JP4900648B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技釘等の障害物に干渉されながらパチンコ球が落下する遊技面を有し、パチンコ球発射機構から発射されるパチンコ球を上方に導くレール部材が同遊技面表面に配設されたパチンコ遊技機に関するものである。
基本的にパチンコ遊技機における遊技では遊技者の能動的なハンドル操作によってパチンコ球発射機構を駆動させてパチンコ球を発射させる。パチンコ球発射機構から発射されたパチンコ球は与えられた推進力によって遊技領域の下方の助走部を斜めに横切り、レール部材としての外レールに達すると遊技領域外周に沿って弧を描きながら上方に導かれ遊技領域内に放出されるようになっている。ここに、遊技領域とは遊技面に形成された内・外レールによって包囲された目視可能な領域を言う。
遊技面の前方は扉枠に覆われており、窓部には背面側からガラス板が装着されている。遊技者は扉枠に形成された窓部からガラス板越しに遊技領域を目視し、遊技領域を遊技釘等の障害物に干渉されながら落下するパチンコ球を確認することとなる。つまり扉枠には遊技者が遊技面に直接手で触ることを防止するためのガラス板による一種のショーウィンドーが設けられることとなる。
更に、従来ではガラス板は遊技領域からレールのパチンコ球が通過する通路部分、つまりパチンコ球通過領域前方位置にまで拡張されており、レールを滑走するパチンコ球が脱落して機内に落下しないような押さえ蓋の役割も果たしている。
例えば特許文献1のパチンコ遊技機に基づいてガラス板の押さえ蓋としての機能について簡単に説明する。特許文献1ではその図6に示すように、ガラスフレーム161に対して2枚のガラス板165,166を所定間隔を空けて平行に取り付けてガラスユニット160が構成されている。そしてこのようなガラスユニット160を図5に示すように前扉枠13の背面に取り付けるようにしている。この時、同図に示すように二点鎖線で示す視認領域Raよりも外方はちょうどレール部のパチンコ球通過領域(内レール51と外レール52とで挟まれる領域)に対応して膨出しておりこの間におけるパチンコ球の前方側の押さえ蓋とされている。これによって発射されたパチンコ球は両レール51,52から前方にこぼれることなく遊技領域に導かれることとなる。
特開2004−321715号公報
来ではガラス板とは別部材で押さえ蓋を装着してガラス板にパチンコ球が当たらないように対処することもあったが、別部材となる押さえ蓋をレールに装着することは構成部材の増加と組立工程が多くなることからコストアップにつながることと、パチンコ球がパチンコ球通過領域内の押さえ蓋位置で詰まってしまうと押さえ蓋を取り外さなければならないという不具合が発生する可能性があった。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、透明体ユニットとは別部材の押さえ蓋の追加によるコストアップを抑えつつパチンコ球通過領域の前方を覆うと共にそのような押さえ蓋の追加によるパチンコ球通過領域内での球詰まりを低減することが可能なパチンコ遊技機を提供するものである。
上記の目的を達成するために請求項1の発明では、遊技釘等の障害物に干渉されながらパチンコ球が落下する遊技領域を有する遊技面を備えるとともに、前記遊技領域を外周から包囲して画定する遊技領域画定部をパチンコ球が滑走するパチンコ球滑走部に略沿ってその内側に位置させることで両者間にパチンコ球通過領域を形成する通過領域形成部材を備えた遊技体と、同遊技体の前面に対し開閉可能に装着され、同遊技体に対して閉鎖された状態で前記遊技面を目視させるための窓部を有する扉体と、前後に配置される板状の透明体と同透明体の外周を囲う形状に形成され同透明体が所定間隔を空けて平行に取り付けられる枠体とを有し、前記扉体の背面側に配設されて前記窓部を塞ぐ透明体ユニットとを備え、前記透明体は、前記扉体を前記遊技体に対して閉鎖状態とした際に前記遊技領域の前方側に位置し、前記枠体の外周のうち透明体の外周を包囲する後側の部位の一部は、前記通過領域形成部材によって形成されるパチンコ球通過領域の前方を覆う形状であって後側の透明体における前記遊技領域側の面と略面一に形成されるようにしたことをその要旨とする。
また、上記の目的を達成するために請求項2の発明では、遊技釘等の障害物に干渉されながらパチンコ球が落下する遊技領域を有する遊技面を備えるとともに、前記遊技領域を外周から包囲して画定する遊技領域画定部をパチンコ球が滑走するパチンコ球滑走部に略沿ってその内側に位置させることで両者間にパチンコ球通過領域を形成する通過領域形成部材を備えた遊技体と、同遊技体の前面に対し開閉可能に装着され、同遊技体に対して閉鎖された状態で前記遊技面を目視させるための窓部を有する扉体と、前後に配置される板状の透明体と同透明体の外周を囲う形状に形成され同透明体が所定間隔を空けて平行に取り付けられる枠体とを有し、前記扉体の背面側に配設されて前記窓部を塞ぐ透明体ユニットとを備え、前記透明体は、前記扉体を前記遊技体に対して閉鎖状態とした際に前記遊技領域の前方側に位置し、前記枠体の外周のうち透明体の外周を包囲する後側の部位の一部は、前記通過領域形成部材によって形成されるパチンコ球通過領域の前方を覆う形状であって後側の透明体における前記遊技領域側の面に対して遊技体側に配置される形状とされるようにしたことをその要旨とする。
上記各請求項に記載された発明では、透明体ユニットとは別部材の押さえ蓋の追加によるコストアップを抑えつつパチンコ球通過領域の前方を覆うと共にそのような押さえ蓋の追加によるパチンコ球通過領域内での球詰まりを低減することができる
