JP2005329272A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技領域を拡大しても耐えられるだけの球案内構成を提供し、以って大きな遊技領域を確保することができる遊技機の実用化を図ること。
【解決手段】遊技機1において、遊技機本体の一側部には遊技球を発射するための球発射装置が配設され、その球発射装置から発射された遊技球は、発射レール31を介して遊技機本体の他側部側の斜め上方に向けて案内される。また、遊技盤5には、発射レール31から他側部側の斜め上方に飛び出した遊技球を遊技領域に案内するためのレールユニット11が配設されている。発射レール31は、球発射装置の発射位置から遊技領域の中央位置を越えて他側部側に延びるように形成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、遊技機に関するものである。
遊技機の一種として、パチンコ遊技機等の弾球遊技機が知られている。かかる遊技機は、球受皿から遊技球を受け入れて当該遊技球を発射する球発射装置を備えている。球発射装置から発射された遊技球は、斜め上方に延びる発射レールに沿って遊技盤に向けて発射されるようになっている。発射レールから斜め上方に飛び出した遊技球は、遊技盤に円弧状に形成された球案内通路に沿って遊技領域に導かれる。そして、遊技領域を遊技球が落下していく際に所定の入賞装置に入賞したり、アウト口に入るなどの遊技球の挙動を楽しませるようになっている。
上記球案内通路及び遊技領域は、一般には内レール及び外レールによって遊技盤面を区画することによって形成される。すなわち、上方を開放するように円弧状に形成された内レールと、その上方空間を覆うとともに内レールの左外側を同内レールと並行するように延びる外レールとが、遊技盤面に打ち付けられている。そして、内レールと外レールとによって略円形に形成された空間が遊技領域とされ、内レールと外レールとが並行する部分が球案内通路とされている。従って、球案内通路は、外レールの開放端側において開口して前記発射レールからの遊技球を受け入れる一方、内レールの開放端側において開口して前記遊技領域へ遊技球を導くことになる。
かかる遊技機において、近年、遊技性を高めるために、遊技領域には多種多様の遊技機器が設置されたり、大型の表示装置を設置することが多くなっている。
しかしながら、遊技領域は内レールと外レールで囲まれた領域に限られており、大型の表示装置等を設置した場合には釘を打つことができる遊技球落下領域が狭くなってしまい、遊技球の挙動を十分に楽しませることができないとともに、ゲージ設計上の自由度が低下するという問題がある。
かかる問題を解決すべく、遊技領域を拡大することが考えられるが、設置領域が限られている遊技機において単純に遊技領域を拡大することは実際上困難であることがわかった。特に、球発射装置から遊技領域に至る球案内構成において従来のままでは上手く遊技球を扱うことができない点などで実用化には程遠い結果であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり遊技領域を拡大しても耐えられるだけの球案内構成を提供し、以って大きな遊技領域を確保することができる遊技機の実用化を図ることを主目的とするものである。
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、必要に応じて作用効果等を付記しつつ説明する。
手段1.遊技機本体の一側部に配置されるとともに遊技球を発射する球発射装置と、その球発射装置から発射された遊技球を遊技機本体の他側部側の斜め上方に向けて案内する発射レールと、その発射レールから前記他側部側の斜め上方に飛び出した遊技球を遊技領域に案内する球案内通路とを備え、
前記発射レールを前記球発射装置の発射位置から遊技領域の中央位置を越えて前記他側部側に延びるように形成したことを特徴とする遊技機。
略円形状の遊技領域を拡大する場合には球案内通路の曲率を小さくせざるを得ず、この場合、発射レールから球案内通路への入射角を小さくする、すなわち球案内通路の入口となるべく同じ傾きをもって遊技球を案内することが好ましいため、発射レールの傾斜角度は大きくすることが好ましい。ところが、発射レールの傾斜角度が大きくなると、遊技球は球発射装置から発射されてからなかなか安定しなくなる。そこで、本手段においては、従来よりも発射レールを長く、具体的には遊技領域の中央位置を越えて反対側にまで延長することとした。これにより、遊技球を発射レール上で安定させてから球案内通路に供給することができる。なお、球案内通路は、略円形状の遊技領域に沿って円弧状に延び、入口が遊技領域下方に、出口が遊技領域上部に、配置されるものであるのが一般的である。
手段2.遊技機本体の一側部に配置されるとともに遊技球を発射する球発射装置と、その球発射装置から発射された遊技球を遊技機本体の他側部側の斜め上方に向けて案内する発射レールと、その発射レールから前記他側部側の斜め上方に飛び出した遊技球を遊技領域に案内する球案内通路とを備え、
前記遊技領域の中央最下部にはアウト口を設け、前記発射レールを前記球発射装置の発射位置から遊技領域のアウト口を越えて前記他側部側に延びるように形成したことを特徴とする遊技機。
略円形状の遊技領域を拡大する場合には球案内通路の曲率を小さくせざるを得ず、この場合、発射レールから球案内通路への入射角を小さくする、すなわち球案内通路の入口となるべく同じ傾きをもって遊技球を案内することが好ましいため、発射レールの傾斜角度は大きくすることが好ましい。ところが、発射レールの傾斜角度が大きくなると、遊技球は球発射装置から発射されてからなかなか安定しなくなる。そこで、本手段においては、従来よりも発射レールを長く、具体的には遊技領域の中央最下部のアウト口の位置を越えて反対側にまで延長することとした。これにより、遊技球を発射レール上で安定させてから球案内通路に供給することができる。なお、球案内通路は、略円形状の遊技領域に沿って円弧状に延び、入口が遊技領域下方に、出口が遊技領域上部に、配置されるものであるのが一般的である。
手段3.遊技機本体の一側部に配置されるとともに遊技球を発射する球発射装置と、その球発射装置から発射された遊技球を遊技機本体の他側部側の斜め上方に向けて案内する発射レールと、その発射レールから前記他側部側の斜め上方に飛び出した遊技球を遊技領域に案内する球案内通路とを備え、遊技領域の最下部にはアウト口を設けた遊技機において、
前記球案内通路から戻ってくるファール球を、球案内通路と発射レールとの間に形成された隙間を通して回収するように構成し、
その隙間にファール球を誘導する凸部を、前記アウト口と横並びに設けたことを特徴とする遊技機。
