JP4715071B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技盤の遊技領域に遊技球を導く誘導レールを備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、遊技機の一種として、所定の遊技領域を有する遊技盤を備えたパチンコ機が知られている。このようなパチンコ機において、遊技盤には、発射装置から発射される遊技球を遊技領域に導く誘導レールや、遊技球が入賞可能な入賞装置等が設けられている。また、遊技盤の前面側には、遊技領域を視認可能な窓部を有し、該窓部を覆うようにガラスが取付けられたガラス扉枠が設けられている。このような構成の下、所定条件が成立して、入賞装置に遊技球が入賞すると、遊技者に対し多数の景品球が払い出されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来では、発射装置から発射された遊技球が遊技領域に導かれずに、誘導レールの基端部側(発射側)に戻ってくると、この戻り球が誘導レールに隣接するガラスに衝突して、該ガラスに悪影響を与えてしまうおそれがあった。
【0004】
このような問題点を解決するために、比較的ガラスに衝突しやすい部分である誘導レールの基端部付近だけに、誘導レールとガラスとの間に介在するカバーを設けることにより、ガラスを保護するように構成された遊技機もある。
【0005】
ところが、上記従来の遊技機では、カバーが設けられている区間が、誘導レールの基端部付近の比較的短い区間に限られており、誘導レールの他の区間においては依然として戻り球がガラスに衝突してしまうおそれがあった。
【0006】
本発明は、以上の事情に鑑みてなされたものであり、遊技球が衝突することによるガラスへの悪影響を抑制することのできる遊技機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、必要に応じて作用効果等を付記しつつ説明する。
【0008】
手段1.前面枠と、前記前面枠に取付けられる遊技盤と、前記遊技盤の前面側において前記前面枠に開閉自在に取付られるガラス扉枠とを備えた遊技機において、
発射された遊技球を遊技領域に導く誘導レールの一部が、前記ガラス扉枠に取付けられるガラスの側縁部より外側にはみ出すように形成され、
前記誘導レールと前記ガラスとの間に介在させることによって前記ガラスを保護するカバー部材を、少なくとも前記誘導レールの基端部から前記ガラスの側縁部よりはみ出した部分までの区間に設けたことを特徴とする遊技機。
【0009】
上記手段1によれば、カバー部材が、少なくとも誘導レールの基端部からガラスの側縁部よりはみ出した部分までの区間に設けられていることから、比較的長い区間において、遊技球のガラスへの衝突が起こりにくく、ひいてはガラスへの悪影響を抑制することができる。尚、前記基端部とは、前記遊技球が発射される側の端部を指す。
【0010】
手段2.手段1において、前記カバー部材は、前記誘導レールがはみ出した部分を被覆する被覆部を備えていることを特徴とする遊技機。
【0011】
上記手段2によれば、誘導レールがはみ出した部分から遊技球が脱落したり、誘導レールとガラス端部との間に遊技球が挟まってしまうといった不具合の発生を防止することができる。特に、誘導レールがガラスよりはみ出し、遊技領域が従来のものに比べて比較的大きくなった遊技機においては、誘導レールのはみ出している部分に関連して戻り球の挙動が不自然なものとなりやすく、ガラスに悪影響が及びやすい。これに対し、本手段によれば、上記のような構成の遊技機においても、そのような不具合の発生を防止することができる。尚、誘導レールは、所定のレール(例えば内レール及び外レール)の少なくとも一部が並行した並行部分に相当し、遊技領域とは、遊技機の正面から見て、例えば前記レール(内レール及び外レール)等によって囲まれる領域のうち、誘導レールの領域を除いた領域である。
【0012】
手段3.前面枠と、前記前面枠に取付けられる遊技盤と、前記遊技盤の前面側において前記前面枠に開閉自在に取付られるガラス扉枠とを備えた遊技機において、
発射された遊技球を遊技領域に導く誘導レールの一部が、前記ガラス扉枠の開閉軸側のフレーム部分と遊技機正面からみて重複するように形成されるとともに、前記ガラス扉枠に取付けられるガラスの側縁部より外側にはみ出すように形成され、
前記誘導レールと前記ガラスとの間に介在させることによって前記ガラスを保護するカバー部材を設け、
該カバー部材は、前記誘導レールと前記フレーム部分との重複部分に生じる隙間を塞ぐ被覆部を備えていることを特徴とする遊技機。尚、「塞ぐ」とあるのは、必ずしも全ての隙間を完全に塞ぐものに限定されず、少なくとも遊技球が入り込まないようにするものであればよい。
【0013】
