JP2006024555A - 燃料電池、電子機器、移動体、発電システム及びコージェネレーションシステム - Google Patents

燃料電池、電子機器、移動体、発電システム及びコージェネレーションシステム Download PDF

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Abstract

【課題】 デンプン等の多糖類から直接電力を取り出すことができる燃料電池を提供する。
【解決手段】 カーボン等の電極11上に、多糖類から単糖類への分解に関与する酵素と、生成した単糖類の分解に関与する酵素と、単糖類の分解プロセスにおける酸化反応に伴って還元体が生成される補酵素(例えば、NAD+ 、NADP+ 等)と、補酵素の還元体(例えば、NADH、NADPH等)を酸化する補酵素酸化酵素(例えば、ジアホラーゼ)と、補酵素酸化酵素から補酵素の酸化に伴って生じる電子を受け取って電極11に渡す電子メディエータ(例えば、ACNQ、ビタミンK3等)とを、固定化材により固定化して燃料極1を形成する。燃料極1と空気極5とを電解質層3を介して対向させることにより燃料電池を構成する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、触媒に酵素を用いる燃料電池、電子機器、移動体、発電システム及びコージェネレーションシステムに関する。
燃料電池は、基本的に燃料極(負極)と酸化剤極あるいは空気極(正極)と電解質(プロトン伝導体)とを備えるものであり、その動作原理は水の電気分解の逆動作で、水素と酸素とにより水(H2 O)を生成するとともに電気を発生する。すなわち、燃料極に供給された燃料(水素)が酸化されて電子とプロトン(H+ )とに分離し、電子は燃料極に渡され、H+ は電解質を通って酸化剤極まで移動する。酸化剤極では、このH+ が、外部から供給された酸素及び燃料極から外部回路を通って送られた電子と反応してH2 Oを生成する。
このように、燃料電池は、燃料の持つ化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換する高効率な発電装置であり、天然ガス、石油、石炭等の化石エネルギーが持つ化学エネルギーを使用場所や使用時によらずに、しかも高い変換効率で電気エネルギーとして取り出すことができる。このため、従来から大規模発電用途等としての燃料電池の開発研究が活発に行われている。例えば、スペースシャトルに燃料電池が搭載され、電力と同時に乗組員用の水を補給できることや、クリーンな発電装置であることを証明した実績がある。
さらに近年、固体高分子型燃料電池等、室温から90℃程度の比較的低温の作動温度域を示す燃料電池が開発され、注目を集めている。このため、大規模発電用途のみならず、自動車の駆動用電源、パーソナルコンピュータやモバイル機器等のポータブル電源等の小型システムへの応用が模索されつつある。
このように、燃料電池は大規模発電から小規模発電まで幅広い用途が考えられ、高効率な発電装置として多くの注目を集めている。しかしながら、燃料電池では、燃料として通常、天然ガス、石油、石炭等を改質器により水素ガスに変換して用いており、限りある資源を消費するとともに、高温に加熱する必要があったり、白金(Pt)等の高価な貴金属の触媒を必要としたりする等、いろいろと問題点がある。また、水素ガスやメタノールを直接燃料として用いる場合でも、その取り扱いには注意を要する。
そこで、生物内で行われている生体代謝が高効率なエネルギー変換機構であることに着目し、これを燃料電池に適用する提案がなされている。ここでいう生体代謝には、微生物体細胞内で行われる呼吸、光合成等が含まれる。生体代謝は、発電効率が極めて高く、また、室温程度の穏やかな条件で反応が進行するという特長を兼ね備えている。
例えば、呼吸は、糖類、脂肪、タンパク質等の栄養素を微生物又は細胞内に取り込み、これらの化学エネルギーを、数々の酵素反応ステップを有する解糖系及びトリカルボン酸(TCA)回路を介して二酸化炭素(CO2 )を生成する過程でニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD+ )を還元して還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)とすることで酸化還元エネルギー、すなわち電気エネルギーに変換し、さらに電子伝達系においてこれらのNADHの電気エネルギーをプロトン勾配の電気エネルギーに直接変換するとともに酸素を還元し、水を生成する機構である。ここで得られた電気エネルギーは、アデノシン三リン酸(ATP)合成酵素を介して、アデノシン二リン酸(ADP)からATPを生成し、このATPは微生物や細胞が生育するために必要な反応に利用される。このようなエネルギー変換は、細胞質ゾル及びミトコンドリアで行われている。
また、光合成は、光エネルギーを取り込み、電子伝達系を介してニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADP+ )を還元して還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADPH)とすることで電気エネルギーに変換する過程で、水を酸化し酸素を生成する機構である。この電気エネルギーは、CO2 を取り込み炭素固定化反応に利用され、炭水化物の合成に利用される。
上述したような生体代謝を燃料電池に利用する技術としては、微生物中で発生した電気エネルギーを電子メディエータを介して微生物外に取り出し、この電子を電極に渡すことで電流を得る微生物電池が報告されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、微生物及び細胞には化学エネルギーから電気エネルギーへの変換といった目的の反応以外にも不要な機能が多く存在するため、上述した方法では望まない反応に電気エネルギーが消費されて充分なエネルギー変換効率が発揮されない。
そこで、酵素や電子メディエータを用いて所望の反応のみを行うような燃料電池が提案されている(例えば、特許文献2、3参照。)。この燃料電池は、燃料を酵素により分解してプロトンと電子とに分離するもので、燃料としてメタノールやエタノールのようなアルコール類のほか、グルコースのような単糖類を用いたものが開発されている。
特開2000−133297号公報 特開2003−282124号公報 特開2004−71559号公報
しかしながら、アルコール類やグルコースを燃料に用いた上述の従来の燃料電池は、発電効率の点で未だ不充分であり、これが実用化の障害となっていた。