遊技球が発射レールから球案内通路を介して遊技領域に至る過程で、球案内通路から遊技領域に至ることなく逆戻りすることがある。かかる遊技球はファール球となるが、これが発射レールに戻ってくると円滑かつ連続的な球発射動作が阻害される。そこで、球案内通路から逆流してくるファール球を球案内通路と発射レールとの隙間から回収することが必要となる。ここで、略円形状の遊技領域を拡大するとその遊技領域下部から上部まで延びる球案内通路を逆流するファール球も勢いが増して暴れるため、本手段3のように凸部(凸部は、ファール球を案内する機能に着目すればファール球案内部と把握され、ファール球を発射レールに逆流しないように阻止する機能に着目すればファール球逆流阻止部と把握される。)によって積極的にファール球を隙間に誘導することが、確実に隙間にファール球を案内する上で好ましい。また、遊技領域を拡大すると遊技領域の下部も従来よりも下方に配置されることから、遊技領域の下方領域が狭くなってくる。この場合であっても、本手段3のように凸部をアウト口に横並びとなるように設けていることで、アウト口よりも下方にまで余分な部分がはみ出すことのないようにすることができる。
手段4.遊技機本体の一側部に配置されるとともに遊技球を発射する球発射装置と、その球発射装置から発射された遊技球を遊技機本体の他側部側の斜め上方に向けて案内する発射レールと、その発射レールから前記他側部側の斜め上方に飛び出した遊技球を遊技領域に案内する球案内通路とを備え、遊技領域の最下部にはアウト口を設けた遊技機において、
前記球案内通路から戻ってくるファール球を、球案内通路と発射レールとの間に形成された隙間を通して回収するように構成し、
その隙間にファール球を誘導する凸部と、前記球案内通路の入口と、前記アウト口とを横並びに設けたことを特徴とする遊技機。
遊技球が発射レールから球案内通路を介して遊技領域に至る過程で、球案内通路から遊技領域に至ることなく逆戻りすることがある。かかる遊技球はファール球となるが、これが発射レールに戻ってくると円滑かつ連続的な球発射動作が阻害される。そこで、球案内通路から逆流してくるファール球を球案内通路と発射レールとの隙間から回収することが必要となる。ここで、略円形状の遊技領域を拡大するとその遊技領域下部から上部まで延びる球案内通路を逆流するファール球も勢いが増して暴れるため、本手段4のように凸部(凸部は、ファール球を案内する機能に着目すればファール球案内部と把握され、ファール球を発射レールに逆流しないように阻止する機能に着目すればファール球逆流阻止部と把握される。)によって積極的にファール球を隙間に誘導することが、確実に隙間にファール球を案内する上で好ましい。また、遊技領域を拡大すると遊技領域の下部も従来よりも下方に配置されることから、遊技領域の下方領域が狭くなってくる。この場合であっても、本手段4のように凸部と球案内通路入口とアウト口とが横並びとなるようにしていることで、アウト口よりも下方にまで余分な部分がはみ出すことのないようにすることができる。
手段5.手段3または手段4において、アウト口の下部と、凸部の下部と(さらには手段4おいては球案内通路入口と)が、ほぼ水平かつ直線的に配置されていることを特徴とする遊技機。
手段5によれば、アウト口の下部を基準としてひいた水平な直線上に凸部の下部や手段4であれば球案内通路入口が設けられているため、これらを遊技盤面ぎりぎりまで配置してもぴったりと収まる。この結果、遊技領域拡大に好適な球案内構成を得ることができる。
手段6.手段3ないし手段5のいずれかにおいて、内外二重となる内レールと外レールとにより前記球案内通路が形成され、前記内レールに前記凸部が形成されたことを特徴とする遊技機。
球案内通路の入口では、内レールが上、外レールが下となり、球案内通路を浮き上がるようにして逆流してくるファール球は内レールの凸部に当たって隙間に誘導される。
手段7.手段3ないし手段6のいずれかにおいて、前記凸部及び球案内通路を前記遊技領域を区画するための遊技領域区画部材と一体に形成したことを特徴とする遊技機。
手段7によれば、遊技領域区画部材に凸部及び球案内通路が一体形成されることから、凸部や球案内通路を個別に遊技盤等に取り付ける必要がなくなり、組み付け作業が容易になる。また、遊技領域区画部材と凸部及び球案内通路が予め一体形成されるものであるため、それらの相対位置は予め確定して組み付け誤差が発生しないから、精度の高い位置関係を確立し得る。なお、凸部及び球案内通路を遊技領域区画部材に一体形成するには樹脂成形によることが好ましい。
手段8.略円形の遊技領域を区画形成する遊技領域区画部材と、球発射装置から発射された遊技球を遊技領域下方付近から上部に向けて案内する円弧状の球案内通路を形成する球案内通路形成部材とを備え、
前記遊技領域区画部材及び球案内通路形成部材を、略円形のレールユニットによって一体形成し、そのレールユニットには上下左右を除く外周部に遊技盤に取り付けるためのフランジを形成したことを特徴とする遊技機。
手段8によれば、レールユニットによって予め遊技領域区画部材及び球案内通路形成部材が一体形成されることから、その製作及び組み付けが容易になる。そして、略円形の遊技領域を拡大すると、上下左右の外側領域は空間的に余裕がない一方で、それを除く外側領域は余裕がある。その点に着目して、上下左右はフランジを設けずにそれ以外の部分にフランジを設けることにより、遊技領域を拡大しつつ強固にレールユニットを取り付けることが可能となる。
なお、遊技領域区画部材と球案内通路形成部材とはその少なくとも一部を共通の部分として利用してもよい。例えば、内レールと外レールとからレールユニットを構成し、内レールと外レールとの非並行部分を遊技領域区画部材とし、並行部分を球案内通路形成部材とすることができる。
手段9.手段8において、レールユニットの上下左右を直線的に延びるように形成するとともに、それを除く部分に円弧状の前記フランジが突設されていることを特徴とする遊技機。
手段9によれば、通常長方形状をなす遊技盤に対して十分大きなレールユニットを取り付けることが可能となる。
なお、手段8または手段9において、上記手段1ないし手段6で特定した各構成を組み合わせることも勿論可能であり、これらの組合せによれば、遊技領域拡大という共通の目的を達成するに際して相乗的な効果が得られる。
また、球案内通路は遊技盤との当接面を有した溝状、すなわち手前側を開放した溝状に形成されることが好ましく、上記手段7等においてはレールユニットとして球案内通路形成部材がそのような溝状に一体形成されることが好ましい。これにより、例えば球案内通路の一部が遊技盤面から側方にはみだす程に遊技領域を拡大しても、遊技球が円滑に球案内通路を案内されることとなる。
