の発明では請求項1に記載の発明の構成に加え、前記ラッチ装置の前記両ラッチは同両ラッチが前記周辺部材に対して掛止される進出位置において、後退方向へ移動しないように保持される第1の保持機構を有していることをその要旨とする
また、上記の目的を達成するために請求項の発明では請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記ラッチ装置の前記両ラッチは進出方向に移動しないように後退位置で保持される第2の保持機構を有していることをその要旨とする
上記請求項1〜に記載された発明では一のパネル体に装着されたラッチ装置は同時に2カ所で周辺部材を押さえることができ、ラッチ装置の配置数を減らすことができるとともに、周辺部材をしっかりと保持することができる。また、ラッチは一のパネル体の背面と略平行に延出されることとなるため、特にスペース的な余裕のない一のパネル体の背面位置においてラッチの進出量の多寡がスペースの上で問題になることは少なくラッチ装置の使用可能性が向上する。
以下、本発明の各実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1〜図6に示すように、パチンコ遊技機11は支持枠体としての外枠12を備えている。外枠12は、遊技ホールへの設置の際にいわゆる島設備に取り付けられる。外枠12は上下左右の各枠板12a〜12dによって四角形に枠組みされた木製の枠体とされている。下部枠板12d上面には幕板13が配設されている。
外枠12内には本体枠14が装着されている。遊技体の一部をなす本体枠14はパチンコ遊技機の構造的な中核を形成するパネル状の構成部材であって、外枠12内において幕板13上に配置されている。図4及び図5に示すように、本体枠14は正面視において略長方形の外郭を備えたABS製のパネルとされている。本体枠14は正面から見て左方寄りにおいて上下に配設された開閉金具15の開閉軸線P(図4参照)を軸心として外枠12に対して前方側に開放可能とされている。
図5及び図6に示すように、本体枠14の下部領域には本体枠側機構部16が形成されている。本体枠側機構部16を正面から見て右方にはパチンコ球発射ユニット17が配設されている。パチンコ球発射ユニット17はソレノイド等から構成された発射部18と、発射部18にパチンコ球を順に送出する送球部19及び補助レール20から構成されている。本体枠側機構部16の正面から見て左方には上部パチンコ球流入路21と下部パチンコ球流入路22がそれぞれ配設されている。両パチンコ球流入路21,22間にはバイパス通路23が形成されている。下部パチンコ球流入路22の上方にはファール球通路24が形成されている。バイパス通路23及びファール球通路24はユニット化されている。本体枠側機構部16の背面側にはすべての遊技球を回収して一旦機外に放出させるための遊技球回収通路26が形成されている(図4参照)。
本体枠側機構部16の上方には遊技盤取り付けスペース25が形成され、遊技盤27が同スペース25内に配設されている。同スペース25は遊技盤27が載置される棚部28(図4参照)と、略楕円形状に切り欠き形成された窓孔29を有している。窓孔29の周囲は棚部28に載置された遊技盤27の前面周縁が当接する前板部30とされている。図4に示すように、木製の遊技盤27の外郭は略正方形形状とされ、棚部28に載置された状態で図示しない係止手段によって前板部30に対して圧着固定される。図6に示すように、遊技盤27は同スペース25に配設された状態で前面に形成された遊技面27aが窓孔29から前方に露出される。窓孔29を包囲する壁面31の一部は後述する遊技領域の一部を画定する。
遊技体の一部をなす遊技盤27には遊技面27aから裏面に貫通する大小複数の開口部が形成され、各開口部にはそれぞれ目的に応じた各種装飾パネルが併設されている。遊技盤27の略中央には可変表示ユニット35が配設されている。可変表示ユニット35は大型の液晶ディスプレイ36を備えている。図4に示すように可変表示ユニット35は遊技盤27背面に配置される表示制御装置37を備えている。可変表示ユニット35の直下には始動口38が配置されており、さらにその下方にいわゆる大入賞口と呼称される可変入賞装置39が配置されている。可変表示ユニット35の左右両側にスルーゲート40が配置され、始動口38の左右両側方向には一般入賞口41がそれぞれ複数配置されている。遊技盤27の最下部位置にはアウト口42が設けられており、各種入賞口等に入らなかった遊技球はアウト口42を通って図示しない球排出路の方へと案内されるようになっている。遊技盤27の表面には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の遊技釘が植設されている。また、風車43等の各種部材(役物)が配設されている。
遊技盤27の遊技面27a上には、外レール51とレール部材としての内レール52が装着されている。遊技盤27が本体枠14の遊技盤取り付けスペース25に配設された状態で両レール51,52及び前記本体枠14側の窓孔29を包囲する壁面31の一部によって遊技面27aに遊技領域が画定されている。
図6に示すように、外レール51は前記パチンコ球発射ユニット17の補助レール20の正面から見て左斜め上方であって、同補助レール20の延長方向にファール球通路24上方の空間を隔てた位置にその基端が配置されている。外レール51は基端から時計回り方向に円弧状に上方に延出され遊技面27aの頂点から若干進んだ位置(遊技面27aを時計のダイヤルと見立てた場合の略2時方向位置)にその先端が配置されている。
