JP3141945U - 透明模様紙 - Google Patents

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晶子 三柴
昌行 左合
靖 次良丸
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Abstract

【課題】エンボス加工部が高透明であり、非エンボス加工部とエンボス加工部のコントラストがはっきりとした透明模様紙を提供する。
【解決手段】NBKPが60質量%以上配合され、かつ長さ加重平均繊維長が1mm以下とした原料によって抄紙された原紙を使用して、TAPPI UM550に準じて測定したエンボス加工後の高透明化部の透明度が70%以上であり、非エンボス加工部とエンボス加工された高透明化部の透明度差が10%以上とする。また、前記原紙の密度を0.7〜1.0g/cmとする。
【選択図】図1

Description

本考案は、エンボス加工によって模様付けされた模様紙であって、エンボス加工で潰された凹部の透明度が非常に高い透明模様紙に関するものである。
紙の一部を透明にして模様化した透明模様紙は、包装紙や、お菓子の敷き紙、本の装丁紙など各種用途で使用されており、紙の一部を透明にして模様化する技術は従来から色々な方法が知られている。例えば、熱融着繊維を少量配合して、熱エンボス加工する方法(特許文献1、2、3、4)、紙の一部をパーチメント加工する方法(特許文献5)、紙に透明インキで模様印刷する方法(特許文献6、7、8)、紙の一部に透明化樹脂を浸透させる方法(特許文献9、10、11)、紙に型紙を当ててカレンダー処理する方法(特許文献12、13)、透明性の紙に水を浸み込ませて一部を不透明化する方法(特許文献14)などがある。
実開昭51−17506号公報 実開昭51−17507号公報 特開平1−162898号公報 特開平8−109600号公報 特開昭61−282498号公報 特開昭63−256798号公報 特開昭63−303197号公報 特開平1−168997号公報 特開昭56−068195号公報 特開平4−136299号公報 特開平6−287896号公報 特開平11−12998号公報 特開平11−21794号公報 特開2000−136500号公報
これまでの透明模様紙は、透明部と非透明部のコントラストが低く、透明部でもあまり透明度が高くなかった。また、高透明化するためには、透明化樹脂やインキを多量に使用する必要があった。そこで、本考案者らは、製造が比較的容易で、意匠性に富み、かつ高級感のある透明模様紙を提供することを目的とする。
本考案者らは、上記課題を解決するため、鋭意研究を行った結果、下記の透明模様紙を考案するに至った。すなわち、考案の第1は、針葉樹晒クラフトパルプを60質量%以上配合し、JAPAN TAPPI No.52:2000で規定された光学的自動計測法でのパルプ繊維長試験方法により測定された長さ加重平均繊維長を1mm以下としたパルプ原料により抄紙された原紙にエンボス加工を施した模様紙であって、TAPPI UM550に準じて測定したエンボス加工後の高透明化部の透明度が70%以上であり、非エンボス加工部とエンボス加工された高透明化部の透明度差が10%以上である。考案の第2は、前記原紙の密度が、0.7〜1.0g/cmである。
本考案の透明模様紙は、エンボス加工後の透明部と非エンボス加工部の不透明部のコントラストが高く、エンボス加工による模様の意匠性も高く、高級感のある透明模様紙となる。