以下、パチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)の一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
図1,2に示すように、パチンコ機1は、外枠2と、該外枠2の前部に設けられ外枠2の一側部にて開閉可能に支持された前面枠3とを備えている。外枠2は、パチンコ機1のベースとなる枠であり、板材により全体として矩形状に構成されている。尚、本実施の形態では、外枠2は木製であって、上下方向の長さは808mm、左右方向の長さは520mmとなっている(従来と同等サイズ)。また、前面枠3は合成樹脂、具体的にはポリカーボネート樹脂により構成されている。前面枠3の開閉軸線はパチンコ機1の正面からみて左側に上下に延びるように設定されている。尚、外枠2は樹脂により構成されていてもよく、あたかも外枠2及び前面枠3が一体物のように見えるよう構成されていてもよい。
また、前面枠3の前面側には、ガラス扉枠4が開閉自在に設けられている。ガラス扉枠4の開閉軸線もパチンコ機1の正面からみて左側に上下に延びるように設定されている。ガラス扉枠4の左右方向の長さは、前面枠3とほぼ同等であり、該ガラス扉枠4によって前面枠3の下部を除くほとんどの部分が覆われるようになっている。
一方、ガラス扉枠4の存在していない前面枠3下部は、例えばABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂よりなる下受皿ユニット51となっている。下受皿ユニット51の右下部には、手前側に延びるようにして遊技球発射ハンドル52が配設されている。また、下受皿ユニット51のほぼ中央部には球受皿としての景品球払出用の下受皿53が設けられている。
これに対し、球受皿としての上受皿54はガラス扉枠4の下部フレームに一体的に設けられている。ここで、上受皿54は、遊技球Bを遊技球発射装置の方へ導く前に一旦遊技球Bを貯留するための受皿をいう。すなわち、従来ではガラス扉枠の下方に前面枠に対し開閉可能な前飾り枠が設けられ、該前飾り枠に上受皿が設けられていたのであるが、本実施の形態では、前飾り枠が省略され、前面枠3に対し直接的に上受皿54が設けられている。
前面枠3は、外形が前記外枠2とほぼ同一形状をなす樹脂ベース20を主体に構成されており、その樹脂ベース20の後側には遊技盤5が着脱可能に装着されている。遊技盤5は、その周縁部が樹脂ベース20(前面枠3)の裏側に当接した状態で取着されており、図2では、遊技盤5の前面部の略中央部分だけが樹脂ベース20の窓孔20aを通じて前面枠3の前面側に露出した状態となっている。この遊技盤5の上下方向の長さは476mm、左右方向の長さは451mmとなっている(従来と同等サイズ)。また、遊技盤5には、ルータ加工が施されることによって複数の開口部が形成されており、各開口部には、普通入賞口6、可変入賞装置7、作動チャッカー8、可変表示装置9、スルーチャッカー10等が配設されている。本実施の形態において、可変表示装置9は、10.4インチサイズの大型の液晶表示部と、当該液晶表示部の周囲に配設されたセンターフレームと、液晶表示部における表示制御を実行するための表示制御基板とを備えている。
可変表示装置9の液晶表示部には、例えば左図柄列、中図柄列及び右図柄列の3つの表示列が表示される。各図柄列は複数の図柄によって構成されており、これら図柄が各図柄列毎にスクロールされるように表示画面に可変表示されるようになっている。
また、可変入賞装置7は、通常、遊技球Bが入賞できない状態又は入賞し難い状態になっている。より詳しくは、作動チャッカー8に対し遊技球Bが入賞することに基づいて、可変表示装置9の液晶表示部の図柄が可変表示される。そして、確定された図柄の組合せが予め設定した特定の図柄の組合せとなったこと、ここでは停止した図柄が特定の組み合わせであることを必要条件に特別遊技状態が発生し、可変入賞装置7の大入賞口が所定の開放状態となり(具体的には所定時間、所定回数だけ開く)、遊技球Bが入賞しやすい状態(大当たり状態)になるよう構成されている。なお、周知のとおり、前記一般入賞口6、可変入賞装置7、作動チャッカー8に遊技球Bが入賞することに基づいて、上受皿54(場合によっては下受皿53)に対し所定数の景品球が払い出されるようになっている。また、遊技盤5には、遊技球Bの落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘が植設されているとともに、風車等の各種部材(役物)が配設されている。
また、遊技盤5には、遊技球発射装置から発射された遊技球Bを遊技盤5上部へ案内するためのレールユニット11が取付けられており、遊技球発射ハンドル52の回動操作に伴い発射された遊技球Bはレールユニット11を通じて所定の遊技領域に案内されるようになっている。ここで、図3を用いてレールユニット11の構成を説明する。
図3に示すように、レールユニット11はリング状をなす樹脂成型品にて構成されており、内外二重に一体形成された内レール12と外レール13とを有する。内レール12は上方の約1/4ほどを除いて略円環状に形成され、一部(主に左側部)が内レール12に向かい合うようにして外レール13が形成されている。かかる場合、内レール12と外レール13とにより誘導レールが構成され、これら各レール12,13が所定間隔を隔てて並行する部分(向かって左側の部分)により球案内通路が形成されている。なお、球案内通路は、遊技盤5との当接面を有した溝状、すなわち手前側を開放した溝状に形成されている。
内レール12の先端部分(図3の左上部)には戻り球防止部材21が取着されている。これにより、一旦、内レール12及び外レール13間の球案内通路から遊技盤5の上部へと案内された遊技球Bが再度球案内通路内に戻ってしまうといった事態が防止されるようになっている。また、外レール13には、遊技球Bの最大飛翔部分に対応する位置(図3の右上部:外レール13の先端部に相当する部位)に返しゴム22が取着されている。従って、所定以上の勢いで発射された遊技球Bは、返しゴム22に当たって跳ね返されるようになっている。
さらに、前記外レール13の内側面には、遊技球Bの飛翔をより滑らかなものとするべく、長尺状をなすステンレス製の金属帯としての摺動プレート23が取着されている。ここで、外レール13には、その前後の縁部において一定間隔で複数の突起が形成されており、その突起間に摺動プレート23の中間部分がはめ込まれる。また、摺動プレート23の先端部(図3の上側端部)は、前記返しゴム22が外レール13に取着されるのに伴って併せて固定され、同基端部(図3の下側端部)は、外レール13の下端部分にて折り返されてネジ24によりネジ止め固定されている。この場合、摺動プレート23に形成されるネジ穴は、プレート長手方向に延びる長孔であると良く、この長孔に沿って摺動プレート23を前後させることにより、外レール13に対する摺動プレート23の密着具合が調整できる。こうした構成により、摺動プレート23の曲げ加工のばらつきやレールユニット11の樹脂成型時の歪み等にかかわらず、外レール13に対してより密着させた状態で摺動プレート23を装着することができるようになる。なお、符号25は、後述するアウト口29に通じる開口部である。