そこで、この発明が解決しようとする課題は、多糖類から直接電力を取り出すことにより高効率の発電が可能で、しかも限りある化石燃料を使用しないで済み、資源循環型社会の実現に貢献することができる燃料電池を提供することである。
この発明が解決しようとする他の課題は、上記のような優れた燃料電池を用いる電子機器、移動体、発電システム及びコージェネレーションシステムを提供することである。
本発明者等は、従来技術が有する上記の課題を解決するために鋭意検討を行った。その概要を説明すると下記のとおりである。
上述の従来の燃料電池で燃料に用いられているグルコースは、様々な多糖類から工業的に分解されて生産されている。一方、自然界においては、グルコースのような単糖類ではなく、多くは多糖類の状態で存在している。一般的に生物もグルコースからではなく、実際、外部から多糖類を取り入れ酵素により分解してエネルギーを得ている。このような多糖類からのエネルギーの取り出しは、生ごみ等を燃料としたバイオマスシステム等で実現されている。このシステムは、バイオマスにより水素ガスやメタノール等の化学物質を生産するもので、これらの化学物質の多くは燃焼させることで熱エネルギーを取り出している。さらに、バイオ活動の発生熱を利用することで、熱エネルギーを取り出したりしている。これらの熱エネルギーを利用してタービン等により運動エネルギーに変換し、さらに発電機により電気エネルギーに変換している。このエネルギー変換の段階でエネルギーロスが発生し、燃料の持つエネルギーを非常に無駄にしている。
したがって、自然界に存在している多糖類を燃料として発電する燃料電池を実現することができれば、生ごみに限らず、自然界で生産される化学物質(例えば、デンプン、セルロース等)から直接電気エネルギーを取り出すことが可能となり、限りある化石燃料を使用することなく電力を得ることができる。さらには、生ごみあるいは廃棄紙を有効利用することができ、廃棄物を減らして資源循環型社会の実現に貢献することができる。さらには植物が光合成により多糖類を合成する際、大気中のCO2 を固定化するために、現在問題となっている大気中のCO2 の削減にも貢献できる可能性がある。
本発明者等は、鋭意研究の結果、燃料電池の燃料にデンプン等の多糖類を用いることにより上記の課題を一挙に解決することができることを見出し、この発明を案出するに至ったものである。
すなわち、上記課題を解決するために、
第1の発明は、
酵素を用いて燃料を分解し発電する燃料電池であって、
燃料が多糖類を含む
ことを特徴とするものである。
第2の発明は、
燃料電池を用いる電子機器において、
燃料電池は、
酵素を用いて燃料を分解し発電する燃料電池であって、燃料が多糖類を含むものである
ことを特徴とするものである。
第3の発明は、
燃料電池を用いる移動体において、
燃料電池は、
酵素を用いて燃料を分解し発電する燃料電池であって、燃料が多糖類を含むものである
ことを特徴とするものである。
第4の発明は、
燃料電池を用いる発電システムにおいて、
燃料電池は、
酵素を用いて燃料を分解し発電する燃料電池であって、燃料が多糖類を含むものである
ことを特徴とするものである。
第5の発明は、
燃料電池を用いるコージェネレーションシステムにおいて、
燃料電池は、
酵素を用いて燃料を分解し発電する燃料電池であって、燃料が多糖類を含むものである
ことを特徴とするものである。
第1〜第5の発明における燃料電池は通常、正極と負極との間にプロトン伝導体を挟んだ構造を有する。
この燃料電池においては、多糖類を酵素により分解することにより、多糖類から直接電気エネルギーを取り出すことが可能となる。
この燃料電池の燃料として用いることができる多糖類(広義の多糖類であり、加水分解によって2分子以上の単糖を生じる全ての炭水化物を指し、二糖、三糖、四糖等のオリゴ糖を含む)としては、デンプン、アミロース、アミロペクチン、グリコーゲン、セルロース、マルトース、スクロース、ラクトース等が挙げられる。これらは単糖類が2つ以上結合したものであり、いずれの多糖類においても、結合単位の単糖類としてグルコースが含まれている。なお、アミロースとアミロペクチンとはデンプンに含まれる成分であり、デンプンはアミロースとアミロペクチンとの混合物である。燃料としては、分解可能な多糖類を含むものであればいずれも用いることができ、多糖類の分解物であるグルコースを含んでいてもよい。したがって、生ごみ等も燃料とすることができる。
この燃料電池には、酵素として少なくとも、多糖類の加水分解等の分解を促進し、グルコース等の単糖類を生成する分解酵素と、生成した単糖類の酸化を促進し分解する酸化酵素とが用いられる。さらに、酸化酵素によって還元される補酵素を酸化体に戻す補酵素酸化酵素も用いられる。
この補酵素酸化酵素の作用により、補酵素が酸化体に戻るときに電子が生成され、補酵素酸化酵素から電子メディエータを介して電極(負極)に電子が渡される。補酵素としては、例えばNAD+ が、補酵素酸化酵素としては、例えばジアホラーゼが用いられる。
多糖類を分解する分解酵素としてグルコアミラーゼを用い、単糖類を分解する酸化酵素としてグルコースデヒドロゲナーゼを用いた燃料電池では、グルコアミラーゼによりグルコースにまで分解することができる多糖類、例えばデンプン、アミロース、アミロペクチン、グリコーゲン、マルトースのいずれかを含むものであれば、これを燃料として発電することが可能となる。なお、グルコアミラーゼはデンプン等のα−グルカンを加水分解しグルコースを生成する分解酵素であり、グルコースデヒドロゲナーゼはβ−D−グルコースをD−グルコノ−δ−ラクトンに酸化する酸化酵素である。
また、分解酵素としてセルラーゼを用い、酸化酵素としてグルコースデヒドロゲナーゼを用いた燃料電池では、セルラーゼによりグルコースにまで分解することができるセルロースを燃料とすることができる。セルラーゼは、より詳しくはセルラーゼ(EC 3.2.1.4)、エキソセロビオヒドラーゼ(EC 3.2.1.91)、β−グルコシダーゼ(EC 3.2.1.21)等のいずれか少なくとも一種である。なお、分解酵素としてグルコアミラーゼとセルラーゼとを混合して用いてもよく、この場合には、自然界で生産される多糖類の大半を分解することができるため、これらを多く含むもの、例えば生ごみ等を燃料とする発電システムを得ることが可能となる。
また、分解酵素としてα−グルコシダーゼを用い、酸化酵素としてグルコースデヒドロゲナーゼを用いた燃料電池では、α−グルコシダーゼによりグルコースに分解されるマルトースを燃料とすることができる。
