JP2006022323A - エステル基、カルボキシル基並びにスルホン酸基を有するポリヒドロキシアルカノエート並びにその製造方法 - Google Patents

エステル基、カルボキシル基並びにスルホン酸基を有するポリヒドロキシアルカノエート並びにその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 分子内に反応性官能基を有する新規なポリヒドロキシアルカノエート及びその製造方法、並びにその反応性官能基を有するポリヒドロキシアルカノエートを化学修飾することで新たな機能を持った新規ポリヒドロキシアルカノエート及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】 側差にカルボキシル基や、アミド基とスルホン酸基を有しているユニットを分子中に含むポリヒドロキシアルカノエートを誘導する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、新規なポリヒドロキシアルカノエート及びその製造方法に関する。
生分解性高分子材料は、医用材料やドラッグデリバリーシステム、環境適合性材料などに幅広く応用されている。近年は、これらに加え更に、新たな機能が要求されており、様々な研究が行われている。特に、ポリ乳酸に代表される、ポリヒドロキシアルカノエートについては、分子内に化学修飾可能な官能基を導入することが検討されおり、カルボキシル基やビニル基などが導入された化合物について報告がある。例えば、側鎖にカルボキシル基を持つポリヒドロキシアルカノエートとしては、ポリリンゴ酸が知られている。このポリリンゴ酸のポリマーには、ポリマー形式の仕方により、化学式(39)、
Figure 2006022323
で表されるαタイプと、化学式(40)、
Figure 2006022323
で表されるβタイプが知られている。このうち、βタイプのポリリンゴ酸及びその共重合体については、米国特許第4265247号明細書(特許文献1)に、化学式(41)、
Figure 2006022323
(R41:ベンジル基)
で表されるβ-マロラクトンのベンジルエステルを開環重合したポリマーが開示されている。また、αタイプのポリリンゴ酸−グリコール酸共重合体、並びにグリコール酸をはじめとするその他のヒドロキシアルカン酸を含む共重合体については、特開平2−3415号公報(特許文献2)に、化学式(42)
Figure 2006022323
(R42は、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、t-ブチル基などの低級アルキル基およびベンジル基など)
で表される六員環ジエステルモノマーと環状ジエステルであるグリコリド及びラクチド、ω-ヒドロキシカルボン酸の分子内閉環反応エステルであるラクトン類との共重合したポリマーが開示されている。
また、側鎖にカルボキシル基持つポリヒドロキシアルカノエートとしては、Macromolecules 2000,33(13),4619-4627(非特許文献1)に7−オキソ−4−オキセパノンカルボン酸エステルを開環重合することで側鎖にエステル基を有するポリマーを製造し、更にそのポリマーを水素化分解することで、側鎖にカルボン酸を有するポリマーが製造されることについて開示されている。Biomacromolecules 2000, 1, 275(非特許文献2)には、ポリ(ε−カプロラクトン)にリチウムジイソプロピルアミドを反応させ、更にはクロロギ酸ベンジルとを反応させることにより、ポリ(ε−カプロラクトン)の主鎖中にあるカルボニル基のα位のメチレン基にベンジルオキシカルボニル基が導入されたポリマーが開示されている。Macromolecular Bioscience 2004, 4, 232(非特許文献3)には、ポリ乳酸にリチウムジイソプロピルアミドを反応させ、更にはブロモ酢酸ベンジルとを反応させることにより、ポリ乳酸の主鎖中にあるカルボニル基のα位のメチレン基に(ベンジルオキシカルボニル)メチル基が導入されたポリマーが開示されている。
側鎖にビニル基を持つポリヒドロキシアルカノエートとしては、Polymeric Materials Science & Engineering 2002, 87,254 (非特許文献4)にα-アリル(δ-バレロラクトン)を開環重合したポリマーが開示されている。また、同様に側鎖にビニル基を持つポリヒドロキシアルカノエートとしては、Polymer Preprints 2002, 43(2), 727 (非特許文献5)に六員環ジエステルモノマーである3,6-ジアリル-1,4-ジオキサン-2,5-ジオンを開環重合したポリマーが開示されている。
上記のように化学修飾可能な官能基を導入したポリヒドロキシアルカノエートに機能性を付与する構造を導入し、新たな機能を持つポリマーについての報告がある。International Journal of Biological Macromolecules 25 (1999) 265 (非特許文献6)では、α-リンゴ酸とグリコール酸の環状二量体の開環重合により、αタイプのリンゴ酸とグリコール酸の共重合体を得、得られたポリマーを脱保護することで側鎖にカルボキシル基を有するポリエステルを得る。この側鎖のカルボキシル基にトリペプチドを化学修飾し、得られたポリマーについて、細胞接着性について評価した所、良好な結果が得られたとしている。
米国特許第4265247号明細書 特開平2−3415号公報 Macromolecules 2000,33(13),4619-4627 Biomacromolecules 2000, 1, 275 Macromolecular Bioscience 2004, 4, 232 Polymeric Materials Science & Engineering 2002, 87,254 Polymer Preprints 2002, 43(2), 727 International Journal of Biological Macromolecules 25 (1999) 265
以上のように分子内に反応性官能基であるカルボキシル基を有するユニットを導入し、その反応性官能基を化学修飾することで新たな機能性を付与することは可能ではあると考えられるが、その報告例は少ない。そこで本発明は、分子内に反応性官能基を有する新規なポリヒドロキシアルカノエート及びその製造方法、並びにその反応性官能基を有するポリヒドロキシアルカノエートを化学修飾することで新たな機能を持った新規ポリヒドロキシアルカノエート及びその製造方法を提供する。
そこで本発明者らは、分子内に反応性官能基を有する新規なポリヒドロキシアルカノエート、及びその反応性官能基を有するポリヒドロキシアルカノエートを化学修飾することで新たな機能を持った新規ポリヒドロキシアルカノエートの開発をめざして鋭意研究を重ねてきた結果、以下に示す発明に至った。
本発明にかかるポリヒドロキシアルカノエートには以下に示すものが含まれる。
(1)化学式(1)で示すユニットを分子中に1ユニット以上含むポリヒドロキシアルカノエート。
Figure 2006022323
(式中、Rは−A1 −SO21を表す。R1 はOH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR1aである。R1a及びA1 はそれぞれ独立して置換または未置換の脂肪族炭化水素構造、置換または未置換の芳香族環構造、あるいは、置換または未置換の複素環構造を有する基を表す。Z1aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z1bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。また、mは0〜8から選ばれた整数である。複数のユニットが存在する場合、R、R1 、R1a、A1 、Z1a、Z1b、及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
(2)化学式(5)で示すユニットを1ユニット以上含むポリヒドロキシアルカノエート。
Figure 2006022323
(式中、R5は、水素、塩を形成する基、または、R5aである。R5aは、炭素数1〜12の直鎖または分岐状のアルキル基、アラルキル基、あるいは、糖類を有する基である。mは、0〜8から選ばれる整数である。Z5aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z5bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。複数のユニットが存在する場合、R5、R5a、Z5a、Z5b及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
一方、本発明にかかるポリヒドロキシアルカノエートの製造方法には以下の各方法が含まれる。
(A)化学式(29)で示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートと、化学式(30)で示されるアミン化合物の少なくとも1種とを縮合反応させる工程を有することを特徴とする化学式(1)に示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートの製造方法。
Figure 2006022323
(式中、R29は、水素、塩を形成する基である。mは、0〜8から選ばれる整数である。Z29aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z5bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。複数のユニットが存在する場合、R29、Z29a、Z29b及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
Figure 2006022323
(式中、R30はOH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR30aである。また、R30a及びA3はそれぞれ独立して置換または未置換の脂肪族炭化水素構造、置換または未置換の芳香族環構造、あるいは、置換または未置換の複素環構造を有する基から選ばれる。複数のユニットが存在する場合、R30、R30a及びA3は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
Figure 2006022323
(式中、Rは−A1 −SO21を表す。R1 はOH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR1aである。R1a及びA1 はそれぞれ独立して置換または未置換の脂肪族炭化水素構造、置換または未置換の芳香族環構造、あるいは、置換または未置換の複素環構造を有する基を表す。Z1aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z1bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。また、mは0〜8から選ばれた整数である。複数のユニットが存在する場合、R、R1 、R1a、A1 、Z1a、Z1b、及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
(B)化学式(31)で示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートを酸またはアルカリの存在下で加水分解する或いは接触還元を含む水素化分解する工程を有することを特徴とする、化学式(32)で示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートの製造方法。
Figure 2006022323
(式中、R31は、炭素数1〜12の直鎖または分岐状のアルキル基、アラルキル基である。Z31aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z31bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。また、mは0〜8から選ばれる整数である。複数のユニットが存在する場合、R31、Z31a、Z31b及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
Figure 2006022323
(式中、R32は、水素、または、塩を形成する基である。Z32aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z32bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。mは0〜8から選ばれる整数である。複数のユニットが存在する場合、R32、Z32a、Z32b及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
(C)化学式(33)で示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートを塩基と反応させる工程と、前記工程で得られた化合物と化学式(34)で示す化合物とを反応させる工程とを有することを特徴とする、化学式(35)で示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートの製造方法。
Figure 2006022323
(式中、Z33aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z33bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。複数のユニットが存在する場合、Z33a及びZ33bは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
Figure 2006022323
(式中、mは、0〜8から選ばれる整数である。Xは、ハロゲン原子である。R34は、炭素数1〜12の直鎖または分岐状のアルキル基、あるいは、アラルキル基である。)
Figure 2006022323
(式中、R35は、炭素数1〜12の直鎖または分岐状のアルキル基、アラルキル基である。Z35aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z35bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。また、mは0〜8から選ばれる整数である。複数のユニットが存在する場合、R35、Z35a、Z35b及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
(D)化学式(36)で示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートを塩基と反応させる工程と、前記工程で得られた化合物と、化学式(37)で示す化合物とを反応させる工程とを有することを特徴とする化学式(38)で示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートの製造方法。
Figure 2006022323
(式中、Z36aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z36bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。複数のユニットが存在する場合、Z36a及びZ36bは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
Figure 2006022323
(式中、R37は−A37−SO237aを表す。R37aはOH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR37bである。また、R37b及びA37はそれぞれ独立して、置換または未置換の脂肪族炭化水素構造、置換または未置換の芳香族環構造、あるいは、置換または未置換の複素環構造を有する基から選ばれる。複数のユニットが存在する場合、R37、R37a、R37b及びA37は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
Figure 2006022323
(式中、R38は−A38 −SO238aを表す。R38aはOH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR38bである。R38b及びA38はそれぞれ独立して置換または未置換の脂肪族炭化水素構造、置換または未置換の芳香族環構造、あるいは、置換または未置換の複素環構造を有する基を表す。Z38aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z38bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。複数のユニットが存在する場合、R38、R38a、R38b、A38、Z38a及びZ38は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
本発明によれば、分子内に反応性官能基を有する新規なポリヒドロキシアルカノエート及びその製造方法、並びにその反応性官能基を有するポリヒドロキシアルカノエートを化学修飾することで新たな機能を持った新規ポリヒドロキシアルカノエート及びその製造方法を提供することができる。
以下に本発明の内容を述べる。本発明で目的とする化学式(1)で示すユニットを有するポリヒドロキシアルカノエートは、出発原料として用いる化学式(29)で表されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートと化学式(30)で示すアミノスルホン酸化合物の少なくとも1種との反応で製造できる。
Figure 2006022323
(式中、R29は、水素、塩を形成する基である。mは、0〜8から選ばれる整数である。Z29aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z29bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。複数のユニットが存在する場合、R29、Z29a、Z29b及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
Figure 2006022323
(式中、R30はOH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR30aである。また、R30a及びA3はそれぞれ独立して、置換または未置換の脂肪族炭化水素構造、置換または未置換の芳香族環構造、あるいは、置換または未置換の複素環構造を有する基から選ばれる(なお、R30aはこれらから選択された構造を有する一価の基であり、A3はこれらから選択された構造を有する2価の基である)。複数のユニットが存在する場合、R30、R30a及びA3は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
好ましくは、本発明に用いられる化学式(29)で示される化合物におけるZ29は、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基であることが好ましい。好ましくは、Z29の直鎖アルキレン鎖構造が、下記(A)〜(D)の何れかから選ばれる。
(A)炭素数が1である場合、化学式(43)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z43c、Z43dのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
Figure 2006022323
(B)炭素数が2である場合、化学式(44)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z44c、Z44d、Z44e、Z44fのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
Figure 2006022323
(C)炭素数が3である場合、化学式(45)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z45c、Z45d、Z45e、Z45f、Z45g、Z45hのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
Figure 2006022323
(D)炭素数が4である場合、化学式(46)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z46c、Z46d、Z46e、Z46f、Z46g、Z46h、Z46i、Z46hのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
Figure 2006022323
より好ましくは、上記化学式(43)、(44)、(45)、(46)に記載のZ43c、Z43d、Z44c、Z44d、Z44e、Z44f、Z45c、Z45d、Z45e、Z45f、Z45g、Z45h、Z46c、Z46d、Z46e、Z46f、Z46g、Z46h、Z46i、Z46jから選ばれる置換基のうち、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である場合、化学式(14)、(15)、(16)もしくは(17)で示される置換基から選ばれる。
Figure 2006022323
(式中、k14は0〜8から選ばれた整数である。複数のユニットが存在する場合、k14は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
Figure 2006022323
(式中、k15は0〜7から選ばれた整数である。複数のユニットが存在する場合、k15は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
Figure 2006022323
(式中、k16は1〜8から選ばれた整数である。R16はフェニル構造或いはチエニル構造のいずれかの構造を有する残基を含んでいる置換基を表す。複数のユニットが存在する場合、k16およびR16は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
Figure 2006022323
(式中、R17はシクロヘキシル基への置換基を示し、R17はH原子、CN基、NO2 基、ハロゲン原子、CH3 基、C25 基、C37 基、CF3 基、C25 基またはC37 基であり、k17は0〜8から選ばれた整数であり、複数のユニットが存在する場合、k17およびR17は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
また、前記化学式(16)におけるR16、即ちフェニル構造或いはチエニル構造のいずれかの構造を有する残基は、化学式(18)、(19)、(20)、(21)、(22)、(23)、(24)、(25)、(26)、(27)及び(28)からなる残基群より選ばれる。
ここで、化学式(18)は、
Figure 2006022323
(式中、R18は芳香環への置換基を示し、R18はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、CH3基、C25基、C37基、CH=CH2基、COOR18a(R18a:H原子、Na原子、K原子のいずれかを表す)、CF3基、C25基またはC37基であり、複数のユニットが存在する場合、R18は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェニル基の群であり、
化学式(19)は、
Figure 2006022323
(式中、R19は芳香環への置換基を示し、R19はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、CH3基、C25基、C37基、SCH3基、CF3基、C25基またはC37基であり、複数のユニットが存在する場合、R19は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェノキシ基の群であり、
化学式(20)は、
Figure 2006022323
(式中、R20は芳香環への置換基を示し、R20はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、CH3基、C25基、C37基、CF3基、C25基またはC37基であり、複数のユニットが存在する場合、R20は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換ベンゾイル基の群であり、
化学式(21)は、
Figure 2006022323
(式中、R21は芳香環への置換基を示し、R21はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、COOR21a、SO221b (R21a:H、Na、K、CH3、C25のいずれかを表し、R21b:OH、ONa、OK、ハロゲン原子、OCH3、OC25のいずれかを表す)、CH3基、C25基、C37基、(CH3)2-CH基または(CH3)3-C基であり、複数のユニットが存在する場合、R21は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェニルスルファニル基の群であり、
化学式(22)は、
Figure 2006022323
(式中、R22は芳香環への置換基を示し、R22はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、COOR22a、SO222b(R22a:H、Na、K、CH3、C25のいずれかを表し、R22b:OH、ONa、OK、ハロゲン原子、OCH3、OC25のいずれかを表す)、CH3基、C25基、C37基、(CH3)2-CH基または(CH3)3-C基であり、複数のユニットが存在する場合、R22は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換(フェニルメチル)スルファニル基の群であり、
化学式(23)は、
Figure 2006022323
で示される2-チエニル基であり、
化学式(24)は、
Figure 2006022323
で示される2-チエニルスルファニル基であり、
化学式(25)は、
Figure 2006022323
で示される2-チエニルカルボニル基であり、
化学式(26)は、
Figure 2006022323
(式中、R26は芳香環への置換基を示し、R26はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、COOR26a、SO226b (R26a:H、Na、K、CH3、C25のいずれかを表し、R26b:OH、ONa、OK、ハロゲン原子、OCH3、OC25のいずれかを表す)、CH3基、C25基、C37基、(CH3)2-CH基または(CH3)3-C基であり、複数のユニットが存在する場合、R26は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェニルスルフィニル基の群であり、
化学式(27)は、
Figure 2006022323
(式中、R27は芳香環への置換基を示し、R27はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、COOR27a、SO227b (R27a:H、Na、K、CH3、C25のいずれかを表し、R27b:OH、ONa、OK、ハロゲン原子、OCH3、OC25のいずれかを表す)、CH3基、C25基、C37基、(CH3)2-CH基または(CH3)3-C基であり、複数のユニットが存在する場合、R27は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェニルスルフォニル基の群であり、