また、レールユニット11の外周部には、遊技盤5に対する取付面を構成する円弧状のフランジ26が形成されている。レールユニット11が遊技盤5に取付けられる際には、遊技盤5上にフランジ26が当接され、その状態で複数の貫通孔27にネジ等が挿通されてレールユニット11及び遊技盤5間の締結がなれるようになっている。さらに本実施の形態では、正面から見てレールユニット11の上下左右の各端部は略直線状に(平坦に)形成されている。つまり、レールユニット11の上下左右の各端部においてはフランジ26が切り落とされ、遊技機1における有限の領域にてレール径の拡張、すなわち遊技盤5上の遊技領域の拡張が図られるようになっている。
内レール12及び外レール13間の球案内通路の入口には、同球案内通路の一部を閉鎖するようにして凸部28が形成されている。この凸部28は、内レール12からレールユニット11下端部にかけて略鉛直方向に設けられ、遊技領域まで至らず球案内通路内を逆流してくるファール球を下受皿53等に回収させるための役目をなす。特に、凹部28と、球案内通路の入口と、開口部25(すなわちアウト口29)とは横並びに設けられ、それら各部位の下部はほぼ水平かつ直線的に配置されている。
図2において、遊技領域は、レールユニット11の内周部(内外レール)により略円形状に区画形成されており、その遊技領域の最下部にはアウト口29が形成されている。主として外レール13に沿って遊技領域内に案内された遊技球Bは、各種入賞装置等に取り込まれる他は遊技領域の最下部まで落下し、アウト口29を通って図示しない球排出路の方へと案内されるようになっている。本実施の形態では、レールユニット11により遊技領域区画部材及び球案内通路形成部材が構成される。
次に、遊技領域について説明する。すなわち、本実施の形態では、遊技盤5の盤面上に区画される遊技領域が従来よりもはるかに大きく構成されている。本実施の形態では、外レール13の最上部地点から遊技盤5下部までの間の距離は462mm(従来品よりも75mm長い)、外レール13の極左位置から内レール12の極右位置までの間の距離は449mm(従来品よりも65mm長い)となっている。また、内レール12の極左位置から内レール12の極右位置までの間の距離は432mmとなっている。
本実施の形態では、遊技領域を、パチンコ機1の正面から見て、内レール12及び外レール13によって囲まれる領域のうち、内外レール12,13の並行部分である誘導レールの領域を除いた領域としている。従って、本実施の形態では、遊技領域と言った場合には、誘導レール部分は含まないため、遊技領域の向かって左側限界位置は外レール13によってではなく内レール12によって特定される。同様に、遊技領域の向かって右側限界位置は内レール12によって特定される。また、遊技領域の下側限界位置は遊技盤5の下端位置によって特定される。また、遊技領域の上側限界位置は外レール13によって特定される。
従って、本実施の形態では、遊技領域の幅(左右方向の最大幅)は、432mmであり、遊技領域の高さ(上下方向の最大幅)は、462mmである。
ここで、前記遊技領域の幅は、少なくとも380mm以上あることが望ましい。より好ましくは390mm以上、400mm以上、410mm以上、420mm以上、430mm以上、440mm以上、450mm以上、さらに460mm以上であることが望ましい。もちろん、470mm以上であってもよい。即ち、遊技領域の幅は、遊技領域拡大という観点からは大きい程好ましい。また、遊技領域の高さは、少なくとも400mm以上あることが望ましい。より好ましくは410mm以上、420mm以上、430mm以上、440mm以上、450mm以上、さらには460mm以上であることがより望ましい。もちろん、470mm以上、480mm以上、490mm以上としてもよい。即ち、遊技領域の幅は、遊技領域拡大という観点からは大きい程好ましい。なお、上記幅及び高さの組合せについては、上記数値を任意に組み合わせたものとしてもよい。
本実施の形態では、遊技盤5面に対する遊技領域の面積の比率は約73%と、従来に比べ格段に面積比が大きいものとなっている。なお、遊技盤5面に対する遊技領域の面積比は、従来では50%程度に過ぎなかったことから、遊技盤5を共通とした前提においてはかなり遊技領域を拡大しているといえる。尚、パチンコ機1の外形は各製造者毎にほぼ共通しており遊技盤5の大きさも同様とせざるを得ない状況下において、上記のように遊技盤5面に対する遊技領域の面積の比率を約20%も高めたことは、遊技領域拡大の観点で非常に有意義である。ここで、前記比率は、少なくとも60%以上であることが望ましい。さらに好ましくは65%以上であり、より好ましくは70%以上である。また、本実施形態の場合を越えて75%以上であれば、一層望ましい。さらには、80%以上であってもよい。
また、パチンコ機1全体の正面側の面積に対する遊技領域の面積の比率は約40%と、従来に比べ格段に面積比が大きいものとなっている。なお、パチンコ機1全体の正面側の面積に対する遊技領域の面積比は、35パーセント以上であるのが望ましい。もちろん、40パーセント以上としてもよいし、45パーセント以上、又は50パーセント以上としてもよい。
但し、本実施の形態においては、上記のように遊技領域を大きくする都合上、遊技領域が遊技盤5面の周縁に非常に近い位置まで占めている。その結果、内外レール12,13の誘導レール部分の一部が、遊技盤5よりも外にはみ出した格好となっている。なお、誘導レール部分に限らず、遊技領域の一部、即ち内レール12よりも内周側領域の一部が遊技盤5よりも外にはみ出した状態とすることも可能である。例えば、遊技領域は遊技盤5面の左側にはみ出すだけでなく、右側にはみ出してもいいし、上下の一方又は両方にはみ出してもよい。かかる構成とすることで、遊技領域が左右方向に広く確保され、かつ、大きな可変表示装置9が設置された場合でも十分な遊技球落下領域を確保することが可能となる。なお、可変表示装置9の両側に位置するスルーチャッカー10は、該チャッカー10を通過した遊技球Bが中央の方へ寄せられるような案内機構を有している。これにより、遊技領域が左右方向に拡張されている場合であっても、遊技球Bを中央の作動チャッカー8や可変入賞装置7の方へと案内することができ、ひいては、遊技領域が拡張されることにより遊技球Bが入賞しにくくなることによる興趣の低下が抑制されるようになっている。さらには、遊技領域が左右方向に拡張されていることによって、風車、スルーチャッカー10、複数の釘(遊技球Bを中央に誘導するための三角釘等の誘導釘)、他の役物を種々配設することができ、可変表示装置7の左右両側の遊技領域での遊技球Bの挙動を一層面白くすることができるようになっている。