内レール52は遊技面27aを時計のダイヤルと見立てた場合の略4時方向に基端が配置されている。内レール52は基端から時計回り方向に円弧状に下方に延出され、前記アウト口42前面を略水平に横切った後、外レール51の内周側を上方に向かって延出され、遊技面27aの頂点の手前位置(遊技面27aを時計のダイヤルと見立てた場合の略10時方向位置)にその先端が配置されている。内レール52の先端には遊技面27aに打ち出された遊技球(パチンコ球)の逆進を防止するための片持ちの舌片が形成された逆進防止部材55が装着されている。円弧状の内レール52の最下方位置はアウト口42と交差する位置とされている。両レール51,52は正面から見てアウト口42の左方位置から逆進防止部材55位置(つまり内レール52の先端)にかけて隣接して配置されパチンコ球発射通路49が形成されている。
外レール51及び内レール52は帯状の同幅に形成されたステンレス製薄板条体から構成されている。図6に示すように、両レール51,52の一側には適度な間隔を開けて釘53が突設されている。両レール51,52は遊技面27a側縁部に対して釘53を食い込ませて固定されている。両レール51,52は遊技面27aに対して前方に向かって略垂直に立設されている。本実施の形態では両レール51,52の幅は16.5mmとされている。
外レール51の先端と内レール52の基端との間には両レール51,52は配設されておらず、窓孔29の内周壁56によって遊技領域が画定されている。内側壁56は両レール51,52の曲率に略応答した曲率で弧状の壁面として構成されている。
遊技球(パチンコ球)はパチンコ球発射ユニット17によって打ち出されると補助レール20を滑走した後、外レール51に乗り移り外レール51を更に滑走しながら外レール51と内レール52との間のパチンコ球発射通路49を上方に向かって進み遊技面27aに飛び出す。この時、パチンコ球発射ユニット17による打ち出し力が弱く補助レール20から外レール51に乗り移ることができなかったり、外レール51に乗り移っても遊技領域まで至らなかったパチンコ球は落下してファール球通路24に導かれる。
遊技領域に放出された遊技球は落下しながら遊技釘、装飾パネルあるいは各種役物等と干渉して弾かれながら降下し、途中始動口38、可変入賞装置39及び一般入賞口41に入賞する球以外はすべて内レール52上に落下し、同内レール52を伝わって最下部位置のアウト口42に導かれる。入賞した入賞球、アウト口42に導かれたアウト球は遊技盤27背面の遊技球回収通路26に集合し、機外に一旦放出される。
本体枠14の前面には扉体としての周辺部材としての扉枠61が配設されている。図1、図2、図8及び図9に示すように、扉枠61は本体枠14の正面から見た外郭と略一致した長方形形状の外郭の正面形状を有している。扉枠61は本体枠14に対して開閉可能に取り付けられている。扉枠61は本体枠14と同様前記開閉金具15の開閉軸線Pと同軸に取り付けられた開閉金具54を軸心として前方側に開放可能とされている。そのため、本体枠14は外枠12に対して開閉可能とされるとともに、扉枠17は外枠12と本体枠14のそれぞれに対して独立して開閉可能とされている。扉枠61はABS樹脂製のパネル体であって、内部に縦横に配設された図示しない合金製の補強リブによって補強されている。
図1、図8及び図9に示すように、扉枠61には遊技者が遊技面27aを目視するための窓部としての目視用窓孔62が形成されている。目視用窓孔62は略楕円形状に形成され、扉枠61が本体枠14に対して閉鎖された状態で同本体枠14側の窓孔29と対峙する。図9に示すように、扉枠61の背面側であって目視用窓孔62の周囲には後述するガラスユニット75の位置決め用の取り付け凹部57が形成されている。取り付け凹部57はガラスユニット75の外郭形状に対応した形状で扉枠61の背面のベース面61aの高さに対して段違いとなるように窪んで構成されている。これによって装着作業時に取り付け凹部57にガラスユニット75を嵌合させることで扉枠61の背面でのガラスユニット75の装着位置が瞬時に定まるため、作業効率が向上する。
取り付け凹部57の周囲のベース面61a上には所定の位置(本実施の形態では3箇所)にガラスユニット75固定用のクランプレバー58が配設されている。クランプレバー58周辺の構造については後述する。扉枠61の背面側であって目視用窓孔62の上部には横長の収容部59が形成されている。収容部59内にはクランプユニット60が吊り下げ支持されている。収容部59及びクランプユニット60周辺の構造については後述する。
扉枠61の前面側であって、目視用窓孔62の左右及び上方には前方に膨出した装飾用パネル63が配設されている。装飾用パネル63内にはスピーカ装置65(図8及び図9参照)や図示しない装飾ランプが配設されている。目視用窓孔62の下方位置には、前側へ膨出した第1の膨出部66が設けられ、その第1の膨出部66内側が上受け皿67とされている。上受け皿67は後述する払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながらパチンコ球発射ユニット17に導くための球貯留部である。上受け皿67内部の上流位置には裏面に連通する通路68が形成されている(図8及び図9参照)。同通路68は前記本体枠14側の上部パチンコ球流入路21と接続され後述する遊技球供給装置121から供給されるパチンコ球を上受け皿67に導入させる。
第1の膨出部66の下方位置には、前側へ膨出した第2の膨出部70が設けられ、その第2の膨出部70内側が下受け皿71とされている。下受け皿71はバイパス通路23及びファール球通路24から流下するパチンコ球を貯留したり、遊技者の能動的な操作に基づいて上受け皿67から流下させたパチンコ球を貯留するための補助的な球貯留部である。
装飾用パネル63、第1の膨出部66及び第2の膨出部70は全体としてデザイン的な統一が図られている。
正面から見て下受け皿71の左方には灰皿72が配設されている。下受け皿71の右方にはパチンコ球発射ユニット17と連動する遊技球打ち出し用ハンドル73が前方に突出形成されている。
図8及び図9に示すように扉枠61の背面には透明体ユニットとしてのガラスユニット75が配設されている。ガラスユニット75は扉枠61に形成された前記取り付け凹部57内に配置されている。