上記手段3によれば、ガラスを保護するカバー部材が、誘導レールとフレーム部分との重複部分に生じる隙間を塞ぐ被覆部を備えていることにより、前記隙間へ遊技球が脱落したり、誘導レールとガラス端部との間に遊技球が挟まってしまうといった不具合の発生を防止することができる。その結果、ガラスへの悪影響を抑制することができる。特に、誘導レールがガラスよりはみ出し、遊技領域が従来のものに比べて比較的大きくなった遊技機においては、誘導レールのはみ出している部分に関連して戻り球の挙動が不自然なものとなりやすく、ガラスに悪影響を及ぼしやすい。これに対し、本手段によれば、上記のような構成の遊技機においても、そのような不具合の発生を防止することができる。尚、誘導レールは、所定のレール(例えば内レール及び外レール)の少なくとも一部が並行した並行部分に相当し、遊技領域とは、遊技機の正面から見て、例えば前記レール(内レール及び外レール)等によって囲まれる領域のうち、誘導レールの領域を除いた領域である。
【0014】
手段4.手段3において、前記被覆部は前記隙間に入り込むように構成されていることを特徴とする遊技機。
【0015】
上記手段4によれば、より確実に前記隙間を塞ぐことができ、より確実に上記手段3の効果が奏される。
【0016】
手段5.手段3又は手段4において、前記被覆部の一部が、前記隙間を形成している前記ガラス扉枠の一部に係止されるようにしたことを特徴とする遊技機。
【0017】
上記手段5によれば、被覆部の前記隙間からの抜け落ちを防止でき、より確実に上記手段3又は手段4の効果が奏される。
【0018】
手段6.手段1乃至手段5のいずれかにおいて、前記カバー部材は、前記ガラス扉枠に設けられ、
前記ガラス扉枠の閉状態において、前記誘導レールと前記ガラスとの間に介在するようにしたことを特徴とする遊技機。
【0019】
上記手段6によれば、ガラス扉枠にカバー部材が設けられていることから、ガラス扉枠の開放時にはカバー部材も追従するため、誘導レール手前側がカバー部材に邪魔されることなく開放され、誘導レールの清掃等の邪魔にはならない。
【0020】
手段7.手段6において、前記カバー部材は、前記ガラス扉枠とは別部材で構成され、前記ガラスに略当接するように、前記ガラス扉枠に取着されていることを特徴とする遊技機。
【0021】
上記手段7によれば、カバー部材がガラス扉枠と別部材で構成されているため、従来のガラス扉枠に比較的簡単な加工を施すだけで、ガラス扉枠にカバー部材を設けることができる。
【0022】
手段8.手段7において、前記ガラス扉枠には、前記ガラスの側縁部を支持する縦ガラス支持部材と、前記ガラスの下辺部を支持する横ガラス支持部材とを備え、
前記カバー部材は、前記縦ガラス支持部材及び横ガラス支持部材の一部に係合され、位置決めされることを特徴とする遊技機。
【0023】
上記手段8によれば、縦横両方向のガラス支持部材にカバー部材が係合されているため、カバー部材の縦横両方向の位置ズレを防止することができる。また、ガラス支持部材を利用することにより、わざわざカバー部材を係合する部材を設ける必要がない。
【0024】
手段9.手段8において、前記縦横両ガラス支持部材は、長尺状であって、
前記縦横両ガラス支持部材の長手方向の一辺は前記ガラス扉枠に固定され、固定されていない側の端部は、前記ガラスを係止するために前記ガラス面に沿って内側に折り返されるとともに、
前記端部には、前記折り返し部分が切欠かれた状態の切欠き部が形成され、
前記カバー部材の一部が前記切欠き部に嵌合されるように構成されていることを特徴とする遊技機。
【0025】
上記手段9によれば、ガラス支持部材に切欠き部を形成することで、すなわち従来のガラス扉枠に比較的簡単な加工を施すだけで、ガラス扉枠にカバー部材を設けることができる。また、その取着作業も比較的簡単なものとなり、取付作業の簡素化を図ることができる。
【0026】
手段10.手段1乃至手段9のいずれかにおいて、前記誘導レールは、内レールと外レールとから構成され、
前記カバー部材には、前記内レールの少なくとも一部と係合される係合突部が設けられていることを特徴とする遊技機。
【0027】
上記手段10によれば、カバー部材に設けられた係合突部が内レールに係合されることにより、例えばガラス扉枠と前面枠との隙間から針金等を侵入させて不正行為を行おうとしても、誘導レールの内側にある遊技領域にまで針金等を侵入させることが非常に困難となる。結果として、針金等を利用して行われる不正行為を防止することができる。
【0028】
手段11.手段9において、前記内レール及び外レールは、前記前面枠に設けられていることを特徴とする遊技機。
【0029】
手段12.手段1乃至手段11のいずれかにおいて、前記カバー部材は、前記誘導レールの幅方向すべてを覆うように構成されていることを特徴とする遊技機。
【0030】
上記手段12によれば、カバー部材が設けられている区間においては、誘導レールの幅方向すべてが覆われ、隙間が生じていないことから、より確実に遊技球がガラスに衝突してしまうといった不具合を防止することができる。
【0031】
手段13.手段1乃至手段12のいずれかにおいて、前記カバー部材は、略平板状であって、透明性を有する樹脂により形成されていることを特徴とする遊技機。
【0032】
上記手段13によれば、カバー部材が透明性を有する樹脂により形成された略平板体であることから、カバー部材が設けられた区間で誘導レール上の遊技球が全く視認できなくなってしまうという不具合を解消することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、パチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)の一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0034】