以下、本発明の各実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1〜図6に示すように、パチンコ遊技機11は支持枠体としての外枠12を備えている。外枠12は、遊技ホールへの設置の際にいわゆる島設備に取り付けられる。外枠12は上下左右の各枠板12a〜12dによって四角形に枠組みされた木製の枠体とされている。下部枠板12d上面には幕板13が配設されている。
外枠12内には本体枠14が装着されている。遊技体の一部をなす本体枠14はパチンコ遊技機の構造的な中核を形成するパネル状の構成部材であって、外枠12内において幕板13上に配置されている。図4及び図5に示すように、本体枠14は正面視において略長方形の外郭を備えたABS製のパネルとされている。本体枠14は正面から見て左方寄りにおいて上下に配設された開閉金具15の開閉軸線P(図4参照)を軸心として外枠12に対して前方側に開放可能とされている。
図5及び図6に示すように、本体枠14の下部領域には本体枠側機構部16が形成されている。本体枠側機構部16を正面から見て右方にはパチンコ球発射ユニット17が配設されている。パチンコ球発射ユニット17はソレノイド等から構成された発射部18と、発射部18にパチンコ球を順に送出する送球部19及び補助レール20から構成されている。本体枠側機構部16の正面から見て左方には上部パチンコ球流入路21と下部パチンコ球流入路22がそれぞれ配設されている。両パチンコ球流入路21,22間にはバイパス通路23が形成されている。下部パチンコ球流入路22の上方にはファール球通路24が形成されている。バイパス通路23及びファール球通路24はユニット化されている。本体枠側機構部16の裏面側にはすべての遊技球を回収して一旦機外に放出させるための遊技球回収通路26が形成されている(図4参照)。
本体枠側機構部16の上方には遊技盤取り付けスペース25が形成され、遊技盤27が同スペース25内に配設されている。同スペース25は遊技盤27が載置される棚部28(図4参照)と、略楕円形状に切り欠き形成された窓孔29を有している。窓孔29の周囲は棚部28に載置された遊技盤27の前面周縁が当接する前板部30とされている。図4に示すように、木製の遊技盤27の外郭は略正方形形状とされ、棚部28に載置された状態で図示しない係止手段によって前板部30に対して圧着固定される。図6に示すように、遊技盤27は同スペース25に配設された状態で前面に形成された遊技面27aが窓孔29から前方に露出される。窓孔29を包囲する壁面31の一部は後述する遊技領域の一部を画定する。
遊技体の一部をなす遊技盤27には遊技面27aから裏面に貫通する大小複数の開口部が形成され、各開口部にはそれぞれ目的に応じた各種装飾パネルが併設されている。遊技盤27の略中央には可変表示ユニット35が配設されている。可変表示ユニット35は大型の液晶ディスプレイ36を備えている。図4に示すように可変表示ユニット35は遊技盤27背面に配置される表示制御装置37を備えている。可変表示ユニット35の直下には始動口38が配置されており、さらにその下方にいわゆる大入賞口と呼称される可変入賞装置39が配置されている。可変表示ユニット35の左右両側にスルーゲート40が配置され、始動口38の左右両側方向には一般入賞口41がそれぞれ複数配置されている。遊技盤27の最下部位置にはアウト口42が設けられており、各種入賞口等に入らなかった遊技球はアウト口42を通って図示しない球排出路の方へと案内されるようになっている。遊技盤27の表面には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の遊技釘が植設されている。また、風車43等の各種部材(役物)が配設されている。
遊技盤27の遊技面27a上には、レール部材としての外レール51と内レール52が装着されている。遊技盤27が本体枠14の遊技盤取り付けスペース25に配設された状態で両レール51,52及び前記本体枠14側の窓孔29を包囲する壁面31の一部によって遊技面27aに遊技領域が画定されている。
図6に示すように、外レール51は前記パチンコ球発射ユニット17の補助レール20の正面から見て左斜め上方であって、同補助レール20の延長方向にファール球通路24上方の空間を隔てた位置にその基端が配置されている。外レール51は円弧状に形成され基端から時計回り方向に上方に向かって延出され遊技面27aの頂点から若干進んだ位置(遊技面27aを時計のダイヤルと見立てた場合の略2時方向位置)にその先端が配置されている。
内レール52は遊技面27aを時計のダイヤルと見立てた場合の略4時方向に基端が配置されている。内レール52は円弧状に形成され、基端から時計回り方向に下方に向かって延出され、前記アウト口42前面を略水平に横切った後、外レール51の内周側を上方に向かって延出され、遊技面27aの頂点の手前位置(遊技面27aを時計のダイヤルと見立てた場合の略10時方向位置)にその先端が配置されている。内レール52の先端には遊技面27aに打ち出された遊技球(パチンコ球)の逆進を防止するための片持ちの舌片が形成された逆進防止部材55が装着されている。円弧状の内レール52の最下方位置はアウト口42と交差する位置とされている。両レール51,52は正面から見てアウト口42の左方位置から逆進防止部材55位置(つまり内レール52の先端)にかけて隣接して配置されパチンコ球発射通路49が形成されている。