図10〜図19に基づいてガラスユニット75について説明する。
ガラスユニット75は、モールド成形によって一体的に製造されたABS樹脂製のガラスフレーム76を備えている。ガラスフレーム76には前後二枚のガラス板77,78が所定間隔を開けて平行に装着されている。本実施の形態では、ガラスフレーム76が保持枠体に相当し、ガラス板77,78が透明板に相当する。
ガラスフレーム76は楕円環状の外形形状を有し、細枠部79と細枠部79の一部が外方に拡張された膨出部80とから基本形状が構成されている。
細枠部79は周方向に延出された平板部81と平板部81内周において径方向に突起した凸条82を備えている。凸条82はガラスフレーム76の全周に渡って延出され、同凸条82に包囲された内周は楕円形状をなしている。図15に示すように、ガラスフレーム76には平板部81の凸条82によって分割された内周面81a,81bと凸条82の両側面82a,82bとによって前後にガラス板支持部83a,83b構成されている。
図15に示すように、平板部81の前面81Aと後面81Bとの間がガラスフレーム76の厚みLとされている。
膨出部80はガラスフレーム76の扉枠61への装着状態で正面からみて細枠部79の左斜め下方向の側部(背面からの目視となる図8では右斜め下方向の側部)から外方に向かって膨出状に形成されている。膨出部80の厚み(幅)は細枠部79の平板部81と同幅に形成されている。つまり膨出部80も平板部81の前面81A及び後面81Bとによって画定される厚みLに構成されている。。
膨出部80は頂点が丸く面取りされた略二等辺三角形の外形形状とされている。膨出部80の表面側(図11で示される面)には凹部84が形成されている。図11及び図16に示すように、凹部84内においてリブ85で区画された収容領域Sには乾燥剤86が収容されている。図10に示すように、膨出部80の表面側においては細枠部79から膨出部80方向に延設された平板部81は膨出部80の外郭に沿って凹部84を包囲するように配置されている。また、膨出部80の表面側においては凸条82の側面82aは細枠部79から膨出部80方向に延設され平板部81に沿って凹部84を包囲するように配置されている。
一方、膨出部80の脊面側(図10で示される面)では平板部81及び凸条82の側面82bは膨出部80方向に延設されず楕円環状を構成する。
ガラスフレーム76には扉枠61への装着状態で正面からみて(図11の状態)左側上部位置に上部ブラケット88が形成されている。上部ブラケット88先端には下方に向かって突起した回動軸89が形成されている。膨出部80の外方には下部ブラケット90が形成されている。下部ブラケット90先端には下方に向かって突起した回動軸91が形成されている。両回動軸89,91の軸心は同一直線上に存在する。
ガラスフレーム76の上部ブラケット88と膨出部80の間には側部耳板部93が張り出し形成されている。膨出部80の下方位置には下部耳板部94が外方に向かって張り出し形成されている。
図10に示すように、上部ブラケット88、膨出部80、側部耳板部93及び下部耳板部94はそれぞれ隣接する部分と一体的に連結されガラスフレーム76裏面の側方位置にガラスフレーム76の湾曲に沿った、つまり内レール52の湾曲に略沿った平板状の封塞板部92を形成する。封塞板部92の裏面は平板部81の後面81Bと同一平面上にある。
細枠部79の上部には左右一対のクランプブラケット95a,95bが突出形成されている。左方のクランプブラケット95aの厚みは右方のクランプブラケット95bの厚みよりも薄肉に形成されている。ガラスフレーム76の扉枠61への装着状態で正面からみて右側の上下寄りには位置決め用の位置決め板96が併設された2つの押さえ板97が外方に向かって張り出し形成されている。細枠部79の下部には押さえ板98が外方に向かって張り出し形成されている。これらクランプブラケット95a,95b及び押さえ板97,98も平板部81の厚み内に収まっている。
図10、図12〜図15に示すように、ガラスフレーム76において平板部81の後面81Bから後方に向かって庇部99が突設されている。庇部99は図12、図17等に示すように、庇部99の内周面(図10において上方)は平板部81の内周面81bと面一とされ、膨出部80から下部側の押さえ板97の間にかけて配設されている。図11及び図12に示すように、庇部99は左右両サイド寄りを除いて同幅(本実施の形態では5mm)に形成され、左右両サイド寄りでは面取りされて端方向ほど突出量が少なくなるように先細りとされたテーパ部99aが形成されている。図12〜図14に示すように、平板部81の裏面側端面、上部ブラケット88の裏面、膨出部80の裏面、側部耳板部93の裏面及び下部耳板部94の裏面の各面はそれぞれ平板部81の後面81Bと同一平面上に存在する。つまり、ガラスフレーム76は庇部99以外に後面81Bが属する平面F(図12及び図13参照)よりも後方側に突出することはない。
図17に示すように、前記ガラス板77,78はそれぞれ装着されるガラスフレーム76のガラス板支持部83a,83bの形状(平板部81の内周面81a,81b形状と考えてもよい)に対応した外形形状を備えている。前面側ガラス板77は膨出部80に対応して異形に構成され、後面側ガラス板78は楕円形状に構成されている。本実施の形態では前面側ガラス板77は強化ガラス製とされ厚みは3.2mmとされている。また、後面側ガラス板78は間にフィルムを介在させた二枚合わせの合わせガラス製とされ厚みは4.2mmとされている。前面側ガラス板77を強化ガラス製としたのは主として防犯上の観点からであり、後面側ガラス板78を合わせガラス製としたのは主として遊技領域を落下するパチンコ球の同ガラス板78に衝突する音や衝撃を緩和するためである。