化学式(28)は、
Figure 2006022323
で示される(フェニルメチル)オキシ基である。
一方、本発明に用いられる化学式(30)で示される化合物において、R30a は直鎖状または分岐状の炭素数1から8のアルキル基、あるいは、置換または未置換のフェニル基であることが好ましい。
3はC1 〜C8 の直鎖もしくは分岐状の置換または未置換のアルキレン基、置換または未置換のフェニレン基、置換または未置換のナフタレン基、あるいは、置換または未置換のN、S、Oの何れか一つ以上を含む複素環構造を有する基であることが好ましい。A3 が環構造の場合、未置換の環がさらに縮合してもよい。また、複数のユニットが存在する場合、R30、R30a 及びA3 は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。
3 が直鎖の置換または未置換のアルキレン基の場合は、下記の化学式(47)で表されるアミノスルホン酸化合物が挙げられる。
Figure 2006022323
(式中、R47は、OH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR47a である。R47aは直鎖状または分岐状の炭素数1から8のアルキル基、あるいは、置換または未置換のフェニル基 である。A4 はC1 〜C8 の直鎖もしくは分岐状の置換または未置換のアルキレン基であり、この置換基として、炭素数1から20のアルキル基、炭素数1から20のアルコキシ基などが置換されていてもよい。)
化学式(47)で示される化合物としては、2−アミノエタンスルホン酸(タウリン)、3−アミノプロパンスルホン酸、4−アミノブタンスルホン酸、2−アミノ−2−メチルプロパンスルホン酸や、そのアルカリ金属塩、エステル化物があげられる。
3が、置換または未置換のフェニレン基の場合は、下記の化学式(48)で表されるアミノスルホン酸化合物が挙げられる。
Figure 2006022323
(式中、R3a、R3b、R3c、R3d及びR3eは、それぞれ独立して、SO23f(R3fはOH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR3f1 である。(R3f1 は直鎖状または分岐状の炭素数1から8のアルキル基、置換または未置換のフェニル基 である。))、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、OH基、NH2 基、NO2 基、COOR3g(R3gはH原子、Na原子及びK原子のいずれかを表す)、アセトアミド基、OPh基、NHPh基、CF3 基、C25 基またはC37 基を表し、(Phはフェニル基を表す)、これらの基の少なくとも1つがSO23fである。)
化学式(48)で示される化合物を用いて化学式(3)で示すユニットを1以上有するポリヒドロキシアルカノエートを得ることができる。
Figure 2006022323
(式中、R3a、R3b、R3c、R3d及びR3eは、それぞれ独立してSO23f(R3fはOH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR3f1 である。(R3f1 は直鎖状または分岐状の炭素数1から8のアルキル基、置換または未置換のフェニル基である。))、その他に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、OH基、NH2基、NO2基、COOR3g(R3gはH原子、Na原子及びK原子のいずれかを表す。)、アセトアミド基、OPh基、NHPh基、CF3 基、C25 基またはC37 基を表し(Phはフェニル基を表す)、これらの基の少なくとも1つはSO23fである。Z1aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z1bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。また、mは0〜8から選ばれた整数である。複数のユニットが存在する場合、R3a、R3b、R3c、R3d、R3e、R3f、R3f1 、R3g、Z1a、Z1b及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
化学式(48)で示される化合物としては、p−アミノベンゼンスルホン酸(スルファニル酸)、m−アミノベンゼンスルホン酸、o−アミノベンゼンスルホン酸、m−トルイジン−4−スルホン酸、o−トルイジン−4−スルホン酸ナトリウム塩、p−トルイジン−2−スルホン酸、4−メトキシアニリン−2−スルホン酸、o−アニシジン−5−スルホン酸、p−アニシジン−3−スルホン酸、3−ニトロアニリン−4−スルホン酸、2−ニトロアニリン−4−スルホン酸ナトリウム塩、4−ニトロアニリン−2−スルホン酸ナトリウム塩、1,5−ジニトロアニリン−4−スルホン酸、2−アミノフェノール−4−ヒドロキシ−5−ニトロベンゼンスルホン酸、2,4−ジメチルアニリン−5−スルホン酸ナトリウム塩、2,4−ジメチルアニリン−6−スルホン酸、3,4−ジメチルアニリン−5−スルホン酸、4−イソプロピルアニリン−6−スルホン酸、4−トリフルオロメチルアニリン−6−スルホン酸、3−カルボキシ−4−ヒドロキシアニリン−5−スルホン酸、4−カルボキシアニリン−6−スルホン酸、およびそのアルカリ金属塩、エステル化物等が挙げられる。
3 が、置換または未置換のナフタレン基の場合は、下記の化学式(49A)又は化学式(49B)で表されるアミノスルホン酸化合物が挙げられる。
Figure 2006022323
(式中、R4a、R4b、R4c、R4d、R4e、R4f及びR4gは、それぞれ独立して、SO24o(R4oはOH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR4o1 である。(R4o1 は直鎖状または分岐状の炭素数1から8のアルキル基、置換または未置換のフェニル基である。))、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、OH基、NH2 基、NO2 基、COOR4p(R4p:H原子、Na原子及びK原子のいずれかを表す)、アセトアミド基、OPh基、NHPh基、CF3 基、C25 基またはC37 基を表し(Phはフェニル基を示す)、これらの基の少なくとも1つはSO24oである。)
Figure 2006022323
(式中、R4h、R4i、R4j、R4k、R4l、R4m及びR4nは、それぞれ独立して、SO24o(R4oはOH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR4o1 である。(R4o1 は直鎖状または分岐状の炭素数1から8のアルキル基、置換または未置換のフェニル基である。))、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、OH基、NH2 基、NO2 基、COOR4p(R4p:H原子、Na原子及びK原子のいずれかを表す)、アセトアミド基、OPh基、NHPh基、CF3 基、C25 基またはC37 基を表し(Phはフェニル基を示す)、これらの基の少なくとも一つはSO24oである。)
化学式(49A)または(49B)で示される化合物を用いることで化学式(4A)または(4B)で示すユニットを分子中に1ユニット以上含むポリヒドロキシアルカノエートを得ることができる。
Figure 2006022323
(式中、R4a、R4b、R4c、R4d、R4e、R4f及びR4gは、それぞれ独立して、SO24o(R4oはOH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR4o1 である。(R4o1 は直鎖状または分岐状の炭素数1から8のアルキル基、置換または未置換のフェニル基である。))、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、OH基、NH2 基、NO2 基、COOR4p(R4p:H原子、Na原子及びK原子のいずれかを表す)、アセトアミド基、OPh基、NHPh基、CF3 基、C25 基またはC37 基を表し(Phはフェニル基を示す)、これらの基の少なくとも1つはSO24oである。Z1aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z1bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。また、mは0〜8から選ばれた整数である。複数のユニットが存在する場合、R4a、R4b、R4c、R4d、R4e、R4f、R4g、R4o、R4o1 、R4p、m、Z1a、Z1b及びnは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
Figure 2006022323
(式中、R4h、R4i、R4j、R4k、R4l、R4m及びR4nは、それぞれ独立して、SO24o(R4oはOH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR4o1 である。(R4o1 は直鎖状または分岐状の炭素数1から8のアルキル基、置換または未置換のフェニル基である。))、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、OH基、NH2 基、NO2 基、COOR4p(R4p:H原子、Na原子及びK原子のいずれかを表す)、アセトアミド基、OPh基、NHPh基、CF3 基、C25 基またはC37 基を表し(Phはフェニル基を示す)、これらの基の少なくとも一つはSO24oである。また、mは0〜8から選ばれた整数である。Z1aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z1bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。複数のユニットが存在する場合、R4h、R4i、R4j、R4k、R4l、R4m、R4n、R4o、R4o1 、R4p、Z1a、Z1b及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
化学式(49A)または(49B)で示される化合物としては、1−ナフチルアミンー5−スルホン酸、1−ナフチルアミンー4−スルホン酸、1−ナフチルアミンー8−スルホン酸、2−ナフチルアミンー5−スルホン酸、1−ナフチルアミンー6−スルホン酸、1−ナフチルアミン−7−スルホン酸、1−ナフチルアミン−2−エトキシ−6−スルホン酸、1−アミノ−2−ナフトール−4−スルホン酸、6−アミノ−1−ナフトール−3−スルホン酸、1−アミノ−8−ナフトール−2,4−スルホン酸一ナトリウム塩、1−アミノ−8−ナフトール−3,6−スルホン酸一ナトリウム塩など、スルホン酸、またはそのアルカリ金属塩、エステル化物などが挙げられる。
3 が置換または未置換のN、S、Oの何れか一つ以上を含む複素環構造を有する基の場合は,複素環として、ピリジン環、ピペラジン環、フラン環、チオール環などのいずれでもよい。化合物としては、2−アミノピリジン−6−スルホン酸、2−アミノピペラジン−6−スルホン酸など、スルホン酸、またはそのアルカリ金属塩、エステル化物などが挙げられる。
スルホン酸エステルの場合のスルホン酸とエステル結合している基としては、上記のとおり置換または未置換の脂肪族炭化水素構造、置換または未置換の芳香族環構造、置換または未置換の複素環構造を有する基などがあげられる)。更に、直鎖状または分岐状の炭素数1から8のアルキル基、置換または未置換のフェニル基などが好ましい。エステル化の容易さなどの点から、OCH3 、OC25 、OC65 、OC37 、OC49 、OCH(CH32、OCH2C(CH33、OC(CH33などがさらに好ましい。
(化学式(1)に示すユニットを有するポリヒドロキシアルカノエートの製造方法)
本発明における化学式(29)に示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートと化学式(30)で示すアミノスルホン酸化合物との反応について詳しく述べる。
本発明に用いられる化学式(30)に示す化合物の使用量は、出発原料として用いる化学式(29)に示すユニットに対して、0.1〜50.0倍モル、好ましくは、1.0〜20.0倍モルの範囲である。
本発明のカルボン酸とアミンからアミド結合を生成する方法としては、加熱脱水による縮合反応などがある。特に、ポリマー主鎖のエステル結合が切断されないようなマイルドな反応条件という点から、カルボン酸部分を活性化剤で活性化させ、活性アシル中間体を生成させてから、アミンと反応させる方法が有効である。活性アシル中間体として、酸ハロゲン化物、酸無水物、活性エステルなどがあげられる。特に、縮合剤を使用し、同一反応場中でアミド結合を形成する方法が、生産プロセスの簡略化という点からは好ましい。
必要ならば、一旦、酸ハロゲン化物として単離してから、アミンとの縮合反応を行うことも可能である。
用いられる縮合剤としては、芳香族ポリアミドの重縮合に使用されるリン酸系縮合剤、ペプチド合成に使用されるカルボジイミド系縮合剤、酸塩化物系縮合剤などを化学式(30)と(29)の化合物の組み合わせにより,適宜選択することが可能である。
リン酸系縮合剤としては、亜リン酸エステル系縮合剤、リン塩化物系縮合剤、リン酸無水物系縮合剤、リン酸エステル系縮合剤、リン酸アミド系縮合剤、などがあげられる。
本発明の反応では、亜リン酸エステル等の縮合剤を用いることが可能である。この際使用される亜リン酸エステル類としては、亜リン酸トリフェニル、亜リン酸ジフェニル、亜リン酸トリ−o−トリル、亜リン酸ジ−o−トリル、亜リン酸トリ−m−トリル、亜リン酸ジ−m−トリル、亜リン酸トリ−p−トリル、亜リン酸ジ−p−トリル、亜リン酸ジ−o−クロロフェニル、亜リン酸トリ−p−クロロフェニル、亜リン酸ジ−p−クロロフェニル、亜リン酸トリメチル、亜リン酸トリエチル等が挙げられる。中でも、亜リン酸トリフェニルが好ましく用いられる。また、ポリマーの溶解性、反応性などの向上のために、リチウムクロライド、塩化カルシウムなどの金属塩を添加してもよい。
カルボジイミド系縮合剤としては、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N−エチルーN'−3−ジメチルアミノプロピルカルボジイミド(EDC=WSCI)、ジイソプロピルカルボジイミド(DIPC)、などがあげられる。DCCあるいは、WSCIと、N―ヒドロキシスクシンイミド(HONSu)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、あるいは3−ヒドロキシー4−オキソー3,4−ジヒドロー1,2,3−ベンゾトリアジン(HOObt)などと組み合わせて用いてもよい。
縮合剤の使用量は、化学式(29)に示すユニットに対して、0.1〜50倍モル、好ましくは、1〜20倍モルの範囲である。
本発明の反応では、必要に応じ、溶媒を使用することができる。使用する溶媒は、ヘキサン、シクロへキサン、ヘプタン等の炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、トリクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホルアミドなどの非プロトン性極性溶媒類、ピリジン、ピコリンなどのピリジン誘導体、N−メチルピロリドンなどが挙げられる。特に好ましくは、ピリジン、N−メチルピロリドンなどが用いられる。溶媒の使用量は、出発原料、塩基の種類、反応条件等に応じて適宜定め得る。
本発明の方法において、反応温度は、特に限定されないが、通常は−20℃〜溶媒の沸点の範 囲の温度である。ただし、用いる縮合剤に合わせた最適な温度で反応を行うことが望ましい。
本発明の方法において、反応時間は、通常、1〜48時間の範囲である。特に、1〜10時間が好ましい。
本発明において、このようにして生成した化学式(1)に示すユニットを有するポリヒドロキシアルカノエートを含む反応液からの目的とするポリヒドロキシアルカノエートの回収、精製は、常法である蒸留などにより可能である。または、水、メタノール及びエタノールなどのアルコール類、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類等の溶媒を反応液と均一に混合し、目的とする化学式(1)に示すユニットを有するポリヒドロキシアルカノエートを沈殿させることにより、回収することができる。ここで得られた化学式(1)に示すユニットを有するポリヒドロキシアルカノエートは、必要ならば、単離精製することができる。この単離精製方法としては、特に制限はなく、化学式(1)に示すポリヒドロキシアルカノエートに不溶な溶媒を用いて再沈殿する方法、カラムクロマトグラフィーによる方法、透析法などを用いることができる。
本発明の別の製造方法として、化学式(1)中のR部分が−A1 −SO3 Hの場合、アミンとの縮合反応後にメチルエステル化剤を用いて、化学式(1)中のR部分を−A1 −SO3 CH3 にメチルエステル化を行う方法がある。メチルエステル化剤としては、ガスクロマトグラフィー分析における脂肪酸のメチルエステル化に用いられているものを利用することができる。メチルエステル化法としては、酸触媒法である塩酸−メタノール法、三フッ化ホウ素−メタノール法、硫酸−メタノール法は、ナトリウムメトキシド法、テトラメチルグアニジン法、トリメチルシリルジアゾメタン法などの塩基触媒法などがあげられる。中でも、温和な条件下でメチル化ができるのでトリメチルシリルジアゾメタン法が好ましい。
本発明の反応で使用する溶媒は、ヘキサン、シクロへキサン、ヘプタン等の炭化水素類、メタノール、エタノール等のアルコール類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、トリクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素などが挙げられる。特に好ましくは、ハロゲン化炭化水素類などが用いられる。溶媒の使用量は、出発原料、反応条件等に応じて適宜定め得る。本発明の方法において、反応温度は、特に限定されないが、通常は−20〜30℃の範囲の温度である。ただし、用いる縮合剤、試薬に合わせた最適な温度で反応を行うことが望ましい。
また、本発明では、化学式(36)で示すユニットを有するポリヒドロキシアルカノエートを塩基と反応させる工程と、前記工程で得られた化合物と、化学式(37)で示す化合物とを反応させる工程を経ることにより化学式(38)で示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートを製造することができる。
Figure 2006022323
(式中、Z36aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z36bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。複数のユニットが存在する場合、Z36a及びZ36bは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
Figure 2006022323
(式中、R37は−A37−SO237aを表す。R37aはOH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR37bである。また、R37b及びA37はそれぞれ独立して、置換または未置換の脂肪族炭化水素構造、置換または未置換の芳香族環構造、あるいは、置換または未置換の複素環構造を有する基から選ばれる。複数のユニットが存在する場合、R37、R37a、R37b及びA37は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
Figure 2006022323
(式中、R38は−A38 −SO238aを表す。R38aはOH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR38bである。R38b及びA38はそれぞれ独立して置換または未置換の脂肪族炭化水素構造、置換または未置換の芳香族環構造、あるいは、置換または未置換の複素環構造を有する基を表す。Z38aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z38bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。複数のユニットが存在する場合、R38、R38a、R38b、A38、Z38a及びZ38は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
好ましくは、本発明に用いられる化学式(36)及び化学式(38)で示される化合物におけるZ36a 及びZ38aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基により、任意に置換されていることが好ましい。好ましくは、Z36aの直鎖アルキレン鎖構造が、下記(A)〜(D)の何れかから選ばれる。
(A)炭素数が1である場合、化学式(50)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z50c、Z50dのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
Figure 2006022323
(B)炭素数が2である場合、化学式(51)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z51c、Z51d、Z51e、Z51fのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
Figure 2006022323
(C)炭素数が3である場合、化学式(52)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z52c、Z52d、Z52e、Z52f、Z52g、Z52hのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
Figure 2006022323
(D)炭素数が4である場合、化学式(53)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z53c、Z53d、Z53e、Z53f、Z53g、Z53h、Z53i、Z53jのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
Figure 2006022323
更に好ましくは、上記化学式(50)、(51)、(52)、(53)に記載のZ50c、Z50d、Z51c、Z51d、Z51e、Z51f、Z52c、Z52d、Z52e、Z52f、Z52g、Z52h、Z53c、Z53d、Z53e、Z53f、Z53g、Z53h、Z53i、Z53jから選ばれる置換基で直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である場合、化学式(14)、(15)、(16)もしくは(17)で示される置換基から選ばれる。
Figure 2006022323
(式中、k14は0〜8から選ばれた整数である。複数のユニットが存在する場合、k14は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
Figure 2006022323
(式中、k15は0〜7から選ばれた整数である。複数のユニットが存在する場合、k15は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
Figure 2006022323
(式中、k16は1〜8から選ばれた整数である。R16はフェニル構造或いはチエニル構造のいずれかの構造を有する残基を含んでいる置換基を表す。複数のユニットが存在する場合、k16およびR16は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
Figure 2006022323
(式中、R17はシクロヘキシル基への置換基を示し、R17はH原子、CN基、NO2 基、ハロゲン原子、CH3 基、C25 基、C37 基、CF3 基、C25 基またはC37 基であり、k17は0〜8から選ばれた整数であり、複数のユニットが存在する場合、k17およびR17は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
また、前記化学式(16)におけるR16、即ちフェニル構造或いはチエニル構造のいずれかの構造を有する残基は、化学式(18)、(19)、(20)、(21)、(22)、(23)、(24)、(25)、(26)、(27)及び(28)からなる残基群より選ばれる。
ここで、化学式(18)は、
Figure 2006022323
(式中、R18は芳香環への置換基を示し、R18はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、CH3基、C25基、C37基、CH=CH2基、COOR18a(R18a:H原子、Na原子、K原子のいずれかを表す)、CF3基、C25基またはC37基であり、複数のユニットが存在する場合、R18は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェニル基の群であり、
化学式(19)は、
Figure 2006022323
(式中、R19は芳香環への置換基を示し、R19はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、CH3基、C25基、C37基、SCH3基、CF3基、C25基またはC37基であり、複数のユニットが存在する場合、R19は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェノキシ基の群であり、
化学式(20)は、
Figure 2006022323
(式中、R20は芳香環への置換基を示し、R20はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、CH3基、C25基、C37基、CF3基、C25基またはC37基であり、複数のユニットが存在する場合、R20は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換ベンゾイル基の群であり、
化学式(21)は、
Figure 2006022323
(式中、R21は芳香環への置換基を示し、R21はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、COOR21a、SO221b (R21a:H、Na、K、CH3、C25のいずれかを表し、R21b:OH、ONa、OK、ハロゲン原子、OCH3、OC25のいずれかを表す)、CH3基、C25基、C37基、(CH3)2-CH基または(CH3)3-C基であり、複数のユニットが存在する場合、R21は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェニルスルファニル基の群であり、
化学式(22)は、
Figure 2006022323
(式中、R22は芳香環への置換基を示し、R22はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、COOR22a、SO222b(R22a:H、Na、K、CH3、C25のいずれかを表し、R22b:OH、ONa、OK、ハロゲン原子、OCH3、OC25のいずれかを表す)、CH3基、C25基、C37基、(CH3)2-CH基または(CH3)3-C基であり、複数のユニットが存在する場合、R22は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換(フェニルメチル)スルファニル基の群であり、