図7に示すように、パチンコ球発射通路49はその入り口49aから外側方に拡がるとともに同時に上昇していくような(上昇と側方への両方向へのベクトルを合成して構成される方向)円弧状のカーブを描く前半部Pと、側方へのベクトルはほとんど消失して上昇方向のみのベクトルから構成される中半部Qと、逆に内側方に戻るとともに同時に上昇していくような円弧状のカーブを描く後半部Rとの大きく分けて3つの通過領域を備えている。パチンコ球は前半部Pにおいては発射の勢いは減衰していくものの比較的強い推進力を維持したまま通過することとなる。しかし、中半部Qではパチンコ球はほとんど上昇方向のみの進行となるため急激に推進力は減衰する。そして、後半部Rでは更に勢いは衰え遊技領域への飛び出しと同時に放物線を描いて落下に転ずることとなる。もちろん、ハンドル73の操作によってパチンコ球の推進力は調節可能であるが、いずれにしてもパチンコ球発射通路49を通過するすべてのパチンコ球の勢いは前半部P>中半部Q>後半部Rで徐々に弱まっていく。
外レール51及び内レール52は帯状の同幅に形成されたステンレス製薄板条体から構成されている。図6に示すように、両レール51,52の一側には適度な間隔を開けて釘53が突設されている。両レール51,52は遊技面27a側縁部に対して釘53を食い込ませて固定されている。両レール51,52は遊技面27aに対して前方に向かって略垂直に立設されている。本実施の形態では両レール51,52の幅は16.5mmとされている。
外レール51の先端と内レール52の基端との間には両レール51,52は配設されておらず、窓孔29の壁面31の一部となる内周壁56によって遊技領域が画定されている。内側壁56は両レール51,52の曲率に略応答した曲率で弧状の壁面として構成されている。
遊技球(パチンコ球)はパチンコ球発射ユニット17によって打ち出されると補助レール20を滑走した後、外レール51に乗り移り外レール51を更に滑走しながら外レール51と内レール52との間のパチンコ球発射通路49を上方に向かって進み遊技面27aに飛び出す。この時、パチンコ球発射ユニット17による打ち出し力が弱く補助レール20から外レール51に乗り移ることができなかったり、外レール51に乗り移っても遊技領域まで至らなかったパチンコ球は落下してファール球通路24に導かれる。
遊技領域に放出された遊技球は落下しながら遊技釘、装飾パネルあるいは各種役物等と干渉して弾かれながら降下し、途中始動口38、可変入賞装置39及び一般入賞口41に入賞する球以外はすべて内レール52上に落下し、同内レール52を伝わって最下部位置のアウト口42に導かれる。入賞した入賞球、アウト口42に導かれたアウト球は遊技盤27背面の遊技球回収通路26に集合し、機外に一旦放出される。
本体枠14の前面には扉体としての扉枠61が配設されている。図1、図2、図8及び図9に示すように、扉枠61は本体枠14の正面から見た外郭と略一致した長方形形状の外郭の正面形状を有している。扉枠61は本体枠14に対して開閉可能に取り付けられている。扉枠61は本体枠14と同様前記開閉金具15の開閉軸線Pと同軸に取り付けられた開閉金具54を軸心として前方側に開放可能とされている。そのため、本体枠14は外枠12に対して開閉可能とされるとともに、扉枠17は外枠12と本体枠14のそれぞれに対して独立して開閉可能とされている。扉枠61はABS樹脂製のパネル体であって、内部に縦横に配設された図示しない合金製の補強リブによって補強されている。
図1、図8及び図9に示すように、扉枠61には遊技者が遊技面27aを目視するための窓部としての目視用窓孔62が形成されている。目視用窓孔62は略楕円形状に形成され、扉枠61が本体枠14に対して閉鎖された状態で同本体枠14側の窓孔29と対峙する。図9に示すように、扉枠61の裏面側であって目視用窓孔62の周囲には後述するガラスユニット75の位置決め用の取り付けスペース57が形成されている。取り付けスペース57の周囲には所定の位置(本実施の形態では3箇所)にガラスユニット75固定用のクランプレバー58が配設されている。クランプレバー58周辺の構造については後述する。扉枠61の裏面側であって目視用窓孔62の上部には横長の収容部59が形成されている。収容部59内にはクランプユニット60が吊り下げ支持されている。収容部59及びクランプユニット60周辺の構造については後述する。
扉枠61の前面側であって、目視用窓孔62の左右及び上方には前方に膨出した装飾用パネル63が配設されている。装飾用パネル63内にはスピーカ装置65(図8及び図9参照)や図示しない装飾ランプが配設されている。目視用窓孔62の下方位置には、前側へ膨出した第1の膨出部66が設けられ、その第1の膨出部66内側が上受け皿67とされている。上受け皿67は後述する払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながらパチンコ球発射ユニット17に導くための球貯留部である。上受け皿67内部の上流位置には裏面に連通する通路68が形成されている(図8及び図9参照)。同通路68は前記本体枠14側の上部パチンコ球流入路21と接続され後述する遊技球供給装置121から供給されるパチンコ球を上受け皿67に導入させる。
第1の膨出部66の下方位置には、前側へ膨出した第2の膨出部70が設けられ、その第2の膨出部70内側が下受け皿71とされている。下受け皿71はバイパス通路23及びファール球通路24から流下するパチンコ球を貯留したり、遊技者の能動的な操作に基づいて上受け皿67から流下させたパチンコ球を貯留するための補助的な球貯留部である。
装飾用パネル63、第1の膨出部66及び第2の膨出部70は全体としてデザイン的な統一が図られている。
正面から見て下受け皿71の左方には灰皿72が配設されている。下受け皿71の右方にはパチンコ球発射ユニット17と連動する遊技球打ち出し用ハンドル73が前方に突出形成されている。
図8に示すように、扉枠61の裏面には透明体ユニットとしてのガラスユニット75が配設されている。ガラスユニット75は扉枠61に形成された前記取り付けスペース57内に配置されている。図10〜図20に基づいてガラスユニット75について説明する。