ガラス板77,78はガラスフレーム76に対して凸条82を挟んでそれぞれガラス板支持部83a,83bに嵌合されている。両ガラス板77,78によって挟持された内部空間は密閉状態で、かつ上記乾燥剤86によって乾燥状態に保持されている。
図15に示すように、両ガラス板77,78は外周縁を平板部81の内周面81a,81bに当接させた状態で接着剤としてのグルー剤(図示せず)によって凸条82の両側面82aに対して貼着されている。図21〜図24に図示されるようにガラス板77,78の外表面位置はそれぞれ平板部81の前後面81A,81Bと面一ではなくわずかに前後面81A,81Bより内方に後退した位置(約1mm程度の後退量)とされている。
図8及び図9に示すように、ガラスユニット75の前記回動軸89,91は扉枠61の背面に配設された上下の軸受け金具100に軸支されている。ガラスユニット75は回動軸89,91を軸心として扉枠61に対して後方側に開放可能とされている。ガラスユニット75は扉枠61の背面に対して密着させられた状態で前記クランプブラケット95a,95b及び押さえ板97,98において固定部材によって固定されている。図18〜図28に基づいて2点鎖線で包囲された領域R1及び領域R2における固定状態について説明する。
まず、領域R1について説明する。図8及び図23に示すように、収容部59内にはガラスフレーム76(ガラスユニット75)の上部が収容部59に面して配置されている。収容部59内にはラッチ装置としてのクランプユニット60が吊り下げ支持され、ガラスフレーム76はその上部に突出形成されたクランプブラケット95a,95bを介してクランプユニット60によって支持されている。まず、クランプユニット60及びその周辺について説明する。
図20〜図23に示すように、収容部59の前壁面59aに対して所定間隔を開けてクランプユニット60の一部を成すプラスチック製の一対の取り付けブラケット105がビス106によって固着されている。両取り付けブラケット105間にはクランプユニット60の一部を成す合金製の略長方形形状のユニットベース107がビス106によって懸架されている。ユニットベース107は自身前壁面59a寄りにおいて縁部より立設された取り付け片108を介してビス106によって前壁面59aに固着されている。これら取り付けブラケット105及びユニットベース107に以下に説明する他のクランプユニット60の構成要素が搭載される。
取り付けブラケット105にはユニットベース107の長手方向に貫通する浮き上がり防止手段及び案内手段としての透孔110が形成されている。ユニットベース107の中央位置にはネジ孔109が形成されている。ネジ孔109を挟んで対称となる位置にはそれぞれユニットベース107の長手方向に沿って平行に延出される長孔111が透設されている。
ユニットベース107に形成されたネジ孔109には回動軸としてのレバー軸112が螺着され、立設された同レバー軸112に対してプラスチック製の操作レバー113が回動可能に軸支されている。操作レバー113は円盤形状の本体114と本体114から側方に延出されたレバー部115から構成されている。図25に示すように、操作レバー113の裏面側であって、レバー軸112の取り付け孔116回りの180度位相のずれた位置、つまり取り付け孔116を挟んだ対向位置には円柱形状の一対の突起117が下方に向かって突設されている。本実施の形態では両突起117は取り付け孔116から等距離に配置される。
ユニットベース107上であって、操作レバー113の下面位置には一対のラッチ118A,118Bが配設されている。両ラッチ118A,118Bは同一形状のプラスチック製の棒状の外観に構成され、レバー軸112を挟んだ前後位置にそれぞれ左右方向にその先端が向くように逆向きに対向配置されている(つまり互いに背中合わせとなるように配置されている)。両ラッチ118A,118Bは図22(b)に示すように、左右に最も進出した状態においても前後方向で重複する位置関係にある。
両ラッチ118A,118Bは太幅の胴部119と、胴部119前方の細幅のヘッド部120とを備えている。両ラッチ118A,118Bのヘッド部120は前記取り付けブラケット105に形成された透孔110にそれぞれ挿通されている。ヘッド部120の基部側方は取り付けブラケット105内側面と当接してヘッド部120のそれ以上の進出を規制する当接面121が形成されている。胴部119からヘッド部120にかけての長手方向上面には主として軽量化を図るための凹部122が形成されている。
図26(a)及び(b)や図28(a)等に示すように、胴部119の基部寄りには馬蹄型に凹設された小凹部125が形成されている。前記操作レバー113裏面の突起117は下垂されて小凹部125内に進出状態とされている。突起117は小凹部125周壁と密着はしておらず遊嵌状態にある。突起117及び小凹部125は第1及び第2の係合部に相当する。
胴部119の基部から後方(ここではヘッド部120と逆方向)には揺動片126が延出されており、同揺動片126の先端寄りには第1のストッパ127が互いに他方のラッチ118A,118B側に向かって突設するように形成されている。互いに他方のラッチ118A,118B側に面した胴部119の側縁119aには所定間隔を空けて第2及び第3のストッパ128,129が互いに他方のラッチ118A,118B側に向かって突設するように形成されている。これらストッパ127から29は第1及び第2の保持機構に相当する。胴部119の裏面には案内突起130が形成され、前記長孔111内に配置されている。案内突起130及び長孔111は案内手段とされる。