また、前記樹脂ベース20において、遊技盤5の下方には、所定の発射角度にて発射レール31が取付固定されている。従って、遊技球発射ハンドル52の回動操作に伴い発射された遊技球Bは、まずは発射レール31に沿って斜め上方に打ち出され、その後前述した通りレールユニット11を通じて所定の遊技領域に案内されるようになっている。なお、遊技球を発射するための遊技球発射装置は、遊技機本体の一側部(本実施の形態では、右下側部)に配置されている。本遊技機1の場合、遊技領域が従来よりも大幅に拡張されることは既に述べたが、かかる構成下では、誘導レールの曲率を小さくせざるを得ないことから、打出球を安定化させるための工夫を要する。そこで本実施の形態では、遊技球の発射位置を低くするとともに発射レール31の傾斜角度(発射角度)を既存のものよりも幾分大きくし(すなわち発射レール31を立ち上げるようにし)、さらに発射レール31の長さを既存のものよりも長くして十分な長さの球誘導距離を確保するようにしている。これにより、遊技球発射装置から発射された遊技球をより安定した状態で誘導レールに案内できるようにしている。この場合特に、発射レール31を、遊技球発射装置の発射位置から遊技領域の中央位置(アウト口29)を越えて延びるよう形成している。
また、発射レール31と外レール13との間には、所定間隔の隙間32が形成されている。従って、仮に、遊技球発射装置から発射された遊技球が戻り球防止部材21まで至らずファール球として誘導レール内(内外レール間)を逆戻りする場合には、そのファール球が隙間32を通じて下方に落下する。そしてその後、当該ファール球がファール球通路33を介して下受皿53に排出されるようになっている。因みに、本実施の形態の場合、発射レール31の長さは約240mm、隙間32の長さ(発射レール31の延長線上の長さ)は約50mmである。
ファール球が誘導レール内を逆流してくる際、その多くは外レール13に沿って流れ、隙間32に到達した時点で下方に落下するが、一部のファール球は誘導レール内で暴れ、上側の内レール12の方へ跳ね上がるものもある。この際、跳ね上がったファール球は、球案内通路入口の前記凸部28に当たり、隙間32に誘導される。これにより、ファール球の全てが確実に隙間43に案内されるようになる。因みに、一旦球案内通路内に入った遊技球がファール球となって逆戻りする場合を考えると、隙間32を図の左側に拡張する、すなわち球案内通路の入口をより左側に配置するのが望ましい。これにより、ファール球がいち早くファール球通路32に回収され、次に発射される遊技球との干渉が抑制される。
なお、詳しい図面の開示は省略するが、遊技球発射装置には、ガラス扉枠4側の球出口(上受皿54より通じる球出口)から遊技球が1つずつ供給される。この際、本実施の形態では遊技球の発射位置を低くしたため、ガラス扉枠4側の球出口から前記発射位置への落差が大きくなるが、発射レール31の基端部付近にはその右側と手前側にそれぞれガイド部材35,36を設置した。これにより、ガラス扉枠4側の球出口から供給される遊技球が常に所定の発射位置にセットされ、安定した発射動作が実現できる。これらガイド部材35,36(特に手前側のガイド部材36)をガラス扉枠4側に設ける構成も考えられるが、それではガラス扉枠4を開閉する際に、ガイド部材35,36と下皿ユニット51との干渉が懸念される。それ故、ガイド部材35,36を共に前面枠3(樹脂ベース20)に設けるのが望ましい。また、遊技球発射装置には打球槌が設けられ、軸部を中心とする打球槌の回動に伴い遊技球が発射されるが、打球槌に関して軽量化が望まれている。それ故、材料変更や軸部寸法の縮小化により打球槌の軽量化を図る一方で、十分な発射力を確保すべく、打球槌のヘッド部(軸部と反対側の端部)に重りを設けている。これにより、十分でかつ安定した遊技球の発射が実現できる。
次に、ガラス扉枠4について図1,図4を参照しつつ説明する。図4は、ガラス扉枠4の背面図である。ガラス扉枠4には前記遊技領域のほとんどを外部から視認することができるよう略楕円形状の窓部41が形成されている。詳しくは、前記窓部41は、その左右側の略中央部が、上下側に比べて比較的緩やかに湾曲した形状となっている。なお、前記略中央部が直線状になるようにしてもよい。本実施の形態において、前記窓部41の上端(外レール13の最上部、遊技領域の上端)と、ガラス扉枠4の上端との間の距離(いわゆる上部フレーム部分の上下幅)は50mmとなっており、85mm〜95mm程度上部フレーム幅がある従来技術に比べ、著しく短くなっている。これにより、遊技領域の上部領域が確保されやすくなるとともに、大型の可変表示装置9も比較的上方に配置することができるようになっている。なお、上記距離は、80mm以下であることが望ましく、より望ましくは70mm以下であり、さらに望ましくは60mm以下である。もちろん、所定の強度が確保できるのであれば、50mm以下であっても差し支えない。
また、窓部41の左端と、ガラス扉枠4の左端との間の最短距離(いわゆる左側部フレーム部分の左右幅:図4では右側に示されている)は、ガラス扉枠4自体の強度及び支持強度を高めるために比較的大きく設定されている。より詳しくは、図1及び図2を相互に比較すると明らかなように、ガラス扉枠4が閉じられた状態において、外レール13の左端部はもちろん、内レール12の左端部も前記左側部フレーム部分によって覆い隠される。即ち、誘導レールの少なくとも一部が、パチンコ機1正面からみてガラス扉枠4の左側部フレーム部分と重複し覆い隠される(図8参照)。このように遊技球Bが一時的に視認困難となったとしても、それは、遊技球Bが遊技領域に案内される通過点に過ぎず、遊技者が主として遊技を楽しむ遊技領域において遊技球Bが視認困難となるわけではない。そのため、実際の遊技に際しては何ら支障が生じない。また、このような支障が生じない一方で、ガラス扉枠4の十分な強度及び支持強度が確保可能となっている。ちなみに、外レール13の左端位置と外枠2の左端位置との左右方向の距離は21mm、遊技領域の右端位置(内レール12の右端位置)と外枠2右端位置との左右方向の距離は44mmとなっている。