また、分解酵素としてスクラーゼを用い、酸化酵素としてグルコースデヒドロゲナーゼを用いた燃料電池では、スクラーゼによりグルコースとフルクトースとに分解されるスクロースを燃料とすることができる。スクラーゼは、より詳しくはα−グルコシダーゼ(EC 3.2.1.20)、スクロース−α−グルコシダーゼ(EC 3.2.1.48)、β−フルクトフラノシダーゼ(EC 3.2.1.26)等のいずれか少なくとも一種である。
また、分解酵素としてβ−ガラクトシダーゼを用い、酸化酵素としてグルコースデヒドロゲナーゼを用いた燃料電池では、β−ガラクトシダーゼによりグルコースとガラクトースとに分解されるラクトースを燃料とすることができる。
負極近傍で起こっている酵素反応現象を効率よく電気信号として捉えるために、補酵素酸化酵素、補酵素及び電子メディエータは、固定化材を用いて負極上に固定化されることが好ましい。また、酸化酵素も負極上に固定化されていることが好ましい。さらに、多糖類を分解する分解酵素も負極上に固定化される構成とし、最終的に燃料となる多糖類も負極上に固定化される構成としてもよい。
また、デンプンを燃料とする燃料電池では、デンプンを糊化してゲル状の固形化燃料としたものを用いることもできる。この場合、糊化したデンプンを酵素等が固定化された負極に接触させる、あるいは負極上に酵素等とともに固定化する方法をとることができる。このような電極を用いると、負極表面のデンプン濃度を、溶液中に溶解したデンプンを用いた場合よりも高い状態に保持することができ、酵素による分解反応がより速くなり、出力が向上するとともに、燃料の取り扱いが溶液の場合よりも容易で、燃料供給システムを簡素化することができ、しかも燃料電池を天地無用とすることができるため、モバイル機器に用いたときに非常に有利である。
第1の発明による燃料電池は、およそ電力が必要なもの全てに用いることができ、大きさも問わないが、例えば、電子機器、移動体、動力装置、建設機械、工作機械、発電システム、コージェネレーションシステム等に用いることができ、用途等によって出力、大きさ、形状、燃料の種類等が決められる。
第2の発明による電子機器は、基本的にはどのようなものであってもよく、携帯型のものと据え置き型のものとの双方を含むが、具体例を挙げると、携帯電話、モバイル機器、ロボット、パーソナルコンピュータ、ゲーム機器、車載機器、家庭電気製品、工業製品等である。
第3の発明による移動体は、基本的にはどのようなものであってもよく、具体例を挙げると、自動車、二輪車、航空機、ロケット、宇宙船等である。
第4の発明による発電システムは、基本的にはどのようなものであってもよく、その規模も問わず、燃料としても、多糖類そのもののほか、多糖類を含む生ごみ等を用いることもできる。
第5の発明によるコージェネレーションシステムは、基本的にはどのようなものであってもよく、その規模も問わず、燃料としても、多糖類そのもののほか、多糖類を含む生ごみ等を用いることもできる。
上述のように構成されたこの発明においては、燃料に含まれる多糖類を酵素によって単糖類に分解し、この単糖類を酵素によって酸化分解する過程で効率良く電気エネルギーを取り出すことができる。
この発明によれば、触媒として酵素を用い、燃料として多糖類を含むものを用いることにより、多糖類を燃料として高い効率で発電可能な燃料電池を得ることができる。これにより、例えば、多糖類を多く含有する生ごみから直接電気エネルギーを取り出すことが可能となり、生ごみを有効利用することができる。そして、この燃料電池によれば、限りある化石燃料を使用しないで済み、資源循環型社会の実現に貢献することができる。また、口に入れても安全な多糖類を燃料にできることにより、モバイル製品として好適な燃料電池を得ることができる。さらに、例えば、糊化したデンプンを燃料に用いることにより、燃料の取り扱いが溶液の場合よりも容易で、燃料供給システムを簡素化することができ、モバイル製品として好適な燃料電池を得ることができる。そして、このように優れた燃料電池を用いることにより、高性能の電子機器、移動体、発電システム、コージェネレーションシステム等を実現することができる。
以下、この発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1はこの発明の一実施形態による燃料電池を模式的に示す。図1に示すように、この燃料電池は、燃料として供給された多糖類を酵素により分解し電子を取り出すとともにプロトン(H+ )を発生する燃料極(負極)1と、プロトンのみ伝導する電解質層3と、この電解質層3によって燃料極1と隔離され、燃料極1から電解質層3を通って輸送されたプロトンと燃料極1から外部回路を通って送られた電子と空気中の酸素とにより水を生成する空気極(正極)5とで構成されている。
燃料極1は、例えばカーボン等の電極11上に、多糖類から単糖類への分解に関与する酵素と、生成した単糖類の分解に関与する酵素と、単糖類の分解プロセスにおける酸化反応に伴って還元体が生成される補酵素(例えば、NAD+ 、NADP+ 等)と、補酵素の還元体(例えば、NADH、NADPH等)を酸化する補酵素酸化酵素(例えば、ジアホラーゼ)と、補酵素酸化酵素から補酵素の酸化に伴って生じる電子を受け取って電極11に渡す電子メディエータ(例えば、2−アミノ−3−カルボキシ−1,4−ナフトキノン;ACNQ、ビタミンK3等)とが、固定化材(例えばポリマー等)により固定化されて構成されている。
ここで、燃料となる多糖類は、単糖類が2つ以上結合したものが対象となる。このような多糖類としては、マルトース、スクロース、ラクトース等の二糖類や、鎖状分子のアミロースと枝分かれを持つアミロペクチンとからなるデンプン、アミロペクチン様の枝分かれを持つ高分子のグリコーゲン、直鎖状分子のセルロース、あるいはそれらの中間体となる糖類等が挙げられる。
多糖類の分解に関与する酵素としては、グリコシド結合を加水分解等により切断する分解酵素が用いられる。例えば、多糖類がデンプンの場合、グルコアミラーゼ(EC 3.2.1.3)、α−アミラーゼ(EC 3.2.1.1)、β−アミラーゼ(EC 3.2.1.2)等の加水分解酵素が挙げられる。このうち、グルコアミラーゼ(GAL)がグルコースまで分解する。なお、ECは酵素番号である。
また、他の多糖類は、例えば下記の分解酵素により分解することができる。
〈グリコーゲン〉
・グルコアミラーゼ(EC 3.2.1.3)
・α−アミラーゼ(EC 3.2.1.1)
〈デキストリン〉
・グルコアミラーゼ(EC 3.2.1.3)
〈セルロース〉
・セルラーゼ(EC 3.2.1.4)
・エキソセロビオヒドラーゼ(EC 3.2.1.91)
・β−グルコシダーゼ(EC 3.2.1.21)