図1,2に示すように、パチンコ機1は、外枠2と、該外枠2の前部に設けられ外枠2の一側部にて開閉可能に支持された前面枠3とを備えている。外枠2は、パチンコ機1のベースとなる枠であり、板材により全体として矩形状に構成されている。尚、本実施の形態では、外枠2は木製であって、上下方向の長さは808mm、左右方向の長さは520mmとなっている(従来と同等サイズ)。また、前面枠3は合成樹脂、具体的にはポリカーボネート樹脂により構成されている。前面枠3の開閉軸線はパチンコ機1の正面からみて左側に上下に延びるように設定されている。尚、外枠2は樹脂により構成されていてもよく、あたかも外枠2及び前面枠3が一体物のように見えるよう構成されていてもよい。
【0035】
また、前面枠3の前面側には、ガラス扉枠4が開閉自在に設けられている。ガラス扉枠4の開閉軸線もパチンコ機1の正面からみて左側に上下に延びるように設定されている。ガラス扉枠4の左右方向の長さは、前面枠3とほぼ同等であり、該ガラス扉枠4によって前面枠3の下部を除くほとんどの部分が覆われるようになっている。
【0036】
一方、ガラス扉枠4の存在していない前面枠3下部は、例えばABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂よりなる下受皿ユニット51となっている。下受皿ユニット51の右下部からは、遊技球発射用ハンドル52が手前側に延設されている。また、下受皿ユニット51のほぼ中央部には球受皿としての景品球払出用の下受皿53が設けられている。
【0037】
これに対し、球受皿としての上受皿54はガラス扉枠4の下部フレームに一体的に設けられている。ここで、上受皿54は、遊技球Bを遊技球発射装置の方へ導く前に一旦遊技球Bを貯留するための受皿をいう。すなわち、従来ではガラス扉枠の下方に前面枠に対し開閉可能な前飾り枠が設けられ、該前飾り枠に上受皿が設けられていたのであるが、本実施の形態では、前飾り枠が省略され、前面枠3に対し直接的に上受皿54が設けられている。
【0038】
前面枠3の後側(ガラス扉枠4の奥、外枠2の内側)には、遊技盤5が着脱可能に装着されている。なお、遊技盤5は、その周縁部が前面枠3の裏側に当接した状態で取着されており、図2では、遊技盤5の前面部の略中央部分だけが前面枠3の前面側に露出した状態となっている。この遊技盤5の上下方向の長さは476mm、左右方向の長さは451mmとなっている(従来と同等サイズ)。また、遊技盤5には、ルータ加工が施されることによって複数の開口部が形成されており、各開口部には、普通入賞チャッカー6、可変入賞装置7、作動チャッカー8、可変表示装置9、スルーチャッカー10等が配設されている。本実施の形態において、可変表示装置9は、10.4インチサイズの大型の液晶表示部と、当該液晶表示部の周囲に配設されたセンターフレームと、液晶表示部における表示制御を実行するための表示制御基板とを備えている。
【0039】
可変表示装置9の液晶表示部には、例えば左図柄列、中図柄列及び右図柄列の3つの表示列が表示される。各図柄列は複数の図柄によって構成されており、これら図柄が各図柄列毎にスクロールされるように表示画面に可変表示されるようになっている。
【0040】
また、可変入賞装置7は、通常、遊技球Bが入賞できない状態又は入賞し難い状態になっている。より詳しくは、作動チャッカー8に対し遊技球Bが入賞することに基づいて、可変表示装置9の液晶表示部の図柄が可変表示される。そして、確定された図柄の組合せが予め設定した特定の図柄の組合せとなったこと、ここでは停止した図柄が特定の組み合わせであることを必要条件に特別遊技状態が発生し、可変入賞装置7の大入賞口が所定の開放状態となり(具体的には所定時間、所定回数だけ開く)、遊技球Bが入賞しやすい状態(大当たり状態)になるよう構成されている。なお、周知のとおり、前記一般入賞口6、可変入賞装置7、作動チャッカー8に遊技球Bが入賞することに基づいて、上受皿54(場合によっては下受皿53)に対し所定数の景品球が払い出されるようになっている。また、遊技盤5には、遊技球Bの落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘が植設されているとともに、風車等の各種部材(役物)が配設されている。
【0041】
さて、前記前面枠3は、外形が前記外枠2とほぼ同一形状をなす樹脂ベース11と、この樹脂ベース11の最内周側に位置し略円弧状をなすよう一体形成された内レール12と、主として図2の左側の内レール12に対し所定間隔を隔てて前記樹脂ベース11に一体形成された外レール13とを備えている。これら内レール12及び外レール13は遊技球発射ハンドル52の回動操作に基づき発射装置から発射された遊技球Bを遊技盤5上部へ案内する発射路としての役割を主として果たすものである。従って、内レール12と外レール13とが並行する部分(向かって左側の部分)によって、誘導レールが構成されることとなる。
【0042】
前記内レール12の下端部付近において、遊技盤5には遊技球Bを導出するアウト口25が形成されている。そして、遊技盤5の下部に落下した遊技球Bの多くは、このアウト口25を通って図示しない球排出路の方へと案内されるようになっている。