ガラスユニット75は、モールド成形によって一体的に製造されたABS樹脂製のガラスフレーム76を備えている。ガラスフレーム76には前後二枚のガラス板77,78が所定間隔を開けて平行に装着されている。本実施の形態では、ガラスフレーム76が保持枠体に相当し、ガラス板77,78が透明板に相当する。
ガラスフレーム76は楕円環状の外形形状を有し、細枠部79と細枠部79の一部が外方に拡張された膨出部80とから基本形状が構成されている。
細枠部79は周方向に延出された平板部81と平板部81内周において径方向に突起した凸条82を備えている。凸条82はガラスフレーム76の全周に渡って延出され、同凸条82に包囲された内周は楕円形状をなしている。図15に示すように、ガラスフレーム76には平板部81の凸条82によって分割された内周面81a,81bと凸条82の両側面82a,82bとによって前後にガラス板支持部83a,83bが構成されている。
図15に示すように、平板部81の前面81Aと後面81Bとの間がガラスフレーム76の厚みLとされている。
膨出部80はガラスフレーム76の扉枠61への装着状態で正面からみて細枠部79の左斜め下方向の側部(背面からの目視となる図8では右斜め下方向の側部)から外方に向かって膨出状に形成されている。膨出部80の厚み(幅)は細枠部79の平板部81と同幅に形成されている。つまり膨出部80も平板部81の前面81A及び後面81Bとによって画定される厚みLに構成されている。。
膨出部80は頂点が丸く面取りされた略二等辺三角形の外形形状とされている。膨出部80の表面側(図11で示される面)には凹部84が形成されている。図11及び図16に示すように、凹部84内においてリブ85で区画された収容領域Sには乾燥剤86が収容されている。乾燥剤86は例えばゼオライトやシリカゲル等の周知の乾燥剤を使用することが可能である。
図10に示すように、膨出部80の表面側においては細枠部79から膨出部80方向に延設された平板部81は膨出部80の外郭に沿って凹部84を包囲するように配置されている。また、膨出部80の表面側においては凸条82の側面82aは細枠部79から膨出部80方向に延設され平板部81に沿って凹部84を包囲するように配置されている。
一方、膨出部80の脊面側(図10で示される面)では平板部81及び凸条82の側面82bは膨出部80方向に延設されず楕円環状を構成する。
ガラスフレーム76には扉枠61への装着状態における正面側からの目視状態において(図11の状態)左側上部位置に上部ブラケット88が形成されている。上部ブラケット88先端には下方に向かって突起した回動軸89が形成されている。膨出部80の外方には下部ブラケット90が形成されている。下部ブラケット90先端には下方に向かって突起した回動軸91が形成されている。両回動軸89,91の軸心は同一直線上に存在する。
ガラスフレーム76の上部ブラケット88と膨出部80の間には側部耳板部93が張り出し形成されている。膨出部80の下方位置には下部耳板部94が外方に向かって張り出し形成されている。
図10に示すように、扉枠61への装着状態側からの目視状態において、上部ブラケット88、膨出部80、側部耳板部93及び下部耳板部94はそれぞれ隣接する部分と一体的に連結されガラスフレーム76裏面の側方位置にガラスフレーム76の湾曲に沿った、つまり内レール52の湾曲に略沿った帯状の遮蔽部92を形成する。遮蔽部92の裏面は平板部81の後面81Bと同一平面上にある。
細枠部79の上部には左右一対のフック95が形成されている。ガラスフレーム76の扉枠61への装着状態で正面からみて右側の上下寄りには位置決め用の位置決め板96が併設された2つの押さえ板97が外方に向かって張り出し形成されている。細枠部79の下部には押さえ板98が外方に向かって張り出し形成されている。これらフック95及び押さえ板97,98も平板部81の厚み内に収まっている。
図10、図12〜図15に示すように、ガラスフレーム76において平板部81の後面81Bから後方に向かって突出部としての庇部99が突設されている。図12、図17等に示すように、庇部99の内周面(図10において上方)は平板部81の内周面81bと面一とされ、膨出部80から下部側の押さえ板97の間にかけて配設されている。図11及び図12に示すように、庇部99は左右両サイド寄りを除いて同幅(本実施の形態では5mm)に形成され、左右両サイド寄りでは端方向ほど突出量が少なくなるよう先細りに構成されている。
平板部81の後面81Bは庇部99を除いてガラスフレーム76の裏面側における本体枠14への最接近位置とされ、図12〜図14に示すように、平板部81の裏面側端面、上部ブラケット88の裏面、膨出部80の裏面、側部耳板部93の裏面及び下部耳板部94の裏面の各面はそれぞれ平板部81の後面81Bと同一平面上に存在する。つまり、ガラスフレーム76は庇部99以外に後面81Bが属する平面F(図12及び図13参照)よりも後方側に突出することはない。
図17に示すように、前記ガラス板77,78はそれぞれ装着されるガラスフレーム76のガラス板支持部83a,83bの形状(平板部81の内周面81a,81b形状と考えてもよい)に対応した外形形状を備えている。前面側ガラス板77は膨出部80に対応して異形に構成され、後面側ガラス板78は楕円形状に構成されている。本実施の形態では前面側ガラス板77は強化ガラス製とされ厚みは3.2mmとされている。また、後面側ガラス板78は間にフィルムを介在させた二枚合わせの合わせガラス製とされ厚みは4.2mmとされている。前面側ガラス板77を強化ガラス製としたのは主として防犯上の観点からであり、後面側ガラス板78を合わせガラス製としたのは主として遊技領域を落下するパチンコ球の同ガラス板78に衝突する音や衝撃を緩和するためである。