化学式(23)は、
Figure 2006022323
で示される2-チエニル基であり、
化学式(24)は、
Figure 2006022323
で示される2-チエニルスルファニル基であり、
化学式(25)は、
Figure 2006022323
で示される2-チエニルカルボニル基であり、
化学式(26)は、
Figure 2006022323
(式中、R26は芳香環への置換基を示し、R26はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、COOR26a、SO226b (R26a:H、Na、K、CH3、C25のいずれかを表し、R26b:OH、ONa、OK、ハロゲン原子、OCH3、OC25のいずれかを表す)、CH3基、C25基、C37基、(CH3)2-CH基または(CH3)3-C基であり、複数のユニットが存在する場合、R26は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェニルスルフィニル基の群であり、
化学式(27)は、
Figure 2006022323
(式中、R27は芳香環への置換基を示し、R27はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、COOR27a、SO227b (R27a:H、Na、K、CH3、C25のいずれかを表し、R27b:OH、ONa、OK、ハロゲン原子、OCH3、OC25のいずれかを表す)、CH3基、C25基、C37基、(CH3)2-CH基または(CH3)3-C基であり、複数のユニットが存在する場合、R27は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェニルスルフォニル基の群であり、
化学式(28)は、
Figure 2006022323
で示される(フェニルメチル)オキシ基である。
一方、本発明に用いられる化学式(37)で示される化合物としては、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸や、そのアルカリ金属塩、そのエステル化物があげられる。
(化学式(38)に示すポリヒドロキシアルカノエートの製造方法)
本発明における化学式(36)に示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートと化学式(37)で示す化合物との反応について詳しく述べる。
本発明は、ポリマー主鎖中のカルボ二ル基の隣にあるα−メチレンもしくはα−メチンに、化学式(37)で示される化合物をマイケル付加反応することで達成される。具体的には、マイケル付加の反応条件下で、化学式(36)に示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートと、化学式(36)に示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートのポリマー主鎖中のカルボニル基の隣にあるα−メチレンもしくはα−メチンをアニオン形成できる塩基とを反応させ、引き続き、化学式(37)で示す化合物とを反応させることにより達成される。また、本発明において、用いる化学式(37)で示す化合物の使用量は、化学式(36)に示すユニットに対して0.001〜100倍モル量、好ましくは、0.01〜10倍モル量である。
本発明の反応で使用される溶媒は、反応に不活性な溶媒であり、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;あるいは、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、N−メチルピロリジノン又はヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類であり、好ましくは、テトラヒドロフランである。
反応は塩基の存在下で行われる。使用される塩基としては、メチルリチウム、ブチルリチウムのようなアルキルリチウム類;リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジドのようなアルカリ金属ジシラジド類;リチウムジイソプロピルアミド、リチウムジシクロヘキシルアミドのようなリチウムアミド類であり、好ましくはリチウムジイソプロピルアミドである。また、本発明における塩基の使用量は、化学式(36)に示すユニットに対して、0.001〜100倍モル量、好ましくは、0.01〜10倍モル量である。
本発明の方法において、反応温度は、通常−78℃〜40℃であり、好ましくは−78℃〜30℃である。
本発明の方法において、反応時間は通常、通常10分間〜24時間の範囲である。特に、10分間〜4時間が好ましい。
また、本発明の化学式(5)で示すユニットを有するポリヒドロキシアルカノエートにおいて、化学式(32)で示すユニットを有するポリヒドロキシアルカノエートは、出発原料として化学式(31)で示されるユニットを有するポリヒドロキシアルカノエートを用い、そのポリヒドロキシアルカノエートのその側鎖エステル部分を酸またはアルカリの存在下に加水分解する方法、或いは接触還元を含む水素化分解する方法により製造できる。
Figure 2006022323
(式中、R32は、水素、または、塩を形成する基である。Z32aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z32bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。mは0〜8から選ばれる整数である。複数のユニットが存在する場合、R32、Z32a、Z32b及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
Figure 2006022323
(式中、R31は、炭素数1〜12の直鎖または分岐状のアルキル基、アラルキル基である。Z31aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z31bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。また、mは0〜8から選ばれる整数である。複数のユニットが存在する場合、R31、Z31a、Z31b及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
好ましくは、本発明に用いられる化学式(31)及び(32)で示される化合物において、Z31a及びZ32aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基により、任意に置換されていることが好ましい。好ましくは、Z31a及びZ32aの直鎖アルキレン鎖構造が、下記(A)〜(D)の何れかから選ばれる。
(A)炭素数が1である場合、化学式(54)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z54c、Z54dのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
Figure 2006022323
(B)炭素数が2である場合、化学式(55)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z55c、Z55d、Z55e、Z55fのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
Figure 2006022323
(C)炭素数が3である場合、化学式(56)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z56c、Z56d、Z56e、Z56f、Z56g、Z56hのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
Figure 2006022323
(D)炭素数が4である場合、化学式(57)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z57c、Z57d、Z57e、Z57f、Z57g、Z57h、Z57i、Z57jのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
Figure 2006022323
更に好ましくは、上記化学式(54)、(55)、(56)、(57)に記載のZ54c、Z54d、Z55c、Z55d、Z55e、Z55f、Z56c、Z56d、Z56e、Z56f、Z56g、Z56h、Z57c、Z57d、Z57e、Z57f、Z57g、Z57h、Z57i、Z57jから選ばれる置換基で直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である場合、化学式(14)、(15)、(16)もしくは(17)で示される置換基から選ばれる。
Figure 2006022323
(式中、k14は0〜8から選ばれた整数である。複数のユニットが存在する場合、k14は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
Figure 2006022323
(式中、k15は0〜7から選ばれた整数である。複数のユニットが存在する場合、k15は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
Figure 2006022323
(式中、k16は1〜8から選ばれた整数である。R16はフェニル構造或いはチエニル構造のいずれかの構造を有する残基を含んでいる置換基を表す。複数のユニットが存在する場合、k15およびR16は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
Figure 2006022323
(式中、R17はシクロヘキシル基への置換基を示し、R17はH原子、CN基、NO2 基、ハロゲン原子、CH3 基、C25 基、C37 基、CF3 基、C25 基またはC37 基であり、k17は0〜8から選ばれた整数であり、複数のユニットが存在する場合、k17およびR17は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
また、前記化学式(16)におけるR16、即ちフェニル構造或いはチエニル構造のいずれかの構造を有する残基は、化学式(18)、(19)、(20)、(21)、(22)、(23)、(24)、(25)、(26)、(27)及び(28)からなる残基群より選ばれる。
ここで、化学式(18)は、
Figure 2006022323
(式中、R18は芳香環への置換基を示し、R18はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、CH3基、C25基、C37基、CH=CH2基、COOR18a(R18a:H原子、Na原子、K原子のいずれかを表す)、CF3基、C25基またはC37基であり、複数のユニットが存在する場合、R18は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェニル基の群であり、
化学式(19)は、
Figure 2006022323
(式中、R19は芳香環への置換基を示し、R19はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、CH3基、C25基、C37基、SCH3基、CF3基、C25基またはC37基であり、複数のユニットが存在する場合、R19は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェノキシ基の群であり、
化学式(20)は、
Figure 2006022323
(式中、R20は芳香環への置換基を示し、R20はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、CH3基、C25基、C37基、CF3基、C25基またはC37基であり、複数のユニットが存在する場合、R20は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換ベンゾイル基の群であり、
化学式(21)は、
Figure 2006022323
(式中、R21は芳香環への置換基を示し、R21はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、COOR21a、SO221b (R21a:H、Na、K、CH3、C25のいずれかを表し、R21b:OH、ONa、OK、ハロゲン原子、OCH3、OC25のいずれかを表す)、CH3基、C25基、C37基、(CH3)2-CH基または(CH3)3-C基であり、複数のユニットが存在する場合、R21は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェニルスルファニル基の群であり、
化学式(22)は、
Figure 2006022323
(式中、R22は芳香環への置換基を示し、R22はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、COOR22a、SO222b(R22a:H、Na、K、CH3、C25のいずれかを表し、R22b:OH、ONa、OK、ハロゲン原子、OCH3、OC25のいずれかを表す)、CH3基、C25基、C37基、(CH3)2-CH基または(CH3)3-C基であり、複数のユニットが存在する場合、R22は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換(フェニルメチル)スルファニル基の群であり、
化学式(23)は、
Figure 2006022323
で示される2-チエニル基であり、
化学式(24)は、
Figure 2006022323
で示される2-チエニルスルファニル基であり、
化学式(25)は、
Figure 2006022323
で示される2-チエニルカルボニル基であり、
化学式(26)は、
Figure 2006022323
(式中、R26は芳香環への置換基を示し、R26はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、COOR26a、SO226b (R26a:H、Na、K、CH3、C25のいずれかを表し、R26b:OH、ONa、OK、ハロゲン原子、OCH3、OC25のいずれかを表す)、CH3基、C25基、C37基、(CH3)2-CH基または(CH3)3-C基であり、複数のユニットが存在する場合、R26は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェニルスルフィニル基の群であり、
化学式(27)は、
Figure 2006022323
(式中、R27は芳香環への置換基を示し、R27はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、COOR27a、SO227b (R27a:H、Na、K、CH3、C25のいずれかを表し、R27b:OH、ONa、OK、ハロゲン原子、OCH3、OC25のいずれかを表す)、CH3基、C25基、C37基、(CH3)2-CH基または(CH3)3-C基であり、複数のユニットが存在する場合、R27は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェニルスルフォニル基の群であり、
化学式(28)は、
Figure 2006022323
で示される(フェニルメチル)オキシ基である。
(化学式(32)に示すポリヒドロキシアルカノエートの製造方法)
本発明における化学式(31)示されるユニットを有するポリヒドロキシアルカノエートを用い、その側鎖エステル部分を酸またはアルカリの存在下に加水分解する方法、或いは接触還元を含む水素化分解すること化学式(32)で示されるユニットを有するポリヒドロキシアルカノエートの製造方法について詳しく述べる。
酸またはアルカリの存在下に加水分解する方法を用いる場合、溶媒として水溶液中または、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどの水親和性の有機溶媒中において、塩酸、硫酸、硝酸、或いはリン酸などの無機酸類の水溶液あるいはトリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸、p-トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸などの有機酸を用いるか或いは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水性苛性アルカリ類、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの炭酸アルカリ類の水溶液、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなどの金属アルコキシド類のアルコール溶液を用いておこなうことができる。反応温度は、通常0〜40℃、好ましくは0〜30℃とするのがよい。反応時間は、通常0.5〜48時間とするのがよい。但し、酸またはアルカリにより加水分解した場合、何れにおいても主鎖のエステル結合も切断され、分子量低下が認められる場合がある。
接触還元を含む水素化分解する方法を用いてカルボン酸を得る方法を用いる場合、下記の如く行われる。即ち、適宜な溶媒中において、-20℃〜使用溶媒の沸点、好ましくは、0〜50℃の範囲の温度で、還元触媒存在下、水素を常圧又は、加圧下で作用させて接触還元をおこなう。使用溶媒としては、例えば水、メタノール、エタノール、プロパノール、ヘキサフルオロイソプロパノール、酢酸エチル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ベンゼン、トルエン、ジメチルホルムアミド、ピリジン、N-メチルピロリドンなどが挙げられる。また、上記の混合溶媒として用いることもできる。還元触媒としては、パラジウム、白金、ロジウムなどの単独または担体に担持された触媒またはラネーニッケルなどが用いられる。反応時間は、通常0.5〜72時間とするのがよい。このようにして生成した化学式(32)に示すユニットを有するポリヒドロキシアルカノエートを含む反応液は、ろ過により触媒を除去し、蒸留などにより溶媒を除去することで粗製のポリマーとして回収される。ここで得られた化学式(32)に示すユニットを有するポリヒドロキシアルカノエートは、必要ならば、単離精製することができる。この単離精製方法としては、特に制限はなく、化学式(32)に示すユニットを有するポリヒドロキシアルカノエートに不溶な溶媒を用いて再沈殿する方法、カラムクロマトグラフィーによる方法、透析法などを用いることができる。但し、接触還元を用いた場合においても主鎖のエステル結合も切断され、分子量低下が認められる場合もある。
また、本発明の化学式(5)で示すユニットを有するポリヒドロキシアルカノエートにおいて、化学式(58)で示すユニットを有するポリヒドロキシアルカノエートは、出発原料として化学式(59)で示されるユニットを有するポリヒドロキシアルカノエートを用い、エステル化剤を用いてエステル化することで製造できる。
Figure 2006022323
(式中、R58は、炭素数1〜12の直鎖または分岐状のアルキル基、アラルキル基である。Z58aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z58bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。mは0〜8から選ばれる整数である。複数のユニットが存在する場合、R58、Z58a、Z58b及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
Figure 2006022323
(式中、R59は、水素、または、塩を形成する基である。Z59aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z59bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。mは0〜8から選ばれる整数である。複数のユニットが存在する場合、R59、Z59a、Z59b及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
好ましくは、本発明に用いられる化学式(58)及び(59)で示される化合物において、Z58a及びZ59aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基により、任意に置換されていることが好ましい。好ましくは、Z58a及びZ59aの直鎖アルキレン鎖構造が、下記(A)〜(D)の何れかから選ばれる。
(A)炭素数が1である場合、化学式(60)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z60c、Z60dの一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
Figure 2006022323
(B)炭素数が2である場合、化学式(61)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z61c、Z62d、Z63e、Z63fの一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
Figure 2006022323
(C)炭素数が3である場合、化学式(62)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z62c、Z62d、Z62e、Z62f、Z62g、Z62hのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
Figure 2006022323
(D)炭素数が4である場合、化学式(63)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z63c、Z63d、Z63e、Z63f、Z63g、Z63h、Z63i、Z63jのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
Figure 2006022323
更に好ましくは、上記化学式(60)、(61)、(62)、(63)に記載のZ60c、Z60d、Z61c、Z61d、Z61e、Z61f、Z62c、Z62d、Z62e、Z62f、Z62g、Z62h、Z63c、Z63d、Z63e、Z63f、Z63g、Z63h、Z63i、Z63jから選ばれる置換基で直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である場合、化学式(14)、(15)、(16)もしくは(17)で示される置換基から選ばれる。
Figure 2006022323
(式中、k14は0〜8から選ばれた整数である。複数のユニットが存在する場合、k14は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
Figure 2006022323
(式中、k15は0〜7から選ばれた整数である。複数のユニットが存在する場合、k15は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
Figure 2006022323
(式中、k16は1〜8から選ばれた整数である。R16はフェニル構造或いはチエニル構造のいずれかの構造を有する残基を含んでいる置換基を表す。複数のユニットが存在する場合、k16およびR16は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
Figure 2006022323
(式中、R17はシクロヘキシル基への置換基を示し、R17はH原子、CN基、NO2 基、ハロゲン原子、CH3 基、C25 基、C37 基、CF3 基、C25 基またはC37 基であり、k17は0〜8から選ばれた整数であり、複数のユニットが存在する場合、k17およびR17は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
また、前記化学式(16)におけるR16、即ちフェニル構造或いはチエニル構造のいずれかの構造を有する残基は、化学式(18)、(19)、(20)、(21)、(22)、(23)、(24)、(25)、(26)、(27)及び(28)からなる残基群より選ばれる。
ここで、化学式(18)は、
Figure 2006022323
(式中、R18は芳香環への置換基を示し、R18はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、CH3基、C25基、C37基、CH=CH2基、COOR18a(R18a:H原子、Na原子、K原子のいずれかを表す)、CF3基、C25基またはC37基であり、複数のユニットが存在する場合、R18は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェニル基の群であり、
化学式(19)は、
Figure 2006022323
(式中、R19は芳香環への置換基を示し、R19はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、CH3基、C25基、C37基、SCH3基、CF3基、C25基またはC37基であり、複数のユニットが存在する場合、R19は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェノキシ基の群であり、
化学式(20)は、
Figure 2006022323
(式中、R20は芳香環への置換基を示し、R20はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、CH3基、C25基、C37基、CF3基、C25基またはC37基であり、複数のユニットが存在する場合、R20は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換ベンゾイル基の群であり、
化学式(21)は、
Figure 2006022323
(式中、R21は芳香環への置換基を示し、R21はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、COOR21a、SO221b (R21a:H、Na、K、CH3、C25のいずれかを表し、R21b:OH、ONa、OK、ハロゲン原子、OCH3、OC25のいずれかを表す)、CH3基、C25基、C37基、(CH3)2-CH基または(CH3)3-C基であり、複数のユニットが存在する場合、R21は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェニルスルファニル基の群であり、
化学式(22)は、
Figure 2006022323
(式中、R22は芳香環への置換基を示し、R22はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、COOR22a、SO222b(R22a:H、Na、K、CH3、C25のいずれかを表し、R22b:OH、ONa、OK、ハロゲン原子、OCH3、OC25のいずれかを表す)、CH3基、C25基、C37基、(CH3)2-CH基または(CH3)3-C基であり、複数のユニットが存在する場合、R22は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換(フェニルメチル)スルファニル基の群であり、
化学式(23)は、
Figure 2006022323
で示される2-チエニル基であり、
化学式(24)は、
Figure 2006022323
で示される2-チエニルスルファニル基であり、
化学式(25)は、
Figure 2006022323
で示される2-チエニルカルボニル基であり、
化学式(26)は、