このように構成されたクランプユニット60は操作レバー113を回動させた際にはその回動に伴って突起117もレバー軸112回りに回動されラッチ118A,118Bの小凹部125の内壁面と当接しこれを押引する。この押引に基づく力がラッチ118A,118Bに伝達される。ここに、突起117自体の回動軌跡は図26(a)及び(b)に示すように円運動であるが、図22(a)及び(b)に示すように長孔111と案内突起130に案内されてユニットベース107の長手方向のベクトル成分だけが駆動力とされるため、ラッチ118A,118Bは左右方向にのみ進退する。また、図24(a)〜(c)に示すように、ラッチ118A,118Bはレバー軸112を挟んで前後に配置されることから、同図において左方のラッチ118Aよりも右方のラッチ118Bの方が収容部59の前壁面59aに近い位置に配置される。
ラッチ118A,118Bはの先端側(つまりヘッド部120)は取り付けブラケット105に形成された透孔110にそれぞれ挿通されて上下のみならず前後方向の浮き上がりも防止されている。このように前後方向の浮き上がりが防止されることからラッチ118A,118Bはガラスユニット75(ガラスフレーム76)を扉枠61との間に挟持することが可能となる。
次に、このように構成されたクランプユニット60によるガラスユニット75(ガラスフレーム76)の扉枠61への固定作業、具体的にはクランプユニット60のラッチ118A,118Bによるガラスフレーム76上部のクランプブラケット95a,95bの掛止動作について説明する。
まず、ガラスユニット75(ガラスフレーム76)の扉枠61への装着の前提としてクランプユニット60は図22、図24(a)及び図26(a)に示す操作レバー113及びラッチ118A,118Bの状態とされている。つまり、ラッチ118A,118Bは最も後退して互いの重複量が最も大きくなっており、そのヘッド部120は取り付けブラケット105の透孔110から外方に突出することはない(本実施の形態では先端がわずかに露出している)。また、操作レバー113は扉枠61の背面方向にレバー部115が延出された位相状態である(この操作レバー113の位置を原位置とする)。
また、このようにラッチ118A,118Bが最も後退した状態においては図27(a)に示すように、それぞれのラッチ118A,118Bの第1のストッパ127が他方のラッチ118A,118Bの第2のストッパ128と係合してラッチ118A,118Bの進出方向へのスライド移動が阻止されている。
尚、このような掛止準備状態においては図24(b)に示すように、操作レバー113のレバー部115の外向き縁部115aはレバー軸112を通り扉枠61のベース面61aに直交する直線pに対して角度θの傾斜を有している。
さて、クランプユニット60が上記のような状態にあるとして、ガラスフレーム76を扉枠61の背面の取り付け凹部57に嵌合させていく。すると図24(a)に示すように、ガラスフレーム76上部のクランプブラケット95a,95bが収容部59内のクランプユニット60の左右のスペースSに配置されることとなる(図24(b)の状態)。
この状態で作業者はレバー部115を操作して操作レバー113を回動してラッチ118A,118Bを左右方向、つまり取り付けブラケット105の透孔110からスペースS方向に進出させる。すると図23及び図24(c)に示すようにラッチ118A,118Bの側面は収容部59の前壁面59aとの間にクランプブラケット95a,95bを挟持する。これによって、クランプブラケット95a,95bは両ラッチ118A,118Bによって支えられ扉枠61側に固定(ラッチ118A,118Bと扉枠61によって挟持)されることとなる。
ここに、操作レバー113とラッチ118A,118Bの進出量との関係について更に詳しく説明する。原位置にある操作レバー113を回動していくとラッチ118A,118Bは図27(a)の第1のストッパ127と第2のストッパ128とが係合した状態から、両ラッチ118A,118Bは相対的に逆方向に移動し始める。そして図27(b)のように揺動片126が撓んで第1のストッパ127は第2のストッパ128を乗り越えるためラッチ118A,118Bの進出方向へのスライド移動が自由になる。更に、操作レバー113を回動していくと第1のストッパ127は第3のストッパ129に干渉し(図27(c)の状態)、操作レバー113がユニットベース107の前後幅内に収まると同時に揺動片126は再度撓んで第3のストッパ129を乗り越え係合状態となる(図27(d)の状態)。この第1のストッパ127と第3のストッパ129とが係合した状態でラッチ118A,118Bのヘッド部120は左右方向に最も突出することとなり、その位置で後退しないように保持されることとなる。
次に領域R2について説明する。尚、本実施の形態ではクランプレバー58は3箇所に配設されているが、説明の重複を避けるため詳しい説明は領域R2で代表させることとする。
ガラスユニット75は前記取り付け凹部57内に配置されている。図19に示すように、位置決め板96に形成された位置決め孔133内には扉枠61裏面に形成された位置決めピン134が配置されている。クランプレバー58は回動軸135と押圧アーム136を備えている。クランプレバー58の押圧アーム136は図8に示す使用時において図18(b)及び図19の実線で示す位置で押さえ板97を固定している。
一方、扉枠61裏面上のクランプレバー58に隣接する位置にはストッパ137及び押圧丘138が形成されている。押圧丘138はなだらかに湾曲した丘状の突起体であって、押圧アーム136の裏面と干渉してクランプレバー58の遊動を防止する。従って、クランプレバー58は非使用時には押圧アーム136がストッパ137に当接するとともに押圧丘138に保持されて図18(a)及び図19の仮想線で示す位置で保持される。
図2、図3及び図4に示すように、本体枠14(遊技盤27)の背面には各種制御装置が重複状に配置されている。制御装置は大きく3つにユニット化されており、タンク220や遊技球を供給するための遊技球供給装置221、保護カバー223等を備えた第1ユニット224、主制御装置や音声ランプ制御装置を備えた第2ユニット225、払出制御装置、発射制御装置及び電源装置を備えた第3ユニット226から構成されている。