【0043】
このような構成の下、前面枠3の内周側の窓孔によって主として遊技領域の外延が確定されており、前面枠3に対し遊技盤5が装着された状態にあっては、内レール12及び外レール13が遊技盤5に当接又は近接した状態となる。このため、あたかも従来と同様の(遊技盤に対し内レール及び外レールが取付けられたかのような)外観態様を呈することとなる。そして、遊技球発射装置により発射された遊技球Bは、主として外レール13によって遊技盤5の上部へと案内される。なお、内レール12の先端部分には、戻り球防止部材34が取着されている。これにより、一旦、内レール12の先端から遊技盤5の上部へと案内された遊技球Bが再度内レール12及び外レール13間の誘導レール内に戻ってしまうといった事態が防止されるようになっている。
【0044】
次に、遊技領域について説明する。すなわち、本実施の形態では、遊技盤5の盤面上に区画される遊技領域が従来よりもはるかに大きく構成されている。本実施の形態では、外レール13の最上部地点から遊技盤5下部までの間の距離は462mm(従来品よりも75mm長い)、外レール13の極左位置から内レール12の極右位置までの間の距離は449mm(従来品よりも65mm長い)となっている。また、内レール12の極左位置から内レール12の極右位置までの間の距離は432mmとなっている。
【0045】
本実施の形態では、遊技領域を、パチンコ機1の正面から見て、内レール12及び外レール13によって囲まれる領域のうち、内外レール12,13の並行部分である誘導レールの領域を除いた領域としている。従って、本実施の形態では、遊技領域と言った場合には、誘導レール部分は含まないため、遊技領域の向かって左側限界位置は外レール13によってではなく内レール12によって特定される。同様に、遊技領域の向かって右側限界位置は内レール12によって特定される。また、遊技領域の下側限界位置は遊技盤5の下端位置によって特定される。また、遊技領域の上側限界位置は外レール13によって特定される。
【0046】
従って、本実施の形態では、遊技領域の幅(左右方向の最大幅)は、432mmであり、遊技領域の高さ(上下方向の最大幅)は、462mmである。
【0047】
ここで、前記遊技領域の幅は、少なくとも380mm以上あることが望ましい。より好ましくは390mm以上、400mm以上、410mm以上、420mm以上、430mm以上、440mm以上、450mm以上、さらに460mm以上であることが望ましい。もちろん、470mm以上であってもよい。即ち、遊技領域の幅は、遊技領域拡大という観点からは大きい程好ましい。また、遊技領域の高さは、少なくとも400mm以上あることが望ましい。より好ましくは410mm以上、420mm以上、430mm以上、440mm以上、450mm以上、さらには460mm以上であることがより望ましい。もちろん、470mm以上、480mm以上、490mm以上としてもよい。即ち、遊技領域の幅は、遊技領域拡大という観点からは大きい程好ましい。なお、上記幅及び高さの組合せについては、上記数値を任意に組み合わせたものとしてもよい。
【0048】
本実施の形態では、遊技盤5面に対する遊技領域の面積の比率は約73%と、従来に比べ格段に面積比が大きいものとなっている。なお、遊技盤5面に対する遊技領域の面積比は、従来では50%程度に過ぎなかったことから、遊技盤5を共通とした前提においてはかなり遊技領域を拡大しているといえる。尚、パチンコ機1の外形は各製造者毎にほぼ共通しており遊技盤5の大きさも同様とせざるを得ない状況下において、上記のように遊技盤5面に対する遊技領域の面積の比率を約20%も高めたことは、遊技領域拡大の観点で非常に有意義である。ここで、前記比率は、少なくとも60%以上であることが望ましい。さらに好ましくは65%以上であり、より好ましくは70%以上である。また、本実施形態の場合を越えて75%以上であれば、一層望ましい。さらには、80%以上であってもよい。
【0049】
また、パチンコ機1全体の正面側の面積に対する遊技領域の面積の比率は約40%と、従来に比べ格段に面積比が大きいものとなっている。なお、パチンコ機1全体の正面側の面積に対する遊技領域の面積比は、35パーセント以上であるのが望ましい。もちろん、40パーセント以上としてもよいし、45パーセント以上、又は50パーセント以上としてもよい。
【0050】
但し、本実施の形態においては、上記のように遊技領域を大きくする都合上、遊技領域が遊技盤5面の周縁に非常に近い位置まで占めている。その結果、内外レール12,13の誘導レール部分の一部が、遊技盤5よりも外にはみ出した格好となっている。なお、誘導レール部分に限らず、遊技領域の一部、即ち内レール12よりも内周側領域の一部が遊技盤5よりも外にはみ出した状態とすることも可能である。例えば、遊技領域は遊技盤5面の左側にはみ出すだけでなく、右側にはみ出してもいいし、上下の一方又は両方にはみ出してもよい。かかる構成とすることで、遊技領域が左右方向に広く確保され、かつ、大きな可変表示装置9が設置された場合でも十分な遊技球落下領域を確保することが可能となる。なお、可変表示装置9の両側に位置するスルーチャッカー10は、該チャッカー10を通過した遊技球Bが中央の方へ寄せられるような案内機構を有している。これにより、遊技領域が左右方向に拡張されている場合であっても、遊技球Bを中央の作動チャッカー8や可変入賞装置7の方へと案内することができ、ひいては、遊技領域が拡張されることにより遊技球Bが入賞しにくくなることによる興趣の低下が抑制されるようになっている。さらには、遊技領域が左右方向に拡張されていることによって、風車、スルーチャッカー10、複数の釘(遊技球Bを中央に誘導するための三角釘等の誘導釘)、他の役物を種々配設することができ、可変表示装置7の左右両側の遊技領域での遊技球Bの挙動を一層面白くすることができるようになっている。