Figure 2006022323
(式中、R26は芳香環への置換基を示し、R26はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、COOR26a、SO226b (R26a:H、Na、K、CH3、C25のいずれかを表し、R26b:OH、ONa、OK、ハロゲン原子、OCH3、OC25のいずれかを表す)、CH3基、C25基、C37基、(CH3)2-CH基または(CH3)3-C基であり、複数のユニットが存在する場合、R26は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェニルスルフィニル基の群であり、
化学式(27)は、
Figure 2006022323
(式中、R27は芳香環への置換基を示し、R27はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、COOR27a、SO227b (R27a:H、Na、K、CH3、C25のいずれかを表し、R27b:OH、ONa、OK、ハロゲン原子、OCH3、OC25のいずれかを表す)、CH3基、C25基、C37基、(CH3)2-CH基または(CH3)3-C基であり、複数のユニットが存在する場合、R27は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェニルスルフォニル基の群であり、
化学式(28)は、
Figure 2006022323
で示される(フェニルメチル)オキシ基である。
用いられるエステル化剤としては、ジアゾメタン及びDMFジメチルアセタール類を用いることができる。例えば、化学式(59)で示されるユニットを有するポリヒドロキシアルカノエートは、トリメチルシリルジアゾメタン、DMFジメチルアセタール、DMFジエチルアセタール、DMFジプロピルアセタール、DMFジイソプロピルアセタール、DMF−n−ブチルアセタール、DMF−tert−ブチルアセタール、またはDMFジネオペンチルアセタールなどと容易に反応し、対応するエステルを与える。また、アルコール類、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、ペンチルアルコール、ネオペンチルアルコール、ヘキシルアルコール、ヘプチルアルコール、オクチルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコール、ラウリルアルコールなど、糖構造を導入するための糖類、例えば、D−グルコース、D−フルクトース、その他の糖類などとの反応を、酸触媒、または、DCCなどの縮合剤を用いた方法により行うことで、エステル化されたポリヒドロキシアルカノエートが得られる。
また、本発明では、化学式(33)で示すユニットを有するポリヒドロキシアルカノエートを塩基と反応させる工程と、前記工程で得られた化合物と、化学式(34)で示す化合物とを反応させる工程を経ることにより化学式(35)で示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートを製造することができる。
Figure 2006022323
(式中、Z33aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z33bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。複数のユニットが存在する場合、Z33a及びZ33bは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
Figure 2006022323
(式中、mは、0〜8から選ばれる整数である。Xは、ハロゲン原子である。R34は、炭素数1〜12の直鎖または分岐状のアルキル基、あるいは、アラルキル基である。)
Figure 2006022323
(式中、R35は、炭素数1〜12の直鎖または分岐状のアルキル基、アラルキル基である。Z35aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z35bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。また、mは0〜8から選ばれる整数である。複数のユニットが存在する場合、R35、Z35a、Z35b及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
または、化合物(33)は、開環重合可能な環状化合物を経由して、製造することもできる。
より好ましくは、本発明における化学式(33)及び(35)で示される化合物において、Z33a及びZ35aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基により、任意に置換されていることが好ましい。好ましくは、Z33a及びZ35aの直鎖アルキレン鎖構造が、下記(A)〜(D)の何れかから選ばれる。
(A)炭素数が1である場合、化学式(64)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z64c、Z64dのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
Figure 2006022323
(B)炭素数が2である場合、化学式(65)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z65c、Z65d、Z65e、Z65fのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
Figure 2006022323
(C)炭素数が3である場合、化学式(66)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z66c、Z66d、Z66e、Z66f、Z66g、Z66hのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
Figure 2006022323
(D)炭素数が4である場合、化学式(67)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z67c、Z67d、Z67e、Z67f、Z67g、Z67h、Z67i、Z67jのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
Figure 2006022323
更に好ましくは、上記化学式(64)、(65)、(66)、(67)に記載のZ64c、Z64d、Z65c、Z65d、Z65e、Z65f、Z66c、Z66d、Z66e、Z66f、Z66g、Z66h、Z67c、Z67d、Z67e、Z67f、Z67g、Z67h、Z67i、Z67jから選ばれる置換基で直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である場合、化学式(14)、(15)、(16)もしくは(17)で示される置換基から選ばれる。
Figure 2006022323
(式中、k14は0〜8から選ばれた整数である。複数のユニットが存在する場合、k14は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
Figure 2006022323
(式中、k15は0〜7から選ばれた整数である。複数のユニットが存在する場合、k15は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
Figure 2006022323
(式中、k16は1〜8から選ばれた整数である。R16はフェニル構造或いはチエニル構造のいずれかの構造を有する残基を含んでいる置換基を表す。複数のユニットが存在する場合、k16およびR16は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
Figure 2006022323
(式中、R17はシクロヘキシル基への置換基を示し、R17はH原子、CN基、NO2 基、ハロゲン原子、CH3 基、C25 基、C37 基、CF3 基、C25 基またはC37 基であり、k17は0〜8から選ばれた整数であり、複数のユニットが存在する場合、k17およびR17は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
また、前記化学式(16)におけるR16、即ちフェニル構造或いはチエニル構造のいずれかの構造を有する残基は、化学式(18)、(19)、(20)、(21)、(22)、(23)、(24)、(25)、(26)、(27)及び(28)からなる残基群より選ばれる。
ここで、化学式(18)は、
Figure 2006022323
(式中、R18は芳香環への置換基を示し、R18はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、CH3基、C25基、C37基、CH=CH2基、COOR18a(R18a:H原子、Na原子、K原子のいずれかを表す)、CF3基、C25基またはC37基であり、複数のユニットが存在する場合、R18は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェニル基の群であり、
化学式(19)は、
Figure 2006022323
(式中、R19は芳香環への置換基を示し、R19はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、CH3基、C25基、C37基、SCH3基、CF3基、C25基またはC37基であり、複数のユニットが存在する場合、R19は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェノキシ基の群であり、
化学式(20)は、
Figure 2006022323
(式中、R20は芳香環への置換基を示し、R20はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、CH3基、C25基、C37基、CF3基、C25基またはC37基であり、複数のユニットが存在する場合、R20は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換ベンゾイル基の群であり、
化学式(21)は、
Figure 2006022323
(式中、R21は芳香環への置換基を示し、R21はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、COOR21a、SO221b (R21a:H、Na、K、CH3、C25のいずれかを表し、R21b:OH、ONa、OK、ハロゲン原子、OCH3、OC25のいずれかを表す)、CH3基、C25基、C37基、(CH3)2-CH基または(CH3)3-C基であり、複数のユニットが存在する場合、R21は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェニルスルファニル基の群であり、
化学式(22)は、
Figure 2006022323
(式中、R22は芳香環への置換基を示し、R22はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、COOR22a、SO222b(R22a:H、Na、K、CH3、C25のいずれかを表し、R22b:OH、ONa、OK、ハロゲン原子、OCH3、OC25のいずれかを表す)、CH3基、C25基、C37基、(CH3)2-CH基または(CH3)3-C基であり、複数のユニットが存在する場合、R22は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換(フェニルメチル)スルファニル基の群であり、
化学式(23)は、
Figure 2006022323
で示される2-チエニル基であり、
化学式(24)は、
Figure 2006022323
で示される2-チエニルスルファニル基であり、
化学式(25)は、
Figure 2006022323
で示される2-チエニルカルボニル基であり、
化学式(26)は、
Figure 2006022323
(式中、R26は芳香環への置換基を示し、R26はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、COOR26a、SO226b (R26a:H、Na、K、CH3、C25のいずれかを表し、R26b:OH、ONa、OK、ハロゲン原子、OCH3、OC25のいずれかを表す)、CH3基、C25基、C37基、(CH3)2-CH基または(CH3)3-C基であり、複数のユニットが存在する場合、R26は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェニルスルフィニル基の群であり、
化学式(27)は、
Figure 2006022323
(式中、R27は芳香環への置換基を示し、R27はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、COOR27a、SO227b (R27a:H、Na、K、CH3、C25のいずれかを表し、R27b:OH、ONa、OK、ハロゲン原子、OCH3、OC25のいずれかを表す)、CH3基、C25基、C37基、(CH3)2-CH基または(CH3)3-C基であり、複数のユニットが存在する場合、R27は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェニルスルフォニル基の群であり、
化学式(28)は、
Figure 2006022323
で示される(フェニルメチル)オキシ基である。
また、化学式(34)で示される化合物としては、クロロギ酸メチル、クロロギ酸エチル、クロロギ酸プロピル、クロロギ酸イソプロピル、クロロギ酸ブチル、クロロギ酸シクロヘキシル、クロロギ酸ベンジル、ブロモギ酸メチル、ブロモギ酸エチル、ブロモギ酸プロピル、ブロモギ酸イソプロピル、ブロモギ酸ブチル、ブロモギ酸シクロヘキシル、ブロモギ酸ベンジル、クロロ酢酸メチル、クロロ酢酸エチル、クロロ酢酸プロピル、クロロ酢酸イソプロピル、クロロ酢酸ブチル、クロロ酢酸シクロヘキシル、クロロ酢酸ベンジル、ブロモ酢酸メチル、ブロモ酢酸エチル、ブロモ酢酸プロピル、ブロモ酢酸イソプロピル、ブロモ酢酸ブチル、ブロモ酢酸シクロヘキシル、ブロモ酢酸ベンジル、3−クロロプロピオン酸メチル、3−クロロプロピオン酸エチル、3−クロロプロピオン酸プロピル、3−クロロプロピオン酸イソプロピル、3−クロロプロピオン酸ブチル、3−クロロプロピオン酸シクロヘキシル、3−クロロプロピオン酸ベンジル、3−ブロモプロピオン酸メチル、3−ブロモプロピオン酸エチル、3−ブロモプロピオン酸プロピル、3−ブロモプロピオン酸イソプロピル、3−ブロモプロピオン酸ブチル、3−ブロモプロピオン酸シクロヘキシル、3−ブロモプロピオン酸ベンジル、4−クロロ酪酸メチル、4−クロロ酪酸エチル、4−クロロ酪酸プロピル、4−クロロ酪酸イソプロピル、4−クロロ酪酸ブチル、4−クロロ酪酸シクロヘキシル、4−クロロ酪酸ベンジル、4−ブロモ酪酸メチル、4−ブロモ酪酸エチル、4−ブロモ酪酸プロピル、4−ブロモ酪酸イソプロピル、4−ブロモ酪酸ブチル、4−ブロモ酪酸シクロヘキシル、4−ブロモ酪酸ベンジル、5−クロロ吉草酸メチル、5−クロロ吉草酸エチル、5−クロロ吉草酸プロピル、5−クロロ吉草酸イソプロピル、5−クロロ吉草酸ブチル、5−クロロ吉草酸シクロヘキシル、5−クロロ吉草酸ベンジル、5−ブロモ吉草酸メチル、5−ブロモ吉草酸エチル、5−ブロモ吉草酸プロピル、5−ブロモ吉草酸イソプロピル、5−ブロモ吉草酸ブチル、5−ブロモ吉草酸シクロヘキシル、5−ブロモ吉草酸ベンジル、6−クロロヘキサン酸メチル、6−クロロヘキサン酸エチル、6−クロロヘキサン酸プロピル、6−クロロヘキサン酸イソプロピル、6−クロロヘキサン酸ブチル、6−クロロヘキサン酸シクロヘキシル、6−クロロヘキサン酸ベンジル、6−ブロモヘキサン酸メチル、6−ブロモヘキサン酸エチル、6−ブロモヘキサン酸プロピル、6−ブロモヘキサン酸イソプロピル、6−ブロモヘキサン酸ブチル、6−ブロモヘキサン酸シクロヘキシル、6−ブロモヘキサン酸ベンジル、7−クロロヘプタン酸メチル、7−クロロヘプタン酸エチル、7−クロロヘプタン酸プロピル、7−クロロヘプタン酸イソプロピル、7−クロロヘプタン酸ブチル、7−クロロヘプタン酸シクロヘキシル、7−クロロヘプタン酸ベンジル、7−ブロモヘプタン酸メチル、7−ブロモヘプタン酸エチル、7−ブロモヘプタン酸プロピル、7−ブロモヘプタン酸イソプロピル、7−ブロモヘプタン酸ブチル、7−ブロモヘプタン酸シクロヘキシル、7−ブロモオクタン酸ベンジル、8−クロロオクタン酸メチル、8−クロロオクタン酸エチル、8−クロロオクタン酸プロピル、8−クロロオクタン酸イソプロピル、8−クロロオクタン酸ブチル、8−クロロオクタン酸シクロヘキシル、8−クロロオクタン酸ベンジル、8−ブロモオクタン酸メチル、8−ブロモオクタン酸エチル、8−ブロモオクタン酸プロピル、8−ブロモオクタン酸イソプロピル、8−ブロモオクタン酸ブチル、8−ブロモオクタン酸シクロヘキシル、8−ブロモオクタン酸ベンジル、9−クロロノナン酸メチル、9−クロロノナン酸エチル、9−クロロノナン酸プロピル、9−クロロノナン酸イソプロピル、9−クロロノナン酸ブチル、9−クロロノナン酸シクロヘキシル、9−クロロノナン酸ベンジル、9−ブロモノナン酸メチル、9−ブロモノナン酸エチル、9−ブロモノナン酸プロピル、9−ブロモノナン酸イソプロピル、9−ブロモノナン酸ブチル、9−ブロモノナン酸シクロヘキシル、9−ブロモノナン酸ベンジル等があげられる。
(化学式(35)に示すポリヒドロキシアルカノエートの製造方法)
本発明における化学式(33)に示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートと化学式(34)で示す化合物との反応について詳しく述べる。
本発明は、ポリマー主鎖中のカルボ二ル基の隣にあるα−メチレンもしくはα−メチンに、化学式(34)で示される化合物を付加反応することで達成される。具体的には、付加反応の条件下で、化学式(33)に示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートのポリマー主鎖中のカルボニル基の隣にあるα−炭素をアニオン形成できる塩基とを反応させ、引き続き、化学式(34)で示す化合物とを反応させることにより達成される。また、本発明において、用いる化学式(34)で示す化合物の使用量は、化学式(33)に示すユニットに対して0.001〜100倍モル量、好ましくは、0.01〜10倍モル量である。
本発明の反応で使用される溶媒は、反応に不活性な溶媒であり、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;あるいは、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、N−メチルピロリジノン又はヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類であり、好ましくは、テトラヒドロフランである。
反応は塩基の存在下で行われる。使用される塩基としては、メチルリチウム、ブチルリチウムのようなアルキルリチウム類;リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジドのようなアルカリ金属ジシラジド類;リチウムジイソプロピルアミド、リチウムジシクロヘキシルアミドのようなリチウムアミド類であり、好ましくはリチウムジイソプロピルアミドである。また、本発明における塩基の使用量は、化学式(33)に示すユニットに対して、0.001〜100倍モル量、好ましくは、0.01〜10倍モル量である。
本発明の方法において、反応温度は、通常−78℃〜40℃であり、好ましくは−78℃〜30℃である。
本発明の方法において、反応時間は通常、通常10分間〜24時間の範囲である。特に、10分間〜4時間が好ましい。
上記の製造方法によって、化学式(5)に含まれる化学式(33)で示すユニットを有するポリヒドロキシアルカノエートが製造できる。
また、本発明に用いられる化学式(33)及び(35)に示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートは、公知の方法によって製造されるポリマーを、任意に用いることができる。例えば、化学式(33)及び(35)に含まれ、化学式(68)で示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートとしては、ポリ−3−ヒドロキシ酪酸(化学式(68)におけるk68は0である)やポリ−3−ヒドロキシ吉草酸(化学式(68)におけるk68は1である)などに代表される微生物産生ポリエステルがあげられる。例えば、特公平7-14352号公報、特公平8-19227号公報等には、3−ヒドロキシ酪酸と3−ヒドロキシ吉草酸の共重合体の製造方法が開示されている。また、特開平5−93049号公報、及び特開平7−265065号公報には、3−ヒドロキシ酪酸と3−ヒドロキシへキサン酸(k68は、2である)の共重合体の製造方法が開示されている。また、特許公報第2642937号には、炭素数6から12(即ち、3−ヒドロキシヘキサン酸から3−ヒドロキシウンデカン酸)までの3-ヒドロキシアルカノエートを含む共重合体の製造方法が開示されている。また、特開2002−306190にはポリ−3−ヒドロキシ酪酸のホモポリマーの製造方法が開示されており、本発明においても同様の方法によりポリヒドロキシアルカノエートを製造することができる。また、化学式(33)及び(35)に含まれ、化学式(69)で示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートとしては、International Journal of Biological Macromolecules 12 (1990) 92に開示の方法により、製造することができる。また、化学式(33)及び(35)に含まれ、化学式(70)もしくは化学式(71)で示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートは、特開2001−288256号公報、特開2003−319792号公報に製造方法が開示されており、本発明においても同様の方法によりポリヒドロキシアルカノエートを製造することができる。
Figure 2006022323
(k68は0〜8から選ばれた整数である。複数のユニットが存在する場合、k68は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
Figure 2006022323
(k69は0〜7から選ばれた整数である。複数のユニットが存在する場合、k69は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
Figure 2006022323
(k70は1〜8から選ばれた整数である。R70はフェニル構造或いはチエニル構造のいずれかの構造を有する残基を含んでいる置換基を表す。複数のユニットが存在する場合、k70およびR70は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
Figure 2006022323
(式中、R71はシクロヘキシル基への置換基を示し、R71はH原子、CN基、NO2 基、ハロゲン原子、CH3 基、C25 基、C37 基、CF3 基、C25 基またはC37 基であり、k71は0〜8から選ばれた整数であり、複数のユニットが存在する場合、k71およびR71は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
また、前記化学式(70)におけるR70、即ちフェニル構造或いはチエニル構造のいずれかの構造を有する残基は、化学式(72)、(73)、(74)、(75)、(76)、(77)、(78)、(79)、(80)、(81)及び(82)からなる残基群より選ばれる。
ここで、化学式(72)は、
Figure 2006022323
(式中、R72は芳香環への置換基を示し、R72はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、CH3基、C25基、C37基、CH=CH2基、COOR72a(R72a:H原子、Na原子、K原子のいずれかを表す)、CF3基、C25基またはC37基であり、複数のユニットが存在する場合、R72は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェニル基の群であり、
化学式(73)は、
Figure 2006022323
(式中、R73は芳香環への置換基を示し、R73はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、CH3基、C25基、C37基、SCH3基、CF3基、C25基またはC37基であり、複数のユニットが存在する場合、R73は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェノキシ基の群であり、
化学式(74)は、
Figure 2006022323
(式中、R74は芳香環への置換基を示し、R74はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、CH3基、C25基、C37基、CF3基、C25基またはC37基であり、複数のユニットが存在する場合、R74は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換ベンゾイル基の群であり、
化学式(75)は、
Figure 2006022323
(式中、R75は芳香環への置換基を示し、R75はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、COOR75a、SO275b (R75a:H、Na、K、CH3、C25のいずれかを表し、R75b:OH、ONa、OK、ハロゲン原子、OCH3、OC25のいずれかを表す)、CH3基、C25基、C37基、(CH3)2-CH基または(CH3)3-C基であり、複数のユニットが存在する場合、R75は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェニルスルファニル基の群であり、
化学式(76)は、
Figure 2006022323
(式中、R76は芳香環への置換基を示し、R76はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、COOR76a、SO276b(R76a:H、Na、K、CH3、C25のいずれかを表し、R76b:OH、ONa、OK、ハロゲン原子、OCH3、OC25のいずれかを表す)、CH3基、C25基、C37基、(CH3)2-CH基または(CH3)3-C基であり、複数のユニットが存在する場合、R76は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換(フェニルメチル)スルファニル基の群であり、
化学式(77)は、
Figure 2006022323
で示される2-チエニル基であり、
化学式(78)は、
Figure 2006022323
で示される2-チエニルスルファニル基であり、
化学式(79)は、
Figure 2006022323
で示される2-チエニルカルボニル基であり、
化学式(80)は、
Figure 2006022323
(式中、R80は芳香環への置換基を示し、R80はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、COOR80a、SO280b (R80a:H、Na、K、CH3、C25のいずれかを表し、R80b:OH、ONa、OK、ハロゲン原子、OCH3、OC25のいずれかを表す)、CH3基、C25基、C37基、(CH3)2-CH基または(CH3)3-C基であり、複数のユニットが存在する場合、R80は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェニルスルフィニル基の群であり、