ガラス板77,78はガラスフレーム76に対して凸条82を挟んでそれぞれガラス板支持部83a,83bに嵌合されている。両ガラス板77,78によって挟持された内部空間は密閉状態で、かつ上記乾燥剤86によって乾燥状態に保持されている。前面側ガラス板77は膨出部80の前面を覆い、同前面側ガラス板77を通して乾燥剤86を目視することが可能である。このように乾燥剤86を前面側ガラス板77を通して目視できることから乾燥剤86の吸湿に伴う変色を実見して確認して交換することも可能となる。尚、ガラスフレーム76にはガラス板77,78は取り付けの際に内部の圧縮空気を外部に逃がすための逃がし穴(図示は省略する)が設けられており、両ガラス板77,78を接着剤で固着したのち、同逃がし穴が目張りされて内部が気密状態とされる。
図15に示すように、両ガラス板77,78は外周縁を平板部81の内周面81a,81bに当接させた状態で接着剤としてのグルー剤(図示せず)によって凸条82の両側面82aに対して貼着されている。図21〜図24に図示されるようにガラス板77,78の外表面位置はそれぞれ平板部81の前後面81A,81Bと面一ではなくわずかに前後面81A,81Bより内方に後退した位置(約1mm程度の後退量)とされている。
図8及び図9に示すように、ガラスユニット75の前記回動軸89,91は扉枠61の裏面に配設された上下の軸受け金具100に軸支されている。ガラスユニット75は回動軸89,91を軸心として扉枠61に対して後方側に開放可能とされている。ガラスユニット75は扉枠61の裏面に対して密着させられた状態で前記フック95及び押さえ板97,98において固定部材によって固定されている。図18〜図20に基づいて2点鎖線で包囲された領域R1及び領域R2における固定状態について説明する。
まず、領域R1について説明する。図8、図9及び図20に示すように、収容部59内にはクランプユニット60が吊り下げ支持されている。本実施の形態ではクランプユニット60の基本的な構造のみを説明する。クランプユニット60のケース105内中央にはレバー106が回動軸104によって回動可能に軸支されている。ケース105内においてレバー106を挟んだ左右位置であって、かつ前後方向にずれた位置にクランプピン107,108がそれぞれ配設されている。両クランプピン107,108は同形状に構成された部材をそれぞれ左右方向に先端が向くように逆向きに対向配置したものであって、両クランプピン107,108の基部寄りはレバー106の回動軸104を挟んで対向する部位に軸支されている。その結果、両クランプピン107,108とレバー106との間にリンク機構が形成される。両クランプピン107,108はレバー106の回動に伴って長孔110に案内されてケース105を左右にスライド移動する。
レバー106が図20(a)に示す前方へ突出した位置にある場合には両クランプピン107,108はケース105内に退避されている。そして、レバー106を図20(b)のケース105の厚み内に収容される位置に回動させることで両クランプピン107,108はそれぞれ先端がケース105から左右方向に突出する。
このような構成において、図20(a)に示すような両クランプピン107,108をケース105内に退避させた状態、つまり両クランプピン107,108がフック95と干渉しない状態でフック95を収容部59内に収容させる。つまり、クランプユニット60のケース105が左右のフック95間に配置されることとなる。そして、図20(b)に示すようにレバー106を回動させることで両クランプピン107,108をケース105から突出させ左右のフック95の前方位置まで進出させる。これによって、フック95は両クランプピン107,108によって押さえられ扉枠61側に固定されることとなる(図8の状態)。
次に領域R2について説明する。尚、本実施の形態ではクランプレバー58は3箇所に配設されているが、説明の重複を避けるため詳しい説明は領域R2で代表させることとする。
ガラスユニット75は前記取り付けスペース57内に配置されている。図19に示すように、位置決め板96に形成された位置決め孔110内には扉枠61裏面に形成された位置決めピン111が配置されている。クランプレバー58は回動軸112と押圧アーム113を備えている。クランプレバー58の押圧アーム113は図8に示す使用時において図18(b)及び図19の実線で示す位置で押さえ板97を固定している。
一方、扉枠61裏面上のクランプレバー58に隣接する位置にはストッパ115及び押圧丘116が形成されている。押圧丘116はなだらかに湾曲した丘状の突起体であって、押圧アーム113の裏面と干渉してクランプレバー58の遊動を防止する。従って、クランプレバー58は非使用時には押圧アーム113がストッパ115に当接するとともに押圧丘116に保持されて図18(a)及び図19の仮想線で示す位置で保持される。
図2、図3及び図4に示すように、本体枠14(遊技盤27)の背面には各種制御装置が重複状に配置されている。制御装置は大きく3つにユニット化されており、タンク120や遊技球を供給するための遊技球供給装置121、保護カバー123等を備えた第1ユニット124、主制御装置や音声ランプ制御装置を備えた第2ユニット125、払出制御装置、発射制御装置及び電源装置を備えた第3ユニット126から構成されている。
次に、このように構成されたパチンコ遊技機11において、パチンコ球発射通路49とガラスユニット75との関係について主として図7図25及び図26に基づいて説明する。