図6及び図7に示すように、本体枠14に対して扉枠61を閉鎖した状態においては、ガラスフレーム76の凸条82によって包囲された内側領域は略遊技領域と略一致する。このとき、本実施の形態ではガラスフレーム76(平板部81)の後面81Bと遊技面27aとの間隔は19.5mmに設定され、同じく後面81Bと内レール52前端との間隔は3mmに設定されている。このようなガラスフレーム76と遊技面27aとの間隔はパチンコ球の大きさや遊技面27aに配置された各種部材(液晶ディスプレイ36や風車43等)の突出量や遊技釘の突出量を考慮して設定されたものである。これによって遊技面27aに前面は遊技面27aに接触することなく、扉枠61背面に配設されたガラスユニット75が配置されることとなり、なおかつ遊技領域を落下してくる遊技球(パチンコ球)が内レール52とガラスユニット75との隙間から本体枠14と扉枠61の間にこぼれ落ちてしまうこともない。
また、本体枠14に対して扉枠61を閉鎖した状態においては、図7に示すように、封塞板部92は外レール51と内レール52の間に形成されるパチンコ球発射通路49を概ね封塞するようにその前面に配置される。つまり、パチンコ球発射通路49は前方側が封塞板部92によって封塞され、後面側ガラス板78が面することがないので、パチンコ球発射通路49を通過するパチンコ球が後面側ガラス板78に当接してガラス面に傷がついたり割れたりするといった不具合が生じることはない。
更に、ガラスフレーム76に庇部99が形成されていなければ、ガラスフレーム76と内レール52前端との間には隙間が形成されることとなり、不正を試みる者は図7に示すように通路68の壁面裏面に連通する透孔を形成して、ワイヤのような細長い道具を差し入れてこの隙間からワイヤを遊技面27aに導くことが可能である。
しかし、本実施の形態では本体枠14に扉枠61を閉鎖させた状態では内レール52に対して庇部99は同内レール52の下部位置に重複状に配置されることとなるため、ワイヤを差し入れようとしてもこれらの重複関係によって隙間が遮蔽されるため、ワイヤを遊技面27aに導くことが困難になる。また、例え導くことが可能であっても操作に非常に時間がかかる傾向となるため抑止効果が大きい。結果として、遊技釘の間隔を拡げるような不正行為が行いにくくなる。
以上のように構成することによって上記実施の形態では次のような効果を奏する。
(1)ガラスユニット75を扉枠61の背面に装着する際に、このようなクランプユニット60を使用すれば一回の操作でガラスユニット75側の二カ所(ここではクランプブラケット95a,95b)を同時に掛止することができ、ガラスユニット75着脱の際の作業効率がアップする。
(2)クランプユニット60のラッチ118A,118Bはその側面でクランプブラケット95a,95bを押さえることとなるため、進出量を変更することで自在に押さえる面積を調整することができ、広い面積で支えることも可能となる。
(3)クランプユニット60のラッチ118A,118Bは扉枠61のベース面61aに沿って進退するため、スペース的な余裕のない扉枠61と本体枠14(遊技盤27)との間に配設しても邪魔になることはない。
(4)図24(b)に示すように、操作レバー113のレバー部115の外向き縁部115aはレバー軸112を通り扉枠61のベース面61aに直交する直線pに対して角度θの傾斜を有している。つまり、レバー部115は操作レバー113自身の回転方向に若干ずれた位相位置に配置されることとなる。そのため、万一クランプユニット60での固定をし忘れてしまったとしてもレバー部115先端が本体枠14側の前板部30に当接すると回転トルクが発生し、操作レバー113は回動することとなる。するとラッチ118A,118Bが進出して自動的にクランプユニット60が固定されることとなる。
これによって作業者が積極的に操作レバー113を操作しなくとも、あるいは操作を忘れてしまった場合でも確実にクランプユニット60が駆動されることとなる。
(5)ラッチ118A,118Bの進退においてクランプブラケット95a,95bを固定する進出位置と最も後退した位置の両位置でラッチ118A,118Bが移動しないような保持機構(第1〜第3のストッパ127〜129)を設けているため、進出位置で不用意にラッチ118A,118Bが後退せず、確実にクランプブラケット95a,95bを固定でき、後退位置ではガラスユニット75をセットする前にラッチ118A,118BがスペースSに進出してしまい作業の支障を来すこともない。
また、第1〜第3のストッパ127〜129は背中合わせのラッチ118A,118B間に形成されて実行されているため、構造が複雑にならずコスト削減につながる。
(6)ガラスユニット75を扉枠61の背面に装着する際にその外形形状に対応した形状の取り付け凹部57に嵌合させることで、自動的にクランプブラケット95a,95bが固定位置に配置されることとなるため、位置合わせが不要となって作業効率がアップする。
本発明は以下のような態様に変更して実施することが可能である。
・上記実施の形態では保持機構として第1〜第3のストッパ127〜129を使用し、これらはすべてラッチ118A,118B間に形成されていた。しかし、図29〜図31に示すように、ラッチ118A,118Bではなく取り付けブラケット105にフック141を設けラッチ118A,118B上に立設される係合ピン142と係合させるようにしてもよい。
この変更例では図31(a)〜(d)に示すようにラッチ118A,118Bの後退位置における保持機構については上記実施の形態と同様である。しかし、図31(c)及び(d)に示すようにラッチ118A,118Bを進出させた状態においてはフック141が係合ピン142と干渉し、外方に撓んで係合関係となるものである。このような保持手段とすれば上記と異なりラッチ118A,118Bのがたつきが少なくなるため、より精密なクランプが要求される場合に好適である。