ここでは、セルロースを加水分解する酵素を総称してセルラーゼという。このようなセルラーゼとしては、例えば上記3種類の酵素が挙げられるが、そのうち少なくとも1種以上の存在下でセルロースをグルコースまで分解することができる。
〈マルトース〉
・α−グルコシダーゼ(EC 3.2.1.20)
上記酵素はマルターゼとも呼ばれるが、スクロースにも作用する。なお、マルトースはグルコアミラーゼによっても分解することができる。
〈スクロース〉
・α−グルコシダーゼ(EC 3.2.1.20)
・スクロース−α−グルコシダーゼ(EC 3.2.1.48)
・β−フルクトフラノシダーゼ(EC 3.2.1.26)
ここでは、スクロースを加水分解する酵素を総称してスクラーゼという。このようなスクラーゼとしては、例えば上記3種類の酵素が挙げられる。これらのうち少なくとも1種以上の存在下でスクロースからグルコースを生成することができる。
〈ラクトース〉
・β−ガラクトシダーゼ(EC 3.2.1.23)
〈1,3−β−グルカン〉
・グルカンエンド−1,3−β−D−グルコシダーゼ(EC 3.2.1.39)
〈α,α−トレハロース〉
・α,α−トレハラーゼ(EC 3.2.1.28)
・α,α−トレハローズホスホリラーゼ(EC 2.4.1.64)
〈スタキオース〉
・α−ガラクトシダーゼ(EC 3.2.1.22)
・α−グルコシダーゼ(EC 3.2.1.20)
〈グルコシド類〉
・β−グルコシダーゼ(EC 3.2.1.21)
図2に、例として酵素によるデンプン及びセルロースのグルコースへの分解を示す。
単糖類の分解に関与する酵素は、分解プロセスで酸化還元反応に関与する酸化酵素を含む。上記加水分解によって生成される単糖類は、デンプン、グリコーゲン、セルロース、マルトースの場合はグルコースであり、スクロース、ラクトースの場合も半分はグルコースである。グルコースの分解に関与する酵素は、例えばグルコースデヒドロゲナーゼ(GDH)を挙げることができる。この酸化酵素を存在させることにより、β−D−グルコースをD−グルコノ−δ−ラクトンに酸化することができる。
さらに、このD−グルコノ−δ−ラクトンは、グルコノキナーゼとフォスフォグルコネートデヒドロゲナーゼ(PhGDH)との2つの酵素を存在させることにより、2−ケト−6−フォスフォ−D−グルコネートに分解することができる。すなわち、D−グルコノ−δ−ラクトンは、加水分解によりD−グルコネートになり、D−グルコネートは、グルコノキナーゼの存在下、アデノシン三リン酸(ATP)をアデノシン二リン酸(ADP)とリン酸とに加水分解することでリン酸化されて、6−フォスフォ−D−グルコネートになる。この6−フォスフォ−D−グルコネートは、酸化酵素PhGDHの作用により、2−ケト−6−フォスフォ−D−グルコネートに酸化される。
また、グルコースは上記分解プロセスのほかに、糖代謝を利用してCO2 まで分解することもできる。この糖代謝を利用した分解プロセスは、解糖系によるグルコースの分解及びピルビン酸の生成並びにTCA回路に大別されるが、これらは広く知られた反応系である。
単糖類の分解プロセスにおける酸化反応は、補酵素の還元反応を伴って行われる。この補酵素は作用する酵素によってほぼ定まっており、GDHの場合、補酵素にはNAD+ が用いられる。すなわち、GDHの作用によりβ−D−グルコースがD−グルコノ−δ−ラクトンに酸化されると、NAD+ がNADHに還元され、H+ を発生する。
生成されたNADHは、ジアホラーゼ(DI)の存在下で直ちにNAD+ に酸化され、2つの電子とH+ とを発生する。したがって、グルコース1分子につき1段階の酸化反応で2つの電子と2つのH+ とが生成されることになる。2段階の酸化反応では、合計4つの電子と4つのH+ とが生成される。
上記プロセスで生成された電子はジアホラーゼから電子メディエータを介して電極11に渡され、H+ は電解質層3を通って空気極5へ輸送される。
電子メディエータは、電極との電子の受け渡しを行うもので、燃料電池の電圧は、電子メディエータの酸化還元電位に依存する。つまり、より高い電圧を得るには、燃料極1側ではよりネガティブな電位の電子メディエータを選ぶとよいが、電子メディエータの酵素に対する反応親和性、電極11との電子交換速度、阻害因子(光、酸素等)に対する構造安定性等も考慮しなければならない。このような観点から、燃料極1に作用する電子メディエータとしては、ACNQやビタミンK3等が好適である。そのほかに、例えばキノン骨格を有する化合物、Os、Ru、Fe、Co等の金属錯体、ベンジルビオローゲン等のビオローゲン化合物、ニコチンアミド構造を有する化合物、リボフラビン構造を有する化合物、ヌクレオチド−リン酸構造を有する化合物等も電子メディエータとして用いることができる。
上記の酵素、補酵素及び電子メディエータは、電極反応が効率よく定常的に行われるようにするために、トリス緩衝液、リン酸緩衝液等の緩衝液によって、酵素にとって最適なpH、例えばpH7付近に維持されていることが好ましい。さらに、イオン強度(I.S.)は、あまり大きすぎても小さすぎても酵素活性に悪影響を与えるが、電気化学応答性も考慮すると、適度なイオン強度、例えば0.3程度であることが好ましい。ただし、pH及びイオン強度は、用いる酵素それぞれに最適値が存在し、上述した値に限定されない。
上記の酵素、補酵素及び電子メディエータは、緩衝液に溶解した状態で用いてもよいが、電極近傍で起こっている酵素反応現象を効率よく電気信号として捉えるために、少なくとも補酵素酸化酵素及び電子メディエータは、固定化材を用いて電極11上に固定化されることが好ましい。さらに、燃料を分解する酵素及び補酵素も電極11上に固定化することで、燃料極1の酵素反応系の安定化を図ることができる。このような固定化材としては、例えば、グルタルアルデヒド(GA)とポリ−L−リシン(PLL)とを組み合わせて用いることができる。また、それぞれ単独でも、また他のポリマーであってもよい。グルタルアルデヒドとポリ−L−リシンとを組み合わせた固定化材を用いることにより、それぞれが持つ酵素固定化能力を大きく改善することが可能となり、固定化材全体として優れた酵素固定化能力を得ることができる。この場合、グルタルアルデヒドとポリ−L−リシンとの組成比は、固定化する酵素とこの酵素の基質とに応じて最適な値が異なるが、一般的には任意の組成比で構わない。具体例を挙げると、グルタルアルデヒド水溶液(0.125%)とポリ−L−リシン水溶液(1%)とを用い、それらの比を1:1、1:2、2:1等とする。