化学式(81)は、
Figure 2006022323
(式中、R81は芳香環への置換基を示し、R81はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、COOR81a、SO281a (R81a:H、Na、K、CH3、C25のいずれかを表し、R81b:OH、ONa、OK、ハロゲン原子、OCH3、OC25のいずれかを表す)、CH3基、C25基、C37基、(CH3)2-CH基または(CH3)3-C基であり、複数のユニットが存在する場合、R81は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
で示される無置換または置換フェニルスルフォニル基の群であり、
化学式(82)は、
Figure 2006022323
で示される(フェニルメチル)オキシ基である。
上記の化学式(68)、(69)、(70)、(71)が含まれる化学式(33)もしくは(36)で示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートを出発原料として用いることで、本発明において示した新規なポリヒドロキシアルカノエートおよびその製造方法が提供される。しかしながら、本発明においては上記方法に限定されるものではない。
本発明のポリヒドロキシアルカノエートの分子量は、相対分子量、絶対分子量として測定可能である。簡便にたとえばGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)などにより測定できる。具体的なGPCの測定方法としては、予め上記ポリヒドロキシアルカノエートを可溶な溶媒に溶解し、同様の移動相で測定する。検出器としては、示差屈折検出器(RI)または紫外検出器(UV)など測定するポリヒドロキシアルカノエートに合わせて用いることができる。試料(ポリスチレン、ポリメチルメタクリレートなど)との相対比較として分子量が求められる。溶媒としては、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO),クロロホルム、テトラヒドロフラン(THF)、トルエン、ヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)などポリマーが可溶なものから選択すればよい。極性溶媒の場合には、塩添加により測定することもできる。
また、本発明により製造されるポリヒドロキシアルカノエートの数平均分子量は、反応時間、反応温度、反応時間などの条件を変えることで種々の分子量のものが得られる。目的とする機能により、最適なポリヒドロキシアルカノエートの数平均分子量は異なるが、例えば、医療用軟質部材等としての利用を考えた場合、そのポリヒドロキシアルカノエートの数平均分子量は、1000〜1000000であり、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比率(Mw/Mn)が、1〜10の範囲内にあるポリヒドロキシアルカノエートであることが好ましい。
なお、本発明の化学反応における、反応溶媒、反応温度、反応時間、精製方法等は、上記の方法に限定されるものではない。
以下に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明の方法は、これらの実施例のみに限定されるものではない。
なお、本実施例1〜4では微生物を用いて、ポリヒドロキシアルカノエートを製造している。本実施例中に用いた微生物は、ラルストニア・ユウトロファ TB64株(Ralstoniaeutropha TB64、特開2000-166587号公報に開示)、シュードモナス チコリアイ YN2株(Pseudomonas cichorii YN2;FERM BP−7375、特開2001−288256号公報に開示)である。これら2種の微生物は独立行政法人 産業技術総合研究所特許生物寄託センターに寄託されている。
また、実施例1〜4において用いた無機塩培地(M9培地)は下記の組成を有するものである。
M9培地組成(1リットル中):
Na2HPO4 6.2 g
KH2PO4 3.0 g
NaCl 0.5 g
NH4Cl 1.0 g
水 残部
(pH 7.0)
また、培養時において、更に良好な微生物の増殖及びポリヒドロキシアルカノエートの生産のために、上記の無機塩培地に培地に以下に示す微量成分溶液を0.3%(容量/容量)程度添加している。
(微量成分溶液組成:単位g/L)
ニトリロ 三酢酸:1.5;MgSO4:3.0 ;MnSO4:0.5 ;NaCl:1.0 ;FeSO4:0.1;CaCl2:0.1 ;CoCl2:0.1 ;ZnSO4:0.1 ;CuSO4:0.1 ;AlK(SO4)2:0.1 ;H3BO3:0.1 ;Na2MoO4:0.1 ;NiCl2:0.1
(実施例1)
(化学式(101)で示されるポリ−3−ヒドロキシ酪酸の合成)
Figure 2006022323
特開2002−306190号公報における実施例1に開示の方法により化学式(101)で示されるポリ3−ヒドロキシ酪酸を合成した。
リンゴ酸ナトリウム 0.1%を含有するM9寒天培地上のTB64株のコロニーを、500mL容振とうフラスコ中の、リンゴ酸ナトリウム 0.5%を含有するM9培地50mLに植菌し、30℃で振とう培養した。24時間後、培養液5mLを、窒素源であるNH4Clのみ1/10 濃度に調製したM9培地にリンゴ酸ナトリウム 0.5%を含有した生産培地1Lに加え、同様に振とうして菌体にPHBを蓄積させた。48時間後、PHB蓄積菌体を遠心分離によって収穫し、遠心分離後メタノールで洗浄した後、凍結乾燥した。乾燥菌体を秤量した後、クロロホルムを加え、60℃、24時間攪拌することによりポリマーを抽出した。ポリマーが抽出されたクロロホルムをろ過し、エバポレーターにより濃縮した後、冷メタノールで沈殿固化した部分を集め、減圧乾燥して、生産培地1Lあたり、ポリマーを1.83g得た。得られたポリマーの構造を特定するため、以下の条件でNMR分析を行った。
<測定機器> FT−NMR:Bruker DPX400
共鳴周波数: 1H=400MHz
<測定条件> 測定核種: 1
使用溶媒:TMS/CDCl3
測定温度:室温
その結果、化学式(1)に示す3−ヒドロキシ酪酸のユニットからなるポリヒドロキシアルカノエートであることが確認された。また、得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC;東ソーHLC−8220、カラム;東ソー TSK−GEL Super HM−H、溶媒;クロロホルム、ポリスチレン換算)により評価した。その結果、数平均分子量 Mn=549500、重量平均分子量 Mw=1263900であった。上記方法にて、生産培地50Lより、実施例5〜8に用いられるポリヒドロキシアルカノエートを45.6g調製した。
(実施例2)
(化学式(102)で示されるポリ3−ヒドロキシ−5−フェニル吉草酸の合成)
Figure 2006022323
特開2003−319792号公報における実施例1に開示の方法により化学式(102)で示されるポリ3−ヒドロキシ−5−フェニル吉草酸を合成した。生産培地として、ポリペプトン(和光純薬)0.5%(質量/容量(w/v))、5−フェニル吉草酸0.1%(w/v)を含むM9培地200mLを調製し、これに予めポリペプトン0.5%を含むM9培地で30℃、8時間振とう培養したシュードモナス チコリアイ YN2株の培養液を1mL加え、500mL容振とうフラスコで30℃、24時間培養した。培養後、遠心分離により菌体を収穫し、メタノールで洗浄した後凍結乾燥した。乾燥菌体を秤量後、クロロホルムを加え、50℃で24時間攪拌することによりポリマーを抽出した。ポリマーが抽出されたクロロホルムをろ過し、エバポレーターにより濃縮した後、冷メタノールで沈殿固化した部分を集め、減圧乾燥して、生産培地1Lあたりポリマーを0.60g得た。得られたポリマーの構造を特定するため、実施例1と同様の条件でNMR分析を行った結果、モノマーユニットとして、ほぼ化学式(102)に示されるポリ3−ヒドロキシ−5−フェニル吉草酸のユニットのホモポリマーであった。得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、実施例1と同様の条件で測定した結果、数平均分子量 Mn=91000、重量平均分子量 Mw=172900であった。上記方法にて、生産培地100Lより、実施例9〜12に用いられるポリヒドロキシアルカノエート60.1gを調製した。
(実施例3)
(化学式(103)で示されるポリ3−ヒドロキシ−5−フェノキシ吉草酸の合成)
Figure 2006022323
特開2003−319792号公報における実施例4に開示の方法により化学式(103)で示されるポリ3−ヒドロキシ−5−フェニル吉草酸を合成した。生産培地として、ポリペプトン0.5%(w/v)、5−フェノキシ吉草酸0.1%(w/v)を含む、M9培地200mLに、予めポリペプトン0.5%を含むM9培地で30℃、8時間振とう培養したシュードモナス チコリアイ YN2株の培養液を1mL加え、500mL容振とうフラスコで30℃、45時間培養した。培養後、遠心分離により菌体を収穫し、メタノールで洗浄した後凍結乾燥した。乾燥菌体を秤量後、クロロホルムを加え、50℃で24時間攪拌することによりポリマーを抽出した。ポリマーが抽出されたクロロホルムをろ過し、エバポレーターにより濃縮した後、冷メタノールで沈殿固化した部分を集め、減圧乾燥して、生産培地1Lあたりポリマーを0.36g得た。得られたポリマーの構造を特定するため、実施例1と同様の条件でNMR分析を行った結果、モノマーユニットとして、ほぼ化学式(103)に示されるポリ3−ヒドロキシ−5−フェノキ吉草酸のホモポリマーであった。得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、実施例1と同様の条件で測定した結果、数平均分子量 Mn=201000、重量平均分子量 Mw=422100であった。上記方法にて、生産培地125Lより、実施例13〜16に用いられるポリヒドロキシアルカノエート44.8gを調製した。
(実施例4)
(化学式(104)で示されるポリ3−ヒドロキシ−4−シクロヘキシル酪酸の合成)
Figure 2006022323
特開2003−319792号公報における実施例9に開示の方法により化学式(104)で示されるポリ3−ヒドロキシ−4−シクロヘキシル酪酸を合成した。生産培地として、ポリペプトン0.5%(w/v)、4−シクロヘキシル酪酸0.1%(w/v)を含む、M9培地200mLに、予めポリペプトン0.5%を含むM9培地で30℃、8時間振とう培養したシュードモナス チコリアイ YN2株の培養液を1mL加え、500mL容振とうフラスコで30℃、48時間培養した。培養後、遠心分離により菌体を収穫し、メタノールで洗浄した後凍結乾燥した。乾燥菌体を秤量後、クロロホルムを加え、50℃で24時間攪拌することによりポリマーを抽出した。ポリマーが抽出されたクロロホルムをろ過し、エバポレーターにより濃縮した後、冷メタノールで沈殿固化した部分を集め、減圧乾燥して、生産培地1Lあたりポリマーを0.48g得た。得られたポリマーの構造を特定するため、実施例1と同様の条件でNMR分析を行った結果、モノマーユニットとして、ほぼ化学式(104)に示されるポリ3−ヒドロキシ−4−シクロヘキシル酪酸のホモポリマーであった。得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、実施例1と同様の条件で測定した結果、数平均分子量 Mn=70500、重量平均分子量 Mw=155100であった。上記方法にて、生産培地100Lより、実施例17及び18に用いられるポリヒドロキシアルカノエート47.9gを調製した。
(実施例5)
実施例1で得られた化学式(101)で示されるユニットからなるポリヒドロキシアルカノエート 10.00gをナスフラスコ中に加え、THF500mlを加えて溶解した。これを窒素雰囲気下に置き、−78℃にて攪拌した。次に2MのリチウムジイソプロピルアミドのTHF溶液58.08ml(116.2mmol)をゆっくり加えて、−78℃下で30分間攪拌した。次に、クロロギ酸ベンジルを19.82g(232.3mmol)加えた後、室温で30分間攪拌した。反応終了後、反応液を塩化アンモニウム水溶液1000ml中に注いだ後、ジクロロメタン500mlを加えて有機層を抽出した。水250mlで、3回洗浄した後、有機層を回収した。溶媒留去することで粗製のポリマーを回収した。次にTHF60mlに溶解し、次に、THFに溶解し、溶解に要したTHFの50倍量のメタノール中に再沈殿した。沈殿を回収し、減圧乾燥することでポリマーを8.44g得た。得られたポリマーの構造を特定するため、実施例1と同様の条件でNMR分析を行った結果、モノマーユニットとして、下記化学式(105)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであることが確認された。また、そのモノマーユニットの割合は、Aユニット10mol%、Bユニット90mol%であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC;東ソーHLC−8220、カラム;東ソー TSK−GEL Super HM−H、溶媒;クロロホルム、ポリスチレン換算)により評価した。その結果、数平均分子量 Mn=325400、重量平均分子量 Mw=764700であった。
ここで得られた化学式(化105)で示されるポリヒドロキシアルカノエート共重合体 5.00gをジオキサン−エタノール(75:25)の混合溶媒 500mlに溶解し、これに5%パラジウム/炭素触媒1.10gを加えて、反応系内を水素で満たし、室温で1日攪拌した。反応終了後、触媒を取り除くために、0.25μmのメンブランフィルターにてろ過を行い、反応溶液を回収した。溶液を濃縮した後、クロロホルムに溶解させた後、その10倍量のメタノール中にて再沈殿を行った。得られたポリマーを回収し、減圧乾燥することでポリマーを3.59g得た。得られたポリマーの構造を特定するため、実施例6と同様の条件でNMR分析を行った結果、モノマーユニットとして、下記化学式(化106)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエート共重合体であることが確認された。また、そのモノマーユニットの割合は、Cユニット10mol%、Dユニット90mol%であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC;東ソーHLC−8220、カラム;東ソー TSK−GEL Super HM−H、溶媒;クロロホルム、ポリスチレン換算)により評価した。その結果、数平均分子量 Mn=298000、重量平均分子量 Mw=715200であった。また、ここで得られたポリヒドロキシアルカノエート30mgを100ml容ナスフラスコ中 に加え、クロロホルム2.1ml、メタノール0.7mlを加えて溶解した。これに2mol/Lのトリメチルシリルジアゾメタン-ヘキサン溶液0.5mlを加えて、室温で1時間攪拌した。反応終了後、溶媒留去した後、ポリマーを回収した。これをメタノール50mlで洗浄後、ポリマーを回収した。減圧乾燥することでポリヒドロキシアルカノエートを29mg得た。ここで得られたポリヒドロキシアルカノエートを実施例1と同様の方法を用いてNMR分析を行った。その結果、Cのユニットのカルボキシル基がカルボン酸メチルエステルになっていることが確認され、得られたポリマーは再度、エステル化することが可能であることが確認された。
(実施例6)
クロロギ酸ベンジルのかわりにブロモ酢酸ベンジル26.61g(232.3mmol)を用いる以外は、実施例5と同様の方法でポリマーを9.40g得た。得られたポリマーは、実施例1と同様の条件でNMR分析を行った結果、下記化学式(107)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、そのモノマーユニットの割合は、Aユニット11mol%、Bユニット89mol%であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、実施例1と同様の条件で測定した結果、数平均分子量 Mn=300300、重量平均分子量 Mw=723700であった。また、上記ポリマーを実施例5と同様の方法により水素化分解を行い、ポリマーを3.66g得た。得られたポリマーは、実施例1と同様の条件でNMR分析を行った結果、モノマーユニットとして、下記化学式(108)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエート共重合体であることが確認された。また、そのモノマーユニットの割合は、Cユニット11mol%、Dユニット89mol%であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、実施例1と同様の条件で測定した結果、数平均分子量 Mn=286000、重量平均分子量 Mw=700700であった。
(実施例7)
クロロギ酸ベンジルのかわりに4−ブロモ酪酸エチル22.66g(232.3mmol)を用いる以外は、実施例5と同様の方法でポリマーを8.49g得た。得られたポリマーは、実施例1と同様の条件でNMR分析を行った結果、下記化学式(109)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、そのモノマーユニットの割合は、Aユニット10mol%、Bユニット90mol%であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、実施例1と同様の条件で測定した結果、数平均分子量 Mn=300300、重量平均分子量 Mw=723700であった。また、上記ポリマーを実施例5と同様の方法により水素化分解を行い、ポリマーを3.93g得た。得られたポリマーは、実施例1と同様の条件でNMR分析を行った結果、モノマーユニットとして、下記化学式(110)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエート共重合体であることが確認された。また、そのモノマーユニットの割合は、Cユニット10mol%、Dユニット90mol%であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、実施例1と同様の条件で測定した結果、数平均分子量 Mn=286000、重量平均分子量 Mw=700700であった。
(実施例8)
クロロギ酸ベンジルのかわりに8−ブロモオクタン酸エチル29.17g(232.3mmol)を用いる以外は、実施例5と同様の方法でポリマーを8.83g得た。得られたポリマーは、実施例1と同様の条件でNMR分析を行った結果、下記化学式(111)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、そのモノマーユニットの割合は、Aユニット9mol%、Bユニット91mol%であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、実施例1と同様の条件で測定した結果、数平均分子量 Mn=321000、重量平均分子量 Mw=776800であった。また、上記ポリマーを実施例5と同様の方法により水素化分解を行い、ポリマーを3.85g得た。得られたポリマーは、実施例1と同様の条件でNMR分析を行った結果、モノマーユニットとして、下記化学式(112)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエート共重合体であることが確認された。また、そのモノマーユニットの割合は、Cユニット9mol%、Dユニット91mol%であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、実施例1と同様の条件で測定した結果、数平均分子量 Mn=298100、重量平均分子量 Mw=715400であった。
(実施例9)
実施例5において、化学式(101)で示されるユニットからなるポリヒドロキシアルカノエートのかわりに実施例2において得られた化学式(102)で示されるユニットからなるポリヒドロキシアルカノエート10.00gと、2MのリチウムジイソプロピルアミドのTHF溶液28.38ml(56.8mmol)及びクロロギ酸ベンジルを9.68g(113.5mmol)を用いる以外は、実施例5と同様の方法により、ポリマーを8.51g得た。得られたポリマーは、実施例1と同様の条件でNMR分析を行った結果、下記化学式(113)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、そのモノマーユニットの割合は、Aユニット12mol%、Bユニット88mol%であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、実施例1と同様の条件で測定した結果、数平均分子量 Mn=72500、重量平均分子量 Mw=141400であった。また、上記ポリマーを実施例5と同様の方法により水素化分解を行い、ポリマーを3.72g得た。得られたポリマーは、実施例1と同様の条件でNMR分析を行った結果、モノマーユニットとして、下記化学式(114)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエート共重合体であることが確認された。また、そのモノマーユニットの割合は、Cユニット12mol%、Dユニット88mol%であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、実施例1と同様の条件で測定した結果、数平均分子量 Mn=69500、重量平均分子量 Mw=139700であった。
(実施例10)
クロロギ酸ベンジルのかわりにブロモ酢酸ベンジル13.00g(113.5mmol)を用いる以外は、実施例9と同様の方法でポリマーを8.37g得た。得られたポリマーは、実施例1と同様の条件でNMR分析を行った結果、下記化学式(115)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、そのモノマーユニットの割合は、Aユニット12mol%、Bユニット88mol%であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、実施例1と同様の条件で測定した結果、数平均分子量 Mn=71000、重量平均分子量 Mw=131400であった。また、上記ポリマーを実施例5と同様の方法により水素化分解を行い、ポリマーを3.87g得た。得られたポリマーは、実施例1と同様の条件でNMR分析を行った結果、モノマーユニットとして、下記化学式(116)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエート共重合体であることが確認された。また、そのモノマーユニットの割合は、Cユニット12mol%、Dユニット88mol%であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、実施例1と同様の条件で測定した結果、数平均分子量 Mn=68000、重量平均分子量 Mw=132600であった。
(実施例11)
クロロギ酸ベンジルのかわりに3−ブロモプロピオン酸メチル9.48g(113.5mmol)を用いる以外は、実施例9と同様の方法でポリマーを7.80g得た。得られたポリマーは、実施例1と同様の条件でNMR分析を行った結果、下記化学式(117)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、そのモノマーユニットの割合は、Aユニット11mol%、Bユニット89mol%であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、実施例1と同様の条件で測定した結果、数平均分子量 Mn=68500、重量平均分子量 Mw=130800であった。また、上記ポリマーを実施例5と同様の方法により水素化分解を行い、ポリマーを4.01g得た。得られたポリマーは、実施例1と同様の条件でNMR分析を行った結果、モノマーユニットとして、下記化学式(118)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエート共重合体であることが確認された。また、そのモノマーユニットの割合は、Cユニット11mol%、Dユニット89mol%であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、実施例1と同様の条件で測定した結果、数平均分子量 Mn=67000、重量平均分子量 Mw=127300であった。
(実施例12)
クロロギ酸ベンジルのかわりに6−ブロモヘキサン酸エチル12.86g(113.5mmol)を用いる以外は、実施例9と同様の方法でポリマーを7.87g得た。得られたポリマーは、実施例1と同様の条件でNMR分析を行った結果、下記化学式(119)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、そのモノマーユニットの割合は、Aユニット8mol%、Bユニット92mol%であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、実施例1と同様の条件で測定した結果、数平均分子量 Mn=71000、重量平均分子量 Mw=134900であった。また、上記ポリマーを実施例5と同様の方法により水素化分解を行い、ポリマーを3.95g得た。得られたポリマーは、実施例1と同様の条件でNMR分析を行った結果、モノマーユニットとして、下記化学式(120)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエート共重合体であることが確認された。また、そのモノマーユニットの割合は、Cユニット8mol%、Dユニット92mol%であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、実施例1と同様の条件で測定した結果、数平均分子量 Mn=68500、重量平均分子量 Mw=133600であった。
(実施例13)
実施例5において、化学式(101)で示されるユニットからなるポリヒドロキシアルカノエートのかわりに実施例3において得られた化学式(103)で示されるユニットからなるポリヒドロキシアルカノエート10.00gと、2MのリチウムジイソプロピルアミドのTHF溶液26.01ml(52.0mmol)及びクロロギ酸ベンジルを8.88g(104.1mmol)を用いる以外は、実施例5と同様の方法により、ポリマーを8.29g得た。得られたポリマーは、実施例1と同様の条件でNMR分析を行った結果、下記化学式(121)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、そのモノマーユニットの割合は、Aユニット11mol%、Bユニット89mol%であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、実施例1と同様の条件で測定した結果、数平均分子量 Mn=131500、重量平均分子量 Mw=282700であった。また、上記ポリマーを実施例5と同様の方法により水素化分解を行い、ポリマーを3.75g得た。得られたポリマーは、実施例1と同様の条件でNMR分析を行った結果、モノマーユニットとして、下記化学式(122)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエート共重合体であることが確認された。また、そのモノマーユニットの割合は、Cユニット11mol%、Dユニット89mol%であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、実施例1と同様の条件で測定した結果、数平均分子量 Mn=121000、重量平均分子量 Mw=260200であった。