本考案は、原紙にエンボス加工を施す模様紙に関するものである。エンボス加工部と非エンボス加工部のコントラストが高いほど、エンボス模様がはっきりと浮かび上がり、意匠性が良いとされる。そのため、エンボス加工後の凹部の透明度が非常に高く、非エンボス加工部の凸部は透明度が低いことが好ましい。ここで、透明度の指標としては、TAPPI UM550に準じて光透過率を測定する透明度計において、エンボス加工部の透明化した狭い面積に合わせ、測定開口部を狭くして、試料がない状態を100%とし、試料を光源と受光部の間に挿入した場合の透過率の数値を透明度とした。エンボス加工部において、透明度は70%以上であり、非エンボス加工部との透明度差は10%以上であることが必要である。本考案においては、透明化剤やインキ等の樹脂を浸透させるわけではなく、あくまでエンボス加工のみで、透明度70%以上を達成するものである。エンボス加工部と非エンボス加工部の透明度差が10%未満では、コントラストが低く、エンボス柄が不明瞭となる。また、エンボス加工部の透明度を70%以上とするためには、エンボス加工によって高透明化するパルプ構成が必要となる。一般的には、広葉樹晒クラフトパルプ(以下LBKPと略記する)に比べ、針葉樹晒クラフトパルプ(以下NBKPと略記する)の方が、透明度が発現し易い。これは、NBKPの方が、LBKPに比べ繊維が太く長いため、シート上でのパルプ繊維交点が少なくなり光の乱反射が抑えられる。そのため、NBKPの配合量は60質量%以上が好ましく、より好ましくは80質量%以上である。
また、透明性を発現し易くするためには、叩解を進めることでパルプ繊維を潰れやすくして、空隙を極力減らすことが望ましい。該叩解は、ビーター、ジョルダン、コニカルリファイナー、シングルディスクリファイナー、ダブルディスクリファイナー、デラックスリファイナー等の叩解機を用いて行われる。叩解後のカナディアン標準濾水度としては、100mlcsf以下、より好ましくは50mlcsf以下が好ましく、パルプ繊維の長さ加重平均繊維長は1mm以下とする必要があり、より好ましくは0.8mm以下とする。長さ加重平均繊維長が1mmを超える場合には、エンボス加工後にパルプ繊維が潰れにくく、高透明とはなりにくくなってしまう。また、エンボス加工前の原紙の密度は0.7〜1.0g/cmの範囲が好ましい。高叩解処理を施した原料パルプでは、密度0.7g/cm未満が発現しにくいということもあるが、原紙段階で、密度1.0g/cmを超えて高密度化した場合には、エンボス加工後の高密度化による透明性発現効果が少なくなり、エンボス加工部と非エンボス加工部での透明度差がつきにくい。なお、本考案では、パルプ繊維として、木材パルプに限定するものではなく、麻パルプやリンターパルプなども適宜配合することができる。
原紙抄造時には、原料スラリーに内添薬品として、硫酸バンドなどの定着剤や、澱粉やポリアクリルアミド系などの紙力増強剤、ケテンダイマー系(アルキルケテンダイマー、アルケニルケテンダイマー)やロジン系のサイズ剤、それ以外にも必要に応じ、湿潤紙力剤や染料・顔料などを適宜添加することができる。また、表面強度や表面サイズを付与するために外添薬品として、表面紙力剤や表面サイズ剤、ポリビニルアルコール樹脂やデンプンなどの水溶性樹脂または水性エマルジョン樹脂をオンマシンサイズプレスまたはゲートロール塗工しても良い。また、エンボス前加工原紙をカレンダー処理することで、密度を1.0g/cm付近まで上げても良い。
尚、本考案の透明模様紙を構成する原紙の抄紙方法については特に限定されず、例えば、抄紙pHが4.5付近である酸性抄紙法、抄紙pHを約6〜9とする中性抄紙法等を用いることができる。また、抄紙機も、長網抄紙機、円網抄紙機、ヤンキー抄紙機等公知の装置を適宜使用できる。さらにプレス、マシンカレンダーにより密度を増加することで、透明性をより高めることができる。同様に、オンマシンまたはオフマシンのスーパーキャレンダー、ソフトキャレンダー等によって加圧仕上げを施すことも透明性を向上させるためには有効である。加圧仕上げは加湿等の手段により紙の水分を上げてから行うと、より一層効果的である。
エンボス加工は平版プレス、ロールプレスなど特に限定されるものではないが、通常は、所望するエンボスパターンを彫刻した彫刻ロールを用い、ロールエンボス機にて熱圧処理するのが好ましい。エンボスパターンとしては、絹目、絹目格子、梨地といった比較的細かなエンボス柄から、波模様や花柄などの大柄まで、ニーズに合わせて、適宜選択できる。