加えて、ガラス扉枠4の周囲(例えばコーナー部分)に、各種ランプ等の発光手段が設けられている。これら発光手段は、大当たり時や所定のリーチ時等の遊技状態の変化に応じて点灯、点滅のように発光態様が変更制御され遊技中の演出効果を高める役割を果たすようになっている。例えば、窓部41の左右周縁には、LED等の図示しない発光手段と、当該発光手段を覆う装飾部材80とから構成された一対の周縁電飾部材が設けられている。また、装飾部材80の下端部に隣接するように、前面枠3や遊技盤5等を視認できるよう透明樹脂が取付けられた小窓81が設けられている。
ガラス扉枠4の裏側には、金属製の各種補強部材が設けられている。詳しくは、図4に示すように、左側部フレーム部分(図4では右側に示されている)の裏側には左側部補強部材71が設けられ、右側部フレーム部分(図4では左側に示されている)の裏側には右側部補強部材72が設けられ、下部フレーム部分の裏側には下部補強部材73が設けられている。なお、左側部補強部材71において、その中間位置(本実施の形態では、窓部41の最下部とほぼ同じ高さ位置)にはフック状をなす係合爪71aが設けられており、この係合爪71aは、ガラス扉枠4を閉じた状態で前面枠3の孔部3a(図2参照)に係合されるように構成されている。この構成により、上受皿54を含む形態でガラス扉枠4が構成され、その上下の軸支位置が延長されたとしても、中間位置におけるガラス扉枠4の浮き上がりが防止できる。それ故、ガラス扉枠4を浮かしての不正行為等が抑制されるようになっている。
下部フレーム部分には、前記発射レール31(図2参照)に対向する位置に樹脂製のレール側壁部材74が設けられている。このレール側壁部材74は、ガラス扉枠4を閉じた際に発射レール31の側壁となり、発射レール31から遊技球がこぼれ落ちないようになっている。
また、ガラス扉枠4の裏側には、ガラス支持用の金枠が各補強部材71〜73と一体的に設けられている。詳しくは、左側部補強部材71には、その内側部分(窓部41側)からガラス扉枠4の背面方向に突出するように、左側部金枠43が設けられている。右側部補強部材72には、その内側部分(窓部41側)からガラス扉枠4の背面方向に突出するように右側部金枠42が設けられている。下部補強部材73には、その内側部分(窓部41側)からガラス扉枠4の裏面方向に突出するように、下側部金枠44が設けられている。なお、左側部金枠43は本実施の形態における縦ガラス支持部材に相当し、下側部金枠44は本実施の形態における横ガラス支持部材に相当する。
上記構成の下、各金枠42〜44に一対の矩形状のガラス45,46が前後に所定間隔を隔てて取着されている。なお、各金枠42〜44は、ガラス45,46の間隔を保持するために、それぞれ幅方向の断面形状が内側に凸状となるよう形成されている。従って、金枠42〜44の外側面には、その長手方向に沿って溝が形成された状態となっている。また、各金枠42〜44の自由端部は、それぞれ奥側のガラス46の裏側面に沿って内方向に折り返された構成となっている。なお、左側部金枠43及び下側部金枠44の自由端部の一部分が切欠かれた状態となっており、その長手方向の一部分において、前述したような折返し部分が設けられない構成となっている。従って、左側部金枠43は、上側に上折返し部43a、下側に下折返し部43bが形成された構成となっている。また、下側部金枠44は、左側(図4の右側)に左折返し部44a、右側(図4の左側)に右折返し部44bが形成された構成となっている。
一方、上記のような構成とすることにより、ガラス扉枠4が閉じられた状態にあっては、外レール13及び内レール12によって構成されている遊技球Bの誘導レールの一部において、奥側のガラス46で覆われない部分が存在する。従って、図8に示すように、左側部フレーム部分の裏側の隙間部分90と、誘導レールが連通した状態となる。このように隙間部分90が一切覆われていないと、例えば、前記発射装置により発射された遊技球Bが戻り球防止部材21まで至らず戻ってきた場合に、該遊技球Bが隙間部分90へこぼれて(飛び出して)しまったり、該遊技球Bが外レール13とガラス46との間に挟まってしまうおそれがある。また、隙間部分90から戻り球となって遊技球Bが下方に落下してきた場合には、誘導レールの下部において、その遊技球Bがガラス46に衝突し、ガラス46に悪影響が及んでしまうおそれがある。このような事態を防止するべく、本実施の形態では、ガラス扉枠4にガラス46の代わりに、誘導レールを被覆し前記隙間部分90を塞ぐことのできる後述する被覆部を備え、ガラス46を保護するカバー部材としてのレールカバー50がガラス扉枠4の裏側に取着されている(図4参照)。
詳しくは、図4乃至図6に示すように、レールカバー50は、略円弧状をなす略平板体であって、透明な樹脂により形成されている。レールカバー50は、その円弧形状が前記誘導レールの形状に対応する形状であって、その取付位置が前記誘導レールに対応する位置、すなわち窓部41の周縁部に沿うようにガラス扉枠4の裏側に取着されている。レールカバー50が取着された状態では、その表面側はガラス46に略当接状態となる。また、ガラス扉枠4が閉じられた状態においては、レールカバー50の裏面が誘導レールのほぼ全域を覆うこととなる。
図5に示すように、レールカバー50の内側(内レール12側)は内レール12に沿うように円弧状になっている。なお、図5はレールカバー50の背面図である。レールカバー50には、その裏側(図5の手前側)の内側縁に沿って突出した突条77が内側縁近傍において形成されている。突条77は、ガラス扉枠4が閉じられた状態においては、前記誘導レール内に入り込んだ状態で内レール12にほぼ一体的に重なり合うよう構成されている。
レールカバー50の外側(外レール13側)は、ガラス扉枠4に取着するために凹凸のある形状となっている。詳しくは、レールカバー50は、その下部に前記発射通路74の上辺部に当接するよう構成された基部51を備えている。また、基部51の下辺部には、その略中央部から下方へ突出する突部52が形成されている。突部52は発射通路74に設けられた図示しない凹部に嵌合されるように構成されている。
レールカバー50の外側には、該レールカバー50の基端部53と同じ高さ位置において下位段差部54が設けられている。下位段差部54の横側面はガラス扉枠4の下辺に対し略垂直になるよう形成され、その下側面はガラス扉枠4の下辺に対し略水平になるよう形成されている。また、基端部53の端面はガラス扉枠4の下辺に対し略垂直になるよう形成されている。下位段差部54の横側面の長さは、前記左折返し部44aの折返し幅とほぼ同じになるよう構成され、基端部53と下位段差部54の横側面との長さは、下側部金枠44の自由端部の切欠き部分の長さ、つまり前記左折返し部44aの内端部と右折返し部44bの内端部との間の長さに相当するよう構成されている。つまり、レールカバー50が取着された状態においては、基端部53の端面は右折返し部44bの内端部と略当接した状態となり、下位段差部54の横側面は左折返し部44aの内端部と略当接した状態となる。従って、基端部53と下位段差部54とを結ぶ区間が、下側部金枠44の自由端部の切欠き部分、すなわち左折返し部44aの内端部と右折返し部44bの内端部との間に嵌め込まれた状態となっている。