【0051】
ここで、ガラス扉枠4について図1,図3を参照しつつ説明する。図3は、ガラス扉枠4の背面図である。ガラス扉枠4には前記遊技領域のほとんどを外部から視認することができるよう略楕円形状の窓部41が形成されている。詳しくは、前記窓部41は、その左右側の略中央部が、上下側に比べて比較的緩やかに湾曲した形状となっている。なお、前記略中央部が直線状になるようにしてもよい。本実施の形態において、前記窓部41の上端(外レール13の最上部、遊技領域の上端)と、ガラス扉枠4の上端との間の距離(いわゆる上部フレーム部分の上下幅)は50mmとなっており、85mm〜95mm程度上部フレーム幅がある従来技術に比べ、著しく短くなっている。これにより、遊技領域の上部領域が確保されやすくなるとともに、大型の可変表示装置9も比較的上方に配置することができるようになっている。なお、上記距離は、80mm以下であることが望ましく、より望ましくは70mm以下であり、さらに望ましくは60mm以下である。もちろん、所定の強度が確保できるのであれば、50mm以下であっても差し支えない。
【0052】
また、窓部41の左端と、ガラス扉枠4の左端との間の最短距離(いわゆる左側部フレーム部分の左右幅:図3では右側に示されている)は、ガラス扉枠4自体の強度及び支持強度を高めるために比較的大きく設定されている。より詳しくは、図1及び図2を相互に比較すると明らかなように、ガラス扉枠4が閉じられた状態において、外レール13の左端部はもちろん、内レール12の左端部も前記左側部フレーム部分によって覆い隠される。即ち、誘導レールの少なくとも一部が、パチンコ機1正面からみてガラス扉枠4の左側部フレーム部分と重複し覆い隠される(図7参照)。このように遊技球Bが一時的に視認困難となったとしても、それは、遊技球Bが遊技領域に案内される通過点に過ぎず、遊技者が主として遊技を楽しむ遊技領域において遊技球Bが視認困難となるわけではない。そのため、実際の遊技に際しては何ら支障が生じない。また、このような支障が生じない一方で、ガラス扉枠4の十分な強度及び支持強度が確保可能となっている。ちなみに、外レール13の左端位置と外枠2の左端位置との左右方向の距離は21mm、遊技領域の右端位置(内レール12の右端位置)と外枠2右端位置との左右方向の距離は44mmとなっている。
【0053】
加えて、ガラス扉枠4の周囲(例えばコーナー部分)に、各種ランプ等の発光手段が設けられている。これら発光手段は、大当たり時や所定のリーチ時等の遊技状態の変化に応じて点灯、点滅のように発光態様が変更制御され遊技中の演出効果を高める役割を果たすようになっている。例えば、窓部41の左右周縁には、LED等の図示しない発光手段と、当該発光手段を覆う装飾部材80とから構成された一対の周縁電飾部材が設けられている。また、装飾部材80の下端部に隣接するように、前面枠3や遊技盤5等を視認できるよう透明樹脂が取付けられた小窓81が設けられている。
【0054】
ガラス扉枠4の裏側には、金属製の各種補強部材が設けられている。詳しくは、図3に示すように、左側部フレーム部分(図3では右側に示されている)の裏側には左側部補強部材71が設けられ、右側部フレーム部分(図3では左側に示されている)の裏側には右側部補強部材72が設けられ、下部フレーム部分の裏側には下部補強部材73が設けられている。
【0055】
下部フレーム部分には、内外レール12,13の誘導レールと、前記発射装置とをつなぐ樹脂製の発射通路74が設けられている。発射通路74は、ガラス扉枠4の閉状態において、前記誘導レールと連通するように構成されている。
【0056】
また、ガラス扉枠4の裏側には、ガラス支持用の金枠が各補強部材71〜73と一体的に設けられている。詳しくは、左側部補強部材71には、その内側部分(窓部41側)からガラス扉枠4の背面方向に突出するように、左側部金枠43が設けられている。右側部補強部材72には、その内側部分(窓部41側)からガラス扉枠4の背面方向に突出するように右側部金枠42が設けられている。下部補強部材73には、その内側部分(窓部41側)からガラス扉枠4の裏面方向に突出するように、下側部金枠44が設けられている。なお、左側部金枠43は本実施の形態における縦ガラス支持部材に相当し、下側部金枠44は本実施の形態における横ガラス支持部材に相当する。
【0057】