図1には、一例として、多糖類がデンプン、多糖類から単糖類への分解に関与する酵素がデンプンをグルコースに分解するグルコアミラーゼ(GAL)、生成した単糖類(β−D−グルコース)の分解に関与する酵素がグルコースデヒドロゲナーゼ(GDH)、単糖類の分解プロセスにおける酸化反応に伴って還元体が生成される補酵素がNAD+ 、補酵素の還元体であるNADHを酸化する補酵素酸化酵素がジアホラーゼ(DI)、補酵素酸化酵素から補酵素の酸化に伴って生じる電子を受け取って電極11に渡す電子メディエータがACNQである場合が図示されている。
電解質層3は、燃料極1において発生したH+ を空気極5に輸送するプロトン伝導膜であり、電子伝導性を持たず、H+ を輸送することが可能な材料により構成されている。電解質層3としては、例えば、パーフルオロカーボンスルホン酸(PFS)系の樹脂膜、トリフルオロスチレン誘導体の共重合膜、リン酸を含浸させたポリベンズイミダゾール膜、芳香族ポリエーテルケトンスルホン酸膜、PSSA−PVA(ポリスチレンスルホン酸ポリビニルアルコール共重合体)や、PSSA−EVOH(ポリスチレンスルホン酸エチレンビニルアルコール共重合体)等からなるものが挙げられる。なかでも、含フッ素カーボンスルホン酸基を有するイオン交換樹脂からなるものが好ましく、具体的には、ナフィオン(商品名、米国デュポン社)が用いられる。
空気極5は、触媒が担持された炭素粉末あるいは炭素に保持されない触媒粒子により構成される。触媒には、例えば、白金(Pt)の微粒子、または鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)あるいはルテニウム(Ru)等の遷移金属と白金との合金あるいは酸化物等の微粒子が用いられる。この空気極5は、例えば、電解質層3の側から順に触媒あるいは触媒を含む炭素粉末よりなる触媒層と多孔質の炭素材料よりなるガス拡散層とが積層された構造に形成される。なお、空気極5はこの構成に限らず、触媒として酸素還元酵素を用いることもできる。この場合は、電極との間で電子の受け渡しを行う電子メディエータと組み合わせて用いられる。
この空気極5においては、触媒の存在下で、電解質層3からのH+ と燃料極1からの電子とにより空気中の酸素を還元し水を生成する。
以上のように構成された燃料電池において、燃料極1側にデンプン等の多糖類が供給されると、多糖類が酵素によりグルコース等の単糖類に加水分解され、さらにこの単糖類が酸化酵素を含む分解酵素により分解される。この単糖類の分解プロセスで酸化酵素が関与することで、燃料極1側で電子とH+ とを生成することができ、燃料極1と空気極5との間で電流を発生させることができる。
上記燃料電池において、燃料極1に保有ないし固定化される分解酵素に応じて分解可能な多糖類の種類が決定される。複数の多糖類を含有する混合物を燃料とする場合、それぞれの分解酵素を燃料極1に保有ないし固定化させることで、燃料効率を上げることができる。また、生ごみ等を燃料として発電することが可能となり、生ごみ等を有効利用することができる。
また、上記燃料電池は、口に入れても安全でエネルギー密度が高い多糖類を燃料とすることができ、さらには室温動作が可能であるため、モバイル製品に好適である。燃料として多糖類を用いる場合のエネルギー密度に関しては、白米の飯を例に挙げると、約100g(茶碗1杯分、約160kcal相当)の飯に含まれるデンプンのエネルギーは、単3アルカリ乾電池(約3Wh)64本分に相当し、これはグルコース溶液と同等以上の高い燃料エネルギー密度である。燃料としての多糖類は、水に溶かした状態で用いることもできるが、デンプン糊のようにゲル化して燃料極1に接触させる、あるいは燃料極1の内部に封入する方法をとることができ、燃料固形化が可能であり、モバイル製品にはさらに好適である。グルコースはメタノールやエタノールと比較して拡散係数が小さく、溶液状態で用いた場合、燃料分子の拡散が律速となる問題があったが、デンプンをゲル化して燃料極1に接触させる、あるいは燃料極1の内部に封入する方法をとることにより、燃料極1の表面、あるいは燃料極1の内部のデンプン濃度、つまりはグルコース濃度を高く保持することができ、溶液の状態で用いた場合よりも出力が向上する。また、デンプン糊のように固形化した燃料は、液体燃料よりも取り扱いが容易で、燃料供給システムを簡素化することができ、モバイル製品としたときに非常に有効である。図3に、燃料極1上に燃料としてデンプン糊6が固定化された例を示す。
燃料として多糖類であるデンプンを用いる場合には、燃料として単糖類であるグルコースを用いる場合に比べて、燃料極1の表面、あるいは燃料極1の内部のグルコース濃度を高く保持することができる。すなわち、例えば、デンプンに含まれるアミロースはグルコースが数百〜数千個連なった分子であるため、燃料分子としてアミロース1分子が燃料極1の表面に拡散により到達した場合、燃料極1の表面へのグルコースの輸送速度は、燃料としてグルコースを用いる場合に比べて数百〜数千倍も大きい。言い換えれば、燃料としてデンプンを用いることによりグルコースを燃料極1の表面に高速で輸送することができる。
図4Aは、電極11上にACNQ、ジアホラーゼ(DI)及びグルコースデヒドロゲナーゼ(GDH)を固定化材により固定化した酵素固定化電極を用いてデンプンとグルコアミラーゼ(GAL)とを含む溶液中でCA測定(定電位で電流値の時間変化を測定、定常電流となったところが拡散律速状態)を行い、充分に時間が経過した状態(拡散律速)を示す。同様に、図4Bは、同様な酵素固定化電極を用いてグルコース溶液中でCA測定を行い、充分に時間が経過した状態(拡散律速)を示す。この酵素固定化電極の酵素反応は充分に速い、つまり、電極表面に拡散により到達したグルコースを非常に速く分解し、電子を電極に渡すことができる。図4Bの場合、電極表面では、酵素固定化電極によるグルコースの消費とこの酵素固定化電極から離れた沖合のグルコース溶液からの拡散によるグルコースの供給とが釣り合って、一定のグルコース濃度勾配を示す。このグルコース濃度勾配が電流値を決め、このグルコース濃度勾配が大きければ大きい程、電流値が大きくなる。つまり、グルコース濃度を高くすれば、電流値を大きくすることができる。一方、図4Aの場合には、当初は溶液中にグルコースは存在しないが、溶液中にはデンプンに加えてグルコアミラーゼが含まれているため、このグルコアミラーゼの働きによりデンプンが加水分解されてグルコースが生成される。この場合も、電極表面では、酵素固定化電極によるグルコースの消費と、デンプンとグルコアミラーゼとを含む溶液中で生成された沖合のグルコースの拡散による供給と、電極表面に存在するグルコアミラーゼにより生成されるグルコースの供給とが釣り合って電流値が決まる。この電極表面で生成されるグルコースにより、電極表面でのグルコース濃度が、グルコース溶液を用いた場合よりも上昇する(最終的にグルコースの飽和溶液で比較した場合)。上記の酵素固定化電極上にさらにグルコアミラーゼとデンプンとを固定化することにより、すなわち図3に示すような構成にすることにより、この効果をさらに高めることができる。