・上記実施の形態ではガラスユニット75を扉枠61の背面に装着する際に取り付け凹部57に嵌合させるようにしたが、これの替わりにあるいは同時に図32(a)及び(b)に示すような配置補助手段を設けるようにしてもよい。
この変形例では収容部59の左右のスペースS位置の前壁面59a部分に円筒形状の係合突起145を突出させる。一方、ガラスユニット75上部のクランプブラケット95a,95bに側方に張り出した張り出し片146を一体形成し、この係合突起145に係合突起145が挿通される透孔147を設けるようにしたものである。
このようにすればガラスユニット75を収容部59内に正確に仮配置することができ、クランプユニット60によるガラスユニット75の固定作業が迅速化する。
取り付けブラケット105の透孔110は浮き上がり防止手段と案内手段とを兼ねているため、上記実施の形態において案内突起130及び長孔111を省略することも可能である。また、浮き上がりの防止の機能のみを単独で持たせるようにして、案内手段を別途設けるようにしてもよい。
・上記実施の形態ではクランプユニット60をガラスユニット75の上部を固定するために1つのみ使用したが複数配設することも自由である。また、扉枠61の他の位置に設けることも自由である。
・クランプユニット60はガラスユニット75を扉枠61の背面に固定するために使用したが、他の周辺部材を固定するために使用しても構わない。
・上記クランプユニット60の形状は一例であって、他の構成で実現することも可能である。
・上記実施の形態のパチンコ遊技機11以外の機種に応用することも自由である。またパチンコ遊技機以外のパチロットに応用することも可能である。
・この種のラッチ装置が応用できるのであれば、使用対象は遊技機に限定されるものではない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない態様で実施することは自由である。
上記請求項に適宜追加可能な上記実施の形態から把握できる本発明のその他の技術的思想について下記に付記として説明する。
(1) 前記複数のパネル体は遊技体と、同遊技体前面に形成された遊技面と、同遊技面を前方から覆う扉体であり、前記一のパネル体は扉体であること。
この構成は上記請求項4をより具体化した付記である。
このような構成にすると、扉体の背面に装着されたラッチ装置は、ベース上の回動軸を中心に回動体は回動し、この回動体の回動に伴って回動軸回りの異なる位相位置にそれぞれ配置された2つの第1の係合部は回動軸回りに回動することとなる。一方、回動軸を挟んで対向配置された一対のラッチは第2の係合部を介して第1の係合部に押引され長手方向に沿って、かつ互いに逆方向に向かって進出する。このとき、第1の係合部自体は回転運動であるが、ラッチは案内手段によって長手方向に案内されるため略直線運動となる。また、遊技機においてラッチの進退方向は遊技機の前後方向(遊技者側を前方とし遊技機裏面側を後方とした場合)ではなくこの前後方向と交差する扉体の背面に沿った方向となる。つまり、両ラッチは扉体の背面と略平行に延出され、ラッチ側面と扉体とが協働して周辺部材は挟持されることとなる。
このように一方だけでなく2方向にラッチが突出することとなるため、扉体に装着されたラッチ装置は同時に2カ所で周辺部材を押さえることができ、ラッチ装置の配置数を減らすことができるとともに、周辺部材をしっかりと保持することができる。
(2) 前記ラッチ装置の前記回動体には後方に向かって延出されるレバーが形成され、同レバーは前記扉体後方に配置された遊技体に対する閉鎖に伴って同遊技体側と当接して押動されることで同回動体を回動させ、もって前記周辺部材を同扉体と同両ラッチの側面との間に挟持させるようにしたこと。
これは請求項5に対応する付記であって、付記1の下位概念となる。
(3) 前記ラッチ装置の前記両ラッチは同両ラッチが前記周辺部材に対して掛止される進出位置において、後退不能に保持される第1の保持機構を有していること。
これは請求項6に対応する付記であって、付記1及び2の下位概念となる。
(4)遊技体と、同遊技体前面に形成された遊技面と、同遊技面を前方から覆う扉体とを備えた遊技機において、前記扉体の背面には、
回動軸が設置されたベースと、
同回動軸を中心に回動可能とされるとともに、同回動軸を挟んだ対向位置に一対の第1の係合部が形成された回動体と、
同回動軸を挟んで対向配置され、前記第1の係合部とそれぞれ係合する第2の係合部が形成された長尺に形成されたラッチと、
同ラッチの前記ベース面からの浮き上がりを防止する浮き上がり防止手段と、
同ラッチを長手方向に案内する案内手段とを備えたラッチ装置が装着され、
前記扉体の背面に装着される周辺部材は、同ラッチ装置の両ラッチが前記回動体の回動に伴って係合部を介して押動され長手方向沿って進出することで前記扉体と同両ラッチのヘッド部との間に挟持されることを特徴とする遊技機。
これはラッチが一対ではないケースを念頭においた付記である。
(5)前記ラッチ装置の前記回動体には扉枠の厚みからはみ出して後方に向かって延出されるレバーが形成され、同レバーは前記扉体の前記遊技体に対する閉鎖に伴って同遊技体側と当接して押動されることで同回動体を回動させ、前記周辺部材を同扉体と同両ラッチのヘッド部との間に挟持させること。
これは付記4の下位概念となる。
(6)前記扉枠の背面に配置される一のパネル体(周辺部材)は同一のパネル体の背面に形成された配置補助手段によって所定位置に案内され、その後ラッチ装置によって固定されること。
これによってラッチ装置を駆動させる際に迅速に一のパネル体(周辺部材)を配置させることができ、作業効率が向上する。ここでの配置補助手段とは上記実施の形態では取り付け凹部57や係合突起145と張り出し片146が相当する。
(7)前記浮き上がり防止手段は案内手段を兼ねていること。