本発明を下記の実施例によって、さらに具体的に説明する。実施例、比較例中の部、%は、特に断らない限り質量部、質量%を示し、塗布量、部数、混合割合等はすべて固形分で示した。
<実施例1>
NBKP70%、LBKP30%とし、ダブルディスクリファイナーを用いて混合叩解フリーネス50mlcsfまで叩解した。この原料パルプに、内添サイズ剤0.05%(荒川化学工業社製、サイズパインK903)、硫酸バンド1%を添加し、長網多筒ドライヤー抄紙機にて、坪量60g/mのエンボス加工前原紙を抄造した。
前記原紙にロールエンボス機を用い、熱圧処理により、彫刻ロールでエンボス加工した。エンボス加工した模様紙のエンボス意匠性を目視評価した。
上記エンボス加工前原紙および、エンボス加工後の透明模様紙の物性は、下記の方法にて測定した。
・平均繊維長:JAPAN TAPPI No.52:2000で規定された光学的自動計測法でのパルプ繊維長試験方法に準じてファイバーラボ「FS−200」(カヤーニ社製)にて、長さ加重平均繊維長を測定した。
・坪量:JIS P 8124:1998に準じて測定した。
・厚さ:JIS P 8118:1998に準じて測定した。
・密度:JIS P 8118:1998に準じて測定した。
・透明度:TAPPI UM550に準じて、拡散光透明度計 DOT−5(村上色彩技術研究所社製)にて測定した。ただし、通常の受光部の測定開口部は2cmφであるが、エンボス加工部の透明化部は、2cmφ以下であることが多いため、測定開口部を1cmφまで狭くして、エンボス部の透明度を測定した。
なお、開口部を狭くした状態での試料なしの光透過率を100%として、エンボス加工部の透明度を換算した。
・エンボス柄コントラスト:エンボス柄の明瞭具合を目視評価した。コントラストがはっきりとして、エンボス柄が明瞭なものを○とし、はっきりしないものを×とした。
<実施例2>
実施例1のエンボス加工前原紙をカレンダー処理し、原紙密度を1.0g/cmとした以外は、実施例1と同様にして、透明模様紙を作成した。
<実施例3>
NBKP100%とし、フリーネスを30mlcsfとし以外は、実施例1と同様にして、透明模様紙を作成した。
<実施例4>
実施例3において、坪量を35g/mとしたい以外は、実施例1と同様にして、透明模様紙を作成した。
<比較例1>
実施例3において、エンボス加工前原紙をプレーンロールでカレンダー処理し、密度を1.1g/cmとし、これをエンボス加工前原紙とした以外は、実施例1と同様にして、透明模様紙を作成した。
<比較例2>
実施例1において、フリーネスを500mlcsfとした以外は、実施例1と同様にして透明模様紙を作成した。
<比較例3>
LBKP100%、フリーネス300mlcsfとした以外は、実施例1と同様にして、透明模様紙を作成した。
Figure 0003141945
本考案に係る透明模様紙の簡易断面図である。
符号の説明
1…エンボス未加工部
2…最も透明性が高いエンボス加工部。

Claims (2)

  1. 針葉樹晒クラフトパルプを60質量%以上配合し、JAPAN TAPPI No.52:2000で規定された光学的自動計測法でのパルプ繊維長試験方法により測定された長さ加重平均繊維長を1mm以下としたパルプ原料により抄紙された原紙にエンボス加工された模様紙であって、TAPPI UM550に準じて測定したエンボス加工後の高透明化部の透明度が70%以上であり、非エンボス加工部とエンボス加工された高透明化部の透明度差が10%以上であることを特徴とする透明模様紙。
  2. 前記原紙の密度が、0.7〜1.0g/cmであることを特徴とする請求項1に記載の透明模様紙。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018186269A1 (ja) * 2017-04-07 2018-10-11 旭化成株式会社 圧密化部を有するセルロース不織布

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