(実施例14)
クロロギ酸ベンジルのかわりにブロモ酢酸ベンジル11.92g(104.1mmol)を用いる以外は、実施例13と同様の方法でポリマーを7.70g得た。得られたポリマーは、実施例1と同様の条件でNMR分析を行った結果、下記化学式(123)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、そのモノマーユニットの割合は、Aユニット11mol%、Bユニット81mol%であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、実施例1と同様の条件で測定した結果、数平均分子量 Mn=126500、重量平均分子量 Mw=265700であった。また、上記ポリマーを実施例5と同様の方法により水素化分解を行い、ポリマーを3.86g得た。得られたポリマーは、実施例1と同様の条件でNMR分析を行った結果、モノマーユニットとして、下記化学式(124)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエート共重合体であることが確認された。また、そのモノマーユニットの割合は、Cユニット11mol%、Dユニット89mol%であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、実施例1と同様の条件で測定した結果、数平均分子量 Mn=116500、重量平均分子量 Mw=256300であった。
(実施例15)
クロロギ酸ベンジルのかわりに5−ブロモ吉草酸エチル10.88g(104.1mmol)を用いる以外は、実施例13と同様の方法でポリマーを7.56g得た。得られたポリマーは、実施例1と同様の条件でNMR分析を行った結果、下記化学式(125)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、そのモノマーユニットの割合は、Aユニット9mol%、Bユニット91mol%であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、実施例1と同様の条件で測定した結果、数平均分子量 Mn=122000、重量平均分子量 Mw=270800であった。また、上記ポリマーを実施例5と同様の方法により水素化分解を行い、ポリマーを3.95g得た。得られたポリマーは、実施例1と同様の条件でNMR分析を行った結果、モノマーユニットとして、下記化学式(126)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエート共重合体であることが確認された。また、そのモノマーユニットの割合は、Cユニット9mol%、Dユニット91mol%であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、実施例1と同様の条件で測定した結果、数平均分子量 Mn=116500、重量平均分子量 Mw=256300であった。
(実施例16)
クロロギ酸ベンジルのかわりに8−ブロモオクタン酸エチル13.07g(104.1mmol)を用いる以外は、実施例13と同様の方法でポリマーを7.60g得た。得られたポリマーは、実施例1と同様の条件でNMR分析を行った結果、下記化学式(127)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、そのモノマーユニットの割合は、Aユニット8mol%、Bユニット92mol%であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、実施例1と同様の条件で測定した結果、数平均分子量 Mn=134500、重量平均分子量 Mw=289200であった。また、上記ポリマーを実施例5と同様の方法により水素化分解を行い、ポリマーを4.01g得た。得られたポリマーは、実施例1と同様の条件でNMR分析を行った結果、モノマーユニットとして、下記化学式(128)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエート共重合体であることが確認された。また、そのモノマーユニットの割合は、Cユニット8mol%、Dユニット92mol%であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、実施例1と同様の条件で測定した結果、数平均分子量 Mn=121000、重量平均分子量 Mw=266200であった。
(実施例17)
実施例5において、化学式(101)で示されるユニットからなるポリヒドロキシアルカノエートのかわりに実施例4において得られた化学式(104)で示されるユニットからなるポリヒドロキシアルカノエート10.00gと、2MのリチウムジイソプロピルアミドのTHF溶液29.72ml(59.4mmol)及びクロロギ酸ベンジルを10.14g(118.9mmol)を用いる以外は、実施例6と同様の方法により、ポリマーを7.66g得た。得られたポリマーは、実施例1と同様の条件でNMR分析を行った結果、下記化学式(129)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、そのモノマーユニットの割合は、Aユニット10mol%、Bユニット90mol%であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、実施例1と同様の条件で測定した結果、数平均分子量 Mn=54400、重量平均分子量 Mw=11700であった。また、上記ポリマーを実施例5と同様の方法により水素化分解を行い、ポリマーを3.85g得た。得られたポリマーは、実施例1と同様の条件でNMR分析を行った結果、モノマーユニットとして、下記化学式(130)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエート共重合体であることが確認された。また、そのモノマーユニットの割合は、Cユニット10mol%、Dユニット90mol%であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、実施例1と同様の条件で測定した結果、数平均分子量 Mn=47500、重量平均分子量 Mw=103600であった。
(実施例18)
クロロギ酸ベンジルのかわりに5−ブロモ吉草酸エチル12.43g(118.9mmol)を用いる以外は、実施例17と同様の方法でポリマーを7.27g得た。得られたポリマーは、実施例1と同様の条件でNMR分析を行った結果、下記化学式(131)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、そのモノマーユニットの割合は、Aユニット9mol%、Bユニット91mol%であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、実施例1と同様の条件で測定した結果、数平均分子量 Mn=58500、重量平均分子量 Mw=128700であった。また、上記ポリマーを実施例5と同様の方法により水素化分解を行い、ポリマーを4.07g得た。得られたポリマーは、実施例1と同様の条件でNMR分析を行った結果、モノマーユニットとして、下記化学式(132)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエート共重合体であることが確認された。また、そのモノマーユニットの割合は、Cユニット9mol%、Dユニット91mol%であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、実施例1と同様の条件で測定した結果、数平均分子量 Mn=52100、重量平均分子量 Mw=114600であった。
(実施例19)
窒素雰囲気下、実施例5で得られた化学式(106)で示されるユニットからなるポリヒドロキシアルカノエート共重合体(C:10mol%、D:90mol%)を0.40g、2−アミノベンゼンスルホン酸0.24g(1.4mmol)を100ml三口フラスコに入れて、ピリジン15.0ml加えて攪拌した後、亜リン酸トリフェニル0.71ml(2.7mmol)を加え、120℃で6時間加熱した。反応終了後、エタノール150mlに再沈殿して回収した。得られたポリマーを1N塩酸を用いて1日間洗浄を行った後、1日間水中で攪拌することにより洗浄を行い、減圧乾燥することでポリマーを0.35g得た。得られたポリマーの構造決定は、 1H−NMR(FT−NMR:Bruker DPX400;共鳴周波数:400MHz;測定核種: 1H;使用溶媒: 重DMSO;測定温度:室温)、フーリエ変換−赤外吸収(FT−IR)スペクトル(Nicolet AVATAR360FT−IR)により分析を行った。IR測定を行った結果、カルボン酸に由来する1695cm-1のピークが減少し、新たに、1658cm-1にアミド基に由来するピークが見られた。1H−NMRの結果より、2−アミノベンゼンスルホン酸構造の芳香環に由来するピークがシフトしていることから、得られたポリマーは、モノマーユニットとして、下記化学式(133)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであることが確認された。
Figure 2006022323
また、化学式(133)で示されるポリヒドロキシアルカノエートのユニットは、Eのユニットを10mol%含む共重合体であることが確認された。得られたポリマーの平均分子量は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC;東ソー HLC−8120、カラム;ポリマーラボラトリーズ PLgel 5μ MIXED−C、溶媒;DMF/LiBr 0.1%(w/v)、ポリスチレン換算)により評価した。その結果、数平均分子量Mn =226000、重量平均分子量Mw =497200であった。
(実施例20)
実施例19における2−アミノベンゼンスルホン酸のかわりに4−メトキシアニリン−2−スルホン酸 0.28g(1.4mmol)を用いる以外は、実施例19と同様の方法でポリマーを0.33g得た。得られたポリマーは、実施例19と同様の条件でNMR分析及びフーリエ変換−赤外吸収スペクトル分析を行った結果、下記化学式(134)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Eユニット9mol%を含む共重合体であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例19と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =218000、重量平均分子量Mw =512300であった。
(実施例21)
実施例19における2−アミノベンゼンスルホン酸のかわりに2−アミノ−1−ナフタレンスルホン酸 0.31g(1.4mmol)を用いる以外は、実施例19と同様の方法でポリマーを0.33g得た。得られたポリマーは、実施例19と同様の条件でNMR分析及びフーリエ変換−赤外吸収スペクトル分析を行った結果、下記化学式(135)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Eユニット8mol%を含む共重合体であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例19と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =165000、重量平均分子量Mw =371300であった。
(実施例22)
窒素雰囲気下、実施例6で得られた化学式(108)で示されるユニットからなるポリヒドロキシアルカノエート共重合体(C:11mol%、D:89mol%)を0.40g、4−アミノベンゼンスルホン酸0.26g(1.5mmol)を100ml三口フラスコに入れて、ピリジン15.0ml加えて攪拌した後、亜リン酸トリフェニル0.78ml(3.0mmol)を加えた後は、実施例19と同様の方法により、ポリマーを0.34g得た。得られたポリマーは、実施例19と同様の条件でNMR分析及びフーリエ変換−赤外吸収スペクトル分析を行った結果、下記化学式(136)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Eユニット10mol%を含む共重合体であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例19と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =218000、重量平均分子量Mw =545000であった。
(実施例23)
実施例22における4−アミノベンゼンスルホン酸のかわりに2−アミノー2−メチルプロパンスルホン酸0.23g(1.5mmol)を用いる以外は、実施例22と同様の方法でポリマーを0.31g得た。得られたポリマーは、実施例19と同様の条件でNMR分析及びフーリエ変換−赤外吸収スペクトル分析を行った結果、下記化学式(137)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Eユニット9mol%を含む共重合体であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例19と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =225000、重量平均分子量Mw =540000であった。
(実施例24)
実施例22における4−アミノベンゼンスルホン酸のかわりに1−ナフチルアミンー8−スルホン酸0.33g(1.5mmol)を用いる以外は、実施例22と同様の方法でポリマーを0.35g得た。得られたポリマーは、実施例19と同様の条件でNMR分析及びフーリエ変換−赤外吸収スペクトル分析を行った結果、下記化学式(138)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Eユニット8mol%を含む共重合体であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例19と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =178000、重量平均分子量Mw =445000であった。
(実施例25)
実施例22における4−アミノベンゼンスルホン酸のかわりに2−アミノベンゼンスルホン酸フェニルエステル0.37g(1.5mmol)を用いる以外は、実施例22と同様の方法でポリマーを0.37g得た。得られたポリマーは、実施例19と同様の条件でNMR分析及びフーリエ変換−赤外吸収スペクトル分析を行った結果、下記化学式(139)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Eユニット9mol%を含む共重合体であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例19と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =210500、重量平均分子量Mw =509400であった。
(実施例26)
窒素雰囲気下、実施例7で得られた化学式(110)で示されるユニットからなるポリヒドロキシアルカノエート共重合体(C:10mol%、D:90mol%)を0.40g、2−アミノベンゼンスルホン酸0.23g(1.3mmol)を100ml三口フラスコに入れて、ピリジン15.0ml加えて攪拌した後、亜リン酸トリフェニル0.69ml(2.7mmol)を加えた後は、実施例19と同様の方法により、ポリマーを0.34g得た。得られたポリマーは、実施例19と同様の条件でNMR分析及びフーリエ変換−赤外吸収スペクトル分析を行った結果、下記化学式(140)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Eユニット10mol%を含む共重合体であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例19と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =208000、重量平均分子量Mw =499200であった。
(実施例27)
実施例26における2−アミノベンゼンスルホン酸のかわりにタウリン0.17g(1.3mmol)を用いる以外は、実施例26と同様の方法でポリマーを0.29g得た。得られたポリマーは、実施例19と同様の条件でNMR分析及びフーリエ変換−赤外吸収スペクトル分析を行った結果、下記化学式(141)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Eユニット7mol%を含む共重合体であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例19と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =225000、重量平均分子量Mw =562500であった。
(実施例28)
窒素雰囲気下、実施例8で得られた化学式(112)で示されるユニットからなるポリヒドロキシアルカノエート共重合体(C:9mol%、D:91mol%)を0.40g、p−トルイジンー2−スルホン酸0.22g(1.2mmol)を100ml三口フラスコに入れて、ピリジン15.0ml加えて攪拌した後、亜リン酸トリフェニル0.60ml(2.3mmol)を加えた後は、実施例19と同様の方法により、ポリマーを0.32g得た。得られたポリマーは、実施例19と同様の条件でNMR分析及びフーリエ変換−赤外吸収スペクトル分析を行った結果、下記化学式(142)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Eユニット8mol%を含む共重合体であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例19と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =215500、重量平均分子量Mw =538800であった。
(実施例29)
実施例28におけるp−トルイジンー2−スルホン酸のかわりに2−アミノー1−ナフタレンスルホン酸0.26g(1.2mmol)を用いる以外は、実施例28と同様の方法でポリマーを0.34g得た。得られたポリマーは、実施例19と同様の条件でNMR分析及びフーリエ変換−赤外吸収スペクトル分析を行った結果、下記化学式(143)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Eユニット8mol%を含む共重合体であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例19と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =198100、重量平均分子量Mw =486300であった。
(実施例30)
窒素雰囲気下、実施例9で得られた化学式(114)で示されるユニットからなるポリヒドロキシアルカノエート共重合体(C:12mol%、D:88mol%)を0.40g、2−アミノベンゼンスルホン酸0.23g(1.3mmol)を100ml三口フラスコに入れて、ピリジン15.0ml加えて攪拌した後、亜リン酸トリフェニル0.69ml(2.6mmol)を加えた後は、実施例19と同様の方法により、ポリマーを0.33g得た。得られたポリマーは、実施例19と同様の条件でNMR分析及びフーリエ変換−赤外吸収スペクトル分析を行った結果、下記化学式(144)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Eユニット11mol%を含む共重合体であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例19と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =55300、重量平均分子量Mw =113400であった。
(実施例31)
実施例30における2−アミノベンゼンスルホン酸のかわりに4−メトキシアニリン−2−スルホン酸0.27g(1.3mmol)を用いる以外は、実施例30と同様の方法でポリマーを0.35g得た。得られたポリマーは、実施例19と同様の条件でNMR分析及びフーリエ変換−赤外吸収スペクトル分析を行った結果、下記化学式(145)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Eユニット11mol%を含む共重合体であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例19と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =56000、重量平均分子量Mw =117600であった。
(実施例32)
実施例30における2−アミノベンゼンスルホン酸のかわりに2−アミノ−1−ナフタレンスルホン酸0.30g(1.3mmol)を用いる以外は、実施例30と同様の方法でポリマーを0.31g得た。得られたポリマーは、実施例19と同様の条件でNMR分析及びフーリエ変換−赤外吸収スペクトル分析を行った結果、下記化学式(146)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Eユニット9mol%を含む共重合体であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例19と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =38500、重量平均分子量Mw =82800であった。
(実施例33)
窒素雰囲気下、実施例10で得られた化学式(116)で示されるユニットからなるポリヒドロキシアルカノエート共重合体(C:12mol%、D:88mol%)を0.40g、2−アミノベンゼンスルホン酸0.19g(1.1mmol)を100ml三口フラスコに入れて、ピリジン15.0ml加えて攪拌した後、亜リン酸トリフェニル0.57ml(2.2mmol)を加えた後は、実施例19と同様の方法により、ポリマーを0.33g得た。得られたポリマーは、実施例19と同様の条件でNMR分析及びフーリエ変換−赤外吸収スペクトル分析を行った結果、下記化学式(147)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Eユニット10mol%を含む共重合体であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例19と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =52500、重量平均分子量Mw =107600であった。
(実施例34)
実施例33における2−アミノベンゼンスルホン酸のかわりに3−アミノベンゼンスルホン酸0.19g(1.1mmol)を用いる以外は、実施例33と同様の方法でポリマーを0.33g得た。得られたポリマーは、実施例19と同様の条件でNMR分析及びフーリエ変換−赤外吸収スペクトル分析を行った結果、下記化学式(148)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Eユニット9mol%を含む共重合体であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例19と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =51800、重量平均分子量Mw =108800であった。
(実施例35)
実施例33における2−アミノベンゼンスルホン酸のかわりに4−アミノベンゼンスルホン酸0.19g(1.1mmol)を用いる以外は、実施例33と同様の方法でポリマーを0.35g得た。得られたポリマーは、実施例19と同様の条件でNMR分析及びフーリエ変換−赤外吸収スペクトル分析を行った結果、下記化学式(149)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Eユニット10mol%を含む共重合体であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例19と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =51500、重量平均分子量Mw =103000であった。
(実施例36)
実施例33における2−アミノベンゼンスルホン酸のかわりに4−メトキシアニリン−2−スルホン酸0.22g(1.1mmol)を用いる以外は、実施例33と同様の方法でポリマーを0.37g得た。得られたポリマーは、実施例19と同様の条件でNMR分析及びフーリエ変換−赤外吸収スペクトル分析を行った結果、下記化学式(150)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Eユニット10mol%を含む共重合体であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例19と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =49800、重量平均分子量Mw =102100であった。
(実施例37)
実施例33における2−アミノベンゼンスルホン酸のかわりに2−アミノ−2−メチルプロパンスルホン酸0.17g(1.1mmol)を用いる以外は、実施例33と同様の方法でポリマーを0.29g得た。得られたポリマーは、実施例19と同様の条件でNMR分析及びフーリエ変換−赤外吸収スペクトル分析を行った結果、下記化学式(151)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Eユニット8mol%を含む共重合体であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例19と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =53200、重量平均分子量Mw =111700であった。
(実施例38)
窒素雰囲気下、実施例11で得られた化学式(118)で示されるユニットからなるポリヒドロキシアルカノエート共重合体(C:11mol%、D:89mol%)を0.40g、2−アミノベンゼンスルホン酸0.21g(1.2mmol)を100ml三口フラスコに入れて、ピリジン15.0ml加えて攪拌した後、亜リン酸トリフェニル0.62ml(2.4mmol)を加えた後は、実施例19と同様の方法により、ポリマーを0.33g得た。得られたポリマーは、実施例19と同様の条件でNMR分析及びフーリエ変換−赤外吸収スペクトル分析を行った結果、下記化学式(152)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Eユニット11mol%を含む共重合体であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例19と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =53500、重量平均分子量Mw =104300であった。
(実施例39)
実施例38における2−アミノベンゼンスルホン酸のかわりに2−アミノ−1−ナフタレンスルホン酸0.27g(1.2mmol)を用いる以外は、実施例38と同様の方法でポリマーを0.33g得た。得られたポリマーは、実施例19と同様の条件でNMR分析及びフーリエ変換−赤外吸収スペクトル分析を行った結果、下記化学式(153)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Eユニット10mol%を含む共重合体であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例19と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =37600、重量平均分子量Mw =77100であった。