次に、この燃料電池の燃料の供給方法について説明する。ここでは、燃料としてデンプンを用いる場合を考える。
図5Aは、デンプン溶液(アミロース、アミロペクチン)、デンプン糊等からなる燃料31を内部に充填したカード状の燃料カートリッジ32の未使用の状態を示す。燃料31には、グルコース、NADH等を含ませてもよく、こうすることで、デンプンのみを燃料31とした場合に比べて、スタート時の電流をより大きくすることができる。図5Bは、この燃料カートリッジ32の燃料31を使い切った使用後の状態を示す。図5A及びBにおいて、符号33a、33bは燃料押し出し具を示す。符号33cはこれらの燃料押し出し具33a、33bに両端が固定された押し出し用のスプリングを示す。燃料押し出し具33aは燃料カートリッジ32に固定され、燃料押し出し具33bはスプリング33cにより燃料31を押し付けている。
図6は、燃料電池の燃料カートリッジ32の燃料31を使い切った状態を示す。燃料カートリッジ32は燃料カートリッジ収納部34に収納されている。燃料カートリッジ収納部34は、外部からその内部に燃料カートリッジ32を挿入するためのカートリッジ挿入口34a及び燃料カートリッジ32を外部に取り出すためのカートリッジ取り出し口34bを有する。この燃料電池は、多孔質カーボンに酵素を固定化した酵素固定化カーボン電極からなる空気極5と、実施例1と同様に多孔質カーボンに酵素や電子メディエータを固定化材で固定化した酵素固定化カーボン電極からなる燃料極1とが、プロトン伝導体としてのセパレータ35(電解質層3に相当)を介して対向した構成を有している。図6には空気極5と燃料極1との間に接続された外部回路の負荷の一例として電球36が接続されている。この燃料カートリッジ32は燃料31を使い切ったものであるため、電球36は点灯していない。燃料カートリッジ32は通常、空気極5及び燃料極1よりサイズが大きい。
使用済みの燃料カートリッジ32を未使用の燃料カートリッジ32と交換するためには次のようにする。図7に示すように、カートリッジ挿入口34aを開け、未使用の燃料カートリッジ32を燃料カートリッジ収納部34に挿入し、使用済みの燃料カートリッジ32をカートリッジ取り出し口34bから外部に押し出す。こうして使用済みの燃料カートリッジ32をカートリッジ取り出し口34bから完全に押し出した時点で、未使用の燃料カートリッジ32が所定の位置にセットされる。この状態を図8に示す。図8に示すように、未使用の燃料カートリッジ32がセットされたとき、燃料カートリッジ32と燃料極1との間に燃料31の供給路が形成され、この供給路を通って燃料極1に燃料31が供給されるようになっている。これは電気機械式に容易に実現することができる。このとき、燃料カートリッジ32においては、燃料押し出し具33bにより燃料31が押し付けられているため、多孔質カーボンに酵素や電子メディエータを固定化材で固定化した酵素固定化カーボン電極からなる燃料極1の内部にまで燃料31を送り込むことができる。これは、燃料31として粘度の高い液体等を用いる場合に有効である。なお、燃料31が自然拡散で燃料極1の内部に到達できれば、燃料押し出し具33a、33b及びスプリング33cを省略してもよいが、燃料押し出し具33a、33b及びスプリング33cを用いる方が燃料31を燃料極1の内部により確実に供給することが可能である。こうして燃料極5に燃料31が供給されると発電が開始し、電球36が点灯する。
燃料カートリッジ32が燃料31を使い切って空になった空間には、発電に伴って生成するCO2 あるいはH2 Oあるいは双方が入るようにするのが好ましい。すなわち、これらのCO2 あるいはH2 Oは燃料電池外に排出してもよいが、環境面から考えると、より具体的には、CO2 が燃料電池外に排出されると地球温暖化の点で好ましくなく、また、例えば燃料電池を搭載した携帯電話等をポケットあるいは鞄の中に入れた場合、H2 Oが燃料電池外に排出されるとポケットあるいは鞄の中が水浸しになる等の問題があるため、燃料カートリッジ32の内部に閉じ込めるのが好ましい。燃料31を使い切って空になった燃料カートリッジ32の内部の空間には、これらのCO2 あるいはH2 Oを効率的に閉じ込めることができる。
また、燃料カートリッジ32の燃料31を収納する部分にアミラーゼを入れておくようにしてもよい。こうすることで、燃料極1の表面に供給されるグルコースの濃度が大きくなり、大きな電流値を取ることができるとともに、初期の電流値を大きくすることができる。
燃料カートリッジ32としては、あらかじめ燃料31を充填したものを用いるほか、緊急用途等として、身近にある飯、パスタ、ジャガイモ等を適当に処理してから燃料カートリッジ32に注入したものを用いてもよい。また、燃料カートリッジ32への燃料31の注入方法としては、例えば、燃料溜まり容器を用意しておき、そこに燃料カートリッジ32に設けられた燃料注入口をくっつけて燃料31を注入するようにしてもよい。この際、燃料カートリッジ32を燃料電池から取り外してもよいし、取り外さなくてもよい。
デンプンの処理については、生の米やジャガイモのデンプンは、大部分がβ−デンプンの微結晶であり、アミラーゼがあまり活性を示さないが、熱を加えることで、糊状のα−デンプンとなり、アミラーゼが活性を示すようになる。このため、燃料極1には燃料31としてα−デンプンを供給するのが好ましいが、このα−デンプンは時間とともにβ−デンプンに戻って(老化)しまう。
燃料31としては、水分を極端に減らしたもの、あるいは水分が殆どない状態のものを用いることもできる。ちなみに、デンプンをそのままプレスすることで固形化することもできる。この固形化はグルコースでも可能であるが、成形性が悪い。しかしながら、このような固形化した燃料31はその内部で分子の拡散が起きにくいため、そのままでは使用できない。このような場合には、燃料31と燃料極1とが互いに接触した状態で、水を外部から、あるいは、燃料カートリッジ32の内部から(デンプン固形物と水とが隔離されている)供給するようにすればよく、こうすることで燃料電池は発電を開始するようになる。この水は、直接メタノール型燃料電池(DMFC)のメタノール100%燃料を用いる場合と同じ原理に基づいて、空気極5で生成される水を利用するようにしてもよい。これは原理的に、燃料極1と空気極5との全体で水が生成する系である。このときの反応式は
6 126 +6O2 →6CO2 +6H2 O ΔG°=−4928kJ/mol
