JP2006025849A - あぶらとり紙 - Google Patents

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晉 尾本
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Abstract

【課題】弱酸性の紙によって構成するとこにより、使用時に皮膚に与える刺激を緩和することがなく、また、皮膚に残留した皮脂による雑菌の繁殖を防止し、アレルギ症状やニキビ等の皮膚病の発生を予防する。
【解決手段】抄紙工程前の紙化工程において、製造後にpH5〜PH6の弱酸性となるように、紙料の酸性度を調整するようにした。あぶらとり紙の全体が均一に弱酸性となり、皮脂を除去する際皮膚に過度の刺激を与えることがない。また、皮膚に残留した皮脂が容易に弱アルカリ性に変質することがなく、雑菌の増殖が抑えられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、顔の皮膚から皮脂等を除去する際に使用されるあぶらとり紙に関する。
従来より、顔の皮膚から皮脂等を除去する際には、あぶらとり紙が使用されていた。あぶらとり紙には、その使用目的から吸脂性等の機能が要求されるため、素材となる紙は専ら使用時の機能を実現できることを条件に選択される。
このような吸脂性等の機能を向上する目的で、あぶらとり紙の素材となる紙の構造を考慮したものもある(例えば、特許文献1参照。)。
一方、紙は酸性であると耐久性に劣り、経時変化が著しく、長期間の保存に耐えない。そこで、一般に紙は、中性又はアルカリ性に調製して妙紙される。
このため、従来のあぶらとり紙も、中性又はアルカリ性に調製された紙を素材として構成されている。
特開2004−141279号公報
しかしながら、従来のあぶらとり紙は、pH6.5以上の中性又はアルカリ性に調製された紙を素材として構成されていたため、人間の皮膚がpH5.2〜5.5程度であることから、使用時の接触によって刺激を与える場合があり、特に、所謂敏感肌に使用するとアレルギ症状を発症する可能性がある。また、皮脂は放置されると弱アルカリ性に変化し、あぶらとり紙を使用した後に皮膚に残留した皮脂によって雑菌が増殖し、ニキビ等の皮膚病の原因となる。
この発明の目的は、弱酸性の紙によって構成するとこにより、使用時に皮膚に与える刺激を緩和することがなく、また、皮膚に残留した皮脂による雑菌の繁殖を防止し、アレルギ症状やニキビ等の皮膚病の発生を予防できるあぶらとり紙を提供することにある。
この発明のあぶらとり紙は、上記の課題を解決するための手段として、以下の構成を備えたものである。
(1)pH5〜pH6の紙によって構成したことを特徴とする。
この構成においては、あぶらとり紙が、弱酸性紙によって構成される。したがって、皮膚から皮脂を除去する際に、人間の皮膚の状態に近い弱酸性の紙が皮膚に接触する。
(2)前記紙は、抄紙前にpH5〜pH6に調製されることを特徴とする。
この構成においては、あぶらとり紙を構成する紙が、抄紙前の原料の段階で弱酸性に調製される。したがって、抄紙後に表面への薬剤の塗布等の工程が不要になる。
上記の構成により、この発明によれば以下の効果を奏することができる。
(1)人間の皮膚の状態に近い弱酸性の紙を皮膚に接触させて皮膚から皮脂を除去する処理が行われるため、皮膚に過剰な刺激を与えることがなく、アレルギ症状を発症することを防止できる。また、あぶらとり紙の使用後に皮膚に皮脂が残留しても、雑菌の増殖し易い弱アルカリ性の状態になり難く、ニキビ等の皮膚病の発生を防止できる。
(2)抄紙後に表面への薬剤の塗布等の工程を行う必要がなく、容易に製造することができる。また、紙の表面だけでなく全体が弱酸性になり、長期間にわたって安定して弱酸性の状態を保つことができる。
図1は、この発明の実施形態に係るあぶらとり紙の製造工程を説明する流れ図である。この発明の実施形態に係るあぶらとり紙は、顔面等の皮膚から皮脂を除去する目的で使用されることを考慮して、安全性が高く、刺激性が低く、及び、吸脂性が高い原料を、紙化工程、抄紙工程及び断裁工程を経て製造される。
紙化工程では、まず、リファイナーを用いた叩解処理により、パルプ繊維を水の存在下で繊維を離解して適当な長さに揃え、皮脂を除去する際に皮膚に接触することを考慮して、充分な強度と表面の滑らかさを得られる状態にされる。
次いで、pH5〜pH6となるように、薬品が添加される。ここでは耐水性を得るために使用されるロジンの定着剤である硫酸バンドが、強酸性物質であることから、その添加量を調整するか、又は、中性サイズ剤を併用することにより、pH5〜pH6の弱酸性の紙料を作成する。
抄紙工程では、一般的な抄紙機を用い、紙化工程で得られた紙料を0.5/1%程度の濃度の水溶液としてストックインレットからワイヤーパートに噴出し、20%程度の紙料濃度にされる。さらに、プレスロールとフェルトとの間で圧搾及び脱水されて40〜47%程度の紙料濃度にされた後、ドライヤパートで乾燥されて90〜95%程度の紙料濃度にされ、カレンダによって表面を平滑にされる。
断裁工程では、抄紙工程で作成された紙が、皮脂の除去に適した所定の大きさ及び形状に裁断され、あぶらとり紙が得られる。
上記のようにして作成されたあぶらとり紙は、人間の皮膚の酸性度に近い状態となるため、皮脂を除去する際に皮膚に接触しても皮膚に過度の刺激を与えることがなく、アレルギ症状を発症することを防止できる。
また、中性紙又は弱アルカリ性紙のあぶらとり紙を用いた場合のように、あぶらとり紙に接触した後に皮膚に残留した皮脂が容易に弱アルカリ性に変質して皮膚上に雑菌の増殖を招く環境が作られてしまうといったことがなく、ニキビ等の皮膚病の発生を予防することができる。
さらに、上記のように、この発明のあぶらとり紙は、抄紙工程の前における紙料の作成段階で弱酸性に調製されるため、抄紙工程後における薬剤塗布等の表面処理工程を省いて製造工程を簡略化できるだけでなく、抄紙工程後に表面に対する薬剤の塗布等によって酸性度を調整する場合のように表面部分と内部との酸性度が異なるといったことがなく、全体的に均一に弱酸性に構成することができる。このため、長期間にわたって弱酸性状態を維持することができる。
この発明の実施形態に係るあぶらとり紙の製造工程を説明する流れ図である。

Claims (2)

  1. pH5〜pH6の紙によって構成したことを特徴とするあぶらとり紙。
  2. 前記紙は、抄紙前にpH5〜pH6に調製されることを特徴とする請求項1に記載のあぶらとり紙。
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