一方、レールカバー50の先端部55は、その横側面がガラス扉枠4の下辺に対し略垂直になるよう形成されている。また、レールカバー50の長手方向の略中央部外側には中央段差部56が形成されている。中央段差部56の横側面はガラス扉枠4の下辺に対し略垂直になるよう形成され、その下側面はガラス扉枠4の下辺に対し略水平になるよう形成されている。なお、中央段差部56の横側面と、先端部55の横側面とは同一線上に形成されている。
また、先端部55のやや下方位置において上位小段差部57が設けられている。上位小段差部57の横側面はガラス扉枠4の下辺に対し略垂直になるよう形成され、その上側面はガラス扉枠4の下辺に対し略水平になるよう形成されている。また、中央段差部56のやや上方位置において下位小段差部58が設けられている。下位小段差部58の横側面はガラス扉枠4の下辺に対し略垂直になるよう形成され、その下側面はガラス扉枠4の下辺に対し略水平になるよう形成されている。
上位小段差部57の上側面の長さは、上折返し部43aの折返し幅とほぼ同じになるよう構成され、下位小段差部58の下側面の長さは、下折返し部43bの折返し幅とほぼ同じになるよう構成されている。また、上位小段差部57の上側面から下位小段差部58の下側面までの長さは、左側部金枠43の自由端部の切欠き部分の長さ、つまり前記上折返し部43aの下端部と下折返し部44bの上端部との長さに相当するよう構成されている。なお、上位小段差部57の横側面と、下位小段差部58の横側面とは同一線上に形成されている。
上記構成の下、レールカバー50が取着された状態においては、先端部55の横側面が上折返し部43aの内側面(自由端部)に略当接し、上位小段差部57の上側面が上折返し部43aの下端部に略当接する。また、中央段差部56の横側面が下折返し部43bの内側面(自由端部)に略当接し、下位小段差部58の下側面が下折返し部43bの上端部に略当接する。従って、上位小段差部57と下位小段差部58とを結ぶ区間が、左側部金枠43の自由端部の切欠き部分、すなわち前記上折返し部43a下端部と下折返し部43bの上端部との間に嵌め込まれた状態となっている。
また、レールカバー50には、前記上下位小段差部57,58の間において、上述した被覆部60が前記左側部フレーム側(ガラス扉枠4の表側)に突出するように形成されている。被覆部60は、長尺状であって、その横側縁部がガラス扉枠4の下辺に対して略垂直になるよう構成されている。被覆部60の表側(ガラス扉枠4側)には、その周縁部からガラス扉枠4の表側に向かって略垂直に突出し、前記隙間部分90に入り込む突壁が設けられている。該突壁は、横側縁部から突出する横突壁61、上側縁部から突出する上突壁62、下側縁部から突出する下突壁63により構成されている。レールカバー50が取着された状態においては、各突壁61〜63の先端部が前記左側部補助部材71に当接した状態となる。
さらに、図7に示すように、上突壁62の内側端部(窓部41側の端部)には、上述した前記左側部補強部材71に形成された溝64に係合される係合部62aが形成されている。また、下突壁63にも上述したような係合部63aが形成されている(図6参照)。
また、被覆部60には、その長手方向の略中央部において、略矩形状の孔65が形成されている。従って、ガラス扉枠4が閉じられる際には、外レール13の長手方向の略中央部に設けられた位置決め突部66(図2参照)が前記孔65に挿入されることにより、ガラス扉枠4の閉時の位置が位置決めされるため、ガラス扉枠4の閉動作を円滑に行うことができる。
さて、レールカバー50の取着手順としては、まず、突部52を前記発射通路74の凹部に嵌め込みつつ、基端部53と下位段差部54とを結ぶ区間を下側部金枠44の自由端部の切欠き部分に嵌め込む。
そして、上位小段差部57と下位小段差部58とを結ぶ区間を、左側部金枠43の自由端部の切欠き部分に嵌め込みながら、被覆部60の突壁61〜63を左側部フレーム部分の隙間部分90に挿入し、左側部補強部材71の溝64に係合部62a,63aを係合させる。このように、本実施の形態によれば、比較的簡単にレールカバー50をガラス扉枠4に取着することができる。
以上詳述したように本実施の形態では、遊技球発射装置の発射位置から遊技領域の中央位置(アウト口29)を越えて延びるように、従来よりも長くして発射レール31を形成したため、仮に遊技領域を拡大させる場合であっても遊技球を発射レール31上で安定させてから誘導レール(球案内通路)に供給することができる。
また、レールユニット11には、ファール球を隙間32に誘導するための凸部28を、誘導レール(球案内通路)の入口とアウト口29とに横並びに設けたため、凸部28によって確実にファール球を隙間32に誘導することができる。またそれに加え、レールユニット11として、アウト口29よりも下方にまで余分な部分がはみ出すことのないようにすることができ、遊技領域を拡大する上で構成の適正化が実現できる。すなわち、遊技領域拡大に好適な球案内構成を得ることができる。
レールユニット11によって予め遊技領域区画部材及び球案内通路形成部材が一体形成されることから、その製作及び組み付けが容易になる。そして、略円形の遊技領域を拡大すると、上下左右の外側領域は空間的に余裕がない一方で、それを除く外側領域は余裕がある。その点に着目して、上下左右はフランジ26を設けずにそれ以外の部分にフランジ26を設けることにより、遊技領域を拡大しつつ強固にレールユニット11を取り付けることが可能となる。
レールカバー50が、誘導レールの基端部から先端部近傍までの区間を覆うように構成されていることから、誘導レールのほとんどの区間において、遊技球Bのガラス46への衝突を防止でき、ひいてはガラス46への悪影響を抑制することができる。
上記レールカバー50は、誘導レールと左側部フレーム部分との重複部分に生じる隙間部分90を塞ぐとともに、誘導レールがガラス46の側縁部からはみ出した部分を被覆する被覆部60を備えている。これにより、前記隙間部分90へ遊技球Bが脱落したり、誘導レールとガラス46端部との間に遊技球Bが挟まってしまうといった不具合の発生が防止され、その結果、ガラス46への悪影響を抑制することができる。