と表される。
次に、この燃料電池を乾電池等の一次電池のように使い捨てで使用する場合の燃料の供給方法について説明する。
この場合には、燃料電池に対して燃料カートリッジ32を出し入れする機構は不要であり、図9に示すように、あらかじめ燃料カートリッジ32を燃料極1と一体化しておく。この場合の燃料カートリッジ32から燃料極1への燃料31の供給方法は上記と同様である。
以下、この発明の実施例について説明する。
〈実施例1〉
グラッシーカーボン(GC)電極(BAS、φ=3.0mm)上に、ジアホラーゼ(DI)(ユニチカ、from Bacillus stearothermophilus)リン酸緩衝溶液(83μM)を3μl、グルコースデヒドロゲナーゼ(GDH)(東洋紡)リン酸緩衝溶液(60μM)を6μl、グルコアミラーゼ(GAL)(オリエンタル酵母)リン酸緩衝溶液(1.4mM)を3μl、ポリ−L−リシン(PLL)水溶液(1%)を3μl、NADHリン酸緩衝溶液(0.4M)を2μl、ACNQエタノール溶液(28mM)を2μl、グルタルアルデヒド(GA)水溶液(0.125%)を3μl滴下し、よく混合させて室温にて風乾の後、蒸留水で水洗し、GAL/GDH/NADH/DI/ACNQ固定化電極とした(図1参照)。
この固定化電極を作用極とし、参照電極にAg/AgCl電極、対極にPt電極を用い、容量1mlのポリテトラフルオロエチレン製電解セルを反応槽、水溶性デンプンを1%となるように添加した0.1Mリン酸緩衝溶液(pH7、I.S.=0.3)1mlを反応溶液として、Arガスによる脱酸素を行った後、室温(25℃)にて電気化学測定を行った。
〈実施例2〉
実施例1のGAL/GDH/NADH/DI/ACNQ固定化電極上に、デンプン50%リン酸緩衝溶液を70℃で糊化させたもの5mgを塗布し、反応溶液を0.1Mリン酸緩衝溶液(pH7、I.S.=0.3)1mlとした以外は、実施例1と同様にして電気化学測定を行った。
〈比較例1〉
実施例1の固定化電極作製プロセスにおいて、グルコアミラーゼ(GAL)を省略してGDH/NADH/DI/ACNQ固定化電極を作製した以外は、実施例1と同様にして電気化学測定を行った。
実施例1について、電位走査法(CV)にて20mV/秒の走査速度で電位掃引を行った。得られたCV測定結果を図10(図中、実線a)に示す。図10においては、比較のため、デンプン添加のない0.1Mリン酸緩衝溶液を反応溶液としたCV測定結果を破線bで、デンプンを0.1%の濃度に添加した0.1Mリン酸緩衝溶液を反応溶液としたCV測定結果を一点鎖線cで示す。なお、デンプンを0.5%濃度に添加したものについては、実線aとほぼ同様の結果が得られた。
図10に示すように、反応溶液にデンプンを添加することで酸化電流が観測され、電極上の固定化膜中に染み込んだデンプンがGALによりグルコースに分解され、このグルコースがそのままGDHにより分解され、順次反応が進行し、電極に電子が受け渡されることがわかった。
また、実施例1、2及び比較例1の電気化学測定において、参照電極に対して作用極の電位を0Vの一定電圧としたときの電流密度の経時変化を図11に示す。また、図11における充分時間が経ったときの定常電流を表1に示す。
Figure 2006024555
表1に示すように、デンプンを分解する酵素グルコアミラーゼが存在する実施例1、2では、デンプンを燃料として電流を発生することができた。特に、デンプンを糊化して電極表面に固定化した実施例2では、デンプン溶液として電極に接触させた実施例1よりも大きな電流値を得ることができた。これは、上述したように電極表面のデンプン濃度、つまりはグルコース濃度を高く保持することができ、燃料の分解反応を促進させることができるためである。
以上の結果からも明らかなように、グルコースはメタノールやエタノールと比較して拡散係数が小さく、溶液状態の燃料を取り扱う際、より拡散が律速となりやすい問題があったが、デンプンを燃料に用いたり、デンプンを糊化して電極表面に固定化したりすることにより、その問題を解決することができる。また、ゲル状の固形化燃料を用いることにより、燃料の取り扱いが容易となり、燃料供給システムを簡素化することができるため、携帯電話等のモバイル機器に搭載する燃料電池として非常に有効となる。
〈実施例3〉
燃料としてデンプン糊6及びデンプンをグルコースに分解する酵素としてグルコアミラーゼ(GAL)が固定化された燃料極1について実施例1と同様の条件でCV測定を行った。その結果を図12に示す(曲線a)。図12には、比較のために、グルコース溶液を燃料に用いた場合のCV測定結果も併せて示してある(曲線b)。図12より、燃料としてデンプン糊6を用いた場合には、燃料としてグルコース溶液(グルコース濃度:200mM)を用いた場合の最大電流値に比べて、はるかに大きな電流値を得ることができることがわかる。これは、上述のように、燃料極1の表面のグルコース濃度が極めて高くなることを反映した結果である。また、電流値が時間とともに増大していくのは、デンプンがグルコアミラーゼ(GAL)により徐々に加水分解され、それに伴って電極表面のグルコース濃度が時間とともに上昇するためである。曲線bは拡散律速に特有の形状を有している。
〈実施例4〉
図13A及びBに示すような燃料電池を組み立てて評価を行った。図13A及びBに示すように、この燃料電池は、0.25cm2 のカーボンフェルトに酵素を固定化した酵素固定化カーボン電極からなる空気極5と、0.25cm2 のカーボンフェルト上に実施例1と同様に酵素や電子メディエータを固定化材で固定化した酵素固定化カーボン電極からなる燃料極1とが、プロトン伝導体としてのセパレータ35を介して対向した構成を有している。この場合、セパレータ35はプロトン伝導性を有する所定のフィルム、例えばセロハンからなる。空気極5の下及び燃料極1の上にそれぞれTi集電体41、42が置かれ、集電を容易に行うことができるようになっている。符号43、44は固定板を示す。これらの固定板43、44はねじ45により相互に締結され、それらの間に、空気極5、燃料極1、セパレータ35及びTi集電体43、44の全体が挟み込まれている。固定板43の一方の面(外側の面)には空気取り込み用の円形の凹部43aが設けられ、この凹部43aの底面に他方の面まで貫通した多数の穴43bが設けられている。これらの穴43bは空気極5への空気の供給路となる。一方、固定板44の一方の面(外側の面)には燃料装填用の円形の凹部44aが設けられ、この凹部44aの底面に他方の面まで貫通した多数の穴44bが設けられている。これらの穴44bは燃料極1への燃料の供給路となる。この固定板44の他方の面の周辺部にはスペーサー46が設けられており、固定板43、44をねじ45により相互に締結したときにそれらの間隔が所定の間隔になるようになっている。