上記構成の下、各金枠42〜44に一対の矩形状のガラス45,46が前後に所定間隔を隔てて取着されている。なお、各金枠42〜44は、ガラス45,46の間隔を保持するために、それぞれ幅方向の断面形状が内側に凸状となるよう形成されている。従って、金枠42〜44の外側面には、その長手方向に沿って溝が形成された状態となっている。また、各金枠42〜44の自由端部は、それぞれ奥側のガラス46の裏側面に沿って内方向に折り返された構成となっている。なお、左側部金枠43及び下側部金枠44の自由端部の一部分が切欠かれた状態となっており、その長手方向の一部分において、前述したような折返し部分が設けられない構成となっている。従って、左側部金枠43は、上側に上折返し部43a、下側に下折返し部43bが形成された構成となっている。また、下側部金枠44は、左側(図3の右側)に左折返し部44a、右側(図3の左側)に右折返し部44bが形成された構成となっている。
【0058】
一方、上記のような構成とすることにより、ガラス扉枠4が閉じられた状態にあっては、外レール13及び内レール12によって構成されている遊技球Bの誘導レールの一部において、奥側のガラス46で覆われない部分が存在する。従って、図7に示すように、左側部フレーム部分の裏側の隙間部分90と、誘導レールが連通した状態となる。このように隙間部分90が一切覆われていないと、例えば、前記発射装置により発射された遊技球Bが戻り球防止部材34まで至らず戻ってきた場合に、該遊技球Bが隙間部分90へこぼれて(飛び出して)しまったり、該遊技球Bが外レール13とガラス46との間に挟まってしまうおそれがある。また、隙間部分90から戻り球となって遊技球Bが下方に落下してきた場合には、誘導レールの下部において、その遊技球Bがガラス46に衝突し、ガラス46に悪影響が及んでしまうおそれがある。このような事態を防止するべく、本実施の形態では、ガラス扉枠4にガラス46の代わりに、誘導レールを被覆し前記隙間部分90を塞ぐことのできる後述する被覆部を備え、ガラス46を保護するカバー部材としてのレールカバー50がガラス扉枠4の裏側に取着されている(図3参照)。
【0059】
詳しくは、図3乃至図5に示すように、レールカバー50は、略円弧状をなす略平板体であって、透明な樹脂により形成されている。レールカバー50は、その円弧形状が前記誘導レールの形状に対応する形状であって、その取付位置が前記誘導レールに対応する位置、すなわち窓部41の周縁部に沿うようにガラス扉枠4の裏側に取着されている。レールカバー50が取着された状態では、その表面側はガラス46に略当接状態となる。また、ガラス扉枠4が閉じられた状態においては、レールカバー50の裏面が誘導レールのほぼ全域を覆うこととなる。
【0060】
図4に示すように、レールカバー50の内側(内レール12側)は内レール12に沿うように円弧状になっている。なお、図4はレールカバー50の背面図である。レールカバー50には、その裏側(図4の手前側)の内側縁に沿って突出した係合突部77が内側縁近傍において形成されている。係合突部77は、ガラス扉枠4が閉じられた状態においては、前記誘導レール内に入り込んだ状態で、内レール12に係合されるよう構成されている。
【0061】
レールカバー50の外側(外レール13側)は、ガラス扉枠4に取着するために凹凸のある形状となっている。詳しくは、レールカバー50は、その下部に前記発射通路74の上辺部に当接するよう構成された基部51を備えている。また、基部51の下辺部には、その略中央部から下方へ突出する突部52が形成されている。突部52は発射通路74に設けられた図示しない凹部に嵌合されるように構成されている。
【0062】
レールカバー50の外側には、該レールカバー50の基端部53と同じ高さ位置において下位段差部54が設けられている。下位段差部54の横側面はガラス扉枠4の下辺に対し略垂直になるよう形成され、その下側面はガラス扉枠4の下辺に対し略水平になるよう形成されている。また、基端部53の端面はガラス扉枠4の下辺に対し略垂直になるよう形成されている。下位段差部54の横側面の長さは、前記左折返し部44aの折返し幅とほぼ同じになるよう構成され、基端部53と下位段差部54の横側面との長さは、下側部金枠44の自由端部の切欠き部分の長さ、つまり前記左折返し部44aの内端部と右折返し部44bの内端部との間の長さに相当するよう構成されている。つまり、レールカバー50が取着された状態においては、基端部53の端面は右折返し部44bの内端部と略当接した状態となり、下位段差部54の横側面は左折返し部44aの内端部と略当接した状態となる。従って、基端部53と下位段差部54とを結ぶ区間が、下側部金枠44の自由端部の切欠き部分、すなわち左折返し部44aの内端部と右折返し部44bの内端部との間に嵌め込まれた状態となっている。
【0063】
一方、レールカバー50の先端部55は、その横側面がガラス扉枠4の下辺に対し略垂直になるよう形成されている。また、レールカバー50の長手方向の略中央部外側には中央段差部56が形成されている。中央段差部56の横側面はガラス扉枠4の下辺に対し略垂直になるよう形成され、その下側面はガラス扉枠4の下辺に対し略水平になるよう形成されている。なお、中央段差部56の横側面と、先端部55の横側面とは同一線上に形成されている。
【0064】
また、先端部55のやや下方位置において上位小段差部57が設けられている。上位小段差部57の横側面はガラス扉枠4の下辺に対し略垂直になるよう形成され、その上側面はガラス扉枠4の下辺に対し略水平になるよう形成されている。また、中央段差部56のやや上方位置において下位小段差部58が設けられている。下位小段差部58の横側面はガラス扉枠4の下辺に対し略垂直になるよう形成され、その下側面はガラス扉枠4の下辺に対し略水平になるよう形成されている。