図25に示すように、本体枠14に対して扉枠61を閉鎖した状態においては、遮蔽部92はパチンコ球発射通路49の斜線で表す領域を前面から遮蔽することとなる。同図及び図7に示すように、遮蔽部92は最もパチンコ球の勢いのよいパチンコ球発射通路49の前半部Pにおいてこれを前方から遮蔽している。(図25のpで示す帯状部分)。また、パチンコ球の勢いの弱まる中半部Qについてはこれも図25のqで示す帯状部分によって前方から遮蔽している。パチンコ球の勢いの最も弱まる後半部Rについては遮蔽の必要性があまりなく、むしろパチンコ球発射通路49から遊技領域へのパチンコ球の飛び出し状況を遊技の一環として遊技者に目視させるために遮蔽部92は後半部Rにはほとんどかかっていない。
図25及び図26に示すように、遮蔽部92が形成されている位置においては両ガラス板77,78はわずかではあるがパチンコ球発射通路49の前方位置に存在することとなっている。つまり、本実施の形態では後面側ガラス板78は内レール52よりも外側のパチンコ球発射通路49側にはみ出すこととなっている。しかし、パチンコ球が球体であることから後面側ガラス板78がこのようにパチンコ球発射通路49側にはみ出したとしても図26に示すように、最もパチンコ球が後面側ガラス板78に接近した位置にあってもパチンコ球の径とガラス板78のパチンコ球発射通路49側へのはみ出し量の関係からパチンコ球は後面側ガラス板78に接触することはない。
さて、パチンコ球発射ユニット17によって打ち出された遊技球(パチンコ球)は補助レール20を滑走した後、外レール51に乗り移りパチンコ球発射通路49を通過する。この際に発射されたパチンコ球は常に同じ軌跡で外レール51を滑走するわけではない。更に、打ち出されたすべてのパチンコ球が遊技領域に至るわけではない。中には十分な推進力を与えられずにパチンコ球発射通路49を逆進するパチンコ球もある。そのため、パチンコ球発射通路49内では周囲の壁面にパチンコ球が接触したり逆進するパチンコ球と衝突したパチンコ球が跳ねて周囲の壁面に強く当たってしまうこととなる。従来であればパチンコ球発射通路49の前方は後面側ガラス板が遮蔽していたため、このようなパチンコ球の挙動によってガラス板に傷やひびが入りやすかった。
ところが、本実施の形態では最もパチンコ球の勢いのよいパチンコ球発射通路49の前半部P及び未だ勢いの強い中半部Qにおいて完全にガラスフレーム76の遮蔽部92によって遮蔽されるためパチンコ球は後面側ガラス板78には当たることがない。
次に、このように構成されたパチンコ遊技機11において、扉枠61の裏面に配設されたガラスユニット75と本体枠14側の遊技盤27との関係について主として図6、図7及び図21〜図24に基づいて説明する。図7は図6を補填する図であって、本体枠14側について遊技面27a以外の部分を省略し、ガラスフレーム76について膨出部80における凹部84の構造を省略して重ね合わせたものである。パチンコ遊技機11では前後方向に重複する部材の相互の部材の線図が交錯して分かりにくくなるため、単一の図面で部材の重複状態を図示するのは困難である。そのため、本発明の要部以外の従属的な部材について省略して図7を表したものである。
図6及び図7に示すように、本体枠14に対して扉枠61を閉鎖した状態においては、ガラスフレーム76の凸条82によって包囲された内側領域は略遊技領域と略一致する。このとき、本実施の形態ではガラスフレーム76(平板部81)の後面81Bと遊技面27aとの間隔は19.5mmに設定され、同じく後面81Bと内レール52前端との間隔は3mmに設定されている。このようなガラスフレーム76と遊技面27aとの間隔はパチンコ球の大きさや遊技面27aに配置された各種部材(液晶ディスプレイ36や風車43等)の突出量や遊技釘の突出量を考慮して設定されたものである。これによって遊技面27aに前面は遊技面27aに接触することなく、扉枠61背面に配設されたガラスユニット75が配置されることとなり、なおかつ遊技領域を落下してくる遊技球(パチンコ球)が内レール52とガラスユニット75との隙間から本体枠14と扉枠61の間にこぼれ落ちてしまうこともない。
図7に示すように、凸条82によって画定されるガラスフレーム76の内周は本体枠14に対して扉枠61を閉鎖した状態において内レール52近傍であって内レール52のわすかに外側に配置されている。上記のようにガラスフレーム76の後面81Bと内レール52前端との間隔は3mmとされているが、後面81Bから後方に最長5mmの庇部99が突出されているため、図22〜図24に示すように、内レール52と庇部99とは重複配置されることとなる。図7における、内レール52の最下部位置となるA−A位置においては庇部99は後面81Bから後方に5mm突出するため、図21に示すように内レール52前端と2mmの重複となる。また、A−A位置から若干左右方向に振った位置、例えばB−B位置でも庇部99は後面81Bから後方に5mm突出するため、図22に示すように内レール52前端と2mmの重複となる。
しかし、最下部位置から離間して内レール52に縦成分が増えてくる位置(ここでは湾曲した内レール52の両サイド寄り)では扉枠61開放時に内レール52と庇部99の干渉を防止する必要がある。本実施の形態では例えば図12等に示すように庇部99は縦成分が大きくなるにつれて左右両サイド寄りでは端方向ほど突出量が少なくなるよう先細りに構成されている。従って、例えばC−C位置では図23に示すように内レール52前端との重複量は上記位置よりも少なくなっている(ここでは半分程度)。
このように庇部99は内レール52の下部の比較的広い範囲において内レール52の下側に重複配置されることとなる。
また、受け皿67裏面の通路68から比較的離間したD−D位置には内レール52は配置されていない。但し、この位置では遊技領域を画定する窓孔29の一部壁面31が若干遊技領域側にオフセットしており、図24に示すようにガラスフレーム76が前板部30と重複されている。
このような庇部99が形成されていなければ、ガラスフレーム76と内レール52前端との間には隙間が形成されることとなり、不正を試みる者は図7に示すように通路68の壁面裏面に連通する透孔を形成して、ワイヤのような細長い道具を差し入れてこの隙間からワイヤを遊技面27aに導くことが可能である。