このように構成することで部材点数を減らすことが可能となる。例えば上記実施の形態では取り付けブラケット105の透孔110がこれに相当する。また、他の案内手段がある場合には複数の案内手段によって確実にラッチを案内させることが可能となる
(8)第1の保持機構は背中合わせに隣接して配置された両ラッチの縁部に一体的に形成され、互いの係合部の係合によって実行されること。これによって部材点数を削減でき、スペース的な余裕があまりなくとも第1の保持機構を形成することが可能となる。
(9)第2の保持機構は背中合わせに隣接して配置された両ラッチの縁部に一体的に形成され、互いの係合部の係合によって実行されること。これによって部材点数を削減でき、スペース的な余裕があまりなくとも第2の保持機構を形成することが可能となる。
(10)前記扉枠の背面に配置される周辺部材はガラス板が装着されたフレーム体であること。
この付記は周辺部材を具体化したものである。
本発明を応用した実施の形態のパチンコ遊技機の正面図。 同じパチンコ遊技機の側面図。 同じパチンコ遊技機の扉枠を開放した状態の平面図。 同じパチンコ遊技機の分解斜視図。 同じパチンコ遊技機において扉枠と遊技盤を除いた状態の正面図。 同じパチンコ遊技機において扉枠を除いた状態の正面図。 図6において扉枠側のガラスフレームとの重複関係を説明する説明図。 同じパチンコ遊技機の扉枠の背面図。 図8の背面図からガラスユニットを取り外した状態の背面図。 ガラスフレームの背面図。 ガラスユニットの正面図。 図10のA−A線における断面図。 図10のB−B線における一部省略断面。 ガラスフレームの背面からの斜視図。 図12のR3に包囲された部分の拡大図。 図11のC−C線における断面図。 (a)は前面側、(b)は後面側のガラス板の正面図。 ガラスフレームをクランプレバーによって固定する状態を説明する部分拡大側面図であって(a)は固定前、(b)は固定状態。 ガラスフレームをクランプレバーによって固定する状態を説明する部分拡大背面図。 クランプユニットの分解斜視図。 クランプユニットの分解正面図。 クランプユニットの底面図。 収容部に配置されたクランプユニットのラッチによってガラスフレームを固定した状態を説明する説明図。 収容部に配置されたクランプユニットのラッチによってガラスフレームを固定させる工程を説明する図であって(a)はガラスフレームの配設前の状態、(b)は仮配設した固定前の状態、(c)は固定後の状態。 操作レバーの裏面図。 (a)及び(b)は操作レバーの突起とラッチの小凹部との係合関係を説明する説明図。 (a)〜(d)はラッチの第1ストッパと第2又は第3のストッパとの係合関係を説明する説明図。 (a)はラッチの平面図、(b)は同じラッチの裏面図。 他の実施の形態のクランプユニットの分解斜視図。 同じ他の実施の形態において収容部に配置されたクランプユニットのラッチによってガラスフレームを固定した状態を説明する説明図。 (a)〜(d)は同じ他の実施の形態においてラッチのフックと係合ピンとの係合関係を説明する説明図。 他の実施の形態において収容部に配置されたクランプユニットのラッチによってガラスフレームを固定させる工程を説明する図であって(a)はガラスフレームの配設前の状態、(b)は固定後の状態。
11…パチンコ遊技機、14…遊技体としての本体枠、27…遊技体の一部をなす遊技盤、27a…遊技面、60…ラッチ装置としてのクランプユニット、61…扉体としての扉枠、75…周辺部材としてのガラスユニット、76…周辺部材としてのガラスフレーム、107…ユニットベース、110…浮き上がり防止手段、案内手段としての取り付けブラケットの透孔、111…案内手段としての長孔、112…回動軸としてのレバー軸、113…回動体としての操作レバー、118A,118B…ラッチ、117…第1の係合部としての突起、125…第2の係合部としての小凹部、130…案内手段としての案内突起。

Claims (3)

  1. 機能の異なる複数のパネル体を前後方向に重複配置して組み立てるようにした遊技機において、同複数のパネル体から選択された一のパネル体の背面には、
    回動軸が設置されたベースと、
    同回動軸を中心に回動可能とされるとともに、同回動軸回りの異なる位相位置にそれぞれ配置された2つの第1の係合部が形成された回動体と、
    同回動軸を挟んで対向配置され、前記2つの第1の係合部とそれぞれ係合する第2の係合部が形成された長尺に形成された一対のラッチと、
    同ラッチの前記ベース面からの浮き上がりを防止する浮き上がり防止手段と、
    同両ラッチを長手方向に案内する案内手段とを備えたラッチ装置が装着され、
    前記ラッチ装置の前記回動体には前記一のパネル体厚みからはみ出して後方に向かって延出されるレバーが形成され、同レバーは前記一のパネル体の隣接するパネル体に対する閉鎖に伴って同隣接するパネル体と当接して押動されることで同回動体を回動させる一方、
    前記一のパネル体に対してその背面側から配設される周辺部材は、前記ラッチ装置の前記両ラッチが前記回動体の回動に伴って前記両係合部を介して押動され長手方向沿って、かつ互いに逆方向に向かって進出することで前記一のパネル体に対して同両ラッチの側面によって固定されることを特徴とする遊技機。
  2. 前記ラッチ装置の前記両ラッチは同両ラッチが前記周辺部材に対して掛止される進出位置において、後退方向へ移動しないように保持される第1の保持機構を有していることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記ラッチ装置の前記両ラッチは進出方向に移動しないように後退位置で保持されるの保持機構を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
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