(実施例40)
窒素雰囲気下、実施例12で得られた化学式(120)で示されるユニットからなるポリヒドロキシアルカノエート共重合体(C:8mol%、D:92mol%)を0.40g、2−アミノベンゼンスルホン酸0.15g(0.9mmol)を100ml三口フラスコに入れて、ピリジン15.0ml加えて攪拌した後、亜リン酸トリフェニル0.45ml(1.7mmol)を加えた後は、実施例19と同様の方法により、ポリマーを0.34g得た。得られたポリマーは、実施例19と同様の条件でNMR分析及びフーリエ変換−赤外吸収スペクトル分析を行った結果、下記化学式(154)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Eユニット7mol%を含む共重合体であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例19と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =54200、重量平均分子量Mw =108400であった。
(実施例41)
実施例40における2−アミノベンゼンスルホン酸のかわりに2−アミノベンゼンスルホン酸フェニルエステル0.22g(0.9mmol)を用いる以外は、実施例40と同様の方法でポリマーを0.35g得た。得られたポリマーは、実施例19と同様の条件でNMR分析及びフーリエ変換−赤外吸収スペクトル分析を行った結果、下記化学式(155)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Eユニット7mol%を含む共重合体であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例19と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =55000、重量平均分子量Mw =104500であった。
(実施例42)
窒素雰囲気下、実施例13で得られた化学式(122)で示されるユニットからなるポリヒドロキシアルカノエート共重合体(C:11mol%、D:89mol%)を0.40g、2−アミノベンゼンスルホン酸0.19g(1.1mmol)を100ml三口フラスコに入れて、ピリジン15.0ml加えて攪拌した後、亜リン酸トリフェニル0.58ml(2.2mmol)を加えた後は、実施例19と同様の方法により、ポリマーを0.33g得た。得られたポリマーは、実施例19と同様の条件でNMR分析及びフーリエ変換−赤外吸収スペクトル分析を行った結果、下記化学式(156)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Eユニット10mol%を含む共重合体であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例19と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =100500、重量平均分子量Mw =221100であった。
(実施例43)
実施例42における2−アミノベンゼンスルホン酸のかわりに4−メトキシアニリン−2−スルホン酸0.23g(1.1mmol)を用いる以外は、実施例42と同様の方法でポリマーを0.35g得た。得られたポリマーは、実施例19と同様の条件でNMR分析及びフーリエ変換−赤外吸収スペクトル分析を行った結果、下記化学式(157)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Eユニット7mol%を含む共重合体であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例19と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =110200、重量平均分子量Mw =236900であった。
(実施例44)
窒素雰囲気下、実施例14で得られた化学式(124)で示されるユニットからなるポリヒドロキシアルカノエート共重合体(C:11mol%、D:89mol%)を0.40g、2−アミノ−1−ナフタレンスルホン酸0.25g(1.1mmol)を100ml三口フラスコに入れて、ピリジン15.0ml加えて攪拌した後、亜リン酸トリフェニル0.58ml(2.2mmol)を加えた後は、実施例19と同様の方法により、ポリマーを0.34g得た。得られたポリマーは、実施例19と同様の条件でNMR分析及びフーリエ変換−赤外吸収スペクトル分析を行った結果、下記化学式(158)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Eユニット11mol%を含む共重合体であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例19と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =87500、重量平均分子量Mw =192500であった。
(実施例45)
実施例44における2−アミノベンゼンスルホン酸のかわりに2−アミノ−2−メチルプロパンスルホン酸0.17g(1.1mmol)を用いる以外は、実施例44と同様の方法でポリマーを0.33g得た。得られたポリマーは、実施例19と同様の条件でNMR分析及びフーリエ変換−赤外吸収スペクトル分析を行った結果、下記化学式(159)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Eユニット7mol%を含む共重合体であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例19と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =99800、重量平均分子量Mw =214600であった。
(実施例46)
窒素雰囲気下、実施例16で得られた化学式(128)で示されるユニットからなるポリヒドロキシアルカノエート共重合体(C:8mol%、D:92mol%)を0.40g、2−アミノベンゼンスルホン酸0.15g(0.9mmol)を100ml三口フラスコに入れて、ピリジン15.0ml加えて攪拌した後、亜リン酸トリフェニル0.46ml(1.8mmol)を加えた後は、実施例19と同様の方法により、ポリマーを0.33g得た。得られたポリマーは、実施例19と同様の条件でNMR分析及びフーリエ変換−赤外吸収スペクトル分析を行った結果、下記化学式(160)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Eユニット8mol%を含む共重合体であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例19と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =100100、重量平均分子量Mw =225200であった。
(実施例47)
実施例46における2−アミノベンゼンスルホン酸のかわりに4−アミノベンゼンスルホン酸フェニルエステル0.22g(0.9mmol)を用いる以外は、実施例46と同様の方法でポリマーを0.33g得た。得られたポリマーは、実施例19と同様の条件でNMR分析及びフーリエ変換−赤外吸収スペクトル分析を行った結果、下記化学式(161)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Eユニット7mol%を含む共重合体であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例19と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =110500、重量平均分子量Mw =237600であった。
(実施例48)
窒素雰囲気下、実施例17で得られた化学式(130)で示されるユニットからなるポリヒドロキシアルカノエート共重合体(C:10mol%、D:90mol%)を0.40g、2−アミノ−1−ナフタレンスルホン酸0.26g(1.2mmol)を100ml三口フラスコに入れて、ピリジン15.0ml加えて攪拌した後、亜リン酸トリフェニル0.60ml(2.3mmol)を加えた後は、実施例19と同様の方法により、ポリマーを0.36g得た。得られたポリマーは、実施例19と同様の条件でNMR分析及びフーリエ変換−赤外吸収スペクトル分析を行った結果、下記化学式(162)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Eユニット9mol%を含む共重合体であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例19と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =30500、重量平均分子量Mw =65600であった。
(実施例49)
窒素雰囲気下、実施例18で得られた化学式(132)で示されるユニットからなるポリヒドロキシアルカノエート共重合体(C:9mol%、D:91mol%)を0.40g、2−アミノ−2−メチルプロパンスルホン酸0.16g(1.0mmol)を100ml三口フラスコに入れて、ピリジン15.0ml加えて攪拌した後、亜リン酸トリフェニル0.52ml(2.0mmol)を加えた後は、実施例19と同様の方法により、ポリマーを0.31g得た。得られたポリマーは、実施例19と同様の条件でNMR分析及びフーリエ変換−赤外吸収スペクトル分析を行った結果、下記化学式(163)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Eユニット8mol%を含む共重合体であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例19と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =32500、重量平均分子量Mw =71500であった。
(実施例50)
実施例19で得られた化学式(133)で示されるユニットからなるポリヒドロキシアルカノエート共重合体0.30gをナスフラスコ中に加え、クロロホルム 21.0ml、メタノール 7.0mlを加えて溶解し、0℃まで冷却した。これに2mol/Lのトリメチルシリルジアゾメタン−ヘキサン溶液(Aldrich社製)0.93mlを加えて、4時間攪拌した。反応終了後、エバポレーターにより溶媒を留去した後、ポリマーを回収した。更に、クロロホルム 21.0ml、メタノール 7.0mlを加えて、ポリマーを再溶解させて、エバポレーターにより溶媒を留去した。この操作を3回繰り返した。ここで回収したポリマーを、減圧乾燥することでポリマー0.30gを得た。得られたポリマーの構造決定は、 1H−NMR(FT−NMR:Bruker DPX400;共鳴周波数:400MHz;測定核種: 1H;使用溶媒:重DMSO;測定温度:室温)により行った。 1H−NMRの結果より、スルホン酸メチルに由来するピークが3〜4ppmに見られることから、得られたポリマーは、モノマーユニットとして、下記化学式(164)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであることが確認された。
Figure 2006022323
また、化学式(164)で示されるポリヒドロキシアルカノエートのユニットは、Gのユニットを10mol%含むことが確認された。また、電位差滴定装置AT510(京都電子製)を用いた酸価滴定により、スルホン酸に由来するピークが見られなかったことからも、スルホン酸がスルホン酸メチルになっていることから明らかになった。得られたポリマーの平均分子量は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC;東ソー HLC−8120、カラム;ポリマーラボラトリーズ PLgel 5μ MIXED−C、溶媒;DMF/LiBr 0.1%(w/v)、ポリスチレン換算)により評価した。その結果、数平均分子量Mn =228000、重量平均分子量Mw =513000であった。
(実施例51)
実施例50における化学式(133)で示されるポリヒドロキシアルカノエートのかわりに実施例20で得られた化学式(134)で示されるポリヒドロキシアルカノエートを用い、また、2mol/Lのトリメチルシリルジアゾメタン−ヘキサン溶液(Aldrich社製)0.83mlを用いる以外は、実施例50と同様の方法により、ポリマーを0.29g得た。得られたポリマーは、実施例50と同様の条件でNMR分析を行った結果、下記化学式(165)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Gユニットを9mol%含む共重合体であることが確認された。
また、実施例50と同様の酸価滴定により、スルホン酸に由来するピークが見られなかったことからも、スルホン酸がスルホン酸メチルになっていることから明らかになった。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例50と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =209000、重量平均分子量Mw =480700であった。
(実施例52)
実施例50における化学式(133)で示されるポリヒドロキシアルカノエートのかわりに実施例21で得られた化学式(135)で示されるポリヒドロキシアルカノエートを用い、また、2mol/Lのトリメチルシリルジアゾメタン−ヘキサン溶液(Aldrich社製)0.71mlを用いる以外は、実施例50と同様の方法により、ポリマーを0.30g得た。得られたポリマーは、実施例50と同様の条件でNMR分析を行った結果、下記化学式(166)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Gユニットを8mol%含む共重合体であることが確認された。また、実施例50と同様の酸価滴定により、スルホン酸に由来するピークが見られなかったことからも、スルホン酸がスルホン酸メチルになっていることから明らかになった。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例50と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =162500、重量平均分子量Mw =373800であった。
(実施例53)
実施例50における化学式(133)で示されるポリヒドロキシアルカノエートのかわりに実施例23で得られた化学式(137)で示されるポリヒドロキシアルカノエートを用い、また、2mol/Lのトリメチルシリルジアゾメタン−ヘキサン溶液(Aldrich社製)0.83mlを用いる以外は、実施例50と同様の方法により、ポリマーを0.29g得た。得られたポリマーは、実施例50と同様の条件でNMR分析を行った結果、下記化学式(167)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Gユニットを9mol%含む共重合体であることが確認された。また、実施例50と同様の酸価滴定により、スルホン酸に由来するピークが見られなかったことからも、スルホン酸がスルホン酸メチルになっていることから明らかになった。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例50と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =228500、重量平均分子量Mw =548400であった。
(実施例54)
実施例50における化学式(133)で示されるポリヒドロキシアルカノエートのかわりに実施例28で得られた化学式(142)で示されるポリヒドロキシアルカノエートを用い、また、2mol/Lのトリメチルシリルジアゾメタン−ヘキサン溶液(Aldrich社製)0.71mlを用いる以外は、実施例50と同様の方法により、ポリマーを0.30g得た。得られたポリマーは、実施例50と同様の条件でNMR分析を行った結果、下記化学式(168)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Gユニットを8mol%含む共重合体であることが確認された。また、実施例50と同様の酸価滴定により、スルホン酸に由来するピークが見られなかったことからも、スルホン酸がスルホン酸メチルになっていることから明らかになった。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例50と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =218000、重量平均分子量Mw =555900であった。
(実施例55)
実施例50における化学式(133)で示されるポリヒドロキシアルカノエートのかわりに実施例30で得られた化学式(144)で示されるポリヒドロキシアルカノエートを用い、また、2mol/Lのトリメチルシリルジアゾメタン−ヘキサン溶液(Aldrich社製)0.83mlを用いる以外は、実施例50と同様の方法により、ポリマーを0.29g得た。得られたポリマーは、実施例50と同様の条件でNMR分析を行った結果、下記化学式(169)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Gユニットを11mol%含む共重合体であることが確認された。また、実施例50と同様の酸価滴定により、スルホン酸に由来するピークが見られなかったことからも、スルホン酸がスルホン酸メチルになっていることから明らかになった。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例50と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =54500、重量平均分子量Mw =114500であった。
(実施例56)
実施例50における化学式(133)で示されるポリヒドロキシアルカノエートのかわりに実施例35で得られた化学式(149)で示されるポリヒドロキシアルカノエートを用い、また、2mol/Lのトリメチルシリルジアゾメタン−ヘキサン溶液(Aldrich社製)0.76mlを用いる以外は、実施例50と同様の方法により、ポリマーを0.29g得た。得られたポリマーは、実施例50と同様の条件でNMR分析を行った結果、下記化学式(170)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Gユニットを10mol%含む共重合体であることが確認された。また、実施例50と同様の酸価滴定により、スルホン酸に由来するピークが見られなかったことからも、スルホン酸がスルホン酸メチルになっていることから明らかになった。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例50と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =51000、重量平均分子量Mw =104600であった。
(実施例57)
実施例50における化学式(133)で示されるポリヒドロキシアルカノエートのかわりに実施例40で得られた化学式(154)で示されるポリヒドロキシアルカノエートを用い、また、2mol/Lのトリメチルシリルジアゾメタン−ヘキサン溶液(Aldrich社製)0.54mlを用いる以外は、実施例50と同様の方法により、ポリマーを0.30g得た。得られたポリマーは、実施例50と同様の条件でNMR分析を行った結果、下記化学式(171)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Gユニットを7mol%含む共重合体であることが確認された。また、実施例50と同様の酸価滴定により、スルホン酸に由来するピークが見られなかったことからも、スルホン酸がスルホン酸メチルになっていることから明らかになった。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例50と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =52500、重量平均分子量Mw =110300であった。
(実施例58)
実施例50における化学式(133)で示されるポリヒドロキシアルカノエートのかわりに実施例42で得られた化学式(156)で示されるポリヒドロキシアルカノエートを用い、また、2mol/Lのトリメチルシリルジアゾメタン−ヘキサン溶液(Aldrich社製)0.71mlを用いる以外は、実施例50と同様の方法により、ポリマーを0.30g得た。得られたポリマーは、実施例50と同様の条件でNMR分析を行った結果、下記化学式(172)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Gユニットを10mol%含む共重合体であることが確認された。また、実施例50と同様の酸価滴定により、スルホン酸に由来するピークが見られなかったことからも、スルホン酸がスルホン酸メチルになっていることから明らかになった。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例50と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =101000、重量平均分子量Mw =227300であった。
(実施例59)
実施例50における化学式(133)で示されるポリヒドロキシアルカノエートのかわりに実施例44で得られた化学式(158)で示されるポリヒドロキシアルカノエートを用い、また、2mol/Lのトリメチルシリルジアゾメタン−ヘキサン溶液(Aldrich社製)0.75mlを用いる以外は、実施例50と同様の方法により、ポリマーを0.29g得た。得られたポリマーは、実施例50と同様の条件でNMR分析を行った結果、下記化学式(173)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Gユニットを11mol%含む共重合体であることが確認された。また、実施例50と同様の酸価滴定により、スルホン酸に由来するピークが見られなかったことからも、スルホン酸がスルホン酸メチルになっていることから明らかになった。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例50と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =86500、重量平均分子量Mw =186000であった。
(実施例60)
実施例50における化学式(133)で示されるポリヒドロキシアルカノエートのかわりに実施例48で得られた化学式(162)で示されるポリヒドロキシアルカノエートを用い、また、2mol/Lのトリメチルシリルジアゾメタン−ヘキサン溶液(Aldrich社製)0.71mlを用いる以外は、実施例50と同様の方法により、ポリマーを0.28g得た。得られたポリマーは、実施例50と同様の条件でNMR分析を行った結果、下記化学式(174)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであり、Gユニットを9mol%含む共重合体であることが確認された。また、実施例50と同様の酸価滴定により、スルホン酸に由来するピークが見られなかったことからも、スルホン酸がスルホン酸メチルになっていることから明らかになった。
Figure 2006022323
また、得られたポリマーの平均分子量は、実施例50と同様の条件で測定した結果、数平均分子量Mn =31000、重量平均分子量Mw =68200であった。
(実施例61)
実施例1で得られた化学式(101)で示されるユニットからなるポリヒドロキシアルカノエート 2.00gをナスフラスコ中に加え、THF100mlを加えて溶解した。これを窒素雰囲気下に置き、−78℃にて攪拌した。次に2MのリチウムジイソプロピルアミドのTHF溶液11.62mlをゆっくり加えて、−78℃下で30分間攪拌した。次に、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸メチルを10.19g加えた後、室温で30分間攪拌した。反応終了後、反応液を塩化アンモニウム水溶液400ml中に注いだ後、ジクロロメタン200mlを加えて有機層を抽出した。水100mlで、3回洗浄した後、有機層を回収した。溶媒留去することで粗製のポリマーを回収した。次にTHF12mlに溶解し、次に、THFに溶解し、溶解に要したTHFの50倍量のメタノール中に再沈殿した。沈殿を回収し、減圧乾燥することでポリマーを1.63g得た。得られたポリマーの構造決定は、 1H−NMR(FT−NMR:Bruker DPX400;共鳴周波数:400MHz;測定核種: 1H;使用溶媒: 重DMSO;測定温度:室温)で行った。その結果、モノマーユニットとして、下記化学式(175)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであることが確認された。また、そのモノマーユニットの割合は、Eユニット9mol%、Fユニット91mol%であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、実施例50と同様の条件で測定した結果、数平均分子量 Mn=286500、重量平均分子量 Mw=572500であった。
(実施例62)
実施例2で得られた化学式(102)で示されるユニットからなるポリヒドロキシアルカノエート 2.00gをナスフラスコ中に加え、THF100mlを加えて溶解した。これを窒素雰囲気下に置き、−78℃にて攪拌した。次に2MのリチウムジイソプロピルアミドのTHF溶液5.68mlをゆっくり加えて、−78℃下で30分間攪拌した。次に、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸メチルを4.98g加えた後、室温で30分間攪拌した。反応終了後、反応液を塩化アンモニウム水溶液400ml中に注いだ後、ジクロロメタン200mlを加えて有機層を抽出した。水100mlで、3回洗浄した後、有機層を回収した。溶媒留去することで粗製のポリマーを回収した。次にTHF12mlに溶解し、次に、THFに溶解し、溶解に要したTHFの50倍量のメタノール中に再沈殿した。沈殿を回収し、減圧乾燥することでポリマーを1.22g得た。得られたポリマーの構造決定は、 1H−NMR(FT−NMR:Bruker DPX400;共鳴周波数:400MHz;測定核種: 1H;使用溶媒: 重DMSO;測定温度:室温)で行った。その結果、モノマーユニットとして、下記化学式(176)に示されるユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートであることが確認された。また、そのモノマーユニットの割合は、Eユニット8mol%、Fユニット92mol%であることが確認された。
Figure 2006022323
また、得られたポリヒドロキシアルカノエートの平均分子量は、実施例50と同様の条件で測定した結果、数平均分子量 Mn=56500、重量平均分子量 Mw=112300であった。
本発明により、側鎖に反応活性基であるカルボキシル基を分子中に含む新規なポリヒドロキシアルカノエート、並びにアミド基とスルホン酸基を有しているユニットを分子中に含む新規なポリヒドロキシアルカノエートおよびその製造方法が提供される。これにより、カルボキシル基を有する新規なポリヒドロキシアルカノエートは、その反応活性基を利用した、機能性官能基の導入ができることから機能性材料への応用展開が可能である。さらには、カルボキシル基や、アミド基とスルホン酸基を有しているユニットを分子中に含むポリヒドロキシアルカノエートは、溶融加工性に優れ、その親水性により生体適合性にも優れており、医療用軟質部材等としての利用が期待できる。