しかし、本実施の形態では本体枠14に扉枠61を閉鎖させた状態では内レール52に対して庇部99は同内レール52の下部位置に重複状に配置されることとなるため、ワイヤを差し入れようとしてもこれらの重複関係によって隙間が遮蔽されるため、ワイヤを遊技面27aに導くことが困難になる。また、例え導くことが可能であっても操作に非常に時間がかかる傾向となるため抑止効果が大きい。結果として、遊技釘の間隔を拡げるような不正行為が行いにくくなる。
また、庇部99は内レール52の下側位置で重複しているため、遊技領域に何らの構造上の変化はなく、遊技者は庇部99の有無によって遊技内容に影響を受けることはない。
また、庇部99は扉枠61の開放に伴って扉枠61とともに内レール52と重複した位置から移動して離間するため、本体枠14側の点検のために扉枠61を開放した際に庇部99が点検作業の邪魔になることはない。
更に、内レール52は円弧状に形成されているため、左右両サイド寄りでは縦成分が発生する。その際に庇部99が後方にあまり長く突出していると扉枠61の回動に伴って一緒に回動し、庇部99が内レール52と干渉して扉枠61を開放できない可能性が生じる。
しかし、本実施の形態では庇部99は縦成分が大きくなる左右両サイド寄りでは縦成分の増大に伴って突出量を減少させているため、扉枠61の開放に伴う部材干渉が生じないようになっている。
以上のように構成することによって上記実施の形態では次のような効果を奏する。
(1)パチンコ球発射通路49では前方側が遮蔽部92によって遮蔽され、後面側ガラス板78が面することがないので、パチンコ球発射通路49を通過するパチンコ球が後面側ガラス板78に当接してガラス面に傷がついたり割れたりするといった不具合が生じることはない。特に、パチンコ球の勢いが強い前半部Pと中半部Qとを完全にカバーしているため、最も傷がついたり割れやすいこの間においてそのようなおそれがなくなる。
(2)後面側ガラス板78は若干パチンコ球発射通路49前方位置まではみ出して形成され、遊技者において目視用窓孔62を通して遊技面27aを見た場合に非常に広く感じられる。
ところで、理論的には後面側ガラス板78を内レール52きりきりの位置に配置し、同ガラス板78がパチンコ球発射通路49前方位置まではみ出していないとしても遊技領域全域は目視できるかもしれない。しかし、実際にはガラス77,78を支持している凸条82が邪魔となってり斜め方向から見ないと遊技領域の隅寄りは実際には目視できないこととなる。更に2枚のガラス77,78を斜め方向から目視するとガラスの厚みが増すこととなって透過率が下がるのでガラス77,78に正対した場合に比べて非常に見えにくくなる。ところが、本実施の形態では比較的ガラス77,78に正対した位置で遊技領域の隅寄りを目視できるのでそのような不具合はない。
(3)後面側ガラス板78は若干パチンコ球発射通路49前方位置まではみ出して形成されている。そのため、わずかな隙間ではあるがこのはみ出した部分を通してパチンコ球発射通路49を目視できることとなって遊技の興趣が増すこととなる。更に、パチンコ球発射通路49内で万一パチンコ球が詰まってもパチンコ球発射通路49内のパチンコ球の動きを確認できるためわざわざ扉枠61を開放しなくとも不具合状況を把握することが可能となる。
(4)乾燥剤86が収容を収容する膨出部80が同時に遮蔽部92の一部を構成することとなり、別途乾燥剤86を収容するスペースをガラスフレーム76に形成する必要がなくなる。
本発明は以下のような態様に変更して実施することが可能である。
・上記実施の形態では膨出部80内の凹部84内に収容領域Sを設けここに乾燥剤86を収容するようにしていたが、両ガラス板77,78によって内部に密閉された内部空間を設けない場合には図27に示すように乾燥剤86のための収容領域Sを設けなくとも構わない。また、スペースの余裕があればガラスフレーム76に現状の膨出部80以外の収容領域Sを形成して乾燥剤86を配設するようにしてもよい。
図28に示すように、遮蔽部92の裏面にちょうどパチンコ球発射通路49の形状に略沿った振動吸収手段としての起毛テープ121を貼着するようにしてもよい。起毛テープ121は公知の静電植毛工程(テープ本体への接着剤の塗布→静電植毛→余剰パイル除去→乾燥)によって形成される。起毛テープ121は非常に薄手であるので遮蔽部92の裏面に貼着しても遮蔽部92の配置スペースに影響はない。このような起毛テープ121を貼着することによってガラスフレーム76に対するパチンコ球の接触や衝突による振動が緩和される。また、パチンコ球の接触や衝突による騒音も軽減されることとなる。その他振動吸収手段としては起毛テープ121以外に弾性のある防振ゴム製のテープ体としてもよい。
・上記ガラスフレーム76の構成は一例であって、これに限定されるものではない。例えば、上記実施の形態ではガラスユニット75は扉枠61に対して回動して開閉可能とされていたが、開閉できなくとも構わない。また、扉枠61へのガラスユニット75の装着方法は特に限定はされない。つまり、上記のようにクランプユニット60やクランプレバー58を使用せず他の固定手段を使用することも自由である。
・上記実施の形態のパチンコ遊技機11では扉枠61に上受け皿67、下受け皿71、遊技球打ち出し用ハンドル73が配設されていたが、本発明は扉枠61とは別体のパネル体に下受け皿や、遊技球打ち出し用ハンドルを配設するようにしたパチンコ遊技機に応用することも自由である。
・上記実施の形態においてはいわゆる第1種始動口付きパチンコ遊技機に応用したが、レール部材と扉体側に形成させた突出部との関係で不正防止が可能なパチンコ遊技機であれば機種は問わない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない態様で実施することは自由である。