【0065】
上位小段差部57の上側面の長さは、上折返し部43aの折返し幅とほぼ同じになるよう構成され、下位小段差部58の下側面の長さは、下折返し部43bの折返し幅とほぼ同じになるよう構成されている。また、上位小段差部57の上側面から下位小段差部58の下側面までの長さは、左側部金枠43の自由端部の切欠き部分の長さ、つまり前記上折返し部43aの下端部と下折返し部44bの上端部との長さに相当するよう構成されている。なお、上位小段差部57の横側面と、下位小段差部58の横側面とは同一線上に形成されている。
【0066】
上記構成の下、レールカバー50が取着された状態においては、先端部55の横側面が上折返し部43aの内側面(自由端部)に略当接し、上位小段差部57の上側面が上折返し部43aの下端部に略当接する。また、中央段差部56の横側面が下折返し部43bの内側面(自由端部)に略当接し、下位小段差部58の下側面が下折返し部43bの上端部に略当接する。従って、上位小段差部57と下位小段差部58とを結ぶ区間が、左側部金枠43の自由端部の切欠き部分、すなわち前記上折返し部43a下端部と下折返し部43bの上端部との間に嵌め込まれた状態となっている。
【0067】
また、レールカバー50には、前記上下位小段差部57,58の間において、上述した被覆部60が前記左側部フレーム側(ガラス扉枠4の表側)に突出するように形成されている。被覆部60は、長尺状であって、その横側縁部がガラス扉枠4の下辺に対して略垂直になるよう構成されている。被覆部60の表側(ガラス扉枠4側)には、その周縁部からガラス扉枠4の表側に向かって略垂直に突出し、前記隙間部分90に入り込む突壁が設けられている。該突壁は、横側縁部から突出する横突壁61、上側縁部から突出する上突壁62、下側縁部から突出する下突壁63により構成されている。レールカバー50が取着された状態においては、各突壁61〜63の先端部が前記左側部補助部材71に当接した状態となる。
【0068】
さらに、図6に示すように、上突壁62の内側端部(窓部41側の端部)には、上述した前記左側部補強部材71に形成された溝64に係合される係合部62aが形成されている。また、下突壁63にも上述したような係合部63aが形成されている(図5参照)。
【0069】
また、被覆部60には、その長手方向の略中央部において、略矩形状の孔65が形成されている。従って、ガラス扉枠4が閉じられる際には、外レール13の長手方向の略中央部に設けられた位置決め突部66(図2参照)が前記孔65に挿入されることにより、ガラス扉枠4の閉時の位置が位置決めされるため、ガラス扉枠4の閉動作を円滑に行うことができる。
【0070】
さて、レールカバー50の取着手順としては、まず、突部52を前記発射通路74の凹部に嵌め込みつつ、基端部53と下位段差部54とを結ぶ区間を下側部金枠44の自由端部の切欠き部分に嵌め込む。
【0071】
そして、上位小段差部57と下位小段差部58とを結ぶ区間を、左側部金枠43の自由端部の切欠き部分に嵌め込みながら、被覆部60の突壁61〜63を左側部フレーム部分の隙間部分90に挿入し、左側部補強部材71の溝64に係合部62a,63aを係合させる。このように、本実施の形態によれば、比較的簡単にレールカバー50をガラス扉枠4に取着することができる。
【0072】
以上詳述したように、レールカバー50が、誘導レールの基端部から先端部近傍までの区間を覆うように構成されていることから、誘導レールのほとんどの区間において、遊技球Bのガラス46への衝突を防止でき、ひいてはガラス46への悪影響を抑制することができる。
【0073】
上記レールカバー50は、誘導レールと左側部フレーム部分との重複部分に生じる隙間部分90を塞ぐとともに、誘導レールがガラス46の側縁部からはみ出した部分を被覆する被覆部60を備えている。これにより、前記隙間部分90へ遊技球Bが脱落したり、誘導レールとガラス46端部との間に遊技球Bが挟まってしまうといった不具合の発生が防止され、その結果、ガラス46への悪影響を抑制することができる。
【0074】
また、レールカバー50の基端部53と下位段差部54とを結ぶ区間が、下側部金枠44の自由端部の切欠き部分に嵌め込まれていることにより、左右方向の位置ズレが規制される。レールカバー50の上位小段差部57と下位小段差部58とを結ぶ区間が、左側部金枠43の自由端部の切欠き部分に嵌め込まれていることにより、上下方向の位置ズレが規制される。さらに、被覆部60の係合部62a、63aが補強部材71の溝64に係合されることにより、レールカバー50の抜け落ちが防止される。その結果、レールカバー50の取着状態の安定化を図ることができる。
【0075】
ガラス扉枠4にレールカバー50が設けられていることから、ガラス扉枠4の開放時にはレールカバー50も追従するため、誘導レール手前側がレールカバー50に邪魔されることなく開放され、誘導レールの清掃等の邪魔にはならない。
【0076】
レールカバー50に設けられた係合突部77が内レール12に係合されることにより、例えばガラス扉枠4と前面枠3との隙間から針金等を侵入させて不正行為を行おうとしても、誘導レールの内側にある遊技領域にまで針金等を侵入させることが非常に困難となる。結果として、針金等を利用して行われる不正行為を防止することができる。