Claims (11)

  1. 化学式(1)で示すユニットを分子中に1ユニット以上含むことを特徴とするポリヒドロキシアルカノエート。
    Figure 2006022323
    (式中、Rは−A1 −SO21を表す。R1 はOH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR1aである。R1a及びA1 はそれぞれ独立して置換または未置換の脂肪族炭化水素構造、置換または未置換の芳香族環構造、あるいは、置換または未置換の複素環構造を有する基を表す。Z1aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z1bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。また、mは0〜8から選ばれた整数である。複数のユニットが存在する場合、R、R1 、R1a、A1 、Z1a、Z1b、及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
  2. 化学式(1)のユニットとして化学式(2)、化学式(3)、化学式(4A)または(4B)で示すユニットを分子中に1ユニット以上含むことを特徴とする請求項1に記載のポリヒドロキシアルカノエート。
    Figure 2006022323
    (式中、R2 はOH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR2aである。R2aは直鎖状または分岐状の炭素数1から8のアルキル基、あるいは、置換または未置換のフェニル基である。A2 は直鎖状または分岐状の炭素数1から8のアルキレン基を表す。Z1aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z1bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。また、mは0〜8から選ばれた整数である。複数のユニットが存在する場合、A2 、R2 、R2a、Z1a、Z1b、及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
    Figure 2006022323
    (式中、R3a、R3b、R3c、R3d及びR3eは、それぞれ独立してSO23f(R3fはOH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR3f1 である。(R3f1 は直鎖状または分岐状の炭素数1から8のアルキル基、置換または未置換のフェニル基である。))、その他に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、OH基、NH2基、NO2基、COOR3g(R3gはH原子、Na原子及びK原子のいずれかを表す。)、アセトアミド基、OPh基、NHPh基、CF3 基、C25 基またはC37 基を表し(Phはフェニル基を表す)、これらの基の少なくとも1つはSO23fである。Z1aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z1bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。また、mは0〜8から選ばれた整数である。複数のユニットが存在する場合、R3a、R3b、R3c、R3d、R3e、R3f、R3f1 、R3g、Z1a、Z1b及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
    Figure 2006022323
    (式中、R4a、R4b、R4c、R4d、R4e、R4f及びR4gは、それぞれ独立して、SO24o(R4oはOH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR4o1 である。(R4o1 は直鎖状または分岐状の炭素数1から8のアルキル基、置換または未置換のフェニル基である。))、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、OH基、NH2 基、NO2 基、COOR4p(R4p:H原子、Na原子及びK原子のいずれかを表す)、アセトアミド基、OPh基、NHPh基、CF3 基、C25 基またはC37 基を表し(Phはフェニル基を示す)、これらの基の少なくとも1つはSO24oである。Z1aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z1bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。また、mは0〜8から選ばれた整数である。複数のユニットが存在する場合、R4a、R4b、R4c、R4d、R4e、R4f、R4g、R4o、R4o1 、R4p、Z1a、及びZ1b及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
    Figure 2006022323
    (式中、R4h、R4i、R4j、R4k、R4l、R4m及びR4nは、それぞれ独立して、SO24o(R4oはOH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR4o1 である。(R4o1 は直鎖状または分岐状の炭素数1から8のアルキル基、置換または未置換のフェニル基である。))、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、OH基、NH2 基、NO2 基、COOR4p(R4p:H原子、Na原子及びK原子のいずれかを表す)、アセトアミド基、OPh基、NHPh基、CF3 基、C25 基またはC37 基を表し(Phはフェニル基を示す)、これらの基の少なくとも一つはSO24oである。また、mは0〜8から選ばれた整数である。Z1aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z1bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。複数のユニットが存在する場合、R4h、R4i、R4j、R4k、R4l、R4m、R4n、R4o、R4o1 、R4p、Z1a、Z1b及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
  3. 化学式(5)で示すユニットを1ユニット以上含むことを特徴とするポリヒドロキシアルカノエート。
    Figure 2006022323
    (式中、R5は、水素、塩を形成する基、または、R5aである。R5aは、炭素数1〜12の直鎖または分岐状のアルキル基、アラルキル基、あるいは、糖類を有する基である。mは、0〜8から選ばれる整数である。Z5aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z5bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。複数のユニットが存在する場合、R5、R5a、Z5a、Z5b及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
  4. 化学式(1)におけるZ1aの直鎖アルキレン鎖構造が、下記(A)〜(D)の何れかであることを特徴とする請求項(1)に記載のポリヒドロキシアルカノエート。
    (A)炭素数が1である場合、化学式(6)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z6c、Z6dのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
    Figure 2006022323
    (B)炭素数が2である場合、化学式(7)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z7c、Z7d、Z7e、Z7fのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
    Figure 2006022323
    (C)炭素数が3である場合、化学式(8)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z8c、Z8d、Z8e、Z8f、Z8g、Z8hのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
    Figure 2006022323
    (D)炭素数が4である場合、化学式(9)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z9c、Z9d、Z9e、Z9f、Z9g、Z9h、Z9i、Z9jのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
    Figure 2006022323
  5. 化学式(5)におけるZ5aの直鎖アルキレン鎖構造が、下記(A)〜(D)の何れかであることを特徴とする請求項3に記載のポリヒドロキシアルカノエート。
    (A)炭素数が1である場合、化学式(10)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z10c、Z10dのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
    Figure 2006022323
    (B)炭素数が2である場合、化学式(11)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z11c、Z11d、Z11e、Z11fのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
    Figure 2006022323
    (C)炭素数が3である場合、化学式(12)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z12c、Z12d、Z12e、Z12f、Z12g、Z12hのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である。
    Figure 2006022323
    (D)炭素数が4である場合、化学式(13)で示される直鎖アルキレン鎖構造において、Z13c、Z13d、Z13e、Z13f、Z13g、Z13h、Z13i、Z13jのうち一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を含んでいるアルキル基である。
    Figure 2006022323
  6. 化学式(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)、(13)に記載のZ6c、Z6d、Z7c、Z7d、Z7e、Z7f、Z8c、Z8d、Z8e、Z8f、Z8g、Z8h、Z9c、Z9d、Z9e、Z9f、Z9g、Z9h、Z9i、Z9j、Z10c、Z10d、Z11c、Z11d、Z11e、Z11f、Z12c、Z12d、Z12e、Z12f、Z12g、Z12h、Z13c、Z13d、Z13e、Z13f、Z13g、Z13h、Z13i、Z13jから選ばれる置換基で直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造の何れかを有する残基を有するアルキル基である場合、化学式(14)、(15)、(16)もしくは(17)で示される置換基であることを特徴とする、請求項4若しくは請求項5に記載のポリヒドロキシアルカノエート。
    Figure 2006022323
    (式中、k14は0〜8から選ばれた整数である。複数のユニットが存在する場合、k14は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
    Figure 2006022323
    (式中、k15は0〜7から選ばれた整数である。複数のユニットが存在する場合、k15は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
    Figure 2006022323
    (式中、k16は1〜8から選ばれた整数である。R16はフェニル構造或いはチエニル構造のいずれかの構造を有する残基を含んでいる置換基を表す。複数のユニットが存在する場合、k15およびR16は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
    Figure 2006022323
    (式中、R17はシクロヘキシル基への置換基を示し、R17はH原子、CN基、NO2 基、ハロゲン原子、CH3 基、C25 基、C37 基、CF3 基、C25 基またはC37 基であり、k17は0〜8から選ばれた整数であり、複数のユニットが存在する場合、k17およびR17は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
  7. 前記化学式(16)におけるR16、即ちフェニル構造或いはチエニル構造のいずれかの構造を有する残基が、化学式(18)、(19)、(20)、(21)、(22)、(23)、(24)、(25)、(26)、(27)及び(28)からなる残基群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項6記載のポリヒドロキシアルカノエート。
    ここで、化学式(18)は、
    Figure 2006022323
    (式中、R18は芳香環への置換基を示し、R18はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、CH3基、C25基、C37基、CH=CH2基、COOR18a(R18a:H原子、Na原子、K原子のいずれかを表す)、CF3基、C25基またはC37基であり、複数のユニットが存在する場合、R18は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
    で示される無置換または置換フェニル基の群であり、
    化学式(19)は、
    Figure 2006022323
    (式中、R19は芳香環への置換基を示し、R19はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、CH3基、C25基、C37基、SCH3基、CF3基、C25基またはC37基であり、複数のユニットが存在する場合、R19は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
    で示される無置換または置換フェノキシ基の群であり、
    化学式(20)は、
    Figure 2006022323
    (式中、R20は芳香環への置換基を示し、R20はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、CH3基、C25基、C37基、CF3基、C25基またはC37基であり、複数のユニットが存在する場合、R20は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
    で示される無置換または置換ベンゾイル基の群であり、
    化学式(21)は、
    Figure 2006022323
    (式中、R21は芳香環への置換基を示し、R21はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、COOR21a、SO221b (R21a:H、Na、K、CH3、C25のいずれかを表し、R21b:OH、ONa、OK、ハロゲン原子、OCH3、OC25のいずれかを表す)、CH3基、C25基、C37基、(CH3)2-CH基または(CH3)3-C基であり、複数のユニットが存在する場合、R21は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
    で示される無置換または置換フェニルスルファニル基の群であり、
    化学式(22)は、
    Figure 2006022323
    (式中、R22は芳香環への置換基を示し、R22はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、COOR22a、SO222b(R22a:H、Na、K、CH3、C25のいずれかを表し、R22b:OH、ONa、OK、ハロゲン原子、OCH3、OC25のいずれかを表す)、CH3基、C25基、C37基、(CH3)2-CH基または(CH3)3-C基であり、複数のユニットが存在する場合、R22は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
    で示される無置換または置換(フェニルメチル)スルファニル基の群であり、
    化学式(23)は、
    Figure 2006022323
    で示される2-チエニル基であり、
    化学式(24)は、
    Figure 2006022323
    で示される2-チエニルスルファニル基であり、
    化学式(25)は、
    Figure 2006022323
    で示される2-チエニルカルボニル基であり、
    化学式(26)は、
    Figure 2006022323
    (式中、R26は芳香環への置換基を示し、R26はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、COOR26a、SO226b (R26a:H、Na、K、CH3、C25のいずれかを表し、R26b:OH、ONa、OK、ハロゲン原子、OCH3、OC25のいずれかを表す)、CH3基、C25基、C37基、(CH3)2-CH基または(CH3)3-C基であり、複数のユニットが存在する場合、R26は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
    で示される無置換または置換フェニルスルフィニル基の群であり、
    化学式(27)は、
    Figure 2006022323
    (式中、R27は芳香環への置換基を示し、R27はH原子、ハロゲン原子、CN基、NO2基、COOR27a、SO227b (R27a:H、Na、K、CH3、C25のいずれかを表し、R27b:OH、ONa、OK、ハロゲン原子、OCH3、OC25のいずれかを表す)、CH3基、C25基、C37基、(CH3)2-CH基または(CH3)3-C基であり、複数のユニットが存在する場合、R27は、ユニット毎に異なっていてもよい。)
    で示される無置換または置換フェニルスルフォニル基の群であり、
    化学式(28)は、
    Figure 2006022323
    で示される(フェニルメチル)オキシ基である。
  8. 化学式(29)で示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートと、化学式(30)で示されるアミン化合物の少なくとも1種とを縮合反応させる工程を有することを特徴とする化学式(1)に示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートの製造方法。
    Figure 2006022323
    (式中、R29は、水素、塩を形成する基である。mは、0〜8から選ばれる整数である。Z29aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z29bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。複数のユニットが存在する場合、R29、Z29a、Z29b及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
    Figure 2006022323
    (式中、R30はOH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR30aである。また、R30a及びA3はそれぞれ独立して置換または未置換の脂肪族炭化水素構造、置換または未置換の芳香族環構造、あるいは、置換または未置換の複素環構造を有する基から選ばれる。複数のユニットが存在する場合、R30、R30a及びA3は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
    Figure 2006022323
    (式中、Rは−A1 −SO21を表す。R1 はOH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR1aである。R1a及びA1 はそれぞれ独立して置換または未置換の脂肪族炭化水素構造、置換または未置換の芳香族環構造、あるいは、置換または未置換の複素環構造を有する基を表す。Z1aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z1bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。また、mは0〜8から選ばれた整数である。複数のユニットが存在する場合、R、R1 、R1a、A1 、Z1a、Z1b、及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
  9. 化学式(31)で示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートを酸またはアルカリの存在下で加水分解する工程、或いは接触還元を含む水素化分解する工程を有することを特徴とする、化学式(32)で示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートの製造方法。
    Figure 2006022323
    (式中、R31は、炭素数1〜12の直鎖または分岐状のアルキル基、アラルキル基である。Z31aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z31bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。また、mは0〜8から選ばれる整数である。複数のユニットが存在する場合、R31、Z31a、Z31b及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
    Figure 2006022323
    (式中、R32は、水素、または、塩を形成する基である。Z32aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z32bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。mは0〜8から選ばれる整数である。複数のユニットが存在する場合、R32、Z32a、Z32b及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
  10. 化学式(33)で示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートを塩基と反応させる工程と、前記工程で得られた化合物と化学式(34)で示す化合物とを反応させる工程とを有することを特徴とする、化学式(35)で示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートの製造方法。
    Figure 2006022323
    (式中、Z33aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z33bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。複数のユニットが存在する場合、Z33a及びZ33bは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
    Figure 2006022323
    (式中、mは、0〜8から選ばれる整数である。Xは、ハロゲン原子である。R34は、炭素数1〜12の直鎖または分岐状のアルキル基、あるいは、アラルキル基である。)
    Figure 2006022323
    (式中、R35は、炭素数1〜12の直鎖または分岐状のアルキル基、アラルキル基である。Z35aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z35bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。また、mは0〜8から選ばれる整数である。複数のユニットが存在する場合、R35、Z35a、Z35b及びmは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
  11. 化学式(36)で示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートを塩基と反応させる工程と、前記工程で得られた化合物と、化学式(37)で示す化合物とを反応させる工程とを有することを特徴とする化学式(38)で示すユニットを含むポリヒドロキシアルカノエートの製造方法。
    Figure 2006022323
    (式中、Z36aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z36bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。複数のユニットが存在する場合、Z36a及びZ36bは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
    Figure 2006022323
    (式中、R37は−A37−SO237aを表す。R37aはOH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR37bである。また、R37b及びA37はそれぞれ独立して、置換または未置換の脂肪族炭化水素構造、置換または未置換の芳香族環構造、あるいは、置換または未置換の複素環構造を有する基から選ばれる。複数のユニットが存在する場合、R37、R37a、R37b及びA37は、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
    Figure 2006022323
    (式中、R38は−A38 −SO238aを表す。R38aはOH、ハロゲン原子、ONa、OKまたはOR38bである。R38b及びA38はそれぞれ独立して置換または未置換の脂肪族炭化水素構造、置換または未置換の芳香族環構造、あるいは、置換または未置換の複素環構造を有する基を表す。Z38aは、炭素数が1〜4の直鎖アルキレン鎖である。その直鎖アルキレン鎖上に少なくとも一つは、直鎖または分岐状のアルキル基、或いは末端にフェニル構造、チエニル構造、シクロヘキシル構造のうち、何れかの構造を有する残基を有するアルキル基である。Z38bは、水素原子、直鎖または分岐状のアルキル基、アリール基、アリール基で置換されていてもよいアラルキル基である。複数のユニットが存在する場合、R38、R38a、R38b、A38、Z38a及びZ38bは、各ユニット毎に独立して上記の意味を表す。)
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