上記請求項に適宜追加可能な上記実施の形態から把握できる本発明のその他の技術的思想について下記に付記として説明する。
(1) 前記遮蔽部の背面と前記透明体の背面とは略面一に構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
(2)前記振動吸収手段とは前記遮蔽部の裏面に貼着された振動吸収用のシート体であることを特徴とする請求項1〜5若しくは付記1のいずれかに記載のパチンコ遊技機。。
これによって透明体フレームに対するパチンコ球の接触や衝突による振動が緩和される。また、パチンコ球の接触や衝突による騒音も軽減される。
(3)前記振動吸収用のシート体とは起毛処理された起毛テープであることを特徴とする付記2に記載のパチンコ遊技機。。
これによって透明体フレームに対するパチンコ球の接触や衝突による振動が緩和される。また、パチンコ球の接触や衝突による騒音も軽減される。
本発明を応用した実施の形態のパチンコ遊技機の正面図。 同じパチンコ遊技機の側面図。 同じパチンコ遊技機の扉枠を開放した状態の平面図。 同じパチンコ遊技機の分解斜視図。 同じパチンコ遊技機において扉枠と遊技盤を除いた状態の正面図。 同じパチンコ遊技機において扉枠を除いた状態の正面図。 図6において扉枠側のガラスフレームとの重複関係を説明する説明図。 同じパチンコ遊技機の扉枠の背面図。 図8の背面図からガラスユニットを取り外した状態の背面図。 ガラスフレームの背面図。 ガラスユニットの正面図。 図10のE−E線における断面図。 図10のF−F線における一部省略断面。 ガラスフレームの背面からの斜視図。 図12のR3に包囲された部分の拡大図。 図11のG−G線における断面図。 (a)は前面側、(b)は後面側のガラス板の正面図。 ガラスフレームをクランプレバーによって固定する状態を説明する部分拡大側面図であって(a)は固定前、(b)は固定状態。。 ガラスフレームをクランプレバーによって固定する状態を説明する部分拡大背面図。 ガラスフレームをクランプユニットによって固定する状態を説明する部分拡大側面図であって(a)は固定前、(b)は固定状態。 図7のA−A線における図6及び図7を合成した図面の断面図。 図7のB−B線における図6及び図7を合成した図面の断面図。 図7のC−C線における図6及び図7を合成した図面の断面図。 図7のD−D線における図6及び図7を合成した図面の断面図。 ガラスフレームの遮蔽部とパチンコ球発射通路との重複関係を説明する説明図。 図25のG−G線における断面図。 他の実施の形態のガラスユニットの正面図。 他の実施の形態におけるガラスユニットと起毛テープの使用方法の説明図。
符号の説明
11…パチンコ遊技機、14…遊技体としての本体枠、27…遊技体の一部をなす遊技盤、49…パチンコ球通過領域、51…レール部材としての外レール、52…レール部材としての内レール、61…扉体としての扉枠、62…窓部、67…パチンコ球用受け皿としての上受け皿、68…通路、77,78…透明体としてのガラス板、75…透明体ユニットとしてのガラスユニット、76…保持枠体としてのガラスフレーム、92…遮蔽部。

Claims (2)

  1. 遊技釘等の障害物に干渉されながらパチンコ球が落下する遊技領域を有する遊技面を備えるとともに、前記遊技領域を外周から包囲して画定する遊技領域画定部をパチンコ球が滑走するパチンコ球滑走部に略沿ってその内側に位置させることで両者間にパチンコ球通過領域を形成する通過領域形成部材を備えた遊技体と、
    同遊技体の前面に対し開閉可能に装着され、同遊技体に対して閉鎖された状態で前記遊技面を目視させるための窓部を有する扉体と、
    前後に配置される板状の透明体と同透明体の外周を囲う形状に形成され同透明体が所定間隔を空けて平行に取り付けられる枠体とを有し、前記扉体の背面側に配設されて前記窓部を塞ぐ透明体ユニットとを備え、
    前記透明体は、前記扉体を前記遊技体に対して閉鎖状態とした際に前記遊技領域の前方側に位置し、
    前記枠体の外周のうち透明体の外周を包囲する後側の部位の一部は、前記通過領域形成部材によって形成されるパチンコ球通過領域の前方を覆う形状であって後側の透明体における前記遊技領域側の面と略面一に形成されていることを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 遊技釘等の障害物に干渉されながらパチンコ球が落下する遊技領域を有する遊技面を備えるとともに、前記遊技領域を外周から包囲して画定する遊技領域画定部をパチンコ球が滑走するパチンコ球滑走部に略沿ってその内側に位置させることで両者間にパチンコ球通過領域を形成する通過領域形成部材を備えた遊技体と、
    同遊技体の前面に対し開閉可能に装着され、同遊技体に対して閉鎖された状態で前記遊技面を目視させるための窓部を有する扉体と、
    前後に配置される板状の透明体と同透明体の外周を囲う形状に形成され同透明体が所定間隔を空けて平行に取り付けられる枠体とを有し、前記扉体の背面側に配設されて前記窓部を塞ぐ透明体ユニットとを備え、
    前記透明体は、前記扉体を前記遊技体に対して閉鎖状態とした際に前記遊技領域の前方側に位置し、
    前記枠体の外周のうち透明体の外周を包囲する後側の部位の一部は、前記通過領域形成部材によって形成されるパチンコ球通過領域の前方を覆う形状であって後側の透明体における前記遊技領域側の面に対して遊技体側に配置される形状とされていることを特徴とするパチンコ遊技機。
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