【0077】
レールカバー50が透明性を有する樹脂により形成されていることから、小窓81を介してガラス扉枠4の内側を見ることができる。例えば、誘導レールを通過する遊技球Bや、遊技盤5又は前面枠3の下隅に貼付される許可証等を見ることができる。
【0078】
尚、上述した実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
【0079】
(a)上記実施の形態においては、レールカバー50が透明性を有する樹脂により形成されている。これに限らず、レールカバーを金属製等他の材質のものとしてもよいし、透明性を有しない樹脂により形成されるようにしてもよい。レールカバーをこのような材質のものとしても、上記実施の形態のように、遊技機の正面から見て誘導レールのほどんどの部分が窓部から視認されないようになっている遊技機では、外観品質上何ら問題ない。
【0080】
(b)上記実施の形態においては、レールカバー50に被覆部60が一体形成されているが、両者を別体として成形し、後で組み付けるようにしてもよい。また、被覆部だけが異なる材質のものであってもよい。
【0081】
(c)係合突部77が一部分だけでなく、レールカバー50の内側縁の全域に沿って形成されいてもよい。このようにすれば、より広い範囲で針金等を侵入させにくくなり、針金等を利用して行われる不正行為をより確実に防止することができる。
【0082】
(d)上記実施の形態では、ガラス扉枠4にガラス45,46を取付けているが、所定の透明性を有していれば、いかなる材質のものを採用してもよい。例えば、「ガラス」に代えて「樹脂板」を採用してもよい。「樹脂板」を採用したとしても、「樹脂板」に対して本発明は効果を奏することとなる。
【0083】
(e)上記実施の形態では、内外レール12,13が前面枠3に設けられている。しかし、内外レール12,13が遊技盤5に設けられている構成としてもよい。
【0084】
(f)上記実施の形態では、従来に比べて遊技領域が比較的大きいパチンコ機1に、本発明を適用している。これに限らず、従来のような遊技領域や窓部等を有するパチンコ機等の遊技機にも適用できる。また、本発明は、上記実施の形態とは異なる他のタイプのパチンコ機等、例えば可変表示装置9等のないパチンコ機や、他の役物を備えたパチンコ機、アレパチと称されるアレンジパチンコ機、雀球と称されるパチンコ機等の遊技機にも応用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるパチンコ機を示す正面図である。
【図2】ガラス扉枠を開放した状態における前面枠、遊技盤等を示す正面図である。
【図3】ガラス扉枠を示す背面図である。
【図4】レールカバーを示す背面図である。
【図5】レールカバーを示す底面図である。
【図6】レールカバーが取付けられた状態を示す図1及び図8のA−A線部分断面図である。
【図7】レールカバーが取り外された状態を示す図1及び図8のA−A線部分断面図である。
【図8】被覆部が設けられている部分におけるパチンコ機の部分正面図である。
【符号の説明】
1…遊技機としてのパチンコ機、3…前面枠、4…ガラス扉枠、5…遊技盤、12…内レール、13…外レール、41…窓部、42…右側部金枠、43…縦ガラス支持部材としての左側部金枠、44…横ガラス支持部材としての下側部金枠、43a…上折返し部、43b…下折返し部、44a…左折返し部、44b…右折返し部、45,46…ガラス、50…カバー部材としてのレールカバー、60…被覆部、61〜63…突壁、62a,63a…係合部、64…溝、71…左側部補強部材、72…右側部補強部材、73…下部補強部材、77…係合突部、90…隙間部分。
Claims (1)
- 前面枠と、前記前面枠に取付けられる遊技盤と、前記遊技盤の前面側において前記前面枠に開閉自在に取付られるガラス扉枠とを備えた遊技機において、
発射された遊技球を遊技領域に導く誘導レールの一部が、前記ガラス扉枠の開閉軸側のフレーム部分と遊技機正面からみて重複するように形成されるとともに、前記ガラス扉枠に取付けられるガラスの側縁部より外側にはみ出すように形成され、
前記ガラス扉枠の閉状態において前記誘導レールと前記ガラスとの間に介在させることによって前記ガラスを保護するカバー部材を前記ガラス扉枠に設け、
前記カバー部材は、前記誘導レールと前記フレーム部分との重複部分に生じる隙間を塞ぐ被覆部を備え、前記ガラス扉枠とは別部材で構成されるとともに、前記ガラスに略当接するように前記ガラス扉枠に取着されるよう構成され、
さらに、前記ガラス扉枠には、前記ガラスの側縁部を支持する長尺状の縦ガラス支持部材と、前記ガラスの下辺部を支持する長尺状の横ガラス支持部材とが設けられ、
前記縦横両ガラス支持部材の長手方向の一辺は前記ガラス扉枠に固定され、固定されていない側の端部は、前記ガラスを係止するために前記ガラス面に沿って内側に折り返されるとともに、前記端部には前記折り返し部分が切欠かれた状態の切欠き部が形成され、
前記カバー部材は、当該カバー部材の一部が前記切欠き部に嵌合されるように構成され、前記縦ガラス支持部材及び横ガラス支持部材の一部に係合され位置決めされることを特徴とする遊技機。
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