また、レールカバー50の基端部53と下位段差部54とを結ぶ区間が、下側部金枠44の自由端部の切欠き部分に嵌め込まれていることにより、左右方向の位置ズレが規制される。レールカバー50の上位小段差部57と下位小段差部58とを結ぶ区間が、左側部金枠43の自由端部の切欠き部分に嵌め込まれていることにより、上下方向の位置ズレが規制される。さらに、被覆部60の係合部62a,63aが補強部材71の溝64に係合されることにより、レールカバー50の抜け落ちが防止される。その結果、レールカバー50の取着状態の安定化を図ることができる。
ガラス扉枠4にレールカバー50が設けられていることから、ガラス扉枠4の開放時にはレールカバー50も追従するため、誘導レール手前側がレールカバー50に邪魔されることなく開放され、誘導レールの清掃等の邪魔にはならない。
レールカバー50に設けられた突条77が内レール12に重なり合うよう構成されることにより、例えばガラス扉枠4と前面枠3との隙間から針金等を侵入させて不正行為を行おうとしても、誘導レールの内側にある遊技領域にまで針金等を侵入させることが非常に困難となる。結果として、針金等を利用して行われる不正行為を防止することができる。
なお、上述した実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
(a)上記実施の形態では、内レール12からレールユニット11下端部にかけて略鉛直方向に凸部28を1つ形成したが(図3参照)、この構成を図10の如く変更する。図10の(a)では、凸部28を複数段(図では2段)に形成している。また、図10の(b)では、アウト口29側が下になるように傾斜させて凸部28を形成している。いずれにおいても、やはり同様にファール球を確実に隙間32に誘導することができる。
(b)上記実施の形態では、誘導レール(球案内通路)及び発射レール31間の隙間32の発射レール31側の端部に合わせるようにして、レールユニット11に凸部28を形成したが(図2参照)、この凹部28を隙間32の中間部に位置させるよう、左側にずらして設けてもよい。
(c)上記実施の形態では、レールユニット11として内レール12と外レール13とを一体に形成したが、それら内外レールを別体で形成した後組み付ける構成であってもよい。
(d)突条77が一部分だけでなく、レールカバー50の内側縁の全域に沿って形成されていてもよい。このようにすれば、より広い範囲で針金等を侵入させにくくなり、針金等を利用して行われる不正行為をより確実に防止することができる。
(e)上記実施の形態では、ガラス扉枠4にガラス45,46を取付けているが、所定の透明性を有していれば、いかなる材質のものを採用してもよい。例えば、「ガラス」に代えて「樹脂板」を採用してもよい。「樹脂板」を採用したとしても、「樹脂板」に対して本発明は効果を奏することとなる。
(f)上記実施の形態では、内外レール12,13が前面枠3に設けられている。しかし、内外レール12,13が遊技盤5に設けられている構成としてもよい。
(g)上記実施の形態では、従来に比べて遊技領域が比較的大きいパチンコ機1に、本発明を適用している。これに限らず、従来のような遊技領域や窓部等を有するパチンコ機等の遊技機にも適用できる。また、本発明は、上記実施の形態とは異なる他のタイプのパチンコ機等、例えば可変表示装置9等のないパチンコ機や、他の役物を備えたパチンコ機、アレパチと称されるアレンジパチンコ機、雀球と称されるパチンコ機等の遊技機にも応用できる。
一実施の形態におけるパチンコ機を示す正面図である。 ガラス扉枠を開放した状態における前面枠、遊技盤等を示す正面図である。 レールユニットを示す正面図である。 ガラス扉枠を示す背面図である。 レールカバーを示す背面図である。 レールカバーを示す底面図である。 レールカバーが取付けられた状態を示す図1及び図9のA−A線部分断面図である。 レールカバーが取り外された状態を示す図1及び図9のA−A線部分断面図である。 被覆部が設けられている部分におけるパチンコ機の部分正面図である。 レールユニットにおける凸部の別構成を示す正面図である。
符号の説明
1…遊技機としてのパチンコ機、3…前面枠、4…ガラス扉枠、5…遊技盤、11…レールユニット、12…内レール、13…外レール、26…フランジ、28…凸部、29…アウト口、31…発射レール、32…隙間、33…ファール球通路。

Claims (6)

  1. 遊技機本体の一側部に配置されるとともに遊技球を発射する球発射装置と、その球発射装置から発射された遊技球を遊技機本体の他側部側の斜め上方に向けて案内する発射レールと、その発射レールから前記他側部側の斜め上方に飛び出した遊技球を遊技領域に案内する球案内通路とを備え、遊技領域の最下部にはアウト口を設けた遊技機において、
    前記球案内通路から戻ってくるファール球を、球案内通路と発射レールとの間に形成された隙間を通して回収するように構成し、
    その隙間にファール球を誘導する凸部を、前記アウト口と横並びに設けたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記アウト口の下部と、前記凸部の下部とが、ほぼ水平かつ直線的に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 遊技機本体の一側部に配置されるとともに遊技球を発射する球発射装置と、その球発射装置から発射された遊技球を遊技機本体の他側部側の斜め上方に向けて案内する発射レールと、その発射レールから前記他側部側の斜め上方に飛び出した遊技球を遊技領域に案内する球案内通路とを備え、遊技領域の最下部にはアウト口を設けた遊技機において、
    前記球案内通路から戻ってくるファール球を、球案内通路と発射レールとの間に形成された隙間を通して回収するように構成し、
    その隙間にファール球を誘導する凸部と、前記球案内通路の入口と、前記アウト口とを横並びに設けたことを特徴とする遊技機。
  4. 前記アウト口の下部と、前記凸部の下部と、前記球案内通路入口とが、ほぼ水平かつ直線的に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 内外二重となる内レールと外レールとにより前記球案内通路が形成され、前記内レールに前記凸部が形成されたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の遊技機。
  6. 前記凸部及び球案内通路を前記遊技領域を区画するための遊技領域区画部材と一体に形成したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の遊技機。
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