図13Bに示すように、Ti集電体41、42の間に負荷47を接続し、固定板44の凹部44aに燃料としてデンプン/緩衝溶液を入れて発電を行った。動作温度は25℃とした。図14に、このときの燃料電池の電流−電圧特性を示す。開放電圧は約0.86Vである。図14において、曲線aは電流密度、曲線bは電力密度を示す。図14に示すように、電流密度は最大で約1mA/cm2 、電力密度は最大で約0.4mW/cm2 を示し、ともに高い値を示すことがわかる。
以上、この発明の一実施形態及び実施例について具体的に説明したが、この発明は、上述の実施形態及び実施例に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、上述の実施形態及び実施例において挙げた数値、構造、構成、形状、材料等はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれらと異なる数値、構造、構成、形状、材料等を用いてもよい。
具体的には、例えば、燃料電池や燃料カートリッジ32の形状は、上述の実施形態及び実施例において挙げたものと異なる形状であってもよい。
この発明の一実施形態による燃料電池の概略構成図である。 酵素によるデンプン及びセルロースのグルコースへの分解を示す略線図である。 この発明の一実施形態による燃料電池においてデンプン糊を用いた場合の概略構成図である。 この発明の一実施形態による燃料電池における燃料極の表面に垂直な方向のグルコース濃度分布を示す略線図である。 この発明の一実施形態による燃料電池において用いられる燃料カートリッジを示す略線図である。 この発明の一実施形態による燃料電池に対する燃料の供給方法を説明するための略線図である。 この発明の一実施形態による燃料電池に対する燃料の供給方法を説明するための略線図である。 この発明の一実施形態による燃料電池に対する燃料の供給方法の一例を説明するための略線図である。 この発明の一実施形態による燃料電池に対する燃料の供給方法の他の例を説明するための略線図である。 この発明の実施例1におけるCV測定結果を示す略線図である。 この発明の実施例1、2の電気化学測定において、参照電極に対して作用極の電位を0Vの一定電位としたときの電流密度の経時変化を示す略線図である。 この発明の実施例3におけるCV測定結果を示す略線図である。 この発明の実施例4において評価に用いた燃料電池を示す略線図である。 この発明の実施例4において評価に用いた燃料電池の電流−電圧特性の測定結果を示す略線図である。
符号の説明
1…燃料極、3…電解質層、5…空気極、31…燃料、32…燃料カートリッジ、34…セパレータ

Claims (21)

  1. 酵素を用いて燃料を分解し発電する燃料電池であって、
    前記燃料が多糖類を含む
    ことを特徴とする燃料電池。
  2. 前記燃料が、デンプン、アミロース、アミロペクチン、グリコーゲン、セルロース、マルトース、スクロース及びラクトースのうちの少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1記載の燃料電池。
  3. 前記燃料が糊化したデンプンであることを特徴とする請求項1記載の燃料電池。
  4. 前記酵素が、前記多糖類の分解を促進し単糖類を生成する分解酵素と、生成した単糖類の酸化を促進し分解する酸化酵素とを含むことを特徴とする請求項1記載の燃料電池。
  5. 前記酵素が、前記単糖類の酸化に伴って還元された補酵素を酸化体に戻すとともに電子メディエータを介して電子を負極に渡す補酵素酸化酵素を含むことを特徴とする請求項4記載の燃料電池。
  6. 前記補酵素の酸化体がNAD+ であり、前記補酵素酸化酵素がジアホラーゼであることを特徴とする請求項5記載の燃料電池。
  7. 前記燃料が、デンプン、アミロース、アミロペクチン、グリコーゲン及びマルトースのうちの少なくとも1種を含み、前記酵素がグルコアミラーゼ及びグルコースデヒドロゲナーゼを含むことを特徴とする請求項4記載の燃料電池。
  8. 前記燃料がセルロースを含み、前記酵素がセルラーゼ及びグルコースデヒドロゲナーゼを含むことを特徴とする請求項4記載の燃料電池。
  9. 前記燃料がマルトースを含み、前記酵素がα−グルコシダーゼ及びグルコースデヒドロゲナーゼを含むことを特徴とする請求項4記載の燃料電池。
  10. 前記燃料がスクロースを含み、前記酵素がスクラーゼ及びグルコースデヒドロゲナーゼを含むことを特徴とする請求項4記載の燃料電池。
  11. 前記燃料がラクトースを含み、前記酵素がβ−ガラクトシダーゼ及びグルコースデヒドロゲナーゼを含むことを特徴とする請求項4記載の燃料電池。
  12. 前記補酵素酸化酵素、前記補酵素及び前記電子メディエータが負極上に固定化されていることを特徴とする請求項5記載の燃料電池。
  13. 前記酸化酵素が前記負極上に固定化されていることを特徴とする請求項12記載の燃料電池。
  14. 前記酸化酵素及び前記分解酵素が前記負極上に固定化されていることを特徴とする請求項12記載の燃料電池。
  15. 前記多糖類が前記負極上に固定化されていることを特徴とする請求項14記載の燃料電池。
  16. 前記多糖類が糊化したデンプンであることを特徴とする請求項15記載の燃料電池。
  17. 前記固定化に、グルタルアルデヒドとポリ−L−リシンとを含む固定化材を用いたことを特徴とする請求項12記載の燃料電池。
  18. 燃料電池を用いる電子機器において、
    前記燃料電池は、
    酵素を用いて燃料を分解し発電する燃料電池であって、前記燃料が多糖類を含むものである
    ことを特徴とする電子機器。
  19. 燃料電池を用いる移動体において、
    前記燃料電池は、
    酵素を用いて燃料を分解し発電する燃料電池であって、前記燃料が多糖類を含むものである
    ことを特徴とする移動体。
  20. 燃料電池を用いる発電システムにおいて、
    前記燃料電池は、
    酵素を用いて燃料を分解し発電する燃料電池であって、前記燃料が多糖類を含むものである
    ことを特徴とする発電システム。
  21. 燃料電池を用いるコージェネレーションシステムにおいて、
    前記燃料電池は、
    酵素を用いて燃料を分解し発電する燃料電池であって、前記燃料が多糖類を含むものである
    ことを特徴とするコージェネレーションシステム。
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