JP2006021193A - イオン交換複合膜体および電気透析装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 カチオン交換膜またはアニオン交換膜の一方の面に、カチオン性基および/またはアニオン性基を有するイオン性構造体層を形成してなるイオン交換複合膜体であって、上記カチオン性基および/またはアニオン性基が、平均粒子径が10nm〜10μmの範囲のアニオン性粒状重合体および/またはカチオン性粒状重合体に由来する基であることを特徴とするイオン交換複合膜体。
【選択図】 なし
Description
1.カチオン交換膜またはアニオン交換膜の一方の面に、カチオン性基および/またはアニオン性基を有するイオン性構造体層を形成してなるイオン交換複合膜体であって、上記カチオン性基および/またはアニオン性基が、平均粒子径が10nm〜10μmの範囲のアニオン性粒状重合体および/またはカチオン性粒状重合体に由来する基であることを特徴とするイオン交換複合膜体。
2.イオン性構造体層が、固着剤としてのマトリックス樹脂を含有してなる前記1に記載のイオン交換複合膜体。
3.マトリックス樹脂が、エチレン系、プロピレン系、ジエン系、ビニル系、(メタ)アクリル系単量体を主単量体とする共重合体、該共重合体の水素添加物、ポリスルホン系、ポリアリレート系、ポリアミド系、ポリイミド系、ポリアミドイミド系、ポリウレタン系、フッ素系およびシリコーン系樹脂から選ばれる少なくとも1種の重合体である前記2に記載のイオン交換複合膜体。
5.イオン性構造体層が、微細で透水可能な空隙を有する前記1に記載のイオン交換複合膜体。
6.陽極室および陰極室の間に脱塩室および濃縮室を交互に形成した電気透析装置において、前記1に記載のカチオン性イオン交換複合膜体とアニオン性イオン交換複合膜体とから、それらのイオン性構造体層を対向させて脱塩室が形成されていることを特徴とする電気透析装置。
本発明のイオン交換複合膜体は、カチオン交換膜またはアニオン交換膜の一方の面に、カチオン性基および/またはアニオン性基を有するイオン性構造体層を形成してなるイオン交換複合膜体であって、上記カチオン性基および/またはアニオン性基が、平均粒子径が10nm〜10μmの範囲、好ましくは10nm〜1μmの範囲のアニオン性粒状重合体および/またはカチオン性粒状重合体に由来する基であることを特徴としており、上記イオン性構造体層は必要に応じて固着剤としてのマトリックス樹脂を含有することができ、また、上記イオン性構造体層は、繊維状、糸状、織布状、不織布状、柱状、板状または球状であり、また、微細で透水可能な空隙を有することが好ましい。
合成例1(ポリマーA:カチオン性粒状重合体)
・4−ビニルピリジン 20.0部
・ジビニルベンゼン 2.0部
・2,2−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジハイドロクロリド 0.4部
・水 1,000部
上記成分をフラスコに仕込み、窒素気流下、80℃で8時間重合した。重合生成物を凍結乾燥して、内部が架橋した粒状重合体を得た。該粒状重合体の平均粒子径は走査型電子顕微鏡で測定したところ約350nmであった。
・スチレン 41.6部
・アクリロニトリル 7.1部
・ヒドロキシエチルメタクリレート 8.1部
・ジビニルベンゼン 8.7部
・過硫酸カリウム 0.5部
・水 1,000部
ポリマーA8.6部をN−メチル−2−ピロリドン20.0部に分散し、該分散液とポリスルホン樹脂の20%N−メチル−2−ピロリドン溶液71.4部と1時間混合した。その後、真空ポンプで脱泡処理して塗布液を調製した。この塗布液をポリプロピレン樹脂コート離型紙上にナイフコーターで塗布し、さらに、塗布面上にポリエステル織布(目開き:200μm、開口率:50%、厚さ:100μm)を密着させ、熱風乾燥した。作製されたアニオン交換膜は約100μmであった。
実施例1で作製したイオン性構造体層が積層されたカチオン交換膜またはイオン性構造体層が積層されたアニオン交換膜(何れも膜面積3.14cm2)の両側を0.01モル/LのKCl水溶液で満たし、両液中にそれぞれ銀・塩化銀電極を置き、イオン性構造体層側から一定電流を加え、その電流変化に応答する電圧変化を測定し、限界電流値を求め、上記のイオン性構造体層を積層していないイオン交換膜と比較した結果を下記表1に纏めた。イオン性構造体層が積層されたアニオン交換膜およびカチオン交換膜は何れも比較例の膜(イオン性構造体層が形成されていない膜)に比べて限界電流値が大きく、電気透析膜としてより有利であった。
本発明のイオン交換複合膜体して、カチオン交換膜およびアニオン交換膜にイオン性構造体層を固定して積層したイオン交換複合膜体を使用した電気透析装置の概略を図1に示した。
実施例2で示された特性を有するイオン性構造体層が固定され積層されたカチオン交換膜およびアニオン交換膜(何れも膜面積100cm2)を、間隔が2mmで、交互に10枚ずつ、脱塩室と濃縮室を交互に形成するように、かつイオン構造体層が脱塩室の内側になるように配置した。このように構成された脱塩室および濃縮室を具備し、両端に陽極室と陰極室を設置した電気透析装置を使用して、1%の食塩水(電気伝導度17.2ms/cm)1,000mlを流速5.5L/分で脱塩処理を行った。
2:アニオン交換膜
3:カチオン交換膜
Claims (6)
- カチオン交換膜またはアニオン交換膜の一方の面に、カチオン性基および/またはアニオン性基を有するイオン性構造体層を形成してなるイオン交換複合膜体であって、上記カチオン性基および/またはアニオン性基が、平均粒子径が10nm〜10μmの範囲のアニオン性粒状重合体および/またはカチオン性粒状重合体に由来する基であることを特徴とするイオン交換複合膜体。
- イオン性構造体層が、固着剤としてのマトリックス樹脂を含有してなる請求項1に記載のイオン交換複合膜体。
- マトリックス樹脂が、エチレン系、プロピレン系、ジエン系、ビニル系、(メタ)アクリル系単量体を主単量体とする共重合体、該共重合体の水素添加物、ポリスルホン系、ポリアリレート系、ポリアミド系、ポリイミド系、ポリアミドイミド系、ポリウレタン系、フッ素系およびシリコーン系樹脂から選ばれる少なくとも1種の重合体である請求項2に記載のイオン交換複合膜体。
- イオン性構造体層が、繊維状、糸状、織布状、不織布状、柱状、板状または球状である請求項1に記載のイオン交換複合膜体。
- イオン性構造体層が、微細で透水可能な空隙を有する請求項1に記載のイオン交換複合膜体。
- 陽極室および陰極室の間に脱塩室および濃縮室を交互に形成した電気透析装置において、請求項1に記載のカチオン性イオン交換複合膜体とアニオン性イオン交換複合膜体とから、それらのイオン性構造体層を対向させて脱塩室が形成されていることを特徴とする電気透析装置。
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